(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5986726
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】コミュニティページを用いた会員管理システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/00 20120101AFI20160823BHJP
【FI】
G06Q30/00 330
【請求項の数】20
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2011-214252(P2011-214252)
(22)【出願日】2011年9月29日
(65)【公開番号】特開2012-79305(P2012-79305A)
(43)【公開日】2012年4月19日
【審査請求日】2014年5月23日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0095263
(32)【優先日】2010年9月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】金 光 俊
(72)【発明者】
【氏名】尹 汝 鮮
【審査官】
関 博文
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−140286(JP,A)
【文献】
特開2002−351905(JP,A)
【文献】
特開2002−259821(JP,A)
【文献】
特表2006−527884(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0120396(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0099964(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業者のコミュニティページへの接続誘導情報を前記事業者の少なくとも1名の会員に送信する情報送信部と、
前記コミュニティページに接続した複数の会員に前記事業者の事業情報を前記コミュニティページを介して提供する事業情報提供部と、
前記コミュニティページに文書を作成または前記作成された文書を閲覧することのできる権限を前記会員ごとに異なるように設定する権限設定部と
を備え、
前記権限設定部は、一定以上の事業者製品を購入した会員には他の会員の質問に対する回答文書を作成することができる権限を設定し、事業者製品を1つ購入した会員については質問文書を作成できる権限を設定することを特徴とする会員管理システム。
【請求項2】
事業者のコミュニティページへの接続誘導情報を前記事業者の少なくとも1名の会員に送信する情報送信部と、
前記コミュニティページに接続した複数の会員に前記事業者の事業情報を前記コミュニティページを介して提供する事業情報提供部と、
一定以上の事業者製品を購入した会員には前記コミュニティページに他の会員の質問に対する回答文書を作成することができる権限を設定し、前記一定以上の事業者製品を購入していない会員には前記コミュニティページに他の会員の質問に対する回答文書を作成することができる権限を設定せず前記事業者または他の会員によって提供された文書を閲覧できる権限を設定する権限設定部を備えることを特徴とする会員管理システム。
【請求項3】
前記会員のプロフィール情報を用いて前記会員の接続位置を識別する接続位置識別部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の会員管理システム。
【請求項4】
前記会員のプロフィール情報は、会員の住所、会員の勤務先、会員の勤務時間を含み、
前記接続位置識別部は、会員の勤務時間及び現在の時間に応じて会員の接続位置を会員の勤務先または会員の住所のいずれか1つを選択して識別することを特徴とする請求項3に記載の会員管理システム。
【請求項5】
前記情報送信部は、前記事業者の事業所の位置から予め設定された領域内に位置する複数の会員に接続誘導情報を送信することを特徴とする請求項3または4に記載の会員管理システム。
【請求項6】
前記情報送信部は、前記事業者のイベント情報を前記接続誘導情報に含めて前記少なくとも1名の会員に送信することを特徴とする請求項3または4に記載の会員管理システム。
【請求項7】
前記イベント情報は、前記会員の接続位置に応じて異なるように決定されることを特徴とする請求項6に記載の会員管理システム。
【請求項8】
前記情報送信部は、前記事業者が時間ごとにスケジューリングした接続誘導情報を現在の時間に対応して送信することを特徴とする請求項1または2に記載の会員管理システム。
【請求項9】
前記事業情報提供部は、前記会員が作成した文書を表示することのできるコミュニティページを介して前記事業情報を提供することを特徴とする請求項1または2に記載の会員管理システム。
【請求項10】
前記コミュニティページは、前記事業者の複数の会員間でコンテンツを共有することのできるインタフェースを提供することを特徴とする請求項1または2に記載の会員管理システム。
【請求項11】
事業者のコミュニティページへの接続誘導情報を前記事業者の少なくとも1名の会員に送信し、
前記コミュニティページに接続した複数の会員に前記事業者の事業情報を前記コミュニティページを介して提供し、
前記コミュニティページに文書を作成または前記作成された文書を閲覧することのできる権限を前記会員ごとに異なるように設定することを含み、
前記会員ごとに異なるように設定することは、一定以上の事業者製品を購入した会員には他の会員の質問に対する回答文書を作成することができる権限を設定し、事業者製品を1つ購入した会員については質問文書を作成できる権限を設定することを含むことを特徴とする会員管理方法。
【請求項12】
事業者のコミュニティページへの接続誘導情報を前記事業者の少なくとも1名の会員に送信し、
前記コミュニティページに接続した複数の会員に前記事業者の事業情報を前記コミュニティページを介して提供し、
一定以上の事業者製品を購入した会員には前記コミュニティページに他の会員の質問に対する回答文書を作成することができる権限を設定し、前記一定以上の事業者製品を購入していない会員には前記コミュニティページに他の会員の質問に対する回答文書を作成することができる権限を設定せず前記事業者または他の会員によって提供された文書を閲覧できる権限を設定することを含むことを特徴とする会員管理方法。
【請求項13】
前記会員のプロフィール情報を用いて前記会員の接続位置を識別することをさらに含むことを特徴とする請求項11または12に記載の会員管理方法。
【請求項14】
前記会員のプロフィール情報は、会員の住所、会員の勤務先、会員の勤務時間を含み、
前記会員の接続位置を識別することは、会員の勤務時間及び現在の時間に応じて会員の接続位置を会員の勤務先または会員の住所のいずれか1つを選択して識別することを含むことを特徴とする請求項13に記載の会員管理方法。
【請求項15】
前記送信することは、前記事業者の事業所の位置から予め設定された領域内に位置する複数の会員に接続誘導情報を送信することを特徴とする請求項13または14に記載の会員管理方法。
【請求項16】
前記送信することは、前記事業者のイベント情報を前記接続誘導情報に含めて前記少なくとも1名の会員に送信することを特徴とする請求項13または14に記載の会員管理方法。
【請求項17】
前記イベント情報は、前記会員の接続位置に応じて異なるように決定されることを特徴とする請求項16に記載の会員管理方法。
【請求項18】
前記送信することは、前記事業者が時間ごとにスケジューリングした接続誘導情報を現在の時間に対応して送信することを特徴とする請求項11または12に記載の会員管理方法。
【請求項19】
前記提供することは、前記複数の会員が作成した文書を表示することのできるコミュニティページを介して前記事業情報を提供することを特徴とする請求項11または12に記載の会員管理方法。
【請求項20】
前記コミュニティページは、前記事業者の複数の会員間でコンテンツを共有することのできるインタフェースを提供することを特徴とする請求項11または12に記載の会員管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事業者が会員を管理するシステムおよび方法に関し、より詳しくは、会員とコミュニケーション可能なコミュニティページを用いてリアルタイムで会員を管理するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来において事業者が会員を管理する方法は、事業者のホームページを用いて会員の質問を受けて、事業者がそれに対する回答を作成して表示するか、事業者がイベントに関する告知を文字メッセージを用いて会員に送信する方法が用いられていた。
【0003】
しかし、ホームページを用いる質問および回答は掲示板を用いて行うため新しいコメントを確認するためには更新という作業をしなければならないため、会員の質間に対して事業者がリアルタイムで回答することが難しいというのが実状である。
【0004】
また、事業者が会員を対象としたイベントを開催する場合、イベントを開催するという文字メッセージを会員に送信し、会員が文字メッセージに応じてイベントが開催されるサイトを検索しなければならないことからイベントへの参加率が低いというのが実状である。
【0005】
したがって、会員の質間に対してリアルタイムで事業者や他の会員が回答可能であり、事業者がイベントを実施しようとする場合にイベント情報と共にイベントを行うサイト接続情報を共に送信することで、ユーザが接続情報を用いてイベントが開催されるサイトに容易に接続することができるシステムおよび方法が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、リアルタイムでコミュニケーションが可能なコミュニティページへの接続情報を送信して会員がコミュニティページに接続することができるように誘導することによって、コミュニティページで事業者と会員との間のリアルタイムでのコミュニケーションを提供するシステムおよび方法を提供する。
【0007】
また、本発明は、会員にイベント情報と共にコミュニティページへの接続情報を送信することによって、事業者がコミュニティページで開催するイベントへの会員の参加を容易にするシステムおよび方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る会員管理システムは、事業者のコミュニティページへの接続誘導情報を事業者の少なくとも1名の会員に送信する情報送信部と、コミュニティページに接続した複数の会員に事業者の事業情報をコミュニティページを介して提供する事業情報提供部とを備える。
【0009】
本発明の一実施形態に係る情報送信部は、事業者の事業所の位置から予め設定された領域内で接続された複数の会員に接続誘導情報を送信してもよい。
【0010】
本発明の一実施形態に係る情報送信部は、事業者のイベント情報を接続誘導情報に含めて少なくとも1名の会員に送信してもよい。
【0011】
また、本発明の一実施形態に係る情報送信部は、事業者が時間ごとにスケジューリングされた接続要求情報を現在の時間に対応して送信してもよい。
【0012】
本発明の一実施形態に係る事業情報提供部は、複数の会員が作成した文書を表示することのできるコミュニティページを介して事業情報を提供してもよい。
【0013】
本発明の一実施形態に係る会員管理方法は、事業者のコミュニティページへの接続誘導情報を事業者の少なくとも1名の会員に送信し、コミュニティページに接続した複数の会員に事業者の事業情報をコミュニティページを介して提供することを含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一実施形態によると、リアルタイムでコミュニケーションが可能なコミュニティページへの接続情報を送信して会員がコミュニティページに接続できるように誘導することによって、コミュニティページで事業者と会員との間にリアルタイムでのコミュニケーションを提供することができる。
【0015】
また、本発明の一実施形態によると、会員にイベント情報と共にコミュニティページへの接続情報を送信することによって、事業者がコミュニティページで行うイベントへの会員の参加を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る会員管理システムの構成を示すブロックダイアグラムである。
【
図2】本発明に係る会員管理システムが会員の接続位置に応じて接続誘導情報を送信する一例を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るコミュニティページの一例である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る会員管理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照しながら詳説する。本発明の一実施形態に係る会員管理方法は、会員管理システムによって行われてもよい。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る会員管理システムの構成を示すブロックダイアグラムである。
【0019】
本発明の一実施形態に係る会員管理システムは、会員にコミュニティページへの接続情報を送信して会員がコミュニティページに接続することができるように誘導することで、コミュニティページで事業者と会員との間でリアルタイムでコミュニケーションが行われてもよい。
【0020】
図1を参考すると、会員管理システム100は、情報送信部110、事業情報提供部120、接続位置識別部130、および権限設定部140を備えてもよい。
【0021】
情報送信部110は、事業者のコミュニティページへの接続誘導情報を事業者の少なくとも1名の会員に送信してもよい。ここで、接続誘導情報は、コミュニティページにリンクされたメールや文字メッセージであってもよい。
【0022】
また、情報送信部110は、事業者のイベント情報を接続誘導情報に含めて少なくとも1名の会員に送信してもよい。ここで、イベント情報は、事業者が会員に提供するイベントに関する情報や製品やサービスに関する情報であってもよい。また、イベント情報は会員の接続位置に応じて異なるように決定されてもよい。
【0023】
具体的には、事業者は事業所における距離や行政区域に応じて少なくとも1つの領域を設定して接続位置識別部130に格納してもよい。ここで、接続位置識別部130は、格納された各領域にそれぞれ異なるイベント情報を設定することによって、会員の位置に応じて他のイベント情報を受信するようにしてもよい。
【0024】
そして、情報送信部110は、事業者の事業所の位置から予め設定された領域内で接続した複数の会員に接続誘導情報を送信してもよい。
【0025】
一例として、情報送信部110は、会員が一定の時間内で事業所まで移動できる領域を設定し、設定された領域内に位置する複数の会員に、事業所を訪問すると割引行事が行われるというイベント情報を含む接続誘導情報を送信してもよい。
【0026】
また、情報送信部110は、事業者が時間ごとにスケジューリングした接続要求情報を現在の時間に対応して送信してもよい。
【0027】
一例として、情報送信部110は、事業者から9時に送信される接続要求情報、11時50分に送信される接続要求情報のように、時間ごとに送信される接続要求情報の入力を受けてスケジューリングし、現在の時間が事業者が送信するように要求した時間になると、該当する接続要求情報を会員に送信してもよい。
【0028】
他の一例として、飲食店を有する事業者は、11時50分に複数の会員に対して会員が当該飲食店を訪問するときに事業者が会員割引サービスを提供するというイベント情報を接続要求情報に含ませて送信するよう設定することで、昼の時間に食事しようとする会員らが事業者の飲食店で食事するように誘導してもよい。
【0029】
事業情報提供部120は、コミュニティページに接続した複数の会員に事業者の事業情報をコミュニティページを介して提供してもよい。
【0030】
ここで、コミュニティページは、複数の会員が作成した文書や事業者が作成した文書を表示することのできるページである。また、コミュニティページは、事業者の複数の会員間でコンテンツを共有できるインタフェースを提供してもよい。
【0031】
一例として、コミュニティページは会員が作成した質問および事業者が会員の質間に対して作成した回答を表示してもよい。また、事業情報提供部120は、接続誘導情報にイベント情報が含まれる場合、接続誘導情報に含まれるイベント情報をコミュニティページに表示してもよい。
【0032】
そして、コミュニティページは、会員が作成した文書および事業者が作成した文書を一定時間以上維持することによって、途中からコミュニティページに接続した会員も接続する前に他の会員がどのような内容の文書を作成したのかを確認することができる。
【0033】
また、コミュニティページが提供するインタフェースは、会員の作成した文書および事業者の作成した文書がリアルタイムで表示されるチャットルームのインタフェースであってもよい。
【0034】
そして、コミュニティページは、事業者が希望する様々なイベントを実行するためのインタフェースをさらに含み、コミュニティページに接続した会員にイベントを提供してもよい。
【0035】
接続位置識別部130は、会員のプロフィール情報を用いて会員の接続位置を識別してもよい。ここで、会員のプロフィール情報は、会員の移動端末の電話番号、メールアドレス、会員の住所、会員の勤務先、および会員の勤務時間のうち少なくとも1つを含んでもよい。また、接続位置は、会員が移動端末やPCを用いてコミュニティページに接続することができる位置であってもよい。
【0036】
一例として、接続位置識別部130は、会員の移動端末の電話番号を用いて移動端末の位置を識別することで会員の接続位置を識別してもよい。
【0037】
他の一例として、接続位置識別部130は、会員の勤務時間および現在の時間に応じて会員の接続位置を会員の勤務先または会員の住所のいずれか1つを選択して識別してもよい。
【0038】
すなわち、会員の勤務時間が午前9時から午後6時までの場合、接続位置識別部130は、現在の時間が午前9時から午後6時の間であれば、会員の接続位置を会員の勤務先であると識別し、現在の時間が午後6時から午前9時の間であれば、会員の接続位置を会員の住所であると識別してもよい。
【0039】
権限設定部140は、コミュニティページに文書を作成することのできる権限を会員ごとに異なるように設定してもよい。
【0040】
一例として、権限設定部140は、一定以上の事業者製品を購入した会員には他の会員の質間に対する回答文書を作成することができる権限を設定し、製品を購入していない会員には他の会員や事業者が作成した文書を閲覧できる権限のみを提供し、事業者製品を1つ購入した会員については質問文書を作成できる権限を設定してもよい。
【0041】
他の一例として、権限設定部140は、事業者製品を購入した会員には文書を作成できる権限を設定し、製品を購入していない会員には他の会員や事業者が作成した文書を閲覧できる権限のみを設定してもよい。
【0042】
図2は、本発明に係る会員管理システムが会員の接続位置に応じて接続誘導情報を送信する一例を示す図である。
【0043】
本発明に係る接続位置識別部130は、
図2に示すように、事業所210から一定の距離内に領域220を設定したり、行政区画に応じて少なくとも1つの領域230,240,250,260,270を設定してもよい。
【0044】
ここで、接続位置識別部130は、設定された各領域にそれぞれ異なるイベント情報を設定してもよい。一例として、領域220には事業所210を訪問するように誘導する第1イベント情報を設定し、領域230には領域230に含まれる地点を訪問するように誘導する第2イベント情報を設定し、領域240、領域250にもそれぞれ異なるイベント情報である第3イベント情報、第4イベント情報をそれぞれ設定してもよい。
【0045】
また、接続位置識別部130は、会員のプロフィール情報を用いて会員の接続位置221,231,241,251を識別してもよい。
【0046】
ここで、情報送信部110は、会員の位置に応じてそれぞれ異なるイベント情報を送信してもよい。
【0047】
一例として、情報送信部110は、領域220内に位置する会員221には接続誘導情報に第1イベント情報を含めて送信してもよい。また、情報送信部110は、領域230内に位置する会員231には接続誘導情報に第2イベント情報を含めて送信してもよい。そして、情報送信部110は、領域240および領域250内に位置する会員241,251にはそれぞれ接続誘導情報に第3イベント情報又は第4イベント情報を含めて送信してもよい。
【0048】
図3は、本発明の一実施形態に係るコミュニティページの一例である。
【0049】
本発明に係る事業情報提供部120が会員に提供するコミュニティページ300は、
図3に示すように、イベント情報310、事業情報320、会員が作成した質問文書330、事業者が作成した回答文書340、および会員が作成した回答文書350のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0050】
ここで、イベント情報310は、接続誘導情報に含まれるイベント情報であってもよい。また、事業情報320は、事業者が会員に告知しようとする情報であってもよい。
【0051】
そして、会員は権限設定部140で設定された権限に応じて質問文書330や回答文書350を作成してもよく、スクロールボタン360を用いて会員がコミュニティページに接続する前に他の会員と事業者とが作成した質問および回答を確認してもよい。ここで、スクロールボタン360は、質問文書330および回答文書340のみをスクロールすることによって、イベント情報310および事業情報320が連続して会員に表示されるようにしてもよい。
【0052】
また、ある会員が作成した質問文書330および他の会員が作成した回答文書350は文書の作成権限による一例であり、コミュニティページ300は、会員の希望事項や会員間のコミュニケーションを含む文書、および会員間に共有されるコンテンツを含んでもよい。
【0053】
図4は、本発明の一実施形態に係る会員管理方法を示すフローチャートである。
【0054】
ステップS410において、接続位置識別部130は、会員のプロフィール情報を用いて会員の接続位置を識別してもよい。
【0055】
一例として、接続位置識別部130は、会員の移動端末の電話番号を用いて移動端末の位置を識別することによって会員の接続位置を識別してもよい。
【0056】
他の一例として、接続位置識別部130は、会員の勤務時間および現在の時間に応じて会員の接続位置として会員の勤務先または会員の住所のいずれか1つを選択して識別してもよい。
【0057】
ステップS420において、情報送信部110は、ステップS410で識別された会員の接続位置に基づいて複数の会員に接続誘導情報を送信してもよい。
【0058】
具体的には、情報送信部110は、ステップS410で識別された会員の接続位置に応じてそれぞれ異なるイベント情報を含む接続誘導情報を送信してもよい。
【0059】
ステップS430において、事業情報提供部120は、ステップS420で送信された接続誘導情報に応じてコミュニティサイトに接続した会員に事業者の事業情報を提供してもよい。
【0060】
ステップS440において、事業情報提供部120は、ステップS420で送信された接続誘導情報に応じてコミュニティサイトに接続した会員が作成した文書を他の会員に表示し、他の会員が作成した文書を会員に表示することによって、会員と異なる会員、または事業者間にコミュニケーションを提供してもよい。
【0061】
すなわち、本発明の一実施形態によると、リアルタイムでのコミュニケーションが可能なコミュニティページへの接続情報を送信して会員がコミュニティページに接続することができるように誘導することによって、コミュニティページで事業者と会員との間にリアルタイムでのコミュニケーションを提供することができる。
【0062】
また、会員にイベント情報と共にコミュニティページへの接続情報を送信することによって、事業者はコミュニティページで行うイベントへの会員の参加を容易にすることができる。
【0063】
上述したように本発明は、多様なコンピュータ手段を介して様々な処理を実行することができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などの単独または組み合わせたものを含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、光ディスクのような光磁気媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コード(machine code)だけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コード(higher level code)を含む。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアのレイヤで動作するように構成されてもよい。
【0064】
上述したように本発明を限定された実施形態と図面とによって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から多様な修正及び変形をすることが可能である。
【0065】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められる。
【符号の説明】
【0066】
110 情報送信部
120 事業情報提供部
130 接続位置識別部
140 権限設定部