(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5986073
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】磁気トリガー型近接スイッチ
(51)【国際特許分類】
H01H 36/00 20060101AFI20160823BHJP
【FI】
H01H36/00 M
【請求項の数】16
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-514226(P2013-514226)
(86)(22)【出願日】2011年6月2日
(65)【公表番号】特表2013-528314(P2013-528314A)
(43)【公表日】2013年7月8日
(86)【国際出願番号】US2011038949
(87)【国際公開番号】WO2011156206
(87)【国際公開日】20111215
【審査請求日】2014年4月11日
(31)【優先権主張番号】61/354,170
(32)【優先日】2010年6月11日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512315278
【氏名又は名称】ジェネラル エキップメント アンド マニュファクチュアリング カンパニー, インコーポレイテッド, ディー/ビー/エー トップワークス, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】GENERAL EQUIPMENT AND MANUFACTURING COMPANY, INC., D/B/A TOPWORX, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100098914
【弁理士】
【氏名又は名称】岡島 伸行
(72)【発明者】
【氏名】ピアース, ジョエル
(72)【発明者】
【氏名】ラファウンテン, ロバート, リン
(72)【発明者】
【氏名】シモンズ, マイケル
【審査官】
塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭54−044779(JP,A)
【文献】
実開昭54−065379(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 36/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気トリガー型近接スイッチであって、
スイッチ本体と、
前記スイッチ本体内に非可動に固定された円盤形状の第1の磁石と、
第1の端部および第2の端部を有する共通アームであって、前記第2の端部は前記スイッチ本体内に配置される、共通アームと、
第1の端部および第2の端部を有する主要アームであって、前記第2の端部は前記スイッチ本体内に配置され、前記第2の端部は主要接点を含む、主要アームと、
第1の端部および第2の端部を有する補助アームであって、前記第2の端部は前記スイッチ本体内に配置され、前記第2の端部は補助接点を含む、
前記スイッチ本体内に配置されたクロスアームであって、前記クロスアームは第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部は前記共通アームへ連結され、前記第2の端部は共通接点を含む、クロスアームと、
第1端と該第1端とは反対側の第2端を有し、前記第1端が前記クロスアームに連結されたアクチュエータアームと、
前記スイッチ本体内に配置された第2の磁石であって、前記第2の磁石は前記第1の磁石に相対して移動可能であり、前記第2の磁石の動きに起因して第1のスイッチ位置と第2のスイッチ位置との間において前記クロスアームの対応する動きが発生するように、前記第2の磁石が前記アクチュエータアームの前記第2端に連結され且つ前記アクチュエータアームに連結された唯一の磁石である、第2の磁石と、
を含み、
前記第1のスイッチ位置において、前記クロスアームの共通接点は前記主要アームの主要接点と接触し、これにより前記共通アームと前記主要アームとの間の回路が完成し、
前記第2のスイッチ位置において、前記クロスアームの共通接点が前記補助アームの補助接点と接触し、これにより前記共通アームと前記補助アームとの間に回路が完成する、
磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項2】
前記第1の磁石および前記第2の磁石は、前記第1の磁石と前記第2の磁石との間に第1の磁力が発生するように選択され、前記第1の磁力は前記クロスアームを前記第1のスイッチ位置に維持し、前記第2の磁石および前記スイッチ本体の外部の標的は、前記第2の磁石と前記標的との間に第2の磁力を発生させるように選択され、前記第2の磁力が前記第1の磁力よりも高い場合、前記第2の磁力に起因して、前記クロスアームは前記第1のスイッチ位置から前記第2のスイッチ位置へと移動する、請求項1に記載の磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項3】
前記標的と前記第2の磁石との間の前記第2の磁力が前記第1の磁石と前記第2の磁石との間の第1の磁力よりも低くなった場合、前記第1の磁力に起因して前記クロスアームが前記第2のスイッチ位置から前記第1のスイッチ位置へと移動する、前記請求項1〜2のいずれか一項に記載の磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項4】
前記クロスアームの前記第1の端部は前記共通アームの第2の端部へと旋回可能に接続され、前記第2の磁石が前記第1の磁石に相対して移動すると、前記クロスアームが前記第1のスイッチ位置から前記第2のスイッチ位置へと回転するかまたは前記第2のスイッチ位置から前記第1のスイッチ位置へと回転する、前記請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項5】
前記アクチュエータアームは、前記第1の磁石内に形成されたアパチャ内に配置される、前記請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項6】
前記共通アーム、前記主要アームおよび前記補助アームそれぞれの第1の端部は、前記スイッチ本体の外部に配置される、前記請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項7】
前記スイッチ本体は円筒型である、前記請求項1〜6のいずれか一項に記載の磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項8】
前記スイッチ本体は高温材料によって構成される、前記請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項9】
前記スイッチ本体はプラスチックによって構成される、前記請求項1〜8のいずれか一項に記載の磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項10】
前記スイッチ本体は密閉される、前記請求項1〜9のいずれか一項に記載の磁気トリガー型近接スイッチ。
【請求項11】
磁気トリガー型近接スイッチによって標的を検出する方法であって、
スイッチ本体を提供するステップと、
共通アームの第2の端部を前記スイッチ本体内に配置するステップと、
前記スイッチ本体内に主要アームの主要接点を配置するステップと、
前記スイッチ本体内に補助アームの補助接点を配置するステップと、
共通接点を有するクロスアームを前記共通アームへと可動に接続するステップと、
第1端及び第2端を有し、前記第1端が前記クロスアームに連結された細長のアクチュエータアームを提供するステップと、
第2の磁石を前記共通アームへと接続し且つ前記第2の磁石が前記アクチュエータアームに連結された唯一の磁石であるように、前記第2の磁石を前記アクチュエータアームの前記第2端に連結するステップと、
前記第2の磁石に隣接する前記スイッチ本体内に、固定の円盤形状をなした第1の磁石を配置するステップと、
前記第1の磁石から前記第2の磁石へと作用する力により、前記クロスアームの共通接点を付勢して前記主要接点と接触させるステップと、
前記標的と前記第2の磁石との間の磁力が前記第1の磁石と前記第2の磁石との間の磁力よりも高くなるように、前記スイッチ本体の外部の第1の位置に標的を配置するステップであって、これにより、前記共通接点が前記主要接点から係合解除されて前記補助接点と係合するように、前記クロスアームが移動する、ステップと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記標的と前記第2の磁石との間の磁力が前記第1の磁石と前記磁石アセンブリとの間の磁力よりも低くなるように、前記スイッチ本体の外部の第2の位置において前記標的を配置するステップをさらに含み、これにより、前記共通接点が前記補助接点から係合解除されて前記主要接点と係合するように、前記クロスアームが移動する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記クロスアームが旋回して前記共通接点が前記主要接点から係合解除されて前記共通接点が前記補助接点と係合するように、前記クロスアームが旋回可能に前記共通アームの第2の端部へ連結される、前記請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記共通接点が前記主要接点と係合すると、前記共通アームと前記主要アームとの間に閉回路が形成され、前記共通接点が前記補助接点と係合すると、前記共通アームと前記補助アームとの間に閉回路が形成される、前記請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記共通アーム、前記主要アームおよび前記補助アームそれぞれの第1の端部を前記スイッチ本体の外部に配置するステップをさらに含む、前記請求項11〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記スイッチ本体を密閉するステップをさらに含む、前記請求項11〜15のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、主に近接スイッチに関し、より詳細には、小型磁気トリガー型近接スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
磁気近接スイッチ(リミットスイッチとしても知られる)は、線形位置感知において一般的に用いられる。典型的には、磁気トリガー型近接スイッチ内に含まれるセンサーは、標的と物理的に接触すること無く前記標的の存在を検出するように適合される。典型的には、前記センサーは、スイッチ本体内に設けられたスイッチング回路機構を含み得、前記スイッチング回路機構は典型的には、複数のレバーおよび接点を含む。前記複数のレバーおよび接点は、1つ以上のバネによって第1の位置へと付勢される。前記標的は、ハウジング内に収容された永久磁石を含む。前記標的が前記センサーの所定の範囲内を通過すると、前記標的磁石によって生成された磁束が前記スイッチング回路機構をトリガし、これにより、ノーマルオープン回路を閉鎖させる。前記ノーマルオープン回路の閉鎖はプロセッサによって検出され、前記センサーの所定の範囲内の前記標的の存在を示す信号が、オペレータまたは自動動作システムへと送られる。前記標的は典型的には、システムの変位可能要素(例えば、バルブ軸)へと固定される。。このような構成により、前記センサーは、前記変位可能要素の位置が変化した時検出することができる。しかし、前記スイッチング回路機構を収容するために必要な前記センサーは比較的大きなサイズであるため、自由空間が限られた領域内にセンサーを配置することが必要な場合、典型的センサーを利用することは不可能である。また、センサーへの給電の必要性によっても、前記センサーの利用用途が制限される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の1つの例示的局面によれば、磁気トリガー型近接スイッチは、スイッチ本体と、前記スイッチ本体内に非可動に固定された円盤形状の第1の磁石とを含む。第1の端部および第2の端部を有する共通アームも設けられ、前記第2の端部は前記スイッチ本体内に設けられる。前記近接スイッチはまた、第1の端部および第2の端部を有する主要アームを含む。前記第2の端部は前記スイッチ本体内に配置され、前記第2の端部は主要接点を含む。加えて、前記近接スイッチは、第1の端部および第2の端部を有する補助アームを含む。前記第2の端部は前記スイッチ本体内に配置され、前記第2の端部は補助接点も含む。前記近接スイッチはまた、前記スイッチ本体内に配置されたクロスアームを含む。前記クロスアームは、第1の端部および第2の端部を有する。前記第1の端部は前記共通アームへと接続され、前記第2の端部は共通接点を含む。更に、前記近接スイッチは、第1端と該第1端とは反対側の第2端を有し、
前記第1端が前記クロスアームに連結されたアクチュエータアームを含む。また、前記近接スイッチは、前記スイッチ本体内に配置された第2の磁石をさらに含む。前記第2の磁石は、前記第1の磁石に相対して移動可能である。前記第2の磁石の動きに起因して第1のスイッチ位置と第2のスイッチ位置との間の前記クロスアームの対応する動きが発生するように、前記第2の磁石が前記アクチュエータアームの第2端に連結され且つ前記アクチュエータアームに連結された唯一の磁石である。前記第1のスイッチ位置において、前記クロスアームの共通接点は前記主要アームの主要接点と接触し、これにより前記共通アームと前記主要アームとの間の回路が完成する。前記第2のスイッチ位置において、前記クロスアームの共通接点と前記補助アームの補助接点とが接触し、これにより前記共通アームと前記補助アームとの間の回路が完成する。
【0004】
別の実施形態において前記第1の磁石と前記第2の磁石との間に第1の磁力が発生するように、前記第1の磁石および前記第2の磁石が選択され、前記第1の磁力は、前記クロスアームを前記第1のスイッチ位置において維持する。加えて、前記第2の磁石と前記標的との間に第2の磁力が発生するように前記第2の磁石および前記スイッチ本体の外部の標的が選択され、前記第2の磁力が前記第1の磁力よりも高い場合、前記第2の磁力に起因して前記クロスアームが前記第1のスイッチ位置から前記第2のスイッチ位置へと移動する。
【0005】
さらなる実施形態において、前記標的と前記第2の磁石との間の第2の磁力が前記第1の磁石と前記第2の磁石との間の第1の磁力よりも低くなると、前記第1の磁力に起因して、前記クロスアームは前記第2のスイッチ位置から前記第1のスイッチ位置へと移動する。
【0006】
さらなる実施形態において、前記クロスアームの前記第1の端部は前記共通アームの第2の端部へ旋回可能に接続され、前記第2の磁石が前記第1の磁石に相対して動くと、前記クロスアームが前記第1のスイッチ位置から前記第2のスイッチ位置へと移動するかまたは前記第2のスイッチ位置から前記第1のスイッチ位置へと移動する。加えて、細長アクチュエータアームにより、前記第2の磁石が前記共通アームへと接続され得る。前記アクチュエータアームは、前記第1の磁石内に形成されたアパチャ内にさらに配置され得る。
【0007】
別の実施形態において、前記共通アーム、前記主要アームおよび前記補助アームそれぞれの第1の端部は、前記スイッチ本体の外部設けられる。加えて、前記スイッチ本体は円筒型であり得、高温材料によって構成され得る。さらに、前記スイッチ本体はプラスチックによって構成され得、前記スイッチ本体は密閉され得る。
【0008】
本発明の別の例示的局面によれば、磁気トリガー型近接スイッチによって標的を検出する方法は、スイッチ本体を提供するステップと、共通アームの第2の端部を前記スイッチ本体内に配置するステップとを含む。加えて、主要アームの主要接点が前記スイッチ本体内に配置され、補助アームの補助接点が前記スイッチ本体内に配置される。前記方法はまた、共通接点を有するクロスアームを前記共通アームへと可動に接続するステップと、
第1端及び第2端を有し、前記第1端が前記クロスアームに連結された細長のアクチュエータアームを提供するステップと、第2の磁石を前記共通アームへと接続
し且つ前記第2の磁石が前記アクチュエータアームに連結された唯一の磁石であるように、前記第2の磁石を前記アクチュエータアームの前記第2端に連結するステップとを含む。固定の円盤形状をなした第1の磁石は前記第2の磁石に隣接する前記スイッチ本体内に配置され、前記クロスアームの共通接点は、前記第1の磁石から前記第2の磁石へと作用する力によって付勢されて前記主要接点と接触する。前記方法は、前記標的と前記第2の磁石との間の磁力が前記第1の磁石と前記第2の磁石との間の磁力よりも高くなるように前記スイッチ本体の外部の第1の位置に標的を配置するステップをさらに含み、これにより、前記共通接点が前記主要接点から係合解除させて前記補助接点と係合するように前記クロスアームを移動させる。
【0009】
別の実施形態において、前記方法はまた、前記標的と前記第2の磁石との間の磁力が前記第1の磁石と前記第2の磁石との間の磁力よりも低くなるように、前記スイッチ本体の外部の第2の位置に前記標的を配置するステップを含み、これにより、前記共通接点が前記補助接点から係合解除されて前記主要接点と係合するように、前記クロスアームが移動する。
【0010】
さらなる実施形態において、前記クロスアームが旋回して前記共通接点が前記主要接点から係合解除されて前記共通接点と前記補助接点とが係合するように、前記クロスアームが前記共通アームの第2の端部へ旋回可能に接続される。
【0011】
さらなる実施形態において、前記共通接点が前記主要接点と係合すると、前記共通アームと前記主要アームとの間に閉回路が形成され、前記共通接点が前記補助接点と係合すると、前記共通アームと前記補助アームとの間に閉回路が形成される。
【0012】
さらなる実施形態において、前記方法は、前記共通アーム、前記主要アームおよび前記スイッチ本体の外部の前記補助アームそれぞれの第1の端部を配置するステップを含む。加えて、前記方法は、前記スイッチ本体を密閉するステップを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】磁気トリガー型近接スイッチの実施形態の平面半断面図である。
【
図2】磁気トリガー型近接スイッチの実施形態の分解斜視図である。
【
図3】磁気トリガー型近接スイッチの実施形態の斜視図である。
【
図4】磁気トリガー型近接スイッチの実施形態の第1の本体半分部の平面図である。
【
図5A】磁気トリガー型近接スイッチの実施形態の共通アームの斜視図である。
【
図5B】磁気トリガー型近接スイッチの実施形態のクロスアームの斜視図である。
【
図6A】第1のスイッチ位置にある磁気トリガー型近接スイッチの実施形態の半断面図である。
【
図6B】第2のスイッチ位置にある磁気トリガー型近接スイッチの実施形態の半断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1Aに示すように、磁気トリガー型近接スイッチ10は、スイッチ本体12と、スイッチ本体12内に非可動に固定された第1の磁石14とを含む。近接スイッチ10はまた、共通アーム16を含む。共通アーム16は、第1の端部18および第2の端部20を有する。共通アーム16の第2の端部20は、スイッチ本体12内に配置される。近接スイッチ10は、主要アーム22をさらに含む。主要アーム22は、第1の端部24および第2の端部26を有する。第2の端部26はスイッチ本体12内に配置され、第2の端部26は主要接点28を含む。加えて、前記近接スイッチは、補助アーム30を含む。補助アーム30は、第1の端部32および第2の端部34を有する。第2の端部34はスイッチ本体12内に配置され、第2の端部34は補助接点36を含む。クロスアーム38はスイッチ本体12内に配置され、クロスアーム38は第1の端部40および第2の端部42を有する。第1の端部40は共通アーム16へと接続され、第2の端部42は共通接点44を含む。第2の磁石46はスイッチ本体12内に配置され、第2の磁石46は、第1の磁石14に相対して移動可能である。詳細には、第2の磁石46の動きに起因して第1のスイッチ位置と第2のスイッチ位置との間においてクロスアーム38の対応する動きが発生するように、第2の磁石46がクロスアーム38へと接続される。
図6Aに示す第1のスイッチ位置において、クロスアーム38の共通接点44と主要アーム22の主要接点28とが接触し、これにより、共通アーム16と主要アーム22との間に回路が完成する。
図6Bに示す第2のスイッチ位置において、クロスアーム38の共通接点44と補助アーム30の補助接点36とが接触し、これにより、共通アーム16と補助アーム30との間に回路が完成する。
【0015】
図1Aは、磁気トリガー型近接スイッチ10のスイッチ本体12の断面図である。スイッチ本体12は好適には概して円筒型形状を有し、円形断面を有する。しかし、スイッチ本体12は、任意の断面形状を持ち得る(例えば、多角形または楕円形)。スイッチ本体12は、第1の本体半分部12aおよび第2の本体半分部12bを含み得る。第2の本体半分部12bは第1の本体半分部12aと同一であり得るため、第1の本体半分部12aのみを図示している。第1の本体半分部12aおよび第2の本体半分部12bはそれぞれプラスチックから形成され得、従来のプロセスを用いて製造され得る(例えば、射出成形)。前記プラスチックは高温材料であり得、これにより、従来のプラスチック材料へ損傷を与え得る環境へスイッチ本体12を露出させることが可能となる。第1の本体半分部12aおよび第2の本体半分部12bは、当該分野において公知の方法のうち任意の方法(例えば、超音波溶接または接着剤利用)を用いて、
図1B、
図1Cおよび
図3に示すように単一のスイッチ本体12へと連結され得る。さらに、近接スイッチを水またはほこり粒子から保護するために、スイッチ本体12を密閉することも可能である。しかし、スイッチ本体12は、任意の適切な材料によって構成することができ、当該分野において公知の任意の手段によって製造され得る。
【0016】
図1Aおよび
図4に示すように、スイッチ本体12の半円筒形の第1の本体半分部12aは、実質的に平面状の合わせ面51を持ち得る。実質的に平面状の合わせ面51は、第2の本体半分部12bの対応する合わせ面(図示せず)と係合してスイッチ本体12を形成するように、適合される。第1の本体半分部12aはまた、開口した第1の端部52を含む。開口した第1の端部52は、半円筒形第2の磁気空洞54を含む。第2の磁気空洞54は、本体12の長手方向軸56に沿って内側方向に延び得る。本体12は、合わせ面51の面に沿って延びる。第2の磁気空洞54は、
図2に示す検出器磁石アセンブリ58を受容するようなサイズにされ得る。検出器磁石アセンブリ58は、円盤形状の第2の磁石46と、第2の磁石46へ接続された磁石ベース60とを含む。検出器磁石アセンブリ58は、第2の磁気空洞54内において長手方向軸56に沿ってスライド可能に変位し得る。
【0017】
半円筒形の第1の磁気空洞62はまた、第1の磁石14を前記本体内に受容および固定するように第1の本体半分部12a内に形成され得、これにより、円盤形状の第1の磁石14の長手方向軸は、第1の本体半分部12aの長手方向軸56と実質的にアライメントされる。半円筒形の上側アーム空洞64は、第2の磁気空洞54と第1の磁気空洞62との間において長手方向軸56に沿って延び得、上側アーム空洞64は、細長アクチュエータアーム66を受容するようなサイズにされ得る。細長アクチュエータアーム66は、クロスアーム38と磁石ベース60との間に延びる。概して矩形の接点空洞68は、共通アーム16の第2の端部20、主要アーム22の第2の端部26、補助アーム30の第2の端部34、クロスアーム38およびアクチュエータアーム66の第1の端部116を受容するように、第1の本体半分部12a内に形成され得る。半円筒形の下側アーム空洞70は、第1の磁気空洞62と接点空洞68との間において長手方向軸56に沿って延び得、下側アーム空洞70は、アクチュエータアーム66を受容するようなサイズにされ得る。矩形の共通スロット72は、長手方向軸56に対して概して平行な方向において接点空洞68から第1の本体半分部12aの第2の端部74へと延び得、これにより、共通スロット72は、第1の本体半分部12aの後面76内の共通アパチャ75を形成する。共通スロット72は、共通アーム16を受容するようなサイズにされ得、これにより、共通アーム16の第1の端部18は、後面76内に形成された共通アパチャ75を通じて延びる。矩形の主要スロット78は、共通スロット72に対して概して平行でありかつ共通スロット72からオフセットした方向において接点空洞68から第1の本体半分部12aの
前記第2の端部74へと延び得、これにより、主要スロット78は、第1の本体半分部12aの後面76内に主要アパチャ80を形成する。主要スロット78は、主要アーム22を受容するようなサイズにされ得、これにより、主要アーム22の第1の端部24は後面76内の主要アパチャ80を通じて延びる。加えて、矩形の補助スロット82は、共通スロット72及び主要スロット78に対して概して平行かつ共通スロット72及び主要スロット78からオフセット
した方向において接点空洞68から第1の本体半分部12aの第2の端部74へと延び得、これにより、補助スロット82は第1の本体半分部12aの後面76内において補助アパチャ84を形成する。補助スロット82は、補助アーム32を受容するようなサイズにされ得、これにより補助アーム32の第1の端部32は後面76内の補助アパチャ84を通じて延びる。
【0018】
上述したようにまた
図1Aおよび
図2に示すように、磁気トリガー型近接スイッチ10はまた、第1の本体半分部12aの第2の磁気空洞54内にスライド可能に配置された検出器磁石アセンブリ58と、スイッチ本体12の第2の本体半分部12bとを含む。検出器磁石アセンブリ58は、第2の磁石46(検出器磁石とも呼ぶ)を含み得る。第2の磁石46は、円筒形状であり得る。好適には、第2の磁石46は、円盤形状である。第2の磁石46は、永久磁石であってもよいし、あるいは他の任意の種類の適切な磁石であってもよい。検出器磁石アセンブリ58はまた、磁石ベース60と、円周側壁88を含み得る。磁石ベース60は、平面状の底部86を持ち得る。円周側壁88は、底部86から離隔方向に延びる。底部86および側壁88は、第2の磁石46を受容するような寸法にされ得、これにより、第2の磁石46の平面が側壁88の上部に近接し、第2の磁石46の外側半径が側壁88の内側半径よりも若干小さくなる。磁石ベース60は金属(例えば、ステンレススチール)によって構成され得、第2の磁石46は磁力によって磁石ベース60へと固定され得る。あるいは、磁石ベース60は非磁性材料から構成され得、第2の磁石46は、機械的または接着剤により磁石ベース60へと固定され得る。
【0019】
再度
図1Aおよび
図2を参照して、磁気トリガー型近接スイッチ10は、第1の磁石14(付勢磁石とも呼ばれる)をさらに含む。第1の磁石14は、円筒形状であり得、円盤形状を持ち得る。第1の磁石14はまた、第1の磁石14の中央長手方向軸に沿って形成されたアパチャ90を持ち得、アパチャ90は、アクチュエータアーム66を受容するようなサイズにされ得る。第1の磁石14は、スイッチ本体12の第1の磁気空洞62内に受容され得、これにより、第1の本体半分部12aおよび第2の本体半分部12bが相互連結されてスイッチ本体12を形成した際に第1の磁石14が変位不可能となる。第1の磁石14は、第2の磁石46と同じ材料で構成され得るが、第1の磁石14の半径および厚さはそれぞれ、第2の磁石46の各半径および厚さよりも小さくされ得る。第1の磁石14は、第2の磁石46が第1の磁石14へと吸引されるように、第1の磁気空洞62内に配置される。すなわち、第2の磁石46のN極がスイッチ本体12の第2の端部74に対向する場合、第1の磁石14のS極は第2の磁石46のN極に対向して配置される。逆に言えば、第2の磁石46のS極がスイッチ本体12の第2の端部74に対向する場合、第1の磁石14のN極が第2の磁石46のS極に対向して配置される。
【0020】
ここで
図1A、
図2および
図5Aを参照して、磁気トリガー型近接スイッチ10はまた、共通アーム16を含む。共通アーム16は、第1のスイッチ位置によって形成された回路および第2のスイッチ位置によって形成された回路の共通構成要素である。共通アーム16は、導電性金属(例えば、銅または銅合金)の幅狭ストリップであり得、共通アーム16はスタンピングプロセスから形成され得る。上述したように、共通アーム16の第2の端部20は接点空洞68内に配置され、これにより、共通アーム16はスイッチ本体12内に形成された共通スロット72を通じて延び、第1の端部18は、共通アパチャ75を通じてスイッチ本体12の外部の位置へと突出する。共通アーム16は、共通アーム16の長手方向軸がスイッチ本体12の長手方向軸56に対して平行になるように共通スロット72内に配置され得、横断方向において、共通アーム16は、第1の本体半分部12aの合わせ面51を通過する面に対して垂直である。共通アーム16の後面91は、共通スロット72の第1の壁部92と接触し得、第1の壁部92は、
図4に示すように合わせ面51の面に対して垂直方向において、共通アーム16と長手方向にアライメントされる。共通スロット72内に配置された共通アーム16の一部は曲線状であり得、曲線状部94の上面は、共通スロット72を形成する第2の壁部96と接触し得、第2の壁部96は、第1の壁部92からオフセットしかつ第1の壁部92に対して平行である。曲線状部94の上面と共通アーム16の後面91との間の横断距離は共通スロット72の第1の壁部92と第2の壁部96との間の距離よりも大きいため、共通スロット72内の共通アーム16を固定する締まりばめが得られる。共通アーム16の底面98は、第3の壁部100と接触し得る。第3の壁部100は、第1の本体半分部12aの共通スロット72を形成し、第3の壁部100は、第1の壁部92および第2の壁部96に対して垂直であり、共通アーム16の上面102は、第1の本体半分部12aおよび第2の本体半分部12bがスイッチ本体12内に組み立てられた際、第2の本体半分部12bの対応する共通スロット72の第4の壁部(図示せず)と接触し得る。共通スロット72の第3の壁部100は接点空洞68の底面
101よりも合わせ面51によって形成された面により近いため、共通アーム16の底面
98と第1の本体半分部12aの接点空洞68の底面101との間に隙間が存在する。同様に、共通アーム16の上面102と、第2の本体半分部12bの接点空洞68の上面(図示せず)との間に隙間が存在する。共通アーム16はまた、横断スロット104を含み得る。横断スロット104は、第2の端部20の近隣の共通アーム16の幅にわたって延びる。
【0021】
図1Aおよび
図2を参照して、磁気トリガー型近接スイッチ10はまた、主要アーム22を含む。主要アーム22は共通アーム16と同じ材料によって構成され得、主要アーム22は、共通アーム16が共通スロット72と係合する様態と同じ様態で、主要スロット78と係合し得る。よって、主要アーム22の曲線状部106により、主要スロット78内において締まりばめが得られ、これにより主要アーム22が主要スロット78内に保持される。加えて、主要アーム22の第1の端部24は、スイッチ本体12の後面76内に形成された主要アパチャ80から延び、これにより、合わせ面51に対して垂直(normal)方向から見た際、主要アーム22の第1の端部24が共通アーム16の第1の端部18に対して平行となる。主要アーム22の第2の端部26は、主要接点28へと連結される。主要接点28は、導電性金属(例えば、銅または銅合金)によって構成され得、当該分野において公知の任意の方法(例えば、半田付けまたは機械的締結)によって主要接点28を主要アーム22に固定することができる。あるいは、主要接点28を主要アーム22の第2の端部26と一体形成することも可能である。主要接点28は、接点空洞68を部分的に規定する第1の空洞壁部108の近隣に配置され得る。
【0022】
再度
図1Aおよび
図2を参照して、磁気トリガー型近接スイッチ10はまた、補助アーム30を含む。補助アーム30は、共通アーム16と同じ材料で構成され得、補助アーム30は、共通アーム16が共通スロット72と係合する様態と同じ様態で、補助スロット82と係合し得る。しかし、補助アーム30を主要スロット78内の主要アーム22と「鏡像」関係を持つように補助スロット82内に配置してもよい。より詳細には、補助アーム30の曲線状部110の上面は、主要アーム22の曲線状部106の上面と対向し得る。構成されたように、補助アーム30の第1の端部32は、スイッチ本体12の後面76内に形成された補助アパチャ84から延び、これにより、合わせ面51に対して垂直方向から見た際、補助アーム30の第1の端部32が主要アーム22の第1の端部24および共通アーム16の第1の端部18の双方に対して平行となる。補助アーム30の第2の端部34は、補助接点36へと連結される。主要接点28と同様に、前記補助接点36は導電性金属(例えば、銅または銅合金)から構成され得、当該分野において公知の任意の方法(例えば、半田付けまたは機械的締結)によって補助接点36を補助アーム30へと固定することができる。あるいは、補助接点36を補助アーム30の第2の端部34と一体形成してもよい。補助接点36は、第1の空洞壁部108からオフセットしかつ第1の空洞壁部108に対して平行である接点空洞68の第2の空洞壁部112の近隣に配置され得る。
【0023】
図1A、
図2および
図5Bを参照して、磁気トリガー型近接スイッチ10はまた、クロスアーム38を含む。クロスアーム38は、導電性金属(例えば、銅または銅合金)の幅狭ストリップから形成され得、共通アーム16は、スタンピングプロセスおよびその後の屈曲プロセスから形成され得る。クロスアーム38の第2の端部42は、共通接点44を含み得る。共通接点44は、導電性金属(例えば、銅または銅合金)から構成され得る。当該分野において公知の任意の方法(例えば、半田付けまたは機械的締結)により、共通接点44をクロスアーム38へと固定することができる。あるいは、共通接点44をクロスアーム38の第2の端部42と一体形成してもよい。クロスアーム38の第1の端部40は、エンドループ114を含み得る。エンドループ114の一部は共通アーム16の横断スロット104内に配置され得、これにより、共通アーム16との接触を維持しつつクロスアーム38が共通アーム16の第2の端部20の周囲において回転することが可能となる。クロスアーム38は、第1のスイッチ位置と第2のスイッチ位置との間において、共通アーム16の第2の端部20の周囲において回転可能である。
図6Aに示す第1のスイッチ位置において、クロスアーム38の共通接点44は主要アーム22の主要接点28と接触し、これにより、共通アーム16と主要アーム22との間の回路が完成する。
図6Bに示す第2のスイッチ位置において、クロスアーム38の共通接点44が補助アーム30の補助接点36と接触し、これにより、共通アーム16と補助アーム30との間に回路が完成する。
【0024】
再度
図1A、
図2および
図5Bを参照して、磁気トリガー型近接スイッチ10はまた、アクチュエータアーム66を含む。アクチュエータアーム66は細長円筒であり得、第1の端部116と、第1の端部116と反対側の第2の端部118とを有する。円筒形のかわりに、アクチュエータアーム66の形状を任意の適切な断面形状または形状組み合わせにすることが可能である(例えば、四角形、楕円形または多角形)。アクチュエータアーム66は、プラスチック材料または他の任意の適切な材料から形成され得る。アクチュエータアーム66は、スイッチ本体12の上側アーム空洞64および下側アーム空洞70内にスライド可能に配置され、上側アーム空洞64および下側アーム空洞70それぞれの内径は、アクチュエータアーム66の外径よりも若干大きい。アクチュエータアーム66はまた、第1の磁石14が第1の磁気空洞62内に配置された際、第1の磁石14内のアパチャ90を通じて延び得る。アクチュエータアーム66の第1の端部116は、溝部120を含み得る。溝部120は、縁部122を受容し得る。縁部122は、クロスアーム38内においてアパチャを規定することで、
図5Bに示すようにアクチュエータアーム66をクロスアーム38へと固定する。しかし、当該分野において公知の手段(例えば、機械的締結)を用いて第1の端部116をクロスアーム38へ連結することも可能である。アクチュエータアーム66の第2の端部118は、第1の端部116がクロスアーム38へと連結されるのと同様の様態で、検出器磁石アセンブリ58の磁石ベース60へと連結され得る。
【0025】
動作時において、第1の磁石14から生成された磁力は、第2の磁石46を吸引する。この吸引力により、検出器磁石アセンブリ58は第1の磁石14に向かって変位し、これによりアクチュエータアーム66がスイッチ本体12の第2の端部74へ向かって変位する。アクチュエータアーム66の変位に起因して、クロスアーム38が共通アーム16の第2の端部20の周囲において回転し、これにより、共通接点44が主要接点28と接触する。この
図6Aに示す第1のスイッチ位置において、主要アーム22と共通アーム16との間に回路が完成する。よって、第1のスイッチ位置に起因して発生した閉回路をプロセッサによって検出することが可能となる。前記プロセッサは、共通アーム16の第1の端部18および主要アーム22の第1の端部24へと動作可能に接続される。
【0026】
しかし、永久磁石または鉄類を含み得る磁石標的124が近接スイッチ10の所定範囲内の位置へと移動すると、標的124と第2の磁石46との間の磁力は、第2の磁石46と第1の磁石14との間の磁力よりも高くなり得る。このような磁力増加に起因して、検出器磁石アセンブリ58は標的124に向かってかつ第1の磁石14から離隔方向に変位し、これによりアクチュエータアーム66が変位する。アクチュエータアーム66は、検出器磁石アセンブリ58の磁石ベース60にリジッドに接続される。アクチュエータアーム66の変位と共に、クロスアーム38は共通アーム16の第2の端部20の周囲において回転し、これにより、共通接点44が移動して共通接点44と主要接点28との接触が解除され、その後共通接点44は補助接点36と接触する。この
図6Bに示す第2のスイッチ位置において、補助アーム30と共通アーム16との間に回路が完成する。よって、第2のスイッチ位置に起因して発生した閉回路をプロセッサによって検出すことが可能となる。前記プロセッサは、共通アーム16の第1の端部18および補助アーム30の第1の端部32へと動作可能に接続される。前記標的が前記近接スイッチ10の所定範囲内から外れた場合、第1の磁石14と第2の磁石46との間の磁力は、第2の磁石46と標的124との間の磁力を上回り、近接スイッチ10は、上記したような様態で第1の位置に移動する。
【0027】
当業者であれば、標的124と第2の磁石46との間の磁力は複数の要素(例えば、標的124および第2の磁石46の相対的サイズ、標的124と第2の磁石46との間の距離)に依存し得、また、近接スイッチ10と標的124との間の最適な相互作用が得られるようにこれらの変数を調節することが可能であることを理解する。同様の方法により、第2の磁石46と第1の磁石14との間の磁力も調節が可能である。
【0028】
当業者であれば、磁気トリガー型近接スイッチ10の本開示の実施形態を用いれば、一体設計を有する比較的小型のスイッチ本体12が可能となり、その結果、磁気トリガー型近接スイッチを限られた空間の用途(例えば、配電盤)と共に用いることがさらに可能となることを理解する。また、当業者であれば、磁気トリガー型近接スイッチ10の本開示の実施形態の場合、典型的な近接スイッチとは対照的に、作動において外部電源は不要であるため、近接スイッチ10の取り付けが簡便になり、また近接スイッチ10の寿命も延びることを理解する。
【0029】
上記において多様な実施形態について述べてきたが、本開示はこれに限定されない。開示の実施形態において、特許請求の範囲の範囲内において変更が可能である。例えば、上記した単一極/単投構成の代わりに、二極/双投構成も企図される。加えて、LEDをハウジング内に設けることで、近接スイッチが第1のスイッチ位置にあるのかまたは第2のスイッチ位置にあるのかを視認することが可能になる。