特許第5987216号(P5987216)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5987216
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】分割型ザル
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/28 20060101AFI20160825BHJP
【FI】
   A47J43/28
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-1543(P2013-1543)
(22)【出願日】2013年1月9日
(65)【公開番号】特開2014-132944(P2014-132944A)
(43)【公開日】2014年7月24日
【審査請求日】2015年12月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512012023
【氏名又は名称】新垣 雅子
(72)【発明者】
【氏名】新垣 雅子
【審査官】 宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭57−090713(JP,U)
【文献】 特開平09−192031(JP,A)
【文献】 特開2002−017580(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 43/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二分割可能に形成したザルの対向側縁に、連結部材を備え、ザルの対向側縁に仕切り板を装着するための溝を備えることを特徴とする分割型ザル。
【請求項2】
前記分割型ザルの対向側縁に仕切り板を装着するための前記溝に、仕切り板を装着した状態で、この仕切り板の適当な位置に縦溝を設け、この仕切り板の縦溝に対向した位置に設けたザル側縁に溝を形成し、前記仕切り板の縦溝とザルの側縁の溝との間で中仕切り小板を取り付け可能とした請求項1記載の分割型ザル。
【請求項3】
前記分割型ザルの上縁に、シンク用固定部材に固定するための溝を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の分割型ザル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二分割を可能に形成したザルであって、対向側縁に連結部材を備えることを特徴とし、二つに分割して使用することができる分割型ザルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ザルは、一般的には円形や四角形のものなどがあるが、いずれも一体成型で連結部材を備えて二つに分割できるものはなかった。一つのザルに1種類の具材しか入れることができず、別の具材を入れる際はいったん別の容器に移すか別のザルを使用しなければならず、複数のザルを使用することにより洗い物も増えた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-476号公報
【0004】
特許文献1では、手つきザルにシンク用引っ掛けレバーを取り付け、調理台のスペースを有効に利用し調理時の水切り作業を効率よく行うことができるザルで、ザルの手とレバーを備えることによりシンクの両縁に引っ掛けて使用することができるシンク用引っ掛けレバー付きザルである。
【0005】
特許文献1の問題点として、これまでの円形状のザルとの違いは手つきザルの手、ストッパー、レバーが一体成型になっているため目的の通りシンクに固定して使用する時は良いが、例えば調理台の上で使用する時などは手つきザルの手、ストッパー、レバーが邪魔になり調理台のスペースも狭くなり台の上に置くとレバーなどでザルが傾き安定性に問題があった。また、収納する際にはザルの手やレバーなどが邪魔になり収納スペースが必要である。
【0006】
まな板上で切った具材をザルに入れる際には手で掬うか、まな板ごとザルの所へ持っていき具材をザルに入れなければならず手間がかかる。
【0007】
ザルには1種類の具材を入れることしかできないため、別の具材を入れる際は別の新しいザルを使用するか、いったん別の容器に移す必要があり、入れていた具材によればザルをいったん洗う必要も生じ手間がかかり、ザルを洗う際にはレバーなどが邪魔になり洗いにくい。
【0008】
以上のように、先行技術においては収納スペースに問題があり、まな板上で切った具材をザルに入れる際の手間や少量の何種類かの具材をザルに入れる際には複数のザルを使用しなければならず、作業効率を上げるにはさらに改良の必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
(イ)調理台の上でザルを使用すると調理スペースが狭くなる。
(ロ)収納する際にはザルの手やレバーなどが邪魔になり収納スペースが必要である。
(ハ)1つのザルでは具材が1種類しか入れることができず、違う種類の具材を入れる時は一旦違う容器に移さなければならない手間が増える。
(ニ)具材を一旦違う容器やザルに移すと洗い物も増える。
(ホ)少量の具材を入れるのであれば、調理スペースを考えると小さいザルでよい。
(ヘ)まな板の上で切った具材をザルに入れる際には、具材を手で掬って入れるか、まな板ごとザルの所へ持っていき具材をザルに入れなければならず手間がかかる。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ザルの対向する側縁に連結部材を備えることで一つのザルを二つに分割して使用することができ、仕切り板を装着することにより一つのザルで具材を小分けして入れることができ、まな板上で切った具材を手で掬うことなくザルの中へ入れることができる分割型ザルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、
二分割可能に形成したザルの対向側縁に、連結部材を備える分割型ザルであって、ザルの対向側縁に仕切り板を装着するための溝を備えることを特徴とする分割型ザルである。
【0012】
本発明によれば、二分割可能に形成したザルの対向側縁に連結部材を備えているので、容易にザルを二つに分割して使用することができ、一つに組み合わせて使用することもできる。また、分割型ザルの対向する側縁に仕切り板を装着するための溝を備えているので、仕切り板を側縁の上方から側縁の溝に沿ってスライドさせて容易に装着することができる。
【0015】
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係る分割型ザルであって、前記分割型ザルの対向側縁に仕切り板を装着するための前記溝に、仕切り板を装着した状態で、この仕切り板の適当な位置に縦溝を設け、この仕切り板の縦溝に対向した位置に設けたザル側縁に溝を形成し、前記仕切り板の縦溝とザルの側縁の溝との間で中仕切り小板を取り付け可能とした請求項1記載の分割型ザルである。
【0016】
本発明によれば、二分割したザルの対向する側縁に仕切り板を装着した状態で、さらに中仕切り小板を装着するため、前記仕切り板の適当な位置に縦溝を設け、この仕切り板の縦溝に対向した位置に設けたザルの側縁にも溝を形成し、中仕切り小板を前記仕切り板の縦溝とザルの前記側縁の溝に沿って仕切り板と側縁の上方からスライドさせて容易に装着することができる。
【0017】
本発明のうち第3の態様に係るものは、第1の態様から第2の態様に係る分割型ザルであって、前記分割型ザルの上縁に、シンク用固定部材に固定するための溝を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の分割型ザルである。
【0018】
本発明によれば、シンク用固定部材に分割型ザルを固定するため、分割型ザルの上縁に溝を備え、シンクに固定したシンク用固定部材に分割型ザルを上方から嵌め込んで固定することができる。
【発明の効果】
【0019】
先行技術ではこれまで、手つきザルにシンク用引っ掛けレバーを取り付け、調理台のスペースを有効に利用できるザルがあったが、本発明による分割型ザルは、ザルの対向する側縁にザルを分割するための連結部材を備えているので、一つのザルを二つに分割または一つに組み合わせて使用することができ、一つのザルで二通りの使い方ができる。収納する際も分割して重ねて収納すれば収納スペースも少なくてすむ。
【0020】
分割型ザルを分割して仕切り板を装着することにより二つのザルとして使用することができる。分割せずに仕切り板を装着するとザルの中は仕切り板で仕切られ、一つのザルでそれぞれ違う種類の具材を分けて入れることができ、複数のザルを使用することなく調理後の洗い物も少なくてすむ。
【0021】
シンク用固定部材を使用し、分割型ザルを固定することにより水切り作業はもちろんのこと、まな板の上で切った具材を手で掬うことなく包丁等で滑らせてそのままザルの中に落とし込むことができ作業効率が向上し調理台のスペースを有効に利用することができる。
【0022】
分割型ザルに中仕切り小板をさらに2枚装着することによりザルの中は4つに仕切ることができ、分割型ザルを二つに分割した場合は2つに仕切ることができるので、違う種類の具材をさらに小分けして入れることができるため、具材を違う容器に移す手間もなく洗い物も少なくてすみ作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の第1の実施例の分割型ザル1の上方斜視図である。
図2】同分割型ザル1の対向する側縁3に備える連結部材5で連結する方法を示す拡大図である。
図3】同分割型ザル1を分割した時の上方斜視図である。
図4】同分割型ザル1に仕切り板7を装着する方法を示す上方斜視図である。
図5】同分割型ザル1を重ねて収納する時の上方斜視図である。
図6】同分割型ザル1の側縁3の側面拡大図である。
図7】シンク用固定部材9の上方斜視図である。
図8】同分割型ザル1に仕切り板7を装着し、シンク用固定部材9に固定した時の上方斜視図である。
図9】シンク11にシンク用固定部材9を固定し、同分割型ザル1を装着した時の上方斜視図である。
図10図9におけるシンク11の断面図である。
図11】同分割型ザル1を分割せずに仕切り板7を装着した状態の上面図である。
図12】本発明の第2の実施例の分割型ザル13を分割した時の上方斜視図である。
図13】同分割型ザル13の側縁14の上方斜視図の拡大図である。
図14】(a)仕切り板16の正面図である。(b)仕切り板16の上面図である。(c)中仕切り小板18の正面図である。
図15】同分割型ザル13に仕切り板16と中仕切り小板18を装着する方法を示す上方斜視図である。
図16】同分割型ザル13を分割せずに仕切り板16と中仕切り小板18を装着した状態の上面図である。
図17】(a)分割型ザル19に仕切り板23と中仕切り小板24を装着する方法を示す上方斜視図である。(b)シンク用固定部材26の上方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0024】
以下、本発明の分割型ザル1の実施例1について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の分割型ザル1の上方斜視図であり、図2は同分割型ザル1の対向する側縁3に備える連結部材5で連結する方法を示す拡大図であり、図3は同分割型ザル1を分割した時の上方斜視図であり、図4は同分割型ザル1に仕切り板7を装着する方法を示す上方斜視図であり、図5は同分割型ザル1を重ねて収納する時の上方斜視図であり、図6は同分割型ザル1の側縁3の側面拡大図であり、図7はシンク用固定部材9の上方斜視図であり、図8は同分割型ザル1に仕切り板7を装着し、シンク用固定部材9に固定した時の上方斜視図であり、図9はシンク11にシンク用固定部材9を固定し、同分割型ザル1を装着した時の上方斜視図であり、図10図9におけるシンク11の断面図であり、図11は同分割型ザル1を分割せずに仕切り板7を装着した状態の上面図である。
【0025】
同分割型ザル1は、図1に示すようにザルの上縁2及び側縁3を備え二分割可能に形成
したザルであって、図2に示すようにザルの対向する側縁3に、連結部材5を備えているので、図3に示すように同分割型ザル1を切り離して分割することができる。連結部材5は側縁3に一箇所だけではなく、二つの互いに対向するザルを連結し、固定するために、図2に示すように互いに対向する側縁3の上部と、例えばそれ以外に側縁3の底部に設けることにより確実に固定することができる。二つの互いに対向するザルを固定できれば連結部材5を設ける位置は問わない。
【0026】
分割して使用する場合は、図4に示すように仕切り板7を側縁3の上方から図2に示す仕切り板挿入溝6に嵌め込み、下方向にスライドして装着し半円形状のザルとして使用することができる。仕切り板7の両端上部がL字になっているのは同分割型ザル1を分割して使用する場合、側縁3が外側方向へ力が加わっても仕切り板7が外れないためである。分割してそれぞれに仕切り板7を装着すると、同じ半円形状のザルが二つできることになり、それぞれに違う種類の具材を入れることができる。調理スペースも有効に利用することができ、複数のザルを使用しなくてよいので、使用後の洗い物も少なく、収納する際も図5に示すように同分割型ザル1を分割し、重ねて収納すれば収納スペースも少なくてすむ。
【0027】
図6に示すように上縁2の下方には図7に示すシンク用固定部材9に固定する時の固定溝8が設けられており、同分割型ザル1を分割して半円形状のザルとし、図8に示すようにシンク用固定部材9に固定することができる。図9に示すようにシンク用固定部材9をシンク11の側面に吸盤10を利用して固定し、二つに分割した同分割型ザル1に仕切り板7を装着しシンク用固定部材9の上方から固定溝8に嵌め込んでシンクに固定して使用することができる。固定する際は、シンク用固定部材9をシンク11に固定してから同分割型ザル1を固定してもよいし、同分割型ザル1にシンク用固定部材9を装着してからシンク11に固定してもよい。同分割型ザル1はシンク用固定部材9の上方から固定溝8に載せているだけなので、シンク11にシンク用固定部材9を固定したまま同分割型ザル1だけを容易に上方向へ持ち上げて取り外すことができる。
【0028】
図9に示すようにシンク11に固定して使用すると、洗った具材の水切りもシンク11の底面に接触することがないため効率がよく、衛生的にもよい。シンク用固定部材9で固定した同分割型ザル1はシンク11の底面に接触していないので、同分割型ザル1に具材を入れ水切りをしながら、シンク11で蛇口から水を流して洗い物などの作業もでき、調理スペースも有効に利用できる。
【0029】
まな板12の上で具材を切っていくと、切られた具材はまな板12の上に溜まり、まな板12の上のスペースが少なくなり作業がしにくくなるので、まな板12の上の具材をいったん別の容器に移さなければならない場合がある。図9に示すようにシンク11に同分割型ザル1を二つの半円形状に分割してシンク用固定部材9を利用し固定する際は、図10に示すように調理台とほぼ同じ高さに調整して固定することができるので、まな板12の上で具材を切って、まな板12の上に溜まった具材をそのまま包丁で滑らせて同分割型ザル1の中へ容易に落とし込んで入れることができる。その都度まな板上の具材を手で掬って入れる手間が省け作業効率が向上する。別の種類の具材を入れる時はいったん同分割型ザル1をシンク用固定部材9から取り外し、分割したもう一つの同分割型ザル1を固定して使用することができる。
【0030】
同分割型ザル1を分割すると半円形状になるため仕切り板7の部分は直線状になるので、シンク11の側面に沿って固定することができ、シンク11との隙間もなく具材を包丁で滑らせて同分割型ザル1に入れる際にも具材はシンク11にこぼれず同分割型ザル1に入れることができる。シンク用固定部材9の吸盤10が3箇所あるのは具材の重みに耐えるためであるが、吸盤10の吸着力を強めれば3箇所でなくてもよい。底面の吸盤10をなくして上縁2の部分の2箇所だけでもよい。その場合は、シンク用固定部材9の形状は半円状になる。
【0031】
同分割型ザル1を分割しないで一つの円形状のザルとして使用することもできる。一つの円形状のザルとして使用する時は、一般的なザルと同じである。また、同分割型ザル1を分割しないで、ザルの中を仕切って使用したい時は図11に示すように仕切り板7を装着するとザルは二つに仕切ることができる。仕切り板7が2枚装着できるのは、同分割型ザル1を二つに分割して使用するときのためであり、分割して使用しないときは1枚の仕切り板7で仕切るだけでもよい。
【0032】
仕切り板7を装着することにより、同分割型ザル1の中は二つに仕切られ、それぞれ違う種類の具材を入れることができる。たとえば、一方に茹で上げた熱い具材を入れ、他方に冷たい野菜などを入れても仕切り板7で仕切られているため問題はない。
【0033】
例えば千切りにしたキャベツを同分割型ザル1の仕切られた一方に入れて、茹でたブロッコリーなどを仕切り板7で仕切られた他方へ鍋から煮汁とともに流し込んでも同分割型ザル1は仕切り板7で仕切られているため千切りにしたキャベツに煮汁がかかることなく煮汁は網状部材4からシンクへ流れるようになる。また、茹でたブロッコリーを入れたまま隣の仕切られたザルの中にある千切りにしたキャベツを水で洗うこともできる。その時も仕切り板7があるため茹でたブロッコリーの方へは水はかからない。
【0034】
以上のように、同分割型ザル1は一つのザルで仕切り板7を装着し、仕切って使用することもでき、分割して仕切り板7を装着し二つのザルとして使用することもできる。また、シンク用固定部材9を使用しシンク11に固定して使用することもできる。仕切り板7を装着する時は、同分割型ザル1を分割してもしなくても関係なく容易に仕切り板7を装着することができる。
【実施例2】
【0035】
次に、本発明の分割型ザル13の実施例2について図面を参照しながら説明する。図1
2は分割型ザル13を分割した時の上方斜視図であり、図13は同分割型ザル13の側縁14の上方斜視図の拡大図であり、図14(a)は仕切り板16の正面図であり、図14(b)は仕切り板16の上面図であり、図14(c)は中仕切り小板18の正面図であり、図15は同分割型ザル13に仕切り板16と中仕切り小板18を装着する方法を示す上方斜視図であり、図16は同分割型ザル13を分割せずに仕切り板16と中仕切り小板18を装着した状態の上面図であり、図17(a)は分割型ザル19に仕切り板23と中仕切り小板24を装着する方法を示す上方斜視図であり、図17(b)はシンク用固定部材26の上方斜視図である。
【0036】
図12に示すように第1の実施例からさらに側縁14を設け、図13に示すように側縁14に中仕切り小板挿入溝15を設け、図14(a)(b)に示すように仕切り板16に図14(c)に示す中仕切り小板18を固定するための中仕切り小板挿入溝17を設けるこにより中仕切り小板18を装着することができる。
【0037】
仕切り板16の装着方法は実施例1と同様であり、中仕切り小板18の装着方法は、仕切り板16を装着してから側縁14と仕切り板16の上方から中仕切り小板挿入溝15と17に嵌め込み、下方にスライドして装着する。図15に示すように仕切り板16と中仕切り小板18を装着すれば分割型ザル13は図16に示すように同分割型ザル13を分割しない状態でザルの中を四つ、中仕切り小板18を一つ取り外せば三つに仕切られ、同分割型ザル13を分割した時はザルの中を2つに仕切ることができ、実施例1よりもさらに違う種類の具材を小分けして入れることができる。また、実施例1と同様にシンク用固定部材9を使用しシンク11に固定して使用することができる。
【0038】
ここまで分割型ザルを円形状として説明してきたが、ザルの形状は円形状でなくてもよく、例えば図17(a)に示す分割型ザル19のように四角形のザルでもよい。四角形のザルの場合もこれまでの実施例で示した円形状のザルと同様の構成であり、側縁21には仕切り板23を固定するための仕切り板挿入溝を設け、上縁20にはシンク用固定部材26に固定するための固定溝を設け、仕切り板23と側縁22には中仕切り小板24を装着するための中仕切り小板挿入溝25を設ける。四角形のザルであっても実施例1及び実施例2と同様の効果を得ることができる。四角形のザルでは、シンクに固定して使用する場合、図17(b)に示すシンク用固定部材26を使用し固定する。シンク用固定部材26もシンク用固定部材9と同様に3箇所で固定するように示したが、実施例1で記載したように2箇所で固定してもよい。
【0039】
すべての実施例で共通するのは、二分割可能に形成したザルの対向側縁に連結部材と対向側縁に仕切り板を装着するための溝とシンク用固定部材に固定するための溝を備えることを特徴とし、仕切り板を装着し二つに分割して使用することができる分割型ザルである。また、分割せずに仕切り板を装着することにより違う種類の具材を小分けにして入れることができる。二つに分割し、シンク用固定部材を利用してシンクに固定することができ、まな板の上で切った具材をそのままスライドさせて同分割型ザルに落とし込むことができる。収納する際も分割して重ねて収納すれば収納スペースも少なくてすみ、同分割型ザルを仕切って具材を小分けにして入れたり、分割して使用すると複数のザルを使用せずにすむので洗い物も少なくてすむ。
【符号の説明】
【0040】
1 分割型ザル
2 上縁
3 側縁
4 網状部材
5 連結部材
6 仕切り板挿入溝
7 仕切り板
8 固定溝
9 シンク用固定部材
10 吸盤
11 シンク
12 まな板
13 分割型ザル
14 側縁
15 中仕切り小板挿入溝
16 仕切り板
17 中仕切り小板挿入溝
18 中仕切り小板
19 分割型ザル
20 上縁
21 側縁
22 側縁
23 仕切り板
24 中仕切り小板
25 中仕切り小板挿入溝
26 シンク用固定部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17