(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5989054
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】モバイル機器のグリッド出力制御装置及びグリッドの出力制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/14 20060101AFI20160825BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20160825BHJP
G06F 3/0485 20130101ALI20160825BHJP
G09G 5/34 20060101ALI20160825BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20160825BHJP
【FI】
G06F3/14 360D
G06F3/0482
G06F3/0485
G09G5/34 A
G09G5/38 A
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-208732(P2014-208732)
(22)【出願日】2014年10月10日
(65)【公開番号】特開2015-79507(P2015-79507A)
(43)【公開日】2015年4月23日
【審査請求日】2014年10月10日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0124809
(32)【優先日】2013年10月18日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】511155464
【氏名又は名称】株式会社トゥービーソフト
【氏名又は名称原語表記】TOBESOFT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000981
【氏名又は名称】アイ・ピー・ディー国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ソン ファジュン
(72)【発明者】
【氏名】リ ウチョル
【審査官】
松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】
特開平06−004528(JP,A)
【文献】
特開平09−128179(JP,A)
【文献】
特開平06−118939(JP,A)
【文献】
特開昭63−024461(JP,A)
【文献】
特開平05−232934(JP,A)
【文献】
特開2001−175451(JP,A)
【文献】
特開2012−073771(JP,A)
【文献】
特開2010−108320(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0126156(US,A1)
【文献】
特表2003−501899(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048−3/0489
G06F 3/14 −3/153
G09G 5/00 −5/36
G09G 5/377−5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリッド生成部がグリッドの複数の行を生成してモバイル機器のディスプレイユニット上に表示する段階と、
内容出力部が前記複数の行のそれぞれに配列される複数の格子のそれぞれの内部に前記複数の格子のそれぞれに対応する内容を表示する段階と、
グリッド移動部がスクロールバーの移動を検知して前記複数の行と前記複数の格子のそれぞれに表示された内容を共に移動させ、前記複数の行の移動によって前記ディスプレイユニット上から消えた行のうち少なくとも1つの行を前記ディスプレイユニット上に表示される前記複数の行のうち最終行の下部へ移動させる段階と、
内容変換部が前記複数の行のうち最終行の下部へ移動される行に配列される格子のそれぞれに表示された内容と変更する内容とが同一であるかを判断する段階と、
前記表示された内容と前記変更する内容とが同一である場合、前記内容変換部が該当格子の内容をそのまま維持させる段階と、
前記表示された内容と前記変更する内容とが同一でない場合、前記内容変換部が該当格子の内容を変更する段階と、
画面出力部が移動された行と移動された行に配列される格子に変更された内容を前記ディスプレイユニット上に表示する段階と、
を含むグリッドの出力制御方法。
【請求項2】
前記移動された行に配列される格子のそれぞれに表示された内容を変更した後、表示する段階は、
前記内容変換部が前記複数の行のうち最終行の下部へ移動される行に配列される格子の中で内容がそのまま維持される格子を除いた残りの格子の内容のみ変更する段階を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のグリッドの出力制御方法。
【請求項3】
前記複数の格子のそれぞれに対応する内容は、テキスト、イメージ又はボタンのうちいずれか1つで形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のグリッドの出力制御方法。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載のグリッドの出力制御方法を行うためのプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項5】
グリッドの複数の行を生成してモバイル機器のディスプレイユニット上に表示するグリッド生成部と、
前記複数の行のそれぞれに配列される複数の格子のそれぞれの内部に前記複数の格子のそれぞれに対応する内容を表示する内容出力部と、
スクロールバーの移動を検知して前記複数の行と前記複数の格子のそれぞれに表示された内容を共に移動させ、前記複数の行の移動によって前記ディスプレイユニット上から消えた行のうち少なくとも1つの行を前記ディスプレイユニット上に表示される前記複数の行のうち最終行の下部へ移動させるグリッド移動部と、
前記複数の行のうち最終行の下部へ移動される行に配列される格子のそれぞれに表示された内容と変更する内容とが同一であるかを判断し、前記表示された内容と前記変更する内容とが同一である場合には、該当格子の内容をそのまま維持させ、前記表示された内容と前記変更する内容とが同一でない場合には、該当格子の内容を変更する内容変換部と、
移動された行と移動された行に配列される格子に変更された内容を前記ディスプレイユニット上に表示する画面出力部と、
を含むモバイル機器のグリッド出力制御装置。
【請求項6】
前記内容変換部は、前記複数の行のうち最終行の下部へ移動される行に配列される格子の中で内容がそのまま維持される格子を除いた残りの格子の内容のみ変更することを特徴とする請求項5に記載のモバイル機器のグリッド出力制御装置。
【請求項7】
前記複数の格子のそれぞれに対応する内容は、テキスト、イメージ又はボタンのうちいずれか1つで形成されることを特徴とする請求項5又は6に記載のモバイル機器のグリッド出力制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル機器のグリッド出力制御装置及びグリッドの出力制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークインフラの拡充とインターネットの普及、移動通信技術の発達により、現代人はいつでもどこでも通信サービスにアクセスできるようになった。特に、近年は通信サービスを利用できるスマートフォン等のようなモバイル機器の発達に伴い、ユーザはモバイル機器を用いていつでもどこでもインターネットに接続してウェブサーバを利用できるようになった。
【0003】
インターネット上のウェブサーバには、多様な形態の情報が存在する。例えば、ウェブサーバには多様な情報が整列されたグリッド情報が存在し得る。モバイル機器は、ウェブサーバを構成する画面に関する情報と共にグリッド情報の伝達を受けてウェブサーバの画面及びグリッドを生成してディスプレイユニットを介して出力できる。
【0004】
従来は、モバイル機器がウェブサーバから伝達を受けたグリッド情報を用いて行全体及び行全体のそれぞれに配列される格子のそれぞれに対応する内容をロードし、ロードした全体行のうちディスプレイユニットの画面の大きさに対応する所定数の行で形成されたグリッドをレンダリングしてディスプレイユニット上に表示した。このとき、行全体及び行全体のそれぞれに配列される格子のそれぞれに対応する内容をロードする時間は、モバイル機器の仕様が低いほど増加する。即ち、性能の低いモバイル機器は、行全体及び行全体のそれぞれに配列される格子のそれぞれに対応する内容をロードする時間が増加し、ディスプレイユニットにグリッドを表示する時間が増加する。従って、近年は性能の低いモバイル機器においてもディスプレイユニットを介してグリッドを迅速に生成できる技術が開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、グリッドがモバイル機器のディスプレイで表示される速度を向上させることが可能な、新規かつ改良されたモバイル機器のグリッド出力制御装置及びグリッドの出力制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、グリッド生成部がグリッドの複数の行を生成してモバイル機器のディスプレイユニット上に表示する段階と、内容出力部が前記複数の行のそれぞれに配列される複数の格子のそれぞれの内部に前記複数の格子のそれぞれに対応する内容を表示する段階と、グリッド移動部がスクロールバーの移動を検知して前記複数の行と前記複数の格子のそれぞれに表示された内容を共に移動させ、前記複数の行の移動によって前記ディスプレイユニット上から消えた行のうち少なくとも1つの行を前記ディスプレイユニット上に表示される前記複数の行のうち最終行の下部へ移動させる段階と、内容変換部が前記複数の行のうち最終行の下部へ移動された行に配列される格子のそれぞれに表示された内容を変更する段階と、画面出力部が移動された行と移動された行に配列される格子に変更された内容を前記ディスプレイユニット上に表示する段階とを含む、モバイル機器のグリッド出力制御方法が提供される。
【0007】
また、前記移動された行に配列される格子のそれぞれに表示された内容を変更して表示する段階は、前記内容変換部が前記複数の行のうち最終行の下部へ移動される行に配列される格子のそれぞれに表示された内容と変更する内容とが同一であるかを判断する段階と、表示された内容と変更する内容とが同一である場合、前記内容変換部が該当格子の内容をそのまま維持させる段階とを含むことができる。
【0008】
更に、前記移動された行に配列される格子のそれぞれに表示された内容を変更して表示する段階は、前記内容変換部が前記複数の行のうち最終行の下部へ移動される行に配列される格子の中で内容がそのまま維持される格子を除いた残りの格子の内容のみ変更する段階を更に含むことができる。
【0009】
また、前記複数の格子のそれぞれに対応する内容は、テキスト、イメージ又はボタンのうちいずれか1つで形成され得る。
【0010】
更に、グリッドの出力制御方法を行うためのプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納され得る。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、グリッドの複数の行を生成してモバイル機器のディスプレイユニット上に表示するグリッド生成部と、前記複数の行のそれぞれに配列される複数の格子のそれぞれの内部に前記複数の格子のそれぞれに対応する内容を表示する内容出力部と、スクロールバーの移動を検知して前記複数の行と前記複数の格子のそれぞれに表示された内容を共に移動させ、前記複数の行の移動によって前記ディスプレイユニット上から消えた行のうち少なくとも1つの行を前記ディスプレイユニット上に表示される前記複数の行のうち最終行の下部へ移動させるグリッド移動部と、前記複数の行のうち最終行の下部へ移動された行に配列される格子のそれぞれに表示された内容を変更する内容変換部と、移動された行と移動された行に配列される格子に変更された内容を前記ディスプレイユニット上に表示する画面出力部とを含む、モバイル機器のグリッド出力制御装置が提供される。
【0012】
また、前記内容変換部は、前記複数の行のうち最終行の下部へ移動される行に配列される格子のそれぞれに表示された内容と変更する内容とが同一であるかを判断し、表示された内容と変更する内容とが同一であれば、該当格子の内容をそのまま維持させることができる。
【0013】
更に、前記内容変換部は、前記複数の行のうち最終行の下部へ移動される行に配列される格子の中で内容がそのまま維持される格子を除いた残りの格子の内容のみ変更できる。
【0014】
また、前記複数の格子のそれぞれに対応する内容は、テキスト、イメージ又はボタンのうちいずれか1つで形成され得る。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、インターネット上のウェブサーバに存在するグリッドがモバイル機器で表示される速度を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態に係るモバイル機器のグリッド出力制御装置が設けられたモバイル機器を概略的に示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るモバイル機器のグリッド出力制御装置を概略的に示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るグリッドの出力制御方法の順序を示す図である。
【
図4】ディスプレイユニット上にグリッドが表示される第1画面を概略的に示す図である。
【
図5】ディスプレイユニット上にグリッドが表示される第2画面を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の目的及び効果、そしてそれらを達成するための技術的構成は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になる。本発明を説明するにおいて、公知の機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にするおそれがあると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして後述する用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これはユーザ、運用者の意図又は慣例などによって変わり得る。
【0018】
しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現し得る。但し、本実施形態は、本発明の開示が完全なようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものであり、本発明は、請求の範囲の範疇により定義されるだけである。従って、その定義は、本明細書全般に亘る内容に基づいて行われるべきである。
【0019】
なお、本発明の目的は、以上で言及したものに制限されず、制限されていない他の目的は、下記の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得る。
【0020】
また、本発明の効果は、以上で言及したものに制限されず、言及していない他の効果は、下記の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得る。
【0021】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」又は「備える」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素を更に含むことができることを意味する。また、明細書に記載された「…ユニット」、「…部」及び「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア又はハードウェア及びソフトウェアの結合により実現し得る。
【0022】
一方、本発明の実施形態において、各構成要素、機能ブロック又は手段は、1つ又はそれ以上の下部構成要素で構成されてもよく、各構成要素が行う電気、電子、機械的機能は電子回路、集積回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)など公知の多様な素子又は機械的要素で実現してもよく、それぞれ個別に実現したり、2つ以上が1つに統合されて実現してもよい。
【0023】
また、添付するブロック図の各ブロックとフローチャートの各段階の組み合わせは、コンピュータ・プログラム・インストラクションにより実行されることもできる。これらのコンピュータ・プログラム・インストラクションは、スマートフォンのようなモバイル機器のプロセッサに搭載され得るので、データ処理装置のプロセッサにより行われるそれらのインストラクションが以下で説明するブロック図の各ブロック又はフローチャートの各段階で説明された各機能を行う手段を生成するようになる。
【0024】
また、各ブロック又は各段階は、特定された(各)論理的機能を行うための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント又はコードの一部を示すことができる。また、幾つかの代替実施形態では各ブロック又は各段階で言及された機能が順序から外れて発生することも可能であることに注目すべきである。例えば、連続して示されている2つのブロック又は段階は、実際に実質的に同時に行われてもよく、又はそのブロック又は段階が時には該当する機能によって逆順に行われてもよい。
【0025】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0026】
以下では、本発明の実施形態に係るモバイル機器のグリッド出力制御装置及びこれを用いたグリッドの出力制御方法について添付の図面を参照して具体的に説明する。
【0027】
更に詳細には、本発明の実施形態は、スクロールバーの移動時にモバイル機器に表示されるグリッドを形成する複数の行のうちディスプレイ上から消えた行の一部をモバイル機器に表示される最終行の下部へ移動させることで、モバイル機器のディスプレイでグリッドが表示される速度を向上させることができるモバイル機器のグリッド出力制御装置及びこれを用いたグリッドの出力制御方法に関する。
【0028】
図1は、本発明の実施形態に係るモバイル機器のグリッド出力制御装置100が設けられたモバイル機器10を概略的に示す図である。
図2は、本発明の実施形態に係るモバイル機器のグリッド出力制御装置100を概略的に示す図である。
【0029】
図1及び
図2を参照すれば、モバイル機器10は、ユーザがインターネットに接続されてウェブサーバで提供される多様な情報を閲覧できるようにすることができる。モバイル機器10は、スマートフォン又はタブレットPC(PC)等のような通信機能を備えた機器であり得る。モバイル機器10は、モバイル機器10の全般的な制御を行う制御ユニット11、制御ユニット11に電気的に連結され、ウェブサーバから転送されるグリッド情報を格納するメモリユニット12、制御ユニット11に電気的に連結され、ウェブサーバから所定の情報を送受信する送受信ユニット13、制御ユニット11に電気的に連結され、ウェブサーバから転送される情報及び後述するグリッド出力制御装置100により生成されるグリッドが表示されるディスプレイユニット14及び制御ユニット11に電気的に連結され、所定の入力手段で形成されるインターフェースユニット15を含んで構成されることができる。
【0030】
モバイル機器のグリッド出力制御装置100は、モバイル機器10の制御ユニット11に電気的に連結され得る。モバイル機器のグリッド出力制御装置100は、制御ユニット11からメモリユニット12に格納された前記グリッド情報の伝達を受け、前記グリッド情報を用いてグリッドを生成してディスプレイユニット14上に表示できる。また、モバイル機器のグリッド出力制御装置100は、スクロールバーの動きに基づいてディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの複数の行を移動させることができる。
【0031】
モバイル機器のグリッド出力制御装置100は、グリッド生成部110、内容出力部120、グリッド移動部130、内容変換部140及び画面出力部150を含んで構成されることができる。
【0032】
グリッド生成部110は、制御ユニット11から伝達を受けた前記グリッド情報を用いてグリッドの複数の行を生成し、モバイル機器10のディスプレイユニット14上に複数の行を表示できる。
【0033】
内容出力部120は、制御ユニット11から伝達を受けた前記グリッド情報を用いてディスプレイユニット14上に表示される複数の行のそれぞれに配列される複数の格子のそれぞれに対応する内容を複数の格子のそれぞれの内部に表示できる。
【0034】
グリッド移動部130は、ディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの少なくとも一側に配置されるスクロールバーの移動を検知してグリッドの複数の行を一側方向へ移動させることができる。また、グリッド移動部130は、グリッドの複数の行が一側方向へ移動されてディスプレイユニット14上から消えた行のうち少なくとも1つの行をディスプレイユニット14上に表示される複数の行のうち最終行の下部へ移動させることができ、グリッドの複数の行を移動させる方法は、本発明の実施形態に係るグリッドの出力制御方法で詳細に説明する。
【0035】
内容変換部140は、グリッド移動部130によりディスプレイユニット14上に表示される複数の行のうち最終行の下部へ移動された行に配列される格子のそれぞれに対応する内容を変更できる。
【0036】
画面出力部150は、グリッド移動部130及び内容変換部140により移動された行及び移動された行に配列される格子の内容をディスプレイユニット14に表示できる。
【0037】
以下では、本発明の実施形態に係るグリッドの出力制御方法の順序を示す図である
図3を参照してモバイル機器10のディスプレイユニット14上にグリッドが出力される方法について具体的に説明する。
【0038】
まず、グリッド生成部110がグリッドの複数の行を生成してモバイル機器10のディスプレイユニット14上に表示する(S110)。このとき、モバイル機器10は、ウェブサーバからグリッド情報を受信してメモリ部12に格納でき、グリッド生成部110は、モバイル機器10の制御ユニット11から前記グリッド情報の伝達を受け、前記グリッド情報を用いて前記グリッド情報に含まれている行全体及び行全体のそれぞれに配列される格子のそれぞれに対応する内容のうちディスプレイユニット14の画面の大きさに対応する所定数の行のみ生成してディスプレイユニット上に表示できる。例えば、前記グリッド情報に含まれている行全体の数が15であり、ディスプレイユニット14画面上に表示されるグリッドの行の数が10であれば、グリッド生成部110は、ディスプレイユニット14の画面の大きさに対応して行全体のうち1行目から10行目までのみ生成してディスプレイユニット14上に表示できる(
図4参照)。
【0039】
次に、内容出力部120がグリッドの複数の行のそれぞれに配列される複数の格子のそれぞれの内部に前記複数の格子のそれぞれに対応する内容を表示する(S120)。このとき、複数の格子のそれぞれに対応する内容は、テキスト、イメージ又はボタンのうちいずれか1つで形成されることができ、前記例に限定されるものではない(
図4参照)。
【0040】
次に、グリッド移動部130がスクロールバーの移動を検知してディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの複数の行と複数の行に配列された複数の格子のそれぞれに表示された内容を共に移動させる(S130)。このとき、グリッド移動部130は、スクロールバーが動く程度を基にグリッドの複数の行と複数の行に配列された格子のそれぞれに表示された内容が移動される程度を決定できる。グリッド移動部130がディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの複数の行と複数の行に配列された格子のそれぞれに表示された内容を移動させることで、ディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの複数の行のうちの一部がディスプレイユニット14上から消滅し得る。
【0041】
例えば、グリッド移動部130がディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの複数の行を上方へ1行程度の高さに移動させると、ディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの行のうち1行目がディスプレイユニット14上から消滅し得る(
図5参照)。または、グリッド移動部130がディスプレイユニット14上に表示されるグリッドを上方へ2行程度の高さに移動させると、ディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの行のうち1行目と2行目がディスプレイユニット14上から消滅し得る。または、ディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの行のうち最初の行が固定された行であり、グリッド移動部130がディスプレイユニット14上に表示されるグリッドを上方へ1行程度の高さに移動させると、ディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの行のうち2行目がディスプレイユニット14上から消滅し得る。以下では説明の便宜上、グリッド移動部130がディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの行を移動させ、グリッドの行のうち1行が消えた場合を中心に説明する。
【0042】
グリッド移動部130がディスプレイユニット14上から消えた行のうち少なくとも1つの行をディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの複数の行のうち最終行の下部へ移動させる(S140)。例えば、グリッド移動部130によりディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの行が移動されて1行目が消滅すれば、グリッド移動部130は、ディスプレイユニット14上から消えた1行目をディスプレイユニット14に表示されるグリッドの10行目の下部へ移動させて消えた1行目をグリッドの11行目として使用できるようにすることができる(
図5参照)。
【0043】
即ち、グリッド移動部130は、ディスプレイユニット14上から消えた行を廃棄するのではなく、ディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの最終行の下部へ移動させることで、スクロールの移動によってディスプレイユニット14上に新しく表示される行を新たに生成する必要がなくなるので、グリッドの処理速度を向上させることができる。従って、本発明の実施形態に係るグリッドの出力制御方法は、モバイル機器10のディスプレイユニット14上にグリッドが表示される速度を向上させることができる。
【0044】
次に、内容変換部140がグリッドの複数の行のうち最終行の下部へ移動された行に配列される格子のそれぞれに表示された内容を変更する(S150)。グリッドの10行目の下部へ移動されたグリッドの1行目と1行目に配列される格子に対応する内容がそのまま移動したので、グリッドの11行目の格子に対応する内容に変更する必要がある。例えば、グリッドの10行目の下部へ移動された1行目に配列される格子のそれぞれにグリッドの11行目に配列される格子のそれぞれに対応する内容に変更して表示できる。
【0045】
このとき、内容変換部140は、グリッドの複数の行のうち最終行の下部へ移動される行に配列される格子のそれぞれに表示された内容と変更する内容とが同一であるかを判断できる。格子のそれぞれに表示された内容と変更する内容とが同一であれば、内容変換部140は、該当格子の内容をそのまま維持させることができる。一方、内容変換部140は、内容がそのまま維持される格子を除いた残りの格子の内容のみ変更できる。即ち、本発明の実施形態に係るグリッドの出力制御方法は、移動された行に配列される全ての格子の内容を変更するのではなく、同じ内容を除いた一部のみ変更することで、グリッドに内容を表示する速度を増加させることができる。
【0046】
最後に、画面出力部150がグリッド移動部130及び内容変換部140により移動された行と移動された行に配列された格子のそれぞれにおいて維持又は変更された内容をディスプレイユニット14上に表示する(S160、
図5参照)。従って、ディスプレイユニット14上には、スクロールバーの移動によってグリッドの新しい行が表示され得る。
【0047】
本発明の実施形態に係るグリッドの出力制御方法は、従来のグリッド出力方法とは異なりディスプレイユニット14上に表示されるグリッドの複数の行のみ生成して表示し、複数の行の移動により消えた行の一部を再使用することで、ディスプレイユニット14にグリッドの行を表示するプロセスの作業効率を向上させることができる。
【0048】
すなわち、本発明の実施形態に係るモバイル機器のグリッド出力制御装置及びこれを用いたグリッドの出力制御方法によれば、ディスプレイユニット上から消えた行を消滅させず、ディスプレイユニット上に表示される複数の行のうち最終行の下部へ移動させて再使用することで、仕様の低いモバイル機器においても複数の行で形成されるグリッドの出力がより円滑に処理され得るという効果を奏する。
【0049】
前記で説明した本発明の実施形態に係るグリッドの出力制御方法は、コンピュータ又はスマートフォンで読み取れる記録媒体にコンピュータ又はスマートフォンが読み取れるコードとして実現することが可能である。コンピュータ又はスマートフォンが読み取れる記録媒体は、コンピュータシステム又はスマートフォンシステムによって読み取られるデータが格納されるあらゆる種類の記録装置を含むことができる。コンピュータ又はスマートフォンが読み取れる記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD、DVD、ブルーレイ、磁気テープ、フロッピーディスク(登録商標)、光データ格納装置、フラッシュメモリなどが挙げられる。また、コンピュータ又はスマートフォンが読み取れる記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式によりコンピュータ又はスマートフォンが読み取れるコードが格納され実行され得る。
【0050】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0051】
100 モバイル機器のグリッド出力制御装置
110 グリッド生成部
120 内容出力部
130 グリッド移動部
140 内容変換部
150 画面出力部