(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置の少なくとも1つに処理を指示するためのデータである1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データと、当該処理指示データを識別する処理識別データと、当該処理指示データにより指示される処理の属性を示す処理属性データとを含む管理データと、処理の属性に基づき当該処理を第1のグループと第2のグループに区分するための条件を示す条件データとを記憶する記憶手段と、
前記1以上の処理指示データの中から選択された1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データを識別する処理識別データを含み、当該処理指示データに対応する操作子を含む画像の表示を指示する表示指示データを取得する表示指示データ取得手段と、
前記表示指示データに従い画像を表示装置に表示させる表示制御手段と、
ユーザの操作を受け付ける操作装置からユーザの操作を示す操作データを取得する操作データ取得手段と、
前記表示装置により画像の表示が行われているときに、当該画像に含まれる1以上の操作子のうちの一の操作子に対する操作を示す操作データが前記操作データ取得手段により取得された場合、当該一の操作子に対応する処理指示データに従い、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置のうちの少なくとも1つに対する処理を指示する処理指示手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記表示指示データに従い前記表示装置に画像を表示させる際に、前記管理データに含まれる処理属性データにより示される属性に基づき前記条件データに従い、前記第1のグループに区分される処理に対応する操作子を前記第2のグループに区分される処理に対応する操作子と異なる表示態様で前記表示装置に表示させるか、もしくは、前記第1のグループに区分される処理に対応する操作子を前記表示装置に表示させ前記第2のグループに区分される処理に対応する操作子を前記表示装置に表示させない
処理指示装置。
画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置の少なくとも1つに処理を指示するためのデータである1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データと、当該処理指示データを識別する処理識別データと、当該処理指示データにより指示される処理の属性を示す処理属性データとを含む管理データと、処理の属性に基づき当該処理を第1のグループと第2のグループに区分するための条件を示す条件データとを記憶する記憶手段と、
前記1以上の処理指示データの中から選択された1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データを識別する処理識別データを含み、当該処理指示データに対応する操作子を含む画像の表示を指示する表示指示データを取得する表示指示データ取得手段と、
前記表示指示データに従い画像を表示装置に表示させる表示制御手段と、
ユーザの操作を受け付ける操作装置からユーザの操作を示す操作データを取得する操作データ取得手段と、
前記表示装置により前記表示指示データに従った画像の表示が行われているときに、当該画像に含まれる1以上の操作子のうちの一の操作子に対する操作を示す操作データが前記操作データ取得手段により取得された場合、当該一の操作子に対応する処理指示データに従い、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置のうちの少なくとも1つに対する処理を指示する処理指示手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記表示装置により画像の表示が行われているときに、当該画像に含まれる1以上の操作子のうちの一の操作子に対する操作を示す操作データが前記操作データ取得手段により取得された場合、前記管理データに含まれる処理属性データにより示される属性に基づき前記条件データに従い、当該一の操作子に対応する処理が前記第2のグループに区分される場合に当該処理を実行してよいか否かの確認をユーザに促す画像を前記表示装置に表示させ、当該一の操作子に対応する処理が前記第1のグループに区分される場合には当該確認を促す画像を前記表示装置に表示させず、
前記処理指示手段は、前記第2のグループに区分される処理に関して、前記表示装置により当該処理を実行してよいか否かの確認をユーザに促す画像の表示が行われる場合、当該処理の実行を指示する操作データが前記操作データ取得手段により取得された場合に限り当該処理を画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置のうちの少なくとも1つに対する指示を実行する
処理指示装置。
前記表示制御手段は、前記表示指示データに従い前記表示装置に画像を表示させる際に、前記管理データに含まれる処理属性データにより示される属性に基づき前記条件データに従い、前記第1のグループに区分される処理に対応する操作子を前記第2のグループに区分される処理に対応する操作子と異なる表示態様で前記表示装置に表示させる
請求項2に記載の処理指示装置。
前記記憶手段は、前記記憶手段に記憶されている前記1以上の処理指示データの中から選択された1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データを識別する処理識別データを含み、当該処理指示データに対応する操作子を含む画像の表示を指示する表示指示データであって、前記表示指示データ取得手段により取得される表示指示データとは異なる表示指示データを既定の表示指示データとして記憶し、
前記表示制御手段は、前記表示指示データ取得手段により取得される前記表示指示データに含まれる処理識別データにより識別される処理のうち前記第1のグループに区分される処理の数が予め定められた閾値以下である場合、前記表示指示データ取得手段により取得される前記表示指示データに代えて前記既定の表示指示データに従い、前記表示装置に画像を表示させる
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の処理指示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ある処理装置においてユーザが設定したメニュー画面を他の処理装置において利用することができれば、ユーザは複数の処理装置の各々においてメニュー画面の設定の操作を繰り返す手間が減る。ただし、ユーザが複数の処理装置の各々を異なる用途で用いる場合、これらの複数の処理装置の間で共通するメニュー画面を用いると、ある処理装置では利用したいが他の処理装置では利用したくない操作の選択を促す操作子が当該他の処理装置のメニュー画面に表示されてしまう。その結果、ユーザが誤って当該操作子に対する操作を行い、意図しない処理を処理装置に対し指示してしまうことがある。
【0007】
本発明は、複数の処理装置の各々を異なる用途で用いる場合、これらの複数の処理装置の間で共通性を有するメニュー画面をユーザに対し表示し、かつ、ユーザが意図しない処理を処理装置に対し指示する危険性を低減することを可能とする手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係る処理指示装置は、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置の少なくとも1つに処理を指示するためのデータである1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データと、当該処理指示データを識別する処理識別データと、当該処理指示データにより指示される処理の属性を示す処理属性データとを含む管理データと、処理の属性に基づき当該処理を第1のグループと第2のグループに区分するための条件を示す条件データとを記憶する記憶手段と、前記1以上の処理指示データの中から選択された1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データを識別する処理識別データを含み、当該処理指示データに対応する操作子を含む画像の表示を指示する表示指示データを取得する表示指示データ取得手段と、前記表示指示データに従い画像を表示装置に表示させる表示制御手段と、ユーザの操作を受け付ける操作装置からユーザの操作を示す操作データを取得する操作データ取得手段と、前記表示装置により画像の表示が行われているときに、当該画像に含まれる1以上の操作子のうちの一の操作子に対する操作を示す操作データが前記操作データ取得手段により取得された場合、当該一の操作子に対応する処理指示データに従い、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置のうちの少なくとも1つに対する処理を指示する処理指示手段とを備え、前記表示制御手段は、前記表示指示データに従い前記表示装置に画像を表示させる際に、前記管理データに含まれる処理属性データにより示される属性に基づき前記条件データに従い、前記第1のグループに区分される処理に対応する操作子を前記第2のグループに区分される処理に対応する操作子と異なる表示態様で前記表示装置に表示させるか、もしくは、前記第1のグループに区分される処理に対応する操作子を前記表示装置に表示させ前記第2のグループに区分される処理に対応する操作子を前記表示装置に表示させない。
【0009】
本発明の第2の態様に係る処理指示装置は、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置の少なくとも1つに処理を指示するためのデータである1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データと、当該処理指示データを識別する処理識別データと、当該処理指示データにより指示される処理の属性を示す処理属性データとを含む管理データと、処理の属性に基づき当該処理を第1のグループと第2のグループに区分するための条件を示す条件データとを記憶する記憶手段と、前記1以上の処理指示データの中から選択された1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データを識別する処理識別データを含み、当該処理指示データに対応する操作子を含む画像の表示を指示する表示指示データを取得する表示指示データ取得手段と、前記表示指示データに従い画像を表示装置に表示させる表示制御手段と、ユーザの操作を受け付ける操作装置からユーザの操作を示す操作データを取得する操作データ取得手段と、前記表示装置により前記表示指示データに従った画像の表示が行われているときに、当該画像に含まれる1以上の操作子のうちの一の操作子に対する操作を示す操作データが前記操作データ取得手段により取得された場合、当該一の操作子に対応する処理指示データに従い、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置のうちの少なくとも1つに対する処理を指示する処理指示手段とを備え、前記表示制御手段は、前記表示装置により画像の表示が行われているときに、当該画像に含まれる1以上の操作子のうちの一の操作子に対する操作を示す操作データが前記操作データ取得手段により取得された場合、前記管理データに含まれる処理属性データにより示される属性に基づき前記条件データに従い、当該一の操作子に対応する処理が前記第2のグループに区分される場合に当該処理を実行してよいか否かの確認をユーザに促す画像を前記表示装置に表示させ、当該一の操作子に対応する処理が前記第1のグループに区分される場合には当該確認を促す画像を前記表示装置に表示させず、前記処理指示手段は、前記第2のグループに区分される処理に関して、前記表示装置により当該処理を実行してよいか否かの確認をユーザに促す画像の表示が行われる場合、当該処理の実行を指示する操作データが前記操作データ取得手段により取得された場合に限り当該処理を画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置のうちの少なくとも1つに対する指示を実行する。
【0010】
本発明の第3の態様に係る処理指示装置は、第2の態様に係る処理指示装置の構成において、前記表示制御手段は、前記表示指示データに従い前記表示装置に画像を表示させる際に、前記管理データに含まれる処理属性データにより示される属性に基づき前記条件データに従い、前記第1のグループに区分される処理に対応する操作子を前記第2のグループに区分される処理に対応する操作子と異なる表示態様で前記表示装置に表示させる。
【0011】
本発明の第4の態様に係る処理指示装置は、第1乃至第3のいずれか1つの態様に係る処理指示装置の構成において、前記記憶手段は、前記記憶手段に記憶されている前記1以上の処理指示データの中から選択された1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データを識別する処理識別データを含み、当該処理指示データに対応する操作子を含む画像の表示を指示する表示指示データであって、前記表示指示データ取得手段により取得される表示指示データとは異なる表示指示データを既定の表示指示データとして記憶し、前記表示制御手段は、前記表示指示データ取得手段により取得される前記表示指示データに含まれる処理識別データにより識別される処理のうち前記第1のグループに区分される処理の数が予め定められた閾値以下である場合、前記表示指示データ取得手段により取得される前記表示指示データに代えて前記既定の表示指示データに従い、前記表示装置に画像を表示させる。
【0012】
本発明の第5の態様に係る処理指示装置は、第1乃至第4のいずれか1つの態様に係る処理指示装置の構成において、ユーザを識別するユーザ識別データを取得するユーザ識別データ取得手段を備え、前記表示指示データ取得手段は、前記ユーザ識別データ取得手段により取得されたユーザ識別データにより識別されるユーザに関する表示指示データを取得する。
【0013】
本発明の第6の態様に係る処理装置は、第1乃至第5のいずれか1つの態様に係る処理指示装置と、前記処理指示装置の前記処理指示手段が行う指示に従い処理を行う画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置の少なくとも1つと、前記処理指示装置の前記表示制御手段の制御の下で画像の表示を行う表示装置と、前記処理指示装置の前記操作データ取得手段に対しユーザの操作を示す操作データを引き渡す操作装置とを備える。
【0014】
本発明の第7の態様に係るプログラムは、コンピュータに、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置の少なくとも1つに処理を指示するためのデータである1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データと、当該処理指示データを識別する処理識別データと、当該処理指示データにより指示される処理の属性を示す処理属性データとを含む管理データと、処理の属性に基づき当該処理を第1のグループと第2のグループに区分するための条件を示す条件データとを記憶する処理と、前記1以上の処理指示データの中から選択された1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データを識別する処理識別データを含み、当該処理指示データに対応する操作子を含む画像の表示を指示する表示指示データを取得する処理と、前記表示指示データに従い画像を表示装置に表示させる処理と、ユーザの操作を受け付ける操作装置からユーザの操作を示す操作データを取得する処理と、前記表示装置により画像の表示が行われているときに、当該画像に含まれる1以上の操作子のうちの一の操作子に対する操作を示す操作データを前記操作装置から取得した場合、当該一の操作子に対応する処理指示データに従い、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置のうちの少なくとも1つに対する処理を指示する処理とを実行させ、前記表示指示データに従い画像を表示装置に表示させる処理において、前記管理データに含まれる処理属性データにより示される属性に基づき前記条件データに従い、前記第1のグループに区分される処理に対応する操作子を前記第2のグループに区分される処理に対応する操作子と異なる表示態様で前記表示装置に表示させる処理を実行させるか、もしくは、前記第1のグループに区分される処理に対応する操作子を前記表示装置に表示させ前記第2のグループに区分される処理に対応する操作子を前記表示装置に表示させない処理を実行させるプログラムである。
【0015】
本発明の第8の態様に係るプログラムは、コンピュータに、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置の少なくとも1つに処理を指示するためのデータである1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データと、当該処理指示データを識別する処理識別データと、当該処理指示データにより指示される処理の属性を示す処理属性データとを含む管理データと、処理の属性に基づき当該処理を第1のグループと第2のグループに区分するための条件を示す条件データとを記憶する処理と、前記1以上の処理指示データの中から選択された1以上の処理指示データの各々に関し、当該処理指示データを識別する処理識別データを含み、当該処理指示データに対応する操作子を含む画像の表示を指示する表示指示データを取得する処理と、前記表示指示データに従い画像を表示装置に表示させる処理と、ユーザの操作を受け付ける操作装置からユーザの操作を示す操作データを取得する処理と、前記表示装置により画像の表示が行われているときに、当該画像に含まれる1以上の操作子のうちの一の操作子に対する操作を示す操作データを前記操作装置から取得した場合、前記管理データに含まれる処理属性データにより示される属性に基づき前記条件データに従い、当該一の操作子に対応する処理が前記第2のグループに区分される場合に当該処理を実行してよいか否かの確認をユーザに促す画像を前記表示装置に表示させ、当該一の操作子に対応する処理が前記第1のグループに区分される場合には当該確認を促す画像を前記表示装置に表示させない処理と、前記表示装置により処理に対応する操作子を含む画像の表示が行われているときに当該画像に含まれる1以上の操作子のうちの一の操作子に対する操作を示す操作データを前記操作装置から取得した場合、もしくは前記表示装置により処理を実行してよいか否かの確認をユーザに促す画像の表示が行われているときに当該処理の実行を指示する操作データを前記操作装置から取得した場合、当該一の操作子に対応する処理指示データ、もしくは当該実行の指示が行われた処理に対応する処理指示データに従い、画像形成装置、撮像装置およびデータ通信装置のうちの少なくとも1つに対する処理を指示する処理とを実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
第1の態様に係る処理指示装置によれば、表示指示データに従い表示装置により表示されるメニューの画像において、条件データに照らし実行されることが必ずしも望ましくない処理として第2のグループに区分される処理がユーザにとって判別可能となるか、もしくは表示されない。そのため、ユーザが実行を望まない処理の実行を誤って指示してしまう危険性が低減する。
【0017】
第2の態様に係る処理指示装置によれば、表示指示データに従い表示装置により表示されるメニューの画像に対しユーザがいずれかの処理の実行を指示した際に、当該処理が条件データに照らし実行されることが必ずしも望ましくない処理として第2のグループに区分される場合、ユーザに対し確認の促しが行われる。そのため、ユーザが実行を望まない処理の実行を誤って指示してしまう危険性が低減する。
【0018】
第3の態様に係る処理指示装置によれば、表示指示データに従い表示装置により表示されるメニューの画像において、条件データに照らし実行されることが必ずしも望ましくない処理として第2のグループに区分される処理がユーザにとって判別可能となる。そのため、ユーザが実行を望まない処理の実行を誤って指示してしまう危険性が低減する。
【0019】
第4の態様に係る処理指示装置によれば、表示指示データに従い表示装置により表示されるメニューの画像において、条件データに照らし実行されることに問題がない処理として第1のグループに区分される処理に対応する操作子の数が閾値以下である場合、当該メニューの画像に代えて、規定のメニューの画像が表示装置により表示される。そのため、例えば操作可能な操作子がないメニューの画像が表示される、といった不都合が回避される。
【0020】
第5の態様に係る処理指示装置によれば、個々のユーザに応じたメニューの画像が表示装置により表示される。
【0021】
第6の態様に係る処理装置によれば、表示指示データに従い表示されるメニューの画像において、条件データに照らし実行されることが必ずしも望ましくない処理として第2のグループに区分される処理がユーザにとって判別可能となるか、もしくは表示されない。そのため、ユーザが実行を望まない処理の実行を誤って指示してしまう危険性が低減する。
【0022】
第7の態様に係るプログラムによれば、コンピュータは、表示指示データに従い表示装置に対し、条件データに照らし実行されることが必ずしも望ましくない処理として第2のグループに区分される処理がユーザにとって判別可能な表示態様で、もしくは当該処理の操作子を表示しないように、表示装置に対しメニューの画像の表示を指示する。そのため、ユーザが実行を望まない処理の実行を誤って指示してしまう危険性が低減する。
【0023】
第8の態様に係るプログラムによれば、コンピュータは、表示指示データに従い表示装置に対し行った指示に応じて表示装置により表示されるメニューの画像に対しユーザがいずれかの処理の実行を指示した際に、当該処理が条件データに照らし実行されることが必ずしも望ましくない処理として第2のグループに区分される場合、ユーザに対し確認を促す画像の表示を表示装置に指示する。表示装置に表示される当該画像に応じてユーザが確認を行うことにより、ユーザが実行を望まない処理の実行を誤って指示してしまう危険性が低減する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に本発明の一実施形態に係るデータ処理システム1を説明する。データ処理システム1は、複数の処理装置を備え、これらの複数の処理装置の各々がユーザに対し印刷機能、スキャン機能、コピー機能、FAX機能等を提供する。
【0026】
データ処理システム1が備える処理装置の各々においては、ユーザメニュー画面(ユーザが自分用にカスタマイズした処理選択用のユーザインタフェースとして用いられる画像)を利用可能である。ユーザは複数の処理装置の各々において個別にユーザメニュー画面の設定を行うことができるが、その作業は煩雑であるため、データ処理システム1においてはある処理装置においてユーザが設定したユーザメニュー画面を示すデータが、他の処理装置においても利用される。従って、ユーザは1回、いずれかの処理装置においてユーザメニュー画面の設定を行えば、他の処理装置においてもユーザメニュー画面を個別の設定を行うことなく利用可能となる。
【0027】
図1は、データ処理システム1の全体構成を示した図である。データ処理システム1はまず、n台(ただし、nは自然数)の処理装置、すなわち処理装置11−1、11−2、・・・、11−nと、認証サーバ装置12を備えている。以下、データ処理システム1が備える複数の処理装置を互いに区別しない場合、「処理装置11」と呼ぶ。処理装置11の各々と、認証サーバ装置12は、ネットワーク9を介して互いにデータ通信を行うことができる。
【0028】
処理装置11は、例えば画像形成装置、撮像装置、データ通信装置等を備え、必要に応じてこれらの装置を互いに連係動作させることにより、ユーザに対し印刷機能、スキャン機能、コピー機能、FAX機能等の各種機能を提供可能な装置である。なお、同じユーザが複数の処理装置11の各々を利用することができる。
【0029】
認証サーバ装置12は、ユーザの本人認証を行うとともに、処理装置11により提供される各種機能のうち認証されたユーザが利用可能な機能を処理装置11に通知する役割を果たすサーバ装置である。
【0030】
図2は、認証サーバ装置12が管理するユーザ認証テーブルのデータ構成を示した図である。ユーザ認証テーブルはデータ処理システム1を利用する複数のユーザの各々に関するデータレコードの集まりであり、各データレコードにはデータフィールドとして「ユーザID」、「認証コード」、「権限データ」が設けられている。
【0031】
データフィールド「ユーザID」にはユーザを識別するユーザIDが格納されている。データフィールド「認証コード」にはユーザにユニークに割り当てられ、ユーザIDとともにユーザが本人であるか否かを判定するためのデータである認証コードが格納されている。データ処理システム1においては、ユーザIDおよび認証コードはユーザが携帯するNFC(近距離無線通信)カードに記憶されており、ユーザが処理装置11にNFCカードをかざすとユーザIDおよび認証コードが処理装置11により読み取られて、認証サーバ装置12に送信される仕組みが採用されている。認証サーバ装置12は処理装置11から送信されてくるユーザIDと認証コードの組み合わせをユーザ認証テーブルから検索し、検索の成功、不成功に基づき、ユーザの本人認証の成功、不成功を判定する。
【0032】
データフィールド「権限データ」には、ユーザの利用が許可もしくは禁止されている機能を示す権限データが格納されている。権限データは、例えば「カラーコピー機能:不可」、「スキャン機能:可」、「FAX機能:不可」、「コピー可能枚数:最大50枚/回」といったデータである。認証サーバ装置12はユーザの本人認証に成功すると、検索されたデータレコードに格納されている権限データを処理装置11に送信する。処理装置11は認証サーバ装置12から送信されてくる権限データに基づき、ユーザに利用が許可されている機能を特定することができる。
【0033】
図3は、処理装置11のハードウェア構成を示した図である。処理装置11は、画像形成装置111、撮像装置112、データ通信装置113、後処理装置114、読取装置115、表示装置116、操作装置117、および処理指示装置118を備えている。
【0034】
画像形成装置111は、例えば電子写真方式により紙等のシート状記録媒体上に画像を形成する装置である。なお、画像形成装置111の印刷方式は電子写真方式に限られず、インクジェット方式等の他の方式が採用されていてもよい。
【0035】
撮像装置112は、原稿台に置かれたシート状記録媒体上に形成されている画像を光学的に読み取り、当該画像を示す画像データを生成する装置である。
【0036】
データ通信装置113は、外部の装置との間で各種データの送受信を行う装置である。データ通信装置113には、電話通信網を介して外部のFAX装置等との間で音データ通信を行う音データ通信部1131と、パケットデータ網を介して他の処理装置11や認証サーバ装置12等との間でパケットデータ通信を行うパケットデータ通信部1132を備えている。
【0037】
後処理装置114は、画像形成装置111により画像の形成されたシート状記録媒体に対し、折り畳み処理、穴開け処理、ホッチキス留め処理等を行う装置である。
【0038】
読取装置115は、NFC規格に従いユーザによりかざされるNFCカードに記録されているユーザIDおよび認証コードを読み取る装置(カードリーダ)である。ユーザによりNFCカードが読取装置115に、例えば5センチメートル程度より近い距離に近付けられると、NFCカードは読取装置115から発信されている電磁波により起電された電力により無線通信を開始し、読取装置115に対し無線によりユーザIDおよび認証コードを送信する。読取装置115はこのようにNFCカードから送信されてくるユーザIDおよび認証コードを受信することにより、NFCカードに記録されているこれらのデータの読み取りを行う。
【0039】
表示装置116は、例えば液晶ディスプレイであり、ユーザメニュー画面等の各種画像の表示を行う。操作装置117は、例えばタッチパネルであり、ユーザのタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作の内容を示す操作データを生成する。処理装置11においては、表示装置116と操作装置117は積層されてタッチディスプレイを構成し、ユーザは表示装置116により表示される操作子の画像に対しタッチ操作を行うことにより、処理装置11に対する直感的な操作を行うことができる。
【0040】
処理指示装置118は、操作装置117に対するユーザの操作に従い、ユーザにより選択された機能の実行を、画像形成装置111、撮像装置112、データ通信装置113および後処理装置114に対し指示する装置である。処理指示装置118は、各種データ処理を行うプロセッサ101と、各種データを記憶するメモリ102と、処理装置11が備える他の装置との間で各種データの入出力を行う入出力I/F(Interface)103を備えている。プロセッサ101はメモリ102に記憶されているプログラムに従い各種データ処理を行うことにより、以下に説明する構成部を備える装置として機能する。
【0041】
図4は、処理指示装置118の機能構成を示した図である。ただし、処理指示装置118と処理装置11が備える他の装置との間のデータの送受信の関係を示す目的で、
図4においては処理装置11が備える処理指示装置118以外の装置も示されている。
【0042】
処理指示装置118は、機能構成部として、記憶手段1171、表示指示データ取得手段1172、表示制御手段1173、操作データ取得手段1174、処理指示手段1175、ユーザ識別データ取得手段1176を備えている。
【0043】
記憶手段1171は、処理指示装置118が画像形成装置111等に対し各種処理を指示するために用いるデータを記憶する。具体的には、記憶手段1171は、処理装置11が実行可能な複数の処理を管理するためのデータである管理データと、ユーザメニュー画面の表示を指示するデータである表示指示データと、処理装置11が実行可能な複数の処理を2つのグループのいずれかに区分するための条件を示すデータである条件データを記憶している。条件データにより示される条件に従い処理が区分される2つのグループとは、具体的には、条件データを記憶する処理装置11において実行されることに問題がない処理が区分される第1のグループと、条件データを記憶する処理装置11において実行されることが必ずしも望ましくない処理が区分される第2のグループである。
【0044】
図5は、記憶手段1171に記憶されている管理データを示した図である。管理データは、処理装置11が実行可能な処理の各々に関するデータレコードの集まりであり、各データレコードには、データフィールドとして「処理ID」、「処理名」、「処理属性」「処理指示データ」が設けられている。
【0045】
データフィールド「処理ID」には、処理を識別する処理IDが格納される。データフィールド「処理名」には、例えば「基本コピー」等の処理名が格納される。
【0046】
データフィールド「処理属性」には、処理において用いられるパラメータ等の属性を示す属性データが格納される。
図5において、処理「ワンタッチコピー」に関しては、属性データにより「使用する紙:普通紙」「カラー/白黒:白黒」「後処理:行わない」「外部ネットワーク接続:行わない」という属性が示されている。この処理「ワンタッチコピー」は普通紙に白黒でコピーを行う処理であり、例えば、ユーザが社内等で使用するための書類をすばやくコピーしたい場合に利用される。
【0047】
また、
図5において、処理「プレゼン用どこでもプリント」に関しては、属性データにより「使用する紙:上質紙」「カラー/白黒:カラー」「後処理:行う」「外部ネットワーク接続:行う」という属性が示されている。この処理「プレゼン用どこでもプリント」は、例えばネットワーク9を介して外部のデータ配信サーバ装置(
図1において図示略)からユーザにより指定されたデータをダウンロードし、当該データを用いて上質紙に文書のカラー印刷を行い、ホッチキス留め等を行う処理である。この処理は、例えば、ユーザがクライアント等に渡す資料を準備する場合等に利用される。
【0048】
なお、データフィールド「処理名」およびデータフィールド「処理属性」に格納されるデータは、例えば同じデータレコードのデータフィールド「処理指示データ」に伴うメタデータとして処理指示データの作成者等により記述され、管理データに登録されたデータである。
【0049】
データフィールド「処理指示データ」には、処理の具体的な手順等を示す処理指示データが格納される。処理指示データは、例えば、処理装置11にインストールされているプログラムを呼び出すコードリストである。なお、処理指示データの形態はコードリストに限られず、例えばプログラムそのものが処理指示データとして扱われてもよい。
【0050】
図6および
図7は、記憶手段1171に記憶されている表示指示データを示した図である。
図6に示す表示指示データは、ユーザにより編集できない既定のメニュー画面の表示を指示するデータである。一方、
図7に示す表示指示データは、各ユーザが
図6に示す表示指示データに対し編集を行いカスタマイズした後の表示指示データであり、ユーザ毎に生成される。そのため、
図7に示す表示指示データには、対応するユーザを識別するユーザIDが対応付けられている。
【0051】
以下、
図6に示す表示指示データを「既定の表示指示データ」と呼び、
図7に示す表示指示データを「ユーザ別表示指示データ」と呼ぶ。また、既定の表示指示データとユーザ別表示指示データとを区別しない場合、もしくは文脈上、ユーザ別表示指示データを示すことが明らかな場合、単に「表示指示データ」というものとする。また、既定の表示指示データに従いユーザの別によらず表示される画面を「既定のメニュー画面」と呼び、ユーザ別表示指示データに従いユーザ別に表示される画面であるユーザメニュー画面と区別する。また、既定のメニュー画面とユーザメニュー画面とを区別しない場合、単に「メニュー画面」というものとする。
【0052】
表示指示データはメニュー画面に表示される複数の選択ボタン(操作子)の各々に関するデータレコードの集まりであり、各データレコードには、データフィールドとして「表示位置ID」、「処理ID」が設けられている。
【0053】
データフィールド「表示位置ID」には、メニュー画面における選択ボタンの表示位置を識別する表示位置IDが格納される。例えば、表示位置ID「1」はメニュー画面の第1ページの一番左側の位置を示す。なお、表示指示データに含まれるデータレコードは、データフィールド「表示位置ID」の数値により昇順にソートされている。
【0054】
データフィールド「処理ID」には、同じデータレコードのデータフィールド「表示位置ID」により識別される表示位置に表示される選択ボタンをユーザが操作した場合に実行されるべき処理指示データを識別する識別IDが格納される。
【0055】
図8は、
図6に示した既定の表示指示データに従い、処理装置11において表示される既定のメニュー画面を示した図である。また、
図9は、
図7に示したユーザ別表示指示データに従い、処理装置11において表示されるユーザメニュー画面を示した図である。ただし、
図8および
図9に示されるメニュー画面はいずれも、以下に述べる条件データに従う表示態様の変更が行われない状態のメニュー画面である。
【0056】
図10は、記憶手段1171に記憶されている条件データを示した図である。条件データはユーザ毎に生成されるため、条件データには対応するユーザを識別するユーザIDが対応付けられている。
【0057】
条件データは、当該条件データを記憶している処理装置11に対し、ユーザがその用途を制限する目的で設定した条件を示すデータである。具体的には、条件データは、管理データ(
図5)のデータフィールド「処理属性」に格納される属性データにより示され得る属性のいずれかを指定し、当該指定した属性を有する処理を制限対象の処理(必ずしも実行されることが望ましくない処理)として第2のグループに区分するように指示するデータである。
【0058】
図10に示す例では、条件データは、上質紙を使用する処理を制限対象の処理として区分し、後処理を行う処理を制限対象の処理として区分し、カラー印刷を行う処理を制限対象の処理として区分するように指示している。
【0059】
再び
図4を参照し、処理指示装置118の機能構成の説明を続ける。表示指示データ取得手段1172は、ユーザが操作装置117に対し表示指示データのコピーを指示する操作を行った場合に、他の処理装置11からユーザ別表示指示データを取得する。
【0060】
表示指示データ取得手段1172による表示指示データの取得の手順は具体的には以下のとおりである。まず、表示指示データ取得手段1172は表示指示データの送信要求を生成する。この送信要求には、処理装置11を使用しているユーザのNFCカードから読取装置115により読み取られ、ユーザ識別データ取得手段1176により読取装置115から取得されたユーザIDが含まれる。
【0061】
表示指示データ取得手段1172は、データ通信装置113のパケットデータ通信部1132に対し、生成した送信要求を他の処理装置11に送信するように指示する。パケットデータ通信部1132は表示指示データ取得手段1172からの指示に従い他の処理装置11に対し送信要求を送信し、それに対する応答として他の処理装置11から表示指示データを受信する。パケットデータ通信部1132が受信する表示指示データは、送信要求の送信先の他の処理装置11において、送信要求に含まれるユーザIDに対応付けて記憶されているユーザ別表示指示データである。
【0062】
パケットデータ通信部1132は、他の処理装置11から受信したユーザ別表示指示データを表示指示データ取得手段1172に引き渡し、表示指示データ取得手段1172はパケットデータ通信部1132を介して他の処理装置11から取得したユーザ別表示指示データを記憶手段1171に記憶(既に同じユーザに対応するユーザ別表示指示データが記憶されている場合、上書き)する。
【0063】
表示制御手段1173は、記憶手段1171に記憶されているユーザ別表示指示データに従い、ユーザメニュー画面の表示を表示装置116に指示する。ただし、記憶手段1171に記憶されているユーザ別表示指示データに従い表示されるユーザメニュー画面に含まれる選択ボタンのうち、第2のグループに区分される処理に対応する選択ボタンの数が予め定められた閾値(例えば「1」)以下である場合、表示制御手段1173はユーザ別表示指示データに代えて、既定の表示指示データに従い、既定のメニュー画面の表示を表示装置116に指示する。
【0064】
また、表示制御手段1173は、メニュー画面に表示される選択ボタンのうち、第2のグループに区分された処理に対応する選択ボタンがユーザにより操作された場合、ユーザに対し当該処理の実行を行ってよいか否かの確認を促す確認画面の表示を表示装置116に指示する。また、表示制御手段1173は、メニュー画面および確認画面以外の各種画面に関しても、表示装置116に対しそれらの表示を指示する。
【0065】
操作データ取得手段1174は、表示制御手段1173に従い表示装置116が表示しているユーザメニュー画面等の画面に対しユーザがタッチ操作を行った際に、当該タッチ操作を示す操作データを操作装置117から受け取る。
【0066】
処理指示手段1175は、メニュー画面に表示される選択ボタンのうち、第1のグループに区分される処理に対応する選択ボタンに対する操作を示す操作データが操作データ取得手段1174により取得された場合に、当該操作データが示す操作の行われた選択ボタンに対応する処理指示データに従い、画像形成装置111、撮像装置112、データ通信装置113、後処理装置114等に処理の実行を指示する。
【0067】
ユーザ識別データ取得手段1176は、読取装置115がNFCカードから読み取ったユーザIDを読取装置115から取得する。
【0068】
以上が、処理指示装置118の機能構成の説明である。続いて、処理指示装置118の表示制御手段1173による指示に従い表示装置116に表示される画面例を参照しつつ、データ処理システム1の動作を説明する。
【0069】
図11は、ユーザがユーザメニュー画面の編集を行う際に、処理装置11の表示装置116に表示される画面を示した図である。
図11の第1段は、デフォルトのユーザメニュー画面を示している。デフォルトのユーザメニュー画面は、
図8に示した既定のメニュー画面と同じである。すなわち、ユーザ別表示指示データ(
図7)の初期値としては、既定の表示指示データ(
図6)のコピーが用いられる。
【0070】
例えば、ユーザがこのデフォルトのユーザメニュー画面を編集したい場合、ユーザは操作装置117に対し予め定められた操作を行い、表示装置116にユーザメニュー操作画面(
図11の第2段)を表示させる。ユーザがユーザメニュー操作画面において「編集」ボタンを操作すると、表示装置116にはユーザメニュー編集画面(
図11の第3段)が表示される。
【0071】
ユーザメニュー編集画面には、処理装置11において利用可能な処理の処理名がリスト表示(左側)される。このリストに表示される処理名は、処理テーブル(
図5)のデータフィールド「処理名」に格納されている処理名である。ユーザはユーザメニュー画面に選択ボタンを表示させたい処理の処理名をリストから右側の枠(デザイン領域)内の希望する位置にドラッグすることにより(
図11の第4段)、ユーザメニュー画面のデザインを編集することができる。
【0072】
ユーザは必要に応じて、リストからデザイン領域への処理名のドラッグ操作を繰り返し、ユーザメニュー画面の編集を終了すると、「登録」ボタンを操作して、ユーザメニュー画面の編集を完了する。この「登録」ボタンの操作に応じて、処理指示装置118はユーザにより編集されたユーザメニュー画面の表示を指示するようにユーザ別表示指示データ(
図7)を更新する。
【0073】
その後、ユーザが操作装置117に対し予め定められた操作を行うと、処理指示装置118の表示制御手段1173は、記憶手段1171に記憶されているユーザ別表示指示データ(
図7)に含まれるデータレコードの各々に関し、当該データレコードに格納される処理IDを格納するデータレコードを管理データ(
図5)から検索し、検索したデータレコードのデータフィールド「処理属性」に格納されている属性データを読み出す。
【0074】
続いて、表示制御手段1173は、読み出した属性データが示す処理の属性のいずれかが、条件データ(
図10)に示される使用制限の対象の属性に該当する場合は当該処理を第2のグループに区分し、読み出した属性データが示す処理の属性のいずれも、条件データに示される使用制限の対象の属性に該当しない場合は当該処理を第1のグループに区分する。
【0075】
続いて、表示制御手段1173は、ユーザ別表示指示データに従いユーザメニュー画面の表示を表示装置116に指示する。その際、表示制御手段1173は表示装置116に対し、第2のグループに区分した処理に対応する選択ボタンを、第1のグループに区分した処理に対応する選択ボタンと異なる表示態様で表示するように指示する。その結果、
図11の第5段に示されるようなユーザメニュー画面が表示装置116に表示される。
【0076】
図11の第5段に示されるユーザメニュー画面において、中央に表示される選択ボタンには、「×」印が付されており、ユーザは中央の選択ボタンが使用制限の対象の処理を指示するための選択ボタンであることを容易に判別することができる。
【0077】
ユーザメニュー画面において、ユーザが「×」印の付されていない選択ボタン、すなわち第1のグループに区分される処理(使用制限の対象でない処理)に対応する選択ボタンを操作すると、処理指示手段1175は操作データ取得手段1174を介して操作装置117から引き渡される操作データにより操作が行われた選択ボタンを特定し、特定した選択ボタンに応じた処理指示データを記憶手段1171に記憶されている処理テーブルから読み出し、読み出した処理指示データに従い、画像形成装置111等の他の装置に対し処理を指示する。画像形成装置111等がその指示に従い処理を実行することにより、ユーザに対するサービスが提供されることになる。
【0078】
一方、ユーザメニュー画面において、ユーザが「×」印の付されている選択ボタン、すなわち第2のグループに区分される処理(使用制限の対象である処理)に対応する選択ボタンを操作すると、処理指示手段1175は操作データ取得手段1174を介して操作装置117から引き渡される操作データにより操作が行われた選択ボタンを特定し、特定した選択ボタンに応じた処理指示データに従う処理の実行の指示を保留し、その旨の通知を表示制御手段1173に対し行う。表示制御手段1173は処理指示手段1175から処理の保留の通知を受け取ると、確認画面の表示の指示を表示装置116に対し行う。
【0079】
図12は、確認画面を示した図である。確認画面においては、ユーザにより操作の行われた選択ボタンに対応する処理の処理名と、当該処理の属性のうち使用制限の対象となっている属性が表示される。ユーザはこれらの表示の内容を確認し、この処理を本当に実行したい場合には「実行」ボタンに対し操作を行う。ユーザにより「実行」ボタンに対する操作が行われた場合、処理指示手段1175は操作データ取得手段1174を介して操作装置117から引き渡される操作データ(「実行」ボタンに対する操作を示す操作データ)に応じて、保留していた処理を実行する。その結果、ユーザにより操作された選択ボタンに応じた処理が画像形成装置111等により実行され、ユーザに対するサービスが提供されることになる。
【0080】
一方、ユーザにより確認画面の「キャンセル」ボタンに対する操作が行われた場合、処理指示手段1175は操作データ取得手段1174を介して操作装置117から引き渡される操作データ(「キャンセル」ボタンに対する操作を示す操作データ)に応じて、保留していた処理を中止する。その結果、ユーザメニュー画面においてユーザにより操作された「×」印の付された選択ボタンに応じた処理は画像形成装置111等により実行されることはない。
【0081】
図13は、ユーザが処理装置11に対し条件データの設定を行う際に、処理装置11の表示装置116に表示される画面および当該画面により設定される条件データを示した図である。ユーザは、処理装置11に対し特定の処理属性に関し使用制限を設定したい場合(または既に設定している使用制限を解除したい場合)、操作装置117に対し予め定められた操作を行い、表示装置116にユーザメニュー操作画面(
図13の第1段)を表示させる。ユーザがユーザメニュー操作画面において「使用制限設定」ボタンを操作すると、表示装置116には使用制限設定画面(
図13の第2段)が表示される。
【0082】
使用制限設定画面には、使用制限を設定可能な処理属性の名称がチェックボックスと共に表示される。ユーザが使用制限設定画面において使用制限を設定したい処理属性のチェックボックスにチェックを入れ、もしくは使用制限を解除したい処理属性のチェックボックスのチェックを外した後、「設定」ボタンに対し操作を行うと、処理指示装置118はユーザによりチェックされた処理属性を使用制限する条件データを生成し、記憶手段1171に記憶する。
図13の第3段は、
図13の第2段に例示した使用制限設定画面において「設定」ボタンが操作された際に処理指示装置118において生成され記憶される条件データを示している。
【0083】
ところで、上述したように、データ処理システム1においては、ある処理装置11において表示されるユーザメニュー画面と同様のユーザメニュー画面を他の処理装置11において利用可能とする(以下、便宜的に「ユーザメニュー画面のコピー」という)ことができる。
【0084】
以下に、処理装置11−1から処理装置11−2に対しユーザメニュー画面のコピーが行われる場合を例として、ユーザメニュー画面のコピーに伴うデータ処理システム1の動作を説明する。なお、以下の説明において、ユーザメニュー画面のコピーの操作を行うユーザ(ユーザID:1234で識別されるユーザ)に関し、処理装置11−1には
図7に示したユーザ別表示指示データと、
図10に示した条件データが記憶されているものとする。また、処理装置11−2には、初期値のままのユーザ別表示指示データ(
図6に示した既定の表示指示データのコピー)と、
図13の第3段に示した条件データが記憶されているものとする。
【0085】
図14は、ユーザメニュー画面のコピーの操作において、コピー先の処理装置11である処理装置11−2の表示装置116に表示される画面を示した図である。ユーザが処理装置11に対しユーザメニュー画面の表示を指示する操作を行うと、表示装置116には
図14の第1段に示すデフォルトのユーザメニュー画面が表示される。
【0086】
ユーザがこのデフォルトのユーザメニュー画面に代えて、他の処理装置11において編集済みのユーザメニュー画面をコピーして用いたい場合、ユーザはユーザメニュー操作画面(
図14の第2段)において「コピー」ボタンに対する操作を行う。この操作に応じて、表示装置116にはユーザメニューコピー画面(
図14の第3段)が表示される。ユーザメニューコピー画面には、データ処理システム1に含まれる他の処理装置11の名称がリスト表示(左側)される。
【0087】
ユーザがリストからユーザメニュー画面のコピー元とする処理装置11−1の名称を選択した後に「コピー実行」ボタンを操作すると、処理指示装置118の表示指示データ取得手段1172はパケットデータ通信部1132を介してユーザにより選択された処理装置11−1から表示指示データを取得し、記憶手段1171に記憶させる。
【0088】
その後、ユーザが処理装置11に対しユーザメニュー画面の表示を指示する操作を行うと、表示装置116には
図14の第4段に示すユーザメニュー画面が表示される。ここで、
図14の第4段に示したユーザメニュー画面と、
図11の第5段に示したユーザメニュー画面とは、
図7に示した同じユーザ別表示指示データに従い表示されたユーザメニュー画面であるため、選択ボタンの配置が共通している。
【0089】
ただし、
図11の第5段に示したユーザメニュー画面は
図10に示した条件データに従い、第2のグループに区分される処理が判別されている。一方、
図14の第4段に示したユーザメニュー画面は
図13の第3段に示した条件データに従い、第2のグループに区分される処理が判別されている。その結果、これらのユーザメニュー画面において、「×」印が付されている選択ボタンが異なっている。従って、ユーザは使用制限が異なっている処理装置11−1と処理装置11−2の各々において、使用制限の付された処理を誤って実行してしまう不都合を回避することができる。
【0090】
図15は、処理装置11がユーザメニュー画面に代えて既定のメニュー画面を表示する動作を説明するための図である。例えば、処理装置11−2においてユーザにより設定された条件データが
図15の第1段に示すものであった場合、ユーザ別表示指示データに従い表示されるユーザメニュー画面は
図15の第2段に示すものとなる。
【0091】
この場合、ユーザメニュー画面に表示される3つの選択ボタンのうち2つに使用制限が付されており、これらの2つの選択ボタンを使用する頻度が低い上に、ユーザはこれらの選択ボタンを使用する場合、毎回、確認画面(
図12)における確認操作を行う必要がある。従って、
図15の第2段に示されるようなユーザメニュー画面が表示されると、ユーザはむしろ不便を感じる。
【0092】
しかしながら、データ処理システム1においては、上述したようにユーザメニュー画面に表示される第1のグループに区分される処理に対応する選択ボタンの数が閾値(
図15の例では「1」とする)以下である場合、表示制御手段1173はユーザ別表示指示データに代えて既定の表示指示データに従いメニュー画面の表示を指示する。その結果、表示装置116には
図15の第3段に示す既定のメニュー画面が表示される。従って、ユーザは使用制限の付された処理の選択ボタンばかりを含むユーザメニュー画面が表示されることによる不便さを感じることはない。
【0093】
以上のように、データ処理システム1によれば、ユーザは、異なる用途に用いる複数の処理装置11の間で共通性を有するメニュー画面を使用することができる。その際、用途に応じて設定されている条件データに従い、必ずしも用途にそぐわない処理に関してはユーザが容易に判別できるように各々の処理装置11において表示されるメニュー画面の表示態様が変更される等により、ユーザが意図しない処理を誤って実行してしまう、という不都合が回避される。
【0094】
[変形例]
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下にそれらの変形の例を示す。なお、以下に例示する変形例が2つ以上組み合わされてもよい。
【0095】
(1)変形例1
上述した実施形態においては、複数の処理装置11の間で表示指示データ(ユーザ別表示指示データ)を共有する方法として、ユーザがコピー先の処理装置11を操作してコピー元の処理装置11から表示指示データを取得させる方法が採用されている。複数の処理装置11の間で表示指示データを共有する方法はこれに限られない。例えば、表示指示データをユーザ毎に管理する管理サーバ装置を設け、各々の処理装置11がユーザに応じた表示指示データを管理サーバ装置から取得することにより複数の処理装置11の間で表示指示データの共有が行われてもよい。また、例えば予め定められた時間の経過毎に、処理装置11が各々、他の処理装置11に対し自機の表示指示データをブロードキャストし、他の処理装置11からブロードキャストされた新たな表示指示データを受信した場合に当該表示指示データを用いて自機の表示指示データを更新することにより、複数の処理装置11の各々に記憶されている表示指示データの同期が取られるようにしてもよい。
【0096】
(2)変形例2
上述した実施形態においては、ユーザの本人認証はNFCカードに記録されているユーザIDと認証コードが認証サーバ装置12において照合されることにより行われる。ユーザの本人認証の方法はこれに限られない。例えば、ユーザが操作装置117に対し、ユーザIDとパスワードを入力し、入力されたこれらのデータを認証サーバ装置12において照合する方法など、他の様々な本人認証の方法が採用可能である。また、本人認証のための照合処理が行われる場所は認証サーバ装置12に限られず、例えば個々の処理装置11がユーザ認証テーブルを記憶し、個々の処理装置11において本人認証のための照合処理が行われてもよい。
【0097】
(3)変形例3
上述した実施形態においては、ユーザにより編集されたメニュー画面は、ユーザ別表示指示データによりユーザ毎に用いられるものとしたが、全ユーザが共通して利用するカスタムメニュー画面がユーザメニュー画面に代えて、もしくはそれに加えて、用いられてもよい。
【0098】
(4)変形例4
上述した実施形態においては、条件データがユーザ毎に管理されるものとしたが、これに代えて、全ユーザが共通して利用する条件データを処理装置11の各々に設定し用いる構成としてもよい。
【0099】
(5)変形例5
上述した実施形態においては、処理指示装置118は処理装置11において画像形成装置111等の他の装置と一体に統合されている構成であるものとしたが、処理指示装置118が処理装置11から独立した装置として構成されてもよい。例えば、タッチディスプレイを備えるスレート型PC等のコンピュータに本実施形態に係るプログラムに従った処理を実行させることにより、コンピュータを処理指示装置118として機能させることが考えられる。その場合、処理指示装置118を備えない処理装置11とコンピュータにより実現される処理指示装置118が、有線または無線により互いにデータ通信を行う構成とすればよい。
【0100】
(6)変形例6
上述した実施形態においては、処理装置11は画像形成装置111、撮像装置112、データ通信装置113および後処理装置114を備えるものとしたが、処理装置11が備える装置の構成はこれに限られない。例えば、処理装置11がこれらの装置の一部を備えなくてもよく、また、これらの装置以外の装置を備えてもよい。さらに、処理装置11に代えて、他の種別の装置が採用されてもよい。すなわち、複数の処理を実行可能であり、それらの複数の処理の中からユーザにより選択された処理を実行する処理装置であれば、いずれの処理装置であっても本発明において採用可能である。
【0101】
(7)変形例7
上述した実施形態においては、処理指示装置118はプロセッサ101がプログラムに従う処理を行うことにより実現されるものとしたが、処理指示装置118がいわゆる専用機として構成されてもよい。
【0102】
(8)変形例8
上述した実施形態においては、メニュー画面において、第2のグループに区分される処理に対応する選択ボタンには「×」印が付されることにより、第1のグループに区分される処理に対応する選択ボタンと区別されている。メニュー画面において第2のグループに区分される処理に対応する選択ボタンと第1のグループに区分される処理に対応する選択ボタンとを区別可能とする方法はこれに限られず、例えば、選択ボタンを表示する色や濃度を異ならせるなど、ユーザが判別可能なように異なる表示態様で表示する限り、いずれの方法が採用されてもよい。
【0103】
また、表示態様を異ならせる代わりに、メニュー画面において、第2のグループに区分される処理に対応する選択ボタンを非表示としてもよい。
【0104】
(9)変形例9
上述した実施形態においては、メニュー画面において第2のグループに区分される処理に対応する選択ボタンに対するユーザによる操作が行われた場合、確認画面を表示する構成が採用されている。これに代えて、例えば「使用できません」といった通知画面を表示し、当該選択ボタンに応じた処理の実行を受け付けない構成が採用されてもよい。
【0105】
(10)変形例10
上述した実施形態においては、ユーザメニュー画面と既定のメニュー画面のいずれを表示するかの判別に用いる閾値(ユーザメニュー画面において第1のグループに区分される処理に対応する選択ボタンの数の閾値)として「1」を例示したが、この閾値は「0」であっても、2以上の自然数であってもよい。例えば閾値を「0」とすると、ユーザメニュー画面において第1のグループに区分される処理に対応する選択ボタンが1つも表示されない場合に限り、既定のメニュー画面が表示されることになる。
【0106】
(11)変形例11
上述した実施形態においては、条件データは、使用制限を設ける属性を示すものとしたが、条件データが示す条件の形式や種別は、処理を属性に基づき第1のグループと第2のグループのいずれかに区分する条件を示すものである限り、どのようなものであってもよい。例えば、使用を許可する処理の属性を示すデータを条件データとして用いる構成が採用されてもよい。
【0107】
(12)変形例12
上述した実施形態においては、条件データはユーザによりその内容が設定されるものとしたが、これに代えて、もしくは加えて、例えば複数の条件データの雛形を予め記憶手段1171に記憶させておき、ユーザがそれらの雛形の中から1つを選択することにより、処理装置11に対し条件データの設定を行う構成としてもよい。
【0108】
(13)変形例13
上述した実施形態の説明において、処理指示装置118においてプロセッサ101により実行されるプログラムの提供の形態については言及しなかったが、当該プログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録された状態で提供されても、インターネットなどのネットワーク経由でダウンロードされる形で提供されてもよい。