特許第5988300号(P5988300)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5988300
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】食器篭
(51)【国際特許分類】
   A47L 15/50 20060101AFI20160825BHJP
【FI】
   A47L15/50
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2012-241490(P2012-241490)
(22)【出願日】2012年11月1日
(65)【公開番号】特開2014-90771(P2014-90771A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2015年9月16日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成24年7月31日株式会社二興に販売
(73)【特許権者】
【識別番号】390007456
【氏名又は名称】株式会社中西製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100084375
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 康夫
(74)【代理人】
【識別番号】100121692
【弁理士】
【氏名又は名称】田口 勝美
(74)【代理人】
【識別番号】100125221
【弁理士】
【氏名又は名称】水田 愼一
(74)【代理人】
【識別番号】100131071
【弁理士】
【氏名又は名称】▲角▼谷 浩
(72)【発明者】
【氏名】谷口 普章
(72)【発明者】
【氏名】竹田 真吾
(72)【発明者】
【氏名】小松 順一
【審査官】 伊藤 秀行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−092448(JP,A)
【文献】 特開2011−140310(JP,A)
【文献】 特開2010−068921(JP,A)
【文献】 特開2005−087402(JP,A)
【文献】 特開2008−142122(JP,A)
【文献】 米国特許第04969560(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 21/00−23/16
A47L 15/00−21/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納される食器の積み重ね方向を上下方向としたとき、上方端及び下方端に位置し、かつ、1辺が食器の外形よりも大きい食器篭の外郭を規制する、平面視略矩形状の上枠及び下枠と、これら上枠及び下枠の間を連結し、かつ、積み重ね収納される食器の外縁を少なくとも3点で支持する支柱より構成される食器支持部と、を備えた食器篭であって、
前記上枠は、4辺のうちの食器篭前面となる1辺が上面及び前面に対して食器を出し入れするための空間を形成するように一部開口し、当該開口を形成するためにその両コーナー部より中央寄り位置において切断された開口端部を有しており、
前記支柱は、食器篭の前面側に設けられた少なくとも1本の前面側支柱を含み、
該前面側支柱は、コーティングされており食器篭の内側に向かってコ字状に折り曲げられ、
前記下枠は、4辺のうちの食器篭前面となる1辺が前記前面側支柱の下端に連結されており、前記食器支持部のうちの少なくとも1本の後面側支柱の上端及び下端が前記上枠及び下枠の各後面となる1辺に連結され、
前記1本の前面側支柱の上端に雌ネジ又は雄ネジが設けられ、
前記上枠の開口端部に前記前面側支柱の上端を挿入できる円筒状部材が取り付けられ、前記前面側支柱の上端に設けられた雌ネジ又は雄ネジを前記円筒状部材の一方の穴から挿入し、前記円筒状部材の他方の穴から前記とは別の雄ネジ又は雌ネジを前記雌ネジ又は雄ネジに結合させることにより前記前面側支柱が前記上枠に連結されることを特徴とする食器篭。
【請求項2】
前記円筒状部材は、その長手方向が前記切断された上枠の1辺とそれぞれ平行に取り付けられ、前記円筒状部材に挿入される前記前面側支柱の上端は前記円筒状部材の長手方向に一致するように直角に折り曲げられていることを特徴とする請求項1に記載の食器篭。
【請求項3】
前記コーティングはナイロンコーティングであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食器篭。
【請求項4】
食器を収納するための食器篭において、
前記食器篭の外形を形成する食器の外形よりも大きい食器篭の外を規制する矩形の外枠と、
前記外枠の上枠及び下枠との間に連結され、かつ、積み重ね収納される食器の外縁を少なくとも3点で支持する支柱より構成される食器支持部と、
を備え、
前記上枠の1辺は食器を出し入れするために中央寄り位置に開口を有し、
前記上枠に連結される少なくとも1本の前記食器支持部の支柱はコーティングされておりその上端に雌ネジ又は雄ネジを設け、
前記上枠に前記食器支持部の支柱の上端を挿入できる円筒状部材を設け、前記食器支持部の支柱の上端に設けられた雌ネジ又は雄ネジを前記円筒状部材の一方の穴から挿入し、前記円筒状部材の他方の穴から前記とは別の雄ネジ又は雌ネジを前記雌ネジ又は雄ネジに取り付けて前記食器支持部の支柱と前記上枠とを連結することを特徴とする食器篭。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学校や会社等の給食施設で使用される食器篭の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の食器篭においては、収納される食器が食器篭の金属部分に触れて、メタルマークと呼ばれる黒ずみが食器に発生し易い。これを防止するために、ナイロン等のコーティングを食器篭に施すことが知られている。しかし、食器篭は、運搬される際に食器篭の底面が床等と接触するため、食器篭に施されたコーティングが剥離する虞がある。その剥離対策として、食器篭の底面が直接床等に接触しないように、保護部材や保護板が食器篭の底面に取り付ることが知られている(特許文献1参照)。また、ナイロン等のコーティングが施された内枠と、コーティングされていない外枠とで食器篭を構成し、食器が収納される内枠のコーティングが剥離しないようにした食器篭が知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−126006号公報
【特許文献2】特開2005−87402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に示されるような食器篭は、保護部材や保護板が食器篭に取り付けられるため、食器篭全体が大きくなり自動洗浄機に投入できないことがある。また、食器篭に取り付けられた保護部材や保護板によって、洗浄水を直接噴射できない死角が発生して、食器洗浄に支障が生じることがある。上記特許文献2に示されるような食器篭は、食器篭が内枠と外枠とで形成されるため、その構造が複雑で、かつ、食器篭の重量が大きくなる。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するものであって、食器篭の底面が床等と接触しても収納された食器が接触する部分に施されたコーティングが剥離せず、食器篭の構造が簡単で、かつ、食器篭の重量増加に影響しない食器篭を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、収納される食器の積み重ね方向を上下方向としたとき、上方端及び下方端に位置し、かつ、1辺が食器の外形よりも大きい食器篭の外郭を規制する、平面視略矩形状の上枠及び下枠と、これら上枠及び下枠の間を連結し、かつ、積み重ね収納される食器の外縁を少なくとも3点で支持する支柱より構成される食器支持部と、を備えた食器篭であって、前記上枠は、4辺のうちの食器篭前面となる1辺が上面及び前面に対して食器を出し入れするための空間を形成するように一部開口し、当該開口を形成するためにその両コーナー部より中央寄り位置において切断された開口端部を有しており、前記支柱は、食器篭の前面側に設けられた少なくとも1本の前面側支柱を含み、該前面側支柱は、コーティングされており食器篭の内側に向かってコ字状に折り曲げられ、前記下枠は、4辺のうちの食器篭前面となる1辺が前記前面側支柱の下端に連結されており、前記食器支持部のうちの少なくとも1本の後面側支柱の上端及び下端が前記上枠及び下枠の各後面となる1辺に連結され、前記1本の前面側支柱の上端に雌ネジ又は雄ネジが設けられ、前記上枠の開口端部に前記前面側支柱の上端を挿入できる円筒状部材が取り付けられ、前記前面側支柱の上端に設けられた雌ネジ又は雄ネジを前記円筒状部材の一方の穴から挿入し、前記円筒状部材の他方の穴から前記とは別の雄ネジ又は雌ネジを前記雌ネジ又は雄ネジに結合させることにより前記前面側支柱が前記上枠に連結される。
【0007】
また、上記の食器篭において、前記円筒状部材は、その長手方向が前記切断された上枠の1辺とそれぞれ平行に取り付けられ、前記円筒状部材に挿入される前記前面側支柱の上端は前記円筒状部材の長手方向に一致するように直角に折り曲げられていることが望ましい。
【0008】
また、上記の食器篭において、前記コーティングはナイロンコーティングであることが望ましい。
【0009】
また、本発明は、食器を収納するための食器篭において、前記食器篭の外形を形成する食器の外形よりも大きい食器篭の外を規制する矩形の外枠と、前記外枠の上枠及び下枠との間に連結され、かつ、積み重ね収納される食器の外縁を少なくとも3点で支持する支柱より構成される食器支持部と、を備え、前記上枠の1辺は食器を出し入れするために中央寄り位置に開口を有し、前記上枠に連結される少なくとも1本の前記食器支持部の支柱はコーティングされておりその上端に雌ネジ又は雄ネジを設け、前記上枠に前記食器支持部の支柱の上端を挿入できる円筒状部材を設け、前記食器支持部の支柱の上端に設けられた雌ネジ又は雄ネジを前記円筒状部材の一方の穴から挿入し、前記円筒状部材の他方の穴から前記とは別の雄ネジ又は雌ネジを前記雌ネジ又は雄ネジに取り付けて前記食器支持部の支柱と前記上枠とを連結する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の食器篭によれば、収納された食器が食器篭に接触する部分にコーティングが施され、コーティングが施されていない食器篭の外枠の内側にコーティングが施された部分が連結されるため、食器篭の底面が床等と接触しても、食器篭のコーティングは剥離しない。また、コーティングが施された部分は、食器篭から取り外すことが可能であるため、コーティングが施された部分の交換が容易である。さらに、食器篭の外枠とコーティングが施された部分の連結箇所は、強度があり、食器篭の美観を損なわない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施形態に係る食器篭に食器を収納した状態を示した斜視図。
図2】同食器篭に食器を収納していない状態を示した斜視図。
図3】同食器篭に食器を収納して食器蓋が後面に収納された状態を示した斜視図。
図4】同食器篭に食器を収納した状態で食器蓋を引き出した状態を示した斜視図。
図5図1のA部分の拡大斜視図。
図6】(a)は同食器篭の支柱の正面図、(b)は同食器篭の支柱の左側面図。
図7】同食器篭の支柱の連結部分を示した分解斜視図。
図8図1のB部分を分解した拡大斜視図。
図9】本発明の第2の実施形態に係る食器篭の支柱の連結部分を示した分解斜視図。
図10】本発明の第3の実施形態に係る食器篭の斜視図。
図11図10のC部分の拡大斜視図。
図12図10のC部分を分解した上面図。
図13】本発明の第4の実施形態に係る食器篭の斜視図。
図14図12のD部分の拡大斜視図。
図15図12のD部分を分解した上面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る食器篭について、図1乃至図8を参照して説明する。ここでは、食器篭の構成と食器の収納について説明し、その後に収納した食器を支持する前面側支柱と食器篭の上枠との連結について説明する。
【0013】
図1において、食器篭1は、収納される食器5の積み重ね方向を上下方向としたとき、上方端及び下方端に位置し、1辺が食器5の外形よりも大きい食器篭1の外郭を規制する、平面視略矩形状の上枠2と下枠3とを備えている。食器篭1の略中央部には積み重ねられた食器5が、食器篭1の底面に設けられた食器底板6に載せられている。図2において、食器篭1の食器底板6は食器篭1の底面の略中央に位置し、2本の食器底板受け棒7で支えられている。2本の食器底板受け棒7は、左右両側面に設けられた複数の貫通穴9を備える固定具受け板8の所定の貫通穴9に挿入され、食器底板6を支持している。食器底板6は、食器底板受け棒7の挿入位置を変更することにより、上下方向の位置を変更することが可能となっている。食器底板6の位置は、食器篭1に収納され積み重ねられた食器5の最上面と食器篭1の上枠2で形成される上面との隙間が常に一定になるように変更される。これにより、食器篭1に収納された食器は、食器洗浄機で均一に洗浄される。なお、食器洗浄機での食器5の洗浄は、前面側支柱16,17のある食器篭1の前面を上にして洗浄機に設置し、上部から洗浄水を食器5に吹き付ける。これにより食器篭1の前面は死角が少ないため、食器5に洗浄水が直接噴射され、洗浄水が食器5全体に流動し、食器5を均一に洗浄できる。なお、洗浄水は上部から吹き付けることに限定されるものでなく、食器篭1を洗浄機に掲置する方向によって、食器篭1の前面に洗浄水を吹き付ければよい。食器篭1の上面と食器5の最上面との隙間は例えば、10〜20mmとして、食器5は洗浄水の水圧で1枚ずつ離間しながら洗浄される。
【0014】
汁受け10は、食器篭1の左側面全体を覆うように設けられている。この汁受け10は、運搬時に食器5が収納された食器篭1の左側面が下側になるように傾けられたとき、食器5からこぼれる残汁等を保持するために設けられている。
【0015】
食器篭1の後面側に2本の後面側支柱11が配置され、その上端11aが食器篭1の上枠2に連結され、下端11bが下枠3に連結されている。後面側支柱11は、L字状をなし、ナイロンコーティングが施されている。なお、後面側支柱11の上端11aは、上枠2に溶接された取付板12aを介して上枠2に連結され、下端11bは下枠3に溶接された取付板12bを介して連結されている。また、食器蓋13は、後面側支柱11より後側に配置され、食器篭1の後面に収納されている。また、食器篭1の外枠を規制する上枠2と下枠3と、上枠2と下枠3とを接続する連結部材4は、電解研磨がなされており、コーティングは施されていない。なお、コーティングはナイロンコーティングに限定されるものではなく、ポリプロピレンやポリエチレンのコーティング等メタルマークの発生を防止できるものであればよい。
【0016】
食器篭1の上枠2の前面の1辺は、上面及び前面に対して食器5を出し入れするための空間を形成するように一部開口しており、この1辺は開口14を形成するためにその両コーナー部より中央寄り位置において切断された開口端部2aを有している。2本の前面側支柱16,17は、食器篭1の内側に向かってコ字状に折り曲げられ、上端16a,17aはさらに上枠2の前面の1辺に平行に90度折り曲げられている。この2本の前面側支柱16,17の上端16a,17aと下端16b,17bは、それぞれ上枠2及び下枠3に連結されている。上述の2本の前面側支柱16,17と2本の後面側支柱11は、食器篭1に積み重ねて収納される食器5の外縁を支持する食器支持部を構成する。2本の前面側支柱16,17と上枠2との連結手段については、後に詳しく説明する。
【0017】
図3において、食器5が食器篭1に収納され、食器蓋13は食器篭1の後面に収納されている。食器蓋13を閉じるために、食器蓋13は、食器蓋13の下端13a(図2参照)が上枠2に接触するまで上方に引き上げられ、図4において、食器蓋13は食器篭1の前方に倒される。食器蓋13の両側部材13bの間隔は、2本の前面側支柱16,17の間隔より狭く、かつ、食器蓋13を構成する部材は復元性がある部材で構成されている。両側部材13bの先端部13cは、それぞれ側面方向にL字状に折り曲げられ、さらに上方に折り曲げられている。食器蓋13の両側部材13bの先端部13cは、下方に押し下げられ、さらに両側部材13bが左右に広げられて、前面側支柱16,17の食器蓋係止部16c、17cに挿入される。挿入された先端部13cは、上方に折り曲げられているため、前面側支柱16,17の間隔を狭くする方向に付勢し、さらに前面側支柱16,17を食器篭1の上方向に付勢し、前面側支柱16,17の食器蓋係止部16c、17cにしっかりと係止される。なお、食器底板6、食器蓋13は食器と接触する部分であるため、メタルマークの発生を予防するためナイロンコーティングが施されている。
【0018】
次に、前面側支柱16,17の上端16a,17a及び下端16b,17bの連結方法について図5乃至図7を参照して説明する。これらの図において、前面側支柱16は上枠2に連結されている。円筒状部材30は上枠2の左側の開口端部2aに溶接されており、雌ネジが設けられた前面側支柱16の上端16aは、円筒状部材30の一方の穴に挿入され、他方の穴からボルト31の雄ネジ部分31aが挿入され、雌ネジが設けられた前面側支柱16の上端16aとボルト31の雄ネジ部分31aとが結合されて、前面側支柱16が上枠2に連結される。また、食器蓋13の先端部13cは、食器蓋係止部16cに係止される。
【0019】
前面側支柱16は、上端16aに雌ネジ部分16d及び下端16bに同じく雌ネジ部分16eを備える。また、前面側支柱16は、中央部がコ字状に折り曲げられ、上端16aが前面側支柱16の長手方向と直交する方向にさらに折り曲げられ、前面側支柱16の雌ネジ部16、16を除く前面側支柱16全体にナイロンコーティングが施されている。このナイロンコーティングは、前面側支柱16に接触する食器へのメタルマークの付着を防止する。また、前面側支柱17は、前面側支柱16と左右対称の形状を成している。
【0020】
次に、前面側支柱16と下枠3の固定方法について説明する。図8において、下枠3の前面側支柱16の下端16bとの連結箇所には、中央に貫通穴32aが設けられた連結板32が下枠3に溶接されている。ボルト33は溶接された連結板32の貫通穴32aに挿入され、前面側支柱16の下端16bはボルト33に結合され、前面側支柱16が下枠に連結される。なお、前面側支柱17の上枠2と下枠3との連結は、前面側支柱16の上枠2と下枠3との連結と同じ手段であるため、その説明を省略する。また、実施形態1では、後面側支柱11を2本用いて食器5を支持することを示したが、後面側支柱11と後面側支柱11との中間位置に後面側支柱11を1本設ければ、食器5の支持は、前面側支柱16,17の2本と後面側支柱11の1本との計3本で可能である。逆に、前面側支柱1は1本とし、後面側支柱11を2本とした場合でも食器5の支持は可能である。すなわち、例えば、前面側は前面側支柱16のみとした場合、食器篭1の上面から見て、食器篭1に収納される食器5の中心を中点とし、前面側支柱16と2本の後面側支柱11の合計3本の支柱16,11で形成されるそれぞれの内角が180度以下になるように支柱16,11を配置すれば、前面側支柱16,17のいずれか1本と後面側支柱11の2本で、食器5の支持ができる。
【0021】
以上のように、本実施形態の食器篭によれば、収納された食器が接触する前面側支柱16,17は、ナイロンコーティングが施され、コーティングが施されていない食器篭の外枠の内側に連結されるため、食器篭の底面が床等と接触しても、食器篭の前面側支柱16,17のコーティングは剥離しない。また、コーティングが施された前面側支柱16,17は、食器篭から取り外すことが可能であるため、前面側支柱16,17に施されたナイロンコーティングが食器5と擦れて剥離した場合にも、交換が容易である。さらに、食器篭の外枠とコーティングが施された前面側支柱16,17の連結箇所は、円筒状部材30が上枠2の開口端部2aに平行に溶接されているため前面側支柱16,17と上枠2との連結は強度を有する。
【0022】
また、前面側支柱16,17と上枠2との連結部分は、前面側支柱16,17の上端16a,17aが円筒状部材30に挿入され、前面側支柱16,17に施されたナイロンコーティングの端部が露出しないため、食器篭の美観を損なわず、ナイロンコーティングの端部の剥離を防止できる。また、前面側支柱16,17と上枠2との連結は、溶接による連結でないため、前面側支柱16,17に施されたナイロンコーティングが溶接による熱で溶け、美観を損ねることもない。さらに、前面側支柱16,17と上枠2との連結が容易であるため食器篭1の組立が簡単である。収納する食器の外径が変わったときには、新たに食器篭1を作成する必要はなく、食器篭1の内側に向かってコ字状に折り曲げられた前面側支柱16,17の折り曲げ部分の寸法を変更することにより、その対応も可能となる。
【0023】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る食器篭40について、図9を参照して説明する。食器篭40は食器篭1の変形例である。ここでは、前面側支柱41,42と上枠2との連結は、前面側支柱41,42の上端41a,42aにそれぞれ雄ねじを設け、この雄ネジ部分41d,42dを円筒状部材30の一方の穴から挿入し、円筒状部材30の他方の穴から突出した雄ネジ部分41d,42dに雌ネジ部分43aを有するナット43を結合して、前面側支柱41,42と上枠2とを連結する。実施形態1との違いは、実施形態1では前面側支柱16,17の上端16a,17aに雌ネジを設けて上枠2と連結したが、本実施形態では、前面側支柱41,42の上端41a,42aに雄ネジを設けて上枠2と連結する。前面側支柱41,42の上端41a,42aに雌ネジまたは雄ネジを設けるかは、食器篭1、40の強度との関係で、適切な態様を選択すればよい。
【0024】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る食器篭50について、図10乃至図12を参照して説明する。ここでは、前面側支柱51,52と上枠2との連結は、延長ボルト53を用いて前面側支柱51,52と上枠2とを連結する。図10乃至図12において、延長ボルト53は一端に雌ネジ部分53aと他端に雄ネジ部分53bを備える。上枠2の左側開口端部2aは、ボルト5を挿入するために、ボルト挿入部5が設けられている。ボルト挿入部5は、開口端部2aを圧迫して押し広げ、中央に貫通穴を設けることによって作成される。他の作成方法として、ボルト挿入部5は、貫通穴が設けられた板体を開口端部2aに溶接して作成してもよい。また、前面側支柱51はナイロンコーティングされ、前面側支柱51の上端51aは、折り曲げず、前面側支柱51は全体としてL字の形状を成す。前面側支柱51の上端51aは、延長ボルト53の他端にある雄ネジ部分53bと結合するために、雌ネジ部分51bが食器篭50の後面方向に向かって設けられている。前面側支柱51の上端51aは、延長ボルト53の雄ネジ部分53bが挿入されて延長ボルト53と前面側支柱51とが結合する。その後、ボルト5がボルト挿入部5へ挿入されて、延長ボルト53とボルト5とが結合され、前面側支柱51は上枠2に連結される。また、前面側支柱52も前面側支柱51と同様にナイロンコーティングされ、前面側支柱52と上枠2との連結方法も、前面側支柱51と上枠2との連結手段と同じであるためその説明を省略する。なお、食器蓋13の先端13cは、延長ボルト53に係止される。
【0025】
以上のように、本実施形態の食器篭50によれば、収納された食器5が接触する前面側支柱51,52は、ナイロンコーティングが施され、コーティングが施されていない食器篭50の外枠の内側に連結されるため、食器篭50の底面が床等と接触しても、食器篭50の前面側支柱51,52のコーティングは剥離しない。また、コーティングが施された前面側支柱51,52は、食器篭50から取り外すことが可能であるため、コーティングが施された前面側支柱51,52の交換が容易である。さらに、食器篭50の外枠と前面側支柱51,52は、延長ボルト53を介して上枠2とで連結されているため、前面側支柱51,52と上枠2との結合は強度を有する。また、前面側支柱51,52と上枠2との連結は、溶接による連結でないため、前面側支柱51,52に施されたナイロンコーティングが溶接による熱で溶けることがない。
【0026】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る食器篭60について、図13乃至図15を参照して説明する。ここでは、前面側支柱と上枠との連結は、取付ボルトを用いて連結する。図13において、上枠2の左側と右側の1辺は、取付ボルト63を固定するための固定板64が溶接されている。図14及び図15において、固定板64は中央に貫通穴64aが設けられている。また、前面側支柱61はナイロンコーティングが施され、前面側支柱61の上端61aは、折り曲げず、全体としてL字の形状を成す。前面側支柱61の上端61aは、雌ネジ61bが食器篭60の前面と平行な方向に設けられている。
【0027】
取付ボルト63の一端63aは雌ネジが設けられ、取付ボルト63の他端63bには雄ネジが設けられている。取付ボルト63の他端63bは、前面側支柱61の雌ネジ61bと結合され、次に、ボルト65が固定板64の貫通穴64aに挿入されて、ボルト65が取付ボルト63の一端63aに結合され、取付ボルト63が固定板64に固定される。これにより、前面側支柱61は上枠2と連結される。
【0028】
また、上枠2の両側の開口端部2aは、それぞれ前面側支柱61,62に接触するように食器篭60の後面方向に折り曲げられる。これにより、食器蓋13の先端13cは、この折り曲げられた開口端部2aに係止される。なお、前面側支柱62と上枠2との連結手段は、前面側支柱61と上枠2との連結手段と同様であるため、その説明を省略する。
【0029】
以上のように、本実施形態の食器篭60によれば、収納された食器が接触する前面側支柱61,62は、ナイロンコーティングが施され、コーティングが施されていない食器篭の外枠の内側に連結されるため、食器篭60の底面が床等と接触しても、食器篭60の前面側支柱61,62のコーティングは剥離しない。また、コーティングが施された前面側支柱61,62は、食器篭60から取り外すことが可能であるため、前面側支柱61,62の交換が容易である。さらに、食器篭60の外枠とコーティングが施された前面側支柱61,62は、取付ボルト63を介して上枠2と連結されるため、前面側支柱61,62と上枠2との結合は強度を有する。また、前面側支柱61,62と上枠2との連結は、溶接による連結でないため、前面側支柱61,62に施されたナイロンコーティングが溶接による熱で溶けることがない。
【符号の説明】
【0030】
1 食器篭
2 上枠
2a 開口端部
3 下枠
4 連結部材
5 食器
6 食器底板
7 食器底板受け棒
8 固定具受け板
9 貫通穴
10 汁受け
11 後面側支柱(支柱)
11a 上端
11b 下端
12a 取付板
12b 取付板
13 食器蓋
13a 下端
13b 両側部材
13c 先端部
14 開口
16,17 前面側支柱(支柱)
16a,17a 上端
16b、17b 下端
16c、17c 食器蓋係止部
16d、17d 雌ネジ部分
16e 雌ネジ部分
30 円筒状部材
31 ボルト
31a 雄ネジ部分
32 連結板
32a 貫通穴
33 ボルト
40 食器篭
41、42 前面側支柱(支柱)
41a、42a 上端
41d、42d 雄ネジ部分
43 ナット
43a 雌ネジ部分
50 食器篭
51,52 前面側支柱(支柱)
51a,52a 上端
51b 雌ネジ部分
53 延長ボルト
53a 雌ネジ部分
53b 雄ネジ部分
54 ボルト挿入部
55 ボルト
60 食器篭
61,62 前面側支柱(支柱)
61a,62a 上端
61b 雌ネジ
63 取付ボルト
63a 一端
63b 他端
64 固定板
64a 貫通穴
65 ボルト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15