(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5987113
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】巻線型回転電機
(51)【国際特許分類】
H02K 5/04 20060101AFI20160825BHJP
H02K 5/20 20060101ALI20160825BHJP
H02K 5/18 20060101ALI20160825BHJP
H02K 9/06 20060101ALI20160825BHJP
【FI】
H02K5/04
H02K5/20
H02K5/18
H02K9/06 D
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-523662(P2015-523662)
(86)(22)【出願日】2013年6月24日
(86)【国際出願番号】JP2013003939
(87)【国際公開番号】WO2014207780
(87)【国際公開日】20141231
【審査請求日】2015年12月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】501137636
【氏名又は名称】東芝三菱電機産業システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】特許業務法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷 良二
【審査官】
柿崎 拓
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−223990(JP,A)
【文献】
実開昭58−31764(JP,U)
【文献】
実開平5−15662(JP,U)
【文献】
特開2012−130168(JP,A)
【文献】
特開2003−164111(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/00−5/26
H02K 9/00−9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
密閉された本体ハウジングと、
前記本体ハウジング内に固定された固定子と、
前記本体ハウジングに固定された軸受と、
前記軸受によって回転可能に支持されて前記本体ハウジングを貫通して延びる回転シャフトと、
前記回転シャフトに固定されて前記固定子内側で回転可能で回転子巻線を備えた回転子と、
前記本体ハウジングの軸方向外側で前記回転シャフトに固定された外扇と、
前記外扇の半径方向外側に配置されて前記外扇の回転によって生じる風を前記本体ハウジングの外側表面に導く外扇カバーと、
前記回転シャフトに固定されて前記回転子巻線と電気的に接続されたコレクタリングと、
前記コレクタリングと摺動するブラシと、
前記コレクタリングおよび前記ブラシを覆って密閉可能で、開閉可能なコレクタ部ハウジング開閉蓋を備えたコレクタ部ハウジングと、
前記コレクタ部ハウジングの半径方向外側に通風路を形成して前記コレクタ部ハウジングの半径方向外周を覆い前記外扇カバーに接続される開閉可能なコレクタ部ハウジングカバーと、
を有することを特徴とする巻線型回転電機。
【請求項2】
前記コレクタ部ハウジングカバーの内側で、前記コレクタ部ハウジングの外表面に冷却フィンが形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の巻線型回転電機。
【請求項3】
前記コレクタ部ハウジングカバーは、前記コレクタ部ハウジングの半径方向外周全体を覆うこと、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の巻線型回転電機。
【請求項4】
前記回転シャフトは水平方向に延び、
前記ブラシは前記コレクタリングの上半部に半径方向外側から押し付けられるように構成され、
前記コレクタ部ハウジング開閉蓋は前記コレクタ部ハウジングの上半に設けられており、
前記コレクタ部ハウジングカバーは、前記コレクタ部ハウジング開閉蓋の半径方向外側を覆って開閉可能な上部カバーと、前記上部カバーと接合可能な下部カバーとを備えること、
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の巻線型回転電機。
【請求項5】
前記上部カバーと前記下部カバーとを接続するヒンジと、前記上部カバーと前記下部カバーとを開閉可能に締結する係合具とを有すること、を特徴とする請求項4に記載の巻線型回転電機。
【請求項6】
前記上部カバーと前記下部カバーとは、係合・解放が可能な係合具により着脱可能であること、を特徴とする請求項4に記載の巻線型回転電機。
【請求項7】
前記上部カバーと前記下部カバーとを接合する複数のボルトをさらに有すること、を特徴とする請求項4に記載の巻線型回転電機。
【請求項8】
前記コレクタ部ハウジング内で前記回転シャフトに固定されたコレクタ部内扇をさらに有すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の巻線型回転電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ブラシおよびコレクタリングを備えた巻線型回転電機に関し、特に、全閉型の巻線型回転電機に関する。
【背景技術】
【0002】
巻線型回転電機においては、回転子巻線に電流を供給または回転子巻線から電流を取り出すために、回転子とともに回転するコレクタリングが配置され、このコレクタリングと摺動するブラシが、固定子側に固定して取り付けられている(特許文献1参照)。コレクタリングとブラシとの間では、機械的に摺動しながら電流が流れるので、発熱する。そのため、コレクタリングおよびブラシを冷却する必要がある。
【0003】
全閉型の巻線型回転電機においては、コレクタリングとブラシはコレクタ部ハウジング内に密封されている。コレクタ部ハウジングの外側に冷却フィンが形成されていて、コレクタ部ハウジング内の熱がこの冷却フィンを通じて外気に放出されるようになっている。
【0004】
また、ブラシは、この巻線型回転電機の運転によって徐々に磨耗するので、時々新品と交換することが必要であり、その交換作業や検査作業をできるようにするために、コレクタ部ハウジングには、開閉可能な点検カバー(コレクタ部ハウジング開閉蓋)が設けられている。
【0005】
なお、通常の全閉型の巻線型回転電機では、回転軸のフレーム外側部に外扇が固定され、この外扇によって冷却空気が、フレームの外表面に沿って流れ、固定子外側のフレームが冷却されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−130168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述のように、従来の全閉型の巻線型回転電機においては、コレクタ部ハウジングの外側に冷却フィンが形成されていて、コレクタ部ハウジング内の熱がこの冷却フィンを通じて外気に放出されるようになっている。しかし、この冷却フィンの外側は外気による自然放熱となっており、必ずしも充分な冷却がなされているとは言えなかった。
【0008】
この発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、全閉型の巻線型回転電機のコレクタ部ハウジングの外側の冷却を促進して、ブラシとコレクタリングとの接触部の過熱を防ぐことを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る巻線型回転電機は、上記目的を達成するために、密閉された本体ハウジングと、前記本体ハウジング内に固定された固定子と、前記本体ハウジングに固定された軸受と、前記軸受によって回転可能に支持されて前記本体ハウジングを貫通して延びる回転シャフトと、前記回転シャフトに固定されて前記固定子内側で回転可能で回転子巻線を備えた回転子と、前記本体ハウジングの軸方向外側で前記回転シャフトに固定された外扇と、前記外扇の半径方向外側に配置されて前記外扇の回転によって生じる風を前記本体ハウジングの外側表面に導く外扇カバーと、前記回転シャフトに固定されて前記回転子巻線と電気的に接続されたコレクタリングと、前記コレクタリングと摺動するブラシと、前記コレクタリングおよび前記ブラシを覆って密閉可能で、開閉可能なコレクタ部ハウジング開閉蓋を備えたコレクタ部ハウジングと、前記コレクタ部ハウジングの半径方向外側に通風路を形成して前記コレクタ部ハウジングの半径方向外周を覆い前記外扇カバーに接続される開閉可能なコレクタ部ハウジングカバーと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、全閉型の巻線型回転電機のコレクタ部ハウジングの外側に強制的に外気が流れるので、その冷却が促進され、ブラシとコレクタリングとの接触部の過熱を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る巻線型回転電機の第1の実施形態の正面図であって、上半部を断面で示し、下半部を外観で示す図である。
【
図2】
図1の巻線型回転電機を反負荷側から見た側面図である。
【
図3】
図1の巻線型回転電機において、コレクタ部ハウジングカバーの上部カバーおよびコレクタ部ハウジング開閉蓋を開いた状態を反負荷側から見た側面図である。
【
図4】
図2の巻線型回転電機における、コレクタ部ハウジングカバーの側面図である。
【
図5】
図4のコレクタ部ハウジングカバーの正面図である。
【
図6】本発明に係る巻線型回転電機の第2の実施形態のコレクタ部ハウジングカバーの側面図である。
【
図7】
図6のコレクタ部ハウジングカバーの正面図である。
【
図8】
図6のコレクタ部ハウジングカバーの上部カバーを開いた状態を示す側面図である。
【
図9】本発明に係る巻線型回転電機の第3の実施形態のコレクタ部ハウジングカバーの側面図である。
【
図10】
図9のコレクタ部ハウジングカバーの正面図である。
【
図11】
図9のコレクタ部ハウジングカバーの上部カバーを開いた状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。ここで、互いに共通または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
【0013】
[第1の実施形態]
図1〜
図5を参照して第1の実施形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る巻線型回転電機の第1の実施形態の正面図であって、上半部を断面で示し、下半部を外観で示す図である。ただし、
図1で、コレクタ部ハウジングカバーの下半部は外径のみを実線で示し、コレクタ部ハウジングカバーは透明なものとして、その内側のコレクタ部ハウジングの外観を示している。
図2は、
図1の巻線型回転電機を反負荷側から見た側面図である。
図3は、
図1の巻線型回転電機において、コレクタ部ハウジングカバーの上部カバーおよびコレクタ部ハウジング開閉蓋を開いた状態を反負荷側から見た側面図である。ただし、
図3では外扇カバー等の図示を省略している。
図4は、
図2の巻線型回転電機における、コレクタ部ハウジングカバーの側面図である。
図5は、
図4のコレクタ部ハウジングカバーの正面図である。
【0015】
この実施形態の巻線型回転電機で、水平方向に延びる回転シャフト10が2個の軸受11によって支持されている。2個の軸受11にはさまれた位置で、回転シャフト10には、回転子巻線13を備えた回転子12が取り付けられている。回転子12の半径方向外側を取り囲むように、固定子巻線14を備えた固定子15が配置されている。固定子15は、その外側に配置された本体ハウジング16に固定されている。本体ハウジング16は、固定子15およびその内側の回転子12を密閉している。
【0016】
本体ハウジング16の外表面にはフィン25が形成されている。
【0017】
回転シャフト10の両端は本体ハウジング16から突出している。回転シャフト10の一方の端部は負荷に接続されるもので、負荷側端部17になっている。以下、負荷側端部17に近い側を負荷側と称し、その反対側を反負荷側と称する。
【0018】
本体ハウジング16の軸方向外側の反負荷側で、回転シャフト10に外扇18が取り付けられている。この外扇18の半径方向外側を覆うように外扇カバー19が、本体ハウジング16に対して固定されて取り付けられている。
【0019】
外扇18よりもさらに反負荷側で回転シャフト10に、コレクタリング20が取り付けられている。図示の例ではコレクタリング20は3個あって、これらが回転軸方向に並んで配置されている。各コレクタリング20は、回転シャフト10に沿って軸方向に延びるリード部(図示せず)を通じて回転子巻線13と電気的に接続されている。
【0020】
ブラシ21が、各コレクタリング20の上半部と摺動するように配置されている。ブラシ21はコレクタ部ハウジング22に固定されている。コレクタ部ハウジング22は、外扇カバー19に固定され、コレクタリング20およびブラシ21を覆って密閉している。ブラシ21には、外部と電気的に接続するリード部(図示せず)が接続されている。
【0021】
コレクタ部ハウジング22の半径方向外側を覆うようにコレクタ部ハウジングカバー23が取り付けられている。コレクタ部ハウジング22の外表面上には、軸方向に延びるフィン24が形成され、コレクタ部ハウジングカバー23はフィン24の半径方向外側を覆っている。コレクタ部ハウジングカバー23の負荷側は外扇カバー19に接続され、コレクタ部ハウジングカバー23の反負荷側端部は開放している。
【0022】
冷却風は、コレクタ部ハウジングカバー23の反負荷側端部から流入し、コレクタ部ハウジング22の外表面を冷却した後に外扇カバー19内に入り、外扇18を通って、本体ハウジング16の外側のフィン25の付近に向けて排出され、本体ハウジング16の外側を冷却する。
【0023】
コレクタ部ハウジング22内で回転シャフト10にコレクタ部内扇50が取り付けられている。
【0024】
ブラシ21は摩耗するため、適時に点検をしたり新品に交換したりする必要がある。そのため、コレクタ部ハウジング22およびコレクタ部ハウジングカバー23の上半部分を開閉できるように構成されている。
【0025】
コレクタ部ハウジング22の上半の一部に開口部(図示せず)が形成され、この開口部を開閉可能なコレクタ部ハウジング開閉蓋30が配置されている。
図3に示すように、コレクタ部ハウジング開閉蓋30は、ヒンジ31a、31bによってコレクタ部ハウジング22に開閉可能に支持された第1開閉蓋30aと第2開閉蓋30bとを備えている。コレクタ部ハウジング開閉蓋30を閉じたときに、コレクタリング20およびブラシ21を含む空間がコレクタ部ハウジング22内に密閉される。なお、
図3に示す例では、コレクタ部ハウジング開閉蓋30の外表面にはフィンが形成されていないが、コレクタ部ハウジング22の他の部分の外表面と同様にコレクタ部ハウジング開閉蓋30の外表面にフィンを設けてもよい。
【0026】
コレクタ部ハウジングカバー23は、
図3〜
図5に示すように、上部カバー32と、下部カバー33とを備えている。上部カバー32と下部カバー33は、それぞれがほぼ半円筒状であって、これらがヒンジ34で連結されている。また、上部カバー32と下部カバー33のヒンジ34の反対側位置に係合・解放が可能な係合具35が取り付けられていて、上部カバー32と下部カバー33とが閉じた状態で上部カバー32と下部カバー33とを互いに係合または解放できるようになっている。下部カバー33の端部は、下部カバー取付具51によって外扇カバー19(
図1参照)に固定されている。
【0027】
上部カバー32が閉じた状態では、上部カバー32と下部カバー33とが合わさって、コレクタ部ハウジング22の半径方向外側を覆う円筒状になる。また、上部カバー32が開いているときに、コレクタ部ハウジング開閉蓋30を開閉することができる。
【0028】
なお、
図1および
図5に示すように、上部カバー32および下部カバー33に、端子台ダクト36(
図2および
図3参照)を貫通させるための端子台ダクト部開口37が形成されている。
【0029】
以上説明したように、第1の実施形態の密閉型の巻線型回転電機によれば、当該回転電機の通常運転時において、外扇18の回転によって、冷却風が、コレクタ部ハウジングカバー23の反負荷側端部から流入し、コレクタ部ハウジング22の外表面を冷却した後に外扇カバー19内に入り、外扇18を通って、本体ハウジング16の外側のフィン25の付近に向けて排出され、本体ハウジング16の外側を冷却する。
【0030】
これにより、コレクタ部が外気によって強制的に冷却される。コレクタ部ハウジング22内で回転シャフト10にコレクタ部内扇50が取り付けられている。これにより、コレクタ部ハウジング22内空気が強制的に循環されて冷却される。これにより、コレクタ部の過熱を防ぐことができる。
【0031】
ブラシ21の交換や点検のときには、係合具35の係合を解放して、上部カバー32を押し上げて開き、コレクタ部ハウジング開閉蓋30を開くことができる。
【0032】
なお、この実施形態では、コレクタ部ハウジングカバー23およびコレクタ部ハウジング開閉蓋30の開閉に当たり、ねじ回しなどの工具を必要としないので、迅速な作業を行うことができる。
【0033】
[第2の実施形態]
図6〜
図8を参照して第2の実施形態について説明する。この実施形態は、コレクタ部ハウジングカバー23の構造が第1の実施形態と異なるが、その他の部分の構造は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0034】
図6は、本発明に係る巻線型回転電機の第2の実施形態のコレクタ部ハウジングカバーの側面図である。
図7は
図6のコレクタ部ハウジングカバーの正面図である。
図8は
図6のコレクタ部ハウジングカバーの上部カバーを開いた状態を示す側面図である。
【0035】
この実施形態では、コレクタ部ハウジングカバーの上部カバー32と下部カバー33とがヒンジ34(
図3〜
図5)で連結されておらず、係合・解放が可能な係合具35により4箇所で、分離可能に結合されている。
【0036】
この実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるほか、上部カバー32を下部カバー33から完全に取り外すことができる。これにより、コレクタ部ハウジング開閉蓋30を開くときに上部カバー32の干渉を避けることができる。
【0037】
[第3の実施形態]
図9〜
図11を参照して第3の実施形態について説明する。この実施形態は、第2の実施形態の変形であって、コレクタ部ハウジングカバー23の構造が第2の実施形態と異なるが、その他の部分の構造は第2の実施形態と同様である。以下、第2の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0038】
図9は、本発明に係る巻線型回転電機の第3の実施形態のコレクタ部ハウジングカバーの側面図である。
図10は
図9のコレクタ部ハウジングカバーの正面図である。
図11は
図9のコレクタ部ハウジングカバーの上部カバーを開いた状態を示す側面図である。
【0039】
この実施形態では、コレクタ部ハウジングカバーの上部カバー32と下部カバー33とを係合・解放する係合具35(
図6〜
図8)を用いず、ボルト40などを用いる。
【0040】
すなわち、上部カバー32と下部カバー33との係合部で、上部カバー32には複数のボルト孔(図示せず)が形成され、これらのボルト孔に対応する位置の下部カバー33にねじ孔が形成されている。上部カバー32のボルト孔の外側に平座金41を配して、外側からボルト40を、平座金41および上部カバー32のボルト孔に通して、さらにその内側にある下部カバー33ねじ孔にねじ込む。これにより、上部カバー32を下部カバー33に対して確実に取り付けることができる。また、ボルト40を外すことにより、上部カバー32を開くこともできる。
【0041】
この実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることができるほか、ボルト40等を用いることにより、安価な構造で、確実に、上部カバー32を下部カバー33に対して取り付けたり、取り外したりすることができる。
【0042】
[他の実施形態]
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0043】
10・・・回転シャフト
11・・・軸受
12・・・回転子
13・・・回転子巻線
14・・・固定子巻線
15・・・固定子
16・・・本体ハウジング
17・・・負荷側端部
18・・・外扇
19・・・外扇カバー
20・・・コレクタリング
21・・・ブラシ
22・・・コレクタ部ハウジング
23・・・コレクタ部ハウジングカバー
24・・・フィン(冷却フィン)
25・・・フィン(冷却フィン)
30・・・コレクタ部ハウジング開閉蓋
30a・・・第1開閉蓋
30b・・・第2開閉蓋
31a、31b・・・ヒンジ
32・・・上部カバー
33・・・下部カバー
34・・・ヒンジ
35・・・係合具
36・・・端子台ダクト
37・・・端子台ダクト部開口
40・・・ボルト
41・・・平座金
50・・・コレクタ部内扇
51・・・下部カバー取付具