特許第5986810号(P5986810)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5986810
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月6日
(54)【発明の名称】緩衝具
(51)【国際特許分類】
   F16F 15/08 20060101AFI20160823BHJP
   F16F 1/36 20060101ALI20160823BHJP
   B61C 17/12 20060101ALN20160823BHJP
【FI】
   F16F15/08 C
   F16F1/36 K
   F16F15/08 M
   !B61C17/12 Z
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-128048(P2012-128048)
(22)【出願日】2012年6月5日
(65)【公開番号】特開2013-253619(P2013-253619A)
(43)【公開日】2013年12月19日
【審査請求日】2015年5月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003148
【氏名又は名称】東洋ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087653
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 正二
(72)【発明者】
【氏名】杉本 憲一
【審査官】 塚原 一久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−003597(JP,A)
【文献】 特開2010−084792(JP,A)
【文献】 実開平02−119536(JP,U)
【文献】 実開昭61−063020(JP,U)
【文献】 実開平03−034943(JP,U)
【文献】 実開昭62−115280(JP,U)
【文献】 実開平06−016742(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16F 15/00−15/36
F16F 1/36
B61C 17/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持側部材と、被支持側部材と、これら両部材間に介装される弾性材とを有して成る緩衝具であって、
前記被支持側部材は、平面部と、前記平面部の左右に続く一対の傾斜壁部とを備え、
前記支持側部材は、平面部と、前記平面部の左右に続く一対の傾斜壁部とを備え、
前記弾性材は、前記被支持側部材の各傾斜壁部と前記支持側部材の各傾斜壁部との間に介装される左右一対のゴム塊でなり、
前記支持側部材の平面部に支持物をねじ止めするため及び/又は前記被支持側部材の平面部に被支持物をねじ止めするための螺装部が設けられるとともに、
前記螺装部の軸心に関する前記支持側部材と前記被支持側部材との相対回動を規制する回り止め手段が装備され、
前記回り止め手段は、前記被支持側部材の傾斜壁部に、前記支持側部材の傾斜壁部の部材端部に回り込んで近接配備されるストップ部を折り曲げ形成することにより構成されている緩衝具。
【請求項2】
前記支持側部材及び/又は前記被支持側部材が硬質プレートで形成されている請求項1に記載の緩衝具。
【請求項3】
前記部材端部と前記ストップ部とが互いに面どうしでの対向配置状態となるように、前記部材端部及び/又は前記ストップ部が形状設定されている請求項2に記載の緩衝具。
【請求項4】
前記螺装部は、前記被支持側部材に形成された単一の孔である請求項2又は3に記載の緩衝具。
【請求項5】
前記弾性材がゴムであり、前記部材端部面及び/又は前記ストップ部がゴム膜によって覆われている請求項2〜4の何れか一項に記載の緩衝具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両用防振ゴムなどの緩衝具に係り、詳しくは、支持側部材と、被支持側部材と、これら両部材間に介装される弾性材とを有して成る緩衝具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の緩衝具としては、特許文献1の図2図6などにて開示される洗濯機用の緩衝具(緩衝部:203,203a)や、特許文献2の図5図10などにて示されるエンジンマウント用の緩衝具(防振ゴム:63a,63b,64a,64b)が知られている。いずれの緩衝具も、被支持側部材である上金属板と、支持側部材である下金属板と、これら上下の金属板の上下間に一体的に介装される弾性材としてのゴム部と、を有して構成されている。
【0003】
従来の緩衝具の具体例としては、図6(a),(b)に示されたものがある。この緩衝具Bは、上開き状に屈曲形成された金属板製で上側の被支持側部材21と、金属板製で下側の支持側部材22と、それら両部材21,22間に介装されるゴム製の弾性材23,23とを有して構成されている。左右一対の弾性材23,23は、被支持側部材21の左右の傾斜板部21aと、支持側部材22の左右の傾斜板部22aとの間に焼付け装備されている。
被支持側部材21の前後左右の中央位置には孔21Hが形成されている。支持側部材22には、その前後左右の中央位置に孔22Hが形成され、かつ、その孔22Hの周囲4箇所に植込みボルト5が垂下状態で螺装されている。
【0004】
従来の緩衝具Bの使われ方の一例としては、図8に示すように、鉄道車両におけるメイントランスなどの床下機器の支持装置とされたものがある。図8において、床下機器(図示省略)を支持する機器フレーム12が、鉄道車両の床下フレーム13に載せ付けられた緩衝具Bを用いることにより、吊り下げられるような状態で支持されている。
【0005】
構造を詳しく説明すると、緩衝具Bは、その支持側部材22が床下フレーム13の下端フランジ14の上面14aに載置され、かつ、下端フランジ14に貫通する植込みボルト5を用いて螺着することにより、床下フレーム13に固定されている。そして、機器フレーム12の上端フランジ15に、これの孔15Hを上下に貫通してダブルナット16により螺着される段付軸ボルト11が立設されている。段付軸ボルト11は、上下の雄ねじ11a,11bと、これら雄ねじ11a,11bよりも大径で上下中間の軸部11cとを有している。
【0006】
軸部11cは、下端フランジ14の孔14H及び支持側部材22の孔22Hのいずれにも遊内嵌される状態で上方延出されている。そして、軸部11cの通過は不能な径に設定されている孔21Hを上方に貫く上雄ねじ11aに、取付ナット17を用いて被支持側部材21が螺着固定されている。この緩衝具Bを用いた支持装置により、機器フレーム12は、左右の弾性材23,23を介しての弾性支持状態で床下フレーム13に支持される構造である。
【0007】
このような使われ方をされる緩衝具Bの納入先から、弾性材の表面に多数のクラックが発生するなど早期に弾性材が傷んでしまい、比較的早い段階で緩衝具Bを交換しなければならないとう不都合が指摘されてきた。そこで、原因を調べた結果、次のようなことが分ってきた。図8に示す緩衝具Bの組付けにおける最終工程としては、被支持側部材21を下から上に通された上雄ねじ11aにナット17を締付けるのであるが、重量物の支持ゆえにかなり強い締付トルクが作用する。
【0008】
すると、図7に示すように、ナット17の締付けに伴って被支持側部材21が連れ回りして支持側部材22に対して、孔21Hの軸心Pを軸心として明確に矢印イ方向に捩り移動されてしまうことが知見されてきた。つまり、緩衝具Bの装着時から、既に弾性材23には想定外の強い捩れ応力が作用してしまっており、しかもその無理な捩れ状態(図7の紙面下側に描かれている緩衝具Bを参照)で圧縮荷重が掛かるため、早期に傷んで耐久性が低下していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2011−250852号公報
【特許文献2】特開2007−302022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、支持側部材と、被支持側部材と、これら両部材間に介装される弾性材とを有して成る構造に工夫を施すことにより、ねじ止めするための締付けに伴って支持側部材と被支持側部材とが相対的に捩れることが規制できて、弾性材が早期に傷んで耐久性が低下することがないように改善される緩衝具を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に係る発明は、支持側部材2と、被支持側部材1と、これら両部材2,1間に介装される弾性材3とを有して成る緩衝具において、
前記被支持側部材1は、平面部1Aと、前記平面部1Aの左右に続く一対の傾斜壁部1a,1aとを備え、
前記支持側部材2は、平面部2Aと、前記平面部2Aの左右に続く一対の傾斜壁部2a,2aとを備え、
前記弾性材3は、前記被支持側部材1の各傾斜壁部1a,1aと前記支持側部材2の各傾斜壁部2a,2aとの間に介装される左右一対のゴム塊でなり、
前記支持側部材2の平面部2Aに支持物をねじ止めするため及び/又は前記被支持側部材1の平面部1Aに被支持物11をねじ止めするための螺装部rが設けられるとともに、
前記螺装部rの軸心Pに関する前記支持側部材2と前記被支持側部材1との相対回動を規制する回り止め手段10が装備され、
前記回り止め手段10は、前記被支持側部材1の傾斜壁部1aに、前記支持側部材2の傾斜壁部2aの部材端部6に回り込んで近接配備されるストップ部sを折り曲げ形成することにより構成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の緩衝具において、
前記支持側部材2及び/又は前記被支持側部材1が硬質プレートで形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の緩衝具において、
前記部材端部6と前記ストップ部sとが互いに面どうしでの対向配置状態となるように、前記部材端部6及び/又は前記ストップ部sが形状設定されていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の緩衝具において、前記螺装部rは、前記被支持側部材1に形成された単一の孔1Hであることを特徴とするものである。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項2〜4の何れか一項に記載の緩衝具において、前記弾性材3がゴムであり、前記部材端部6及び/又は前記ストップ部sがゴム膜9によって覆われていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明によれば、螺装部の軸心に関する支持側部材と被支持側部材との相対回動を規制する回り止め手段が装備されているから、支持側部材及び/又は被支持側部材のねじ止めに起因して支持側部材と被支持側部材とが相対回動することを抑制又は阻止することができる。その結果、ねじ止めするための締付けに伴って支持側部材と被支持側部材とが相対的に捩れることが規制できるので、弾性材が早期に傷むことが軽減又は解消され、耐久性が向上するように改善される緩衝具を提供することができる。
【0017】
請求項2の発明によれば、支持側部材や被支持側部材を構成する硬質プレートの一方を他方の硬質プレートに回り込ませて、部材端部とストップ部とで回り止め手段とされているので、新たな部品や部材を付設することなく既存部品の改造のみで済み、請求項1の発明による前記効果を経済的に得ることができる利点がある。
【0018】
請求項3の発明によれば、部材端部とストップ部とが互いに面どうしでの対向配置状態となるので、ねじ止めするための締付けに伴って支持側部材と被支持側部材とが相対的に捩れた場合には、部材端部とストップ部とは少なくとも線接触状態で当接する。これは、点接触する場合に比べて、当接箇所の変形や経たりが少なくなり、安定した回り止め機能を維持できる利点がある。
【0019】
請求項4の発明によれば、螺装部として、被支持側部材に形成された単一の孔を設定したものであり、孔に通される単一の軸やボルトを用いて簡便に被支持物と被支持側部材とのねじ止めが行える緩衝具を提供することができる。
【0020】
請求項5の発明によれば、部材端部及び/又はストップ部がゴム膜で覆われているから、回り止め手段の動作による部材端部とストップ部との当接がゴム膜を介して行われるようになり、当接のショックが和らげられて衝突音が抑制されるとか、当接箇所の変形が抑制されて耐久性が増すといった利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】緩衝具を示す一部切欠きの正面図
図2図1の緩衝具を示す一部切欠きの平面図
図3】回り止め手段を示す要部の拡大正面図
図4】緩衝具の使用例の要部を示す一部切欠き断面図
図5】鉄道車両におけるメイントランスの概略の支持構造図
図6】従来の緩衝具を示し、(a)は平面図、(b)は正面図
図7】従来の緩衝具における不都合を示す平面図
図8】従来の緩衝具の使用例を示す要部の一部切欠き断面図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明による緩衝具の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書や特許請求の範囲における「及び/又は」とは、「及び」と「又は」との双方の意味を含んでいるものと解する。
【0023】
〔実施形態1〕
実施形態1による緩衝具Aは、図1図2に示すように、硬質プレートの一例である金属板製で上側の被支持側部材1と、金属板製で下側の支持側部材2と、それら両部材1,2間に介装される左右のゴム製弾性材3,3とを有して構成されている。そして、被支持側部材1に被支持物である段付軸ボルト11(図5を参照)をねじ止めするための螺装部rである中心孔1Hが設けられるとともに、中心孔1Hの軸心Pに関する支持側部材2と被支持側部材1との相対回動を規制する回り止め手段10が装備されている。
【0024】
被支持側部材1は、左右中央の平面部1A、平面部1Aの左右に続く一対の傾斜壁部1a,1a、及び傾斜壁部1aの左右先端部から下方に折り曲げられて形成される垂下壁である左右一対のストップ部s,sを有し、平面視で矩形を、かつ、正面視で略M字形状を呈する厚肉鋼板で構成されている。中心孔1Hは、被支持側部材1としての前後左右の中心位置に形成される単一の円孔である。
左右のストップ部sは、所定の傾斜角度(例:45度)を有する傾斜壁部1aから垂下状態となるような角度(例:135度)曲げられることにより形成されており、実施形態1においては下向きの板端部で形成されている。なお4は、傾斜壁部1aとストップ部sとの間の屈曲部分(符記省略)の上面に形成された打刻部である。
【0025】
支持側部材2は、左右中央の平面部2Aと、平面部2Aの左右に続く一対の傾斜壁部2a,2aとを備え、平面視で矩形を、かつ、正面視で上開き形状を呈する厚肉鋼板で構成されている。平面部2Aには、支持側部材2としての前後左右の中心位置に単一の円孔で成る中心孔2Hが形成されており、その周囲4箇所には、軸心Pに関して均等角度毎に配される計4本の植込みボルト5が垂下姿勢で螺着されている。なお、中心孔1Hの軸心Pは中心孔2Hの軸心でもある。
【0026】
弾性材3は、上下の傾斜壁部1a,2aの間に介装されるゴムの塊で成り、加硫接着により被支持側部材1及び支持側部材2のそれぞれに一体化されている。つまり、緩衝具Aは、弾性材3,3により被支持側部材1と支持側部材2とが一体化される構造である。弾性材3の両部材1,2に接触する箇所は、滑らかな曲線で拡がる裾野状に一体化される状態に形成されている。
【0027】
回り止め手段10は、図1図3に示すように、支持側部材2の傾斜壁部2aの端部で成る部材端部6であり、その部材端部6に外方から回り込んでストップ部sが近接配備されている。傾斜壁部2aの先端の下側角部分は、ストップ部sと対向配備状態となるように斜めに角度(例:45度)が施された当接面7とされている。これにより、ストップ部sの内側面8と当接面7とは互いに平行な面として対向配備されている。
【0028】
図3に示すように、当接面7の表面は薄膜状のゴム膜9で覆われている。このゴム膜9は、弾性材3の成形時に部材端部6の表面に、弾性材3の成分であるゴムの薄膜が生じてしまう現象を利用したものであり、専用の形成工程や専用の部材を追加することなく、ゴム膜9を設けることができている。
当接面7と内側面8との左右方向で重なっている部分の上下重なり寸法をx、左右方向の対向寸法をyとすると、一例として、x=5〜10mm、y=0〜0.5mmである。
【0029】
緩衝具Aの使用例としては、図5に示すように、鉄道車両におけるメイントランスなどの床下機器の支持装置とされたものがある。図5において、床下機器(図示省略)を支持する機器フレーム12が、鉄道車両の床下フレーム13に載せ付けられた緩衝具Aを用いることにより、吊り下げられるような状態で支持されている。
この図5に示す使用例の構造は、従来技術において述べた図8に示す構造のものと、従来の緩衝具Bが本発明による緩衝具Aに代わる以外は同一であり、対応する箇所には同一の符号を付して説明が為されたものとし、以下省略する。
【0030】
次に、ねじ止めによる捩れの改善について説明する。図6,7に示す従来の緩衝具Bを用いた図8に示す使用例において、緩衝具Bの弾性材3に作用する応力τは、単純に上下方向の荷重が掛かる場合(図7の紙面上側に描かれている緩衝具Bを参照)の例は、τ=0.272MPaであった。
そして、取付ナット17の締付けによって被支持側部材1が回動(連れ回り)する場合における弾性材3に作用する場合(図7の紙面下側に描かれている緩衝具Bを参照)の例は、τ=3.393MPaであった。ねじ止めによる初期捩れが加わることにより、応力が実に約12.5倍に増大していたのである。
【0031】
これに対して、本発明による緩衝具Aを用いた図5に示す使用例において、取付ナット17の締付けによって被支持側部材1が回動(連れ回り)しても、回り止め手段10によって極僅かに捩れるだけに止り、弾性材3に作用する応力τの例は、τ=0.307MPaであった。これは、前述した従来の緩衝具Bにおける単純な上下荷重による場合の1.13倍(=0.307÷0.272)に過ぎず、同条件では約12.8分の一(3.393/0.307)へ劇的に減少している。
【0032】
以上のように、本発明による緩衝具Aによれば、被支持側部材1を曲げながら延ばす程度という、部品点数は増加せずコストも殆ど上がらない軽微な改造でありながら、弾性材3の顕著な応力緩和作用が得られて耐久性が大きく向上する効果を奏することができる。また、部材端部6には、弾性材3の加硫時にゴムを被覆することができるから、ストップ部sとの当接による金属材どうしの衝突が防止できて、経済的に騒音低減や異常摩耗が抑制又は防止できる利点もある。
【0033】
〔別実施形態〕
支持側部材や被支持側部材が平板状であるとか、軸心Pが横向きである緩衝具Aでも良い。ねじ止めするための螺装部rは、中心孔1Hのほか、単一のボルトや軸、或いは矩形の孔など、種々の変更設定が可能であり、また、支持側部材2を棒状体やフレームなどの支持物にねじ止めする手段でも良い。
【0034】
緩衝具Aは、下記のような構成であっても良い。
1.回り止め手段10が、締付け時にトルクの掛かる方向側にのみ装備される構成
2.回り止め手段10が、左右いずれか側にのみ設けられる構成
3.部材端部6が被支持側部材1に、ストップ部sが支持側部材2に形成される構成
4.部材端部6に回り込むストップ部sが、支持側部材2や被支持側部材1の前後に設けられる構成
【符号の説明】
【0035】
1 被支持側部材
1A 平面部
1H 孔
1a 傾斜壁部
2 支持側部材
2A 平面部
2a 傾斜壁部
3 弾性材
6 部材端部
9 ゴム膜
10 回り止め手段
P 軸心
r 螺装部
s ストップ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8