特許第5988761号(P5988761)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5988761
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】多段式プレス加工装置
(51)【国際特許分類】
   B30B 15/14 20060101AFI20160825BHJP
   B30B 1/18 20060101ALI20160825BHJP
   B30B 7/02 20060101ALI20160825BHJP
   B30B 15/32 20060101ALI20160825BHJP
【FI】
   B30B15/14 N
   B30B1/18 B
   B30B7/02
   B30B15/32
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-177725(P2012-177725)
(22)【出願日】2012年8月10日
(65)【公開番号】特開2014-34055(P2014-34055A)
(43)【公開日】2014年2月24日
【審査請求日】2015年3月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】592243357
【氏名又は名称】株式会社高木製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100097607
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 覚
(72)【発明者】
【氏名】井上 英喜
(72)【発明者】
【氏名】石原 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】絹谷 恭規
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−321840(JP,A)
【文献】 実開昭55−023241(JP,U)
【文献】 特開平06−142795(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B30B 1/18
B30B 7/02
B30B 15/14
B30B 15/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークの加工をプレス工具の一ストローク中において、多段階に、かつ、連続した状態でプレス成形させるようにした多段式プレス加工装置と、当該多段式プレス加工装置を形成するプレス工具の駆動を担うウォーム・ネジ式駆動装置と、当該ウォーム・ネジ式駆動装置を駆動するサーボモータと、上記ウォーム・ネジ式駆動装置を形成するネジ機構の下端部に設けられるプレス工具と、当該プレス工具の下方部に設けられるものであってワークを保持するワーク保持具と、加工の終了したワークを水平状態を保ったままで所定の高さまで垂直状に持上げるようにして排出させるワーク排出装置と、上記プレス工具の上下動を担うサーボモータの作動制御並びにワーク排出装置の作動制御を担う制御装置と、からなるとともに、上記ワーク排出装置を、高圧エアにて作動するエアシリンダと、当該エアシリンダの一端側に設けられるものであって、当該エアシリンダを形成するピストンロッドの作動に連動して駆動される一対のカム及びレバーからなるカム機構と、からなるようにしたことを特徴とする多段式プレス加工装置。
【請求項2】
請求項1記載の多段式プレス加工装置において、ウォーム・ネジ式駆動装置を、上記サーボモータにて駆動されるウォームと、当該ウォームに対して直角方向に回転軸を有するように設けられるものであって、その内径側にも雌ネジ部を有するとともに上記ウォームと係合するギヤ部を有するウォームホイールと、当該ウォームホイールの内径側中心部のところに、上記ウォームの軸中心線に対して直角方向に、かつ、上記ウォームホイールの外周部に形成されたギヤ歯面に対して直角方向に、設けられるものであって、本ウォームホイールの内径側に形成された雌ネジ部とネジ結合する雄ネジ部を有するように形成されたネジ機構付きシャフトと、からなるようにしたことを特徴とする多段式プレス加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーボモータにて駆動制御されるウォーム・ネジ機構からなる多段式のプレス加工装置に関するものであって、ワークの排出操作等をエアシリンダにて行わせるようにした多段式プレス加工装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のものとしては、例えば特開2001−321840号公報記載のものの如く、所定の油圧機構(油圧シリンダ)にて上型等を上下動させることによって、ワークの加工を行なわせるようにしたものが挙げられる。また、上記上型の駆動を、例えば特開2001−71196号公報記載のものの如く、油圧シリンダに換わってサーボモータにて行わせるようにしたものも挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−321840号公報
【特許文献2】特開2001−71196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来の油圧方式によるものは、加圧機構としては油圧シリンダが用いられるようになっているものであり、この油圧シリンダによるものは、加圧工程中における加圧速度がアナログ的に制御されるようになっているものである。従って、場合によっては、加圧態様が衝撃的な状態となり、ワークを破損させてしまう等の問題点がある。また、プレス型(工具)の降下工程(プレス工程)を多段階に変化させるのが難しいと言う問題点がある。これらの問題点を解決するために、加圧機構としてサーボモータにて制御されるギヤ機構を用いるようにしたものが、例えば特開2001−71196号公報等において挙げられる。ところで、このもの(特開2001−71196号公報記載)は、駆動源としてはサーボモータが用いられており、このサーボモータの作動により、加圧力が適宜数値に制御されるようになっているものである。しかしながら、このものは、加圧工具(上型)を上下動させるに当ってピニオンアンドホイールギヤからなる大型のギヤ機構が用いられるようになっているものである。その結果、加圧装置としては大掛りなものとならざるを得ないと言う問題点を有する。このような問題点を解決するために、単純な、かつ、小形のウォーム・ネジ式加圧機構を用いるようにした多段式プレス加工装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明である第一の発明においては、ワークの加工をプレス工具の一ストローク中において、多段階に、かつ、連続した状態でプレス成形させるようにした多段式プレス加工装置と、当該多段式プレス加工装置を形成するプレス工具の駆動を担うウォーム・ネジ式駆動装置と、当該ウォーム・ネジ式駆動装置を駆動するサーボモータと、上記ウォーム・ネジ式駆動装置を形成するネジ機構の下端部に設けられるプレス工具と、当該プレス工具の下方部に設けられるものであってワークを保持するワーク保持具と、加工の終了したワークを水平状態を保ったままで所定の高さまで垂直状に持上げるようにして排出させるワーク排出装置と、上記プレス工具の上下動を担うサーボモータの作動制御並びにワーク排出装置の作動制御を担う制御装置と、からなるとともに、上記ワーク排出装置を、高圧エアにて作動するエアシリンダと、当該エアシリンダの一端側に設けられるものであって、当該エアシリンダを形成するピストンロッドの作動に連動して駆動される一対のカム及びレバーからなるカム機構と、からなるようにした構成を採ることとした。
【0006】
次に、請求項2記載の発明である第二の発明においては、請求項1記載の多段式プレス加工装置に関して、ウォーム・ネジ式駆動装置を、上記サーボモータにて駆動されるウォームと、当該ウォームに対して直角方向に回転軸を有するように設けられるものであって、その内径側にも雌ネジ部を有するとともに上記ウォームと係合するギヤ部を有するウォームホイールと、当該ウォームホイールの内径側中心部のところに、上記ウォームの軸中心線に対して直角方向に、かつ、上記ウォームホイールの外周部に形成されたギヤ歯面に対して直角方向に、設けられるものであって、本ウォームホイールの内径側に形成された雌ネジ部とネジ結合する雄ネジ部を有するように形成されたネジ機構付きシャフトと、からなるようにした構成を採ることとした。
【発明の効果】
【0008】
このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、次のような効果を得ることができるようになる。すなわち、請求項1記載の発明である第一の発明のものにおいては、プレス工具への加圧が、プレス加工の全工程において、サーボモータにて所定の値に制御された状態で行われることとなる。すなわち、従来のものにおけるような油圧による加圧では無いので、ワークへの入力荷重は、衝撃的なものとはならず、ワークの加工箇所に合せた状態で、適宜値に制御されるようになる。また、このようなプレス工具による加圧作業は、プレス工具の上記ネジ機構付きシャフトに沿った下方への多段階に渡る一連の降下運動によって行われるようになっていることより、上記プレス工具の一ストロークによる降下運動によってワークは効率良くプレス加工を受けることとなる。すなわち、本発明においては、ワークの加工に要されるエネルギーが効率良く配分されることとなり、小さなサーボモータを用いて省エネルギー化された状態でプレス加工が行われることとなる。また、本発明のものにおいては、ワーク排出装置が、一本のエアシリンダ及び当該エアシリンダを形成するピストンロッドの一端側に設けられたカム及びレバー機構からなるようにしたので、装置全体が小形の軽量化された状態で形成されることとなる。また、このような構成からなるものにおいて、ワークを受けるトレイ部は上記カム及びレバーからなるカム機構の作動にて、X−X及びZ−Z方向からなる三次元方向に作動することとなり、ワークの姿勢は一定に保たれた状態で、その排出作業が効率良く行われることとなる。
【0009】
また、請求項2記載の発明である第二の発明のものにおいては、その先端部(下端部)にプレス工具を有するネジ機構付きシャフトの駆動機構が、サーボモータにて駆動されるウォームと、上記ネジ機構付きシャフトの周りに設けられるウォームホイールと、にて形成されるようになっているとともに、上記ネジ機構付きシャフトは上記ウォームホイールの中心部のところに、当該ウォームホイールに包み込まれた状態で保持されるようになっている。これにより、上記ネジ機構付きシャフトの駆動部が全体的に小形化された状態で形成されることとなる。このように、ネジ機構付きシャフトの駆動部が小形で軽量化された状態で形成されることとなり、本多段式プレス加工装置全体もコンパクトにまとめられた軽量化された状態で形成されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の全体構成を示す立面図である。
図2】本発明の主要部を成すウォーム・ネジ式駆動装置の詳細内容を示す断面図である。
図3】本発明に係るワーク排出装置の具体的構成を示す展開斜視図である。
図4】本発明の作動態様を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を実施するための形態について、図1ないし図4を基に説明する。本実施の形態にかかるものは、図1に示す如く、ワーク9を多段階にプレス加工する多段式プレス加工装置1と、当該多段式プレス加工装置1にてプレス成形(加工)されたワーク9を適宜排出させるワーク排出装置3と、これら多段式プレス加工装置1の作動及び上記ワーク排出装置3の作動を適宜同期させた状態で制御する制御装置2と、からなることを基本とするものである。
【0013】
これら基本構成からなるものにおいて、上記多段式プレス加工装置1は、例えば図1に示す如く、その上端部に設けられるものであって、本多段式プレス加工装置1全体の駆動を担うウォーム・ネジ式駆動装置11と、当該ウォーム・ネジ式駆動装置11を形成するネジ機構付きシャフト115の下方部に形成されるプレス工具19と、からなるものである。このような構成からなるものにおいて、上記ウォーム・ネジ式駆動装置11は、具体的には、図2に示す如く、垂直状に設けられたネジ機構付きシャフト115と、当該ネジ機構付きシャフト115を包むように形成されるものであって本ネジ機構付きシャフト115に形成された雄ネジ部151とネジ結合する雌ネジ部121を、その中心部に有するウォームホイール112と、当該ウォームホイール112の外径側に形成されたギヤ部125と係合するウォーム歯部を有するものであって別途設けられたサーボモータ12(図1参照)にて駆動されるウォーム155と、からなるものである。なお、このような構成からなるものにおいて、上記ウォームホイール112は、上記ネジ機構付きシャフト115とネジ結合した状態で、かつ、上下2段に設けられたテーパローラベアリング130、130を介した状態でハウジング180内に収容されるようになっているものである。そして、このようなハウジング180はフレーム18(図1参照)のところに固定される(取付けられる)ようになっているものである。
【0014】
次に、上記プレス加工装置1にてプレス加工の施されたワーク9を適宜排出させるワーク排出装置3は、具体的には、図3に示すような構成からなるものである。このものの基本的な構成は、エアシリンダ31内に設けられるものであってX−X方向へ往復直線運動をするピストンロッド32を基礎に形成されるようになっているものである。そして、このようなピストンロッド32の一端側には取付ブラケット36を介してカム機構33が設けられるようになっている。このカム機構33は、具体的には、所定のカム溝を有するカムプレート333と、当該カムプレート333のカム溝と係合するカムフォロア331と、からなるものである。そして、このようなカムフォロア331側にはアタッチメント37を介してワークキャッチャ38が設けられるようになっている。そして更に、このようなワークキャッチャ38の先端部のところにはワーク保持用の吸着具388が設けられるようになっている。
【0015】
なお、このような構成からなるものにおいて、上記エアシリンダ31のもう一方の端部側にはストッパ34が設けられるようになっており、これによって上記ピストンロッド32の一端側に設けられたカム機構33がX−X方向に所定量移動した場合に、この移動が止められるようになっているものである。また、このような構成からなる上記カム機構33を形成するカムフォロア331の取付けられるアタッチメント37の一方側端部と上記エアシリンダ31の一方の端部側に設けられたエンド部323との間にはスプリング35が設けられるようになっている。このスプリング35の押圧力が上記アタッチメント37及びカムフォロア331のところに働く(作用する)ことによって、上記カムフォロア331及びアタッチメント37がカムプレート333のカム溝に沿って作動し、これによってワークキャッチャ38が上下方向(Z−Z方向)に移動するようになる。その結果、吸着具388のところが上下動をし、これによってワーク9の吸着、取出し等が行なわれ、最終的にはワーク9のワーク排出口59への排出作業等が行なわれることとなる(図1参照)。
【0016】
これら各作動部、具体的には多段式プレス加工装置1及びワーク排出装置3の作動を制御する制御装置2は、マイクロプロセッサユニット(MPU)を主に形成されるコンピュータ機構からなるものである。そして、その作動制御は予め組み込まれた演算プログラムによって行われるようになっている。
【0017】
次に、このような構成からなる本実施の形態のものについての、その作動態様について、図4を主に説明する。最初に、本装置(システム)全体を作動状態とするために制御装置2をON状態とする。このような状態において、ワーク投入装置5上に所定のワーク9を手動にて投入するとともに、引続いて操作ハンドル55を手動操作して、ワーク9をワーク保持具を形成する下型99上へと投入させるようにする。なお、このときには、上記制御装置2のON状態により、本多段式プレス加工装置1を形成するウォーム・ネジ式駆動装置11はスタンバイ状態となっているので、上記制御装置2を形成する操作ボタン(操作スイッチ)21を操作することによって、本ウォーム・ネジ式駆動装置11は作動を開始する。
【0018】
具体的には、上記本ウォーム・ネジ式駆動装置11を形成するサーボモータ12が作動を開始するとともに、これに連動してウォーム155(図2参照)が作動を開始する。これによって、ウォームホイール112が作動し、これとネジ結合するネジ機構付きシャフト115が下方への運動を開始する。その結果、上記ネジ機構付きシャフト115の下端部に設けられた第三プレス型193が降下運動をし、最終的にはワーク保持具を形成する下型99上に設置されたワーク9への所定のプレス成形加工が施されることとなる。このようにしてワーク9のプレス成形加工が成されることとなる。
【0019】
なお、ワーク9の投入作業が終了すると、次に、ワーク9のプレス加工工程が開始される。このプレス加工工程は、本実施の形態においては、3工程にて形成されるようになっている。具体的には、図1において、ワーク保持具を形成する下型99と第一プレス型191との間にてプレス成形の行われる第一プレス加工工程(図4のB)と、次に、第一プレス型191と第二プレス型192との間にて行われる第二プレス加工工程(図4のB)と、更には第二プレス型192と第三プレス型193との間にて行われる第三プレス加工工程(図4のB)と、からなるものである。これら各工程は、ウォーム・ネジ式駆動装置11の作動に基づく第三プレス型193の降下運動、更には、本プレス工具19全体の数値制御された降下運動によって形成されることとなる。このようなプレス工具19の制御された降下運動によってワーク9は順序良く所定のプレス成形加工を受け、最終的には最上段に形成される第三プレス加工工程を経由して、ワーク排出口59へと送り出されることとなる。すなわち、ワーク排出工程へと移行することとなる。
【0020】
次に、このようにして第三プレス加工工程(図4のB)を経て移送されたワーク9は、図1または図3に示すワーク排出装置3にて排出操作を受けることとなる(図4のC)。すなわち、本ワーク排出装置3を形成するエアシリンダ31の作動、具体的にはピストンロッド32の作動により、ワークキャッチャ38が作動し、当該ワークキャッチャ38の先端部に設けられた吸着具388がワーク9を吸着(保持)する。すなわち、上記ピストンロッド32のX−X方向への行程における最終段階において、上記カム機構33に取付けられたアタッチメント37及びワークキャッチャ38のZ−Z方向への移動が付け加えられ、これによって、上記吸着具388のところが上下動(主に降下運動)をすることとなる。これによって、上記吸着具388のところへのワーク9の吸着(保持)が成されることとなる。すなわち、図4におけるCステップ(工程)が形成されることとなる。このような状態において、次に、エアシリンダ31及びピストンロッド32のX−X方向への再作動によって、上記ワークキャッチャ38を形成する吸着具388のところに保持されたワーク9は、第三プレス加工工程を形成する第二プレス型192と第三プレス型193との間から本多段式プレス加工装置1の外側へと取出され、ワーク排出口59上へと移送される。そして、このよう状態において、上記ワーク9は、本多段式プレス加工装置1の外側に設けられたワーク排出口59上にて上記ワークキャッチャ38の先端部に設けられた吸着具388のところからワーク排出口59へと放出されることとなる。このようにしてワーク9の排出工程(図4のC)が行われることとなる。
【0021】
なお、このようなワーク9のプレス加工工程において、第一プレス型191による第一プレス加工工程(図4のB)が完了してワーク9が次の第二プレス加工工程(図4のB)へと送られると、空いた状態の第一プレス型191と下型99との間には、直ちに新たなワーク9が投入されることとなる(図4のA)。このようにして、ワーク9の加工(プレス加工)は、アイドル(無駄)のない状態で連続的に行われることとなる。そして、このような複数のプレス加工工程(図4のB,B,B)が一組のウォーム・ネジ式駆動装置11の作動によってのみ行われることとなり、エネルギーが無駄なく消費され、ワーク9のプレス加工が効率良く行われることとなる。すなわち、本実施の形態のものにおいては、小形のモータ(サーボモータ)12を用いて、ワーク9のプレス加工が効率良く行われることとなる。
【符号の説明】
【0022】
1 多段式プレス加工装置
11 ウォーム・ネジ式駆動装置
112 ウォームホイール
115 ネジ機構付きシャフト
12 サーボモータ
121 雌ネジ部
125 ギヤ部
130 テーパローラベアリング
151 雄ネジ部
155 ウォーム
18 フレーム
180 ハウジング
19 プレス工具
191 第一プレス型
192 第二プレス型
193 第三プレス型
2 制御装置
21 操作ボタン(操作スイッチ)
3 ワーク排出装置
31 エアシリンダ
32 ピストンロッド
33 カム機構
331 カムフォロア
333 カムプレート
34 ストッパ
35 スプリング
36 取付ブラケット
37 アタッチメント
38 ワークキャッチャ
388 吸着具
39 取付部材
5 ワーク投入装置
55 操作ハンドル
59 ワーク排出口
9 ワーク
99 下型
図1
図2
図3
図4