特許第5989229号(P5989229)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5989229
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】イソインドロン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 209/44 20060101AFI20160825BHJP
   C07D 405/04 20060101ALI20160825BHJP
   C07D 403/04 20060101ALI20160825BHJP
   C07D 405/10 20060101ALI20160825BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20160825BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20160825BHJP
   C07D 409/12 20060101ALI20160825BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20160825BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20160825BHJP
   A61K 31/4035 20060101ALI20160825BHJP
   A61K 31/4045 20060101ALI20160825BHJP
   A61K 31/4184 20060101ALI20160825BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 31/18 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 13/02 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 19/08 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 1/18 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 21/00 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 5/14 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 7/00 20060101ALI20160825BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20160825BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20160825BHJP
【FI】
   C07D209/44CSP
   C07D405/04
   C07D403/04
   C07D405/10
   C07D405/12
   C07D401/12
   C07D409/12
   C07D403/12
   C07D417/12
   A61K31/4035
   A61K31/4045
   A61K31/4184
   A61K31/5377
   A61P35/00
   A61P35/02
   A61P31/18
   A61P3/04
   A61P3/10
   A61P13/02
   A61P19/02
   A61P11/06
   A61P11/00
   A61P1/00
   A61P19/08
   A61P17/02
   A61P1/04
   A61P25/00
   A61P13/12
   A61P37/06
   A61P17/06
   A61P1/18
   A61P21/00
   A61P29/00 101
   A61P37/02
   A61P5/14
   A61P7/00
   A61P9/00
   A61K45/00
【請求項の数】35
【全頁数】92
(21)【出願番号】特願2015-506064(P2015-506064)
(86)(22)【出願日】2012年4月20日
(65)【公表番号】特表2015-514725(P2015-514725A)
(43)【公表日】2015年5月21日
(86)【国際出願番号】CN2012074411
(87)【国際公開番号】WO2013155695
(87)【国際公開日】20131024
【審査請求日】2015年4月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】512212195
【氏名又は名称】アッヴィ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハスボルド,リサ・エイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ダーチュン
(72)【発明者】
【氏名】パク,チャン・エイチ
(72)【発明者】
【氏名】プラット,ジョン・ケイ
(72)【発明者】
【氏名】シェパード,ジョージ・エス
【審査官】 早川 裕之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−228538(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/024978(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/015180(WO,A1)
【文献】 米国特許第06083969(US,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00853083(EP,A1)
【文献】 Barraja, Paola et al,Synthesis of the new ring system 6,8-dihydro-5H-pyrrolo[3,4-h]quinazoline,Tetrahedron Letters ,2009年,50(38),5389-5391
【文献】 Gabbutt, Christopher D. et al,A facile route to pyrroles, isoindoles and hetero fused analogues,Journal of the Chemical Society, Perkin Transactions 1,2002年,(24),2799-2808
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩であって、
【化1】
式中、
AはC(R)であり、
YはC(R)であり、
JはC(R)であり、
はC−Cアルキルであり、
は水素であり、
はヘテロアリール、9員から12員の二環式アリール、ナフタレン−1−イル、非置換フェニルまたはXであり、Xは、
【化2】
であり、
前記ヘテロアリール、9員から12員の二環式アリールまたはナフタレン−1−イルは、NR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、−NH−C(O)−C−Cアルキル、−NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールからなる群より独立に選択される、1個から3個の置換基によって置換されていてよく、
Xは、(i)または(ii)において記載されるように置換されており:
(i)R10、R11、R12、R13およびR14のうちの4つは水素であり、R10、R11、R12、R13またはR14のうちの1つは以下の群:
10はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、
11はNR1618、フルオロ、ヨード、ブロモ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、
12はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、
13およびR14はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールである、
から選択され;
(ii)R10、R11、R12、R13およびR14のうちの5−n個は水素であり、R10、R11、R12、R13およびR14のn個は以下の群:
NR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR16−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリール
から選択され;
nは2、3、4または5であり、
−O−アリール、−S−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリールのアリール基;前記ヘテロシクロアルキル;−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)および−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキルのヘテロシクロアルキル基;前記ヘテロアリール;−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−ヘテロアリールおよび−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール基;ならびに−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキルおよび−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルのシクロアルキル基のいずれかは、
ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CNおよびNR1618
からなる群より選択される、1個から3個の置換基によって置換されていてよく、
およびRはそれぞれ、水素であり
およびRはそれぞれ、水素およびC−Cアルキルから独立に選択され、
およびRはそれぞれ、水素であり、ならびに
16およびR18はそれぞれ、水素およびC−Cアルキルから独立に選択される、
化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項2】
はメチルである、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項3】
13はNR1618、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、またはNH−C(O)−ヘテロアリールである、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項4】
13は、NR1618、−NR16−SO−C−Cアルキルまたは−NH−SO−C−Cハロアルキルである、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項5】
は、ヘテロアリール、9員から12員の二環式アリールまたはナフタレン−1−イルである、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項6】
は、インドリル、1,3−ベンゾジオキソリルまたはベンゾイミダゾリルである、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項7】
はXである、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項8】
10、R11、R12、R13およびR14のうちの4つは水素であり、R10、R11、R12、R13またはR14のうちの1つは以下の群:
10はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、
11はNR1618、フルオロ、ヨード、ブロモ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、
12はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、
13およびR14はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールである、
から選択され
−O−アリール、−S−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリールのアリール基;前記ヘテロシクロアルキル;−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)および−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキルのヘテロシクロアルキル基;前記ヘテロアリールならびに−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−ヘテロアリールおよび−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール基;ならびに−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキルおよび−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルのシクロアルキル基のいずれかは、
ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CNおよびNR1618
からなる群より選択される、1個から3個の置換基によって置換されていてよい、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項9】
10、R11、R12、R13およびR14のうちの5−n個は水素であり、R10、R11、R12、R13およびR14のうちのn個は以下の群:
NR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリール
から選択され;
nは2、3、4または5であり、
−O−アリール、−S−アリール、C−Cアルキレン−O−アリールのアリール基;−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)および−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキルのヘテロシクロアルキル基;前記ヘテロアリールならびに−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−ヘテロアリールおよび−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール基;ならびに−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキルおよび−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルのシクロアルキル基のいずれかは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CNおよびNR1618
からなる群より選択される、1個から3個の置換基によって置換されていてよい、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項10】
nは3である、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項11】
nは2である、請求項に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項12】
13はNR1618、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、またはNH−C(O)−ヘテロアリールである、請求項11に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項13】
13はNR1618、−NR16−SO−C−Cアルキルまたは−NH−SO−C−Cハロアルキルである、請求項12に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項14】
10はO−アリールである、請求項13に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項15】
10はO−フェニルであり、または、ハロからなる群より独立に選択される1個から3個の基によって置換されている、O−フェニルである、請求項14に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項16】
10は−O−2,4−ジフルオロ−フェニルである、請求項15に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項17】
10は、ハロおよびC−Cアルキルからなる群より独立に選択される1個から3個の基によって置換されていてよい、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルである、請求項13に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項18】
10は、ハロおよびC−Cアルキルからなる群より独立に選択される1個から3個の基によって置換されている、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルである、請求項17に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項19】
10は、ハロからなる群より独立に選択される1個から3個の基によって置換されている、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルである、請求項18に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項20】
nは3である、請求項1に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項21】
nは2であり、R11、R12およびR14は水素である、請求項1に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項22】
3−メチル−1−フェニル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(2−アミノフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
4−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド;
1−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンズアミド;
1−(1H−インドール−4−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(2−クロロフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(3,5−ジメチルフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}フェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(フェノキシメチル)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−{2−[(2−メチルフェノキシ)メチル]フェニル}−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(フラン−2−イル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(シクロペンチルメトキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−{2−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]フェニル}−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(キノリン−8−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(1−ベンゾチオフェン−7−イルメトキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(ピリジン−3−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(1H−インダゾール−5−イルメトキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド;
N−[3−(2,3−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド;
N−[3−(2,3−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]アセトアミド;
1−[5−アミノ−2−(フェニルスルファニル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−(フェニルスルファニル)フェニル]メタンスルホンアミド;
1−[5−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]エタンスルホンアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]−2,2,2−トリフルオロエタンスルホンアミド;
N’−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]−N,N−ジメチル硫酸ジアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]アセトアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]−1H−ピロール−2−カルボキサミド;
N−{4−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)オキシ]−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル}エタンスルホンアミド;
メチル3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシベンゾエート;
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシ安息香酸;
N−エチル−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシベンズアミド;
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシ−N−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)ベンズアミド;
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシ−N−(1,3−チアゾール−2−イル)ベンズアミド;
3,6,6−トリメチル−1−フェニル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(2,5−ジメチルフェニル)−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3,6,6−トリメチル−1−[2−(モルホリン−4−イル)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3,6,6−トリメチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[3−(3,6,6−トリメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド;
3,6−ジメチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−3,6−ジメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[3−(3,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド;
3−メチル−6−(2−メチルプロピル)−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−{3−[3−メチル−6−(2−メチルプロピル)−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル]−4−フェノキシフェニル}メタンスルホンアミド;
3−メチル−1−(2−フェノキシフェニル)−6−(プロパン−2−イル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−{3−[3−メチル−4−オキソ−6−(プロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル]−4−フェノキシフェニル}メタンスルホンアミド;
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−6−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド;および
1−[2−(シクロプロピルメトキシ)−5−(メチルスルホニル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
からなる群より選択される化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項23】
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(ナフタレン−1−イル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(1H−ベンゾイミダゾール−4−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(1H−インドール−7−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
2−[2−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンジル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン;および
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物または医薬として許容されるこの塩。
【請求項24】
医薬として許容される担体と組み合わせた、治療的有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を含む、医薬組成物。
【請求項25】
求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を含む、対象の癌を処置するための医薬組成物
【請求項26】
癌が、聴神経腫、急性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(単球性白血病、骨髄芽球性白血病、腺癌腫、血管肉腫、星状膠細胞腫、骨髄単球性白血病および前骨髄球性白血病)、急性T細胞白血病、基底細胞癌腫、胆管癌腫、膀胱癌、脳癌、乳癌、気管支原性癌腫、子宮頚癌、軟骨肉腫、脊索腫、絨毛癌腫、慢性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性(顆粒性)白血病、慢性骨髄性白血病、結腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、嚢胞腺癌腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、増殖異常的変化(異形成および化生)、胎児性癌腫、子宮内膜癌、内皮肉腫、上衣腫、上皮癌腫、赤白血病、食道癌、エストロゲン受容体陽性乳癌、本態性血小板血症、ユーイング腫瘍、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、生殖細胞精巣癌、神経膠腫、膠芽腫、神経膠肉腫、重鎖病、血管芽細胞腫、肝癌、肝細胞癌、ホルモン非感受性前立腺癌、平滑筋肉腫、白血病、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ芽球性白血病、リンパ腫(ホジキン性および非ホジキン性)、膀胱、乳房、結腸、肺、卵巣、膵臓、前立腺、皮膚および子宮の悪性腫瘍および過剰増殖性障害、T細胞またはB細胞由来のリンパ系悪性腫瘍、白血病、リンパ腫、髄様癌腫、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、中皮腫、多発性骨髄腫、骨髄性白血病、骨髄腫、粘液肉腫、神経芽細胞腫、NUT正中線癌腫(NMC)、非小細胞性肺癌、乏突起膠腫、口腔癌、骨髄性肉腫、卵巣癌、膵癌、乳頭腺癌腫、乳頭状癌腫、松果体腫、真性赤血球増加症、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌腫、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、肉腫、脂腺癌腫、セミノーマ、皮膚癌、小細胞肺癌腫、充実性腫瘤(癌腫および肉腫)、小細胞肺癌、胃癌、扁平上皮癌腫、滑膜腫、汗腺癌腫、甲状腺癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、精巣腫瘍、子宮癌ならびにウィルムス腫瘍からなる群より選択される、請求項25に記載の医薬組成物
【請求項27】
治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤をさらに含む、請求項26に記載の医薬組成物
【請求項28】
求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を含む、対象の疾患または状態を処置するための医薬組成物であって、疾患または状態が、アジソン病、急性痛風、強直性脊椎炎、喘息、粥状硬化症、ベーチェット病、水疱性皮膚疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、クローン病、皮膚炎、湿疹、巨細胞動脈炎、糸球体腎炎、肝炎、下垂体炎、炎症性腸疾患、川崎病、ループス腎炎、多発性硬化症、心筋炎、筋炎、腎炎、臓器移植拒絶、変形性関節症、膵炎、心膜炎、結節性多発動脈炎、肺臓炎、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、強膜炎、硬化性胆管炎、敗血症、全身性エリテマトーデス、高安動脈炎、毒素性ショック、甲状腺炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、ぶどう膜炎、白斑、脈管炎およびウェゲナー肉芽腫症からなる群より選択される、医薬組成物
【請求項29】
治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤をさらに含む、請求項28に記載の医薬組成物
【請求項30】
求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を含む、対象のAIDSを処置するための医薬組成物
【請求項31】
治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤をさらに含む、請求項30に記載の医薬組成物
【請求項32】
求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を含む、対象の肥満症を処置するための医薬組成物
【請求項33】
治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤をさらに含む、請求項32に記載の医薬組成物
【請求項34】
求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を含む、対象のII型糖尿病を処置するための医薬組成物
【請求項35】
治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤をさらに含む、請求項34に記載の医薬組成物
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ブロモドメインは、いくつかのタンパク質中に見出されるN−アセチル化リシン残基に結合する、保存タンパク質の折り畳み構造を指す。ブロモドメインを含むタンパク質のBETファミリーは、4つのメンバー(BRD2、BRD3、BRD4およびBRDt)からなる。BETファミリーの各メンバーは、唯一というわけではないが主にヒストンタンパク質のアミノ末端鎖において見受けられるN−アセチル化リシン残基を認識するのに、2つのブロモドメインを用いる。これらの相互作用は、クロマチン内の特定のゲノム部位に転写因子を組み入れることにより、遺伝子発現を調節する。例えば、ヒストンと結合したBRD4が転写因子P−TEFbをプロモーターに組み入れると、細胞周期進行に関与する遺伝子の一部の発現が起きる(Yangら、Mol.Cell.Biol.28:967−976(2008年))。BRD2およびBRD3もまた、成長促進遺伝子の転写調節剤として機能する(LeRoyら、Mol.Cell 30:51−60(2008年))。BETファミリーメンバーは最近、いくつかの癌の種類の維持のために重要であることが定まった(Zuberら、Nature 478:524−528(2011年)、Mertzら、Proc.Nat’l.Acad.Sci.108:16669−16674(2011年)、Delmoreら、Cell 146:1−14、(2011年)、Dawsonら、Nature 478:529−533(2011年))。BETファミリーメンバーはまた、サイトカインの生成に関連する遺伝子の発現上昇(Nicodemeら、Nature 468:1119−1123、(2010年))をもたらす、古典的NF−KB経路を介した急性炎症反応の仲介にも関係する(Huangら、Mol.Cell.Biol.29:1375−1387(2009年))。ヒト免疫不全ウイルスは、安定的に取り込まれたウイルスDNAからのウイルスRNAの転写を開始するのにBRD4を利用する(Jangら、Mol.Cell、19:523−534(2005年))。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0002】
【非特許文献1】Yangら、Mol.Cell.Biol.28:967−976(2008年)
【非特許文献2】LeRoyら、Mol.Cell 30:51−60(2008年)
【非特許文献3】Zuberら、Nature 478:524−528(2011年)
【非特許文献4】Mertzら、Proc.Nat’l.Acad.Sci.108:16669−16674(2011年)
【非特許文献5】Delmoreら、Cell 146:1−14、(2011年)
【非特許文献6】Dawsonら、Nature 478:529−533(2011年)
【非特許文献7】Nicodemeら、Nature 468:1119−1123、(2010年)
【非特許文献8】Huangら、Mol.Cell.Biol.29:1375−1387(2009年)
【非特許文献9】Jangら、Mol.Cell、19:523−534(2005年)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、BETファミリーブロモドメインがこれらと同族のアセチル化リシンタンパク質に結合するのを阻害する化合物が、癌、炎症性疾患、およびいくつかのウイルス感染の処置のために追い求められている。したがって、これらの適応症を処置するための新しい薬物を開発する医療上の必要性が存在し続けている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(要旨)
一態様において、本発明は、式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩であって、
【0005】
【化1】
式中、AはC(R)であり、YはC(R)であり、JはC(R)であり、Rは水素またはC−Cアルキルであり、Rは水素またはC−Cアルキルであり、Rはヘテロアリール、9員から12員の二環式アリール、ナフタレン−1−イル、非置換フェニルまたはXであり、Xは、
【0006】
【化2】
であり、
ヘテロアリール、9員から12員の二環式アリールまたはナフタレン−1−イルは、NR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、−NH−C(O)−C−Cアルキル、−NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールからなる群より独立に選択される、1個から3個の置換基によって置換されていてよく、
Xは、(i)または(ii)において記載されるように置換されており:
10、R11、R12、R13およびR14のうちの4つは水素であり、R10、R11、R12、R13またはR14のうちの1つは以下の群:
10はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、
11はNR1618、フルオロ、ヨード、ブロモ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、
12はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、
13およびR14はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールである、
から選択され;
10、R11、R12、R13およびR14のうちの5−n個は水素であり、R10、R11、R12、R13およびR14のうちのn個は以下の群:
NR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリール
から選択され;
nは2、3、4または5であり、
−O−アリール、−S−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリールのアリール基;ヘテロシクロアルキル;−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)および−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキルのヘテロシクロアルキル基;ヘテロアリールおよび−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−ヘテロアリールおよび−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール基;ならびに−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキルおよび−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルのシクロアルキル基のいずれかは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CNおよびNR1618からなる群より選択される、1個から3個の置換基によって置換されていてよく、RおよびRはそれぞれ、水素およびC−Cアルキルから独立に選択され、RおよびRはそれぞれ、水素およびC−Cアルキルから独立に選択され、RおよびRはそれぞれ、水素およびC−Cアルキルから独立に選択され、R16およびR18はそれぞれ、水素およびC−Cアルキルから独立に選択される、化合物または医薬として許容されるこの塩に関する。特定の実施形態において、RおよびRは水素であり、RおよびRはそれぞれ水素である。特定の実施形態において、RおよびRは水素であり、RおよびRは水素であり、RおよびRはそれぞれ水素である。特定の実施形態において、RおよびRは水素である。特定の実施形態において、Rは水素である。特定の実施形態において、RはC−Cアルキルである。特定の実施形態において、Rはメチルである。特定の実施形態において、R13は、NR1618、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、またはNH−C(O)−ヘテロアリールである。特定の実施形態において、R13は、NR1618、−NR16−SO−C−Cアルキルまたは−NH−SO−C−Cハロアルキルである。特定の実施形態において、Rは、ヘテロアリール、9員から12員の二環式アリールまたはナフタレン−1−イルである。特定の実施形態において、Rは、インドリル、1,3−ベンゾジオキソリルまたはベンゾイミダゾリルである。特定の実施形態において、RはXである。特定の実施形態において、R10、R11、R12、R13およびR14のうちの4つは水素であり、R10、R11、R12、R13またはR14のうちの1つは、以下の群:R10はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cシクロアルキル、−O−C−Cシクロアルキル、−O−C−Cシクロアルキル、−O−C−Cシクロアルキル、−O−C−Cシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、R11はNR1618、フルオロ、ヨード、ブロモ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、R12はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであり、R13およびR14はNR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C
−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールである、から選択され;−O−アリール、−S−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリールのアリール基;ヘテロシクロアルキル;−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)および−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキルのヘテロシクロアルキル基;ヘテロアリールおよび−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−ヘテロアリールおよび−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール基;ならびに−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキルおよび−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルのシクロアルキル基のいずれかは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CNおよびNR1618からなる群より選択される、1個から3個の置換基によって置換されていてよい。特定の実施形態において、R10、R11、R12、R13およびR14のうちの5−n個は水素であり、R10、R11、R12、R13およびR14のうちのn個は以下の群:NR1618、ハロ、ヒドロキシル、C−Cアルキル、−O−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリール、−S−アリール、−O−C−Cアルキレン−アリール、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−O−C−Cアルキル、−C(O)−O−C−Cアルキル、−C(O)−OH、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、NH−C(O)−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル、−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、またはヘテロアリールから選択され;nは2、3、4または5であり、−O−アリール、−S−アリール、C−Cアルキレン−アリール、C−Cアルキレン−O−アリールのアリール基;ヘテロシクロアルキル;−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)および−O−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキルのヘテロシクロアルキル基;ヘテロアリールおよび−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−ヘテロアリールおよび−O−C−Cアルキレン−ヘテロアリールのヘテロアリール基;ならびに−O−C−C14シクロアルキル、−O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキルおよび−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルのシクロアルキル基のいずれかは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CNおよびNR1618からなる群より選択される、1個から3個の置換基によって置換されていてよい。特定の実施形態において、nは3である。特定の実施形態において、nは2である。特定の実施形態において、R13は、NR1618、−NR16−SO−NR18−C−Cアルキル、−NR16−SO−NR18−C−Cハロアルキル、−NR16−SO−C−Cアルキル、−NR16−SO−C−Cハロアルキル、SO−NR1618、SO−C−Cアルキル、−C(O)−NR1618、−C(O)−NH(C−Cハロアルキル)、−C(O)−NH(C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキル)、−C(O)−NH(ヘテロアリール)、NH−C(O)−C−Cアルキル、またはNH−C(O)−ヘテロアリールである。特定の実施形態において、R16はHであり、R18はC−Cアルキルである。特定の実施形態において、R18はHであり、R16はC−Cアルキルである。特定の実施形態において、R16はHであり、R18はHである。特定の実施形態において、R16はC−Cアルキルであり、R18はC−Cアルキルである。特定の実施形態において、R13はNR1618であり、R16は水素であり、R18は水素である。特定の実施形態において、R13は−NR16−SO−C−Cアルキルであり、R16は水素である。特定の実施形態において、R13は−NR16−SO−C−Cハロアルキルであり、R16は水素である。特定の実施形態において、R13はNR1618、−NR16−SO−C−Cアルキルまたは−NH−SO−C−Cハロアルキルである。特定の実施形態において、R10はO−アリールである。特定の実施形態において、R10はO−フェニルであり、または、ハロからなる群より独立に選択される1個から3個の基によって置換されている、O−フェニルである。特定の実施形態において、R10は−O−2,4−ジフルオロ−フェニルである。特定の実施形態において、R10は、ハロおよびC−Cアルキルからなる群より独立に選択される1個から3個の基によって置換されていてよい、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルである。特定の実施形態において、R10は、ハロおよびC−Cアルキルからなる群より独立に選択される1個から3個の基によって置換されている、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルである。特定の実施形態において、R10は、ハロからなる群より独立に選択される1個から3個の基によって置換されている、−O−C−Cアルキレン−C−C14シクロアルキルである。特定の実施形態において、nは2であり、R11、R12およびR14は水素である。特定の実施形態において、式Iの化合物は、
3−メチル−1−フェニル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(2−アミノフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
4−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド;
1−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンズアミド;
1−(1H−インドール−4−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(2−クロロフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(3,5−ジメチルフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}フェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(フェノキシメチル)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−{2−[(2−メチルフェノキシ)メチル]フェニル}−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(フラン−2−イル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(シクロペンチルメトキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−{2−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]フェニル}−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(キノリン−8−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(1−ベンゾチオフェン−7−イルメトキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−[2−(ピリジン−3−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(1H−インダゾール−5−イルメトキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド;
N−[3−(2,3−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド;
N−[3−(2,3−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]アセトアミド;
1−[5−アミノ−2−(フェニルスルファニル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−(フェニルスルファニル)フェニル]メタンスルホンアミド;
1−[5−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]エタンスルホンアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]−2,2,2−トリフルオロエタンスルホンアミド;
N’−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]−N,N−ジメチル硫酸ジアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]アセトアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]−1H−ピロール−2−カルボキサミド;
N−{4−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)オキシ]−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル}エタンスルホンアミド;
メチル3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシベンゾエート;
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシ安息香酸;
N−エチル−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシベンズアミド;
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシ−N−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)ベンズアミド;
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシ−N−(1,3−チアゾール−2−イル)ベンズアミド;
3,6,6−トリメチル−1−フェニル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(2,5−ジメチルフェニル)−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3,6,6−トリメチル−1−[2−(モルホリン−4−イル)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3,6,6−トリメチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[3−(3,6,6−トリメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド;
3,6−ジメチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−3,6−ジメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−[3−(3,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド;
3−メチル−6−(2−メチルプロピル)−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−{3−[3−メチル−6−(2−メチルプロピル)−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル]−4−フェノキシフェニル}メタンスルホンアミド;
3−メチル−1−(2−フェノキシフェニル)−6−(プロパン−2−イル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
N−{3−[3−メチル−4−オキソ−6−(プロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル]−4−フェノキシフェニル}メタンスルホンアミド;
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−6−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド;および
1−[2−(シクロプロピルメトキシ)−5−(メチルスルホニル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
からなる群より選択される。
【0007】
特定の実施形態において、式Iの化合物は、
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
3−メチル−1−(ナフタレン−1−イル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(1H−ベンゾイミダゾール−4−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
1−(1H−インドール−7−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン;
2−[2−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンジル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン;および
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
からなる群より選択される。
【0008】
別の態様において、本発明は、医薬として許容される賦形剤および治療的有効量の式Iの化合物または医薬として許容されるこの塩を含む、医薬組成物に関する。
【0009】
別の態様において、本発明は、治療的有効量の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を、それを必要としている対象に投与することを含む、対象の癌を処置する方法に関する。特定の実施形態において、癌は、聴神経腫、急性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(単球性白血病、骨髄芽球性白血病、腺癌腫、血管肉腫、星状膠細胞腫、骨髄単球性白血病および前骨髄球性白血病)、急性T細胞白血病、基底細胞癌腫、胆管癌腫、膀胱癌、脳癌、乳癌、気管支原性癌腫、子宮頚癌、軟骨肉腫、脊索腫、絨毛癌腫、慢性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性(顆粒性)白血病、慢性骨髄性白血病、結腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、嚢胞腺癌腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、増殖異常的変化(異形成および化生)、胎児性癌腫、子宮内膜癌、内皮肉腫、上衣腫、上皮癌腫、赤白血病、食道癌、エストロゲン受容体陽性乳癌、本態性血小板血症、ユーイング腫瘍、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、生殖細胞精巣癌、神経膠腫、膠芽腫、神経膠肉腫、重鎖病、血管芽細胞腫、肝癌、肝細胞癌、ホルモン非感受性前立腺癌、平滑筋肉腫、白血病、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ芽球性白血病、リンパ腫(ホジキン性および非ホジキン性)、膀胱、乳房、結腸、肺、卵巣、膵臓、前立腺、皮膚および子宮の悪性腫瘍および過剰増殖性障害、T細胞またはB細胞由来のリンパ系悪性腫瘍、白血病、リンパ腫、髄様癌腫、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、中皮腫、多発性骨髄腫、骨髄性白血病、骨髄腫、粘液肉腫、神経芽細胞腫、NUT正中線癌腫(NMC)、非小細胞性肺癌、乏突起膠腫、口腔癌、骨髄性肉腫、卵巣癌、膵癌、乳頭腺癌腫、乳頭状癌腫、松果体腫、真性赤血球増加症、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌腫、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、肉腫、脂腺癌腫、セミノーマ、皮膚癌、小細胞肺癌腫、充実性腫瘤(癌腫および肉腫)、小細胞肺癌、胃癌、扁平上皮癌腫、滑膜腫、汗腺癌腫、甲状腺癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、精巣腫瘍、子宮癌ならびにウィルムス腫瘍からなる群より選択される。特定の実施形態において、本方法は、治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤を投与することをさらに含む。
【0010】
別の態様において、本発明は、治療的有効量の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を、それを必要としている対象に投与することを含む、対象の疾患または状態を処置する方法であって、疾患または状態が、アジソン病、急性痛風、強直性脊椎炎、喘息、粥状硬化症、ベーチェット病、水疱性皮膚疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、クローン病、皮膚炎、湿疹、巨細胞動脈炎、糸球体腎炎、肝炎、下垂体炎、炎症性腸疾患、川崎病、ループス腎炎、多発性硬化症、心筋炎、筋炎、腎炎、臓器移植拒絶、変形性関節症、膵炎、心膜炎、結節性多発動脈炎、肺臓炎、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、強膜炎、硬化性胆管炎、敗血症、全身性エリテマトーデス、高安動脈炎、毒素性ショック、甲状腺炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、ぶどう膜炎、白斑、脈管炎およびウェゲナー肉芽腫症からなる群より選択される、方法に関する。特定の実施形態において、本方法は、治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤を投与することをさらに含む。特定の実施形態において、本方法は、治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤を投与することをさらに含む。
【0011】
別の態様において、本発明は、治療的有効量の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を、それを必要としている対象に投与することを含む、対象のAIDSを処置する方法に関する。特定の実施形態において、本方法は、治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤を投与することをさらに含む。
【0012】
別の態様において、本発明は、治療的有効量の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を、それを必要としている対象に投与することを含む、対象の肥満症を処置する方法に関する。特定の実施形態において、本方法は、治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤を投与することをさらに含む。
【0013】
別の態様において、本発明は、治療的有効量の式(I)の化合物または医薬として許容されるこの塩を、それを必要としている対象に投与することを含む、対象のII型糖尿病を処置する方法に関する。特定の実施形態において、本方法は、治療的有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤を投与することをさらに含む。
【発明を実施するための形態】
【0014】
定義
留意することは、本明細書および所期の特許請求の範囲において使用されるとき、「1つの」、「1個の」および「この」という単数形が、文脈中に特に逆の記載がない限り複数の指示対象を含むという点である。したがって、例えば、「1つの化合物」への言及は、単一の化合物ならびに同一または異なる化合物のうちの1つ以上を含み、「場合によって医薬として許容される担体」への言及は、場合による、医薬として許容される単一の担体ならびに1つ以上の医薬として許容される担体を指す等である。
【0015】
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用されるとき、逆の記載がない限り以下の用語は、指し示された意味を有する。
【0016】
本明細書において使用されるときの「アルキル」という用語は、飽和炭化水素鎖基、直鎖状炭化水素鎖基または分岐状炭化水素鎖基を意味する。場合によっては、アルキル部分の中の炭素原子の数は、接頭辞「C−C」によって指し示されており、式中、xは置換基中の炭素原子の最小数であり、yは置換基中の炭素原子の最大数である。したがって、例えば、「C−Cアルキル」は、1個から6個までの炭素原子を含むアルキル置換基を指し、「C−Cアルキル」は、1個から3個までの炭素原子を含むアルキル置換基を指す。アルキルの代表例は、限定されるわけではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−メチルプロピル、1−エチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシルが挙げられる。
【0017】
「アルキレン」または「アルキレニル」という用語は、直鎖状または分岐状の飽和炭化水素鎖、例えば、1個から10個の炭素原子の直鎖状または分岐状の飽和炭化水素鎖または1個から6個の炭素原子の直鎖状または分岐状の飽和炭化水素鎖(C−Cアルキレン)または1個から4個の炭素原子の直鎖状または分岐状の飽和炭化水素鎖または1個から3個の炭素原子の直鎖状または分岐状の飽和炭化水素鎖(C−Cアルキレン)に由来する二価の基を意味する。アルキレンおよびアルキレニルの例は、限定されるわけではないが、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−および−CHCH(CH)CH−が挙げられる。
【0018】
「C−C14シクロアルキル」という用語は(単独でまたは別の用語と複合して)、3個から14個までの炭素環原子を含む、飽和環式ヒドロカルビル置換基を意味する。シクロアルキルという用語は、単環式シクロアルキル基、二環式シクロアルキル基、架橋シクロアルキル基およびスピロシクロアルキル基を含む。単環式シクロアルキル基の例は限定されるわけではないが、シクロプロピル(シクロプロパニル)、シクロブチル(シクロブタニル)、シクロペンチル(シクロペンタニル)、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシル(シクロヘキサニル)、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロオクチル等が挙げられる。逆の記載がない限り、「C−C単環式シクロアルキル」という用語は、3個から8個までの炭素を含む単環式シクロアルキル基を指す。
【0019】
スピロ環式シクロアルキル基の中において、1個の原子が相異なる2つの環に共通している。スピロ環式シクロアルキルの例は、スピロ[2.2]ペンタニル、スピロ[2.4]ヘプタニルおよびスピロ[2.5]オクタニルが挙げられる。逆の記載がない限り、「C−Cスピロ環式シクロアルキル」という用語は、5個から8個までの炭素を含むスピロ環式シクロアルキル基を指す。
【0020】
架橋シクロアルキルの中において、環は、隣接していない少なくとも2つの共通の原子を共有する。架橋シクロアルキルの例は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルおよびアダマンタニルが挙げられる。逆の記載がない限り、「C−C10架橋シクロアルキル」という用語は、5個から10個までの炭素を含む架橋シクロアルキル基を指す。
【0021】
二環式環シクロアルキルは、単環式C−Cシクロアルキル環と縮合したC−C単環式シクロアルキルである。二環式シクロアルキルの非限定的な例は、デカヒドロナフタレニル、オクタヒドロ−1H−インデニル、オクタヒドロペンタレニルおよびデカヒドロアズレニルが挙げられる。二環式シクロアルキル基は、それぞれが1個分、2個分、3個分または4個分の長さの炭素原子からなり、各架橋が環系において隣接していない2個の炭素原子を連結させている、1個または2個のアルキレン架橋を含み得る。二環式架橋基の非限定的な例は、ビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、ビシクロ[3.2.2]ノナニル、ビシクロ[3.3.1]ノナニルおよびビシクロ[4.2.1]ノナニル、トリシクロ[3.3.1.03,7]ノナニル(オクタヒドロ−2,5−メタノペンタレニルまたはノルアダマンタニル)およびトリシクロ[3.3.1.13,7]デカニル(アダマンタニル)が挙げられる。
【0022】
「シクロアルケニル」という用語は(単独でまたは別の用語と複合して)、3個から14個までの炭素環原子を含む、部分飽和シクロアルキル置換基を意味する。シクロアルケニルは、典型的には3個から8個までの炭素環原子を含む単環式炭素環(すなわち、C−Cシクロアルケニル)であってよく、より典型的には4個から6個までの炭素環原子を含む単環式炭素環(すなわち、C−Cシクロアルケニル)であってよい。単環シクロアルケニルの例は、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルが挙げられる。シクロアルケニルは、代替的には二環式であってよい。二環式シクロアルケニルの例は、架橋シクロアルキルおよびスピロ環式シクロアルキルが挙げられる。
【0023】
本明細書において使用されるときの「ヘテロシクロアルキル」という用語は、炭素原子およびO、NまたはSから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を含む、3員から15員の非芳香族単環式または二環式の基を意味する。ヘテロシクロアルキル環の中の窒素および硫黄ヘテロ原子は、場合によって酸化され得(例えば1,1−ジオキシドテトラヒドロチエニル、1,2−ジオキシド−1,2−チアゾリジニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル))、窒素原子は、場合によって四級化され得る。逆の記載がない限り、前述のヘテロシクロアルキルは、そうした状態になることが可能であり安定な構造の作成をもたらすのならば、Cと結合した状態であってもよいし、またはNと結合した状態であってもよい。例えば、ピペリジニルは、ピペリジン−1−イル(Nと結合した状態)であってもよいし、またはピペリジン−4−イル(Cと結合した状態)であってもよい。ヘテロシクロアルキルの例は、3員から8員の単環式ヘテロシクロアルキル、8−12員の二環式ヘテロシクロアルキルおよび7−15員の架橋二環式ヘテロシクロアルキルが挙げられる。
【0024】
「3員から8員の単環式ヘテロシクロアルキル」という表現は、炭素原子およびS、NまたはOから独立に選択される1個から3個のヘテロ原子を有する、非芳香族環式基を意味し、2個のO原子が存在する場合または1個のO原子および1個のS原子が存在する場合、2個のO原子のそれぞれまたは1個のO原子および1個のS原子のそれぞれは、互いに結合していない。3員から8員の単環式ヘテロシクロアルキルの具体例は、アジリジン−1−イル、1−オキサ−シクロブタン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、モルホリン−4−イル、2−チアシクロヘキサ−1−イル、2−オキソ−2−チアシクロヘキサ−1−イル、2,2−ジオキソ−2−チアシクロヘキサ−1−イルおよび4−メチル−ピペラジン−2−イルが挙げられる。
【0025】
「3員の単環式ヘテロシクロアルキル」は、2個の炭素原子ならびに1個のO、1個のSおよび1個のNからなる群より選択される1個のヘテロ原子を有する、3員の単環式シクロアルキル環である。3員の単環式ヘテロシクロアルキルの具体例は、オキシラニル、アジリジニルおよびチイラニルが挙げられる。
【0026】
「4員の単環式ヘテロシクロアルキル」は、3個の炭素原子ならびに1個のO、1個のSおよび1個のNからなる群より選択される1個のヘテロ原子を有する、4員の単環式シクロアルキル環である。4員の単環式ヘテロシクロアルキルの具体例は、オキセタニル、アゼチジニルおよびチエタニルが挙げられる。
【0027】
「5員の単環式ヘテロシクロアルキル」は、1個から4個までの炭素原子ならびに1個のO、1個のS、1個のN、2個のN、3個のN、1個のSおよび1個のN、1個のSおよび2個のN、1個のOおよび1個のNならびに1個のOおよび2個のNからなる群より選択される1個から3個までのヘテロ原子を有する、5員の単環式シクロアルキル環である。5員の単環式ヘテロシクロアルキルの具体例は、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ジヒドロチエニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イミダゾリニル、イソオキサゾリジニル、ピロリジニル、2−ピロリニルおよび3−ピロリニルが挙げられる。
【0028】
「6員の単環式ヘテロシクロアルキル」は、3個から5個までの炭素原子ならびに1個のO、2個のO、3個のO、1個のS、2個のS、3個のS、1個のN、2個のN、3個のN、1個のS、1個のOおよび1個のN、1個のSおよび1個のN、1個のSおよび2個のN、1個のSおよび1個のO、1個のSおよび2個のO、1個のOおよび1個のNならびに1個のOおよび2個のNからなる群より選択される1個から3個までのヘテロ原子を有する、6員の単環式シクロアルキル環である。6員の単環式ヘテロシクロアルキルの具体例は、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、1,4−ジチアニル、ヘキサヒドロピリミジン、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロチオピラニル、チオモルホリニル、チオキサニルおよびトリチアニルが挙げられる。
【0029】
「7員の単環式ヘテロシクロアルキル」は、5個から6個までの炭素原子ならびに1個のO、2個のO、1個のS、2個のS、1個のN、2個のN、1個のS、1個のOおよび1個のN、1個のSおよび1個のN、1個のSおよび2個のN、1個のSおよび1個のO、1個のSおよび2個のO、1個のOおよび1個のNならびに1個のOおよび2個のNからなる群より選択される1個から3個までのヘテロ原子を有する、7員の単環式シクロアルキル環である。7員の単環式ヘテロシクロアルキルの具体例は、アゼパニル、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−アゼピニル、オキセパニル、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−オキセピニル、チエパニルおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−チエピニルが挙げられる。
【0030】
「8員の単環式ヘテロシクロアルキル」は、5個から7個までの炭素原子ならびに1個のO、2個のO、3個のO、1個のS、2個のS、3個のS、1個のN、2個のN、3個のN、1個のS、1個のOおよび1個のN、1個のSおよび1個のN、1個のSおよび2個のN、1個のSおよび1個のO、1個のSおよび2個のO、1個のOおよび1個のNならびに1個のOおよび2個のNからなる群より選択される1個から3個までのヘテロ原子を有する、8員の単環式シクロアルキル環である。8員の単環式ヘテロシクロアルキルの具体例は、アゾカニル、チオカニル、オキソカニル、3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−オキソシニル等が挙げられる。
【0031】
8−12員の二環式ヘテロシクロアルキルは、フェニル基と縮合した5員から7員の単環式ヘテロシクロアルキルであり、または単環式C−Cシクロアルキルと縮合した5員から7員の単環式ヘテロシクロアルキルであり、または5員から7員の単環式ヘテロシクロアルキルと縮合した5員から7員の単環式ヘテロシクロアルキルである。二環式ヘテロシクロアルキルの代表例は、限定されるわけではないが、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−1H−インドリル、3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル、2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル、ヘキサヒドロピラノ[3,4−b][1,4]オキサジン−1(5H)−イルが挙げられる。
【0032】
単環式ヘテロシクロアルキルおよび二環式ヘテロシクロアルキルは、それぞれが4個以下の炭素原子からなり、それぞれが環系において隣接していない2個の原子を連結させている、1個または2個のアルキレン架橋またはアルケニレン架橋またはこれらの混合物を含み得る。このような架橋ヘテロシクロアルキルの例は、限定されるわけではないが、アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル(2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルを含む)、8−アザビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル、オクタヒドロ−2,5−エポキシペンタレン、ヘキサヒドロ−2H−2,5−メタノシクロペンタ[b]フラン、ヘキサヒドロ−1H−1,4−メタノシクロペンタ[c]フラン、アザ−アダマンタン(1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン)およびオキサ−アダマンタン(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン)が挙げられる。「6員から9員の架橋二環式ヘテロシクロアルキル」という用語は、5員、6員もしくは7員の単環式ヘテロシクロアルキルが3員、4員もしくは5員の単環式ヘテロシクロアルキルと縮合して生じ、または5員、6員もしくは7員の単環式ヘテロシクロアルキルがC−Cシクロアルキルと縮合して生じ、縮合による結合点どうしの間に1個から3個の環原子が存在する、飽和したまたは不飽和の環状基を指す。「6員から9員の架橋二環式ヘテロシクロアルキル」という用語は、飽和した「6員から9員の架橋二環式ヘテロシクロアルキル」および不飽和の「6員から9員の架橋二環式ヘテロシクロアルキル」を含む。「6員から9員の架橋二環式ヘテロシクロアルキル」は、アルキルに関して上述されたように置換されていてよい。「6員から9員の架橋二環式ヘテロシクロアルキル」の例は、3−アザビシクロ[4.2.1]ノナニルおよび7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニルが挙げられる。
【0033】
スピロヘテロシクロアルキルは、5員から7員の単環式ヘテロシクロアルキル環の同じ炭素原子に付いた2個の置換基が、炭素原子と一緒になって、単環式シクロアルキル、二環式シクロアルキル、単環式ヘテロシクロアルキルまたは二環式ヘテロシクロアルキルから選択される第2の環系を形成している、7員から15員のヘテロシクロアルキルである。スピロヘテロシクロアルキルの例は、限定されるわけではないが、6−アザスピロ[2.5]オクタ−6−イル、1’
H,4H−スピロ[1,3−ベンゾジオキシン−2,4’−ピペリジン]−1’−イル、1’ H,3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,4’−ピペリジン]−1’−イルおよび1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イルが挙げられる。単環式ヘテロシクロアルキル、二環式ヘテロシクロアルキルおよびスピロヘテロシクロアルキルは、非置換であってもよいし、または置換されていてもよい。単環式ヘテロシクロアルキル、二環式ヘテロシクロアルキルおよびスピロヘテロシクロアルキルは、環系の中に含まれているいずれかの炭素原子またはいずれかの窒素原子を介して親分子部分に結合されている。ヘテロシクロアルキル環の中の窒素および硫黄ヘテロ原子は、場合によって酸化され得(例えば1,1−ジオキシドテトラヒドロチエニル、1,2−ジオキシド−1,2−チアゾリジニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル))、窒素原子は、場合によって四級化され得る。
【0034】
アリール基は、芳香族炭化水素基である。典型的なアリール基は、フェニルおよびナフチルが挙げられる。さらに、「アリール」という用語は、9員から12員の二環式アリール基が挙げられる。「9員から12員の二環式アリール」という用語は、ベンゼン環が(1)C−C単環式シクロアルキル(例えば、インダニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレニル、6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテニル等)と縮合することによって形成され、または(2)1個または2個のオキソ基(例えば、インドリニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,3−ジオキソイソインドリニル、イソインドリニル等)によって置換されていてよい5員から7員のヘテロシクロアルキルと縮合することによって形成され、縮合による結合点がベンゼン環に付いた隣接した炭素のところにある、二環式の基である。
【0035】
本明細書において使用されるときの「ヘテロアリール」という用語は、5員または6員の単環式ヘテロアリールおよび8員から12員の二環式ヘテロアリールを包含する。
【0036】
「5員のヘテロアリール」は、1個から4個までの炭素原子ならびに1個のO、1個のS、1個のN、2個のN、3個のN、4個のN、1個のSおよび1個のN、1個のSおよび2個のN、1個のOおよび1個のNならびに1個のOおよび2個のNからなる群より選択される1個から4個までのヘテロ原子を有する、5員の単環式芳香環基である。5員のヘテロアリールの具体例は、限定されるわけではないが、フラニル、2−フラニル、3−フラニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、ピロリル、2−または3−ピロリル、チエニル、2−チエニル、3−チエニル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリルが挙げられる。
【0037】
「6員のヘテロアリール」は、3個から5個までの炭素原子ならびに1個のN、2個のNおよび3個のNからなる群より選択される1個から3個までのヘテロ原子を有する、6員の単環式芳香環基である。6員のヘテロアリールの具体例は、限定されるわけではないが、ピリジニル、2−、3−または4−ピリジニル、ピリミジニル、2−、4−または5−ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、3−または4−ピリダジニル、2−ピラジニルおよびトリアジニルが挙げられる。
【0038】
「8員から12員の二環式ヘテロアリール」は、5員または6員のヘテロアリールが(1)独立に選択された5員のヘテロアリール、(2)独立に選択された6員のヘテロアリール(例えば、ナフチリジニル、プテリジニル、フタラジニル、プリニル等)、(3)C−C単環式シクロアルキル、(4)5員から7員のヘテロシクロアルキルまたは(5)ベンゼン環(例えば、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、シノリニル、インドリルまたは2−、3−、4−、5−、6−もしくは7−インドリル、キナゾリニル、キノキサリニル、イソインドリルおよびイソキノリニル)と縮合して形成され、縮合による結合点が隣接した環原子のところにある、環状構造である。縮合による結合点は、5員もしくは6員のヘテロアリール中の窒素原子のところにあってもよいし(例えば、インドリジン)、または炭素原子のところにあってもよい。
【0039】
「水素」という用語は(単独でまたは別の用語と複合して)、水素基を意味し、−Hと表すことができる。
【0040】
「ヒドロキシ」という用語は(単独でまたは別の用語と複合して)、−OHを意味する。
【0041】
「カルボキシ」という用語は(単独でまたは別の用語と複合して)、−C(O)−OHを意味する。
【0042】
「アミノ」という用語は(単独でまたは別の用語と複合して)、−NHを意味する。
【0043】
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は(単独でまたは別の用語と複合して)、フッ素基(−Fと表すことができる)、塩素基(−Clと表すことができる)、臭素基(−Brと表すことができる)またはヨウ素基(−Iと表すことができる)を意味する。接頭辞「ハロ」は、接頭辞が付いた置換基が、独立に選択された1個以上のハロゲン基によって置換されていることを指し示している。例えば、ハロアルキルは、少なくとも1つの水素基がハロゲン基によって置きかえられている、アルキル置換基を意味する。ハロアルキルの例は、クロロメチル、1−ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよび1,1,1−トリフルオロエチルが挙げられる。置換基が2個以上のハロゲン基によって置換されている場合、こうしたハロゲン基は、(逆の記載がない限り)同一であってもよいし、または異なっていてもよいことを認識すべきである。ハロアルキルの例は、1個から3個までの炭素を含むハロゲン化アルキルである、C−Cハロアルキルが挙げられる。
【0044】
ある部分が「置換されている」と記述されている場合、水素以外の基が、この部分において置換可能な任意の原子の水素基の場所にある。したがって、例えば、置換されたヘテロアリール部分とは、少なくとも1つの水素以外の基が、複素環に付いた水素基の場所にある、ヘテロアリール部分である。ある部分に2個以上の置換基がある場合、水素以外の各基は、(逆の記載がない限り)同一であってもよいし、または異なっていてもよいことを認識すべきである。
【0045】
ある部分が「場合によって置換されている」と記述されている場合、この部分は、(1)置換されていなくてもよいし、または(2)置換されていてもよい。ある部分が最大である特定の数までの水素以外の基により場合によって置換されていると記述されている場合、この部分は、(1)置換されていなくてもよいし、または(2)水素以外の基により、最大でこの特定の数までと、最大でこの部分において置換可能な位置の最大数までのどちらか少ない方で置換されていてもよい。したがって、例えば、ある部分が最大で3個までの水素以外の基により場合によって置換されているヘテロアリールだと記述されている場合、3個より少ない置換可能な位置を有するあらゆるヘテロアリールは、ヘテロアリールが有する置換可能な位置の数と最大でも同数の水素以外の基により、場合によって置換される。例示すると、テトラゾリル(置換可能な位置を1つしか有さない)は、最大で1個までの水素以外の基により場合によって置換される。さらに例示すると、アミノ窒素が最大で2個までの水素以外の基により場合によって置換されていると記述されている場合、第一級アミノ窒素は、最大で2個までの水素以外の基により場合によって置換されるが、第二級アミノ窒素は、最大でも1個までの水素以外の基によってしか場合によって置換されない。
【0046】
「処置する」、「処置すること」および「処置」という用語は、疾患および/またはこの付随症状を緩和または抑止する方法を指す。
【0047】
「防止する」、「防止すること」および「防止」という用語は、疾患および/またはこの付随症状の発症を防止する方法を指し、または、対象が疾患を発病するのを防ぐ法を指す。本明細書において使用されるとき、「防止する」、「防止すること」および「防止」は、疾患および/またはこの付随症状の発症を遅延させることも含むし、疾患を発病する対象のリスクを低減することも含む。
【0048】
「治療的有効量」という表現は、特定の対象または対象集団に単独で投与されたときまたは別の医薬品もしくは処置と組み合わせて投与されたとき、処置される状態もしくは障害の症状のうちの1つ以上の進行を防止するのに十分な化合物もしくは医薬として許容されるこの塩の量を意味し、または、処置される状態もしくは障害の症状のうちの1つ以上をある程度緩和するのに十分な化合物もしくは医薬として許容されるこの塩の量を意味する。例えば、ヒトまたはその他のホ乳類において、治療的有効量は、実験室または臨床現場での経験によって決定することもできるし、または、処置される特定の疾患および対象に関するthe United States Food and Drug Administrationもしくは同等の在外機関のガイドラインによって要求される量であってもよい。
【0049】
「対象」という用語は、限定されるわけではないが霊長目(例えば、ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ネズミ、マウス等を含むホ乳類等の動物を指すと本明細書において規定されている。好ましい実施形態において、対象はヒトである。
【0050】
化合物
幾何異性体が本化合物中に存在し得る。本発明の化合物は、E型立体配置またはZ型立体配置になった炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合を含み得、カーン−インゴールド−プレローグ順位則によって決定される通り、「E型」という用語は、炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合の反対側のより高い順位の置換基を表し、「Z型」という用語は、炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合と同じ側のより高い順位の置換基を表す。本発明の化合物は、「E型」異性体と「Z型」異性体の混合物としても存在し得る。シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルの周りの置換基もまた、シス型立体配置またはトランス型立体配置であると指定されている。
【0051】
本発明の化合物は、R型立体配置またはS型立体配置になった、非対称的に置換された炭素原子を含み得、「R型」および「S型」という用語は、the IUPAC 1974 Recommendations for Section E,Fundamental Stereochemistry、Pure Appl.Chem.(1976年)45、13−10によって規定されている通りである。等量のR型立体配置およびS型立体配置になった非対称的に置換された炭素原子を有する化合物は、こうした炭素原子によってラセミ体状になっている。一方の立体配置が他方の立体配置より過剰な原子は、より多量に存在する方の立体配置を割り当てられており、好ましくは約85%〜90%過剰に存在する方の立体配置を割り当てられており、より好ましくは約95%〜99%過剰に存在する方の立体配置を割り当てられており、さらにより好ましくは約99%超過剰に存在する方の立体配置を割り当てられている。したがって、本発明は、ラセミ混合物、相対立体異性体および絶対立体異性体ならびに相対立体異性体と絶対立体異性体の混合物を含む。
【0052】
式(I)の化合物は、1個以上の非対称的に置換された原子を含み得る。式Iの化合物はまた、個々の立体異性体(エナンチオマーおよびジアステレオマーを含む)およびこれらの混合物としても存在し得る。式Iの化合物の個々の立体異性体は、不斉中心もしくはキラル中心を含む市販の出発物質から合成して調製することもできるし、またはラセミ混合物を調製し、続いて当業者に知られた方法を用いて個々の立体異性体を分割することによって調製することもできる。分割の例は、例えば、(i)エナンチオマーの混合物をキラル補助剤に結合させ、得られたジアステレオマーの混合物を再結晶もしくはクロマトグラフィーによって分離すると、続いて光学的に純粋な生成物が遊離することであり、または(ii)エナンチオマーもしくはジアステレオマーの混合物をキラルクロマトグラフィーカラムによって分離することである。
【0053】
式Iの化合物はまた、炭素−炭素二重結合、炭素−窒素二重結合、シクロアルキル基またはヘテロシクロアルキル基の周りの置換基の配置から生じる、様々な幾何異性体およびこれらの混合物も含み得る。炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合の周りの置換基は、Z型立体配置またはE型立体配置であると指定されており、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルの周りの置換基は、シス型立体配置またはトランス型立体配置であると指定されている。
【0054】
本発明中において、本明細書において開示された化合物は互変異性現象を示し得、すべての互変異性体は本発明の範囲内に含まれると理解すべきである。
【0055】
したがって、本明細書内の式の図面は、可能な互変異性体形態、幾何異性体形態または立体異性体形態のうちの1つしか表すことができない。本発明は、あらゆる互変異性形態、幾何異性体形態または立体異性体形態およびこれらの混合物を包含すると理解すべきであり、式の図面の中で用いられた互変異性体形態、幾何異性体形態または立体異性体形態のいずれか1つのみに限定すべきでない。
【0056】
同位体濃縮化合物または同位体標識化合物
本発明の化合物は、自然界において最も豊富に見受けられる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する1個以上の原子を含む、同位体標識された形態になって存在し得、または同位体濃縮された形態になって存在し得る。同位体は、放射性同位体であってもよいし、または非放射性同位体であってもよい。水素、炭素、リン、硫黄、フッ素、塩素およびヨウ素等の原子の同位体は、限定されるわけではないが、H、H、13C、14C、15N、18O、32P、35S、18F、36Clおよび125Iが挙げられる。これらの原子および/またはその他の原子のその他の同位体を含む化合物は、本発明の範囲内に含まれる。
【0057】
別の実施形態において、同位体標識化合物は、重水素(H)、酸重水素(H)または14C同位体を含む。本発明の同位体標識化合物は、当業者に周知の一般的な方法によって調製することができる。このような同位体標識化合物は、標識されていない試薬の代わりに容易に入手できる同位体標識試薬を用いて、本明細書において開示された実施例およびスキームの中で開示された手順を実施することにより、好都合に調製することができる。場合によっては、化合物は、同位体標識試薬によって処置して、通常の原子をこの同位体と交換することができ、例えば、水素を重水素と交換することは、DSO/DO等の二重水素酸の作用によって行うことができる。上記に加えて、適切な手順および中間体が、例えば、Lizondo,Jら、Drugs Fut,21(11)、1116(1996年)、Brickner,S Jら、J Med Chem、39(3)、673(1996年)、Mallesham,Bら、Org Lett、5(7)、963(2003年)、PCT公報WO1997010223、WO2005099353、WO1995007271、WO2006008754、米国特許第7538189;7534814;7531685;7528131;7521421;7514068;7511013;ならびに米国特許出願公開第20090137457;20090131485;20090131363;20090118238;20090111840;20090105338;20090105307;20090105147;20090093422;20090088416;および20090082471において開示されており、これらの方法は参照により本明細書に組み込まれる。
【0058】
本発明の同位体標識化合物は、結合アッセイにおけるBETブロモドメイン阻害剤の有効性を判定するための標準物質として使用することができる。同位体含有化合物は、同位体標識されていない親化合物の作用機序および代謝経路の評価により、化合物のインビボ代謝運命を調査するための薬学的研究において使用されてきた(Blakeら、J.Pharm.Sci.64、3、367−391(1975年))。このような代謝研究は、患者に投与されるインビボ活性化合物が有毒であるもしくは発癌性があると判明しているため、または親化合物から生成する代謝産物が有毒であるもしくは発癌性があると判明しているため、安全で有効な治療薬の設計において重要である(Fosterら、Advances in Drug Research第14巻、2−36頁、Academic press、London、1985年、Katoら、J.Labelled Comp.Radiopharmaceut.、36(10):927−932(1995年)、Kushnerら、Can.J.Physiol.Pharmacol.、77、79−88(1999年)。
【0059】
さらに、「重薬」と呼ばれる重水素化薬物等の薬物を含む非放射性同位体は、BETブロモドメイン活性に関連した疾患および状態の処置のために使用することができる。化合物中に存在する同位体の量を天然の存在量より多くすることは、濃縮と呼ばれる。濃縮の量の例は、約0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、16、21、25、29、33、37、42、46、50、54、58、63、67、71、75、79、84、88、92、96から約100mol%までを含む。重同位体による通常の原子の最大約15%の置きかえが、げっ歯類およびイヌを含むホ乳類において行われ、数日から数週間の期間の間維持されたが、最小限の悪影響しか観察されなかった(Czajka D MおよびFinkel A J、Ann.N.Y.Acad.Sci.1960年 84:770、Thomson J F、Ann.New York Acad.Sci 1960年 84:736、Czakja D Mら、Am.J.Physiol.1961年 201:357)。ヒトの体液中での重水素による15%−23%という高率での急激な置きかえでも、毒性を生じさせないことが見出された(Blagojevic Nら、「Dosimetry&Treatment Planning for Neutron Capture Therapy」内、Zamenhof R、Solares GおよびHarling O編、1994年、Advanced Medical Publishing、Madison Wis.125−134頁、Diabetes Metab.23:251(1997年))。
【0060】
安定同位体による薬物の標識は、pKaおよび脂溶性等、薬物の物理化学的特性を改変し得る。これらの作用および改変は、同位体置換がリガンド−受容体相互作用に関与する領域に影響する場合、薬物分子の薬力学的応答に影響し得る。安定同位体標識分子の物理学的特性のいくつかは標識されていない分子の物理学的特性と異なっているが、化学的特性および生物学的特性は同じであり、ただし、重同位体の質量が増大したため、重同位体と別の原子に関与するあらゆる結合が、軽同位体と別の原子の間での同じ結合より強くなっているという、重要な1点の例外がある。したがって、代謝または酵素変換の部位への同位体の組み込みは反応を緩やかにするので、非同位体化合物に比べて薬物動態プロファイルまたは効力を改変する可能性がある。
【0061】
スキーム
本発明の化合物(例えば、式Iの化合物)は、当技術分野において知られた合成方法および後述のスキームにおいて概説された合成方法を用いることにより、調製することができる。本明細書において記述された化合物は、一般式(I)および具体例の化合物を含めて、例えばスキーム1−5において説明されている反応スキームを用いて調製することができる。以下のスキームにおいて使用されている変数A、Y、J、R、R、R、R10、R11、R12、R13およびR14は、逆の記載がない限り、発明の概要および発明を実施するための形態の部分において記載された通りの意味を有する。
【0062】
スキームおよび具体例の記述において使用されている略語は、DMEが1,2−ジメトキシエタン、DMFがジメチルホルムアミド、DMSOがジメチルスルホキシド、EDACが1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−カルボジイミドヒドロクロリド、EtOHがエタノール、EtOAcが酢酸エチル、HATUが0−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート、PdCl(PPhがビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、Pd(dba)がトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、THFがテトラヒドロフラン、TFAがトリフルオロ酢酸、HPLCが高速液体クロマトグラフィーの意味である。
【0063】
一般式(I)の化合物は、スキーム1において概説されているような一般的手順を用いて調製することができる。式(2)のハロゲン化物は、式中、XがCl、BrまたはIであり、こうした反応のための一般的方法を用いた式(1)の化合物のハロゲン化によって調製することができ、例えば、約−78℃から25℃までの温度において、限定されるわけではないがテトラヒドロフラン、アセトニトリルまたはアセトン等の溶剤中のN−ブロモスクシンイミドによって(1)を処理して、式中のXがBrである式(2)の化合物を与えることによって調製することができる。一般式(I)の化合物への(2)の変換は、スズキカップリング条件下で(2)を式RB(OH)のボロン酸またはこれらの誘導体(例えばピナコールエステル)と反応させることによって達成することができる(N.MiyamaおよびA.Suzuki、Chem.Rev.1995年、95:2457−2483、J.Organomet.Chem.1999年、576:147−148)。一般に、カップリング反応は、適切な溶剤中で高温(約80℃から約150℃)において、パラジウム触媒および塩基の存在下で実施することができ、場合によってリガンドの存在下で実施することができる。反応は、マイクロ波照射によって促進することができる。パラジウム触媒の例は、限定されるわけではないが、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドまたは酢酸パラジウム(II)が挙げられる。用いられ得る適切な塩基の例は、限定されるわけではないが、ナトリウム、カリウムおよびセシウムの炭酸塩またはリン酸塩ならびにフッ化セシウムが挙げられる。適切なリガンドの例は、限定されるわけではないが、1,3,5,7−テトラメチル−6−フェニル−2,4,8−トリオキサ−6−ホスファアダマンテ、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(X−phos)または1,1’ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセンが挙げられる。適切な溶剤の非限定的な例は、メタノール、エタノール、ジメトキシエタン、Ν,Ν−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、テトラヒドロピランおよび水またはこれらの混合物が挙げられる。
【0064】
代替的には、式(I)の化合物は、限定されるわけではないがジメチルアセトアミドまたはΝ,Ν−ジメチルホルムアミド等の溶剤中で約80℃から約150℃までの範囲の温度において、アリルパラジウム(II)クロリドダイマー等のパラジウム(II)触媒の存在下で、イソインドリノン(1)を式中のXがBrまたはIである式RXのハロゲン化物と反応させることによって合成することができる。
【0065】
【化3】
【0066】
が水素でありRがC−Cアルキルである式(1)の化合物は、限定されるわけではないがスキーム2において図示されている合成経路等の合成経路を用いて調製することができる。
【0067】
酢酸ナトリウムの存在下で、限定されるわけではないが酢酸などの溶剤中で、式中のRがC−Cアルキルである式(3)の化合物を、Rが水素である2−アミノマロネート誘導体(4)と反応させて、式(3)の中間体を与える。反応は、限定されるわけではないが約80℃から約120℃まで等の高温において実施することができる。(5)をエステル加水分解し、続いて得られたカルボン酸を脱炭酸して、式(1)の化合物を得た。例えば、エステル加水分解は、限定されるわけではないが水酸化リチウム、水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウム等の塩基の存在下で達成することができる。反応は一般に、限定されるわけではないがテトラヒドロフランまたは水等の溶剤中で、大体室温から約80℃までの範囲の温度において実施される。得られたカルボン酸を、限定されるわけではないが塩酸または硫酸等の酸の存在下で約50℃から約100℃までの温度において、アルコール系溶剤(例えば、エタノール)中で加熱して、式中のRがC−CアルキルでありRが水素である、式(1)の化合物を与える。
【0068】
【化4】
【0069】
式中のRが、オルト置換基OR101を有するフェニルであり、R101がC−Cアルキル、アリール、C−Cアルキレニル−アリール、C−Cアルキレニル−ヘテロシクロアルキル、C−Cアルキレニル−シクロアルキルまたはC−Cアルキレニル−ヘテロアリールである、式(I)の化合物は、スキーム3において示されているように調製することができる。
【0070】
式(7)の化合物は、スキーム1において記述されたようなスズキカップリング条件を用いて、(2a)を式(6)のボロン酸またはこれらの誘導体(例えば、ピナコールエステル)と反応させることによって調製することができる。炭酸セシウム、炭酸カリウムおよび炭酸ナトリウム等の塩基の存在下で、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシド等の溶剤中で、大体室温から約100℃までの範囲の温度において、得られた式(7)のフェノールを、式R101Xの適当なハロゲン化物によって処理して、式(10)の化合物を与える。代替的には、トリフェニルホスフィンの存在下で、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートまたはジエチルアゾジカルボキシレートの存在下で、テトラヒドロフランまたはジオキサン等の溶剤中で、大体室温から約100℃までの範囲の温度において、フェノール(7)を式R101OHのアルコールと反応させて、式(10)の化合物を与える。
【0071】
代替的には、式(10)の化合物は、(a)スキーム1において記述された反応条件を用いて(2a)を(8)とカップリングさせることによって得ることもできるし、(b)式(9)のフッ素原子を式R101OHのアルコールによって置換することによって得ることもできる。フッ素原子の置換は、限定されるわけではないが炭酸セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムまたは水素化ナトリウム等の塩基の存在下で、約40℃から約120℃までの温度において、限定されるわけではないがジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジオキサンまたはテトラヒドロフラン等の溶剤中で達成することができる。
【0072】
【化5】
【0073】
式中のR10がOR101であり、R101が上記で規定された通りであり、R13がNOである、式(I)の化合物は、スキーム4において図示されているように、さらに誘導体化することができる。
【0074】
式(11)のニトロ化合物から式(12)のアニリンへの還元は、塩化アンモニウムの存在下で、約80℃から約120℃までの温度において、限定されるわけではないがテトラヒドロフラン、エタノールもしくは水またはこれらの混合物等の溶剤中で、鉄粉末を用いて達成することができる。代替的には、この還元は、約80℃から約120℃までの温度において、塩酸中の塩化スズによって実施することができる。(11)から(12)への変化はまた、酸化白金またはパラジウム炭素等の触媒の存在下で、エタノールまたはメタノール等の溶剤中で、水素圧下で実施することもできる。トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミン等の塩基の存在下で、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフラン等の溶剤中で、約0℃から約40℃までの温度において、アニリン(12)を、式中のR102がアルキルまたはハロアルキルである式R102SOClのスルホニルクロリドによって処理して、スルホンアミド(13)を与える。
【0075】
HATUまたはEDAC等のカップリング剤およびジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミン等の塩基の存在下で、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたはジメチルホルムアミド等の溶剤中で、約0℃から約40℃までの温度において、アニリン(12)を、式中のR103がC−Cアルキルである式R103COOHのカルボン酸によって処理して、式(14)のアミドを与える。
【0076】
【化6】
【0077】
式中のR10がOR101であり、R13がC(O)N(R104)(R105)であり、R101が上記で規定された通りであり、R104が水素であり、R105が水素、C−Cアルキル、−C−Cアルキレン−ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールである、式(I)の化合物は、スキーム5において示されているように調製することができる。
【0078】
(15)のエステル部分の加水分解は、式(16)の酸を与える。加水分解ステップは、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム等の塩基の存在下で、限定されるわけではないがテトラヒドロフラン、水、メタノールもしくはジオキサンまたはこれらの組合せ等の溶剤中で、約25℃から60℃までの温度において実施することができる。スキーム4において論述されたアミドカップリング反応条件を利用すれば、式(16)の酸を、式NHR104105のアミンによって処理して、式(17)のアミドを与えることができる。
【0079】
【化7】
【0080】
合成例の部において説明されている合成スキームおよび具体例は説明のためのものであり、添付の特許請求の範囲において規定されている通りに本発明の範囲を限定すると解釈すべきでないことが理解され得る。合成方法および具体例の代替形態、変更形態および等価物のすべてが特許請求の範囲内に含まれる。
【0081】
個々の各ステップに最適な反応条件および反応時間は、用いられた特定の反応物質および用いられた反応物質中に存在する置換基に応じて変化し得る。具体的な手順は、合成例の部において提供されている。反応は、従来の方法によって向上することができ、例えば、残留物から溶剤を取り除き、限定されるわけではないが沈殿、結晶化、蒸留、抽出、粉砕およびクロマトグラフィー等の反応混合物から化合物を精製するための方法を用いてさらに精製することによって向上することができる。
【0082】
通例の実験は、反応条件、試薬および合成経路の順序に関する適当な操作、反応条件と適合し得ないあらゆる化学官能基の保護ならびに方法の反応順序中の適切な時点における脱保護を含めて、本発明の範囲内に含まれる。適切な保護基ならびにこのような適切な保護基を用いて相異なる置換基を保護および脱保護するための方法が使用され得、こうした方法の例は、この全部分を参照により本明細書に組み込むT.GreeneおよびP.Wuts、Protecting Groups in Organic Synthesis(第3版)、John Wiley&Sons、NY(1999年)の中に見出すことができる。本発明の化合物の合成は、本明細書中の上記部分および具体例において記述された合成スキームにおいて記述された方法に類似した方法によって達成することができる。
【0083】
出発物質は、市販されていない場合、標準的な有機化学的技法、構造的に類似した公知の化合物の合成に類似した技法または上記スキームまたは合成例の部において記述されている手順に類似した技法から選択される手順によって調製することができる。
【0084】
光学活性な形態の化合物が必要とされる場合、典型的には、光学活性な形態の化合物は、(例えば適切な反応段階における不斉誘導によって調製された)光学活性な出発物質を用いて本明細書において記述された手順のうちの1つを実施することによって得ることもできるし、または標準的な手順(クロマトグラフィーによる分離、結晶化または酵素分割等)を用いて化合物または中間体の立体異性体の混合物を分割することによって得ることもできる。
【0085】
同様に、化合物の純粋な幾何異性体が必要とされる場合、化合物の純粋な幾何異性体は、純粋な幾何異性体を出発物質として用いて上記手順のうちの1つを実施することによって調製することもできるし、またはクロマトグラフィーによる分離等の標準的な手順を用いて化合物または中間体の幾何異性体の混合物を分割することによって調製することもできる。
【0086】
式Iの化合物は、医薬として許容される塩の形態において使用することができる。「医薬として許容される塩」という表現は、健全な医学的判断の範囲内で、ヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、過度の毒性、刺激、アレルギー反応等がなく、妥当な便益/リスク比と釣り合っている塩を意味する。
【0087】
医薬として許容される塩は、S.M.Bergeら、J.Pharmaceutical Sciences、1977年 66:1−19において記述されている。
【0088】
式(I)の化合物は、塩基性官能基もしくは酸性の官能基のいずれかを含み得、またはこれらの両方を含み得、所望ならば、適切な酸または塩基により医薬として許容される塩に変換することができる。こうした塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製の間に現場で調製することができる。
【0089】
酸付加塩の例は、限定されるわけではないが、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イソチオン酸塩)、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびウンデカン酸塩が挙げられる。さらに、塩基性窒素含有基は、限定されるわけではないがメチルクロリド、エチルクロリド、プロピルクロリドおよびブチルクロリド、メチルブロミド、エチルブロミド、プロピルブロミドおよびブチルブロミド、メチルヨージド、エチルヨージド、プロピルヨージドおよびブチルヨージド等のハロゲン化低級アルキル、ジメチルスルフェート、ジエチルスルフェート、ジブチルスルフェートおよびジアミルスルフェート等の硫酸ジアルキル、限定されるわけではないがデシルクロリド、ラウリルクロリド、ミリスチルクロリドおよびステアリルクロリド、デシルブロミド、ラウリルブロミド、ミリスチルブロミドおよびステアリルブロミド、デシルヨージド、ラウリルヨージド、ミリスチルヨージドおよびステアリルヨージド等の長鎖ハロゲン化物、ベンジルブロミドおよびフェネチルブロミド等のハロゲン化アリールアルキル等の作用物質によって四級化することができる。水溶性もしくは油溶性の生成物または水もしくは油に分散可能な生成物がこれによって得られる。医薬として許容される酸付加塩を形成するのに用いられ得る酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸等の無機酸ならびに酢酸、フマル酸、マレイン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸、スクシン酸およびクエン酸等の有機酸が挙げられる。
【0090】
塩基性付加塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製の間に、カルボン酸含有部分を、限定されるわけではないが医薬として許容される金属カチオンの水酸化物、炭酸塩もしくは重炭酸塩等の適切な塩基と反応させることによって現場で調製することもできるし、またはアンモニアもしくは有機第一級アミン、有機第二級アミンもしくは有機第三級アミンと反応させることによって現場で調製することもできる。医薬として許容される塩は、限定されるわけではないがリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩およびアルミニウム塩等、アルカリ金属またはアルカリ土類金属に基づいたカチオンも挙げられるし、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミンおよびエチルアミン等を含む、非毒性の第四級アンモニアカチオンおよび第四級アミンカチオンも挙げられるが、これらに限定されはしない。塩基付加塩の形成に有用な有機アミンのその他の例は、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、ピペラジン等が挙げられる。
【0091】
本明細書において使用されるときの「医薬として許容されるプロドラッグ」または「プロドラッグ」という用語は、健全な医学的判断の範囲内で、ヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、過度の毒性、刺激、アレルギー反応等がなく、妥当な便益/リスク比と釣り合っており、これらの所期の使用に有効な本発明の化合物のプロドラッグを表す。
【0092】
本発明は、合成手段によって形成されたまたはインビボでのプロドラッグの生体内変化によって形成された、式(I)の化合物を企図している。
【0093】
本明細書において記述された化合物は、溶媒和していない形態において存在してもよいし、同様に、半水和物等の水和した形態を含む溶媒和した形態において存在してもよい。一般に、水およびエタノール等の医薬として許容される溶剤と溶媒和した形態はとりわけ、本発明において、溶媒和していない形態と等価である。
【0094】
医薬組成物
本発明はまた、それらのための医薬として許容される担体、希釈剤または賦形剤と一緒になった治療的有効量の式Iの化合物または医薬として許容されるこの塩を含む、医薬組成物も提供する。「医薬組成物」という表現は、医学的使用または獣医学的使用における投与に適した組成物を指す。
【0095】
式(I)の化合物を単独で含むまたは第2の活性医薬品と組み合わせた式(I)の化合物を含む医薬組成物は、対象に経口投与、直腸投与、非経口式投与、槽内投与、膣内投与、腹腔内投与、局所投与(散剤、軟膏剤またはドロップ剤によるとき)、口腔投与または経口スプレー剤もしくは経鼻スプレー剤としての投与を行うことができる。本明細書において使用されるときの「非経口」という用語は、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下および関節内への注射および注入を含む投与方式を指す。
【0096】
本明細書において使用されるときの「医薬として許容される担体」という用語は、任意の種類の非毒性で不活性な固体状、半固体状または液体状の充填剤、希釈剤、カプセル化材料または製剤補助剤を意味する。医薬として許容される担体として働き得る材料のいくつかの例は、限定されるわけではないがラクトース、グルコースおよびスクロース等の糖、限定されるわけではないがコーンスターチおよびジャガイモデンプン等のデンプン、限定されるわけではないがナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロースおよびセルロースアセテート等のセルロースおよびこの誘導体、トラガカント末、麦芽、ゼラチン、タルク、限定されるわけではないがココアバターおよび坐剤用ワックス等の賦形剤、限定されるわけではないがピーナッツ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油および大豆油等の油、プロピレングリコール等のグリコール、限定されるわけではないがエチルオレエートおよびエチルラウレート等のエステル、寒天、限定されるわけではないが水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウム等の緩衝剤、アルギン酸、発熱性物質不含水、等張食塩水、リンガー液、エチルアルコールおよびリン酸緩衝液、ならびに、限定されるわけではないがラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム等のその他の非毒性の相溶性滑沢剤であり、加えて、着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味剤、香味剤および香料、保存剤ならびに抗酸化剤もまた、調合者の判断に従って組成物中に存在してよい。
【0097】
非経口注射のための医薬組成物は、医薬として許容される無菌の水溶液、非水溶液溶液、分散液、懸濁剤または乳剤ならびに使用直前に注射用の無菌溶液もしくは分散液に再構成するための無菌粉末を含む。適切な水性担体、非水性担体、希釈剤、溶剤またはビヒクルの例は、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)、植物油(オリーブ油等)、注射用有機エステル(エチルオレエート等)およびこれらの適切な混合物が挙げられる。適当な流動性は、例えば、レシチン等のコーティング材料の使用によって維持することもできるし、分散液の場合ならば必要とされる粒径の維持によって維持することもできるし、界面活性剤の使用によって維持することもできる。
【0098】
これらの組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤等のアジュバントも含み得る。微生物の活動の防止は、様々な抗菌薬および抗真菌薬を含むことによって確実とすることができ、例えばパラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸等を含むことによって確実とすることができる。糖および塩化ナトリウム等の等張剤を含むこともまた、望ましくあり得る。注射用医薬形態の長期的な吸収は、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン等、吸収を遅延させる作用物質を含むことによって実現することができる。
【0099】
場合によっては、薬物の効果を延長するために、皮下注射または筋肉内注射の薬物の吸収を緩やかにすることが望ましい。これは、水溶性が乏しい結晶性材料または非晶質材料製の液体懸濁剤の使用によって達成することができる。薬物の吸収速度はその後、この溶解速度に依存し、溶解速度は、結晶サイズおよび結晶形に依存し得る。代替的には、非経口投与される薬物形態の吸収の遅延は、油性ビヒクル中に薬物を溶解または懸濁することによって達成することができる。
【0100】
注射用デポ剤形態は、ポリラクチド−ポリグリコリド等の生分解性ポリマー中に、薬物のマイクロカプセル化用基材を形成することによって作製される。薬物とポリマーとの比および用いられた特定のポリマーの性質に応じて、薬物の放出速度はコントロールされ得る。その他の生分解性ポリマーの例は、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。デポ剤型注射用製剤はまた、身体組織と適合するリポソームまたはミクロエマルションの中に薬物を封入することによっても調製される。
【0101】
注射用製剤は、例えば、細菌捕集フィルターを用いたろ過によって滅菌することもできるし、または使用直前に滅菌水またはその他の注射用無菌媒体の中に溶解もしくは分散できるようになっている無菌固体組成物の形態の滅菌剤を組み込むことによって滅菌することもできる。
【0102】
経口投与のための固体剤形は、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤および顆粒剤が挙げられる。特定の実施形態において、固体剤形は、1%から95%(w/w)までの式Iの化合物を含み得る。特定の実施形態において、式Iの化合物は、5%から70%(w/w)までの範囲において固体剤形の中に存在し得る。このような固体剤形において、活性化合物は、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム等の医薬として許容される少なくとも1つの不活性な賦形剤または担体および/またはa)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸等の充填剤もしくは増量剤、b)カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよびアカシア等の結合剤、c)グリセロール等の保水剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のシリケートおよび炭酸ナトリウム等の崩壊剤、e)パラフィン等の溶解遅延剤、f)第四級アンモニウム化合物等の吸収促進剤、g)セチルアルコールおよびグリセロールモノステアレート等の湿潤剤、h)カオリンおよびベントナイト粘土等の吸収剤ならびにi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムおよびこれらの混合物等の滑沢剤と混合することができる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤も含み得る。
【0103】
医薬組成物は単位剤形であり得る。このような形態において、調製物は、適当な量の活性成分を含む単位用量に小分けされる。単位剤形は、包装された調製物であり得、包装は、バイアルまたはアンプルの中の包装された錠剤、カプセル剤および散剤等、ばらばらの量の調製物を含む。さらに、単位剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤またはロゼンジ剤そのものであってもよいし、または包装された形態になった適当な数のカプセル剤、錠剤、カシェ剤、ロゼンジ剤のうちのいずれかであってもよい。単位用量調製物中の活性成分の量は、特定の用途および活性成分の効力に応じて、単位用量を0.1mgから1000mgまでで変更もしくは調整することができ、単位用量を1mgから100mgまでで変更もしくは調整することができ、または単位用量を1%から95%(w/w)までで変更もしくは調整することができる。組成物は、所望ならば、その他の相溶性治療剤を同様に含んでいてもよい。
【0104】
対象に投与すべき用量は、用いられる特定の化合物の効力および対象の状態ならびに処置しようとする対象の体重または表面積によって決定することができる。投与量もまた、特定の対象への特定の化合物の投与に伴うあらゆる有害な副作用の存在、性質および程度によって決定される。処置される障害の処置または予防において投与する化合物の有効量を決定するとき、担当医は、化合物の循環血漿レベル、化合物の毒性および/または疾患の進行等の因子を評価することができる。一般に、化合物の用量当量は、典型的な対象の場合、約1μg/kgから100mg/kgまでである。
【0105】
投与に関して、式Iの化合物は、限定されるわけではないが対象の質量および総合的健康に当てはめたときの化合物のLD50、化合物の薬物動態プロファイル、禁忌の薬物および様々な濃度における化合物の副作用を含み得る因子によって決定される速度において、投与することができる。投与は、単一の用量または分けられた用量によって達成することができる。
【0106】
医薬に関する本発明の方法に利用される化合物は、1日当たり約0.001mg/kgから約100mg/kgまでの初期投薬量において投与することができる。特定の実施形態において、1日当たり用量の範囲は、約0.1mg/kgから約10mg/kgまでである。しかしながら、投薬量は、対象の要件、処置される状態の重症度および用いられる化合物に応じて変更することができる。特定の状況に適した投薬量の決定は、開業医の技能の中に含まれる。処置は、化合物の最適な用量より少ない、より少量の投薬量によって開始してもよい。その後、投薬量は、環境下での最適な作用に到達するまで少しずつ増量する。便宜上、合計での1日当たり投薬量は、所望ならば当日の中で分け、小分けにして投与することができる。
【0107】
同様の種類の固体組成物もまた、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコール等の担体を用いれば、ゼラチン軟カプセル剤およびゼラチン硬カプセル剤の中に充填剤としてとして用いることができる。
【0108】
錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤および顆粒剤の固体剤形は、腸溶性コーティングおよび医薬製剤分野において周知のその他のコーティング等のコーティングおよび外皮を付けた状態にして調製することができる。これらの固体剤形は、場合によって乳白剤を含み得、これらの固体剤形が腸管の特定部分において活性成分だけを放出し、または活性成分を優先的に放出し、場合によって遅延して放出するようになる、組成物からできていてよい。使用され得る埋め込み式組成物の例は、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。
【0109】
活性化合物はまた、適当ならば、上記担体のうちの1つ以上によってマイクロカプセル化された形態であってもよい。
【0110】
経口投与のための液体剤形は、医薬として許容される乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤が挙げられる。活性化合物に加えて、液体剤形は、例えば水またはその他の溶剤等の当技術分野において一般的に使用される不活性希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、コーン油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル等の可溶化剤および乳化剤ならびにこれらの混合物を含み得る。
【0111】
不活性希釈剤の他にも、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、甘味剤、香味剤および香料等のアジュバントも含み得る。
【0112】
懸濁剤は、活性化合物に加えて、例えばエトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム(aluminum metahydroxide)、ベントナイト、寒天、トラガカントおよびこれらの混合物といった懸濁化剤も含み得る。
【0113】
直腸または膣への投与のための組成物は、好ましくは、本発明の化合物を適切な非刺激性担体と混合し、またはココアバター、ポリエチレングリコールもしくは坐剤用ワックス等、室温において固体であるが体温において液体であり、したがって直腸または膣腔の中で溶融して活性化合物を放出する担体と混合することによって調製することができる坐剤である。
【0114】
式Iの化合物は、リポソームの形態において投与することもできる。リポソームは一般に、リン脂質またはその他の脂質物質に由来し得る。リポソームは、水性媒体中に分散されている水和した単層型または多層型の液晶によって形成される。リポソームを形成することができ、生理学的に許容され、代謝可能なあらゆる非毒性の脂質が使用され得る。リポソーム形態の本組成物は、式(I)の化合物に加えて、安定剤、保存剤、賦形剤なども含み得る。脂質の例は、限定されるわけではないが、別々または一緒に使用される、天然リン脂質および合成リン脂質ならびにホスファチジルコリン(レシチン)が挙げられる。
【0115】
リポソームを形成するための方法が記述されてきており、例えば、Prescott編、Methods in Cell Biology、第14巻、Academic Press、New York、N.Y.(1976年)、33頁以下を参照されたい。
【0116】
本明細書において記述された化合物の局所投与のための剤形は、散剤、スプレー剤、軟膏剤および吸入剤を含む。活性化合物は、医薬として許容される担体および必要とされ得る任意の必要な保存剤、緩衝液または噴射剤と無菌条件下で混合することができる。点眼剤、眼軟膏剤、散剤および液剤もまた、本発明の範囲内に含まれると企図されている。
【0117】
使用方法
式Iの化合物または医薬として許容されるこの塩および式Iの化合物または医薬として許容されるこの塩を含む医薬組成物は、ブロモドメインによって仲介される障害または状態を患っている対象に投与することができる。「投与すること」という用語は、化合物を対象と接触させる方法を指す。したがって、式Iの化合物は、注射によって投与することができ、つまり、静脈内への投与、筋肉内への投与、皮内への投与、皮下への投与、十二指腸内への投与、非経口的な投与、または腹腔内への投与を行うことができる。さらに、本明細書において記述された化合物は、吸入によって例えば鼻腔内に投与することができる。さらに、式Iの化合物は、経皮投与、局所投与、移植による投与、経皮投与、局所投与および移植による投与を行うことができる。特定の実施形態において、式Iの化合物は、経口送達することができる。本化合物はまた、直腸からの送達、口腔からの送達、膣内からの送達、眼からの送達、耳からの送達またはインサフレーションによる送達も行うことができる。ブロモドメインによって仲介される障害および状態は、式Iの化合物を用いれば障害または状態の性質に応じて、予防的に処置することもできるし、急性に処置することもできるし、慢性に処置することもできる。典型的には、これらの方法のそれぞれにおける宿主または対象はヒトであるが、その他のホ乳類もまた、式Iの化合物の投与から便益を得ることができる。
【0118】
「ブロモドメインによって仲介される障害または状態」は、1つ以上のブロモドメイン(例えば、BRD4)が、障害または状態の発端、1つ以上の症状もしくは疾患マーカーの発現、重症度または進行に関与することを特徴とする。したがって、式Iの化合物は、限定されるわけではないが聴神経腫、急性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(単球性白血病、骨髄芽球性白血病、腺癌腫、血管肉腫、星状膠細胞腫、骨髄単球性白血病および前骨髄球性白血病)、急性T細胞白血病、基底細胞癌腫、胆管癌腫、膀胱癌、脳癌、乳癌、気管支原性癌腫、子宮頚癌、軟骨肉腫、脊索腫、絨毛癌腫、慢性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性(顆粒性)白血病、慢性骨髄性白血病、結腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、嚢胞腺癌腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、増殖異常的変化(異形成および化生)、胎児性癌腫、子宮内膜癌、内皮肉腫、上衣腫、上皮癌腫、赤白血病、食道癌、エストロゲン受容体陽性乳癌、本態性血小板血症、ユーイング腫瘍、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、生殖細胞精巣癌、神経膠腫、膠芽腫、神経膠肉腫、重鎖病、血管芽細胞腫、肝癌、肝細胞癌、ホルモン非感受性前立腺癌、平滑筋肉腫、白血病、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ芽球性白血病、リンパ腫(ホジキン性および非ホジキン性)、膀胱、乳房、結腸、肺、卵巣、膵臓、前立腺、皮膚および子宮の悪性腫瘍および過剰増殖性障害、T細胞またはB細胞由来のリンパ系悪性腫瘍、白血病、リンパ腫、髄様癌腫、髄芽腫、黒色腫、髄膜腫、中皮腫、多発性骨髄腫、骨髄性白血病、骨髄腫、粘液肉腫、神経芽細胞腫、NUT正中線癌腫(NMC)、非小細胞性肺癌、乏突起膠腫、口腔癌、骨髄性肉腫、卵巣癌、膵癌、乳頭腺癌腫、乳頭状癌腫、松果体腫、真性赤血球増加症、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌腫、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、肉腫、脂腺癌腫、セミノーマ、皮膚癌、小細胞肺癌腫、充実性腫瘤(癌腫および肉腫)、小細胞肺癌、胃癌、扁平上皮癌腫、滑膜腫、汗腺癌腫、甲状腺癌、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、精巣腫瘍、子宮癌ならびにウィルムス腫瘍を含む癌を処置するのに使用することができる。
【0119】
さらに、式Iの化合物は、限定されるわけではないがアジソン病、急性痛風、強直性脊椎炎、喘息、粥状硬化症、ベーチェット病、水疱性皮膚疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、クローン病、皮膚炎、湿疹、巨細胞動脈炎、糸球体腎炎、肝炎、下垂体炎、炎症性腸疾患、川崎病、ループス腎炎、多発性硬化症、心筋炎、筋炎、腎炎、臓器移植拒絶、変形性関節症、膵炎、心膜炎、結節性多発動脈炎、肺臓炎、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、強膜炎、硬化性胆管炎、敗血症、全身性エリテマトーデス、高安動脈炎、毒素性ショック、甲状腺炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、ぶどう膜炎、白斑、脈管炎およびウェゲナー肉芽腫症を含む、炎症性疾患、炎症性状態および自己免疫疾患を処置するのに使用することができる。
【0120】
式Iの化合物または医薬として許容されるこの塩は、AIDSを処置するのに使用することができる。さらに、式Iの化合物または医薬として許容されるこの塩は、肥満症を処置するのに使用することができる。式Iの化合物または医薬として許容されるこの塩は、II型糖尿病を処置するのに使用することができる。
【0121】
式Iの化合物は、対象に同時投与することができる。「同時投与される」という用語は、同じ医薬組成物の組合せにして対象に与えられ、または別個の医薬組成物の組合せにして対象に投与される、2つ以上の相異なる医薬品の投与または処置(例えば、放射線による処置)の投与を意味する。したがって、同時投与は、2つ以上の医薬品を含む単一の医薬組成物を同時に投与すること、または2つ以上の相異なる組成物を同じ対象に同時もしくは異なる時期に投与することを含む。
【0122】
本発明の化合物は、癌を処置するために治療的有効量の1つ以上の作用物質と同時投与することができ、作用物質の例は、放射線、アルキル化剤、血管新生阻害剤、抗体、代謝拮抗薬、有糸分裂阻害薬、細胞増殖阻害薬、抗ウイルス薬、オーロラキナーゼ阻害剤、アポトーシスプロモーター(例えば、Bcl−xL、Bcl−wおよびBfl−1)阻害剤、細胞死受容体経路のアクチベーター、Bcr−Ablキナーゼ阻害剤、BiTE(二重特異性T細胞結びつけ)抗体、抗体薬物複合体、生物学的応答調節剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、細胞周期阻害剤、シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤、DVD(二重可変ドメイン抗体)、白血病ウイルス癌遺伝子ホモログ(ErbB2)受容体阻害剤、成長因子阻害剤、熱ショックタンパク質(HSP)−90阻害剤、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤、ホルモン療法薬、免疫薬、アポトーシス阻害タンパク質(IAP)の阻害剤、インターカレーション用抗生物質、キナーゼ阻害剤、キネシン阻害剤、Jak2阻害剤、ホ乳類ラパマイシン標的タンパク質阻害剤、マイクロRNA、マイトジェン活性化細胞外信号調節キナーゼ阻害剤、多価性結合タンパク質、非ステロイド系抗炎症性薬物(NSAID)、ポリADP(アデノシン二リン酸)−リボースポリメラーゼ(PARP)阻害剤、白金化学療法薬、ポロ様キナーゼ(Plk)阻害剤、ホスホイノシチド−3キナーゼ(ブロモドメイン)阻害剤、プロテアソーム阻害剤、プリン類縁体、ピリミジン類縁体、受容体チロシンキナーゼ阻害剤、レチノイド/デルトイド(deltoid)、植物アルカロイド、低分子干渉リボ核酸(siRNA)、トポイソメラーゼ阻害剤、ユビキチンリガーゼ阻害剤等が挙げられ、また、これらの作用物質のうちの1つ以上と組み合わせて同時投与することもできる。
【0123】
BiTE抗体は、T細胞と癌細胞とを同時に結合させることにより、T細胞に癌細胞を攻撃するように仕向ける二重特異性抗体である。T細胞は次いで、標的癌細胞を攻撃する。BiTE抗体の例は、アデカツムマブ(Micromet MT201)、ブリナツモマブ(Micromet MT103)等が挙げられる。理論に限定されるわけではないが、T細胞に標的癌細胞のアポトーシスを誘発させる機構のうちの1つは、パーフォリンおよびグランザイムBを含む細胞溶解性顆粒成分のエキソサイトーシスに基づいている。これに関して、Bcl−2は、パーフォリンとグランザイムBの両方により、アポトーシスの誘導を弱めることが示されてきた。これらのデータは、癌細胞を標的とする場合、Bcl−2の阻害が、T細胞によって誘発される細胞毒作用を増強し得ることを示唆している(V.R.Sutton、D.L.VauxおよびJ.A.Trapani、J.of Immunology 1997年、158(12)、5783)。
【0124】
SiRNAは、内在性のRNA塩基または化学修飾されたヌクレオチドを有する分子である。修飾は、細胞活動を止めてしまうことはなく、むしろ安定性の増大および/または細胞の分化能力(cellular potency)の増大をもたらす。化学的修飾の例は、ホスホロチオエート基、2’−デオキシヌクレオチド、2’−OCH含有リボヌクレオチド、2’−F−リボヌクレオチド、2’−メトキシエチルリボヌクレオチドおよびこれらの組合せ等が挙げられる。siRNAは、多様な長さ(例えば、10−200bps)および構造(例えば、ヘアピン、一本鎖/二本鎖、バルジ、ニック/ギャップ、ミスマッチ)を有し得、活性遺伝子のサイレンシングを実現するために細胞内でプロセシングされる。二本鎖siRNA(dsRNA)は、同じ数のヌクレオチドを各鎖に有し得(平滑末端)、または非対照的な末端(オーバーハング)を有し得る。1−2ヌクレオチドのオーバーハングは、センス鎖および/またはアンチセンス鎖に存在し得、同様に、所与の鎖の5’末端および/または3’末端にも存在し得る。
【0125】
多価性結合タンパク質は、2つ以上の抗原結合部位を含む結合タンパク質である。多価性結合タンパク質は、3個以上の抗原結合部位を有するように操作されており、一般に天然の抗体ではない。「多特異性結合タンパク質」という用語は、2つ以上の関連した標的または関連していない標的を結合させることができる、結合タンパク質を意味する。二重可変ドメイン(DVD)結合タンパク質は、2つ以上の抗原結合部位を含む、四価または多価性の結合タンパク質結合タンパク質である。このようなDVDは、単一特異性(すなわち、1つの抗原を結合させることができる)であってもよいし、または多特異性(すなわち、2つ以上の抗原を結合させることができる)であってもよい。2つの重鎖DVDポリペプチドおよび2つの軽鎖DVDポリペプチドを含むDVD結合タンパク質は、DVDIgと呼ばれる。DVDIgの各半分は、重鎖DVDポリペプチド、軽鎖DVDポリペプチドおよび2つの抗原結合部位を含む。各結合部位は、重鎖可変ドメインおよび抗原結合部位毎の抗原結合に関与する合計で6つのCDRを有する軽鎖可変ドメインを含む。多特異性DVDは、DLL4とVEGFを結合させ、またはC−metとEFGRを結合させ、またはErbB3とEGFRを結合させる、DVD結合タンパク質を含む。
【0126】
アルキル化剤は、アルトレタミン、AMD−473、AP−5280、アパジコン、ベンダムスチン、ブロスタリシン、ブスルファン、カルボコン、カルムスチン(BCNU)、クロラムブシル、CLORETAZINE(登録商標)(ラロムスチン、VNP40101M)、シクロフォスファミド、デカルバジン、エストラムスチン、フォテムスチン、グルホスファミド、イホスファミド、KW−2170、ロムスチン(CCNU)、マホスファミド、メルファラン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ニムスチン、ナイトロジェンマスタードN−オキシド、ラニムスチン、テモゾロミド、チオテパ、TREANDA(登録商標)(ベンダムスチン)、トレオスルファン、ロホスファミド等が挙げられる。
【0127】
血管新生阻害剤は、内皮特異的受容体チロシンキナーゼ(Tie−2)阻害剤、上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤、インスリン成長因子−2受容体(IGFR−2)阻害剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ−2(MMP−2)阻害剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ−9(MMP−9)阻害剤、血小板由来成長因子受容体(PDGFR)阻害剤、トロンボスポンジン類縁体、血管内皮細胞成長因子受容体チロシンキナーゼ(VEGFR)阻害剤等が挙げられる。
【0128】
代謝拮抗薬は、ALIMTA(登録商標)(ペメトレキセド二ナトリウム、LY231514、MTA)、5−アザシチジン、XELODA(登録商標)(カペシタビン)、カルモフール、LEUSTAT(登録商標)(クラドリビン)、クロファラビン、シタラビン、シタラビンオクホスフェート、シトシンアラビノシド、デシタビン、デフェロキサミン、ドキシフルリジン、エフロルニチン、EICAR(5−エチニル−1−β−D−リボフラノシルイミダゾール−4−カルボキサミド)、エノシタビン、エトニルシチジン、フルダラビン、単独の5−フルオロウラシルまたはロイコボリンと組み合わせた5−フルオロウラシル、GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン)、ヒドロキシ尿素、ALKERAN(登録商標)(メルファラン)、メルカプトプリン、6−メルカプトプリンリボシド、メトトレキサート、ミコフェノール酸、ネララビン、ノラトレキセド、オクホスフェート、ペリトレキソール、ペントスタチン、ラルチトレキセド、リバビリン、トリアピン、トリメトレキサート、S−1、チアゾフリン、テガフール、TS−1、ビダラビン、UFT等が挙げられる。
【0129】
抗ウイルス薬は、リトナビル、ヒドロキシクロロキン等が挙げられる。
【0130】
オーロラキナーゼ阻害剤は、ABT−348、AZD−1152、MLN−8054、VX−680、オーロラA特異的キナーゼ阻害剤、オーロラB特異的キナーゼ阻害剤およびパンオーロラキナーゼ阻害剤等が挙げられる。
【0131】
Bcl−2タンパク質阻害剤は、AT−101((−)ゴシポール)、GENASENSE(登録商標)(G3139またはオブリメルセン(Bcl−2を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド))、IPI−194、IPI−565、N−(4−(4−((4’−クロロ(1,1’−ビフェニル)−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド)(ABT−737)、N−(4−(4−((2−(4−クロロフェニル)−5,5−ジメチル−1−シクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(モルホリン−4−イル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(ABT−263)、GX−070(obatoclax)等が挙げられる。
【0132】
Bcr−Ablキナーゼ阻害剤は、DASATINIB(登録商標)(BMS−354825)、GLEEVEC(登録商標)(イマチニブ)等が挙げられる。
【0133】
CDK阻害剤は、AZD−5438、BMI−1040、BMS−032、BMS−387、CVT−2584、フラボピリドール、GPC−286199、MCS−5A、PD0332991、PHA−690509、セリシクリブ(CYC−202、R−ロスコビチン)、ZK−304709等が挙げられる。
【0134】
COX−2阻害剤は、ABT−963、ARCOXIA(登録商標)(エトリコキシブ)、BEXTRA(登録商標)(バルデコキシブ)、BMS347070、CELEBREX(登録商標)(セレコキシブ)、COX−189(ルミラコキシブ)、CT−3、DERAMAXX(登録商標)(デラコキシブ)、JTE−522、4−メチル−2−(3,4−ジメチルフェニル)−1−(4−スルファモイルフェニル−1H−ピロール)、MK−663(エトリコキシブ)、NS−398、パレコキシブ、RS−57067、SC−58125、SD−8381、SVT−2016、S−2474、T−614、VIOXX(登録商標)(ロフェコキシブ)等が挙げられる。
【0135】
EGFR阻害剤は、EGFR抗体、ABX−EGF、抗EGFR性イムノリポソーム、EGF−ワクチン、EMD−7200、ERBITUX(登録商標)(セツキシマブ)、HR3、IgA抗体、IRESSA(登録商標)(ゲフィチニブ)、TARCEVA(登録商標)(エルロチニブまたはOSI−774)、TP−38、EGFR融合タンパク質、TYKERB(登録商標)(ラパチニブ)等が挙げられる。
【0136】
ErbB2受容体阻害剤は、CP−724−714、CI−1033(カネルチニブ)、HERCEPTIN(登録商標)(トラスツブマブ)、TYKERB(登録商標)(ラパチニブ)、OMNITARG(登録商標)(2C4、ペツズマブ)、TAK−165、GW−572016(イオナファルニブ)、GW−282974、EKB−569、PI−166、dHER2(HER2ワクチン)、APC−8024(HER−2ワクチン)、抗HER/2neu性二重特異性抗体、B7.her2IgG3、AS HER2三官能性二重特異性抗体、mAB AR−209、mAB 2B−1等が挙げられる。
【0137】
ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、デプシペプチド、LAQ−824、MS−275、トラポキシン、スベロイラニリドヒドロキサム酸(SAHA)、TSA、バルプロ酸等が挙げられる。
【0138】
HSP−90阻害剤は、17−AAG−nab、17−AAG、CNF−101、CNF−1010、CNF−2024、17−DMAG、ゲルダナマイシン、IPI−504、KOS−953、MYCOGRAB(登録商標)(HSP−90に対するヒト組み換え抗体)、NCS−683664、PU24FC1、PU−3、ラジシコール、SNX−2112、STA−9090VER49009等が挙げられる。
【0139】
アポトーシス阻害タンパク質の阻害剤は、HGS1029、GDC−0145、GDC−0152、LCL−161、LBW−242等が挙げられる。
【0140】
抗体薬物複合体は、抗CD22−MC−MMAF、抗CD22−MC−MMAE、抗CD22−MCC−DM1、CR−011−vcMMAE、PSMA−ADC、MEDI−547、SGN−19Am、SGN−35、SGN−75等が挙げられる。
【0141】
細胞死受容体経路のアクチベーターは、TRAILも挙げられるし、アポマブ、コナツムマブ、ETR2−ST01、GDC0145(レクサツムマブ)、HGS−1029、LBY−135、PRO−1762およびトラスツブマブ等、TRAIL受容体または細胞死受容体(例えば、DR4およびDR5)を標的とする抗体またはその他の作用物質も挙げられる。
【0142】
キネシン阻害剤は、AZD4877、ARRY−520等のEg5阻害剤、GSK923295A等のCENPE阻害剤等が挙げられる。
【0143】
JAK−2阻害剤は、CEP−701(レサウルチニブ)、XL019およびINCB018424等が挙げられる。
【0144】
MEK阻害剤は、ARRY−142886、ARRY−438162、PD−325901、PD−98059等が挙げられる。
【0145】
mTOR阻害剤は、AP−23573、CCI−779、エベロムニス、RAD−001、ラパマイシン、テムシロリムス、PI−103、PP242、PP30、Torin1を含むATP競合性TORC1/TORC2阻害剤等が挙げられる。
【0146】
非ステロイド系抗炎症性薬物は、AMIGESIC(登録商標)(サルサレート)、DOLOBID(登録商標)(ジフルニサル)、MOTRIN(登録商標)(イブプロフェン)、ORUDIS(登録商標)(ケトプロフェン)、RELAFEN(登録商標)(ナブメトン)、FELDENE(登録商標)(ピロキシカム)、イブプロフェンクリーム、ALEVE(登録商標)(ナプロキセン)およびNAPROSYN(登録商標)(ナプロキセン)、VOLTAREN(登録商標)(ジクロフェナク)、INDOCIN(登録商標)(インドメタシン)、CLINORIL(登録商標)(スリンダク)、TOLECTIN(登録商標)(トルメチン)、LODINE(登録商標)(エトドラク)、TORADOL(登録商標)(ケトロラク)、DAYPRO(登録商標)(オキサプロジン)等が挙げられる。
【0147】
PDGFR阻害剤は、C−451、CP−673、CP−868596等が挙げられる。
【0148】
白金化学療法薬は、シスプラチン、ELOXATIN(登録商標)(オキサリプラチン)、エプタプラチン、ロバプラチン、ネダプラチン、PARAPLATIN(登録商標)(カルボプラチン)、サトラプラチン、ピコプラチン等が挙げられる。
【0149】
ポロ様キナーゼ阻害剤は、BI−2536等が挙げられる。
【0150】
ホスホイノシチド−3キナーゼ(PI3K)阻害剤は、ウォルトマンニン、LY294002、XL−147、CAL−120、ONC−21、AEZS−127、ETP−45658、PX−866、GDC−0941、BGT226、BEZ235、XL765等が挙げられる。
【0151】
トロンボスポンジン類縁体は、ABT−510、ABT−567、ABT−898、TSP−1等が挙げられる。
【0152】
VEGFR阻害剤は、AVASTIN(登録商標)(ベバシズマブ)、ABT−869、AEE−788、ANGIOZYME(商標)(血管新生を阻害するリボザイム(Ribozyme Pharmaceuticals(Boulder,CO.)およびChiron,(Emeryville,CA))、アキシチニブ(AG−13736)、AZD−2171、CP−547,632、IM−862、MACUGEN(ペガプタミブ)、NEXAVAR(登録商標)(ソラフェニブ、BAY43−9006)、パゾパニブ(GW−786034)、バタラニブ(PTK−787、ZK−222584)、SUTENT(登録商標)(スニチニブ、SU−11248)、VEGFトラップ、ZACTIMA(商標)(バンデタニブ、ZD−6474)、GA101、オファツムマブ、ABT−806(mAb−806)、ErbB3特異性抗体、BSG2特異性抗体、DLL4特異性抗体およびC−met特異性抗体等が挙げられる。
【0153】
抗生物質は、インターカレーション用抗生物質のアクラルビシン、アクチノマイシンD、アムルビシン、アンナマイシン、アドリアマイシン、BLENOXANE(登録商標)(ブレオマイシン)、ダウノルビシン、CAELYX(登録商標)またはMYOCET(登録商標)(リポソーマルドキソルビシン)、エルサミトルシン、エピルブシン、グラルブイシン、ZAVEDOS(登録商標)(イダルビシン)、ミトマイシンC、ネモルビシン、ネオカルジノスタチン、ペプロマイシン、ピラルビシン、レベッカマイシン、スチマラマー、ストレプトゾシン、VALSTAR(登録商標)(バルルビシン)、ジノスタチン等が挙げられる。
【0154】
トポイソメラーゼ阻害剤は、アクラルビシン、9−アミノカンプトテシン、アモナフィド、アムサクリン、ベカテカリン、ベロテカン、BN−80915、CAMPTOSAR(登録商標)(イリノテカンヒドロクロリド)、カンプトテシン、CARDIOXANE(登録商標)(デクスラゾキシン)、ジフロモテカン、エドテカリン、ELLENCE(登録商標)またはPHARMORUBICIN(登録商標)(エピルビシン)、エトポシド、エキサテカン、10−ヒドロキシカンプトテシン、ギマテカン、ルルトテカン、ミトキサントロン、オラテシン、ピラルブシン、ピクサントロン、ルビテカン、ソブゾキサン、SN−38、タフルポシド、トポテカン等が挙げられる。
【0155】
抗体は、AVASTIN(登録商標)(ベバシズマブ)、CD40−特異性抗体、chTNT−1/B、デノスマブ、ERBITUX(登録商標)(セツキシマブ)、HUMAX−CD4(登録商標)(ザノリムマブ)、IGF1R特異性抗体、リンツズマブ、PANOREX(登録商標)(エドレコロマブ)、RENCAREX(登録商標)(WX G250)、RITUXAN(登録商標)(リツキシマブ)、チシリムマブ、トラスツジマブ、CD20抗体I型およびCD20抗体II型等が挙げられる。
【0156】
ホルモン療法薬は、ARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン)、アルゾキシフェン、CASODEX(登録商標)(ビカルタミド)、CETROTIDE(登録商標)(セトロレリクス)、デガレリクス、デスロレリン、DESOPAN(登録商標)(トリロスタン)、デキサメタゾン、DROGENIL(登録商標)(フルタミド)、EVISTA(登録商標)(ラロキシフェン)、AFEMA(商標)(ファドロゾール)、FARESTON(登録商標)(トレミフェン)、FASLODEX(登録商標)(フルベストラント)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール)、ホルメスタン、グルココルチコイド、HECTOROL(登録商標)(ドキセルカルシフェロール)、RENAGEL(登録商標)(セベラマーカルボネート)、ラソフォキシフェン、ロイプロリドアセテート、MEGACE(登録商標)(メゲステロール)、MIFEPREX(登録商標)(ミフェプリストン)、NILANDRON(商標)(ニルタミド)、NOLVADEX(登録商標)(タモキシフェンシトレート)、PLENAXIS(商標)(アバレリクス)、プレドニゾン、PROPECIA(登録商標)(フィナステリド)、リロスタン、SUPREFACT(登録商標)(ブセレリン)、TRELSTAR(登録商標)(黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH))、VANTAS(登録商標)(ヒストレリンインプラント)、VETORYL(登録商標)(トリロスタンまたはモドラスタン)、ZOLADEX(登録商標)(ホスレリン、ゴセレリン)等が挙げられる。
【0157】
デルトイドおよびレチノイドは、セオカルシトール(EB1089、CB1093)、レクサカルシトロール(KH1060)、フェンレチニド、PANRETIN(登録商標)(アリレチノイン)、ATRAGEN(登録商標)(リポソーマルトレチノイン)、TARGRETIN(登録商標)(ベキサロテン)、LGD−1550等が挙げられる。
【0158】
PARP阻害剤は、ABT−888(ベリパリブ)、オラパリブ、KU−59436、AZD−2281、AG−014699、BSI−201、BGP−15、INO−1001、ONO−2231等が挙げられる。
【0159】
植物アルカロイドは、限定されるわけではないが、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン等が挙げられる。
【0160】
プロテアソーム阻害剤は、VELCADE(登録商標)(ボルテゾミブ)、MG132、NPI−0052、PR−171等が挙げられる。
【0161】
免疫薬の例は、インターフェロンおよびその他の免疫増強剤が挙げられる。インターフェロンは、インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ−1a、ACTIMMUNE(登録商標)(インターフェロンγ−1b)またはインターフェロンγ−n1およびこれらの組合せ等が挙げられる。その他の作用物質は、ALFAFERONE(登録商標)(IFN−α)、BAM−002(酸化型グルタチオン)、BEROMUN(登録商標)(タソネルミン)、BEXXAR(登録商標)(トシツモマブ)、CAMPATH(登録商標)(アレムツズマブ)、CTLA4(細胞毒性リンパ球抗原4)、デカルバジン、デニロイキン、エプラツズマブ、GRANOCYTE(登録商標)(レノグラスチム)、レンチナン、白血球α−インターフェロン、イミキモド、MDX−010(抗CTLA−4)、黒色腫ワクチン、ミツモマブ、モルグラモスチム、MYLOTARG(商標)(ゲムツズマブオゾガマイシン)、NEUPOGEN(登録商標)(フィルグラスチム)、OncoVAC−CL、OVAREX(登録商標)(オレゴボマブ)、ペムツモマブ(Y−muHMFG1)、PROVENGE(登録商標)(シプロイセル−T)、サルガラモスチム、シゾフィラン、テセロイキン、THERACYS(登録商標)(バチルス・カルメット−ゲリン(Bacillus Calmette−Guerin))、ウベニメクス、VIRULIZIN(登録商標)(免疫療法薬、Lorus Pharmaceuticals)、Z−100(丸山ワクチン(SSM))、WF−10(テトラクロロデカオキシド(TCDO))、PROLEUKIN(登録商標)(アルデスロイキン)、ZADAXIN(登録商標)(チマルファシン)、ZENAPAX(登録商標)(ダクリズマブ)、ZEVALIN(登録商標)(90Y−イブリツモマブチウキセタン)等が挙げられる。
【0162】
生物学的応答調節剤は、生きている生物の防御機構を改質し、または生存、成長もしくは分化等の組織細胞の生物学的応答を改質して、それらが抗腫瘍活性を有するように仕向ける作用物質であり、クレスチン、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニールPF−3512676(CpG−8954)、ウベニメクス等が挙げられる。
【0163】
ピリミジン類縁体は、シタラビン(アラCまたはアラビノシドC)、シトシンアラビノシド、ドキシフルリジン、FLUDARA(登録商標)(フルダラビン)、5−FU(5−フルオロウラシル)、フロクスウリジン、GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン)、TOMUDEX(登録商標)(ラチトレキセド)、TROXATYL(商標)(トリアセチルウリジントロキサシタビン)等が挙げられる。
【0164】
プリン類縁体は、LANVIS(登録商標)(チオグアニン)およびPURI−NETHOL(登録商標)(メルカプトプリン)が挙げられる。
【0165】
有糸分裂阻害薬は、バタブリン、エポチロンD(KOS−862)、N−(2−((4−ヒドロキシフェニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−4−メトキシベンゼンスルホンアミド、イキサベピロン(BMS247550)、パクリタキセル、TAXOTERE(登録商標)(ドセタキセル)、PNU100940(109881)、パツピロン、XRP−9881(ラロタキセル)、ビンフルニル、ZK−EPO(合成エポチロン)等が挙げられる。
【0166】
ユビキチンリガーゼ阻害剤は、ヌトリン等のMDM2阻害剤、MLN4924等のNEDD8阻害剤等が挙げられる。
【0167】
本発明の化合物は、放射線療法の効力を増強する放射線増感剤としても使用することができる。放射線療法の例は、体外照射法、遠隔照射法、小線源照射療法ならびに密封線源放射線療法および非密封線源放射線療法等が挙げられる。
【0168】
さらに、式(I)を有する化合物は、ABRAXANE(商標)(ABI−007)、ABT−100(ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤)、ADVEXIN(登録商標)(Ad5CMV−p53ワクチン)、ALTOCOR(登録商標)またはMEVACOR(登録商標)(ロバスタチン)、AMPLIGEN(登録商標)(ポリI:ポリC12U、合成RNA)、APTOSYN(登録商標)(エキシスリンド)、AREDIA(登録商標)(パミドロン酸)、アルグラビン、L−アスパラギナーゼ、アタメスタン(1−メチル−3,17−ジオン−アンドロスタ−1,4−ジエン)、AVAGE(登録商標)(タザロテン)、AVE−8062(コンブレスタチン誘導体)、BEC2(ミツモマブ)、カケクチンまたはカケキシン(腫瘍壊死因子)、カンバキシン(ワクチン)、CEAVAC(登録商標)(癌ワクチン)、CELEUK(登録商標)(セルモロイキン)、CEPLENE(登録商標)(ヒスタミンジヒドロクロリド)、CERVARIX(登録商標)(ヒトパピローマウイルスワクチン)、CHOP(登録商標)(C:CYTOXAN(登録商標)(シクロフォスファミド)、H:ADRIAMYCIN(登録商標)(ヒドロキシドキソルビシン)、O:ビンクリスチン(ONCOVIN(登録商標))、P:プレドニゾン)、CYPAT(商標)(シプロテロンアセテート)、コンブレスタチンA4P、DAB(389)EGF(His−Alaリンカーを介してヒト上皮成長因子に融合しているジフテリア毒素の触媒ドメインおよび転座ドメイン)またはTransMID−107R(商標)(ジフテリア毒素)、ダカルバジン、ダクチノマイシン、5,6−ジメチルキサンテノン−4−酢酸(DMXAA)、エニルウラシル、EVIZON(商標)(スクアラミンラクテート)、DIMERICINE(登録商標)(T4N5リポソームローション)、ディスコデルモライド、DX−8951f(エキサテカンメシレート)、エンザスタウリン、EPO906(エピチロンB)、GARDASIL(登録商標)(四価ヒトパピローマウイルス(6型、11型、16型、18型)組み換えワクチン)、GASTRIMMUNE(登録商標)、GENASENSE(登録商標)、GMK(ガングリオシド結合型ワクチン)、GVAX(前立腺癌ワクチン)、ハロフギノン、ヒステレリン、ヒドロキシカルバミド、イバンドロン酸、IGN−101、IL−13−PE38、IL−13−PE38QQR(シントレデキンベスドトクス)、IL−13−シュードモナス外毒素(IL−13−pseudomonas exotoxin)、インターフェロン−α、インターフェロン−γ、JUNOVAN(商標)またはMEPACT(商標)(ミファムルチド)、ロナファルニブ、5,10−メチレンテトラヒドロフォレート、ミルテホシン(ヘキサデシルホスホコリン)、NEOVASTAT(登録商標)(AE−941)、NEUTREXIN(登録商標)(トリメトレキサートグルクロネート)、NIPENT(登録商標)(ペントスタチン)、ONCONASE(登録商標)(リボヌクレアーゼ酵素)、ONCOPHAGE(登録商標)(黒色腫ワクチン処置)、ONCOVAX(登録商標)(IL−2ワクチン)、ORATHECIN(商標)(ルビテカン)、OSIDEM(登録商標)(抗体を主体とした細胞用薬物)、OVAREX(登録商標)MAb(マウスモノクローナル抗体)、パクリタキセル、PANDIMEX(商標)(20(S)プロトパナキサジオール(aPPD)および20(S)プロトパナキサトリオール(aPPT)を含むチョウセンニンジンのアグリコンのサポニン)、パニツムマブ、PANVAC(登録商標)−VF(治験中の癌ワクチン)、ペグアスパラガーゼ、PEGインターフェロンA、フェノキソジオール、プロカルバジン、レビマスタット、REMOVAB(登録商標)(カツマキソマブ)、REVLIMID(登録商標)(レナリドミド)、RSR13(エファプロキシラル)、SOMATULINE(登録商標)LA(ランレオチド)、SORIATANE(登録商標)(アシトレチン)、スタウロスポリン(ストレプトマイセス・スタウロスポレス(Streptomyces staurospores))、タラボスタット(PT100)、TARGRETIN(登録商標)(ベキサロテン)、TAXOPREXIN(登録商標)(DHA−パクリタキセル)、TELCYTA(登録商標)(カンホスファミド、TLK286)、テミリフェン、TEMODAR(登録商標)(テモゾロミド)、テスミリフェン、サリドマイド、THERATOPE(登録商標)(STn−KLH)、チミタク(2−アミノ−3,4−ジヒドロ−6−メチル−4−オキソ−5−(4−ピリジルチオ)キナゾリンジヒドロクロリド)、TNFERADE(商標)(アデノベクター:腫瘍壊死因子−αに関する遺伝子を含むDNA担体)、TRACLEER(登録商標)またはZAVESCA(登録商標)(ボセンタン)、トレチノイン(レチン−A)、テトランドリン、TRISENOX(登録商標)(三酸化ヒ素)、VIRULIZIN(登録商標)、ウクライン(クサノオウ植物由来のアルカロイドの誘導体)、ビタキシン(抗アルファvベータ3抗体)、XCYTRIN(登録商標)(モテキサフィンガドリニウム)、XINLAY(商標)(アトラセンタン)、XYOTAX(商標)(パクリタキセルポリグルメックス)、YONDELIS(登録商標)(トラベクテジン)、ZD−6126、ZINECARD(登録商標)(デクスラゾキサン)、ZOMETA(登録商標)(ゾレドロン酸)、ゾルビシン等、その他の化学療法薬と組み合わせることができる。
【0169】
本発明の化合物は、炎症性疾患もしくは状態を処置するためまたは自己免疫疾患を処置するために治療的有効量の1つ以上の作用物質と同時投与することもでき、作用物質の例は、メトトレキサート、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、スルファサラジン、メサラジン、オルサラジン、クロロキニン/ヒドロキシクロロキン、ペンシラミン、アウロチオマレート(筋肉内および経口)、アザチオプリン、コチシン、コルチコステロイド(経口、吸入および局所注射)、β−2アドレナリン受容体アゴニスト(サルブタモール、テルブタリン、サルメテラル)、キサンチン(テオフィリン、アミノフィリン)、クロモグリケート、ネドクロミル、ケトチフェン、イプラトロピウムおよびオキシトロピウム、シクロスポリン、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、レフルノミド、NSAID、例えばイブプロフェン、プレドニゾロン等のコルチコステロイド、ホスホジエステラーゼ阻害剤、アデンソシンアゴニスト、抗血栓剤、補体阻害剤、アドレナリン作用薬、TNFαまたはIL−1(例えば、NIK、IKK、p38またはMAPキナーゼ阻害剤)等の炎症性サイトカインによるシグナリングを妨害する作用物質、IL−1β変換酵素阻害剤、キナーゼ阻害剤、メタロプロテアーゼ阻害剤、スルファサラジン、6−メルカプトプリン、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、可溶性サイトカイン受容体およびこれらの誘導体(例えば、可溶性p55またはp75TNF受容体ならびに誘導体p75TNFRIgG(エタネルセプト)およびp55TNFRIgG(Lenercept)、slL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R)等のT細胞シグナリング阻害剤、抗炎症性サイトカイン(例えばIL−4、IL−10、IL−11、IL−13およびTGFβ)、セレコキシブ、葉酸、ヒドロキシクロロキンスルフェート、ロフェコキシブ、エタネルセプト、インフリキシマブ、ナプロキセン、バルデコキシブ、スルファサラジン、メチルプレドニゾロン、メロキシカム、メチルプレドニゾロンアセテート、金チオリンゴ酸ナトリウム、アスピリン、トリアムシノロンアセトニド、プロポキシフェンナプシレート/apap、フォレート、ナブメトン、ジクロフェナク、ピロキシカム、エトドラク、ジクロフェナクナトリウム、オキサプロジン、オキシコドンHCl、ヒドロコドンビタルトレート/apap、ジクロフェナクナトリウム/ミソプロストール、フェンタニル、アナキンラ、トラマドールHCl、サルサレート、スリンダク、シアノコバラミン/fa/ピリドキシン、アセトアミノフェン、アレンドロン酸ナトリウム、プレドニゾロン、モルヒネスルフェート、リドカインヒドロクロリド、インドメタシン、グルコサミンスルフェート/コンドロイチン、アミトリプチリンHCl、スルファジアジン、オキシコドンHCl/アセトアミノフェン、オロパタジンHClミソプロストール、ナプロキセンナトリウム、オメプラゾール、シクロフォスファミド、リツキシマブ、IL−1 TRAP、MRA、CTLA4−IG、IL−18BP、抗IL−12、抗IL15、BIRB−796、SCIO−469、VX−702、AMG−548、VX−740、ロフルミラスト、IC−485、CDC−801、S1P1アゴニスト(FTY720等)、PKCファミリー阻害剤(ルボキシスタウリンまたはAEB−071等)ならびにメソプラム等が挙げられる。特定の実施形態において、配合剤は、メトトレキサートまたはレフルノミドが挙げられ、中等症または重症の関節リウマチの場合、上記のシクロスポリンおよび抗TNF抗体も挙げられる。
【0170】
式(I)の本発明の化合物と一緒に同時投与され得る炎症性腸疾患用の治療剤の非限定的な例は、次のものが挙げられる:ブデノシド、上皮成長因子、コルチコステロイド、シクロスポリン、スルファサラジン、アミノサリチレート、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、メトロニダゾール、リポキシゲナーゼ阻害剤、メサラミン、オルサラジン、バルサラジド、抗酸化剤、トロンボキサン阻害剤、IL−1受容体拮抗薬、抗IL−1βモノクローナル抗体、抗IL−6モノクローナル抗体、成長因子、エラスターゼ阻害剤、ピリジニル−イミダゾール化合物、その他のヒトサイトカインまたは成長因子、例えばTNF、LT、IL−1、IL−2、IL−6、IL−7、IL−8、IL−12、IL−15、IL−16、IL−23、EMAP−II、GM−CSF、FGFおよびPDGFに対する抗体または拮抗薬、CD2、CD3、CD4、CD8、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45、CD69、CD90またはこれらのリガンド等の細胞表面分子、メトトレキサート、シクロスポリン、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、レフルノミド、NSAID、例えばイブプロフェン、プレドニゾロン等のコルチコステロイド、ホスホジエステラーゼ阻害剤、アデノシンアゴニスト、抗血栓剤、補体阻害剤、アドレナリン作用薬、TNFαまたはIL−1(例えばNIK、IKKまたはMAPキナーゼ阻害剤)等の炎症性サイトカインによるシグナリングを妨害する作用物質、IL−1β変換酵素阻害剤、TNFα変換酵素阻害剤、キナーゼ阻害剤等のT細胞シグナリング阻害剤、メタロプロテアーゼ阻害剤、スルファサラジン、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、可溶性サイトカイン受容体およびこれらの誘導体(例えば、可溶性p55またはp75TNF受容体、sIL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R)ならびに抗炎症性サイトカイン(例えばIL−4、IL−10、IL−11、IL−13およびTGFβ)。式(I)の化合物と組み合わせられ得るクローン病用の治療剤の好ましい例は、次のものが挙げられる:TNF拮抗薬、例えば抗TNF抗体、D2E7(アダリムマブ)、CA2(インフリキシマブ)、CDP571、TNFR−Ig構築体、p75TNFRIgG(エタネルセプト)阻害剤およびp55TNFRIgG(LENERCEPT(商標))阻害剤ならびにPDE4阻害剤。式(I)の化合物は、コルチコステロイド、例えば、ブデノシドおよびデキサメタゾン、スルファサラジン、5−アミノサリチル酸、オルサラジン、ならびにIL−1、例えばIL−1β変換酵素阻害剤およびIL−1ra等の炎症性サイトカインの合成または作用を妨害する作用物質、T細胞シグナリング阻害剤、例えばチロシンキナーゼ阻害剤、6−メルカプトプリン、IL−11、メサラミン、プレドニゾン、アザチオプリン、メルカプトプリン、インフリキシマブ、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシネート、ジフェノキシレート/アトロピンスルフェート、ロペラミドヒドロクロリド、メトトレキサート、オメプラゾール、フォレート、シプロフロキサシン/デキストロース−水、ヒドロコドンビタルトレート/apap、テトラサイクリンヒドロクロリド、フルオシノニド、メトロニダゾール、チメロサール/ホウ酸、コレスチラミン/スクロース、シプロフロキサシンヒドロクロリド、ヒオスシアミンスルフェート、メペリジンヒドロクロリド、ミダゾラムヒドロクロリド、オキシコドンHCl/アセトアミノフェン、プロメタジンヒドロクロリド、リン酸ナトリウム、スルファメトキサゾール/トリメトプリム、セレコキシブ、ポリカルボフィル、プロポキシフェンナプシレート、ヒドロコルチゾン、総合ビタミン剤、バルサラジド二ナトリウム、コデインホスフェート/apap、コレセベラムHCl、シアノコバラミン、葉酸、レボフロキサシン、メチルプレドニゾロン、ナタリズマブおよびインターフェロン−γと組み合わせることができる。
【0171】
式(I)の化合物と同時投与され得る多発性硬化症用の治療剤の非限定的な例は、次のものが挙げられる:コルチコステロイド、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、アザチオプリン、シクロフォスファミド、シクロスポリン、メトトレキサート、4−アミノピリジン、チザニジン、インターフェロン−β1a(AVONEX(登録商標)、Biogen)、インターフェロン−β1b(BETASERON(登録商標)、Chiron/Berlex)、インターフェロンα−n3)(Interferon Sciences/Fujimoto)、インターフェロン−α(Alfa Wassermann/J&J)、インターフェロンβ1A−IF(Serono/Inhale Therapeutics)、ペグインターフェロンα2b(Enzon/Schering−Plough)、コポリマー1(Cop−1、COPAXONE(登録商標)、Teva Pharmaceutical Industries,Inc.)、高気圧酸素、静注用免疫グロブリン、クラドリビン、その他のヒトサイトカインまたは成長因子およびこれらの受容体、例えばTNF、LT、IL−1、IL−2、IL−6、IL−7、IL−8、IL−12、IL−23、IL−15、IL−16、EMAP−II、GM−CSF、FGFおよびPDGFに対する抗体または拮抗薬。式(I)の化合物は、CD2、CD3、CD4、CD8、CD19、CD20、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45、CD69、CD80、CD86、CD90またはこれらのリガンド等、細胞表面分子に対する抗体と組み合わせることができる。式(I)の化合物は、メトトレキサート、シクロスポリン、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、レフルノミド、S1P1アゴニスト、NSAID、例えばイブプロフェン、プレドニゾロン等のコルチコステロイド、ホスホジエステラーゼ阻害剤、アデンソシンアゴニスト、抗血栓剤、補体阻害剤、アドレナリン作用薬、TNFαまたはIL−1(例えば、NIK、IKK、p38またはMAPキナーゼ阻害剤)等の炎症性サイトカインによるシグナリングを妨害する作用物質、IL−1β変換酵素阻害剤、TACE阻害剤、キナーゼ阻害剤、メタロプロテアーゼ阻害剤、スルファサラジン、アザチオプリン、6−メルカプトプリン、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、可溶性サイトカイン受容体およびこれらの誘導体(例えば、可溶性p55またはp75TNF受容体、sIL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R)等のT細胞シグナリング阻害剤ならびに抗炎症性サイトカイン(例えばIL−4、IL−10、IL−13およびTGFβ)等の作用物質と組み合わせることもできる。
【0172】
式(I)の化合物は、アレムツズマブ、ドロナビノール、ダクリズマブ、ミトキサントロン、キサリプロデンヒドロクロリド、ファムプリジン、グラチラマーアセテート、ナタリズマブ、シンナビドール(sinnabidol)、α−イムノカインNNSO3(α−immunokine NNSO3)、ABR−215062、AnergiX.MS、ケモカイン受容体拮抗薬、BBR−2778、カラグアリン(calagualine)、CPI−1189、LEM(リポソーム封入ミトキサントロン)、THC.CBD(カンナビノイドアゴニスト)、MBP−8298、メソプラム(PDE4阻害剤)、MNA−715、抗IL−6受容体抗体、ニューロバックス(neurovax)、ピルフェニドンアロトラップ1258(pirfenidone allotrap 1258)(RDP−1258)、sTNF−R1、タランパネル、テリフルノミド、TGF−β2、チプリモチド、VLA−4拮抗薬(例えば、TR−14035、VLA4 Ultrahaler、アンテグラン(Antegran)−ELAN/Biogen)、インターフェロンγ拮抗薬およびIL−4アゴニスト等の作用物質と同時投与することもできる。
【0173】
式(I)の化合物と同時投与され得る強直性脊椎炎用の治療剤の非限定的な例は、次のものが挙げられる:イブプロフェン、ジクロフェナク、ミソプロストール、ナプロキセン、メロキシカム、インドメタシン、ジクロフェナク、セレコキシブ、ロフェコキシブ、スルファサラジン、メトトレキサート、アザチオプリン、ミノサイクリン、プレドニゾンおよび抗TNF抗体、D2E7(HUMIRA(登録商標))、CA2(インフリキシマブ)、CDP571、TNFR−Ig構築体、(p75TNFRIgG(ENBREL(登録商標))およびp55TNFRIgG(LENERCEPT(登録商標))。
【0174】
式(I)の化合物と同時投与され得る喘息用の治療剤の非限定的な例は、次のものが挙げられる:アルブテロール、サルメテロール/フルチカゾン、モンテルカストナトリウム、フルチカゾンプロピオネート、ブデソニド、プレドニゾン、サルメテロールキシナホエート、レバルブテロールHCl、アルブテロールスルフェート/イプラトロピウム、プレドニゾロンナトリウムホスフェート、トリアムシノロンアセトニド、ベクロメタゾンジプロピオネート、イプラトロピウムブロミド、アジスロマイシン、ピルブテロールアセテート、プレドニゾロン、テオフィリン無水物、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシネート、クラリスロマイシン、ザフィルルカスト、ホルモテロールフマレート、インフルエンザウイルスワクチン、アモキシシリン三水和物、フルニソリド、アレルギー注射薬、クロモリンナトリウム、フェキソフェナジンヒドロクロリド、フルニソリド/メントール、アモキシシリン/クラブラネート、レボフロキサシン、吸入器用補助デバイス、グアイフェネシン、デキサメタゾンナトリウムホスフェート、モキシフロキサシンHCl、ドキシサイクリンヒクレート、グアイフェネシン/d−メトルファン、p−エフェドリン/cod/クロルフェニル、ガチフロキサシン、セチリジンヒドロクロリド、モメタゾンフロエート、サルメテロールキシナホエート、ベンゾナテート、セファレキシン、pe/ヒドロコドン/クロルフェニル、セチリジンHCl/プソイドエフェド、フェニレフリン/cod/プロメタジン、コデイン/プロメタジン、セフプロジル、デキサメタゾン、グアイフェネシン/プソイドエフェドリン、クロルフェニラミン/ヒドロコドン、ネドクロミルナトリウム、テルブタリンスルフェート、エピネフリン、メチルプレドニゾロン、抗IL−13抗体およびメタプロテレノールスルフェート。
【0175】
式(I)の化合物と同時投与され得るCOPD用の治療剤の非限定的な例は、次のものが挙げられる:アルブテロールスルフェート/イプラトロピウム、イプラトロピウムブロミド、サルメテロール/フルチカゾン、アルブテロール、サルメテロールキシナホエート、フルチカゾンプロピオネート、プレドニゾン、テオフィリン無水物、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシネート、モンテルカストナトリウム、ブデソニド、ホルモテロールフマレート、トリアムシノロンアセトニド、レボフロキサシン、グアイフェネシン、アジスロマイシン、ベクロメタゾンジプロピオネート、レバルブテロールHCl、フルニソリド、セフトリアキソンナトリウム、アモキシシリン三水和物、ガチフロキサシン、ザフィルルカスト、アモキシシリン/クラブラネート、フルニソリド/メントール、クロルフェニラミン/ヒドロコドン、メタプロテレノールスルフェート、メチルプレドニゾロン、モメタゾンフロエート、p−エフェドリン/cod/クロルフェニル、ピルブテロールアセテート、p−エフェドリン/ロラタジン、テルブタリンスルフェート、チオトロピウムブロミド、(R,R)−ホルモテロール、TgAAT、シロミラストおよびロフルミラスト。
【0176】
式(I)の化合物と同時投与され得る乾癬用の治療剤の非限定的な例は、次のものが挙げられる:カルシポトリエン、クロベタゾールプロピオネート、トリアムシノロンアセトニド、ハロベタゾールプロピオネート、タザロテン、メトトレキサート、フルオシノニド、強化型ベタメタゾンジプロプ、フルオシノロンアセトニド、アシトレチン、タールシャンプー、ベタメタゾンバレレート、モメタゾンフロエート、ケトコナゾール、プラモキシン/フルオシノロン、ヒドロコルチゾンバレレート、フルランドレノリド、尿素、ベタメタゾン、クロベタゾールプロピオネート/エモル、フルチカゾンプロピオネート、アジスロマイシン、ヒドロコルチゾン、湿潤用製剤、葉酸、デソニド、ピメクロリムス、コールタール、ジフロラゾンジアセテート、エタネルセプトフォレート、乳酸、メトキサレン、hc/ビスマススブガル/znox/resor、メチルプレドニゾロンアセテート、プレドニゾン、日焼け止め、ハルシノニド、サリチル酸、アントラリン、クロコルトロンピバレート、石炭抽出物、コールタール/サリチル酸、コールタール/サリチル酸/硫黄、デソキシメタゾン、ジアゼパム、軟化薬、フルオシノニド/軟化薬、鉱油/ヒマシ油/na lact、鉱油/ピーナッツ油、石油/イソプロピルミリステート、プソラレン、サリチル酸、石けん/トリブロムサラン、チメロサール/ホウ酸、セレコキシブ、インフリキシマブ、シクロスポリン、アレファセプト、エファリズマブ、タクロリムス、ピメクロリムス、PUVA、UVB、スルファサラジン、ABT−874およびウステキナマブ。
【0177】
式(I)の化合物と同時投与され得る乾癬性関節炎用の治療剤の非限定的な例は、次のものが挙げられる:メトトレキサート、エタネルセプト、ロフェコキシブ、セレコキシブ、葉酸、スルファサラジン、ナプロキセン、レフルノミド、メチルプレドニゾロンアセテート、インドメタシン、ヒドロキシクロロキンスルフェート、プレドニゾン、スリンダク、強化型ベタメタゾンジプロプ、インフリキシマブ、メトトレキサート、フォレート、トリアムシノロンアセトニド、ジクロフェナク、ジメチルスルホキシド、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウム、ケトプロフェン、メロキシカム、メチルプレドニゾロン、ナブメトン、トルメチンナトリウム、カルシポトリエン、シクロスポリン、ジクロフェナクナトリウム/ミソプロストール、フルオシノニド、グルコサミンスルフェート、金チオリンゴ酸ナトリウム、ヒドロコドンビタルトレート/apap、イブプロフェン、リセドロン酸ナトリウム、スルファジアジン、チオグアニン、バルデコキシブ、アレファセプト、D2E7(アダリムマブ)およびエファリズマブ。
【0178】
式(I)の化合物と同時投与され得るSLE(狼瘡)用の治療剤の好ましい例は、次のものが挙げられる:NSAIDS、例えばジクロフェナク、ナプロキセン、イブプロフェン、ピロキシカム、インドメタシン、COX2阻害剤、例えばセレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、抗マラリア薬、例えばヒドロキシクロロキン、ステロイド、例えばプレドニゾン、プレドニゾロン、ブデノシド、デキサメタゾン、細胞毒性薬、例えばアザチオプリン、シクロフォスファミド、ミコフェノール酸モフェチル、メトトレキサート、PDE4の阻害剤またはプリン合成阻害剤、例えばCellcept(登録商標)。式(I)の化合物は、スルファサラジン、5−アミノサリチル酸、オルサラジン、Imuran(登録商標)ならびにIL−1、例えばIL−1β変換酵素阻害剤およびIL−1raといったカスパーゼ阻害剤等の炎症性サイトカインの合成、生成または作用を妨害する作用物質等の作用物質と組み合わせることもできる。式(I)の化合物は、T細胞シグナリング阻害剤、例えばチロシンキナーゼ阻害剤と一緒に使用することもでき、またはT細胞活性化分子、例えばCTLA−4−IgGもしくは抗B7ファミリー抗体、抗PD−1ファミリー抗体を標的とする分子と一緒に使用することもできる。式(I)の化合物は、IL−11もしくは抗サイトカイン抗体、例えばフォノトリズマブ(抗IFNg抗体)と組み合わせることもできるし、または抗受容体受容体抗体、例えば抗IL−6受容体抗体およびB細胞表面分子に対する抗体と組み合わせることもできる。式(I)の化合物は、LJP394(アベチムス)、B細胞を枯渇させまたは不活性化する作用物質、例えばリツキシマブ(抗CD20抗体)、リンフォスタット−B(抗BlyS抗体)、TNF拮抗薬、例えば抗TNF抗体、D2E7(アダリムマブ)、CA2(インフリキシマブ)、CDP571、TNFR−Ig構築体、p75TNFRIgG(エタネルセプト)およびp55TNFRIgG(LENERCEPT(商標))と一緒に使用することもできる。
【0179】
式(I)の化合物は、I型糖尿病の処置のためにインスリンと同時投与することもできる。
【0180】
本発明の化合物は、AIDSの防止または処置において使用される治療的有効量の1つ以上の作用物質と同時投与することもでき、作用物質の例は、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、免疫調節薬およびその他のレトロウイルス薬が挙げられる。逆転写酵素阻害剤の例は、限定されるわけではないが、アバカビル、アデフォビル、ジダノシン、ジピボキシルデラビルジン、エファビレンツ、ラミブジン、ネビラピン、スタブジン、ザルシタビンおよびジドブジンが挙げられる。プロテアーゼ阻害剤の例は、限定されるわけではないが、アンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、およびサキナビルが挙げられる。
【0181】
本発明の化合物はまた、肥満症の処置において使用される治療的有効量の1つ以上の作用物質と同時投与することもでき、作用物質の例は、オルリスタットが挙げられる。
【0182】
本発明の化合物はまた、II型糖尿病の処置において使用される治療的有効量の1つ以上の作用物質と同時投与することもでき、作用物質の例は、α−グルコシダーゼ阻害剤、インスリン、メトホルミン、スルホニル尿素(例えば、カルブタミド、アセトヘキサミド、クロルプロパミド、グリベンクラミド、グリボルヌリド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリクロピラミド、トルブタミドおよびトラザミド)、非スルホニル尿素(例えば、ナテグリニドおよびレパグリニド)およびチアゾリジンジオン(例えば、ピオグリタゾン)が挙げられる。
【0183】
以下の実施例は、説明を目的として使用され得るが、本発明の範囲を狭めるものだと考えるべきでない。
【実施例】
【0184】
[実施例1]
3−メチル−1−フェニル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
[実施例1a]
1−ブロモ−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
撹拌子が入った50mL丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(8mL)中の3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン(Clezy,P.S.、Fookes,C.J.R.、Mirza、A.H.Aust.J.Chem.1977年、30、1337−47頁。)(0.502g、3.36mmol)を装入し、窒素下で−78℃に冷却した。再結晶したN−ブロモスクシンイミド(0.608g、3.42mmol)を加え、混合物を30分撹拌した。反応混合物を、亜硫酸ナトリウム水溶液を含む分液漏斗に注ぎ込み、100mLのエーテル中に抽出した。有機物を重炭酸ナトリウム水溶液によって洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。粗製物をシリカゲルに吸着させ、40gシリカカートリッジによりクロマトグラフィーを行い、10−100%酢酸エチル/ヘキサンによって溶出させて表題化合物を与えた。
【0185】
[実施例1b]
3−メチル−1−フェニル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
撹拌子を備えた5mLマイクロ波反応容器に、エタノール(1.2mL)/DME(1.2mL)中の実施例1a(0.0556g、0.244mmol)、フェニルボロン酸(0.030g、0.244mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(1.5mL、3.00mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.171g、0.244mmol)を装入し、密封した。混合物をBiotage Initiator 2モノモードマイクロ波反応器中で30分かけて120℃に加熱し、次いで周囲温度に冷却した。混合物を、50mLの酢酸エチルおよび50mLの水が入った分液漏斗の中で振とうした。有機物を無水硫酸ナトリウムで脱水した。ろ過および溶剤除去の後、残留物を逆相HPLC(C18、0−100%CHCN/水(0.1%TFA))によって精製して表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.51(bs,1H)、7.50−7.38(m,4H)、7.21(t,J=7.12Hz,1H)、2.79(t,J=6.10Hz,2H)、2.51(s,3H)、2.33(m,2H)、1.94(m,2H)。MS(DCI+)m/z226.1(M+H)、243.1(M+NH
【0186】
[実施例2]
3−メチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例2を、実施例1bの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、フェニルボロン酸の代わりに2−フェノキシフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.34(bs,1H)、7.42(dd,J=7.54,1.59Hz,1H)、7.31(m,3H)、7.23(m,1H)、7.06(t,J=7.34Hz,1H)、6.93(m,3H)、2.59(m,1H)、2.54(s,3H)、2.26(m,2H)、1.85(m,2H)。MS(ESI+)m/z318.2(M+H)
【0187】
[実施例3]
1−(2−アミノフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例3を、実施例1bの調製に使用された手順と同様の手順に従って、フェニルボロン酸の代わりに2−アミノフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.28(bs,1H)、7.17−7.10(m,2H)、6.92(d,J=6.4Hz,1H)、6.83(t,J=7.1Hz,1H)、2.56(t,J=6.15Hz,2H)、2.44(s,3H)、2.29(m,2H)、1.89(m,2H)。MS(DCI+)m/z241.1(M+H)、258.1(M+NH
【0188】
[実施例4]
3−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
4mLバイアルに、撹拌子、実施例1a(20mg、0.088mmol)のエタノール(1mL)中溶液、p−トリルボロン酸(16mg、1.2当量、0.105mmol)のエタノール(1mL)中溶液、1M CsCOの水溶液(180μL、2.0当量、0.18mmol)およびSiliaCat DPP−Pd樹脂(Silicycle,Inc.)(32mg、0.10当量、0.27mmol/gローディング)を装入した。バイアルにフタをして、120℃のAnton Paar Synthos3000平行型マイクロ波合成装置に30分入れておいた。完了したら、粗製物をろ過し、乾燥し、逆相HPLC(C18、0−100%CHCN/水(0.1%TFA))によって精製して表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.45(bs,1H)、7.37(d,J=8.24Hz,2H)、7.21(d,J=8.24Hz,2H)、2.76(t,J=6.10Hz,2H)、2.46(s,3H)、2.32(m,2H)、2.31(s,3H)、1.93(m,2H)。MS(ESI+)m/z240.1(M+H)
【0189】
[実施例5]
4−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド
実施例5を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼンスルホンアミドを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.85(d,J=8.8Hz,2H)、7.63(d,J=8.8Hz,2H)、2.84(t,J=6.1Hz,2H)、2.50(s,3H)、2.37(m,2H)、1.97(m,2H)。MS(ESI+)m/z305.2(M+H)
【0190】
[実施例6]
1−(2−メトキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例6を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに2−メトキシフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.19(bs,1H)、7.27(m,2H)、7.08(d,J=7.93Hz,1H)、7.00(t,J=7.48Hz,1H)、3.80(s,3H)、2.58(t,J=6.10Hz,2H)、2.46(s,3H)、2.33(m,2H)、1.89(m,2H)。MS(ESI+)m/z256.1(M+H)
【0191】
[実施例7]
3−メチル−1−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例7を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに3,4,5−トリメトキシフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ6.73(s,2H)、3.83(s,6H)、3.68(s,3H)、2.82(t,J=5.95Hz,2H)、2.49(s,3H)、2.35(m,2H)、1.95(m,2H)。MS(ESI+)m/z316.2(M+H)
【0192】
[実施例8]
3−メチル−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例8を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.93(d,J=8.54Hz,2H)、7.72(d,J=8.54Hz,2H)、3.21(s,3H)、2.86(t,J=6.10Hz,2H)、2.51(s,3H)、2.38(m,2H)、1.98(m,2H)。MS(ESI+)m/z304.1(M+H)
【0193】
[実施例9]
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンズアミド
実施例9を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに3−カルバモイルフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.96(s,1H)、7.69(d,J=7.63Hz,1H)、7.63(d,J=8.24,1H)、7.51(t,J=7.78Hz,1H)、2.82(t,J=5.95Hz,2H)、2.49(s,3H)、2.36(m,2H)、1.96(m,2H)。MS(ESI+)m/z269.1(M+H)
【0194】
[実施例10]
1−(1H−インドール−4−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例10を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに1H−インドール−4−イルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.40(bs,1H)、7.38(m,2H)、7.16(m,1H)、6.97(d,J=6.41Hz,1H)、6.45(d,J=3.05Hz,1H)、2.65(t,J=6.10Hz,2H)、2.51(s,3H)、2.37(m,2H)、1.91(m,2H)。MS(ESI+)m/z265.1(M+H)
【0195】
[実施例11]
1−(4−メトキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例11を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに4−メトキシフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.45(bs,1H)、7.40(d,J=8.9Hz,2H)、7.00(d,J=8.9Hz,2H)、3.78(s,3H)、2.74(t,J=5.95Hz,2H)、2.46(s,3H)、2.34(m,2H)、1.93(m,2H)。MS(ESI+)m/z256.1(M+H)
【0196】
[実施例12]
1−(3,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例12を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに3,4−ジメチルフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.47(bs,1H)、7.26(s,1H)、7.18(m,2H)、2.77(t,J=6.10Hz,2H)、2.53(s,3H)、2.34(m,2H)、2.26(s,3H)、2.22(s,3H)、1.93(m,2H)。MS(ESI+)m/z254.1(M+H)
【0197】
[実施例13]
1−(4−クロロフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例13を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに4−クロロフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.48(m,4H)、2.78(t,J=6.10Hz,2H)、2.48(s,3H)、2.35(m,2H)、1.95(m,2H)。MS(ESI+)m/z260.1(M+H)
【0198】
[実施例14]
1−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例14を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに2−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.56(bs,1H)、7.47(m,2H)、7.41(t,J=7.32Hz,2H)、7.36−7.31(m,2H)、7.07(m,2H)、6.88(m,1H)、5.17(s,2H)、2.73(t,J=5.95Hz,2H)、2.46(s,3H)、2.34(m,2H)、1.93(m,2H)。MS(ESI+)m/z332.1(M+H)
【0199】
[実施例15]
1−(2−クロロフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例15を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに2−クロロフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.49(bs,1H)、7.55(m,1H)、7.41−7.32(m,3H)、2.55(t,J=6.10Hz,2H)、2.46(s,3H)、2.34(m,2H)、1.91(m,2H)。MS(ESI+)m/z260.1(M+H)
【0200】
[実施例16]
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例16を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりにベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.45(bs,1H)、7.01(d,J=1.2Hz,1H)、6.98(d,J=7.9Hz,2H)、6.92(dd,J=1.2,7.9Hz,1H)、6.02(s,2H)、2.73(t,J=6.0Hz,2H)、2.46(s,3H)、2.33(m,2H)、1.93(m,2H)。MS(ESI+)m/z270.1(M+H)
【0201】
[実施例17]
1−(3,5−ジメチルフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例17を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに3,5−ジメチルフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.49(bs,1H)、7.09(s,2H)、6.87(s,1H)、2.78(t,J=6.10Hz,2H)、2.47(s,3H)、2.34(m,2H)、2.30(s,6H)、1.94(m,2H)。MS(ESI+)m/z254.1(M+H)
【0202】
[実施例18]
1−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例18を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに2−ベンジルオキシフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.21(bs,1H)、7.43(m,2H)、7.37(m,2H)、7.32(d,J=7.02Hz,1H)、7.28(ddd,J=1.68,5.80,7.48Hz,2H)、7.16(d,J=7.63Hz,1H)、7.03(t,J=7.48Hz,1H)、5.13(s,2H)、2.56(t,J=5.95Hz,2H)、2.44(s,3H)、2.29(m,2H)、1.85(m,2H)。MS(ESI+)m/z332.2(M+H)
【0203】
[実施例19]
3−メチル−1−(ナフタレン−1−イル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例19を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに1−ナフチルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.61(bs,1H)、7.99(m,1H)、7.94(d,J=8.24Hz,1H)、7.83(m,1H)、7.60−7.54(m,3H)、7.47(m,1H)、2.51(s,3H)、2.45(t,J=5.95Hz,2H)、2.38(m,2H)、1.92(m,2H)。MS(ESI+)m/z278.1(M+H)
【0204】
[実施例20]
1−(3−メトキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例20を、実施例4の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、p−トリルボロン酸の代わりに3−メトキシフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.57(bs,1H)、7.34(t,J=7.93Hz,1H)、7.06(m,1H)、7.02(m,1H)、6.81(dd,J=2.29,7.78Hz,1H)、3.79(s,3H)、2.79(t,J=6.10Hz,2H)、2.48(s,3H)、2.35(m,2H)、1.96(m,2H)。MS(ESI+)m/z256.1(M+H)
【0205】
[実施例21]
1−(1H−ベンゾイミダゾール−4−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例21を、実施例1bの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、フェニルボロン酸の代わりに1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,CDCl)δ7.47(m,1H)、7.38(m,2H)、6.91(s,1H)、2.98(m,2H)、2.66(s,3H)、2.53(m,2H)、2.10(m,2H)。MS(DCI+)m/z266.1(M+H)、283.3(M+NH
【0206】
[実施例22]
1−(1H−インドール−7−イル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例22を、実施例1bの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、フェニルボロン酸の代わりに1H−インドール−7−イルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,CDCl)δ8.26(bs,1H)、7.64(d,J=7.54Hz,1H)、7.28−7.12(m,3H)、6.63(m,1H)、2.67(m,2H)、2.64(s,3H)、2.52(m,2H)、2.03(m,2H)。MS(DCI+)m/z265.1(M+H)、282.1(M+NH
【0207】
[実施例23]
3−メチル−1−(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}フェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
撹拌子を備えた10mLマイクロ波反応容器に、DME(1.5mL)/EtOH(1.5mL)中の実施例1a(80mg、0.351mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−({[(3−トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(141mg、0.456mmol)、NaCO(2M、1.754mL、3.51mmol)およびPd(PhP)Cl(14.77mg、0.021mmol)を装入し、密封した。混合物をBiotageマイクロ波の中で120℃において30分加熱した。反応混合物を酢酸エチルによって希釈し、水(3×25mL)によって洗浄し、NaSOで脱水し、焼結ガラス製漏斗を用いてろ過し、濃縮して黄色固体を得た。試料を溶液にして、18×150mmプレートの上に移した。プレートを50%酢酸エチル/ヘプタンによって溶出させて、表題化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ11.33(s,1H)、7.60−7.58(m,1H)、7.47(t,J=8.0Hz,1H)、7.42−7.39(m,2H)、7.34−7.32(m,1H)、7.26(d,J=8.0Hz,1H)、7.17−7.11(m,2H)、5.10(s,2H)、2.47(t,J=5.6Hz,2H)、2.40(s,3H)、2.29(t,J=5.6Hz,2H)、1.86(五重線,J=5.6Hz,2H)。MS(ESI+)m/z400.2(M+H)
【0208】
[実施例24]
3−メチル−1−[2−(フェノキシメチル)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例24を、実施例23の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、4,4,5,5−テトラメチル−2−({[(3−トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}フェニル)−1,3,2−ジオキサボロランの代わりに4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−(フェノキシメチル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロランを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.37(s,1H)、7.50−7.43(m,3H)、7.36−7.25(m,3H)、7.05−7.00(m,3H)、4.90(s,2H)、2.75(t,J=6.0Hz,2H)、2.47(t,J=6.0Hz,2H)、2.32(s,3H)、2.02(五重線,J=6.0Hz,2H)。MS(ESI+)m/z331.9(M+H)
【0209】
[実施例25]
3−メチル−1−{2−[(2−メチルフェノキシ)メチル]フェニル}−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例25を、実施例23の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、4,4,5,5−テトラメチル−2−({[(3−トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}フェニル)−1,3,2−ジオキサボロランの代わりに4,4,5,5−テトラメチル−2−({[(2−メチル)フェノキシ]メチル}フェニル)−1,3,2−ジオキサボロランを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ9.57(s,1H)、7.49−7.40(m,3H)、7.33−7.29(m,1H)、7.20−7.15(m,2H)、6.96−6.93(m,2H)、4.93(s,2H)、2.75(t,J=6.0Hz,2H)、2.47(t,J=6.0Hz,2H)、2.38(s,3H)、2.27(s,3H)、2.02(五重線,J=6.0Hz,2H)。MS(ESI+)m/z346.0(M+H)
【0210】
[実施例26]
2−[2−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンジル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
実施例26を、実施例23の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、4,4,5,5−テトラメチル−2−({[(3−トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}フェニル)−1,3,2−ジオキサボロランの代わりに2−(2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル)イソインドリン−1,3−ジオンを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(400MHz,CDOD)δ7.97(d,J=7.6Hz,1H)、7.62−7.54(m,4H)、7.40−7.31(m,4H)、4.54(s,2H)、2.61(t,J=6.0Hz,2H)、2.56(s,3H)、2.47(t,J=6.0Hz,2H)、2.02(m,2H)。MS(ESI+)m/z403.2(M+HO+H)
【0211】
[実施例27]
1−[2−(フラン−2−イル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例27を、実施例23の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、4,4,5,5−テトラメチル−2−({[(3−トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}フェニル)−1,3,2−ジオキサボロランの代わりに2−(2−(フラン−2−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.99(s,1H)、7.78(d,J=8.0Hz,1H)、7.42−7.37(m,2H)、7.35−7.29(m,2H)、6.36(m,1H)、5.79(d,J=2.8Hz,1H)、2.54(s,3H)、2.51(t,J=6.0Hz,2H)、2.45(t,J=6.0Hz,2H)、2.00(m,2H)。MS(ESI+)m/z292.0(M+H)
【0212】
[実施例28]
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例28を、実施例1bの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、フェニルボロン酸の代わりに2−ヒドロキシフェニルボロン酸を用いて調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の2−4%メタノール)によって精製して、表題化合物(39mg、32%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.08(s,1H)9.61(s,1H)7.19(dd,J=7.46,1.70Hz,1H)7.04−7.13(m,1H)6.92(dd,J=7.97,1.19Hz,1H)6.79−6.86(m,1H)2.61(t,J=5.93Hz,2H)2.45(s,3H)2.30(t,J=5.91Hz,2H)1.84−1.95(m,2H)。MS(ESI+)m/z242(M+H)
【0213】
[実施例29]
3−メチル−1−[2−(テトラヒドロフラン−3−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例28の生成物(48.3mg、0.20mmol)、(テトラヒドロフラン−3−イル)メタノール(0.020mL、0.210mmol)およびトリフェニルホスフィン(55.1mg、0.210mmol)をテトラヒドロフラン(0.1mL)の中に合わせ、固体が溶解するまで超音波処理した。ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.041mL、0.210mmol)を加え、超音波処理を2時間続けた。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機層をブラインによって洗浄し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製して、表題化合物(13mg、20%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.03(s,1H)7.22−7.29(m,2H)7.09(d,J=7.93Hz,1H)6.96−7.03(m,1H)3.83−4.03(m,2H)3.48−3.76(m,4H)2.55−2.65(m,2H)2.45(s,3H)2.25−2.35(m,2H)1.84−1.94(m,2H)1.56−1.70(m,1H)1.14−1.25(m,2H)。MS(ESI+)m/z326(M+H)
【0214】
[実施例30]
1−[2−(シクロペンチルメトキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例28の生成物(48.3mg、0.20mmol)、(ブロモメチル)シクロペンタン(39.1mg、0.240mmol)および炭酸カリウム(33.2mg、0.240mmol)をジメチルホルムアミド(1mL)の中に合わせ、50℃において16時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機層を濃縮し、残留物を逆相HPLC(C18、10mM酢酸アンモニウム中の50−95%アセトニトリル/水)によって精製して表題化合物(31mg、48%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.01(s,1H)7.20−7.28(m,2H)7.04−7.10(m,1H)6.93−7.01(m,1H)3.85(d,J=6.74Hz,2H)2.59(t,J=5.95Hz,2H)2.43(s,3H)2.23−2.36(m,3H)1.83−1.94(m,2H)1.62−1.76(m,2H)1.43−1.60(m,4H)1.24−1.38(m,2H)。MS(ESI+)m/z324(M+H)
【0215】
[実施例31]
3−メチル−1−[2−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例31を、実施例30の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、(ブロモメチル)シクロペンタンの代わりに2−(ブロモメチル)テトラヒドロフランを用いて調製し、表題化合物(24mg、37%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.07(s,1H)7.19−7.33(m,2H)7.07−7.15(m,1H)6.93−7.06(m,1H)4.16−4.27(m,1H)4.06−4.15(m,1H)3.87−3.96(m,1H)3.62−3.83(m,2H)2.65(t,J=6.15Hz,2H)2.45(s,3H)2.28−2.35(m,2H)1.79−2.01(m,5H)1.61−1.73(m,1H)。MS(ESI+)m/z326(M+H)
【0216】
[実施例32]
3−メチル−1−[2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例32を、実施例30の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、(ブロモメチル)シクロペンタンの代わりに4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピランを用いて調製し、表題化合物(41mg、60%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.05(s,1H)7.20−7.29(m,2H)7.03−7.11(m,1H)6.94−7.02(m,1H)3.79−3.89(m,4H)3.21−3.30(m,2H)2.58(t,J=5.95Hz,2H)2.43(s,3H)2.26−2.33(m,2H)1.96−2.07(m,1H)1.84−1.94(m,2H)1.55−1.64(m,2H)1.17−1.35(m,2H)。MS(ESI+)m/z340(M+H)
【0217】
[実施例33]
3−メチル−1−{2−[2−(モルホリン−4−イル)エトキシ]フェニル}−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例33を、実施例30の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、(ブロモメチル)シクロペンタンの代わりに4−(2−ブロモエチル)モルホリンを用いて調製し、表題化合物(46mg、65%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.06(s,1H)7.17−7.32(m,2H)7.06−7.14(m,1H)6.92−7.04(m,1H)4.13(t,J=5.59Hz,2H)3.51−3.57(m,4H)2.70(t,J=5.59Hz,2H)2.64(t,J=6.10Hz,2H)2.47(s,3H)2.39−2.44(m,4H)2.28−2.34(m,2H)1.84−1.95(m,2H)。MS(ESI+)m/z355(M+H)
【0218】
[実施例34]
3−メチル−1−[2−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例34を、実施例30の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、(ブロモメチル)シクロペンタンの代わりに2−(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロミドを用い、反応を50℃ではなく室温において実施して調製し、表題化合物(52mg、78%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.63(s,1H)8.58−8.64(m,1H)7.79−7.90(m,1H)7.48(d,J=8.14Hz,1H)7.31−7.40(m,2H)7.16−7.29(m,2H)6.98−7.07(m,1H)5.28(s,2H)2.66(t,J=5.93Hz,2H)2.49(s,3H)2.28−2.34(m,2H)1.83−1.95(m,2H)。MS(ESI+)m/z333(M+H)
【0219】
[実施例35]
3−メチル−1−[2−(キノリン−8−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例35を、実施例30の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、(ブロモメチル)シクロペンタンの代わりに8−(ブロモメチル)キノリンを用い、反応を50℃ではなく室温において実施して調製し、表題化合物(48mg、63%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.16(s,1H)8.99(dd,J=4.24,1.86Hz,1H)8.44(dd,J=8.48,1.70Hz,1H)7.98(dd,J=8.14,1.36Hz,1H)7.85(dd,J=6.95,1.19Hz,1H)7.57−7.66(m,2H)7.21−7.34(m,3H)6.98−7.07(m,1H)5.78(s,2H)2.57(t,J=5.93Hz,2H)2.37(s,3H)2.20−2.28(m,2H)1.72−1.84(m,2H)。MS(ESI+)m/z383(M+H)
【0220】
[実施例36]
1−[2−(1−ベンゾチオフェン−7−イルメトキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例36を、実施例30の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、(ブロモメチル)シクロペンタンの代わりに7−(ブロモメチル)ベンゾ[b]チオフェンを用い、反応を50℃ではなく室温において実施して調製し、表題化合物(39mg、50%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.12(s,1H)7.86(dd,J=7.46,1.36Hz,1H)7.76(d,J=5.43Hz,1H)7.50(d,J=5.43Hz,1H)7.35−7.48(m,2H)7.21−7.33(m,3H)6.98−7.08(m,1H)5.39(s,2H)2.54(t,J=5.76Hz,2H)2.40(s,3H)2.21−2.27(m,2H)1.75−1.83(m,2H)。MS(ESI+)m/z388(M+H)
【0221】
[実施例37]
3−メチル−1−[2−(ピリジン−3−イルメトキシ)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例37を、実施例30の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、(ブロモメチル)シクロペンタンの代わりに3−(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロミドを用い、反応を50℃ではなく室温において実施して調製し、表題化合物(8mg、12%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.20(s,1H)8.64(d,J=1.70Hz,1H)8.52(dd,J=4.75,1.70Hz,1H)7.74−7.88(m,1H)7.40(dd,J=7.80,5.09Hz,1H)7.25−7.33(m,2H)7.15−7.21(m,1H)6.95−7.08(m,1H)5.17(s,2H)2.54(t,J=5.76,2H)2.43(s,3H)2.23−2.30(m,2H)1.76−1.91(m,2H)。MS(ESI+)m/z333(M+H)
【0222】
[実施例38]
1−[2−(1H−インダゾール−5−イルメトキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例38を、実施例30の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、(ブロモメチル)シクロペンタンの代わりに5−(ブロモメチル)−1H−インダゾールヒドロブロミドを用い、反応を50℃ではなく室温において実施して調製し、表題化合物(8mg、11%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ13.06(s,1H)11.17(s,1H)8.03(s,1H)7.79(s,1H)7.48−7.56(m,1H)7.39−7.46(m,1H)7.17−7.31(m,3H)6.96−7.05(m,1H)5.20(s,2H)2.55(t,J=6.10Hz,2H)2.43(s,3H)2.20−2.27(m,2H)1.75−1.87(m,2H)。MS(ESI+)m/z372(M+H)
【0223】
[実施例39]
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
[実施例39a]
1−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例1a(2.97g、13mmol)、2−フルオロ−5−ニトロフェニルボロン酸(3.61g、19.50mmol)、Pd(dba)(0.298g、0.325mmol)、1,3,5,7−テトラメチル−6−フェニル−2,4,8−トリオキサ−6−ホスファアダマンテ(0.190g、0.650mmol)およびリン酸カリウム(8.28g、39.0mmol)を含む250mL三ツ口丸底フラスコを、30分窒素によってパージした。窒素パージした1,4−ジオキサン(50mL)を次いで三ツ口丸底フラスコに移し、混合物を60℃において6時間加熱した。反応混合物を次いで室温に冷却し、酢酸エチルと水に分配した。有機層をブラインによって洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、ろ過した。ろ液を3−メルカプトプロピル官能化シリカゲルによって処理し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の0−20%酢酸エチル)によって精製して、2.66g(71%)の表題化合物を得た。
【0224】
[実施例39b]
3−メチル−1−(5−ニトロ−2−フェノキシフェニル)−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例39a(2.65g、9.19mmol)、フェノール(0.952g、10.11mmol)およびCsCO(5.99g、18.39mmol)をジメチルホルムアミド(30mL)と合わせ、50℃において1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルと水に分配した。有機層をブラインによって2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の0−20%酢酸エチル)によって精製して、3.33g(100%)の表題化合物を得た。
【0225】
[実施例39c]
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例39b(3.33g、9.19mmol)、鉄粉末(2.57g、45.9mmol)および塩化アンモニウム(1.475g、27.6mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(24mL)/エタノール(24mL)/水(8mL)の溶液を加えた。得られた混合物を還流しながら9時間加熱し、次いで室温に冷却し、酢酸エチルと水に分配した。有機層をブラインによって洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の20−40%酢酸エチル)によって精製して、2.78g(91%)の表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.22(s,1H)、7.19(m,2H)、6.88(m,1H)、6.79(d,J=8.48Hz,1H)、6.72(m,2H)、6.62(d,J=2.71Hz,1H)、6.54(dd,J=8.82,2.71Hz,1H)、5.06(s,2H)、2.56(t,J=5.93Hz,2H)、2.35(s,3H)、2.22(m,2H)、1.81(m,2H)。MS(ESI+)m/z333[M+H]
【0226】
[実施例40]
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド
実施例39c(2.78g、8.36mmol)、メタンスルホニルクロリド(1.564mL、20.07mmol)およびトリエチルアミン(3.48mL、25.09mmol)を、ジクロロメタン(40mL)の中に合わせた。反応混合物を室温において1時間撹拌し、濃縮した。残留物をジオキサン(40mL)および水酸化ナトリウム(84mLの1.0M水溶液、84mmol)によって希釈し、50℃において1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルと飽和塩化アンモニウム水溶液に分配した。有機層をブラインによって洗浄し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製し、続いて粉砕(ジクロロメタン)を行って表題化合物(3.05g、89%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.35(s,1H)9.71(s,1H)7.25−7.34(m,3H)7.10−7.16(m,1H)7.00−7.07(m,1H)6.97(d,J=8.82Hz,1H)6.86−6.92(m,2H)3.02(s,3H)2.60(t,J=5.93Hz,2H)2.41(s,3H)2.27(t,J=6.10Hz,2H)1.80−1.93(m,2H)。MS(ESI+)m/z411(M+H)
【0227】
[実施例41]
N−[3−(2,3−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド
[実施例41a]
2,3−ジメチル−1−(5−ニトロ−2−フェノキシフェニル)−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
テトラヒドロフラン(2mL)中の実施例39b(127mg、0.350mmol)を60%水素化ナトリウム(15.42mg、0.386mmol)によって処理し、室温において1時間撹拌し、ヨードメタン(0.024mL、0.386mmol)によって処理し、室温において2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機層をブラインによって洗浄し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の0−2%メタノール)によって精製して、表題化合物(105mg、80%)を得た。
【0228】
[実施例41b]
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−2,3−ジメチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例41bを、実施例39cの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例39bの代わりに実施例41aを用いて調製し、表題化合物(90mg、95%)を与えた。
【0229】
[実施例41c]
N−[3−(2,3−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド
実施例41cを、実施例40の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例39cの代わりに実施例41bを用いて調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の2%メタノール)によって精製して、表題化合物(43mg、84%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.75(s,1H)7.19−7.29(m,3H)7.16(d,J=2.78Hz,1H)7.07(d,J=8.73Hz,1H)7.00(t,J=7.34Hz,1H)6.81(d,J=7.54Hz,2H)3.33(s,3H)3.02(s,3H)2.44(s,3H)2.18−2.37(m,4H)1.66−1.90(m,2H)。MS(ESI+)m/z425(M+H)
【0230】
[実施例42]
N−[3−(2,3−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]アセトアミド
無水酢酸(0.5mL、5.30mmol)中の実施例41b(41.6mg、0.12mmol)を、マイクロ波により100℃において30分加熱した。反応混合物を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製して、表題化合物(38mg、82%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ10.04(s,1H)7.51−7.67(m,2H)7.16−7.30(m,2H)6.93−7.08(m,2H)6.74−6.80(m,2H)3.30(s,3H)2.43(s,3H)2.12−2.35(m,4H)2.05(s,3H)1.77−1.88(m,1H)1.66−1.76(m,1H)。MS(ESI+)m/z389(M+H)
【0231】
[実施例43]
1−[5−アミノ−2−(フェニルスルファニル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
[実施例43a]
3−メチル−1−(5−ニトロ−2−(フェニルチオ)フェニル)−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例39a(58mg、0.201mmol)およびナトリウムチオフェノキシド(29.2mg、0.221mmol)をジメチルホルムアミド(2mL)の中に合わせ、50℃において2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機層をブラインによって2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の0−1%メタノール)によって精製して、表題化合物(46mg、60%)を得た。
【0232】
[実施例43b]
1−[5−アミノ−2−(フェニルスルファニル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例43bを、実施例39cの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例39bの代わりに実施例43aを用いて調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の2%メタノール)によって精製して、表題化合物(35mg、84%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.25(s,1H)7.10−7.24(m,3H)6.98−7.06(m,1H)6.81−6.88(m,2H)6.54−6.61(m,2H)5.53(s,2H)2.41(t,J=5.93Hz,2H)2.37(s,3H)2.19−2.26(m,2H)1.73−1.83(m,2H)。MS(ESI+)m/z349(M+H)
【0233】
[実施例44]
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−(フェニルスルファニル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例44を、実施例40の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例39cの代わりに実施例43bを用いて調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の2%メタノール)によって精製して、表題化合物(33mg、84%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.40(s,1H)9.96(s,1H)7.18−7.31(m,4H)7.08−7.16(m,4H)3.06(s,3H)2.41−2.48(m,5H)2.23−2.31(m,2H)1.80−1.87(m,2H)。MS(ESI+)m/z427(M+H)
【0234】
[実施例45]
1−[5−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
[実施例45a]
1−(2−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−5−ニトロフェニル)−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例45aを、実施例39bの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、フェノールの代わりに2,4−ジフルオロフェノールを用いて調製し、表題化合物(1.01g、73%)を与えた。
【0235】
[実施例45b]
1−[5−アミノ−2−(2,4−ジフルオロフェノキシ)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例45bを、実施例39cの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例39bの代わりに実施例45aを用いて調製し、表題化合物(805mg、87%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.24(s,1H)7.22−7.33(m,1H)6.83−6.94(m,1H)6.64−6.77(m,2H)6.60(d,J=2.71Hz,1H)6.49−6.56(m,1H)5.07(s,2H)2.54(t,J=5.76Hz,2H)2.37(s,3H)2.24(t,J=5.76Hz,2H)1.76−1.87(m,2H)。MS(ESI+)m/z369(M+H)
【0236】
[実施例46]
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例46を、実施例40の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例39cの代わりに実施例45bを用いて調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製して、表題化合物(49mg、81%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.36(s,1H)9.68(s,1H)7.34−7.47(m,1H)7.25(d,J=2.71Hz,1H)6.99−7.16(m,3H)6.83(d,J=8.48Hz,1H)3.01(s,3H)2.60(t,J=5.93Hz,2H)2.44(s,3H)2.25−2.33(m,2H)1.79−1.93(m,2H)。MS(ESI+)m/z447(M+H)
【0237】
[実施例47]
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]エタンスルホンアミド
実施例47を、実施例40の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例39cの代わりに実施例45bを、メタンスルホニルクロリドの代わりにエタンスルホニルクロリドをそれぞれ用いて調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製して、表題化合物(53mg、85%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.35(s,1H)9.75(s,1H)7.34−7.48(m,1H)7.25(d,J=2.37Hz,1H)6.96−7.16(m,3H)6.82(d,J=8.82Hz,1H)3.10(q,J=7.23Hz,2H)2.59(t,J=5.93Hz,2H)2.44(s,3H)2.24−2.33(m,2H)1.80−1.92(m,2H)1.22(t,J=7.29Hz,3H)。MS(ESI+)m/z461(M+H)
【0238】
[実施例48]
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]−2,2,2−トリフルオロエタンスルホンアミド
実施例45b(50mg、0.136mmol)、2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルクロリド(29.7mg、0.163mmol)およびトリエチルアミン(0.057mL、0.407mmol)を、ジクロロメタン(2mL)の中に合わせた。反応混合物を室温において2時間撹拌し、濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に分配した。有機層をブラインによって洗浄し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製して、表題化合物(18mg、26%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.35(s,1H)10.40(s,1H)7.35−7.49(m,1H)7.26(d,J=2.71Hz,1H)7.00−7.18(m,3H)6.83(d,J=8.82Hz,1H)4.53(q,J=9.83Hz,2H)2.60(t,J=5.93Hz,2H)2.45(s,3H)2.25−2.34(m,2H)1.81−1.94(m,2H)。MS(ESI+)m/z515(M+H)
【0239】
[実施例49]
N’−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]−N,N−ジメチル硫酸ジアミド
実施例45b(50mg、0.136mmol)、ジメチルスルファモイルクロリド(0.017mL、0.163mmol)および炭酸セシウム(66.3mg、0.204mmol)をジメチルホルムアミド(1mL)の中に合わせ、反応混合物をマイクロ波により80℃において1時間加熱した。ジメチルスルファモイルクロリド(0.017mL、0.163mmol)を再度加え、反応混合物をマイクロ波により80℃においてさらに1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機層をブラインによって2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製して、表題化合物(14mg、22%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.33(s,1H)9.87(s,1H)7.32−7.50(m,1H)7.23(d,J=2.78Hz,1H)6.94−7.18(m,3H)6.81(d,J=8.73Hz,1H)2.71(s,6H)2.59(t,J=5.95Hz,2H)2.43(s,3H)2.25−2.32(m,2H)1.82−1.92(m,2H)。MS(ESI+)m/z476(M+H)
【0240】
[実施例50]
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]アセトアミド
実施例50を、実施例42の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例41bの代わりに実施例45bを用いて調製し、表題化合物(35mg、63%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.33(s,1H)9.98(s,1H)7.68(d,J=2.71Hz,1H)7.28−7.49(m,2H)6.92−7.12(m,2H)6.82(d,J=8.82Hz,1H)2.59(t,J=5.76Hz,2H)2.42(s,3H)2.24−2.32(m,2H)2.04(s,3H)1.81−1.92(m,2H)。MS(ESI+)m/z411(M+H)
【0241】
[実施例51]
N−[4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]−1H−ピロール−2−カルボキサミド
テトラヒドロフラン(2mL)中の1H−ピロール−2−カルボン酸(18.10mg、0.163mmol)を、オキサリルジクロリド(0.024mL、0.271mmol)および1滴のジメチルホルムアミドによって処理した。反応混合物を室温において30分撹拌し、濃縮した。残留物をトルエンと共沸させ、テトラヒドロフラン(2mL)中に溶解した。実施例45b(50mg、0.136mmol)およびトリエチルアミン(0.076mL、0.543mmol)を加え、反応混合物を室温において30分撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機層をブラインによって洗浄し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製して、表題化合物(40mg、64%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.66(s,1H)11.36(s,1H)9.80(s,1H)7.88(d,J=2.38Hz,1H)7.60(dd,J=8.93,2.58Hz,1H)7.32−7.46(m,1H)7.02−7.08(m,3H)6.93−6.98(m,1H)6.86(d,J=8.73Hz,1H)6.13−6.20(m,1H)2.64(t,J=5.95Hz,2H)2.43(s,3H)2.24−2.34(m,2H)1.82−1.94(m,2H)。MS(ESI+)m/z462(M+H)
【0242】
[実施例52]
N−{4−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)オキシ]−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル}エタンスルホンアミド
[実施例52a]
1−(2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)−5−ニトロフェニル)−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
テトラヒドロフラン(2mL)中の4,4−ジフルオロシクロヘキサノール(102mg、0.75mmol)に、窒素下で60%水素化ナトリウム(36mg、0.90mmol)を加え、反応混合物を室温において1時間撹拌した。実施例39a(43.2mg、0.15mmol)を加え、反応混合物を50℃において窒素下で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルと1M HClに分配した。有機層をブラインによって洗浄し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の5−20%酢酸エチル)によって精製し、続いて粉砕(ヘキサン中の10%ジクロロメタン)を行って表題化合物(32mg、53%)を得た。
【0243】
[実施例52b]
1−(5−アミノ−2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルオキシ)フェニル)−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例52a(58mg、0.143mmol)および10%パラジウム炭素(30.5mg、0.029mmol)を、酢酸エチル(20mL)の中に合わせた。反応混合物を水素バルーンの雰囲気下で3時間水素化し、ろ過し、ろ液を濃縮して表題化合物(49mg、91%)を得た。
【0244】
[実施例52c]
N−{4−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)オキシ]−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル}エタンスルホンアミド
実施例52cを、実施例40の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例39cの代わりに実施例52bを、メタンスルホニルクロリドの代わりにエタンスルホニルクロリドをそれぞれ用いて調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製し、粉砕(ヘキサン中の20%ジクロロメタン)を行って表題化合物(44mg、77%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.16(s,1H)9.57(s,1H)7.05−7.22(m,3H)4.38−4.51(m,1H)3.04(q,J=7.54Hz,2H)2.57(t,J=5.75Hz,2H)2.44(s,3H)2.29−2.36(m,2H)1.71−1.92(m,10H)1.21(t,J=7.34Hz,3H)。MS(ESI+)m/z467(M+H)
【0245】
[実施例53]
メチル3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシベンゾエート
[実施例53a]
メチル4−フルオロ−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)ベンゾエート
実施例53aを、実施例39aの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、2−フルオロ−5−ニトロフェニルボロン酸の代わりに(2−フルオロ−5−メトキシカルボニルフェニル)ボロン酸を用いて調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中の0−60%酢酸エチル)によって精製して、表題化合物(3.8g、72%)を得た。
【0246】
[実施例53b]
メチル3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシベンゾエート
実施例53bを、実施例39bの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例39aの代わりに実施例53aを用い、反応を50℃ではなく120℃において実施して調製し、表題化合物(451mg、60%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.50(s,1H)7.99(d,J=2.03Hz,1H)7.84(dd,J=8.65,2.20Hz,1H)7.38−7.48(m,2H)7.17−7.25(m,1H)7.08−7.15(m,2H)6.89(d,J=8.48Hz,1H)3.85(s,3H)2.62(t,J=5.93Hz,2H)2.46(s,3H)2.25−2.33(m,2H)1.83−1.93(m,2H)。MS(ESI+)m/z376(M+H)
【0247】
[実施例54]
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシ安息香酸
テトラヒドロフラン(10mL)および水(5mL)の中の実施例53b(410mg、1.092mmol)および水酸化ナトリウム(3.28mLの1.0M水溶液、3.28mmol)の混合物を、還流しながら2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。水層を1M HClによってpH1まで酸性化し、酢酸エチルによって抽出し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮して表題化合物(385mg、98%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ12.83(s,1H)11.47(s,1H)7.98(d,J=2.03Hz,1H)7.82(dd,J=8.48,2.37Hz,1H)7.38−7.48(m,2H)7.16−7.23(m,1H)7.06−7.12(m,2H)6.88(d,J=8.82Hz,1H)2.62(t,J=5.93Hz,2H)2.45(s,3H)2.26−2.31(m,2H)1.84−1.92(m,2H)。MS(ESI+)m/z362(M+H)
【0248】
[実施例55]
N−エチル−3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシベンズアミド
実施例54(36.1mg、0.10mmol)、HATU(76mg、0.200mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.035mL、0.200mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)の中に合わせ、室温において5分撹拌し、エタンアミン(0.1mLのテトラヒドロフラン中2.0M溶液、0.20mmol)によって処理し、室温において1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと1M HClに分配した。有機層をブラインによって洗浄し、無水硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製し、続いて粉砕(メタノール)を行って表題化合物(19mg、49%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.44(s,1H)8.42(t,J=5.43Hz,1H)7.92(d,J=2.03Hz,1H)7.75(dd,J=8.65,2.20Hz,1H)7.33−7.43(m,2H)7.10−7.18(m,1H)6.98−7.06(m,2H)6.90(d,J=8.48Hz,1H)3.24−3.32(m,2H)2.60(t,J=6.10Hz,2H)2.44(s,3H)2.25−2.32(m,2H)1.80−1.92(m,2H)1.12(t,J=7.12Hz,3H)。MS(ESI+)m/z389(M+H)
【0249】
[実施例56]
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシ−N−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)ベンズアミド
実施例56を、実施例55の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、エタンアミンの代わりに(テトラヒドロフラン−2−イル)メタンアミンを用い、反応混合物を1時間ではなく24時間撹拌して調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の1−2%メタノール)によって精製し、続いて粉砕(ヘキサン中の50%ジクロロメタン)を行って表題化合物(29mg、65%)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.44(s,1H)8.48(t,J=5.76Hz,1H)7.94(d,J=2.03Hz,1H)7.76(dd,J=8.48,2.37Hz,1H)7.30−7.48(m,2H)7.11−7.20(m,1H)6.99−7.08(m,2H)6.90(d,J=8.82Hz,1H)3.90−4.04(m,1H)3.72−3.82(m,1H)3.57−3.67(m,1H)3.30−3.36(m,2H)2.60(t,J=5.93Hz,2H)2.44(s,3H)2.28(t,J=6.10Hz,2H)1.74−1.97(m,5H)1.53−1.63(m,1H)。MS(ESI+)m/z445(M+H)
【0250】
[実施例57]
3−(3−メチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシ−N−(1,3−チアゾール−2−イル)ベンズアミド
実施例57を、実施例55の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、エタンアミンの代わりにチアゾール−2−アミンを用い、反応混合物を1時間ではなく24時間撹拌して調製し、表題化合物(11mg、25%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ12.55(s,1H)11.44(s,1H)8.20(d,J=2.38Hz,1H)8.02(dd,J=8.53,2.18Hz,1H)7.56(d,J=3.57Hz,1H)7.39−7.50(m,2H)7.27(d,J=3.57Hz,1H)7.16−7.25(m,1H)7.07−7.15(m,2H)6.91(d,J=8.73Hz,1H)2.66(t,J=5.95Hz,2H)2.47(s,3H)2.23−2.36(m,2H)1.84−1.94(m,2H)。MS(ESI+)m/z444(M+H)
【0251】
[実施例58]
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
[実施例58a]
エチル3,6,6−トリメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−カルボキシレート
撹拌子が入った25mL丸底フラスコに、酢酸(30mL)中の2−アセチル−5,5−ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジオン(5g、27.4mmol)および酢酸ナトリウム(2.57g、31.3mmol)を装入した。よく撹拌した混合物を100℃の油浴に入れて、均一にしておいた。ジエチル2−アミノマロネート(4.184g、23.88mmol)の10mL酢酸中溶液を滴下し、混合物を100℃において撹拌した。3時間後、さらにある分量の酢酸ナトリウム(2.75g、33.5mmol)を加えた。20時間後、混合物を氷に注ぎかけ、次いで水およびエーテル(250mL)が入った分液漏斗の中で振とうした。有機物を重炭酸ナトリウム水溶液によって2回洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで脱水した。ろ過および溶剤除去を行って褐色固体を得た。粗製物をシリカゲルに吸着させ、220gシリカゲルカートリッジによりクロマトグラフィーを行い、10−100%酢酸エチル/ヘキサンによって溶出させて表題化合物を与えた。
【0252】
[実施例58b]
3,6,6−トリメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−カルボン酸
撹拌子が入った200mLナスフラスコに、テトラヒドロフラン(40.0mL)および水(20mL)の中の実施例58a(1.184g、4.75mmol)および水酸化リチウム一水和物(0.57g、13.58mmol)を装入した。混合物を60℃の油浴中で56時間撹拌した。混合物を冷却し、次いで80mLの水によって希釈し、エーテルによって2回抽出した。水相を濃HClによって酸性化し、ジクロロメタンおよび酢酸エチルによって順次抽出した。これらの有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで脱水した。ろ過および溶剤除去を行って表題化合物を与えた。
【0253】
[実施例58c]
3,6,6−トリメチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
撹拌子が入った250mLナスフラスコに、エタノール(25.00mL)/水(1mL)中の実施例58b(0.61g、2.76mmol)を装入した。フラスコを100℃の油浴中に入れ、濃HCl(2.8mL、28.0mmol)によって処理した。混合物を30分加熱し、次いで冷却した。溶液を、約1/3の体積になるまでロータリーエバポレーターによって減らし、次いで分液漏斗の中で各100mLの水およびジクロロメタンと一緒に振とうした。有機物を重炭酸ナトリウム水溶液および水によって洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。ろ過および溶剤除去を行って表題化合物を与えた。
【0254】
[実施例58d]
1−ブロモ−3,6,6−トリメチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
撹拌子が入った50mL丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(6mL)中の実施例58c(0.395g、2.229mmol)を装入し、窒素下で−78℃に冷却した。再結晶したN−ブロモスクシンイミド(0.402g、2.259mmol)を加え、混合物を30分撹拌した。反応混合物を、亜硫酸ナトリウム水溶液を含む分液漏斗に注ぎ込み、60mLのエーテル中に抽出した。有機物を重炭酸ナトリウム水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。ろ過および溶剤除去の後、粗製物をシリカゲルに吸着させ、40gシリカカートリッジによりクロマトグラフィーを行い、10−100%酢酸エチル/ヘキサンによって溶出させて表題化合物を与えた。
【0255】
[実施例58e]
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
4mLバイアルに撹拌子、実施例58d(14.09mg、0.055mmol)のエタノール(500μL)中溶液、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルボロン酸(10.95mg、1.2当量、0.066mmol)のエタノール(220.04μL)中溶液、1M CsCO(110.02μL、2.0当量、0.11mmol)の水溶液およびSiliaCat DPP−Pd樹脂(Silicycle,Inc.)(20.37mg、0.10当量、0.27mmol/gローディング)を装入し、フタをして120℃のAnton Paar Synthos 3000平行型マイクロ波オプティマイザーに30分入れておいた。完了したら、粗製物をろ過し、乾燥し、残留物を逆相HPLC(C18、0−100%CHCN/水(0.1%TFA))によって精製して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.01(d,J=1.5Hz,1H)、6.98(d,J=8.3Hz,1H)、6.93(dd,J=1.5,8.3Hz,1H)、6.02(s,2H)、2.62(s,2H)、2.46(s,3H)、2.21(s,2H)、0.98(s,6H)。MS(ESI+)m/z298.1(M+H)
【0256】
[実施例59]
3,6,6−トリメチル−1−フェニル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例59を、実施例58eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルボロン酸の代わりにフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.48−7.41(m,4H)、7.07(t,J=7.17Hz,1H)、2.69(s,2H)、2.48(s,3H)、2.23(s,2H)、0.99(s,6H)。MS(ESI+)m/z254.1(M+H)
【0257】
[実施例60]
1−(2,5−ジメチルフェニル)−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例60を、実施例58eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルボロン酸の代わりに2,5−ジメチルフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.18(d,J=7.63Hz,1H)、7.07(d,J=7.63Hz,1H)、7.01(s,1H)、2.44(s,3H)、2.31(s,2H)、2.28(s,3H)、2.20(s,2H)、2.17(s,3H)、0.95(s,6H)。MS(ESI+)m/z282.1(M+H)
【0258】
[実施例61]
3,6,6−トリメチル−1−[2−(モルホリン−4−イル)フェニル]−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例61を、実施例58eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルボロン酸の代わりに2−モルホリノフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.27(m,1H)、7.19(dd,J=1.68,7.78Hz,1H)、7.06(m,2H)、3.61(m,4H)、2.71(m,4H)、2.53(s,2H)、2.48(s,3H)、2.21(s,2H)、0.96(s,6H)。MS(ESI+)m/z339.1(M+H)
【0259】
[実施例62]
1−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−3,6,6−トリメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例62を、実施例58eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルボロン酸の代わりに2−ベンジルオキシフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.42(m,2H)、7.39−7.27(m,5H)、7.17(d,J=7.7Hz,1H)、7.03(t,J=7.5Hz,1H)、5.12(s,2H)、2.44(s,3H)、2.42(s,2H)、2.13(s,2H)、0.89(s,6H)。MS(ESI+)m/z360.1(M+H)
【0260】
[実施例63]
3,6,6−トリメチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例63を、実施例58eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルボロン酸の代わりに2−フェノキシフェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.41(dd,J=1.8,7.6Hz,1H)、7.34−7.24(m,4H)、7.01(m,2H)、6.85(d,J=7.9Hz,2H)、2.47(s,2H)、2.40(s,3H)、2.14(s,2H)、0.88(s,6H)。MS(ESI+)m/z346.1(M+H)
【0261】
[実施例64]
N−[3−(3,6,6−トリメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)フェニル]メタンスルホンアミド
実施例64を、実施例58eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルボロン酸の代わりに3−(メチルスルホンアミド)フェニルボロン酸を用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.38(t,J=7.78Hz,1H)、7.30(m,1H)、7.23(m,1H)、7.07(m,1H)、3.01(s,3H)、2.66(s,2H)、2.48(s,3H)、2.24(s,2H)、0.99(s,6H)。MS(ESI+)m/z347.1(M+H)
【0262】
[実施例65]
3,6−ジメチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
[実施例65a]
エチル3,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−カルボキシレート
撹拌子が入った50mL丸底フラスコに、酢酸(15mL)中の2−アセチル−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジオン(2.019g、12.00mmol)および酢酸ナトリウム(3.87g、47.2mmol)を装入した。よく撹拌した混合物を100℃の油浴に入れて、均一にしておいた。ジエチル2−アミノマロネート塩酸(2.79g、13.18mmol)の酢酸(10.00mL)中溶液を滴下し、混合物を100℃において撹拌した。18時間後、混合物を氷に注ぎかけ、次いで水およびエーテル(250mL)が入った分液漏斗の中で振とうした。有機物を水酸化ナトリウム水溶液(2回目の洗浄のpHは塩基性だった。)によって2回洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで脱水した。ろ過および溶剤除去の後、粗製物をシリカゲルに吸着させ、150gシリカゲルカートリッジによりクロマトグラフィーを行い、10−100%酢酸エチル/ヘキサンによって溶出させて表題化合物を与えた。
【0263】
[実施例65b]
3,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−カルボン酸
撹拌子が入った100mLナスフラスコに、テトラヒドロフラン(30.0mL)および水(15mL)の中の実施例65a(0.879g、3.74mmol)および水酸化リチウム一水和物(0.345g、8.22mmol)を装入した。混合物を60℃の油浴中で3日間にわたって撹拌した。LCMS図には、予想された質量のピークに至る明瞭な変化が示されている。混合物を40mLの水によって希釈し、濃HClによって酸性化し、激しく撹拌しながら冷却した。氷浴中で冷やした後、懸濁液をろ過した。沈殿物を真空乾燥して表題化合物を与えた。
【0264】
[実施例65c]
3,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−カルボン酸
撹拌子が入った還流冷却器付き100mL丸底フラスコに、エタノール(30.0mL)/水(1.2mL)中の実施例65b(0.648g、3.13mmol)を装入した。フラスコを100℃の油浴中に入れ、濃HCl(2.5mL、30.4mmol)によって処理した。混合物を30分加熱し、次いで冷却した。溶液を各100mLのブラインおよびジクロロメタンが入った分液漏斗の中で振とうした。有機物を重炭酸ナトリウム水溶液によって洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。ろ過および溶剤除去を行って表題化合物を得た。
【0265】
[実施例65d]
1−ブロモ−3,6−ジメチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
撹拌子が入った50mL丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(10mL)中の実施例65c(.434g、2.66mmol)を装入し、窒素下で−78℃に冷却した。再結晶したN−ブロモスクシンイミド(.529g、2.97mmol)を加え、混合物を30分撹拌した。反応混合物を、亜硫酸ナトリウム水溶液を含む分液漏斗に注ぎ込み、75mLのエーテル中に抽出した。有機物を重炭酸ナトリウム水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した。ろ過および溶剤除去を行って0.632gのラベンダー色固体を与え、この固体を40gシリカカートリッジによりクロマトグラフィーを行い、10−100%酢酸エチル/ヘキサンによって溶出させて表題化合物を与えた。
【0266】
[実施例65e]
3,6−ジメチル−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
撹拌子を備えた5mLマイクロ波反応容器に、エタノール(1.4mL)/DME(1.4mL)中の実施例65d(0.078g、0.322mmol)、2−フェノキシフェニルボロン酸(0.106g、0.495mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(1.6mL、3.20mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.015g、0.021mmol)を装入し、密封した。混合物をBiotage Initiator 2モノモードマイクロ波反応器中で120℃において30分加熱し、次いで周囲温度に冷却した。混合物を50mL酢酸エチルおよび50mLブラインが入った分液漏斗の中で振とうした。有機物を無水硫酸ナトリウムで脱水した。ろ過および溶剤除去の後、残留物を逆相HPLC(C18、0−100%CHCN/水(0.1%TFA))によって精製して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ9.15(bs,1H)、7.51(m,1H)、7.35(m,2H)、7.19(m,3H)、7.01(d,J=2.7Hz,2H)、6.93(m,1H)、2.98(m,1H)、2.54(s,3H)、2.53(m,2H)、2.26(m,2H)、1.13(d,J=3.2Hz,3H)。MS(ESI+)m/z332.2(M+H)
【0267】
[実施例66]
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−3,6−ジメチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例66を、実施例65eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、2−フェノキシフェニルボロン酸の代わりに4−フェノキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,CDCl)δ9.07(bs,1H)、7.32(m,2H)、7.04(t,J=7.6Hz,1H)、6.92−6.83(m,3H)、6.59(dd,J=3.1,9.2Hz,1H)、2.96(m,1H)、2.49(s,3H)、2.48(m,2H)、2.24(m,2H)、1.11(d,J=6.1Hz,3H)。MS(ESI+)m/z347.2(M+H)
【0268】
[実施例67]
N−[3−(3,6−ジメチル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド
テトラヒドロフラン(4mL)中の実施例66(0.074g、0.213mmol)を、メタンスルホニルクロリド(0.041mL、0.533mmol)およびトリエチルアミン(0.089mL、0.639mmol)によって順次処理し、周囲温度において撹拌した。90分の撹拌後、水酸化ナトリウム水溶液(1M)(2mL、2.000mmol)を加え、混合物を45℃において1時間加熱した。反応混合物を1N HCl溶液(2.5mL)によって酸性化し、酢酸エチルによって希釈し、ブラインによって洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、ろ過し、濃縮した。残留物を逆相HPLC(C18、0−100%CHCN/水(0.1%TFA))によって精製して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ9.16(bs,1H)、7.42(d,J=2.6Hz,1H)、7.37(m,2H)、7.16(m,1H)、7.01(m,2H)、6.98(d,J=2.7Hz,1H)、6.88(d,J=8.5Hz,1H)、6.34(s,1H)、3.05(s,3H)、2.97(m,1H)、2.54(s,3H)、2.50(m,2H)、2.26(m,2H)、1.14(d,J=6.1Hz,3H)。MS(ESI+)m/z425.1(M+H)
【0269】
[実施例68]
3−メチル−6−(2−メチルプロピル)−1−(2−フェノキシフェニル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例68を、実施例65の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、2−アセチル−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジオンの代わりに2−アセチル−5−(2−メチルプロピル)シクロヘキサン−1,3−ジオンを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,CDCl)δ9.08(bs,1H)、7.52(m,1H)、7.34(t,J=7.4Hz,2H)、7.19−7.10(m,3H)、7.01(d,J=7.2Hz,2H)、6.92(m,1H)、2.98(m,1H)、2.54(s,3H)、2.51(m,2H)、2.21(m,2H)、1.72(m,1H)、1.31(t,J=6.8Hz,2H)、0.88(d,J=6.4Hz,6H)。MS(ESI+)m/z467.2(M+H)
【0270】
[実施例69]
N−{3−[3−メチル−6−(2−メチルプロピル)−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル]−4−フェノキシフェニル}メタンスルホンアミド
[実施例69a]
1−ブロモ−6−イソブチル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例69aを、実施例65dの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、2−アセチル−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジオンの代わりに2−アセチル−5−(2−メチルプロピル)シクロヘキサン−1,3−ジオンを用いて調製し、表題化合物を与えた。
【0271】
[実施例69b]
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−6−イソブチル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例69bを、実施例65eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例65dの代わりに実施例69aを用い、2−フェノキシフェニルボロン酸の代わりに4−フェノキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンを用いて調製し、表題化合物を与えた。
【0272】
[実施例69c]
N−{3−[3−メチル−6−(2−メチルプロピル)−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル]−4−フェノキシフェニル}メタンスルホンアミド
実施例69cを、実施例67の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例66の代わりに実施例69bを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,CDCl)δ9.16(bs,1H)、7.43(d,J=2.3Hz,1H)、7.37(m,2H)、7.16(m,1H)、7.02(m,2H)、6.97(d,J=2.7Hz,1H)、6.89(d,J=8.8Hz,1H)、6.31(s,1H)、3.05(s,3H)、2.98(m,1H)、2.54(s,3H)、2.51(m,2H)、2.22(m,2H)、1.74(m,1H)、1.32(t,J=7.1Hz,2H)、0.89(d,J=6.5Hz,6H)。MS(ESI+)m/z467.2(M+H)
【0273】
[実施例70]
3−メチル−1−(2−フェノキシフェニル)−6−(プロパン−2−イル)−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
実施例70を、実施例65の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、2−アセチル−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジオンの代わりに2−アセチル−5−(2−メチルエチル)シクロヘキサン−1,3−ジオンを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,CDCl)δ9.07(bs,1H)、7.52(m,1H)、7.34(m,2H)、7.21−7.17(m,2H)、7.12(m,1H)、7.01(m,2H)、9.92(m,1H)、2.93(m,1H)、2.58(dd,J=11.2,16.2Hz,1H)、2.54(s,3H)、2.48(m,1H)、2.29(dd,J=11.2,16.2Hz,1H)、1.93(m,1H)、1.67(m,1H)、0.97(d,J=6.8Hz,6H)。MS(ESI+)m/z360.2(M+H)
【0274】
[実施例71]
N−{3−[3−メチル−4−オキソ−6−(プロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル]−4−フェノキシフェニル}メタンスルホンアミド
[実施例71a]
1−ブロモ−6−イソプロピル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例71aを、実施例65dの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、2−アセチル−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジオンの代わりに2−アセチル−5−(2−メチルエチル)シクロヘキサン−1,3−ジオンを用いて調製し、表題化合物を与えた。
【0275】
[実施例71b]
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−6−イソプロピル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例71bを、実施例65eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例65dの代わりに実施例71aを用い、2−フェノキシフェニルボロン酸の代わりに4−フェノキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンを用いて調製し、表題化合物を与えた。
【0276】
[実施例71c]
N−{3−[3−メチル−4−オキソ−6−(プロパン−2−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル]−4−フェノキシフェニル}メタンスルホンアミド
実施例71cを、実施例67の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例66の代わりに実施例71bを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,CDCl)δ9.18(bs,1H)、7.49(d,J=2.7Hz,1H)、7.37(t,J=8.0Hz,2H)、7.27−7.21(m,2H)、7.16(m,1H)、7.05−6.92(m,1H)、6.86(m,1H)、3.05(s,3H)、3.02(m,1H)、2.59(m,1H)、2.54(s,3H)、2.51(m,1H)、2.29(dd,J=11.2,16.2Hz,1H)、1.92(m,1H)、1.68(m,1H)、0.96(d,J=4.8Hz,6H)。MS(ESI+)m/z453.2(M+H)
【0277】
[実施例72]
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−6−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド
[実施例72a]
1−ブロモ−6−フェニル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例72aを、実施例65dの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、2−アセチル−5−メチルシクロヘキサン−1,3−ジオンの代わりに2−アセチル−5−フェニルシクロヘキサン−1,3−ジオンを用いて調製し、表題化合物を与えた。
【0278】
[実施例72b]
1−(5−アミノ−2−フェノキシフェニル)−6−フェニル−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
実施例72bを、実施例65eの調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例65dの代わりに実施例72aを用い、2−フェノキシフェニルボロン酸の代わりに4−フェノキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンを用いて調製し、表題化合物を与えた。
【0279】
[実施例72c]
N−[3−(3−メチル−4−オキソ−6−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−イソインドール−1−イル)−4−フェノキシフェニル]メタンスルホンアミド
実施例72cを、実施例67の調製のために使用された手順と同様の手順に従って、実施例66の代わりに実施例72bを用いて調製し、表題化合物を与えた。H NMR(300MHz,CDCl)δ9.12(bs,1H)、7.48(dd,J=7.4,2.3Hz,1H)、7.38−7.31(m,5H)、7.29−7.23(m,1H)、7.20−7.08(m,3H)、7.03−7.00(m,2H)、6.91(m,1H)、3.37(m,1H)、3.18(m,1H)、3.07(s,3H)、3.00(m,1H)、2.82−2.67(m,2H)、2.58(s,3H)。MS(ESI+)m/z487.1(M+H)
【0280】
[実施例73]
1−[2−(シクロプロピルメトキシ)−5−(メチルスルホニル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
[実施例73a]
1−(2−フルオロ−5−(メチルスルホニル)フェニル)−3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン
撹拌子を備えた5mLマイクロ波管に、3−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−イソインドール−4(5H)−オン(0.217g、1.455mmol)、2−ブロモ−1−フルオロ−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(0.253g、1.000mmol)、アリルパラジウム(II)クロリド(0.0176g、0.048mmol)および酢酸カリウム(0.329g、3.35mmol)を装入して密封し、窒素によってパージした。脱ガスしたN,N−ジメチルアセトアミド(5ml)を導入し、容器を油浴中に入れ、18時間130℃において撹拌した。反応混合物を冷却し、各60mLのEtOAcおよびブラインが入った分液漏斗の中で振とうした。有機物をブラインによって2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。ろ過後、混合物を濃縮し、40gシリカカートリッジによりクロマトグラフィーを行い、0−100%EtOAc/ヘプタンによって溶出させて表題化合物を与えた。
【0281】
[実施例73b]
1−[2−(シクロプロピルメトキシ)−5−(メチルスルホニル)フェニル]−3−メチル−2,5,6,7−テトラヒドロ−4H−イソインドール−4−オン
撹拌子を備えた5mLマイクロ波反応容器に、THF(0.5mL)中に懸濁した水素化ナトリウム(乾燥、95% 16.8mg、0.665mmol)を装入し、次いでシクロプロピルメタノール(35μL、0.432mmol)を装入し、密封した。10分撹拌した後、THF(2.0mL)中の実施例73a(70mg、0.218mmol)を加えた。混合物を油浴中で60℃において20時間加熱した。混合物を冷却し、各60mLのEtOAcとブラインに分配した。有機物を硫酸マグネシウムで脱水した。ろ過および溶剤除去の後、残留物を逆相HPLC(C18、0−100%CHCN/水(0.1%TFA))によって精製して、表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm11.34(bds,1H)、7.80−7.71(m,2H)、7.26(d,J=8.8Hz,1H)、3.98(d,J=7.1Hz,2H)、3.18(s,3H)、2.64(t,J=5.9Hz,2H)、2.28(s,3H)、2.33(m,2H)、1.91(m,2H)、1.25(m,1H)、0.57(m,2H)、0.36(m,2H)。MS(ESI+)m/z374.1(M+H)
【0282】
生物学的実施例
ブロモドメインのドメイン結合アッセイ
時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR−FRET)アッセイを使用して、BRD4の各ブロモドメインに対する、表1の中に列挙されている実施例の化合物の親和性を測定した。Hisタグを付加したBRD4の第1の(BD1:アミノ酸K57−E168)ブロモドメインおよび第2の(BD2:アミノ酸E352−E168)ブロモドメインを発現させ、精製した。Alexa647標識BET阻害剤を、このアッセイにおける蛍光プローブとして使用した。
【0283】
Alexa647標識ブロモドメイン阻害剤化合物の合成
2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)酢酸
メチル2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)アセテート(例えば、WO2006129623を参照されたい。)(100.95mg、0.243mmolを1mLのメタノール中に懸濁し、新たに調製した水酸化リチウム一水和物の溶液(0.973mL、0.5M、0.487mmol)を加え、周囲温度において3時間振とうした。メタノールを蒸発させ、pHを塩酸水溶液(1M、0.5mL、0.5mmol)によって調整し、酢酸エチルによって4回抽出した。合わせた酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで脱水し、蒸発させて2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)酢酸(85.3mg、87.0%);ESI−MS m/z=401.1[(M+H)]を得、これを次の反応に直接使用した。
【0284】
N−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エチル)−2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)アセトアミドビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)酢酸)(85.3mg、0.213mmol)を2,2’−(エタン−1,2−ジイルビス(オキシ))ジエタンアミン(Sigma−Aldrich、0.315mg、2.13mmol)と合わせ、5mLの無水ジメチルホルムアミドの中に合わせた。(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジン−1−イルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(PyBOB、CSBio、Menlo Park CA、332mg、0.638mmol)を加え、反応物を周囲温度において16時間振とうした。反応物をジメチルスルホキシド:水(9:1、v:v)によって6mLに希釈し、タイムコレクションWaters Deltapak C18 200×25mmカラムに2回注入して精製し、あるグラジエントの0.1%トリフルオロ酢酸(v/v)によって水およびアセトニトリルの中に溶出させた。これら2つの精製品を含む画分を凍結乾燥して、N−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エチル)−2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)アセトアミドビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(134.4mg、82.3%);ESI−MS m/z=531.1[(M+H)];529.1[(M−H)]および(S,Z)−N,N’−(2,2’−(エタン−1,2−ジイルビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)アセトアミド)ビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(3.0mg、1.5%);ESI−MS m/z=913.2[(M+H)];911.0[(M−H)]を得た。
【0285】
N−(2−(2−(2−アミド−(Alexa647)−エトキシ)エトキシ)エチル)−2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)アセトアミド(2,2,2−トリフルオロアセテート)
N−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エチル)−2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)アセトアミドビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(5.4mg、0.0071mmol)を、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(Life Technologies、Grand Island、NY、3mg、0.0024mmol)と合わせ、ジイソプロピルエチルアミン(1%v/v)を含む1mLの無水ジメチルスルホキシドの中に合わせ、周囲温度において16時間振とうした。反応物をジメチルスルホキシド:水(9:1、v:v)によって3mLに希釈し、タイムコレクションWaters Deltapak C18 200×25mmカラムに1回注入して精製し、あるグラジエントの0.1%トリフルオロ酢酸(v/v)によって水およびアセトニトリルの中に溶出させた。この精製品を含む画分を凍結乾燥して、N−(2−(2−(2−アミド−(Alexa647)−エトキシ)エトキシ)エチル)−2−((6S,Z)−4−(4−クロロフェニル)−2,3,9−トリメチル−6H−チエノ[3,2−f][1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ジアゼピン−6−イル)アセトアミド(2,2,2−トリフルオロアセテート)(1.8mg);MALDI−MS m/z=1371.1,1373.1[(M+H)]を暗青色粉末として得た。
【0286】
アッセイ
化合物の希釈系列を、DMSO中で2.5mMから42nMまでの3倍系列希釈によって調製した。化合物を次いで、アッセイ緩衝液(20mMリン酸ナトリウム、pH6.0、50mM NaCl、1mM EDTA、0.01%Triton X−100、1mM DTT)中で6:100に希釈して、3X使用液を生じさせた。6マイクロリットル(μL)の使用液を次いで、低容積の白色アッセイプレート(Costar#3673)に移した。Hisタグを付加したブロモドメイン、ユウロピウム共役抗His抗体(Invitrogen PV5596)およびAlexa−647共役プローブ分子を含む1.5Xアッセイ混合物も調製した。12μLのこの溶液をアッセイプレートに加えると、最終的な体積は18μLに達した。最終的な濃度の1Xアッセイ緩衝液は、2%DMSO(50μM−0.85nM化合物)、8nMブロモドメイン、1nM抗体および100nMまたは30nMプローブ(BDI用またはBDII用のそれぞれ)を含む。室温における1時間のインキュベーション後、TR−FRETの比を、Envisionマルチラベルプレートリーダー(Ex340、Em495/520)を用いて測定した。
【0287】
TR−FRETデータを、24個の化合物不含対照の(「高い」)平均および8個の1μM未標識プローブ含有対照の(「低い」)平均に正規化した。%阻害率を化合物濃度の関数としてプロットし、データを4パラメータロジスティック式によって当てはめてIC50を得た。阻害定数(Κ)をIC50、プローブKおよびプローブ濃度から計算した。典型的なZ’値は0.65から0.75の間だった。最小有意比を測定して、アッセイ再現性を評価した(Eastwoodら、(2006年)J Biomol Screen、11:253−261)。MSRを測定すると、BDIは2.03であり、BDIIは1.93であり、BDIとBDIIの両方の移動MSR(最後の6回の試行の経時的なMSR)が典型的には<3だった。K値を表1の中に報告している。
【0288】
MX−1細胞株増殖アッセイ
癌細胞増殖に対する実施例の化合物の影響を、3日間の増殖アッセイにおいて、乳癌細胞株MX−1(ATCC)を用いて判定した。MX−1細胞を37℃、5%COの雰囲気において、10%FBSを追加したRPMI中に維持した。化合物を試験するために、MX−1細胞を、96ウェル黒色底プレート内の90μlの培地中に5000細胞/ウェルの密度において播種し、37°において終夜インキュベートして、細胞接着および拡散ができるようにしておいた。化合物希釈系列をDMSO中で、3mMから0.1μMまでの3倍系列希釈によって調製した。DMSO希釈系列を次いで、リン酸緩衝生理食塩水中で1:100に希釈し、10μlの得られた溶液をMX−1細胞プレートの適当なウェルに加えた。ウェル中での最終的な化合物濃度は、3μM、1μM、0.3μM、0.1μM、0.03μM、0.01μM、0.003μM、0.001μM、0.0003μMおよび0.0001μMだった。化合物の添加後、細胞を72時間超インキュベートし、生細胞の量を製造業者推奨プロトコルに従ってCell Titer Gloアッセイキット(Promega)を用いて判定した。
【0289】
Cell Titer Gloアッセイのルミネセンス示度を、DMSOによって処理された細胞に対して正規化し、GraphPad Prismソフトウェアを用いてシグモイド曲線当てはめによって分析して、EC50を得た。最小有意比(MSR)を測定して、アッセイ再現性を評価した(Eastwoodら、(2006年)J Biomol Screen、11:253−261)。総合的なMSRを測定すると2.1であり、移動MSR(最後の6回の試行の経時的なMSR)は<2だった。EC50値を表1の中に報告している。
【0290】
【表1】
【0291】
増殖パネルアッセイ
実施例40の化合物を、(表2)に記載されている癌細胞株の種類のパネルに関する増殖への影響について(処理された特定の細胞株を用いて)試験した。細胞を、96ウェルプレート内の適当な培地中に1500細胞/ウェルにおいて播種した。化合物の系列希釈物を調製し、MX−1増殖アッセイのときと同様にウェルに加えた。化合物の添加後、細胞をさらに5日間インキュベートし、生細胞の量を、製造業者推奨プロトコルに従ってCell Titer Gloアッセイキット(Promega)を用いて判定した。細胞増殖データを、上述したようにMX−1増殖アッセイにおいて分析して、表2の中に報告されている化合物のEC50を得た。
【0292】
【表2】
【0293】
異種移植片腫瘍成長阻害アッセイ
Ramos、OPM−2、MX−1、MV4−11およびHT1080異種移植片腫瘍の成長を阻害する実施例40の化合物の効果を評価した。簡単に言うと、(S−MEM(MEM、懸濁液、カルシウム不含、グルタミン不含)中の)(Life Technologies Corporation)0.5×10個のヒト癌細胞(HT1080)、1×10個のヒト癌細胞(Ramos)、5×10個のヒト癌細胞(OPM−2、MV4−11)または1:10腫瘍断片(MX−1)を研究の第0日目に、雌のSCIDマウスまたはSCIDベージュマウス(MV4−11、HT1080)(Charles Rivers Labs)の右後側の側腹部の中に皮下接種した。化合物を2%EtOH、5%Tween−80、20%PEG−400、73%HPMC(Ramos、OPM−2およびMX−1)の中に配合し、または5%DMSO、5%EtOH、30%PEG400、60%Phosal53(MV4−11、HT1080)の中に配合した。化合物の投与を、第8日目(HT1080)、第17日目(MX−1)または第18日目(Ramos、MV4−11、OPM−2)におけるサイズのマッチング時に開始した。腫瘍を、サイズのマッチング時に開始して1週間に2回カリパスによって測定し、腫瘍体積を式V=L×W/2(V:体積mm、L:長さmm、W:幅mm)に従って計算した。腫瘍体積を、実験の持続期間の間、各群の平均腫瘍体積が>1000mmのエンドポイントに達するまで測定した。結果を表3−7の中に示している。
【0294】
【表3】
【0295】
【表4】
【0296】
【表5】
【0297】
【表6】
【0298】
【表7】
【0299】
LPS(リポ多糖)誘導IL−6生成のマウスアッセイ
表8の中に列挙されている実施例の化合物を、マウスにおけるLPS(リポ多糖)誘導IL−6生成を阻害する能力について評価した。重症複合免疫不全雌マウス(1群当たり8匹)に、2%のエタノール、5%のTween−80、20%のPEG−400および73%の0.2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液の溶液中の化合物を経口投与(PO)または腹腔内投与(IP)した1時間後、リポ多糖(2.5mg/kg、L2630 E.coli0111:B4)を腹腔内接種した。マウスをリポ多糖注射の2時間後に安楽死させ、血液を心臓穿刺によって取り除き、次いで血液試料から回収した血清を−80℃において冷凍した。アッセイの日に、血清試料を室温にして、次いで2%ウシ血清アルブミンを含むリン酸緩衝生理食塩水中で1:20に希釈した。インターロイキン−6測定を、製造業者のプロトコルに従ったマウス血清分析のためにMeso Scale Discovery(Gaithersburg、Maryland)のサイトカインアッセイを用いて実施し、SECTOR Imager6000(Meso Scale Discovery、Gaithersburg、Maryland)機器によって読み取った。統計分析を、ダネットの一元配置分散分析法を組み込んだPrismソフトウェア(バージョン5.0)を用いて実施した。ビヒクルによって処置した動物の群のIL−6平均および標準偏差を、薬物によって処置した群のIL−6平均および標準偏差と比較した。p値<0.05は、これら2つの群の平均値が等しい可能性が5%未満であることを意味する。表8の中の%阻害率の値はすべて、0.05未満のp値を示していた。
【0300】
【表8】
【0301】
前記の詳細な記述および添付の実施例は単に例示用のものであり、本発明の範囲に対する限定として取り扱うべきでなく、添付の特許請求の範囲およびこれらの等価物によってのみ規定されると理解される。開示された実施形態への様々な変更および修正は、当業者にとって明らかである。このような変更および修正は限定がなく、化学的構造、置換基、誘導体、中間体、合成物、配合物および/または本発明の使用方法に関する変更および修正を含めて、この趣旨および範囲から逸脱することなくなされ得る。本明細書において引用されたすべての公報、特許および特許出願は、すべての目的のためにこれらの全部分を参照により組み込む。