特許第5986626号(P5986626)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5986626
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】安全な携帯式噴霧器
(51)【国際特許分類】
   B05B 9/08 20060101AFI20160823BHJP
   B05B 7/32 20060101ALI20160823BHJP
   A01M 7/00 20060101ALI20160823BHJP
   B65D 83/76 20060101ALI20160823BHJP
【FI】
   B05B9/08
   B05B7/32
   A01M7/00 C
   B65D83/76
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-510617(P2014-510617)
(86)(22)【出願日】2012年4月24日
(65)【公表番号】特表2014-522297(P2014-522297A)
(43)【公表日】2014年9月4日
(86)【国際出願番号】BR2012000116
(87)【国際公開番号】WO2012155224
(87)【国際公開日】20121122
【審査請求日】2014年5月12日
(31)【優先権主張番号】PI1102554-9
(32)【優先日】2011年5月16日
(33)【優先権主張国】BR
(73)【特許権者】
【識別番号】510302261
【氏名又は名称】ニシムラ,タカシ
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ニシムラ,タカシ
【審査官】 平井 裕彰
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/146515(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2001/0025859(US,A1)
【文献】 特表2006−503691(JP,A)
【文献】 米国特許第05938116(US,A)
【文献】 米国特許第06155498(US,A)
【文献】 特表平11−501869(JP,A)
【文献】 特開2007−204130(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 7/32
9/00〜 9/08
11/02〜11/04
A01M 7/00
B65D83/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
清浄な水を貯蔵するためのリザーバ(1)を備え、ストラップ(2)によって前記リザーバ(1)に連結されたベルトにより、使用者が背負うかまたは肩に載せて運搬可能なタイプの安全な携帯式噴霧器であって、
前記リザーバ(1)は、その上面に大ノズル(3)と、そこに適合する送水ポンプ(20)を有する小ノズル(4)と、キャップ(5)を備えた水を供給するための細ネックとを備え、
少なくとも1つのキャップ(5)は、前記ノズル(3)にフィットし、前記リザーバ(1)の底部の範囲まで延びる受容部(7)がその中で提供されるように、前記ノズル(3)に螺入され、
前記キャップ(5)、前記ノズル(3)、および前記受容部(7)の間の気密性は、それらの間に配置される固定具(48、49、50)によって確保され、前記キャップ(5)は、前記キャップ(5)の高い壁の内側の1つの同じ水平チャンネル(8)を通る複数の垂直孔(15)を備え、
前記孔(15)は、下向きに端部に移動されたときに、前記チャンネル(8)の上部に、前記チャンネル(8)の下で前記孔(15)を閉じる下方テーパ端を有する対応するバルブ(17)を受け入れる内部ねじ山が設けられ、
前記受容部(7)内の可撓の容器(19)は、濃縮された化学薬品を貯蔵し、液圧連結部(16)を介して前記孔(15)に取り付けられ、
前記容器(19)は、前記リザーバ(1)から供給される水によって生み出される前記受容部(7)の内圧により、水および化学薬品を前記キャップ(5)の前記チャンネル(8)に移動させるように、前記送水ポンプ(20)の抑制バルブ(25)がパイプ(26)を通って前記受容部(7)に連通し、従って、パイプ(10)を通って噴霧砲(11)に接続されるスパイク(9)に向かって移動する溶液を形成するように、前記受容部(7)の脇および水が供給される前記リザーバ(1)の内部の前記送水ポンプ(20)によって供給される前記受容部(7)の内部の水によって浸漬および圧縮され続け
ことを特徴とする安全な携帯式噴霧器。
【請求項2】
円筒状の前記受容部(7)の環状縁(6)は、前記キャップ(5)の内部の前記ノズル(3)の縁に位置し、前記キャップ(5)は、ポペットバルブ(12)、管状延長部(13)および噴霧ノズル(14)を備えた前記噴霧砲(11)まで延びる前記パイプ(10)を受け入れるために対角線上に水平方向に前記スパイク(9)と相互接続した前記水平チャンネル(8)を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項3】
前記連結部(16)の1つは、前記受容部(7)の底部まで延びるチューブ(18)を備え、他の前記連結部のそれぞれは、濃縮された化学薬品を含む対応する前記可撓の容器(19)を受け入れる
ことを特徴とする請求項1に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項4】
前記送水ポンプ(20)は、ピストンタイプであり、ピストン(22)の棒(21)が上方に突き出すように、前記リザーバ(1)の底部まで下に延び、キャップ(23)は、前記ノズル(4)に螺入され、
吸引バルブ(24)および前記抑制バルブ(25)の2つは、それぞれ、その底部で組み立てられ、後者は前記パイプ(26)により前記受容部(7)に連通している
ことを特徴とする請求項1に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項5】
前記送水ポンプ(20)は、液圧式であり、前記リザーバ(1)から水を吸引し、前記受容部(7)において水に加圧することにより駆動される
ことを特徴とする請求項1に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項6】
前記キャップ(5)は、外部にねじ込みバルブ(17)が収容される上部に円筒状の突起部(27)を備え、前記バルブ(17)は、溝および封止リング(28)を備え、前記チャンネル(8)の真下の前記孔(15)にフィットするテーパ部で終端する
ことを特徴とする請求項1に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項7】
各孔(15)は、その終端に内部にねじ山を備え、円筒状の突出部(29)の中心に向かって、前記キャップの底面に下に延び、
前記孔(15)は、前記突出部(29)の中間に絞り部(30)を備え、前記突出部(29)の上部に、前記絞り部(30)の少し下に突出し、軸受筒(32)まで上に延びるピン(31)を収容し、
前記ピン(31)は、前記ピン(31)が沈み、前記絞り部(30)に接触すると前記孔(15)が閉じるように、前記絞り部(30)の近く、かつその真上に環状の延在部(33)を備え、
穴が開いた前記軸受筒(32)と前記延在部(33)との間で前記ピン(31)の上部の周囲に巻回されたコイルばね(34)は、前記ピン(31)を押し込み、前記孔(15)を塞がせるように押される
ことを特徴とする請求項1に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項8】
絞り部(30)の下の円筒状の突出部(29)は、リング状の固定具(36)を備える前記孔(15)の上部よりも大きな直径を有する同心円状の平行孔(35)を備え、
わずかに先細りの先端部を有する円筒状の中空ピン(37)は、前記孔(35)に埋入され、前記孔(15)の前記絞り部(30)の近くで組み立てられ、前記中空ピン(37)は、前記突出部(29)の下部と接触する下部に環状縁(38)を備え、前記中空ピン(37)は、前記容器(19)のネックのスパイクとして機能する延在部(39)を備える
ことを特徴とする請求項に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項9】
前記中空ピン(37)の中空部は、孔(40)に取り付けられた軸受筒(44)まで下に延びる環状の突起部(43)を備えたピン(42)を受け入れるための絞り部(41)を上部に有する円筒形の同心孔(40)であり、
穴の開いた前記軸受筒(44)に配置されたコイルばね(45)は、前記ピン(42)の周囲に巻回され、前記絞り部(41)を封止することができるように、前記環状の突起部(43)を上方に押し付ける
ことを特徴とする請求項に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項10】
測定された貫通孔を有するプラグ(46)は、孔(40)の底部に螺入されるまたは埋入され、
前記中空ピン(37)は、内部に縁(38)を支持するニップル(47)を通って前記キャップ(5)の突出部(29)に取り付けられ、前記突出部(29)に螺入されるように構成される
ことを特徴とする請求項に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項11】
交互に、前記孔(15)は、隔壁(51)の圧力によって封止され、この場合、前記キャップ(5)は、間にある前記隔壁(51)で2つの部品に水平に分割され、前記部品は、前記バルブ(17)が前記孔(15)のエッジに対して下方へ前記隔壁(51)を押し込んでそれを閉じる方法で、ボルト(52)またはリベットによって互いに取り付けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の安全な携帯式噴霧器。
【請求項12】
前記キャップ(5)は、1つの容器(19)のみに対する1つの前記連結部(16)、または、使用者によって選択された異なる化学薬品を含む複数の前記容器(19)を受け入れるための、2つ、3つ、もしくはそれ以上の前記連結部(16)を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の安全な携帯式噴霧器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯式噴霧器に関し特に安全な携帯式噴霧器に関する。
【背景技術】
【0002】
化学薬品は、有害生物防除剤、葉肥料、枯葉剤、除草剤など、植物に使用する明確な目的のために調製されてきた。
【0003】
周知の通り、化学薬品は、濃縮されて提供され、使用者は、培養液または溶液を得るために、用途に適切な濃度まで水で希釈する。そのような製品の多くは、水200リットルに対して1リットルの濃縮された薬品の割合で希釈される。そのような製品のほとんどは、最大の希釈率でも、製品に曝されるか接触した生き物(人間、動物)にとって危険である。そのような製品を含むパッケージの取扱いおよび処分を制限する厳しい規制が設けられている。
【0004】
携帯式噴霧器の多くは、小型の作物に使用され、その化学薬品の受容部は、ベルトを介して、使用者が背負ったり、または肩に掛けて運搬する。
【0005】
このような条件で、製品が衣服に漏れ、その結果使用者の皮膚に付着すると、健康に深刻な被害を引き起こす可能性がある。キャップの緩み、固定キャップの破損などの噴霧器に共通する事象の発生は、使用者の生活を危険にさらし得る。
【0006】
感染のリスクを伴わずに噴霧器に化学薬品に注入するには、多くのステップに従う必要がある。まず、水を注入し、続いて、化学薬品を入れたフラスコから少量の化学薬品を注ぐ。
【0007】
上記のステップを実施した後、噴霧器のノズルを閉じて震とうし、計器を洗浄する。化学薬品を計器により注入する間に、化学薬品が噴霧器のリザーバ表面からこぼれていないかどうかをチェックする必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
さらに、タップまたはパイプのいずれかを使用することによって、噴霧器に溶液を供給するために、別のリザーバで所定量の水と化学薬品とを混合してもよい。この場合、汚染物質の数が増えるので、さらなる注意が必要となる。
【0009】
本発明の目的の1つは、濃縮または希釈のいずれの場合でも、使用者が化学薬品に接触することを防止する安全な携帯式噴霧器を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、キャップを開く必要なく化学薬品の交換を可能にする安全な携帯式噴霧器を提供することにある。
【0011】
さらに、本発明の別の目的は、空気または清浄な水を含む高圧室を備える安全な携帯式噴霧器の構成概念を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のこれらの目的および利点、ならびに他の目的および利点は、清浄な水を貯蔵するためのリザーバを備え、ストラップによって前記リザーバに連結されたベルトにより、使用者が背負うかまたは肩に載せて運搬可能なタイプの安全な携帯式噴霧器であって、前記リザーバは、その上面に大ノズルと、そこに適合する送水ポンプを有する小ノズルと、キャップを備えた水を供給するための細ネックと、を備える安全な携帯式噴霧器によって達せられる。少なくとも1つのキャップは、ノズルにフィットし、リザーバの底部の範囲まで延びる受容部がその中で提供されるように、ノズルに螺入される。キャップ、ノズル、および受容部の間の気密性は、それらの間に配置される固定具によって確保され、キャップは、キャップの高い壁の内側の1つの同じ水平チャンネルを通る複数の垂直孔が設けられる。チャンネルの上部に、孔は、下向きに端部に移動されたときに、チャンネルの下で孔を閉じる下方テーパ端を有する対応するバルブを受け入れる内部ねじ山が設けられる。受容部内の可撓の容器は、濃縮された化学薬品を貯蔵し、液圧連結部を介して孔に取り付けられ、該容器は、リザーバから供給される水によって生み出される受容部の内圧により、水および化学薬品をキャップのチャンネルに移動させるように、ポンプの抑バルブがパイプを通って受容部に連通し、従って、パイプを通って噴霧砲に接続されるスパイクに向かって移動する溶液を形成するように、受容部の脇および水供給されるリザーバの内部のポンプによって供給される受容部の内部の水によって浸漬および圧縮され続ける。
【0013】
本発明は、添付の図面を参照して本明細書に以下に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の安全な携帯式噴霧器の上面を示す。
図2図1の線A−Aに沿った安全な携帯式噴霧器の断面を示す。
図3】連結部および関連する容器を有するバルブおよび孔の一部を詳細に拡大した断面を示す。
図4】孔を開閉するための交互に並ぶバルブを有する、キャップを詳細に拡大した断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面を参照すると、本発明の安全な携帯式噴霧器は、側面または上部ストラップ2によりリザーバに連結されたベルトにより、使用者が背負ったり、身体の側部に取り付けて運搬することができるように、通常はプラスチックで形成される水リザーバ1を備える。
【0016】
リザーバ1は、その上面の近くに大ノズル3と小ノズル4とが設けられる。大ノズル3は、大ノズル3に螺入されるキャップ5を有する。
【0017】
図2を参照すると、ノズル孔3を通り、リザーバの底部まで下に延びる円筒状の受容部7の環状縁6が、キャップ5の内側のノズル3の縁に存在する。
【0018】
キャップ5は、図2に示すように、ポペットバルブ12、管状延長部13および噴霧ノズル14を備える噴霧11まで延びるパイプ10を受け入れるためのスパイク9が設けられ、一端が閉じ、他端がその側面に突出した、対角線上に位置する水平チャンネル8を有する。
【0019】
垂直孔15は、チャンネル8に連通し、該孔は、上部にねじ山が設けられ、下部に液圧連結部16が設けられる。
【0020】
図3を参照すると、各孔15のチャンネル8との連通を開閉ことができるバルブ17が、バルブ17に螺入される。
【0021】
連結部16の1つは、受容部7の底部まで延びるチューブ18を備え、他の連結部16のそれぞれは、濃縮された化学薬品を含む可撓の容器19が設けられる。
【0022】
図1および図2に示すように、小ノズル4に埋入されるピストンを有する水ポンプ20が、リザーバ1の底部まで下に延びる。ピストン22の棒21は、上に突出し、キャップ23が、ノズル4に螺入される。吸引バルブ24および抑制バルブ25の2つが、それぞれ底部に組み立てられ、後者はパイプ26によって受容部7と連通している。
【0023】
噴霧器が電気またはガソリンエンジンによって駆動されると、ピストンポンプに分配され、エンジンが駆動する液圧ポンプが、リザーバ1から水を吸引し、受容部7内で水を圧縮する。
【0024】
化学薬品を含む可撓噴霧部19はそれぞれ、製造業者により封止される。連結部16は、噴霧部19とキャップ5の孔15との間の連通を開くことができる。
【0025】
噴霧部19が除去されると、連結部16が閉じられ、それに応じて孔15が閉じられる。
【0026】
リザーバ1が清浄な水で満たされるので、図1に示すように、水を注入するためのキャップ53を有する細ネックを提供するだけでよい。
【0027】
連結部16の可能な実施形態を図3に示す。バルブ17が螺入され、溝および封止リング28を備え、チャンネル8の真下の孔15にフィットするテーパ部で終端するように、キャップ5は、その上部に円筒状の突起部27が設けられる。
【0028】
各孔15は、円筒状の突出部29の中央に向かってキャップの底面に下に延び、その端部は、内部ねじ山が設けられる。孔15は、突出部29の中間に絞り部30を有する。絞り部30の若干下に突出し、軸受筒32まで上に延びるピン31が、孔15に埋入される。ピン31は、ピンが沈み、絞り部30に接触すると孔15が閉じるように、絞り部30の近く、かつその真上環状の延在部33が提供される。コイルばね34は、ピン31の上部の周囲を巻回し、穴の開いた軸受筒32および延在部33に配置され、ピン31を押し込み、孔15を塞がせる。
【0029】
円筒状の突出部29は、絞り部30の下に、孔15の上部よりも大きい直径を有する同心円状の平行孔35が設けられ、該孔は、リング状の固定部36が設けられる。わずかに先細りの先端部を有する円筒状中空ピン37は、孔35にフィットし、孔15の絞り部30の近くに組み立てられ、該ピン37は、突出部29の下部と接触するその下部に環状縁38が設けられ、該ピン37は、容器19のネックに対するスパイクとして機能する延在部39が設けられる。
【0030】
ピン37の中空部は、環状の突起部43を備えるピン31と同様のピン42であって、孔40に取り付けられた軸受筒まで下に延びるピン42を受け入れるための絞り部41を有する上部の円筒状の同心孔40である。コイルばね45は、ピン42の周囲を巻回し、穴の開いた軸受筒44に位置し、絞り部41を遮断するように、上方へ環状の突起部を押し付ける。
【0031】
内圧にさらされることにより容器19から発射された化学薬品を投与するための計量された貫通孔を有するプラグ46は、孔40の下部に螺入または埋入される。
【0032】
ピン37は、内部で縁38を支持するニップル47を通ってキャップ5の突出部29に取り付けられ、突出部29に螺入される。
【0033】
完全に螺入されると、ピン31および42が互いに接触し、それらの延存部33および突起部43が各絞り部30および41から離れるよう、互いに押し合うので、ニップル47は、液体が孔40および15を通って流れることを可能にする。この場合、ピン31および42は、ばね34または45の1つが他の1つよりも強い場合であっても両方の経路が開くことを保証する軸受筒32および44と接触し、孔15、35、および40における流体連通を形成する。
【0034】
ピン37が突出部29の孔35に挿入されるので、固定部36は、ピン31および42が互いに接触する前であっても、密な連結を形成する。また、これは、上部孔15と下部孔35が完全に閉まるまで固定部36によって提供される封止が保持される場合、ピン37が除去される間有効である。
【0035】
ピン37、ニップル47および容器19によって形成されるアセンブリは、通常、製造業者によって供給される。貯蔵および輸送の目的で、製造業者は、ニップルに螺入されるカプセルにフィットさせ得、ピン37を包んで保護する。
【0036】
ピン31および42は、圧が上昇したときに有益な封止を提供し、その結果生じる漏出を防止する。
【0037】
図3および図4に示すように、キャップ5は、受容部7の縁6の上部の固定具48、縁の下の固定具49のほか、受容部7の円筒状部の内部と接触する固定具50を受け入れることができる。
【0038】
バルブの代替の形態、具体的に図4に示しており、この形態では、孔15が、隔壁51の圧力によって封止される。この場合、キャップ5は、間にある隔壁により2つの部品に水平に分割され、部品は、ボルト52またはリベットによって相互に取り付けられる。バルブ17は、隔壁を孔15の端に下に押して孔5を閉じる。化学薬品がこれ以上、隔壁の上部で漏出しない場合、バルブ17は、もう、封止リング28を必要としない。チャンネル8は、隔壁51の下で形成され、スパイク9を通ってキャップ5を残す。
【0039】
他の構成および形態は、容器19と、パイプ10および11に向かってチャンネル8と連結する孔15との間の連通を完全にするために、連結部16に適合されてよく、本発明の範囲内で結合されていない場合、孔15と容器19と密に維持する。
【0040】
キャップ5は、1つの容器19に対して1つの連結部16、または、使用者によって選択された異なる化学薬品を含む容器19を受け入れる、2つ、3つ、もしくはそれ以上の連結部16のいずれかを有してもよい。
図1
図2
図3
図4