(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御装置は、前記第1測定装置が異常動作をする場合、前記第1測定装置との連結を解除し前記第2測定装置に切り替える前に前記フィルタとの連結を生成する、請求項1に記載の二重化システム。
前記制御装置は、前記第1測定装置の第1測定値が前記第1測定装置の以前の測定値より予め設定された基準値以上大きい場合、前記第1測定装置が異常動作をすると判断する、請求項1に記載の二重化システム。
前記制御装置は、バッファリングされた前記第1測定値が前記第2測定値より速い場合、前記時間オフセットだけ前記第2測定装置の測定値を速く補正して出力する、請求項1に記載の二重化システム。
前記制御装置は、バッファリングされた前記第1測定値が前記第2測定値より遅い場合、前記時間オフセットだけ前記第2測定装置の測定値を遅く補正して出力する、請求項1に記載の二重化システム。
前記第1測定装置との連結を解除し前記第2測定装置に切り替えるステップは、前記第1測定装置が異常動作をする場合、前記第1測定装置との連結を解除し前記第2測定装置に切り替える前に前記フィルタとの連結を生成するステップを含む、請求項8に記載の動作方法。
前記第1測定装置との連結を解除し前記第2測定装置に切り替えるステップは、前記第1測定装置の第1測定値が前記第1測定装置の以前の測定値より予め設定された基準値以上大きい場合、前記第1測定装置が異常動作をすると判断するステップを含む、請求項8に記載の動作方法。
前記時間オフセットに基づいて前記第2測定装置の測定値を出力するステップは、バッファリングされた前記第1測定値が前記第2測定値より速い場合、前記時間オフセットだけ前記第2測定装置の測定値を速く補正して出力するステップを含む、請求項8に記載の動作方法。
バッファリングされた前記第1測定値とバッファリングされた前記第2測定値に基づいて前記第2測定装置の測定値を出力するステップは、バッファリングされた前記第1測定値が前記第2測定値より遅い場合、前記時間オフセットだけ前記第2測定装置の測定値を遅く補正して出力するステップを含む、請求項8に記載の動作方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。しかし、本発明は様々な相異なる形態に具現されてもよく、ここで説明する実施例に限定されない。そして、本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は図面から省略しており、明細書全体にわたって類似した部分に対しては類似した部面符号を付けている。
【0019】
また、あの部分があの構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くことではなく他の構成要素を更に含むことを意味する。
【0020】
図1は、本発明の一実施例による二重化システムが適用される高電圧直流送電システムを示す図である。
【0021】
高電圧直流送電装置システム100は交流電源110、送電側変圧器120、コンバータ130、インバータ140、受電側変圧器150、負荷160、制御部170及び測定部200を含む。
【0022】
交流電源110は交流電力を生成する。
【0023】
送電側変圧器120は生成された交流電力の電圧の大きさを昇圧する。この際、送電側変圧器120が電圧の大きさを昇圧することで送電の効率を上げることができる。
【0024】
コンバータ130は交流電力を高圧又は超高圧直流電力に変換して送電する。コンバータ130はサイリスタバルブ及び整流器を含む。この際、コンバータ130が交流電力を高圧又は超高圧直流電力に変換することで送電の効率を上げることができる。
【0025】
インバータ140は直流電力を交流電力に変換する。
【0026】
受電側変圧器150は交流電力の電圧の大きさを負荷160に使用される定格電圧の大きさに返還して交流電力を負荷160に供給する。
【0027】
測定部200は高電圧直流送電システム100内の電圧及び電流のうち少なくともいずれか一つを測定する。
図1の実施例において、測定部200は送電側変圧器120によって変換交流電力を測定するがそれに限ることはなく、測定部200は高電圧直流送電システム100内の他の部分を測定可能である。測定部200はシステムの安定性を信頼性のために複数の測定装置を含む二重化システム構造である。それについては
図3乃至
図9を介して詳細に説明する。
【0028】
制御部170は電圧及び電流のうち少なくともいずれか一つの測定値に基づいてコンバータ130とインバータ140の動作を制御する。
【0029】
図2は、本発明の一実施例による二重化システムが適用される高電圧直流送電システムの動作を示すフローチャートである。
【0030】
交流電源110は交流電力を生成するS101。
【0031】
送電側変圧器120は交流電力の電圧の大きさを昇圧するS103。送電側変圧器120は交流電力の電圧の大きさを昇圧することで送電効率を上げることができる。
【0032】
測定部200は高電圧直流送電システム100内の電圧及び電流のうち少なくともいずれか一つを測定し、測定結果を生成するS105。
【0033】
制御部170は測定結果に基づいてコンバータ130及びインバータ140のうちいずれか一つを制御するS107。
【0034】
コンバータ130は交流電力を超高圧又は高圧の直流電力に変換して送電するS109。超高圧又は高圧の直流電力に変換して送電することで送電の効率を上げることができる。
【0035】
インバータ140は直流電力を交流電力に変換するS111。
【0036】
受電側変圧器150は交流電力の電圧の大きさを負荷160に使用される定格電圧の大きさに返還して交流電力を負荷160に供給するS113。
【0037】
図3は、本発明の一実施例による二重化システムが適用される測定部のブロック図である。
【0038】
測定部200は第1測定装置210、第2測定装置230及び制御装置250を含む。この際、測定部200が含む測定装置は第1測定装置210と第2測定装置230に限らない。
【0039】
第1測定装置210と第2測定装置230は電圧及び電流のうち少なくともいずれか一つを測定して測定値を生成する。
【0040】
制御装置250は現在使用中の第1測定装置210が異常動作をする場合には第2測定装置230に切り替える。詳しくは、制御装置250は現在使用中の第1測定装置210との連結を解除し、第2測定装置230を連結して測定値を生成する。この際、制御装置250はスイッチを含み、制御装置250はスイッチを利用して第1測定装置210との連結を解除し第2測定装置230との連結を生成する。現在使用中の第1測定装置210が以前の測定値と予め決められた基準値以上の差がある値を測定するか測定を中止した場合、制御装置250は第1測定装置210が異常動作をすると判断する。例えば、第1測定装置を使用して測定していたのに第1測定装置210が測定を中止した場合、制御装置250は第1測定装置210との連結を解除し第2測定装置230との連結を生成して測定値を生成する。これは、上述したように測定部の安定性を信頼性を上げるためである。それを介して測定部200は複数の測定装置のうちいずれか一つが異常動作をする場合でも正常に動作することができる。
【0041】
図4は、本発明の一実施例による二重化システムが適用された測定部の動作を示すフローチャートである。
【0042】
第1測定装置210と第2測定装置230は電圧及び電流のうち少なくともいずれか一つを測定して測定値を生成するS201。
【0043】
制御装置250は第1測定装置210が異常動作をするのかを判断するS203。詳しくは、第1測定装置210が以前の測定値と予め決められた基準値以上の差がある値を測定するか測定を中止した場合、制御装置250は第1測定装置210が異常動作をすると判断する。
【0044】
第1測定装置210が異常動作をする場合、制御装置250は第2測定装置230に切り替えるS205。
【0045】
但し、切り替えの際に第1測定装置210と第2測定装置230の測定値間の差によって測定部200の測定値に基づいてコンバータ130とインバータ140の動作を制御する制御部170が異常動作をする恐れがある。それについては
図5乃至
図6介して詳細に説明する。
【0046】
図5は、本発明の一実施例による測定部が含む第1測定装置と第2測定装置の測定値を示す図である。
【0047】
図6は、本発明の一実施例による二重化システムが切り替えられた場合の測定部の出力値を示す図である。
【0048】
制御部170、第1測定装置210、第2測定装置230それぞれの製造会社は異なり得る。また、同じ製造会社の製品であっても第1測定装置210と第2測定装置230それぞれはモデルが異なり得る。このような場合、同じ時間に同じ地点を測定したとしても第1測定装置210と第2測定装置230の出力値の差が大きくなり得る。また、第1測定装置210と第2測定装置230が同じ製造会社の同じモデルであっても、第1測定装置210と第2測定装置230はそれぞれ独立的に動作するため出力値に差があり得る。
図5のA曲線は第1測定装置210が測定した測定値であり、
図5のB曲線は第2測定装置230が測定した値である。
図5の実施例において、A曲線とB曲線は一定な大きさの差を示す。このような場合、第1測定装置210と第2測定装置230との間で切り替えが行われると測定部200が出力する出力値は
図6のように不連続点を有する。よって、第1測定装置210と第2測定装置230との間で切り替えが行われた場合、測定部250が出力する測定値は急激に変化する。測定値が急激に変化する場合、測定値に基づいてコンバータ130とインバータ140の動作を制御する制御部170が異常動作をする恐れがある。そのため、それを防止する二重化システムが必要である。
【0049】
図7は、本発明の他の実施例による二重化システムが適用された測定部のブロック図である。
【0050】
測定部200は第1測定装置210、第2測定装置230、制御装置250及びフィルタ270を含む。
図7の測定部200は
図3の実施例の測定部200と他の構成は全て同じであるが、フィルタ270の有無に差がある。
【0051】
制御装置250は現在使用中の第1測定装置210が異常動作をする場合には第2測定装置230に切り替える。詳しくは、制御装置250は現在使用中の第1測定装置210との連結を解除し、第2測定装置230を連結して測定値を生成する。この際、制御装置250は切り替えの前にフィルタ270との連結を生成し、第1測定装置210の測定値をフィルタ270に入力する。制御装置250は切り替えの後に第2測定装置230の測定値を入力し、フィルタ270からフィルタリングされた測定値を受信する。切り替えの後、制御装置250は予め設定された基準時間が過ぎてからフィルタ270との連結を解除する。
【0052】
フィルタ270は切り替えの際に第1測定装置210の測定値に基づいて第2測定装置230の測定値をフィルタリングし、制御装置250が出力する測定値の切り替え前と切り替え後の差を減少させる。詳しくは、フィルタ270は第1測定装置210の測定値に基づいて第2測定装置230の測定値をフィルタリングし、制御装置250が出力する測定値の切り替え前と切り替え後の差を減少させる。詳しくは、フィルタ270は低域フィルタ、線状フィルタ及び補間フィルタのうち少なくともいずれか一つを含む。それを介してフィルタ270は切り替えの際に発生する測定値の不連続を防止する。よって、測定値の急激な変換による制御部170の誤動作を防止することができる。
【0053】
第1測定装置210の測定値と第2測定装置230の測定値の大きさの誤差だけでなく時間的な誤差が存在する場合があり得る。それを防止するために、測定部200は第1バッファ(図示せず)、第2バッファ(図示せず)及びオフセット測定部(図示せず)を含む。第1バッファ(図示せず)は第1測定装置210の測定値をバッファリング(buffering)する。詳しくは、第1バッファ(図示せず)は第1測定装置210の測定値を一定時間の間に貯蔵する。第2バッファ(図示せず)は第2測定装置230の測定値をバッファリングする。詳しくは、第2バッファ(図示せず)は第2測定装置230の測定値を一定時間の間に貯蔵する。オフセット計算部(図示せず)は第1バッファ(図示せず)にバッファリングされた値と第2バッファ(図示せず)にバッファリングされた値の時間差を計算し、第1測定装置210の測定値と第2測定装置230のとの時間差であるオフセット(offset)を出力する。制御装置250は切り替えの後に第2測定装置230の測定値をバッファリングされた第1測定装置の測定値とバッファリングされた第2測定装置の測定値に基づいて出力する。詳しくは、制御装置250は切り替えの後に第2測定装置230の測定値をオフセット計算部(図示せず)から入力された時間オフセットに基づいて出力する。詳しくは、制御装置250は切り替えの後に第2測定装置230の測定値からオフセット計算部(図示せず)から入力された時間オフセットだけを補正する。第1測定装置210の測定値が第2測定装置230の測定値より時間的に速い場合、制御装置250は第2測定装置230の測定値を時間オフセットだけ速く移動させる。第1測定装置210の測定値が第2測定装置230の測定値より時間的に遅い場合、制御装置250は第2測定装置230の測定値を時間オフセットだけ遅く移動させる。それを介してフィルタ270は切り替えの際に発生する測定値の不連続を防止する。よって、測定値の不連続による制御部170の誤動作を防止することができる。
【0054】
図8は、本発明の他の実施例による二重化システムが適用された測定部の動作を示すフローチャートである。
【0055】
第1測定装置210と第2測定装置230は電圧及び電流のうち少なくともいずれか一つを測定して測定値を生成するS301。
【0056】
制御装置250は第1測定装置210が異常動作をするのかを判断するS303。詳しくは、第1測定装置210が以前の測定値と予め決められた基準値以上の差がある値を測定するか測定を中止した場合、制御装置250は第1測定装置210が異常動作をすると判断する。
【0057】
第1測定装置210が異常動作をする場合、制御装置250はフィルタ270との連結を生成するS305。フィルタ270との連結を生成されることによって、制御装置250は第1測定装置210の測定値をフィルタに入力する。
【0058】
制御装置250は第2測定装置340に切り替えるS307。第2測定装置230に切り替えられることで、制御装置250は第2測定装置250の測定値をフィルタに入力する。
【0059】
フィルタ270は切り替えの際に第1測定装置210の測定値に基づいて第2測定装置230の測定値をフィルタリングし、制御装置250が出力する測定値の切り替え前と切り替え後の差を減少させるS309。フィルタ270は低域フィルタ、線状フィルタ及び補間フィルタのうち少なくともいずれか一つを含む。よって、フィルタ270は低域フィルタリング、線状フィルタリング及び補間フィルタリングのうち少なくともいずれか一つを行う。それを介してフィルタ270は切り替えの際に発生する測定値の不連続を防止する。よって、フィルタ270は測定値の急激な変換による制御部170の誤動作を防止することができる。
【0060】
制御装置250はフィルタ270との連結を解除するS311。制御装置250は連結が生成された後、予め設定された基準時間が過ぎてからフィルタ270との連結を解除する。フィルタ270との連結を生成されることによって、制御装置250は第2測定装置230の測定値をフィルタを通らずに出力する。これは、第2測定装置230の測定値がフィルタを通ることによって変形されることを防止するためである。また、制御装置250が出力する測定値の出力がフィルタによって遅延さえることを防止するためである。
【0061】
図9は、本発明の他の実施例による二重化システムが切り替えられた場合の測定部の出力値を示す図である。
【0062】
図9において、図示された測定部250の出力値は
図6とは異なって切り替え前と切り替え後に不連続が発生しない。上述したように、フィルタ270は切り替えの際に第1測定装置210の測定値に基づいて第2測定装置230の測定値をフィルタリングし、制御装置250が出力する測定値の切り替え前と切り替え後の差を減少させるためである。よって、測定部200の出力値の不連続性が発生することが防止される。
【0063】
図10は、本発明の一実施例による測定部が含む第1測定装置と第2測定装置の測定値を示す図である。
【0064】
図11は、本発明の一実施例による二重化システムが切り替えられた場合の測定部の出力値を示す図である。
【0065】
同じ時間に同じ地点を測定する際、第1測定装置210と第2測定装置230はそれぞれ独立的に動作するため装置のハードウェア特性に応じて第1測定装置210と第2測定装置230の出力値に時間差が存在し得る。また、第1測定装置210と第2測定装置230は製造会社又は同じ製造会社であっても製品のモデルが異なり得る。よって、第1測定装置210と第2測定装置230の測定値に時間誤差が存在し得る。このような場合、測定値の空白が発生する。詳しくは、制御装置250は第1測定装置210との連結を解除し第2測定装置230を連結を生成する際に測定部200が出力する測定値の空白が発生する。
図10のA曲線は第1測定装置210が測定した測定値を示し、
図10のB曲線は第2測定装置230が測定した値を示す。
図10の実施例において、第1測定装置210と第2測定装置230は一定な時間差を置いて同じ出力値を出力する。
図10の実施例において、第1測定装置210は第2測定装置230より少し速く測定値を生成する。よって、第1測定装置210と第2測定装置230との間で切り替えが行われる場合、測定部200が出力する出力値は
図6のように空白地点を有する。それによって測定値に基づいてコンバータ130とインバータ140の動作を制御する制御部170が異常動作をする恐れがある。そのため、それを防止する二重化システムが必要である。
【0066】
図12は、本発明のまた他の実施例による二重化システムが適用された測定部のブロック図である。
【0067】
測定部300は第1測定装置310、第2測定装置330、制御装置350及び第1バッファ370、第2バッファ380及びオフセット計算部390を含む。
図12の測定部300は
図3の実施例の測定部200と他の構成は全て同じであるが、第1バッファ370、第2バッファ380及びオフセット計算部390の有無に差がある。
【0068】
第1バッファ370は第1測定装置310の測定値をバッファリングする。詳しくは、第1バッファ370は第1測定装置310の測定値を一定時間の間に貯蔵する。
【0069】
第2バッファ380は第2測定装置330の測定値をバッファリングする。詳しくは、第2バッファ380は第2測定装置330の測定値を一定時間の間に貯蔵する。
【0070】
オフセット計算部390は第1バッファ370にバッファリングされた値と第2バッファ380にバッファリングされた値の時間差を計算し、第1測定装置310の測定値と第2測定装置330のとの時間差であるオフセットを出力する。
【0071】
制御装置350は現在使用中の第1測定装置310が異常動作をする場合には第2測定装置330に切り替える。詳しくは、制御装置350は現在使用中の第1測定装置310との連結を解除し、第2測定装置330を連結して測定値を生成する。制御装置350は切り替えの後の第2測定装置330の測定値をバッファリングされた第1測定装置の測定値とバッファリングされた第2測定装置の測定値に基づいて出力する。詳しくは、制御装置350は切り替えの後に第2測定装置330の測定値をオフセット計算部390から入力された時間オフセットに基づいて出力する。詳しくは、制御装置350は切り替えの後に第2測定装置330の測定値からオフセット計算部390から入力された時間オフセットだけを補正する。第1測定装置310の測定値が第2測定装置330の測定値より時間的に速い場合、制御装置350は第2測定装置330の測定値をオフセットだけ速く移動させる。第1測定装置310の測定値が第2測定装置330の測定値より時間的に遅い場合、制御装置350は第2測定装置330の測定値をオフセットだけ遅く移動させる。それを介してフィルタ350は切り替えの際に発生する測定値の空白を防止する。よって、測定値の空白による制御部170の誤動作を防止することができる。
【0072】
また、上述したように時間的な誤差だけでなく測定値の大きさの誤差が存在する場合があり得る。測定値の大きさの誤差が存在する場合、切り替えの際に測定値の不連続が発生する恐れがある。それを防止するために、測定部300はフィルタ(図示せず)を更に含む。フィルタ(図示せず)は切り替えの際に第1測定装置310の測定値に基づいて第2測定装置330の測定値をフィルタリングし、制御装置350が出力する測定値の切り替え前と切り替え後の差を減少させる。フィルタ270は低域フィルタ、線状フィルタ及び補間フィルタのうち少なくともいずれか一つを含む。よって、フィルタ(図示せず)は低域フィルタリング、線状フィルタリング及び補間フィルタリングのうち少なくともいずれか一つを行う。それを介してフィルタ(図示せず)は切り替えの際に発生する測定値の不連続を防止する。よって、フィルタ270は測定値の急激な変換による制御部170の誤動作を防止することができる。この際、制御装置350は切り替えの前にフィルタ(図示せず)との連結を生成し、第1測定装置310の測定値をフィルタ(図示せず)に入力する。制御装置350は切り替えの後に第2測定装置330の測定値を入力し、フィルタ(図示せず)からフィルタリングされた測定値を受信する。切り替えの後、制御装置350は予め設定された基準時間が過ぎてからフィルタ(図示せず)との連結を解除する。よって、
図12乃至
図14を介して説明する測定部300は
図7乃至
図9を介して説明した測定部200の構成を全て含み、測定部200の動作を同じく行う。
【0073】
図13は、本発明のまた他の実施例による二重化システムが適用された測定部の動作を示すフローチャートである。
【0074】
第1測定装置310と第2測定装置330は電圧及び電流のうち少なくともいずれか一つを測定して測定値を生成するS301。
【0075】
第1バッファ370は第1測定装置310の測定値をバッファリングし、第2バッファ380は第2測定装置330の測定値バッファリングするS303。詳しくは、第1バッファ370は第1測定装置310の測定値を一定時間の間に貯蔵し、第2バッファ380は第2測定装置330の測定値を一定時間の間に貯蔵する。
【0076】
オフセット計算部390はバッファリングされた第1測定装置310の測定値と第2測定装置の測定値の時間差である時間オフセットを計算するS305。
【0077】
制御装置350は第1測定装置310が異常動作をするのかを判断するS307。詳しくは、第1測定装置310が以前の測定値と予め決められた基準値以上の差がある値を測定するか測定を中止した場合、制御装置350は第1測定装置310が異常動作をすると判断する。
【0078】
第1測定装置310が異常動作をする場合、制御装置350は第2測定装置330に切り替えるS309。詳しくは、制御装置350は第1測定装置310が異常動作をする場合、制御装置350は第2測定装置330に切り替える。詳しくは、制御装置350は現在使用中の第1測定装置310との連結を解除し、第2測定装置330を連結して測定値を生成する。
【0079】
制御装置350は第2測定装置330の測定値を時間オフセットに基づいて出力するS311。詳しくは、制御装置350は切り替えの後に第2測定装置330の測定値からオフセット計算部390から入力された時間オフセットだけを補正する。第1測定装置310の測定値が第2測定装置330の測定値より時間的に速い場合、制御装置350は第2測定装置330の測定値をオフセットだけ速く移動させる。第1測定装置310の測定値が第2測定装置330の測定値より時間的に遅い場合、制御装置350は第2測定装置330の測定値をオフセットだけ遅く移動させる。それを介してフィルタ270は切り替えの際に発生する測定値の不連続を防止する。よって、測定値の急激な変換による制御部170の誤動作を防止することができる。
【0080】
図14は、本発明のまた他の実施例による二重化システムが切り替えられた場合の測定部の出力値を示す図である。
【0081】
図14に図示された測定部250の出力値は
図11とは異なって切り替え前と切り替え後に空白が発生しない。上述したように、制御装置350切り替えの際にバッファリングされた第1測定装置310の測定値と第2測定装置330の測定値の時間オフセットに基づいて第2測定装置330の測定値を出力する。よって、測定部300が出力する測定値の切り替え前と切り替え後の時間的差が補正される。よって、測定部300の出力値の空白が発生することが防止される。
【0082】
以上、実施例に説明された特徴、構造、効果などは本発明の少なくとも一つの実施例に含まれるが、必ずしも一つの実施例にのみ限定されることはない。なお、各実施例で例示された特徴、構造、効果などは、実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組み合わせ又は変形されて実施可能である。よって、このような組み合わせと変形に関する内容は本発明の範囲に含まれると解析されるべきである。
【0083】
これまで実施例を中心に説明したが、これは単なる例示に過ぎないものであって本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有する者であれば本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で前記に例示されていない多様な変形と応用が可能であることを理解できるはずである。例えば、実施例に具体的に示した各の構成要素は変形して実施してもよいものである。そして、このような変形と応用に関する差は添付した特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解析されるべきである。
【0084】
また、本発明の二重化システムを詳しく説明するために高電圧直流送電システムに適用される実施例を挙げて説明したが本発明がそれに限ることはなく、本発明の二重化システムは他のところに使用可能である。