特許第5986259号(P5986259)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5986259
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】ボトム衣類
(51)【国際特許分類】
   A41D 1/06 20060101AFI20160823BHJP
【FI】
   A41D1/06 502B
   A41D1/06 502A
   A41D1/06 502Z
   A41D1/06 L
   A41D1/06 A
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-92442(P2015-92442)
(22)【出願日】2015年4月29日
【審査請求日】2015年12月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502420081
【氏名又は名称】双葉商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129632
【弁理士】
【氏名又は名称】仲 晃一
(74)【代理人】
【識別番号】100148426
【弁理士】
【氏名又は名称】森貞 好昭
(72)【発明者】
【氏名】中谷 孝子
(72)【発明者】
【氏名】村田 由布子
(72)【発明者】
【氏名】山下 恵子
【審査官】 ▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−371402(JP,A)
【文献】 実開昭56−019513(JP,U)
【文献】 実開昭52−040210(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
後ろヨーク部分が他の部分よりも通気性が良く、
前記後ろヨーク部分が、後身頃におけるヒップ頂点近傍からウエスト部までの領域に位置し、
前記後ろヨーク部分が横方向において、前記後身頃の端部まで延びており、
通気性の良い内股部分を更に有し、
前記内股部分の上端が、クロッチ部から5cm以上下に位置すること、
を特徴とするボトム衣類。
【請求項2】
前記後ろヨーク部分が横方向において、少なくとも中心から左右各5cmまで延びていること、を特徴とする請求項1に記載のボトム衣類。
【請求項3】
前記後ろヨーク部分の縦幅が1.5cm以上であること、を特徴とする請求項1又は2に記載のボトム衣類。
【請求項4】
前記内股部分が、裾部からクロッチ部近傍までの領域に位置すること、を特徴とする請求項1〜3のうちのいずれかに記載のボトム衣類。
【請求項5】
前記内股部分の横幅が1.5cm以上であること、を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のボトム衣類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者に涼しさを感じさせるボトム衣類に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化の影響もあり、夏季はもとより、春や秋であっても暑さを感じることが多く、また、冬であっても室内においては暖房によって暑さを感じることが多々ある。
【0003】
しかるに、着用者にとって涼しい衣服が好まれるところ、種々の提案がなされており、特に夏にはTシャツ、アロハシャツおよびかりゆしなどの上着や、短いパンツなどのボトム衣類が使用されている。
【0004】
なかでも、ボトム衣類については、例えば特許文献2(特開2011−006814号公報)において、ヒップのうち肌ケアを必要とする部位に対する保湿機能を備え、ヒップのたるみ変形を防止するとともに、着用時のムレを防いで良好な着用感を実現することを目的とした臀部被覆衣類が提案されている。
【0005】
即ち、特許文献2には、ボトム衣類の背面側において、ヒップ膨出部の下部の臀溝に当たる部分と、ヒップ膨出部の上部のウエストラインから臍高さ位置との間に当たる部分とに、低通気性を保持する保湿布18を配置している臀部被覆衣類が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−006814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1における臀部被覆衣類は、特許文献1の図面からわかるように、下半身に密着するショーツなどのボトム衣類を意図しており、しかも、ヒップ膨出部の下部の臀溝に当たる部分と、ヒップ膨出部の上部のウエストラインから臍高さ位置との間に当たる部分とに、低通気性の保湿布が取り付けられていることから、涼しさ(クール機能)という観点からは未だ改善の余地があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、従来のボトム衣類には無い充分なクール機能を有するボトム衣類を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決すべく、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、第一に、ボトム衣類において後述するいわゆる煙突効果を持たせることができれば、使用者に十分な涼しさを感じさせるクール機能を発揮させると考え、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明は、後ろヨーク部分が他の部分よりも通気性が良いこと、を特徴とするボトム衣類を提供する。より具体的には、本発明のボトム衣類は、後ろヨーク部分と前ヨーク部分とを有するが、前ヨーク部分の通気性が良いと下腹部を冷やして健康を損なうおそれがあるため、後ろヨーク部分のみが通気性の良い構成を有している。
【0011】
ここで、本発明の「ボトム衣類」とは、パンツ含む概念であり、例えば、ロングパンツ、レギンス、スパッツおよびキュロット等のパンツを含む。
【0012】
本発明の「ボトム衣類」は、例えばスカート付パンツも含まれる。この場合、パンツの部分が本発明のボトム衣類の構成を具備し、その作用効果を損なわないようにスカート部分は例えばメッシュ構造を有するなど通気性の高い構成を有するのが好ましい。
【0013】
上記のような本発明のボトム衣類においては、後ろヨーク部分が他の部分よりも通気性が良いため(即ち、高通気性の後ろヨーク部分を有しているため)、ボトム衣類の上部からボトム衣類内にこもった熱気が上昇気流となって抜けていくように空気の通り道を形成し、いわゆる煙突効果を持たせることができ、ボトム衣類の内部に風を通して使用者に涼しさを感じさせることができる。
【0014】
また、上記の本発明のボトム衣類においては、通気性の良い後ろヨーク部分が、後身頃におけるヒップ頂点近傍からウエスト部までの領域に位置すること、が好ましい。このような構成によれば、ボトム衣類の上部からボトム衣類内にこもった熱気が上昇気流となって抜けていく空気の通り道を上下方向に確実に形成し、ボトム衣類の内部に風を通して使用者に涼しさを確実に感じさせることができる。
【0015】
また、上記の本発明のボトム衣類においては、通気性の良い後ろヨーク部分が横方向において、前記後身頃の端部まで延びていること、が好ましい。このような構成によれば、例えば高温時に人間の皮膚温の上昇し易い部分において、ボトム衣類の上部からボトム衣類内にこもった熱気が上昇気流となって抜けていく空気の通り道を上下方向において確実に形成し、ボトム衣類の内部に風を通して使用者に涼しさを確実に感じさせることができる。
【0016】
また、上記の本発明のボトム衣類においては、通気性の良い後ろヨーク部分が横方向において、少なくとも中心(例えば図2における「点C」)から左右各5cmまで延びていること、が好ましい。このような構成によれば、ボトム衣類の上部からボトム衣類内にこもった熱気が抜けていく空気の通り道を左右(水平)方向において確実に形成し、ボトム衣類の内部に風を通して使用者に涼しさを確実に感じさせることができる。
【0017】
また、上記の本発明のボトム衣類においては、通気性の良い後ろヨーク部分の縦幅が1.5cm以上であること、が好ましい。このような構成によれば、通気性の良い後ろヨーク部分をより確実に形成することができ、ボトム衣類の上部からボトム衣類内にこもった熱気が抜けていく空気の通り道を上下方向において確実に形成し、ボトム衣類の内部に風を通して使用者に涼しさを確実に感じさせることができる。
【0018】
上記の本発明のボトム衣類は、上記の後ろヨーク部分に加えて、更に、ボトム衣類の下方側に、空気の取入口を有しているのが好ましい。この空気の取入口としては、ボトム衣類の裾部分、通気性の良い内股部分および/または通気性の良い膝裏部分が挙げられる。
【0019】
このような構成によれば、裾部分からは空気が入り易くなる。また、ボトム衣類の太腿の内側に該当する部分の通気性を上げることでボトム衣類内に空気が入り易くなり涼しさを感じられる。また、クールダウンスポットと言われている膝の裏からも空気が入ってボトム衣類内に空気が通り易くなり涼しさを感じられる。
【0020】
更にまた、裾部分があることにより、ボトム衣類と脚との間のゆとり(隙間)を大きく取れば、歩行時にボトム衣類が揺れた際に、ボトム衣類が「ふいご」のような動きをし、ボトム衣類内にこもった熱気を上記の通気性の良い(高い)後ろヨーク部分からボトム衣類の外部に押し出す効果を奏する。
【0021】
ここで、上記のような通気性の良い内股部分は、クロッチ部から膝近傍までの領域に位置すること、が好ましい。このような構成によれば、熱のこもりやすい太腿の内側からボトム衣類内に空気が確実に入り涼しさを確実に感じられる。
【0022】
上記の本発明のボトム衣類においては、前記通気性の良い内股部分の上端が、5cm以上、好ましくは10cm以上、クロッチ部から下に位置すること、が好ましい。このような構成によれば、熱のこもり易い太腿の内側からボトム衣類内に空気が確実に入り涼しさを確実に感じられるとともに、股くりが覆われているため外部から下着が見えないようにすることができる。
【0023】
また、上記の本発明のボトム衣類においては、前記通気性の良い内股部分の横幅が1.5cm以上であること、が好ましい。このような構成によれば、内股部分を形成し易く、太腿の内側に該当する部分の通気性を確実に上げることでボトム衣類内に空気が入り易くなり確実に涼しさを感じられる。
【0024】
また、上記の本発明のボトム衣類においては、前記通気性の良い膝裏部分が横方向において、前記後身頃の端部まで延びていること、が好ましい。このような構成によれば、クールダウンスポットである膝の裏から確実に空気が入ってボトム衣類内に空気が入り易くなり涼しさを確実に感じられる。
【0025】
更にまた、上記の本発明のボトム衣類においては、前記通気性の良い膝裏部分の縦幅が1.5cm以上であること、が好ましい。このような構成によれば、前記通気性の良い膝裏部分をより確実に形成することができ、膝裏部分の通気性を確実に上げることでボトム衣類内に空気が入り易くなり確実に涼しさを感じられる。
【0026】
また、上記の本発明のボトム衣類においては、前記通気性の良い膝裏部分が、前記ボトム衣類の長さ方向に略垂直な方向において、中央から外側の領域に位置する開口部であってもよい。このような構成によれば、膝裏部分において外側からの空気の入り込みを助長することができ、膝裏部分の通気性を確実に上げることでボトム衣類内に空気が入り易くなり確実に涼しさを感じられる。
【0027】
なお、この開口部は、例えば円、多角形またはスリットなどの幾何学的図形の他、メッシュ状部材であってもよく、模様状の開口部であってもよい。前記開口部の直径は例えば3〜5mmであればよい。
【0028】
また、上記の本発明のボトム衣類においては、ボトム衣類の下方部分(裾部分)からの空気の取入口をより確実に確保していわゆる「ふいご」の効果をより確実に得るため、前身頃および後身頃において、ゆとり量を大きめに取ること、もしくは、前記ボトム衣類の長さ方向に延びるセンタープレス加工部を有すること、が好ましい。このような構成を具備すれば、ありとあらゆる態様のボトム衣類に本発明を適用可能である。
【0029】
また、ベルト部の肌側部分が、例えば、メッシュ状部材やエンボス状部材など、接触面積の少ない部材で構成されているのが好ましい。このような構成によれば、人体ウエスト部とボトム衣類のベルト部の肌側部分との接触面積を減らすことができ、当該肌側部分における汗によるベタつきを軽減させ、使用者に良好な肌触りを感じさせることができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、従来のボトム衣類には無い充分なクール機能を有するボトム衣類を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明のボトム衣類の一実施形態の概略正面図である。
図2図1に示す本発明のボトム衣類の一実施形態の概略背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下において、本発明に係るボトム衣類の代表的な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明は図示されるものに限られないことは言うまでもない。また、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比または数を誇張または簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
【0033】
図1は、本発明のボトム衣類の一実施形態の概略正面図であり、図2は、図1に示す実施形態のボトム衣類1の概略背面図である。図1および図2に示すように、本実施形態のボトム衣類1は、いわゆるロングパンツである。そして、前身頃2、後身頃4、ボトム衣類1の両側部において上下に延びる脇部分6Rおよび6L、ベルト部分8、逆二等辺三角形状の後ろヨーク部分10、逆二等辺三角形状の前ヨーク部分12ならびにボトム衣類1の両内側において上下に延びる内股部分14Rおよび14Lで構成されている。
【0034】
後ろヨーク部分10は高通気性であり、後身頃4におけるヒップ頂点近傍からウエスト部まで(ベルト部分8の下側)の領域に位置しており、横方向(水平方向)においては、後身頃4の両端部4Lおよび4Rを越えてボトム衣類1の脇部6Lおよび6Rまで延びており、その縦幅が1.5cm以上である。
【0035】
後ろヨーク部分10が他の部分よりも通気性が良い素材で構成されているため(即ち、高通気性の後ろヨーク部分10を有しているため)、ボトム衣類1の上部からボトム衣類1内の熱気のこもった空気が上昇気流によって抜けていくように空気の通り道を形成し、いわゆる煙突効果を持たせることができ、ボトム衣類1の内部に風を通して使用者に涼しさを感じさせることができる。
【0036】
ここで、後ろヨーク部分10を他の部分に対して高通気性とするには、即ち、通気性の差異を設けるために、さまざまな手法を採用することができる。例えば、後ろヨーク部分10とその他の部分とに、異なる生地を使用することで、通気性の差異を設けてもよいし、1枚の中で通気性の良い部分と通気性の悪い部分とを編み分けた生地を使用することで、通気性の差異を設けてもよい。
【0037】
また、後ろヨーク部分10を他の部分に対して高通気性とするには、他の部分に樹脂加工、例えば、樹脂の接着などを施すことで、相対的に通気性を悪くしてもよいし、ヨーク部分10にオパール加工、即ち、生地を溶かして薄くする加工を施すことで、相対的に通気性を良くしてもよい。このように本発明の構成はさまざまな手法で実現可能であるという利点がある。
【0038】
更にまた、後ろヨーク部分10に通気性の良い素材を使用する方法および面積を大きくする方法の少なくとも1つを採用することで、その通気性よりも良くすることができる。即ち、通気性の良い素材を使用する方法のみを採用してもよいし、面積を大きくする方法のみを採用してもよいし、これら両方を組み合わせて採用してもよい。
【0039】
なお、通気性の良い素材を使用すれば、面積は小さくても通気性を良くする効果は大きい。また、通気性の差としては、ヨーク部分10の通気性はその他の部分の通気性の1.5倍以上、更には2倍以上であることが好ましい。
【0040】
このような構成によって、高温時に人間の皮膚温の上昇し易い部分において、ボトム衣類1の上部からボトム衣類1内の熱気のこもった空気が上昇気流によって抜けていく空気の通り道を上下方向および水平方向において確実に形成し、ボトム衣類1の内部に風を通して使用者に涼しさを確実に感じさせることができる。
【0041】
次に、本実施形態のボトム衣類1は、上記の通気性の良い後ろヨーク部分10に加えて、更に、ボトム衣類1の下方側に、空気の取入口として、内股部分14Rおよび14L、膝裏部分16Rおよび16Lならびに裾部分18Rおよび18Lを有している。これらの内股部分14Rおよび14Lならびに膝裏部分16Rおよび16Lは、上記の後ろヨーク部分10と同様にして形成することができる。膝裏部分16Rおよび16Lは開口部で形成されていてもよい。
【0042】
このような構成によって、裾部分18Rおよび18Lからは空気が入り易くなる。また、ボトム衣類1の太腿の内側に対応する内股部分14Rおよび14Lの通気性を上げることでボトム衣類1内に空気が入り易くなり涼しさを感じられる。更に、クールダウンスポットである膝裏部分16Rおよび16Lからも空気が入ってボトム衣類1内に空気が入り易くなり涼しさを感じられる。
【0043】
これに加えて、上記のように、ボトム衣類1と使用者の脚との間のゆとり(隙間)が存在することにより、使用者の歩行時にボトム衣類1が揺れた際に、ボトム衣類1が「ふいご」のような動きをし、ボトム衣類1内の空気を上記の通気性の良い(高い)後ろヨーク部分10からボトム衣類1の外部に押し出す効果を奏する。
【0044】
ここで、通気性の良い内股部分14Rおよび14Lは、クロッチ部の少し下から膝近傍を越えて裾部分18Rおよび18Lの端部まで延びており、詳しくは図示していないが、通気性の良い内股部分14Rおよび14Lの上端は、5〜10cm以上クロッチ部から下に位置している。
【0045】
これにより、体表温度の上昇し易い太腿の内側からボトム衣類1内に空気が確実に入ることになるとともに、クロッチ部を含む股下部(股布部分)が覆われているため外部から下着が見えない構成となっている。更に、内股部分14Rおよび14Lの横幅は1.5cm以上であり、製造工程上も好ましい。
【0046】
本実施形態における通気性の良い膝裏部分16Rおよび16Lは、横方向ないしは水平方向(即ち、ボトム衣類1の長さ方向に略垂直な方向)において、後身頃4の端部4Rおよび4Lまで延びており、クールダウンスポットである膝の裏から確実に空気が入ってボトム衣類1内に空気が通り易くなり涼しさを確実に感じられる。
【0047】
更にまた、上記の本発明のボトム衣類においては、通気性の良い膝裏部分16Rおよび16Lの縦幅が1.5cm以上であること、が好ましい。このような構成によれば、通気性の良い膝裏部分16Rおよび16Lをより確実に形成することができ、膝裏部分16Rおよび16Lの通気性を確実に上げることでボトム衣類1内に空気が入り易くなり確実に涼しさを感じられる。
【0048】
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、種々の設計変更が可能であり、本発明の技術的思想を具備している限りはそれらの設計変更も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0049】
1・・・ボトム衣類、
2・・・前身頃、
2R、2L・・・端部、
4・・後身頃、
4R、4L・・・端部、
6R、6L・・・脇部分、
8・・・ベルト部分、
10・・・後ろヨーク部分、
12・・・前ヨーク部分、
14R、14L・・・内股部分、
16R、16L・・・膝裏部分、
18R、18L・・・裾部分、
20・・・クロッチ部。

【要約】      (修正有)
【課題】ボトム衣類においていわゆる煙突効果を持たせ、使用者に十分な涼しさを感じさせるクール機能を発揮できるボトム衣類を提供する。
【解決手段】後ろヨーク部分10が他の部分よりも通気性が良く、後ろヨーク部分が、後身頃におけるヒップ頂点近傍からウエスト部までの領域に位置し、後ろヨーク部分が横方向において、後身頃の端部まで延びていて、後ろヨーク部分が横方向において、少なくとも中心から左右各5cmまで延びており、後ろヨーク部分の縦幅が1.5cm以上であり、通気性の良い内股部分14R、14Lを有し、内股部分が、クロッチ部から膝近傍までの領域に位置し、内股部分の上端が、クロッチ部から5〜10cm以上下に位置し、内股部分の横幅が1.5cm以上であり、通気性の良い膝裏部分16R、16Lを有し、膝裏部分が横方向において、前記後身頃の端部まで延び、膝裏部分の縦幅が1.5cm以上である、ボトム衣類。
【選択図】図2
図1
図2