(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記演習問題集作成部は、前記クライアントに前記大単元と前記大単元に属する前記小単元を選択すると共に前記小単元毎に前記問題の出題数を指定する入力画面を表示させて、前記クライアントから前記大単元と前記小単元の選択及び前記小単元毎の出題数の指定を受けて、前記問題テーブルから該当するレコードの前記問題の実体を読み出し、演習問題集を作成して前記クライアントに出力する、
請求項3に記載の学習塾サーバ。
前記テスト作成部は、前記問題テーブルと前記問題難易度テーブルに、所定の値以下の難易度が存在しない小単元が存在し、かつ、前記生徒に設定する難易度が前記小単元における前記所定の値の難易度に満たない場合、前記小単元を前記単元選択画面に表示しない、
請求項1または2または3または4に記載の学習塾サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本実施形態の詳細な説明に入る前に、本実施形態の概要を説明する。
本実施形態は、学習塾システムを開示する。この学習塾システムは、webベースのクライアント・サーバシステムである。
学習塾システムの中核機能を提供する学習塾サーバには、大別して四つの機能が実装されている。
一つは、生徒の現在の学力と、復習の進行度を的確に把握するために、学力把握テストを作成する学力把握テスト作成機能である。
もう一つは、学力把握テストの結果に基づいて生徒の現在の学力と、復習の進行度を明らかにする「結果帳票」を出力する、結果帳票出力機能である。
もう一つは、結果帳票出力機能が出力した結果帳票に基づいて、生徒の現在の学力に最適化した、生徒が学習塾内外で演習及び/又は自習する際の、復習と予習を含む演習問題集(ドリル)を作成する、演習問題集作成機能である。
最後の一つは、学力把握テスト作成機能、結果帳票出力機能及び演習問題集作成機能に用いる問題データベースに蓄積されている、小単元毎に設定されている難易度を、多くの生徒のテスト結果に基づいて最適な値に調整し直す、問題難易度調整機能である。
【0019】
前述の学力把握テスト作成機能、結果帳票出力機能、演習問題集作成機能及び問題難易度調整機能を実現するため、学習塾システムには以下の概念、対象物及び機能が設けられている。
(1)教科の学習カリキュラムを、縦軸に学年・学期の時系列で、横軸に大きな学習内容カテゴリで区分けした上で、学習内容を大単元と小単元に分類し、単元相互の関係を線で結びつけて図示する「単元系統図」
(2)小単元毎、且つ問題の難易度に応じて分類した問題を蓄積する問題データベース
(3)単元系統図に基づいて、生徒に出題する問題を小単元単位で選定するユーザインターフェース
(4)単元系統図に基づいて、生徒の現在の学力及び復習の進行度を明らかにする結果帳票
本実施形態の学習塾システムは、先ず、「単元系統図」が全ての機能の根底の概念として存在する。そして、この単元系統図のレイアウトデザインに基づいて、小単元毎に問題の難易度を設定して生徒に出題し、その解答結果である成績も単元系統図のレイアウトデザインに基づく結果帳票にて出力する。
【0020】
[全体構成]
図1は本発明の実施形態に係る学習塾システムのブロック図である。
学習塾システム101は、学習塾サーバ102とクライアント103よりなる。
図1では同一の構成のクライアント103a及び103bとあり、これらを総称してクライアント103と定義する。
クライアント103はフランチャイズ展開されている各地の学習塾(図示せず)に備え付けられている。学習塾には、学習するために集まる生徒(図示せず)と、その生徒を指導する室長(図示せず)が存在する。室長はクライアント103を操作して、クライアント103を学習塾サーバ102に接続する。クライアント103はインターネット104を通じて学習塾サーバ102に接続して、種々のサービスを享受する。
クライアント103は一般的なパソコンであり、Windows(登録商標)等のネットワークOS(図示せず)と、周知のwebブラウザ(図示せず)がインストールされて、webサーバである学習塾サーバ102の端末機能を提供する。
ネットワークOSとwebブラウザが稼働するクライアント103は、ディスプレイである表示部105と、キーボード及びマウス等のポインティングデバイスである操作部106と、表示部105と操作部106をネットワークに接続する入出力制御部107として構成されている、と見ることができる。また、入出力制御部107には後述する学力把握テスト、結果帳票及び演習問題集等を印刷するためのプリンタ108が接続されている。
図1では一例として、二つのクライアント103a及び103bを図示している。勿論、クライアント103は各地の学習塾の数に応じて設けられる。
【0021】
各地の学習塾を管理する事務所に設置されている学習塾サーバ102は、Linux(登録商標)等のネットワークOS(図示せず)と、Apache(http://httpd.apache.org/)等のwebサーバプログラム109と、種々のcgi(Common Gateway Interface)と、種々のデータベースが稼働するサーバである。
webサーバプログラム109は、クライアント103の要求を受け取り、クライアント103の要求に応じてhtml(Hyper Text Markup Language)文書ファイルをクライアント103に送信したり、要求内容に該当するcgiを起動して、その結果をクライアント103に送信する。
【0022】
ログインcgi110は、学習塾サーバ102の登録ユーザであり、クライアント103を操作する室長のユーザ認証を司る。このために、ログインcgi110はユーザマスタ111とログイン情報のやりとりを行う。
生徒基本情報cgi112は、入塾する生徒の氏名、学年等の基本的な情報を生徒基本情報データベース(以下「生徒基本情報DB」と略)113に記録し、管理するためのユーザインターフェースを提供する。
【0023】
テスト出力cgi114は、生徒の学習内容毎の学習進捗状況を検査する学力把握テストを作成し、出力する為のcgiである。学力把握テストを作成するために、テスト出力cgi114は生徒志望校データベース(以下「生徒志望校DB」と略)115と、生徒出題・採点履歴テーブル116と、問題データベース(以下「問題DB」と略)117にアクセスする。
テスト出力cgi114は、前述の学力把握テスト作成機能を提供する。これは学力把握テスト作成サーバを構成するともいえる。そして、クライアント103と組み合わされることで、学力把握テスト作成システムを構成するともいえる。
【0024】
なお、本実施形態の学習塾システム101では、学力把握テストに二種類の形式のテストを出力する。第一のテストとも言える一つ目のテストは、生徒の理解力を測るためのテストであり、小単元毎に3問ずつ出題する。この第一のテストの結果得られる結果帳票に基づいて、後述する演習問題集を作成する。第二のテストとも言える二つ目のテストは、第一のテストで理解力が不足していたと判断された小単元に絞って、当該小単元の復習の理解度を確認するためのテストであり、小単元毎に1問ずつ出題する。
【0025】
テスト結果cgi118は、学力把握テストの結果を生徒出題・採点履歴テーブル116に登録し、学力把握テストの結果に基づいて判定される生徒の小単元毎の学力を生徒成績履歴DB119に登録し、結果帳票を出力するcgiである。
テスト結果cgi118は、前述の結果帳票出力機能を提供する。これらは結果帳票出力サーバを構成するともいえる。そして、クライアント103と組み合わされることで、結果帳票出力システムを構成するともいえる。
【0026】
演習作成cgi120は、テスト結果cgi118が出力した結果帳票に基づいて、問題DB117に蓄積されている問題から生徒に適した問題を選択して、生徒の現在の学力に最適化した演習問題集を作成するcgiである。
演習作成cgi120は、前述の演習問題集作成機能を提供する。これは演習問題集作成サーバを構成するともいえる。そして、クライアント103と組み合わされることで、演習問題集作成システムを構成するともいえる。
【0027】
問題メンテナンス部ともいえる問題メンテナンスcgi121は、問題DB117に含まれている問題難易度テーブル(
図5にて後述)に登録されている、各々の問題の難易度を修正するためのcgiである。問題の難易度を修正するために、問題メンテナンスcgi121は問題DB117と生徒成績履歴DB119にアクセスする。
問題メンテナンスcgi121は、前述の問題難易度調整機能を提供する。これは問題難易度調整サーバを構成するともいえる。そして、クライアント103と組み合わされることで、問題難易度調整システムを構成するともいえる。
【0028】
生徒成績管理cgi122は、生徒成績履歴DB119に生徒の成績に関するデータを登録するためのcgiである。但し、前述のテスト結果cgi118が、学力把握テストの結果を入力されると、これに基づいて生徒の学力を算出して、自動的に生徒成績履歴DB119に登録するので、この生徒成績管理cgi122は、学習塾の外のテストや学校の通信簿の内容を登録するためのcgiである。
【0029】
上述のユーザマスタ111、生徒基本情報DB113、生徒志望校DB115、生徒出題・採点履歴テーブル116、問題DB117及び生徒成績履歴DB119の、各データベース及びテーブルの詳細については、
図5にて後述する。
【0030】
図2は、テスト出力cgi114のブロック図である。
テスト出力cgi114は、志望校設定部201と、単元選択部202と、単元選択テンプレート203と、難易度設定部204よりなる。
志望校設定部201は、クライアント103の表示部105に所定の入力画面を表示させて、生徒の志望校及び志望学科を、後述する生徒志望校情報テーブルに記録する。
単元選択部202は、学力把握テストを作成する際に必要な、小単元を選択するための単元選択画面を、クライアント103の表示部105に表示させる。この時、単元選択部202は単元選択画面を作成するために単元選択テンプレート203を読み込む。
難易度設定部204は、学力把握テストを作成する際に必要な、小単元毎の難易度を設定するための難易度設定画面を、クライアント103の表示部105に表示させる。
単元選択部202と難易度設定部204は、最終的な成果物として学力把握テストを作成するので、テスト作成部ともいえる。
【0031】
図3は、テスト結果cgi118のブロック図である。
テスト結果cgi118は、結果登録部301と、結果帳票出力部302と、結果帳票テンプレート303よりなる。
結果登録部301は、クライアント103の表示部105に所定の入力画面を表示させて、生徒の学力把握テストの答案の正誤を、生徒出題・採点履歴テーブル116に記録する。
結果帳票出力部302は、生徒出題・採点履歴テーブル116に登録された生徒の学力把握テストの答案の正誤を読み込み、小単元毎の出来を詳細に記した結果帳票を作成し、クライアントへ出力する。この時、結果帳票出力部302は結果帳票を作成するために結果帳票テンプレート303を読み込む。
結果登録部301と結果帳票出力部302は、学力把握テストの結果を処理するので、テスト結果処理部ともいえる。
【0032】
図4は、演習作成cgi120のブロック図である。
演習作成cgi120は、志望校設定及び画面選択部401と、第一単元設定部402と、第二単元設定部403と、第三単元設定部404と、単元設定テンプレート405よりなる。
【0033】
[データベース及びテーブルの構成]
図5は、本実施形態の学習塾サーバ102に含まれているデータベース及びテーブルの構成を示す図である。
ユーザマスタ111は、教室コードフィールドと、ユーザコードフィールドと、ユーザ区分フィールドと、ログインIDフィールドと、パスワードフィールドとよりなる。
教室コードフィールドには、学習塾(教室)を一意(unique:ユニーク)に区別する教室コードが格納される。
ユーザコードフィールドには、室長(ユーザ)を一意に区別するユーザコードが格納される。
ログインIDフィールドには、ユーザがログイン時に使用するログインIDが格納される。このログインIDも一意である。
パスワードフィールドには、ユーザがログイン時に使用するパスワードが格納される。
ユーザマスタ111のユーザコードフィールドに格納されるユーザコードは一意である。
ログインcgi110はユーザマスタ111を読み込み、室長がクライアント103を操作して入力したログインIDとパスワードを照合し、学習塾サーバ102に対するアクセスの許否を判断する。
【0034】
生徒基本情報DB113は、生徒基本情報テーブル501と教室マスタ502よりなる。
生徒基本情報テーブル501は、教室コードフィールドと、生徒コードフィールドと、氏名フィールドと、学年フィールドと、入塾日フィールド等よりなる。
教室コードフィールドは、ユーザマスタ111の教室コードフィールドと同じである。
生徒コードフィールドには、生徒を一意に区別する生徒コードが格納される。
氏名フィールドには、生徒の氏名が格納される。
学年フィールドには、生徒の学年が格納される。
入塾日フィールドには、生徒の入塾日が格納される。
教室マスタ502は、教室コードフィールドと、教室名フィールドよりなる。
教室コードフィールドは、ユーザマスタ111及び生徒基本情報テーブル501の教室コードフィールドと同じである。
教室名フィールドには、教室の名称が格納される。
生徒基本情報テーブル501の生徒コードフィールドに格納される生徒コードは一意である。
教室マスタ502は、各々のcgiが教室コードから教室名を参照する際に用いられる。
生徒基本情報cgi112は、新規に入塾する生徒の氏名、学年等の基本的な情報を生徒基本情報DB113に追記録する。生徒基本情報DB113は、生徒に対して学力把握テスト、結果帳票或は演習問題集を作成する際に、生徒の基本情報を、各々のcgiに提供する。
【0035】
生徒志望校DB115は、生徒志望校情報テーブル503と志望校マスタ504よりなる。
生徒志望校情報テーブル503は、教室コードフィールドと、生徒コードフィールドと、学校コードフィールドと、学科コードフィールドと、入力日フィールド等よりなる。
教室コードフィールドは、ユーザマスタ111、生徒基本情報テーブル501及び教室マスタ502の教室コードフィールドと同じである。
生徒コードフィールドは、生徒基本情報テーブル501の生徒コードフィールドと同じである。
学校コードフィールドには、学校を一意に区別する学校コードが格納される。
学科コードフィールドには、学科を一意に区別する学科コードが格納される。
入力日フィールドには、当該生徒の志望校を入力した年月日が格納される。
【0036】
志望校マスタ504は、学校コードフィールドと、学科コードフィールドと、学校名フィールドと、学科名フィールドと、合格基準点フィールドと、偏差値フィールド等よりなる。
学校コードフィールド及び学科コードフィールドは、それぞれ生徒志望校情報テーブル503の学校コードフィールド及び学科コードフィールドと同じである。
学校名フィールドには、学校の名称が格納される。
学科名フィールドには、学科の名称が格納される。
合格基準点フィールドには、当該学校・学科の合格基準点が格納される。
偏差値フィールドには、当該学校・学科の偏差値が格納される。
志望校マスタ504の学校コードフィールドに格納される学校コードと、学科コードフィールドに格納される学科コードの組み合わせは一意である。
【0037】
本実施形態の学習塾システム101は、あくまでも生徒が志望校に合格することを究極の目標と位置付けている。したがって、室長が生徒の志望校をヒアリングすることは、学習塾の必須業務である。テスト出力cgi114の志望校設定部201は、新規に入塾した生徒に対して最初に実行する処理として、生徒志望校情報テーブル503に生徒から聞き出した志望校の情報を追記録する。また、生徒の学力が著しく向上し、生徒がより難易度の高い志望校へ変更を希望した場合も、テスト出力cgi114を実行して生徒志望校情報テーブル503に新たなレコードを追記録する。
【0038】
生徒が志望校に合格するためには、生徒が志望校の入学試験にて求められるであろう学力に到達していなければならない。したがって、生徒志望校情報テーブル503の学校コードフィールド及び学科コードから志望校マスタ
504の偏差値フィールドを参照し、この偏差値を後述する難易度に変換して、生徒の学習目標レベルとする。
【0039】
生徒出題・採点履歴テーブル116は、教室コードフィールドと、生徒コードフィールドと、テスト種類フィールドと、テスト実施日フィールドと、教科コードフィールドと、問題コードフィールドと、大単元コードフィールドと、小単元コードフィールドと、正誤結果フィールドよりなる。
教室コードフィールドは、ユーザマスタ111、生徒基本情報テーブル501、教室マスタ502及び生徒志望校情報テーブル503の教室コードフィールドと同じである。
生徒コードフィールドは、生徒基本情報テーブル501及び生徒志望校情報テーブル503の生徒コードフィールドと同じである。
テスト種類フィールドには、学力把握テストの種類を示す情報が格納される。これは前述の第一のテストと第二のテストを識別する情報である。
テスト実施日フィールドには、学力把握テストを当該生徒に実施した年月日が格納される。
教科コードフィールドには、学力把握テストの学科(国語・算数・理科・社会・英語)を識別する情報が格納される。
問題コードフィールドには、問題を一意に識別する問題コードが格納される。
大単元コードフィールドには、大単元を一意に識別する大単元コードが格納される。
小単元コードフィールドには、小単元を一意に識別する小単元コードが格納される。
正誤結果フィールドには、生徒が当該問題を解いた際、正答であったか誤答であったかを示すフラグが格納される。
【0040】
テスト出力cgi114の単元選択部202及び難易度設定部204は、室長のクライアント103を通じた操作によって、学力把握テストにて出題する小単元と難易度を設定されると、問題DB117から当該小単元と難易度に合致する問題を、予め設定された学力把握テストのための出題数だけ、無作為に抽出する。そして、抽出した問題の教科コード、問題コード、大単元コード及び小単元コードが、学力把握テストを与える対象の生徒の教室コード、生徒コード、そして学力把握テストのテスト種類、テスト実施日と共に、難易度設定部204によって生徒出題・採点履歴テーブルに追記録される。
【0041】
問題DB117は、問題テーブル505と、解答テーブル506と、問題難易度テーブル507と、大単元マスタ508と、小単元マスタ509よりなる。
問題テーブル505は、教科コードフィールドと、大単元コードフィールドと、小単元コードフィールドと、問題コードフィールドと、問題データフィールドよりなる。
教科コードフィールド、大単元コードフィールド、小単元コードフィールド及び問題コードフィールドは、生徒出題・採点履歴テーブル116の教科コードフィールド、大単元コードフィールド、小単元コードフィールド及び問題コードフィールドと同じである。
問題テーブル505の問題コードフィールドに格納される問題コードは一意である。
【0042】
問題データフィールドには、問題の実体、つまり問題の内容そのものが格納される。このため、問題の内容によっては不定長のテキストデータであったり、画像データであったりもする。特に数学の場合は数式を扱う関係上、画像データを用いる。なお、数式を表現可能なマークアップ言語を用いる場合はこの限りでない。
【0043】
解答テーブル506は、教科コードフィールドと、大単元コードフィールドと、小単元コードフィールドと、問題コードフィールドと、解答データフィールドよりなる。
教科コードフィールド、大単元コードフィールド、小単元コードフィールド及び問題コードフィールドは、生徒出題・採点履歴テーブル116及び問題テーブル505の教科コードフィールド、大単元コードフィールド、小単元コードフィールド及び問題コードフィールドと同じである。
問題テーブル505と同様、解答テーブル506の問題コードフィールドに格納される問題コードも一意である。
解答データフィールドには、問題データフィールドと同様に、解答の実体、つまり問題の解答の内容そのものが格納される。このため、解答の内容によっては不定長のテキストデータであったり、画像データであったりもする。特に数学の場合は数式を扱う関係上、画像データを用いる。なお、数式を表現可能なマークアップ言語を用いる場合はこの限りでない。
【0044】
問題難易度テーブル507は、教科コードフィールドと、大単元コードフィールドと、小単元コードフィールドと、問題コードフィールドと、中一難易度フィールドと、中一難易度登録日フィールドと、中二難易度フィールドと、中二難易度登録日フィールドと、中三難易度フィールドと、中三難易度登録日フィールドよりなる。
教科コードフィールド、大単元コードフィールド、小単元コードフィールド及び問題コードフィールドは、生徒出題・採点履歴テーブル116、問題テーブル505及び解答テーブル506の教科コードフィールド、大単元コードフィールド、小単元コードフィールド及び問題コードフィールドと同じである。
中一難易度フィールドには、当該問題の中学一年生の時点における難易度が格納される。
中一難易度登録日フィールドには、中一難易度フィールドに難易度を記録した年月日が格納される。
中二難易度フィールドには、当該問題の中学二年生の時点における難易度が格納される。
中二難易度登録日フィールドには、中二難易度フィールドに難易度を記録した年月日が格納される。
中三難易度フィールドには、当該問題の中学三年生の時点における難易度が格納される。
中三難易度登録日フィールドには、中三難易度フィールドに難易度を記録した年月日が格納される。
問題テーブル505及び解答テーブル506と同様、問題難易度テーブル507の問題コードフィールドに格納される問題コードも一意である。
【0045】
大単元マスタ508は、教科コードフィールドと、大単元コードフィールドと、大単元名フィールドよりなる。
教科コードフィールド及び大単元コードフィールドは、生徒出題・採点履歴テーブル116、問題テーブル505、解答テーブル506及び問題難易度テーブル507の教科コードフィールド及び大単元コードフィールドと同じである。
大単元名フィールドには、大単元の名称が格納される。
大単元マスタ508の大単元コードフィールドに格納される大単元コードは一意である。
【0046】
小単元マスタ509は、教科コードフィールドと、大単元コードフィールドと、小単元コードフィールドと、小単元名フィールドよりなる。
教科コードフィールド、大単元コードフィールド及び小単元コードフィールドは、生徒出題・採点履歴テーブル116、問題テーブル505、解答テーブル506及び問題難易度テーブル507の教科コードフィールド、大単元コードフィールド及び小単元コードフィールドと同じである。
小単元名フィールドには、小単元の名称が格納される。
小単元マスタ509の小単元コードフィールドに格納される小単元コードは一意である。
【0047】
問題テーブル505と解答テーブル506は、より良い問題を生徒に提供するため、新しい問題を順次追加する等の作業によって内容が更新される。
問題難易度テーブル507は、各々の問題の難易度を、学年別に保持する。これは、生徒の学力によっては学年を超えて利用される問題も存在することに因る。優秀な生徒であれば、中学一年生の時点でも予習のために中学三年生の単元の問題を解く場合もあるし、逆に落ちこぼれている生徒であれば、中学三年生の時点でも復習のために中学一年生の単元の問題を解く場合もある。
そして、各々の学年別難易度には、その難易度を登録した日も記録する。これは、難易度の登録日以前に当該問題を解いた生徒の採点結果は、難易度を推し量る際の正答率の算出対象として好ましくないからである。この点に関しては
図16にて後述する。
【0048】
生徒成績履歴DB119は、生徒塾内成績履歴テーブル510と、生徒塾外成績履歴テーブル511よりなる。
生徒塾内成績履歴テーブル510は、教室コードフィールドと、生徒コードフィールドと、テスト種類フィールドと、テスト実施日フィールドと、教科コードフィールドと、大単元コードフィールドと、小単元コードフィールドと、難易度フィールドと、採点結果フィールドと、学力フィールドよりなる。
教室コードフィールド、生徒コードフィールド、テスト種類フィールド、テスト実施日フィールド、教科コードフィールド、大単元コードフィールド及び小単元コードフィールドは、生徒出題・採点履歴テーブル116の教室コードフィールド、生徒コードフィールド、テスト種類フィールド、テスト実施日フィールド、教科コードフィールド、大単元コードフィールド及び小単元コードフィールドと同じである。
難易度フィールドには、このレコードに属する小単元において出題された問題の難易度が格納される。
採点結果フィールドには、このレコードに属する小単元において出題された問題の採点結果が格納される。
学力フィールドには、このレコードに属する小単元における、当該生徒の学力が格納される。
【0049】
生徒塾外成績履歴テーブル511は、教室コードフィールドと、生徒コードフィールドと、テスト種類フィールドと、テスト実施日フィールドと、教科コードフィールドと、大単元コードフィールドと、小単元コードフィールドと、難易度フィールドと、採点結果フィールドと、学力フィールドよりなる。
生徒塾内成績履歴テーブル510と生徒塾外成績履歴テーブル511は、全てのフィールドの名称が同じであるが、テスト種類フィールドだけは内容が異なる。生徒塾内成績履歴テーブル510のテスト種類フィールドは、学力把握テストの種類を示すテスト種類コードを格納する。一方、生徒塾外成績履歴テーブル511のテスト種類フィールドは、塾外で実施される様々なテストや模擬試験の名称を格納する。
【0050】
前述の通り、本実施形態の学習塾システム101は、生徒に出題する全ての問題をデータベースに登録している。問題は、教科に存在する学習内容によって分類される。この学習内容は、大きなカテゴリと、それを更に細分化する小さなカテゴリが存在する。そこで、本実施形態の学習塾システム101では、学習内容を大単元で大きく分類し、その大単元を更に小単元に分類する。なお、大単元と小単元の概念の詳細については後述する。
【0051】
上述の各テーブルの各フィールドのうち、一意性を備えるフィールドは、他のテーブルの同一名フィールドと紐付けられる。
特に、生徒コード、小単元コード、問題コードは、各テーブル同士を紐付ける際に重要な役割を果たす。
【0052】
[問題の難易度と生徒の成績と志望校の難易度]
本実施形態の学習塾システム101では、生徒成績履歴DB119において生徒の成績を小単元毎に細かく記録している。生徒の弱点を詳細に明確化して、必要最小限の学習で最大限の学習効果を得るためである。
これまで、生徒の成績は点数という絶対評価と、偏差値という相対評価によって扱われていた。本実施形態の学習塾システム101では、問題の難易度と生徒の成績とのマッチングを取るために、敢えて五段階の評価基準を採用している。そして、この五段階の成績評価基準は、そのまま問題の難易度に結びつく。
【0053】
例えば、生徒が難易度Cの問題を三問解いて、全問正解したら、成績はCである、とする。生徒が難易度Cの問題を三問解いて、一乃至二問不正解したら、成績はDである、とする。生徒が難易度Cの問題を三問解いて、全問不正解したら、成績はEである、とする。
そして、志望校のレベルも学習塾システム101内で難易度に変換して、生徒が志望校に合格するに必要な成績に到達しているかを比較する。例えば、志望校がレベルBの難易度であれば、生徒は難易度Bに到達する必要があるので、現在の成績レベルから成績レベルBに到達するまで、小単元毎に演習問題をこなす必要がある。逆に、ある小単元の成績レベルが既に志望校の難易度レベルに到達しているのであれば、もはやその小単元の演習を行う必要はなくなる。
【0054】
更に、この問題の難易度と生徒の成績とのマッチングは、志望校の難易度にも当てはめることができる。これらは、偏差値で換算すると判り易い。本実施形態の学習塾システム101にて採用している、問題の難易度、生徒の成績、そして志望校の難易度は、偏差値を五段階に分化した概念である。
一例としては、以下のように分化する。
A:偏差値66以上、B:偏差値65〜58、C:偏差値57〜49、D:偏差値48〜42、E:偏差値41以下
【0055】
[学力把握テスト作成機能、結果帳票出力機能及び演習問題集作成機能:動作の流れ]
これより、学習塾サーバ102の学力把握テスト作成機能、結果帳票出力機能及び演習問題集作成機能について説明する。これら機能は出力する成果物が別であるものの、特に演習問題集作成機能は結果帳票出力機能が出力する結果帳票の内容に依存する要素があるので、これらを処理の流れに沿って説明する。
図6は、学習塾サーバ102の、学力把握テスト作成機能、結果帳票出力機能及び演習問題集作成機能に関する動作の流れを示すタイムチャートである。
このタイムチャートでは、生徒が学習塾に入塾した時点からの動作を示す。
【0056】
<生徒基本情報登録>
生徒が学習塾に入塾すると、室長は最初にカウンセリングを行い(S601)、生徒の氏名、学年、所属する学校等の基本的な情報を取得する。そして、室長はこれら生徒の基本的な情報を、学習塾システム101に入力する(S602)。つまり、室長はクライアント103を操作して、学習塾サーバ102に生徒の基本情報を登録する。この時、生徒基本情報cgi112は、クライアント103から受信した生徒の基本情報を生徒基本情報DB113に登録する(S603)。
【0057】
<生徒志望校及び現在学力登録>
次に、室長はカウンセリングによって、生徒が進学を希望する志望校の情報と、生徒の現在の学力の情報を取得する。そして、室長は志望校の情報と学力の情報を学習塾システム101に入力する(S604)。つまり、学習塾サーバ102に生徒の志望校情報と学力情報を登録する。この時、テスト出力cgi114の志望校設定部201は、クライアント103から受信した生徒の志望校情報を生徒志望校DB115に登録し(S605)、生徒成績管理cgi122はクライアント103から受信した生徒の成績情報を生徒成績履歴DB119に登録する(S606)。
【0058】
以上、生徒の基本情報と志望校情報、そして成績情報は、学力把握テストを作成する前の段階として、必要な情報である。
【0059】
<テスト作成>
次に、室長は生徒の学習内容毎の実力を正確に把握するために、学習塾システム101に対して、学力把握テストを出力するための操作を行う(S607)。テスト出力cgi114の単元選択部202は、クライアント103の操作に呼応して、単元選択テンプレート203に基づく単元選択画面を形成するhtml文書を作成し、クライアント103に送信する。クライアント103には
図8にて後述する単元選択画面が表示される。
室長は、クライアント103の表示部105に表示される単元選択画面を見ながら操作部106を操作して、生徒に与える学力把握テストに用いる学習内容を、小単元単位で選択する。
【0060】
小単元を選択した後、テスト出力cgi114の難易度設定部204は、クライアント103の操作に呼応して、選択された小単元毎に難易度を設定するための難易度設定画面を形成するhtml文書を作成し、クライアント103に送信する。クライアント103には
図9にて後述する難易度設定画面が表示される。
この時、難易度設定部204は、生徒志望校情報テーブル503から生徒の志望校及び志望学科を読み出して、志望校マスタ504を参照して当該生徒の志望校及び志望学科の偏差値を読み出す。そして、この偏差値を難易度に換算して、難易度の初期値として設定する。
室長は、クライアント103の表示部105に表示される難易度設定画面を見ながら操作部106を操作して、生徒に与える学力把握テストに用いる学習内容の難易度を、小単元単位で選択する。
【0061】
こうして、問題の小単元と小単元毎の難易度が決定されると、学力把握テスト630が難易度設定部204によって作成され、クライアント103のプリンタ108から出力される(S608)。この時、生徒出題・採点履歴テーブル116には、学力把握テスト630のテスト種別コードと、学力把握テスト630を作成する際に問題DB117から選択した問題の問題コードと、当該問題の教科コード、大単元コード、小単元コード、そして学力把握テスト630を受ける生徒の生徒コード、教室コード、そしてテスト実施日が登録される(S609)。
【0062】
以上、テスト出力cgi114は、志望校を設定した後、学力把握テスト630を作成するために、学力把握テスト630にて出題する問題の小単元を単元選択部202で選択し、問題の難易度を難易度設定部204で選択して、学力把握テスト630を作成する。
【0063】
学力把握テストにおいて、難易度設定部204によって小単元毎に難易度を変更可能にしていることには理由がある。志望校の難易度に対して生徒の学力に大きな隔たりがある場合は、志望校の難易度に対応する難易度の問題を解かせても、生徒は殆ど問題を解くことができず、結果として生徒の正確な学力を把握できなくなってしまう。そこで、このような場合には敢えて生徒の学力に近い難易度まで小単元毎の難易度を落として、学力把握テストを作成する。
【0064】
<テスト結果登録、結果帳票出力>
生徒は室長から学力把握テスト630を受け取り、問題を解く(S610)。室長は生徒から学力把握テスト630の答案を受け取り(S611)、クライアント103を操作して答え合わせを行う(S612)。テスト結果cgi118の結果登録部301は、生徒出題・採点履歴テーブル116から、生徒コードとテスト実施日で絞込み検索を行い、当該生徒に作成した学力把握テスト630にて用いた問題の問題コードを取得する。そして、その問題コードを用いて解答テーブル506を検索し、当該問題の解答データを読み出し、クライアント103の表示部105に表示する。室長は表示部105に表示された解答と、生徒の回答内容を突き合わせて、問題毎に正誤の回答結果を入力する。入力された回答結果は、生徒出題・採点履歴テーブル116の正誤結果フィールドに登録される(S613)。
【0065】
一通り、学力把握テスト630の結果を入力した後、結果登録部301は生徒出題・採点履歴テーブル116に登録した学力把握テスト630の結果を基に、小単元毎の生徒の学力を算出し、生徒塾内成績履歴テーブル510に記録する(S614)。具体的には、学力把握テスト630にて出題した問題の小単元毎の難易度に対し、当該生徒が全問正解したか、何問不正解したかで、設定された問題の難易度に対応する学力を算出する。
例えば、生徒が難易度Cの問題を三問解いて、全問正解したら、成績はCである、とする。生徒が難易度Cの問題を三問解いて、一乃至二問不正解したら、成績はDである、とする。生徒が難易度Cの問題を三問解いて、全問不正解したら、成績はEである、とする。
こうして算出した、生徒の小単元毎の成績は、生徒塾内成績履歴テーブル510の学力フィールドに追記録する。
【0066】
結果登録部301が学力把握テスト630の回答結果を生徒出題・採点履歴テーブル116に登録し、小単元毎の生徒の学力を生徒塾内成績履歴テーブル510に登録したら、次に結果帳票出力部302が起動し、生徒出題・採点履歴テーブル116に登録した回答結果と結果帳票テンプレート303に基づいて、
図10にて後述する結果帳票を作成し、クライアント103に送信する。結果帳票はプリンタ108で印刷する為に作成された文書であり、例えばアドビシステムズ社のPDF(Portable Document Format)形式等である。
結果帳票テンプレート303は、印刷のためのフォームである。
こうして、結果帳票631が結果帳票出力部302によって作成され、クライアント103のプリンタ108から出力することができる(S615)。
【0067】
<演習問題集作成>
次に、室長は生徒に与える演習問題集を作成する作業を行う。学習塾システム101が結果帳票出力部302によって生徒の小単元毎の詳細な学力を明示する結果帳票631を室長及び生徒に提示したので、室長はこの結果帳票631に基づいて生徒の向こう四ヶ月間の学習内容をきめ細かく計画することができる。
室長は結果帳票631を参照しながらクライアント103を操作して、演習問題集の作成作業を行う(S616)。先ず、志望校設定及び画面選択部401は、生徒の志望校を確認する画面をクライアント103の表示部105に表示させた後、三種類の演習問題集作成画面を選択する画面をクライアント103の表示部105に表示させる。室長は、「イージーオーダー画面」「レギュラー画面」「フルカスタマイズ画面」の、三種類の演習問題集作成画面のいずれか一つを選択する。
【0068】
室長が「イージーオーダー画面」を選択すると、第一単元設定部402が起動し、クライアント103の表示部105に
図11にて後述するイージーオーダー画面を表示する。
室長が「レギュラー画面」を選択すると、第二単元設定部403が起動し、クライアント103の表示部105に
図12にて後述するイージーオーダー画面を表示する。なお、第一単元設定部402および第二単元設定部403は、単元設定テンプレート405を読み込んで、単元設定テンプレート405に記述されているレイアウトに従って、画面に表示する内容(html文書)を作成する。
【0069】
室長が「フルカスタマイズ画面」を選択すると、第三単元設定部404が起動し、クライアント103の表示部105に
図13にて後述するイージーオーダー画面を表示する。なお、第三単元設定部404は、生徒塾内成績履歴テーブル510及び生徒塾外成績履歴テーブル511を読み込んで、生徒の最新の成績情報を取得し、この成績情報に基づいて予め小単元を選択した表示画面(html文書)を作成する(S617)。
室長は「イージーオーダー画面」「レギュラー画面」「フルカスタマイズ画面」のいずれか一つを用いて、演習問題として出す学習内容と問題数を設定する。すると、演習作成cgi120は、演習問題集632を出力する(S618)。
【0070】
第一単元設定部402、第二単元設定部403及び第三単元設定部404は、演習問題集632を作成する機能を提供するので、演習問題集作成部ともいえる。
【0071】
[単元系統図]
本実施形態の学習塾システム101では、その設計思想に単元系統図を採用している。
図7は、単元系統図の構成を示す概略図である。単元系統
図701は小学一年生から高校三年生まで含めようとすると巨大になってしまうので、
図7では例として中学生の数学を示している。
単元系統
図701は、縦軸に学年・学期の時系列である学年学期702を下から上へ配置し、横軸に大きな学習内容カテゴリ703を区分けして配置している。
学年学期702は中学生の場合、下から上へ中一、中二、中三と、それぞれ1学期、2学期、3学期に区分けしている。
学習内容カテゴリ703は中学生の数学の場合、「計算」「関数」「図形」の三つのカテゴリである。
そして、文部科学省の学習指導要領と、出願人を含む教育機関や受験機関が発行する刊行物に基づく学習内容を、学習内容として分類分けし、単元系統
図701の該当する場所に配置する。
学習指導要領は学習内容が体系付けられて記述されていないので、出願人を始め多くの教育機関や受験機関が独自の解釈を行い、学習内容を分類し、それら学習内容の相互関係を体系付けている。
発明者は、この学習内容を、相互関係を有する大単元と、大単元を更に細分化する小単元に分けた。
【0072】
前述の通り、学習内容は大単元と小単元に分けられるので、大単元を配置すると、大単元の下に小単元がぶら下がる形態になる。
図7は紙面の都合上、大単元のみを大単元ラベル704として記している。どのようにぶら下がるのかは、例えば
図8に示す単元選択画面のようになる。
次に、相互に関連する大単元同士を線で結びつけて図示する。こうすることで、ある単元の学力が不足している場合に、当該単元だけを勉強すべきなのか、当該単元を理解するために必要な単元も復習すべきなのかを判断することができる。
【0073】
この単元系統
図701は、現時点の生徒の小単元毎の学力の把握だけでなく、次に何を勉強すると効率良く理解できるのか、というような学習計画の立案にも極めて有用である。そこで、学力把握テスト630を作成するための画面(
図8の単元選択画面)、学力把握テスト630の結果を示す結果帳票631(
図10の結果帳票631)、演習問題集632を作成するための画面(
図11のイージーオーダー画面及び
図12のレギュラー画面)に、共通のレイアウトとして採用している。
【0074】
[大単元と小単元]
単元系統
図701の説明において触れた、大単元と小単元について、以下に説明を加える。
これまで、多くの教育機関では学習内容を大単元単位で教えていた。しかし、大単元単位で復習を行わせると、生徒に対する負担が大きくなってしまうと共に、既に習得済みの学習内容を繰り返し学習させられる事にも繋がり、勉強に対する意欲を低下させる原因になる。
発明者は、これまでの経験や実態調査によって、生徒に出す問題はもっと細分化しなければならないことに気付いた。
【0075】
発明者は更に、生徒には、生徒の学力に応じて適切な難易度の問題を与えなければならないことにも気付いた。易し過ぎる問題や難し過ぎる問題では学力の向上に寄与しないからである。
そして、生徒の学力は小単元毎に異なる、ということにも気付いた。生徒が内容を理解している小単元に関する学力は高いが、逆に生徒が内容を理解していない小単元に関する学力は低い、ということである。
今日、多くのテストは点数を記しているが、これはテストに出題された問題のトータルの点数を記しているのみであり、各々の小単元毎の理解度はデータとして現れていない。
そこで発明者は、以下の概念を思いつくに至った。
・問題を小単元毎に管理すること
・問題に難易度を付与すること
・生徒の成績を小単元毎に管理すること
・生徒の成績と問題の難易度との対応関係を明確にすること
・生徒の弱点克服を小単元毎に行うために、学力を向上させたい小単元に対し、生徒の学力に適した問題を小単元毎に与えること
以上の概念をシステムとして実体化したものが、本実施形態の学習塾サーバ102である。
【0076】
[単元選択画面]
図8は、テスト出力cgi114の単元選択部202が作成する、単元選択画面の一部拡大図である。単元選択画面801は前述の単元系統
図701のレイアウトに基づいて作成されており、
図8はその詳細を示すために一部を拡大している。
大単元ボタン802はトグル形式のボタンであり、マウス等でクリックすると、選択状態を示す赤色と、非選択状態を示す灰色との表示状態のいずれかに、可逆的に変化する。
非選択状態である灰色の大単元ボタン802をマウス等でクリックして選択状態である赤色に変更すると、大単元ボタン802の直下に小単元ラベル803が展開表示される。小単元ラベル803の左側にはチェックボックス804が設けられ、どの小単元を出題するかをマウス等でクリックして選択することができる。
【0077】
[難易度設定画面]
図9は、テスト出力cgi114の難易度設定部204が作成する、難易度選択画面を示す図である。選択した小単元は大単元毎にまとめられた上で表示され、小単元表示欄903の右端には難易度設定プルダウンメニュー904が小単元毎に設けられている。難易度選択画面901を見て判るように、小単元毎に難易度を自由に変更することが可能になっている。生徒のヒアリングの結果、苦手とする学習内容が判れば、当該学習内容に相当する小単元或は大単元について、難易度を落として、より正確な学力の把握を実現することができる。
【0078】
[結果帳票]
図10は、テスト結果cgi118の結果帳票出力部302が作成する、結果帳票631の一部拡大図である。先に
図8にて説明した単元選択画面801と同じ、単元系統
図701のレイアウトにて、大単元ラベル704及び小単元ラベル803が紙面に配置されている。
単元選択画面801において選択された大単元の大単元ラベル704の右側には、当該大単元の学習達成率を示す大単元学習達成率欄1001が設けられている。大単元学習達成率欄1001はパーセンテージで学習達成率を表示する。
【0079】
単元選択画面801において選択された小単元の小単元ラベル803の右側には、当該小単元の学習達成率を示す小単元学習達成率欄1002が設けられている。小単元学習達成率欄1002は、当該小単元にて出題された問題数に対する正答数の割合に応じて、「○(全問正解を示す丸)」「△(一部不正解を示す三角)」「×(全問不正解を示すバツ)」の三段階で学習達成率を表示する。これ以降、この「○/△/×」を、三段階成績マークと呼ぶ。更に、小単元学習達成率欄1002は左右に二つ設けられ、左側の欄が前回の学力把握テスト630の結果を、右側の欄が今回の学力把握テスト630の結果を、それぞれ表示する。この三段階成績マークは、結果帳票出力部302が生徒出題・採点履歴テーブル116の正誤結果フィールドを集計することによって算出し、判定される。
【0080】
結果帳票出力部302は、結果帳票631を作成する際、生徒出題・採点履歴テーブル116から当該生徒のレコードを抽出した後、テスト実施日でソートする。そして、最新のテストに該当するレコードの正誤結果フィールドを集計した値と、その直前のテストに該当するレコードの正誤結果フィールドを集計した値を、結果帳票テンプレート303に従って印刷データに変換する。この、結果帳票出力部302による結果帳票631の印刷は、ワードプロセッサにて周知のいわゆる差し込み印刷に相当する。
【0081】
また、小単元学習達成率欄1002の、最新のテストの結果に相当する箇所は、赤色にて三段階成績マークを印字する。最新でないテストの結果については黒色にて三段階成績マークを印字する。
赤色の三段階成績マークを見ることで、今回のテストがどの小単元の問題を解いたのかが一目で判断できる。
そして、大単元学習達成率欄1001を見ることで、復習による目標レベルへの到達を達成できたか否かが、大単元毎に一目で判断できる。
生徒は復習を遂行して成績を向上させると、結果帳票631の大単元学習達成率欄1001が「100%」の大単元が、下から上へ向かって埋まっていくようになる。
【0082】
結果帳票631に記載される、小単元学習達成率欄1002の内容の基となる、生徒の成績が目標レベルに達成したか否かの判断基準を説明する。
先ず、本実施形態の学習塾システム101は、あくまでも生徒が志望校に合格することを究極の目標と位置付けている。例えば、志望校がレベルCの場合、生徒が受験するであろう小単元毎の学力が全てレベルC以上である必要がある。しかし、特定の小単元或は大単元だけ不必要にレベルを上げても、他の単元のレベルが目標レベルに達していなければ意味が無い。
そこで、達成の判断基準は、志望校のレベルを基準にし、小単元毎の学力が志望校のレベルに到達したか否かで判定する。そして、目標レベルに到達した単元はそれ以上の学習をせず、他の単元のレベルアップに注力するように、学習計画を立案する。
このように、志望校の難易度を基準にして小単元毎の学習達成率を算出することで、生徒に必要最小限の労力で目標の志望校に合格できる学力を付けさせることができる。
必要最小限の労力で目標とする学力を身につけることができる、ということは、生徒が迅速に目標を達成することができることを意味する。このことは、生徒に大きな自信を持たせることができる。すると、生徒は学習に対して更に前向きな感情を抱くようになり、目標レベルを上げる、つまりより難易度の高い志望校を目指すこともできるようになる。
【0083】
学習内容によっては、受験に殆ど出る可能性がないともいわれる単元も存在する。難易度の高い志望校であるならともかく、比較的難易度の高くない志望校である場合、そのような出題頻度の低い単元が出題される可能性は極めて低い。つまり、志望校の難易度によっては勉強をする必要のない単元、或は勉強しても点数に結びつく可能性が低い単元も存在する。本実施形態の学習塾システム101は、あくまでも志望校の合格が究極目標であるから、このような受験に不利な単元は積極的に排除する、という選択も、志望校の合格のためには採り得る施策である。
出題頻度の低い単元の問題は、難易度がA或はBといった、高い難易度だけを付与するように、問題難易度テーブル507に設定する。すると、難易度がCの高校を志望する生徒の場合、単元選択画面801で選択できないので、そのような出題頻度の低い問題を演習する必要はなくなる。そして、結果帳票631は空欄のままとなる。こういった合格のために必要な、勉強のペース配分を決める判断も、結果帳票631を見れば一目で判断できる。
【0084】
[イージーオーダー画面]
図11は、演習作成cgi120の第一単元設定部402が作成する、イージーオーダー画面の一部拡大図である。イージーオーダー画面1101は前述の単元系統
図701のレイアウトに基づいて作成されており、
図11はその詳細を示すために一部を拡大している。
大単元ラベル1102はトグル形式の表示ラベルであり、大単元ラベル1102の傍に配置されている大単元チェックボックス1103をマウス等でクリックすると、大単元チェックボックス1103にチェックマークが記されているときには、大単元ラベル1102は選択状態を示す赤色に表示され、大単元チェックボックス1103にチェックマークが記されていないときには、大単元ラベル1102は非選択状態を示す灰色に表示される。この大単元ラベル1102は、
図8の単元選択画面801の大単元ボタン802と同様に、可逆的に変化する。
非選択状態である灰色の大単元ラベル1102の大単元チェックボックス1103をマウス等でクリックしてチェックマークを記して、大単元ラベル1102を選択状態である赤色に変更すると、大単元ラベル1102の直下に難易度選択マーク1104が展開表示される。難易度選択マーク1104にはレベル選択枠1105が設けられ、レベル選択枠1105をマウス等で上下に移動させることで、当該大単元に属する小単元の問題の難易度レベルを選択することができる。
また、非選択状態である灰色の大単元ラベル1102の大単元チェックボックス1103をマウス等でクリックしてチェックマークを記して、大単元ラベル1102を選択状態である赤色に変更すると、大単元ラベル1102の右側に問題数記入欄が表示される。問題数記入欄に出題数を示す数を入力することで、当該大単元に属する小単元の問題の全出題数を設定することができる。
【0085】
[レギュラー画面]
図12は、演習作成cgi120の第二単元設定部403が作成する、レギュラー画面の一部拡大図である。レギュラー画面1201は前述の単元系統
図701のレイアウトに基づいて作成されており、
図12はその詳細を示すために一部を拡大している。
大単元ラベル1202は前述のイージーオーダー画面1101の大単元ラベル1102と同様の、トグル形式の表示ラベルである。大単元ラベル1202の左上にある大単元チェックボックス1203をマウス等でクリックすると、大単元チェックボックス1203にチェックマークが記されているときには、大単元ラベル1102は選択状態を示す赤色に表示される。そして、大単元チェックボックス1203にチェックマークが記されていないときには、大単元ラベル1202は非選択状態を示す灰色に表示される。この大単元ラベル1202も、
図11のイージーオーダー画面1101の大単元ラベル1102と同様に、可逆的に変化する。
非選択状態である灰色の大単元ラベル1202の大単元チェックボックス1203をマウス等でクリックしてチェックマークを記して、大単元ラベル1202を選択状態である赤色に変更すると、大単元ラベル1202の直下に小単元ラベル803が展開表示される。小単元ラベル803の左側には難易度設定プルダウンメニュー1204が設けられ、小単元毎に難易度レベルを設定することができる。小単元ラベル803の右側には問題数記入欄1205が表示される。問題数記入欄1205に出題数を示す数を入力することで、当該小単元の問題の出題数を設定することができる。
【0086】
[フルカスタマイズ画面]
図13は、演習作成cgi120の第三単元設定部404が作成する、フルカスタマイズ画面の一部拡大図である。フルカスタマイズ画面1301は前述のレギュラー画面1201よりも更に詳細な出題の形態を設定するために、敢えて単元系統
図701のレイアウトを用いず、表形式にて作成されている。
表示項目は、左側から大単元項目1302、小単元項目1303、難易度項目1304、学年項目1305、学力把握テスト結果項目1306、そして出題数記入項目1307である。
大単元項目1302と小単元項目1303には、夫々チェックボックス1308が設けられ、学力把握テスト630にて実施済みで且つ結果が「○(丸)」以外の場合は、予めチェックボックス1308にチェックが付されている。これは、生徒塾内成績履歴テーブル510にて、学力把握テスト630の結果である学力フィールドの内容に基づいて作成する。
出題数記入項目1307は、難易度毎に問題数記入欄1309が設けられている。この問題数記入欄1309が難易度毎に設けられていることで、一つの小単元について複数の難易度の問題を出題することができる。これは、志望校の難易度に対して生徒の学力に大きな乖離がある場合に特に有効である。つまり、最初に易しい問題を消化させ、徐々に難易度を上げることで、効果的に実力を向上させる。
【0087】
[問題メンテナンスcgi121の動作]
これまで説明したように、本実施形態の学習塾システム101では、問題を小単元毎に分類し、更に生徒の学力に対応する五段階の難易度に分類分けしている。そして、生徒が目標とする学力にいち早く到達できるように、適切な難易度の問題が選択される。
このように、学習塾システム101は問題の難易度に強く依存するので、問題の難易度には強い客観性が求められる。そして、問題の難易度は時代によって変化する可能性が高い。ある一つの問題の難易度は、学校で頒布される教科書の完成度や、教育委員会等で実施される教育方法の変化等によって変動する。勿論、このような変動は地域的な要素も含む可能性が高い。したがって、問題の難易度は常にメンテナンスを行わなければならない。
問題メンテナンスcgi121は、生徒塾内成績履歴テーブル510を用いて、問題難易度テーブル507に記憶されている個々の問題の難易度を調整する、問題難易度調整機能を提供する。
【0088】
これより、
図14と
図15を参照して、問題メンテナンスcgi121の動作の流れを、
図16を参照して、問題メンテナンスの動作の仕組みを説明する。
図14は、問題メンテナンスcgi121の動作の流れを示すフローチャートである。なお、問題メンテナンスcgi121は、学習塾の室長ではなく、学習塾サーバ102の保守担当者が実行する。
処理を開始すると(S1401)、問題メンテナンスcgi121は先ずクライアント103の表示部105に表示するメニュー画面を形成するhtml文書を作成する。このhtml文書は、難易度を調整する対象とする問題の、小単元と難易度を指定するためのhtml文書である。これは、必ずしも必須という訳ではないが、最初に処理対象とする問題をある程度絞り込むための処理である。
【0089】
問題メンテナンスcgi121が作成したhtml文書は、クライアント103の表示部105に表示される。保守担当者は処理対象とする小単元と難易度を選択する。選択した内容はクライアント103から問題メンテナンスcgi121に送られる。問題メンテナンスcgi121はクライアント103から指定された小単元と難易度で問題難易度テーブル507を絞込み検索し、抽出した問題コードを一時リストに出力する(S1402)。
次に、問題メンテナンスcgi121は一時リストの最初のレコードの問題コードを選択する(S1403)。
【0090】
これ以降はループ処理である。
問題メンテナンスcgi121は、一時リストから選択したレコードの問題コードに対する、正答率判定処理を行う(S1404)。
正答率判定処理を行った後は、問題メンテナンスcgi121は、現在選択している一時リストのレコードの、次のレコードを選択する(S1405)。そして、次のレコードがまだあるか否か、確認する(S1406)。レコードがあれば(S1406のNO)、再びステップS1404に戻って処理を継続する。レコードがなければ(S1406のYES)、問題メンテナンスcgi121は次にステップS1404において作成した難易度変更対象リスト(
図15にて後述)に含まれている、正答率が所定の閾値範囲を越える問題コードを、問題の内容と共にクライアント103の表示部105に一覧表示させる(S1407)。
保守担当者は表示部105に表示されている問題の内容と正答率を照らし合わせて、必要であると判断した問題に対しては難易度を変更し(S1408)、一連の処理を終了する(S1409)。
【0091】
図15は、正答率判定処理の動作の流れを示すフローチャートである。
図14のステップS1404の詳細である。
処理を開始すると(S1501)、問題メンテナンスcgi121は、現在選択した問題コードの、クライアント103が選択した難易度に対する登録日を取得する(S1502)。次に、問題メンテナンスcgi121は、生徒出題・採点履歴テーブル116を、登録日以降に当該問題コードの問題の学力把握テスト630を受けた生徒で、且つ問題の難易度に相当する学力の生徒のレコードを抽出する。そして、当該生徒のレコードの採点結果フィールドの値を合算して、正答率を算出する(S1503)。
【0092】
問題メンテナンスcgi121は、算出した正答率を所定の閾値範囲と比較する(S1504)。もし、正答率が所定の閾値範囲内から外れた値になっていれば(S1504のYES)、問題メンテナンスcgi121は、当該問題コードを難易度変更対象リストに追加する(S1505)。逆に、正答率が所定の閾値範囲内に含まれる値になっていれば(S1504のNO)、問題メンテナンスcgi121は何もしない。そして、一連の処理を終了する(S1506)。
【0093】
図16(a)、(b)及び(c)は、問題メンテナンスの動作の時系列上の流れを説明するタイムチャートである。
図16(a)は、問題Xに付されている難易度の時系列を示している。
今、保守担当者は難易度更新日P1602に問題Xの難易度を更新したので、問題Xが難易度更新日P1602以前は難易度がCで、難易度更新日P1602以降に難易度がBに変更された、とする。
図16(b)は、生徒Aの、問題Xに係る小単元の学力の時系列を示している。生徒Aは、難易度更新日P1602以前のテスト実施日P1603に学力把握テスト630を受け、問題Xを解いた。生徒Aの、問題Xに係る小単元の学力は、テスト実施日P1603以前がCで、テスト実施日P1603以降且つテスト実施日P1604以前がCで、テスト実施日P1604以降がBと推移している。
図16(c)は、生徒Bの、問題Xに係る小単元の学力の時系列を示している。生徒Bは、難易度更新日P1602以前のテスト実施日P1603に学力把握テスト630を受け、問題Xを解いた。生徒Bの、問題Xに係る小単元の学力は、テスト実施日P1603以前がCで、テスト実施日P1603以降且つテスト実施日P1604以前がBで、テスト実施日P1604以降がAと推移している。
【0094】
現在P1605の時点で、問題Xに付されている難易度はBである。この難易度の妥当性を判断するには、難易度更新日P1602以降に実施した学力把握テスト630にて問題Xを解いた生徒の結果を参照する必要がある。この観点で各々の生徒の時系列を見ると、生徒Aは、テスト実施日P1604以降の学力Bの状態で問題Xを解いたこととなる。そして、生徒Bは、テスト実施日P1604以降の学力Aの状態で問題Xを解いたこととなる。
難易度の妥当性は、最初に問題に設定された難易度に対応する学力の生徒の正答率を算出する。
図16では、生徒Aのように学力がBである生徒の、問題Xにおける採点結果を集計して、正答率を算出する。
【0095】
そして、もし、算出した正答率が閾値範囲に収まっていない場合は、他の学力の生徒の正答率を参照する。
今、仮に問題Xの学力Bの生徒における正答率が60%であり、閾値範囲は75%以上である、とする。このような場合、問題Xは学力Bの生徒にとって難易度が高く、難易度Bという値が相応しくない、と判断することができる。そこで、次に問題Xの学力Aの生徒における正答率を算出する。
図16では、生徒Bのような生徒の採点結果を集計し、正答率を算出し、閾値範囲内にあるか検証し、妥当であれば難易度をBからAへ変更する。
【0096】
上述の実施形態の他、以下のような応用例が考えられる。
(1)本実施形態の学習塾システムは、フランチャイズ形式或は直営形式の学習塾に導入されることを想定して設計されているが、このシステムはそのまま通信教育にも簡単に応用が可能である。生徒は自宅でパソコンを操作し、学習塾サーバ102に接続して、自らの基本情報や志望校の情報等を登録し、学力把握テストを受けて、結果帳票を受け取ることができる。室長に相当する人材が生徒の近くに居なくても、生徒の入力結果等に基づいて、演習問題集を作成することもできる。
【0097】
(2)学習塾サーバ102は主要な機能をcgiで実現していたが、このような機能の提供方法はcgiに限られない。webサーバが動的なhtml文書を作成できればよいので、例えばJava(登録商標)アプレットであってもよい。また、必要に応じてAjax(Asynchronous JavaScript(登録商標) + XML)を導入してもよい。
【0098】
(3)説明の都合上、本実施形態で説明した学習塾サーバ102は、webサーバとデータベースサーバを一体化した構成として説明したが、これらを分離し、各々を独立した構成にしてもよい。
更に、学習塾サーバ102のトラフィックが増加する場合は、データベースを取り扱うデータに応じて、ログイン管理サーバ(ユーザマスタ111に相当)、生徒基本情報管理サーバ(生徒基本情報DB113に相当)、生徒志望校管理サーバ(生徒志望校DB115に相当)、生徒出題・採点履歴サーバ(生徒出題・採点履歴テーブル116に相当)、問題サーバ(問題DB117に相当)、生徒成績履歴サーバ(生徒成績履歴DB119に相当)と、各々のデータベースを分離独立した構成にしてもよい。
【0099】
(4)本実施形態に係る学習塾システムは、以下のような構成も取ることができる。
《1》
生徒を一意に区別する生徒コードを格納する生徒コードフィールドと、生徒の氏名を格納する氏名フィールドとを備える生徒基本情報テーブルと、
問題を一意に区別する問題コードを格納する問題コードフィールドと、前記問題の学習内容である小単元を示す小単元コードを格納する小単元フィールドと、前記小単元の名称を格納する小単元名フィールドとを備える小単元マスタと、
前記問題コードフィールドと、前記小単元フィールドと、前記問題の実体を格納する問題データフィールドとを備える問題テーブルと、
前記問題コードフィールドと、前記問題の難易度である問題難易度を格納する難易度フィールドとを備える問題難易度テーブルと、
学校を一意に区別する学校コードを格納する学校コードフィールドと、前記学校の偏差値を格納する偏差値フィールドとを備える志望校マスタと、
前記生徒コードフィールドと、生徒の志望校として前記学校コードを格納する前記学校コードフィールドとを備える志望校情報テーブルと、
前記生徒コードフィールドと、前記小単元フィールドと、前記問題コードフィールドと、テスト実施日を格納するテスト実施日フィールドと、生徒の前記問題に対する回答の正誤結果を格納する正誤結果フィールドとを備える生徒出題・採点履歴テーブルと、
クライアントから前記生徒コード及び前記小単元の指定を受けて、前記志望校情報テーブルから前記志望校を読み出し、前記志望校マスタから前記偏差値を読み出し、前記偏差値を前記志望校の難易度である志望校難易度に変換して、前記クライアントに前記小単元と対応する前記難易度を各々変更可能に提示し、再度前記クライアントから前記学習内容と前記難易度の指定をうけて、前記問題テーブルから該当するレコードの前記問題の実体を読み出し、テストを作成して前記クライアントに出力すると共に、前記生徒出題・採点履歴テーブルに前記テストに使用した問題の前記問題コード及び前記生徒コードを格納するテスト作成部と
を具備する、テスト作成サーバ。
《2》
前記問題難易度は前記志望校難易度と一対一で対応する、前記《1》記載のテスト作成サーバ。
《3》
生徒を一意に区別する生徒コードを格納する生徒コードフィールドと、生徒の氏名を格納する氏名フィールドとを備える生徒基本情報テーブルと、
問題を一意に区別する問題コードを格納する問題コードフィールドと、前記問題の学習内容である小単元を示す小単元コードを格納する小単元フィールドと、前記小単元の名称を格納する小単元名フィールドとを備える小単元マスタと、
前記問題コードフィールドと、前記小単元フィールドと、前記問題の実体を格納する問題データフィールドとを備える問題テーブルと、
前記問題コードフィールドと、前記問題の難易度である問題難易度を格納する難易度フィールドとを備える問題難易度テーブルと、
学校を一意に区別する学校コードを格納する学校コードフィールドと、前記学校の偏差値を格納する偏差値フィールドとを備える志望校マスタと、
前記生徒コードフィールドと、生徒の志望校として前記学校コードを格納する前記学校コードフィールドとを備える志望校情報テーブルと、
前記生徒コードフィールドと、前記小単元フィールドと、前記問題コードフィールドと、テスト実施日を格納するテスト実施日フィールドと、生徒の前記問題に対する回答の正誤結果を格納する正誤結果フィールドとを備える生徒出題・採点履歴テーブルと、
クライアントから前記生徒コード及び生徒が解いたテストの正誤結果の入力を受けて、前記生徒出題・採点履歴テーブルを前記生徒の前記生徒コードと前記テストの前記テスト実施日で絞り込み検索したレコードの前記正誤結果フィールドに前記正誤結果を登録すると共に、前記正誤結果を前記小単元毎に集計して成績を算出して、前記小単元毎の前記成績を前記小単元名と共に結果帳票に出力する、テスト結果処理部と
を具備する、結果帳票作成サーバ。
《4》
更に、
前記生徒コードフィールドと、前記小単元フィールドと、前記問題コードフィールドと、前記テスト実施日フィールドと、生徒の前記小単元に対する学力を格納する学力フィールドとを備える生徒塾内成績履歴テーブルとを備え、
前記テスト結果処理部は、前記結果帳票を出力する際、前記生徒出題・採点履歴テーブルの前記正誤結果フィールドを前記小単元毎に集計し、前記生徒の前記小単元における学力を算出して、前記生徒塾内成績履歴テーブルに記録する、
前記《3》記載の結果帳票作成サーバ。
《5》
更に、
前記小単元フィールドと、前記小単元の上位概念の学習内容であって一以上の前記小単元を包含する大単元を示す大単元フィールドと、前記大単元の名称を格納する大単元名フィールドとを備える大単元マスタとを具備し、
前記テスト結果処理部は、複数の前記小単元名を同一の前記大単元毎に前記結果帳票に記載し、前記大単元毎の成績も算出して前記結果帳票に出力する、
前記《4》記載の結果帳票作成サーバ。
《6》
前記テスト結果処理部が出力する前記結果帳票は、縦軸に学年・学期の時系列を配し、横軸に前記大単元の上位概念に相当する学習内容カテゴリを配し、
前記結果帳票に記載される前記大単元は、前記縦軸と前記横軸の示す内容に沿って配置され、相互に関連する前記大単元同士の関係が明示されている、
前記《5》記載の結果帳票作成サーバ。
《7》
生徒を一意に区別する生徒コードを格納する生徒コードフィールドと、生徒の氏名を格納する氏名フィールドとを備える生徒基本情報テーブルと、
問題を一意に区別する問題コードを格納する問題コードフィールドと、前記問題の学習内容である小単元を示す小単元コードを格納する小単元フィールドと、前記小単元の名称を格納する小単元名フィールドとを備える小単元マスタと、
前記小単元フィールドと、前記小単元の上位概念の学習内容であって一以上の前記小単元を包含する大単元を示す大単元フィールドと、前記大単元の名称を格納する大単元名フィールドとを備える大単元マスタと、
前記問題コードフィールドと、前記小単元フィールドと、前記問題の実体を格納する問題データフィールドとを備える問題テーブルと、
前記問題コードフィールドと、前記問題の難易度である問題難易度を格納する難易度フィールドとを備える問題難易度テーブルと、
クライアントに所定の入力画面を表示させて、前記クライアントから前記生徒に出題しようとする前記問題に関する所定の指定を受けて、前記問題テーブルから該当するレコードの前記問題の実体を読み出し、演習問題集を作成して前記クライアントに出力する演習問題集作成部と
を具備する、演習問題集作成サーバ。
《8》
前記演習問題作成部は、前記クライアントに前記大単元と前記大単元に属する前記問題の難易度を選択すると共に前記大単元に属する前記問題の出題数を指定する入力画面を表示させて、前記クライアントから前記大単元と前記問題の難易度の選択及び前記出題数の指定を受けて、前記問題テーブルから該当するレコードの前記問題の実体を読み出し、演習問題集を作成して前記クライアントに出力する、
前記《7》記載の演習問題集作成サーバ。
《9》
前記演習問題集作成部が作成する前記入力画面は、縦軸に学年・学期の時系列を配し、横軸に前記大単元の上位概念に相当する学習内容カテゴリを配し、
前記入力画面に記載される前記大単元は、前記縦軸と前記横軸の示す内容に沿って配置され、相互に関連する前記大単元同士の関係が明示されている、
前記《8》記載の演習問題集作成サーバ。
《10》
前記演習問題作成部は、前記クライアントに前記大単元と前記大単元に属する前記小単元の難易度を選択すると共に前記小単元に属する前記問題の出題数を指定する入力画面を表示させて、前記クライアントから前記大単元と前記小単元の難易度の選択及び前記出題数の指定を受けて、前記問題テーブルから該当するレコードの前記問題の実体を読み出し、演習問題集を作成して前記クライアントに出力する、
前記《7》記載の演習問題集作成サーバ。
《11》
前記演習問題集作成部が作成する前記入力画面は、縦軸に学年・学期の時系列を配し、横軸に前記大単元の上位概念に相当する学習内容カテゴリを配し、
前記入力画面に記載される前記大単元は、前記縦軸と前記横軸の示す内容に沿って配置され、相互に関連する前記大単元同士の関係が明示されており、
前記入力画面に記載される前記小単元は、選択された前記大単元について前記難易度を選択する選択欄及び前記出題数を指定する出題数記入欄が明示される、
前記《10》記載の演習問題集作成サーバ。
《12》
前記演習問題作成部は、前記クライアントに前記大単元と前記大単元に属する前記小単元を選択すると共に前記小単元毎に前記問題の出題数を指定する入力画面を表示させて、前記クライアントから前記大単元と前記小単元の選択及び前記小単元毎の出題数の指定を受けて、前記問題テーブルから該当するレコードの前記問題の実体を読み出し、演習問題集を作成して前記クライアントに出力する、
前記《7》記載の演習問題集作成サーバ。
《13》
前記入力画面に表示される前記大単元及び前記小単元の選択欄は、前記生徒に実施したテストの結果を前記小単元毎に読み出して、前記結果のうち全問正解でなかった前記小単元について前記選択欄を予め選択済みの状態にて表示する、
前記《12》記載の演習問題集作成サーバ。
【0100】
本実施形態では、学習塾システム101と、これに用いる学習塾サーバ102を開示した。
本実施形態で説明した学習塾サーバ102は、なるべく室長或は講師のスキルに依存する要素を少なくし、生徒に対する負担を必要最小限に抑えつつ、生徒の学力を合理的且つ効果的に向上させるために、徹底したデータ管理を行う、という思想のもとに構築された。このために、学習塾サーバ102では、以下の設計思想を基に、データベースとして構成している。
(1)学習内容を小単元まで細分化すること(問題DB117の小単元マスタ509)。
(2)問題を全てデータベースに登録し、小単元にて分類すると共に、難易度を付与すること(問題DB117の問題テーブル505)。
(3)生徒の学力を小単元まで細分化して、問題の難易度に対応する学力を測定し、学力の推移を履歴として記録すること(生徒成績履歴DB119の生徒塾内成績履歴テーブル510)。
(4)生徒がデータベースに蓄積された問題を解いた結果を全て履歴として記録すること(生徒出題・採点履歴テーブル116)。
【0101】
本実施形態の学習塾サーバ102は、以上のデータベースを備えていることで、以下の機能を実現する。
・生徒の学力を小単元毎に把握するための学力把握テストを作成する機能(学力把握テスト作成機能)
・学力把握テストの結果に基づいて、生徒の学力を小単元単位に明示する結果帳票を作成する機能(結果帳票出力機能)
・結果帳票に基づいて、生徒の学力を小単元単位に向上させる演習問題集を作成する機能(演習問題集作成機能)
・小単元毎及び難易度毎に分類された問題の難易度を、生徒の回答履歴に基づいて検証し直して、必要に応じて難易度を変更する機能(問題難易度調整機能)
また、志望校の難易度を基準に生徒の学力を比較することで、生徒が向上すべき学力を小単元単位で明らかにできる。
本実施形態の学習塾サーバ102によって、生徒の学力は小単元単位で把握され、どの小単元をどの程度学習すべきかを明確にでき、効果的な演習問題を作成できる。そして、その際に用いられる問題の難易度は統計に基づくメンテナンス作業によって極めて高い客観性が担保される。
【0102】
上述の四つのデータベースの特徴を備えていることで、学習塾サーバ102は生徒の学力に関する貴重なデータを収集できる。このことは、小単元単位で様々な解析を行うことができることも意味する。
例えば、ある大単元或は小単元を苦手とする生徒の結果帳票を複数見て、他に苦手とする小単元が何かを統計的に見出すことができる。こうした特定の苦手傾向のある生徒にヒアリングを行えば、何が苦手の原因なのかがより明確に判明するだろう。そこには、これまでの教育カリキュラムでは見落とされていた点が発見されるかも知れない。また、苦手とする小単元が複数共通する生徒のデータを複数集めることで、苦手傾向を類型化することも容易に実現できる。こうした類型化ができると、そのような同一傾向のある生徒に共通する教育カリキュラムを作成することも比較的容易にできるだろう。このような、生徒の苦手傾向に対応するきめ細かな教育カリキュラムを作成することは、生徒のつまずきを効果的に救い出すことが期待できる。「わからない」から「できない」という負のスパイラルから生徒を救い出し、「わかる」から「できる」という前向きな感情に転換させるための方策を、本実施形態の学習塾サーバ102はシステマティックに実現する。
このような、細かいデータの収集に基づく、教育カリキュラムの分析と改善は、およそ学校教育では実現が困難な分野であろう。
【0103】
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。