【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、映像内の被写体の照合を行う被写体照合装置(例えば、
図1の被写体照合装置1に相当)であって、前記映像内に出現した被写体と、当該被写体が出現したタイミングよりも前に当該映像内から消失した被写体と、の仮対応を設定する仮対応設定手段(例えば、
図1の仮対応設定部16に相当)と、前記仮対応設定手段により設定された仮対応を、前記映像内の被写体の位置情報を用いて複数のクラス(例えば、後述のL個のクラスに相当)に分類する仮対応分類手段(例えば、
図1の仮対応分類部17に相当)と、前記仮対応分類手段による分類結果に基づいて、前記出現した被写体と、前記消失した被写体と、の照合を行う照合手段(例えば、
図1の照合部18に相当)と、を備えることを特徴とする被写体照合装置を提案している。
【0011】
ここで、通路や道路があったり、ドアやゲートといった出入り口があったりすると、被写体が映像内に出現する位置や、被写体が映像内から消失する位置は、特定の位置に集まる傾向にある。このため、この特定の位置に出現した被写体や、この特定の位置から消失した被写体に注目することで、照合する対象の数を絞ることができる。
【0012】
そこで、この発明によれば、映像内に出現した被写体と、この被写体が出現したタイミングよりも前にこの映像内から消失した被写体と、の仮対応を設定し、設定した仮対応について、この映像内の被写体の位置情報を用いて複数のクラスに分類し、分類結果に基づいてこれら被写体の照合を行うこととした。このため、被写体の照合に、映像内の被写体の位置情報を用いることができ、照合する対象の数を絞ることができる。したがって、
図7に示したように被写体が障害物の陰に隠れてしまったり、
図8に示したように被写体がカメラ視野外に移動してしまったりして、被写体がカメラ視野内から一時的に消失しても、被写体の照合を高精度に行うことができる。
【0013】
また、この発明によれば、映像内の被写体の位置情報を、この映像から取得することによって、上述の特定の位置を自動的に推定して、被写体の照合に用いることができる。このため、上述の特定の位置をユーザが予め用意する必要がないため、上述の特定の位置をユーザが予め用意しなくてはならない場合と比べて、ユーザビリティを向上させることができる。
【0014】
(2) 本発明は、(1)の被写体照合装置について、前記仮対応分類手段は、前記映像内に被写体が出現した位置の位置情報と、当該被写体が出現したタイミングよりも前に当該映像内から被写体が消失した位置の位置情報と、を用いて、前記仮対応設定手段により設定された仮対応を前記複数のクラスに分類することを特徴とする被写体照合装置を提案している。
【0015】
この発明によれば、(1)の被写体照合装置において、映像内に被写体が出現した位置の位置情報と、この被写体が出現したタイミングよりも前にこの映像内から被写体が消失した位置の位置情報と、を用いて、仮対応を複数のクラスに分類することとした。このため、被写体の照合に、上述の特定の位置を用いることができ、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
【0016】
(3) 本発明は、(1)または(2)の被写体照合装置について、前記仮対応分類手段は、被写体が前記映像内から消失してから、当該映像内に被写体が出現するまでの時間(例えば、後述の時間t
ijに相当)を用いて、前記仮対応設定手段により設定された仮対応を前記複数のクラスに分類することを特徴とする被写体照合装置を提案している。
【0017】
ここで、
図7に示したように被写体が障害物の陰に隠れてしまう場合、この被写体が一定の速度で移動していれば、この被写体が障害物の陰に隠れている時間は、略一定である。また、
図8に示したように、被写体がカメラ視野内から消失した位置と、この被写体がカメラ視野内に戻ってきた位置と、の間に通路や道路がある場合にも、この被写体が一定の速度で移動していれば、この被写体がカメラ視野内から消失している時間は、略一定である。
【0018】
そこで、この発明によれば、(1)または(2)の被写体照合装置において、被写体が映像内から消失してから、この映像内に被写体が出現するまでの時間を用いて、仮対応を複数のクラスに分類することとした。このため、被写体の照合に、被写体が障害物の陰に隠れている時間や、被写体がカメラ視野内から消失している時間を用い、照合する対象の数をさらに絞って、被写体がカメラ視野内から一時的に消失しても、被写体の照合をより高精度に行うことができる場合がある。
【0019】
(4) 本発明は、(1)から(3)のいずれかの被写体照合装置について、前記照合手段は、前記仮対応設定手段により設定された仮対応について、画像特徴情報(例えば、後述の被写体の色情報や、被写体の模様情報に相当)による被写体の画像間の距離の逆数と、当該仮対応が分類されたクラスに属する仮対応の数と、を乗算し、前記出現した被写体に対して、当該被写体が出現したタイミングよりも前に当該映像内から消失した被写体のうち、当該出現した被写体との前記乗算結果(例えば、後述の照合スコアに相当)が最大であるものを、対応付けることを特徴とする被写体照合装置を提案している。
【0020】
この発明によれば、(1)から(3)のいずれかの被写体照合装置において、設定された仮設定について、画像特徴情報による被写体の画像間の距離の逆数と、この仮対応が分類されたクラスに属する仮対応の数と、を乗算することとした。さらに、出現した被写体に対して、この被写体が出現したタイミングよりも前にこの映像内から消失した被写体のうち、出現した被写体との上述の乗算結果が最大であるものを、対応付けることとした。このため、被写体の出現した位置と消失した位置とが近かったり、出現した位置や消失した位置が同じである被写体の数が多かったりするほど、これら出現した被写体と消失した被写体とを同一の被写体として対応付けることができる。
【0021】
(5) 本発明は、(1)から(4)のいずれかの被写体照合装置について、前記仮対応分類手段は、前記複数のクラスのそれぞれについて、当該クラスに属する仮対応の数が閾値以上であれば正対応クラスに分類し、当該クラスに属する仮対応の数が当該閾値未満であれば誤対応クラスに分類することを特徴とする被写体照合装置を提案している。
【0022】
この発明によれば、(1)から(4)のいずれかの被写体照合装置において、仮対応を分類した複数のクラスのそれぞれについて、そのクラスに属する仮対応の数が閾値以上であれば正対応クラスに分類し、そのクラスに属する仮対応の数が閾値未満であれば誤対応クラスに分類することとした。このため、誤対応クラスに属するクラスに分類された仮対応については、被写体が出現したり消失したりした位置が上述の特定の位置ではないとして、照合する対象から外し、照合する対象の数をさらに絞ることができる。したがって、被写体がカメラ視野内から一時的に消失しても、被写体の照合をより高精度に行うことができる。
【0023】
(6) 本発明は、(1)から(5)のいずれかの被写体照合装置について、前記仮対応設定手段は、被写体の画像特徴情報を用いて仮対応を設定することを特徴とする被写体照合装置を提案している。
【0024】
この発明によれば、(1)から(5)のいずれかの被写体照合装置において、仮対応の設定を、被写体の画像特徴情報を用いて行うこととした。このため、被写体の色情報や、被写体の模様情報などを用いて、仮対応を設定することができる。
【0025】
(7) 本発明は、仮対応設定手段(例えば、
図1の仮対応設定部16に相当)、仮対応分類手段(例えば、
図1の仮対応分類部17に相当)、および照合手段(例えば、
図1の照合部18に相当)を備え、映像内の被写体の照合を行う被写体照合装置(例えば、
図1の被写体照合装置1に相当)における被写体照合方法であって、前記仮対応設定手段が、前記映像内に出現した被写体と、当該被写体が出現したタイミングよりも前に当該映像内から消失した被写体と、の仮対応を設定する第1のステップ(例えば、
図2のステップS8の処理に相当)と、前記仮対応分類手段が、前記仮対応設定手段により設定された仮対応を、前記映像内の被写体の位置情報を用いて複数のクラス(例えば、後述のL個のクラスに相当)に分類する第2のステップ(例えば、
図2のステップS9の処理に相当)と、前記照合手段が、前記仮対応分類手段による分類結果に基づいて、前記出現した被写体と、前記消失した被写体と、の照合を行う第3のステップ(例えば、
図2のステップS10の処理に相当)と、を備えることを特徴とする被写体照合方法を提案している。
【0026】
この発明によれば、映像内に出現した被写体と、この被写体が出現したタイミングよりも前にこの映像内から消失した被写体と、の仮対応を設定し、設定した仮対応について、この映像内の被写体の位置情報を用いて複数のクラスに分類し、分類結果に基づいてこれら被写体の照合を行うこととした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
【0027】
(8) 本発明は、仮対応設定手段(例えば、
図1の仮対応設定部16に相当)、仮対応分類手段(例えば、
図1の仮対応分類部17に相当)、および照合手段(例えば、
図1の照合部18に相当)を備え、映像内の被写体の照合を行う被写体照合装置(例えば、
図1の被写体照合装置1に相当)における被写体照合方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記仮対応設定手段が、前記映像内に出現した被写体と、当該被写体が出現したタイミングよりも前に当該映像内から消失した被写体と、の仮対応を設定する第1のステップ(例えば、
図2のステップS8の処理に相当)と、前記仮対応分類手段が、前記仮対応設定手段により設定された仮対応を、前記映像内の被写体の位置情報を用いて複数のクラス(例えば、後述のL個のクラスに相当)に分類する第2のステップ(例えば、
図2のステップS9の処理に相当)と、前記照合手段が、前記仮対応分類手段による分類結果に基づいて、前記出現した被写体と、前記消失した被写体と、の照合を行う第3のステップ(例えば、
図2のステップS10の処理に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0028】
この発明によれば、コンピュータを用いてプログラムを実行することで、映像内に出現した被写体と、この被写体が出現したタイミングよりも前にこの映像内から消失した被写体と、の仮対応を設定し、設定した仮対応について、この映像内の被写体の位置情報を用いて複数のクラスに分類し、分類結果に基づいてこれら被写体の照合を行うこととした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。