(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
[第1の実施形態]
以下、本発明に係る情報処理装置を含む、情報処理システム10の第1の実施形態を
図1乃至
図14を用いて説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10のシステム構成図を示している。
図1に示すように、情報処理システム10は、サーバ装置101及び携帯端末200を含む。サーバ装置101は、インターネットや専用線等のネットワーク300に接続されたサーバ用コンピュータである。また、このサーバ装置101と同じく、ネットワーク300に有線または無線で接続された端末装置である携帯端末200が、互いに通信可能に設定されることにより情報処理システム10が構成される。なお、本実施形態において、情報処理システム10は、サーバ装置101と携帯端末200を含むものとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、情報処理システム10は、クラウドコンピューティング形式のシステムとして構成されてもよい。この場合、ユーザは、情報処理システム10のコンピュータ処理をネットワーク300経由でサービスとして利用する。また、情報処理システム10は、ASPのサーバを含むシステムとして構成されてもよい。
【0020】
本実施形態では、情報処理システム10は、商品情報として、特に保険商品に関する情報を扱うことを例として説明するが、商品情報は保険商品情報に限定されるものではない。この情報処理システム10は、ユーザからの要求に応じて、当該ユーザに適した保険商品に関する情報を提供するように構成される。ユーザは携帯端末200に所定の情報を入力することで、自分に適した保険商品に関する情報を取得することができる。この場合、
図1には図示しないが、保険商品を取り扱う保険会社の端末がネットワーク300に接続し、適宜サーバ装置にアクセス可能な状態になっていることが望ましい。
【0021】
図2を用いて本システムの全体的な処理の概要を説明する。
図2は情報処理システム10の処理の流れの概要を模式的に示した図である。
図2に示すように、ユーザが資料請求等の問合せを実施する際(S1)、サーバ装置101が、保険会社700の窓口となって、ユーザとのやりとりを中継する(S2)。
【0022】
ユーザは携帯端末200を操作して、サーバ装置101のデータベース600にアクセスし、記憶されている保険商品情報から、必要なレコードを取得する(S3)ことができる。
【0023】
保険商品情報は、年齢、性別、及び保険商品の募集文書番号を含む複数のレコードから構成される。
図3は保険商品情報の一例を示す図である。保険商品情報は、複数の保険商品についてのレコードの集合である。各保険商品の各レコードには、年齢、性別、未婚・既婚の種別、子供の数、持ち家の有無、持病の有無、職業等のユーザ情報に関する項目に対応する、補償内容及び保険料等が対応付けられて格納されている。また、各レコードの先頭列には保険商品の名称(商品名)が、また、末尾には保険商品の文書番号である募集文書番号が格納されている。なお、募集文書番号は、保険商品ごとに一意に定められる番号である。
【0024】
携帯端末200は、データベース600から、ユーザの年齢・性別をトリガーとして、必要なレコードのみをダウンロードし、携帯端末200内に記憶する(S3)。これによって、保険商品の検索を行う際に、その都度データベース600にアクセスする必要がなくなり、適切な保険商品をユーザに提示するための時間を短縮することができる。
【0025】
サーバ装置101のデータベース600には、保険会社の端末(
図2では保険会社700)は直接アクセスすることはできない。保険会社700は、サーバ装置101が有するミラーのデータベース601にアクセスし、保険商品情報を参照することができる(S4)。
【0026】
保険商品に更新があった場合には、データベース600に格納された、更新が行われた保険商品に関連する全レコードに対して、新たな募集文書番号が振り直される。例えば、
図3において、レコード50001〜531200までは同一の保険商品のレコードであり、募集文書番号として、13−A−02という番号が振られている。この場合、例えば、レコード501に更新があった場合、レコード50001〜531200のすべてに対して、新たな募集文書番号が振り直される。
【0027】
これによって、携帯端末200がS3において、保険商品情報をダウンロードしてから長期間ネットワークにアクセスしなかったなどの理由により、データベース600内の最新の保険商品情報から、携帯端末200が有する保険商品情報の内容が乖離してしまった場合であっても、携帯端末200が資料請求(S1)の際に募集文書番号を送信することで、携帯端末200が記憶している保険商品情報が最新か否かを判断し、最新でない場合には更新を促すことができる。このような募集文書番号による最新か否かの判断は、サーバ装置101が自動で行うものとしてもよいが、本実施形態では、保険会社700において、人が目視によって行い、最新でない場合には、最新の募集文書番号に対応する資料を送信するものとする。また、最新でない場合には、人が手動によって携帯端末200に更新を通知するものとしてもよい。
【0028】
このような情報処理システム10を実現するための具体的な構成について、以下に説明する。
【0029】
図4は、本実施形態におけるサーバ装置101のブロック図の一例である。サーバ装置101は任意の構成で構築可能であるが、例えば
図4に示すように、通信部110と、制御部120と、記憶部130とを備えていることが望ましい。
【0030】
通信部110は、サーバ装置101をネットワーク300に接続するように構成される。例えば、通信部110は、LANモジュール、LANカード、アナログモデム、ISDNモデム等、及び、これらをシステムバス等の伝送路を介して処理部と接続するためのインタフェースから構成されるものとしてもよい。
【0031】
記憶部130は、
図2におけるデータベース600のことを指す。記憶部130には、
図3に示したような保険商品情報が、保険情報テーブル401として記憶されている。
【0032】
例えば、この保険商品情報テーブル401において、ユーザ情報に関する項目が、年齢(16〜80歳)、性別(男・女)、未婚・既婚の種別(未婚・既婚)、子供の数(0人・1人・2人・3人・4人以上)、持ち家の有無(有・無)、持病の有無(有・無)、職業(学生・会社員・自営業・パート・無職・その他)の7項目とした場合、保険商品ごとに、31200つのレコード(65×2×2×5×2×2×6)を有することになる。そして、これらレコードの1つ1つに、保険商品の名称(商品名)、補償内容、保険料及び募集文書番号が関連付けられている。例えば、
図3のレコード51200には、商品名が「○○」で、募集文書番号が13−A−02である保険商品について、年齢30歳、性別女性、未婚、子供の数0、持ち家有り、持病有り、職業会社員の場合に、毎月の保険料が7360円、補償額が1日あたり1万円という保険の内容が特定されている。
【0033】
制御部120は、
図4には示さないがCPU及びメモリから構成される。制御部120は、例えば、後述する第1送信部2112から第1の情報が送信された際に、当該第1の情報に対応するレコードを、保険商品情報テーブル401から抽出して、携帯端末200に送信することができる。
【0034】
次に、本実施形態に係る携帯端末200の構成を、
図5を用いて説明する。
図5は携帯端末200のブロック図である。携帯端末200は、ネットワーク300を介してサーバ装置101と通信する機能を備えた情報処理装置である。具体的には、携帯電話やスマートフォン、ノートPC、PDA等が挙げられる。なお、本実施形態では、ユーザがサーバ装置101にアクセスするために用いる情報処理装置を携帯端末200としているが、これに限定されるものでなく、例えば、可搬性を有さないデスクトップPCなどの端末装置であってもよい。
【0035】
この携帯端末200は、
図5に示すように、通信部210と、入力部220と、記憶部230と、CPU及びメモリを含む主制御部2100とを備えている。
【0036】
通信部210は、携帯端末200をネットワーク300に接続するためのものである。通信部210は、通信部110と同様、LANモジュール、LANカード、アナログモデム、ISDNモデム等、及び、これらをシステムバス等の伝送路を介して処理部と接続するためのインタフェースから構成されるものとしてもよい。
【0037】
入力部220は、ユーザからの操作を受け付けるものであり、本実施形態では、タッチパネルのことをさす。以下、入力部220のことをタッチパネルと呼ぶ。タッチパネルは、液晶パネルのような表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組合せた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作するものをいう。タッチパネルの入力方式には、抵抗膜方式や静電容量方式などの既存の技術を用いることができる。
【0038】
主制御部2100は、CPU及びMPU等の演算処理部2110、及びROM2120を備えている。演算処理部2110は、各種入力に基づき、ROM2120に記録されたプログラムを実行することで、各種機能部を動作させる。このプログラムは、microSD等の外部メモリに記憶され、もしくはネットワーク300を介して配布され、携帯端末200にインストールされるものであってもよい。ROM2120は、OS(Operating System)をはじめとする、携帯端末200のシステムが処理に必要とするデータ等が記憶されている。
【0039】
さらに、演算処理部2110には、機能部として、第1受付部2111、第1送信部2112、受信処理部2113、第2受付部2114、第2送信部2115、提示部2116、第3受付部2117、第3送信部2118、更新部2119が備えられている。また、図には示さないが、演算処理部2110は、タッチパネル及び通信部210とのインタフェース回路を有しており、各機能部が必要に応じてこの回路を通じて、タッチパネルや通信部210の制御を行っている。
【0040】
第1受付部2111は、ユーザから、ユーザの年齢または生年月日及び性別を含む第1の情報の入力を受け付けるように構成される。第1受付部2111は、タッチパネルとのインタフェース回路を経由して、ユーザのタップ操作を、タッチパネルへの入力として検知することができる。第1の情報には、年齢または生年月日及び性別の他、保険加入の有無、現在の月額保険料、既婚・未婚の種別等の保険商品を特定するために最低限必要な情報を含むものとしてもよいが、本実施形態においては、第1の情報は年齢と性別のみとし、その他の最低限必要な情報は後述する第2の情報とする。
【0041】
第1送信部2112は、第1の情報をサーバ装置101に送信するように構成される。具体的には、受け付けられた第1の情報を、通信部210経由で送信する。サーバ装置101の制御部120は、送信された第1の情報を、記憶部130上に記憶する。これによって、ユーザは、一度、第1の情報を入力すると、次回以降の入力は省略して、情報処理システム10が提供するサービスを受けることができる。
【0042】
受信処理部2113は、サーバ装置101から、ユーザの年齢及び性別に関連する保険商品情報を受信し、記憶部130に記憶する。具体的には、サーバ装置101が第1の情報に応じて保険商品情報テーブル401から抽出したレコードを受信し、後述する記憶部130に保険商品情報サブテーブル402を作成し、記憶する。この保険商品情報サブテーブル402は、保険商品情報テーブル401に記憶されたレコードのうち、第1の情報に関するレコード、つまりユーザの年齢、性別に対応するレコードのみが記憶される。
【0043】
第2受付部2114は、ユーザから第2の情報の入力を受け付けるように構成される。第2の情報は、第1の情報よりも詳細なユーザ情報をいう。例えば保険加入の有無、現在の月額保険料、既婚・未婚の種別、子供の有無、子供の年齢、持ち家の状況、持病の有無、職業、月収などを第2の情報としてもよい。
【0044】
第2送信部2115は、サーバ装置101との通信状態を判定し、通信可能である際に、第2の情報をサーバ装置101に送信し、通信不可能である際に、第2の情報のサーバ装置101への送信を待機するように構成される。送信された第2の情報は、サーバ装置101の制御部120によって記憶部130に記憶される。また、制御部120は、第2の情報及び第1の情報を適宜保険会社700へと送信する。これによって、サーバ装置101を介して、ユーザが保険会社700へ問合せをする際に、保険会社700は当該ユーザに関する情報を事前に入手することができ、スムーズな対応を受けることが可能となる。
【0045】
提示部2116は、第2の情報に基づいて記憶部230に記憶された保険商品情報を検索し、第2の情報に関連する保険商品情報を抽出し、抽出された商品情報をユーザに提示するように構成される。例えば、提示部2116は、第2の情報に関連する保険商品情報のうち、月額保険料の最も安価なもののみを、タッチパネルに表示させるものとしてもよい。提示部2116が、第2の情報から適切な保険商品を検索する際に、サーバ装置101にアクセスせずに、保険商品情報サブテーブル402を検索対象とすることで、ユーザへの保険商品の提示までの時間を短縮することが可能となる。
【0046】
第3受付部2117は、提示された保険商品情報のうちの少なくとも1つについて、ユーザから、当該商品情報に関する資料を請求するための指示を受け付けるように構成される。例えば、資料請求を実行することを示すボタンへのタップや、プルダウンでの選択を、資料を請求するための指示として受け付けることができる。
【0047】
第3送信部2118は、資料を請求する保険商品情報に関する募集文書番号を、サーバ装置101に送信するように構成される。サーバ装置101は募集文書番号を受信すると、保険会社700に送信する。これによって保険会社700において、その募集文書番号が最新か否かを判定することができる。
【0048】
更新部2119は、携帯端末200が、サーバ装置101と通信可能である場合には、サーバ装置101の保険商品情報テーブル401を適宜参照し、保険商品情報サブテーブル402を自動で更新する。例えば、保険商品情報テーブル401に、保険商品情報サブテーブル402にない募集文書番号が含まれる場合には、その募集文書番号に対して、第1の情報に関連するレコードを取得する。一方で、保険商品情報サブテーブル402に、保険商品情報テーブル401にない募集文書番号が含まれる場合には、当該募集文書番号を有するレコードを、保険商品情報サブテーブル402から削除する。
【0049】
より具体的に説明すると、例えば
図6に示すように、保険商品情報サブテーブル402には、年齢30歳、性別男性という第1の情報に対応するレコードが4つのみ記憶されているとする。このときの各レコードは、それぞれ文書番号13−YY−12、13−XX−95、13−ZZ−40、13−AA−50を有している。一方で、保険商品情報テーブル401には、募集文書番号13−YY−12、13−XX−96、13−ZZ−40、13−AA−50に関するレコードが格納されているとする。この場合、更新部2119は、保険商品情報サブテーブル402に格納されていない募集文書番号13−XX−96を有するレコードのうち、30歳男性に関するレコードであるレコード71206等を取得する。また、保険商品情報テーブル401に格納されていない募集文書番号13−XX−95を有するレコードであるレコード502を削除する。
【0050】
また、携帯端末200が長期間ネットワークにアクセスできなかった場合などにおいて、更新部2119は、第3の送信手段から送信された募集文書番号が、サーバ装置101で管理される保険商品情報の募集文書番号と異なる際に、サーバ装置101で管理される保険商品情報に基づいて、記憶部230に記憶された保険商品情報を更新するよう構成される。更新部2119は、上述した第3送信部2118の処理で、保険会社700において、携帯端末200から送信されてきた募集文書番号が最新でないと判定された場合に、保険会社700からの指示に基づいて、保険商品情報サブテーブル402を更新する。具体的には、サーバ装置101の制御部120が、事前に受信した第1の情報に基づいて、再度レコードを保険商品情報テーブル401から抽出し、携帯端末200へ提供する。このレコードは、受信処理部2113を介して、更新部2119へ渡され、更新処理が行われる。
【0051】
記憶部230には、受信処理部2113が受信した保険商品情報が記憶される。
図7は、記憶部230に記憶される保険商品情報サブテーブル402の例である。この例では、ユーザは第1の情報として、年齢30歳、性別男性、と入力している。この場合、
図7に示すように、記憶部130には、入力された第1の情報と関連があるレコード、つまり年齢の項目に30歳、性別の項目に男性が格納されているレコードのみが格納されている。
【0052】
このように構成された情報処理システム10における、処理フローについて、
図8のフローチャートを用いて説明する。なお、以下に説明する処理のフローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更してまたは並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
【0053】
まず、ユーザが携帯端末200を操作し、ネットワーク300を介して、サーバ装置101に携帯端末200を接続させる。このとき、サーバ装置101は、携帯端末200からの初回のアクセス時に、暗証番号を入力させ、認証を行うことが望ましい。認証に成功すると、携帯端末200のタッチパネルには
図9〜11に示す会員登録画面が表示される。なお、
図9〜11に示す会員登録画面は、スクロールによって表示される1つの画面としてもよい。
【0054】
まず、
図9の画面で、ユーザはタッチパネルを操作して氏名、生年月日及び年齢を入力する。年齢は生年月日から自動で計算され入力されるものとしてもよい。さらに、
図10・11の画面では、性別、現在の保険加入の有無を選択し、現在保険に加入している場合には、月額保険料及び年間保険料を入力する。また、既婚・独身を選択する。これらの入力した情報のうち、年齢及び性別は第1の情報として、第1受付部2111で受け付けられる(S101)。また、その他の情報は第2の情報として第2受付部2114に受け付けられる。
【0055】
入力後、「登録ボタン」がタップされると、第1送信部2112は、第1の情報を、通信部210を介してサーバ装置101に送信する(S102)。
【0056】
サーバ装置101は第1の情報を受信すると、第1の情報を参照し、この第1の情報に対応するレコードを保険商品情報テーブル401から抽出して、携帯端末200に送信する。送信されたレコードは、受信処理部2113によって受信され、記憶部130の保険商品情報サブテーブル402に格納される(S103)。これによって、記憶部230には、サーバ装置101で管理される保険商品情報のうち、ユーザが入力した第1の情報に関係するレコードのみが記憶される。上述した
図3の例の場合、サーバ装置101には、1つの保険商品あたり31200レコードが格納されていたが、この処理によって、携帯端末200が記憶するのは、1保険商品あたり240レコードに抑えられる。
【0057】
会員登録画面によって会員登録が行われると、次に
図12に示すような詳細情報入力画面によって詳細なユーザ情報の入力が求められる。
図12では、詳細なユーザ情報として、葬儀代、子供の入学費用等の特別支出の入力を求めている。この他にも、持ち家の有無、子供の有無、子供の人数、子供の年齢、持病状況、本人職業、配偶者職業、本人月収、配偶者月収、貯蓄額、特別収入額、現在の月額生活費などの入力を求めるものとしてもよい。これらの情報は、入力されると、第2受付部2114によって第2の情報として受け付けられる(S104)。
【0058】
次に、入力された第2の情報に基づいて、提示部2116が、携帯端末200の記憶部230を参照して、S103で受信したレコードの中から適切な保険商品に関するレコードを検索する(S105)。このとき提示部2116が、サーバ装置101への問い合わせを行わず、携帯端末200内で検索を行うこと、及び、携帯端末200に格納される保険商品情報は、サーバ装置101に格納されているものに比べ、はるかに少ないレコード数であることによって、検索結果をより早く提示することが可能となる。提示部2116は、第2の情報に基づく条件に該当する保険商品情報のうち、月額保険料の安いものから順に3つ提示することができる。
図13は、保険商品提示画面である。提示部2116は
図13に示す画面をタッチパネルに表示させることで、検索結果を提示する。
【0059】
図13に示す保険商品提示画面において、ユーザが詳細な情報が欲しい保険商品のチェックボックスにチェックを入れて、「資料請求」ボタンをタップすると、第3送信部2118が、サーバ装置101に対して、チェックの入った保険商品について、資料請求を送信する(S106)。
【0060】
図14は第2送信部2115による、第2の情報送信処理のフローを示すチャートである。第2受付部2114によって受け付けられた第2の情報は、会員登録画面で受け付けられたものと合わせて、第2送信部2115によって、サーバ装置101との接続状況に応じて送信される。
【0061】
第2送信部2115は、携帯端末200とサーバ装置101との通信状態を判定(S301)し、通信可能な場合(S301:YES)には第2の情報を送信し(S302)、通信不可能な場合(S301:NO)には、送信を待機する(S312)。この第2送信部2115による送信のタイミングは、設計により任意に変更可能である。例えば、第2の情報の入力受付直後としてもよいし、第3送信部2118の送信タイミングと同時に送信する、としてもよい。
【0062】
このように、携帯端末200が、第1の情報を受け付けたタイミングでサーバ装置101から、第1の情報に対応するレコードを取得し、この取得したレコードから、保険商品を検索することで、携帯端末200からサーバ装置101への接続を、最初にレコードを取得するときにみに抑えることができ、ユーザに適した保険商品を即座に提示することができる技術を提供することが可能になる。
【0063】
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
【0064】
例えば、既述の実施形態において、携帯端末200は、ネットワーク300を介して、サーバ装置101と直接アクセスする構成になっている。しかし、例えば、通信システムがWebサーバを有する場合には、携帯端末200とのやりとりをWebサーバが中継する構成としてもよい。これによって、セキュリティ上のリスクを低減することが可能となる。
【0065】
また、既述の実施形態において、携帯端末200からサーバ装置101に対して、資料請求を送信する構成の一例を述べたが、これに限らず、例えば、携帯端末200のタッチパネルに、「資料請求」ボタンとあわせて、「電話」ボタンを表示させる構成としてもよい。この「電話」ボタンがタップされると、携帯端末200の電話機能が起動し、ユーザが問い合わせを行いたい保険会社へ電話がかかるものとしてもよい。この場合、第1の情報及び第2の情報を、携帯端末200からサーバ装置101へ送信しておくことで、電話を受ける保険会社は、ユーザの情報を事前に把握しておくことができ、スムーズな対応が可能となる。
【0066】
また、既述の実施形態において、携帯端末200の演算処理部2110には、機能部として、第1受付部2111、第1送信部2112、受信処理部2113、第2受付部2114、第2送信部2115、提示部2116、第3受付部2117、第3送信部2118、更新部2119があらかじめ備わっている構成の一例を述べた。しかし、これに限らず、例えば、携帯端末200に所定のアプリケーションをインストールすることで、このように機能させることができるものとしてもよい。この場合、ユーザは携帯端末200を用いて、例えばサーバ装置101にアクセスし、所定のアプリケーションをダウンロードすることができる。サーバ装置101は、アプリケーションを配布する際に携帯端末200の電話番号を取得し、当該電話番号に対して、SMS(Short Message Service)を利用して、認証コードを記したショートメッセージを送信することで、アプリケーションの初回起動時にユーザに対して、携帯端末200に認証コードを入力させ、認証を行うことが可能になる。
【0067】
また、
図2において、保険会社700はデータベース600に直接アクセスせずに、ミラーのデータベース601にアクセスし、保険商品情報を参照する構成について述べた。が、これに限定されず、サーバ装置101のデータベース600に、保険会社700が直接アクセス可能とすることもできる。この場合、例えば、保険会社700は、自社が取り扱う保険商品の内容に変更があった際に、データベース600にアクセスし、データベース内に記憶された当該保険商品の保険商品情報を更新することができるものとしてもよい。
【0068】
また、既述の実施形態において、携帯端末200から資料請求があった際に、人が目視によって携帯端末200から送信された募集文書番号が、最新のものか否かを判断する構成について述べた。しかし、これに限定されず、例えば、サーバ装置101の制御部120が、後述する第3送信部2118から送信される募集文書番号を受信した際に、受信した募集文書番号と、サーバ装置101が管理する保険商品情報の募集文書番号を参照して、受信した募集文書番号が最新でない場合、すなわち、保険商品情報が更新されている場合には、更新部2119に更新処理を行うよう指示を送信する構成とことができる。このような処理は、通常はレコードに別途フラグ等を設けることで管理されるものである。本発明によれば、通常保険会社700が保険商品を管理する際に用いる、募集文書番号をサーバ装置101のデータベース600でも管理することで、フラグのようなレコードの更新状況を管理するための情報を別途設けることなく、各レコードの更新状態を管理することが可能となる。
【0069】
この場合の、資料請求をサーバ装置101が受信した際の処理のフローを示すチャートが
図15である。
図15において、第3送信部2118から、資料請求とともに送信される募集文書番号は、サーバ装置101の通信部110を介して、制御部120によって受信される。
【0070】
制御部120では、受信した募集文書番号が、サーバ装置101の記憶部130で管理される保険商品情報テーブル401に格納された募集文書番号と一致するか否かを判定する(S201)。制御部120が一致する、と判定した場合(S201:YES)には、資料請求がなされた保険商品を扱う保険会社へと、サーバ装置101から、資料請求が送信される(S202)。
【0071】
一方で、一致しないと判定した場合(S201:NO)には、制御部120は、携帯端末200の更新部2119に対して、サーバ装置101で管理するレコードを取得し、携帯端末200の記憶部130に格納される保険商品情報サブテーブル402を更新するよう指示を送る(S212)。
【0072】
指示を受けた更新部2119は、サーバ装置101の記憶部130に格納される保険商品情報テーブル401を参照し、保険商品情報サブテーブル402を更新する。
【0073】
また、既述の情報処理システム10は、以下に記すようなその他の実施形態でも実施可能である。その他の実施形態では、情報処理システム10は、携帯端末と、サーバ装置と、保険会社端末と、データベースと、ミラーデータベースとを備えることができる。
【0074】
この携帯端末は、携帯端末をネットワークに接続するための通信部と、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネルと、プログラムを実行することで各種機能部を、第1の受付手段と、第1の送信手段と、受信手段と、第2の受付手段と、提示手段と、第2の送信手段と、第3の受付手段と、第3の送信手段と、更新手段と、表示手段として動作させる制御部を有している。
【0075】
第1の受付手段は、ユーザのタッチパネルへのタップ操作による年齢または生年月日及び性別を含む第1の情報の入力を受け付けるように機能する。
【0076】
第1の送信手段は、第1の情報をサーバ装置に送信するように機能する。
【0077】
受信手段は、サーバ装置から、ユーザの年齢及び性別に関連する保険商品情報を受信し、記憶部に記憶するように動作する。なお、保険商品情報は、年齢、性別、未婚・既婚の種別、子供の数、持ち家の有無、持病の有無、職業を含むユーザ情報に関する項目と、ユーザ情報に対応する保険商品の名称、補償内容、保険料及び募集文書番号とを含む、複数のレコードから構成されるものである。
【0078】
第2の受付手段は、ユーザから第2の情報の入力を受け付けるように機能する。なお、第2の情報は、保険加入の有無、現在の月額保険料、既婚・未婚の種別、子供の有無、子供の年齢、持ち家の状況、持病の有無、職業、月収を項目に含むものである。
【0079】
提示手段は、第2の情報に基づいて前記記憶部に記憶された保険商品情報を検索し、第2の情報に関連する保険商品情報を抽出し、抽出された保険商品情報を前記ユーザに提示するように機能する。
【0080】
第2の送信手段は、サーバ装置との通信状態を判定し、通信可能である際に、第2の情報を該サーバに送信し、通信不可能である際に、第2の情報の該サーバへの送信を待機するように機能する。
【0081】
第3の受付手段は、提示された保険商品情報のうちの少なくとも1つについて、ユーザから、当該保険商品情報に関する資料を請求するための指示を受け付けるように機能する。
【0082】
送信手段は、資料を請求する保険商品情報に関する文書番号を、サーバ装置に送信するように機能する。
【0083】
更新手段は、第3の送信手段から送信された文書番号が、サーバ装置で管理される保険商品情報の文書番号と異なる際に、サーバ装置で管理される保険商品情報に基づいて、記憶部に記憶された保険商品情報を更新するように機能する。
【0084】
表示制御手段は、タッチパネル上に、ユーザに第1の情報を入力させるための会員登録画面と、第1の情報を登録させるための登録ボタンと、第3の情報を前記サーバ装置に送信するための資料請求ボタンとを表示させるように機能する。
【0085】
次に、サーバ装置は、サーバ装置をネットワークに接続する通信部と、プログラムを実行することで各種機能部を、配布手段と、電話番号取得手段と、暗証番号送信手段と、第1の情報受付手段と、保険商品情報送信手段と、データベース更新手段として動作させる制御部とを有している。
【0086】
配布手段は、携帯端末の制御部の各種機能部を動作させるためのプログラムを前記携帯端末へ配布するように機能する。
【0087】
電話番号取得手段は、携帯端末が、該携帯端末の制御部の各種機能部を動作させるためのプログラムをダウンロードした際に、携帯端末の電話番号を取得するように機能する。
【0088】
暗証番号送信手段は、電話番号に対して暗証番号を送信するように機能する。
【0089】
第1の情報受付手段は、第1の情報を受け付けるように機能する。
【0090】
保険商品情報送信手段は、受け付けた第1の情報に対応する保険商品情報をデータベースから抽出し、携帯端末に送信するように機能する。
【0091】
データベース更新手段は、保険会社端末から依頼を受信して、データベースのマスタデータを更新または追加するように機能する。
【0092】
保険会社端末は、保険会社職員が使用する端末である。保険会社端末は、サーバ装置を介して受信した第3の情報に含まれる募集文書番号が最新でない際に、最新の募集文書番号に対応する保険商品に関する資料の送信を受け付ける資料送信受付部と、ミラーデータベースにアクセスして、当該ミラーデータベースに記憶されている保険商品情報を閲覧する閲覧部と、サーバ装置に、マスタデータの更新または追加を依頼するマスタデータ変更部と、を有している。
【0093】
さらに、データベースは、保険商品情報のマスタデータを記憶し、携帯端末及び前記サーバ装置からのアクセスを許可することができる。また、ミラーデータベースは、データベースに同期して、マスタデータに記憶されている保険商品情報のバックアップを記憶し、保険会社端末及び前記サーバ装置からのアクセスを許可するものである。