特許第5987670号(P5987670)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5987670
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G01S 19/45 20100101AFI20160825BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20160825BHJP
   G01C 5/06 20060101ALN20160825BHJP
【FI】
   G01S19/45
   G08G1/005
   !G01C5/06
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-273058(P2012-273058)
(22)【出願日】2012年12月14日
(65)【公開番号】特開2014-119293(P2014-119293A)
(43)【公開日】2014年6月30日
【審査請求日】2015年3月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115129
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100102716
【弁理士】
【氏名又は名称】在原 元司
(74)【代理人】
【識別番号】100122275
【弁理士】
【氏名又は名称】竹居 信利
(72)【発明者】
【氏名】一星 彰
(72)【発明者】
【氏名】竹内 孝行
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 政寛
(72)【発明者】
【氏名】松田 二朗
【審査官】 ▲高▼場 正光
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−251674(JP,A)
【文献】 特開2002−286492(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0100782(US,A1)
【文献】 特開2009−287984(JP,A)
【文献】 特開2009−281741(JP,A)
【文献】 特開2008−197137(JP,A)
【文献】 特開2005−337872(JP,A)
【文献】 特開2005−070115(JP,A)
【文献】 特開2004−046416(JP,A)
【文献】 特開2003−259409(JP,A)
【文献】 特開2001−251662(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 5/00 − G01S 5/14
G01S 19/00 − G01S 19/55
G01C 5/00 − G01C 5/06
G01C 21/00 − G01C 21/36
G08G 1/00 − G08G 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯可能な情報処理装置の第1の時点における位置を検知する位置検知手段と、
前記第1の時点から第2の時点への移動に伴う高低差を検知する高低差検知手段と、
建物の名称と、該建物の位置と、該建物における階と該階の高さの対応と、該建物の入り口がある階を示す情報を記憶している記憶手段から、前記位置検知手段によって検知された位置に対応する建物を検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された建物の入り口がある階と、該建物における階と該階の高さの対応と、前記高低差検知手段によって検知された高低差に基づいて、前記第2の時点において前記検索手段によって検索された建物内にいるか否かを特定する特定手段
を具備し、
前記位置検知手段は、GPS若しくは基地局の位置検知によって位置を検知できなくなった時点又はGPS若しくは基地局の位置検知の精度が予め定められた値未満若しくは以下となった時点を第1の時点とし、該第1の時点直前の位置を検知する位置とする
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記特定手段は、前記検索手段によって検索された建物の入り口がある階と、該建物における階と該階の高さの対応と、前記高低差検知手段によって検知された高低差に基づいて、前記第2の時点における階を特定し、
前記検索手段によって検索された建物の名称と前記特定手段によって特定された階を、前記情報処理装置の第2の時点における位置として出力する出力手段
を具備することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置の標高を検知する標高検知手段
をさらに具備し、
前記特定手段は、前記検索手段によって検索された建物に入り口が複数階にある場合は、前記標高検知手段によって検知された標高に対応する階の入り口の高さに基づいて、前記第1の時点における入り口を選択し、該選択した入り口がある階と、該建物における階と該階の高さの対応と、前記高低差検知手段によって検知された高低差に基づいて、前記第2の時点における階を特定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータを、
携帯可能な情報処理装置の第1の時点における位置を検知する位置検知手段と、
前記第1の時点から第2の時点への移動に伴う高低差を検知する高低差検知手段と、
建物の名称と、該建物の位置と、該建物における階と該階の高さの対応と、該建物の入り口がある階を示す情報を記憶している記憶手段から、前記位置検知手段によって検知された位置に対応する建物を検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された建物の入り口がある階と、該建物における階と該階の高さの対応と、前記高低差検知手段によって検知された高低差に基づいて、前記第2の時点において前記検索手段によって検索された建物内にいるか否かを特定する特定手段
として機能させ
前記位置検知手段は、GPS若しくは基地局の位置検知によって位置を検知できなくなった時点又はGPS若しくは基地局の位置検知の精度が予め定められた値未満若しくは以下となった時点を第1の時点とし、該第1の時点直前の位置を検知する位置とする
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、登山等において、GPS(Global Positioning System)による衛星からの電波を受信できない場合があっても、それまでの位置情報に基づいて現在位置を推定することができる装置を提供することを課題とし、現在位置推定装置は、地図情報DBと気圧高度換算DB(DataBase)とを有し、GPSから受信したデータに基づく位置データと、気圧計から取得した気圧データと、を対応付けて時系列に測定ログDBに記録し、そして、測定ログDBにそれまでに記録した気圧データと、新たに取得した気圧データと、に基づいて気圧高度換算DBを参照して現在の高度を推定し、推定した当該高度と、測定ログDBにそれまでに記録した位置データと、地図情報DBに記憶した地形データと、に基づいて現在位置を推定することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−008154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、携帯可能な情報処理装置の存在位置として検索された建物内であるか否かを特定するようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、携帯可能な情報処理装置の第1の時点における位置を検知する位置検知手段と、前記第1の時点から第2の時点への移動に伴う高低差を検知する高低差検知手段と、建物の名称と、該建物の位置と、該建物における階と該階の高さの対応と、該建物の入り口がある階を示す情報を記憶している記憶手段から、前記位置検知手段によって検知された位置に対応する建物を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された建物の入り口がある階と、該建物における階と該階の高さの対応と、前記高低差検知手段によって検知された高低差に基づいて、前記第2の時点において前記検索手段によって検索された建物内にいるか否かを特定する特定手段を具備し、前記位置検知手段は、GPS若しくは基地局の位置検知によって位置を検知できなくなった時点又はGPS若しくは基地局の位置検知の精度が予め定められた値未満若しくは以下となった時点を第1の時点とし、該第1の時点直前の位置を検知する位置とすることを特徴とする情報処理装置である。
【0006】
請求項2の発明は、前記特定手段は、前記検索手段によって検索された建物の入り口がある階と、該建物における階と該階の高さの対応と、前記高低差検知手段によって検知された高低差に基づいて、前記第2の時点における階を特定し、前記検索手段によって検索された建物の名称と前記特定手段によって特定された階を、前記情報処理装置の第2の時点における位置として出力する出力手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
【0007】
請求項3の発明は、前記情報処理装置の標高を検知する標高検知手段をさらに具備し、前記特定手段は、前記検索手段によって検索された建物に入り口が複数階にある場合は、前記標高検知手段によって検知された標高に対応する階の入り口の高さに基づいて、前記第1の時点における入り口を選択し、該選択した入り口がある階と、該建物における階と該階の高さの対応と、前記高低差検知手段によって検知された高低差に基づいて、前記第2の時点における階を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置である。
【0009】
請求項の発明は、コンピュータを、携帯可能な情報処理装置の第1の時点における位置を検知する位置検知手段と、前記第1の時点から第2の時点への移動に伴う高低差を検知する高低差検知手段と、建物の名称と、該建物の位置と、該建物における階と該階の高さの対応と、該建物の入り口がある階を示す情報を記憶している記憶手段から、前記位置検知手段によって検知された位置に対応する建物を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された建物の入り口がある階と、該建物における階と該階の高さの対応と、前記高低差検知手段によって検知された高低差に基づいて、前記第2の時点において前記検索手段によって検索された建物内にいるか否かを特定する特定手段として機能させ、前記位置検知手段は、GPS若しくは基地局の位置検知によって位置を検知できなくなった時点又はGPS若しくは基地局の位置検知の精度が予め定められた値未満若しくは以下となった時点を第1の時点とし、該第1の時点直前の位置を検知する位置とすることを特徴とする情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の情報処理装置によれば、携帯可能な情報処理装置の存在位置として検索された建物内であるか否かを特定することができる。また、GPSによって位置を検知できなくなった時点又は基地局の位置検知の精度が予め定められた値未満若しくは以下である時点からの移動に伴う、情報処理装置の存在位置を出力することができる。
【0011】
請求項2の情報処理装置によれば、携帯可能な情報処理装置の存在位置を出力する場合にあって、建物とその建物内における階の存在位置を出力することができる。
【0012】
請求項3の情報処理装置によれば、建物に入り口が複数階にある場合であっても、建物とその建物内における階の存在位置を出力することができる。
【0014】
請求項の情報処理プログラムによれば、携帯可能な情報処理装置の存在位置として検索された建物内であるか否かを特定することができる。また、GPSによって位置を検知できなくなった時点又は基地局の位置検知の精度が予め定められた値未満若しくは以下である時点からの移動に伴う、情報処理装置の存在位置を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
図2】本実施の形態を実現する場合のシステム構成例を示す説明図である。
図3】建物情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図4】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図5】本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図6】本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図7】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図8】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図9】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0017】
本実施の形態である情報処理装置100は、情報処理装置100の位置を検出するものであって、図1の例に示すように、検知モジュール130、建物情報記憶モジュール140、検索モジュール150、特定モジュール160、出力モジュール170を有している。情報処理装置100は、携帯可能であって、通信機能を有していてもよい。例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、ノートPC(タブレット型PCを含む)等である。また、情報処理装置100内には、検知モジュール130を有していればよく、図2の例を用いて後述するように、建物情報記憶モジュール140、検索モジュール150、特定モジュール160、出力モジュール170のいずれか1つ以上は、他の情報処理装置に構築されていてもよい。なお、情報処理装置100の位置を検知するとは、その情報処理装置100を携帯している者の位置を検知することになる。
【0018】
検知モジュール130は、位置検知モジュール110、高低差検知モジュール120を有している。検知モジュール130は、各種センサーによって構成されている。
位置検知モジュール110は、検索モジュール150と接続されている。位置検知モジュール110は、情報処理装置100の第1の時点における位置を検知する。例えば、GPS、無線通信網における基地局(例えば、3G基地局とWiFi基地局)の位置検知モジュール等が該当する。ここで第1の時点として、例えば、GPS若しくは基地局の位置検知によって位置を検知できなくなった時点又はGPS若しくは基地局の位置検知の精度が予め定められた値未満若しくは以下となった時点がある。具体的には、情報処理装置100の所持者がビル等の建物内に入った時点が該当し、いわゆるGPS圏外といわれる状態が該当する。つまり、情報処理装置100の所持者は、その建物の入り口(出入り口、玄関等を含む)がある階にいることになる。したがって、第1の時点とは、具体例として、建物内であって入り口がある階に入った時点となる。
なお、GPS、基地局の位置検知モジュールは、位置(緯度、経度)の他に、その検知した位置の精度を示す情報を出力する。具体的には、GPSでは水平精度劣化指数等がある。これらの値を、GPS、基地局の位置検知の精度として、その値が予め定められた値未満若しくは以下となったか否かを判断すればよい。
なお、位置検知モジュール110は、定期的に位置を検知する。
また、位置検知モジュール110は、情報処理装置100の標高を検知するようにしてもよい。例えば、GPSは、緯度、経度の他に標高も検知する。
【0019】
高低差検知モジュール120は、検索モジュール150と接続されている。高低差検知モジュール120は、第1の時点から第2の時点への移動に伴う高低差を検知する。具体的には、気圧センサーを用いてもよい。例えば、気圧pと高さhの関係は、次の式によって表される。
h=153.8*(t0+273.2)*(1−(p/p0)^0.1902)
なお、t0は標準気温、p0は標準気圧であり、予め定められた値であってもよいし、位置(緯度、経度)、時刻とt0、p0を対応付けたテーブルを予め用意し、位置(緯度、経度)、時刻から対応するt0、p0を抽出するようにしてもよいし、他の情報処理装置(例えば、近傍にある情報処理装置であって、基準(リファレンス)となるt0、p0を検知しているもの)から取得するようにしてもよい。また、垂直方向に移動したこと自体も、気圧の変化によって検知してもよいし、いずれの方向(上方向か下方向)についても、気圧の増減(気圧が増えた場合は下方向、気圧が減った場合は上方向)によって判断するようにしてもよい。
また、垂直方向の高低差と移動の判定は気圧を用いたが、加速度センサーの出力である加速度データを用いてもよい。加速度データを2重積分すれば移動距離(高低差)が算出される。
ここで第2の時点とは、主に現在時点をいう。「第1の時点から第2の時点への移動に伴う高低差」とは、前述の例では、情報処理装置100の所持者が、ビル等の建物内でエレベータ等によって移動した場合によって生じる高低差となる。
【0020】
建物情報記憶モジュール140は、検索モジュール150と接続されている。建物情報記憶モジュール140は、建物の名称と、その建物の位置と、その建物における階とその階の高さの対応と、その建物の入り口がある階を示す情報を記憶している。例えば、建物情報テーブル300を記憶している。なお、「階の高さ」とは、標高であってもよく、建物内の高さ(例えば、フロア(階)間の高さを含む)であってもよい。図3は、建物情報テーブル300のデータ構造例を示す説明図である。建物情報テーブル300は、建物ID欄310、建物名称欄320、建物位置欄330、入り口欄340、階数欄350、1階高さ欄361、2階高さ欄362等を有している。建物ID欄310は、その建物を本実施の形態において一意に識別し得る情報(ID:IDentification)を記憶している。建物名称欄320は、その建物の名称を記憶している。建物位置欄330は、その建物の位置を記憶している。建物位置欄330は、X欄332、Y欄334を有している。X欄332は、緯度を記憶している。Y欄334は、経度を記憶している。入り口欄340は、その建物の入り口がある階を記憶している。入り口が複数階にある場合は、その複数の階を記憶している。階数欄350は、その建物の総階数を記憶している。1階高さ欄361は、その建物における1階の高さを記憶している。2階高さ欄362は、その建物における2階の高さを記憶している。以下、各階の高さを記憶している。したがって、入り口がある階からの高さの差を有している階を算出することができる。
なお、建物情報記憶モジュール140内の建物情報テーブル300は、地図全体をカバーしている必要は無く、「どこにいる」か推定したい場所(予め定められた場所における建物)のデータがあればよい。
【0021】
検索モジュール150は、位置検知モジュール110、高低差検知モジュール120、建物情報記憶モジュール140、特定モジュール160と接続されている。検索モジュール150は、建物情報記憶モジュール140から、位置検知モジュール110によって検知された位置に対応する建物を検索する。検索モジュール150が行う検索は、第1の時点における位置にある建物を検索する。又は、その位置からある範囲に入る建物を検索するようにしてもよい。位置検知モジュール110によって検知された位置に誤差がある場合があるためである。ここでのある範囲(以下、存在範囲ともいう)として、GPSが出力する精度を示す値(例えば、水平精度劣化指数等)に応じた距離値としてもよいし、予め定められた距離値としてもよい。例えば、その距離値を半径とした円内に建物があり、位置検知モジュール110によって検知された位置に最も近い建物を検索結果としてもよい。また、その半径内にある複数の建物を検索結果としてもよい。
第1の時点がGPS若しくは基地局の位置検知によって位置を検知できなくなった時点又はGPS若しくは基地局の位置検知の精度が予め定められた値未満若しくは以下となった時点である場合は、その第1の時点直前の位置を検知する位置とするようにしてもよい。
また、検索モジュール150は、位置検知モジュール110が定期的に検知した位置データの時系列データを用いて、速度と方向を算出することにより、存在範囲を絞り込むようにしてもよい。例えば、緯度と経度の時間変化を算出し、A地点からB地点に向かっていると推定し、速度と経過時間から存在範囲をB地点周辺に絞る(優先度を上げる)ことができ、垂直方向の位置情報と建物情報テーブル300内のデータとのマッチングの処理を軽減するようにしてもよい。また、いわゆる自律航行法といわれるものを用いて存在範囲を算出してもよい。
【0022】
特定モジュール160は、検索モジュール150、出力モジュール170と接続されている。特定モジュール160は、検索モジュール150によって検索された建物の入り口がある階と、その建物における階とその階の高さの対応と、高低差検知モジュール120によって検知された高低差に基づいて、第2の時点において検索モジュール150によって検索された建物内にいるか否かを特定する。また、検索モジュール150によって検索された建物の入り口がある階と、その建物における階とその階の高さの対応と、高低差検知モジュール120によって検知された高低差に基づいて、第2の時点における階を特定するようにしてもよい。建物の入り口がある階は、建物情報テーブル300の入り口欄340から抽出すればよい。「建物における階とその階の高さの対応」は、具体的には、建物情報テーブル300の1階高さ欄361、2階高さ欄362等が該当する。入り口がある階の高さに高低差検知モジュール120によって検知された高低差を加算又は減算(気圧が減った場合は加算、気圧が増えた場合は減算)し、その計算結果の高さに対応する階を抽出する。この階が、第2の時点における情報処理装置100の所持者がいる階である。
なお、検索モジュール150が複数の建物を検索した場合は、入り口がある階の高さに高低差検知モジュール120によって検知された高低差を加算又は減算した計算結果の高さに対応する階(差分が最も少ない階)を有している建物を検索モジュール150による検索結果としてもよい。
また、特定モジュール160は、検索モジュール150によって検索された建物に入り口が複数階にある場合は、位置検知モジュール110によって検知された標高に対応する階の入り口の高さに基づいて、第1の時点における入り口を選択し、その選択した入り口がある階と、その建物における階とその階の高さの対応と、高低差検知モジュール120によって検知された高低差に基づいて、第2の時点における階を特定するようにしてもよい。建物によっては入り口が複数の階にある場合がある。そこで、GPSが第1の時点で検出した標高に対応する入り口の階(建物情報テーブル300の入り口欄340とその階に対応する高さ(1階高さ欄361等の高さ))を選択する。その後は、前述の通りに、情報処理装置100の所持者がいる階を特定する。
【0023】
出力モジュール170は、特定モジュール160と接続されている。出力モジュール170は、特定モジュール160による処理結果(第2の時点において検索モジュール150によって検索された建物内にいるか否かの特定)を出力する。例えば、建物内にいると特定された場合は、その建物の名称を出力し、建物内にいないと特定された場合は、その建物の周辺であることを出力してもよい。例えば、地下鉄から地下道を通り、GPS圏外(位置精度が低い)のまま目的の建物に入る、という場合に、目的の建物に入ったか否かを出力することによって情報処理装置100の所持者が判断できる。
また、出力モジュール170は、検索モジュール150によって検索された建物の名称と特定モジュール160によって特定された階を、情報処理装置100の第2の時点における位置として出力するようにしてもよい。例えば、情報処理装置100が有している液晶ディスプレイ等の表示装置に表示してもよいし、他の情報処理装置において、情報処理装置100の所持者の名称とともに建物の名称と階を表示するようにしてもよい。なお、他の情報処理装置には、情報処理装置100の所持者の名称等を情報処理装置100から通知しておけばよい。
さらに、出力モジュール170は、建物と階に関する情報を記憶しているDB(データベース)から、その建物と階に対応する情報(例えば、その階における会議室、トイレの位置、建物がデパートの場合は、その階における売り場の広告等)を表示するようにしてもよい。
【0024】
図2は、本実施の形態(情報処理装置100)を実現する場合のシステム構成例を示す説明図である。
携帯情報処理装置200A、携帯情報処理装置200B、携帯情報処理装置200C等、位置処理装置250は、それぞれ通信回線290を介して接続されている。携帯情報処理装置200は、少なくとも検知モジュール130を有している。さらに、建物情報記憶モジュール140、検索モジュール150、特定モジュール160、出力モジュール170のうちいずれか1つ以上を有していてもよい。携帯情報処理装置200が有していないモジュールは、位置処理装置250が有している。例えば、携帯情報処理装置200は、検知モジュール130、検索モジュール150、特定モジュール160、出力モジュール170を有しており、位置処理装置250は建物情報記憶モジュール140を有しているシステム構成であってもよいし、携帯情報処理装置200は検知モジュール130を有しており、位置処理装置250は、検索モジュール150、特定モジュール160、出力モジュール170を有しているシステム構成であってもよい。携帯情報処理装置200が全てのモジュール(検知モジュール130、建物情報記憶モジュール140、検索モジュール150、特定モジュール160、出力モジュール170)を有していてもよい。その場合は、携帯情報処理装置200は単独で動作し、位置処理装置250との通信を必要とせず、携帯情報処理装置200は通信機能を有していなくてもよい。
【0025】
図4は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS402では、検知モジュール130が、GPS情報、基地局位置情報、気圧情報を取得する。GPS情報、基地局位置情報は、いずれか一方だけでもよい。位置検知モジュール110がGPS情報、基地局位置情報を取得し、高低差検知モジュール120が気圧情報を取得する。
ステップS404では、位置検知モジュール110が、GPS情報を検知したか否かを判断し、検知した場合はステップS406へ進み、それ以外の場合はステップS408へ進む。
ステップS406では、位置検知モジュール110が、GPS情報から、水平方向の位置(緯度、経度)と存在範囲(半径の距離等)を判定する。
ステップS408では、位置検知モジュール110が、基地局位置を検知したか否かを判断し、検知した場合はステップS410へ進み、それ以外の場合はステップS412へ進む。
ステップS410では、位置検知モジュール110が、基地局位置情報から、水平方向の位置と存在範囲を判定する。
ステップS412では、位置検知モジュール110が、GPS情報、基地局位置情報の時系列データから、水平方向の位置と存在範囲を判定する。前述したように、直前のGPS情報、基地局位置情報を用いてもよいし、時系列データから、水平方向の位置と存在範囲を判定するようにしてもよい。
【0026】
ステップS414では、位置検知モジュール110が、位置情報は十分な精度であるか否かを判断し、十分な精度である場合はステップS422へ進み、それ以外の場合はステップS416へ進む。十分な精度であるか否かの判断は、ステップS402で取得した情報の精度と予め定められた値との比較によって判断する。例えば、GPS情報を検知した場合であっても、その精度が十分な値でない場合は、ステップS416へ進む。なお、ステップS412からの場合は、ステップS416へ進む。
ステップS416では、高低差検知モジュール120が、気圧情報の時系列データから、垂直方向の差分を判定する。前述したように高低差を検知する。
ステップS418では、検索モジュール150が、存在範囲内にある建物を検索する。
ステップS420では、特定モジュール160が、垂直方向の差分を、水平位置の存在範囲内の建物情報とマッチングする。
ステップS422では、出力モジュール170が、どこにいるかを出力する。例えば、建物の名称と階を表示装置に表示する。
【0027】
図5は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。この例は、情報処理装置100の所持者が、A地点からB地点を通ってC地点にあるビルに入り、エレベータ等で上位階に移動した場合の緯度、経度の軌跡と標高を示したもの(図5(a)、(b))である。なお、この例は実測したものであり、図5(b)における気圧による垂直位置の判定において、t0は33(℃)、P0は1010(m)として算出したものである。
具体的には、情報処理装置100の所持者は、ビルY入り口に到着したが、GPS圏外となった。水平位置の判定結果ではC地点(図では点線の円)にいることが検索モジュール150によって検索されるが、C地点内のどのビルにいるかは定かではない。前述したように、特定モジュール160によって、高低差検知モジュール120が検知した高低差を用いた特定から、C地点内のビルYにおける入り口がある3Fから15Fに移動(約60m)したことが分かる。したがって、情報処理装置100の所持者は現在、ビルYの15階にいる、と推定できる。
図6は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。この例は、図5(a)の例に位置検知モジュール110の精度に応じた存在範囲を付加したものである。B地点近辺は建物内であり、A地点よりも精度が悪く存在範囲が広くなっている。ここでは、C地点にあるビルYにおいて情報処理装置100の所持者がどの階にいるかを知りたい場合に、情報処理装置100の存在範囲内にビルYの位置が含まれたか否かを判断し、含まれたと判断された場合に、高低差を利用した階の特定を行う。
【0028】
図7は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。図4の例に示したフローチャート以外の処理を示すものである。
ステップS702では、検知モジュール130が、GPS情報、基地局位置情報、気圧情報のデータを取得する。
ステップS704では、位置検知モジュール110が、XY座標(緯度、経度)と存在範囲(精度)を決定する。
ステップS706では、高低差検知モジュール120が、気圧情報から前述の式を用いて高さZを算出し、変化量△Zを算出する。
ステップS708では、検索モジュール150が、XYZ座標と△Zと存在範囲を算出する。精度が十分でない場合は、「XY座標と存在範囲の修正」処理をここで行う。
ステップS710では、検索モジュール150が、存在範囲内に建物(建物情報記憶モジュール140内に記憶されている建物、又は対象としている建物)が含まれるか否かを判断し、含まれる場合はステップS712へ進み、それ以外の場合はステップS720へ進む。
【0029】
ステップS712では、特定モジュール160が、高さZと変化量△Z、建物の高さデータ(建物情報テーブル300)をマッチングする。
ステップS714では、特定モジュール160が、マッチするか否かを判断し、マッチする場合はステップS716へ進み、それ以外の場合はステップS718へ進む。
ステップS716では、特定モジュール160が、建物内にいると判定する。そして、何階にいるかについても特定する。
ステップS718では、特定モジュール160が、建物周辺にいると判定する。
ステップS720では、特定モジュール160が、どこにいるかを判定する。建物内にはいないので、検知されたXY座標等の位置であると判定する。
【0030】
図8は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。図7の例に示すフローチャートの処理を含み、対象とする人が複数人である場合の処理である。
判定する人の数だけステップS802からステップS824までの処理を繰り返す。
ステップS804では、検知モジュール130が、センサーデータ(GPS情報、基地局位置情報、気圧情報のデータ)を取得する。
ステップS806では、検知モジュール130が、特徴量を計算する。詳細には、ステップS808からステップS814までの処理を行う。
ステップS808では、位置検知モジュール110が、高さ(標高)を計算する。
ステップS810では、高低差検知モジュール120が、高さ変化を計算する。
ステップS812では、位置検知モジュール110が、位置を計算する。
【0031】
ステップS814では、検索モジュール150が、存在範囲を計算する。
ステップS816では、検索モジュール150と特定モジュール160が、位置を推定する。詳細には、ステップS818からステップS820までの処理を行う。
ステップS818では、特定モジュール160が、気圧データのある時刻を特定する。前述の第1の時点を特定する。さらに、第2の時点を特定するようにしてもよい。
ステップS820では、特定モジュール160が、マッチング処理を行う。詳細には、図7のステップS710〜ステップS720の処理を行う。
ステップS822では、出力モジュール170が、推定結果を表示する。つまり、情報処理装置100の所持者の位置を表示する。ステップS716の処理を行った場合は、建物の名称、階数を表示し、ステップS718の処理を行った場合は、建物の名称とその周辺であることを表示し、ステップS720の処理を行った場合は、検知されたXY座標等の位置を表示する。
ステップS824では、ステップS802に戻り、判定する人の数だけステップS802からステップS824の処理を繰り返す。
【0032】
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図9に例示するように、一般的なコンピュータであり、具体的には携帯情報処理装置200としては携帯電話、ノートPC、位置処理装置250としてはサーバーとなり得るコンピュータ等である。つまり、具体例として、処理部(演算部)としてCPU901を用い、記憶装置としてRAM902、ROM903、HD904を用いている。HD904として、例えばハードディスクを用いてもよい。検知モジュール130、検索モジュール150、特定モジュール160、出力モジュール170等のプログラムを実行するCPU901と、そのプログラムやデータを記憶するRAM902と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM903と、補助記憶装置であるHD904と、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する利用者の操作に基づいてデータを受け付ける受付装置906と、液晶ディスプレイ等の出力装置905と、ネットワークインタフェースカード等の無線通信回線と接続するための通信回線インタフェース907、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス908により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
【0033】
前述の実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のシステムにソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述の実施の形態が実現される。
なお、図9に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図9に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図9に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。
【0034】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0035】
100…情報処理装置
110…位置検知モジュール
120…高低差検知モジュール
130…検知モジュール
140…建物情報記憶モジュール
150…検索モジュール
160…特定モジュール
170…出力モジュール
200…携帯情報処理装置
250…位置処理装置
290…通信回線
図1
図2
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図8
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