(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サッカリドがショ糖(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(果糖)、ラクトース、コーンシロップ固形物、またはこれらの組み合わせである、請求項1または2に記載の菓子製品。
【発明を実施するための形態】
【0016】
複数のフレーバー、複数の食感、またはこれらの組み合わせを与える複数の領域を有する菓子製品が、本願明細書に開示される。菓子製品は、少なくとも3領域:微粒子甘味料または液体領域を含む粉末領域;粉末領域/液体領域を少なくとも部分的に囲むチューイー菓子組成物の領域;チューイー菓子組成物の領域を少なくとも部分的に囲むコーティング組成物;を含む。当該領域の2以上は、フレーバーを含む。各領域のフレーバーは、同じであってもよいし異なっていてもよく、各領域は、他の領域と比べて異なる時間点、異なる期間、異なる強度、またはこれらの組み合わせを与える。さらに、各領域は異なる身体的感覚または食感を与える。
【0017】
食された時、菓子製品は、全咀嚼時間の間、消費者は複数の異なる味および食感を認識するフレーバー感覚プロファイルを示す。本願明細書で使用する場合、「フレーバー感覚」は、製品が消費された時、消費者により認識される、身体的感覚(すなわち、感覚、感触、食感)態様に任意に付随して起こるフレーバー知覚(すなわち、食味)態様を含む感覚的刺激を意味する。例えば、1つの実施形態において、消費者は、咀嚼する一時に第1のフレーバーに付随して起こる液体の口当たりである第1のフレーバー感覚を経験し、この第1のフレーバー感覚は、第2のフレーバー感覚が身体的感覚に付随して任意に起こるフレーバーに優位となり得るとの結論と成る。別の実施形態において、消費者は、咀嚼する一時に、液体の口当たり、よだれの出る感覚である第1のフレーバー感覚、およびさらに第1のフレーバーに付随して起こる第1のフレーバー感覚を経験する。
【0018】
当該菓子製品の消費の際に、粉末領域は、フレーバーが使用された場合、粉末領域に与えられるフレーバーと同時に認識される、流動性の感覚を与える。粉末領域は、よだれにさらされたとき、すばやく溶解し、微粒子物質の感覚ではなく、むしろ液体の感覚を消費者に与える。理論に縛られることを望まないが、菓子製品を咀嚼した際に、よだれおよび粉末は混ざり、低粘度および低表面張力の組み合わさった液体物質となり、当該液体物質は舌に広がり、非常に多くの舌の食味受容体に接触し、強いフレーバー感覚を与える。菓子製品は、すばやく溶液になり、これにより強い液体感覚を与える粉末領域に由来すると推定されるよだれの感覚も与える。
【0019】
本願明細書で使用する場合、用語「液体」は、室温および常圧で、簡単に流動しまたは流体特性を維持する組成物を言及する。用語「液体」は、溶液、懸濁液、エマルジョン、半固体、クリーム、ゲルなど、またはこれらの組み合わせを含んでよい。
【0020】
いくつかの実施形態において、第1のフレーバー感覚は、咀嚼時間の初期に粉末領域により与えられ、そして、ほとんどの得られた粉末領域が摂取された時、粉末が溶解し、舌および縁部に広がった時生じる。粉末領域が摂取された場合、その外層からフレーバーとして得られる第2のフレーバー感覚は、より優位に認識される。第2のフレーバー感覚は、全咀嚼時間の少なくとも50%続く。第1および第2のフレーバー感覚は、2つの異なるフルーツフレーバーまたはミントフレーバーのように異なる。別の実施形態において、第2のフレーバー感覚は、第1のフレーバー感覚と同じであるが強度で異なり得る(例えば、同じフルーツ香味料またはミント香味料であるが、異なる強度である)。
【0021】
1つの実施形態において、粉末領域は、非凝集性である。「非凝集性の粉末」は、水にさらされたとき、最初に凝集しない、迅速に溶解する粉末を意味する。非凝集性の粉末領域は、迅速に分散し、迅速に溶解する粉末であり、食されたとき、滑らかさを感じる(すなわち、ペーストのような感じがしない)。
【0022】
コーティング組成物は、チューイー菓子組成物の領域を少なくとも部分的に囲み、粉末領域は、チューイー菓子組成物の領域によって少なくとも部分的に取り囲まれている。コーティング組成物およびチューイー菓子組成物の領域は、破壊特性を示し、咀嚼行為は、外層の中心の継続するカプセル化よりむしろ中心の粉末を放出する結果となる。破壊特性は、食感分析器を用いて測定される。
【0023】
調整を必要とせず、包装され、製造されて直ぐに販売され得る菓子製品も本願明細書に開示される。得られる菓子製品は、消費者が一貫してバッチトゥーバッチである低品質な低品質のキャンディーであると受ける可能性を最小化し、これにより消費する経験地を増強する。チューイー菓子組成物は、そのような方法で製造され、菓子製品は製造後直ぐに消費の準備ができている。このことは、他のキャンディーが製造された時に存在する品質問題と在庫の問題を回避する。特に、製造中、チューイー菓子組成物の機械的撹拌を使用して組成物を初期の非晶組成物から実質的に結晶性の組成物に変化させる。このことは粒状の組成物を製造し、従って、菓子製品は、所望の柔らかい食感を有する製品を得るために調整工程(例えば、1〜3週間保持する工程)を必要としない。
【0024】
いくつかの実施形態において、チューイー菓子組成物の領域の量は、菓子製品の総重量に基づき、約50〜約85wt%、具体的には約60〜約75wt%、およびより具体的には、約65〜約70wt%である。
【0025】
いくつかの実施形態において、チューイー菓子組成物の領域の量は、菓子製品の総重量に基づき、約45〜約85wt%、具体的には約55〜約70wt%、およびより具体的には、約60〜約65wt%である。
【0026】
いくつかの実施形態において、粉末領域の量は、菓子製品の総重量に基づき、約5〜約20wt%、具体的には約7.5〜約17.5wt%、およびより具体的には、約10〜約15wt%である。
【0027】
いくつかの実施形態において、コーティング組成物の量は、菓子製品の総重量に基づき、約10〜約30wt%、具体的には約15〜約25wt%、およびより具体的には、約17〜約22wt%である。いくつかの実施形態において、コーティング組成物の量は、菓子製品の総重量に基づき、約10〜約40wt%、具体的には約15〜約35wt%、およびより具体的には、約20〜約30wt%である。コーティング組成物は、ソフトパンニングコーティング、ハードパンニングコーティング、またはその2つの組み合わせであり得る。ソフトパンニングコーティングは、チューイー菓子組成物の領域とハードパンニングコーティングとの中間層であり得る。コーティング組成物がソフトパンニングコーティングおよびハードパンニングコーティングの組み合わせであるとき、2タイプのコーティングの重量比は、ソフトパンニングコーティング:ハードパンニングコーティングが約10:90〜約90:10であり得、具体的には約20:80〜約80:20、より具体的には約30:70〜約70:30、さらにより具体的には約40:60〜約60:40、およびもっとより具体的には約45:55〜約55:45であり得る。
【0028】
いくつかの実施形態において、チューイー菓子組成物の領域:粉末領域:コーティング組成物の重量比は、約45:20:35〜約85:5:10である。他の実施形態において、チューイー菓子組成物の領域:粉末領域:コーティング組成物の重量比は、約55:15:30〜約75:5:20である。さらなる他の実施形態において、チューイー菓子組成物の領域:粉末領域:コーティング組成物の重量比は、約60:15:25〜約70:10:20である。
【0029】
(粉末領域)
いくつかの実施形態において、菓子製品は、粉末領域を含む。粉末領域は、微粒子甘味料が糖類ポリオール、サッカリドまたはこれらの組み合わせである微粒子甘味料を含む。粉末領域は、香味料、感覚剤、食用酸またはそれらの塩、高甘味度甘味料、加工助剤、フレーバー調節因子、または増強剤、機能性成分、またはこれらの組み合わせを、任意でさらに含んでよい。
【0030】
1つの実施形態において、粉末領域は、微粒子甘味料(例えば、サッカリド)、および香味料を含む。別の実施形態において、粉末領域は、微粒子甘味料(例えば、サッカリド)、香味料、および食用酸を含む。
【0031】
粉末領域の微粒子甘味料は、約250μm以下、より具体的には約200μm以下、さらにより具体的には約175〜約200μmおよびさらにより具体的には約175〜約190μmの粒径D(v,0.5)を有している。D(v,0.5)は、メジアン粒径(すなわち、およそ50%の粒子が小さく、50%の粒子が大きい、数値)である。例となる粒径の測定方法は、レーザ回折式粒度分布測定を用いた粒度分布測定装置の使用を含む。
【0032】
粉末領域において使用するためのサッカリド類の例は、これらに限定されないが、例えば、ショ糖(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(果糖)、ラクトース、コーンシロップ固形物、またはこれらの組み合わせの単糖類、二糖類および多糖類を含む。
【0033】
粉末領域の微粒子甘味料は、エリスリトール、ガラクチトール、水素化されたイソマルチュロース(イソマルト)、水素化デンプン加水分解物、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、ポリグリシトール、ソルビトール、キシリトール、またはこれらの組み合わせである糖類ポリオールであり得る。具体的な糖類ポリオールは、イソマルト、エリスリトール、キシリトール、またはこれらの組み合わせであり;より具体的にはイソマルト、エリスリトール、またはこれらの組み合わせである。
【0034】
粉末領域に使用されるイソマルトは、1,6−GPS(6−O−α−D−グルコピラノシル−D−ソルビトール)と1,1−GPM(1−O−α−D−グルコピラノシル−D−マンニトール)の任意の割合であり得、例えば、乾燥物質のwt%に基づき、1〜99wt%の1,1−GPMに対し、99〜1%の1,6−GPSの混合物であり得る。1つの例となるイソマルトは、1,6−GPSと1,1−GPMの等モル量またはほぼ等モル量の混合物であるイソマルトSTであってよい。別の実施形態において、イソマルトは、乾燥物質のwt%に基づき、43〜57%の1,6−GPSと57〜43%の1,1−GPMの混合物、具体的には1:1の等モル量の混合物であってよい。
【0035】
別の実施形態において、イソマルトは、1,6−GPSの豊富な混合物、1,1−GPMの豊富な混合物、またはさらに1,1−GPS(1−O−α−D−グルコピラノシル−D−ソルビトール)を含む1,1−GPMと1,6−GPS含有混合物であってよい。1つの実施形態において、イソマルトGSは、乾燥物質のwt%に基づき、71〜79%の1,6−GPSと21〜29%の1,1−GPMの割合、具体的には、75%の1,6−GPSと25%の1,1−GPMの割合にある1,6−GPSと1,1−GPMの混合物である。
【0036】
1つの実施形態において、1,1−GPM−の豊富な混合物は、1,1−GPMおよび1,6−GPSを含む混合物であって、当該混合物は、乾燥物質に基づき57〜99wt%以上の1,1−GPMおよび43〜1wt%未満の1,6−GPSを含む。別の実施形態において、1,6−GPS−の豊富な混合物は、1,1−GPMおよび1,6−GPSを含む混合物であって、乾燥物質のwt%に基づき、1,1−GPMの量が43〜1wt%未満でありおよび1,6−GPSの量が57〜99wt%超である。
【0037】
粉末領域は、粉末領域の総重量に基づき、約85〜約100wt%、具体的には約90〜約98wt%、およびより具体的には約93〜約95wt%の微粒子甘味料を含む。
【0038】
1つの実施形態において、粉末領域に使用されるイソマルトは、約100μm未満、具体的には約50μm未満の粒径を有する。本願明細書に記載される粒径は、走査型電子顕微鏡法(SEM)または他の光学的もしくはスクリーニング(例えばふるい)技術(例えばコールター・カウンターを使用するもの)によって測定される。
【0039】
使用される例となる香味料(フレーバー、着香剤)は、当該技術分野で公知の人工または天然のフレーバーを含み、例えば合成フレーバー油、天然のフレーバー物質および/または油、オレオレジン、植物、葉、花、果実など由来のエキス、またはこれらの組み合わせが挙げられる。限定しない代表的なフレーバーとしては、スペアミント油、シナモン油、ウィンターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ニクズクの油、オールスパイス、セージの油、メース、クヘントウの油、ケイヒ油、および柑橘油(レモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、バニラを含む)、フルーツエッセンス(リンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤ、ハチミツレモンを含む)などの油など、またはこれらの組み合わせを含む。特定の香味料は、ミント類(例えば、ペパーミント、スペアミント)、人工バニラ、シナモン誘導体、および種々のフルーツフレーバーである。
【0040】
他の種類の香味料は、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p−メチルアミソール、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、アニスアルデヒド(カンゾウ、アニス)、ケイ皮酸アルデヒド(シナモン)、シトラール(すなわち、α−シトラール(レモン、ライム))、ネラール(すなわち、β−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム))、ヘリオトロープ(すなわち、ピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、α−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーなフルーツ様のフレーバー)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(変性、多くの種類)、デカナール(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−8(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−9(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−12(シトラスフルーツ)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリーフルーツ))、ヘキセナール(すなわち、trans−2−ヘキセナール(ベリーフルーツ)、トリルアルデヒド(サクランボ、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ))、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、すなわち、メロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(緑色フルーツ)、および2−ドデセナール(シトラス、マンダリン)などの種々のアルデヒドおよびエステルを含む。
【0041】
液体または固体形態で使用されうる香味料は、具体的には粉末領域において使用するための固体形態である。固体(乾燥)形態で使用される場合、油を噴霧乾燥するなどの適切な乾燥手段を使用することができる。あるいは、この香味料は、当該技術分野で公知の手段によって、例えばセルロース、デンプン、砂糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどの水溶性物質へと封入され、吸収されうる。いくつかの実施形態において、香味料は、フレーバーの初期噴出またはフレーバーの長期の感覚を提供するのに有効な物理的形態で使用されうる。
【0042】
例となる感覚剤は、冷感剤、温感剤、刺激剤、発泡剤、およびこれらの組み合わせを含む。冷感剤は、口腔中で、鼻腔の中で、または皮膚上で冷却または元気回復効果をもたらす添加物である。例えば、とりわけ有用な冷感剤として、メンタン、メントン、ケタール、メントンケタール、メントングリセロールケタール、置換p−メンタン、非環状カルボキシアミド、グルタル酸モノメンチル、置換シクロヘキサンアミド、置換シクロヘキサンカルボキシアミド、置換尿素およびスルホンアミド、置換メンタノール、p−メンタンのヒドロキシメチルおよびヒドロキシメチル誘導体、2−メルカプト−シクロ−デカノン、2〜6個の炭素原子を有するヒドロキシカルボン酸、シクロヘキサンアミド、酢酸メンチル、サリチル酸メンチル、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド(WS−23)、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキシアミド(WS−3)、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル(WS5)、およびErmanらに対する米国特許第7,189760号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示されるN−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンの実質的に純粋なエチルエステル、イソプレゴール、メンチルオキシプロパンジオール、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(l−メントキシ)−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、p−メンタン−2,3−ジオール、p−メンタン−3,8−ジオール、6−イソプロピル−9−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−メタノール、コハク酸メンチルおよびそのアルカリ土類金属塩、トリメチルシクロヘキサノール、N−エチル−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボキシアミド、和種はっか油、ペパーミント油、3−(l−メントキシ)エタン−1−オール、3−(l−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(l−メントキシ)ブタン−1−オール、1−メンチル酢酸N−エチルアミド、l−メンチル−4−ヒドロキシペンタノエート、3−ヒドロキシ酪酸l−メンチル、N,2,3−トリメチル−2−(1−メチルエチル)−ブタンアミド、n−エチル−t−2−c−6−ノナジエンアミド、N,N−ジメチルメンチルスクシンアミド、置換p−メンタン、置換p−メンタン−カルボキシアミド、2−イソプロパニル−5−メチルシクロヘキサノール(久光製薬株式会社製、以下「イソプレゴール」);メントングリセロールケタール(FEMA3807、商品名FRESCOLAT(登録商標)タイプMGA);3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(Takasago製、FEMA3784);および乳酸メンチル;(Haarman&Reimer製、FEMA3748、商品名FRESCOLAT(登録商標)タイプML)、WS−30、WS−14、ユーカリエキス(p−メンタ−3,8−ジオール)、メントール(その天然もしくは合成の誘導体)、メントールPGカーボネート、メントールEGカーボネート、メントールグリセリルエーテル、N−tertブチル−p−メンタン−3−カルボキシアミド、p−メンタン−3−カルボン酸グリセロールエステル、メチル−2−イソプロピル−ビシクロ(2.2.1)、ヘプタン−2−カルボキシアミド;メントールメチルエーテル、メンチルピロリドンカルボキシレート;2,5−ジメチル−4−(1−ピロリジニル)−3(2H)−フラノン;環状α−ケトエナミン、3−メチル−2−(1−ピロリジニル)−2−シクロペンテン−1−オンおよび5−メチル−2−(1−ピロリジニル)−2−シクロペンテン−1−オンを含めたシクロペンテン類などのシクロテン誘導体、次式の化合物:
【化1】
(式中、BはH、CH
3、C
2H
5、OCH
3、OC
2H
5およびOHから選択され;Aは式−CO−Dの部分であり、式中、Dは以下の部分:(i)−NR
1R
2(式中、R
1およびR
2は独立に、HおよびC
1−C
8の直鎖または分枝鎖の脂肪族、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、芳香環を含む脂肪族およびシクロアルキル基から選択されるか、またはR1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒に任意に置換された5員もしくは6員の複素環式環の一部を形成する);(ii)−NHCH
2COOCH
2CH
3、−NHCH
2CONH
2、−NHCH
2CH
2OCH
3、−NHCH
2CH
2OH、−NHCH
2CH(OH)CH
2OH、ならびに(iii)とりわけ、Bellらの国際公開第2006/125334号パンフレットに開示される以下の基からなる群から選択される部分(参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)
【化2】
からなる群から選択される部分、から選択される)が挙げられる。他の化合物としては、Hofmannらに対する米国特許第6,592,884号(これを、参照によりその全体を本願明細書に援用したものとする)に開示されるα−ケトエナミンが挙げられる。これらのおよび他の適切な冷感剤は、以下の米国特許(それらのすべては、参照によりその全体を援用したものとする)にさらに記載されている:米国特許第4,230,688号;同第4,032,661号;同第4,459,425号;同第4,178,459号;同第4,296,255号;同第4,136,163号;同第5,009,893号;同第5,266,592号;同第5,698,181号;同第6,277,385号;同第6,627,233号;同第7,030,273号。さらに他の適切な冷感剤は、以下の米国特許出願公開公報(それらのすべては、参照によりその全体を援用したものとする)にさらに記載されている:米国特許出願公開第2005/0222256号;同第2005/0265930号。
【0043】
温感成分は、使用者に温感の感覚信号を与えることが知られている多種多様な化合物から選択することができる。これらの化合物は、特に口腔内で暖かみを認知する感覚を与え、フレーバー、甘味料、およびその他の感覚受容性成分の知覚を増強することが多い。有用な温感化合物としては、高砂香味料工業株式会社(日本、東京)より供給されるバニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000)や、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンゲロール、ショウガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソ−アミルアルコール、ベンジルアルコール、グリセリン、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0044】
いくつかの実施形態において、刺激剤は、使用者に刺激、刺痛または麻痺する知覚をもたらすのに用いられてもよい。刺激剤としては、限定しないが:有効成分がスピラントールであるジャンブーオレオレジンまたはパラクレス(Spilanthes sp.);サンショオール−I、サンショオール−IIおよびサンショーアミドとして知られる成分を含有するサンショウエキス(Zanthoxylum peperitum);ペリラルチン;4−(l−メントキシメチル)−2−フェニル−1,3−ジオキソラン;カビシンおよびピペリンの有効成分を含有する黒コショウエキス(piper nigrum);エキナセアエキス;キタサンショウ(Northern PricklyAsh)エキス;trans−ペリトリン、および赤コショウオレオレジンが挙げられる。いくつかの実施形態において、ジャンブーまたはサンショオールなどの物質から抽出したアルキルアミドが含まれていてもよい。さらに、いくつかの実施形態において、感覚は発泡に起因して生み出すことができる。このような発泡性は、アルカリ性物質を酸性物質と合わせることによって生み出され、それらの物質のいずれか、またはその両方は封入されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルカリ性物質として、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸水素塩およびそれらの混合物を挙げることができる。いくつかの実施形態において、酸性物質として、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸およびそれらの組み合わせを挙げることができる。「刺激」型感覚剤の例としては、米国特許第6,780,443号、同第6,159,509号、同第5,545,424号、および同第5,407,665号に開示されるものが挙げられ、それらの特許文献の内容全体は、本願に引用して援用する。
【0045】
例となる食用酸および食用酸の塩は、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、およびそれらのアルカリ金属塩(例えば、クエン酸ナトリウム二水和物)、またはこれらの組み合わせを含む。
【0046】
本願明細書で使用する場合の「高甘味度甘味料」は、スクロースの甘味よりも大きい甘味を有する物質を意味する。いくつかの実施形態において、高甘味度甘味料は、重量基準で砂糖(スクロース)の少なくとも100倍の甘味、具体的には重量基準で砂糖の少なくとも500倍の甘味を有する。1つの実施形態において、この高甘味度甘味料は、重量基準で砂糖の少なくとも1,000倍の甘味、より具体的には重量基準で少なくとも5,000倍の甘味である。この高甘味度甘味料は、水溶性の甘味料、水溶性の水可溶性人工甘味料、天然由来の水溶性甘味料から誘導される水溶性甘味料、ジペプチド系甘味料、およびタンパク質系甘味料を含めた広い範囲の物質から選択することができる。1以上の甘味料または前述の種類の甘味料のうちの1以上を含む組み合わせを使用することができる。特定の甘味料に限定されないが、代表的なカテゴリーおよび例としては、以下のものが挙げられる:ジヒドロカルコン、モネリン、ステビオシド、レバウディオシド(rebaudioside)、グリチルリジン、ジヒドロフラベノール、モナチン、ならびにL−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミドで、米国特許第4,619,834号に開示のものなど、ならびにこれらの組み合わせなどの水溶性甘味剤;可溶性サッカリン塩、すなわちナトリウムサッカリン塩またはカルシウムサッカリン塩、シクラメート塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム塩、アンモニウム塩またはカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(アセスルファム−K)などのアセスルファム塩、サッカリンの遊離酸型、およびこれらの混合物などの水溶性人工甘味料;L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)、および米国特許第3,492,131号に記載の物質、L−α−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリテーム)、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリンおよびL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン;L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニン、ネオテーム、およびこれらの組み合わせなどのL−アスパラギン酸由来甘味料などのジペプチド系甘味料;レバウディオシド(レバウディオシドAなどを含む)などのステビオールグリコシドなどの(これらに限定されない)ステビオシドおよびステビア由来の化合物、イソ−モグロシドVなどの羅漢果(lo han quo)および羅漢果由来の化合物、普通の砂糖(ショ糖、スクロース)の塩素化誘導体、例えば、スクラロースの品名で知られている、例えばクロロデオキシスクロースまたはクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体などといったクロロデオキシ糖誘導体などの天然由来の水溶性甘味料から誘導される水溶性甘味料;クロロデオキシスクロースおよびクロロデオキシガラクトスクロース誘導体の例として、限定しないが、以下のものが挙げられる:1−クロロ−1’−デオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−α−D−フルクトフラノシド、または4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’−ジクロロ−1’,6’−ジデオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース;6,1’,6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクト−ピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または4,6,1’,6’−テトラクロロ−4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクト−スクロース;4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース、ならびにこれらの混合物;タウマッコスダニエリ(thaumaoccous danielli)、タリンまたはこれらの組み合わせなどのタンパク質系甘味料;ならびにアミノ酸系甘味料。
【0047】
これらの高甘味度甘味料は、例えば当該技術分野で周知のものなど様々な異なる物理的形態で用いて、甘味の初期噴出および/または甘味の感覚の長期化を提供するようにしてよい。限定しないが、このような物理的形態には、遊離型、(例えば、スプレードライ型、粉末型)、ビーズ型、封入型、およびこれらの組み合わせが含まれる。
【0048】
粉末領域において使用するための例となる加工助剤は、リン酸三カルシウム、二酸化ケイ素、タルク、デンプン、またはこれらの組み合わせを含む。
【0049】
加工助剤は、粉末領域の総重量に基づき約0.1〜約3wt%、具体的には約0.5〜約2wt%、より具体的には約0.8〜約1.5wt%の量で粉末領域内に存在してよい。
【0050】
甘味は、フレーバー調節物質もしくはフレーバー増強剤および/または香味料から、ならびに甘味料に由来することができる。フレーバー増強剤は、フレーバー増強剤自身の特徴的な食味または芳香知覚を導入することなく、もとの物質の食味または芳香知覚を増感、補完、改変または増進する物質からなることができる。フレーバー調節物質は、別の成分の特徴を補うかまたは打ち消すそれ自身の特徴を与えることができる。いくつかの実施形態において、フレーバー調節物質またはフレーバー増強剤は、フレーバー、甘味、酸味、旨み、コクみ、塩味およびこれらの組み合わせの知覚を増感、補完、改変または増進するように設計され、含まれてもよい。従って、フレーバー調節物質またはフレーバー増強剤の添加によって食品の食味全体に影響を及ぼすことができる。例えば、フレーバーは、バニラ、バニリン、エチルマルトール、フルフラール、プロピオン酸エチル、ラクトン、およびこれらの組み合わせなどのフレーバー調節物質またはフレーバー増強剤を含めることによって、さらなる甘い香気を有するように配合することができる。
【0051】
例示となるフレーバー調節物質またはフレーバー増強剤は、グリチルリジン酸モノアンモニウム、甘草グリチルリジン酸、シトラスアウランチウム、アラピリダイン(alapyridaine)、アラピリダイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール)分子内塩、ミラクリン、クルクリン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、シナリン、グルピリデイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、ネオテーム、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、タガトース、トレハロース、マルトール、エチルマルトール、バニラエキス、バニラオレオレジン、バニリン、甜菜エキス(アルコール抽出液)、サトウキビ葉エッセンス(アルコール抽出液)、G−タンパク質共役型受容体(T2RおよびT1R)に反応する化合物、およびこれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態において、糖酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸水素ナトリウム、およびこれらの組み合わせが使用される。他の実施形態において、グルタミン酸一ナトリウム、グルタミン酸一カリウムなどのグルタミン酸塩、加水分解植物性タンパク質、加水分解動物性タンパク質、酵母エキス、およびこれらの組み合わせが含まれる。さらなる例としては、アデノシン一リン酸(AMP)、グルタチオン、およびイノシン一リン酸、イノシン酸二ナトリウム、キサントシン一リン酸、グアニル酸一リン酸などのヌクレオチド、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。コクみを付与するフレーバー増強剤組成物のさらなる例は、Kurodaらの米国特許第5,679,397号に含まれている。
【0052】
本発明で使用されるフレーバー調節物質、フレーバー増強剤、および香味料の量は、最終の食品製品組成物の種類、個々のフレーバー、用いられる菓子ベース、および所望のフレーバーの強さなどの要因によって決められる好みの問題としてよい。従って、フレーバー物質の量は、最終生成物において所望の結果を得るために変えてよく、そのような変更は、過度の実験の必要性がなく、当業者の能力の範囲内である。
【0053】
粉末領域において使用するための機能性成分の例は、呼気清涼化剤、歯科ケア成分、活性物、薬草、発泡システム、食欲抑制薬、ビタミン、微量栄養素、口内湿潤化成分、咽頭ケア成分、活力増強剤、集中力増強剤、またはこれらの組み合わせなどを含む。
【0054】
(液体領域)
いくつかの実施形態において、菓子製品は、液体領域を含む。液体領域は、糖類ポリオール、サッカリドまたはこれらの組み合わせである甘味料を含み得る。液体領域は、任意にさらに液体形状中の領域を維持する追加成分(例えば、結晶化阻害剤(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、など))を含む。液体領域の他の任意の成分は、脂肪、香味料、感覚剤、食用酸またはそれらの塩、高甘味度甘味料、フレーバー調節因子または増強剤、機能性成分、親水コロイド、またはこれらの組み合わせを含む。
【0055】
液体領域において使用するための甘味料の例は、上記されているもの、具体的にはコーンシロップ、砂糖シロップ、デキストロースシロップ、ポリデキストロースシロップ、高フルクトースコーンシロップ、転化糖シロップ、フラクトオリゴ糖シロップ、ソルビトールシロップ、水素化デンプン加水分解物シロップ、マルチトールシロップ、ポリグリシトールシロップ、またはこれらの組み合わせを含む。
【0056】
(チューイー菓子組成物の領域)
チューイー菓子組成物の領域は、バルク甘味料、脂肪/油、乳化剤、親水コロイド、および水を含む。チューイー菓子組成物の領域は、任意にさらに香味料、感覚剤、食用酸またはそれらの塩、高甘味度甘味料、着色剤、フレーバー調節因子または増強剤、機能性成分、またはこれらの組み合わせを含む。
【0057】
チューイー菓子組成物の領域において使用するためのバルク甘味料は、糖甘味料、シュガーレス甘味料、またはこれらの組み合わせを含み得る。糖甘味料は、一般にサッカリド類を含む。好適な糖甘味料は、スクロース(砂糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(果糖)、ラクトース、転化糖、フラクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解したデンプン、コーンシロップ固形物(高フルクトースコーンシロップなど)、またはこれらの甘味料のうちの少なくとも1つを含む組み合わせなどの(これらに限定されない)単糖類、二糖類および多糖類を含む。
【0058】
シュガーレス甘味料は、例えば、エリスリトール、ガラクチトール、水素化されたイソマルチュロース(イソマルト)、水素化デンプン加水分解物、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、ポリグリシトール、ソルビトール、キシリトール、またはこれらの組み合わせのような糖類ポリオールであり得る。
【0059】
チューイー菓子組成物の領域に使用されるイソマルトは、1,6−GPS(6−O−α−D−グルコピラノシル−D−ソルビトール)および1,1−GPM(1−O−α−D−グルコピラノシル−D−マンニトール)を任意の割合で有し、例えば、乾燥物質のwt%に基づき99〜1%の1,6−GPSと1〜99wt%の1,1−GPMとの混合物である。イソマルトの1例は、1,6−GPS および1,1−GPMの等モル量またはほぼ等モル量の混合物であるイソマルトSTであってよい。別の実施形態において、イソマルトは、乾燥物質のwt%に基づき、43〜57%の1,6−GPSおよび57〜43%の1,1−GPMの混合物、具体的には1:1の等モル量の混合物である。
【0060】
別の実施形態において、イソマルトは、1,6−GPS−の豊富な混合物、1,1−GPM−の豊富な混合物、または1,1−GPS(1−O−α−D−グルコピラノシル−D−ソルビトール)をさらに含む1,1−GPMおよび1,6−GPSであってよい。1つの実施形態において、イソマルトGSは、乾燥物質のwt%に基づき、71〜79%の1,6−GPSおよび21〜29%の1,1−GPMの混合物、具体的には75%の1,6−GPSおよび25%の1,1−GPMである。
【0061】
1つの実施形態において、1,1−GPM−の豊富な混合物は、1,1−GPMおよび1,6−GPSを含む混合物であり、当該混合物は、乾燥物質に基づき、57〜99wt%超の1,1−GPMおよび43〜1wt%未満の1,6−GPSを含む。別の実施形態において、1,6−GPS−の豊富な混合物は、1,1−GPMおよび1,6−GPSを含む混合物であり、乾燥物質のwt%に基づき、1,1−GPMの量は、43〜1%未満であり、1,6−GPSの量は、57〜99wt%超である。
【0062】
1つの実施形態において、チューイー菓子組成物の領域に使用されるイソマルトの一部は、約100μm未満、具体的には約50μm未満の粒径を有するイソマルトGSおよびイソマルトSTの組み合わせである。
【0063】
バルク甘味料は、チューイー菓子組成物の領域に、チューイー菓子組成物の領域の総重量に基づき、約65〜約92wt%の量、具体的には約70〜約85wt%、さらにより具体的には約75〜約80wt%で存在し得る。
【0064】
1つの実施形態において、チューイー菓子組成物の領域のバルク甘味料は、イソマルト、マルチトール、シロップ、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される糖類ポリオールである。さらなる実施形態において、バルク甘味料は、イソマルトシロップ:マルチトールシロップを約1:1〜約1.8:1、具体的には約1.1:1〜約1.6:1、より具体的には約1.3:1〜約1.4:1の割合で含む。
【0065】
チューイー菓子組成物の領域において使用するための脂肪の例は、植物由来の脂肪、動物由来の脂肪、またはこれらの組み合わせを含む。好適な植物性脂肪は、大豆、綿実、トウモロコシ、アーモンド、落花生、ヒマワリ、菜種、オリーブ、ヤシ、パーム核、イリペ、シアバターノキ、ココナツ、ココア、カカオバター、またはこれらの組み合わせを包含しうる。上述の植物性脂肪は、要望通り様々な程度まで水素化されうる。好適な動物性脂肪は、乳製品脂肪(例えば、乳脂肪およびバター)を含む。本願明細書で使用する場合、用語「脂肪」は、任意の脂肪物質を言及し、固体または液体であり得る。
【0066】
脂肪は、チューイー菓子組成物の領域に、チューイー菓子組成物の領域の総重量に基づき、約1〜約7wt%、具体的には約2〜約6wt%、より具体的には約3〜約5wt%の量で存在しうる。
【0067】
チューイー菓子組成物の領域において使用するための好適な乳化剤は、蒸留されたモノグリセリド、レシチン、モノグリセリドおよびジグリセリドの酢酸エステル、モノグリセリドおよびジグリセリドのクエン酸エステル、モノグリセリドおよびジグリセリドの乳酸エステル、脂肪酸のモノグリセリドおよびジグリセリド、ポリグリセロールエステル、ceteareth−20、ポリリシノール酸ポリグリセロール、脂肪酸のプロピレングリコールエステル、ラウリン酸ポリグリセリル、グリセリルココエート、アラビアガム、アカシアガム、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カルシウム、モノグリセリドおよびジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル、トリカプリル酸−カプリン酸グリセリル/中鎖トリグリセリド、ジオレイン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、脂肪酸のグリセリルラクトエステル、グリセリルラクトパルミテート(glyceryl lacto palmitate)、ステアリン酸グリセリル(モノステアリン酸グリセリル)、ラウリン酸グリセリル、ジラウリン酸グリセリル、モノリシノール酸グリセリル、モノステアリン酸トリグリセリル、ジステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、ジパルミチン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、ヘキサオレイン酸ポリグリセリル10、中鎖トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、モノステアリン酸プロピレングリコール、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポリソルベート65、ジステアリン酸ヘキシルグルセリル、モノステアリン酸トリグリセリル、トゥイーン類、スパン類、ステアロイル乳酸塩、ステアロイル−2−乳酸カルシウム、ステアロイル−2−乳酸ナトリウムレシチン、アンモニウムホスファチド(ammonium phosphatide)、脂肪酸のスクロースエステル、スクログリセリド(sucroglyceride)、脂肪酸のプロパン−1,2−ジオールエステル、およびこれらの組み合わせを含む。
【0068】
1つの実施形態において、チューイー菓子組成物の領域の乳化剤は、レシチン、グリセリルモノステアレート、またはこれらの組み合わせである。
【0069】
乳化剤は、チューイー菓子組成物の領域に、チューイー菓子組成物の領域の総重量に基づき、約0.01〜約5wt%、具体的には約0.1〜約3wt%、より具体的には約0.2〜約1wt%の量で存在しうる。
【0070】
親水コロイド材は、植物滲出液、種子菓子、および海藻エキスなどの天然由来の材料を含むことができ、またはそれらは、セルロース、デンプン、または天然菓子誘導体などの化学的に変性された物質であることができる。いくつかの実施形態において、親水コロイド材料は、ペクチン、アラビアガム、アカシアガム、アルギン酸塩もしくはアルギン酸エステル、寒天、カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、ジェランガム、ガラクトマンナン、トラガントガム、カラヤガム、カードラン、コンニャク、キトサン、キシログルカン、ベータグルカン、フルセララン、ガッティガム、タマリン、細菌ガム、およびそれらの組み合わせを含むことができる。変性天然ガムは、プロピレングリコールアルギネート、カルボキシメチルローカストビーンガム、低メトキシルペクチン、およびそれらの組み合わせなどを含む。変性セルロースは、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPCM)、またはヒドロキシプロピルセルロース(MPC)、およびそれらの組み合わせなどを含むことができる。1つの実施形態において、親水コロイドはゼラチンである。
【0071】
チューイー菓子組成物の領域は、チューイー菓子組成物の領域の総重量に基づき、親水コロイドを約0.01〜約5wt%、具体的には約0.1〜約2wt%、より具体的には約0.8〜約1.5wt%の量を含み得る。
【0072】
製造後のチューイー菓子組成物の領域は、チューイー菓子組成物の領域の総重量に基づき、約5.5〜約6.5wt%の含水量である。
【0073】
チューイー菓子組成物の領域において使用するための食用酸および食用酸の塩の例は、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、およびそれらのアルカリ金属塩(例えば、クエン酸ナトリウム二水和物)、ならびにこれらの組み合わせを含む。
【0074】
チューイー菓子組成物の領域は、粉末領域として上述された高甘味度甘味料をさらに含んでよい。チューイー菓子組成物の領域において使用するための具体的な高甘味度甘味料は、アスパルテーム,、ネオテーム、スクラロース、モナチン、アセスルファムカリウム、高甘味度甘味料の封入された形状、またはこれらの組み合わせを含む。
【0075】
チューイー菓子組成物の領域は、冷感剤、温感剤、刺激剤、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される感覚剤をさらに含んでいてよい。チューイー菓子組成物の領域において使用するための感覚剤の例は、粉末領域において使用するための上述されたものを含む。
【0076】
チューイー菓子組成物の領域に存在している食用酸、フレーバー、感覚剤、またはこれらの組み合わせの量は、チューイー菓子組成物の領域の総重量に基づき、最大約5.0wt%、具体的には約1.0〜約4.0wt%、より具体的には約2.0〜約3.0wt%であり得る。
【0077】
チューイー菓子組成物の領域は、さらに、例えば、呼気清涼化剤、歯科ケア成分、活性物、薬草、発泡システム、食欲抑制薬、ビタミン、微量栄養素、口内湿潤化成分、咽頭ケア成分、活力増強剤、集中力増強剤、またはこれらの組み合わせなどの機能性成分を含み得る。
【0078】
着色剤は、当該菓子組成物に対して所望の色を生成するのに有効な量で使用することができる。適切な着色剤としては、チューイー菓子組成物の領域の総重量に基づき、約6%(重量/重量)までの量で組み込むことができる色素が挙げられる。例えば、二酸化チタンは、チューイー菓子組成物の領域の総重量に基づき、約2%(重量/重量)まで、具体的には約1wt%(重量/重量)未満の量で組み込むことができる。適切な着色剤としては、食品、薬物、および化粧品用途に適した天然食品着色料および色素も挙げられる。適切な着色料としては、アナットーエキス、(E160b)、ビキシン、ノルビキシン、アスタキサンチン、脱水ビート(ビート粉末)、赤色ビート根/ベタニン(E162)、ウルトラマリンブルー、カンタキサンチン(E161g)、クリプトキサンチン(E161c)、ルビキサンチン(E161d)、ビオランキサンチン(E161e)、ロドキサンチン(E161f)、キャラメル(E150(a−d))、β−アポ−8’−カロテナール(E160e)、β−カロチン(E160a)、αカロチン、γカロチン、β−アポ−8−カロテナールのエチルエステル(E160f)、フラボキサンチン(E161a)、ルテイン(E161b)、コチニールエキス(E120);カルミン(E132)、カルモイシン/アゾルビン(E122)、ナトリウム銅クロロフィリン(E141)、クロロフィル(E140)、焼成し部分的に脱脂し加熱調理した綿実小麦粉、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、ブドウ色エキス、ブドウ果皮エキス(エノシアニナ)、アントシアニン(E163)、ヘマトコッカスアルガエ(haematococcusAlgae)粗粉、合成鉄酸化物、鉄酸化物及び水酸化物(E172)、フルーツジュース、野菜ジュース、乾燥藻類粗粉、マンジュギク(Aztec marigold)粗粉及びエキス、キャロット油、トウモロコシ胚乳油、パプリカ、パプリカオレオレジン、パフィア(phaffia)酵母、リボフラビン(E101)、サフラン、二酸化チタン、ウコン(E100)、ウコンオレオレジン、アマランサス(E123)、カプサンチン/カプソルビン(E160c)、リコピン(E160d)、FD&Cブルー#1、FD&Cブルー#2、FD&Cグリーン#3、FD&Cレッド#3、FD&Cレッド#40、FD&Cイエロー#5及びFD&Cイエロー#6、タートラジン(E102)、キノリンイエロー(E104)、サンセットイエロー(E110)、紅色(E124)、エリスロシン(E127)、パテントブルーV(E131)、二酸化チタン(E171)、アルミニウム(E173)、銀(E174)、金(E175)、顔料ルビン/リソールルビンBK(E180)、炭酸カルシウム(E170)、カーボンブラック(E153)、ブラックPN/ブリリアントブラックBN(E151)、グリーンS/酸ブリリアントグリーンBS(E142)、及びそれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態において、認定着色料はFD&Cアルミニウムレーキまたはこれらの組み合わせを含むことができる。FD&C着色料、およびそれらの対応する化学構造の全ての完全な詳説は、Kirk−Othmer Encyclopedia ofChemical Technology、第4版、第1巻、492〜494頁に見出すことができ、この本文を本願明細書に引用して援用する。
【0079】
着色剤は、菓子の中へと組み込まれ得る食品等級のグリッターも含み得る。この食用のグリッターは、食品等級の着色料、および糖類、糖類ポリオール、二糖、多糖、親水コロイド物質などの担体、またはこれらの組み合わせを含み得る。例示となるグリッターは、コネティカット州、ウエストヘヴンのWatson Inc.製の市販のEdible Glitter(商標)を含む。
【0080】
この着色剤は、任意に二酸化チタン、酸化鉄などでコーティングされたマイカから調製される食品等級の真珠光沢のある色素を挙げることができる。
【0081】
チューイー菓子組成物は、咀嚼した際に、中心に充満した粉末の迅速な放出を可能とする特別な食感を有する。食感は、製品が第1の咬合で半分に欠け、または割れて唾液にさらさせる。食感が柔らか過ぎるとき、粉末は、チューイー菓子組成物に捕獲される。チューイー菓子組成物が硬過ぎるとき、不快な咀嚼心地を与える。チューイー菓子組成物の領域は、食感分析器で測定して約8〜約20N/m
2、具体的には約10〜約18N/m
2、およびさらにより具体的には約14〜約15N/m
2の硬度を有し得る。
【0082】
(外部コーティング)
菓子製品の外部は、ハードパンニングコーティング、ソフトパンニングコーティング、またはこれらの組み合わせであり得る。1つの実施形態において、菓子製品は、チューイー菓子組成物の領域およびハードコーティングの間の中間層にソフトパンニングコーティングを有し得る。
【0083】
本願明細書で使用する場合、「ソフトパンニングされた」コーティングは、官能検査方法で測定されたソフトな咬合を与えるコーティングを言及する。本願明細書で使用する場合、「ハードパンニングされた」コーティングは、官能検査方法で測定したときハードまたはクランチ質もしくはシャキシャキした咬合を与えるコーティングを言及する。菓子製品は、種々の方法を使用して完全に訓練された記述的分析パネル(例えば、Spectrum(スペクトル)(商標)方法を使用してなされてよい)により試験されてよい。この方法は、菓子組成物の種々の特徴を測定する訓練パネルを組み合わせ、個々の特徴の等級を提供する。コーティングの硬度は、所望の任意の量で測定されてよい。例えば、硬度は1〜10の10点であって、1の等級は最も柔らかく、10の等級は最も硬い。典型的には、ソフトパンニングコーティングは、ハードパンニングコーティングの等級未満硬度等級である。例えば、1つの実施形態において、ソフトパンニングコーティング製品は、約3〜4の硬度官能評価であってよく、一方でハードパンニングされた製品は約7〜8の硬度官能評価であってよい。
【0084】
被覆されていない菓子製品ピース(あるいは「核」と示されている部分)は、従来のプロセスに応じてパンニングされてソフトパンニング層またはハードパンニング層を作り得る。ハードパンニングするおよびソフトパンニングする技術の従来の技術は、以下に示されるとおりである:RobertBoutinら、「Sugarless Hard Panning(シュガーレスハードパンニング)」(The Manufacturing Confectioner、2004年11月、p.35−42);John Flanyak、「Panning Technology,An Overview:(パンニング技術、概説:)」(The Manufacturing Confectioner、1998年1月、p.65−74);Richard W,Hartel、「Crystallization And Drying During Hard Panning(ハードパンニング中の結晶化および乾燥)」(The Manufacturing Confectioner、1995年2月、p.51−57);Michael J.Lynch、「Soft Panning(ソフトパンニング)」(The Manufacturing Confectioner、1987年11月、p.47−50);およびRobert D.Walter、「Panning−The Specialist’s Specialty(パンニング専門家の専門)」(Candy & Snack Industry、1974年12月、p.43−51)。これらの刊行物のそれぞれは、参照により本願明細書に援用したものとする。
【0085】
チューイー菓子組成物の領域を少なくとも部分的に囲むコーティング組成物は、バルク甘味料ならびにアラビアガム、デンプンまたはアラビアガムおよびデンプンの組み合わせを含む。コーティング組成物は、着色剤、香味料、感覚剤、食用酸またはそれらの塩、フレーバー調節因子または増強剤、機能性成分またはこれらの組み合わせのような追加成分を任意にさらに含んでもよい。これらの成分のそれぞれは、粉末領域またはチューイー菓子組成物の領域において使用するために本願明細書に上述されている。いくつかの実施形態において、追加成分は、封入されているまたは封入されていない(または「遊離」)。複数の成分が使用される場合、コーティングは、封入されているまたは封入されていない成分の任意の組合せを含んでよい。
【0086】
本願明細書で使用する場合、用語「コーティング」または「コーティング領域」は、菓子の核を少なくとも部分的に囲む材料の領域を言及するために使用されている。
【0087】
本願明細書で使用する場合、用語「囲む」、「囲んでいる」、「少なくとも部分的に囲む」などは、包囲することに限定されない。これらの用語は、全面を囲むまたは閉じ込めること、囲んでいるまたは包んでいることを意味してよく、菓子製品の領域に対して対称的または同一の厚みであることに限定されない。本願明細書で使用する場合、用語「実質的に覆う」および「実質的に囲んでいる」は、菓子の核の表面積の50%超を覆うコーティング組成物を言及する。他の実施形態において、「実質的に覆う」は、菓子の核の表面の55%超、60%超、65%超、70%超、75%超、80%超、85%超、90%超、95%超、98%超、および99%超の菓子の各表面を言及してよい。
【0088】
いくつかの実施形態において、食用酸またはそれらの塩、高甘味度甘味料、感覚剤、香味料、フレーバー調節因子または増強剤、着色剤、機能性成分、またはこれらの組み合わせは、コーティングの総重量に基づき約0.05〜約20wt%の量、具体的には約0.1〜約18wt%、より具体的には約1〜約16wt%、またはさらにより具体的には約5〜約15wt%の量で存在してよい。
【0089】
1つの実施形態において、菓子製品は、さらに、ワックスで磨くことによる処理されまたは艶出し剤で塗布される。例となるワックスおよび艶出し剤は、セラック(菓子用艶出し剤)、鉱油およびワックスの混合物(例えば、カルナウバワックス、カンデリラロウ、など)、リカジン(登録商標)およびマルチトールの混合物、などを含む。
【0090】
(方法)
1つの実施形態において、菓子製品の製造方法は、チューイー菓子組成物の領域を調製する工程を含んでおり、ここで、チューイー菓子組成物の領域は粒状であり;粉末領域を有するチューイー菓子組成物の領域の中心を充填する工程は、糖類ポリオール、サッカリドまたはこれらの組み合わせを含み、中心充填物中間体製品を形成し;菓子製品を形成するために、中心充填物中間体製品の表面にコーティングを塗布し;菓子製品の包装または販売の前に調整工程がなく;および菓子製品の消費の際に、粉末領域は粉末よりむしろ液体の感覚を与える。
【0091】
チューイー菓子組成物の領域は、バッチ方法もしくは連続方法またはこれらの組み合わせを使用して調製されうる。
【0092】
本願明細書に記載される菓子製品は、粉末充填菓子を形成するために当該技術分野で公知の任意の技術により形成されうる。当該方法は、一般的に、チューイー菓子組成物の粉末の充填した一筋を押出す第一の工程および滑車形状のローラーの一連の部分を含む定寸機構にロープを通す工程を含んでよい。ローラー部分は、ガム材料の一筋または螺旋構造を定寸とし、ピースの形成機構とするために所望の大きさおよび形状を有する一連のローラーのままとする。
【0093】
別の実施形態において、当該方法は、任意のソフトコーティングをピースに塗布する工程、菓子製品ピースの表面にコーティングおよび任意の研磨コーティングを塗布する工程をさらに含み、研磨は、ワックス、艶出し剤、セラック、グリッター、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0094】
菓子製品がワックスで磨かれ、艶出し剤で被覆される実施形態で、第一工程は任意に、空気を吹き込む残留ダストの除去を含み;任意にプライマー組成物(例えば、LYCASIN(リカジン)(登録商標)およびマルチトールの混合物)を塗布し;およびセラックまたは菓子用艶出し剤を塗布することなどにより成し遂げうる。
【0095】
コーティングおよび任意の研磨/艶出をした後に、菓子製品は調整工程なく包装されうる。
【0096】
菓子製品は、当該技術分野で公知の技術および装置を使用して包装されうる。例えば、バッグ、パッケージング缶、ブリスタートレイなどが使用されうる。1つの実施形態において、パッケージ内の製品を表示するしるしを外部表面に付されたパッケージ内に菓子製品を含む包装製品である。
【0097】
(粉末領域の流動性および複数のフレーバー感覚の官能評価)
菓子製品を消費する時、粉末領域は粉末よりも液体の感覚を与える。消費者に与えられる液体の感覚は、官能評価手法を使用して測定されうる。官能評価手法は、Harry T.LawlessおよびHildegarde Heymannの「Sensory Evaluation of Food:Principles&Practice(食品の官能評価:原則と実践)」などの本に記載されており、その開示は参照により本願明細書に援用したものとする。好適な官能評価手法は定量的記述分析(QDA)を含む。QDA試験を行うために、答弁者のパネルディスカッションが集められてよい。サンプル評価のための特性の用語は選択されている。
【0098】
通常、官能特性および応答訓練は初期に実施される。記述用語は、官能特性のカテゴリーのため開発される。品質特性の例は、芳香、フレーバー、食感、後味、甘味などまたはこれらの組み合わせを含み得る。特性は、例えば0〜10の範囲の線形強度で定量される;0は特性を評価できないことを示し、10は特性が極めて強いことを示す。全品質の評価は、例えば1〜10の線形スケールで測定される:6未満は「悪い」、6〜7は「普通」、そして8〜10は「良い」と考えられる。
【0099】
物理的な参照基準を、パネルの総意によって決定し、適切な記載言語が開発されるかもしれない。パネリストは、総意が得られるまで特定のサンプルを評価するのに記述されていてよい。
【0100】
全品質の評価と定量化された強度の評価は、Minitab ver.12 またはSAS ver.6.11のようなプログラムで統計的に分析されてよい。記述的な統計的尺度は、全特性において計算されてよい。分散分析は、「Analysis of variance for some standard experimental designs(標準実験計画の分散分析)」(「An Introduction to Statistical Methods And Data Analysis(統計的方法およびデータ解析の入門)」(カリフォルニア州ベルモントのWadsworth出版社、p844〜856)でOttにより開示されている反復測定としてパネリストによるバランスの取れたデータの乱塊法を用いて各特性について実施されるかもしれない。F検定は処理の意味の有意差を示し、Tukeyの一対比較および直交比較は、その意味が異なることを決定するために使用されてもよい。差異の有意差は、P<0.05として定義されてよい。主成分分析(PCA)は、LawlessとHeymannにより開示されている因子分析(「Sensory Evaluation of Food:PrinciplesAnd Practices(食品の官能評価:原則と実践)」、ニューヨーク州のチャップマン・アンド・ホール社、p.606〜608(1998年))を用いて利用されてよい。PCAは、上記特性に利用されてよい。特性があまり存在しないことを示し、評価が一貫して低い場合、特性が高標準偏差である場合または特性が別の特性に高く関連する場合、特性は省略されてよい。カイザー基準は、Massartらによる「主成分および因子分析」(「Chemometrics:A Textbook」、アムステルダムのElsevier(エルゼビア)、p.339〜369(1988))に記載されているように初期の1つから最終因子数を決定するために利用されてよい(1より大きい固有値)。結果の解釈を容易にするため、上記の因子は、上記を参照にしてMassartらにより記載されているVarimax(バリマックス)法に従って、非相関因子へ垂直に回転して導いてよい。
【0101】
いくつかの実施形態において、粉末領域の食感は、QDAで測定した1〜10の線尺度の流動性の評価である。本願明細書で使用する場合、用語「流動性」は、液体の感覚に寄与する食感の特性を測定する統合言語である定量的記述分析の基準を言及する。
【0102】
上記されている粉末領域の食管、具体的には液体の感覚の食感を測定する官能的方法に加えて、食感の流動性は、従来の分析技法によっても測定されうる。
【0103】
菓子製品は食されたとき、複数のフレーバー感覚を示し、その複数のフレーバー感覚は、定量的記述分析を含有している上記のような官能評価手法を使用して測定されうる。
【0104】
(PTR−MSによる揮発性のフレーバーの放出)
菓子製品中の揮発性のフレーバーのリアルタイムのフレーバーの放出は、プロトン移動反応(PTR)−質量分析計を用いて咀嚼している間に測定されうる。独特の質量イオンを有しているマーカーしたフレーバーを使用して、中心の粉末の充填した領域およびチューイー菓子組成物の領域から放出するフレーバーのタイミングを決定しうる。
【0105】
いくつかの実施形態において、菓子製品は、第1の香味料およびサッカリドを含む微粒子甘味料を含む粉末領域;粉末領域の周りのチューイー菓子組成物の領域であって、第2の香味料を含むチューイー菓子組成物の領域;チューイー菓子組成物の領域の周りのコーティング組成物;を含み:当該菓子製品の消費の際に、i)粉末領域は粉末の口当たりのない液体の口当たりを与え;およびii)菓子製品は、少なくとも2つのフレーバー感覚を含むフレーバー感覚プロファイルを示し、第1のフレーバーは、約1〜約5回、具体的には約1〜約3回、もっと具体的には約1〜2回咀嚼したときに最大のフレーバーを放出し;および第2のフレーバーは、約15〜約30回、具体的には約17〜約25回、もっと具体的には約18〜約22回咀嚼したときに最大のフレーバーを放出し;第1および第2の香味料の放出は、PTR−MSにより測定される。
【0106】
PTR−MS方法は、定数回咀嚼する菓子製品を咀嚼し、クリーンサンプル容器に咀嚼サンプルを配置し、咀嚼サンプルから放出される揮発性のフレーバーをPTR−MSを使用して分析を繰り返す(例えば、実施例に示す条件下で、1回、5回、10回、15回、20回、および30回咀嚼したものを分析する)。
【0107】
一実施形態において、菓子製品は、サッカリドを含む微粒子甘味料を含む粉末領域;粉末領域の周りのチューイー菓子組成物の領域;およびチューイー菓子組成物の領域の周りのコーティング組成物;を含み:当該菓子製品が、一回の咬合で咀嚼された時、i)粉末領域の総重量に基づき約7〜約100wt%、具体的には約20〜約50wt%、もっと具体的には約25〜約40wt%の粉末領域からの粉末の損失;ii)破壊されたサンプルが37℃で人工唾液に1分間あたり1リットルの流量でさらされたとき、15秒以内での粉末領域の完全な溶解;またはiii)平均ピースが、約1mm、具体的には約1.9mm、もっと具体的には3mmの大きさから完全なスプリットに分裂することを示し、約5.5〜約16ポンド(約2.5〜約7.3kg)の咬合が、分裂した平均ピースを作るために用いられる。粉末領域は、第1の香味料を含み得、チューイー菓子組成物の領域は第2の香味料を含み得る。
【0108】
一実施形態において、菓子製品は、サッカリドを含む微粒子甘味料を含む粉末領域;粉末領域の周りのチューイー菓子組成物の領域;およびチューイー菓子組成物の領域の周りのコーティング組成物;を含み、ここで、菓子製品の13つのサンプルを一口咀嚼して試験するとき、70%超、具体的には75%超、もっと具体的には80%超のサンプルを破壊して粉末領域を暴露し、約5.5〜約16ポンド(約2.5〜約7.3kg)の咬合力により、i)粉末領域の総重量に基づき約7〜約100wt%、具体的には約20〜約50wt%、もっと具体的には約25〜約40wt%の粉末領域からの粉末の損失;ii)破壊されたサンプルが37℃で人工唾液に1分間あたり1リットルの流量でさらされたとき、90%超のサンプルを破壊して15秒以内での粉末領域の完全な溶解を示し;またはiii)サンプルが破壊し、菓子製品は、平均ピースが、約1mm、具体的には約1.9mm、もっと具体的には3mmの大きさから完全なスプリットに分裂する。
【0109】
上記2つのパラグラフに記載されている1回の咬合試験は、ヒトの歯または食感分析器に結合した成人の咬合動作をシミュレートするために調製された人工的に製造された大人の歯の一式を使用して一般的な咬合試験を使用して実施されうる。溶解試験は、DIN V 53160−1に開示される人工唾液のような人工唾液を使用して行われた。
【0110】
チューイー菓子領域の食感は、1回の咀嚼後の粉末領域からの粉末のすばやい放出を可能とする。具体的には、中心に充填する粉末は、チューイー菓子部分に捕獲されず、これにより、消費者は咀嚼プロセスの早期に粉末領域のフレーバーを感じることができる。
【0111】
当該特徴部および利点は、説明するためにの以下の実施例によってより十分に示されており、これらの実施例は、例示の目的のためだけに提示され、それらは決して本発明を限定するものとは解釈されないものとする。
【実施例】
【0112】
実施例1
砂糖ベースの菓子製品は、中心に充填された粉末領域、チューイー菓子組成物の領域、およびデキストロースベースの外部のパンニングコーティングを有する砂糖ベースの菓子製品を調製した。砂糖ベースの菓子製品の例の成分を以下の表1に示す。
【0113】
【表1】
【0114】
チューイー菓子組成物の領域を伝統的なキャンディー調理器を使用して調製する。フレーバー以外のチューイー菓子組成物の領域成分、食用酸、および着色剤を調理器に誘導し、約5.5〜約6.5%の最終含水量であるチューイー菓子組成物を調理して形成する。チューイー菓子をその後冷却し、機械的撹拌で粒状にする。
【0115】
着色剤、食用酸、およびフレーバーを、ミキサーを使用して、粒状製品に添加する。その後、フレーバー付きの製品/着色された製品を任意に冷却/強化し、次いで、粉末領域の組成物で中心を充填する。中心を充填するプロセスおよび装置の例は、当該技術分野で公知である。粉末の充填されたロープを任意な大きさに切り、さらにピースを形成する前に任意に強化する。例となる中心を充填したピースを形成するプロセスおよび装置は、当該技術分野で公知である。1例となるプロセスは、チェーンダイの使用である。中心充填物の核をその後冷却する。
【0116】
強化された中心充填物の核を、その後パンニングコーティングを用いて得る。
【0117】
実施例2:
中心を充填する粉末領域、チューイー菓子組成物の領域、およびマルチトールベースの外側のパンニングコーティングを有する砂糖を含まない菓子製品を調製する。砂糖を含まない菓子組成物の例の成分を表2に示す。
【0118】
【表2】
【0119】
チューイー菓子製品を実施例1に記載した手順に従って調製した。
【0120】
実施例3:滑らかさ因子
粉末領域の微粒子甘味料は、40秒未満の、具体的には30秒未満、およびより具体的には25秒未満の滑らかさ因子を有する。滑らかさ因子は、以下の方法決定される。ポリエチレン製の六方晶系の試験容器を使用した。当該容器は1インチの高さであり、並行な辺の距離は4.75インチであり、頂点の感覚は5.5インチである。粉末領域の0.5グラムのサンプルまたは比較サンプルを容器に入れ、次いで脱イオン水を入れ、得られた混合物を直ぐに人さし指でかき混ぜた。かき混ぜプロセスの間、人さし指で容器のそこを続けてこすった。人さし指がこすれているという粗さを感じなくなったとき、試験を終了した。滑らかさ因子は、水を容器の中へと注ぎ込んだときから、指が粗さをもはや感じなくなるまでの経過時間である。試験をそれぞれのサンプルに対して3回行い、平均を計算した。試験を室温および常圧で行った。すべての場合、粉末は、99.56%のバルク成分、0.14%のスプレードライフレーバー、0.1%の粒上のクエン酸および0.2%のリンゴ酸からなる。試験結果を以下の表3に示す。
【表3】
【0121】
表3に説明されている結果のように、デキストロースおよびパン用砂糖の両方は、およびグラニュー糖の半分の時間の滑らかさ因子を有していた。
【0122】
実施例4:粉末の中心に充填した領域の食感食味試験
(粉末の中心に充填したサンプルの調製)
粉末の中心に充填した3つの異なるサンプルを調製した。各サンプルは、フレーバーおよび酸成分に関して同等の処方による。処方で唯一異なるのは「ベース」であって、すなわち、サンプルのベースは異なる粒径の粉末サッカリドを示す。
【0123】
実施例サンプル1は、ベースとしてデキストロースを含んでいた。実施例サンプル1に使用されるデキストロースの粒径は181μmのD(v,0.5)を有する。実施例サンプル1の成分は、以下の表4に示されている。
【0124】
【表4】
【0125】
実施例サンプル1を、500gビーカーの中で、表4にリストされている成分を測量して調製した。粉末を一緒に混合し、成分を均一に分散させた。
【0126】
実施例サンプル2は、ベースとしてパン用砂糖を含んでいた。実施例サンプル1に使用したパン用砂糖の粒径は196μmのD(v,0.5)だった。実施例サンプル2の成分を以下の表5に示す。
【0127】
【表5】
【0128】
実施例サンプル2を500gビーカーの中で、表5にリストされている成分を測量して調製した。粉末を一緒に混合し、成分を均一に分散させた。
【0129】
対照サンプルは、ベースとしてグラニュー糖を含んでいた。対照サンプルに使用されるグラニュー糖の粒径は287μmのD(v,0.5)だった。対照サンプルの成分を以下の表6に示す。
【0130】
【表6】
【0131】
対照サンプルを500gビーカーの中で、表6にリストされている成分を測量して調製した。粉末を一緒に混合し、成分を均一に分散させた。
【0132】
本願明細書に記載されるチューイー菓子組成物の部分および外側コーティングを含む砂糖ベースの菓子製品中の粉末の中心充填物の量の例を表す、各最終の中心充填物の粉末0.3gの量を、蓋のあるダーツソロ(Dart SOLO)プラスチックの2オンス(59ml)コップに測量した。各サンプルのコップを、後述するように食感食味試験において使用するため、番号をつけた。
【0133】
(食感食味試験)
食感食味試験を、上記の実施例および対照サンプルを用いて行い、評価サンプルが有する液体の口当たりのより大きいものを決定した。盲検試験において、16人の群の被験者の群を比較した:(1)実施例サンプル1と対照サンプル:および(2)実施例サンプルと対照サンプル。
【0134】
被験者に2票与え、サンプルの液体の口当たりの知覚を評価した。票番号1は、実施例サンプル1と対照サンプルの比較であった。票番号2は、実施例サンプル2と対照サンプルの比較であった。被験者に票を読み評価するように言った。被験者に第1の票をまず投票し、そして第2の票を評価する前に時間を置くように言った。票には以下の質問がされていた:
(票番号1の食感評価)
あなたは3つのランダムなアラビア数字の付された2つの粉末サンプルを食す。
あなたは、説明書に指示された順でそれらを味うのが重要である。
開始前に水を飲め。
サンプルXXXを食してください。水を飲んであなたの口蓋をきれいにしてください。
では次に、サンプルYYYを食して、以下の質問に答えてください。
1.今日食した2つのサンプルのうち、どちらの液体の口当たりが大きかった?
1つチェックしてください。
_______1番目に私が食したサンプル(XXX)
_______2番目に私が食したサンプル(YYY)
(票番号2の食感評価)
あなたは3つのランダムなアラビア数字の付された2つの粉末サンプルを食す(有する)。
あなたは、説明書に指示された順でそれらを味うのが重要である。
開始前に水を飲め。
サンプルWWWを食してください。水を飲んであなたの口蓋をきれいにしてください。 では次に、サンプルZZZを食して、以下の質問に答えてください。
1.今日食した2つのサンプルのうち、どちらの液体の口当たりは大きかった?
1つチェックしてください。
_______1番目に食したサンプル(WWW)
_______2番目に食したサンプル(ZZZ)
【0135】
票番号1と番号2の結果を以下の票7に示す。
【0136】
【表7】
【0137】
上記表7に示す結果は、ベースとしてデキストロースおよびパン用砂糖を含む実施例サンプル(それぞれ250μm未満のメジアン粒径(D(v,0.5))を有する)が、より大きい粒径を有する対照のグラニュー糖のサンプルより大きい液体の口当たりを有していると認識された。
【0138】
実施例5:フレーバー感覚のタイミングおよび継続時間
砂糖ベースの菓子サンプルの中心充填物の粉末領域、チューイー菓子組成物の領域、およびデキストロースベースの外層パンニングコーティングを有するように調製した。砂糖ベースの菓子サンプルの成分を以下の表8に示す。
【0139】
【表8】
【0140】
砂糖ベースの菓子製品サンプルを実施例1に記載されている方法に従って調製し、ピースの平均の重量が約2.5gである個々の菓子ピースを提供した。
【0141】
上記に従って調製された菓子製品サンプルを、消費の際に2つの異なるフレーバー感覚を与える。中心充填物の粉末領域は、第1のフレーバーを含み、液体の口当たりによって生じる第1のフレーバーの強い初期噴出である第1のフレーバー感覚を与える。チューイー菓子組成物の領域は、第1のフレーバー/液体の口当たりが消えた後、消費の際に第2のフレーバー感覚を与える。
【0142】
パネル評価:8人の被験者の食味に関するパネルを集め、上記の調製された菓子製品サンプルによって与えられる2つのフレーバー感覚のそれぞれの時間の程度を決定した。それぞれの被験者にすべての菓子ピースを口に入れ、奥歯(臼歯)を使って菓子ピースを咬合し、消費されるまでさらに咀嚼して試食するように伝えた。菓子ピースを咀嚼する間、被験者に以下の3時間点を記録するように伝えた:
(1)第1のフレーバー感覚が始まった時間
(2)第1のフレーバー感覚が実質的に終わり、第2のフレーバー感覚が始まった時間
(3)咀嚼を終えた時間。
【0143】
上記時間点のすべてを、ストップウォッチを使用して秒単位で測定した。2回繰り返した。
【0144】
3時間点での結果を以下の表9のスタディーAに示す。第1および第2のフレーバー感覚の時間と全咀嚼時間の割合も示す。当該結果は8人の被験者による2回の結果を平均したものである。
【0145】
第2のパネルは11人の被験者によるものも、食し(味わい)、そして上記の実施例5で調製された菓子製品サンプルによって得られる2つのフレーバー感覚のそれぞれの時間の度合いを決定した。それぞれの被験者に、初めに製品の中間を咬合して試食し、続けて、その製品が完全になくなるまで咀嚼するように伝えた。菓子ピースを咀嚼する間、被験者に以下の3時間点を記録するように伝えた:
(1)第1のフレーバー感覚が始まった時間
(2)第1のフレーバー感覚が実質的に終わり、第2のフレーバー感覚が始まった時間
(3)咀嚼を終えた時間。
【0146】
上記時間点のすべてを、ストップウォッチを使用して秒単位で測定した。4回繰り返した。
【0147】
3時間点の結果を以下の表9のスタディーBに示す。第1および第2のフレーバー感覚の時間と全咀嚼時間の割合も示す。当該結果は11人の被験者による4回の結果を平均したものである。
【0148】
【表9】
【0149】
スタディーAの結果も
図1に示す。上記表9と
図1に示されているように、スタディーAの結果は、第1のフレーバー感覚の開始は、全咀嚼時間の約6〜約21%、より具体的には全咀嚼時間の約11〜約15%、およびさらにより具体的には全咀嚼時間の約13%である時間点を示す。第1のフレーバー感覚が実質的に終わり、第2のフレーバー感覚の引継がれた始まりは、全咀嚼時間の約24〜約52%、より具体的には全咀嚼時間の約33〜約38%、およびさらにより具体的には全咀嚼時間の約35%である時間点を示す。従って、第1のフレーバー感覚は、全咀嚼時間の約12〜約36%、より具体的には全咀嚼時間の約20〜約25%、およびさらにより具体的には全咀嚼時間の約65%以下続く。
【0150】
上記表9のスタディーBに示されるように、当該結果は全咀嚼時間の約5〜約25%、より具体的には全咀嚼時間の約10〜約13%、およびさらにより具体的には全咀嚼時間の約11%の時間点で第1のフレーバー感覚の開始を示す。第1のフレーバー感覚は、第1のフレーバー感覚が実質的に終わり、第2のフレーバー感覚の引継がれた始まりは、全咀嚼時間の約20〜約86%、より具体的には全咀嚼時間の約38〜約47%、およびさらにより具体的には全咀嚼時間の約42%である時間点を示す。従って、第1のフレーバー感覚は、全咀嚼時間の約11〜約61%、より具体的には全咀嚼時間の約27〜約35%、およびさらにより具体的には全咀嚼時間の約31%以下続く。第2のフレーバー感覚は、残りの咀嚼時間、または全咀嚼時間の約14〜約80%、より具体的には全咀嚼時間の51〜約65%、およびさらにより具体的には全咀嚼時間の約58%の間続く。スタディーBの結果も
図2に示す。
【0151】
実施理恵6:プロトン移動反応(PTR)−質量分析計(MSD)による、リアルタイムのフレーバー放出の分析(MSD)
中心に充填された粉末領域、チューイー菓子組成物の領域、およびデキストロースベースの外層のパンニングコーティングを有する砂糖ベースの菓子サンプルを調製した。砂糖ベースの菓子サンプルの成分を表10に示す。
【0152】
【表10】
【0153】
砂糖ベースの菓子製品サンプルを、実施例1に記載されている方法に従って調製し、約2.5gの平均ピース重量を有する個々の菓子ピースを提供した。砂糖ベースの菓子のリアルタイムの少量の揮発性のフレーバー放出の分析を、例えば、Ionicon Analytik G.m.b.Hの販売するプロトン移動反応(PTR)−質量分析計(MSD)を使用して行った。PTR−MSの条件を以下の表11に示す。
【表11】
【0154】
上記菓子は、粉末領域とチューイー菓子に異なるフレーバーを含む。粉末領域の第1のフレーバーに、両方とも(C
10H
17+、137.133)の質量イオンを示すマーカー化合物のリモネンおよびα−テルピネンを含ませた。
【0155】
チューイー菓子の第2のフレーバーは、cis−3−ヘキセニル酢酸塩(C
8H
15O
2+、143.107)、ヘキシル酢酸塩およびヘキサン酸エチル(C
8H
17O
2+、145.123)、およびイソ吉草酸イソアミル(C
10H
21O
2+、173.154のマーカー化合物を含む。
【0156】
サンプル調製および測定:実施例6の菓子の1つを人の口に入れ、臼歯で異なる回数咀嚼した:1咀嚼(約1秒)、5咀嚼(約5秒)、10咀嚼(約10秒)、15咀嚼(約15秒)、20咀嚼(約20秒)および30咀嚼(約30秒)。各回数咀嚼した後、各塊を口から直ぐに排出し、セパレート(きれいな2オンスのサンプルカップ)に入れ、PTR−MS分析に提供した。PTR−MSフレーバー分析回数は120回(120秒)である。各咀嚼回数を合計2回繰り返した。塊ヘッドスペース分析の定量データを表12に示す:cps=回数/秒。
【0157】
【表12】
【0158】
データからわかるように、粉末領域のリモネンおよびα−テルピネンは、咀嚼プロセスの初期に大部分が放出され、リモネンおよびα−テルピネンの放出は10回咀嚼後に著しく落ちた。チューイー菓子のフレーバーは15回、最大20回の咀嚼まであまり放出されなかった。すべてのフレーバーは、30回噛んだ後に低レベルに減少した。
【0159】
実施例7:砂糖ベースの菓子の物理的試験
実施例6の砂糖ベースの菓子を、咬合力、破壊の型および長さ、粉末領域からの粉末損失、ならびに粉末領域の溶解性を試験した。
【0160】
人工の成人の一組の歯(治具)を、成人の咬合動作を模倣するように調製した。成人男性の歯の状態の歯科補綴学的模倣を、一定の荷重速度で圧縮を可能とするMTS社のQテスト装置に取り付けた。治具を、ピーク咬合力をポンド(1bs)で測定するために食感分析器に接続した。実施例6の砂糖ベースの菓子の各ピースを治具の上下の臼歯の間に配置し、2.0インチ/分のクロスヘッド速度で1インチの拡張限界で一噛した。ストッパーを口腔内に置き、サンプルが圧縮中に滑るのを防止した。サンプルを2方向の1方向に咬合した;垂直(サンプルの最長の長さが治具の一組の臼歯に垂直である);または平行(サンプルの最長の長さが治具の一組の臼歯に平行である)。サンプルを3つのシナリオに従って破断した。:
シナリオA:サンプルは2つの分離したピースになった。
シナリオB:サンプルにひびが入ったが、粉末領域の粉末が見えるピースのままだった。
シナリオC:サンプルはピースのままであるが、粉末領域の粉末は見えない。
【0161】
13個のサンプルを垂直に咬合し、シナリオごとのピースの数をピーク咬合力、および破断長とともに決定した(シナリオBの結果)。追加の13個のサンプルを平行に咬合し、シナリオごとのピースの数をピーク咬合力、および破断長および粉末損失の割合とともに決定した(シナリオBの結果)。噛む前後のサンプルの重量を測定して、粉末損失の割合を計算した。
【0162】
【表13】
【0163】
上記の表13に結果により示すように、一回咬合したとき、大多数のサンプルは、半分に分裂し、または分解し、粉末領域が露出した。さらに、サンプルの平均粉末損失%は、チューイー菓子領域の食感が、1回咬合した後、粉末領域から粉末の素早く放出することを可能にすることを示した。
【0164】
粉末領域の溶解性の研究において、実施例6の菓子の30個のサンプルを治具で噛んだので、サンプルを並行方向に臼歯の列になった。クロスヘッドの速度は、1分間に2.0インチであり、拡張限界は1インチだった。30サンプルの内、たった3ピースが破断に失敗し、粉末領域をさらした。残り27個のサンプルを溶解性評価装置のふるいに置き、1分間あたり1リットルの一定の流量速度で37度の人工唾液にさらした。人工唾液は、DIN53160に従って、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、炭酸カリウム、および水から調製した。蠕動ポンプを被検体サンプルへの流量メーターと連動させ人工唾液の一定の速度とした。粉末領域からの粉末が残っている場合、そのサンプルを5、10、15秒で試験し、決定した。破断され粉末領域をさらした27個のサンプルの内、2個だけは溶解性評価装置の中で15秒間後に粉末が残っており;7個は5秒後に粉末は残ってなく;15個は10秒後に粉末が残ってなく;3つは、15秒後に粉末が残っていなかった。粉末領域の溶解性の試験は、1回粉末の充填した領域を咬合したときの素早い放出を与えるチューイー菓子の独特の食感特性を示す。中心に充満した粉末は、チューイー菓子の部分に包囲されてなく、これにより、消費者は咀嚼プロセスの初期に粉末領域のフレーバーを知覚することが可能となる。
【0165】
本願明細書で使用する場合の用語「含む」、「有する」、および「包含する」は包含的(オープンエンド型)であり、付加的な、記載されていない要素または方法の工程を排除しない。単数形の「1つの」および「その、当該、前記」は、文脈と明らかに矛盾する場合を除いて、複数の指示対象を含む。同じ特徴または成分に向けられたすべての範囲の端点は、独立に組み合わせ可能であり、かつ記載された端点を含む。用語「組み合わせ」は、列挙された成分の、統合された全体への均一もしくは不均一なブレンド、混合物、または合金を含む。用語「均一」は、それら成分の一様なブレンドを指す。語句「または、もしくは」は「および(ならびに)/もしくは(または)」を意味する。
【0166】
例示的な実施形態を参照して本発明が記載されたが、本発明の範囲から逸脱せずに、種々の変更をなすことができ、その実施形態の要素を均等物で置き換えることができるということを、当業者は理解するであろう。加えて、特定の状況または物質を本発明の教示に対して適合させるために、本発明の本質的範囲から逸脱せずに、多くの改変をなすことができる。それゆえ、本発明は、本発明を実施するために企図される最良の態様として開示された特定の実施形態に限定されないこと、および本発明は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての実施形態を含むすることになろうということが意図されている。