(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記DC−DCモジュールは、前記車両の外部の装置によって送信された望ましい設定点閾値に基づいて、前記設定点閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
前記DC−DCモジュールは、前記第1のコンバータの作動パラメータの複数の値と、所定の設定点閾値とを関連づける相関表を有し、前記DC−DCモジュールは、前記作動パラメータの現在の値と前記相関表とに基づいて、前記設定点閾値を前記所定の設定点閾値に設定することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
車両の電源、および前記車両に設けられた複数の構成部品に電気的に接続され、かつ、前記電源からの第1電圧を、前記第1電圧より小さい第2電圧に変換する電力変換装置において、
2つのコンバータと、
設定点閾値に基づいて前記2つのコンバータを制御するDC−DCモジュールであって、このDC−DCモジュールは、相関表を有し、前記相関表は、前記2つのコンバータのひとつである第1のコンバータの作動パラメータの複数の値と、所定の設定点閾値とを関連づけており、前記DC−DCモジュールは、前記第1のコンバータの作動パラメータの現在の値と前記相関表とに基づいて、前記設定点閾値を前記所定の設定点閾値に設定するDC−DCモジュールとを備えることを特徴とする電力変換装置。
前記DC−DCモジュールは前記第1のコンバータが出力する出力電力を監視しており、前記DC−DCモジュールは、前記第1のコンバータの前記出力電力が前記設定点閾値未満である場合に前記第1のコンバータを運転し、前記DC−DCモジュールは、前記第1のコンバータの前記出力電力が前記設定点閾値以上である場合に前記第1のコンバータと前記2つのコンバータの他のひとつである第2のコンバータとを運転することを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。
前記相関表は、それぞれが複数の値をもつ複数の作動パラメータと、前記所定の設定点閾値とを相関付けることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の電力変換装置。
前記DC−DCモジュールは、車両を制御するための車両制御モジュールと通信可能であり、電力を受けている複数の構成部品の電力状態に関する情報を前記車両制御モジュールから受信し、
前記DC−DCモジュールは、前記設定点閾値、前記作動パラメータの現在の値、および電力を受けている複数の前記構成部品の電力状態に関する情報を、前記設定点閾値が調節された場合に、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することを特徴とする請求項7から請求項13のいずれかに記載の電力変換装置。
前記DC−DCモジュールは、複数の前記構成部品の現在の前記電力状態が前記能力履歴に格納された前記電力状態と相関している場合、前記設定点閾値を、前記能力履歴に記録された設定点閾値に調節することを特徴とする請求項15に記載の電力変換装置。
前記DC−DCモジュールは、前記作動パラメータの前記現在の値と相関表とを比較し、前記相関表は前記作動パラメータの複数の値と所定の設定点閾値とを関連付けており、前記DC−DCモジュールは、車両の複数の前記構成部品の現在の前記電力状態が前記能力履歴に格納された前記電力状態と相関している場合、前記設定点閾値を前記能力履歴に記録された設定点閾値に調節し、前記DC−DCモジュールは、車両の複数の前記構成部品の前記現在の電力状態が前記能力履歴に格納された前記電力状態と相関していない場合、前記設定点閾値を前記作動パラメータの前記現在の値と前記相関表とに基づいて調節することを特徴とする請求項15に記載の電力変換装置。
前記DC−DCモジュールは前記第1のコンバータが出力する出力電力を監視しており、前記DC−DCモジュールは、前記第1のコンバータの前記出力電力が前記設定点閾値未満である場合に前記DC−DCコンバータを前記ひとつのコンバータとして運転し、前記DC−DCモジュールは、前記第1のコンバータの前記出力電力が前記設定点閾値以上である場合に前記DC−DCコンバータを前記ふたつのコンバータとして運転することを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載の電力変換装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながらこの開示の複数の実施形態を詳細に説明する。この明細書における車両の語は、道路走行車両だけを指すものではなく、広く乗り物または移動装置を包含する概念として用いられている。
【0014】
図1において、車両システム10が示されている。車両システム10は、乗り物システムとも呼ばれる。車両システム10はハイブリッド車および/または電気自動車向けである。車両システム10は車両の中の様々な構成部品または装置を制御するための多数の制御モジュールを有する。制御モジュールは、制御装置または制御システムとも呼ばれる。例えば、車両システム10はナビゲーションモジュール12、オーディオビジュアルモジュール14、座席モジュール16、空調制御モジュール18および照明モジュール20を有する。
【0015】
ナビゲーションモジュール12は、GPS受信機からの車両の位置に関する情報を提供する。ナビゲーションモジュール12は、通信ネットワーク22を経由して、そのような情報をオーディオビジュアルモジュール14に提供する場合がある。通信ネットワーク22は、CAN、LINまたは他の適切な自動車用の通信ネットワークによって提供できる。
【0016】
オーディオビジュアルモジュール14は、例えば、ディスプレイ24およびスピーカシステム26を制御する。ディスプレイ24およびスピーカシステム26は車両の乗客用の室内に配置される。車両は1つを上回るディスプレイ24を含んでいてもよい。ディスプレイ24は液晶ディスプレイ(LCD)によって提供されうる。スピーカシステム26は1つ以上のスピーカを含んでもよい。オーディオビジュアルモジュール14は、ディスプレイ24によって表示される画像、およびスピーカシステム26から放射される音を制御する。例えば、オーディオビジュアルモジュール14は、ナビゲーションモジュール12によって提供される地図上の車両の位置を示すようにディスプレイ24を制御してもよい。スピーカシステム26は、さらに、指定された目的地への操縦案内指示を出力してもよい。
【0017】
座席モジュール16は、運転席と助手席を制御する場合がある。例えば、車両座席はヒータ素子28および座席電動機器30を装備する。ヒータ素子28は座席を加熱するための座席の生地の中に埋め込まれていてもよい。座席電動機器30は、座席の位置を制御する。例えば、座席電動機器30は、座席の前後方向の位置、座席の高さ、腰当ての位置、および/または座席の深さを調節する。座席モジュール16は、座席を過熱する機能を活性化し、および/または座席の位置を調節する座席制御スイッチから信号を受信する。受け取られた信号に基づいて、座席モジュール16はヒータ素子28および/または座席電動機器30を制御する。
【0018】
空調制御モジュール18は、暖房、換気、空調システム(HVAC)を制御する。様々な検出器が乗客室の中の環境を調節するために使用されうる。検出器の設定に基づいて、空調制御モジュール18は、HVACシステムの様々な構成部品を制御する。例えば、空調制御モジュール18はデフロスタ32および送風機34を制御しうる。デフロスタ32は、窓ガラスの霜または曇りを除去するための装置である。
【0019】
照明モジュール20は、車両の外側への照明を制御する。照明モジュール20は、ヘッドライト36および/またはフォグランプ38を点灯させる場合がある。照明モジュール20は、光検出器からの情報に基づいて外部の照明を自動的に点灯させてもよい。照明モジュール20は、さらに乗客室に配置された光検出器の設定に基づいて外部の照明を制御してもよい。
【0020】
車両システム10はさらに車両制御モジュール37を含んでいる。車両制御モジュール37は、車両システム10内の様々なサブシステムを監視する。具体的には、車両制御モジュール37は通信ネットワーク22によって車両システム10の他のモジュールと通信する。例えば、オーディオビジュアルモジュール14は、ディスプレイ24およびスピーカシステム26の活性化について、車両制御モジュール37に通知してもよい。同様に、空調制御モジュール18は、HVACシステムの能力およびその様々な構成部品の活性化について、車両制御モジュール37に通知してもよい。
【0021】
通信ネットワーク22によって車両システム10のモジュールと通信することに加えて、車両制御モジュール37は、車両ネットワークを経由して通信機器39のような車両の外部の機器と通信してもよい。通信機器39は通信ネットワーク22に対して接続可能または分離可能である。通信機器39は通信ネットワーク22によって車両制御モジュール37から情報を送受信する。通信機器39のような外部装置が車両に配置された他のモジュールと通信し、車両制御モジュール37に制限されていないことは容易に理解されうる。
【0022】
DC−DCモジュール40はDC−DCコンバータ42を制御する。この実施形態では、DC−DCモジュール40とDC−DCコンバータ42とを含むシステムによって電力変換装置が提供される。DC−DCコンバータ42は降圧型(Step down type)の電力コンバータ(例えばDC−DC buck type converter)である。より具体的には、以下に詳述されるように、DC−DCコンバータ42は、直流(DC)の電源を、1つの電圧レベルから、より低い電圧レベルに変換する。
【0023】
車両の中に配置された様々な構成部品は作動するために電力を必要とする。
図2において、車両の電気的なシステムの一例が示されている。電池44は、車両に高電圧の電力を供給する。電池44は、1つ以上の電動機(図示せず)に動力を供給する場合がある。電動機は、電池44からの電力を、車両を移動させるための機械的な動力に変換する。
【0024】
電池44も車両の中の電力部品(車両の構成部品)とされてもよい。より具体的に、電池44からの電圧は、DC−DCコンバータ42および配電盤(PDB)46によって車両の構成部品に分配される。DC−DCコンバータ42は、電池44からの高電圧(HV)を低電圧(LV)に変換する。その後、低電圧はPDB46に供給される。
【0025】
PDB46は他の車両の構成部品に低電圧を分配する。例えば、
図2に示されるように、PDB46は、12V電池48、スピーカシステム26、ディスプレイ24、ヘッドライト36、フォグランプ38、送風機34、デフロスタ32、ヒータ素子28および座席電動機器30と電気的に接続されている。PDB46は、ここには図示されていない他の配電盤および/または他の車両の構成部品と電気的に接続されていてもよい。例えば、PDB46は、HVACシステムの電気部品に電力を供給する別の配電盤に電気的に接続されていてもよい。従って、送風機34およびデフロスタ32は別の配電盤を経由して、PDB46から電力を受け取ってもよい。
図1および
図2には、特定のモジュールが図示されているが、当業者には、車両システム10に他のモジュールおよび他の構成部品が含まれうることが理解される。
【0026】
図3において、DC−DCコンバータ42の一例が示される。DC−DCコンバータ42は2台のDC−DC降圧型コンバータを含む。具体的には、DC−DCコンバータ42は第1のDC−DCコンバータ50および第2のDC−DCコンバータ52を含む。第1のDC−DCコンバータ50は、主要なDC−DCコンバータ、1次DC−DCコンバータ、またはマスターDC−DCコンバ−タとも呼ばれる。第2のDC−DCコンバータは、従属的なDC−DCコンバータ、2次DC−DCコンバータ、またはスレーブDC−DCコンバ−タとも呼ばれる。以下の説明では、簡潔さのために、第1のDC−DCコンバータ50は第1のコンバータ50と呼ばれ、第2のDC−DCコンバータ52は第2のコンバータ52と呼ばれる。
【0027】
DC−DC降圧型コンバータとして、第1のコンバータ50および第2のコンバータ52は、ひとつの基板上に設けられた電気回路として提供されてもよい。第1のコンバータ50および第2のコンバータ52は、例えば、1つのハウジング内に配置されてもよい。あるいは、第1のコンバータ50および第2のコンバータ52は個別の分離されたハウジング内に配置されてもよい。
【0028】
図3に例示された実施形態では、第1のコンバータ50および第2のコンバータ52は両方とも、電池44およびPDB46に電気的に接続されている。DC−DCコンバータ42として、第1のコンバータ50および第2のコンバータ52は、高電圧絶縁ケーブル54A、54Bを経由して、電池44に電気的に接続されている。高電圧絶縁ケーブル54Aは、電池44の負端子をDC−DCコンバータ42の負端子に接続し、高電圧絶縁ケーブル54Bは、電池44の正端子をDC−DCコンバータ42の正端子に接続する。第1のコンバータ50および第2のコンバータ52は、低電圧絶縁ケーブル56を経由して、PDB46に電気的に接続されている。
【0029】
図4において、DC−DCモジュール40の一例が図示されている。DC−DCモジュール40は第1のモジュール58、つまりマスターモジュール、および第2のモジュール60、つまりスレーブモジュールを含んでいる。第1のモジュール58は第1のコンバータ50の一部である。第2のモジュール60は第2のコンバータ52の一部である。第1のモジュール58は、そのコンバータを「第1の」であると認識するようにプログラムされ、第2のモジュール60は、そのコンバータを「第2の」であると認識するようにプログラムされる。
【0030】
第1のモジュール58は、プロセッサ(演算処理装置)62A、電流センサ64A、温度センサ66A、および電圧センサ68Aを含んでいる。同様に、第2のモジュール60は、プロセッサ62B、電流センサ66B、温度センサ66B、および電圧センサ68Bを含んでいる。第1のモジュール58のプロセッサ62Aは、第2のモジュール60のプロセッサ62Bに情報伝達可能に接続されている。従って、第1のモジュール58および第2のモジュール60は、例えば、データ動作指令および他の切り替え可能な情報を交換することができる。
【0031】
以下の説明では、第1のモジュール58の構成部品は「第1の」の語で参照され、第2のモジュール60の構成部品は「第2の」の語で参照される。例えば、プロセッサ62Aは第1のプロセッサ62Aとも呼ばれる。プロセッサ62Bは第2のプロセッサ62Bとも呼ばれている。
【0032】
第1の電流センサ64Aは、第1のコンバータ50によって出力される電流量を検知し、第1のプロセッサ62Aにそのような情報を伝える。第1の温度センサ66Aは、第1のコンバータ50の温度を検知し、第1のプロセッサ62Aにそのような情報を伝える。第1の電圧センサ68Aは第1のコンバータ50によって出力される電圧値を検知し、第1のプロセッサ62Aにそのような情報を伝える。
【0033】
第2の電流センサ64B、第2の温度センサ66B、および第2の電圧センサ68Bは、第1の電流センサ64A、第1の温度センサ66A、および第1の電圧センサ68Aと同様の機能を発揮する。第2の電流センサ64B、第2の温度センサ66Bおよび第2の電圧センサ68Bは、第2のプロセッサ62Bに検知された情報を伝達する。
【0034】
第1のモジュール58はさらにメモリ70を含む。メモリ70は、第1のプロセッサ62Aと通信可能に接続されている。メモリ70は、例えば、第1のプロセッサ62Aによって実行される処理(プロセス)を格納する。メモリ70は非一時的なコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0035】
DC−DCモジュール40はさらに入力/出力インターフェース72を含む。第1のモジュール58はI/Oインターフェース72経由で通信ネットワーク22と通信する。例示された実施形態では、第1のモジュール58は、I/Oインターフェース72に通信可能に接続されている。代替的に、第2のモジュール60も、I/Oインターフェース72に通信可能に接続されていてもよい。
【0036】
例示された実施形態では、第1のコンバータ50および第2のコンバータ52は同様に作動する。より具体的は、作動中において、第1のコンバータ50および第2のコンバータ52の両方は、電池44からの高電圧を低電圧に変換する。
【0037】
第1のとして、第1のコンバータ50は、PDB46に連続的に低電圧を供給するための主導的なコンバータである。第1のモジュール58は、第1のコンバータ50の作動を監視する。より具体的には、第1のモジュール58は、第1のコンバータ50によって出力されている電圧値および/または電流量を監視する。
【0038】
PDB46から電力を受け取る構成部品の数が増加するとともに、第1のコンバータ50に掛かる負担も増加する。車両システム10の電気的な需要を満たすために、第2のコンバータ52は第1のコンバータ50を補足するために利用される。より具体的には、第2のコンバータ52は、第1のコンバータ50が出力する出力電力が設定点閾値に到達すると作動させられる。
【0039】
第1のコンバータ50の出力電力は、第1のコンバータ50が生成する電流量および/または電圧値によって計測することができる。第2のコンバータ52が活性化されるべきか、非活性化されるべきかを判定するために、第1のコンバータ50の出力電力は、設定点閾値と比較される。例えば、第1のコンバータ50が設定点閾値を上回る電流および/または電圧を出力する場合、第1のモジュール58は第2のモジュール60に信号を送る。その後、第2のモジュール60は、高電圧を低電圧に変換し始める第2のコンバータ52を作動させる。従って、高い電気負荷の中にあって、車両システム10は第1のコンバータ50および第2のコンバータ52の両方を利用する。
【0040】
第1のコンバータ50および第2のコンバータ52が運転状態におかれると、DC−DCコンバータ42に掛かる負荷は減少し始める場合がある。例えば、車両の構成部品が作動停止され、したがって、PDB46からの電力を必要としない場合がある。従って、第1のモジュール58は第2のコンバータ52を作動停止させてもよい。例えば、第1のコンバータ50によって出力された電流および/または電圧のレベルが、設定点閾値未満である場合、第1のプロセッサ62Aは、第2のコンバータ52を作動停止させるために第2のプロセッサ62Bに信号を送信する。第2のコンバータ52が停止状態、すなわちオフ状態である間、第1のコンバータ50は電力を提供し続ける。
【0041】
設定点閾値は、単一のDC−DCコンバータ、つまり第1のコンバータ50と、ふたつのDC−DCコンバータ、つまり第1のコンバータ50および第2のコンバータ52、との間で、DC−DCコンバータ42を切り換える。言い換えると、DC−DCコンバータ42は、並列配置された複数のコンバータ50、52を有し、その中の運転数が負荷に応じて増減される。DC−DCコンバータ42は、単機運転状態と、並列二機運転状態とに切り換えられる。設定点閾値は、可変の設定点閾値でもよい。より具体的には、設定点閾値は、DC−DCコンバータ42および車両システム10の効率に基づいて決定されてもよい。
【0042】
例示された実施形態では、設定点閾値は、車両の最初の装置製造者によって決定されうる。最初の装置製造者は、車両システム10の効率および標準規格に基づいて設定点閾値を設定することができる。例えば、最初の装置製造者は、広範で十分な試験の後に、DC−DCコンバータ42が単機運転のDC−DCコンバータから二機運転のDC−DCコンバータへ切り換えられるべき電流および/または電圧の出力レベルを決定することができる。
【0043】
最初の装置製造者は、通信機器39を経由して設定点閾値を設定してもよい。通信機器39は車両制御モジュール37に設定点閾値、つまり望ましい設定点閾値を伝えてもよい。車両制御モジュール37は通信ネットワーク22によってDC−DCモジュール40に設定点閾値を送信する。例えば、DC−DCモジュール40の第1のプロセッサ62Bは設定点閾値を受け取り、受け取った設定点閾値をメモリ70に格納、記憶する。一旦設定されたならば、DC−DCモジュール40は、単機DC−DCコンバータと並列二機DC−DCコンバータとの間で切り替わるために通信機器39によって提供された設定点閾値を利用する。従って、最初の装置製造者は、それらの車両システム10の最適の効率に基づいた設定点閾値を更新設定することができる。
【0044】
一旦設定されたならば、設定点閾値は永久に固定され、変わらなくてもよい。最初の装置製造者によって設定される固定の設定点閾値に代えて、設定点閾値は調節可能である場合がある。例えば、第1のモジュール58は、第1のコンバータ50の作動パラメータに基づいて設定点閾値を調節してもよい。
【0045】
作動パラメータは、第1のコンバータ50の能力を測定する。例えば、作動上のパラメータは、アルゴリズムによって決定することができ、および/またはセンサによって検出することができる。例示された実施形態では、作動パラメータは、センサ64A、66Aおよび68Aによって検知された温度、電圧、および電流として提供される。
【0046】
あらかじめ定められた相関表80を使用して、第1のモジュール58は、第1のコンバータ50の作動パラメータに基づいて設定点閾値を調節してもよい。
図5において、相関表80の一例が示されている。相関表80はメモリ70に格納される。相関表80は、特定の温度の範囲、電圧の範囲、および電流の範囲のために、設定点閾値(Set−Point)を識別する。第1のコンバータ50の温度、電流、および/または電圧が変わるにつれて、設定点閾値が調節される。
【0047】
例示された実施形態では、第1のモジュール58は、作動パラメータのうちのどんな1つでも変動する場合に、設定点閾値を調節してもよい。例えば、第1のコンバータ50の温度が、範囲T1−T2の間の値から、範囲T3−T4の間の値に変化する場合、第1のモジュール58は設定点閾値をSP2に調節する。従って、第1のコンバータ50の電圧および電流が変わらなくても、設定点閾値は温度の変化によって調節される。代替的に、例えば、2つ以上の作動パラメータが変化する場合、第1のモジュール58は設定点閾値を変更してもよい。このように、当業者には、ひとつ以上の作動パラメータに基づいて設定点閾値が調節されるものとして理解される。
【0048】
更に、例示された実施形態では、設定点閾値は温度、電圧、および/または電流に基づいて調節される。代替的に、設定点閾値は、電圧、および/または電流、または電圧だけに基づいて調節されてもよい。言いかえれば、設定点閾値を調節するために使用される作動パラメータは1つ以上の特性を含んでおり、それは、ここに記述されるような温度、電圧および電流に制限されない。
【0049】
更に、作動パラメータは、作動パラメータを決定するためにセンサによって検知された情報を利用する、あらかじめ定められたアルゴリズムによって決定されてもよい。例えば、アルゴリズムは、総合的な作動パラメータを決定するために、センサ64A、66Aおよび68Aによって検出された温度、電流、および/または電圧に重み付けをしてもよい。ここで提供される相関表は、総合的な作動パラメータの多様なレベルと、所定の設定点閾値とを関連付ける。
【0050】
設定点閾値の調節によって、DC−DCコンバータ42は最適水準で機能する。より具体的には、DC−DCコンバータ42に掛かる負荷が変動するにつれて、作動パラメータも変動する。DC−DCモジュール40は、DC−DCコンバータ42の効率を最適化しながら、車両システム10の要求性能を満たすように設定点閾値を調節する。
【0051】
さらにDC−DCコンバータ42の効率を最適化するために、DC−DCモジュール40は車両システム10の操作パターンの学習により、より賢いモジュールとして構成されうる。例えば、DC−DCモジュール40は、DC−DCコンバータ42および車両システム10の構成部品の能力に関する情報を収集し格納(記録)してもよい。
【0052】
第1のモジュール58を通して、DC−DCモジュール40は、例えば車両制御モジュール37から、車両のどの構成部品が電力を受けているかに関する情報を受信する、および/または要求することができる。DC−DCモジュール40は、車両システム10の能力履歴を構築してもよい。例えば、第1のモジュール58が設定点閾値を調節する場合、第1のモジュール58は第1のコンバータ50の温度、電圧および電流を格納してもよい。さらに、第1のモジュール58は、車両における電力を受けている構成部品に関する情報、およびそのような情報が格納された時間を示す時刻情報(タイムスタンプ)を格納してもよい。第1のモジュール58は、追加的な情報、例えば、第2のコンバータ52の温度、電圧、および電流、DC−DCコンバータ42が単機DC−DCコンバータとして運転されているか、あるいは二機DC−DCコンバータとして運転されているか、および他の適切な情報を格納してもよい。
【0053】
DC−DCモジュール40の一部として、第1のモジュール58はメモリ70にそのような情報を格納してもよい。第1のモジュール58は、設定点閾値が調節される時にそのような情報を格納してもよい。代替的に、第1のモジュール58は周期的に、あるいは情報が変化したことにつれて、そのような情報を格納してもよい。
【0054】
例示の実施形態では、第1のモジュール58は、DC−DCモジュール40の一部として、設定点閾値の調節、および車両の能力履歴の格納のために参照されている。代替的に、DC−DCモジュール40は、第1のモジュール58および第2のモジュール60とは別のシステムモジュールを含んでいてもよい。システムモジュールは情報を調節し格納してもよい。当業者には、DC−DCモジュール40が、情報を収集するために多様な適切な手法で構成されうること、そして、ここに記述された例に制限されないことが理解される。
【0055】
メモリ70の中で最初の設定点および情報として、あらかじめ定められた相関表80を使用することにより、DC−DCモジュール40は、車両において使用されている構成部品と、その特定の時刻における設定点閾値とのパターンを検出することができる。その後、DC−DCモジュール40は、検知されたパターンに基づいて設定点閾値を調節してもよい。例えば、一日の中の特定時間帯において、車両システム10は、ほかの時間帯よりも多くの構成品を利用している場合がある。例えば、冬の数か月の間に、午前中においては、ユーザは座席を暖め、乗り物を暖めるためにデフロスタと送風機とを作動させる場合がある。午後においては、ユーザは座席を暖めない、および/または、デフロスタと送風機とを作動させない場合がある。
【0056】
従って、車両システム10の予期された要求性能を満たすために、DC−DCモジュール40は適切なレベルに設定点閾値を適合させてもよい。より具体的には、設定点閾値は、車両の能力履歴に基づいた適切なレベルに設定される。したがって、DC−DCモジュール40によって学習されたパターンは、さらにシステムの効率を最適化するために設定点閾値を変更する。
【0057】
図6において、単機コンバータと二機コンバータとの間でDC−DCコンバータ42を切り替えるための例示的な方法のフローチャートが示されている。ステップ102において、DC−DCモジュール40は第1のコンバータ50に配置されたセンサから出力電力の情報を得る。例えば、DC−DCモジュール40は、第1のコンバータ50によって出力されている電圧および/または電流を、電圧センサ68Aおよび/または電流センサ64Aから受信することができる。
【0058】
その後、DC−DCモジュール40は、ステップ104において、第1のコンバータ50の出力電力が、設定点閾値以上あるかどうかを判定する。出力電力が設定点閾値以上ではない場合、制御は、ステップ102に戻る。出力電力が設定点閾値以上であると判定されると、DC−DCモジュール40は、ステップ106において、第2のコンバータ52を活性化する。例えば、第1のモジュール58は、それに応答して第2のコンバータ52を作動させる第2のモジュール60に信号を送信する。
【0059】
ステップ108において、DC−DCモジュール40は、第1のコンバータ50の出力電力を受信する。ステップ110において、DC−DCモジュール40は、出力電力が設定点閾値未満かどうかを判定する。出力電力が設定点閾値以上である場合、制御は、ステップ108に戻る。出力電力が設定点閾値未満である場合、DC−DCモジュール40は、ステップ112において、第2のコンバータ52を非活性化する。例えば、第1のモジュール58は、それに応答して第2のコンバータ52の作動を停止させる第2のモジュール60に信号を送信してもよい。ステップ112における第2のコンバータ52の非活性化の後、DC−DCモジュール40は処理の始めに戻り、第1のコンバータ50の出力電力を監視し続ける。
【0060】
図7において、第1のコンバータ50の作動パラメータに基づいて設定点閾値を調節する一例としての方法200のフローチャートが示されている。DC−DCモジュール40は、方法200および方法100を同時に行なってもよい。ステップ202において、DC−DCモジュール40は、センサから第1のコンバータ50の作動パラメータに関する情報を受信する。例えば、DC−DCモジュール40は、作動パラメータとして、電流センサ64A、温度センサ66A、および/または電圧センサ68Aから情報を得てもよい。
【0061】
DC−DCモジュール40は、ステップ204において、作動パラメータをメモリ70に格納された相関表と比較する。その後、DC−DCモジュール40は、ステップ206において、受信された作動パラメータが現在の設定値閾値のためのその範囲の外部にあるかどうかを判定する。例えば、DC−DCモジュール40は、温度、電圧、および/または電流のような受信された値と、相関表の中で提供される範囲とを比較する。その後、DC−DCモジュール40は、値のうちの1つが現在の設定点閾値のためのその範囲の外部にあるかどうか判定する。
【0062】
受信された値が現在の設定点閾値のためのそれぞれの範囲の外部にない場合、DC−DCモジュール40はステップ202に戻る。値のうちの1つが現在の設定値閾値のためのその範囲の外部にある場合、DC−DCモジュール40は、ステップ208において、作動パラメータおよび相関表に基づいて設定点閾値を調節する。従って、DC−DCモジュール40は、第1のコンバータ50の能力に基づいて設定点閾値を変更する。ステップ208の後に、DC−DCモジュール40は、ステップ202に戻る。
【0063】
図8において、車両システム10の能力履歴に基づいて設定点閾値を調節する例示的な方法300のフローチャートが示されている。DC−DCモジュール40は、方法100および方法300を同時に行なってもよい。ステップ302において、DC−DCモジュール40は、第1のコンバータ50の作動パラメータを受信する。更に、ステップ304において、DC−DCモジュール40は、車両制御モジュール37から車両システム情報を得る。例えば、DC−DCモジュール40は、車両システム情報として、PDB46から電力を受けている車両システム10内の構成部品に関する情報を受信する。
【0064】
DC−DCモジュール40は、ステップ306において、DC−DCコンバータ42の能力履歴に、受信された入力が一致するかどうか判定する。例えば、DC−DCモジュール40は、メモリ70に格納された能力履歴が、第1のコンバータ50および車両制御モジュール37から提供された入力と一致するかどうかを判定する。
【0065】
受信された入力が、能力履歴に一致しない場合、DC−DCモジュール40は、ステップ308までの処理を実行する。他方では、受信された入力が、能力履歴に一致する場合、DC−DCモジュール40は、ステップ310まで処理を実行する。
【0066】
ステップ307において、DC−DCモジュール40は作動パラメータを相関表と比較し、ステップ308において、作動パラメータが相関表について現在の設定点閾値のための範囲の外部にあるかどうかを判定する。作動パラメータが現在の設定点閾値のための範囲の外部にない場合、DC−DCモジュール40は、ステップ302に戻る。他方では、作動パラメータが現在の設定点閾値のための範囲の外部にある場合、DC−DCモジュール40は、ステップ312において受信された作動パラメータおよび相関表に基づいて、設定点閾値を調節する。
【0067】
ステップ310において、DC−DCモジュール40は、能力履歴からの設定点閾値が現在の設定点閾値とは異なるかどうかを判定する。能力履歴からの設定点閾値が現在の設定点閾値とは異ならない場合、DC−DCモジュール40は、ステップ302に戻る。他方では、能力履歴からの設定点閾値が現在の設定点閾値とは異なる場合、ステップ314において、DC−DCモジュール40は能力履歴に基づいて設定点閾値を調節する。言いかえれば、DC−DCモジュール40は能力履歴において提供される値に、設定点閾値を適合させてもよい。
【0068】
ステップ312あるいはステップ314の一方の後に、DC−DCモジュール40は、ステップ316において、受信された入力および設定点閾値を格納する。この処理により能力履歴が更新されながら蓄積される。DC−DCモジュール40は、処理の最初であるステップ302に戻る。
【0069】
この明細書において、モジュールという用語は、回路という用語と置き換えられてもよい。モジュールという用語は、特定用途向けIC(ASIC)を示すか、部分的にそれであるか、またはそれを含むことができる。モジュールという用語は、デジタル、アナログ、またはデジタルとアナログとが混在するディスクリートな回路を示すか、部分的にそれであるか、またはそれを含むことができる。モジュールという用語は、デジタル、アナログ、またはデジタルとアナログとが混在する集積回路を示すか、部分的にそれであるか、またはそれを含むことができる。モジュールという用語は、組み合わせられたロジック回路を示すか、部分的にそれであるか、またはそれを含むことができる。モジュールという用語は、製造後に構成を設定できる集積回路(FPGA)を示すか、部分的にそれであるか、またはそれを含むことができる。モジュールという用語は、コードを実行するプロセッサ(共用のもの、専用のもの、またはグループのもの)を示すか、部分的にそれであるか、またはそれを含むことができる。モジュールという用語は、プロセッサによって実行されるコードを格納するメモリ(共用のもの、専用のもの、またはグループのもの)を示すか、部分的にそれであるか、またはそれを含むことができる。モジュールという用語は、ここに記述された機能性を提供する他の適切なハードウェア部品を示すか、部分的にそれであるか、またはそれを含むことができる。モジュールという用語は、チップ上システム(system−on−chip)のような、上記のものの一部またはすべての組み合わせを示すか、部分的にそれであるか、またはそれを含むことができる。
【0070】
この明細書に述べられていた装置と方法は、1台以上のプロセッサによって実行される1つ以上のコンピュータプログラムによって部分的にあるいは完全に実施することができる。コンピュータプログラムは、少なくとも1つの非一時的な実体的なコンピュータ読取り可能な媒体に格納されたプロセッサによって実行可能な指示群を含む。コンピュータプログラムは、さらに、保存されたデータを含み、および/または、依拠することができる。
【0071】
以上に述べた実施形態の説明は、図示と説明のために与えられたものである。そこには、発明を限定する意図や、網羅的にする意図はない。それぞれの個別の構成要素、または特定の実施形態の特徴は、その特定の実施形態に限定されない。しかし、具体的に図示され説明されていない限り、適用可能であれば、それらは互いに入れ替え可能であり、特定の選ばれた実施形態において利用可能である。それぞれの個別の構成要素、または特定の実施形態の特徴は、多くの手法に変形可能でもある。それらの変形例は発明からの派生物として考慮されるべきではなく、すべてのそれらの変形例は発明の技術的範囲に属するべきものとして意図されている。
【0072】
例示された実施形態は、この開示が完全になるように、そして、当業者に技術的範囲を伝えるように提供されている。多数の特定の詳細部分は、この開示の実施形態についての完全な理解を提供するために、特定部品、特定装置、そして特定方法の例のように述べられる。特定の詳細部分が必要ではないこと、例示された実施形態は様々な形式で具体化されうること、そして、いかなるものも開示の技術的範囲を限定するようには解釈されるべきでないことは、当業者に明白である。いくつかの例示された実施形態では、周知のプロセス、周知の装置構造、および周知の技術については、詳細に記述されない。
【0073】
ここに使用される用語は、特別の例示された実施形態だけを記述するために用いられており、限定的な意図はない。ここに使用されるように、文脈が明白にそうでないことを示していない限り、「1つ」などの冠詞は、複数をも包含するように意図されている。「備える」、「備えること」、「含む」、「有する」といった用語は、包括的であり、したがって、述べられた特徴、作動、および/または部品の存在を規定しており、しかしながら、ひとつまたは複数の他の特徴、他の作動、他の部品、および/またはそれらの集合の存在または追加を妨げない。実行の順序であるとして明確に特定されない限り、ここに説明された方法のステップ、プロセス、そして作動は、議論され、または図示された特定の順序でそれらが実行されることを要求するものとして確定されるべきではない。さらに、追加的な、または代替的なステップが採用可能であることも理解されるべきである。
【0074】
要素または層が、他の要素または層に対して、「上に」、「連結され」、「接続され」、または「組み合わせられ」と説明される場合、それは、他の要素または層に対して、直接的に上に、直接的に連結され、直接的に接続され、または直接的に組み合わせられているか、または、介在する要素あるいは層が存在してもよい。対照的に、要素または層が、他の要素または層に対して、「直接的に上に」、「直接的に連結され」、「直接的に接続され」、または「直接的に組み合わせられ」と説明される場合、介在する要素あるいは層はなくてもよい。複数の要素の間の関係を説明する他の用語は、類似の手法で解釈されるべきである、例えば、「間に」対「直接的に間に」、「隣接して」対「直接的に隣接して」。ここに使用されるように、用語「および/または」は関連付けて列挙された要素のひとつまたは複数のいかなる組み合わせ、そしてすべての組み合わせを含むものである。
【0075】
第1、第2、第3といった用語が、様々な要素、部品、領域、層、および/またはセクションを説明するために使用されているが、それらの要素、部品、領域、層、および/またはセクションは、それらの用語によって限定されるべきではない。それらの用語は、1つの要素、部品、領域、層、および/またはセクションと別の、部品、領域、層、および/またはセクションを区別するためだけに使用される場合がある。文脈によって明白に示されない限り、「第1」、「第2」、そして他の数を表す用語はここに用いられた場合、手順(sequence)や順番(order)を意味することはない。したがって、例示された実施形態の教示から逸脱することなく、以下において述べられた第1要素、第1部品、第1領域、第1層、または第1セクションは、第2要素、第2部品、第2領域、第2層、または第2セクションと名付けることができる。
【0076】
以上に説明した実施形態から、少なくとも下記の発明を把握可能である。
【0077】
(1)そのひとつは、電力変換装置において、車両の電源に電気的に接続されている第1のコンバータであって、電源からの第1電圧を、第1電圧より低い第2電圧に変換する第1のコンバータと、車両の電源に電気的に接続されている第2のコンバータであって、電源からの第1電圧を、第2電圧に変換する第2のコンバータと、第1のコンバータが出力する出力電力と設定点閾値とに基づいて第2のコンバータを制御するDC−DCモジュールであって、設定点閾値は可変に設定されており、第1のコンバータの出力電力が設定点閾値以上である場合に第2のコンバータを活性化し、出力電力が設定点閾値未満である場合に第2のコンバータを非活性化するDC−DCモジュールとを備えることを特徴とする電力変換装置である。
【0078】
(2)そのひとつは、DC−DCモジュールは、車両の外部の装置によって送信された望ましい設定点閾値に基づいて、設定点閾値を設定することを特徴とする(1)に記載の電力変換装置である。
【0079】
(3)そのひとつは、DC−DCモジュールは、第1のコンバータの作動パラメータの複数の値と、所定の設定点閾値とを関連づける相関表を有し、DC−DCモジュールは、作動パラメータの現在の値と相関表とに基づいて、設定点閾値を所定の設定点閾値に設定することを特徴とする(1)に記載の電力変換装置である。
【0080】
(4)そのひとつは、さらに、第1のコンバータの温度を検出する温度センサと、第1のコンバータにより生成される電圧値を検出する電圧センサと、第1のコンバータにより生成される電流量を検出する電流センサとを備え、作動パラメータは、温度、電圧値、および電流量を含んでおり、DC−DCモジュールは、温度、電圧値、および電流量の現在の値に基づいて、設定点閾値を所定の設定点閾値に設定することを特徴とする(3)に記載の電力変換装置である。
【0081】
(5)そのひとつは、出力電力は、第1のコンバータによって出力される電流量として計測されることを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載の電力変換装置である。
【0082】
(6)そのひとつは、出力電力は、第1のコンバータによって出力される電圧値として計測されることを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載の電力変換装置である。
【0083】
(7)そのひとつは、車両の電源、および車両に設けられた複数の構成部品に電気的に接続され、かつ、電源からの第1電圧を、第1電圧より小さい第2電圧に変換する電力変換装置において、2つのコンバータと、設定点閾値に基づいて2つのコンバータを制御するDC−DCモジュールであって、このDC−DCモジュールは、相関表を有し、相関表は、2つのコンバータのひとつである第1のコンバータの作動パラメータの複数の値と、所定の設定点閾値とを関連づけており、DC−DCモジュールは、第1コンバータの作動パラメータの現在の値と相関表とに基づいて、設定点閾値を所定の設定点閾値に設定するDC−DCモジュールとを備えることを特徴とする電力変換装置である。
【0084】
(8)そのひとつは、DC−DCモジュールは第1のコンバータが出力する出力電力を監視しており、DC−DCモジュールは、第1のコンバータの出力電力が設定値閾値未満である場合に第1のコンバータを運転し、DC−DCモジュールは、第1のコンバータの出力電力が設定値閾値以上である場合に第1のコンバータと2つのコンバータの他のひとつである第2のコンバータとを運転することを特徴とする(7)に記載の電力変換装置である。
【0085】
(9)そのひとつは、出力電力は、第1のコンバータによって出力される電流量であることを特徴とする(8)に記載の電力変換装置である。
【0086】
(10)そのひとつは、出力電力は、第1のコンバータによって出力される電圧値であることを特徴とする(8)に記載の電力変換装置である。
【0087】
(11)そのひとつは、相関表は、それぞれが複数の値をもつ複数の作動パラメータと、所定の設定値閾値とを相関付けることを特徴とする(7)から(10)のいずれかに記載の電力変換装置である。
【0088】
(12)そのひとつは、複数の作動パラメータは、第1のコンバータの温度、電流量、および電圧値を含んでいることを特徴とする(11)に記載の電力変換装置である。
【0089】
(13)そのひとつは、さらに、第1のコンバータの温度を検出する温度センサと、第1のコンバータにより生成される電圧値を検出する電圧センサと、第1のコンバータにより生成される電流量を検出する電流センサとを備え、作動パラメータは、温度、電圧値、および電流量を含んでおり、DC−DCモジュールは、温度、電圧値、および電流量の現在の値に基づいて、設定点閾値を所定の設定点閾値に設定することを特徴とする(7)から(12)のいずれかに記載の電力変換装置である。
【0090】
(14)そのひとつは、DC−DCモジュールは、車両を制御するための車両制御モジュールと通信可能であり、電力を受けている複数の構成部品の電力状態に関する情報を車両制御モジュールから受信し、DC−DCモジュールは、設定点閾値、作動パラメータの現在の値、および電力を受けている複数の構成部品の電力状態に関する情報を、設定点閾値が調節された場合に、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することを特徴とする(7)から(13)のいずれかに記載の電力変換装置である。
【0091】
(15)そのひとつは、車両用システムにおいて、第1電圧を出力する電源と、車両の複数の構成部品と電気的に接続され、複数の構成部品に第1電圧より低い第2電圧を供給する配電盤と、電源と配電盤とに電気的に接続され、電源からの第1電圧を第2電圧に変換するとともに、第2電圧を配電盤に供給するDC−DCコンバータであって、第1のコンバータ、第2のコンバータ、およびDC−DCコンバータを、設定点閾値に基づいて、ひとつのコンバータとして、およびふたつのコンバータとして制御するDC−DCモジュールを備え、ひとつのコンバータとして第1のコンバータは第1電圧を第2電圧に変換し、ふたつのコンバータとして第1のコンバータと第2のコンバータは第1電圧を第2電圧に変換し、DC−DCモジュールは第1のコンバータの能力レベルを示す第1のコンバータの作動パラメータを監視するDC−DCコンバータと、DC−DCモジュールと通信可能に接続され、車両を制御するための車両モジュールとを備え、車両制御モジュールは、車両の複数の構成部品の電力状態をDC−DCモジュールに通知するように構成され、DC−DCモジュールは、複数の構成部品の電力状態を能力履歴としてコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納し、DC−DCモジュールは、複数の構成部品の現在の電力状態、作動パラメータの現在の値、および能力履歴に基づいて、設定点閾値を調節することを特徴とする電力変換装置である。
【0092】
(16)そのひとつは、DC−DCモジュールは、複数の構成部品の現在の電力状態が能力履歴に格納された電力状態と相関している場合、設定点閾値を、能力履歴に記録された設定点閾値に調節することを特徴とする(15)に記載の電力変換装置である。
【0093】
(17)そのひとつは、DC−DCモジュールは、作動パラメータの現在の値と相関表とを比較し、相関表は作動パラメータの複数の値と所定の設定点閾値とを関連付けており、DC−DCモジュールは、車両の複数の構成部品の現在の電力状態が能力履歴に格納された電力状態と相関している場合、設定点閾値を能力履歴に記録された設定点閾値に調節し、DC−DCモジュールは、車両の複数の構成部品の現在の電力状態が能力履歴に格納された電力状態と相関していない場合、設定点閾値を作動パラメータの現在の値と相関表とに基づいて調節することを特徴とする(15)に記載の電力変換装置である。
【0094】
(18)そのひとつは、DC−DCモジュールは第1のコンバータが出力する出力電力を監視しており、DC−DCモジュールは、第1のコンバータの出力電力が設定値閾値未満である場合にDC−DCコンバータをひとつのコンバータとして運転し、DC−DCモジュールは、第1のコンバータの出力電力が設定値閾値以上である場合にDC−DCコンバータをふたつのコンバータとして運転することを特徴とする(15)から(17)のいずれかに記載の電力変換装置である。