(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記判定部は、前記設定値と前記実績値との差分を算出し、該差分が所定の閾値以上である場合に、前記設定値が前記実績値から乖離していると判定する、請求項1または2に記載の順番管理システム。
前記順番管理サーバは、前記受付情報および前記ステータス変更情報に基づいて取得される現在の順番待ちの組数と前記設定値とに基づいて、現在の順番待ちに要する時間を推定し、前記少なくとも1つの端末装置に送信して表示させる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の順番管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】
実施の形態
本実施形態では、順番待ちを管理する施設としてレストランを例に説明するが、これに限る趣旨ではなく、本発明に係る順番管理システムは、店舗、銀行、病院、役所など、訪れた客に対し順番に従って応対するあらゆる施設に適用可能である。
【0017】
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る順番管理システム1の概略構成を示す図である。
順番管理システム1は、レストラン等の施設を訪れた客の順番待ちを管理するシステムである。同図に示すように、順番管理システム1は、新規の順番待ちの入力操作を受け付ける受付端末100と、順番待ちの受付伝票(番号券)を印刷するプリンタ200と、順番待ち状況(ステータス)を表示すると共に順番待ちステータスの変更操作を受け付ける順番管理端末300と、順番待ちを管理する順番管理サーバ400とを備える。このうち、受付端末100と順番管理端末300と順番管理サーバ400とは、通信ネットワークNを介して接続されている。
【0018】
ここで、
図1においては、受付端末100および順番管理端末300を1台ずつ図示しているが、これに限る趣旨ではなく、これらの機器を複数台ずつ設けて通信ネットワークNに接続してもよい。例えば、1つのレストランに受付端末100および順番管理端末300を複数台ずつ設置しても良いし、同じ系列の複数の支店に、受付端末100および順番管理端末300を1台ずつまたは複数台ずつ設置しても良い。受付端末100および順番管理端末300には、各機器が設置された施設を特定するための識別情報として施設IDが与えられている。
【0019】
通信ネットワークNは、受付端末100、順番管理端末300、および順番管理サーバ400の間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0020】
図2は、受付端末100および順番管理端末300の主要構成を示すブロック図である。受付端末100および順番管理端末300としては、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)など、通信ネットワークNを介して他の通信機器とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。本実施形態においては、
図2に示すタブレット端末110に専用のアプリケーションをインストールし、このアプリケーションの実行中における動作モードを切り換えることにより、タブレット端末110を受付端末100または順番管理端末300として使用する。動作モードについては後述する。
【0021】
タブレット端末110は、通信インタフェース120と、入力部130と、表示部140と、記憶部150と、プロセッサ160とを備える。
【0022】
通信インタフェース120は、タブレット端末110を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース120は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
【0023】
入力部130は、各種操作ボタンやタッチパネル131等の入力デバイスであり、新規客の順番待ちの受付や、順番待ちのステータスの変更や、各種設定情報等の入力操作を受け付ける。
【0024】
表示部140は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、順番待ちを受け付けるための操作画面や順番待ち状況等を表示する。
【0025】
記憶部150は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶部150は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。
【0026】
記憶部150は、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等を記憶する。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース120を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶部150は、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ160が実行することにより、客の順番待ちを管理するための順番管理アプリケーションAP1を記憶している。
【0027】
プロセッサ160は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、記憶部150に格納されている各種プログラムを実行することでタブレット端末110の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
【0028】
プロセッサ160が順番管理アプリケーションAP1を実行することにより実現される機能部には、施設を訪れた客にタブレット端末110を操作させて順番待ちの受付を行うお客様モードを実行するお客様モード実行部161と、施設の店員にタブレット端末110を操作させて順番待ちステータスを管理する店員モードを実行する店員モード実行部162と、各種設定情報を入力するための設定モードを実行する設定モード実行部163と、お客様モードと店員モードと設定モードとを切り換えるモード切換部164とが含まれる。この他、タブレット端末110を大型の外部ディスプレイに接続し、順番待ち状況の一覧等をこの外部ディスプレイに表示させるモードを設けても良い。
【0029】
図3は、表示部140に表示されるモード切換ウィンドウを例示した図である。
図3に示すように、モード切換ウィンドウM1には、お客様モードを選択するためのボタンm11と、店員モードを選択するためのボタンm12と、設定モードを選択するためのボタンm13と、変更内容を決定するための変更ボタンm14と、モード切換ウィンドウM1を閉じるための操作ボタンm15とが設けられている。
【0030】
モード切換操作は、施設の店員や管理者などの操作権限を有する者(以下ユーザともいう)によって行われる。操作権限を有する者が正しい施設IDおよびパスコードをタブレット端末110に入力し、認証に成功すると、モード切換部164は、
図3に示すモード切換ウィンドウM1を表示部140に表示させる。操作権限を有する者がタッチパネル131を操作することにより、お客様モードと店員モードと設定モードとのいずれかを選択し、モード切換ウィンドウM1を閉じると、選択されたモードが当該タブレット端末110に設定される。
【0031】
<お客様モード>
お客様モードは、現在の順番待ち状況の概要を表示すると共に、施設を訪れた客にタッチパネル131を操作させることで新規の順番待ちの入力を受け付け可能とするモードである。
【0032】
図4は、お客様モード実行部161の制御の下で表示部140に表示される操作画面を例示した図であり、タッチパネル131の操作に応じて新規の順番待ちを受け付ける受付画面M2を示している。受付画面M2には、順番待ちリストが表示されるリスト表示欄m21と、順番待ちをしている組の数(待ち組数)が表示される待ち組数表示欄m22と、現在の推定待ち時間が表示される待ち時間表示欄m23と、受付開始ボタンm24とが設けられている。順番待ちリストには、順番待ちの受付の際に発行される受付番号や各組の人数等が表示される。
【0033】
お客様モード実行部161は、上述した受付画面M2を表示部140に表示させると共に、順番管理サーバ400から最新の順番待ちステータスに関する情報(以下、ステータス情報という)を受信し、このステータス情報に基づいて、順番待ちリストを更新する。
【0034】
また、お客様モード実行部161は、受付画面M2の受付開始ボタンm24に所定の操作(例えばタップ操作)がなされると、新規の順番待ちを受け付けた旨を示す受付情報を生成し、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ400に送信する。受付情報には、受付番号、受付時刻、人数、待ち項目等の情報が含まれる。
【0035】
ここで、待ち項目とは、客の来店目的や要望別に順番待ちを受け付ける場合に設けられる項目のことである。例えば、レストランにおいては、客が希望する座席の種類別に順番待ちを受け付けることがあり、この場合、座席の種類(テーブル席、カウンター席、テラス席、指定なし、等)が待ち項目として設定される。別の例として、銀行においては、来店目的(口座開設、出入金取引、融資相談等)別に待ち項目が設定される。このような待ち項目は、施設の目的や特性、ユーザの意向等に応じて適宜設定すればよい。
【0036】
本実施形態においては、順番待ちをする客の組に与えられる識別情報として受付番号を用いるが、識別情報はこれに限定されない。例えば、アルファベットや仮名等の符号、数字とアルファベット若しくは仮名の組み合わせ、または客に入力させる任意の語(例えば姓や名)等を識別情報として用いることもできる。また、受付番号を用いる場合であっても、必ずしも連番(昇順)の数字を用いる必要はなく、ランダムに発行した数字であっても良い。
【0037】
さらに、お客様モード実行部161は、順番待ちの受付が完了した際に、受付番号が表示された受付伝票(番号券)をプリンタ200に出力させる。あるいは、お客様モード実行部161は、受付操作を行った客が所持する携帯電話やスマートフォン等の携帯端末に受付番号を送信し、画面に表示させても良い。
【0038】
<店員モード>
店員モードは、受付番号ごとに順番待ちステータスを表示すると共に、施設の店員にタッチパネル131を操作させることで順番待ちステータスの変更を受け付けるモードである。
【0039】
図5は、店員モード実行部162の制御の下で表示部140に表示される操作画面を例示した図であり、タッチパネル131の操作により順番待ちステータスの更新を受け付けるステータス操作画面M3を示している。ステータス操作画面M3には、順番待ちリストが表示されるリスト表示欄m31と、現在の待ち組数が表示される待ち組数表示欄m33と、現在の推定待ち時間が表示される待ち時間表示欄m34と、現在呼出中の受付番号が表示される呼出番号表示欄m35と、店員が順番待ちを受け付ける際に操作される受付ボタンm36とが設けられている。
【0040】
リスト表示欄m31に表示される順番待ちリストの各行m32には、受付番号と、受付時刻と、各組の人数と、待ち項目と、現在の順番待ちステータスとが表示されている。店員モード実行部162は、順番管理サーバ400から最新のステータス情報を受信すると、受信したステータス情報に基づいて、リスト表示欄m31、待ち組数表示欄m33、および待ち時間表示欄m34を更新する。
【0041】
ここで、本実施形態における順番待ちステータスには、まだ客の順番が到来していない状態である「未呼出」と、順番が到来して客を呼び出している状態である「呼出中」と、呼び出した客を座席に案内した状態である「案内済」とがある。なお、順番待ちステータスはこれらに限定されず、施設の業務形態やユーザの意向等に応じて適宜設定することができる。
【0042】
順番待ちステータスを変更する際には、ステータスの変更対象である受付番号の行m32に対し、右から左にスワイプする、あるいはステータス表示欄m37をタップするといった所定の操作を行う。それにより、順番待ちステータスを変更するための複数の操作ボタンが展開して表示される。操作ボタンとしては、例えば、順番待ちをキャンセルすることを意味する「取消」や、いったん入力された順番待ちの詳細(人数や待ち項目等)を変更することを意味する「変更」や、順番が到来した客を呼び出すことを意味する「呼出」や、順番が到来した客を座席に案内したことを意味する「案内」等が挙げられる。
【0043】
これらの操作ボタンのうち「呼出」が操作されると、順番管理システム1においては、順番が到来した受付番号をディスプレイに表示するなどして、客に順番の到来が通知される。また、この操作により、順番待ちステータスが、「未呼出」から「呼出中」に変更される。
【0044】
また、上記操作ボタンのうち「案内」が操作されると、当該受付番号の順番待ちステータスが「呼出中」から「案内済」に変更される。なお、変更操作は、「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」に限定する趣旨ではなく、施設の業務形態等に応じてユーザが適宜設定および変更することができる。
【0045】
店員モード実行部162は、順番待ちステータスを変更するための操作ボタンに対して所定の操作(例えばタップ操作)がなされると、順番待ちステータスの変更を指示するステータス変更情報を生成し、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ400に送信する。
【0046】
また、店員モードにおいて、店員が客と対話しながら新規の順番待ちの受付を行うことも可能である。この場合、受付ボタンm36に対して所定の操作(例えばタップ操作)がなされると、店員モード実行部162は新規の受付動作を開始させる。
【0047】
本実施形態においては、タブレット端末110に順番管理アプリケーションAP1を実装し、お客様モードに設定したタブレット端末110を受付端末100として使用し、店員モードに設定したタブレット端末110を順番管理端末300として使用する。受付端末100として使用するタブレット端末110と、順番管理端末300として使用するタブレット端末110とは同じ機種であっても良いし、異なる機種であっても良い。
【0048】
<設定モード>
設定モードは、ユーザにタッチパネル131を操作させることで、順番待ちの管理に用いられる各種設定情報を新規に入力または変更(以下、これらを編集という)するためのモードである。
【0049】
図6は、設定モード実行部163の制御の下で表示部140に表示される設定画面を例示した図であり、待ち項目および待ち時間を編集するための画面を表示させた状態を示している。
図6に示す設定画面M4には、設定対象とする待ち項目が表示される項目欄m41と、待ち項目の設定を有効または無効にするためのオン・オフスイッチm42と、待ち項目の編集モードに進むための編集ボタンm43とが設けられている。ユーザは所望の待ち項目のオン・オフスイッチm42を操作することで、当該待ち項目を順番待ちにおいて使用するか否かを決定することができる。また、編集ボタンm43に所定の操作(例えばタップ操作)を行うことで、各待ち項目の設定を編集することができる。なお、設定画面M4においては、待ち項目として設けられた「指定なし」、「テーブル」、「カウンター」、および「テラス席」のオン・オフスイッチm42が全てオンになった状態を示している。
【0050】
設定モード実行部163は、設定情報の編集がなされると、当該設定情報を後述する設定情報管理テーブルTA3に登録する指示を表す登録指示情報を生成し、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ400に送信する。なお、設定モードは、受付端末100として使用するタブレット端末110と、順番管理端末300として使用するタブレット端末110とのいずれにおいて実行しても良い。
【0051】
図7は、順番管理サーバ400の主要構成を示すブロック図である。順番管理サーバ400は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、所定のプログラムを実行することにより、受付端末100および順番管理端末300と連携して順番待ちを管理するサーバ機能を実現するものである。ここで、順番管理サーバ400を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0052】
図7に示すように、順番管理サーバ400は、通信インタフェース410と、記憶部420と、プロセッサ430とを備える。
【0053】
通信インタフェース410は、通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース410は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
【0054】
記憶部420は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶部420は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。
【0055】
記憶部420は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラムおよびこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを格納する。具体的には、記憶部420は、プロセッサ430に実行させる順番管理プログラムAP2と、このプログラムの実行中に使用される順番管理データベースDB1と、実績情報データベース(DB)DB2とを記憶している。
【0056】
順番管理データベースDB1は、受付端末100および順番管理端末300を施設ごとに管理するためのデータベースであり、クライアント管理テーブルTA1と、ステータス管理テーブルTA2と、設定情報管理テーブルTA3とを含む。
【0057】
クライアント管理テーブルTA1には、施設ごとに固有のIDとパスコード(アカウント)が対応づけて登録されている。例えば、複数の支店が存在する場合、「支店A」で利用される受付端末100および順番管理端末300に対して「ID:A1・・・」、「パスコード:AA2・・・」が設定されている。施設ごとのIDおよびパスコードは、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者によって設定される。1つの施設で受付端末100および順番管理端末300を複数台ずつ利用する場合には、同一のIDとパスコードを利用しても良いが、例えば所定の条件に従い、複数のIDとパスワードを使い分けるようにしても良い。
【0058】
ステータス管理テーブルTA2には、各施設の順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちの受付番号の一覧と、各受付番号の人数、待ち項目、および順番待ちステータスとを含む。ステータス管理テーブルTA2の登録内容は、受付端末100から送信される受付情報と、順番管理端末300から送信されるステータス変更情報とに基づいて更新される。
【0059】
設定情報管理テーブルTA3には、各施設における順番待ちの管理に用いられる各種設定情報が登録されている。設定情報は、使用される待ち項目の種類や、客1組あたりの待ち時間等の情報を含む。これらの設定情報は、ユーザによって任意に設定される。このうち、客1組あたりの待ち時間については、待ち項目ごとの待ち時間と、待ち項目を区別しない場合の待ち時間とを登録しても良い。あるいは、時間帯別、曜日別、月別に細分化して客1組あたりの待ち時間を登録しても良い。
【0060】
実績情報データベースDB2には、過去に行われた順番待ちの実績情報が格納されている。詳細には、ステータス管理テーブルTA2において順番待ちのステータスが「案内済」となった順番待ちに関する受付時間、呼出時間、案内時間、人数、曜日、月等の実績情報が実績情報テータベースDB2に転送されて蓄積される。
【0061】
プロセッサ430は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、記憶部420に格納されている各種プログラムを実行することにより順番管理サーバ400の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ430は、順番管理プログラムAP2を実行することにより、受付端末100および順番管理端末300と連携して順番管理機能を実現する。
【0062】
詳細には、プロセッサ430が順番管理プログラムAP2を実行することにより実現される機能部には、順番管理部431と、待ち時間推定部432と、実績値算出部433と、設定情報受付部434と、判定部435と、警告部436とが含まれる。
【0063】
順番管理部431は、受付端末100から受信した受付情報および順番管理端末300から受信したステータス変更情報に従って、ステータス管理テーブルTA2を更新する。具体的には、新規の順番待ちの追加や、既に登録されている順番待ちのステータスの変更を行う。
【0064】
待ち時間推定部432は、設定情報管理テーブルTA3に登録されている客1組あたりの待ち時間と、現在順番待ちをしている客の組数とに基づいて、新規に順番待ちをする場合に要するトータルの待ち時間を推定する。具体的には、客1組あたりの待ち時間に、現在順番待ちをしている客の組数を掛け合わせる。なお、現在順番待ちをしている客の組数は、ステータス管理テーブルTA2から取得される。トータルの待ち時間は、待ち項目別に推定しても良いし、待ち項目を区別せずに推定しても良い。また、ステータス管理テーブルTA2において、客1組あたりの待ち時間が時間帯別、曜日別、または月別に登録されている場合には、トータルの待ち時間を推定する時間帯、曜日、または月に応じた客1組あたりの待ち時間を使用する。
【0065】
実績値算出部433は、実績情報データベースDB2に格納されている実績情報を統計的に分析することにより、客1組あたりの待ち時間の実績値を算出する。この際、実績値算出部433は、時間帯別、曜日別、または月別に実績値を算出しても良い。
【0066】
設定情報受付部434は、設定モードに設定されたタブレット端末110から送信された登録指示情報を受け付け、該登録指示情報に従って設定情報を設定情報管理テーブルTA3に登録する。
【0067】
判定部435は、上記登録指示情報により設定される設定情報が客1組あたりの待ち時間を含む場合に、この待ち時間、即ちユーザが任意に設定した待ち時間の設定値が実態から乖離していないかどうかを判定する。
【0068】
警告部436は、上記待ち時間の設定値が実績値算出部433により算出された実績値から乖離していると判定部435が判定した場合に警告を発生し、該警告を表す警告情報を生成して登録指示情報を送信したタブレット端末110に通信インタフェース410を介して送信する。
【0069】
(2)実施形態の動作
次に、順番管理システム1の動作を説明する。
図8は、順番管理システム1の動作を示すシーケンス図である。以下においては、レストランに順番管理システム1を適用する場合を説明する。また、以下においては、順番管理端末300として用いられるタブレット端末110において設定情報の編集を行うものとする。
【0070】
まず、施設の管理者等のユーザは、タブレット端末110のモードを設定モードに切り替えて設定画面を表示させる。例えば、待ち項目や待ち時間を編集する場合には、
図6に例示する設定画面M4を表示させる。
【0071】
ユーザは、各待ち項目の内容を編集する場合、編集ボタンm43をタップする。それにより、
図9に例示する待ち項目の編集画面M5が表示部140に表示される。ユーザは、待ち項目の編集画面M5において、待ち項目の追加および削除と、各待ち項目の客1組あたりの待ち時間を編集とを行うことができる。具体的には、設定済みの待ち項目を削除する場合には、削除ボタンm51をタップする。また、新たな待ち項目を追加する場合には、追加ボタンm52をタップする。
【0072】
ユーザは、客1組あたりの待ち時間を設定する場合、変更対象とする待ち項目の行に含まれる待ち時間表示欄をタップする。例えば、待ち項目「カウンター」の待ち時間を変更する場合、1組目の待ち時間表示欄m53または2組目以降の待ち時間表示欄m54をタップすれば良い。ここで、1組目の待ち時間とは、順番待ちの先頭に到達してから必要になる待ち時間のことであり、2組目以降の待ち時間とは、順番待ちの2番目以降から先頭に到達するまでに必要となる1組あたりの待ち時間のことである。
【0073】
これらの待ち時間表示欄m53、m54にタップすると、
図10に示すように、待ち時間として入力される数値を選択するためのホイールm56、m57が表示される。ユーザは、これらのホイールm56、m57を回転させる操作を行うことで、任意の数値を待ち時間として入力することができる。なお、
図10は、1組目の待ち時間および2組目以降の待ち時間として、共に「10分」が入力されている状態を示している。
【0074】
ユーザは、任意の待ち時間を入力し、保存ボタンm58をタップすることで、当該待ち時間を設定情報として登録する操作を行う。
【0075】
順番管理端末300は、設定情報の登録操作を検知すると(ステップS300:Yes)、該設定情報を登録させる指示を表す登録指示情報を順番管理サーバ400に送信する(ステップS301)。
【0076】
順番管理サーバ400が登録指示情報を受信すると(ステップS200:Yes)、設定情報受付部434は、受信した登録指示情報に従い、設定情報を設定情報管理テーブルTA3に登録(新規登録または変更登録)する(ステップS201)。
【0077】
判定部435は、設定情報管理テーブルTA3に登録された設定情報が客1組あたりの待ち時間を含む場合、登録された客1組あたりの待ち時間、即ち、待ち時間の設定値が実態から乖離しているか否かを判定する。詳細には、判定部435は、待ち時間の設定値と、実績値算出部433により算出された客1組あたりの待ち時間の実績値との差分を算出し(ステップS202)、この差分が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS203)。
【0078】
ここで、客1組あたりの待ち時間の実績値は、予め算出して記憶部420に記憶させておいても良いし、設定情報管理テーブルTA3に設定情報が登録されるたびに算出することとしても良い。後者の場合、実績値の算出に用いる実績情報を適宜抽出することで、より精度の高い実績値を算出することができる。具体的には、現在から所定期間遡った実績情報を用いる、特定の時間帯、曜日、または月のみの実績情報を用いる、といった抽出方法が挙げられる。また、ステップS202において用いられる閾値は、例えば「実績値の20%」というように、実績値に基づいて設定しても良い。
【0079】
ステップS202において算出された差分が閾値以上である場合(ステップS203:Yes)、警告部436は警告を発生し、待ち時間の設定値が実態(実績値)から乖離している旨を示す警告情報を生成して登録指示情報を送信した順番管理端末300に送信する(S204)。この警告情報には、乖離している旨を示す情報の他、実績値を含めても良い。
【0080】
なお、順番管理サーバ400が登録指示情報を受信しない場合(ステップS200:No)、または、待ち時間の設定値と実績値との差分が閾値未満である場合(ステップS203:No)、順番管理サーバ400の動作は後述するステップS205に移行する。
【0081】
順番管理端末300は、警告情報を受信すると(ステップS302:Yes)、警告画面を表示部140に表示させる(ステップS303)。
図11は、警告画面を例示した図である。
図11においては、
図10に示す待ち項目の編集画面M5上に、警告ウィンドウM6が開かれ、ここに警告のテキストメッセージm61が表示されている。ユーザは、このような警告を見ることで、自身が入力した設定情報が実態から乖離していることを認識することができる。
【0082】
この際、順番管理端末300は、受信した警告情報に客1組あたりの待ち時間の実績値が含まれていた場合、警告のメッセージと共に、この実績値を警告ウィンドウM6に表示しても良い。
【0083】
警告ウィンドウM6は、例えば確認ボタンm62をタップすることで閉じることができる。
図12は、警告ウィンドウM6が閉じられた後の編集画面M5を例示している。
図12においては、待ち項目「カウンター」の待ち時間表示欄m44に、編集後の待ち時間(1組目:10分、2組目以降:10分)が表示されている。ユーザは、表示された警告を確認した上で、設定情報を編集し直しても良いし、そのままにしておいても良い。この後、ユーザは、タブレット端末110のモードを店員モードに戻しておく。
【0084】
レストランを訪れた客は、まず、受付端末100に表示された受付画面M2(
図4参照)を見て、受付開始ボタンm24をタップする。それにより、受付端末100において受付動作が開始され、画面が
図13に例示する人数入力画面M7に遷移する。ここで、受付画面M2に表示される現在の待ち時間は、設定情報管理テーブルTA3に登録されている最新の設定情報(客1組あたりの待ち時間)と、ステータス管理テーブルTA2に登録されている最新の順番待ちリスト(待ち組数)とに基づいて算出されたものである。
【0085】
人数入力画面M7には、テンキーm71と、人数表示欄m72と、次の入力画面に進むためのボタンm73とが設けられている。客は、人数入力画面M7に表示されたテンキーm71にタップすることにより人数を入力し、ボタンm73をタップする。それにより、画面が
図14に例示する座席の選択画面M8に遷移する。
【0086】
座席の選択画面M8には、複数の待ち項目選択ボタンm81〜m84が設けられている。待ち項目選択ボタンm81〜m84には、客が選択可能な座席の種類と、それぞれの座席を選択した場合に要する待ち時間とが表示されている。これらの待ち時間は、設定情報管理テーブルTA3に登録されている最新の設定情報(待ち項目別の客1組あたりの待ち時間)と、ステータス管理テーブルTA2に登録されている最新の順番待ちリスト(待ち項目別の待ち組数)とに基づいて算出されたものである。客は、所望の待ち項目選択ボタン(例えば、「テーブル」の待ち項目選択ボタンm82)をタップする。それにより、画面が
図15に例示する受付内容の確認画面M9に遷移する。
【0087】
受付内容の確認画面M9には、客の人数および座席の種類が表示される受付内容表示欄m91と、受付完了ボタンm92とが設けられている。客は、受付内容を確認した上で、受付完了ボタンm92をタップする。それにより、受付の入力操作が完了する。
【0088】
受付端末100は、上述した受付の入力操作を検知すると(ステップS100:Yes)、新規の順番待ちの受付番号を発行すると共に、この受付番号、客の人数、および待ち項目を含む受付情報を生成し、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ400に送信する(ステップS101)。
【0089】
続いて、受付端末100は、受付番号が表示された番号券を発行してプリンタ200に出力させる(ステップS102)。番号券には、受付番号の他、2次元コード付きを表示しても良く、この場合に客は、2次元コードを自分の携帯端末で読み取ることにより、呼出状況の確認、メールや電話による呼び出しといったサービスを受けることができる。
【0090】
一方、受付端末100が受付の入力操作を検知しない場合(ステップS100:No)、受付端末100の動作はそのままステップS103に移行する。
【0091】
順番管理サーバ400は、受付端末100から受付情報を受信すると(ステップS205:Yes)、受信した受付情報に基づいてステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS206)。具体的には、新規の順番待ちをステータス管理テーブルTA2の最後尾に追加登録する。
【0092】
続いて、順番管理サーバ400は、更新したステータス管理テーブルTA2に基づいて、最新のステータス情報を、通信ネットワークNを介して受付端末100および順番管理端末300に送信する(ステップS207)。
【0093】
ここで、順番管理サーバ400は、ステータス管理テーブルTA2を更新するたびに、ステータス情報を受付端末100および順番管理端末300に送信しても良いし、ステータス管理テーブルTA2を更新したか否かにかかわらず、所定の時間間隔でステータス情報を上記各端末に送信しても良い。あるいは、順番管理サーバ400は、受付端末100または順番管理端末300から要求が来たときのみ、ステータス情報を送信するようにしても良い。この場合、受付端末100および順番管理端末300の各々は、所定の時間間隔で順番管理サーバ400にステータス情報を要求するように設定される。
【0094】
一方、順番管理サーバ400が受付端末100から受付情報を受信しない場合(ステップS205:No)、順番管理サーバ400の動作はそのままステップS208に移行する。
【0095】
受付端末100は、順番管理サーバ400から最新のステータス情報を受信すると(ステップS103:Yes)、受信したステータス情報に基づいて、
図4に例示する受付画面M2を更新表示する(ステップS104)。一方、受付端末100が順番管理サーバ400から最新のステータス情報を受信しない場合(ステップS103:No)、受付端末100の動作はそのままステップS105に移行する。
【0096】
また、順番管理端末300は、順番管理サーバ400から最新のステータス情報を受信すると(ステップS304:Yes)、受信したステータス情報に基づいてステータス操作画面M3の順番待ちリストを更新表示する(ステップS305)。
図16は、
図5に例示するステータス操作画面M3に対して新規の順番待ちが追加された状態を示している。
図16に例示するように、リスト表示欄m31には、受付番号「3」の新規の順番待ちの行m38が追加されている。また、待ち組数表示欄m33および待ち時間表示欄m34も更新されている。
【0097】
一方、順番管理端末300が順番管理サーバ400から最新のステータス情報を受信しない場合(ステップS304:No)、順番管理端末300の動作はそのままステップS306に移行する。
【0098】
レストランの店員は、順番待ちステータスを変更する場合、順番管理端末300を操作して、
図16に例示するステータス操作画面M3に対してステータス変更操作を行う。
【0099】
順番管理端末300は、ステータス変更操作を検知すると(ステップS306:Yes)、このステータス変更操作に応じたステータス変更情報を生成し、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ400に送信する(ステップS307)一方、順番管理端末300がステータス変更操作を検知しない場合(ステップS306:No)、順番管理端末300の動作はそのままステップS308に移行する。
【0100】
順番管理サーバ400は、順番管理端末300からステータス変更情報を受信すると(ステップS208:Yes)、受信したステータス変更情報に基づいてステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS209)。例えば、順番管理サーバ400は、ある受付番号の順番待ちのステータスを「案内済」に変更するステータス変更情報を受信すると、ステータス管理テーブルTA2に登録されている当該受付番号の順番待ちに関する実績情報を実績情報データベースDB2に転送した上で、ステータス管理テーブルTA2から当該受付番号の順番待ちを消し込む。また、順番管理サーバ400は、ある受付番号の順番待ちのステータスを「呼出中」に変更するステータス変更情報を受信すると、ステータス管理テーブルTA2に登録された当該受付番号の順番待ちのステータスを「呼出中」に変更する。この際、当該受付番号にメールアドレスや電話番号が紐づけられている場合には、順番管理サーバ400は呼出メールを送ったり電話をかけたりして、順番の到来を客に通知することとしても良い。
【0101】
続いて、順番管理サーバ400は、更新したステータス管理テーブルTA2に基づいて、最新のステータス情報を受付端末100および順番管理端末300に送信する(ステップS210)。ここで、順番管理サーバ400は、ステータス管理テーブルTA2を更新するたびに、ステータス情報を受付端末100および順番管理端末300に送信しても良いし、所定の時間間隔で、あるいは受付端末100および順番管理端末300からの要求に応じてステータス情報をこれらの端末に送信しても良い。
【0102】
一方、順番管理サーバ400が順番管理端末300からステータス変更情報を受信しない場合(ステップS208:No)、順番管理サーバ400の動作はそのままステップS211
に移行する。
【0103】
その後、順番管理システム1が動作を継続する場合(ステップS105、S211、S308:No)、受付端末100、順番管理端末300、および順番管理サーバ400の動作はステップS100、S200、S300にそれぞれ戻る。一方、順番管理システム1が動作を終了する場合(例えば、1日の業務を終了する場合、ステップS105、S211、S308:Yes)、受付端末100、順番管理端末300、および順番管理サーバ400の動作は終了する。
【0104】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザが客1組あたりの待ち時間として任意の値を設定した際に、この値が実態と乖離しているか否かを判定し、乖離している場合には警告を表示するので、ユーザは、待ち時間を任意に設定自身が設定した値が妥当であるか否かを認識することができ、必要に応じて修正することができる。従って、待ち時間を算出する際に、過去の実績値をそのまま使うのではなく、ユーザが任意に設定した値を用いることで、ユーザの意図する形で柔軟に待ち時間を算出可能としつつ、客の待ち時間を適切に推定することができ、客を予想以上に待たせる、あるいは、順番が到来したにもかかわらず客が現れないといった事態を防ぐことが可能となる。
【0105】
ここで、施設での待ち時間は、過去の実績をもとに客1組あたりの待ち時間を設定すれば、必ずしも精度よく推定できるわけではない。施設の現場の状況は、その場に応じてしばしば変化し得るからである。例えば、レストランにおいては、店員の数が普段と異なる、普段の傾向とは異なる客が大勢来店している、といった状況が起こり得る。このような場合、客1組あたりの待ち時間も過去の実績値から大きく変化する可能性がある。しかし、本実施形態においては、過去の実績値を参考にしつつも、ユーザが客1組あたりの待ち時間を任意に設定することができるので、より現場に適応した順番管理を行うことが可能となる。
【解決手段】順番管理システムは、新規の順番待ちを受け付けて受付情報を生成する受付機能と、順番待ちステータスの変更操作を受け付けてステータス変更情報を生成する順番管理機能との少なくともいずれかを実行する少なくとも1つの端末装置と、受付情報およびステータス変更情報に基づいて順番待ちを管理する順番管理サーバとを備え、順番管理サーバは、受付情報およびステータス変更情報に基づく順番待ちの実績情報を用いて客1組あたりの待ち時間の実績値を算出する実績値算出部と、客1組あたりの待ち時間の設定値の入力を受け付ける設定情報受付部と、設定値が実績値から乖離しているか否かを判定する判定部と、判定部により設定値が実績値から乖離していると判定された場合に警告を発生する警告部と、を有する。