(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る情報収集システム、情報収集方法、及び情報収集プログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(構成)
まず、本実施の形態に係る情報収集システムの構成を説明する。
図1は、本実施の形態に係る情報収集システムを例示するブロック図である。
図1に示すように、情報収集システム1は、車両情報を収集するシステムであり、車両(図示省略)に搭載された情報収集端末10(例えば車載ナビゲーション装置等)と、交通情報センター(図示省略)等に設けられた情報収集サーバ20とを備えており、これらの情報収集端末10と情報収集サーバ20とはネットワーク30を介して相互に通信可能に接続されている。ここで、「車両情報」とは、車両に関する情報であり、例えば車両の走行内容(例えば、車両の現在位置、当該車両の現在位置に対応する日時、当該車両の現在位置に対応するリンク番号やリンク名、車両に搭載された車載装置の番号等)に関する走行履歴データ等を含んで構成された情報である。
【0019】
(構成−情報収集端末)
情報収集端末10は、車両情報を出力する車両情報出力手段である。具体的には、
図1に示すように、情報収集端末10は、現在位置取得部11、通信部12、操作部13、ディスプレイ14、スピーカ15、制御部16、及びデータ記録部17を備えている。
【0020】
(構成−情報収集端末−現在位置取得部)
現在位置取得部11は、情報収集端末10が取り付けられた車両(以下自車両と称する)の現在位置を取得する現在位置取得手段である。具体的には、現在位置取得部11は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在の自車両の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0021】
(構成−情報収集端末−通信部)
通信部12は、情報収集サーバ20との間でネットワーク30を介して通信を行う通信手段であり、具体的には、車両情報をネットワーク30を介して送信する。この通信部12としては、例えば、公知の無線通信装置を用いることができる(後述する情報収集サーバ20の通信部21についても同様とする)。
【0022】
(構成−情報収集端末−操作部)
操作部13は、利用者による操作入力を受け付ける操作手段である。この操作手段としては、例えば、タッチパネル、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、あるいはハードスイッチ等、公知の操作手段を用いることができる。
【0023】
(構成−情報収集端末−ディスプレイ)
ディスプレイ14は、制御部16の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。このディスプレイ14としては、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを用いることができる。
【0024】
(構成−情報収集端末−スピーカ)
スピーカ15は、制御部16の制御に基づいて各種の音声を出力する出力手段である。スピーカ15より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
【0025】
(構成−情報収集端末−制御部)
制御部16は、情報収集端末10を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る情報収集プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して情報収集端末10にインストールされることで、制御部16の各部を実質的に構成する(後述する情報収集サーバ20の制御部22についても同様とする)。
【0026】
また、
図1に示すように、この制御部16は、機能概念的に、車両情報取得部16a、案内経路取得部16b、Uターン判定部16c、周辺状況判定部16d、案内経路逸脱判定部16e、車両情報送信部16f、及び車両到着判定部16gを備えている。
【0027】
車両情報取得部16aは、車両情報を取得するための車両情報取得手段である。案内経路取得部16bは、自車両のユーザ(以下、ユーザと称する)によって設定された自車両の案内経路を取得する案内経路取得手段である。Uターン判定部16cは、自車両がUターンを行ったか否かを判定するUターン判定手段である。ここで、「Uターン」については、任意の基準に基づいて特定することができるが、例えば、所定時間以内における単位距離あたりの車両の進行方向が所定角度以上変化した場合に、自車両がUターンを行ったと特定してもよい。周辺状況判定部16dは、自車両がUターンを行った時点の自車両の現在位置(以下、Uターン位置と称する)が、基準位置から所定範囲内の位置であるか否かを判定し、このUターン位置が基準位置から所定範囲内の位置でないと判定した場合に、Uターン位置に対応する車両の現在位置が道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置であると判定する判定手段である。ここで、「基準位置」とは、周辺状況判定部によるUターン位置の判定の基準となる位置を意味し、例えば後述する登録地位置情報テーブル17bに格納された登録地位置情報に基づいて特定される登録地の位置(具体的にはユーザの自宅の位置や実家の位置等)、案内経路取得部16bにて取得される自車両の案内経路のために設定された設定地(例えば、案内経路上の出発地の位置、目的地の位置、自車両の案内経路から自車両が逸脱した地点(以下、逸脱地と称する)の位置等)を含む概念である。また、「道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置」とは、交通事故や自然災害(例えば倒木や道路崩壊等)の発生によって、一時的な通行止めが行われたり又は車両が通行できないことにより、車両の走行に支障をきたす可能性が高い地点の位置を意味する。案内経路逸脱判定部16eは、自車両の案内経路から自車両が逸脱したか否かを判定する案内経路逸脱判定手段である。車両情報送信部16fは、通信部12によって車両情報をネットワーク30を介して情報収集サーバ20に送信させる車両情報送信手段である。車両到着判定部16gは、自車両が到着地に到着したか否かを判定する車両到着判定手段である。ここで、「到着地」とは、車両が継続的に停車する地点を意味する。なお、これらの制御部16の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0028】
(構成−情報収集端末−データ記録部)
データ記録部17は、情報収集端末10の動作に必要なプログラム及び各種のデータ(例えば車載装置の番号等)を記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述する情報収集サーバ20のデータ記録部23についても同様とする)。
【0029】
また、
図1に示すように、このデータ記録部17は、地図情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)17a、及び登録地位置情報テーブル17bを備えている。
【0030】
地図情報DB17aは、地図情報を格納する地図情報格納手段である。ここで、「地図情報」とは、道路、道路構造物、施設等を含む各種の位置の特定に必要な情報であり、例えば、道路上に設定された各ノードに関するノードデータ(ノード番号、座標)や、リンクデータ(リンク番号、リンク名、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、走行規制等)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、施設等)、地形データ等を含んで構成されている。
【0031】
登録地位置情報テーブル17bは、登録地位置情報を格納する登録地位置情報格納手段である。ここで、「登録地位置情報」とは、ユーザによって登録された登録地の位置を特定する情報であり、例えば、登録地名データ(例えばユーザの自宅、ユーザの実家、特定の店舗や施設等)、登録地座標データ等を含んで構成されている。
【0032】
(構成−情報収集サーバ)
情報収集サーバ20は、情報収集端末10から車両情報を収集する情報収集手段であると共に、車両情報を必要に応じて車両に提供する情報提供手段である。具体的には、
図1に示すように、情報収集サーバ20は、通信部21、制御部22、及びデータ記録部23を備えている。
【0033】
(構成−情報収集サーバ−通信部)
通信部21は、情報収集端末10との間でネットワーク30を介して通信を行う通信手段であり、具体的には、通信部21は、情報収集端末10から出力された車両情報をネットワーク30を介して受信したり、後述する車両情報DB23aに格納された車両情報をネットワーク30を介して情報収集端末10に送信する。
【0034】
(構成−情報収集サーバ−制御部)
制御部22は、情報収集サーバ20を制御する制御手段であり、具体的には、
図1に示すように、機能概念的に、収集部22aを備えている。
【0035】
収集部22aは、情報収集端末10から通信部21を介して取得した車両情報を後述する車両情報DB23aに格納するものである。なお、この収集部22aと、情報収集端末10の車両情報送信部16fとは、特許請求の範囲における「収集手段」を構成するものである。また、この制御部22の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0036】
(構成−情報収集サーバ−データ記録部)
データ記録部23は、情報収集サーバ20の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、具体的には、
図1に示すように、車両情報DB23aを備えている。
【0037】
車両情報DB23aは、複数の車両に関する車両情報を格納する車両情報格納手段である。
図2は、車両情報の構成例を示す図である。
図2に示すように、車両情報は、項目「車載装置番号」、項目「Uターン位置」、項目「日時」、項目「リンク番号」、項目「リンク名」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。項目「車載装置番号」に対応して格納される情報は、車両に搭載された車載装置の番号を特定する情報である。項目「Uターン位置」に対応して格納される情報は、Uターン位置を特定する情報であり、具体的には、Uターン位置の座標であって、項目「緯度」に対応して格納される情報であるUターン位置の緯度を特定する情報と、項目「経度」に対応して格納される情報であるUターン位置の経度を特定する情報とを含んで構成されている。項目「日時」に対応して格納される情報は、Uターン位置に対応する日時を特定する情報である。項目「リンク番号」に対応して格納される情報は、Uターン位置に対応するリンクのリンク番号を特定する情報である。項目「リンク名」に対応して格納される情報は、Uターン位置に対応するリンクのリンク名称を特定する情報である。
【0038】
(処理)
次に、このように構成される情報収集システム1によって実行される情報収集処理について説明する。
図3は、情報収集処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。
図4は、情報収集処理の処理対象とするUターン位置を含む地図を例示した図である。ここで、
図4において、自車両の案内経路を太線で示し、当該案内経路上の出発地から到着地までの自車両の現在位置(
図4では、車両の走行軌跡と称する)を点線で示し、ユーザの自宅等の基準位置を中心とする所定距離範囲の境界を上記点線とは異なる点線で示している(後述する
図11、
図12についても同様とする)。また、この情報収集処理は、例えば、情報収集端末10及び情報収集サーバ20に電源が投入された後、情報収集サーバ20が、自車両が走行を開始する前に情報収集端末10から送信される信号であって、情報収集端末10が情報収集処理の準備ができたことを知らせる旨の信号を受信し、且つ、情報収集端末10が、情報収集サーバ20から送信される信号であって、上記信号に対する応答信号を受信した場合に実行される。
【0039】
情報収集処理が起動されると、
図3に示すように、情報収集端末10のUターン判定部16cは、現在位置取得部11を介して自車両の現在位置を取得し(SA1)、当該取得された自車両の現在位置に基づいて、自車両がUターンしたか否かを判定する(SA2)。具体的には、情報収集端末10のUターン判定部16cは、SA1にて取得された自車両の現在位置に基づいて、所定時間以内(例えば5秒以内)における単位距離あたりの自車両の進行方向を特定する。そして、自車両の進行方向が所定角度以上(例えば150°以上)変化した場合には、自車両がUターンしたと判定する。一方、自車両が案内経路を直進し、あるいは所定角度以下で交差点を曲がることにより、特定した自車両の進行方向が所定角度以上変化しなかった場合に、情報収集端末10のUターン判定部16cは、自車両がUターンしなかったと判定する。
図4の例では、自車両の案内経路上の出発地から当該案内経路上の途中の地点(例えば緯度=35.734、経度=139.322)まで自車両が走行した後、当該地点で当該出発地に向けて自車両の進行方向が180°程度変化したので、自車両がUターンしたと判定される。なお、SA1にて取得された自車両の現在位置は、例えば、自車両の案内経路上の出発地から到着地に自車両が到着するまで、情報収集端末10のデータ記録部17に記憶させる。
【0040】
図3に戻り、自車両がUターンしなかったと判定された場合には(SA2、No)、情報収集端末10の車両到着判定部16gは、自車両から出力される信号に基づいて、自車両が到着地に到着したか否かを判定する(SA13)。具体的には、自車両のギアがパーキングに入れられた旨を示す信号が自車両から出力された場合に、自車両が到着地に到着したと判定され、当該信号が車両から出力されなかった場合に、自車両が到着地に到着していないと判定される。そして、自車両が到着地に到着していないと判定された場合(SA13、No)、情報収集端末10の制御部16は、SA1に移行し、自車両がUターンし、又は自車両が到着地に到着するまで、SA1、SA2、SA13の処理が繰り返される。
【0041】
一方、自車両がUターンしたと判定された場合には(SA2、Yes)、情報収集端末10の車両情報取得部16aは、SA1にて取得された自車両の現在位置であるUターン位置に対応する日時を特定する(SA3)。具体的には、情報収集端末10の車両情報取得部16aは、現在位置取得部11を介してGPS衛星から受信した標準時刻情報に基づいてUターン位置に対応する日時を特定する。
図4の例では、Uターン位置に対応する日時(例えば、平成24年9月26日AM8:20)が特定される。
【0042】
図3に戻り、情報収集端末10の案内経路取得部16bは、自車両の案内経路を取得する(SA4)。具体的には、情報収集端末10の案内経路取得部16bは、車載装置の経路案内において設定された自車両の案内経路をデータ記録部17から取得する。
図4の例では、出発地の位置(例えば緯度=35.666、経度=139.222)から目的地の位置(例えば緯度=36.222、経度=139.922)までの自車両の案内経路が取得される。なお、データ記録部17に自車両の案内経路が格納されていない場合には、SA4を省略してもよい。また、このような処理の省略に伴って、SA6、SA7も省略することができる。
【0043】
図3に戻り、情報収集端末10の制御部16は、自宅周辺判定処理(SA5)、出発地周辺判定処理(SA6)、目的地周辺判定処理処理(SA7)、登録施設周辺判定処理(SA8)、案内経路逸脱判定処理(SA9)を順次起動する。
【0044】
(処理−情報収集処理−自宅周辺判定処理)
まず、自宅周辺判定処理について説明する。
図5は、自宅周辺判定処理のフローチャートである。自宅周辺判定処理は、Uターン位置がユーザの自宅周辺の位置であるか否かを判定する処理である。
【0045】
図5に示すように、まず、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、登録地位置情報テーブル17bに格納されている登録地位置情報に基づいて、ユーザの自宅の位置を特定し(SB1)、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SB1にて特定されたユーザの自宅の位置から距離L1以内にあるエリアA1を設定する(SB2)。
図4の例では、ユーザの自宅の位置(例えば緯度=35.666、経度=139.222。なお、
図11、
図12の例では、緯度=35.777、経度=139.888とする。)が特定され、ユーザの自宅近傍に描かれた点線によって囲まれた範囲内にあるエリアA1であって、ユーザの自宅の位置から距離L1=300m以内にあるエリアA1が設定される。なお、この距離L1の設定については、例えばあらかじめデータ記録部17に記憶されたデータを読み出すことで設定されてもよく、あるいは、ユーザによって操作部13を介して任意に設定されてもよい(後述する距離L2〜L5の設定についても同様とする)。
【0046】
図5に戻り、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SA1にて取得されたUターン位置がSB2にて設定されたエリアA1内の位置であるか否かを判定する(SB3)。具体的には、Uターン位置とユーザの自宅の位置との相互間の距離が距離L1よりも短い又は等しい場合には、Uターン位置はエリアA1内の位置であると判定され、Uターン位置とユーザの自宅の位置との相互間の距離が距離L1よりも長い場合には、Uターン位置がエリアA1内の位置でないと判定される(後述する出発地周辺判定処理のSC3、目的地周辺判定処理のSD3、登録施設周辺判定処理のSE3、案内経路逸脱判定処理のSF4、及び到着地周辺判定処理のSG4についても同様とする)。
図4の例では、Uターン位置とユーザの自宅の位置との相互間の距離が距離L1よりも長いので、Uターン位置がエリアA1内に位置しないと判定される。
【0047】
図5に戻り、SA1にて取得されたUターン位置がSB2にて設定されたエリアA1内の位置であると判定された場合(SB3、Yes)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、第1のフラグをONとして(SB4)、その後、自宅周辺判定処理を終了する。ここで、「第1のフラグ」とは、Uターン位置がユーザの自宅周辺の位置であるか否かを示すフラグであり、例えばデータ記録部17に記憶される。
【0048】
一方、SA1にて取得されたUターン位置がSB2にて設定されたエリアA1内の位置でないと判定された場合(SB3、No)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、自宅周辺判定処理を終了する。
図4の例では、第1のフラグのデフォルト状態(具体的には、第1のフラグのOFF状態を示す。なお、第2〜第5のフラグのデフォルト状態についても同様とする)が維持される。
【0049】
(処理−情報収集処理−出発地周辺判定処理)
次に、出発地周辺判定処理について説明する。
図6は、出発地周辺判定処理のフローチャートである。出発地周辺判定処理は、Uターン位置が自車両の案内経路上にある出発地周辺の位置であるか否かを判定する処理である。
【0050】
図6に示すように、まず、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、SA4にて取得された自車両の案内経路と、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、自車両の案内経路上の出発地の位置を特定し(SC1)、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SC1にて特定された出発地の位置から距離L2以内にあるエリアA2を設定する(SC2)。
図4の例では、出発地の位置(例えば緯度=35.666、経度=139.222)が特定され、出発地近傍に描かれた点線によって囲まれた範囲内にあるエリアA2であって、出発地の位置から距離L2=300m以内にあるエリアA2が設定される。
【0051】
図6に戻り、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SA1にて取得されたUターン位置がSC2にて設定されたエリアA2内の位置であるか否かを判定する(SC3)。
図4の例では、Uターン位置とユーザの自宅の位置との相互間の距離が距離L2よりも長いので、Uターン位置がエリアA2内に位置しないと判定される。
【0052】
図6に戻り、SC3において、SA1にて取得されたUターン位置がSC2にて設定されたエリアA2内の位置であると判定された場合(SC3、Yes)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、第2のフラグをONとして(SC4)、その後、出発地周辺判定処理を終了する。ここで、「第2のフラグ」とは、Uターン位置が自車両の案内経路上にある出発地周辺の位置であるか否かを示すフラグであり、例えばデータ記録部17に記憶される。
【0053】
一方、SA1にて取得されたUターン位置がSC2にて設定されたエリアA2内の位置でないと判定された場合(SC3、No)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、出発地周辺判定処理を終了する。
図4の例では、Uターン位置と出発地の位置との相互間の距離が距離L2よりも長いので、Uターン位置がエリアA2内の位置でないと判定されることから、第2のフラグのデフォルト状態が維持される。
【0054】
(処理−情報収集処理−目的地周辺判定処理)
次に、目的地周辺判定処理について説明する。
図7は、目的地周辺判定処理のフローチャートである。目的地周辺判定処理は、Uターン位置が自車両の案内経路上にある目的地周辺の位置であるか否かを判定する処理である。
【0055】
図7に示すように、まず、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、SA4にて取得された自車両の案内経路と、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、自車両の案内経路上の目的地の位置を特定し(SD1)、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SD1にて特定された目的地の位置から距離L3以内にあるエリアA3を設定する(SD2)。
図4の例では、目的地の位置(例えば緯度=36.222、経度=139.922)が特定され、目的地近傍に描かれた点線によって囲まれた範囲内にあるエリアA3であって、目的地の位置から距離L3=300m以内にあるエリアA3が設定される。
【0056】
図7に戻り、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SA1にて取得されたUターン位置がSD2にて設定されたエリアA3内の位置であるか否かを判定する(SD3)。
図4の例では、Uターン位置とユーザの自宅の位置との相互間の距離が距離L3よりも長いので、Uターン位置がエリアA3内に位置しないと判定される。
【0057】
図7に戻り、SD3において、SA1にて取得されたUターン位置がSD2にて設定されたエリアA3内の位置であると判定された場合(SD3、Yes)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、第3のフラグをONとして(SD4)、その後、目的地周辺判定処理を終了する。ここで、「第3のフラグ」とは、Uターン位置が自車両の案内経路上にある目的地周辺の位置であるか否かを示すフラグであり、例えばデータ記録部17に記憶される。
【0058】
一方、SA1にて取得されたUターン位置がSD2にて設定されたエリアA3内の位置でないと判定された場合(SD3、No)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、目的地周辺判定処理を終了する。
図4の例では、Uターン位置と目的地の位置との相互間の距離が距離L3よりも長いので、Uターン位置がエリアA3内の位置でないと判定されることから、第3のフラグのデフォルト状態が維持される。
【0059】
(処理−情報収集処理−登録施設周辺判定処理)
次に、登録施設周辺判定処理について説明する。
図8は、登録施設周辺判定処理のフローチャートである。登録施設周辺判定処理は、Uターン位置がユーザの自宅以外の登録地(以下、登録施設と称する)周辺の位置であるか否かを判定する処理である。
【0060】
図8に示すように、まず、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、登録地位置情報テーブル17bに格納された登録地位置情報に基づいて、登録施設の位置を特定し(SE1)、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SE1にて特定された登録施設の位置から距離L4以内にあるエリアA4を設定する(SE2)。
図4の例では、登録施設であるユーザの実家の位置(例えば緯度=36.183、経度=139.288)が特定され、ユーザの実家近傍に描かれた点線によって囲まれた範囲内にあるエリアA4であって、登録施設の位置から距離L4=300m以内にあるエリアA4が設定される。
【0061】
図8に戻り、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SA1にて取得されたUターン位置がSE2にて設定されたエリアA4内の位置であるか否かを判定する(SE3)。
図4の例では、Uターン位置とユーザの自宅の位置との相互間の距離が距離L4よりも長いので、Uターン位置がエリアA4内に位置しないと判定される。
【0062】
図8に戻り、SE3において、SA1にて取得されたUターン位置がSE2にて設定されたエリアA4内の位置であると判定された場合(SE3、Yes)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、第4のフラグをONとして(SE4)、その後、登録施設周辺判定処理を終了する。ここで、「第4のフラグ」とは、Uターン位置が登録施設周辺の位置であるか否かを示すフラグであり、例えばデータ記録部17に記憶される。
【0063】
一方、SA1にて取得されたUターン位置がSE2にて設定されたエリアA4内の位置でないと判定された場合(SE3、No)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、登録施設周辺判定処理を終了する。
図4の例では、Uターン位置とユーザの実家の位置との相互間の距離が距離L4よりも長いので、Uターン位置がエリアA4内の位置でないと判定されることから、第4のフラグのデフォルト状態が維持される。
【0064】
(処理−情報収集処理−案内経路逸脱判定処理)
次に、案内経路逸脱判定処理について説明する。
図9は、案内経路逸脱判定処理のフローチャートである。案内経路逸脱判定処理は、Uターン位置が自車両の案内経路から自車両が逸脱したか否かを判定する処理である。
【0065】
図9に示すように、まず、情報収集端末10の案内経路逸脱判定部16eは、SA1にて取得されたUターン位置と、SA4にて取得された自車両の案内経路と、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、自車両の案内経路から自車両が逸脱したか否かを判定する(SF1)。具体的には、SA1にて取得されたUターン位置が自車両の案内経路上に位置するか否かが判定される。そして、Uターン位置が自車両の案内経路上に位置する場合、自車両の案内経路から自車両が逸脱していないと判定され、Uターン位置が自車両の案内経路上に位置しない場合、自車両の案内経路から自車両が逸脱したと判定される。
図4の例では、Uターン位置が自車両の案内経路上に位置するので、自車両の案内経路から自車両が逸脱していないと判定される。
【0066】
図9に戻り、自車両の案内経路から自車両が逸脱したと判定された場合(SF1、Yes)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、上記データ記録部17に格納された自車両の現在位置と、SA4にて取得された案内経路と、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、逸脱地の位置を特定する(SF2)。具体的には、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、SA1にて取得された自車両の現在位置が自車両の案内経路上の地点の位置から当該案内経路上の地点でない地点の位置に変わった場合に、この地点が変わる直前に取得された車両の現在位置であり、且つ当該案内経路上にある地点の位置を、逸脱地の位置として特定する。そして、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、地図情報DB17aに格納された地図情報に基づいて、SF2にて特定された逸脱地の位置から距離L5以内にあるエリアA5を設定する(SF3)。
【0067】
図9に戻り、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SA1にて取得されたUターン位置がSF3にて設定されたエリアA5内の位置であるか否かを判定する(SF4)。
図4の例では、Uターン位置とユーザの自宅の位置との相互間の距離が距離L5よりも長いので、Uターン位置がエリアA5内に位置しないと判定される。
【0068】
図9に戻り、SF4において、SA2にて取得されたUターン位置がSF3にて設定されたエリアA5内の位置であると判定された場合(SF4、Yes)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、第5のフラグをONとして(SF5)、その後、案内経路逸脱判定処理を終了する。ここで、「第5のフラグ」とは、Uターン位置が逸脱地周辺の位置であるか否かを示すフラグであり、例えばデータ記録部17に記憶される。
【0069】
一方、SF1において、自車両の案内経路から自車両が逸脱していないと判定された場合(SF1、No)、又は、SF4において、SA1にて取得されたUターン位置がSF3にて設定されたエリアA5内の位置でないと判定された場合(SF4、No)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、案内経路逸脱判定処理を終了する。
図4の例では、上述したように、自車両の案内経路から自車両が逸脱していないので、第5のフラグのデフォルト状態が維持される。
【0070】
図3に戻り、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、SA5〜SA9の処理結果に基づいて、第1のフラグ〜第5のフラグのいずれか一つがONされているか否かを判定する(SA10)。具体的には、SA5〜SA9の処理後に、データ記録部17にて記録されている第1のフラグ〜第5のフラグの状態に基づいて、これら第1のフラグ〜第5のフラグのいずれか一つがONされているか否かが判定される。
図4の例では、第1のフラグ〜第5のフラグはすべてデフォルト状態であるので、第1のフラグ〜第5のフラグのいずれか一つがONされてないと判定される。
【0071】
図3に戻り、第1のフラグ〜第5のフラグのいずれか一つがONされていると判定された場合(SA10、Yes)、Uターン位置が道路状況に変化があった可能性が高い位置ではないとして、情報収集端末10の制御部16は、情報収集サーバ20に対して車両情報を送信することなく、SA1に移行する。
【0072】
一方、第1のフラグ〜第5のフラグのいずれか一つがONされていないと判定された場合(SA10、No)、Uターン位置が道路状況に変化があった可能性が高い位置であるとして、情報収集サーバ20に対して車両情報を送信するために、情報収集端末10の制御部16は、SA11、SA12の処理を行う。具体的には、情報収集端末10の車両情報取得部16aは、SA1にて取得されたUターン位置と、地図情報DB17aに格納された地図情報に基づいて、Uターン位置に対応するリンク番号及びリンク名を地図情報DB17aから取得し、さらに車載装置の番号をデータ記録部17から取得する(SA11)。そして、情報収集端末10の車両情報送信部16fは、SA1にて取得されたUターン位置、SA3にて特定されたUターン位置に対応する日時、SA11にて取得されたUターン位置に対応するリンク番号とリンク名、及び車載装置の番号を含める車両情報を、通信部12によってネットワーク30を介して情報収集サーバ20に送信させる(SA12)。
【0073】
その後、情報収集サーバ20の収集部22aは、通信部21によって情報収集端末10からネットワーク30を介して車両情報を受信し、当該受信した車両情報を車両情報DB23aに格納する。
図4の例では、Uターン位置の緯度=35.734、Uターン位置の経度=139.322、日時=平成24年9月26日AM8:20、リンク番号=1001、リンク名=L1、車載装置の番号=10004が、車両情報として情報収集端末10から情報収集サーバ20に送信される。そして、この車両情報は、情報収集サーバ20によって受信された後、情報収集サーバ20の車両情報DB23aに格納される。このようなSA1〜SA13の処理を自車両が到着地まで到着するまで繰り返すことにより、リアルタイムで車両情報を収集することができる。
【0074】
図3に戻り、この情報収集処理においては、下記に示す工夫が施されている。すなわち、SA12にて送信される車両情報の中には、例えば、ユーザが忘れ物に気付いたことにより、自車両がUターンしてユーザの自宅の位置又は自車両の案内経路上の出発地に引き返した場合のUターン位置を含む車両情報も送信される可能性があり、このような車両情報が情報収集サーバ20の車両情報DB23aに格納されることは、収集する必要のないデータの収集を回避する観点から好ましくない。そこで、このような問題を解消するために、本実施の形態では、情報収集端末10の制御部22は、自車両の到着地の位置に基づいて、SA12にて送信された自己の車両情報を情報収集サーバ20の車両情報DB23aに格納することを維持するか否かを確認する処理(具体的にはSA13〜SA15の処理)を行うこととしている。
【0075】
まず、SA12の処理後、情報収集端末10の制御部16は、SA1に移行し、自車両が到着地に到着するまで、SA1〜SA13の処理を繰り返す。
図4の例では、SA1にてUターン位置が取得された時点では、自車両が到着地に到着していないので、自車両が到着地に到着するまで、SA1〜SA13の処理が繰り返される。
【0076】
図3に戻り、SA13において、自車両が到着地に到着したと判定された場合(SA13、Yes)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、SA12にて車両情報が送信されたか否かを判定する(SA14)。
図4の例では、自車両が到着地に到着したと判定されると、SA12にて車両情報が送信されているので、当該車両情報が送信されたと判定される。
【0077】
図3に戻り、SA12にて車両情報が送信されていないと判定された場合(SA14、No)、情報収集端末10の制御部16は、後述するSA15の処理を行うことなく、情報収集処理を終了する。
【0078】
一方、SA12にて車両情報が送信されたと判定された場合(SA14、Yes)、情報収集端末10の制御部16は、到着地周辺判定処理を起動する(SA15)。そして、SA15の処理の後、情報収集端末10の制御部16は、情報収集処理を終了する。
【0079】
(処理−情報収集処理−到着地周辺判定処理)
次に、到着地周辺判定処理について説明する。
図10は、到着地周辺判定処理のフローチャートである。到着地周辺判定処理は、Uターン位置が自車両の到着地周辺の位置であるか否かを判定する処理である。
【0080】
図10に示すように、まず、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、SA1にて取得された自車両の現在位置を自車両の到着地の位置として特定し(SG1)、SB1にて特定されたユーザの自宅の位置及びSC1にて特定された出発地の位置に基づいて、当該特定された自車両の到着地の位置がこれらユーザの自宅の位置又は出発地の位置のいずれかと同じであるか否かを判定する(SG2)。
図4の例では、自車両の到着地の位置(例えば緯度=35.666、経度=139.222)が特定され、この自車両の到着地の位置がユーザの自宅位置及び上記自車両の案内経路上の出発地と同じであるので、自車両の到着地の位置がこれらユーザの自宅の位置又は出発地の位置のいずれかと同じであると判定される。
【0081】
図10に戻り、SG1にて特定された自車両の到着地の位置がこれらユーザの自宅の位置又は出発地の位置のいずれかと同じでないと判定された場合(SG2、No)、例えば、自然災害の発生によって、一時的な通行止めが行われたことにより、自車両がUターンして別の経路を走行して、これらユーザの自宅の位置又は出発地以外の地点(例えば目的地等)に到着したと考えられるので、SA12にて送信された自己の車両情報が情報収集サーバ20の車両情報DB23aに格納された状態を維持できるように、情報収集端末10の制御部16は、後述するSG3〜SG5の処理を行うことなく、到着地周辺判定処理を終了する。
【0082】
一方、SG1にて特定された自車両の到着地の位置がこれらユーザの自宅の位置又は出発地の位置のいずれかと同じであると判定された(SG2、Yes)、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SG1にて特定された自車両の到着地の位置から距離L6以内にあるエリアA6を設定する(SG3)。
図4の例では、自車両の到着地(=ユーザの自宅又は自車両の案内経路上の出発地)近傍に描かれた点線によって囲まれた範囲内にあるエリアA6であって、当該到着地の位置から距離L6=1000m以内にあるエリアA6が設定される。
【0083】
図10に戻り、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、地図情報DB17aに格納された地図情報とに基づいて、SA1にて取得されたUターン位置がSG3にて設定されたエリアA6内の位置であるか否かを判定する(SG4)。
図4の例では、Uターン位置と自車両の到着地との相互間の距離が距離L6よりも長いので、Uターン位置がエリアA6内に位置しないと判定される。
【0084】
図10に戻り、SA1にて取得されたUターン位置がSG3にて設定されたエリアA6内の位置であると判定された場合(SG4、Yes)、例えば、ユーザが忘れ物に気付いたことにより、自車両がUターンしてユーザの自宅の位置又は自車両の案内経路上の出発地に引き返した可能性が高いので、情報収集端末10の車両情報送信部16fは、キャンセル信号を、通信部12によってネットワーク30を介して情報収集サーバ20に送信させる(SG5)。ここで、このキャンセル信号については、車両情報DB23aに格納されている車両情報のうち、SA12にて送信された自己の車両情報のみを取消すことができるように、例えば、情報収集サーバ20に対して自己の車両情報の取消し処理の開始を指示するための制御コマンドと、自己の車両情報に対応するUターン位置の座標及びUターン位置に対応する日時(又は車載装置の番号等)とを含んで構成されている(なお、自己の車両情報が複数ある場合には、各車両情報に対応するUターン位置の座標及びUターン位置に対応する日時が含まれる)。これにより、例えば、車両情報DB23aに格納された自己の車両情報が複数ある場合において、これら複数の自己の車両情報の一部にSG4にてUターン位置がエリアA6以内に位置であると判定された車両情報が含まれている場合に、その車両情報のみを車両情報DB23aから取消すことができる。
【0085】
その後、情報収集サーバ20の収集部22aは、通信部21によって情報収集端末10からネットワーク30を介してキャンセル信号を受信し、当該受信したキャンセル信号に基づいて、SA12にて送信された車両情報を車両情報DB23aから取消す。具体的には、情報収集サーバ20の収集部22aは、受信したキャンセル信号に含まれるUターン位置の座標及びUターン位置に対応する日時に対応する車両情報を車両情報DB23aから特定し、当該特定した車両情報を、受信したキャンセル信号に含まれる上記制御コマンドに基づいて取消す。
図4の例では、情報収集端末10から送信されたキャンセル信号が情報収集サーバ20によって受信された後、SA12にて送信された車両情報が情報収集サーバ20の車両情報DB23aから取消される。
【0086】
図10に戻り、SA1にて取得されたUターン位置がSG3にて設定されたエリアA6内の位置でないと判定された場合(SG4、No)、例えば、自然災害の発生によって、一時的な通行止めが行われたことにより、自車両がUターンしてユーザの自宅の位置又は自車両の案内経路上の出発地に引き返した可能性が高いので、SA12にて送信された自己の車両情報が情報収集サーバ20の車両情報DB23aに格納された状態を維持できるように、情報収集端末10の制御部16は、上記キャンセル信号を送信することなく、到着地周辺判定処理を終了する。
【0087】
このようにして、車両情報DB23aに格納された車両情報又は当該車両情報に関連する情報は、必要に応じて各車両の情報収集端末10にネットワーク30を介して送信される。具体的には、各車両の情報収集端末10は、ユーザによって自車両の案内経路が設定されて走行予測時間を算定する際、当該案内経路を特定する情報を情報収集サーバ20に送信する。次いで、情報収集サーバ20の制御部22は、当該案内経路を特定する情報(例えば案内経路上にあるリンクのリンク番号等)と車両情報DB23aに格納された車両情報に基づいて当該案内経路上にあるリンクのコストを評価する。このリンクのコストの評価方法については、例えば、Uターン位置に対応するリンクのコストが、他のリンクに比べて高く評価される方法等が該当する。そして、情報収集サーバ20の制御部22は、上記評価した当該案内経路上にあるリンクのコストを情報収集端末10に送信する。そして、情報収集端末10の制御部16は、当該案内経路上にあるリンクのコストに基づいて走行予測時間を算定して、ディスプレイ14によって表示させたり、スピーカ15によって音声出力させる。あるいは、当該案内経路上にあるリンクのコストに関する案内を地図情報と併せて、ディスプレイ14によって表示させてもよい。
【0088】
以降、このような処理を繰り返すことで、車両情報DB23aには、常に最新の車両情報であって、情報収集処理によって選別された精度の高い車両情報が格納され、この最新かつ精度の高い車両情報又は当該車両情報に関連する情報が情報収集端末10に提供される。このため、情報収集端末10は、この車両情報又は当該車両情報に関連する情報に基づいて、最適な車両の案内経路を案内することが可能になる。
【0089】
また、この他にも、情報収集処理は、任意のUターン位置を処理対象として処理可能である。
図11、
図12は、情報収集処理の処理対象とするUターン位置を含む地図を例示した図である。
【0090】
図11に示すUターン位置を処理対象とする情報収集処理では、SA1、SA2において、自車両の案内経路上の出発地から当該案内経路上の所定地点まで自車両が走行し、当該所定地点で自車両が当該案内経路を逸脱し、その後ユーザの実家へ向かう手前の地点(例えば緯度=36.032、経度=139.348)まで自車両が走行した後、当該地点で自車両の進行方向が180°程度変化しているので、自車両がUターンしたと判定される(SA2、Yes)。そして、SA3、SA4において、SA1にて取得されたUターン位置に対応する日時(例えば、平成24年9月26日AM9:30)が特定され、出発地の位置(例えば緯度=35.666、経度=139.222)から目的地の位置(例えば緯度=36.222、経度=139.922)までの自車両の案内経路が取得される。
【0091】
また、SA5〜SA9において、上述した
図4に示すUターン位置を処理対象とする情報収集処理と同様に、SA1にて取得されたUターン位置がエリアA1、エリアA2内、エリアA3内、エリアA4内、又はエリアA5内に位置しないと判定されるので(SB3、No、SC3、No、SD3、No、SE3、No、SF4、No)、第1〜第5のフラグのデフォルト状態が維持される。特に、SA9の処理では、SF1において、このUターン位置が、自車両の案内経路上の地点の位置ではないので、自車両の案内経路から自車両が逸脱したと判定される(SF1、Yes)。また、SF2、SA3において、逸脱地の位置(例えば緯度=35.872、経度=139.560)が特定され、逸脱地の位置から距離L5=700m以内にあるエリアA5が設定される。そして、SF4において、このUターン位置と逸脱地の位置との相互間の距離が距離L5よりも長いので、Uターン位置がエリアA5内の位置でないと判定されることから(SF4、No)、第5のフラグのデフォルト状態が維持される。
【0092】
また、SA10において、第1〜第5のフラグがすべてデフォルト状態であるので、第1のフラグ〜第5のフラグのいずれか一つがONされていないと判定される(SA10、No)。また、SA11において、Uターン位置に対応するリンク番号=1005、リンク名=L5、及び車載装置の番号=10004が取得される。また、SA12において、SA11にて取得された情報に加えて、Uターン位置の緯度=36.032、Uターン位置の経度=139.348、日時=平成24年9月26日AM9:30が、車両情報として情報収集端末10から情報収集サーバ20に送信される。そして、この車両情報は、情報収集サーバ20によって受信された後、情報収集サーバ20の車両情報DB23aに格納される。
【0093】
また、SA13において、SA1にてUターン位置が取得された時点では、自車両が到着地に到着していないと判定される。そのため、自車両がUターンしてから到着地に到着するまで、SA1、SA2、SA13の処理が繰り返される。その後、自車両が到着地に到着したと判定されると(SA13、Yes)、SA14において、SA12にて車両情報が送信されたと判定される(SA14、Yes)。
【0094】
また、SA15の処理では、SG1において、自車両の到着地の位置(例えば緯度=36.222、経度=139.922)が特定される。また、SG2において、SG1にて特定された自車両の到着地の位置が上記自車両の案内経路上の目的地の位置と同じであるので、自車両の到着地の位置がこれらユーザの自宅の位置又は出発地の位置のいずれかと同じでないと判定され(SG2、No)、その後情報収集処理が終了される。これにより、SA12にて送信された自己の車両情報が、情報収集サーバ20の車両情報DB23aに格納された状態を維持することができる。
【0095】
また、
図12に示すUターン位置を処理対象とする情報収集処理では、SA1、SA2において、自車両の案内経路上の出発地から当該案内経路上の途中の地点(例えば緯度=35.717、経度=139.285)まで自車両が走行した後、当該地点で当該出発地に向けて自車両の進行方向が180°程度変化したので、自車両がUターンしたと判定される(SA2、Yes)。そして、SA3、SA4において、SA1にて取得されたUターン位置に対応する日時(例えば、平成24年9月26日AM8:05)が特定されると共に、出発地の位置(例えば緯度=35.666、経度=139.222)から目的地の位置(例えば緯度=36.222、経度=139.922)までの自車両の案内経路が取得される。
【0096】
また、SA5〜SA9のうち、SA5、SA7〜SA9において、上述した
図4に示すUターン位置を処理対象とする情報収集処理と同様に、Uターン位置がエリアA1内、エリアA3内、エリアA4内、又はエリアA5内に位置しないと判定されるので(SB3、No、SD3、No、SE3、No、SF4、No)、第1、第3〜第5のフラグのデフォルト状態が維持される。一方、SA6の処理では、SC3において、Uターン位置と自車両の案内経路上の出発地の位置との相互間の距離が距離L2よりも短いので、Uターン位置がエリアA2内に位置すると判定される(SC3、Yes)。これにより、SC4において、第1のフラグがONとしてデータ記録部17に記憶される。
【0097】
また、SA10において、上記SC4にて第1のフラグがONとしてデータ記録部17に記憶されるので、第1のフラグ〜第5のフラグのいずれか一つがONされていると判定される(SA10、Yes)。これにより、Uターン位置が道路状況に変化があった可能性が高い位置ではないとして、情報収集端末10から情報収集サーバ20に向けて車両情報が送信されることなく、情報収集端末10の制御部16は、SA1に移行する。
【0098】
また、自車両が到着地に到着するまで、SA1、SA2、SA13の処理が繰り返される。その後、自車両が到着地に到着したと判定されると(SA13、Yes)、SA12の処理が行われていないので、SA14において、SA12にて車両情報が送信されていないと判定された後(SA14、No)、情報収集処理が終了される。
【0099】
(効果)
このように本実施の形態によれば、収集手段は、情報収集端末10の周辺状況判定部16dによる判定結果に基づいて、Uターン位置に対応する車両の現在位置を道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置として収集するので、収集する必要のないデータの収集を回避することができ、収集データの精度を高めることが可能になる。
【0100】
また、基準位置は、車両のユーザによって登録された登録地の位置、あるいは、このユーザによって自車両の案内経路の探索のために設定された設定地の位置であるので、Uターン位置が登録地の位置又は設置地の位置から所定範囲内の位置である場合、車両情報の収集を回避することができる。例えば、車両のユーザの予定が変更になったために、車両が案内経路から外れて登録地又は設置地に立ち寄り、その後Uターンして当該案内経路に戻った場合に、車両情報の収集を回避することができる。
【0101】
また、情報収集端末10の周辺状況判定部16dは、Uターン位置が登録地の位置又は設定地の位置から所定範囲内の位置でないと判定した場合であって、車両の到着地が登録地の位置又は設定地の位置と同一位置でないと判定した場合には、Uターン位置に対応する車両の現在位置が道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置であると判定するので、Uターン位置が登録地の位置又は設置地の位置から所定範囲内の位置でなくても、車両の到着地が登録地の位置又は設定地の位置と同一位置の場合、車両情報の収集を回避することができる。例えば、車両の案内経路上の出発地から当該案内経路上の途中の地点まで車両が走行した後、車両のユーザが忘れ物に気付いたことにより、当該途中の地点で車両がUターンして当該出発地に引き返した場合、車両情報の収集を回避することができる。
【0102】
また、基準位置は、車両のユーザによって設定された設定地に基づいて探索された自車両の案内経路上の位置であって、現在位置取得部11にて取得された車両の現在位置に基づいて車両が当該案内経路から逸脱したことが特定された場合における逸脱地の位置であるので、Uターン位置が当該逸脱地の位置から所定範囲内の位置である場合、車両情報の収集を回避することができる。例えば、車両のユーザが交差点を直進すべきところを誤って右折したために、車両の案内経路から車両が逸脱し、その後車両がUターンして当該案内経路に戻った場合、車両情報の収集を回避することができる。
【0103】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0104】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、収集手段が車両情報を従来より正確に収集できない場合であっても、車両情報の収集や提供を従来とは異なる技術により従来と同様に達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
【0105】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、情報収集システム1の構成要素の全部を、情報収集端末10又は情報収集サーバ20に組み込んでもよい。
【0106】
(情報収集処理について)
上記本実施の形態では、Uターン位置が基準位置から所定範囲内の位置であるか否かを判定する処理として、SA5〜SA9、SA13〜SA15の処理が行われると説明したが、例えば、SA5〜SA9の一部の処理を省略し(例えば、SA6〜SA9の処理を省略する等)、且つSA13〜SA15の処理を省略してもよく、あるいは、SA5〜SA9の処理を全て省略して、SA13〜SA15の処理を行うようにしてもよい。
【0107】
また、上記本実施の形態では、SA1において、情報収集端末10のUターン判定部16cは、SA1にて取得された自車両の現在位置に基づいて、自車両がUターンしたか否かを判定すると説明したが、SA1にて取得された自車両の現在位置以外の情報に基づいて判定してもよい。例えば、現在位置取得部11がジャイロセンサを備えている場合には、情報収集端末10のUターン判定部16cは、このジャイロセンサから取得された自車両の進行方向に基づいて、自車両がUターンしたか否かを判定してもよい。
【0108】
また、上記実施の形態では、情報収集処理は、リアルタイムで車両情報を収集するために、情報収集端末10及び情報収集サーバ20に電源が投入された後、情報収集サーバ20が、車両が走行を開始した直後に出力される情報収集処理を実行すべき旨の要求を、ネットワーク30を介して情報収集端末10から受信した場合に実行されると説明したが、これ以外のタイミングで実行されてもよい。例えば、車両が案内経路上の出発地から到着地に到着した後に車両情報をまとめて収集できるように、情報収集処理が実行されてもよい。具体的には、自車両の走行中に、現在位置取得部11にて取得された自車両の現在位置と、自車両の現在位置に対応する日時とがデータ記録部17に格納されて、自車両が到着地に到着した後に、このデータ記録部17に格納されたデータ等に基づいて情報収集処理が行われる(なお、SA3、SA13、SA14の処理は省略される。また、Uターン位置が複数ある場合に、Uターン位置の数に応じてSA4〜SA12、SA15の処理が繰り返し行われる)。この場合において、SA9の処理とSA10の処理との間に、SA15の処理が行われる。SA15の処理では、SG5のキャンセル信号の送信に代えて、第6のフラグがONされる。この第6のフラグは、Uターン位置が到着地周辺の位置であるか否かを示すフラグであり、例えばデータ記録部17に記憶される。また、SA10において、第1のフラグ〜第6のフラグのいずれか一つがONされているか否かが判定される。ここで、第1のフラグ〜第6のフラグのいずれか一つがONされていると判定された場合に、情報収集サーバ20に対して車両情報が送信されないが、第1のフラグ〜第6のフラグのいずれか一つがONされていないと判定された場合に、Uターン位置が道路状況に変化があった可能性が高い位置であるとして、SA11、SA12において、情報収集サーバ20に対して車両情報が送信される。
(付記)
付記1の情報収集システムは、車両がUターンを行ったか否かを判定するUターン判定手段と、前記Uターン判定手段によって前記車両がUターンを行ったと判定された場合に、現在位置取得手段にて取得された前記車両の現在位置であって、前記車両が当該Uターンを行った時点における前記車両の現在位置であるUターン位置が、基準位置から所定範囲内の位置であるか否かを判定し、前記Uターン位置が前記基準位置から所定範囲内の位置でないと判定した場合に、前記Uターン位置に対応する前記車両の現在位置が道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置であると判定する判定手段と、前記判定手段によって前記Uターン位置に対応する前記車両の現在位置が道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置であると判定された場合に、当該Uターン位置に対応する前記車両の現在位置を道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置として収集する収集手段とを備えている。
付記2の情報収集システムは、付記1に記載の情報収集システムにおいて、前記基準位置は、前記車両のユーザによって登録された登録地の位置、あるいは、前記ユーザによって経路探索のために設定された設定地の位置である。
付記3の情報収集システムは、付記2に記載の情報収集システムにおいて、前記判定手段は、前記Uターン位置が前記登録地の位置又は前記設定地の位置から所定範囲内の位置でないと判定した場合であって、前記車両の到着地が前記登録地の位置又は前記設定地の位置と同一位置でないと判定した場合には、前記Uターン位置に対応する前記車両の現在位置が道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置であると判定する。
付記4の情報収集システムは、付記1から3のいずれか一項に記載の情報収集システムにおいて、前記基準位置は、前記車両のユーザによって設定された設定地に基づいて探索された経路上の位置であって、前記現在位置取得手段にて取得された前記車両の現在位置に基づいて前記車両が当該経路から逸脱したことが特定された場合における逸脱地の位置である。
付記5の情報収集方法は、車両がUターンを行ったか否かを判定するUターン判定ステップと、前記Uターン判定ステップによって前記車両がUターンを行ったと判定された場合に、現在位置取得手段にて取得された前記車両の現在位置であって、前記車両が当該Uターンを行った時点における前記車両の現在位置であるUターン位置が、基準位置から所定範囲内の位置であるか否かを判定し、前記Uターン位置が前記基準位置から所定範囲内の位置でないと判定した場合に、前記Uターン位置に対応する前記車両の現在位置が道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置であると判定する判定ステップと、前記判定ステップによって前記Uターン位置に対応する前記車両の現在位置が道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置であると判定された場合に、当該Uターン位置に対応する前記車両の現在位置を道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置として収集する収集ステップとを含んでいる。
付記6の情報収集プログラムは、付記5に記載の方法をコンピュータに実行させる情報収集プログラムである。
(付記の効果)
付記1に記載の情報収集システム、付記5に記載の情報収集方法、及び付記6に記載の情報収集プログラムによれば、収集手段は、判定手段による判定結果に基づいて、Uターン位置に対応する車両の現在位置を道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置として収集するので、収集する必要のないデータの収集を回避することができ、収集データの精度を高めることが可能になる。
付記2に記載の情報収集システムによれば、基準位置は、車両のユーザによって登録された登録地の位置、あるいは、このユーザによって経路探索のために設定された設定地の位置であるので、Uターン位置が登録地の位置又は設置地の位置から所定範囲内の位置である場合、車両情報の収集を回避することができる。例えば、車両のユーザの予定が変更になったために、車両が案内経路から外れて登録地又は設置地に立ち寄り、その後Uターンして当該案内経路に戻った場合に、車両情報の収集を回避することができる。
付記3に記載の情報収集システムによれば、判定手段は、Uターン位置が登録地の位置又は設定地の位置から所定範囲内の位置でないと判定した場合であって、車両の到着地が登録地の位置又は設定地の位置と同一位置でないと判定した場合には、Uターン位置に対応する車両の現在位置が道路状況に変化があった可能性が高い地点の位置であると判定するので、Uターン位置が登録地の位置又は設置地の位置から所定範囲内の位置でなくても、車両の到着地が登録地の位置又は設定地の位置と同一位置の場合、車両情報の収集を回避することができる。例えば、車両の案内経路上の出発地から当該案内経路上の途中の地点まで車両が走行した後、車両のユーザが忘れ物に気付いたことにより、当該途中の地点で車両がUターンして当該出発地に引き返した場合、車両情報の収集を回避することができる。
付記4に記載の情報収集システムによれば、基準位置は、車両のユーザによって設定された設定地に基づいて探索された経路上の位置であって、現在位置取得手段にて取得された車両の現在位置に基づいて車両が当該経路から逸脱したことが特定された場合における逸脱地の位置であるので、Uターン位置が当該逸脱地の位置から所定範囲内の位置である場合、車両情報の収集を回避することができる。例えば、車両のユーザが交差点を直進すべきところを誤って右折したために、車両の案内経路から車両が逸脱し、その後車両がUターンして当該案内経路に戻った場合、車両情報の収集を回避することができる。