特許第5985910号(P5985910)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5985910ホールレンダリングを用いるマルチビュー映像処理方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5985910
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】ホールレンダリングを用いるマルチビュー映像処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06T 19/00 20110101AFI20160823BHJP
   H04N 13/00 20060101ALI20160823BHJP
【FI】
   G06T19/00 F
   H04N13/00
【請求項の数】21
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2012-155138(P2012-155138)
(22)【出願日】2012年7月11日
(65)【公開番号】特開2013-20622(P2013-20622A)
(43)【公開日】2013年1月31日
【審査請求日】2015年3月11日
(31)【優先権主張番号】61/506,798
(32)【優先日】2011年7月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】10-2011-0102374
(32)【優先日】2011年10月7日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】趙 良 鎬
(72)【発明者】
【氏名】李 晧 榮
(72)【発明者】
【氏名】黄 圭 榮
(72)【発明者】
【氏名】朴 斗 植
【審査官】 真木 健彦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/0103249(US,A1)
【文献】 特開平06−266827(JP,A)
【文献】 特開2011−081605(JP,A)
【文献】 Ismael Daribo,Depth-aided image inpainting for Novel View Synthesis,Multimedia Signal Processing (MMSP), 2010 IEEE International Workshop on,フランス,IEEE,2010年10月 4日,P.167-170,http://ieeexplore.ieee.org/xpls/abs_all.jsp?arnumber=5662013&tag=1
【文献】 綾木 之裕,オクルージョン情報を利用したオクルージョンエッジのステレオ対応付け,日本ロボット学会誌 Vol.17 No.2,日本,社団法人 日本ロボット学会,1999年 3月15日,Vol.17 No.2,P.218-226
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 19/00
G06T 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの入力ビュー及び前記少なくとも1つの入力ビューに対応する視差情報を用いて出力ビュー及び前記出力ビューに対応する視差情報を生成するステップと、
前記出力ビューに対応する視差情報を用いて前記出力ビュー内の複数のホール画素のそれぞれに対する優先順位を生成するステップと、
前記生成された優先順位を参照して前記複数のホール画素のうち最も高い優先順位を有するホール画素にホールレンダリングを適用するステップと、
を含むことを特徴とする映像処理方法。
【請求項2】
前記優先順位を生成するステップは、前記視差情報を生成するステップで前記出力ビューを生成するために適用した投影の方向に基づいて、前記出力ビュー内の前景に隣接するホール画素よりも背景に隣接するホール画素に高い優先順位を付与するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の映像処理方法。
【請求項3】
前記優先順位を生成するステップは、視覚的に強い構造体内にあるホール画素に高い優先順位を付与するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の映像処理方法。
【請求項4】
前記優先順位を生成するステップは、ホール画素と隣接する領域内に前記ホール画素を含むパッチと同じパターンを有するパッチの数が少ないほど前記ホール画素に高い優先順位を付与するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の映像処理方法。
【請求項5】
前記優先順位を生成するステップは、ホール画素を含むパッチ内にホールではない画素の数が多いほど前記ホール画素に高い優先順位を付与するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の像処理方法
【請求項6】
前記優先順位を生成するステップは、ホール画素と隣接する画素の視差に基づいて前記ホール画素の視差を算出するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の映像処理方法。
【請求項7】
前記優先順位を生成するステップは、前記算出された視差に基づいて前記ホール画素に優先順位を付与するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の映像処理方法。
【請求項8】
前記各ホール画素にホールレンダリングを適用するステップは、
最も高い優先順位を有するホール画素を中心に有するブロックであるターゲットパッチを決定するステップと、
前記出力ビュー内で前記ターゲットパッチと最も類似のブロックであるソースパッチを探索するステップと、
前記ソースパッチ内の画素を前記ターゲットパッチ内のホール画素にコピーするステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の映像処理方法。
【請求項9】
前記ソースパッチを探索するステップは、
前記ターゲットパッチ内の少なくとも1つの画素の少なくとも1つの視差により前記ターゲットパッチ内の画素のうち少なくとも1つの背景画素を選択するステップと、
前記ターゲットパッチに隣接する少なくとも1つの背景画素のうち、前記選択された少なくとも1つの背景画素と最も類似の少なくとも1つの画素を前記ソースパッチとして決定するステップと、
を含むことを特徴とする請求項8に記載の映像処理方法。
【請求項10】
請求項1〜請求項9のうちいずれか一項の映像処理方法を行うプログラムを収録したコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項11】
少なくとも1つの入力ビュー及び前記入力ビューに対応する視差情報を用いて出力ビュー及び前記出力ビューに対応する視差情報を生成する出力ビュー生成部と、
前記出力ビューに対応する視差情報を用いて前記出力ビュー内の複数のホール画素のそれぞれに対する優先順位を生成する優先順位生成部と、
前記生成された優先順位を参照して前記複数のホール画素のうち最も高い優先順位を有するホール画素にホールレンダリングを適用するホールレンダリング部と、
を備えることを特徴とする映像処理装置。
【請求項12】
前記優先順位生成部は、前記出力ビュー生成部が前記出力ビューを生成するために適用した投影の方向に基づいて、前記出力ビュー内の前景に隣接するホール画素より背景に隣接するホール画素に高い優先順位を付与する背景隣接ホール境界決定部を備えることを特徴とする請求項11に記載の映像処理装置。
【請求項13】
前記優先順位生成部は、視覚的に強い構造体内にあるホール画素に高い優先順位を付与する構造優先順位演算部を備えることを特徴とする請求項11に記載の映像処理装置。
【請求項14】
前記優先順位生成部は、ホール画素と隣接する領域内に前記ホール画素を含むパッチと同じパターンを有するパッチの数が少ないほど前記ホール画素に高い優先順位を付与する構造優先順位演算部を備えることを特徴とする請求項11に記載の映像処理装置。
【請求項15】
前記優先順位生成部は、ホール画素を含むパッチ内にホールではない画素の数が多いほど前記ホール画素に高い優先順位を付与する確信優先順位演算部を備えることを特徴とする請求項11に記載の映像処理装置。
【請求項16】
前記優先順位生成部は、ホール画素と隣接する画素の視差に基づいて前記ホール画素の視差を算出する視差割当部を備えることを特徴とする請求項11に記載の映像処理装置。
【請求項17】
前記優先順位生成部は、前記算出された視差に基づいて前記ホール画素に優先順位を付与する視差優先順位演算部をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の映像処理装置。
【請求項18】
前記ホールレンダリング部は、
最も高い優先順位を有するホール画素を中心に有するブロックのターゲットパッチを決定するターゲットパッチ生成部と、
前記出力ビュー内で前記ターゲットパッチと最も類似のブロックであるソースパッチを探索する最適ソースパッチ探索部と、
前記ソースパッチ内の画素を前記ターゲットパッチ内のホール画素にコピーするコピー部と、
を備えることを特徴とする請求項11に記載の映像処理装置。
【請求項19】
前記最適ソースパッチ探索部は、前記ターゲットパッチ内の少なくとも1つの画素の少なくとも1つの視差により前記ターゲットパッチ内の少なくとも1つの画素のうち少なくとも1つの背景画素を選択し、前記ターゲットパッチに隣接する少なくとも1つの背景画素のうち前記選択された少なくとも1つの背景画素と最も類似の少なくとも1つの画素を前記ソースパッチとして決定することを特徴とする請求項18に記載の映像処理装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つの入力ビューに対応する深度情報を前記視差情報に変換する深度−視差変換ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の映像処理装置。
【請求項21】
少なくとも1つの入力ビュー及び前記少なくとも1つの入力ビューに対応する視差情報を用いて出力ビュー及び前記出力ビューに対応する視差情報を生成するステップと、
前記出力ビューに対応する視差情報を用いて前記出力ビュー内のホールを示す複数のホール画素に対する優先順位を生成するステップと、
前記優先順位の降順に前記複数のホール画素にホールレンダリングを適用するステップと、
を含む、映像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマルチビュー映像を処理するための方法及び装置に関する。
【0002】
優先順位に基づいたホールレンダリングを用いてマルチビュー映像を生成する方法及び装置が開示される。
【背景技術】
【0003】
マルチビュー(multi−view)映像(image)装置は異なる視点における複数の動画を出力する。全てのマルチビュー動画に関する情報がリアルタイムで映像装置に送信及び格納される場合、高い仕様の格納装置、高い仕様の送信線、及び高い帯域幅が要求される。すなわち、マルチビュー構造の映像を生成し、生成された映像を公衆波網または有線ネットワーク網を介して各家庭のテレビに送信することは高い費用を要求する。
【0004】
したがって、少数(例えば、1〜3個)の入力ビューのみが生成され、入力ビューの伝達された映像処理装置(例えば、テレビ)が入力ビューを用いてマルチビュー映像を生成する方式が用いられる必要がある。
【0005】
制限された数の入力ビューを用いてマルチビュー映像を生成する場合、入力ビューでは前景オブジェクトによって隠された背景の閉塞(occlusion)領域がマルチビュー映像内ではホール領域に現れる。下記特許文献を参照。
【特許文献1】大韓民国公開特許第2010−0088774号
【特許文献2】大韓民国公開特許第2011−0036591号
【特許文献3】大韓民国公開特許第2007−0061011号
【特許文献4】大韓民国公開特許第2011−0059803号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施形態は、ホール領域内の画素に優先順位を付与し、優先順位の降順にホール領域内の画素を復元する装置及び方法を提供する。
【0007】
本発明の一実施形態は、ターゲットパッチ内の背景に関する情報を用いて類似のソースパッチを探索し、探索されたソースパッチを用いてターゲットパッチを復元する装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によれば、少なくとも1つの入力ビュー及び前記少なくとも1つの入力ビューに対応する視差情報を用いて出力ビュー及び前記出力ビューに対応する視差情報を生成するステップと、前記出力ビューに対応する視差情報を用いて前記出力ビュー内のホールを示す各ホール画素に対する優先順位を生成するステップと、前記優先順位の降順に前記各ホール画素にホールレンダリングを適用するステップとを含む映像処理方法が提供される。
【0009】
本発明の他の一側面によれば、少なくとも1つの入力ビュー及び前記入力ビューに対応する視差情報を用いて出力ビュー及び前記出力ビューに対応する視差情報を生成する出力ビュー生成部と、前記出力ビューに対応する視差情報を用いて前記出力ビュー内のホールを示す各ホール画素に対する優先順位を生成する優先順位生成部と、前記優先順位の降順に前記各ホール画素にホールレンダリングを適用するホールレンダリング部とを備える映像処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、ホール領域内の画素に優先順位を付与し、優先順位の降順にホール領域内の画素を復元する装置及び方法を提供することができる。
【0011】
本発明によると、ターゲットパッチ内の背景に関する情報を用いて類似のソースパッチを探索し、探索されたソースパッチを用いてターゲットパッチを復元する装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係る映像処理装置の構造図である。
図2】本発明の一例に係る優先順位生成部の構造図である。
図3】本発明の一例に係る背景隣接ホール境界を説明する図である。
図4】本発明の一例に係る構造優先順位の算出を説明する図である。
図5】本発明の一例に係る左側方向に生成された出力ビューの構造体を判別した結果を説明する図である。
図6】本発明の一例に係る右側方向に生成された出力ビューの構造体を判別した結果を説明する図である。
図7】本発明の一例に係る確信優先順位の決定方法を説明する図である。
図8】本発明の一例に係る視差優先順位の決定方法を説明する図である。
図9】本発明の一例に係るホールレンダリング部の構造図である。
図10】本発明の一例に係る最適ソースパッチ探索方法を説明する図である。
図11】本発明の一実施形態に係る映像処理方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を添付する図面を参照しながら詳細に説明する。しかし、本発明が実施形態によって制限されたり限定されることはない。各図面に提示された同じ参照符号は同じ部材を示す。
【0014】
下記の実施形態において、全ての入力イメージ及び前記イメージに対応する入力深度マップは整流(rectifiy)されたものである。
【0015】
ここで、「整流」とは、入力イメージ間の全ての対応が同一のスキャンライン(scan line)上で検出されたものを意味する。2つのイメージ内にある2つの画素が互いに対応する場合、2つの画素は同一のy座標値を有する。
【0016】
「深度(depth)」及び「視差(disparity)」は、相互間に定数項(constant term)によって逆相関されることがある。したがって、下記の実施形態における用語の「深度」及び「視差」は相互交換されて用いられてもよい。
【0017】
下記の実施形態は、出力ビューが水平視差(horizontal parallax)のみを有するものを基準にして説明する。すなわち、下記の実施形態は、水平ビュー内挿(interpolation)及び外挿(extrapolation)を基準にして説明される。しかし、下記の実施形態は出力ビューが垂直視差を有する場合にも適用されてもよい。すなわち、下記の実施形態は垂直ビュー内挿及び外挿にも適用される。また、下記の実施形態は単に単一ビュー(すなわち、単一イメージ及び深度マップ)が入力として与えられた場合にも有効であり得る。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る映像処理装置の構造図である。映像処理装置100は、出力ビュー生成部110、優先順位生成部120、及びホールレンダリング部130を備える。
【0019】
出力ビュー生成部110は、少なくとも1つの入力ビュー及び入力ビューに対応する視差情報を用いて出力ビュー及び出力ビューに対応する視差情報を生成する。入力ビューはx座標値及びy座標値を有する画素を含んでもよい。入力ビューの視差情報は入力ビュー内の各画素の視差値を示す。入力ビューは同じエピポーラ(epipolar)線上で撮影された映像であってもよい。
【0020】
出力ビューは任意の視点におけるビューであってもよい。出力ビュー生成部110は、視差情報を用いて入力ビューを投影することで出力ビューを生成する。出力ビュー生成部110は、N個の入力ビューからM個の出力ビューを生成する。ここで、N<Mである。出力ビューはホールを含んでもよい。ホールに対応する画素をホール画素と称する。
【0021】
優先順位生成部120は、出力ビューに対応する視差情報を用いて出力ビュー内のホールを示す各ホール画素に対する優先順位を生成する。優先順位生成部120は、定量化された優先順位を出力ビュー内のホールを示す各ホール画素に割り当てる。
【0022】
ホールレンダリング部130は、優先順位の降順に各ホール画素にホールレンダリングを適用してもよい。ホールレンダリング部130は、優先順位が最も高いホール画素から順次に各ホール画素にホールレンダリングを適用してもよい。ホールレンダリング部130は、ホールレンダリングが適用されたレンダリングされた出力ビューを生成する。
【0023】
パッチ(patch)は一定の範囲を有する領域を表し、四角形などの形態を有してもよい。ホール画素のパッチはホール画素を含むパッチを意味する。すなわち、ホール画素のパッチはホール画素を中心に有するブロックを意味する。
【0024】
ホール画素に対するホールレンダリングはパッチ単位に適用される。すなわち、ホールレンダリング部130はホール画素にホールレンダリングを適用するとき、ホール画素を含むパッチ全体にホールレンダリングを適用してもよい。パッチは1つ以上のホール画素を含んでもよい。したがって、ホールレンダリングの対象になるホール画素を含むパッチをターゲットパッチ(target patch)と称する。ターゲットパッチをレンダリングするために用いられるパッチをソースパッチ(source patch)と称する。すなわち、ホールレンダリング部130は、ソースパッチをホール画素を含むターゲットパッチにコピーすることによってホール画素にホールレンダリングを適用してもよい。
【0025】
映像処理装置100は深度−視差変換部140をさらに備えてもよい。深度−視差変換部140は、少なくとも1つの入力ビューに対応する深度情報を視差情報に変換する。したがって、出力ビュー生成部110は、少なくとも1つの入力ビュー及び入力ビューに対応する深度情報を用いて出力ビュー及び出力ビューに対応する深度情報(または視差情報)を生成する。
【0026】
下記で説明される本発明の実施形態及び例で視差情報(または視差)及び深度情報(または深度)は相互交換されて用いられてもよい。
【0027】
図2は、本発明の一例に係る優先順位生成部の構造図である。優先順位生成部120は、背景隣接ホール境界決定部210、構造優先順位演算部220、確信優先順位演算部230、視差割当部240、及び視差優先順位演算部250を備えてもよい。
【0028】
背景隣接ホール境界決定部210は、出力ビュー生成部110が出力ビューを生成するために適用した投影の方向に基づいて出力ビュー内の前景に隣接するホール画素よりも背景に隣接するホール画素に高い優先順位を付与する。背景隣接ホール境界決定部210は、出力ビュー生成部110が出力ビューを生成するために適用した投影の方向に基づいて出力ビュー内の前景に隣接するホール画素よりも背景に隣接するホール画素が優先的に処理されるように各ホール画素に優先順位を付与する。
【0029】
構造優先順位演算部220は、出力ビュー内の視覚的に強い構造体内にあるホール画素に高い優先順位を付与してもよい。すなわち、構造優先順位演算部220は、視覚的に強い構造体内のホール画素が優先的に処理されるように各ホール画素に優先順位を付与してもよい。ここで、視覚的に強い構造体は、コーナー、テクスチャー、及びエッジの1つ以上を含んでもよい。
【0030】
構造優先順位演算部220は、ホール画素と隣接する領域内にホール画素を含むパッチと同じパターンを有するパッチの数が少ないホール画素に高い優先順位を付与してもよい。構造優先順位演算部220は、第1同一パターンパッチの数が第2同一パターンパッチの数よりも少ない場合、第1ホール画素に第2ホール画素よりも高い優先順位を付与してもよい。ここで、第1同一パターンパッチは第1ホール画素を含む第1パッチと同じパターンを有する第1ホール画素と隣接する領域内のパッチを意味し、第2同一パターンパッチは第2ホール画素を含む第2パッチと同じパターンを有する第2ホール画素と隣接する領域内のパッチを意味する。隣接する領域は出力ビュー全体であってもよい。
【0031】
ホール画素のパッチはホール画素を含む四角形の領域を意味する。ホール画素のパッチはホール画素が中心の四角形の領域であってもよい。
【0032】
確信優先順位演算部230は、ホール画素を含むパッチ内にホールではない画素の数が多いほどホール画素に高い優先順位を付与してもよい。
【0033】
出力ビュー生成部110によって生成された視差情報はホール画素に対応する視差値を有しないこともある。視差割当部240はホール画素の視差を算出してもよい。視差割当部240は、ホール画素に隣接する画素の視差に基づいてホール画素の視差を算出してもよい。
【0034】
視差優先順位演算部250は、視差割当部240によって割り当てられたホール画素の視差に基づいてホール画素に優先順位を付与してもよい。視差割当部240は、大きい視差を有するホール画素よりも小さい視差を有するホール画素にさらに高い優先順位を付与してもよい。
【0035】
すなわち、ホール画素の優先順位は、(1)ビュー投影方向による背景隣接ホール境界に隣接するか否かを表す背景隣接ホール境界優先順位、(2)ホール画素が強い構造体内にあるか否かを表す構造体優先順位、(3)ホール画素を含むターゲットパッチ内のホールではない画素の数に応じて決定される確信優先順位、及び(4)ホール画素の視差により決定される視差優先順位の中の1つ以上によって決定されてもよい。
【0036】
図2に示すように、ホール画素の優先順位を決定する構成要素210から250もそれぞれ優先順位を有する。
【0037】
例えば、背景隣接ホール境界決定部210によってホール画素の1次優先順位が決定されてもよく、同じ1次優先順位を有するホール画素間の2次優先順位が構造優先順位演算部220、確信優先順位演算部230、視差割当部240、及び視差優先順位演算部250によって決定されてもよい。図2において、構造優先順位演算部220、確信優先順位演算部230、及び視差優先順位演算部250によって決定された値が結合してホール画素の2次優先順位が算出されてもよい。
【0038】
または、背景隣接ホール境界決定部210は、入力ビューが任意の視点にワーピングされることによって生成された初期の出力ビュー内のホール境界のうち、投影の方向による背景隣接ホール境界を先に決定する。背景隣接ホール境界決定部210は、背景隣接ホール境界内のホール画素を最優先的にレンダリングされるホール画素として決定してもよい。次に、背景隣接ホール境界内のホール画素間の定量化された優先順位が構造優先順位演算部220、確信優先順位演算部230、及び視差優先順位演算部250が生成した優先順位を組み合わせることによって算出されてもよい。
【0039】
図3は、本発明の一例に係る背景隣接ホール境界を説明する図である。図3は、入力ビュー310及び入力ビュー310の視差情報320を用いて生成されたマルチビュー出力映像330及び340を示す。
【0040】
入力ビュー310は前景312及び背景314を含む。視差情報320も前景322及び背景324を含む。入力ビュー310及び視差情報320に基づいて1つ以上の出力ビュー330及び340が生成される。第1出力ビュー330の視点は入力ビュー310の視点よりも左側にある。第2出力ビュー340の視点は入力ビュー310の視点よりも右側にある。出力ビュー生成部110は、入力ビュー310を用いる外挿によって第1出力ビュー330及び第2出力ビュー340を生成する。すなわち、第1出力ビュー330及び第2出力ビュー340は外挿ビューである。
【0041】
観測位置(すなわち、視点)に応じて相対的に視差の大きい前景312(すなわち、前景312を示すオブジェクト)は相対的に視差の小さい背景314に比べて多く動く。このような動きの差によって、入力ビュー310内では前景312によって隠されていた背景の領域は出力ビュー映像330または340内でホール332または342に表す。出力ビュー330または340内で発生するホール332または342は、視差情報320内の視差境界(すなわち、視差値が変わる地点)における視差値の差によって入力ビューが投影される位置に差が生じることで発生する。
【0042】
ホール領域及びホールではない領域間の境界(以下、ホール境界と称する)のうち、ビュー投影の方向による背景隣接ホール境界334及び344が表示された。
【0043】
ホール332または342は、入力ビュー310内では前景312によって隠されていた背景領域である。したがって、ホール332または342の領域は、ホール332または342の領域に隣接する背景314または324の領域のみを用いて復元される必要がある。したがって、ホール境界に該当する画素のうち、背景314または324に隣接する画素から順にホール復元が行われることによって、ホール332または342の領域に前景312または322の情報が拡大されるというエラーを防止することができる。
【0044】
第1出力ビュー330のように、入力ビュー310の左側方向に任意の視点におけるビューが生成されれば、ホール境界のうち左側のホール境界が背景と隣接する。第2出力ビュー340のように、入力ビュー310の右側方向に任意の視点におけるビューが生成されれば、ホール境界のうち右側のホール境界が背景と隣接する。
【0045】
したがって、出力ビュー生成部110が入力ビューの視点で水平方向に移動した任意の視点における出力ビューを生成した場合、背景隣接ホール境界決定部210は、出力ビューの視点が入力ビューの視点よりも左側であれば、特定の水平ライン内のホール画素のうちホール境界の左側に最外郭に位置する画素を背景と隣接しているホール境界として設定してもよく、出力ビューの視点が入力ビューの視点よりも右側であれば、特定の水平ライン内のホール画素のうちホール境界の右側に最外郭に位置する画素を背景と隣接しているホール境界として設定してもよい。
【0046】
また、出力ビュー生成部110が入力ビューの視点で垂直方向に移動した任意の視点における出力ビューを生成した場合、背景隣接ホール境界決定部210は、出力ビューの視点が入力ビューの視点よりも上側であれば、特定の垂直ライン内のホール画素のうちホール境界の上側に最外郭に位置する画素を背景と隣接しているホール境界画素として設定してもよく、出力ビューの視点が入力ビューの視点よりも下側であれば、特定の垂直ライン内のホール画素のうちホール境界の下側に最外郭に位置する画素を背景と隣接しているホール境界画素として設定してもよい。
【0047】
優先順位生成部120は、出力ビュー内で設定された全てのホール境界画素のホール優先順位を算出してもよい。優先順位生成部120は、出力ビュー内で設定された各ホールを境界画素に対して構造優先順位値、確信優先順位値、及び視差優先順位値を算出し、構造優先順位値、確信優先順位値、及び視差優先順位値を組み合わせることによってホール境界画素の優先順位を決定する。
【0048】
図4は、本発明の一例に係る構造優先順位の算出を説明する図である。
【0049】
構造優先順位演算部220は、各ホールを境界画素に対してホール境界画素が視覚的に強い構造体内にある画素であるか否かを分析し、分析の結果を定量化し、定量化された分析の結果を用いてホール境界画素の構造体優先順位を算出してもよい。ホール境界に隣接する複数のホール境界画素のうち、主要な構造体を示すホール境界画素を優先的に復元することによって、ホールレンダリング部130は、出力ビュー内の主要な構造体を維持しながらホールレンダリングを行うことができる。
【0050】
下記では構造体成分を分析するための例について説明する。
【0051】
(ホールを含むターゲットパッチと同じパターンを有するパッチの数に基づいて構造体を判別する方法)
図4において、コーナーを表す第1出力ビュー410、エッジを示す第2出力ビュー420、及び均一な映像を示す第3出力ビュー430が示される。また、出力ビュー410、420及び430のターゲットパッチ416、426及び436が示される。
【0052】
コーナー領域を含む第1出力ビュー410は、異なる色または視差を有する2つの領域412及び414から構成される。エッジ領域を含む第2出力ビュー420は、異なる色または視差を有する2つの領域422及び424から構成される。均一な領域のみを示す第3出力ビュー430は単一の領域434から構成される。
【0053】
構造優先順位演算部220は、ホール画素と隣接する領域内にホール画素が表す構造体と同じ構造体を数の少ないほどホール画素に高い優先順位を付与してもよい。構造優先順位演算部220は、ホール画素と隣接する領域内にホール画素を含むターゲットパッチと同じパターンを有するパッチの数が少ないほどホール画素に高い優先順位を付与してもよい。
【0054】
各出力ビュー410、420または430の下段にはパッチ検索結果を表す映像440、450または460が示される。各映像440、450、460において白色の部分はターゲットパッチ416、426、または436と同じパターンを有するパッチの中心を表す。第1出力ビュー410内で(または、ターゲットパッチ416と隣接する領域内で)ターゲットパッチ416と同じパターンを有するパッチはターゲットパッチ416そのものだけである。したがって、第1映像440内で白色の部分は単なる1つの点だけである。
【0055】
第2出力ビュー420内で、ターゲットパッチ426と同じパターンを有するパッチは、第1領域424と第2領域422との間の境界をなす斜線に沿って(すなわち、エッジ方向に沿って)存在する。したがって、第2映像450内で白色の部分は上記の斜線である。
【0056】
第3出力ビュー430内の全てのパッチはターゲットパッチ436と同じパターンを有する。したがって、第3映像460内で白色の部分は第3映像460の全体である。
【0057】
ターゲットパッチが任意の形態を有する任意テクスチャーである場合、ターゲットパッチは、コーナー領域を示すターゲットパッチと類似の特性を有する。ターゲットパッチが同じ形態が反復される反復テクスチャーである場合、ターゲットパッチはエッジ領域を示すターゲットパッチと類似の特性を有する。
【0058】
したがって、構造優先順位演算部220は、(1)コーナーを表すホール画素、(2)任意テクスチャーを表すホール画素、(3)エッジを表すホール画素、(4)反復テクスチャーを表すホール画素、(5)均一の領域を表すホール画素の順に高い優先順位を付与してもよい。
【0059】
2つのパッチのパターンが同一であるか否かは、2つのパッチの対応する画素間の赤緑青(Red Green Blue、RGB)値の差によって決定される。すなわち、構造優先順位演算部220はターゲットパッチ及び特定のパッチに対して、両パッチの対応する画素間のRGB値の差を算出してもよい。構造優先順位演算部220は、両パッチの全てに対応する画素のRGB値の差を和し、上記の和が基準値以下である場合、特定のパッチがターゲットパッチと同じパターンを有するパッチであるものと決定する。
【0060】
構造優先順位演算部220は、探索領域内でホール画素を含むパッチとの画素別のRGB値の差の平均(または総和)が基準値以下である地点(すなわち、パッチの位置)の数の逆数をホール画素の構造体優先順位として用いる。ここで、探索領域は同じパターンを有するパッチを探索する領域である。例えば、第1出力ビュー410のホール画素の構造体優先順位が1/1である。第3出力ビュー430のホール画素の構造体優先順位は1/(探索領域内の画素の数)である。
【0061】
前述した方式によってホールレンダリング部130はホール領域周辺の主要な構造体が存在する地点(すなわち、ホール画素)に対して優先的にホールレンダリングを適用してもよい。
【0062】
(ホール境界画素の明度値の変化分の大きさに基づいて構造体を判別する方法)
構造優先順位演算部220は、下記の数式(1)で説明するように、ホール境界画素の明度値の水平方向への変化分(例えば、勾配(gradient)値)及び垂直方向への変化分を算出し、水平方向への変化分及び垂直方向への変化分の幾何平均に基づいてホール境界画素の優先順位を決定する。
【0063】
【数1】
ここで、x及びyはホール境界画素の座標を示す。I(x、y)はホール境界画素の明度値を示す。Iはホール境界画素の明度値の水平方向への変化分を示す。Iはホール境界画素の明度値の垂直方向への変化分を示す。G(I)はホール境界画素の明度値の勾配値を示す。
【0064】
ホール境界画素の明度値の変化分の大きさを用いることによって、構造優先順位演算部220はホール境界画素の優先順位を決定してもよい。すなわち、構造優先順位演算部220は、変化分の大きさを0以上1以下の値に正規化してもよく、正規化された値をホール画素の構造体優先順位の定量化された値として用いてもよい。したがって、構造優先順位演算部220は、相対的に明度値の差が大きいエッジ成分(すなわち、エッジを示すホール境界画素)から優先的にホールレンダリングが適用されるように構造体優先順位を設定してもよい。
【0065】
図5は、本発明の一例に係る左側方向に生成された出力ビューの構造体を判別した結果を説明する図である。第1出力ビュー330及び背景隣接ホール境界334が図示されている。第1出力ビュー330の右側に構造体判別の結果510が示される。背景隣接ホール境界334内のホール画素のうち構造体に該当する画素512及び514が示される。構造体を示す画素512及び514は他の画素に比べて高い構造体優先順位を有する。
【0066】
図6は、本発明の一例に係る右側方向に生成された出力ビューの構造体を判別した結果を説明する図である。第2出力ビュー340及び背景隣接ホール境界344が図示されている。第1出力ビュー340の右側に構造体判別の結果610が示される。背景隣接ホール境界344は均等な形態を有する。背景隣接ホール境界344内のホール画素のうちには構造体を表す画素がない。したがって、背景隣接ホール境界344内のホール画素は全て同一の低い構造体優先順位を有する。
【0067】
図7は、本発明の一例に係る確信優先順位の決定方法を説明する図である。ターゲットパッチ内にホールではない画素の数が少ないほど、ホール画素の値(例えば、色値)の推定及びホール画素の復元が容易に行われる。したがって、確信優先順位演算部230は、ホール画素を含むパッチ内にホールではない画素の数が多いほどホール画素に高い優先順位を付与してもよい。
【0068】
マルチビュー合成(synthesis)の過程で発生するホール領域は背景を用いて復元されなければならない。ターゲットパッチが前景を含む場合、前景に関する情報はターゲットパッチに対応する最適のパッチを探索することにおいてエラーが発生することがある。したがって、ターゲットパッチ内に前景(すなわち、前景を表す画素)及び背景(すなわち、背景を示す画素)が混在されている場合、確信優先順位演算部230は前景をホール領域と見なす。すなわち、確信優先順位演算部230は、ホール画素を含むパッチ内にホールではない背景の画素の数が多いほどホール画素に高い優先順位を付与してもよい。
【0069】
出力ビュー710内の2つのホール画素722及び732が図示され、ホール画素722及び732のターゲットパッチ720及び730が図示される。
【0070】
第1ターゲットパッチ720は背景724及びホール領域726を含む。第1ターゲットパッチ720の背景領域724内には16個の画素がある。第2ターゲットパッチ730は背景734及びホール領域736を含む。第2ターゲットパッチ730の背景領域734内には10個の画素がある。したがって、第1ホール画素722は第2ホール画素732に比べて高い確信優先順位を有する。
【0071】
確信優先順位は下記の数式(2)によって決定されてもよい。
【0072】
【数2】
ここで、C(p)はホール画素pの確信優先順位を表す。
【0073】
図8は、本発明の一例に係る視差優先順位の決定方法を説明する。図8において、ホール画素810及び前記ホール画素810に隣接する画素812、814、816及び818が示される。隣接する画素812、814、816または818はそれぞれ視差を有してもよい。隣接する画素812、814、816または818のうちホール画素は視差を有しないことがあり、この場合、視差を有しない隣接する画素は、ホール画素810の視差優先順位の決定において除外され得る。
【0074】
出力ビュー生成部110によって出力ビューが生成されたとき、出力ビュー内のホール画素810は視差を有しない。視差割当部240は、ホール画素と隣接する画素812、814、816及び818の視差を参照し、隣接する画素812、814、816、および818の視差をホール画素810の視差として用いる。隣接する画素812、814、816、及び818の視差が異なる場合、視差割当部240はホール画素810と隣接する画素812、814、816、及び818の視差のうち最大の視差をホール画素810の視差として用いてもよい。すなわち、視差割当部240はホール画素810が背景及び前景の境界にある場合、前景を表す隣接する画素の視差をホール画素810の視差として用いることによって、ホール画素の優先順位を低く設定する。
【0075】
視差割当部240は、下記の数式(3)に示すように、ホール画素810に隣接する画素812、814、816、及び818の視差のうち最大値の逆数をホール画素810の視差として用いてもよい。
【0076】
【数3】
ここで、pはホール画素810を表す。D(p)はホール画素の視差優先順位を表す。視差(p)、視差(p)、視差(p)、及び視差(p)はそれぞれホール画素810の上に位置する画素812の視差、ホール画素810の左側に位置する画素814の視差、ホール画素810の右側に位置する画素816の視差、及びホール画素810の下に位置する画素818の視差を表す。Max関数は因子のうち最大の因子を返還する。
【0077】
優先順位生成部120は、下記の数式(4)に示すように、構造優先順位値、確信優先順位値、及び視差優先順位値を組み合わせることによってホール境界画素の優先順位を決定してもよい。
【0078】
【数4】
ここで、P(p)はホール画素pの優先順位を表す。S(p)、C(p)、及びD(p)はそれぞれホール画素pの構造優先順位、確信優先順位、及び視差優先順位を表す。α、β及びγはそれぞれS(p)の加重値、C(p)の加重値及びD(p)、及び加重値を表す。
【0079】
前述したようなホール境界画素の優先順位方法によって、ホールレンダリング部130は、(1)構造体内にあり、(2)パッチ内にホールではない画素の数が多く、(3)視差が少ない背景ホール画素に対して優先的にホール復元を適用してもよい。このようなホール復元は背景の構造を維持することができる。
【0080】
図9は、本発明の一例に係るホールレンダリング部の構造図である。ホールレンダリング部130は、整列部910、ターゲットパッチ生成部920、最適ソースパッチ探索部930、及びコピー部940を備える。
【0081】
整列部910はホール画素の優先順位を整列する。整列部910は最も高い優先順位を有するホール画素を識別する。
【0082】
ターゲットパッチ生成部920はターゲットパッチを決定する。ここで、ターゲットパッチは、最も高い優先順位を有するホール画素を中心に有するブロックであってもよい。
【0083】
最適ソースパッチ探索部930は、出力ビュー内でターゲットパッチと最も類似のブロックのソースパッチを探索する。最適ソースパッチ探索部930は、下記の基準1から基準3を用いてターゲットパッチ及びソースパッチ間の類似度を算出してもよい。
【0084】
基準1:ターゲットパッチの画素及びターゲットパッチの画素に対応するソースパッチの画素間のRGB値の差
基準2:ターゲットパッチのブロック構造及びソースパッチのブロック構造間の差
ここで、ブロック構造はパッチ内の画素のうち明度値が基準値よりも大きい画素は1として、明度値が基準値以下である画素は0に設定したことを表す。最適ソースパッチ探索部930は、ターゲットパッチのブロック構造及びソースパッチのブロック構造間のビットワイズ(bitwise)の差値を算出してもよい。
【0085】
基準3:ターゲットパッチの空間座標及びソースパッチの空間座標間の差
最適ソースパッチ探索部930は、前述した基準1から基準3の結果値の加重平均値が最も小さいパッチをソースパッチとして決定してもよい。
【0086】
コピー部940は、探索されたソースパッチ内の画素をターゲットパッチ内のホール画素にコピーすることによって、最も高い優先順位を有するホール画素を復元する。
【0087】
図10は、本発明の一例に係る最適ソースパッチ探索方法を説明する図である。図10において、出力ビュー1050及び出力ビュー1050の視差情報1010が示されている。
【0088】
ターゲットパッチ1060は、前景1062、背景1064、及びホール領域1026を有する。すなわち、ターゲットパッチ1060内には前景1062及び背景1064が混在されている。ターゲットパッチ1060の視差情報1020も前景1022、背景1024、及びホール領域1026を有する。
【0089】
ターゲットパッチ内に前景がない場合、最適ソースパッチ探索部930は出力ビュー内で最も類似の背景を探索する。しかし、図10に示すように、ターゲットパッチ1060内に前景1062及び背景1064が共にある場合、ターゲットパッチ1060内で前景1062が分離されなければ、最適ソースパッチ探索部930は前景1062に類似のパッチをソースパッチとして選択してもよい。ここで、最適ソースパッチ探索部930が前景を表す情報を用いてホール領域を復元するエラーが発生することがある。このようなエラーは前景がホール領域に拡大されることを意味する。
【0090】
最適ソースパッチ探索部930は、ターゲットパッチ1060内の画素の視差を分析して画素を前景画素及び背景画素に分類する。最適ソースパッチ探索部930は、ターゲットパッチ内の画素の視差が単一の群に分類される場合、全ての画素を背景と見なす。最適ソースパッチ探索部930は、ターゲットパッチ内の画素の視差が2つの群に分類されている場合、低い視差を有する群に該当する画素を背景と見なし、高い視差を有する群に該当する画素を前景と見なす。最適ソースパッチ探索部930は、ターゲットパッチ内の画素の視差が3つ以上である群に分類される場合、最も低い視差を有する群に該当する画素のみを背景と見なし、他の群に該当する画素は前景と見なす。
【0091】
最適ソースパッチ探索部930はターゲットパッチ内の画素の視差により、ターゲットパッチ内の画素のうち背景画素のみを選択してもよく、ターゲットパッチに隣接する背景画素のうち、選択された背景画素と最も類似の画素をソースパッチに決定してもよい。すなわち、最適ソースパッチ探索部930は、ターゲットパッチ内の画素のうち背景画素のみを用いてソースパッチを決定してもよい。
【0092】
図10において、背景画素のみが選択されたターゲットパッチ1070が示される。背景画素のみが選択されたターゲットパッチ1070は、背景1074及びホール領域1076のみを有する。ターゲットパッチ1060で前景1062であった領域は、背景画素のみが選択されたターゲットパッチ1070ではホール領域1076の一部になる。
【0093】
外挿によって出力ビューが生成される場合、入力ビューでは前景によって隠されていた背景が観測される。このように隠されていた領域は出力ビューではホール領域として表す。したがって、ホール領域は前景に関する情報を排除し、背景に関する情報のみを用いて復元され得る。背景の構造を維持するままホール領域を復元することによって視覚的に自然な結果が導き出される。したがって、最適ソースパッチ探索部930はターゲットパッチ内で前景を除き、背景を基準にして最適のソースパッチを探索することができる。
【0094】
図11は、本発明の一実施形態に係る映像処理方法のフローチャートである。
【0095】
ステップS1110において、少なくとも1つの入力ビュー及び入力ビューに対応する視差情報を用いて出力ビュー及び出力ビューに対応する視差情報が生成される。
【0096】
ステップS1120からステップS1130において、出力ビューに対応する視差情報を用いて出力ビュー内のホールを示す各ホール画素に対する優先順位が生成される。
【0097】
ステップS1120において、ステップS1110で出力ビューを生成するために適用した投影の方向に基づいて、出力ビュー内の前景に隣接するホール画素よりも背景に隣接するホール画素に高い優先順位が付与される。
【0098】
ステップS1122において、視覚的に強い構造体内にあるホール画素に高い構造優先順位が付与されてもよい。または、ホール画素と隣接する領域内にホール画素を含むパッチと同じパターンを有するパッチ数が少ないほどホール画素に高い構造優先順位が付与されてもよい。
【0099】
ステップS1124において、ホール画素を含むパッチ内にホールではない画素の数が多いほどホール画素に高い確信優先順位が付与される。
【0100】
ステップS1126において、ホール画素と隣接する画素の視差に基づいてホール画素の視差が算出される。算出されたホール画素の視差はホール画素に割り当てられる。
【0101】
ステップS1128において、付与されたホール画素の視差に基づいてホール画素の視差優先順位が算出される。
【0102】
ステップS1130において、構造優先順位、確信優先順位、及び視差優先順位を組み合わせることによってホール画素の優先順位が算出され、算出された優先順位がホール画素に付与される。
【0103】
ステップS1140からステップS1170によって、優先順位の降順に各ホール画素にホールレンダリングが適用される。
【0104】
ステップS1140において、ホール画素の優先順位が整列される。
【0105】
ステップS1150において、最も高い優先順位を有するホール画素を中心に有するブロックのターゲットパッチが決定される。
【0106】
ステップS1160において、出力ビュー内で前記ターゲットパッチと最も類似のブロックのソースパッチが探索される。
【0107】
ステップS1160は、(1)ターゲットパッチ内の画素の視差によりターゲットパッチ内の画素のうち背景画素を選択するステップ、及び(2)ターゲットパッチに隣接する背景画素のうち選択された背景画素と最も類似の画素をソースパッチとして決定するステップを含んでもよい。
【0108】
ステップS1170において、ソースパッチ内の画素がターゲットパッチ内のホール画素にコピーされる。
【0109】
図1から図10を参照して説明された本発明の一実施形態に係る技術的な内容が本実施形態にもそのまま適用されてもよい。したがって、より詳細な説明は以下では省略することにする。
【0110】
本発明の一実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって行うことができるプログラム命令形態で実現され、コンピュータ読み出し可能媒体に記録してもよい。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせたものを含んでもよい。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。上述のハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0111】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から様々に修正及び変形が可能である。
【0112】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
【符号の説明】
【0113】
100 映像処理装置
110 出力ビュー生成部
120 優先順位生成部
130 ホールレンダリング部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11