(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示手順は、前記動画像を再生させるための操作が検出された場合には、前記第1コンテンツが配置された層と前記第2コンテンツが配置された層とを入替えるとともに、前記第2コンテンツに含まれる動画像の再生を開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示プログラム。
前記表示手順は、前記動画像を再生させるための操作が検出されるまでは、前記第2コンテンツを前記第1コンテンツが配置された層よりも後面の層に配置した状態で表示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示プログラム。
前記表示手順は、前記動画像を再生させるための操作が検出されるまでは、前記第2コンテンツを、透過領域を含む第1コンテンツが配置された層よりも後面の層に配置した状態で表示する
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
前記表示手順は、前記第1コンテンツと前記第2コンテンツとの表示を開始する際の初期表示として、画面の上端から所定の距離だけ下方向の位置を前記第1コンテンツの上端の位置とすることを特徴とする請求項6に記載の情報表示プログラム。
前記検出手順は、前記第1動画像を再生させるための操作として、当該第1動画像のうち全ての領域が前記透過領域を介して表示されるまで前記第1コンテンツを画面下方向にスクロールさせる操作を検出することを特徴とする請求項6または7に記載の情報表示プログラム。
前記検出手順は、前記動画像の再生を停止させるための操作として、前記第1コンテンツのうち所定の領域が表示されるまで、前記第1コンテンツを画面下方向にスクロールさせる操作を検出することを特徴とする請求項10に記載の情報表示プログラム。
前記表示手順は、前記動画像の再生を停止させるための操作が検出されるまでは、前記第2コンテンツを、前記第1コンテンツが配置された層よりも前面の層に配置し続けることを特徴とする請求項10または11に記載の情報表示プログラム。
前記表示手順は、前記第2コンテンツが配置された層を前記第1コンテンツが配置された層よりも前面に配置した場合は、前記第2コンテンツに含まれる動画像の再生を開始させることを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
前記表示手順は、前記動画像の再生が終了した場合は、前記第2コンテンツが配置された層を前記第1コンテンツが配置された層よりも後面に配置することを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
前記第2コンテンツに含まれる動画像が再生された際に、前記第2コンテンツの閲覧実績を管理する管理装置に対して、前記第2コンテンツが閲覧された旨を出力する出力手順
を前記コンピュータに実行させるための請求項1〜14のうちいずれか1つに記載の情報表示プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願にかかる情報表示
プログラム、情報表示
装置、情報表示
方法、配信装置
および配信方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示
プログラム、情報表示
装置、情報表示
方法、配信装置および配信方法が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.端末装置100の一例〕
まず、
図1を用いて、情報表示装置の一例である端末装置100が実行する処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置の一例を示す図である。
図1では、端末装置100によって、ウェブページC10と、コンテンツC20とが、端末装置100の画面上に表示される例を示す。
【0011】
なお、以下の説明では、ウェブページC10やコンテンツC20を画面に表示する際に基準となる位置であり、ウェブページC10やコンテンツC20を表示する際に、画面上の最も上側に配置される端をウェブページC10やコンテンツC20の上端と記載する。また、ウェブページC10やコンテンツC20を画面に表示する際に生じる端のうち、画面上の最も下側に配置される端をウェブページC10やコンテンツC20の下端と記載する。
【0012】
また、以下の説明では、画面のうち、ウェブページC10やコンテンツC20を表示する際の基準となる端であり、ウェブページC10やコンテンツC20の上側が表示される方向の端を画面の上端と記載し、ウェブページC10やコンテンツC20の下側が表示される方向の端を画面の下端と記載する。また、端末装置100が有する画面上において、ウェブページC10やコンテンツC20の上端が表示される方向を画面上方向と記載し、画面上においてウェブページやコンテンツC20の下端が配置される方向を画面下方向と記載する。
【0013】
また、以下の説明では、ウェブページC10やコンテンツC20をレイヤに配置して表示する例について説明するが、それぞれコンテンツを配置した2つのレイヤを重ねた際に、優先して表示されるコンテンツが配置されたレイヤを前面のレイヤと記載し、前面のレイヤに配置されたコンテンツによって隠されるコンテンツが配置されたレイヤを、後面のレイヤと記載する。
【0014】
図1に示した端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面を有する。なお、端末装置100には、タッチパネルが採用されているものとする。すなわち、端末装置100の利用者は、指やスタイラスで画面をタッチすることにより各種操作を行う。
【0015】
ウェブページC10は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページであり、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で記述された、いわゆるポータルサイトのウェブページである。
【0016】
例えば、ウェブページC10は、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが独立したタイル状に配置されたコンテンツであり、タイル状に配置されたコンテンツごとに操作や更新等を行うことができるコンテンツである。また、ウェブページC10には、広告に関連するコンテンツが配置されたタイルが随時挿入される。なお、ウェブページC10に配置される各タイルの大きさ、配置位置、配置されるタイルの数は、タイルごとに自動で変更されてもよく、利用者の操作に応じて変更されてもよい。また、ウェブページC10には、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が含まれていてもよい。
【0017】
また、ウェブページC10は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであり、横方向の表示サイズが、端末装置100が有する画面の横方向の表示サイズと同じウェブページであるものとする。また、ウェブページC10は、縦方向の表示サイズが、端末装置100が有する出力部130の縦方向の表示サイズよりも長いウェブページであり、端末装置100の利用者の属性、利用者が選択したタイルに配置されたコンテンツの内容、入力した検索キーワード等により、タイルに配置されるコンテンツの内容や順序が変更されるものとする。
【0018】
コンテンツC20は、ウェブページC10とともに表示されるコンテンツであり、例えば、広告に係るコンテンツ(以下、広告コンテンツと記載する。)である。例えば、コンテンツC20は、広告に関する内容の動画像C21と後面に配置されたコンテンツを透過させる透過画像C22とを含む。例えば、
図1に示す例では、動画像C21と透過画像C22とは、端末装置100が画面上に表示する際の表示サイズが同一のコンテンツであるものとする。
【0019】
なお、以下の説明では、動画像C21と透過画像C22とが、広告コンテンツとして配信される処理の一例について説明するが、透過画像C22は、動画像C21とは個別に配信されてもよく、広告コンテンツではないコンテンツとして配信されてもよい。また、透過画像C22は、画像等のコンテンツとしてではなく、例えば、動画像C21や透過画像C22の表示サイズを示す情報と、かかる表示サイズの透過領域をウェブページC10に設定するよう端末装置100に指示する命令であってもよい。なお、コンテンツC20は、ウェブページC10と同様に、HTMLやXML等で記述されたウェブページ等であってもよい。
【0020】
また、広告に係るコンテンツとは、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ウェブページC10にかかる情報の一部、その他任意のコンテンツであるものとする。すなわち、コンテンツC20は、いわゆる広告関連の情報を含むコンテンツのみならず、利用者に興味を抱かせ、コンテンツC20に含まれる情報、または、コンテンツC20と関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意のコンテンツを適用可能である。すなわち、利用者に対してウェブページC10よりも興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツをコンテンツC20として適用可能である。
【0021】
端末装置100は、ウェブページC10の配信を受けると、広告に係るコンテンツの配信を行う広告配信サーバ20に配信要求を送信する。そして、端末装置100は、広告配信サーバ20から広告に係るコンテンツとして、コンテンツC20の配信を受けると、ウェブページC10とコンテンツC20とを表示する。
【0022】
〔2.端末装置100が実行する表示処理〕
ここで、従来技術では、利用者に閲覧させたいコンテンツを情報コンテンツに重ねて表示するに過ぎず、コンテンツにかかる情報の訴求効果を向上させることができない。そこで、端末装置100は、以下に説明する表示処理を行う。例えば、端末装置100は、ウェブページC10と動画像C21とをそれぞれ異なるレイヤに配置する。また、端末装置100は、予め設定された動画像C21を再生させるための操作(以下、再生操作と記載する。)の検出を行う。そして、端末装置100は、再生操作を検出した場合は、動画像C21をウェブページC10を配置したレイヤよりも前面のレイヤに配置した状態で表示する。
【0023】
〔2−1.初期表示〕
以下、端末装置100が実行する表示処理の具体例について説明する。例えば、端末装置100は、ウェブページC10とコンテンツC20との配信を受付けると、ウェブページC10の上端に透過画像C22を配置した結合コンテンツを生成する。
【0024】
ここで、端末装置100は、透過画像C22の下端がウェブページC10の上端と接するように、ウェブページC10と透過画像C22とを同一のレイヤに並べて配置することで結合コンテンツを生成してもよく、ウェブページC10のHTMLを解析し、ウェブページC10の上端に透過画像C22を挿入することで結合コンテンツを生成してもよい。また、端末装置100は、ウェブページC10の上端に、透過画像C22と同じ大きさの透過領域が生じるように、ウェブページC10のHTMLを編集することで、結合コンテンツを生成してもよい。このような処理を実行する場合、端末装置100は、透過画像C22の配信を受けずとも、動画像C21の表示サイズの透過領域をウェブページC10の上端に配置すればよい。
【0025】
続いて、端末装置100は、結合コンテンツを配置したレイヤよりも後面のレイヤに動画像C21を配置する。そして、端末装置100は、結合コンテンツと動画像C21とを表示する。かかる処理の結果、端末装置100は、再生操作が検出されるまでは、動画像C21を結合コンテンツが配置されたレイヤ、すなわちウェブページC10が配置されたレイヤよりも後面のレイヤに配置した状態で表示する。
【0026】
ここで、端末装置100は、結合コンテンツと動画像C21との表示を開始する際の初期表示を行う場合、結合コンテンツの表示位置を所定の距離だけ下方向にずらして表示する。例えば、端末装置100は、結合コンテンツの上端から、動画像C21の縦方向の表示サイズよりも短い距離だけ下方向の位置を特定し、特定した位置が画面の上端と一致するように結合コンテンツの表示位置をずらす。一方、端末装置100は、初期表示を行う場合、動画像C21の上端が画面の上端と接するように動画像C21を配置して表示する。
【0027】
この結果、端末装置100は、ウェブページC10の上端が画面の上端から所定量だけ下方向にずれ、ウェブページC10の後面に配置された動画像C21の一部が表示されるといった態様で、ウェブページC10と動画像C21とを表示する。このため、端末装置100は、ウェブページC10の後面に配置された動画像C21に対する気づきを利用者に与えることができる。
【0028】
また、端末装置100は、利用者がスクロール操作を行った場合は、スクロール操作に従って、結合コンテンツをスクロールさせる。例えば、上述した初期表示が行われた場合、動画像C21に興味を有さない利用者は、結合コンテンツを画面上方向にスクロールさせる上スクロール操作を行うと予測される。そこで、端末装置100は、利用者が上スクロール操作を行った場合は、結合コンテンツを画面上方向にスクロールさせ、動画像C21を徐々にウェブページC10の後面に隠していき、最終的には、画面全体にウェブページC10を表示する。このように、端末装置100は、動画像C21に興味がない利用者がウェブページC10を閲覧する行為を妨げないので、動画像C21に対する利用者の印象の悪化を防ぐことができる。
【0029】
一方、上述した初期表示が行われた場合、動画像C21に興味を有する利用者は、結合コンテンツを画面下方向にスクロールさせる下スクロール操作を行うと予測される。そこで、端末装置100は、利用者が結合コンテンツを画面下方向にスクロールさせる下スクロール操作を行った場合は、結合コンテンツを徐々に画面下方向にスクロールさせることで、後面に配置された動画像C21が表示される領域を徐々に拡大する。
【0030】
〔2−2.切替処理〕
ここで、端末装置100は、表示処理の一部として、以下に説明する切替処理を実行する。まず、端末装置100は、結合コンテンツを所定量よりも多くスクロールさせるスクロール操作を再生操作として検出する。例えば、端末装置100は、動画像C21の全体が結合コンテンツに含まれる透過画像C22を介して表示されるまで、結合コンテンツを画面下方向にスクロールさせるスクロール操作を再生操作として検出する。
【0031】
そして、端末装置100は、再生操作を検出した場合は、結合コンテンツが配置されたレイヤよりも前面のレイヤに動画像C21を配置して表示する。すなわち、端末装置100は、再生操作を検出した場合は、ウェブページC10と動画像C21との配置関係、若しくは、ウェブページC10が配置されたレイヤと動画像C21が配置されたレイヤとの配置関係を入替える。また、端末装置100は、再生操作を検出した場合や、結合コンテンツが配置されたレイヤよりも前面のレイヤに動画像C21を配置して表示した場合は、動画像C21の再生を開始する。この結果、端末装置100は、動画像C21に対して興味を有した利用者に対しては、動画像C21をウェブページC10の前面に配置して再生することができる。
【0032】
また、端末装置100は、動画像C21の再生を行っている場合は、動画像C21の再生を停止させるための操作(以下、停止操作と記載する。)を検出するまで、結合コンテンツを動画像C21よりも後面のレイヤに配置し続ける。例えば、端末装置100は、停止操作として、動画像C21の後面に配置されたウェブページC10の上端が動画像C21の下端と重なるまで画面下方向にスクロールさせる操作が検出されるまでは、結合コンテンツを動画像C21の後面に配置し続ける。
【0033】
そして、端末装置100は、結合コンテンツが配置されたレイヤよりも前面のレイヤに動画像C21を配置した状態で、停止操作を検出した場合は、動画像C21の再生を停止するとともに、結合コンテンツが配置されたレイヤよりも後面のレイヤに動画像C21を配置する。すなわち、端末装置100は、停止操作を検出した場合にも、ウェブページC10と動画像C21との配置関係を入替える。この結果、端末装置100は、利用者が動画像C21を閲覧したものの興味を持たなかった場合は、ウェブページC10よりも後面のレイヤに動画像C21を配置することで、ウェブページC10の表示領域を拡大するので、動画像C21にかかる情報に対する印象の悪化を防ぐことができる。
【0034】
〔2−3.初期表示について〕
上述した説明では、端末装置100は、動画像C21と同サイズの透過画像C22が配置された結合コンテンツの上端を画面の上端からずらした初期表示を行った。かかる初期表示を行った場合、端末装置100は、ウェブページC10の後面に動画像C21の一部が表示されるといった態様で、ウェブページC10と動画像C21とを表示することとなるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
【0035】
例えば、端末装置100は、初期表示として、ウェブページC10の上端が画面の上端と接するように結合コンテンツを配置してもよい。かかる場合、端末装置100は、初期表示において、動画像C21を表示せずにウェブページC10のみを表示することとなる。また、かかる初期表示を行う場合は、端末装置100は、結合コンテンツではなく、単にウェブページC10を表示し、上スクロール操作が所定量以上行われた場合に、切替処理を実行してもよい。
【0036】
また、このような表示を行う場合、端末装置100は、下スクロール操作を提案する表示をウェブページC10内に表示してもよく、ウェブページC10と重ねて表示してもよい。すなわち、端末装置100は、初期表示においては、ウェブページC10と動画像C21とを両方とも表示する必要はない。例えば、端末装置100は、初期表示においては、ウェブページC10のみを表示してもよく、動画像C21のみを表示してもよい。
【0037】
また、端末装置100は、初期表示においては、ウェブページC10と動画像C21とを同じレイヤに配置してもよい。すなわち、端末装置100は、再生操作が行われた際に、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置して表示するのであれば、初期表示においては、任意の表示態様を採用することができる。
【0038】
〔2−4.切替処理について〕
上述した説明では、端末装置100は、再生操作を検出した場合に、ウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面のレイヤに動画像C21を配置した状態で表示し、停止操作を検出した場合に、ウェブページC10が配置されたレイヤよりも後面のレイヤに動画像C21を配置した。ここで、端末装置100は、上述した切替処理をウェブページC10若しくは動画像C21の移動により実現してもよく、レイヤの移動若しくは入替によって実現してもよい。
【0039】
例えば、端末装置100は、再生操作を検出した場合に、動画像C21が配置されたレイヤをウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面に移動させてもよく、ウェブページC10が配置されたレイヤを動画像C21が配置されたレイヤよりも後面に移動させてもよい。また、端末装置100は、再生操作を検出した場合に、ウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面のレイヤに動画像C21を移動させてもよく、動画像C21が配置されたレイヤよりも後面のレイヤにウェブページC10を移動させてもよい。また、端末装置100は、停止操作を検出した場合には、これらの逆の操作を行えばよい。
【0040】
また、端末装置100は、ウェブページC10と動画像C21とが重なっている場合のみならず、ウェブページC10と動画像C21とが重なっていない場合においても、切替処理を実行して良い。すなわち、ウェブページC10の前面や後面に動画像C21を配置するという記載は、ウェブページC10と動画像C21とが重なる旨を限定するものではない。
【0041】
〔2−5.再生操作および停止操作について〕
上述した説明では、端末装置100は、再生操作として、動画像C21の全体が結合コンテンツの上端に配置された透過画像C22を介して表示されるまで結合コンテンツを画面下方向にスクロールさせるスクロール操作を検出した。また、端末装置100は、停止操作として、ウェブページC10の上端が動画像C21の下端と重なるまで結合コンテンツを画面上方向にスクロールさせるスクロール操作を検出した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、端末装置100は、再生操作および停止操作として、任意の操作を採用することができる。
【0042】
例えば、端末装置100は、再生操作として、動画像C21の所定の領域が表示されるまで結合コンテンツをスクロールさせるスクロール操作を検出してもよい。より具体的には、端末装置100は、動画像C21のうち半分以上が表示されるまで、もしくは、動画像C21のうち中央部分が表示されるまで、結合コンテンツをスクロールさせるスクロール操作を再生操作として検出してもよい。また、端末装置100は、停止操作として、ウェブページC10のうち所定の領域が表示されるまで結合コンテンツをスクロールさせるスクロール操作を検出してもよい。
【0043】
また、端末装置100は、再生操作や停止操作として、所定の量だけウェブページC10をスクロールさせるスクロール操作を検出してもよい。また、端末装置100は、再生操作や停止操作として、動画像C21が表示された領域をタップする操作を検出してもよい。また、端末装置100は、再生操作として検出する操作と停止操作として検出する操作とを同一の操作としてもよく、異なる操作としてもよい。このように、端末装置100は、任意の操作を再生操作や停止操作として採用することができる。
【0044】
なお、端末装置100は、再生操作により動画像C21をウェブぺージC10の前面に配置して再生し、その後、動画像C21の再生が終了した場合は、切替処理を実行し、動画像C21をウェブページC10の後面に配置してもよい。かかる処理を行った場合、端末装置100は、動画像C21の再生が終了したにも関わらず、ウェブページC10よりも前面に表示され続けるといった態様を防ぐことができるので、動画像C21にかかる情報に対する印象の悪化を防ぐことができる。
【0045】
〔2−6.コンテンツC20について〕
上述した説明では、端末装置100は、動画像C21を含むコンテンツC20を表示した。ここで、端末装置100は、動画像C21以外にも、静止画像やテキスト等を含むコンテンツC20を表示してもよい。例えば、端末装置100は、所定の色彩を付した状態で後面のコンテンツを透過させる透過画像C22や、テキストが配置された透過画像C22を表示してもよく、透過画像C22に代えて、利用者に下スクロール操作を促すメッセージや画像をウェブページC10の上端に配置してもよい。
【0046】
〔2−7.再生操作を検出した場合に端末装置100が実行する切替処理の一例〕
以下、
図1を用いて、再生操作を検出した場合に端末装置100が実行する表示処理の一例を説明する。なお、以下の説明では、再生操作として、動画像C21の全体が表示されるまで結合コンテンツを下スクロールさせるスクロール操作を検出した場合に、切替処理を実行する処理の一例を第1状態〜第6状態に分けて説明する。
【0047】
まず、端末装置100は、ウェブページC10と、コンテンツC20との配信を受付ける。かかる場合、端末装置100は、ウェブページC10の上端に透過画像C22を配置した結合コンテンツを生成し、所定のレイヤに配置する。また、端末装置100は、結合コンテンツが配置されたレイヤよりも後面のレイヤに動画像C21を配置する。そして、端末装置100は、結合コンテンツを所定の距離だけ画面上方向にずらした状態で結合コンテンツと動画像C21とを表示する。この結果、端末装置100は、第1状態に示すように、ウェブページC10の上端が画面の上端から所定の距離だけずれており、ウェブページC10の上端に配置された透過画像C22を介して、ウェブページC10の背面に配置された動画像C21の一部が表示されるといった態様の初期表示を表示する。
【0048】
ここで、端末装置100は、動画像C21に対して興味のない利用者の指F10が、上スクロール操作を行った場合は、第2状態に示すように、ウェブページC10を画面上側にスクロールさせ、動画像C21の全体をウェブページC10の後面に隠す。一方、端末装置100は、第2状態に示す状態から、利用者の指F10が下スクロール操作を行った場合は、ウェブページC10を画面下側にスクロールさせる結果、第1状態に示すように、透過画像C22を介して、ウェブページC10の後面に配置されていた動画像C21を徐々に表示する。
【0049】
また、端末装置100は、利用者の指F10が第1状態からさらに下スクロール操作を行った場合は、第3状態に示すように、透過画像C22を介して、ウェブページC10の後面に配置されていた動画像C21の全体を表示する。そして、端末装置100は、透過画像C22を介して、ウェブページC10の後面に配置されていた動画像C21の全体が表示された場合、すなわち、再生操作として、動画像C21の全体が表示されるまでウェブページC10を下スクロールさせるスクロール操作を検出した場合は、以下の処理を実行する。すなわち、端末装置100は、第4状態に示すように、ウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面のレイヤに動画像C21を配置するとともに、動画像C21の再生を開始する。
【0050】
また、端末装置100は、第4状態に示す際に利用者の指F10が上スクロール操作を行った場合は、第5状態に示すように、動画像C21の再生を継続しつつ、動画像C21の後面に配置されたウェブページC10を画面上方向にスクロールさせる。また、端末装置100は、利用者の指F10がさらに上スクロール操作を行った場合も、第6状態に示すように、動画像C21の再生を継続しつつ、動画像C21の後面に配置されたウェブページC10を画面上方向にスクロールさせる。
【0051】
〔2−8.停止操作を検出した場合に端末装置100が実行する切替処理の一例〕
次に、
図2を用いて、停止操作を検出した場合に端末装置100が実行する表示処理の一例を説明する。
図2は、実施形態に係る端末装置が停止操作を検出した際に実行する切替処理の一例を示す図である。なお、以下の説明では、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置している際に、停止操作として、ウェブページC10の上端が表示されるまで結合コンテンツを下スクロールさせるスクロール操作を検出した場合に、切替処理を実行する処理の一例を第1状態〜第6状態に分けて説明する。
【0052】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、動画像C21の全体が表示された場合には、第2状態に示すように、動画像C21結合コンテンツよりも前面のレイヤに配置して動画像C21の再生を開始する。また、端末装置100は、利用者の指F10が上スクロール操作を行った場合は、第3状態に示すように、動画像C21を結合コンテンツよりも前面のレイヤに配置したままで、結合コンテンツを画面上方向にスクロールさせる。また、端末装置100は、利用者の指F10が下スクロール操作を行った場合は、動画像C21を結合コンテンツよりも前面のレイヤに配置したままで、結合コンテンツを画面下方向にスクロールさせる。
【0053】
そして、端末装置100は、下スクロール操作の結果、第4状態に示すように、動画像C21を結合コンテンツよりも前面のレイヤに配置した状態で、ウェブページC10の上端が表示された場合には、第5状態に示すように、動画像C21を結合コンテンツよりも後面のレイヤに配置するとともに、動画像C21の再生を停止する。そして、端末装置100は、利用者の指F10が上スクロール操作を行った場合は、第6状態に示すように、動画像C21を、動画像C21よりも前面のレイヤに配置されたウェブページC10で徐々に隠す。
【0054】
このように、端末装置100は、再生操作や停止操作を検出すると、ウェブページC10と動画像C21との配置関係を入替える。かかる処理の結果、端末装置100は、動画像C21に興味を有する利用者に対しては、ウェブページC10よりも前面に動画像C21を配置した状態で動画像C21を表示し、動画像C21に興味を有さない利用者に対しては、動画像C21をウェブページC10の後面に隠す。このため、端末装置100は、動画像C21にかかる情報の訴求力を向上させることができる。
【0055】
〔2−9.実行主体について〕
なお、上記では説明を省略したが、端末装置100は、上述した表示処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置100は、上述した表示処理を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを起動することで、上述した表示処理を実現してもよい。例えば、アプリケーションは、起動されると、ウェブページC10と動画像C21との配信を受け付け、
図1に示した表示処理を実現してもよい。
【0056】
また、端末装置100は、ウェブページC10やコンテンツC20の配信と同時に、ウェブブラウザ等、汎用のプログラムに上述した表示処理を実行させる制御情報の配信を受付ける。そして、端末装置100は、制御情報に従って上記した表示処理を行ってもよい。
【0057】
また、端末装置100は、上述した制御情報に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションや、上述した表示処理を実現するアプリケーションそのものを制御情報として取得してもよい。例えば、端末装置100は、利用者の操作に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションをダウンロードし、かかるアプリケーションを自装置にインストールする。かかるアプリケーションは、起動されると、利用者からの操作に応じてウェブページC10とコンテンツC20とを取得し、上述した表示処理を実現するよう端末装置100を制御する。ここで、アプリケーションは、上述した表示処理を実現するため、制御情報の配信を受付けてもよく、予めアプリケーションプログラム内に含んでいてもよい。
【0058】
〔3.配信システムの構成〕
以下、上記した表示処理を実現する端末装置100等について説明する。まず、
図3を用いて、実施形態に係る配信システム1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。
図3に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを含む。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図3に示す配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の広告主端末10や、複数台の広告配信サーバ20や、複数台のコンテンツ配信サーバ30が含まれてもよい。
【0059】
端末装置100は、利用者による操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を取得し、ウェブページC10に後述する取得命令が含まれる場合には、コンテンツC20を広告配信サーバ20から取得する。また、端末装置100は、上述した表示処理を実現する制御情報の配信を広告配信サーバ20から受付けた場合は、かかる制御情報に従って動作し、表示処理を実現する。
【0060】
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。広告主端末10は、広告主による操作にしたがって、コンテンツC20等の広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツとして、コンテンツC20を広告配信サーバ20に入稿する。
【0061】
また、広告主端末10は、コンテンツC20として、静止画像や、動画像や、テキストデータや、ランディングページを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告配信サーバ20に入稿する。なお、広告主は、動画像C21のみを登録してもよい。かかる場合、端末装置100は、自動的に透過領域をウェブページC10の上端に配置してもよく、下スクロール操作を促す画像をウェブページC10の上端に配置してもよい。
【0062】
また、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末10だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
【0063】
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受付けると、端末装置100の場所や利用者の属性等から利用者と広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツであるコンテンツC20とともに端末装置100に配信する。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により記述される。なお、表示領域のオフセット量については、制御情報として配信されてもよく、制御情報とは個別の情報として配信されてもよい。
【0064】
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にウェブページC10を配信するウェブサーバ等である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページC10を端末装置100に配信する。なお、コンテンツ配信サーバ30は、各種情報が配置されたポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。
【0065】
ここで、コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページC10には、取得命令が含まれる。例えば、ウェブページC10を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURL等が取得命令として記述される。この場合、端末装置100は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告配信サーバ20からコンテンツC20を広告コンテンツとして取得する。
【0066】
なお、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像、ウェブページとともに表示される動画像等である。
【0067】
〔4.広告配信サーバの構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る広告配信サーバの構成例を示す図である。
図4に示すように、広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
【0068】
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告主端末10やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0069】
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部22は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである広告データベース24を記憶する。
【0070】
ここで、
図5は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を示す図である。
図5に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有する。なお、広告データベース24は、コンテンツと利用者とのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。
【0071】
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツC20等の広告に係るコンテンツを示す。なお、
図5では「広告コンテンツ」に「C20」〜「C60」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、共通する情報を利用者に伝えようとする個別の画像、動画像、音声と画像、テキストデータ、ゲームのデータ、ゲーム形式の広告等、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
【0072】
広告データベース24には、広告コンテンツとして、コンテンツC20(動画像C21、透過画像C22)の他にも、コンテンツC20の表示態様の変更を指示する表示指示が登録される。かかる表示指示には、初期表示において、ウェブページC10とコンテンツC20とをどのように表示するか、結合コンテンツの上端をどれだけずらして表示するか、ウェブページC10の上端に配置する透過領域の表示サイズ等といった設定値が含まれる。
【0073】
また、表示指示には、再生操作および停止操作の内容等が含まれている。例えば、表示指示には、再生操作や停止操作がスクロール操作であるか、タップ操作であるか、動画像C21の再生が終了した際にウェブページC10の後面に動画像C21を配置するか等といった再生操作および停止操作の内容が含まれている。また、表示指示には、ウェブページC10の後面に動画像C21を配置した際に、初期表示におけるウェブページC10の表示位置を基準として、どれだけ下スクロール操作を行えば動画像C21をウェブページC10の前面に配置するかといった閾値等が再生操作の内容として含まれる。
【0074】
また、表示指示には、ウェブページC10の前面に動画像C21を配置した際に、初期表示におけるウェブページC10の表示位置を基準として、どれだけ上スクロール操作を行えば動画像C21をウェブページC10の後面に配置するかといった閾値等が停止操作の内容として含まれている。また、表示指示には、コンテンツC20のランディングページへの遷移の契機となる利用者の操作や端末装置100の状態等を示す情報が含まれている。なお、上述した表示指示は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって任意の設定が行われるものとする。
【0075】
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。より具体的には、「インプレッション数」は、動画像C21が再生された回数を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
【0076】
すなわち、
図5では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。また、
図5では、広告コンテンツ「C20」のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツ「C20」が表示された際の課金額が「aaa」である例を示している。
【0077】
なお、広告コンテンツが選択される度に課金が行われるクリック課金形式で広告に係るコンテンツを配信する場合は広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。また、配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択し、選択した広告コンテンツを配信する場合は、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR等が登録される。
【0078】
図4に戻って、説明を続ける。制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0079】
図4に示すように、制御部23は、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部23が有する各処理部の接続関係は、
図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0080】
入稿受付部25は、広告主端末10から、対価の指定とともに広告コンテンツであるコンテンツC20の入稿や表示指示を受付ける。かかる場合、入稿受付部25は、コンテンツC20、表示指示、広告主ID、及び受付けた対価の値を対応付けて広告データベース24に登録する。
【0081】
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
【0082】
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置や利用者の属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
【0083】
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
【0084】
また、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、利用者の属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
【0085】
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。かかる制御情報には、例えば、初期表示においてウェブページC10を画面上のどこに配置するかを示す情報や、ウェブページC10を拡大若しくは縮小させるための条件等が含まれる。その後、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
【0086】
〔5.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。
図6は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。
図6に示すように、コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
【0087】
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告配信サーバ20との間で情報の送受信を行う。
【0088】
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
【0089】
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0090】
図6に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、
図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0091】
受付部34は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
【0092】
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページを端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置100に配信する。
【0093】
また、配信部35は、ウェブページC10を生成し、生成したウェブページC10を端末装置100に配信する。かかる場合、端末装置100は、ウェブページC10を受信すると、広告配信サーバ20に対して広告の配信要求を送信し、応答として受信した広告コンテンツを表示する。そして、端末装置100は、利用者の操作に応じて、広告コンテンツを変更する表示処理を実行する。
【0094】
〔6.端末装置の構成〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。
図7は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図7に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
【0095】
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0096】
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
【0097】
物理センサ140は、端末装置100の物理的な状態を検知するセンサである。例えば、物理センサ140は、端末装置100の3軸方向の傾きを測定するジャイロセンサである。なお、物理センサ140は、ジャイロセンサに限定されるものではなく、例えば、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等、任意のセンサが適用可能である。
【0098】
制御部150は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部150は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0099】
図7に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示制御部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、
図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、
図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0100】
要求部151は、操作制御部152からウェブページC10のURLを受信した場合は、コンテンツ配信サーバ30に対して受信したURLが示すウェブページC10の取得要求を送信する。また、要求部151は、コンテンツ配信サーバ30から受信したウェブページC10に取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20に送信する。
【0101】
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、利用者が入力部120に対してウェブページC10の表示操作を行った場合は、表示対象となるウェブページC10のURLを要求部151に出力する。また、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示制御部153に出力する。
【0102】
表示制御部153は、受信したウェブページおよび広告コンテンツを出力部130に表示し、上述した表示処理を実行する。例えば、表示制御部153は、制御部150が、広告コンテンツとともに配信される制御情報を実行することで、
図7に示すように、検出部154、表示部155、および出力部156として動作し、表示処理を実行する。検出部154、表示部155、および出力部156は、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0103】
検出部154は、再生操作および停止操作の検出を行う。例えば、検出部154は、再生操作として、ウェブページC10を所定量よりも多くスクロールさせるスクロール操作を検出する。また、他の例では、検出部154は、再生操作として、動画像C21の所定の領域(例えば、動画像C21の全体)が表示されるまで、ウェブページC10を画面下方向にスクロールさせるスクロール操作を検出する。
【0104】
また、例えば、検出部154は、停止操作として、ウェブページC10の上端等、ウェブページC10のうち所定の領域が表示されるまでウェブページC10を画面下方向にスクロールさせるスクロール操作を検出する。また、例えば、検知部155は、停止操作として、動画像C21の再生終了若しくは停止を検出する。
【0105】
表示部155は、ウェブページC10と動画像C21とを異なるレイヤに配置して表示する。そして、表示部155は、検出部154が再生操作または停止操作を検出した場合は、ウェブページC10と動画像C21との配置関係を入れ替える。
【0106】
例えば、表示部155は、ウェブページC10とコンテンツC20との配信を受け付けると、ウェブページC10の上端に透過画像C22を配置した結合コンテンツを生成する。そして、表示部155は、初期表示として、画面の上端から所定の距離だけ下方向の位置にウェブページC10の上端が配置されるように結合コンテンツを所定のレイヤに配置して表示する。また、表示部155は、ウェブページC10が配置されたレイヤよりも背面のレイヤに、動画像C21の上端が画面の上端と接するように動画像C21を配置した状態で表示する。この結果、表示部155は、ウェブページC10の上端に配置された透過画像C22を介して、ウェブページC10の後面に配置された動画像C21を表示する。そして、表示部155は、再生操作が検出されるまでは、ウェブページC10を配置したレイヤよりも後面のレイヤに動画像C21を配置した状態で表示し続ける。
【0107】
また、表示部155は、ウェブページC100が配置されたレイヤよりも後面のレイヤに動画像C21を配置している際に再生操作が検出された場合は、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置した状態で表示する。また、表示部155は、再生操作が検出された場合や、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置した場合は、動画像C21の再生を開始する。
【0108】
また、表示部155は、停止操作が検出されるまでは、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置し続ける。そして、表示部155は、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置している際に停止操作が検出された場合は、動画像C21をウェブページC10が配置されたレイヤよりも背面のレイヤに配置した状態て表示する。また、表示部155は、停止操作が検出された場合や、動画像C21をウェブページC10が配置されたレイヤよりも背面のレイヤに配置した場合は、動画像C21の再生を停止する。
【0109】
ここで、
図8は、実施形態にかかる端末装置が実行する切替処理の一例を説明する図である。なお、
図8に示す例では、再生操作によりウェブページC10と動画像C21との配置関係を切替える処理の一例を第1状態から第4状態に分けて説明する。また、
図8に示す例では、出力部130の画面に表示される領域を太い点線枠で囲んだ。
【0110】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、所定のレイヤ上にウェブページC10を配置し、ウェブページC10の上端に透過画像C22を配置し、上端から所定の距離だけ画面下方向の位置を画面の上端の位置とする。また、端末装置100は、ウェブページC10と透過画像C22とを配置したレイヤの後面のレイヤに配置し、動画像C21を上端が画面の上端と重なるように表示する。この結果、端末装置100は、ウェブページC10の後面に隠された動画像C21の一部が見えているといった態様の初期表示を行う。
【0111】
続いて、端末装置100は、下スクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10と透過画像C22とを画面下方向にスクロールする。この結果、端末装置100は、第2状態に示すように、透過画像C22を介して、動画像C21の全体を表示する。
【0112】
また、端末装置100は、第2状態に示すように、動画像C21の全体が表示されるまで下スクロール操作が行われた場合は、第3状態の(A)に示すように、動画像C21とウェブページC10および透過画像C22との間の配置関係を切替える。例えば、端末装置100は、動画像C21が配置されたレイヤをウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面に移動させ、動画像C21の再生を開始する。
【0113】
また、端末装置100は、第3状態に示す際に上スクロール操作が行われた場合には、第4状態に示すように、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置したままで、ウェブページC10と透過画像C22とを画面上方向にスクロールさせる。この結果、端末装置100は、動画像C21を再生させたままで、ウェブページC10の閲覧を実現することができる。
【0114】
図7に戻り、説明を続ける。出力部156は、コンテンツC20に含まれる動画像21が再生された際に、コンテンツC20の閲覧実績を管理する広告配信サーバ20に対して、コンテンツC20が閲覧された旨を出力する。例えば、出力部156は、検出部154が再生操作を検出した場合は、広告配信サーバ20に対して、コンテンツC20が閲覧された旨を通知する。かかる場合、広告配信サーバ20は、コンテンツC20のインプレッション数に1を加算する。
【0115】
〔7.表示処理のバリエーション〕
上述した説明では、
図1、
図2に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、検出部154および表示部155が発揮する処理により実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
【0116】
〔7−1.再生操作および停止操作について〕
上述した説明では、端末装置100は、動画像C21の全体が表示されるまでスクロール操作を検出すると、ウェブページC10と動画像C21との配置関係を切替えた。ここで、端末装置100は、他の操作を再生操作や停止操作に採用してもよい。例えば、スマートフォン等の端末装置100は、ウェブページC10の上端が画面の上端に表示されている際に下スクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10の表示領域を画面下方向に移動させ、利用者の指F10が画面上から離れた場合は、ウェブページC10の上端が画面の上端と接するまで、表示領域の位置を元に戻すといった処理(以下、バインド処理と記載する。)を行う場合がある。
【0117】
そこで、端末装置100は、バインド処理を行わせる操作(以下、バインド操作と記載する。)を再生操作や停止操作として検出してもよい。例えば、端末装置100は、ウェブページC10の上端が表示されている際にバインド操作が行われた場合や、動画像C21の全体が表示されている際にバインド操作が行われた場合には、切替処理を実行してもよい。
【0118】
例えば、
図9は、バインド操作が行われた際に実行される切替処理の一例を示す図である。なお、
図9に示す例では、バインド操作が行われた際に実行される切替処理の一例を第1状態〜第6状態に分けて説明する。また、以下の説明では、動画像C21と同じ表示サイズの透過画像C22をウェブページC10の上端に配置した結合コンテンツが表示されるものとする。
【0119】
まず、端末装置100は、ウェブページC10と、コンテンツC20との配信を受付けると、第1状態に示すように、動画像C21を結合コンテンツの後面に配置した初期表示を行う。また、端末装置100は、利用者の指F10が下スクロール操作を行った場合は、第2状態に示すように、結合コンテンツを画面下方向にスクロールさせる。
【0120】
ここで、第2状態に示す際には、結合コンテンツの上端、すなわち透過画像C22の上端が画面上端に接している。このため、端末装置100は、第2状態に示す状態で、下スクロール操作が行われると、バインド処理を実行する。例えば、端末装置100は、第3状態に示すように、結合コンテンツの表示領域を画面下方向に移動させる。そして、端末装置100は、第3状態で利用者が指F10を離した場合は、第4状態に示すように、上端が画面の上端と接するように、結合コンテンツの表示領域を元の位置に移動させる。
【0121】
また、端末装置100は、第4状態において、結合コンテンツの表示領域を元の位置に移動させた場合、すなわち、動画像C21が表示されている際にバインド操作が行われた場合は、動画像C21を結合コンテンツよりも前面のレイヤに配置し、動画像C21の再生を開始する。その後、端末装置100は、利用者が上スクロール操作を行った場合は、第5状態および第6状態に示すように、動画像C21の再生を継続させながら、動画像C21の後面に配置されたウェブページC10を画面上方向にスクロールさせる。
【0122】
なお、端末装置100は、第4状態において、利用者が再度バインド操作を行った場合、すなわち、動画像C21が結合コンテンツよりも前面のレイヤに配置されている際に停止操作を検出した場合は、には、動画像C21の再生を停止するとともに、動画像C21を結合コンテンツよりも後面のレイヤに配置する。そして、端末装置100は、第3状態、第2状態、および第1状態に示すように、結合コンテンツを動画像C21よりも前面のレイヤに配置したままで、結合コンテンツのスクロールを行う。
【0123】
このように、再生操作や停止操作としてバインド操作を検知した場合は、バインド操作を行う度にウェブページC10が動画像C21の前後を行き来するといった感覚を利用者に対して与えることができる。このため、端末装置100は、動画像C21に対する利用者の興味を起こさせることができる。
【0124】
〔7−2.動画選択による切替処理について〕
また、端末装置100は、利用者が動画像C21を選択する操作を行った際にも、切替処理を実行して良い。例えば、
図10は、動画像が選択された際に実行される切替処理の一例を示す図である。なお、
図10に示す例では、動画像C21が表示されている領域を利用者がタップした場合に実行される切替処理の一例を第1状態〜第4状態に分けて説明する。
【0125】
例えば、端末装置100は、ウェブページC10とコンテンツC20との配信を受付けると、
図1に示すように、初期表示を行う。そして、端末装置100は、動画像C21が表示された領域を利用者の指F10がタップした場合、すなわち、透過画像C22を利用者の指F10がタップした場合は、第2状態に示すように、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置する。そして、端末装置100は、第3状態に示すように、動画像C21の再生を開始する。その後、端末装置100は、利用者の指F10がスクロール操作を行っても、第4状態に示すように、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置したままで、ウェブページC10をスクロールさせる。
【0126】
〔7−3.動画停止時の処理について〕
ここで、端末装置100は、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置している際に、動画像C21の再生が終了した場合は、動画像C21をウェブページC10よりも後面のレイヤに配置してもよい。例えば、
図11は、実施形態に係る端末装置が動画終了時に実行する切替処理の一例を示す図である。なお、
図11に示す例では、動画C21の再生が終了した際に端末装置100が実行する切替処理の一例を、第1状態〜第4状態に分けて説明する。
【0127】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、動画像C21がウェブページC10よりも後面のレイヤに配置されている際に、動画像C21の全体が表示された場合は、第2状態に示すように、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置し、動画像C21の再生を開始する。
【0128】
また、端末装置100は、利用者の指F10が上スクロール操作を行うと、第3状態に示すように、動画像C21を再生させたままでウェブページC10を画面上方向にスクロールさせる。そして、端末装置100は、第3状態に示す際に、動画像C21を最後まで再生した場合には、第4状態に示すように、動画像C21をウェブページC10よりも後面のレイヤに配置することで、ウェブページC10の表示領域を拡大する。
【0129】
また、端末装置100は、第4状態に示す際に、利用者が下スクロール操作を行った結果、第1状態に示すように、動画像C21の全体が表示された場合は、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに再度配置するとともに、動画像C21を先頭から再度再生する。
【0130】
このように、端末装置100は、動画像C21の再生が終了した場合は、動画像C21をウェブページC10よりも背面のレイヤに配置する。このため、端末装置100は、動画像C21の再生が終了しているにも関わらず、動画像C21がウェブページC10よりも前面のレイヤに配置され続け、ウェブページC10の表示領域を狭め続けるといった態様を防ぐことができる。この結果、端末装置100は、動画像C21にかかる情報に対する印象の悪化を防ぐことができる。
【0131】
〔7−4.下端での切替処理について〕
上述した説明では、端末装置100は、画面の上端に動画像C21を配置し、動画像C21の全体が表示された場合や、ウェブページC10の上端が表示された場合等に、切替処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定するものではない。例えば、端末装置100は、画面の下端に動画像C21を配置し、動画像C21の全体が表示された場合や、ウェブページC10の下端が表示された場合等に、切替処理を実行してもよい。
【0132】
以下、
図12を用いて、端末装置100が画面の下端で実行する切替処理の一例を説明する。
図12は、実施形態に係る端末装置が画面の下端で実行する切替処理の一例を示す図である。なお、以下の説明では、動画像C21の全体が表示されるまで結合コンテンツを上スクロールさせるスクロール操作を検出した場合に、切替処理を実行する処理の一例を第1状態〜第6状態に分けて説明する。
【0133】
例えば、端末装置100は、ウェブページC10とコンテンツC20とを取得した場合は、ウェブページC10の下端に透過画像C22を配置した結合コンテンツを所定のレイヤに配置して表示する。また、端末装置100は、動画像C21の下端が画面の下端と接するように、動画像C21を結合コンテンツよりも後面のレイヤに配置して表示する。この結果、端末装置100は、第1状態に示すように、初期表示においては、ウェブページC10のみを表示する。
【0134】
また、端末装置100は、利用者の指F10が上スクロール操作を行った場合は、第2状態に示すように、結合コンテンツを画面上方向にスクロールさせる。そして、端末装置100は、利用者の指F10がさらに上スクロール操作を行った場合は、第3状態に示すように、ウェブページC10の下端に配置された透過画像C22を介して、結合コンテンツの後面に隠されていた動画像C21を徐々に表示する。
【0135】
そして、端末装置100は、第4状態に示すように、動画像C21の全体が表示されるまで結合コンテンツを画面上方向にスクロールさせる上スクロール操作が検出された場合は、第5状態に示すように、動画像C21を結合コンテンツよりも前面のレイヤに配置して、動画像C21の再生を開始する。また、端末装置100は、第5状態に示す際に、利用者の指F10が下スクロール操作を行った場合は、第6状態に示すように、結合コンテンツを動画像C21よりも後面のレイヤに配置したままで、画面下方向にスクロールさせる。
【0136】
なお、端末装置100は、第6状態に示す際に、利用者の指F10が上スクロール操作を行い、第5状態に示すように、ウェブページC10の下端が動画像C21の上端と接する位置までスクロールさせる操作、すなわち、停止操作を検出した場合は、第4状態に示すように、動画像C21を結合コンテンツよりも後面のレイヤに配置し、動画像C21の再生を停止する。
【0137】
〔7−5.透過画像について〕
上述した説明では、端末装置100は、ウェブページC10の上端または下端に透過画像C22を配置し、かかる透過画像C22を介して結合コンテンツにより隠された動画像C21を表示することで、動画像C21の存在を利用者に示唆していた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。
【0138】
例えば、端末装置100は、後面のコンテンツを透過させる透過領域を有するウェブページC10を表示してもよい。より具体的には、端末装置100は、任意の位置に透過領域がタイルとして配置されたウェブページC10を表示してもよい。かかるウェブページC10を表示する場合、端末装置100は、利用者がウェブページC10を閲覧してスクロールさせた際に、透過領域を介して動画像C21の一部を表示するので、動画像C21がウェブページC10によって隠されている旨を利用者に示唆する。そして、端末装置100は、利用者が動画像C21をタップする操作等を再生操作として検出し、再生操作を検出した際に切替処理を実行すればよい。また、端末装置100は、利用者が動画像C21を再度タップする操作や、動画像C21の再生終了等を停止操作として検出し、停止操作を検出した際に切替処理を実行すればよい。
【0139】
〔7−6.動画像の配置位置について〕
また、端末装置100は、動画像C21を画面の上端や下端以外の位置に配置してもよい。例えば、端末装置100は、画面の中央に動画像C21を配置してもよい。また、端末装置100は、切替処理を行った際に、動画像C21の配置位置や表示サイズを変更してもよい。例えば、端末装置100は、再生操作を検出すると、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置するとともに、画面上端に配置された動画像C21を画面中央に配置してもよい。また、端末装置100は、再生操作を検出すると、動画像C21を画面全体に表示してもよい。
【0140】
また、端末装置100は、画面と表示サイズが同じ動画像C21を表示してもよい。かかる場合、例えば、端末装置100は、動画像C21の半分以上が表示されるまでスクロール操作やバインド操作が行われた場合に、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに表示して、動画像C21の再生を開始してもよい。
【0141】
〔7−7.動画像の再生について〕
上述した説明では、端末装置100は、再生操作が検出されると動画像C21の再生を開始し、停止操作が検出されると動画像C21の再生を停止した。ここで、端末装置100は、動画像C21の再生を停止した後で再生操作を再度検出した場合は、前回再生された箇所から動画像C21の再生を再開してもよく、最初から再生し直してもよい。
【0142】
また、端末装置100は、動画像C21を最後まで再生し、切替処理を実行した後で、再生操作を再度検出した場合は、動画像C21とは異なる動画像を新たに再生してもよい。また、端末装置100は、動画像C21をウェブページC10よりも後面のレイヤに配置している際に、利用者が閲覧したウェブページC10の内容に応じて、動画像C21を他の動画像に変更してもよい。例えば、端末装置100は、ウェブページC10のタイル内に配置された広告のうち、画面内に表示されている広告に応じて、動画像C21を表示されている広告に関連する動画像等に変更してもよい。
【0143】
すなわち、端末装置100は、再生操作や停止操作を検出した際に、ウェブページC10と動画像C21との配置関係を切替える切替処理を実行するのであれば、動画像C21の配置位置や、再生操作および停止操作の内容等に任意の条件や態様を採用することができる。
【0144】
〔7−8.初期表示のレイアウトについて〕
上述した説明では、端末装置100は、動画像C21を画面の上端に配置し、結合コンテンツを画面上方向に所定の距離だけスクロールさせた状態の初期表示を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10と動画像C21とが重ならない初期表示を行ってもよい。また、端末装置100は、ウェブページC10若しくは動画像C21を画面外に配置し、スクロール操作によって画面内まで移動させてもよい。また、端末装置100は、初期表示においては、ウェブページC10と動画像C21とを同一のレイヤ上に配置し、再生操作が検出された際に、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置しなおしてもよい。
【0145】
すなわち、端末装置100は、再生操作や停止操作を検出した際に、ウェブページC10と動画像C21との配置関係を切替える切替処理を実行するのであれば、任意の態様の初期表示を採用してもよい。また、端末装置100は、再生操作が行われた際に、動画像C21がウェブページC10よりも前面のレイヤに配置されるのであれば、ウェブページC10と動画像C21とを同一のレイヤに配置してもよい。
【0146】
〔7−9.ランディングページについて〕
ここで、端末装置100は、利用者が動画像C21を選択した際に、所定のランディングページを表示してもよい。また、端末装置100は、動画像C21を利用者が選択したタイミングに応じて、異なるランディングページを表示してもよい。
【0147】
〔7−10.その他〕
端末装置100は、上述した任意の処理を適宜組み合わせて、表示処理を実行してもよい。例えば、端末装置100は、画面の上端と下端とに異なる動画像を配置し、画面の上端および下端のそれぞれで切替処理を実行してもよい。また、かかる組合せは、広告配信サーバ20に広告コンテンツを登録する際、表示指示として広告主が任意に設定することができる。そして、広告配信サーバ20は、広告主が設定した処理の組合せを端末装置100に実行させる制御情報を生成し、生成した制御情報を端末装置100に配信する。この結果、端末装置100は、上述した任意の処理を広告主の設定に応じて組合せ、実行することができる。
【0148】
〔8.端末装置100の処理フロー〕
次に、
図13を用いて、制御情報を実行した端末装置100が実行する処理の手順について説明する。
図13は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13に示す例では、端末装置100は、利用者の操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にウェブページC10の配信を要求し、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を受信する(ステップS101)。次に、端末装置100は、配信されたウェブページC10に取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して配信要求を送信する(ステップS102)。次に、端末装置100は、コンテンツC20を受信したか否かを判定する(ステップS103)。そして、端末装置100は、コンテンツC20を受信していないと判定した場合は(ステップS103:No)、再度ステップS103を実行する。
【0149】
また、端末装置100は、コンテンツC20を受信した場合は(ステップS103:Yes)、ウェブページの上部に透過画像を挿入した結合コンテンツを生成し、結合コンテンツよりも後面のレイヤに動画像C21を配置する(ステップS104)。そして、端末装置100は、指定されたオフセット量だけ、結合コンテンツの上端をずらした初期表示を表示する(ステップS105)。
【0150】
また、端末装置100は、スクロール操作が行われたか否かを判定し(ステップS106)、スクロール操作が行われた場合は(ステップS106:Yes)、スクロール操作に応じて結合コンテンツをスクロールさせる(ステップS107)。そして、端末装置100は、再生操作を検出したかを判定し(ステップS108)、再生操作を検出した場合は、動画像C21を結合コンテンツよりも前面のレイヤに配置し、動画像C21の再生を開始する(ステップS109)。
【0151】
また、端末装置100は、停止操作を検出したかを判定し(ステップS110)、停止操作を検出した場合は(ステップS110:Yes)、動画像C21の再生を停止して、動画像C21を結合コンテンツよりも後面のレイヤに配置する(ステップS111)。また、端末装置100は、利用者がリンクをタップした等の処理によりウェブページを遷移させるか否かを判定する(ステップS112)。そして、端末装置100は、ウェブページを遷移させる場合は(ステップS112:Yes)、ウェブページを遷移させ(ステップS113)、処理を終了する。一方、端末装置100は、ウェブページを遷移させない場合は(ステップS112:No)、ステップS106を実行する。
【0152】
なお、端末装置100は、スクロール操作が行われなかった場合は(ステップS106:No)、ステップS107をスキップし、ステップS108を実行する。また、端末装置100は、再生操作を検出しなかった場合は(ステップS108:No)、ステップS109をスキップし、ステップS110を実行する。また、端末装置100は、停止操作を検出しなかった場合は(ステップS110:No)、ステップS111をスキップし、ステップS112を実行する。
【0153】
〔9.変形例〕
上記では、
図1、
図2、
図9〜
図12に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、検出部154、表示部155、出力部156が実行する処理により実現されるものとする。
【0154】
〔9−1.コンテンツの態様について〕
上述した端末装置100は、コンテンツC20を構成する動画像C21、透過画像C22を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、コンテンツC20、それぞれ異なる複数の動画像を含んでもよい。また、かかる動画像は、それぞれ異なる広告に係る動画像であってもよい。また、端末装置100は、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置した際に、利用者が動画像C21を選択した場合は、切替処理を行わずに動画像C21を一時停止させてもよい。
【0155】
また、ウェブページC10とコンテンツC20とは、ウェブページC10を配信したサーバと同一のサーバにより配信されてもよく、それぞれ異なるサーバから配信されてもよい。すなわち、上述した表示処理を実行する際に、ウェブページC10やコンテンツC20を配信する処理の態様については、任意の態様が採用可能である。
【0156】
例えば、端末装置100は、ウェブページC10と透過画像C22とを配置した結合コンテンツの配信を受付けてもよい。例えば、コンテンツ配信サーバ30若しくは広告配信サーバ20等、ウェブページC10やコンテンツC20を配信するサーバは、ウェブページC10の上端と透過画像C22の下端とが重なるように、ウェブページC10の上端に透過領域を配置した結合コンテンツ、若しくは、ウェブページC10の下端と透過画像C22の上端とが重なるように、ウェブページC10の下端に透過領域を配置した結合コンテンツを生成する。そして、サーバは、生成した結合コンテンツと動画像C21とを端末装置100に送信する。
【0157】
かかる場合、端末装置100は、受付けた結合コンテンツを表示するとともに、結合コンテンツよりも後面のレイヤに動画像C21を表示する。そして、端末装置100は、再生操作を検出した場合は、結合コンテンツよりも前面のレイヤに動画像C21を配置し、停止操作を検出した場合は、結合コンテンツよりも後面のレイヤに動画像C21を配置する。このように、端末装置100は、サーバ側が生成した結合コンテンツの配信を受付けてもよく、上述した実施態様のように、端末装置100側で結合コンテンツを生成してもよい。
【0158】
〔9−2.コンテンツについて〕
上述した例では、端末装置100が、広告に係るコンテンツC20を表示する例について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。すなわち、コンテンツC20は、広告に係るコンテンツに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、広告以外の文字列、模様、画像、動画像等を含む任意のコンテンツを表示してもよい。また、端末装置100は、広告にかかるコンテンツではなく、ゲーム等を含むコンテンツC20を表示してもよく、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツC20を表示してもよい。また、端末装置100は、音声を含むコンテンツC20を表示してもよい。なお、コンテンツC20に含まれる文字列、模様、画像、動画像、ゲーム、音声等は、広告に係るものに限定されるものではない。
【0159】
また、端末装置100は、ウェブページC10に代えてゲームコンテンツを表示する際、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツをコンテンツC20として表示してもよい。例えば、端末装置100は、ウェブページC10の上端が表示されるまでスクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10よりも後面のレイヤに配置されていたコンテンツC20を、ウェブページC10よりも前面のレイヤに配置して表示してもよい。また、端末装置100は、ゲームの実行時、フラッシュやCSS等の技術により作成されたインタラクティブ形式のウェブページの表示を行う際に表示処理を実行してもよい。
【0160】
また、端末装置100は、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、その他任意のコンテンツとともに、コンテンC20を表示し、上述した表示処理を実行してもよい。また、端末装置100は、ウェブページC10以外にも、ゲーム、地図、音楽再生画面、動画再生画面等、任意のコンテンツを表示してもよい。
【0161】
〔9−3.制御情報について〕
上記した端末装置100は、広告配信サーバ20がコンテンツC20とともに配信する制御情報を用いて、上記した表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上記した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からウェブページとともに受信し、広告配信サーバ20からコンテンツC20とともに制御指示を受信する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した制御指示に従って表示処理を実行してもよい。
【0162】
また、端末装置100は、上述した表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
【0163】
〔9−4.装置構成〕
また、上記実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、
図4に示した広告配信サーバ20は、例えば、
図7に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。
【0164】
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100にコンテンツC20が配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20からコンテンツC20を取得してもよい。この場合、広告配信サーバ20の要求受付部26は、コンテンツ配信サーバ30からコンテンツC20の取得要求を受け付ける。また、広告配信サーバ20は、コンテンツ配信サーバ30にコンテンツC20を配信する。また、コンテンツ配信サーバ30は、広告配信サーバ20から取得したコンテンツC20とともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信してもよい。
【0165】
〔9−5.ログについて〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC20が表示されたか否かを示すログや、利用者によって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、コンテンツC20に含まれる動画像C21が再生されたか、動画像C21を再生させるための再生操作や停止操作が行われたか否かを示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、動画像C21の表示回数や選択回数だけではなく、利用者が動画像C21を再生させた時間を測定してもよい。まだ、端末装置100は、初期表示の後ですぐに再生操作が検出されて動画像C21を表示したか、初期表示でコンテンツC20が選択されたか、初期表示から一度ウェブページC10が画面上方向にスクロールされた後で、再生操作が検出されて動画像C21を表示したか、再生操作や停止操作が検出されるまでの時間、動画像C21を再生した回数、スクロール操作が行われた回数等を示すログを取ってもよい。
【0166】
また、端末装置100は、動画像C21がウェブページC10よりも前面のレイヤに配置されているか、後面のレイヤに配置されているか、切替処理を何回行ったか、動画像C21のうちどこまで再生したか、画面の上端に動画像C21を表示した回数、画面の下端に動画像C21を表示した回数等を示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、利用者が再生操作や停止操作を行った際にウェブページC10のうちどの領域が表示されていたかを示すログを取ってもよい。
【0167】
例えば、端末装置100は、初期表示から利用者が下スクロール操作を行わずにウェブページC10の表示を終了した場合は、動画像C21が表示されなかった旨のログを取得してもよい。一方で、端末装置100は、初期画面から利用者が下スクロール操作を行い、ウェブページC10よりも前面のレイヤに動画像C21を配置して再生した場合は、動画像C21を再生した旨をログを取ってもよい。
【0168】
このように端末装置100が取得したログは、コンテンツC20のインプレッション数やCTRの更新、コンテンツC20の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、再生操作の結果、動画像C21がウェブページC10よりも前面のレイヤに配置されて再生された場合は、利用者が動画像C21に興味を示したものと予測される。また、再生操作と停止操作とが何度も検出された場合は、切替処理が繰り返し行われている場合は、操作回数や処理回数が多ければ多いほど、動画像C21に対する興味を利用者がより強く有したものと予測される。
【0169】
このため、動画像C21の表示回数を示すログやスクロール操作の内容を示すログ、再生操作や停止操作の回数を示すログ、切替操作のログ等は、利用者が動画像C21に対して興味を有したか否かの指標となりえる。また、一度のアクセスで動画像C21を再生した回数や、操作した回数等は、利用者の広告に対する認知度を示す指標になりえる。
【0170】
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、再生操作の回数、停止操作の回数、切替操作の回数、動画像C21のうちどこまで再生したか、動画像C21の再生回数等に応じて課金額を変更してもよい。
【0171】
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、利用者が動画像C21を選択した場合は、動画像C21が再生された回数や再生された領域等に応じて、ランディングページを出しわけてもよい。また、端末装置100は、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
【0172】
〔9−6.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、実施形態に係るコンテンツC20が配置されているウェブページに対して、利用者がどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、コンテンツC20が配置された際におけるスクロール操作の内容や回数、利用者の選択操作、利用者がコンテンツC20を選択した位置、再生操作や停止操作の回数等を記録する。
【0173】
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理、動画像C21の内容など、コンテンツC20を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、利用者が端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
【0174】
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともにコンテンツC20を配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
【0175】
ここで、制御情報とともにコンテンツC20を配信した際にウェブページC10に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC20が表示されるウェブページにおいては、利用者の操作によってコンテンツC20に含まれる動画像C21が表示され、もしくは、動画像C21が選択されることにより動画像C21よりも先のウェブページ(ランディングページ)が表示されることのみならず、かかるウェブページC10に対して利用者がどれだけ操作を行ったか(つまり、利用者がどれだけ画面の表示態様を変化させたか)という操作履歴自体が利用者のコンテンツC20への興味を示す指標といえる。
【0176】
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、再生操作や停止操作の検出回数、動画像C21の再生回数、動画像C21を表示した回数、ウェブページC10の滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC20を表示した際に、コンテンツC20が広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
【0177】
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係るコンテンツC20が表示されるウェブページC10に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
【0178】
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC20の表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
【0179】
〔9−7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0180】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図7に示した要求部151および操作制御部152は統合されてもよい。
【0181】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0182】
〔9−8.プログラム〕
また、上記してきた実施形態に係る端末装置100、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、例えば、
図14に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、広告配信サーバ20を例に挙げて説明する。
図14は、表示処理を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0183】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0184】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、係るプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0185】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0186】
メディアインターフェイス1700は、非一時的にコンピュータが読み取り可能な記憶媒体の一例である記録媒体1800に格納された情報表示プログラム等のプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、係るプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0187】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る広告配信サーバ20として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部23の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部22内のデータ、すなわち広告データベース24が格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
【0188】
なお、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。
【0189】
なお、コンピュータ1000が実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部33の機能を実現する。また、HDD1400には、コンテンツ記憶部32内のデータが格納される。
【0190】
〔10.効果〕
上述したように、端末装置100は、ウェブページC10が配置されたレイヤとは異なるレイヤに配置されたコンテンツC20に含まれる動画像C21を再生させるための再生操作を検出する。そして、端末装置100は、再生操作が検出された場合は、動画像C21をウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面のレイヤに配置した状態で表示する。
【0191】
このため、端末装置100は、例えば、再生操作が検出された場合は、動画像C21をウェブページC10の前面に配置して再生するといった複雑な対応で、動画像C21を再生することができる。この結果、端末装置100は、動画像C10に対する利用者の興味を生じさせ、動画像C21にかかる情報の訴求力を向上させることができる。また、端末装置100は、動画像C21をウェブページC21で隠さないので、動画像C21にかかる情報の訴求力をさらに向上させることができる。
【0192】
ここで、初期表示において動画像C21の全体が表示されている場合には、利用者の操作に係らず、動画像C21の再生を開始してしまった方が、強制的に動画像C21の内容を利用者に伝えることができるため、広告主にとっては良い場合がある。しかしながら、ウェブページC10へのアクセスを行った際に、動画像C21を強制的に再生した場合は、動画像C21にかかる情報に対する印象が悪化する可能性が高い。
【0193】
一方、端末装置100は、再生操作が検出された際に、動画像C21をウェブページC10よりも前面のレイヤに配置して、動画像C21の再生を開始するので、利用者に動画像C21の再生を行うか否かの選択を与えることができる。このため、端末装置100は、動画像C21にかかる情報に対する印象の悪化を防ぎつつ、情報の訴求力を向上させることができる。
【0194】
また、端末装置100は、再生操作が検出されるまでは、動画像C21をウェブページC10が配置されたレイヤよりも後面のレイヤに配置した状態で表示する。このため、端末装置100は、動画像C21に興味がない利用者がウェブページC10を閲覧する行為を妨げないので、動画像C21にかかる情報に対する印象の悪化を防ぐことができる。
【0195】
また、端末装置100は、再生操作として、ウェブページC10を所定量よりも多くスクロールさせる操作を検出する。例えば、端末装置100は、再生操作として、動画像C21のうち所定の領域が表示されるまで、ウェブページC10を画面下方向にスクロールさせる操作を検出する。このため、端末装置100は、ウェブページC10を閲覧する際の操作からシームレスな操作で、切替処理や動画像C21の再生を開始することができる。この結果、端末装置100は、動画像C21の閲覧を促進し、情報の訴求力を向上させることができる。
【0196】
また、端末装置100は、再生操作が検出されるまでは、動画像C21を、透過領域を含むウェブページC10が配置されたレイヤよりも後面のレイヤに配置した状態で表示する。このため、端末装置100は、透過領域を介して、ウェブページC10よりも後面のレイヤに配置された動画像C21を表示するので、ウェブページC10の後面に隠された動画像C21の存在を利用者に示唆することができる。
【0197】
また、端末装置100は、動画像C21の上端が画面の上端と接する位置に配置されたコンテンツC20を表示する。このため、端末装置100は、再生操作が行われた際に、動画像C21を画面の上端に表示することができる。
【0198】
また、端末装置100は、透過領域が上端に配置されたウェブページC10を表示する。また、端末装置100は、ウェブページC10とコンテンツC20との表示を開始する際の初期表示として、画面の上端から所定の距離だけ下方向の位置をウェブページC10の上端の位置とする。このため、端末装置100は、初期表示において動画像C21の存在を利用者に示唆することができる。
【0199】
また、端末装置100は、再生操作として、動画像C21のうち全ての領域が透過領域を介して表示されるまでウェブページC10を画面下方向にスクロールさせる操作を検出する。このため、端末装置100は、動画像C21に利用者が興味を有したと考えられる場合には、切替処理と動画像C21の再生とを自動的に開始することができる。
【0200】
また、端末装置100は、再生操作として、動画像C21のうち所定の領域が表示されるまで、ウェブページC10を画面上方向にスクロールさせる操作を検出する。そして、端末装置100は、再生操作が検出された場合は、下端が画面の下端と接する位置に配置された動画像C21を、ウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面のレイヤに配置した状態で表示する。このため、端末装置100は、ウェブページC10の下端においても、切替処理と動画像C21の再生とを行うことができる。このため、端末装置100は、動画像C10に対する利用者の興味を生じさせ、動画像C10にかかる情報の訴求力を向上させることができる。
【0201】
また、端末装置100は、動画像C21の再生を停止させる停止操作をさらに検知する。そして、端末装置100は、ウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面のレイヤに動画像C21を配置した状態で、停止操作が検出された場合は、動画像C21をウェブページC10が配置されたレイヤよりも後面のレイヤに配置する。このため、端末装置100は、動画像C21の再生が停止した際に、ウェブページC10の表示領域が狭まるのを防ぐため、動画像C21にかかる情報に対する印象の悪化を防ぐことができる。
【0202】
また、端末装置100は、停止操作として、ウェブページC10のうち所定の領域が表示されるまで、ウェブページC10を画面下方向にスクロールさせる操作を検出する。このため、端末装置100は、ウェブページC10を閲覧する際の操作からシームレスな操作で、切替処理や動画像C21の再生を停止することができる。この結果、端末装置100は、動画像C21にかかる情報に対する印象の悪化を防ぐことができる。
【0203】
また、端末装置100は、停止操作が検出された場合は、上端が画面の上端と接する位置に配置された動画像C21を、透過領域が上端に配置されたウェブページC10が配置されたレイヤよりも後面のレイヤに配置する。このため、端末装置100は、画面の表示態様が変更していないにも関わらず、ウェブページC10と動画像C21との配置関係が切り替わっているといった複雑な態様で、ウェブページC10と動画像C21とを表示することができる。この結果、端末装置100は、動画像C10に対する利用者の興味を生じさせ、動画像C10にかかる情報の訴求力を向上させることができる。
【0204】
また、端末装置100は、停止操作が検出された場合は、下端が画面の下端と接する位置に配置された動画像C21を、ウェブページC10が配置されたレイヤよりも後面のレイヤに配置する。このため、端末装置100は画面の下端でも、切替処理と動画像C21の再生の停止とを行うことができる。
【0205】
また、端末装置100は、停止操作が検出されるまでは、動画像C21をウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面のレイヤに配置し続ける。このため、端末装置100は、動画像C21を再生しつつ、ウェブページC10を閲覧させることができる。
【0206】
また、端末装置100は、再生操作が検出された場合は、動画像C21の再生を開始する。また、端末装置100は、動画像C21をウェブページC10が配置されたレイヤよりも前面のレイヤに配置した場合は、動画像C21の再生を開始させる。このため、端末装置100は、動画像C21の再生を自動的に行うことができる。
【0207】
また、端末装置100は、動画像C21の再生が終了した場合は、動画像C21をウェブページC10が配置されたレイヤよりも後面のレイヤに配置する。このため、端末装置100は、動画像C21にかかる情報に対する印象の悪化を防ぐことができる。
【0208】
また、端末装置100は、動画像C21が再生された際に、コンテンツC20の閲覧実績を管理する広告配信サーバ20に対して、コンテンツC20が閲覧された旨を出力する。このため、端末装置100は、例えば、動画像C21を用いた広告を行う広告主に対して適切な課金を行うことができる。
【0209】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0210】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。
【解決手段】本願にかかる情報表示装置は、第1コンテンツが配置された層とは異なる層に配置された第2コンテンツに含まれる動画像を再生させるための操作を検出する検出部と、前記動画像を再生させるための操作が検出された場合は、前記第2コンテンツを前記第1コンテンツが配置された層よりも前面の層に配置した状態で表示する表示部とを有することを特徴とする。このため、例えば、情報表示装置の一例である端末装置100は、第2コンテンツに対する利用者の興味を起こさせる結果、第2コンテンツにかかる情報の訴求効果を向上させることができる。