(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
薄型化、軽量化でかつ低消費電力などの優れた特性を有する平面型表示装置が活発に研究、開発または量産されている。
【0003】
平面型表示装置は、液晶表示装置(LCD)、プラズマ表示装置(PDP)、電界放出表示装置(FED)および有機発光表示装置(OLED)等を含む。
【0004】
例えば、LCDは、小さいサイズのモバイル機器、ナビゲーション機器、カメラ、ビデオカメラなどに適用され、中間サイズのネットブック(netbook)、ノートブックなどに適用され、大きいサイズのテレビ、電光掲示板などに適用されている。
【0005】
この中で、モバイル機器は数多くの機能が付加され、現代社会ではなくてはならない必需品になっている。ユーザは、時間、場所、天気にかかわらずモバイル機器の表示装置を通じて、必要な情報を検索、入力、確認、伝送などの機能を実行している。すなわち、モバイル機器は、室内または室外のような場所や昼間、夜などの時間に束縛されずいつどこでも用いられている。
【0006】
ところが、モバイル機器の表示装置は、同一輝度で情報を表示するとしても、該当モバイル機器が室内または室外、あるいは昼間または夜であるかによってそれぞれ異なる視認性を有することになる。
【0007】
曇り天気や暗い夕方などにおいては、モバイル機器の表示装置の視認性が落ちる問題がある。
【0008】
このような問題を解消するために、大韓民国特許登録10-0418889(以下、先行文献1という)には、フォトセンサーの輝度を用いて輝度を調節することが提示されている。
【0009】
しかし、先行文献1を含む従来の視認性の解決方案は、デジタルデータ信号の出力を増加させる方法で視認性を克服していた。すなわち、低い値のデータ信号はより低いデータ信号を有するように変調し、高い値のデータ信号はより高いデータ信号を有するように変調していた。これにより、低い値を有するデータ信号と高い値を有するデータ信号の変調によって、本来のデータ信号としての機能を喪失することになり、これはデータ損失や画質ゆがみにつながり、望まない不良が発生する問題が生じた。
【0010】
上記のようなデータ変調によって視認性を克服する場合、3つのモード(上、中、下)を設定し、このモードに応じてデータ変調をすることになる。この場合、3つのモードに限定されて輝度調節の限界があり、モードを増加させるとモード設定のためのコードサイズが増加する問題がある。
【0011】
さらに、モバイル機器に採用された平面型表示装置がLCDである場合、バックライトの輝度を調節して視認性を解決していた。この場合、ブラック輝度も増加することになり、結局コントラスト比(contrast ratio)が減少する問題が発生した。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、実施例に係る表示装置を示したブロック図である。実施例に係る表示装置は、液晶表示装置または有機発光表示装置からなることができるが、これに限定されるものではない。なお、以下の実施例では、有機発光表示装置を中心に説明する。
【0022】
図1に示すように、実施例に係る表示装置は、制御部10、ガンマ電圧発生部30、ゲート駆動部20、データ駆動部40およびパネル50を含むことができる。
【0023】
前記制御部10は、前記パネル50に映像を表示できるように制御するが、これに限定されるものではない。
【0024】
前記表示装置がモバイル機器に適用される場合、前記制御部10はメインボードに該当するが、これに限定されるものではない。この場合、前記制御部10は、前記モバイル機器に装着された構成要素を制御することまで包括的に含むことができる。
【0025】
前記制御部10は、前記パネル50の駆動に必要な前記ガンマ電圧発生部30、前記ゲート駆動部20および前記データ駆動部40を制御できるが、これに限定されるものではない。
【0026】
前記ゲート駆動部20は、前記制御部10の制御下で、前記パネル50に供給するためのゲート信号を生成することができる。
【0027】
前記ガンマ電圧発生部30は、前記制御部10の制御下で、前記データ駆動部40に供給するためのガンマ電圧を生成することができる。
【0028】
前記ガンマ電圧発生部30は、前記制御部10の制御下で、一部範囲、例えば
127階調〜225階調のガンマ電圧を変更することができるが、これに限定されるものではない(第1実施例)。
【0029】
前記ガンマ電圧発生部30は前記制御部10の制御下で、全体範囲、例えば0階調〜255階調のガンマ電圧を変更することができるが、これに限定されるものではない(第2実施例)。
実施例は、以上の第1および第2実施例が一緒に具現されることも可能である。
【0030】
前記データ駆動部40は、前記制御部10の制御下で、前記パネル50に供給するためのデータ電圧を生成することができる。
【0031】
前記データ電圧は、前記制御部10から供給されたデジタル制御信号を基に、前記ガンマ電圧発生部30から供給されたガンマ電圧から選択されたガンマ電圧からなることができるが、これに限定されるものではない。
【0032】
前記パネル50は、有機発光表示パネルからなることができる。
前記パネル50は、前記ゲート駆動部20から提供されたゲート信号と前記データ駆動部40から提供されたデータ電圧を基に映像が表示される。
【0033】
前記有機発光表示パネルに映像を表示するためには、ゲート信号とデータ電圧の他に、電源電圧や多数のトランジスタを制御するための制御信号が追加要求されることもあるが、これに対しては特に限定しない。
【0034】
前記有機発光表示パネルは、多数の画素がマトリックス状に配列される。
【0035】
図示されないが、前記画素のそれぞれは、スイッチング素子、駆動素子、ストレージキャパシタ、多数のスイッチおよび有機発光ダイオードを含むことができる。
【0036】
前記スイッチング素子は、前記画素を選択するためのトランジスタであり、前記駆動素子は、前記有機発光ダイオードに供給される駆動電流を生成するためのトランジスタである。前記多数のスイッチは、前記画素の駆動エラーや駆動電流の漏洩を防止または輝度を向上させるために用いられるが、これに限定されるものではない。
【0037】
以下、前記制御部10および前記ガンマ電圧発生部30をより詳しく説明する。
【0038】
図2は
図1の制御部を拡大したブロック図であり、
図3は
図2のガンマ制御モジュールを拡大したブロック図である。
【0039】
前記制御部10は、タイミングコントローラ14とガンマ制御モジュール12を含むことができる。
【0040】
前記タイミングコントローラ14は、前記ゲート駆動部20と前記データ駆動部40を制御するための制御信号を生成することができる。すなわち、前記タイミングコントローラ14は、前記ゲート駆動部20を制御するためのゲート制御信号を生成し、前記データ駆動部40を制御するためのデータ制御信号を生成することができる。
【0041】
前記制御部10は、外部のハードディスクや映像保存装置などから垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、データイネーブル信号(DE)およびデータクロック信号(Dclk)を受け取ることができる。さらに、前記制御部10はRGBデータ信号も受け取ることができる。
【0042】
前記RGBデータ信号は、データ整列過程を経て前記データ駆動部40に供給される。
【0043】
前記垂直同期信号(Vsync)、前記水平同期信号(Hsync)、前記データイネーブル信号(DE)および前記データクロック信号(Dclk)は、タイミングコントローラ14に入力される。
【0044】
前記タイミングコントローラ14は、前記垂直同期信号(Vsync)、前記水平同期信号(Hsync)、前記データイネーブル信号(DE)および前記データクロック信号(Dclk)を利用して、前記ゲート制御信号と前記データ制御信号を生成することができる。
【0045】
前記ガンマ制御モジュール12は、前記ガンマ電圧発生部30のガンマ電圧が変更されるように制御する役割をすることができるが、これに限定されるものではない。
【0046】
前記ガンマ制御モジュール12は、前記ガンマ電圧発生部30を制御するために多数の制御信号が生成されて前記ガンマ電圧発生部30に供給されるが、これに限定されるものではない。
【0047】
前記ガンマ電圧発生部30は、外部の光量、または外部の光量に関係なく与えられた基準によって変更されるが、これに限定されるものではない。
【0048】
前記ガンマ制御モジュール12は、前記ガンマ電圧発生部30のガンマ電圧を変更するために3つの動作モードが設定されるが、これに限定されるものではない。
【0049】
例えば、前記ガンマ制御モジュール12は、正常モード(normal mode)、昇圧モード(boost mode)および自動モード(automatic mode)中の一つによってガンマ制御を行うことができるが、これに限定されるものではない。
【0050】
<ガンマ制御モジュール12>
図3に示すように、前記ガンマ制御モジュール12は、光量検出部101、モード設定部103、ガンマ制御部105および第1〜第3レジスタ107、109、111を含むことができる。
【0051】
前記光量検出部101は、図示されていない照度センサーから検出された信号を基に、外部の光量を把握することができる。前記照度センサーは、モバイル機器の場合、外側の所定箇所に装着することができる。前記照度センサーによって外部の光量が検出されることになる。
【0052】
前記モード設定部103は、上述したような正常モード、昇圧モードおよび自動モード中の一つのモードを設定する機能を提供することができる。このようなモードの設定は、ユーザの命令に応じて行われる。
【0053】
例えば、ユーザが特定ボタンを1回押したり画面を1回タッチする場合、このような押しやタッチに関する命令に応答して、前記モード設定部103はガンマ制御と関連して正常モードに設定することができる。正常モードである場合、ガンマ電圧の変更は行われず正常モード時のガンマ電圧がそのまま用いられる。
【0054】
例えば、ユーザが特定ボタンを2回押したり画面を2回タッチする場合、このような押しやタッチに関する命令に応答して、前記モード設定部103はガンマ制御と関連して昇圧モードに設定することができる。昇圧モードである場合、前記光量検出部101の光量に基づいてガンマ電圧が昇圧される。
【0055】
例えば、ユーザが特定ボタンを3回押したり画面を3回タッチする場合、このような押しやタッチに関する命令に応答して、前記モード設定部103はガンマ制御と関連して自動モードに設定することができる。自動モードである場合、外部光量に応じてガンマ電圧が自動で昇圧される。
【0056】
実施例では、ボタンの押しやタッチに対して記載しているが、実施例はこれに限定されるものではない。
【0057】
前記モード設定部103のモード設定は、前記ガンマ制御部105の制御下で設定することができる。例えば、前記ユーザの命令は、前記ガンマ制御部105に供給され、前記ガンマ制御部105は前記ユーザの命令を基に前記第1レジスタ107を照会して該当アドレスを解読し、このアドレスによって前記モード設定部103に該当ガンマ制御モードが設定されるようにすることができるが、これに限定されるものではない。
【0058】
図6に示すように、前記第1レジスタ107は、第1アドレス〜第10アドレスのデータ値が保存されている。例えば、前記第1アドレスは「00000000」を含み、前記第2アドレスは「0001XXXX」を含み、前記第3アドレスは「0010XXXX」を含むことができる。残りのアドレス、すなわち第4アドレス〜第10アドレスもこれと類似するデータを含むことができる。
【0059】
前記第1アドレスは正常モードに関する制御命令であり、第2〜第9アドレスは昇圧モードに関する制御命令であり、第10アドレスは自動モードに関する制御命令である。
【0060】
例えば、前記ユーザの命令が正常モードである場合、前記ガンマ制御部105は前記第1レジスタ107にて第1アドレスを解読し、前記第1アドレスによる正常モードが前記モード設定部103に設定されるように制御することができる。
【0061】
前記ガンマ制御部105は、前記モード設定部103から設定されたガンマ制御モードと前記光量検出部101から検出された光量を基に、ガンマ制御信号を生成して前記ガンマ電圧発生部30に供給することができる。前記ガンマ制御部105は、第1〜第3ガンマ制御信号を生成することができる。
【0062】
例えば、前記第1ガンマ制御信号は、255階調ガンマ電圧V255を正常モードまたは昇圧モードで生成するかを選択するための第1選択制御信号(BOOST)であるが、これに限定されるものではない。
【0063】
例えば、前記第2ガンマ制御信号は、191階調ガンマ電圧V191を正常モードまたは昇圧モードで生成するかを選択するための第2選択制御信号(BST)であるが、これに限定されるものではない。
【0064】
例えば、前記第3ガンマ制御信号は、
基準電圧の昇圧幅を調節するための昇圧制御信号(S_BOOST)であるが、これに限定されるものではない。
【0065】
前記第1および第2ガンマ制御信号は、前記モード設定部103に設定されたガンマ制御モードによって決定されるが、これに限定されるものではない。
【0066】
前記第1および第2ガンマ制御信号は、前記モード設定部103に設定されたガンマ制御モードによって変わる。例えば、前記ガンマ制御モードが正常モードである場合、前記第1および第2ガンマ制御信号
のそれぞれは「00」が生成されるが、これに限定されるものではない。前記ガンマ制御モードが昇圧モードである場合、前記第1および第2ガンマ制御信号
のそれぞれは「01」が生成されるが、これに限定されるものではない。
【0067】
前記ガンマ制御部105は、前記光量検出部101から検出された光量を基に、前記第2レジスタ109に保存された多数のアドレスから該当アドレスを解読し、そのアドレスに含まれた第3ガンマ制御信号を読み出すことができる。
【0068】
図7に示すように、前記第2レジスタ109には第1アドレス〜第9アドレスが保存されているが、これに限定されるものではない。各アドレスは、光量と光量に応じた第3ガンマ制御信号を含むことができる。
【0069】
前記第2レジスタ109は、正常モードを現わすオフ(Off)と昇圧モードを現わす第1〜第8レベルを含むことができる。例えば、第1アドレスは、20の光量と「00000000」の第3ガンマ制御信号を含むことができる。例えば、第5アドレスは、60の光量と「00010100」の第3ガンマ制御信号を含むことができる。
【0070】
前記光量は、最大値を意味することができる。例えば、光量が0から最大20である場合は第1アドレスに該当し、光量が21から最大30である場合は第2アドレスに該当する。
【0071】
図7には、昇圧モードの場合、第1レベル〜第8レベルのように8段階に区分したが、これは一例であり、実施例はこれに限定されない。
【0072】
図7には、第1レベルが5(10進数基準)であり、これから各レベルごとに5ずつ増加するように設定されているが、これは一例であり、実施例はこれに限定されない。
【0073】
例えば、ユーザが昇圧モードへの設定を要請し、前記モード設定部103に昇圧モードに設定されても、前記光量検出部101から検出された光量が20以下である場合、ガンマ電圧の変更が行われず正常モード時のガンマ電圧がそのまま用いられるが、これに限定されるものではない。
【0074】
前記ガンマ制御部105は、前記モード設定部103が昇圧モードに設定されている場合、前記光量検出部101から検出された光量を基に前記第2レジスタ109を照会して、前記光量に該当する第3ガンマ制御信号を読み出して前記ガンマ電圧生成部に供給することができる。
【0075】
<ガンマ電圧発生部30>
図4は、
図1のガンマ電圧発生部を示した回路図である。
【0076】
図4に示すように、前記ガンマ電圧発生部30は、
基準電圧昇圧部220、モード選択部230および多数のガンマ電圧調節部240、250、260、270、280、290を含むことができる。
【0077】
前記ガンマ電圧発生部30は、
基準電圧設定部210と
基準電圧設定部310をさらに含むことができる。
【0078】
前記
基準電圧設定部210は、
第1基準電圧Reference1を変更する役割をすることができる。上述したガンマ電圧変更に関する第1実施例によれば、前記
基準電圧設定部で直接
第1基準電圧Reference1を変更することによりガンマ電圧が変更される。このとき、ガンマ電圧は、0階調〜255階調を含むすべての範囲で変更される。例えば、前記ガンマ電圧は、V1
階調ガンマ電圧、V15
階調ガンマ電圧、V31
階調ガンマ電圧、V63
階調ガンマ電圧、V127
階調ガンマ電圧、V191
階調ガンマ電圧およびV255
階調ガンマ電圧を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0079】
前記
基準電圧設定部210は、Rストリング212、マルチプレクサ214およびバッファ216を含むことができる。前記Rストリング212は、第1
基準電圧Reference1を少なくとも一つの第2
基準電圧または多数の第2
基準電圧に分配する役割をすることができる。前記マルチプレクサ214は、第1
基準電圧選択信号AM1を利用して、前記多数の第2
基準電圧中の一つの
基準電圧を選択して出力することができる。前記バッファ216は、前記バッファ216の出力端の電流が前記マルチプレクサ214に流入しないようにすると共に、前記マルチプレクサ214の出力信号、すなわち
基準電圧を安定的に維持させる役割をすることができるが、これに限定されるものではない。
【0080】
図4に図示された抵抗ストリング242、252、262、272、282、292、318、350、352、354、356、358、360は、上述した抵抗ストリング212と実質的に同一機能を有するので、詳細な説明は省略することにする。
【0081】
図4に図示されたマルチプレクサ232、234、244、254、264、274、284、294、320、322は、上述したマルチプレクサ214と実質的に同一機能を有するので、詳細な説明は省略することにする。
【0082】
図4に図示されたバッファ222、312、323、324、332、334、336、338、340、342、344は、上述したバッファ216と実質的に同一機能を有するので、詳細な説明は省略することにする。
【0083】
ただ、前記マルチプレクサ320は、第2
基準電圧選択信号AM3を利用して、多数の第2
基準電圧中の一つの
基準電圧を選択して出力することができる。
【0084】
前記マルチプレクサ322は、
第4基準電圧選択信号AM2を利用して、多数の
基準電圧中の一つの
基準電圧を選択して出力することができる。
【0085】
前記
基準電圧設定部310は、バッファ312、抵抗調節部314および基準抵抗器316を含むことができる。
基準電圧Reference2が前記バッファ312に入力される。
【0086】
前記バッファ312の出力端に抵抗調節部314と基準抵抗器316が直列連結され、前記抵抗調節部314と前記基準抵抗器316の間のノードが前記バッファ312の入力端に連結される。
【0087】
前記基準抵抗器316は固定される反面、前記抵抗調節部314は可変である。
【0088】
よって、前記バッファ312の出力値は、前記抵抗調節部314で調節された抵抗値によって前記
基準電圧Reference2が可変された
基準電圧となることができる。
【0089】
前記抵抗調節部314の抵抗値は、
第3基準電圧選択信号AM0によって調節されるが、これに限定されるものではない。
【0090】
図示されないが、前記
第3および第4基準電圧選択信号AM0、AM2と前記第1および第2
基準電圧選択信号AM1、AM3は、前記制御部10で生成されるが、これに限定されるものではない。
【0091】
さらに、前記ガンマ電圧調節部240、250、260、270、280、290のマルチプレクサ244、254、264、274、284、294に入力されるガンマ電圧制御信号GR1、GR2、GR3、GR4、GR5も前記制御部10で生成されるが、これに限定されるものではない。
【0092】
前記ガンマ電圧調節部250、260、270、280、290は、相互カスケード(cascade)連結されるが、これに限定されるものではない。すなわち、前端のガンマ電圧調節部250、260、270、280、290の出力端は、後端のガンマ電圧調節部の入力端と連結される。従って、前端のガンマ電圧調節部から出力されたガンマ電圧を利用して、後端のガンマ電圧調節部の出力を決定することができる。
【0093】
前記ガンマ電圧調節部240は、前記
基準電圧昇圧部220から出力された
基準電圧を調節してV191階調ガンマ電圧を生成できるが、これに限定されるものではない。
【0094】
前記
基準電圧昇圧部220は、バッファ222、抵抗調節部224および基準抵抗器226を含むことができる。
【0095】
前記
基準電圧昇圧部220は、
図5により詳しく図示されている。
図5に示すように、前記抵抗調節部224は、前記バッファ222の出力端に直列連結された第1〜第41抵抗器R1〜R41からなった抵抗ストリングとノード(n)に連結される一方、前記第1〜第41抵抗器R1〜R41中の一つの抵抗器を選択するためにスイッチングされる選択スイッチ(SW)を含むことができる。前記ノード(n)は、前記選択スイッチ(SW)、前記基準抵抗器226および前記バッファ222の入力端に連結される。
【0096】
前記選択スイッチ(SW)は、前記ガンマ制御モジュール12のガンマ制御部105から供給された第3ガンマ制御信号(S_BOOST)によって動作される。
【0097】
例えば、前記第3ガンマ制御信号(S_BOOST)が、
図7に示すように「00010100」の場合(レベル4)、これは20回目の抵抗器を選択することを意味することになる。従って、「00010100」の第3ガンマ制御信号(S-BOOST)によって、前記選択スイッチ(SW)が第21抵抗器R21と第22抵抗器R22の間の端子に連結される。よって、前記抵抗調節部224の抵抗値は、前記第1抵抗器R1〜第21抵抗器の抵抗値R22を全部足した値によって決定される。
【0098】
例えば、第3ガンマ制御信号(S_BOOST)が「00000000」の場合、これは0回目の抵抗器を選択することを意味することになる。従って、前記選択スイッチ(SW)は、第1抵抗器R1と第2抵抗器R2の間の端子に連結される。この場合、前記抵抗調節部224の抵抗値は、第1抵抗器R1の抵抗値である。
【0099】
前記モード選択部230は、V255階調ガンマ電圧V255とV191階調ガンマ電圧V191を、正常モードと昇圧モードのいずれかのモードで生成するかを選択することができる。
【0100】
前記モード選択部230は、V255階調ガンマ電圧V255を生成するために正常モードおよび昇圧モード中の一つのモードを選択する第1マルチプレクサ232と、V191階調ガンマ電圧V191を生成するための基準電圧として用いるために正常モードおよび昇圧モード中の一つのモードを選択する第2マルチプレクサ234を含むことができる。
【0101】
実施例では、第1および第2マルチプレクサ232、234に限定しているが、2つの信号中の一つを選択できるものであれば、いかなる選択器を用いることができる。
【0102】
前記第1マルチプレクサ232は第1ガンマ制御信号(BOOST)によって制御され、前記第2マルチプレクサ234は第2ガンマ制御信号(BST)によって制御される。
【0103】
例えば、前記第1ガンマ制御信号(BOOST)が「00」の場合、前記第1マルチプレクサ232はバッファ323から出力された正常モードの
基準電圧を選択することができる。前記第1ガンマ制御信号(BOOST)が「01」の場合、前記第1マルチプレクサ232は前記
基準電圧昇圧部220で昇圧された昇圧モードの
基準電圧を選択することができる。
【0104】
同様に、前記第2ガンマ制御信号(BST)によって前記第2マルチプレクサ234も上記と同じく動作することができるが、これに限定されるものではない。
【0105】
実施例では、前記第1および第2マルチプレクサ232、234がそれぞれ第1ガンマ制御信号(BOOST)および第2ガンマ制御信号(BST)によって個別的に動作することに限定しているが、これに限定されるものではない。すなわち、前記第1および第2マルチプレクサ232、234が一つのガンマ制御信号によって動作することもできる。
【0106】
前記第1および第2マルチプレクサ232、234によって昇圧モードの
基準電圧が選択される場合、V191階調ガンマ電圧V191とV255階調ガンマ電圧V255は、正常モードより大きいガンマ電圧に昇圧される。
【0107】
V255階調ガンマ電圧V255とV191階調ガンマ電圧V191がより大きい電圧に昇圧される場合、V255階調ガンマ電圧V255とV191階調ガンマ電圧V191の間の階調ガンマ電圧とV191階調ガンマ電圧V191とV127階調ガンマ電圧V127の間の階調ガンマ電圧も昇圧されることになる。
【0108】
すなわち、
図9に示すように、正常モードである場合、255階調で基準輝度を有する正常ガンマ曲線G_refが前記ガンマ電圧発生部30で得ることができる。
【0109】
さらに、昇圧モードである場合、
図7に図示された昇圧モードの第1〜第8レベルのいずれかのレベルが選択されるかによって、V255階調ガンマ電圧V255で基準輝度より大きい輝度を有するガンマ曲線G1〜G8が得られることになる。
【0110】
例えば、前記照度センサーからセンシングされて前記光量検出部101から検出された光量に応じて、昇圧モードであっても相互異なる第1〜第8ガンマ曲線G1〜G8を得ることができる。
【0111】
実施例は、少なくとも127階調以上でのみガンマ電圧を変更させることで、低階調のガンマ電圧による輝度をそのまま維持することができ、コントラスト比を向上させることができる。
【0112】
実施例は、既存のようにデータ信号を変調する代わりに、ガンマ電圧を変更することで、データ損失や画質ゆがみを防止することができる。
【0113】
実施例は、一部回路の変更によって多くの構成要素を追加しなくてもよいので、構成が簡単となる長所がある。
【0114】
実施例では、V0階調ガンマ電圧V0、V1階調ガンマ電圧V1、V15階調ガンマ電圧V15、V31階調ガンマ電圧V31、V63階調ガンマ電圧V63、V127階調ガンマ電圧V127、V191階調ガンマ電圧V191およびV255階調ガンマ電圧V255に区分したが、これに限定されるものではなく、より少ない階調ガンマ電圧またはより多い階調ガンマ電圧に区分することができる。
【0115】
一方、
図10に示すように、特定範囲ではなく全体範囲でガンマ電圧が変更され得る。これに対しては、上述された
第2実施例で既に簡略に説明されている。
【0116】
図4に示すように、前記モード選択部230に含まれた第1および第2マルチプレクサ232、234が、正常モードの
基準電圧を選択するように動作される。
【0117】
前記
基準電圧設定部210の抵抗ストリング212によって、第1
基準電圧Reference1から多数の第2
基準電圧が分配され、これらの第2
基準電圧中の一つの
基準電圧がマルチプレクサ214によって選択される。この場合、前記マルチプレクサ214から出力された
基準電圧が、前記モード選択部230を経由してV255階調ガンマ電圧V255として生成され、残りの階調ガンマ電圧V191、V127、V63、V31、V15も、前記マルチプレクサ214から出力された
基準電圧を利用して生成される。
【0118】
前記第1
基準電圧Reference1は、
図10に図示された第8ガンマ曲線(G8)の最大輝度を有する電圧からなることができる。この場合、
図10に図示された正常ガンマ曲線G_refおよび第1〜第7ガンマ曲線G1〜G7のV255階調の輝度を有する電圧は、少なくとも前記第1
基準電圧Reference1より小さいが、これに限定されるものではない。
【0119】
図示されないが、
基準電圧設定部210を
基準電圧設定部310の構成要素で代替して、
図10に図示されたガンマ曲線が得られるように
ガンマ電圧を変更することができる。すなわち、前記
基準電圧設定部210は、バッファ、抵抗調節部および基準抵抗器を含むことができる。この場合、抵抗調節部によって、正常モードの第1
基準電圧だけでなく、昇圧モードにおける第1〜第8レベルでの第1
基準電圧が生成される。
【0120】
一方、前記ガンマ制御モジュール12によって自動モードが設定される場合、第3レジスタ111に保存された光量データを基に、正常モードと昇圧モードのいずれかで駆動するのか、または昇圧モードでどのようなレベルで駆動するのか決定し、それにより自動的に輝度が調節される。
【0121】
前記第3レジスタ111は、
図8に示したように32ビットの光量データが保存されるが、これに限定されるものではない。すなわち、前記光量検出器から検出された光量データが、前記第3レジスタ111に保存、またはアップデートされる。
【0122】
自動モードは、ユーザがモードを選択するものではなく、ガンマ制御モジュール12自らモードを決定し、それによりガンマ電圧発生部30を制御する機能を有することができるが、これに限定されるものではない。
【0123】
例えば、光量が20以下である場合、前記ガンマ制御モジュール12は、
図7に図示した第2レジスタ109を基に正常モードと判断し、正常モードに符合する第1〜第3ガンマ制御信号を生成して前記ガンマ電圧発生部30に供給することができる。前記ガンマ電圧発生部30は、前記第1〜第3ガンマ制御信号を基に正常モードの階調ガンマ電圧を生成することができる。
【0124】
例えば、光量が72である場合、前記ガンマ制御モジュール12は、第2レジスタ109を基に昇圧モードと判断する一方、レベル6に符合する第1〜第3ガンマ制御信号を生成して前記ガンマ電圧発生部30に供給することができる。前記ガンマ電圧発生部30は、前記第1〜第3ガンマ制御信号を基に昇圧モードのレベル6に相応する階調ガンマ電圧を生成することができる。