特許第5986074号(P5986074)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5986074メディア・コンテンツを提示するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5986074
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】メディア・コンテンツを提示するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 13/04 20060101AFI20160823BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20160823BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20160823BHJP
   H04N 21/41 20110101ALI20160823BHJP
   H04N 21/4788 20110101ALI20160823BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20160823BHJP
   G09G 5/10 20060101ALI20160823BHJP
   G02B 27/22 20060101ALI20160823BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20160823BHJP
【FI】
   H04N13/04 360
   H04N13/04 380
   H04N21/24
   H04N21/258
   H04N21/41
   H04N21/4788
   G09G3/20 660R
   G09G3/20 660X
   G09G5/10 B
   G02B27/22
   G09G5/00 550C
【請求項の数】25
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2013-515337(P2013-515337)
(86)(22)【出願日】2011年5月4日
(65)【公表番号】特表2013-538473(P2013-538473A)
(43)【公表日】2013年10月10日
(86)【国際出願番号】US2011035121
(87)【国際公開番号】WO2011159402
(87)【国際公開日】20111222
【審査請求日】2014年5月2日
(31)【優先権主張番号】12/816,585
(32)【優先日】2010年6月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507220730
【氏名又は名称】エイ・ティ・アンド・ティ インテレクチュアル プロパティ アイ,エル.ピー.
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100128657
【弁理士】
【氏名又は名称】三山 勝巳
(74)【代理人】
【識別番号】100160967
【弁理士】
【氏名又は名称】▲濱▼口 岳久
(74)【代理人】
【識別番号】100170601
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 孝
(72)【発明者】
【氏名】メウニンク,トロイ
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】モリス,ナディア
(72)【発明者】
【氏名】ベディングフィールド,ジェームス,カールトン
【審査官】 鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−019917(JP,A)
【文献】 特開平06−175631(JP,A)
【文献】 特開平06−250116(JP,A)
【文献】 特開平07−199351(JP,A)
【文献】 特開平10−240212(JP,A)
【文献】 特開平10−260377(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 13/00−15/00
G02B 27/22
G09G 3/20
G09G 5/00
H04N 21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の閲覧装置を、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第1のタイムスロットに割り当てること、
第2の閲覧装置を、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第2のタイムスロットに割り当てること、
提示装置に、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に、第1の画像に関連する光信号を放出させること、
前記提示装置に、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第2のタイムスロット中に、第2の画像に関連する光信号を放出させること
を行う制御装置であって、
前記第1の閲覧装置が、少なくとも1つの光学的要素を備え、かつ前記第1の閲覧装置の前記少なくとも1つの光学的要素を使用可能にして、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第2のタイムスロット中ではなく、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に、前記第1の画像に関連する前記光信号に、前記少なくとも1つの光学的要素を通過できるようにし、また
前記第2の閲覧装置が、少なくとも1つの光学的要素を備え、かつ前記第2の閲覧装置の前記少なくとも1つの光学的要素を使用可能にして、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロットではなく、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第2のタイムスロット中に、前記第2の画像に関連する前記光信号に、前記少なくとも1つの光学的要素を通過できるようにし、さらに
前記第1の閲覧装置から照明情報を受け取ること、および
前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第2のタイムスロット中に前記第2の閲覧装置に放出された前記光信号の第2の強度に影響を与えることなく、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に、前記第1の閲覧装置から受け取った前記照明情報に基づいて前記提示装置に、前記第1の閲覧装置に放出された前記光信号の第1の強度を調整させること
を行う制御装置を備えるメディア・プロセッサ。
【請求項2】
前記第1および第2の画像が、ビデオ・コンテンツまたは静止画像コンテンツを含み、また前記メディア・プロセッサが、セットトップボックス、コンピュータ、ゲーム機、および可搬型通信装置のうちの1つを含み、また前記ビデオ・コンテンツまたは前記静止画像コンテンツが、2次元画像コンテンツ、または3次元画像コンテンツを含む、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項3】
前記制御装置が、
前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に前記提示装置により放出された前記光信号の前記第1の強度を、第3の強度へと増加させる必要性を前記照明情報から判定し、
未使用の周期的なタイムスロットを検出し、
前記未使用の周期的なタイムスロットの少なくとも一部を特定し、
前記第1の閲覧装置に、前記未使用の周期的なタイムスロットの前記特定された部分、および前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に、閲覧することを可能にさせ、かつ
前記提示装置に、前記光信号の前記第3の強度の少なくとも一部を達成するように、前記未使用の周期的なタイムスロットの前記特定された部分、および前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に、前記第1の画像に関連する光信号を放出させる
ように動作可能である、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項4】
前記制御装置が、
前記光信号の前記第3の強度を達成するには前記提示装置の照明要素により放出される前記光信号の強度が不足していることを検出し、かつ
前記提示装置に、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット、または未使用の周期的なタイムスロットの前記特定された部分の一方の少なくとも一部分中に、前記提示装置の照明要素により放出される前記光信号の前記強度を増加させる
ように動作可能である、請求項3に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項5】
前記制御装置が、
前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に前記提示装置により放出された前記光信号の前記第1の強度を、第3の強度へと減少させる必要性を前記照明情報から判定し、
前記第1の閲覧装置に、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロットのサブセット中に閲覧することを可能にさせ、かつ
前記提示装置に、前記光信号の前記第3の強度の少なくとも一部を達成するように、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロットの前記サブセット中に、前記第1の画像に関連する光信号を放出させる
ように動作可能である、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項6】
前記制御装置が、
前記光信号の前記第3の強度を達成するには前記提示装置の照明要素により放出される前記光信号の強度が不足していることを検出し、かつ
前記提示装置に、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロットの前記サブセットの少なくとも一部分中に、前記提示装置の照明要素により放出される前記光信号の前記強度を減少させる
ように動作可能である、請求項5に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項7】
前記制御装置が、
前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に前記提示装置により放出された前記光信号の前記第1の強度を、第3の強度へと調整する必要性を前記照明情報から判定し、かつ
前記提示装置に、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第2のタイムスロット中に前記第2の閲覧装置に放出される前記光信号の前記第2の強度に影響を与えることなく、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロットの少なくとも一部分中に、前記提示装置の照明要素により放出される前記光信号の強度を調整させる
ように動作可能である、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項8】
前記制御装置が、前記メディア・プロセッサによりアクセス可能なローカルな記憶装置、またはメディア・コンテンツ・プロバイダの一方から前記第1および第2の画像を受信するように動作可能であり、また前記メディア・コンテンツ・プロバイダが、前記第1および第2の画像を、ケーブル・ネットワーク、衛星ネットワーク、またはインターネット・プロトコル・ネットワークを介して前記メディア・プロセッサに送達する、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項9】
前記制御装置が、
前記第1の閲覧装置を、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロットに同期させるために、第1の同期信号を前記第1の閲覧装置に送信し、かつ
前記第2の閲覧装置を、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第2のタイムスロットに同期させるために、第2の同期信号を前記第2の閲覧装置に送信する
ように動作可能である、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項10】
前記制御装置が、前記光信号の前記調整された第1の強度に適合させるために、更新された同期信号を前記第1の閲覧装置に送るように動作可能である、請求項9に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項11】
前記制御装置が、前記第1の画像に関連するオーディオ・コンテンツを提示するための前記第1の閲覧装置への第1のオーディオ信号、および前記第2の画像に関連するオーディオ・コンテンツを提示するための前記第2の閲覧装置への第2のオーディオ信号の少なくとも一方を送信するように動作可能であり、また前記第1および第2のオーディオ信号が、有線の送信媒体、または無線の送信媒体により送信される、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項12】
前記第1および第2の閲覧装置が、アクティブ・シャッタ閲覧装置に相当する、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項13】
前記提示装置、および前記第1と第2の閲覧装置が、それぞれ、2次元または3次元提示、および画像閲覧用に偏光される、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項14】
前記第1の閲覧装置が光センサを備え、前記照明情報が、前記光センサにより検出された情報を含み、また前記第1の閲覧装置が、前記光センサにより検出された前記情報を前記メディア・プロセッサに送信するように動作可能である、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項15】
前記光センサが、周囲光、前記第1の閲覧装置の前記光学的要素を横断する光、または前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に前記提示装置により放出される前記光信号のうちの少なくとも1つを検出し、また前記照明情報が、前記第1の閲覧装置のユーザインターフェースの可聴の、または触知できる操作から生成された要求を含む、請求項14に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項16】
前記制御装置が、前記提示装置により提示された前記第1および第2の画像に対する調整を検出し、
前記制御装置が、前記検出された前記提示装置により提示された調整に応じて、前記光信号の前記第1の強度を調整するように動作可能である、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項17】
前記提示装置により提示された調整が、(1)1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第3のタイムスロット中に提示される第3の画像を追加すること、(2)前記第2の画像を終了させること、前記第2の閲覧装置を使用しないこと、または第3の画像を見るために、第3の閲覧装置を追加することのうちの一方又は両方に基づいて検出される、請求項16に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項18】
前記制御装置が、ユーザ・プロファイルに従って、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロットの前記第1のタイムスロット中に、前記第1の閲覧装置に放出される前記光信号の前記第1の強度を制御するように動作可能である、請求項1に記載のメディア・プロセッサ。
【請求項19】
1つまたは複数の周期的なタイムスロット中に、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロット中にだけ閲覧装置から見ることができる画像を提示すること、および
前記閲覧装置により供給された照明情報に応じて、前記1つまたは複数の周期的なタイムスロット中に前記閲覧装置に放出された光信号の強度を調整すること
を行う制御装置を備える提示装置。
【請求項20】
前記閲覧装置が、前記照明情報を生成するための光センサと、第1の画像に関連するオーディオ信号を受信するためのオーディオ・システムとを備えるアクティブ・シャッタ・レンズを含む、請求項19に記載の提示装置。
【請求項21】
前記提示装置が、テレビジョン受信機、コンピュータ、可搬型通信装置、およびゲーム機のうちの1つを含む、請求項19に記載の提示装置。
【請求項22】
前記提示装置および前記閲覧装置が偏光される、請求項19に記載の提示装置。
【請求項23】
閲覧装置の1つまたは複数のアクティブ・シャッタ光学的要素の動作を、1つまたは複数の割り当てられた周期的なタイムスロットに同期させるための同期信号を受け取ること、
前記割り当てられた1つまたは複数の周期的なタイムスロット中に、メディア提示装置により提示された複数のメディア・プログラムのうちの選択されたプログラムの閲覧を可能にするために、前記同期信号に従って前記1つまたは複数のアクティブ・シャッタ光学的要素を使用可能にすること、
光強度の測定値を示す照明情報を生成すること、および
前記複数のメディア・プログラムのうちの前記選択されたプログラムの提示に関連する放出された光信号の強度を前記照明情報に基づいて調整するために、前記照明情報を前記メディア提示装置に送信すること
を行う制御装置を備える閲覧装置。
【請求項24】
前記照明情報が、前記閲覧装置の光センサ、またはユーザインターフェースの少なくとも一方から生成され、また光強度の前記測定値が、前記光学的要素が受けた光強度の測定値、前記光学的要素により供給された光強度の測定値、またはそれらの組合せのうちの1つを表す、請求項23に記載の閲覧装置。
【請求項25】
前記複数のメディア・プログラムのうちの前記選択されたプログラムに関連する1つまたは複数のオーディオ信号を受信するように適合されたオーディオ・システムを備える、請求項23に記載の閲覧装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2010年6月16日に出願された米国特許出願第12/816,585号の優先権を主張するものであり、その開示の全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
本開示は、一般に、メディア・コンテンツを提示するための技法に関し、より詳細には、メディア・コンテンツを提示するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
メディア消費は、急速に成長し続ける数十億ドルの産業になってきている。MPEG−3およびMPEG−4フォーマットなどのコンパクトなオーディオおよびビデオ・フォーマットの出現で開始されたこれらの技術は、ユーザが音楽およびビデオを、非常に小さい形状因子の携帯電話、およびメディアプレーヤなどの可搬型装置へと移すことを容易にしてきた。これらのメディア・フォーマットにより作成されるファイルのサイズは小さいため、フラッシュ・メモリが、これらの可搬型装置でこれまで使用されていたコンパクトなハード・ドライブに大部分置き換わってきており、それにより、その耐久性および電池寿命が向上している。
【0004】
高品位テレビジョン(すなわちHDTV)および高解像度コンピュータ・モニタなどの高解像度ディスプレイは、現在、2次元(2D)の映画およびゲームを、いままでにない明瞭さで、3次元(3D)遠近法で示すことができる。その結果、高解像度映画を家庭で閲覧することは、非常に一般的になっている。さらに、高解像度ディスプレイは、10代の若者や大人達の間でゲーム機の人気を高めるのに役立っている。高速のインターネットアクセスを用いて、ゲーム機製造者は、いまやビデオ解像度を犠牲にすることなく、ブロードバンド接続を介してマルチユーザ・ゲームをサポートすることができる。
【0005】
映画制作者は、3D閲覧用眼鏡を必要とする3D映画の制作に力を入れ始めている。Avatar(商標)(アバター)などいくつかの大ヒットした3D映画は、製造者に、偏光眼鏡を用いる3D閲覧をサポートするテレビジョン受信機を作ることを動機付けてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
閲覧、オーディオ、および通信技術において進歩したことにより、集合的に、すべてのタイプのメディア・コンテンツを消費すること求める急速な要求が生じている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】メディア・サービスを提供する通信システムの例示的な実施形態を示す図である。
図2】メディア・サービスを提供する通信システムの例示的な実施形態を示す図である。
図3図1〜2の通信システムと対話するポータルの例示的な実施形態を示す図である。
図4図1〜2の通信システムで使用される通信装置の例示的な実施形態を示す図である。
図5】メディア・コンテンツを提示するための提示装置およびメディア・プロセッサの例示的な実施形態を示す図である。
図6】閲覧装置の例示的な実施形態を示す図である。
図7】偏光ディスプレイを備える提示装置の例示的な実施形態を示す図である。
図8図1〜7の装置およびシステムの部分で動作する方法の例示的な実施形態を示す図である。
図9図1〜7の装置およびシステムの部分で動作する方法の例示的な実施形態を示す図である。
図10】メディア・コンテンツを複数の閲覧者に示すための例示的なタイミング図である。
図11】メディア・コンテンツを複数の閲覧者に示すための例示的なタイミング図である。
図12】メディア・コンテンツを複数の閲覧者に示すための例示的なタイミング図である。
図13】メディア・コンテンツを複数の閲覧者に示すための例示的なタイミング図である。
図14】メディア・コンテンツを複数の閲覧者に示すための例示的なタイミング図である。
図15】偏光ディスプレイを備える提示装置の例示的な実施形態を示す図である。
図16】1組の命令が、実行されたとき、マシンに本明細書で論ずる方法のいずれか1つまたは複数のものを実施させるコンピュータ・システムの形で、マシンを図式的に表現した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の一実施形態は、第1の閲覧装置を1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第1のタイムスロットに割り当てること、第2の閲覧装置を1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第2のタイムスロットに割り当てること、提示装置に、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第1のタイムスロット中に、第1の画像に関連する光信号を放出させること、提示装置に、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第2のタイムスロット中に、第2の画像に関連する光信号を放出させることを行う制御装置であって、第1の閲覧装置が、少なくとも1つの光学的要素を備え、かつ第1の閲覧装置の少なくとも1つの光学的要素を使用可能にして、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第2のタイムスロット中ではなく、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第1のタイムスロット中に、第1の画像に関連する光信号に、少なくとも1つの光学的要素を貫通できるようにし、また第2の閲覧装置が少なくとも1つの光学的要素を備え、かつ第2の閲覧装置の少なくとも1つの光学的要素を使用可能にして、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第1のタイムスロット中ではなく、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第2のタイムスロット中に、第2の画像に関連する光信号に、少なくとも1つの光学的要素を貫通できるようにし、さらに、第1の閲覧装置から照明情報を受信すること、ならびに1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第2のタイムスロット中に第2の閲覧装置に放出された光信号の第2の強度に影響を与えることなく、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第1のタイムスロット中に、提示装置に、第1の閲覧装置に放出された光信号の第1の強度を調整させることを行う制御装置を有するメディア・プロセッサを含むことができる。
【0009】
本開示の一実施形態は、第1の閲覧装置を1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第1のタイムスロットに割り当てること、第2の閲覧装置を1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第2のタイムスロットに割り当てること、提示装置により、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第1のタイムスロット中に第1の画像を提示すること、提示装置により、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第2のタイムスロット中に第2の画像を提示すること、第1の閲覧装置から照明情報を受信すること、および提示装置に、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第2のタイムスロット中に、第2の閲覧装置に放出された光信号の第2の強度に影響を与えることなく、1つまたは複数の周期的なタイムスロットの第1のタイムスロット中に、第1の閲覧装置に放出された光信号の第1の強度を調整させることを行わせるコンピュータ命令を有するコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。記憶媒体はまた、第1の画像に関連する第1のオーディオ信号を第1の閲覧装置に送信すること、および第2の画像に関連する第2のオーディオ信号を第2の閲覧装置に送信することを行わせるコンピュータ命令を含むことができる。
【0010】
本開示の一実施形態は、閲覧装置の1つまたは複数のアクティブ・シャッタ光学的要素の動作を、1つまたは複数の割り当てられた周期的なタイムスロットと同期させるための同期信号を受け取ること、割り当てられた1つまたは複数の周期的なタイムスロット中に、メディア提示装置により提示された複数のメディア・プログラムのうちの選択されたプログラムの閲覧を可能にするために、同期信号に従って1つまたは複数のアクティブ・シャッタ光学的要素を使用可能にすること、光強度の測定値を示す照明情報を生成すること、および複数のビデオ・プログラムのうちの選択されたプログラムの提示に関連する放出された光信号の強度を調整するために、照明情報をメディア提示装置に送信することを行う制御装置を有する閲覧装置を含むことができる。
【0011】
本開示の一実施形態は、重複する提示期間を有する単一の提示装置から、複数の無関係なメディア・プログラムを提示するための方法を含むことができるが、その場合、複数の無関係なメディア・プログラムのそれぞれは、1つの閲覧装置でのみで閲覧することが可能であり、さらに閲覧装置は、一度に無関係なメディア・プログラムの1つを閲覧し、無関係なメディア・プログラムの1つに関連する放出された光の強度を調整するための情報を閲覧装置から受け取り、かつ情報を供給する閲覧装置により検出可能な方法で、放出された光の強度を調整するように構成される。
【0012】
本方法は、調節(modulation)方式に従って、複数の無関係なメディア・プログラムを提示するステップ、または時間分割方式、または空間分割方式の1つに従って、複数の無関係なメディア・プログラムのそれぞれを提示するステップをさらに含むことができる。複数の無関係なメディア・プログラムのそれぞれは、静止画像、動画像、2次元画像、または3次元画像のうちの1つを表すことができる。方法の少なくとも一部は、メディア通信システムのネットワーク要素で動作することができる。
【0013】
本開示の一実施形態は、自動立体視ディスプレイと、重複する提示期間に、見やすさが位置に依存する複数の無関係なメディア・プログラムを、自動立体視ディスプレイに提示させ、かつ1つまたは複数の影響されないメディア・プログラムにより放出された光の強度に実質的に影響を与えることなく、複数の無関係なメディア・プログラムの少なくとも1つの光の強度を調整するように動作可能な制御装置とを有する提示装置を含むことができる。複数の無関係なメディア・プログラムは、静止画像、動画像、2次元画像、または3次元画像の1つを表すことができる。制御装置は、少なくとも1つの遠隔の制御装置から少なくとも1つの要求を受信したことに応じて、複数の無関係なメディア・プログラムのうちの少なくとも1つの光の強度を調整するようにさらに動作可能にすることができる。
【0014】
図1は、メディア・コンテンツを配信するための第1の通信システム100の例示的な実施形態を示す。通信システム100は、IPTV(IPテレビ)同報通信メディア・システムを表すことができるが、他のメディア同報通信システムも、本開示により企図される。IPTVメディア・システムは、衛星および/または地上通信システムからメディア・コンテンツを受信する少なくとも1つのSHS(super headend office server)111を備えるSHO(super head−end office)110を含むことができる。本文脈では、メディア・コンテンツは、オーディオ・コンテンツ、ビデオなどの動画像コンテンツ、静止画像コンテンツ、またはそれらの組合せを表すことができる。SHSサーバ111は、一般のマルチキャスト通信プロトコルに従って、VHO(video head−end offices:ビデオヘッドエンドオフィス)112のネットワークを介して、VHS(video head−end servers:ビデオヘッドエンドサーバ)114に、メディア・コンテンツに関連したパケットを送ることができる。
【0015】
VHS114は、アクセス・ネットワーク118を介して、マルチメディア同報通信プログラムを、ゲートウェイ104(住宅用または商用ゲートウェイなど)を収容する商用および/または住宅用の建物102に配信することができる。アクセス・ネットワーク118は、光リンク、または銅のツイストペア119を介して、ブロードバンド・サービスを建物102に提供する中心オフィスまたはサービスエリア・インターフェースに位置する1群のDSLAM(デジタル加入者線アクセス多重装置)を表すことができる。ゲートウェイ104は、一般の通信技術を使用して、同報通信信号をSTB(セットトップボックス)などのメディア・プロセッサ106に配信することができ、それは、次いで、いくつかの例では、(赤外線またはRF遠隔制御、ゲーム制御装置など)メディア制御装置107により管理されるコンピュータ、テレビジョン受信機、ゲーム機(例えば、PS3、Xbox、Wii)などのメディア装置108に同報通信チャネルを提示する。
【0016】
ゲートウェイ104、メディア・プロセッサ106、およびメディア装置108は、有線式のインターフェース技術(同軸、電話回線、または電力線配線など)を利用することができるが、あるいはWiFi(Wireless Fidelity)などの一般の無線アクセス・プロトコルを介して動作することができる。これらのインターフェースを用いると、VoD(ビデオ・オン・デマンド)などのサービス、EPG(電子番組ガイド)の閲覧、または他のインフラストラクチャ・サービスのために、メディア・プロセッサ106とIPTVメディア・システムのサブシステムとの間で、ユニキャスト通信を起動することができる。
【0017】
IPTVメディア・システムのネットワーク要素のいくつかは、1つまたは複数のコンピューティング装置130に結合することができ、その一部は、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)ネットワーク132を介してポータル・サービスを、有線メディア装置108に、あるいはWiFi、またはセルラ式通信技術(GSM、CDMA、UMTS、WiMAX、ソフトウェア定義無線すなわちSDR、LTEなど)などの一般の無線アクセス・プロトコルに従って動作する無線アクセス基地局117により無線通信装置116(例えば、携帯電話、ラップトップ・コンピュータなど)に提供するためのウェブ・サーバとして動作することができる。
【0018】
衛星放送テレビジョン・システムを、IPTVメディア・システムの代わりに使用することができる。この実施形態では、メディア・コンテンツを搬送する衛星115により送信される信号は、建物102に結合された一般のサテライト・ディッシュ受信装置131により傍受することができる。サテライト・ディッシュ受信装置131により傍受された変調信号は、メディア・プロセッサ106に転送されて復号され、放送チャネルをメディア装置108に配信することができる。メディア・プロセッサ106は、上記で述べたVoDおよびEPGなどのサービスを可能にするために、IPネットワーク132に対するブロードバンド・ポートを備えることができる。
【0019】
さらに他の実施形態では、ケーブルTVシステム133などのアナログまたはデジタル放送配信システムを、上記で述べたIPTVメディア・システムの代わりに使用することができる。この実施形態では、ケーブルTVシステム133は、インターネット、電話通信、および対話式メディア・サービスを提供することができる。
【0020】
本開示は、任意の現在または次世代の無線および/または陸線メディア・コンテンツ・サービス・システムに適用できることが企図されている。
【0021】
図2は、回線交換システムとパケット交換システムの組み合わせたサービスを容易にするために、IMS(IPマルチメディア・サブシステム)ネットワーク・アーキテクチャを使用する通信システム200の例示的な実施形態を示している。通信システム200は、通信システム100の他の代表的な実施形態として、通信システム100に重畳する、または動作可能に結合することができる。
【0022】
通信システム200は、HSS(ホーム加入者サーバ)240、ENUM(電話番号マッピング)サーバ230、およびIMSネットワーク250の他の一般のネットワーク要素を備えることができる。IMSネットワーク250は、IMS準拠の通信装置(CD)201、202、PSTN(公衆交換電話網)CD203、205、およびそれらの組合せの間で、PSTNネットワーク260に結合されたMGCF(メディア・ゲートウェイ制御機能)220により、通信を確立することができる。MGCF220は、一般に、通信セッションが、IMS CDからIMS CDへの通信を含む場合には使用されない。少なくとも1つのPSTN CDを含むいずれの通信セッションも、MGCF220を使用することが必要になりうる。
【0023】
IMS CD201、202は、HSS240にCDを登録するために、対応するS−CSCF(サービングCSCF)と通信するP−CSCF(プロキシ呼セッション制御機能)と交信することにより、IMSネットワーク250に登録することができる。CD間で通信セッションを開始するために、発信側IMS CD201は、対応する発信側S−CSCF206と通信する発信側P−CSCF204にSIP(セッション開始プロトコル)INVITEメッセージをサブミットすることができる。発信側S−CSCF206は、着信側通信装置がIMSに準拠している場合、ENUMシステム230に、SIP INVITE中のE.164電話番号をSIP URI(Uniform Resource Identifier)へと翻訳する照会をサブミットすることができる。
【0024】
SIP URIは、参照202など着信側IMS CDに関連する着信側S−CSCF214を特定することを目的として照会をHSS240にサブミットするために、I−CSCF(Interrogating CSCF)207により使用することができる。特定された後、I−CSCF207は、着信側S−CSCF214にSIP INVITEを送ることができる。着信側S−CSCF214は、次いで、着信側CD202に関連する着信側P−CSCF216を特定することができる。P−CSCF216は、次いで、通信を確立するために信号をCD202に送る。
【0025】
そうではなくて、着信側通信装置が、参照203または205などのPSTN CDである場合、ENUMシステム230は、不成功なアドレス解決で応ずることができ、それにより、発信側S−CSCF206に、コールを、BGCF(ブレークアウトゲートウェイ制御機能)219を介してMGCF220に転送させることができる。MGCF220は、次いで、PSTNネットワーク260を介して通常の手段により、着信側PSTN CDへのコールを開始することができる。
【0026】
前述の通信プロセスは対称的なものである。したがって、図2における「発信側(originating)」、および「着信側(terminating)」という用語は、相互に交換可能である。通信システム200は、ビデオ会議をサポートするように適合できることにさらに留意されたい。さらに、通信システム200は、IMS CD201、203に、通信システム100のマルチメディアおよびインターネット・サービスを提供するように適合させることができる。
【0027】
第1の通信システム100は、コンピューティング・システム130(または他の一般の通信手段)により、第2の通信システム200に動作可能に結合されて、前記システム間でサービスを相互で交換可能に共用することができる。
【0028】
図3は、図1で示した通信システム100の前述のコンピューティング装置130から動作することのできるポータル302の例示的な実施形態を示している。ポータル302は、通信システム100〜200のサービスを管理するために使用することができる。ポータル302は、図1〜2で示したものなど、インターネットが可能な通信装置を用いて、一般のインターネット・ブラウザで、URL(Uniform Resource Locator)によりアクセスすることができる。ポータル302は、例えば、メディア・プロセッサ106にアクセスするように、かつそれにより管理されるサービス、例えば、DVR(デジタル・ビデオ記録装置)、VoDカタログ、EPG、ビデオゲーム・プロファイル、メディア・プロセッサに記憶された個人的なカタログ(個人的なビデオ、ピクチャ、オーディオ記録など)、前に述べたIMSサービスの提供、インターネット・サービスの提供、携帯電話サービスの提供、以下同様のものなどのサービスにアクセスするように構成することができる。
【0029】
図4は、通信装置400の例示的な実施形態を示している。通信装置400は、図1〜2の通信装置、および本明細書で述べる他の通信の例示的な実施形態として、全体的に、または部分的に働くことができる。通信装置400は、有線および/または無線送受信装置402(ここでは、送受信装置402)、UI(ユーザインターフェース)404、電源414、位置検出器416,およびそれらの動作を管理するための制御装置406を備えることができる。送受信装置402は、数例を挙げると、赤外線、ブルートゥース、WiFi、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)、またはセルラ式通信技術など、近距離または遠距離の無線アクセス技術をサポートすることができる。セルラ技術は、例えば、CDMA−lX、UMTS/HSDPA、GSM/GPRS、TDMA/EDGE、EV/DO、WiMAX、SDR、および今後生ずる次世代のセルラ式無線通信技術を含むことができる。送受信装置402はまた、回線交換有線アクセス技術(PSTNなど)、パケット交換有線アクセス技術(TCP/IP、VoIPなど)、およびそれらの組合せをサポートするように適合させることができる。
【0030】
UI404は、通信装置400の動作を操作するためのローラボール、ジョイスティック、マウス、またはナビゲーション・ディスクなどのナビゲーション機構を備えた押下可能な、またはタッチセンサ式のキーパッド408を含むことができる。キーパッド408は、通信装置400のハウジング組立体の一体化部分とすることができるが、あるいは接続された有線インターフェース(USBケーブルなど)、または例えば、ブルートゥースをサポートする無線インターフェースにより動作可能に結合された独立した装置とすることもできる。キーパッド408は、電話で一般に使用される数字でダイアルするキーパッド、および/または英数字キーを備えるQWERTYキーパッドを表すことができる。UI404は、単色またはカラーのLCD(液晶表示ディスプレイ)、OLED(有機発光ダイオード)、または画像を、通信装置400のエンドユーザに伝えるための他の適切な表示技術など、ディスプレイ410をさらに含むことができる。ディスプレイ410がタッチセンサ式である実施形態では、キーパッド408の一部またはすべては、ディスプレイで提示することができる。
【0031】
UI404はまた、低音量のオーディオ(人間の耳の近くでのみ聞こえる音など)、および手を使用しない操作のための高音量のオーディオを伝える一般のオーディオ技術を使用するオーディオ・システム412を含むことができる。オーディオ・システム412は、エンドユーザの可聴信号を受信するためのマイクロフォンをさらに含むことができる。オーディオ・システム412はまた、音声認識用途で使用することもできる。UI404は、静止画像、または動画像を取り込むために、CCD(固体撮像素子)カメラなど、画像センサ413をさらに含むことができる。
【0032】
電源414は、遠距離または近距離の可搬用途を容易にするように通信装置400の構成要素にエネルギーを供給するための、置換え可能な、また再充電可能な電池などの一般の電力管理技術、供給調整技術、および充電システム技術を利用することができる。位置検出器416は、GPS衛星の衛星群により生成された信号に基づいて、通信装置400の位置を特定し、それにより、ナビゲーションなどの一般の位置サービスを容易にするためのGPS(全地球測位システム)受信装置など、一般的な位置技術を使用することができる。
【0033】
通信装置400は、送受信装置402を用いて、RSSI(received signal strength indicator:受信信号強度)、および/またはTOA(信号到達時間)もしくはTOF(time of flight:飛行時間)を利用するなど、一般の電力感知技法により、セルラ、WiFi、またはブルートゥースのアクセス・ポイントの近接性を判定することもできる。制御装置406は、フラッシュ、ROM、RAM、SRAM、DRAM、または他の記憶技術などの関連する記憶メモリと共に、マイクロプロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ)、および/またはビデオ・プロセッサなどのコンピューティング技術を使用することができる。
【0034】
通信装置400は、図1のメディア・プロセッサ106、メディア装置108、または可搬型の通信装置116、ならびに図2のIMS CD201〜202、およびPSTN CD203〜205の機能を実施するように適合させることができる。通信装置400はまた、ゲーム機およびメディアプレーヤなど、図1〜2の通信システム100〜200で動作できる他の一般の装置を表すこともできることが理解されよう。
【0035】
図5は、メディア・コンテンツを提示するための提示装置502、およびメディア・プロセッサ106の例示的な実施形態を示す。本図では、提示装置502は、テレビジョン受信機として示されている。提示装置502は、代替的に、メディア・コンテンツを表示する能力を有する携帯電話、PDA、コンピュータ、または他のコンピューティング装置などの可搬型の通信装置を表すことができることが理解されよう。メディア・プロセッサ106は、図1で示されたものなどのSTBとすることができるが、あるいは携帯電話、コンピュータ、ゲーム機、またはメディア・コンテンツと関連する画像を処理し、かつ提示装置502に、画像を生成させることが可能な他の装置など、何らかの他のコンピューティング装置とすることができる。メディア・プロセッサ106および提示装置502は、一体化したユニットにできることにさらに留意されたい。例えば、計算および表示資源を有するコンピュータまたは携帯電話は、集合的に、提示装置502とメディア・プロセッサ106の組合せを表すことができる。
【0036】
メディア・プロセッサ106は、無線または有線インターフェースにより、図6の閲覧装置602などのアクセサリと通信するように適合させることができる。有線インターフェースは、閲覧装置からメディア・プロセッサの電子−機械的ポート(例えば、USBまたは所有権のあるインターフェース)への有線接続を表すことができる。無線インターフェースは、ブルートゥース、WiFi、Zigbee、または他の無線規格などのRF(高周波)インターフェースを表すことができる。無線インターフェースはまた、赤外線通信インターフェースを表すこともできる。メディア・プロセッサ106と閲覧装置602の間の任意の規格または所有権のある無線インターフェースが、本開示により企図されている。
【0037】
閲覧装置602は、静止画像、または動画像とすることのできる2次元(2D)、または3次元(3D)の立体視画像を閲覧するための装置を表すことができる。閲覧装置602は、アクティブ・シャッタ閲覧装置とすることができる。この実施形態では、各レンズは、1つまたは複数のバイアス電圧を印加することにより、暗くする、または透明にすることのできる液晶層を有する。各レンズ604、606は、独立して制御することができる。したがって、レンズを暗くすることは、交互に行うことができるが、あるいは同時に動作するように制御することができる。
【0038】
各閲覧装置602は、図4で示した通信装置400の構成要素のすべて、または一部を含むことができる。例えば、閲覧装置602は、ウィンドウ608で示された赤外線受信装置の形で、送受信装置402の受信器部分を使用することができる。代替的には、閲覧装置602は、2方向の通信装置として機能することができ、その場合、完全な赤外線送受信装置を使用して、メディア・プロセッサ106と閲覧装置602の間で信号を交換することもできる。送受信装置402は、一方向のRF受信装置、または双方向のRF送受信装置と置換え可能であることも企図される。
【0039】
ウィンドウ608はまた、周囲光を測定する、かつ/または提示装置502から供給される光信号を測定する1つまたは複数の一般の光センサを含むことができる。代替的には、または組み合わせて、1つまたは複数の光センサはまた、光学的要素604、606により供給される光を測定するために、またはユーザの眼(例えば、強膜またはまぶたの肉など)からの光の反射を測定するために、閲覧装置602の内側部分609上に配置することができる。光を測定することにより、メディア・プロセッサ106に送ることのできる照明情報が生成される。
【0040】
閲覧装置602は、その動作を制御するための制御装置406と、可搬型の電源(図示せず)とを使用することができる。閲覧装置602は、図4のUI404の部分を有することができる。例えば、閲覧装置602は、電源オン/オフ・ボタンとして、またチャネル選択ボタンとして機能できる多目的ボタン612を有することができる。電源のオン/オフ機構は、逆も同様であるが、オン状態からオフ状態に切り替えることのできるボタン612の長押しにより実施することができる。ボタン612の迅速な押下は、チャネル・ナビゲーションに使用することができる。代替的には、2つのボタンを、アップ/ダウンのチャネル選択のために閲覧装置602に追加することもでき、それは、オン/オフ電源ボタン612とは独立して動作する。他の実施形態では、チャネル間でスクロールさせるために、サムホイールを使用することができる。さらなるボタン、スクロール・ホイール、または他の通常の操作装置(図示せず)を閲覧装置602に追加して、提示装置502により生成される光強度を制御することもできる。例えば、増加および減少ボタンを使用して、前に述べた無線または有線媒体を介してメディア・プロセッサ106に照明要求を送ることができる。代替的には、または組み合わせて、閲覧装置のUI404の前述の機能のいずれも、音声検出により制御することができる。
【0041】
光センサ(複数可)により生成された照明情報、および光強度の変更を求める要求は共に、メディア・プロセッサ106、提示装置502、またはそれらの組合せに送ることができることにさらに留意されたい。
【0042】
閲覧装置602はまた、ユーザの耳の近傍で局所化されたオーディオ618、620を生成するために、参照616、614などで示された、ハウジング組立体の延長線に、1つまたは複数のスピーカを備えるオーディオ・システム412を含むことができる。ハウジング組立体の異なる部分を使用して、モノラル、ステレオ、またはサラウンド・サウンド効果を生成することができる。ヘッドホンで使用されるものなどのイヤーカップ(図示せず)は、より直接的な、低雑音のオーディオ提示技法のために、(アクセサリ、または一体の構成要素として)閲覧装置602により使用することができる。スピーカ614、616により提示されるサウンドの音量は、サムホイール610(またはアップ/ダウンボタン、図示せず)により制御することができる。
【0043】
上記の記述から、閲覧装置602の多くの実施形態が可能であることが明らかであり、そのすべてが、本開示により企図される。
【0044】
図7は、偏光ディスプレイを備える、図5の提示装置502の例示的な実施形態を示す。ディスプレイは、画素の交互の行が、異なる偏光を有することができるように、偏光フィルタ技術を用いて偏光させることができる。例えば、画素の奇数行は、1つの偏光フィルタを用いて見るために偏光させ、画素の偶数行は、他の偏光フィルタを用いて見るように偏光させることができる。前に述べた閲覧装置602は、画素の奇数行に対して偏光させた一方のレンズを有するように適合させることができ、他方のレンズは、画素の偶数行を見るように偏光される。偏光レンズを用いて、閲覧装置602は、ユーザに3D立体視画像を示すことができる。
【0045】
図8は、本明細書で述べられ、かつ/または図1〜7で示された装置およびシステムの部分において動作する方法800の例示的な実施形態を示している。方法800は、ステップ802で開始することができ、メディア・プロセッサ106(STB106など)は、図6の閲覧装置602などの複数の閲覧装置を検出する。例示のためだけであるが、メディア・プロセッサ106および閲覧装置602は、以降で、それぞれ、STB106およびシャッタ眼鏡602と呼ばれることになるが、これらの用語は、より広い意味を有することが十分理解される。
【0046】
ステップ802におけるシャッタ眼鏡602の検出は、シャッタ眼鏡602の各組のユーザが、このような装置の存在をSTB106に通知することにより行うことができる。通知プロセスは、TV受信機などの提示装置502(例示のためだけに、以降では、TV受信機502と呼ぶ)により、STB106で提示されたユーザインターフェースを介してナビゲートする遠隔制御装置107を用いて行うことができる。代替的には、シャッタ眼鏡602は、シャッタ眼鏡602によりSTB106に送信されたRFまたはIR(赤外線)信号により検出することができる。
【0047】
例示のためであるが、2つのシャッタ眼鏡だけが検出されたと仮定する。ステップ804から808では、STB106は、各シャッタ眼鏡602を選択し、かつ1つまたは複数のタイムスロットに割り当てることができる。ステップ810で、STB106は、各シャッタ眼鏡に、RFまたはIRインターフェースを介して同期信号を送信することができる。同期信号は、各シャッタ眼鏡602に対する識別子(例えば、シャッタ眼鏡ID1およびシャッタ眼鏡ID2)、各シャッタ眼鏡に割り当てられた1つまたは複数の周期的なタイムスロットの指定、およびこれらのタイムスロットの周波数(例えば、毎秒32フレームなど)を含むことができる。
【0048】
ステップ812、814で、STB106は、各ユーザによるプログラム選択をさらに検出することができる。その選択は、各ユーザが使用する遠隔制御装置107により送信されるRFまたはIR信号から検出することができる。各遠隔制御装置107は、一意の識別子により識別することができる。代替的には、または組み合わせて、各シャッタ眼鏡602は、STB106により、TV受信機502に提示されるチャネルをスクロールするための1つまたは複数のチャネル選択ボタンを有することができる。本文脈におけるプログラム選択は、図1〜3で参照されたメディア通信システムの1つにより、STB106に供給された多くの選択可能なメディア・プログラム、またはSTBのローカル・メモリに記憶されたメディア・プログラムのうちの1つを表すことができる。メディア・プログラムは、ライブのTVチャネル(例えば、ESPNなど)、STB106のDVRに記憶された事前に記録されたプログラム、STBに記憶されたピクチャまたはビデオなどの個人的なメディア・コンテンツ、またはTV受信機502で提示できる任意の他のソースのメディア・コンテンツを表すことができる。一般的に言って、メディア・プログラムは、静止画像または動画像を有することのできる任意の形の閲覧可能なメディア・コンテンツを表すことができる。
【0049】
メディア・プログラム選択が、各シャッタ眼鏡602に対して検出された後、STB106は、ステップ816で、TV受信機502に、シャッタ眼鏡602の各組に割り当てられたタイムスロットに従って、各プログラムの画像を放出させることができる。ステップ818、820で、時間で同期したオーディオ信号を、RFまたはIR信号により、ユーザ1および2のシャッタ眼鏡602に送信することができる。シャッタ眼鏡602はそれぞれ、シャッタ眼鏡602の延長線616、614上に位置するオーディオ・スピーカにより、選択されたプログラムに関連する低音量のオーディオを提示するために、図4の参照412で述べたものなど、組み込まれたオーディオ・システムを用いてオーディオ信号を処理することができる。音量は、音量コントロール610により、シャッタ眼鏡602のそれぞれで制御することができる。低音量オーディオを使用することにより、各ユーザは、プログラムの私的なオーディオ提示を受けることができ、それにより、他のユーザが別のプログラムを閲覧することを妨げることがなくなる。
【0050】
例示のために、各ユーザにより選択されたメディア・プログラムは、右および左の画像が、立体視のために異なる遠近法を有する3Dビデオ・プログラムであると仮定する。STB106は、ユーザ1に対して、左のビデオ画像を見るためにタイムスロット1を、また右のビデオ画像を見るためにタイムスロット2を選択することができ、各タイムスロットは、毎秒32フレームのフレームレートを有する。同様に、STB106は、ユーザ2に対して、左のビデオ画像を見るためにタイムスロット3を、また右のビデオ画像を見るためにタイムスロット4を選択することができ、各タイムスロットはまた、毎秒32フレームのフレームレートを有する。TV受信機502は、毎秒256フレームのフレームレートを有するものとする。このレートで、TV受信機502は、それぞれが毎秒32フレームで動作する8個のタイムスロットをサポートするように適合することができる。この構成では、各タイムスロットは、約488マイクロ秒(μs)の持続期間を有することになる。
【0051】
上記の構成は、各プログラムに関連付けられたタイムスロットの対に同期したアクティブ・シャッタ眼鏡602を用いて同時に閲覧できる最高で4つの3Dプログラムをサポートすることができる。図1の例では、二人のユーザが、4つのタイムスロット、すなわち、ユーザ1に対してタイムスロット1および2を、またユーザ2に対してタイムスロット3および4を使用する。タイムスロット5から8は、他のユーザが利用可能である。ユーザ1が、ライブの3Dビデオ・プログラムをサポートするSTB106のチャネル8を選択するものとし、ユーザ2が、さらにライブの3Dビデオ・プログラムを見るためにチャネル6を選択するものとする。タイムスロット1の間、ユーザ1のシャッタ眼鏡602は、左のレンズ606でTV受信機502により提示される画像を閲覧できるが、右のレンズ604は暗い状態(使用不可)を維持しているはずである。タイムスロット1の間は、他の画像は何もTV受信機502で提示されないことに留意されたい。言い換えると、タイムスロット1の間、STB106は、TV受信機502に、ユーザ2により選択されたプログラムからの画像をチャネル6で、または右目に関連する画像をチャネル8で提示させることはない。ユーザ2のシャッタ眼鏡は、タイムスロット1の間、レンズ604と606は共に暗い状態(使用不可)を維持する。したがって、ユーザ2は、タイムスロット1の左目の画像を見ることはできないはずである。
【0052】
タイムスロット2に入ると、STB106は、TV受信機502に、チャネル8の右目フレームだけを提示させることができる。ステップ810で、TV502のフレームレートに同期しており、かつその割り振られたタイムスロット(1および2)、およびその各レートを知っているユーザ1のシャッタ眼鏡602は、タイムスロット2の間では、右の閲覧レンズ604を使用可能にし、閲覧用の左目レンズ606を暗く(または使用不可に)することになる。したがって、ユーザ1は、右のレンズ604により、TV502に提示された画像を見ることができるだけになる。再度、ユーザ2のシャッタ眼鏡は、タイムスロット2の間、レンズ604と606は共に暗い(使用不可)状態を維持することになる。したがって、ユーザ2は、タイムスロット2の間、チャネル8の右目画像を見ることはできないはずである。
【0053】
タイムスロット3に入ると、STB106は、TV受信機502に、チャネル6の左目フレームだけを提示させることができる。ステップ810で、TV502のフレームレートに同期しており、かつその割り当てられたタイムスロット(3および4)、およびその各レートを知っているユーザ2のシャッタ眼鏡602は、左の閲覧レンズ606を使用可能にし、かつ閲覧用の右目レンズ604を暗く(または使用不可に)することになる。したがって、ユーザ2は、左のレンズ606により、TV502に提示された画像を見ることができるだけになる。ユーザ1のシャッタ眼鏡は、タイムスロット3の間、レンズ604と606を共に暗い(使用不可)状態に維持することになる。したがって、ユーザ1は、タイムスロット3の左目画像を見ることができないはずである。
【0054】
タイムスロット4に入ると、STB106は、TV受信機502に、チャネル6の右目フレームだけを提示させることができる。ユーザ2のシャッタ眼鏡602は、右の閲覧レンズ604を使用可能にし、閲覧用の左目レンズ606を暗く(または使用不可に)することになる。したがって、ユーザ2は、右のレンズ604により、TV受信機502上に提示された画像を見ることができるだけになる。ユーザ1のシャッタ眼鏡は、タイムスロット4の間、レンズ604および606を共に暗い(使用不可)状態に維持することになる。したがって、ユーザ1は、タイムスロット4の右目画像を見ることができないはずである。
【0055】
1人のユーザだけが、同時に1つの目で1つのタイムスロットを見ることができるので、TV受信機502のフル解像度を、ユーザ1および2のそれぞれにより閲覧することができる。TV受信機502が、高品位解像度(例えば、1080P)をサポートできる場合、3Dプログラムを、同じ解像度で見ることができる。これは、図7で示す偏光ディスプレイを有するTV受信機502とは対照的なものである。偏光TV受信機を見る場合、行の半分を各目により見ることができるに過ぎない。したがって、3D画像はハーフ解像度で見ることができるに過ぎない。
【0056】
他の実施形態では、図6のシャッタ眼鏡602は、各レンズが、図7の偏光TV受信機502の交互の画素行に対して偏光されるように適合させることができる。この実施形態では、例えば、左のレンズを、画素の奇数行702に対して偏光させることができ、一方、右のレンズを、画素の偶数行704に対して偏光させることができる。各目は、異なる画素行に対して偏光されているので、シャッタ眼鏡602を、両方のレンズ604、606の両方から、同時に見ることができるように適合させることができる。偏光TV受信機502の解像度の半分を、それぞれの目で見ることができるが、この実施形態は、左右の目の閲覧に対して、タイムスロットを1つだけ必要とする。したがって、この実施形態は、STB106に、それぞれが1から8のタイムスロットの1つに割り当てられる8個のプログラムを提示できるようにする。図10で示されている4つのタイムスロットを用いる場合、4人のユーザが、図11のタイミング図で示すように、3Dハーフ解像度の別のプログラムを閲覧することができる。
【0057】
図10および11の実施形態は、複数のユーザが同じプログラムを見ることをサポートする。例えば、図10の例では、ユーザ1および3が、3Dチャネル8を見ることができ、一方、ユーザ2および4が、3Dチャネル6を見ることができる。ユーザ3および4は、それぞれ、タイムスロット1〜2、および3〜4に同期したシャッタ眼鏡602を使用することができる。同様に、偏光TV502では、それぞれが、タイムスロット1〜4に同期したシャッタ眼鏡を使用して、それぞれ、閲覧者5〜8を加えて示されるように、複数の閲覧者が可能である。したがって、任意の数の重複する閲覧者が可能である。
【0058】
前述の実施形態はまた、2Dおよび3D構成を組み合わせた複数のプログラムを閲覧することに適合させることができる。例えば、図11のタイミング図で示される非偏光TV受信機502の場合、ユーザ1のシャッタ眼鏡は、左目レンズ604、および右目レンズ606が、タイムスロット1で同時に使用可能になるようにプログラムすることができる。タイムスロット1の間、STB106は、フル解像度の2D画像を提示するようにプログラムすることができる。他のタイムスロット(2〜8)の間は、ユーザ1のシャッタ眼鏡602を使用不可にする(暗くする)。複数の閲覧者が、他のユーザと同じ構成に同期させたシャッタ眼鏡602を有することができる。この例では、ユーザ1および4は、2Dフル解像度で同じプログラム(チャネル8)を見ており、一方、ユーザ3および6は、同時間に、3Dプログラムをフル解像度で閲覧する(チャネル6)。
【0059】
図12のタイミング図で示された偏光TV受信機502の場合、STB106は、画素の偶数および奇数行を使用する2D画像を提示するようにプログラムすることができる。すべての画素行が使用されるので、2D画像は、フル解像度を有するが、3D画像は、画素の奇数と偶数行の間で、右目画像と左目画像に分割されるためハーフ解像度である。前述のように、左右のレンズは、各タイムスロット中に同時に使用可能になる。したがって、前と同様に、複数の閲覧者が、同じタイムスロットに同期したシャッタ眼鏡を有することができる。ユーザ1および5は、2Dフル解像度でチャネル8を閲覧し、ユーザ2および6は、2Dフル解像度でチャネル6を見るが、ユーザ3および7は、3Dハーフ解像度でチャネル157を閲覧し、またユーザ4および8は、3Dハーフ解像度でチャネル216を閲覧する。
【0060】
3Dから2D解像度への切替えは、その逆も同様であるが、遠隔制御装置107を用いて、またシャッタ眼鏡602上のトグル・ボタン(図6に示さず)を用いて行うことができる。ステップ822で、3Dから2D、または2Dから3Dへの変更要求が、STB106により検出されると、STB106は、ステップ804から820を繰り返すことができ、それにより、ユーザのシャッタ眼鏡602を、2または3D閲覧のための1つまたは複数のタイムスロットの新しい割当てに再同期させることができる。同様に、プログラミングの変更は、遠隔制御装置107を用いて、かつ/またはシャッタ眼鏡602上のチャネル変更ボタンを用いて行うことができる。ステップ824で、プログラム変更要求がSTB106により検出されると、STB106は、ステップ816から820を繰り返すことができ、それにより、ユーザのシャッタ眼鏡602に新しいプログラムを提示することができる。
【0061】
ステップ824で、メディア・プログラムの変更が検出されない場合、ステップ826で、STB106は、照明変更が必要かどうかを判定することができる。照明変更は、数多くの実施形態を示すことができる。例えば、ユーザは、閲覧装置602のユーザインターフェース404を操作する、または言葉で制御することができ、それにより、照明を変更させることができる(例えば、特定のユーザに割り当てられたタイムスロットで、提示装置502により投影された画像の光強度を増加または減少させることなど)。他の実施形態では、閲覧装置602は、閲覧装置の(前述のように、光学的要素604、606の前後の)様々な位置に関連する照明データを周期的に送るように適合させることができる。照明データは、周囲光、提示装置502により放出される光の特定のスペクトル部分、および/またはユーザの強膜もしくはまぶたの肉から反射された光強度を表すことができる。
【0062】
照明の変更はまた、利用変更からも検出することができる。例えば、ユーザが、メディア・プログラムの閲覧を終了し、それにより、空いたタイムスロットができた場合、照明の変更が可能である。同様に、閲覧装置を装着した新しいユーザが、さらなるタイムスロットの使用を必要とする他のメディア・プログラムを要求した場合、このような変更は、照明に対する調整になりうる。
【0063】
各閲覧装置602により提出された照明データは、自立的なものでありうるが、かつ/または有線または無線媒体を介する双方向のメッセージ交換によりSTB106の制御下に置くこともできる。
【0064】
上記の実施形態を考慮すると、当業者であれば、照明変更に対する数多くの原因を考えるはずである。したがって、さらなる実施形態が本開示により企図される。
【0065】
ステップ824で照明変更が検出された後、STB106は、ステップ902で、閲覧者の変更が、照明変更の原因であるかどうかを判定するように適合させることができる。そうである場合、ステップ904で、STB106は、閲覧者の数、およびタイムスロットの使い方における何らかの変更を決定する。ステップ906で、STB106は、閲覧者に関連する何らかのユーザ・プロファイルをさらに取得することができる。ユーザ・プロファイルは、可能な好みの中で特に、コントラスト、すなわち、暗い部屋に対する十分に明るい部屋における光強度など、閲覧する好みを特定することができる。ステップ910で、STB106は、タイムスロットの使い方の変更をそれぞれが生ずる可能性のある、ユーザの追加、または退去が、現在のユーザにより閲覧されている特定のメディア・プログラムについて放出されている光の強度の増加を必要とするかどうかを判定することができる。
【0066】
例えば、前に使用されていたタイムスロットが、メディア・プログラムを終了させたユーザにより解放され、また残りのユーザ(複数可)が、閲覧している各メディア・プログラム(複数可)について放出されている光の強度を増加させることにより利益を得ることができる場合、STB106は、ステップ910で、この機会を検出し、かつステップ912で、このような未使用のタイムスロットが、前記プログラムの照明を更新するために利用可能であるか否かを判定することができる。未使用のタイムスロットがこの目的に使用されるとき、ステップ918で、STB106は、新しいタイムスロットの割当て方式に同期させるために、更新された同期信号を、影響を受ける閲覧装置602に送ることができる。ステップ914で、STB106は、タイムスロットの更新された使用が、ユーザのプロファイルの好みにより特定された光強度の望ましいレベルを十分満たしているかどうかを判定することができる。十分である場合、STB106は、ステップ922に進み、提示装置502に、新しいタイムスロット構成に従って1人または複数の影響を受けるユーザに対して、その照明方式を調整させることができる。
【0067】
さらなるタイムスロットの使用が、ユーザの望ましい光強度に足らない場合、STB106は、ステップ920に進むことができ、提示装置502の照明要素(例えば、LED、プラズマのセルなど)が望ましい光強度を達成するのに必要な調整の程度を決定する。この実施形態では、STB106は、提示装置502に、さらなるタイムスロットを使用するメディア・プログラムを提示させて、そのタイムスロット構成における何らかの不足を補うために、提示装置502の照明要素により放出される光の強度をさらに調整することができる。
【0068】
前述の実施形態はまた、光強度を減少させることが必要な状況に適用させることができる。例えば、ステップ910で、STB106は、ユーザが部屋の照明を消した、または下げたことにより、提示されているメディア・プログラムの光強度が少なくてよいと判定することができる。これらの状況下で、STB106は、ステップ916に進むことができ、タイムスロットを明け渡すことが可能かどうかを判定する。必要な最小限のものが使用中である場合、STB106は、ステップ914〜922に進んで、タイムスロットに対する調整を行うことなく、提示装置502の照明要素により生成された光の強度を減少させることができる。この実施形態では、閲覧装置の再同期は必要ではないので、ステップ918は必要ではない。
【0069】
閲覧装置602が、必要以上のタイムスロットに同期していた場合(例えば、左目用に2つ、右目に2つのタイムスロットなど)、STB106は、ステップ918に進むことができ、影響を受ける閲覧装置(複数可)602に更新された同期信号を送り、ステップ914に進んで、光強度の減少が望ましい目標に足りない場合、さらなる調整を行うが、タイムスロットの数を減らすことによる光強度の減少が、望ましい状態を超えている場合には、STB106は、提示装置502に、割り当てられたタイムスロット構成の間、照明要素により生成される光強度を増加させる。
【0070】
ステップ902に戻って参照すると、照明の変更が、照明を増加または減少を要求するために、閲覧装置602のユーザインターフェース404を操作したユーザの事前対応の要求の結果である場合、ステップ908で、STB106は、この要求を処理して、ステップ910〜922の何らかの組合せへと進み、要求された調整を達成することができる。代替的に、または組み合わせて、照明の変更が、閲覧装置602によりSTB106に送られた自立的な照明測定の結果である、またはSTB106により要求された測定の結果である場合、STB106は、ステップ908で、照明データを処理し、ユーザのプロファイルを取得し、適切である場合には、照明の増加または減少が、ステップ910で必要であるかどうかを判定し、かつ前に述べたステップの何らかの組合せを繰り返すことができる。
【0071】
図14は、上記で述べた実施形態のいくつかを示している。この例では、4つのタイミング・グループが示されており(グループI、II、III、およびIV)、それぞれが、タイムスロット方式間の遷移を表している。グループIは、例えば、提示スケジュールが重複する2つの独立したメディア・プログラムを閲覧する2人のユーザの最初の状態を表すことができる。ユーザ1は、タイムスロット1および2の間に、チャネル8で3D高解像度プログラムを閲覧しているが、ユーザ2は、タイムスロット3および4の間に、チャネル6で同じ解像度でメディア・プログラムを閲覧している。
【0072】
グループIIでは、ユーザ1が、チャネル8のメディア・プログラムの光強度の増加を要求したと考える。この要求は、前に述べたように、ユーザ1の閲覧装置602のユーザインターフェース404の操作により生成することができる。STB106は、方法900で述べたように、グループIのタイムスロット5および6の可用性を判定し、左画像および右画像を、それぞれ、タイムスロット5および6中で示すように、グループIIに複製することができる。これを達成するために、STB106は、ユーザ1の閲覧装置602に同期信号を送信して、今度は、タイムスロット1、2、5、および6中で光学的要素を使用可能にすることができる。
【0073】
グループIでは、ユーザ1および2は、タイムスロットを管理することにより利用可能な光の強度の25%を達成する。タイムスロット5および6を供給することにより、ユーザ1は、利用可能な光強度の50%を見るが、ユーザ2は25%のままである。さらに強度が必要な場合、タイムスロット7および8を利用可能にすることもでき、光の強度を増加させて、ユーザ1に75%が提供される。ユーザ2が、他のチャネルに切り替わることなくチャネル6のその閲覧を終了して、タイムスロット3および4を放棄する場合、タイムスロットの全体の周波数域を、ユーザ1の閲覧装置に割り当てることができ、それにより、タイムスロットで管理できる光強度の100%が前記閲覧者に提供される。
【0074】
この例は、任意の方向または組合せで行うことができる。例えば、ユーザ1に提示される光強度は、グループIVからグループIに遷移することにより、連続的に、またはギャップを含んで減少させることができる。ユーザにより望まれる光強度が、タイムスロット管理を用いて達成できない場合、STB106は、提示装置502に、不足分を保証する、または行き過ぎ量を調整するために、ユーザのタイムスロット(複数可)中に光の照明要素を調整させることが可能であることにさらに留意されたい。
【0075】
前述の実施形態を再検討すると、前記実施形態を、添付の特許請求の範囲および趣旨から逸脱することなく、修正する、または縮小する、または拡張させることが可能であることが当業者には明らかであろう。例えば、光の照明の制御および感知は、閲覧装置のユーザにより担持される遠隔制御装置上に配置することができ、それを用いて、信号をSTB106に送り、図14で部分的に示した方法900により述べられた望ましい効果を得ることができる。
【0076】
上記で述べた諸実施形態は、方法800で述べたステップの全体を、または一部を実施できる任意の装置を用いて動作するように適合させることができる。例えば、携帯電話は、シャッタ眼鏡を装着している2人以上のユーザに、高いフレームレート(例えば、毎秒128フレーム)をサポートする単一のディスプレイ上で複数のプログラムを提示するように適合させることができる。同期信号およびオーディオ信号を、例えば、ブルートゥース・インターフェースを介してシャッタ眼鏡に送信することができる。同様の適合性を、数例を挙げると、自動車、航空機、または列車に位置するメディア・プロセッサおよび提示装置に適用することができる。
【0077】
他の実施形態では、方法800は、自動立体視技術を用いてTV受信機上に複数のプログラムを提示するように適合することができる。各ユーザの物理的な位置に応じて、自動立体視技術を備えるTV受信機は、閲覧ゾーン(例えば、5個の30度の閲覧ゾーン)にそれぞれが送られる異なるプログラムを提示することができ、前記ゾーンのそれぞれで、3Dまたは2Dフォーマットのプログラムを閲覧する。自動立体視技術は、シャッタ眼鏡を必要としないので、ユーザは、オーディオ用ヘッドホンだけを用いて、プログラムを私的に見ることができる。ユーザは、閲覧ゾーン間を物理的に移動することにより、プログラム間で移動することができる。
【0078】
さらに他の実施形態では、図15で示すものなど、提示装置1502は、パッシブ偏光眼鏡(すなわち、アクティブ・シャッタ・レンズを必要としない)を用いて、画素の行および/または列を独立して閲覧するように偏光させることができる。この実施形態では、高密度の画素の行または列を備える提示装置1502は、偏光眼鏡を用いて各ユーザにより独立して閲覧できる重複する提示スケジュールで、2つ以上の無関係なメディア・プログラムを提示するように適合されうる。
【0079】
本文脈では、無関係なメディア・プログラムとは、例えば、関係するコンテンツを有しているが、異なるバージョンのコンテンツを有するメディア・プログラム、例えば、映画の第1のメディア・プログラムはR指定(R−rated)であるが、映画の第2のメディア・プログラムは、修正したシーン、および/または除去したシーンのあるPG−13指定(PG−13 rated)である映画などのメディア・プログラムを表すことができる。他の実施形態では、無関係なメディア・プログラムは、例えば、無関係なコンテンツを有する2つ以上のメディア・プログラムを表すことができる(例えば、ユーザが記録した休暇のビデオ、ユーザが取り込んだ静止画像、HBO映画、DVRで記録したプログラムなど)。メディア・プログラムの他の変形形態も、無関係なメディア・プログラムの可能な実施形態として企図される。
【0080】
一実施形態では、第1の組の偏光眼鏡は、画素の奇数行1508を見るために、左右のレンズを等しく偏光させることができ、一方、他の組の偏光眼鏡は、画素の偶数行1510を見るために、左右のレンズを等しく偏光させることができる。この方式では、メディア・プログラムを2Dで見ることができる。画素の行をさらに細分化することにより、立体視3D画像を提示することができる。例えば、画素の奇数行を、1つのメディア・プログラム(HBO)に専用とし、偶数の画素の行を、他の無関係なメディア・プログラム(ESPN)に専用にする。画素の奇数行に対して、1組の奇数行を用いて交互の行で、左右の目の立体視画像を提示することにより、3D画像を示すことができる。同様に、画素の偶数行に対して、1組の画素の偶数行における交互の行で、左右の目の立体視画像を提示することにより、3D画像を示すことができる。前述の実施形態は、画素の奇数列1504、および偶数列1506を、2Dおよび3D画像を提示するために上記で述べた画素の奇数および偶数行方式と同様な方法で使用できる方式に適合させることができる。
【0081】
これらの原理を考慮すると、方法800は、STB106が、提示装置1502に、第1のメディア・プログラムを画素の奇数行に提示させ、第1のメディア・プログラムに無関係な他のメディア・プログラムを画素の偶数行に提示させることができるが、両方のプログラムは、重複する提示スケジュールを有しており、裸眼で見た場合、判読できない、または歪んで見えるように適合されうる。これらの状況下で、第1のユーザは、第2のメディア・プログラムを閲覧できることなく、画素の奇数行に対して偏光させた眼鏡を用いて第1のメディア・プログラムを見ることができる。第2のユーザは、第1のメディア・プログラムを閲覧できることなく、画素の偶数行に対して偏光させた眼鏡を用いて第2のメディア・プログラムを見ることができる。方法800は、前に述べたように、第1および/または第2のメディア・プログラムを2Dまたは3Dフォーマットで提示するようにさらに適合されうる。
【0082】
提示装置は、解像度が増加すると、画素の行および/または列のさらなる偏光フィルタリングを使用して、重複した提示スケジュールで、2つ以上のメディア・プログラムを偏光眼鏡で見ることをサポートできることに留意されたい。
【0083】
前述の実施形態は、時間分割、空間分割、または閲覧者の位置の依存性が、同じ提示装置上で独立して見ることのできる重複した提示スケジュールで、複数のプログラムを提示するための新規の手段を容易にできることを示している。
【0084】
本開示により示された諸実施形態のいずれも、各ユーザに提示される画像に関連する光波を操作するように適合されうることにも留意されたい。例えば、単独で、または組み合わせた前述の実施形態の1つまたは複数のものにおいて、画像の強度が大きくなればなるほど、より多くの画素をユーザが閲覧することができる。したがって、色、コントラスト、および他の画像化制御機能を、本明細書で示された諸実施形態により操作することができる。
【0085】
本明細書で示された諸実施形態は、任意の装置で動作できることにさらに留意されたい。例えば、方法800は、構内102におけるSTB106などの装置ではなく、通信システム100のネットワーク要素(例えば、VHS114)で、全体的に、または部分的に動作するように適合されうる。本明細書で示された実施形態の同様の適合性は、通信システム200および300に対して、また通信装置400に対しても企図される。これらの適合性の組合せはまた、本開示により企図されている。
【0086】
まとめると、実務的な理由のため全体的に開示することのできない、本開示により企図される無数の実施形態が存在する。したがって、本明細書で述べられた諸実施形態と同じ、または同様の結果を生成できる任意の調節方式、または機能的な方式が、本開示により企図されている。
【0087】
したがって、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、他の適切な変更を本開示に適用できることは、当業者には明らかなはずである。従って、読者は、本開示の広さおよび範囲をより完全に理解するために、特許請求の範囲のセクションが示される。
【0088】
図16は、コンピュータ・システム1600の形のマシンの例示的な図式表現を示しており、その内部で実行されたとき、1組の命令は、マシンに上記で論じた方法のいずれか1つまたは複数のものを実施させることができる。いくつかの実施形態では、マシンは、スタンドアロンの装置として動作する。いくつかの実施形態では、マシンは、他のマシンに(例えば、ネットワークを用いて)接続することができる。ネットワーク化された展開では、マシンは、サーバ−クライアントのユーザ・ネットワーク環境でサーバもしくはクライアント・ユーザ・マシンとして、またはピア・ツー・ピア(または分散)ネットワーク環境における同位マシンとして動作することができる。
【0089】
マシンは、サーバ・コンピュータ、クライアント・ユーザ・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ(PC)、タブレットPC、ラップトップ・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、制御システム、ネットワーク・ルータ、スイッチもしくはブリッジ、またはそのマシンにより行われるアクションを指定する1組の(連続的な、またはその他の形の)命令を実行できる任意のマシンを含むことができる。本開示の装置は、音声、ビデオ、またはデータ通信を提供する任意の電子装置を広く含むことを理解されよう。さらに、単一のマシンが例示されているが、「マシン」という用語はまた、本明細書で論じた方法の任意の1つまたは複数のものを実施するために、1組の(または複数の組の)命令を独立して、または共同で実行するマシンの任意の集合体を含むものと解釈すべきである。
【0090】
コンピュータ・システム1600は、プロセッサ1602(例えば、中央演算処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU、または両方)、主メモリ1604、およびスタティック・メモリ1606を含むことができ、それらは、バス1608を介して互いに通信する。コンピュータ・システム1600は、ビデオ表示ユニット1610(例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、フラット・パネル、固体ディスプレイ、またはCRT(陰極線管)など)をさらに含むことができる。コンピュータ・システム1600は、入力装置1612(例えば、キーボード)、カーソル制御装置1614(例えば、マウス)、ディスク駆動ユニット1616、信号生成装置1618(例えば、スピーカまたは遠隔制御など)、およびネットワーク・インターフェース装置1620を含むことができる。
【0091】
ディスク駆動ユニット1616は、上記で説明した方法を含む、本明細書で述べた方法または機能のうちいずれか1つまたは複数のものを実施する命令の1つまたは複数の組(例えば、ソフトウェア1624)が記憶されたマシン可読媒体1622を含むことができる。命令1624はまた、完全に、または少なくとも部分的に、主メモリ1604、スタティック・メモリ1606内に常駐し、かつ/またはコンピュータ・システム1600によるその実行中はプロセッサ1602内に存在することができる。主メモリ1604、およびプロセッサ1602はまた、マシン可読媒体を構成することができる。
【0092】
これだけに限らないが、特定用途向け集積回路、プログラマブル・ロジック・アレイ、および他のハードウェア装置を含む専用のハードウェア実装形態は、同様に、本明細書で述べた方法を実施するように構成することができる。様々な実施形態の装置およびシステムを含むことのできる適用例には、様々な電子システム、およびコンピュータ・システムが広く含まれる。いくつかの実施形態は、関連する制御およびデータ信号が、モジュール間で、またはそれを介して通信される、2つ以上の特定の相互接続されたハードウェア・モジュールで、または特定用途向け集積回路の部分として機能を実施する。したがって、例示的なシステムは、ソフトウェア、ファームウェア、およびハードウェア実装形態に適用可能である。
【0093】
本開示の様々な実施形態によれば、本明細書で述べる方法は、コンピュータ・プロセッサで動作するソフトウェア・プログラムとして動作させることが意図されている。さらに、ソフトウェア実装形態は、これだけに限らないが、分散処理、すなわち構成要素/オブジェクトの分散処理、並列処理、または仮想マシン処理を含むことができ、それらはまた、本明細書で述べる方法を実施するように構成することができる。
【0094】
本開示は、命令1624を含むマシン可読媒体を企図しているが、あるいはネットワーク環境1626に接続された装置が、音声、ビデオ、またはデータを送信もしくは受信して命令1624を用いてネットワーク1626を介して通信できるように、伝播信号から、命令1624を受けとり、かつ実行するものを企図している。命令1624は、ネットワーク・インターフェース装置1620により、ネットワーク1626を介してさらに送信され、または受信されうる。
【0095】
マシン可読媒体1622が、例示的な実施形態では、単一の媒体であると示されているが、「マシン可読媒体」という用語は、1つまたは複数の組の命令を記憶する単一の媒体、または複数の媒体(例えば、集中化した、もしくは分散されたデータベース、および/または関連するキャッシュおよびサーバなど)を含むものと解釈されるべきである。「マシン可読媒体」という用語はまた、マシンで実行するための1組の命令を記憶し、符号化し、または担持することができ、かつマシンに、本開示の方法の任意の1つまたは複数のものを実施させる任意の媒体を含むものと解釈されるべきである。
【0096】
「マシン可読媒体」という用語は、したがって、これだけに限らないが、メモリカード、または1つまたは複数の読出し専用(不揮発性の)メモリ、ランダム・アクセス・メモリ、または他の再書込可能な(揮発性の)メモリを収容する他のパッケージなどの固体メモリと、ディスクまたはテープなどの光磁気または光学的媒体と、かつ/または有形の記憶媒体と等価な配信媒体と見なされる電子メールへのデジタル・ファイル添付物、または他の自己完結型の情報アーカイブもしくは1組のアーカイブとを含むものと解釈されるべきである。したがって、本開示は、本明細書で列挙したマシン可読媒体、または配信媒体の任意の1つまたは複数のものを含み、かつ本明細書のソフトウェア実装形態が記憶される、当技術分野で認められた均等な形態、および後続する媒体を含むものと見なされる。
【0097】
本明細書は、特定の規格およびプロトコルを参照して、諸実施形態で実施される構成要素および機能を述べているが、本開示は、このような規格およびプロトコルに限定されない。インターネット、および他のパケット交換ネットワーク送信に対する規格(例えば、TCP/IP、UDP/IP、HTML、HTTP)のそれぞれは、技術水準の例を表している。このような規格は、本質的に同じ機能を有するより高速の、またはより効率的な均等な形態により、定期的に取り替えられる。したがって、同じ機能を有する置換え規格およびプロトコルは、均等な形態であると見なされる。
【0098】
本明細書で述べた実施形態の説明は、様々な実施形態の構造の概略的な理解を提供することが意図されており、それらが、本明細書で述べた構造を使用する可能性のある装置およびシステムのすべての要素および機構の完全な記述として働くようには意図されていない。上記の記述を再検討すれば、多くの他の実施形態が当業者には明らかとなろう。他の実施形態を利用し、かつそこから導出することも可能であり、したがって、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的、かつ論理的な置換え、および変更を行うことができる。図はまた、代表的なものに過ぎず、縮尺を合わせて描かれていない可能性がある。そのいくつかの比率は誇張され、他では小さくしている可能性がある。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味であると見なされるべきである。
【0099】
本発明の主題のこのような実施形態は、単に便宜上に過ぎないが、また複数のものが実際に開示される場合に、何らかの単一の発明もしくは発明の概念に本出願の範囲を自発的に限定することを意図するのではなく、「発明」という用語により、個々に、かつ/または集合的に、本明細書を参照することができる。したがって、本明細書で特定の実施形態が例示され、かつ述べられているが、同じ目的を達成するように意図された任意の構成も、示された特定の実施形態に対して置き換わることができることを理解すべきである。本開示は、様々な実施形態の任意の、およびすべての適合形態、または変形形態を含むことが意図される。上記の実施形態と、本明細書で具体的に述べていない他の実施形態との組合せは、上記の記述を再検討すれば、当業者には明らかとなろう。
【0100】
開示の要約は、読者が、技術的な開示の性質を迅速に把握できるようにするための要約を要求する米国連邦規則第37巻規則1.72(b)に準拠して提供される。それは、特許請求の範囲、または意味を解釈する、または限定するために使用されないという理解のもとに提出されている。さらに、前述の詳細な説明では、本開示を簡素化するために、様々な特徴を併せて単一の実施形態へとグループ化していることが分かる。本開示のこの方法を、特許請求される実施形態が、各請求項で明示的に記載されたものよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈すべきではない。そうではなくて、添付の特許請求の範囲で示しているように、発明の主題は、単一の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ない所に存在している。したがって、添付の特許請求の範囲は、本明細書により詳細な説明の中に組み込まれており、各請求項は、別個に請求する主題として、それ自体で独立している。
図2
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