特許第5988256号(P5988256)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5988256アップリンクのサウンディングリファレンス信号のためのリソース割り当て方法及びその使い方
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5988256
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】アップリンクのサウンディングリファレンス信号のためのリソース割り当て方法及びその使い方
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20160825BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20160825BHJP
【FI】
   H04W72/12 150
   H04W72/04 136
【請求項の数】13
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-559236(P2014-559236)
(86)(22)【出願日】2013年3月1日
(65)【公表番号】特表2015-513852(P2015-513852A)
(43)【公表日】2015年5月14日
(86)【国際出願番号】EP2013054124
(87)【国際公開番号】WO2013127978
(87)【国際公開日】20130906
【審査請求日】2015年1月7日
(31)【優先権主張番号】616/DEL/2012
(32)【優先日】2012年3月2日
(33)【優先権主張国】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】アグラワル ラジーヴ
(72)【発明者】
【氏名】カルヤナスンダラム スレシュ
(72)【発明者】
【氏名】ナタラジャン バラムラリ
【審査官】 ▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−071637(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/021139(WO,A1)
【文献】 Nokia Siemens Networks, Nokia,On Uplink Sounding Enhancements for CoMP[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68 R1-120728,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68/Docs/R1-120728.zip>,2012年 1月31日,pages 1-2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポーショニングスキームを使用してサウンディングリファレンス信号リソーススペースにおける1組のサウンディングリファレンス信号リソースを複数のユーザ装置に割り当て、及び
前記割り当てられた1組のサウンディングリファレンス信号リソースの指示を前記複数のユーザ装置へシグナリングする、
ことを含み、
前記ポーショニングスキームは、負荷バランスポーショニングスキーム、完全区画化ポーショニングスキーム、又はハイブリッドポーショニングスキームの1つを含む、サウンディングリファレンス信号リソース割り当て方法。
【請求項2】
前記ポーショニングスキームは、前記負荷バランスポーショニングスキームを含むものであり、
前記割り当てることは、更に、同じサウンディングリファレンス信号帯域巾を有するユーザ装置のみがサウンディングリファレンス信号リソーススペースから割り当てられるサウンディングリファレンス信号リソース、又はサウンディングリファレンス信号リソーススペースから全く割り当てられないサウンディングリファレンス信号リソースから、前記複数のユーザ装置の選択された1つに対して、同じサウンディングリファレンス信号帯域巾を有する最小数のユーザ装置を有するサウンディングリファレンス信号リソーススペースからの1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当てことを含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記ポーショニングスキームは、前記負荷バランスポーショニングスキームを含むものであり、
前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースは、負荷バランスのための第1区画及び完全区画化のための複数の第2の区画へと区画化され、そして前記割り当てることは、更に、前記第2の区画において適当な1組のサウンディングリファレンス信号リソースが見つからないのではない限り、前記複数の第2の区画の1つから前記複数のユーザ装置の選択された1つのための1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当て、及び前記複数の第2の区画の1つにおいて適当な1組のサウンディングリファレンス信号リソースが見つからないのに応答して、前記第1の区画から前記選択されたユーザ装置のための1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当てることを含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の第2の区画は、考えられるサウンディングリファレンス信号帯域巾の数に基づいて区画化され、
前記割り当てることは、更に、前記選択されたユーザ装置に関連した選択されたサウンディングリファレンス信号帯域巾に対応する第2の区画の1つから、サウンディングリファレンス信号リソースごとに構成された同一帯域巾ユーザ装置の最大数に対する限界を受けて、既に割り当てられた同じサウンディングリファレンス信号帯域巾を有する最小数のユーザ装置を有する1組のサウンディングリファレンス信号リソースを前記選択されたユーザ装置のために選択して割り当てることを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記ポーショニングスキームは、前記完全区画化ポーショニングスキームを含むものであり、
前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースは、考えられるサウンディングリファレンス信号帯域巾の数に基づいて複数の区画へと区画化され、
前記割り当てることは、更に、前記複数のユーザ装置の選択された1つに関連した選択されたサウンディングリファレンス信号帯域巾に対応する区画の1つから、サウンディングリファレンス信号リソースごとに構成された同一帯域巾ユーザ装置の最大数に対する限界を受けて、既に割り当てられた同じサウンディングリファレンス信号帯域巾を有する最小数のユーザ装置を有する1組のサウンディングリファレンス信号リソースを前記選択されたユーザ装置のために選択して割り当てることを含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記割り当てることは、更に、前記選択されたユーザ装置に対する前記選択されたサウンディングリファレンス信号帯域巾で利用できるサウンディングリファレンス信号リソースがない場合に、サウンディングリファレンス信号リソース割り当てが見つかる前記選択されたサウンディングリファレンス信号帯域巾より小さい、考えられる最大のサウンディングリファレンス信号帯域巾を使用し、及びその見つかった割り当てに対応する1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当てることを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザ装置の経路ロスサウンディングリファレンス信号帯域巾の分布を決定することを含み、前記経路ロスサウンディングリファレンス信号帯域巾は、個々のユーザ装置の経路ロスに基づくものであり、
前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースにおいて、各々の考えられるサウンディングリファレンス信号帯域巾に対するサウンディングリファレンス信号リソースの数を、経路ロスサウンディングリファレンス信号帯域巾の分布のほぼ同じ比で区画化する、
ことを更に含む請求項からのいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記区画化されたサウンディングリファレンス信号リソーススペースの区画は、前記区画化されたサウンディングリファレンス信号リソーススペースの全てのリソースにおいてマルチプレクスできるユーザ装置の合計数より大きいユーザ装置の数の容量要件に基づいて変更される、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースは、更に、負荷バランスのために予約された区画を含み、前記割り当てることは、更に、考えられる最大のサウンディングリファレンス信号帯域巾を使用した後に1組のサウンディングリファレンス信号リソースが依然利用できない場合には、負荷バランス区画からの1組のサウンディングリファレンス信号リソースがもし利用できれば、それを割り当てることを含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースは、考えられるサウンディングリファレンス信号帯域巾の数に基づいて複数の区画へ区画化され、
前記サウンディングリファレンス信号スペースは、サブフレームオフセットを含んでいる複数の次元に対応する複数のリソースブロックを含み、及び
前記割り当てることは、更に、できるだけ多数のサブフレームオフセット複数の区画の中の選択された1つの区画のサウンディングリファレンス信号リソースを構成することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
記方法は、更に、少なくともユーザ装置により生じる負荷に基づいて、使用すべき1つのスキームを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
データ処理装置で実行されたときに請求項1から11のいずれかに記載の方法を実行するように構成されたプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム。
【請求項13】
ポーショニングスキームを使用してサウンディングリファレンス信号リソーススペースにおける1組のサウンディングリファレンス信号リソースを複数のユーザ装置に割り当てる手段と、
前記割り当てられた1組のサウンディングリファレンス信号リソースの指示を複数のユーザ装置へシグナリングする手段と、
を備え、前記ポーショニングスキームは、負荷バランスポーショニングスキーム、完全区画化ポーショニングスキーム、又はハイブリッドポーショニングスキームの1つを含む、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、ワイヤレス通信に関するもので、より詳細には、アップリンクに使用されるサウンディングリファレンス信号に関する。
【背景技術】
【0002】
本章は、以下に開示する発明の背景又は状況を示すことを意図する。ここでの説明は、遂行はできるが必ずしも以前に考案され、具現化され又は説明されたものではない概念を含み得る。それ故、特に指示のない限り、本章に述べることは、本願の説明に対する従来技術でもないし、本章に含ませることにより従来技術であると認めるものでもない。
【0003】
明細書及び/又は図面に見られる以下の省略形は、次のように定義される。
3GPP 第三世代パートナーシッププロジェクト
BW 帯域巾
CQI チャンネル品質インジケータ
DL ダウンリンク(ベースステーションからUE)
eNB 進化型ノードB(例えば、LTEベースステーション)
FSS 周波数選択性スケジューリング
LTE 長期進化
PHR パワーヘッドルームレポート
PL 経路ロス
RB リソースブロック
RRC 無線リソースコントロール
SINR 信号対干渉及び雑音比
SRS サウンディングリファレンス信号
TDD 時分割デュープレックス
TM 送信モード
UE ユーザ装置(例えば、移動装置)
UL アップリンク(UEからベースステーション)
【0004】
サウンディングリファレンス信号(SRS)は、eNBが、例えば、アップリンクにおいて周波数選択性スケジューリング(FSS)を遂行するか、又はTDDダウンリンクにおいてTM7/8ビーム成形を遂行することができるように、UEによって送信される。UEにより送信されるSRSの帯域巾(BW)は、UEの送信電力能力、経路ロス、及びチャンネルコヒレンス時間に基づいて決定される。その基礎となるガイドラインは、コヒレンス時間内に考えられる最大の帯域巾を使用してUEがサウンドする(即ち、SRSを送信する)ことである。
【0005】
サウンディング信号は、各SRS送信機会に異なる周波数帯域においてホップする。SRS送信の時間周期は、全てのUEに対して一定にセットされる。同じ帯域巾の複数のSRSリソースを、(例えば、サイクリックシフトにより定義される)コード分割マルチプレクシングにより同じ1組のサブキャリアにマルチプレクスすることができる。SRSリソースは、例えば、次のもの、即ちサブフレームオフセット、送信コーム、スタート点の周波数オフセット、及びシーケンスのサイクリックシフト、の組み合わせによって識別される。サブフレームオフセットは、SRS送信に使用するために、選択された時間周期内のサブフレームを指示する。例えば、時間周期(例えば、周期性とも称される)が5ms(ミリ秒)とセットされる場合には、送信のために考えられる5つのサブフレームがあり(ms当たり1つ)、サブフレームオフセットは、0から4の範囲である。送信コーム(0、1)は、SRSを送信するのに偶数サブキャリアが使用されるか奇数サブキャリアが使用されるか指示する。出発点の周波数オフセットは、SRSリソースがどのサブキャリアで始まるか指示する。例えば、周波数オフセットが4である場合には(送信コームが0であると仮定すれば)、SRSリソースは、第4のRBグループ(各RBグループは1組の隣接RBである)でスタートし、そして割り当てられた帯域巾に対して1つおきのサブキャリアを含む。サイクリックシフトは、SRS記号を決定するのに使用されるSRSコードにUEにより適用され、そしてサイクリックシフトは、同じSRSリソースを使用する複数のUEによるSRS送信のための直行性の尺度を与える。典型的に、考えられるサイクリックシフトは、8つまである。SRSの付加的な説明は、セシア氏等の“LTE-The UMTS Long Term Evolution: From Theory to Practice”の第16.6章に見られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在のSRSリソース割り当て方法は、合理的であるが、改良の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本章の実施例は、単なる例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0008】
規範的な実施形態において、方法は、ポーショニング(portioning)スキームを使用してサウンディングリファレンス信号リソーススペースにおける1組のサウンディングリファレンス信号リソースを複数のユーザ装置に割り当て、そしてその割り当てられた1組のサウンディングリファレンス信号リソースの指示を複数のユーザ装置へシグナリングすることを含む。
【0009】
別の規範的な実施形態において、装置は、ポーショニングスキームを使用してサウンディングリファレンス信号リソーススペースにおける1組のサウンディングリファレンス信号リソースを複数のユーザ装置に割り当てる手段と、その割り当てられた1組のサウンディングリファレンス信号リソースの指示を複数のユーザ装置へシグナリングする手段とを備えている。
【0010】
更に別の規範的な実施形態において、装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリとを備えている。1つ以上のメモリ及びコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプロセッサとで、装置が、少なくとも、ポーショニングスキームを使用してサウンディングリファレンス信号リソーススペースにおける1組のサウンディングリファレンス信号リソースを複数のユーザ装置に割り当て、そしてその割り当てられた1組のサウンディングリファレンス信号リソースの指示を複数のユーザ装置へシグナリングすることを遂行する、ようにさせるよう構成される。
【0011】
付加的な規範的な実施形態において、コンピュータに使用するために実施されるコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ読み取り可能なメモリ媒体を備えたコンピュータプログラム製品において、コンピュータプログラムコードは、ポーショニングスキームを使用してサウンディングリファレンス信号リソーススペースにおける1組のサウンディングリファレンス信号リソースを複数のユーザ装置に割り当てるためのコードと、その割り当てられた1組のサウンディングリファレンス信号リソースの指示を複数のユーザ装置へシグナリングするためのコードと、を備えている。
【0012】
本発明の規範的な実施形態を完全に理解するために、添付図面を参照して以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】規範的な実施形態が具現化される規範的なシステムのブロック図である。
図2】SRSリソース割り当てのための完全な負荷バランススキームのフローチャートを示すブロック図である。
図3】SRSリソーススペースと、2つのUEが図2のフローチャートに基づきリソーススペースへどのようにマップされるかを示す。
図4】SRSリソース割り当てのための完全区画化スキームのフローチャートのブロック図である。
図5】SRSリソーススペースと、UEが図4のフローチャートに基づきリソーススペースへどのようにマップされるかを示す。
図6】SRSリソース割り当てのためのハイブリッドスキームのフローチャートのブロック図である。
図7】SRSリソーススペースと、1つのUEが図6のフローチャートに基づきリソーススペースへどのようにマップされるかを示す。
図8】複数のUEのSRSリソース割り当てを遂行するためのフローチャートのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
現在のSRS割り当て方法に伴う問題の付加的な説明を進める前に、規範的な実施形態が具現化される規範的なシステムのブロック図である図1を説明する。図1において、N個のUE110−1から110−Nは、それに対応するリンク111−1ないし111−Nを通してネットワーク100とワイヤレス通信する。図1を参照して1つのUE110−1を説明するが、他のUE110も同様であると仮定する。ユーザ装置110−1は、1つ以上のプロセッサ120、1つ以上のメモリ125及び1つ以上のトランシーバ130を備え、これらは、1つ以上のバス127を通して相互接続されている。1つ以上のトランシーバ130は、1つ以上のアンテナ128に接続される。1つ以上のメモリ125は、コンピュータプログラムコード123を含む。1つ以上のメモリ125及びコンピュータプログラムコード123は、1つ以上のプロセッサ120とで、ユーザ装置110−1に、ここに述べるオペレーションの1つ以上を遂行させるように構成される。UE110−1は、リンク111−1を経てeNB190と通信する。
【0015】
eNB190は、1つ以上のプロセッサ150、1つ以上のメモリ155、1つ以上のネットワークインターフェイス(N/W I/F)161、及び1つ以上のトランシーバ160を備え、それらは、1つ以上のバス157を経て相互接続される。1つ以上のトランシーバ160は、1つ以上のアンテナ158に接続される。1つ以上のメモリ155は、コンピュータプログラムコード153を含む。1つ以上のメモリ155及びコンピュータプログラムコード153は、1つ以上のプロセッサ150とで、eNB190に、ここに述べるオペレーションの1つ以上を遂行させるように構成される。1つ以上のネットワークインターフェイス161は、例えば、リンク170及び131を使用して通信する。2つ以上のeNB190は、例えば、リンク170を使用して通信する。リンク170は、ワイヤードであるか又はワイヤレスであるか又はその両方であり、例えば、X2インターフェイスを実施することができる。
【0016】
ネットワーク100は、ネットワークコントロールエレメント(NCE)151を備え、これは、MME/SGW(移動管理エンティティ/サービングゲートウェイ)機能を含みそして更に別のネットワーク、例えば、電話ネットワーク及び/又はデータ通信ネットワーク(例えば、インターネット)との接続性を与える。eNB190は、リンク131を経てNCE151に結合される。リンク131は、例えば、S1インターフェイスを使用して実施される。NCE151は、1つ以上のプロセッサ175、1つ以上のメモリ171、及び1つ以上のネットワークインターフェイス(N/W I/F)180を備え、それらは、1つ以上のバス185を経て相互接続される。1つ以上のメモリ171は、コンピュータプログラムコード173を含む。1つ以上のメモリ171及びコンピュータプログラムコード173は、1つ以上のプロセッサ175とで、NCE151に、1つ以上のオペレーションを遂行させるように構成される。
【0017】
コンピュータ読み取り可能なメモリ125、155及び171は、ローカル技術環境に適した任意の形式であり、そして適当なデータ記憶技術、例えば、半導体ベースのメモリ装置、フラッシュメモリ、磁気メモリ装置及びシステム、光学的メモリ装置及びシステム、固定メモリ及び取り外し可能なメモリを使用して実施される。プロセッサ120、150及び175は、ローカル技術環境に適した任意の形式であり、そして非限定例として、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャーをベースとするプロセッサ、の1つ以上を含む。
【0018】
一般的に、ユーザ装置110の種々の実施形態は、これに限定されないが、スマートホンのようなセルラー電話、ワイヤレス通信能力を有するパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレス通信能力を有するポータブルコンピュータ、ワイヤレス通信能力を有するデジタルカメラのような画像捕獲装置、ワイヤレス通信能力を有するゲーム機、ワイヤレス通信能力を有する音楽記憶及び再生機器、ワイヤレスインターネットアクセス及びブラウジングを許すインターネット機器、ワイヤレス通信能力をもつタブレット、並びにそのような機能を組み合わせて合体するポータブルユニット又はターミナルを含む。
【0019】
現在のSRSリソース割り当て方法に伴う問題に関して、異なる長さのSRSコードシーケンスが、異なるザドフ・チュー(Zadoff-Chu)ベースのシーケンスから導出されるが、それらは、互いに完全に直交しないために、重畳すると、相互コード干渉を引き起こす。即ち、異なるBWが指定されたUEは、異なるコードベースシーケンスを使用する。それらのUEに同じSRSリソースが指定されると、異なるSRSコードベースシーケンスが効果的に重畳し、そしてそれらの非直交性のために相互コード干渉を引き起こす。それ故、異なるSRS BWを伴うUEが同じSRS帯域巾にマルチプレクスされた場合には、著しい相互干渉を経験する。又、相互コード干渉(長い多経路チャンネル状態又はタイミングオフセットによる)は、同じBW UEが重畳するときに最小にされねばならない。更に、SRSリソース割り当てアルゴリズムは、相互干渉の問題を制限又は回避しつつ、異なるSRS BWを要求するUEをできるだけ多く受け容れるに充分なほど効率的でなければならない。更に、SRS再構成(例えば、SRS BW又は位置の変化による)がRRCを経てUEへ搬送され、それ故、要求されるRRCメッセージング付加を減少するにはSRS再構成を最小にする必要がある。
【0020】
本発明は、これらの問題を修正し又は少なくする。規範的な実施形態において、新たなアップリンクUEがシステムに加入するとき、その新たなUEには、UEのパワーヘッドルームレポート(PHR)から得た推定経路ロスに基づいてそのSRS帯域巾が決定されるまで、広帯域スケジューリングによりアップリンクリソースが割り当てられる。SRS帯域巾‘BW’は、BW=BWPLとして決定される。BWPLは、UEの経路ロス(PL)に基づいて計算された送信機会においてUEによってサウンディングできる最大SRS帯域巾である。BWPLの値は、そのBWPL以下のセルの最大許容SRS帯域巾値に丸められる(3GPP TS 36.211 V10.4.0(2011−12)、第5.5.3章に基づき)。このSRS帯域巾が割り当てに利用できない場合には、次に低い利用可能なSRS帯域巾が割り当てられる。
【0021】
規範的な実施形態において、同じSRSリソースにマルチプレクスできる最大数のUEがある。この最大数は、同じSRS BWをもつUSが重畳するとき及び同じでないBW値をもつUEが重畳するときに、同じであっても異なってもよい。この最大数は、SRS帯域巾従属でもよい。典型的に、同じ帯域巾のUEについては、この値は、サイクリックシフトの最大数である8にセットされる。
【0022】
要求されたBWのSRSリソースを利用できないために現在サブフレームにおいて新たなUEにSRSリソースを割り当てできない場合には、UEのSRSスケジューリングが次のSRSスケジューリングの時間へ延期される。同様に、再構成を必要とする既に割り当てられたUEを現在サブフレームにおいて(SRSに対して)スケジューリングできない場合には、それらのSRSスケジューリングが次のSRSスケジューリングの時間へ延期される。
【0023】
規範的な非限定の3つのSRSリソース割り当て方法を以下に提案する。第1の規範的な方法は、SRSリソース割り当てのための完全な負荷バランススキームであり、そのフローチャートが図2にフローチャート200として示されている。このフローチャート200は、方法のオペレーション、ハードウェア(例えば、集積回路)のオペレーション、又はコンピュータに使用するように実施されるコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品により生じるオペレーションを示す。フローチャート200は、例えば、eNB190により遂行される。図2の例において、eNB190は、SRSリソースが指定される単一のUEに対してこれらのブロックを遂行する。
【0024】
ブロック210において、同じ又は異なるSRS BWをもつUE110だけに割り当てられたSRSリソース、又は全く割り当てられないSRSリソースから、eNB190は、最小数の重畳するUEを有する1組のSRSリソースを選択しそして割り当てる。重畳するUEとは、同じ又は異なるSRS BWを有する(それ故、長さの異なるSRSコードを使用する)UEである。規範的な実施形態において、SRS BWが同じでないUEは、同じSRS帯域巾リソースにおいて互いに重畳することが許されない。SRSリソースは、例えば、サブフレームオフセット、コーム及び周波数オフセットを使用して定義される。又、BWは、1組のSRSリソースを定義するのにも使用される。例えば、図3、5及び7の例において、4、8、16及び48のBWが使用される。同じBWのUEに対してSRSリソースがまだ割り当てられていない利用可能なサイクリックシフト(例えば、典型的に最大8つの考えられるサイクリックシフト)に割り当てを行えることに注意されたい。
【0025】
ブロック220において、BWPLで利用できるSRSリソースがない場合には、eNB190は、SRSリソースの割り当てが可能なBWPL以下の考えられる最大SRS BWを使用し、そしてそれに対応する1組のSRSリソースを割り当てる。
【0026】
複数のUEに対する割り当ては、UEごとにブロック210及び220を遂行することにより遂行されることに注意されたい。各UEは、ランダムに選択することもできるし、或いは例えば、ラウンドロビン技術を経て又はあるUEプライオリティに基づいて選択することもできる。
【0027】
SRSリソーススペース300と、2つのUEが図2のフローチャートに基づきリソーススペースへどのようにマップされるか示す図3に一例が示されている。リソーススペース300は、例示に過ぎず、説明を容易にするために使用される。時間周期(「周期性」とも称される)は、2msで、1msのサブフレームごとに1つの機会である2つの機会をSRS送信に対して表わしている。それ故、2つのサブフレームオフセットがあり、零(0)は、第1の1msサブフレームを指示し、そして壱(1)は、第2の1msサブフレームを示す。零(0)(例えば、偶数サブキャリアを指示する)及び壱(1)(例えば、奇数サブキャリアを指示する)2つのコームがある。この例では、1つの送信機会におけるSRS帯域巾は、少なくとも4RBである。この例では、各RBは、12個の隣接するサブキャリアに対応する(その中の6個のみ(コームにより決定される偶数又は奇数サブキャリア)がSRSリソースのSRS送信に使用される)ことに注意されたい。
【0028】
周波数オフセットは、1・・・4ないし45・・・48の範囲である。というのは、この例では、4つのRBがSRSリソースの最小割り当て可能ブロックだからである。サブフレームオフセット、周波数コーム及び周波数オフセットが3つの次元であると考える場合には、サイクリックシフトは、第4の次元である。この第4の次元は、図中を指す矢印により示される。この例では、8つの考えられるサイクリックシフト0から7があり、そのうちのサイクリックシフト0及び7だけが示されている。
【0029】
図2に基づき、2つの新たなUE、即ちUE7及び8には、完全に未使用のSRSリソースが割り当てられる(図2のブロック210)。4RB BW UEであるUE7は、(サブフレームオフセット、コーム)の任意の組み合わせにおいて非占有4RB SRSリソースのいずれかから4つのRBが割り当てられる。これは、サブフレーム組み合わせ(1、1)を除外することに注意されたい。というのは、この組み合わせは、48RB UEにより完全に占有されるリソースを定義するからである。
【0030】
SRSリソース割り当て方法の第2の技術は、完全区画化スキームである。図4は、SRSリソース割り当てのための完全区画化スキームのフローチャート400のブロック図である。このフローチャート400は、方法のオペレーション、ハードウェア(例えば、集積回路)のオペレーション、又はコンピュータに使用するように実施されるコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品により生じるオペレーションを示す。フローチャート400は、例えば、eNB190により遂行される。図4の例において、eNB190は、SRSリソースが指定される単一のUEに対してこれらのブロックを遂行する。
【0031】
ブロック410において、eNB190は、セル内のUEのBWPLの分布を決定する。この分布は、過去の履歴、フィールドデータ、等からのUEの経路ロス分布に基づき得られる。又、この分布は、観察された分布からリアルタイムで学習することもできる。
【0032】
ブロック420において、eNB190は、各々の考えられるSRS帯域巾に対するSRSリソースの数を、ユーザBWPL分布のほぼ同じ比で区画化する。例えば、セル内に構成される考えられるSRS帯域巾を4、8、16及び48RBとする。それに対応するUE分布を、各々、2:1:1:1の比とする。SRS送信周期を全てのUEについて5msとする。2つの送信コームを各々伴う5つの考えられるサブフレームオフセットがあるので、各々48RBの直交SRS BW割り当ては全部で5*2=10ある(規範的実施形態では、SRSリソースにおいて同じBW UEしか重畳せず、それらの各々が異なるサイクリックシフトを使用するので、サイクリックシフトを無視する)。
【0033】
48RB SRS UEに対して予約されたSRSリソースの数がxであると仮定する。従って、UE分布により、16RB UEに必要とされる16RBリソースの数もxである。しかし、これは、16RB UEにx/3 48RBリソースを指定することにより達成することができる。同様に、8RB UEの必要性は、x/6 48RBリソースに対応するx8 RBリソースで満足させることができる。4RB UEの必要性は、2x/12=x/6 48RBリソースに対応する2x 4RBリソースで満足させることができる。4、8、16及び48RB UEに対して各々x/6:x/6:x/3:xの比で合計10の利用可能な直交する48RB SRS BWが割り当てられる。
【0034】
それ故、割り当てられる48RB SRS BWの数は、4、8、16及び48RB UEに対して各々1:1:2:6の比である。これは、1つの48RBリソースが4RBUEに対して予約され、別の48RBリソースが8RB UEのために取っておかれ、2つの48RBリソースが16RB UEのために取っておかれ、そして6つの48RBリソースが48RB UEのために取っておかれる。この区画化は、区画化されたSRSリソーススペースを生成する。
【0035】
ブロック430において、対応する「ハード区画化」(即ち、ブロック420のように区画化された)SRSリソースでは(選択されたSRS BW、例えば、BWPLを使用して選択されたSRS BWを伴うUEに対応して)、eNB190は、SRSリソースごとに構成された同じBW UEの最大数に対する限界を受けて、最小数の重畳するUEを有する1組のRSRリソースを選択する。その限界は、前記で述べたものであり、利用可能なサイクリックシフトの数(例えば、8)をベースとする。即ち、同じSRSリソースにおいて多数の同じBW UEと重畳しないことが意図される。同じBW UEでは相互コード干渉が少ないが、干渉は、依然としてできるだけ制限されねばならない。従って、特定のBWに対するSRSリソースの区画内で、単一のSRSリソースにおいて多数のUEと重畳しないことが望ましい。
【0036】
ブロック440において、選択された帯域巾BWPLで利用可能なリソースがない場合には、eNB190は、リソース割り当て(例えば、1組のSRSリソース)を見出すことのできるBWPL未満の考えられる最大のSRS BWを使用し、そして1組のSRSリソースを割り当てる。
【0037】
複数のUEに対する割り当ては、UEごとにブロック430から440を遂行することにより行われることに注意されたい。各UEは、ランダムに選択されるか、又は例えば、ラウンドロビン技術を経て又はあるUEプライオリティに基づいて選択される。ブロック450は、以下に述べる。
【0038】
SRSリソーススペース500と、UEが図4のフローチャートに基づきリソーススペースへどのようにマップされるか示す図5に一例が示されている。SRSリソーススペース300及び500は、同様であり、その相違についてのみ述べる。この例における各48−RB SRSリソース510−1、510−2、510−3及び510−4(各々、(0、0)、(0、1)、(1、0)及び(1、1)のサブフレームオフセット及び送信コームに対応する)は、4つの考えられるSRS帯域巾(各々4、8、16及び48RB)の各々に対して予約される(例えば、区画化される)。即ち、48−RB SRSリソース510−1が4のSRS BWに対して予約され、48−RB SRSリソース510−2が8のSRS BWに対して予約され、48−RB SRSリソース510−3が16のSRS BWに対して予約され、そして48−RB SRSリソース510−4が48のSRS BWに対して予約される。最大で2つのUEだけが同じ1組のSRSリソースにマルチプレクスされることが許されると仮定する。
【0039】
48RBを要求する新たなUE5のためのSRSリソースは、UE1、4のそれと重畳することはない。というのは、同じSRSリソースにマルチプレクスされるUEは最大で2つしかないためである。図4のブロック430を参照されたい。第1の48−RB SRSリソース510−1は完全に未使用であるが、この1組のリソースは、4RB UEに予約されているので、このUEに対して48RB割り当てを割り当てることはできない。又、第2及び第3の48RBリソース510−2及び510−3にも、各々、48RB割り当てを割り当てることができない(一例において)。というのは、それらが、各々、8RB UE及び16RB UEに対して割り当てられるからである。従って、UE5のSRS BWは、次に低いと考えられるBW値である16へ減少され、そして16RB UEに予約された第3の48RBリソース510−3から割り当てられる。ブロック440を参照されたい。
【0040】
SRSリソース割り当て方法の第3の例は、ハイブリッドスキームである。図6を参照すれば、SRSリソース割り当てのためのハイブリッドスキームのフローチャート600のブロック図が示されている。このフローチャート600は、方法のオペレーション、ハードウェア(例えば、集積回路)のオペレーション、又はコンピュータに使用するように実施されるコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品により生じるオペレーションを示す。フローチャート600は、例えば、eNB190により遂行される。図6の例において、eNB190は、SRSリソースが指定される単一のUEに対してこれらのブロックを遂行する。
【0041】
ブロック610において、eNB190は、リソースの一部分を負荷バランス(図2及び3を参照)区画のために取っておき、そして残りの一部分を完全区画化(図4及び5を参照)区画のために取っておく。規範的な実施形態において、SRS BW UEには、完全な区画化区画の対応するハード区画化部分に利用できるSRSリソースがない場合には負荷バランス区画においてSRSリソースが割り当てられる。規範的な実施形態では、同一でないSRS BW UEは、負荷バランス区画の同じSRS帯域巾リソースにおいて互いに重畳することが許されない。この実施は、最初に来たものに最初にサービスするというポリシーに従う。
【0042】
ブロック620において、eNB190は、BWPL(例えば、UEのBWPL)をもつUEに向けたハード区画化リソース510(図5を参照)内でフローチャート400のブロック430を遂行する。ブロック630において、eNB190は、完全区画化区画において1組のSRSリソースがまだ利用できないかどうか決定し、もしそうであれば、負荷バランス区画から1組のSRSリソースを指定し割り当てる。ブロック640において、eNB190は、選択された帯域巾BWPLで利用できるリソースがないかどうか決定する。利用できるSRSリソースがない場合には、eNB190は、SRSリソースを見出すことのできるBWPL未満の考えられる最大のSRS BWを使用し、そしてそれに対応する1組のSRSリソースを割り当てる。ブロック640では、実施に基づき多数の異なる選択肢がある。上述した同じプロセスを繰り返すことができ、即ちハード区画化リソーススペースでスタートし、次いで、リソースが利用できない場合には負荷バランス区画へ移動する。しかしながら、負荷バランス区画でスタートし、次いで、ハード区画化リソーススペースへ移動してもよい。
【0043】
ブロック620と630を交換できることに注意されたい。例えば、ブロック620は、SRSリソースの適当な組が見つからない限り、負荷バランス区画からSRSリソースを割り当てることを必然的に伴う。即ち、ブロック210を遂行することができる。ブロック630は、BWPLをもつUEに向けたハード区画化リソース内でフローチャート400のブロック430を遂行することを必然的に伴う。
【0044】
複数のUEに対する割り当ては、UEごとにブロック620−640を遂行することにより行われることに注意されたい。各UEは、ランダムに選択することもできるし、或いは例えば、ラウンドロビン技術を経て又はあるUEプライオリティに基づいて選択することもできる。
【0045】
SRSリソーススペース700と、1つのUEが図6のフローチャートに基づきリソーススペース700へどのようにマップされるか示す図7に一例が示されている。負荷バランス区画は、1組のリソース710−1である。完全な区画化区画は、48RB BW、16RB BW、8RB BW及び4RB BWに対して各々予約された1組のリソース710−2、710−3、710−4及び710−5である。同じ組のSRSリソースにマルチプレクスされるのが許されるのは、最大1つのUEだけであると仮定する。UE7は、8つのRBを要求する。しかしながら、UE5及び6は、区画710−4の8RBリソースに既に割り当てられているので、予約されたハード区画710−4には、未使用の利用可能なSRSリソースがない。従って、UE7には、非予約の負荷バランス区画からリソースが割り当てられる。図6のブロック630を参照されたい。
【0046】
上述した技術については、eNB190は、リソーススペース(例えば、500/700)の各BW区画に対してSRSリソースを割り当てるとき、BW区画をできるだけ多数のサブフレームオフセットに分散することができ、即ちeNB190は、区画のSRSリソースをできるだけ多数のサブフレームオフセットで構成する。これは、UEに対するCQI及びSRS送信サブフレームオフセットの衝突を回避する。そのような衝突が生じると、SRS送信は、UEによりドロップされる。従って、この実施形態では、UEのCQIサブフレームオフセットと衝突しない別のサブフレームオフセットからSRSリソースを割り当てるための最大の機会が与えられる。この技術は、完全な区画化スキーム及びハイブリッドスキームに適用できるが、区画化リソーススペースについてのみである。これは、各区画に対するRB割り当て向上である。例えば、16RB BW区画が48のRBを有する場合には、(0、0)、(0、1)及び(1、0)(サブフレームオフセット、コーム)組み合わせの各々において16のRBを割り当てることができる。48RB区画では、これが不可能である。というのは、その区画には48のRBしか許されておらず、それらは、全て、(サブフレーム、コーム)組み合わせで連続的に割り当てられねばならないからである。
【0047】
これらのリソース割り当て技術には、多数の改善が考えられる。幾つか考えられる規範的な改善を以下に述べる。
【0048】
上述した全てのオペレーションを行った後もSRSリソースが利用できない場合には、図2、4及び6からの規範的なSRSリソース割り当ては、もし可能であれば、同一及び非同一BWを有するUEの数に対する最大限度を受けて、このUEのSRS BW以外のSRS帯域をもつ最小数の既に構成されたUEを有するSRSリソースの1つを選択する。
【0049】
未使用の空きリソースを選択するときに、多数の選択肢がある場合には、SRS割り当てのための周波数(特定のサブフレーム及び送信コームに対する)においてRBスペースの最小の断片化を生じさせるSRSリソースを選択する。これは、より多くの未使用の空きリソースを保証し、ひいては、後続UEのための大きな帯域巾のSRS割り当てに対する低い相互干渉を保証する。
【0050】
あるシナリオでは、UEに小さな帯域巾を割り当てるのが良いことである。というのは、大きな帯域巾の割り当てでは、非常に多数のUEがマルチプレクスされるので、干渉が大きくなるからである。一般的に、帯域巾割り当ては、ユーザに割り当てられたリソースにおいてマルチプレクスされるUEの数及び帯域巾の両方の関数として行われる。従って、割り当てられる帯域巾は、その関数が最適化されるように取り上げられる。
【0051】
厳しい負荷がかかるシナリオでは、完全区画化スキームに対して仮定されるUE分布を小さなSRS帯域巾のために若干変更してSRSリソーススペースに多数のUEを受け入れることができる。これは、図4及び5の例を次のように拡張することにより説明される(図4のブロック450を参照)。
【0052】
最終的に得られるSRSリソース分布(48のRBに関して測定された)は、4、8、16及び48−RB UEに対して各々1:1:2:6である。それ故、4−RB UEのための12の4−RB SRSリソース(合計48)、8−RB UEのための6つの8−RB SRSリソース(合計48)、16−RB UEのための6つの16−RB SRSリソース(合計96、即ち48の2倍)、及び48−RB UEのための6つの48−RB SRSリソースがそれに対応するSRS RB区画に取っておかれる。各SRSリソースに(8つの考えられるサイクリックシフトを経て)最大8つのUEをマルチプレクスできると仮定すれば、全てのリソースにおいてマルチプレクスできるUEの合計数は、8*(12+6+6+6)=240UEとなる。
【0053】
SRS UE容量要求が280であると仮定すれば、最終的なSRSリソース分布(区画における)を12:6:6:6から、12:6:6+3x:6−xへ若干変更することができ(ブロック450)、ここで、xは、UE容量を満足させるために決定される。この変更されたSRSリソース分布を仮定すれば、マルチプレクスできるUEの合計数は、8*(12+6+6+3x+6−x)=8*(30+2x)=240+16xとなり、240+16x>280 → 16x>40、x=3となる。48−RB SRS BW区画からの3つのSRSリソースは、16−RB SRS BW区画へ移動される。従って、最終的なSRS BW区画分布は、12:6:15:3である。
【0054】
UE SRSリソース容量要件が依然満足されない場合には、他の区画でこの作業を繰り返すことができる。従って、理想的なUE SRS BW分布から得られる区画サイズは、UE容量要件を満足するように若干変更することができる。これは、大きなSRS BW区画を犠牲にして、小さなSRS BW区画に割り当てられるSRSリソースの数を増加することによって実行される。この変更は、幾つかのUEを、そのBWPL値より低いSRS BWにおいて強制的に構成させるので、トレードオフである。
【0055】
図8は、複数のUEのSRSリソース割り当てを遂行するためのフローチャート800のブロック図である。このフローチャート800は、方法のオペレーション、ハードウェア(例えば、集積回路)のオペレーション、又はコンピュータに使用するように実施されるコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品により生じるオペレーションを示す。フローチャート800は、例えば、eNB190により遂行される。ブロック810において、eNB190は、ポーショニングスキームを使用してサウンディングリファレンス信号リソーススペースにおける1組のサウンディングリファレンス信号リソースを複数のユーザ装置へ割り当てる。ポーショニングスキームは、複数のUE110に対して遂行されるフローチャート200、400又は600の1つである。ブロック815は、以下に説明される。ブロック820において、eNB190は、その割り当てられた1組のサウンディングリファレンス信号リソースの指示を複数のユーザ装置へシグナリングする。その指示は、例えば、次のもの、即ちサブフレームオフセット、周期性(例えば、時間周期)、送信コーム、周波数オフセット、サイクリックシフト、又はSRS BW(例えば、前記例では、4、8、16又は48RB)、の1つ以上を含む。又、セルにおける最大SRS帯域巾、SRSがセルにおいて送信されるサブフレームの組、周波数ホップサイズ、SRSが単一であるか周期的なものであるか、等の指示の他のシグナリングもある。ブロック830において、eNB190は、サウンディングリファレンス信号リソースの対応する、割り当てられた(例えば、シグナリングされた)組に少なくとも一部分基づいて複数のユーザ装置からサウンディングリファレンス信号を受信する。
【0056】
考えられる多数の使用例があり、その幾つかを以下に述べる。全ての利用可能なSRSリソースにおいて負荷バランスを得る負荷バランススキームの技術(例えば、図2)は、軽い負荷のもとで使用することができる。図8のブロック815を参照されたい。リソースの望ましからぬ区画に束縛されるという問題はない。
【0057】
重たい負荷のもとでは、広帯域巾のUEが利用可能な全てのSRSリソースを既に占有しているために、新たに接続されるUEがSRSリソースを受け取らないおそれが高い。これらのケースでは、図4の完全な区画化が有用であることが分かっている。図8のブロック815を参照されたい。
【0058】
ハイブリッドスキームは、負荷バランススキームと完全区画化スキームとの間の中間的立場を与え、中間的負荷のシステムに有用である。図8のブロック815を参照されたい。ハイブリッドスキームは、セルにおける仮定されたUE SRS BWに対してある程度のエラー寛容度を許す。
【0059】
規範的実施形態の規範的利益は、次の非限定の利益の1つ以上を含む。
【0060】
これらの技術は、効率的なSRSリソースパッケージングアルゴリズムを与える。これらの技術は、SRSリソースにおいて構成されるUEの数を減少することにより高い相互コード干渉性を回避することができる。これらの技術は、RB断片化を回避するのでSRSリソーススペースの良好な利用性を与える。
【0061】
これらの技術は、ある帯域巾要求をもつUEがリソースの大きな断片を使用して終了するというシナリオに束縛されるのを回避する。例えば、これは、第1の若干大きなSRSBW UEが全SRSリソーススペースを占有して、SRS容量及びスループット性能を低下させる状況を回避する。
【0062】
これらの技術は、UEの推定経路ロスにより決定される最も大きな帯域巾を割り当てることができ、従って、UL FSSの良好な最新のSINR推定を生じる。又、これらは、SRS再構成の必要性を軽減し、RRC負荷を減少する。
【0063】
これらの技術は、異なるセル負荷シナリオに対する異なるリソース割り当てアルゴリズムを提供する。
【0064】
従って、前記規範的実施形態は、完全なプロビジョニング例においてユーザBWPL分布のほぼ同じ比で各々の考えられるSRS帯域巾に対してSRSリソース(例えば、サブフレームオフセット、コーム、周波数オフセットで指示される)の数を区画化する。更に、区画サイズは、望ましい最大のSRS容量を満足するように決定される。これは、幾つかの高い帯域巾のリソースを低い帯域巾のリソースへ変換することにより行われる。
【0065】
規範的な実施形態において、UEの経路ロスに基づきUEに割り当てできると考えられる最も大きな帯域巾でSRS帯域巾割り当てが試みられる。しかし、リソースが利用できないときには、次に低い帯域巾割り当てが試みられ、等々となる。規範的な実施形態では、特定の区画に向けたリソース内で負荷バランスがとられる。規範的な実施形態は、同様の帯域巾リソースを隣接周波数オフセットとしてできるだけ多く与え、そして(例えば、上述した負荷バランス例において)リソースを一端から徐々に割り当てることで、断片化を最小にするように、リソースの所与の区画化を実現する。
【0066】
本発明の実施形態は、(1つ以上のプロセッサで実行される)ソフトウェア、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路)、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実施される。規範的な実施形態では、ソフトウェア(例えば、アプリケーションロジック、インストラクションセット)は、種々の従来のコンピュータ読み取り可能な媒体のいずれかに維持される。本書の文脈において、「コンピュータ読み取り可能な媒体」とは、コンピュータのようなインストラクション実行システム、装置又はデバイスに関連して又はそれにより使用するためにインストラクションを収容し、記憶し、通信し、伝播し又は搬送することのできる媒体又は手段であり、コンピュータの一例は、例えば、図1に示して説明した。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータのようなインストラクション実行システム、装置又はデバイスに関連して又はそれにより使用するためにインストラクションを収容し又は記憶することのできる媒体又は手段であるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(例えば、メモリ125、155又は他のデバイス)を含む。
【0067】
以下は、上述した規範的な項目である。1.方法は、ポーショニングスキームを使用してサウンディングリファレンス信号リソーススペースにおける1組のサウンディングリファレンス信号リソースを複数のユーザ装置へ割り当て、そしてその割り当てられた1組のサウンディングリファレンス信号リソースの指示を複数のユーザ装置へシグナリングすることを含む。
【0068】
2.前記ポーショニングスキームは、負荷バランスポーショニングスキームを含む項目1に記載の方法。
【0069】
3.前記割り当てることは、更に、同じサウンディングリファレンス信号帯域巾を有するユーザ装置のみがサウンディングリファレンス信号リソーススペースから割り当てられたサウンディングリファレンス信号リソース、又はサウンディングリファレンス信号リソーススペースから全く割り当てられないサウンディングリファレンス信号リソースから、前記複数のユーザ装置の選択された1つに対して、1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当て、及び同じサウンディングリファレンス信号帯域巾を有する最小数のユーザ装置を有するサウンディングリファレンス信号リソーススペースから割り当てを行うことを含む、項目2に記載の方法。
【0070】
4.前記割り当てることは、更に、前記選択されたユーザ装置の経路ロスに対応する経路ロス帯域巾で利用できるサウンディングリファレンス信号リソースがない場合には、サウンディングリファレンス信号リソース割り当てが見つかる経路ロス帯域巾以下の、考えられる最大のサウンディングリファレンス信号帯域巾を使用し、及び前記選択されたユーザ装置に対して、前記見つかった割り当てに対応する1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当てることを含む、項目3に記載の方法。
【0071】
5.前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースは、負荷バランスのための第1区画及び完全区画化のための複数の第2の区画へと区画化され、そして前記割り当てることは、更に、適当な1組のサウンディングリファレンス信号リソースが見つからない限り、前記複数の第2の区画の1つから前記複数のユーザ装置の選択された1つのための1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当て、及び前記複数の第2の区画の1つにおいて適当な1組のサウンディングリファレンス信号リソースが見つからないのに応答して、前記負荷バランス区画から前記選択されたユーザ装置のための1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当てることを含む、項目2に記載の方法。
【0072】
6.前記複数の第2の区画は、考えられるサウンディングリファレンス信号帯域巾の数に基づいて区画化され、
前記割り当てることは、更に、前記選択されたユーザ装置に関連した選択されたサウンディングリファレンス信号帯域巾に対応する第2の区画の1つから、サウンディングリファレンス信号リソースごとに構成された同一帯域巾ユーザ装置の最大数に対する限界を受けて、既に割り当てられた同じサウンディングリファレンス信号帯域巾を有する最小数のユーザ装置を有する1組のサウンディングリファレンス信号リソースを前記選択されたユーザ装置のために選択して割り当てることを含む、項目5に記載の方法。
【0073】
7.ユーザ装置の経路ロスサウンディングリファレンス信号帯域巾の分布を決定することを含み、前記経路ロスサウンディングリファレンス信号帯域巾は、個々のユーザ装置の経路ロスに基づくものであり、
少なくとも、サウンディングリファレンス信号リソーススペースにおいて、各々の考えられるサウンディングリファレンス信号帯域巾に対するサウンディングリファレンス信号リソースの数を、経路ロス帯域巾の分布のほぼ同じ比で区画化することにより、複数の第2の区画を決定する、ことを含む項目5に記載の方法。
【0074】
8.前記複数の第2の区画は、前記区画化されたサウンディングリファレンス信号リソーススペースにおいてマルチプレクスできるユーザ装置の合計数より大きいユーザ装置の数の容量要件に基づいて変更される、項目7に記載の方法。
【0075】
9.前記ポーショニングスキームは、完全区画化ポーショニングスキームを含む、項目1に記載の方法。
【0076】
10.前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースは、考えられるサウンディングリファレンス信号帯域巾の数に基づいて複数の区画へと区画化され、
前記割り当てることは、更に、前記複数のユーザ装置の選択された1つに関連した選択されたサウンディングリファレンス信号帯域巾に対応する区画の1つから、サウンディングリファレンス信号リソースごとに構成された同一帯域巾ユーザ装置の最大数に対する限界を受けて、既に割り当てられた同じサウンディングリファレンス信号帯域巾を有する最小数のユーザ装置を有する1組のサウンディングリファレンス信号リソースを前記選択されたユーザ装置のために選択して割り当てることを含む、項目9に記載の方法。
【0077】
11.前記割り当てることは、更に、前記選択されたユーザ装置に対する前記選択されたサウンディングリファレンス信号帯域巾で利用できるサウンディングリファレンス信号リソースがない場合に、サウンディングリファレンス信号リソース割り当てが見つかる前記選択されたサウンディングリファレンス信号帯域巾より小さい、考えられる最大のサウンディングリファレンス信号帯域巾を使用し、及びその見つかった割り当てに対応する1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当てることを含む、項目10に記載の方法。
【0078】
12.ユーザ装置の経路ロスサウンディングリファレンス信号帯域巾の分布を決定することを含み、前記経路ロスサウンディングリファレンス信号帯域巾は、個々のユーザ装置の経路ロスに基づくものであり、
前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースにおいて、各々の考えられるサウンディングリファレンス信号帯域巾に対するサウンディングリファレンス信号リソースの数を、経路ロス帯域巾の分布のほぼ同じ比で区画化することを更に含む、項目9から11のいずれかに記載の方法。
【0079】
13.前記区画化されたサウンディングリファレンス信号リソーススペースの区画は、前記区画化されたサウンディングリファレンス信号リソーススペースの全てのリソースにおいてマルチプレクスできるユーザ装置の合計数より大きいユーザ装置の数の容量要件に基づいて変更される、項目12に記載の方法。
【0080】
14.前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースは、更に、負荷バランスのために予約された区画を含み、前記割り当てることは、更に、考えられる最大のサウンディングリファレンス信号帯域巾を使用した後に1組のサウンディングリファレンス信号リソースが依然利用できない場合には、負荷バランス区画からの1組のサウンディングリファレンス信号リソースがもし利用できれば、それを割り当てることを含む、項目11に記載の方法。
【0081】
15.前記割り当てることは、更に、前記選択されたユーザ装置の選択された帯域巾で負荷バランス区画において利用できるサウンディングリファレンス信号リソースがない場合には、サウンディングリファレンス信号リソース割り当てが見つかる前記選択された帯域巾より小さい、考えられる最大のサウンディングリファレンス信号帯域巾を使用し、及びその見つかった割り当てに対応する1組のサウンディングリファレンス信号リソースを割り当てることを含む、項目14に記載の方法。
【0082】
16.前記サウンディングリファレンス信号リソーススペースは、考えられるサウンディングリファレンス信号帯域巾の数に基づいて複数の区画へ区画化され、
前記サウンディングリファレンス信号スペースは、サブフレームオフセットを構成する複数の次元に対応する複数のリソースブロックを含み、及び
前記割り当てることは、更に、できるだけ多数のサブフレームオフセットにおける複数の区画の選択された1つのサウンディングリファレンス信号リソースを構成することを含む、項目9に記載の方法。
【0083】
17.前記ポーショニングスキームは、負荷バランスポーショニングスキーム、完全区画化ポーショニングスキーム、又はハイブリッドポーショニングスキームの1つを含み、そして前記方法は、更に、少なくともユーザ装置により生じる負荷に基づいていずれか1つのスキームを選択することを含む、項目1に記載の方法。
【0084】
18.前記サウンディングリファレンス信号スペースは、サブフレームオフセット、周波数オフセット、送信コーム、及びサイクリックシフトを構成する複数の次元に対応する複数のリソースブロックを含む、項目1から17のいずれかに記載の方法。
【0085】
19.前記指示は、更に、次のもの、即ちサブフレームオフセット、周期性、送信コーム、周波数オフセット、サイクリックシフト、又はサウンディングリファレンス信号帯域巾、の1つ以上の指示を含む、項目1から18のいずれかに記載の方法。
【0086】
20.割り当てられた対応する組のサウンディングリファレンス信号リソースに少なくとも一部分基づいて前記複数のユーザ装置からサウンディングリファレンス信号を受信することを更に含む、項目1から19のいずれかに記載の方法。
【0087】
21.項目1から20のいずれかに記載の方法を遂行するように構成された装置。
【0088】
22.項目1から20のいずれかに記載の方法を装置に遂行させるプログラムインストラクションを含むコンピュータプログラム製品。
【0089】
装置は、1つ以上のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリとを備え、その1つ以上のメモリ及びコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプロセッサとで、装置が、項目1から20のいずれかに記載の方法を遂行するようにさせるよう構成された装置。
【0090】
項目1から20のいずれかに記載の方法を遂行する手段を備えた装置。
【0091】
コンピュータに使用するために実施されるコンピュータプログラムコードを保持するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を備えたコンピュータプログラム製品において、コンピュータプログラムコードは、項目1から20のいずれかに記載の方法を遂行するためのコードを含む。
【0092】
いずれにせよ、特許請求の範囲、その解釈又はその応用を限定することなく、ここに開示する1つ以上の実施例の技術的な効果は、ポーショニングスキームを使用してSRSリソースをUEに割り当てることである。ここに開示する1つ以上の規範的な実施形態の別の技術的な効果は、負荷バランシングを使用してSRSリソースをUEに割り当てることである。ここに開示する1つ以上の規範的な実施形態の別の技術的な効果は、完全な区画化を使用してSRSリソースをUEに割り当てることである。ここに開示する1つ以上の規範的な実施形態の別の技術的な効果は、負荷バランシング及び完全な区画化を使用してSRSリソースをUEに割り当てることである。ここに開示する1つ以上の規範的な実施形態の別の技術的な効果は、同じ1組のサウンディングリファレンス信号リソースに割り当てられた同じ又は異なる指定のサウンディングリファレンス信号帯域巾を有するユーザ装置の量を制限するようにSRSリソースをUEに割り当てることである。
【0093】
要望があれば、ここに述べた異なる機能は、互いに異なる順序で及び/又は同時に遂行することもできる。更に、要望があれば、上述した機能の1つ以上は、任意なものでもよいし、又は組み合わせてもよい。
【0094】
本発明の種々の態様を独立請求項に述べるが、本発明の他の態様は、請求項に明確に述べる組み合わせだけでなく、ここに述べる実施形態、及び/又は独立請求項の特徴をもつ従属請求項からの特徴の他の組み合わせも包含する。又、本発明の規範的な実施形態を上述したが、本発明は、それらの説明に限定されないことに注意されたい。むしろ、特許請求の範囲に規定された本発明の範囲から逸脱せずに多数の変更や修正がなされ得る。
【符号の説明】
【0095】
100:ネットワーク
110:ユーザ装置(UE)
111:リンク
120:プロセッサ
123:コンピュータプログラムコード
125:メモリ
128:アンテナ
130:トランシーバ
131:リンク
150:プロセッサ
151:ネットワークコントロールエレメントNCE
153:コンピュータプログラムコード
155:メモリ
157:バス
158:アンテナ
160:トランシーバ
161:ネットワークインターフェイス
170:リンク
171:メモリ
173:コンピュータプログラムコード
175:プロセッサ
180:ネットワークインターフェイス
190:eNB
200:フローチャート
300:リソーススペース
400:フローチャート
500:リソーススペース
600:フローチャート
700:リソーススペース
800:フローチャート
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