【実施例1】
【0024】
以下、本発明の分割型ザル1の実施例1について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の分割型ザル1の上方斜視図であり、
図2は同分割型ザル1の対向する側縁3に備える連結部材5で連結する方法を示す拡大図であり、
図3は同分割型ザル1を分割した時の上方斜視図であり、
図4は同分割型ザル1に仕切り板7を装着する方法を示す上方斜視図であり、
図5は同分割型ザル1を重ねて収納する時の上方斜視図であり、
図6は同分割型ザル1の側縁3の側面拡大図であり、
図7はシンク用固定部材9の上方斜視図であり、
図8は同分割型ザル1に仕切り板7を装着し、シンク用固定部材9に固定した時の上方斜視図であり、
図9はシンク11にシンク用固定部材9を固定し、同分割型ザル1を装着した時の上方斜視図であり、
図10は
図9におけるシンク11の断面図であり、
図11は同分割型ザル1を分割せずに仕切り板7を装着した状態の上面図である。
【0025】
同分割型ザル1は、
図1に示すようにザルの上縁2及び側縁3を備え二分割可能に形成
したザルであって、
図2に示すようにザルの対向する側縁3に、連結部材5を備えているので、
図3に示すように同分割型ザル1を切り離して分割することができる。連結部材5は側縁3に一箇所だけではなく、二つの互いに対向するザルを連結し、固定するために、
図2に示すように互いに対向する側縁3の上部と、例えばそれ以外に側縁3の底部に設けることにより確実に固定することができる。二つの互いに対向するザルを固定できれば連結部材5を設ける位置は問わない。
【0026】
分割して使用する場合は、
図4に示すように仕切り板7を側縁3の上方から
図2に示す仕切り板挿入溝6に嵌め込み、下方向にスライドして装着し半円形状のザルとして使用することができる。仕切り板7の両端上部がL字になっているのは同分割型ザル1を分割して使用する場合、側縁3が外側方向へ力が加わっても仕切り板7が外れないためである。分割してそれぞれに仕切り板7を装着すると、同じ半円形状のザルが二つできることになり、それぞれに違う種類の具材を入れることができる。調理スペースも有効に利用することができ、複数のザルを使用しなくてよいので、使用後の洗い物も少なく、収納する際も
図5に示すように同分割型ザル1を分割し、重ねて収納すれば収納スペースも少なくてすむ。
【0027】
図6に示すように上縁2の下方には
図7に示すシンク用固定部材9に固定する時の固定溝8が設けられており、同分割型ザル1を分割して半円形状のザルとし、
図8に示すようにシンク用固定部材9に固定することができる。
図9に示すようにシンク用固定部材9をシンク11の側面に吸盤10を利用して固定し、二つに分割した同分割型ザル1に仕切り板7を装着しシンク用固定部材9の上方から固定溝8に嵌め込んでシンクに固定して使用することができる。固定する際は、シンク用固定部材9をシンク11に固定してから同分割型ザル1を固定してもよいし、同分割型ザル1にシンク用固定部材9を装着してからシンク11に固定してもよい。同分割型ザル1はシンク用固定部材9の上方から固定溝8に載せているだけなので、シンク11にシンク用固定部材9を固定したまま同分割型ザル1だけを容易に上方向へ持ち上げて取り外すことができる。
【0028】
図9に示すようにシンク11に固定して使用すると、洗った具材の水切りもシンク11の底面に接触することがないため効率がよく、衛生的にもよい。シンク用固定部材9で固定した同分割型ザル1はシンク11の底面に接触していないので、同分割型ザル1に具材を入れ水切りをしながら、シンク11で蛇口から水を流して洗い物などの作業もでき、調理スペースも有効に利用できる。
【0029】
まな板12の上で具材を切っていくと、切られた具材はまな板12の上に溜まり、まな板12の上のスペースが少なくなり作業がしにくくなるので、まな板12の上の具材をいったん別の容器に移さなければならない場合がある。
図9に示すようにシンク11に同分割型ザル1を二つの半円形状に分割してシンク用固定部材9を利用し固定する際は、
図10に示すように調理台とほぼ同じ高さに調整して固定することができるので、まな板12の上で具材を切って、まな板12の上に溜まった具材をそのまま包丁で滑らせて同分割型ザル1の中へ容易に落とし込んで入れることができる。その都度まな板上の具材を手で掬って入れる手間が省け作業効率が向上する。別の種類の具材を入れる時はいったん同分割型ザル1をシンク用固定部材9から取り外し、分割したもう一つの同分割型ザル1を固定して使用することができる。
【0030】
同分割型ザル1を分割すると半円形状になるため仕切り板7の部分は直線状になるので、シンク11の側面に沿って固定することができ、シンク11との隙間もなく具材を包丁で滑らせて同分割型ザル1に入れる際にも具材はシンク11にこぼれず同分割型ザル1に入れることができる。シンク用固定部材9の吸盤10が3箇所あるのは具材の重みに耐えるためであるが、吸盤10の吸着力を強めれば3箇所でなくてもよい。底面の吸盤10をなくして上縁2の部分の2箇所だけでもよい。その場合は、シンク用固定部材9の形状は半円状になる。
【0031】
同分割型ザル1を分割しないで一つの円形状のザルとして使用することもできる。一つの円形状のザルとして使用する時は、一般的なザルと同じである。また、同分割型ザル1を分割しないで、ザルの中を仕切って使用したい時は
図11に示すように仕切り板7を装着するとザルは二つに仕切ることができる。仕切り板7が2枚装着できるのは、同分割型ザル1を二つに分割して使用するときのためであり、分割して使用しないときは1枚の仕切り板7で仕切るだけでもよい。
【0032】
仕切り板7を装着することにより、同分割型ザル1の中は二つに仕切られ、それぞれ違う種類の具材を入れることができる。たとえば、一方に茹で上げた熱い具材を入れ、他方に冷たい野菜などを入れても仕切り板7で仕切られているため問題はない。
【0033】
例えば千切りにしたキャベツを同分割型ザル1の仕切られた一方に入れて、茹でたブロッコリーなどを仕切り板7で仕切られた他方へ鍋から煮汁とともに流し込んでも同分割型ザル1は仕切り板7で仕切られているため千切りにしたキャベツに煮汁がかかることなく煮汁は網状部材4からシンクへ流れるようになる。また、茹でたブロッコリーを入れたまま隣の仕切られたザルの中にある千切りにしたキャベツを水で洗うこともできる。その時も仕切り板7があるため茹でたブロッコリーの方へは水はかからない。
【0034】
以上のように、同分割型ザル1は一つのザルで仕切り板7を装着し、仕切って使用することもでき、分割して仕切り板7を装着し二つのザルとして使用することもできる。また、シンク用固定部材9を使用しシンク11に固定して使用することもできる。仕切り板7を装着する時は、同分割型ザル1を分割してもしなくても関係なく容易に仕切り板7を装着することができる。
【実施例2】
【0035】
次に、本発明の分割型ザル13の実施例2について図面を参照しながら説明する。
図1
2は分割型ザル13を分割した時の上方斜視図であり、
図13は同分割型ザル13の側縁14の上方斜視図の拡大図であり、
図14(a)は仕切り板16の正面図であり、
図14(b)は仕切り板16の上面図であり、
図14(c)は中仕切り小板18の正面図であり、
図15は同分割型ザル13に仕切り板16と中仕切り小板18を装着する方法を示す上方斜視図であり、
図16は同分割型ザル13を分割せずに仕切り板16と中仕切り小板18を装着した状態の上面図であり、
図17(a)は分割型ザル19に仕切り板23と中仕切り小板24を装着する方法を示す上方斜視図であり、
図17(b)はシンク用固定部材26の上方斜視図である。
【0036】
図12に示すように第1の実施例からさらに側縁14を設け、
図13に示すように側縁14に中仕切り小板挿入溝15を設け、
図14(a)(b)に示すように仕切り板16に
図14(c)に示す中仕切り小板18を固定するための中仕切り小板挿入溝17を設けるこにより中仕切り小板18を装着することができる。
【0037】
仕切り板16の装着方法は実施例1と同様であり、中仕切り小板18の装着方法は、仕切り板16を装着してから側縁14と仕切り板16の上方から中仕切り小板挿入溝15と17に嵌め込み、下方にスライドして装着する。
図15に示すように仕切り板16と中仕切り小板18を装着すれば分割型ザル13は
図16に示すように同分割型ザル13を分割しない状態でザルの中を四つ、中仕切り小板18を一つ取り外せば三つに仕切られ、同分割型ザル13を分割した時はザルの中を2つに仕切ることができ、実施例1よりもさらに違う種類の具材を小分けして入れることができる。また、実施例1と同様にシンク用固定部材9を使用しシンク11に固定して使用することができる。
【0038】
ここまで分割型ザルを円形状として説明してきたが、ザルの形状は円形状でなくてもよく、例えば
図17(a)に示す分割型ザル19のように四角形のザルでもよい。四角形のザルの場合もこれまでの実施例で示した円形状のザルと同様の構成であり、側縁21には仕切り板23を固定するための仕切り板挿入溝を設け、上縁20にはシンク用固定部材26に固定するための固定溝を設け、仕切り板23と側縁22には中仕切り小板24を装着するための中仕切り小板挿入溝25を設ける。四角形のザルであっても実施例1及び実施例2と同様の効果を得ることができる。四角形のザルでは、シンクに固定して使用する場合、
図17(b)に示すシンク用固定部材26を使用し固定する。シンク用固定部材26もシンク用固定部材9と同様に3箇所で固定するように示したが、実施例1で記載したように2箇所で固定してもよい。
【0039】
すべての実施例で共通するのは、二分割可能に形成したザルの対向側縁に連結部材と対向側縁に仕切り板を装着するための溝とシンク用固定部材に固定するための溝を備えることを特徴とし、仕切り板を装着し二つに分割して使用することができる分割型ザルである。また、分割せずに仕切り板を装着することにより違う種類の具材を小分けにして入れることができる。二つに分割し、シンク用固定部材を利用してシンクに固定することができ、まな板の上で切った具材をそのままスライドさせて同分割型ザルに落とし込むことができる。収納する際も分割して重ねて収納すれば収納スペースも少なくてすみ、同分割型ザルを仕切って具材を小分けにして入れたり、分割して使用すると複数のザルを使用せずにすむので洗い物も少なくてすむ。