特許第5987130号(P5987130)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5987130太陽電池パネル支持金具および太陽電池パネルの架台構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5987130
(24)【登録日】2016年8月12日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】太陽電池パネル支持金具および太陽電池パネルの架台構造
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/18 20140101AFI20160825BHJP
   H02S 20/24 20140101ALI20160825BHJP
   E04D 13/00 20060101ALI20160825BHJP
【FI】
   E04D13/18ETD
   H02S20/24
   E04D13/00 L
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-59955(P2016-59955)
(22)【出願日】2016年3月24日
【審査請求日】2016年6月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509196556
【氏名又は名称】アイユーソーラー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】友野 収
【審査官】 津熊 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5786083(JP,B1)
【文献】 登録実用新案第3173601(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3197219(JP,U)
【文献】 特開2014−152514(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/18
H02S 20/23
H02S 20/24
E04D 13/00
H02S 20/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
土台となる方塊体に固定される定着部と、該定着部に形成されて太陽電池パネルを支持するパネル支持部を備え、前記定着部が前記パネル支持部を支えて前記方塊体の上面に接する上側片と、該上側片より下方で前記上側片と対向して前記方塊体に面接触する下側片と、該下側片と前記上側片を一体化する連結片を有した太陽電池パネル支持金具であって、
前記定着部と対向し、前記方塊体の上面に接する上側片と、該上側片より下方で前記上側片と対向して前記方塊体に面接触する下側片と、該下側片と前記上側片を一体化する連結片を有するとともに、直接又は間接に前記定着部と結合一体化される対向部材を備え、
前記パネル支持部が前記方塊体における前記定着部と前記対向部材の対向方向の中間部に対応する位置に形成された
太陽電池パネル支持金具。
【請求項2】
前記定着部の連結片または前記対向部材の連結片の少なくともいずれか一方が、前記方塊体の側面に当接する当接面部を有する
請求項1に記載の太陽電池パネル支持金具。
【請求項3】
前記パネル支持部が、前記太陽電池パネルに係止される係止部を有し、
前記係止部が、前記太陽電池パネルの枠体の裏面で内周方向に突出する突片を支える受け片と、該受け片より上で前記突片を挟む挟持片を有し、
前記係止部と対になり前記枠体の側面に当接して前記係止部による係止状態を保持する挟持部が備えられた
請求項1または請求項2に記載の太陽電池パネル支持金具。
【請求項4】
前記挟持部が前記対向部材に一体形成された
請求項3に記載の太陽電池パネル支持金具。
【請求項5】
前記方塊体が、側面に開口する空洞を備えたコンクリートブロックであり、
前記定着部の下側片または前記対向部材の下側片の少なくともいずれか一方が、前記空洞の天井面に接するものである
請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の太陽電池パネル支持金具。
【請求項6】
土台となる方塊体に固定される定着部と、該定着部に形成されて太陽電池パネルを支持するパネル支持部を備え、前記定着部が前記パネル支持部を支えて前記方塊体の上面に接する上側片と、該上側片より下方で前記上側片と対向して前記方塊体に面接触する下側片と、該下側片と前記上側片を一体化する連結片を有した太陽電池パネル支持金具を備える太陽電池パネルの架台構造であって、
前記太陽電池パネル支持金具が、前記定着部と対向し、前記方塊体の上面に接する上側片と、該上側片より下方で前記上側片と対向して前記方塊体に面接触する下側片と、該下側片と前記上側片を一体化する連結片を有するとともに、直接又は間接に前記定着部と結合一体化される対向部材を備え、
前記太陽電池パネル支持金具が、前記太陽電池パネルの周縁部に前記太陽電池パネルの傾きと傾いた前記太陽電池パネルに対する位置とに応じて前記パネル支持部の高さを違えて複数配設されるとともに、
前記パネル支持部が前記方塊体における前記定着部と前記対向部材の対向方向の中間部に設定された
太陽電池パネルの架台構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、たとえば屋上や陸屋根、地面などの場所に太陽電池パネルを簡易に設置するための技術に関し、より詳しくは、強風にも耐え得る強固な設置が行えるような太陽電池パネル支持金具に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池パネルを簡易に設置する支持金具として、出願人は下記特許文献1のものを案出した。
【0003】
この支持金具は、太陽電池パネルを支持するパネル支持部と、このパネル支持部を有する定着部を備え、定着部が、対になる上側荷重受け部および下側荷重受け部と、これらを連結する連結一体化部を有した構成である。土台としての重量物からなる方塊体に対して定着部を横から差し込むだけで支持金具を方塊体に固定できるため、簡易に設置が行える。
【0004】
しかし、コ字状をなす定着部は方塊体の一方側のみに嵌るものであるため、図17に示したように、支持している太陽電池パネル101が強風であおられてパネル支持部102に上へ引っ張られる力が作用した場合に、方塊体103における定着部104が嵌合している側と反対側の下端105が支点となり、方塊体103に傾く力が作用するおそれがある。つまり、方塊体103の重量を有効に利用できずに持ち上がりやすい状態になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5786083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこでこの発明は、簡易に設置できる構成でありながらも、強固な設置が行えるようにすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのための手段は、土台となる方塊体に固定される定着部と、該定着部に形成されて太陽電池パネルを支持するパネル支持部を備え、前記定着部が前記パネル支持部を支えて前記方塊体の上面に接する上側片と、該上側片より下方で前記上側片と対向して前記方塊体に面接触する下側片と、該下側片と前記上側片を一体化する連結片を有した太陽電池パネル支持金具であって、前記定着部と対向し、前記方塊体の上面に接する上側片と、該上側片より下方で前記上側片と対向して前記方塊体に面接触する下側片と、該下側片と前記上側片を一体化する連結片を有するとともに、直接又は間接に前記定着部と結合一体化される対向部材を備え、前記パネル支持部が前記方塊体における前記定着部と前記対向部材の対向方向の中間部に対応する位置に形成された太陽電池パネル支持金具である。
【0008】
この構成では、設置面に置かれる方塊体に定着部と対向部材を固定し、定着部に形成されたパネル支持部に太陽電池パネルを支持する。方塊体と太陽電池支持金具の固定、および太陽電池支持金具と太陽電池パネルの固定は、いずれを先に行ってもよい。方塊体に対する定着部と対向部材の固定は、上側片と下側片が方塊体の全部または一部を挟むように差し込んで行う。差し込みにより上側片と下側片は方塊体に面接触し、定着部と対向部材を結合一体化することにより、方塊体に対する定着部の固定状態が強固に保持される。上側片と下側片を連結する連結片は、両者の間隔を規制するとともに、上側片と下側片の間で一方にかかる荷重を他方に伝達し分散する。方塊体に固定された太陽電池パネル支持金具のパネル支持部は、方塊体における定着部と対向部材の対向方向の中間部に位置するので、パネル支持部に上方への負荷がかかった場合に、方塊体が傾いて持ち上がりやすくなることを抑制し、方塊体の重量を発揮させる。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、方塊体に太陽電池支持金具の固定は差し込んで行えるので簡易に設置できる構成でありながらも、方塊体の重さを最大限有効に利用するので強風にあおられても耐え得る強固な設置状態とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】太陽電池パネルの設置状態の斜視図。
図2】太陽電池パネルの設置状態の断面図。
図3】太陽電池パネル支持金具の分解斜視図。
図4】太陽電池パネル支持金具の分解斜視図。
図5】他の例に係る太陽電池パネル支持金具の固定状態の断面図。
図6】他の例に係る太陽電池パネル支持金具の固定状態の断面図。
図7】太陽電池パネルの設置状態におけるパネル間部分の傾斜方向側面図。
図8】太陽電池パネルの設置状態の斜視図。
図9】太陽電池パネルの設置状態の斜視図。
図10】太陽電池パネルの設置状態の平面図。
図11図10に示した太陽電池パネルの設置状態の断面図。
図12】太陽電池パネルの設置状態の平面図。
図13図12におけるパネル間部分の拡大断面図。
図14】他の例に係る太陽電池パネル支持金具の分解斜視図。
図15】他の例に係る太陽電池パネル支持金具の分解斜視図。
図16】他の例に係る太陽電池パネル支持金具の分解斜視図。
図17】従来技術の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1に、太陽電池パネル11の設置状態を示す。この図に示すように太陽電池パネル11の架台構造は、重量物である土台としての複数の方塊体21と、これら方塊体21にそれぞれ固定される太陽電池パネル支持金具31(以下、「支持金具」という)で構成されている。この架台構造は、屋上や陸屋根、地面などの水平または略水平な面に接地されるのに適している。
【0012】
太陽電池パネル11は公知の構造で、表面から強化ガラス(図示せず)、太陽電池セル(図示せず)、パックシート(図示せず)などを備えた方形板状の太陽電池モジュール12を、図2に示したように枠体としての方形枠状のアルミフレーム13で保持して構成されている。アルミフレーム13の裏面は断面L字状に形成され、太陽電池モジュール12を浮かせる脚片14と、脚片14の下端から内周方向に突出する突片15を有している。脚片14はアルミフレーム13の全周にわたって同一幅に形成されている。同様に、突片15もアルミフレーム13の全周にわたって同一幅に形成されている。
【0013】
方塊体21は、たとえば縁石ブロックなどのようなコンクリート二次製品で構成されるが、加工の手間が不要で入手しやすいなどの点から建築用の空洞コンクリートブロックが好適に用いられる。空洞コンクリートブロックは、上面22と下面(底面)22が所定大の長方形をなす方塊状で、所定厚さの厚み方向の中間部に、上面22と下面23の短手方向に沿って複数本の貫通した空洞24を有する形状である。つまり上面22と下面23の長手側の平らな側面に空洞が開口している。空洞コンクリートブロックには、厚さ(側面の高さ)や、上面22又は下面23と空洞24を形成する面との間の厚さなど、寸法が異なる複数種類のものが存在するが、いずれのものでも使用可能である。
【0014】
支持金具31は、対をなす本体部材32と対向部材33を備えており、本体部材32に、方塊体21に固定される定着部34と、この定着部34に形成されて太陽電池パネル11を支持するパネル支持部35を備えている。長方形の太陽電池パネル11は四辺のうちの一つの辺を下にして傾けて設置され、方塊体21と支持金具31は太陽電池パネル11の周縁部の複数個所で傾斜状態の太陽電池パネル11を支えるので、支持金具31のパネル支持部35の高さは、太陽電池パネル11の傾きと傾いた太陽電池パネル11に対する位置とに応じて相違する。
【0015】
図1図2に示した例では、太陽電池パネル11を横長にして、一方の長辺を下げ、他方の長辺を上げて傾斜させ、下になった長辺と上になった長辺をそれぞれ2個ずつの方塊体21と支持金具31で支えているので、パネル支持部35の高さが異なる二種類の支持金具31が使用される。
【0016】
パネル支持部35の高さが低い支持金具31aを図3に、パネル支持部35の高さがそれよりも高い支持金具31bを図4に示している。これらの図に示すように、支持金具31は前述の定着部34とパネル支持部35を有する本体部材32と、この本体部材32に対向し結合一体化される対向部材33で構成される。本体部材32と対向部材33は、一定幅の帯状をなす一枚の金属板をプレスして折り曲げて形成されるが、その他の形状の金属板をもとにして形成してもよい。
【0017】
まず、本体部材32について説明する。
【0018】
本体部材の定着部34は、パネル支持部35を支えて方塊体21の上面22に接する上側片34aと、この上側片34aより下方で上側片34aと対向して方塊体21に面接触する下側片34bと、これら下側片34bと上側片34aを一体化する連結片34cを有している。下側片34bは方塊体21の空洞24の天井面24aまたは方塊体21の下面23に面接触する。上側片34aと下側片34bは、それぞれ方塊体21に面接触して荷重を受ける。上側片34aと下側片34bの長さは、固定状態の良好性の観点からは長い方が好ましい。たとえば方塊体21の上面22と下面23の短手方向の長さの半分、換言すれば方塊体21の空洞24の長さの半分に対応する程度の長さであるとよい。特に上側片34aは、形成するパネル支持部35が方塊体21における定着部34と対向部材33の対向方向、つまり方塊体21の短手方向の中間部に対応するように、方塊体21の短手方向の長さの半分の長さに設定される。
【0019】
連結片34cは、上側片34aと下側片34bの長手方向の一端に形成され、上側片34aと下側片34bを挟む面の間の距離に対応する間隔を隔てて上側片34aと下側片34bを離間保持している。つまり、連結片34cは上側片34aが方塊体21の上面22に接した時に下側片34bが方塊体21の下面23または空洞24の天井面24aに面接触するように、方塊体21の側面の高さ、または方塊体21の上面22から空洞24を形成する面(天井面24a)までの高さに対応する長さに、使用する方塊体21のサイズや、所望の固定態様に応じて形成される。上側片34aと下側片34bが水平または略水平であるのに対して連結片34cは垂直または略垂直の平板状であり、内側面全体が方塊体21の平らな側面に当接する当接面部34dである。
【0020】
定着部34の幅は、固定状態の良好性の観点からは広い方が望ましいが、下側片34bが方塊体21の空洞24の天井面24aに面接触できるようにするためには、天井面24aの幅と同じか、それよりも狭くする。
【0021】
パネル支持部35は、太陽電池パネル11に係止される係止部36を有する。図示例では、上側片34aにおける連結片34cと反対側の端から垂直に立設された立設部37の上端に係止部36が形成されている。立設部37には、1個以上の貫通穴37aが形成される。この貫通穴37aは、対向部材33との結合一体化のためのボルト51を通すための部分である。図示例では、ボルト51の回り止めができるようにボルト51には根角ボルトを使用し、貫通穴37aは角穴で構成している。ボルト51はナット52を螺合して使用される。
【0022】
パネル支持部35の高さの違いは、立設部37の高さの違いや立設部37の有無によって得られる。図示例では、高さの低いパネル支持部35でも立設部37を有しているが、立設部37を省略して上側片34aから直接、係止部36を形成することもできる。
【0023】
係止部36は、図2に示したように太陽電池パネル11のアルミフレーム13の裏面で内周方向に突出する突片15を支える受け片36aと、この受け片36aより上で突片15を挟む挟持片36bを有する。受け片36aと挟持片36bは突片15の挟持に必要な隙間をあけて連結片36cで一体化されており、係止する太陽電池パネル11の傾斜に対応して、立設部37に対し傾けて形成されている。
【0024】
係止部36は突片15に係止するものであるため、係止部36は、太陽電池パネル11の内側から係止する。つまり、傾斜下側の支持金具31aにおけるパネル支持部35の係止部36は傾斜上方から、傾斜上側の支持金具31bにおけるパネル支持部35の係止部36は傾斜下方から係止する。このため、傾斜下側の支持金具31aと傾斜上側の支持金具31bでは、設置時における本体部材32と対向部材33の向きが異なる。
【0025】
係止部36には、軟質の合成樹脂やゴムなどの介在部材(図示せず)を備えて、突片15の厚みのばらつきを吸収したり、振動を緩和したり、接触抵抗を高めたりしてもよい。
【0026】
このような定着部34とパネル支持部35を有する本体部材32は、幅方向の両側に一部を折り返してなるリブ(図示せず)を立てたり、幅方向の適宜位置に外側に膨出するリブ(図示せず)を形成したりして、強度を高めてもよい。
【0027】
つぎに、本体部材32と対をなす対向部材33について説明する。
【0028】
対向部材33は、本体部材32の定着部34と同じ構造の定着部38と、本体部材32のパネル支持部35における係止部36と対になりアルミフレーム13の外側の側面に当接して係止部36による係止状態を保持する挟持部39を有する。
【0029】
つまり、対向部材33の定着部38は、方塊体21の上面に接する上側片38aと、この上側片38aより下方で上側片38aと対向して方塊体21に面接触する下側片38bと、これら下側片38bと上側片38aを一体化する連結片38cを有している。繰り返しになるので、これらの詳しい説明は省略する。
【0030】
なお、連結片34c,38cの当接面部34d,38dは、本体部材32の定着部34の連結片34cまたは対向部材33の定着部38の連結片38cの一方のみに形成するものとしてもよく、定着部34,38の下側片34b,38bが面接触する部位を本体部材32の定着部34と対向部材33の定着部38で違えて、本体部材32の定着部34の下側片34bまたは対向部材33の定着部38の下側片38bの少なくともいずれか一方が空洞24の天井面24aに接するものとしてもよい。
【0031】
挟持部39は、上側片38aにおける連結片38cと反対側の端から垂直に立設された立設部40の上端に形成されている。このように挟持部39は対向部材33に一体形成されている。
【0032】
立設部40は本体部材32の立設部37に対応する高さの垂直にのびる平板状であり、1個以上の貫通穴40aが形成されている。この貫通穴40aは本体部材32の立設部37の貫通穴37aに対応して形成される。貫通穴40a,37aは、前述のように結合一体化のためのもので、本体部材32の貫通穴37aが定着部34ではなく立設部37に形成されているため、本体部材32の定着部34は対向部材33と間接に結合一体化されることになる。たとえば、本体部材32の定着部34の下側片34bと対向部材33の定着部38の下側片38b同士を方塊体21部分で、たとえば空洞24内や方塊体21の側面部分で直接結合することで本体部材32の定着部34を対向部材33と結合一体化してもよい。
【0033】
挟持部39は立設部40に対して太陽電池パネル11の傾きに対応させて傾斜した平板状である。挟持部39の高さは、太陽電池パネル11のアルミフレーム13の外側の側面を本体部材32の係止部36に向けて押しつけることができればよいので、係止部36と同じがそれより若干高い程度の高さでよい。
【0034】
挟持部39の上端には、図5図6に示したように、アルミフレーム13の上面を押さえる押さえ片41を形成してもよい。
【0035】
対向部材33にも補強のためのリブ(図示せず)を形成するなどしてもよいことは、本体部材32と同じである。
【0036】
以上のように構成された支持金具31は次のように使用して、方塊体21と共に太陽電池パネル11の架台構造を構成する。
【0037】
まず、太陽電池パネル11の設置位置に方塊体21を並べる。方塊体21は、設置場所の風の強さに応じて必要な重さのものを必要数使用する。すべての方塊体21に支持金具31の本体部材32を固定する。固定に際しては、方塊体21の位置に適した高さの支持金具31を適所に固定する。図示例では、1個の方塊体21に1個の支持金具31を固定した例を示したが、1個の方塊体21に対して複数の支持金具31を固定してもよい。
【0038】
方塊体21に対する本体部材32の固定は、本体部材32の定着部34を方塊体21に対して横から差し込むように嵌めて行う。本体部材32の定着部34は方塊体21に面接触する上側片34aと下側片34bを有しているので、これらが方塊体21を挟んだ状態になって固定がなされる。また上側片34aと下側片34bを一体化する連結片34cは内側面全体に当接面部34dを有するので、当接面部34dも方塊体21に面接触して強固な固定状態が得られるうえに、連結片34cが方塊体21の側面よりも外側に大きく突出することも防止できる。
【0039】
つぎに、本体部材32の係止部36に太陽電池パネル11を係止する。この係止は、係止部36と太陽電池パネル11のアルミフレーム13を相対移動して、突片15を係止部36の受け片36aと挟持片36bで挟み付けるようにする。係止部36は突片15に対して深く食い込ませる。
【0040】
続いて、支持金具31の対向部材33を方塊体21と本体部材32に固定する。対向部材33の方塊体21に対する固定は、定着部38を方塊体21の横から差し込むように行い、対向部材33の立設部40を本体部材32の立設部37に重ね合わせるようにする。対向部材33の定着部38も本体部材32の定着部34と同じ構造であるので、差し込むだけで方塊体21に対する固定がなされるが、さらにボルト51ナット52を用いて、対向部材33と本体部材32の立設部40,37同士を結合する。ボルト51は太陽電池パネル11の内側方向、つまり本体部材32側から差し込むと、容易に固定できる。
【0041】
立設部37,40同士の固定により、対向部材33の挟持部39は、太陽電池パネル11のアルミフレーム13の外側の側面に面接触して、アルミフレーム13を係止部36に向けて押圧する。このため、定着部34,38の固定はもちろん、支持金具31と太陽電池パネル11の固定も強固になされる。
【0042】
そのうえ、本体部材32の定着部34における上側片34aの長さは方塊体21の短手方向の長さの半分の長さに設定されており、上側片34aに形成される係止部36が方塊体21における短手方向の中間部に設定されるので、係止部36に対して上へ引っ張られる荷重が作用した場合でも、方塊体21に偏った力が作用することはなく、方塊体21の重量を最大限有効に作用させて引っ張りに対抗することができる。このため、方塊体21が浮き上がりやすくなるようなことはなく、太陽電池パネル11が風であおられても耐え得る強度の高い設置状態が得られる。
【0043】
このような架台構造で支持された太陽電池パネル11は、縦横に必要数並べられる。図7は、太陽電池パネル11を傾斜方向で並べた状態の側面図である。この図に示すように方塊体21同士が最も接近するように並べることで、太陽電池パネル11は適宜の隙間を隔てて整列される。対向する部分の方塊体21同士が対向方向で当たらないように、方塊体21の位置をずらして、図7に仮想線で示したように方塊体同士が噛み合うようにして太陽電池パネル11の同士の間の隙間を狭めて設置してもよい。
【0044】
このように太陽電池パネル11の辺のどこに対しても固定できるのは、太陽電池パネル11に対する支持金具31の固定に、ボルトなどの締結具を直接用いる必要がないからである。つまり、ボルト締結のために既存の穴を用いる必要はなく、アルミフレーム13に新たに穴をあける必要もない。
【0045】
このため、たとえば図8に示したように、傾斜下側と傾斜上側にそれぞれ3個ずつの方塊体21と支持金具31を備えた架台構造とすることもできる。
【0046】
また図9に示したように、先の例では横長に設置した太陽電池パネル11を縦長に設置することもできる。
【0047】
さらに、図10に示したように、太陽電池パネル11における傾斜する辺に対しても方塊体21と支持金具31で支持することができる。
【0048】
傾斜辺に固定する支持金具31は、図11に示したように、パネル支持部35の係止部36を傾斜辺の傾斜と高さに合わせて傾斜させている。その他の構成は前述と同様であるので、前述の構成と同一の部位について同一の符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0049】
太陽電池パネル11の傾斜方向と直交する方向に並ぶ太陽電池パネル11同士の間の隙間は、発電効率を考えると狭い方が好ましい。図12は、その方向の隙間を必要最小限にした例を示す平面図である。隙間は、太陽電池パネル11を吹き上げようとする風が通り抜ける間隔であればよく、たとえば数センチ程度でよい。
【0050】
そのための支持金具31は、図13に示したように、本体部材32または対向部材33と、対向部材33または本体部材32と、補助部材45を備える。
【0051】
本体部材32は、パネル支持部35の係止部36が傾斜しているだけで、そのほかは前述の構成と同様である。
【0052】
対向部材33は、前述と同じ構成の定着部38の上側片38aの端から、本体部材32のパネル支持部35と同じ構成のパネル支持部35aを有している。
【0053】
つまり、図13に示した支持金具31においては、本体部材32と対向部材33は互いに同じ構成である。
【0054】
ただし、本体部材32と対向部材33の定着部34,38における上側片34a,38aの長さは、補助部材45を備える関係上、前述例の上側片34a,38aよりも若干長さが短く設定されている。
【0055】
補助部材45は、本体部材32と対向部材33の間に介在され、これらと直接に結合一体化するものである。補助部材45は、方塊体21の上面22に面接触する底板46と、この底板46の両側から上方に起立する2枚の起立板47を有するもので、起立板47の上端部は、本体部材32または対向部材33の係止部36と対になりアルミフレーム13の側面に当接して係止部36による係止状態を保持する挟持部47aである。
【0056】
本体部材32と対向部材33におけるパネル支持部35,35aの立設部37と補助部材45の起立板47の対向位置には貫通穴37a,47bが形成され、ボルト51ナット52により結合一体化される。補助部材45の起立板47間には、筒状のスペーサ48が備えられる。スペーサ48は溶接等で固定されるも別体であるもよい。
【0057】
このような構成の支持金具31においても、前述のように方塊体21に対する支持金具31の固定と、支持金具31に対する太陽電池パネル11の固定を行い、本体部材32と対向部材33と補助部材45を一体化することによって、アルミフレーム13の穴を利用することなく、太陽電池パネル11の設置ができる。そして、前述と同様の作用効果を有する。
【0058】
これらのように、太陽電池パネル11に対する支持金具31の位置や個数、ひいては方塊体21の数まで自由に選択できる。このため、固定箇所と固定数を自由に選択でき、必要な重量とすることで、設置場所の風環境に応じて強度の高い設置状態を得ることができる。
【0059】
また、設置に際して、アルミフレーム13に穴をあける必要はないので、太陽電池パネルに欠損を生じさせなくてすむ。このため、補償等の面で不利益を招来しない。
【0060】
加えて、パネル支持金具31は太陽電池パネル11のアルミフレーム13の突片15を挟んだうえで更に挟持部39で突片15を挟む方向とは異なる方向でアルミフレーム13、具体的には少なくとも脚片14を挟むので、たとえば方塊体21が不測に移動したとしても、太陽電池パネル11が外れることはない。このため高い安全性が得られる。
【0061】
図14図15は、他の例に係る支持金具31を示す分解斜視図である。この支持金具31は、挟持部39を対向部材33とは別体にした例を示している。
【0062】
すなわち、本体部材32は前述と同じ構成であるが、対向部材33は、前述と同じ構成の定着部38の上側片38aの端から起立片38eを適宜長さ垂直に立てた構造である。この起立片38eには、結合一体化のための貫通穴38fが形成されている。
【0063】
対向部材33とは別の挟持部39は、挟持部材49に形成されている。挟持部材49は、本体部材32の立設部37に重ね合わせて結合一体化される重合部49aの上に形成されている。重合部49aには、結合一体化のための貫通穴49bが形成される。
【0064】
ただし、傾斜下側に固定する支持金具31aでは、本体部材32の立設部37の高さが低いため、起立片38eの貫通穴38fと重合部49aの貫通穴49bは、共に本体部材32の立設部37の貫通穴37aに対応するものである。
【0065】
このように構成された支持金具31では、太陽電池パネル11の設置に際して、必要であれば、本体部材32の係止部36と挟持部材49とによる太陽電池パネル11に対する固定を先に行うことができる。傾斜下端側の支持金具31aでは、挟持部材49を仮締めして保持する。本体部材32の係止部36と挟持部材49とによる太陽電池パネル11に対する固定のあとは、太陽電池パネル11を反転し、方塊体21に対して固定する。
【0066】
このように施工の手順を変えることができるので、作業環境や人員等の状況に応じて、適切な施工方法を選択でき、作業効率の向上を図ることができる。
【0067】
また、対向部材33と挟持部材49は、対向部材33の起立片38eの高さと、挟持部材49の重合部49aの高さを調整すれば、これらを傾斜下側の支持金具31aと、傾斜上側の支持金具31bで共通して用いることができる。この場合には、挟持部材49を表裏反転して用いる。このため、必要な部材の種類を少なくしてコストの低減や取扱いの容易性などの利便性を得ることができる。
【0068】
図16は、結合のためのナット52のあり方の他の例を示す斜視図である。この図に示すように、ナット52はあらかじめ本体部材32に固定しておいてもよい。たとえばナット52を溶接で固定したり、ナット52をクリンチナットで構成したりすることができる。ナット52を用いずに、バーリングで穴をあけてその穴に雌ねじを形成してもよい。
【0069】
このように構成すると、ボルトを螺合するだけで結合できるので、作業性を向上することができる。
【0070】
また、ボルト51ナット52を用いずに、部分的にかしめ部を設ければ、その部分をかしめて結合一体化することも可能である。
【0071】
以上の構成はこの発明を実施するための一形態であって、この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0072】
11…太陽電池パネル
13…アルミフレーム
15…突片
21…方塊体
22…上面
24…空洞
24a…天井面
31…太陽電池パネル支持金具
32…本体部材
33…対向部材
34,38…定着部
34a,38a…上側片
34b,38b…下側片
34c,38c…連結片
34d,38d…当接面部
35…パネル支持部
36…係止部
36a…受け片
36b…挟持片
39,47a…挟持部
【要約】
【課題】簡易に設置できる構成でありながらも、重量をいかして強固な設置状態が得られるようにする。
【解決手段】方塊体21に固定される定着部34と太陽電池パネル11を支持するパネル支持部35を備え、定着部34がパネル支持部35を支えて方塊体21の上面22に接する上側片34aと、上側片34aより下方で上側片34aと対向して方塊体21に面接触する下側片34bと、下側片34bと上側片34aをつなぐ連結片34cを有した太陽電池パネル支持金具31において、定着部34と対向し、方塊体21を上下に挟む上側片38a及び下側片38bと、下側片38bと上側片38aをつなぐ連結片38cを有するとともに、直接又は間接に定着部34と結合一体化される対向部材33を備え、パネル支持部35を、方塊体21における定着部34と対向部材33の対向方向の中間部に対応する位置に形成する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17