特許第5988118号(P5988118)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5988118
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 65/00 20060101AFI20160825BHJP
   E05B 65/10 20060101ALI20160825BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20160825BHJP
【FI】
   E05B65/00 N
   E05B65/10 K
   F25D23/02 306A
【請求項の数】11
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-524205(P2015-524205)
(86)(22)【出願日】2014年2月11日
(65)【公表番号】特表2015-524524(P2015-524524A)
(43)【公表日】2015年8月24日
(86)【国際出願番号】KR2014001129
(87)【国際公開番号】WO2014181955
(87)【国際公開日】20141113
【審査請求日】2015年1月7日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0051410
(32)【優先日】2013年5月7日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514323707
【氏名又は名称】コン ジン カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ユン,キュ ジュン
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−186870(JP,U)
【文献】 特開平10−096356(JP,A)
【文献】 実開昭61−003869(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00 − 85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉にボルトで固定されるように内部ケース(11)の底面に底板(14)がボルトで固定されて内部を密閉させ、前記内部ケース(11)の両側面に形成された固定フレーム(12)の前面に固定突起(12b)が突出され、前記内部ケース(11)の背面の内側には係止溝(12c)が形成され、前記扉に固定された内部ケース(11)を外部から強制的に取り外せないように外部ケース(16)を係合するが、前記外部ケース(16)の内側に形成された固定溝(16a)に内部ケース(11)の固定突起(12b)が嵌着され、前記外部ケース(16)の背面の内側に形成された係止突起(16b)が内部ケース(11)の係止溝(12c)に固定されるケース(10)と、
前記内部ケース(11)に外部ハンドル(21)の前面に形成された作動レバー(22)の一方の端がヒンジ軸により固定され、前記外部ハンドル(21)の他方の端は外部ケース(16)の背面に延び、前記内部ケース(11)と底板(14)との間にラッチ(23)が配設され、前記ラッチ(23)の背面に係合されたヒンジ軸に外部ハンドル(21)の作動レバー(22)が密着されてヒンジ軸及びラッチ(23)を背面に移動させて扉を開閉する開閉手段(20)と、
前記底板(14)の背面の内側に固定プレート(31)が嵌め込まれ、前記固定プレート(31)の背面に押付誘導突起(32)が上部に突出され、前記固定プレート(31)の内側に回転カム(34)の底面が貫通して底板(14)の下端に突出され、前記回転カム(34)の前面の両側には回転突起(35)が形成されて固定プレート(31)を底板(14)に密着させ、前記回転突起(35)の中央に形成された施錠溝(35a)にガイド突起(35b)が前面に延び、前記ラッチ(23)のヒンジ軸に施錠プレート(36)が固定されて前面に形成された押圧部(36a)のシーソー作動により背面に形成された固定部(36b)が回転カム(34)の施錠溝(35a)に挿抜され、前記外部ケース(16)の上板にキースピンドル(38)及びキーハウジング(39)が取着されてキーハウジング(39)の底面に突出された施錠突起(39a)が押圧部(36a)を押し込んで解放する施錠手段(30)と、
前記底板(14)に突出された回転カム(34)の内部に内部ハンドル(41)の回転軸(42)が嵌め込まれ、前記内部ハンドル(41)を回転させると、回転カム(34)の回転突起(35)が施錠プレート(36)の固定部(36b)を持ち上げて固定部(36b)がガイド突起(35b)から引き抜かれながら回転カム(34)の回転突起(35)が押付誘導突起(32)を背面に押し付ける動作によりラッチ(23)の施錠状態を解錠する解錠手段(40)と、
を備えることを特徴とする冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項2】
前記ケース(10)は、内部ケース(11)の両側面に固定フレーム(12)を形成し、前記固定フレーム(12)にボルト孔(12a)を形成して内部ケース(11)を扉に固定し、前記内部ケース(11)の前面には側面フレーム(13)が上部に突出されながら前面及び底面が開かれており、前記側面フレーム(13)の一方の端にヒンジ軸が係合して外部ハンドル(21)を固定し、前記ヒンジ軸が係合する側面フレーム(13)の背面の両側面にガイド板(13a)を形成して施錠プレート(36)が捻れることを防ぎ、前記ガイド板(13a)の前面に配設される側面フレーム(13)の内側にバネ支持板(13b)を形成することを特徴とする請求項1に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項3】
前記側面フレーム(13)の前面の内側上部に摺動板(17)が配設されることを特徴とする請求項2に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項4】
前記底板(14)は内部ケース(11)とボルトで固定され、前記底板(14)の上部の内側に載置部(15)が形成されて固定プレート(31)が嵌め込まれ、前記載置部(15)にカム孔(15a)が穿孔され、前記カム孔(15a)の前面に支持突起(15b)が形成されて施錠プレート(36)の固定部(36b)の底面を支持することを特徴とする請求項1に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項5】
前記ラッチ(23)は、前面に係止金具(24)が延設され、前記係止金具(24)の内部に弾性バネ(25)の一方の端が密着され、他方の端はバネ支持板(13b)に密着されてラッチ(23)を押し込んで前面に移動させ、前記ラッチ(23)の背面にヒンジ軸が係合し、前記ヒンジ軸が係合するラッチ(23)の底面に移動突起(26)が突出されて固定プレート(31)の両側面に形成された第1の移動溝(33)に沿って移動し、前記第1の移動溝(33)の内側には第2の移動溝(33a)が形成されて底板(14)の支持突起(15b)に沿って移動し、前記ラッチ(23)の背面の底面にバネ環体(27)が形成され、前記施錠プレート(36)の底面にバネ環体体(37)が形成されてバネ(37a)がそれぞれ取着されて施錠プレート(36)の固定部(36b)が上下に弾力的に移動自在になることを特徴とする請求項1に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項6】
前記回転カム(34)は、回転突起(35)の内側に傾斜面(35c)を形成し、前記施錠プレート(36)の固定部(36b)の両側面にラウンド部を形成して回転突起(35)の傾斜面(35c)が固定部(36b)のラウンド部を押し付ける動作により固定部(36b)の底面が回転カム(34)の上部に移動してラッチ(23)の施錠状態を解錠し、前記固定部(36b)の底面には回転カム(34)のガイド突起(35b)と係合するようにガイド溝(36c)が形成され、前記ガイド突起(35b)及びガイド溝(36c)は「∧」字状を呈することを特徴とする請求項1に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項7】
前記施錠手段(30)のキースピンドル(38)は、上部にキーが嵌め込まれ、下端部は外部ケース(16)の内部に嵌め込まれ、前記キースピンドル(38)の底面にキーハウジング(39)がボルトで固定されて一体に回転し、前記キーハウジング(39)の底面の中央に施錠突起(39a)が突出されて施錠プレート(36)の押圧部(36a)を押し込んで解放してラッチ(23)の作動を制御することを特徴とする請求項1に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項8】
前記外部ケース(16)の上板に透明窓(51)が取着され、前記キースピンドル(38)の施解錠状態に応じて透明窓(51)の内部に形成された解錠表示部(53)と施錠表示部(54)の色相のうちのどちらか一方の色相が選択的に表示されると、透明窓(51)を介して露出される色相を作業者が目視できるようにキー施錠及び解錠表示手段(50)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項9】
前記キー施錠及び解錠表示手段(50)は、外部ケース(16)の上板に透明な材質の透明窓(51)が取着され、前記透明窓(51)の底面には解錠表示部(53)及び施錠表示部(54)からなる施錠及び解錠表示部材(52)が配設されて左右に摺動され、前記施錠及び解錠表示部材(52)の底面には連結フレーム(55)を取着するが、前記連結フレーム(55)の一方の端は外部ケース(16)の柱(18)にボルトで固定され、他方の端はキーハウジング(39)の周面に形成された係合突起(39b)と係合してキースピンドル(38)及びキーハウジング(39)の回転につれて連結フレーム(55)も回転しながら施錠及び解錠表示部材(52)の運動を直線運動に変換して透明窓(51)に解錠表示部(53)及び施錠表示部(54)が選択的に露出されることを特徴とする請求項8に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項10】
前記外部ハンドル(21)の先端部が外部ケース(16)の背面の上部と一体に係合して錠(64)で固定されるように施鍵手段(60)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【請求項11】
前記施鍵手段(60)は、外部ハンドル(21)の先端部の内側に収容溝(61)を形成し、前記外部ケース(16)の背面の上部に収容突出部(62)を突設して収容溝(61)と収容突出部(62)とを係合し、前記収容溝(61)及び収容突出部(62)の内側に施錠孔(63)を形成して錠(64)で固定可能なようにすることを特徴とする請求項10に記載の冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置に係り、さらに詳しくは、冷凍冷蔵庫の扉の表面にボルトで固定される内部ケースが取り外せないように外部ケースの結合構造を改善するとともに、外部ハンドルと一緒に作動するラッチ及び回転カムを有する開閉手段及び解錠手段の全体的な体積及び部品点数を最小化して組立て工程及び設置作業が手軽に行える冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、冷凍冷蔵庫は、冷蔵及び冷凍が求められる物品などを一時的にまたは長期的に安全に保管して腐敗を防ぐために用いられており、扉パネルには扉用施解錠装置が設けられている。
【0003】
扉用施解錠装置は、扉パネルにケースを取り付け、このケースにピン軸で連結されるハンドルに作動レバーが取着されて前記作動レバーの一方の端がラッチと連結され、前記ラッチは弾性バネにより支持されて往復動可能であり、前記ケースの両側には扉パネルにボルトやリベットで固定するための固定孔がフレームに形成されており、ケースの底面には底板が複数のボルトで組み付けられている。
【0004】
例えば、下記の特許文献1には、扉パネル1に内部ケース11がボルトで固定されるように両側面に固定フレーム12が形成され、前記内部ケース11の側面の上部にリベット孔13及び軸孔14が形成され、前記内部ケース11の底面に底面フレーム15がボルトで固定され、前記底面フレーム15の背面の中央にカム嵌入孔16が形成され、前記内部ケース11の外周縁に外部ケース19が係合されるケース10と、前記内部ケース11の軸孔14に外部ハンドル21の一方の端が嵌め込まれて中心軸24に固定され、前記外部ハンドル21の内部にガイド部材22及び作動レバー23がこの順に嵌め込まれて一方の端は中心軸24に係合し、他方の端は外部ハンドル21に係合する連動軸25に係合し、前記作動レバー23の下端にラッチ26及び作動プレート27を配設して前記外部ハンドル21及び作動レバー23の作動によりラッチ26及び作動プレート27が前面及び背面に往復動する開閉手段20と、前記底面フレーム15の内側には施錠プレート31の一方の端がボルトで固定され、前記施錠プレート31の他方の端には押圧部33がバネSの弾性力により昇降しながらラッチ26の作動を制御し、前記押圧部33の上部には内部ケース11の上部に取着された錠34が前記施錠プレート31の押圧部33を押し込んで解放する施錠手段30と、前記扉パネル1の背面に内部ハンドル41が取着された筐体42がボルトで固定され、前記内部ハンドル41に係合された回転軸43の一方の端が前記底面フレーム15のカム嵌入孔16を貫通して先端部に回転カム44が嵌め込まれ、前記回転カム44の上部外周縁に回転突起46が両側に突出されて前記作動プレート27の一方の端が固定され、前記回転軸43及び回転カム44が回転すると、作動プレート27がラッチ26を引っ張って外部ハンドル21の施錠状態を解錠する解錠手段40と、を備える冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置が開示されているが、同冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置は、全体的な結合構造が複雑であり、しかも、取付け及び取り外し作業を行うことが困難であるため生産性が低下するという欠点がある。
【0005】
従来の扉用施解錠装置は、内部ケース及び外部ケースがリベットRで固定されているため、他人がリベットを強制的に取り外す場合に外部ケースが内部ケースから取り外されてしまうという問題がある。
【0006】
従来の扉用施解錠装置は、外部ハンドルに取着されるガイド部材及び作動レバーの構成とラッチに取着される作動プレートの構成が複雑であるため組立てに難点があり、施錠プレートの係止片がラッチの係止爪に強固に固定された状態を維持することが困難である他、施錠プレートを支持するバネの弾性力が低下したりバネが引き抜かれたりする場合にラッチの施錠状態が解錠されるなどの問題がある。
【0007】
従来の扉用施解錠装置は、全体的に組み立て難さ及びメンテナンスし難さを有するため製品のコスト及びメンテナンス費用が高騰するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】大韓民国特許公報第10−1012814号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上述した従来の問題を解消するために案出されたものであり、その目的は、安価に製作可能なように内部ケースと外部ケースとの係合構造を改善するとともに、冷凍冷蔵庫の扉を開閉する開閉手段及び解錠手段の全体的な体積及び部品点数を最小化して組立て工程及び設置作業が手軽に行え、しかも、部品の取り替え及びメンテナンス作業が手軽に行える冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、冷凍冷蔵庫の扉の表面にボルトで固定される内部ケースの両側面に固定突起が突出されて外部ケースの前面の内側に形成された固定溝に嵌着され、外部ケースの背面の内側に形成された係止突起が内部ケースの係止溝に強固に固定されて内部ケースが外部に露出されることを防ぎながらも、内部ケースが取り外せないようにした冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置を提供することである。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、開閉手段及び解錠手段のラッチに固定される施錠プレートの固定部が回転カムの施錠溝に挿抜される作動関係を最小化してラッチが速やかに開かれるようにし、内部ケースの内側にはガイド板を形成してラッチが移動するときに施錠プレートが捻れることを未然に防ぐようにした冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置を提供することである。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、外部ケースの上板に透明窓を取着し、透明窓の内部にキー施錠及び解錠表示手段を配設してラッチが解錠された状態である場合に透明窓の底面に解錠表示部の色相が外部に露出され、ラッチが施錠された状態である場合に施錠表示部の色相が透明窓を介して外部に露出されて作業者がそれぞれの色相を手軽に目視して外部ハンドル及びラッチの施錠状態を確認するようにした冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の本発明の諸目的を達成するために、本発明に係る冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置は、扉にボルトで固定されるように内部ケースの底面に底板がボルトで固定されて内部を密閉させ、前記内部ケースの両側面に形成された固定フレームの前面に固定突起が突出され、前記内部ケースの背面の内側には係止溝が形成され、前記扉に固定された内部ケースを外部から強制的に取り外せないように外部ケースを係合するが、前記外部ケースの内側に形成された固定溝に内部ケースの固定突起が嵌着され、前記外部ケースの背面の内側に形成された係止突起が内部ケースの係止溝に固定されるケースと、前記内部ケースに外部ハンドルの前面に形成された作動レバーの一方の端がヒンジ軸により固定され、前記外部ハンドルの他方の端は外部ケースの背面に延び、前記内部ケースと底板との間にラッチが配設され、前記ラッチの背面に係合されたヒンジ軸に外部ハンドルの作動レバーが密着されてヒンジ軸及びラッチを背面に移動させて扉を開扉する開閉手段と、前記底板の背面の内側に固定プレートが嵌め込まれ、前記固定プレートの背面に押付誘導突起が上部に突出され、前記固定プレートの内側に回転カムの底面が貫通して底板の下端に突出され、前記回転カムの前面の両側には回転突起が形成されて固定プレートを底板に密着させ、前記回転突起の中央に形成された施錠溝にガイド突起が前面に延び、前記ラッチのヒンジ軸に施錠プレートが固定されて前面に形成された押圧部のシーソー作動により背面に形成された固定部が回転カムの施錠溝に挿抜され、前記外部ケースの上板にキースピンドルとキーハウジングが係合してキーハウジングの底面に突出された施錠突起が押圧部を押し込んで解放する施錠手段と、前記底板に突出された回転カムの内部に内部ハンドルの回転軸が嵌め込まれ、前記内部ハンドルを回転させると、回転カムの回転突起が施錠プレートの固定部を持ち上げて固定部がガイド突起から引き抜かれながら回転カムの回転突起が押付誘導突起を背面に押し付ける動作によりラッチの施錠状態を解錠する解錠手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の外部ケースには透明窓を取着して、キースピンドル及びラッチの施解錠状態を透明窓を介して作業者が目視するようにキー施錠及び解錠表示手段をさらに配設する。
【発明の効果】
【0015】
以上述べたように、本発明によれば、冷凍冷蔵庫の扉の表面にボルトで固定される内部ケースと外部ケースとの係合構造を改善して内部ケースが取り外せないという効果と、扉を開閉する開閉手段及び解錠手段の全体的な体積及び部品点数を最小化して製品のコストを節減するとともに、組立て工程及び設置作業が手軽に行えて製品の生産性を向上させることができるという効果がある。
【0016】
本発明によれば、内部ケースの両側面に固定突起が突出されて外部ケースの前面の内側に形成された固定溝に簡単に嵌抜され、外部ケースの背面の内側に突出された係止突起が内部ケースの背面に形成された係止溝に強固に固定されて内部ケースが外部に露出されることを防ぎながら外部ケースが内部ケースの全体を取り囲みながら外観の見栄えがよくなるという効果がある。
【0017】
本発明によれば、開閉手段及び解錠手段のラッチに固定される施錠プレートの固定部が回転カムの施錠溝に挿抜される過程で回転カムの回転突起に傾斜面を形成して回転突起が固定部の側面を押し付ける動作により固定部が回転カムの上部に持ち上げられながらラッチの施錠状態が速やかに解錠できるように作動関係の部品点数を最小化することができるという効果と、内部ケースが内側にガイド板を形成してラッチの作動時に施錠プレートが捻れることを防ぐことができるという効果がある。
【0018】
本発明によれば、外部ケースの上板に透明窓を取着して、透明窓の内部に形成されたキー施錠及び解錠表示手段が左右に作動しながらラッチが解錠された状態である場合に透明窓の底面に解錠表示部の色相が外部に露出され、ラッチが施錠された状態である場合に施錠表示部の色相が透明窓を介して外部に露出されて作業者がそれぞれの色相を容易に目視してラッチが施錠された状態でむりやりに外部ハンドルを引っ張って外部ハンドルが破損されることを未然に防ぐことができるという効果がある。
【0019】
大型の冷凍冷蔵庫の場合、随時に大勢の人々が往来するため個別的にキーを携行し、この場合、多忙なスケジュールによりキースピンドルのキーが施錠状態であるか、あるいは、解錠状態であるかをうっかり忘れて物品が盗まれることが頻繁に起こるが、本発明によれば、透明窓に表示される色相を目視してキースピンドルのキーが解錠されていることを認知して直ちにキーを施錠状態に切り換えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る扉用施解錠装置の取り外し状態を示す斜視図である。
図2】本発明に係る扉用施解錠装置の取り付け状態を示す斜視図である。
図3】本発明に係る扉用施解錠装置のラッチが施錠された状態の断面図である。
図4】本発明に係る施錠プレートが解錠された状態の断面図である。
図5】本発明に係る扉用施解錠装置のラッチが解錠された状態の断面図である。
図6】本発明のキー施錠及び解錠表示手段を示す分離状態の斜視図である。
図7図6における係合状態の断面図である。
図8】本発明に係るキー施錠及び解錠表示手段の解錠表示部が透明窓に覗かれる底面作動状態図である。
図9】本発明に係るキー施錠及び解錠表示手段の施錠表示部が透明窓に覗かれる底面作動状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について詳述する。
【0022】
図1から図9を参照すると、冷凍冷蔵庫扉の表面に固定される内部ケース11の底面には底板14が取着され、外側には外部ケース16が取着されるケース10と、前記内部ケース11に取着される外部ハンドル21の作動によりラッチ23が後進及び前進しながら扉を開閉する開閉手段20と、前記ラッチ23の背面に配設された施錠プレート36の固定部36bが底板14及び固定プレート31に配設された回転カム34の施錠溝35aに密着されてラッチ23を施錠状態に切り換える施錠手段30と、前記回転カム34に形成された回転突起35が固定部36bを押し付ける動作により固定部36bが回転カム34の施錠溝35aから引き抜かれながら回転突起35と密着される固定プレート31の押付誘導突起32が背面に移動しながらラッチ23の施錠状態を解錠する解錠手段40と、を備える。
【0023】
冷凍冷蔵庫の扉の表面に配設されるケース10は、扉にボルトで固定されるように内部ケース11の両側面に固定フレーム12を形成し、前記固定フレーム12の内側にはボルト孔12aを形成して内部ケース11を扉に固定し、前記固定フレーム12の前面には固定突起12bが突出されて後述する外部ケース16の固定溝16aに嵌合され、前記内部ケース11の背面の内側には係止溝12cを形成して後述する外部ケース16に形成された係止突起16bが係合して外部から内部ケース11を強制的に取り外せないように係合する。
【0024】
前記内部ケース11の前面には側面フレーム13が上部に突出されており、前記側面フレーム13は前面及び底面が開かれて前面には後述するラッチ23の係止金具24が嵌め込まれて前面に突出され、底面には底板14が取着されて内部を密閉させ、前記側面フレーム13の背面の上端部にヒンジ軸Hを係合するが、前記側面フレーム13とヒンジ軸Hとの間には後述する外部ハンドル21の前面が軸に係合して回転し、前記ヒンジ軸Hの下端部に配設される側面フレーム13の内側にはガイド板13aが内側に突出されて後述するラッチ23に係合する施錠プレート36が捻れることを防ぎ、前記側面フレーム13の前面の内側にはバネ支持板13bが下端部に突出されて後述する弾性バネ25の背面がバネ支持板13bの前面に密着された状態を維持し、前記バネ支持板13bの前面に配設される側面フレーム13の内側に摺動板17が配設されて後述するラッチ23の係止金具24が密着されて摺動時に摩擦力を極力抑える。
【0025】
前記内部ケース11の底面にボルトにより締め付けられる底板14は、背面の内側に載置部15が形成されて後述する固定プレート31が嵌め込まれて摺動しながら直線往復動し、前記載置部15の内側にはカム孔15aが穿孔されて後述する回転カム34が下端部が嵌め込まれて突出され、前記カム孔15aの前面には支持突起15bが上部に突出されて後述する施錠プレート36の固定部36bの底面を支持して固定部36bが載置部15から離れた状態を維持する。
【0026】
前記内部ケース11及び外部ケース16に取着される開閉手段20は、内部ケース11及び外部ケース16の内側に外部ハンドル21の前面が嵌め込まれながら背面は外部ケース16の背面に延び、前記外部ハンドル21の前面に形成された作動レバー22の一方の端が側面フレーム13にヒンジ軸Hにより固定されて回転作動し、前記内部ケース11及び底板14の内側にはラッチ23が配設されて外部ハンドル21の作動により前進及び後進しながら扉を開閉し、前記ラッチ23の前面には係止金具24が延びて側面フレーム13の前面に突出され、前記係止金具24の前面の内部には弾性バネ25の前面が密着され、弾性バネ25の背面は側面フレーム13のバネ支持板13bに密着されてラッチ23の係止金具24が側面フレーム13の前面に突出された状態を維持し、前記ラッチ23の背面には後述する施錠プレート36が固定されるようにヒンジ軸Hが係合し、前記ヒンジ軸Hには外部ハンドル21の作動レバー22が密着されて外部ハンドル21を引っ張ると、作動レバー22がヒンジ軸Hを押し付けてラッチ23が背面に移動され、ヒンジ軸Hが係合するラッチ23の底面には移動突起26が下端部に突出されて後述する固定プレート31の第1の移動溝33に嵌め込まれて第1の移動溝33に沿って摺動する。
【0027】
前記ラッチ23の作動を司る施錠手段30は、前記底板14の載置部15に固定プレート31が嵌め込まれて摺動し、前記固定プレート31の背面には押付誘導突起32が上部に突出されて後述する回転カム34の回転突起35背面と密着され、前記固定プレート31の前面の両側面には第1の移動溝33が形成されて内部にラッチ23の移動突起26が嵌め込まれて摺動し、前記第1の移動溝33の内側には第2の移動溝33aが押付誘導突起32が形成された部分まで延設され、前記第2の移動溝33aには底板14の支持突起15bが嵌め込まれて固定プレート31が支持突起15bを基準として摺動し、前記第2の移動溝33aの背面の内側には回転カム34の下端部が嵌め込まれて底板14のカム孔15aを貫通して突出され、前記回転カム34の前面の両側には回転カム34の外径よりも大きく回転突起35が前面に突出されて固定プレート31の上端部と密着されながら固定プレート31が底板14と密着されて固定プレート31が底板14から引き抜かれることを防ぎ、前記回転突起35と回転突起35との間には施錠溝35aが形成されながら中央の前面にガイド突起35bが延設されて後述する施錠プレート36の固定部36bに形成されたガイド溝36cと係合してガイド溝36cがガイド突起35bに沿って移動する。
【0028】
前記ラッチ23の背面に係合するヒンジ軸Hの内側には施錠プレート36が取着されており、前記施錠プレート36の前面には押圧部36aが前面に突出されており、背面には固定部36bが突出されて底板14に形成された支持突起15bにより固定プレート31から離れた状態を維持しながら支持突起15bに支持されており、前記固定部36bの底面にはガイド溝36cが形成されて回転カム34のガイド突起35bと密着されてラッチ23の後進時に固定部36bのガイド溝36cがガイド突起35bに沿って移動していて、回転カム34の上部に移動しながらラッチ23の施錠状態が解錠され、前記ラッチ23は最初に施錠プレート36の固定部36bが回転カム34の施錠溝35aに密着されてラッチ23の移動が制限され、このとき、外部ケース16の上板に取着されたキースピンドル38の作動によりラッチ23の施解錠状態を維持するが、前記キースピンドル38の下部にはキーハウジング39が取着され、前記キーハウジング39の下端部の中央には施錠突起39aが突出されて押圧部36aを押し込んで解放して施錠プレート36の固定部36bが回転カム34の施錠溝35aに挿抜される過程を繰り返し行う。
【0029】
一方、回転カム34の回転突起35の内側には傾斜面35cを形成し、固定部36bの両側面にはラウンド部を形成して回転突起35が回転しながら傾斜面35cが固定部36bのラウンド部を押し付ける動作により施錠プレート36の固定部36bが上部に持ち上げられながら施錠溝35aから引き抜かれてラッチ23の施錠状態を速やかに解錠することができ、前記ガイド突起35b及びガイド溝36cは「∧」字状を呈して円滑に摺動可能なようにし、前記ラッチ23の背面の底面にはバネ環体27が形成されており、前記施錠プレート36の底面にバネ環体37を形成してバネ37aにより係合して施錠プレート36が上下にシーソー作動しながら施錠プレート36の固定部36bが施錠溝35aから引き抜かれた後にバネ37aの弾性力により元の位置に戻るようにする。
【0030】
前記ラッチ23の施錠状態を解錠する解錠手段40は、前記底板14の底面に突出された回転カム34の内側に内部ハンドル41の回転軸42が取着され、前記内部ハンドル41を回転させると、回転軸42及び回転カム34が回転しながら回転カム34の回転突起35が施錠プレート36の固定部36bを押し付けながら固定部36bが施錠溝35aから引き抜かれ、このとき、回転突起35が回転しながら固定プレート31の押付誘導突起32を背面に押し付ける動作により固定プレート31が載置部15において摺動しながら背面に移動するとともに、第1の移動溝33に係合されたラッチ23の移動突起26を引っ張ってラッチ23が背面に移動して施錠状態が解錠されて扉を開き、 冷凍冷蔵庫の内部に人間が閉じ込まれる場合に内部ハンドル41を回転させて扉を開く。
【0031】
前記外部ケース16の上板には透明窓51を取着し、透明窓51の底面にはキー施錠及び解錠表示手段50を取着して作業者がキースピンドル38の施錠及び解錠された状態を確認しなくても透明窓51を介して外部に露出される色相を認識してキースピンドル38の施錠及び解錠状態を目視してキースピンドル38が施錠された状態でむりやりに外部ハンドル21を強制的に引っ張る過程で外部ハンドル21が破損されることを未然に防ぐことができる。
【0032】
前記キー施錠及び解錠表示手段50は、前記外部ケース16の上板に透明な材質の透明窓51を取着し、前記透明窓51の底面には解錠表示部53及び施錠表示部54を有する施錠及び解錠表示部材52が配設されて左右に摺動し、前記施錠及び解錠表示部材52の底面には連結フレーム55を取着するが、前記連結フレーム55の一方の端は外部ケース16の内側に形成された柱18にボルトで固定し、他方の端はキーハウジング39の周面に形成された係合突起39bと係合して、キースピンドル38及びキーハウジング39の回転につれて連結フレーム55も回転しながら施錠及び解錠表示部材52の運動を直線運動に変換して透明窓51に解錠表示部53及び施錠表示部54が選択的に露出され、前記解錠表示部53は赤色に形成してキースピンドル38及びラッチ23が解錠された状態を示し、施錠表示部54は緑色に形成してキースピンドル38及びラッチ23が施錠された状態を示して、作業者は透明窓51を介して外部に露出される色相を手軽に目視することができる。
【0033】
前記外部ハンドル21及び外部ケース16には別途の施鍵手段60をさらに配設するが、前記施鍵手段60は、外部ハンドル21の先端部の内側に収容溝61を形成し、前記外部ケース16の背面の上部に収容突出部62を突設して収容溝61と収容突出部62とを係合し、前記収容溝61及び収容突出部62の内側に施錠孔63を形成して錠64で固定する。
【0034】
このような構成を有する本発明に係る冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置は、下記のように作動される。
【0035】
大型の冷凍冷蔵庫の場合、随時に大勢の人々が往来するため個別的にキーを携行し、この場合、多忙なスケジュールによりキースピンドル38のキーを差し込んで随時に施解錠状態を繰り返さなければ、物品の盗難事故を未然に防ぐことができないという煩雑さがあったが、本発明は、作業者が冷凍冷蔵庫の扉を開くためにキースピンドル38にキーを差し込んで回転させるとキーハウジング39が回転し、このとき、キーハウジング39に形成された施錠突起39aが施錠プレート36の押圧部36aを押し込みながら固定部36bが回転カム34の施錠溝35aから引き抜かれてラッチ23の施錠状態を解錠することができる。
【0036】
前記ラッチ23の施錠状態が解錠されると、外部ハンドル21が開かれながら上部に持ち上げられ、このとき、外部ハンドル21の作動レバー22がラッチ23と一緒に固定された回転軸Hを背面に移動させながらラッチ23の移動突起26が固定プレート31の第1の移動溝33に沿って摺動してラッチ23の係止金具24が扉の側面に形成されるキャッチャ(図示せず)から引き抜かれて扉を開く。
【0037】
一方、冷凍冷蔵庫の扉が開かれて物品を移動させる過程で作業者がキースピンドル38の施錠状態を一々に確認することができないため、キースピンドル38が施錠されている状態で外部ハンドル21を強制的に引っ張ることが頻繁に発生し、これに伴い、外部ハンドル21の作動レバー22またはラッチ23の回転軸Hが破損されて扉を開くことができないという問題があったが、本発明は、外部ケース16の上板に取着された透明窓51を介してキー施錠及び解錠表示手段50の色相を作業者が目視してキースピンドル38の施解錠状態を速やかに確認することができるという特徴がある。
【0038】
前記透明窓51を介して赤色の解錠表示部53の色相が露出される場合、ラッチ23及び外部ハンドル21の施錠状態が解錠されているため、作業者は別途にキースピンドル38にキーを差し込んでラッチ23及び外部ハンドル21の施錠作業を行う必要がなく、前記透明窓51を介して緑色の施錠表示部54の色相が露出される場合、ラッチ23及び外部ハンドル21が施錠状態を維持していることを容易に認識することができ、特に、遠くからも透明窓51を介して露出される色相を容易に認識することができるので、多忙なスケジュールにより外部ハンドル21の施錠状態をうっかり忘れてもこれを速やかに訂正することができるという特徴がある。
【0039】
前記冷凍冷蔵庫の作業が完了して扉を施錠状態に切り換える場合、キースピンドル38にキーを差し込んで回転させると、キーハウジング39の施錠突起39aが押圧部36aから引き抜かれながら施錠プレート36の固定部36bが回転カム34の施錠溝35aに密着されてラッチ23が移動できなくなってラッチ23及び外部ハンドル21が一緒に固定された状態を維持しながら透明窓51には緑色の施錠表示部54の色相が外部に露出される。
【0040】
前記透明窓51に表示される色相は様々であり、前記解錠表示部53及び施錠表示部54の色相に夜光層をさらに形成して夜間にも認識し易いようにし、前記キー施錠及び解錠表示手段50はキーハウジング39が回転するにつれてキーハウジング39の係合突起39aに係合された連結フレーム55も回転するが、前記連結フレーム55の反対側は外部ケース16の内側に形成された柱18にボルトで固定され、ボルトで固定される連結フレーム55の内側には摺動溝が形成されてボルトを基準として連結フレーム55の摺動溝が左右に移動するにつれてキーハウジング39も回転され、前記連結フレーム55の上部に取着される施錠及び解錠表示部52の場合も、連結フレーム55の上部に形成された突起が施錠及び解錠表示部52の底面に形成された摺動溝に沿って移動しながら施錠及び解錠表示部52が左右に直線往復動する。
【0041】
一方、前記冷凍冷蔵庫の内部に人々が閉じ込まれる場合、作業者は扉の内側に固定されている内部ハンドル41を回転させると、内部ハンドル41の回転軸42及び回転カム34が一緒に回転し、このとき、回転カム34の回転突起35が固定プレート31の押付誘導突起32を背面に押し付ける動作により固定プレート3が底板14の載置部15において摺動しながら固定プレート31の第1の移動溝33に係合された移動突起26を背面に引っ張ってラッチ23を背面に移動させて施錠状態を解錠する。
【0042】
前記ラッチ23の施錠状態が解錠される過程で回転カム34の回転突起35に形成された傾斜面35aが固定部36bの底面を丸めたラウンド部を押し付けると、固定部36bが施錠溝35aから引き抜かれることに伴い、固定部36bのガイド溝36cがガイド突起35bからも引き抜かれてラッチ23の施錠状態が解錠される。
【0043】
冷凍冷蔵庫の扉が開かれると、前記ラッチ23は弾性バネ25の弾性力により元の位置に戻り、前記ラッチ23が内部ケース11の内部において摺動するときに摩擦力を極力抑えるように内部ケース11と係止金具24との間には摺動板17が形成されている。
【0044】
前記外部ケース16は内部ケース11の外側の全体を取り囲むように形成されて外部から内部ケース11を強制的に取り外すことができないという特徴があり、さらに、透明窓51を介して外部ハンドル21及びラッチ23の施錠状態を手軽に認識することができるため、外部ハンドル21を強制的に引っ張る過程で部品が破損されることを防ぐことができ、前記外部ハンドル21の先端部に形成された収容溝61が外部ケース16の先端部に形成された収容突出部62に嵌め込まれて錠64を施錠孔63に固定すると、二重に施解錠装置を活用することができるという特徴がある。
【0045】
上述した本発明に係る冷凍冷蔵庫の扉用施解錠装置は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲において請求する本発明の要旨から逸脱することなく本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば誰でも種々に変更して実施可能な範囲までその技術的精神がある。
【符号の説明】
【0046】
10:ケース
11:内部ケース
12:固定フレーム
12a:ボルト孔
12b:固定突起
12c:係止溝
13:側面フレーム
13a:ガイド板
13b:バネ支持板
14:底板
15:載置部
15a:カム孔
15b:支持突起
16:外部ケース
16a:固定溝
16b:係止突起
17:摺動板
18:柱
20:開閉手段
21:外部ハンドル
22:作動レバー
23:ラッチ
24:係止金具
25:弾性バネ
26:移動突起
27:バネ環体
30:施錠手段
31:固定プレート
32:押付誘導突起
33:第1の移動溝
33a:第2の移動溝
34:回転カム
35:回転突起
35a:施錠溝
35b:ガイド突起
35c:傾斜面
36:施錠プレート
36a:押圧部
36b:固定部
36c:ガイド溝
37:バネ環体
37a:バネ
38:キースピンドル
39:キーハウジング
39a:施錠突起
39b:係合突起
40:解錠手段
41:内部ハンドル
42:回転軸
50:キー施錠及び解錠表示手段
51:透明窓
52:施錠及び解錠表示部材
53:解錠表示部
54:施錠表示部
55:連結フレーム
60:施鍵手段
61:収容溝
62:収容突出部
63:施錠孔
64:錠
図1
図2
図3
図4
図5
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図6
図8
図9