【実施例1】
【0051】
本実施例1に係るスライダー10は、
図6に示したような複数の金属製のファスナーエレメント2が左右のファスナーテープ4に取着されたスライドファスナー1に使用され、当該スライダー10をファスナーエレメント2のエレメント列3に沿って分離又は噛合方向に摺動させることにより、スライドファスナー1が開閉される。このような本実施例1のスライダー10を有するスライドファスナー1は、例えば
図1に示した鞄5などのファスナー被着体の開口部又は開閉部に取り付けられて使用される。
【0052】
以下、本実施例1に係るスライダー10の構成について、図面を参照しながら詳細に説明する。ここで、
図2〜
図4は、それぞれ、本実施例1におけるスライダー10のスライダー胴体20を示す斜視図、側面図、及び正面図である。なお、
図2は、引手11を保持するために後述する引手取付柱26が加締められる前の状態のスライダー胴体20を示しており、
図3及び
図4は、引手取付柱26が加締められた後の状態のスライダー胴体20を示している。
【0053】
なお、以下の説明において、スライダー10の前後方向とは、スライドファスナー1を構成したときにスライダー10の摺動方向に平行な方向(スライダー10の長さ方向)を指し、左右のエレメント列3を噛合させるように摺動させるときの摺動方向を前方(肩口側方向)とし、左右のエレメント列3を分離させるように摺動させるときの摺動方向を後方(後口側方向)とする。
【0054】
また、スライダー10の上下方向とは、スライダー10の高さ方向を指し、スライダー胴体20に対して引手11が取り付けられる側の方向を上方とし、その反対側の方向を下方とする。スライダー10の左右方向とは、スライダー10の摺動方向に直交する方向で、スライダー10の幅方向を指すものとする。
【0055】
本実施例1のスライダー10は、スライダー胴体20と、引手11とを有しており、スライダー胴体20及び引手11は、アルミニウム合金、亜鉛合金などの金属材料をダイキャスト成形することにより、又は、銅合金などの金属板をプレス加工することにより作製されている。なお、本発明において、スライダー胴体20及び引手11の材質や作製方法は特に限定されるものではなく、任意に選択することができる。
【0056】
本実施例1における引手11は、摘み部と、摘み部の一端から延設された左右一対の腕部と、腕部の先端部間を連結する取付軸部とを有しており、従来から一般的に使用されている引手と同様のものを用いることが可能である。
【0057】
本実施例1におけるスライダー胴体20は、スライダー幅方向の中心線を基準にして左右に対称的な形態を有している。このスライダー胴体20は、上翼板21と、上翼板21から離間し且つ上翼板21に対向して配された下翼板22と、上下翼板21,22の前端部(肩口側端部)間を連結する案内柱23と、下翼板22の左右側縁部に立設された左右の下フランジ24と、上翼板21の左右側縁部に垂設された左右の上フランジ25と、上翼板21の上面側に立設された引手取付柱26とを有している。
【0058】
また、スライダー胴体20の前端部には、案内柱23を間に挟んで左右の肩口が形成されており、スライダー胴体20の後端部には後口が形成されている。この場合、左右の肩口は、スライダー胴体20における案内柱23の前端部と、左右の上下フランジ25,24の前端部との間に配されており、後口は、左側の上下フランジ25,24の後端部と、右側の上下フランジ25,24の後端部との間に配されている。
【0059】
本実施例1における上翼板21及び下翼板22は、互いに平行に配されており、互いに面対称となる形態を有している。また、上下翼板21,22間には、左右の肩口と後口とを連通するY字形状のエレメント案内路27が形成されている。
【0060】
更に、上翼板21の内面(下翼板22対向面)及び下翼板22の内面(上翼板21対向面)における肩口側端部には、ファスナーエレメント2をエレメント案内路27に挿入し易くするために、外側に向けて上翼板21及び下翼板22の各厚さ寸法を漸減させる傾斜面又は湾曲面29が形成されている。
【0061】
更にまた、左右の下フランジ24と左右の上フランジ25との間には、スライドファスナー1を構成したときにファスナーテープ4を挿通させるテープ挿通間隙28が形成されている。この場合、下フランジ24の上面24aと上フランジ25の下面とは、互いに平行に配されており、テープ挿通間隙28の間隔、すなわち、下フランジ24の上面24aと上フランジ25の下面との間の間隔は、一定の大きさを有している。
【0062】
また、下翼板22における左右側縁部は、当該下翼板22を上面側又は下面側から見たときに(
図6を参照)、下翼板22のスライダー幅方向における寸法(幅寸法)が前端部から後端部に向けて漸増する漸増部(第1側縁部)22aと、漸増部22aより後口側に配され、下翼板22の幅寸法が一定となる平行部(第2側縁部)22bと、平行部22bより後口側に配され、下翼板22の幅寸法が漸減する漸減部(第3側縁部)22cと、漸減部22cよりも更に後口側に配され、下翼板22の幅寸法が一定となる部分を含む後口側端部(第4側縁部)22dとを有している。
【0063】
この場合、平行部22b及び後口側端部22dにおける下翼板22の左右側縁部は、互いに平行な位置関係にある。なお、上翼板21の左右側縁部も、下翼板22と同様に、上翼板21の前端部側から、漸増部(第1側縁部)と、平行部(第2側縁部)と、漸減部(第3側縁部)と、後口側端部(第4側縁部)とを有している。
【0064】
本実施例1における左右の下フランジ24は、下翼板22における左右の外側縁に沿うようにして、下翼板22の後端から、平行部22bの後端側の領域までの範囲に亘って形成されており、平行部22bの前端側の領域には下フランジ24が延びていない。
【0065】
この下フランジ24は、上翼板21(特に上フランジ25)に対向して配される上面24aと、下フランジ24のエレメント案内路27側に配され、稜線部を介して上面24aに対して直交する内側面24bと、下フランジ24の外側縁側に配され、稜線部を介して上面24aに対して直交する外側面24cと、下フランジ24の前端に配される前端面24dと、下フランジ24の後端に配される後端面24eとを有している。
【0066】
下フランジ24の内側面24bは、エレメント案内路27に挿通されるエレメント列3に対向して下翼板22から立設しており、また、外側面24cは、下翼板22の外側縁に沿って立設している。下フランジ24の前端面24dは、スライダー前方に向いた面(スライダー幅方向に平行な面)を含む端面であり、内側面24b及び外側面24cと稜線部を介して隣接している。
【0067】
なお、本発明において、下フランジ24の前端面24dは、稜線部を介さずに内側面24b及び/又は外側面24cと連続するように形成されていても良く、この場合、前端面24dとは、例えば
図5に示したように、下フランジ24における上下方向に直行する方向の断面を見たときに、スライダー幅方向に平行となる面と、当該平行となる面の外側端部から下翼板22の外側縁までの面とを含む端面を言い、又は、当該断面を見たときに、下フランジ24の前端から下翼板22の外側縁にかけて形成される端面を言う。また、本発明の下フランジでは、下フランジ24の内側面24bと外側面24cとが稜線部を介して互いに隣接し、前端面が設けられていなくても良い。
【0068】
本実施例1の下フランジ24における上面24aと内側面24bとの間の稜線部、及び、上面24aと外側面24cとの間の稜線部は、曲率が比較的大きな曲面状に形成されている。また、下フランジ24における後端面24eと、上面24a、内側面24b、及び外側面24cとの間の各稜線部は、上面24aと内側面24b及び外側面24cとの間の稜線部よりも小さな曲率で湾曲した曲面状に形成されており、面取りが施されたような形態を有している。
【0069】
また、本実施例1の下フランジ24は、
図6に示すように、当該下フランジ24の内側面24b(内側縁)と外側面24c(外側縁)との間を最も短い長さで結ぶように直線を引いたときの当該直線の寸法(以下、下フランジ24の横寸法と言う)が肩口側に向けて漸次拡大する拡幅部30を有している。なお、拡幅部30は、下フランジ24の少なくとも一部に配されていれば良いが、本実施例1のように、下フランジ24において下翼板22の漸減部22cの領域に配されている部分全体が拡幅部30として構成されていることが好ましい。
【0070】
このような拡幅部30を下フランジ24が有することにより、下フランジ24の前端部(肩口側先端部)の横寸法を容易に大きくすることができるため、この前端部に、後述する下り傾斜部を所定の大きさ及び所定の傾斜角度で安定して設けることができる。
【0071】
なおこの場合、下フランジ24の外側面24cの位置を、従来のスライダーに比べて、肩口側に近づくにつれてスライダー幅方向の外側寄りに設定することにより、当該下フランジ24の内側面24bの位置を従来のスライダーに比べて大きく変更することなく、言い換えると、スライダー胴体20におけるエレメント案内路27の形状や寸法を従来のものと大きく変更することなく、下フランジ24に拡幅部30を容易に形成できる。このため、本実施例1のスライダー10を用いてスライドファスナー1を構成したときに、当該スライダー10を摺動させることによって左右のエレメント列3を安定して噛合・分離させることが可能となる。
【0072】
このような左右の下フランジ24の前端部には、スライダー前方に向けて下り傾斜し、且つ、スライダー幅方向の外側に向けて下り傾斜した平面を有する下り斜面部31がそれぞれ形成されている。言い換えると、下フランジ24の下り斜面部31が形成されている部位では、下フランジ24の高さ寸法(上下方向における寸法)がスライダー前方に向けて漸減するとともに、スライダー幅方向の外側に向けて漸減している。
【0073】
なお、本発明において、下フランジに形成される下り斜面部は、上述のように下り傾斜した平面の代わりに、同じ方向に下り傾斜するように凸状に僅かに湾曲した平面に近い湾曲面(例えば、後述する下り斜面部31の傾斜面と、下フランジ24の上面24a、外側面24c、及び前端面24dとをそれぞれ区画する稜線部よりも曲率の小さな曲面)を有していても良い。
【0074】
また、左右の下り斜面部31は、左右の下フランジ24の前端部における上面24a側で且つ外側面24c側に配されている。更に、下り斜面部31は、スライダー長さ方向(前後方向)の位置に関して、下翼板22の平行部(第2側縁部)22bが形成されている領域内に、すなわち、下翼板22における平行部22bと漸減部22cとの境界よりも前方に配されている。
【0075】
この下り斜面部31は、下フランジ24の上面24a、外側面24c、及び前端面24dの3つの面により下フランジ24の前端部に形成される外側角部を切り欠くことにより形成されたような切欠き形状を有しており、この下り斜面部31の傾斜面(平面)は、下フランジ24の上面24a、外側面24c、及び前端面24dの各面と、稜線部を介して隣り合うとともに、下フランジ24の内側面24bからは離れた位置に配されている。
【0076】
この場合、下り斜面部31の傾斜面と、下フランジ24の上面24a、外側面24c、及び前端面24dとを区画する各稜線部は、面取り加工が施されたような曲率の大きな曲面状に形成されている。また、下り斜面部31における稜線部に囲まれた傾斜面(平面)の形状は、高さ位置(上下方向の位置)が低くなるほど細くなるような略三角形状を呈している。
【0077】
また、スライダー10高さ方向(上下方向)に関して、下り斜面部31の下端は、下翼板22の肩口側端部に形成された傾斜面又は湾曲面29を除く平坦な内面の高さ位置と同じ高さ位置、又は当該内面の高さ位置よりも上側の高さ位置に設定されている。なお、本実施例1の場合、下翼板22の内面における肩口側端部には、前述のように外側に向けて下翼板22の厚さ寸法を漸減させる傾斜面又は湾曲面29が形成されているため、下り斜面部31の下端が、下翼板22の前記内面と同じ高さ位置に設定されていても、下翼板22からは離間している。
【0078】
更に、当該下り斜面部31は、例えばスライダー10を左右の側面側から見たときに(言い換えると、
図3に示したような正投影におけるスライダー10の側面図を描いたときに)、視認される位置に配されており、しかも、例えばスライダー10を幅方向の中心線側から下フランジ24を見たときには(言い換えると、スライダー10の幅方向中心線における断面図を描いたときには)、視認できない位置に配されている。
【0079】
一方、下フランジ24の前端部における上面24a側で且つ内側面24b側には、
図4に示すように、下フランジ24の上面24a、内側面24b、及び前端面24dの3つの面により形成されるような内側角部32が形成されているものの、この内側角部32は、角張った形状を有しておらず、下フランジ24の上面24a、内側面24b、及び前端面24dに連続する曲率の大きな曲面状に形成されている。
【0080】
本実施例1における左右の上フランジ25は、上翼板21の左右の外側縁に沿うようにして、上翼板21の後端から、平行部22bの後端側の領域までの範囲に亘って形成されている。この上フランジ25の前端部における下面側で且つ外側面側には、スライダー前方に向けて上り傾斜し、且つ、スライダー幅方向の外側に向けて上り傾斜した平面を有する上り斜面部33が形成されている。
【0081】
本実施例1の場合、上フランジ25と、当該上フランジ25に形成した上り斜面部33とは、下翼板22に配した下フランジ24と、下フランジ24に形成した下り斜面部31とに対して、それぞれ面対称の関係を有する形態を有している。従って、上フランジ25及び上り斜面部33の具体的な説明については、冗長を避けるために省略する。
【0082】
本実施例1における引手取付柱26は、上翼板21の上面側に片持ち状に一体形成されている。この引手取付柱26の先端部(自由端部)と上翼板21との間には、引手11の取付軸部を挿通可能な空間部が設けられており、当該空間部を介して引手11の軸部を引手取付柱26と上翼板21との間に挿入した後、引手取付柱26の先端部と上翼板21との間の空間部を狭めるように引手取付柱26を上翼板21側に塑性変形させることにより、引手11がスライダー胴体20に装着される。
【0083】
上述のような構成を有する本実施例1のスライダー10は、当該スライダー10のエレメント案内路27に左右一組のファスナーストリンガーのエレメント列3を挿通させて、エレメント列3に摺動可能に取り付けられることによって、
図6に示したようにスライドファスナー1が構成される。
【0084】
本実施例1のスライダー10を有するスライドファスナー1が、例えば
図1に示したような鞄5の開口部などに取着されて使用される場合において、スライダー10をエレメント列3の噛合方向に向けて摺動させたときには、ファスナーエレメント2及びファスナーテープ4をスライダー胴体20の肩口側からエレメント案内路27内及びテープ挿通間隙28間に順次進入させるとともに、スライダー胴体20の上下フランジ25,24に左右のファスナーエレメント2を摺接させて左右のファスナーストリンガーを互いに引き寄せながらファスナーエレメント2同士を噛合させることにより、スライドファスナー1が閉鎖される。
【0085】
この場合、例えば使用者が、鞄5の開口部を閉めるために、スライダー10の引手11を噛合方向に向けてスライダー胴体20の斜め上方に引っ張りながらスライダー10を摺動させたときには、スライダー10全体がファスナーテープ4に対して相対的に上方に引っ張られるため、ファスナーテープ4が撓みながらスライダー胴体20のテープ挿通間隙28に進入する。このため、スライダー胴体20における下フランジ24の肩口側端部(前端部)は、特に、当該肩口側端部の上面24a側で且つ幅方向外側の部分は、ファスナーテープ4のテープ裏面に強く摺接する。
【0086】
このとき、本実施例1のスライダー10における左右の下フランジ24の肩口側端部には、前述のように下り斜面部31が設けられているため、この下り斜面部31にファスナーテープ4が摺接しても、ファスナーテープ4が下フランジ24の肩口側先端部との接触によって受ける負荷(応力)が局部的に集中することを避けることができる。このため、ファスナーテープ4は、下フランジ24の肩口側端部によって傷付けられ難くなり、ファスナーテープ4の破損を抑制することができる。
【0087】
また例えば、使用者が、スライダー10の引手11をスライダー胴体20に向けて押し付けるようにしながら噛合方向に向けて引っ張ってスライダー10を摺動させた場合には、スライダー胴体20における上フランジ25の肩口側端部(前端部)が、特に、当該肩口側端部の下面側で且つ幅方向外側の部分が、ファスナーテープ4のテープ表面に強く摺接することもある。
【0088】
このような場合であっても、本実施例1のスライダー10における上フランジ25の肩口側端部には、前述のように上り斜面部33が設けられているため、下フランジ24の下り斜面部31の場合と同様に、ファスナーテープ4が上フランジ25の肩口側先端部との接触によって受ける負荷(応力)が局部的に集中することを避けて、ファスナーテープ4を傷付けられ難くすることができる。
【0089】
従って、本実施例1のスライダー10を有するスライドファスナー1によれば、スライドファスナー1の長期の使用においてスライダー10の摺動操作が何度も繰り返し行われても、スライダー10の下フランジ24や上フランジ25がファスナーテープ4の構成糸条を切断すること等によってファスナーテープ4を破損させるという不具合が生じることを抑制し、ファスナーテープ4の寿命をより長く延ばすことが可能となる。
【実施例2】
【0090】
図8は、本実施例2におけるスライダーのスライダー胴体40を示す斜視図である。
なお、本実施例2では、前述の実施例1と実質的に同じ構成を有する部品及び部材については同じ符号を用いて表すことによって、その説明を省略することとする。
【0091】
本実施例2におけるスライダー胴体40では、下翼板22の左右側縁部に垂設した下フランジ24の肩口側端部(前端部)に、前述の実施例1のスライダー胴体20と同様に、下り斜面部31が設けられている。一方、上翼板21の左右側縁部に垂設した上フランジ45の肩口側端部(前端部)には、前述の実施例1のスライダー胴体20に形成されていた上り斜面部33が設けられていない。
【0092】
すなわち、本実施例2の上フランジ45の前端部における下面側で且つ外側面側には、上フランジ45の下面、外側面、及び前端面の3つの面により形成されるような外側角部が形成されている。なお、この上フランジ45の前端部における外側角部は、角張った形状を有しておらず、面取りが施されたように、上フランジ45の下面、外側面、及び前端面に連続する曲率の大きな曲面状に形成されている。
【0093】
このような本実施例2のスライダーを用いてスライドファスナーが構成され、そのスライドファスナーが
図1に示したような鞄5などに取着されて使用される場合において、例えば使用者がスライダーの引手を噛合方向に向けてスライダー胴体40の斜め上方に引っ張りながらスライダーを摺動させても、前述の実施例1の場合と同様に、ファスナーテープ4が下フランジ24の肩口側先端部と接触しても傷付けられ難くなり、ファスナーテープ4の破損を抑制することができる。
【0094】
なお、本発明は、前述した実施例1及び実施例2の具体的な実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
【0095】
例えば、前述の実施例1及び実施例2では、ファスナーテープ4に金属製のファスナーエレメント2が取着されたスライドファスナー1に用いられるスライダー10について説明しているが、本発明において、スライドファスナーを構成するファスナーエレメントの種類は特に限定されるものではない。
【0096】
例えば、本発明に係るスライダーは、合成樹脂の射出成形により1つ1つが独立して形成されたファスナーエレメントを有するスライドファスナーや、モノフィラメントがコイル状若しくはジグザグ状などの形態に成形された連続状ファスナーエレメントを有するスライドファスナーなどにも使用することが可能である。
【0097】
また、前述した実施例1及び実施例2のスライダー10は、停止機構を備えない自由スライダーとして構成されているが、本発明に係るスライダーは、停止爪体による停止機構を備えたスライダーに適用することも可能である。
【0098】
更に、前述した実施例1及び実施例2のスライダー10は、所謂、通常タイプのスライドファスナーに用いられるスライダーとして構成されているが、本発明に係るスライダーは、前述の特許文献3に記載されているような隠しタイプのスライドファスナー用のスライダーや、前述の特許文献4に記載されているような裏使いタイプのスライドファスナー用のスライダーに適用することも可能である。