特許第5989323号(P5989323)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5989323プッシュ・プル相互連接ロッドを有するライン交換可能なフライ・バイ・ワイヤ方式のコントロール・カラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5989323
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】プッシュ・プル相互連接ロッドを有するライン交換可能なフライ・バイ・ワイヤ方式のコントロール・カラム
(51)【国際特許分類】
   B64C 13/04 20060101AFI20160825BHJP
【FI】
   B64C13/04
【請求項の数】19
【外国語出願】
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2011-229178(P2011-229178)
(22)【出願日】2011年10月18日
(65)【公開番号】特開2012-91779(P2012-91779A)
(43)【公開日】2012年5月17日
【審査請求日】2014年7月29日
(31)【優先権主張番号】12/910,193
(32)【優先日】2010年10月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511182688
【氏名又は名称】ウッドワード エムピーシー,インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Woodward MPC,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100097320
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 貞二
(74)【代理人】
【識別番号】100100398
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 茂夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131820
【弁理士】
【氏名又は名称】金井 俊幸
(74)【代理人】
【識別番号】100155192
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 美代子
(72)【発明者】
【氏名】マイケル エー.バロウズ
(72)【発明者】
【氏名】ジョエル エム.ハチソン
(72)【発明者】
【氏名】ダリル エス.スターチニアク
【審査官】 志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05149023(US,A)
【文献】 米国特許第02161732(US,A)
【文献】 米国特許第03902379(US,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01918196(EP,A1)
【文献】 米国特許第04473203(US,A)
【文献】 英国特許出願公告第00126568(GB,A)
【文献】 米国特許第04716399(US,A)
【文献】 特開2012−030791(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 13/00 − 13/22
B64C 13/50
G05G 9/047 − 9/053
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機に対するピッチ制御入力及びロール制御入力を操縦士から受け取るための第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムであって、前記第1及び第2のコントロール・カラムの各々は、前記航空機への前記ピッチ制御入力を調整するためにピッチ軸に沿って移動可能に設けられ、及び前記航空機への前記ロール制御入力を調整するためにロール軸に沿って移動可能に設けられた第1及び第2のコントロール・グリップをそれぞれ有する第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムと;
前記第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、前記第1及び第2のコントロール・グリップが前記第1及び第2のコントロール・グリップの各々のロール軸に沿って同調して移動するように前記第1のコントロール・カラムと前記第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結するロール用の相互連接ロッドと;
前記第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、前記第1及び第2のコントロール・グリップが前記第1及び第2のコントロール・グリップの各々のピッチ軸に沿って同調して移動するように前記第1のコントロール・カラムと前記第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結するピッチ用の相互連接ロッドとを備え:
前記第1のコントロール・カラムの前記第1のコントロール・グリップと前記第2のコントロール・カラムの前記第2のコントロール・グリップとの間に配置されたピッチ又はロールの内の選択された一方のための接続解除装置を更に備え、前記接続解除装置は、前記ピッチ軸又は前記ロール軸の内の選択された一方に沿って同調して移動するように前記第1及び第2のコントロール・グリップを固定的に連結する連結状態と、前記接続解除装置が前記第1及び第2のコントロール・グリップを連結せずに前記第1及び第2のコントロール・グリップの一方の前記ピッチ軸又は前記ロール軸の内の選択された一方に沿う移動が前記第1及び第2のコントロール・グリップの他方に伝えられない連結解除状態とを有し;
前記接続解除装置は、前記接続解除装置を連結状態から連結解除状態へ移行させる、ソレノイド作動されるラッチ機構を有する;
制御システム。
【請求項2】
航空機に対するピッチ制御入力及びロール制御入力を操縦士から受け取るための第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムであって、前記第1及び第2のコントロール・カラムの各々は、前記航空機への前記ピッチ制御入力を調整するためにピッチ軸に沿って移動可能に設けられ、及び前記航空機への前記ロール制御入力を調整するためにロール軸に沿って移動可能に設けられた第1及び第2のコントロール・グリップをそれぞれ有する第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムと;
前記第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、前記第1及び第2のコントロール・グリップが前記第1及び第2のコントロール・グリップの各々のロール軸に沿って同調して移動するように前記第1のコントロール・カラムと前記第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結するロール用の相互連接ロッドと;
前記第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、前記第1及び第2のコントロール・グリップが前記第1及び第2のコントロール・グリップの各々のピッチ軸に沿って同調して移動するように前記第1のコントロール・カラムと前記第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結するピッチ用の相互連接ロッドとを備え:
前記第1のコントロール・カラムの前記第1のコントロール・グリップと前記第2のコントロール・カラムの前記第2のコントロール・グリップとの間に配置されたピッチ又はロールの内の選択された一方のための接続解除装置を更に備え、前記接続解除装置は、前記ピッチ軸又は前記ロール軸の内の選択された一方に沿って同調して移動するように前記第1及び第2のコントロール・グリップを固定的に連結する連結状態と、前記接続解除装置が前記第1及び第2のコントロール・グリップを連結せずに前記第1及び第2のコントロール・グリップの一方の前記ピッチ軸又は前記ロール軸の内の選択された一方に沿う移動が前記第1及び第2のコントロール・グリップの他方に伝えられない連結解除状態とを有し;
前記接続解除装置は:
枢支軸周りを運動自在に前記第1及び第2のコントロール・グリップの一方へ作動可能に連結された枢動リンクと;
前記枢支軸からオフセットする解放軸周りを枢動可能に前記枢動リンクへ連結された接続リンクと;
前記枢動リンクに対して前記枢支軸周りに枢動可能なクレビスリンクとを有し;
前記クレビスリンクは、前記接続リンクと選択的に係合して前記クレビスリンクを前記枢動リンクに対して固定するように設けられ、前記クレビスリンクは前記ピッチ用の相互連接ロッドへ作動可能に連結される;
制御システム。
【請求項3】
前記枢動リンクと前記接続リンクとの間にラッチ機構を更に備え、前記ラッチ機構は、前記連結状態において前記接続リンクを付勢して前記クレビスリンクに係合させるように構成された、請求項に記載の制御システム。
【請求項4】
前記連結解除状態において前記接続リンクを前記クレビスリンクから遠ざける方向へ付勢して前記接続リンクを前記クレビスリンクから接続解除する、接続解除付勢部材を更に備える、請求項又は請求項に記載の制御システム。
【請求項5】
前記ラッチ機構は、枢動キャッチと予荷重ばねとを有し、前記予荷重ばねは、前記枢動キャッチと前記接続リンクとの間に延在し;
前記連結状態において、前記枢動キャッチは第1の位置に位置して前記予荷重ばねを伸張させ、前記接続リンクを付勢して前記クレビスリンクと係合させるように構成され;
前記連結解除状態において、前記枢動キャッチは第2の位置に位置して前記予荷重ばねの張力を低減させて前記クレビスリンクから前記接続リンクを連結解除することを許容するように構成された;
請求項に記載の制御システム。
【請求項6】
前記枢動キャッチが前記第2の位置に位置する前記連結解除状態において、前記接続リンクを前記クレビスリンクから遠ざける方向に付勢して前記クレビスリンクから前記接続リンクを接続解除する接続解除付勢部材を更に備える、請求項に記載の制御システム。
【請求項7】
前記接続リンクは、離間して配置された一対のローラを有し、前記クレビスリンクの遠位端は、前記連結状態において前記一対のローラの間に収容されるように構成された、請求項に記載の制御システム。
【請求項8】
前記クレビスリンクの遠位端は、先細の舌状突起を有し、前記接続リンクは前記クレビスリンク側へ弾性的に付勢されて設けられた、請求項又は請求項に記載の制御システム。
【請求項9】
前記ピッチ又は前記ロールの前記選択された一方に関連する前記ピッチ用の相互連接ロッド又は前記ロール用の相互連接ロッドは、前記先細の舌状突起と、前記クレビスリンクと前記枢動リンクとの間の前記枢支軸との間の位置で前記クレビスリンクに枢動可能に連結されて構成された、請求項に記載の制御システム。
【請求項10】
ソレノイドを更に備え、前記ソレノイドは、前記枢動キャッチが前記第1の位置から前記第2の位置へ移行しないように前記枢動キャッチを選択的に前記連結状態に係止するように構成され、前記ソレノイドは通電されると前記枢動キャッチの係止を解除して前記枢動キャッチを前記第1の位置から前記第2の位置へ移行させ、前記接続解除装置を前記連結解除状態へ移行させるように構成された、請求項又は請求項に記載の制御システム。
【請求項11】
ピッチ又はロールの内の選択された一方に関連付けられたオートパイロットロックアウトメカニズムを更に備え、前記オートパイロットロックアウトメカニズムは、オートパイロットが作動しているときに、前記第1のコントロール・カラム及び前記第2のコントロール・カラムを前記ピッチ軸又は前記ロール軸の内の前記選択された一方の軸に沿って操作するために打ち勝たなければならない抵抗を増大させるように構成される、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項12】
航空機に対するピッチ制御入力及びロール制御入力を操縦士から受け取るための第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムであって、前記第1及び第2のコントロール・カラムの各々は、前記航空機への前記ピッチ制御入力を調整するためにピッチ軸に沿って移動可能に設けられ、及び前記航空機への前記ロール制御入力を調整するためにロール軸に沿って移動可能に設けられた第1及び第2のコントロール・グリップをそれぞれ有する第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムと;
前記第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、前記第1及び第2のコントロール・グリップが前記第1及び第2のコントロール・グリップの各々のロール軸に沿って同調して移動するように前記第1のコントロール・カラムと前記第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結するロール用の相互連接ロッドと;
前記第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、前記第1及び第2のコントロール・グリップが前記第1及び第2のコントロール・グリップの各々のピッチ軸に沿って同調して移動するように前記第1のコントロール・カラムと前記第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結するピッチ用の相互連接ロッドとを備え:
ッチ又はロールの内の選択された一方に関連付けられたオートパイロットロックアウトメカニズムを更に備え、前記オートパイロットロックアウトメカニズムは、オートパイロットが作動しているときに、前記第1のコントロール・カラム及び前記第2のコントロール・カラムを前記ピッチ軸又は前記ロール軸の内の前記選択された一方の軸に沿って操作するために打ち勝たなければならない抵抗を増大させるように構成される
記オートパイロットロックアウトメカニズムは:
オートパイロット軸周りに枢動可能な第1のオートパイロットプレート及び第2のオートパイロットプレートと;
前記第1のオートパイロットプレート及び前記第2のオートパイロットプレートの端を前記オートパイロット軸周りに互いに向かって角度方向に付勢するオートパイロット抵抗ばねと;
前記オートパイロット軸周りに枢動可能なメインリンクであって、前記ロール用及びピッチ用の相互連接ロッドの一方が前記メインリンクを介して前記第1及び第2のコントロール・グリップの一方に連結され、第1の方向に向けて角度方向に回転すると前記第1のオートパイロットプレートと作動可能に係合し、前記第1の方向と反対の第2の方向に向けて角度方向に回転すると前記第2のオートパイロットプレートと作動可能に係合するメインリンクと;
前記オートパイロットが作動しているとき、前記メインリンクが前記第1の方向に回転すると前記第2のオートパイロットプレートを選択的に拘束し、前記メインリンクが前記第2の方向に回転すると前記第1のオートパイロットプレートを選択的に拘束する拘束機構とを有する;
制御システム。
【請求項13】
前記メインリンクは、前記第1のオートパイロットプレートと前記第2のオートパイロットプレートとの間へ角度方向において間挿された係合タブを有し、前記係合タブは、前記メインリンクが前記第1の方向に回転すると前記第1のオートパイロットプレートと角度方向において係合し、前記メインリンクが前記第2の方向に回転すると前記第2のオートパイロットプレートと角度方向において係合するように構成された、請求項12に記載の制御システム。
【請求項14】
前記拘束機構は、少なくとも前記オートパイロットが作動しているときに前記第1のオートパイロットプレートと前記第2のオートパイロットプレートとの間へ角度方向において間挿される当接部を有するロックアウトアームを有し、前記当接部は、前記第1のオートパイロットプレート及び前記第2のオートパイロットプレートが拘束されるときに前記第1のオートパイロットプレート及び前記第2のオートパイロットプレートと係合するように構成された、請求項12又は請求項13に記載の制御システム。
【請求項15】
前記ロックアウトアームは、前記オートパイロットが作動しているときのロックアウト位置と、前記オートパイロットが作動していないときの解放位置との間を移行するように構成され;
前記ロックアウト位置において、前記当接部は、前記メインリンクが前記第2の方向に回転すると前記第1のオートパイロットプレートと係合し、前記メインリンクが前記第1の方向に回転すると前記第2のオートパイロットプレートと係合するように構成され;
前記解放位置においては、前記メインリンクが前記オートパイロット軸周りに回転しても、前記当接部は前記第1のオートパイロットプレート又は前記第2のオートパイロットプレートのいずれとも係合しないように構成された;
請求項14に記載の制御システム。
【請求項16】
前記接続解除装置は手動で復帰される、請求項乃至請求項10のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項17】
航空機に対するピッチ制御入力及びロール制御入力を操縦士から受け取るための第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムであって、前記第1及び第2のコントロール・カラムの各々は、前記航空機への前記ピッチ制御入力を調整するためにピッチ軸に沿って移動可能に設けられ、及び前記航空機への前記ロール制御入力を調整するためにロール軸に沿って移動可能に設けられた第1及び第2のコントロール・グリップをそれぞれ有する第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムと;
前記第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、前記第1及び第2のコントロール・グリップが前記第1及び第2のコントロール・グリップの各々のロール軸に沿って同調して移動するように前記第1のコントロール・カラムと前記第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結するロール用の相互連接ロッドと;
前記第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、前記第1及び第2のコントロール・グリップが前記第1及び第2のコントロール・グリップの各々のピッチ軸に沿って同調して移動するように前記第1のコントロール・カラムと前記第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結するピッチ用の相互連接ロッドとを備え:
記第1のコントロール・カラムの前記第1のコントロール・グリップと前記第2のコントロール・カラムの前記第2のコントロール・グリップとの間に間挿されたピッチ接続解除装置であって、前記第1及び第2のコントロール・カラムの各々の前記第1及び第2のコントロール・グリップのピッチ軸に沿って同調して移動するように前記第1及び第2のコントロール・グリップを固定的に連結する連結状態と、前記ピッチ接続解除装置が前記第1及び第2のコントロール・グリップを連結解除し、前記第1及び第2のコントロール・グリップの一方のピッチ軸に沿った移動が前記第1及び第2のコントロール・グリップの他方に伝えられない連結解除状態とを有する、ピッチ接続解除装置と;
前記第1のコントロール・カラムの前記第1のコントロール・グリップと前記第2のコントロール・カラムの前記第2のコントロール・グリップとの間に間挿されたロール接続解除装置であって、前記第1及び第2のコントロール・カラムの各々の前記第1及び第2のコントロール・グリップのロール軸に沿って同調して移動するように前記第1及び第2のコントロール・グリップを固定的に連結する連結状態と、前記ロール接続解除装置が前記第1及び第2のコントロール・グリップを連結解除し、前記第1及び第2のコントロール・グリップの一方のロール軸に沿った移動が前記第1及び第2のコントロール・グリップの他方に伝えられない連結解除状態とを有する、ロール接続解除装置とを更に備える;
制御システム。
【請求項18】
前記第1のコントロール・カラムは前記ピッチ接続解除装置を有し、前記第2のコントロール・カラムは前記ロール接続解除装置を有する、請求項17に記載の制御システム。
【請求項19】
前記第1のコントロール・カラム及び前記第2のコントロール・カラムはライン交換可能なユニットとして設けられる、請求項1乃至請求項18のいずれか一項に記載の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フライ・バイ・ワイヤ方式のコントロール・カラムに関する。
【背景技術】
【0002】
飛行機及び他の航空機には、操縦士(パイロット)及び副操縦士(コ・パイロット)のどちらの操縦でも飛行できる機能等の冗長性が組み込まれていることが普通である。従って航空機は、通常、両操縦士が制御コマンドを航空機に入力するための一対の制御入力装置を備えている。これらの制御入力装置は、多くの場合、(一対の)コントロール・カラム(操縦桿/操縦輪)と呼ばれる。両操縦士は、(一対の)コントロール・カラムを用いて大気中を飛行する航空機のピッチ及びロールを含む制御コマンドを入力することができる。
【0003】
典型的には、各コントロール・カラムは、操縦士が操作して航空機に対する所望の量のピッチ又はロールに関する所望の制御信号を発生させるスティックを含む。
【0004】
他方の操縦士へ触覚による刺激(キュー)を与えるために(一対の)コントロール・カラムは通常は互いに連結されているので、一方のスティックの位置が変化すると他方のコントロール・カラムのスティックの位置もそれと同じに、又は同様に(類似して)変化することになる。過去には、この連結はコックピットのフロアを通り抜けるように設けられた複雑なプーリ・システムによって実現されていた。
【0005】
一方のコントロール・カラムに問題が発生すると、残念なことに、ケーブル・システムが原因でコントロール・カラムを取り外せないので、航空機の全体を整備に回さねばならない。更に、複雑なプーリ・システムが整備コストの増大を招く。
【0006】
本発明はコントロール・カラムの従来技術の改良に関する。
【発明の概要】
【0007】
一の態様において、本発明は、新規で改良された航空機用の制御入力システムを提供する。一の態様において、このシステムは一対のコントロール・カラムを含み、一方のコントロール・カラムの操作が他方のコントロール・カラムに伝えられるように選択的に相互接続される。いくつかの実施の形態の他の態様では、このシステムは一方のコントロール・カラムが故障した場合等に、2つのコントロール・カラムを独立して操作できるように2つのコントロール・カラムを作動可能に接続解除する接続解除機構をシステムの自由度(ピッチ及びロール)毎に含む。いくつかの実施の形態の更なる態様では、このシステムは、航空機の操縦翼面(操舵面)が与える抵抗を模擬(シミュレート)する触覚フィードバックを両操縦士に提供する復元力メカニズム用の不連続な力のプロフィールを更に含んでもよい。他の実施の形態の更なる態様では、このシステムは、オートパイロットモードにしたときに両操縦士が体感する力のプロフィールを増大させるオートパイロットロックアウトメカニズムを更に含んでもよい。
【0008】
他の態様において、本発明は、第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムと、ロール用の相互連接ロッド及びピッチ用の相互連接ロッドとを含む制御システムを提供する。第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムは、航空機に対するピッチ制御入力及びロール制御入力を操縦士から受け取る。第1及び第2のコントロール・カラムの各々は、航空機へのピッチ制御入力を調整するためにピッチ軸に沿って移動可能に設けられ、及び航空機へのロール制御入力を調整するためにロール軸に沿って移動可能に設けられた第1及び第2のコントロール・グリップをそれぞれ有する。ロール用の相互連接ロッドは、第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、第1及び第2のコントロール・グリップが第1及び第2のコントロール・グリップの各々のロール軸に沿って同調して移動するように第1のコントロール・カラムと第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結する。ピッチ用の相互連接ロッドは、第1及び第2のコントロール・グリップのいずれか一方に入力があった場合に、第1及び第2のコントロール・グリップが第1及び第2のコントロール・グリップの各々のピッチ軸に沿って同調して移動するように第1のコントロール・カラムと第2のコントロール・カラムとを作動可能に連結する。
【0009】
より詳細な態様では、ピッチ又はロールの内の選択された一方のための接続解除装置が、第1のコントロール・カラムのグリップと第2のコントロール・カラムのグリップとの間に配置される(介在する)。接続解除装置は、ピッチ又はロールの内の選択された一方に対応する、ピッチ軸又はロール軸の内の選択された一方に沿って同調して移動するように第1及び第2のグリップを固定的に連結する連結状態と、接続解除装置が第1及び第2のグリップを固定的に連結せずに第1及び第2のグリップの一方のピッチ軸又はロール軸の内の選択された一方に沿う移動が第1及び第2のグリップの他方に伝えられない連結解除状態とを有する。
【0010】
一の態様において、接続解除装置は、枢支軸周りを運動自在に第1及び第2のコントロール・カラムの一方のグリップへ作動可能に連結された枢動リンクと、枢支軸からオフセット(偏位/離間)する解放軸周りを枢動可能に枢動リンクへ連結された接続リンクと、枢動リンクに対して枢支軸周りに枢動可能なクレビスリンクとを含み、クレビスリンクは接続リンクと選択的に係合してクレビスリンクを枢動リンクに対して固定するように設けられ、クレビスリンクはピッチ用の相互連接ロッドへ作動可能に連結される。
【0011】
更により詳細な態様では、ラッチ機構が枢動リンクと接続リンクとの間に設けられ、連結状態においてラッチ機構は接続リンクを付勢してクレビスリンクに係合させるように構成される。連結解除状態において接続リンクをクレビスリンクから遠ざける方向へ付勢して接続リンクをクレビスリンクから接続解除する接続解除付勢部材を設けてもよい。
【0012】
一の実施では、ラッチ機構は枢動キャッチと予荷重(プリロード)ばねとを含む。予荷重ばねは、枢動キャッチと接続リンクとの間に延在する。連結状態において、枢動キャッチは第1の位置に位置して予荷重ばねを伸張させ、接続リンクを付勢してクレビスリンクと係合させるように構成される。連結解除状態において、枢動キャッチは第2の位置に位置して予荷重ばねの張力を低減させてクレビスリンクから接続リンクを連結解除することを許容するように構成される。
【0013】
他の特徴として、接続解除付勢部材が設けられる。接続解除付勢部材は、枢動キャッチが第2の位置に位置する連結解除状態において、接続リンクをクレビスリンクから遠ざける方向に付勢してクレビスリンクから接続リンクを接続解除する。
【0014】
他の特徴として、接続リンクは、離間して(間を隔てて)配置された一対のローラを含み、クレビスリンクの遠位端は、連結状態において一対のローラの間に収容されるように構成される。クレビスリンクの遠位端は先細の(テーパした)舌状突起を含む。接続リンクはクレビスリンク側へ弾性的に付勢されて設けられる。
【0015】
より詳細な実施の形態では、ソレノイドが、枢動キャッチが第1の位置から第2の位置へ移行しないように枢動キャッチを選択的に連結状態に係止するように構成される。ソレノイドは、通電されると枢動キャッチの係止を解除して枢動キャッチを第1の位置から第2の位置へ移行させ、接続解除装置を連結解除状態へ移行させるように構成される。接続解除装置を連結状態へ戻すには、枢動キャッチに復帰力を加えて枢動キャッチを第1の位置に移行させる。続いて、ソレノイドが枢動キャッチを再係合させてその位置を固定するよう、ソレノイドへの通電が遮断される。復帰力は、典型的には手動での外力により加えられる。手動による復帰(例えば、リセット)力を要求することで、整備が必要であり、最初に接続解除が必要とされた問題に対処しなければならないことが整備士に知らされる。この復帰力は、枢動キャッチに接続するケーブルによって加えることもできる。ただし、代替の実施の形態では、枢動キャッチを第1の位置に戻すために、ソレノイド等による自動化された復帰を用いることができ、それは前述のソレノイドと同一のソレノイドであってもよい。
【0016】
更なる実施の形態では、オートパイロットロックアウトメカニズムが設けられている。オートパイロットロックアウトメカニズムは、ピッチ又はロールの内の選択された一方に関連付けられる。オートパイロットロックアウトメカニズムは、オートパイロットが作動しているときに、第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムを、ピッチ軸及びロール軸の内の選択された一方の軸に沿って操作するために打ち勝たなければならない抵抗を増大させるように構成される。
【0017】
特定の実施では、オートパイロットロックアウトメカニズムは、オートパイロット軸周りに枢動可能な第1のオートパイロットプレート及び第2のオートパイロットプレートと;第1のオートパイロットプレート及び第2のオートパイロットプレートの端をオートパイロット軸周りに互いに向かって角度方向に付勢するオートパイロット抵抗ばねと;オートパイロット軸周りに枢動可能なメインリンクであって、相互連接ロッドがメインリンクを介してコントロール・グリップに連結され、第1の方向に向けて角度方向に回転すると第1のオートパイロットプレートと作動可能に係合し、第1の方向と反対の第2の方向に向けて角度方向に回転すると第2のオートパイロットプレートと作動可能に係合するメインリンクと;オートパイロットが作動しているとき、メインリンクが第1の方向に回転すると第2のオートパイロットプレートを選択的に拘束し、メインリンクが第2の方向に回転すると第1のオートパイロットプレートを選択的に拘束する拘束機構とを含む。
【0018】
一の実施の形態において、メインリンクは、第1のオートパイロットプレートと第2のオートパイロットプレートとの間へ角度方向において間挿された係合タブを含む。係合タブは、メインリンクが第1の方向に回転すると第1のオートパイロットプレートと角度方向において係合し、メインリンクが第2の方向に回転すると第2のオートパイロットプレートと角度方向において係合するように構成される。一の実施の形態では、拘束機構は、少なくともオートパイロットが作動しているときに第1のオートパイロットプレートと第2のオートパイロットプレートとの間へ角度方向において間挿される当接部を有するロックアウトアームを含む。当接部は、第1のオートパイロットプレート及び第2のオートパイロットプレートが拘束されるときに第1のオートパイロットプレート及び第2のオートパイロットプレートと係合するように構成される。
【0019】
ロックアウトアームは、オートパイロットが作動しているときのロックアウト位置と、オートパイロットが作動していないときの解放位置との間を移行するように構成される。ロックアウト位置において、当接部は、メインリンクが第2の方向に回転すると第1のオートパイロットプレートと係合し、メインリンクが第1の方向に回転すると第2のオートパイロットプレートと係合するように構成される。解放位置においては、メインリンクがオートパイロット軸周りに回転しても、当接部は第1のオートパイロットプレート又は第2のオートパイロットプレートのいずれとも係合しないように構成される。
【0020】
本発明の他の態様では、システムは、第1のコントロール・カラムの第1のグリップと第2のコントロール・カラムの第2のグリップとの間に間挿されるピッチ接続解除装置を含む。ピッチ接続解除装置は、第1及び第2のコントロール・カラムの各々の第1及び第2のグリップのピッチ軸に沿って同調して移動するように第1及び第2のグリップを固定的に連結する連結状態と、ピッチ接続解除装置が第1及び第2のグリップを連結解除し、第1及び第2のグリップの一方のピッチ軸に沿った移動が第1及び第2のグリップの他方に伝えられない連結解除状態とを有する。システムは、第1のコントロール・カラムの第1のグリップと第2のコントロール・カラムの第2のグリップとの間に配置されたロール接続解除装置を更に含む。ロール接続解除装置は、第1及び第2のコントロール・カラムの各々の第1及び第2のグリップのロール軸に沿って同調して移動するように第1及び第2のグリップを固定的に連結する連結状態と、ロール接続解除装置が第1及び第2のグリップを連結解除し、第1及び第2のグリップの一方のロール軸に沿った移動が第1及び第2のグリップの他方に伝えられない連結解除状態とを有する。
【0021】
より特定の実施では、第1のコントロール・カラムはピッチ接続解除装置を含み、第2のコントロール・カラムはロール接続解除装置を含む。
【0022】
更に、より特定の実施では、第1のコントロール・カラム及び第2のコントロール・カラムはライン(列線)交換可能なユニットとして設けられる。
【0023】
本発明の他の実施の形態では、単一のコントロール・カラムのみを利用し、このコントロール・カラムはライン(列線)交換可能なユニットとして設けられる。従って、コントロール・カラムの機能性の全体が単一の自己完結ユニットを形成するように設けられる。従って、最低でも、フィール(感覚)・センタリング(例えば、復元力)メカニズムと位置センサ(例えば、操縦士の入力を判定するための位置センサ)とがコクピットから取り外し可能な単体ユニットとして形成される。
【0024】
より特定の実施の形態では、ピッチ軸及びロール軸周りに枢動可能な制御スティックと;制御スティックへ作動可能に連結されて制御スティックのピッチ軸及びロール軸周りの位置の変化を検出する複数のセンサと;中立位置からのピッチ軸周りの制御スティックの動きに対抗するピッチ復元力機構と;中立位置からのロール軸周りの制御スティックの動きに対抗するロール復元力機構とを備え;ライン(列線)交換可能なユニットとして設けられたコントロール・カラムが提供される。
【0025】
より特定の実施の形態では、LRU(Line−Replaceable−Unit:ライン(列線)交換可能なユニットの)コントロール・カラムは、ピッチ用のオートパイロットロックアウトメカニズムと、ロール用のオートパイロットロックアウトメカニズムとを備える。ピッチ用のオートパイロットロックアウトメカニズムは、オートパイロットが作動しているときに、中立位置からのピッチ軸周りの制御スティックの動きに抗する抵抗を増大させるように構成される。ロール用のオートパイロットロックアウトメカニズムは、オートパイロットが作動しているときに、中立位置からのロール軸周りの制御スティックの動きに抗する抵抗を増大させるように構成される。
【0026】
更なる実施の形態では、コントロール・カラムはLRUとして設けられ、ピッチ又はロールの内の選択された一方と関連付けられたオートパイロットロックアウトメカニズムを更に含む。オートパイロットロックアウトメカニズムは、オートパイロットが作動しているときに、コントロール・カラムをピッチ軸又はロール軸の内の選択された一方に沿って操作するために打ち勝たなければならない抵抗を増大させるように構成される。
【0027】
更なる実施の形態では、コントロール・カラムはLRUとして設けられ、ピッチ又はロールの内の選択された一方のために、制御スティックに連結された接続解除装置を更に含む。接続解除装置は、制御スティックに連結された入力部分と、制御入力信号を制御スティックから別体に設けられた他のコントロール・カラムに伝達する相互連接ロッドに作動可能に連結可能な出力部分とを有する。接続解除装置は、入力部分を出力部分へ固定的に連結する連結状態を有する。連結解除状態において、入力部分は出力部分へ固定的に連結されないために、コントロール・カラムのグリップの動きは出力部分に伝達されず、出力部分の動きは別体に設けられた他のコントロール・カラムのグリップに伝達されない。
【0028】
本発明の他の態様、目的及び利点は、添付図面を併せ見れば、以下の詳細な説明により更に明らかになるであろう。
【0029】
本明細書に組み入れられ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本発明の複数の態様を例示し、記述と共に、本発明の原理の説明に資する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、本発明の一の実施の形態による制御入力システムを示す斜視図である。
【0031】
図2図2は、図1に示す制御入力システムを部分的に示す図である。
【0032】
図3図3は、図1に示す制御入力システムのコントロール・カラムを部分的に示す図である。
【0033】
図4図4は、図3に示すコントロール・カラムの部分拡大図である。
図5図5は、同様に、図3に示すコントロール・カラムの部分拡大図である。
【0034】
図6図6は、連結状態及び連結解除状態の接続解除装置を部分的に示す図である。
図7図7は、同様に、連結状態及び連結解除状態の接続解除装置を部分的に示す図である。
【0035】
図8図8は、図1に示す制御入力システムの他のコントロール・カラムを部分的に示す図である。
図9図9は、同様に、図1に示す制御入力システムの他のコントロール・カラムを部分的に示す図である。
【0036】
図10図10は、不連続な力のプロフィールを提供する復元力機構を部分的に示す図である。
図11図11は、同様に、不連続な力のプロフィールを提供する復元力機構を部分的に示す図である。
【0037】
図12図12は、図10及び図11に示す復元力機構によってもたらされる力のプロフィールを示す単純化されたグラフの図である。
【0038】
図13図13は、自動操縦ロックアウト機構を単純化して部分的に示す図である。
図14図14は、同様に、自動操縦ロックアウト機構を単純化して部分的に示す図である。
図15図15は、同様に、自動操縦ロックアウト機構を単純化して部分的に示す図である。
図16図16は、同様に、自動操縦ロックアウト機構を単純化して部分的に示す図である。
図17図17は、同様に、自動操縦ロックアウト機構を単純化して部分的に示す図である。
【0039】
図18図18は、図6及び図7に示す接続解除装置の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明は、ある好ましい実施の形態と関連付けて説明されるが、それら実施の形態に限定する意図はない。反対に、意図するところは、全ての代替物、変形、及び均等物を、特許請求の範囲に定義されているように本発明の精神と範囲の内に含まれるものとして、カバーすることである。
【0041】
図1は、本発明の一の実施の形態による航空機制御入力システム100(以下、「制御システム100」という)を示す図である。操縦士及び副操縦士は、制御システム100を用いて航空機に制御信号を入力することができる。例えば、操縦士及び副操縦士は、制御システム100を用いて、特に航空機のピッチ及びロールを制御できる。図示の実施の形態は、両操縦士による制御システム100の操作を検出し、その操作を電気信号に変換する複数のセンサを制御システム100が含むという点から「フライ・バイ・ワイヤ方式の」ユニットであるとみなされる。電気信号は、航空機の操縦翼面の位置を調整することによって航空機のピッチ又はロールを実際に調整する航空機の装置に送信される。これが、制御システムを航空機の操縦翼面に直接連結する複数のケーブル及びプーリを含んでいた、従来の制御システムとは異なる点である。
【0042】
図示の実施の形態において、制御システム100は操縦士用のコントロール・カラム102と、副操縦士用のコントロール・カラム104とを含む。それにより、操縦士及び副操縦士はそれぞれ、航空機に制御信号を入力するための専用のコントロール・カラムを持つことになる。操縦士用のコントロール・カラム102と副操縦士用のコントロール・カラム104とは、コントロール・カラム102、104の一方に制御信号を入力すれば他方のコントロール・カラム104、102も操作されるように相互に接続されている。より詳細には、2つのコントロール・カラム102、104が相互接続されているので、操縦士が操縦士用のコントロール・カラム102を動かすと、副操縦士用のコントロール・カラム104も同じ量だけ移動する。
【0043】
この2つのコントロール・カラム102、104の相互接続は、ピッチ用の相互連接ロッド(ピッチ相互連接ロッド)106とロール用の相互連接ロッド(ロール相互連接ロッド)108との一対のプッシュ/プル・ロッドによってもたらされている。本明細書で用いる相互連接ロッドは、押す(プッシュ)機能と引く(プル)機能との両方を提供する剛体ロッドである。ピッチ相互連接ロッド106は、2つのコントロール・カラム102、104の間でピッチ入力操作を伝達する。ロール相互連接ロッド108は、2つのコントロール・カラム102、104の間でロール入力操作を伝達する。相互連接ロッド106、108は、引張荷重又は圧縮荷重によって力を伝達することができることから、プッシュ/プル・ロッドであるものとみなされる。これらの相互連接ロッド106、108は、リンケージ(連結状態)を容易に較正/調整できるように、タイロッドによって設けるものとしてもよい。
【0044】
剛体の相互連接ロッド106、108を使用することにより、ピッチ制御のために1つの連結体のみを設け、ロール制御のために1つの連結体のみを設けるだけ十分である。過去においては、フレキシブルケーブルを使用し、フレキシブルケーブルは常に引張負荷状態に維持する必要があったため、制御入力のそれぞれにつき2つのカップリングが必要であった。通常、ケーブルはプッシュ(押す)タイプの入力を伝達することはできない。
【0045】
各コントロール・カラム102、104は、航空機に制御入力を提供するために両操縦士が握って操作するグリップ114、116を有するスティック110、112を含む。典型的には、両操縦士はスティックをピッチ軸118に沿って前後に動かして航空機のピッチを調整すると共に、ロール軸120に沿って横方向に左右に動かして航空機のロールを調整する。2つのコントロール・カラム110、112は相互に接続されているので、どちらかのスティックをいずれか一方の軸118、120に沿って手動で操作すると、他方のコントロール・カラム102、104を操作する操縦士による入力がなされなくとも他方のスティックも対応する軸118、120に沿って同様に移動する。
【0046】
本発明の利点は、個々のコントロール・カラム102、104がライン(列線)交換可能なユニット(Line Replaceabe Unit)であるということである。従って、コントロール・カラム102、104の一方の整備又は修理が必要な場合、その一方のコントロール・カラム102又はコントロール・カラム104の全体を取り外すように設計されている。従って、こうした整備又は修理を行う間、整備又は修理が望まれる一方のコントロール・カラム102又はコントロール・カラム104は相互連接ロッド106、108(及びその他の電気的な配線ハーネス)から接続解除され、コクピットから取り出される。整備オペレータは、コントロール・カラムのハウジングの天板を貫通するボルト又はネジ等の、ユニットをコクピットに取り付けているボルト又はネジを何本か外すことが必要な場合もある。必要であれば、航空機のダウンタイムを極短時間にとどめるために、取り外してから直ちに交換用のコントロール・カラム102、104をコクピットに代わりに取り付けることもできる。更に、整備又は修理されるコントロール・カラムを取り外せば、コントロール・カラムはコクピットに設置した状態で修理するよりもメカニックショップ(整備部門)で容易に整備することができる。そのため、本発明の複数の実施の形態の一の態様では、コントロール・カラムは自己完結されたモジュラーユニットとして設けられる。
【0047】
容易な連結及び連結解除を可能とするために、相互連接ロッド106、108はカップリング122を含む。
【0048】
図3は、コントロール・カラム102の内部構成部品を示すためにハウジング126を除いてコントロール・カラム102を示す図である。スティック110の一部はロール制御用のプッシュ/プル・ロッド128を示すために切り取られて示される。
【0049】
操縦士が航空機のロールの調整を望む場合、操縦士はロール制御軸130周りにグリップ114を枢動させる。一方向への(矢印132で示す)動きによって航空機の一方向へのロールの量が調整され、反対方向への(矢印134で示す)動きによって反対方向へのロールの量が調整される。システムがフライ・バイ・ワイヤ方式のため、グリップ114の移動は所望されたロールの量と方向とを示すセンサ(不図示)によって検出される。センサは、典型的にはスティックの位置の変化を検出するように作動する位置検出センサである。
【0050】
ロール制御用のプッシュ/プル・ロッド128は、所望されたロールの量と方向に応じてスティック110内を上下に移動する。この動きも他方のスティック112及びグリップ116に作動可能に伝達され、他方のスティック112及びグリップ116に同様の(類似した)量の変位をもたらす。この動きは、ロール相互連接ロッド108を介して他方のコントロール・カラム104へ作動可能に伝達される(図1及び図2も参照のこと)。
【0051】
操縦士が航空機のピッチの調整を望む場合、操縦士はスティック110を(矢印140で示すように)引いて、又は(矢印138で示すように)押して、スティック110をピッチ制御軸136周りに枢動させる。同様に、コントロール・カラム102内に設けられたセンサ141はスティック位置の変化を検出して所望されたピッチの量及び方向を判定する。この動きも他方のスティック112に作動可能に伝達され、他方のスティック112に同様の(類似した)量の変位をもたらす。この動きは、ピッチ相互連接ロッド106を介して他方のコントロール・カラム104へ作動可能に伝達される。
【0052】
制御システム100は、コントロール・カラム102、104の一方が故障した場合に2つのコントロール・カラム102、104の連結を解除するための接続解除機構を含む。コントロール・カラム102、104の一方が故障し、ロックして操作不能になった場合、コントロール・カラム102、104はその間で連結されているため、他方のコントロール・カラム104、102もロックして機能しなくなる。
【0053】
図4を参照すると、コントロール・カラム102は、接続解除機構として、2つのコントロール・カラム102、104の間のロール制御を選択的に連結及び連結解除するロール接続解除装置144を含む。ロール接続解除装置144が2つのコントロール・カラム102、104を連結解除すると、一方のコントロール・カラム102、104は、他方のコントロール・カラム104、102から独立して作動可能となり、航空機のロールを制御することができる。
【0054】
図6及び図7はロール接続解除装置144を簡略化して示す図である。図6はロール接続解除装置144の連結状態を示す一方で、図7はロール接続解除装置144の連結解除状態を示す。
【0055】
連結状態では、操縦士が所望されたロールの量を入力すると、(矢印132、134で示す)入力は、ロール制御用のプッシュ/プル・ロッド128を介してロール接続解除装置144に伝達される。ロール接続解除装置144は枢支軸146周りに枢動し、ロール相互連接ロッド108を(矢印148、150で示したように)移動させる。同様に、他方のコントロール・カラム104が(副操縦士による)ロール入力信号を受けている場合であれば、その力はロール接続解除装置144を介してロール制御用のプッシュ/プル・ロッド128に伝えられ、(操縦士用の)グリップ114を操作する。
【0056】
連結解除状態では、(矢印132、134で示す)入力は、ロール制御用のプッシュ/プル・ロッド128からロール接続解除装置144を介してロール相互連接ロッド108に伝達されることはない。また、コントロール・カラム104を制御している副操縦士からの入力が(操縦士用の)グリップ114に伝達されることもない。
【0057】
ロール接続解除装置144は、枢支軸146周りに枢動可能に取り付けられた枢動リンク152を含む。枢動リンク152は、ロール制御用のプッシュ/プル・ロッド128に直接接続された入力部分を有し、連結状態及び連結解除状態の両方において、ロール制御用のプッシュ/プル・ロッド128の移動が枢動リンク152の枢支軸146周りの枢動する動きを生じるように構成されている。この動きは、枢動リンク152の出力部分に接続されているロール相互連接ロッド108に伝達される。
【0058】
接続リンク154とクレビスリンク156が、枢動可能に枢動リンク152に連結されており、互いに選択的に係合してロール接続解除装置144を連結状態から連結解除状態に、又はその逆に移行させることができる。
【0059】
クレビスリンク156は、枢支軸146周りを枢動自在として枢動リンク152へ枢動可能に連結されるが、他の拘束がない限り、クレビスリンク156と枢動リンク152とは、互いに対して枢支軸146周りに枢動可能である(即ち、連結解除状態にある)。
【0060】
接続リンク154は、解放軸158周りを枢動自在として枢動リンク152へ枢動可能に連結されるが、他の拘束がない限り、接続リンク154と枢動リンク152とは、互いに対して解放軸158周りに枢動可能である。
【0061】
図6に示すように、連結状態においては、接続リンク154とクレビスリンク156は結合部160で互いに作動可能に係合している。この係合によってクレビスリンク156が枢動リンク152に対してロックされ、ロール制御用のプッシュ/プル・ロッド128を介する枢動リンク152の枢支軸146周りの動きが全て枢動リンク152を介してクレビスリンク156に伝達されるように構成されている。クレビスリンク156はロール相互連接ロッド108に連結されている。従って、この動きはクレビスリンク156を介してロール相互連接ロッド108に伝達され、他方のコントロール・カラム104、詳細には(副操縦士用の)グリップ116を操作する。
【0062】
ソレノイド作動によるラッチ機構162が、接続リンク154をクレビスリンク156と係合した状態に保つ。
【0063】
ソレノイド作動されるラッチ機構162は、解放軸158周りに(矢印166で示すように)接続リンク154を偏倚させて(付勢して)クレビスリンク156と係合させる予荷重ばね(Preload spring)164を含む。より詳細には、予荷重ばね164の第1の端168が接続リンク154に作動可能に連結されている。第2の端170は、枢動キャッチ172に連結されている。連結状態では、枢動キャッチ172を所定位置に位置決めすることで予荷重ばね164が伸張された状態となり、接続リンク154を偏倚させて(付勢して)クレビスリンク156と係合させるように構成されている。
【0064】
枢動キャッチ172は係止軸174周りを枢動し、クレビスリンク156と接続リンク154との係合を選択的に維持又は解除する。
【0065】
ロータリソレノイド176は、枢動キャッチ172と連動して枢動キャッチ172の回転を防止するアーム178を含む。連結状態では、図6に示すように、アーム178は、枢動キャッチ172と係合して係止軸174周りの反時計回り方向(矢印180)の回転を防止する。この係合は、予荷重ばね164によって枢動キャッチ172に加えられるトルクに対抗して反対方向(矢印182)に作用する。
【0066】
接続解除ばね184は接続リンク154を偏倚させて(矢印186で示す)クレビスリンク156との係合を解除するように作用する。接続解除ばね184は、枢動リンク152に直接接続された第1の端188と、接続リンク154の接続フランジ192に直接接続された反対端190とを有する。そのため、接続解除ばね184と予荷重ばね164とは、解放軸158周りの反対方向に接続リンク154を偏倚させるように作用する。
【0067】
更に図7を参照して、連結解除作動について述べる。2つのコントロール・カラム102、104の間のロール制御を連結解除するには、ロータリソレノイドに通電し、ロータリソレノイド176を矢印192で示す反時計回り方向に回転させてアーム178を枢動キャッチ172から係合解除させる。この係合解除が枢動キャッチ172を枢動リンク152から「拘束解除」し、枢動キャッチ172を自由にして係止軸174周りに反時計回り方向(矢印180)に回転させる。枢動キャッチ172が解放されると、接続解除ばね184が接続リンク154を時計回り方向(矢印186)に回転させ、接続リンク154は、クレビスリンク156から係合を解除する(図7参照)。接続リンク154とクレビスリンク156が係合を解除すると、クレビスリンク156、ひいてはロール相互連接ロッド108が枢動リンク152とロール制御用のプッシュ/プル・ロッド128から独立して自由に移動できるようになる。
【0068】
一の実施の形態では、ロール接続解除装置144は手動で復帰(リロード)される。
【0069】
ロール接続解除装置144を復帰させるには、操縦士又は他のオペレータは手動で枢動キャッチ172に力を(矢印Fで示すように)加え、枢動キャッチ172を時計回り方向に(矢印182で示すように)回転させる。典型的には、この手動による外力Fは、枢動キャッチ172に接続するケーブルによって加えられる。ケーブルを引くか、又は力Fを他の方法で生じさせると、この外部負荷により接続解除リンク154が回転し、再びクレビスリンク156と係合する。この手動による外部負荷は、接続解除ばね184も復帰させる。枢動キャッチ172が連結状態に戻った後、ロータリソレノイド176への通電が遮断されて時計回り方向に回転し、アーム178が枢動キャッチ172と再び係合する。このアーム178と枢動キャッチ172の係合によって枢動キャッチ172が枢動リンク152に対して再び「拘束」され、接続リンク154とクレビスリンク156とが互いに係合状態に維持される。
【0070】
クレビスリンク156は、クレビスリンク156と接続リンク154との係合を可能とする、一対のローラ196の間に形成された空隙に収容される先細の(テーパした)舌状突起194(図7参照)を含む。図示の実施の形態では、先細の舌状突起194は、クレビスリンク156の遠位端として形成されている。更に、ロール相互連接ロッド108とクレビスリンク156との間の接続点は、軸方向に見て、枢支軸146と先細の舌状突起194との間に設けられている。
【0071】
先細の舌状突起194とローラ196とが係合すると、クレビスリンク156と接続リンク154との間の遊びがなくなる。これは、先細の舌状突起194の先細部分が一対のローラ196の間に形成された先細の溝に楔入される(楔状に打ち込まれる)ためである。
【0072】
更に、この構成では、両方のコントロール・カラム102、104が同一のロール位置にない限りクレビスリンク156と接続リンク154との再係合が防止される。典型的には、クレビスリンク156と接続リンク154とが再係合する前には、両方のコントロール・カラム102、104は必ずロール中立位置あるべきものとして構成されている。より詳細には、(再係合する前とは、)先細の舌状突起194が一対のローラ196の間に挿入可能となる前である。
【0073】
操縦士用のカラム102と副操縦士用のカラム104との間では、接続解除が必要なのは1カ所なので、操縦士用のカラム102又は副操縦士用のカラム104の内の一方のみがロール接続解除装置144を含む。ただし、スペースを節約するため、コントロール・カラム102、104のいずれか一方がロール接続解除装置144を含み、コントロール・カラム102、104の他方が典型的にはピッチ接続解除装置を含む。
【0074】
図8及び図9を参照すると、(副操縦士用の)コントロール・カラム104が外側ハウジングの一部を除いて示されている。図8及び図9は、ピッチ接続解除装置202を示す図である。ピッチ接続解除装置202は、前述の理由でコントロール・カラム104内に収容されていることを除けば、前述のロール接続解除装置144と実質的に同様に作動する。
【0075】
制御システム100はフライ・バイ・ワイヤ方式のシステムであるため、そのコントロール・カラム102、104は、航空機の操縦翼面とは機械的に連結されていない。従って、コントロール・カラム102、104は、典型的には、グリップ114、116の中立位置からの動きに対抗する復元力をコントロール・カラム102、104に作用させるメカニズムを含んでいる。これらの復元力は、典型的には、制御スティック110、112を中立位置又は中央位置に戻すセンタリング力でもある。典型的には、グリップを中立位置又は中央位置から多く操作しようとするほど、中立位置から移行させるために操縦士は強い復元力に打ち勝たねばならない。典型的には、各自由度につき1つの復元力メカニズム、即ちピッチ用に1つ及びロール用に1つの復元力メカニズムが設けられている。
【0076】
コントロール・カラム102、104は、航空機のピッチを制御し調整するために不連続な復元力プロフィールにさらされることも本発明の実施の形態の一の態様である。特に、好ましい実施の形態において、ロールの自由度は連続的な復元力プロフィールを有する。
【0077】
図10及び図11を参照すると、操縦士が航空機のピッチを調整しようとするときに、航空機の操縦翼面を模擬する反力を供給する復元力機構206が示されている。
【0078】
図10は、ピッチ中立位置の復元力機構206を示す。この位置では、操縦士はピッチにおける何らかの変化を要求していない。
【0079】
復元力機構206は、ばね負荷を受けるロッカアーム210に連動する力プロフィールカム208を含む。力プロフィールカム208は制御スティック110に作動可能に連結され、操縦士がピッチの変化を要求する、即ち制御スティック110のグリップ114をピッチ制御軸136周りに前後に(矢印138、140)動かすと、力プロフィールカム208はグラウンド(機械的地面/機体)212に対してピッチ制御軸136周りに回転するように構成されている。
【0080】
ロッカアーム210は一対のカムフォロワローラ214、216を担持している。一対のカムフォロワばね218、220がカムフォロワローラ214、216を力プロフィールカム208側に偏倚させている。
【0081】
より詳細には、カムフォロワばね220がカムフォロワローラ214、216を担持するロッカアーム210を力プロフィールカム208側に偏倚させている。ロッカアーム210は一端がヒンジ機構としてグラウンド(機械的地面/機体)212に取り付けられ、カムフォロワばね220によりカムフォロワローラ214、216を力プロフィールカム208側に偏倚して当接させている。
【0082】
中立位置(図10参照)において、第1のカムフォロワローラ214はカム面224に形成されたV形溝222内に受け入れられる。中立位置で、第1のカムフォロワローラ214は溝222の両側に係合している。更に、溝222とカムフォロワばね220によって付与されるばね力は、航空機のピッチを調整するためにコントロール・カラム102を動かす前であってもコントロール・カラム102に所定の大きさの力が必ず加えられているように構成されている。この初期力は、図12に示す力のプロフィールの概略図の点236、237に表われている。
【0083】
V形溝222を使用しているため、制御スティック110を中立位置又は中央位置に戻すように偏倚させようとするセンタリング力も発生する。この機構は、フィール(感覚)・センタリングメカニズムと呼ぶこともできる。
【0084】
要求される初期の力に打ち勝つ十分な大きさの力がコントロール・カラム102に加えられると、第1のカムフォロワローラ214はカム面224の第1の部分228に沿って移動する。所定の量だけ変位した後、第2のカムフォロワローラ216が同時にカム面224の第2の部分230と係合する。この第2の部分230は新たなレベルの力を付与し、ピッチ量の増加を要求するには、操縦士はこの力に打ち勝たねばならない。このコントロール・カラムを変位させるために必要な力の不連続な急上昇(ジャンプ)は、操縦士が高すぎるレート(率)で上昇しようとしている場合に航空機の失速を防ぐため、要求しているピッチの程度が大きいという触覚フィードバックを操縦士に与える。
【0085】
図示した力プロフィールカム208は、ピッチアップ(機首上げ)のためのピッチ制御入力に対してのみ不連続な力のプロフィールを有する。従って、操縦士がピッチダウン(機首下げ)のためのピッチ制御を要求する場合には、操縦士は抵抗の不連続な変化を体感することはない。
【0086】
図12を参照すると、復元力機構206のための力のプロフィールが示されている。縦軸は復元力機構によってスティックに加えられる復元力である。横軸は中立位置からのスティックの変位量である。力のプロフィールは、スティック110を初めに中立位置から変位させるには、まず最低の大きさの力236、237が必要であることを示している。操縦士が航空機の機首を下げてピッチの変化を要求している場合、中立位置からのスティック112の変位量に関わらずプロフィールは連続的なままである。しかし、操縦士が航空機の機首を上げてピッチの変化を入力し続けると、ある時点238でグリップに対する抵抗力が不連続的に急上昇することを力のプロフィールは示している。この時点238は、第1及び第2のカムフォロワローラ214、216がカム面224の部分228、230にそれぞれ接触したときである。第1のカムフォロワローラ214が第1の部分228と係合している状態から第2のカムフォロワローラ216も第2の部分230と係合している状態に機構が移行すると、力のプロフィールは再び連続的に上昇する。
【0087】
前述のように、図示の復元力機構206は、ピッチの自由度に関してコントロール・グリップ114に抵抗を付与する。なお、同様のユニットがロールの自由度についても設けられている。ただし、このユニットは、いずれの方向のロールに対しても連続的な力のプロフィールを付与するため、単一の表面部分(ピッチ復元力機構206の別々の部分228、230とは異なり)のみを有する。ロール用の復元力機構も同様にフィール(感覚)・センタリングを実現する。
【0088】
図13乃至図16は、本発明の実施の形態の更なる態様を示す。この態様は、航空機がオートパイロットに設定されているときに操縦士が手動でピッチ又はロールを調整しようとすると、操縦士がグリップに感じる抵抗の大きさを増大させるオートパイロットロックアウトメカニズムに関する。前述のピッチ接続解除装置及びロール接続解除装置と同様に、オートパイロットロックアウトメカニズムは、ピッチ用とロール用とが実質的に同じものである。そのため、1つのオートパイロットロックアウトメカニズム、即ち、ピッチ用のオートパイロットロックアウトメカニズム246についてのみ説明する。更には、各自由度(即ち、ピッチ又はロール)につき1つのオートパイロットロックアウトメカニズム246のみを設ければよい。
【0089】
図13は、オートパイロットが作動していない状態での、オートパイロットロックアウトメカニズム246を示す。図14は、オートパイロットが作動している状態での、オートパイロットロックアウトメカニズム246を示す。図15及び図16は、オートパイロットが作動しているときに、操縦士がピッチの変化を要求したときの、オートパイロットロックアウトメカニズム246の作動を示す。
【0090】
オートパイロットロックアウトメカニズム246は、制御スティック110から延びる入力プッシュ/プル・リンケージ249をピッチ相互連接ロッド106に作動可能に連結するメインリンク248を含む。メインリンク248は、ピッチオートパイロット軸250周りを枢動し、メインリンク248に加えられたピッチ制御入力がピッチ相互連接ロッド106に伝達されて更に他方の(副操縦士用の)コントロール・カラム104に伝達されるように構成されている。
【0091】
通常作動中は、オートパイロットロックアウトメカニズム246はメインリンク248の回転する動きに何ら影響を与えない(図13参照)。しかし、オートパイロットが作動しているときに、操縦士が航空機のピッチを手動で調整しようとした場合に(図14乃至図16参照)、オートパイロットロックアウトメカニズムはコントロール・カラム102、104の動きを禁止(拘束)する。図示の実施の形態では、ピッチオートパイロットロックアウトメカニズム246が、ピッチの変化が要求され、かつオートパイロットが作動しているときに両方のコントロール・カラム102、104の動きに抗する1以上のオートパイロット抵抗ばね252にメインリンク248を作動可能に連結している。
【0092】
オートパイロットロックアウトメカニズム246は、一対のオートパイロットプレート254、256を含む。オートパイロットプレート254、256は、一端がオートパイロット軸250周りを枢動し、反対端がオートパイロット抵抗ばね252によって互いに弾性的に連結されている。オートパイロット抵抗ばね252は、オートパイロットプレート254、256をオートパイロット軸250周りに互いに向かって角度方向に偏倚させる。
【0093】
メインリンク248は、オートパイロットプレート254、256の間に角度方向に配置された係合タブ258(又は複数の係合タブ)を含む。手動操作中(オートパイロットが作動していない図13に示す状態)は、オートパイロットプレート254、256の角度方向の内側面260、262はオートパイロット抵抗ばね252によって付与される角度方向の予荷重によって偏倚され、係合タブ258と角度方向に係合する。従って、メインリンク248がピッチオートパイロット軸250周りに角度方向に駆動されると、その動きがメインリンク248から一対のオートパイロットプレート254、256に伝達される。より詳細には、メインリンク248が時計回り方向(矢印264で示すように)に回転すると、係合タブ258は角度方向の内側面262と係合し、メインリンク248と共にオートパイロットプレート254、256も時計回り方向に回転する。メインリンク248が逆の反時計回り方向(矢印266で示すように)に回転すると、係合タブ258は角度方向の内側面260と係合し、メインリンク248と共にオートパイロットプレート254、256もオートパイロット軸250周りを反時計回り方向に回転する。
【0094】
オートパイロットロックアウトメカニズム246は、オートパイロットプレート254、256を選択的に拘束する拘束アーム270を含み、拘束された側のオートパイロットプレート254、256が静止したままオートパイロットプレート254、256の一方のみがメインリンク248と共にオートパイロット軸250周りを回転する。オートパイロットプレート254、256の一方が拘束され他方のオートパイロットプレート256、254が係合タブ258との係合によってメインリンク248と共に回転すると、2つのオートパイロットプレート254、256は角度方向で互いに離れる方向に偏倚し、オートパイロット抵抗ばね252を伸張させる。この伸張により、スティック位置を変化させるために両操縦士が打ち勝たなければならない追加の荷重が提供される。この荷重の増大は、オートパイロットが作動していることを示す。
【0095】
拘束アーム270は、オートパイロットプレート254、256の間で角度方向に位置決めされたロックアウトローラ272を含む。ロックアウトローラ272は、角度方向の内側面260、262に実際に係合する拘束アーム270の当接部を形成する部分である。
【0096】
オートパイロット軸250に対するロックアウトローラ272の半径方向の位置によって、ロックアウトのモードがロックアウト状態にあるかフリー状態にあるかが決まる。ソレノイド276が拘束アーム270を駆動してロックアウト状態(即ち、図14乃至図16に示すようにオートパイロットが作動している場合)からフリー状態(即ち、図13に示すようにオートパイロットが作動していない場合)に、又はその逆に移行させる。ロックアウト状態でローラ272は解放状態での位置に比べて半径方向の内側に位置する。
【0097】
角度方向の内側面260、262の間で角度方向に形成された間隙は、解放ゾーン278とロックアウトゾーン280とを含む(図14参照)。解放ゾーン278は、ロックアウトゾーン280よりも半径方向の外側に位置する。ロックアウトローラ272は、オートパイロットが作動している場合はロックアウトゾーン280に位置し、オートパイロットが作動していない場合は解放ゾーン278に位置する。
【0098】
ロックアウトローラ272が解放ゾーン278にあるときは、オートパイロットプレート254、256がロックアウトローラ272と係合しない、あるいはピッチの量が最大又は最大近くになるまでは少なくとも係合しないような大きさ及び構成を解放ゾーン278が有するように、ロックアウトローラ272及びオートパイロットプレート254、256は構成されている。
【0099】
ロックアウトローラ272がロックアウトゾーン280にあるときは、オートパイロットプレート254、256がロックアウトローラ272と係合して、各々のオートパイロットプレート254、256を拘束するような大きさ及び構成をロックアウトゾーン280が有するように、ロックアウトローラ272及びオートパイロットプレート254、256は構成されている。
【0100】
拘束アーム270の当接部分は、ローラ272を含む必要はなく、代替として単に突起を有するだけでもよい。
【0101】
図13を参照すると、ソレノイド276は、前述の2つの状態の一方から他方へ、又はその逆にオートパイロットロックアウトメカニズム246を移行させるために用いられる。ソレノイド276は、拘束アーム270の反対端のカムローラ281と連動するカム279を含む、又はカム279に連結されている。ソレノイド276は、拘束アーム270を半径方向の内側及び外側に作動可能に駆動し、ロックアウトローラ272を解放ゾーン278(即ち、オートパイロットが非アクティブな(作動しない)場合)からロックアウトゾーン280(即ち、オートパイロットがアクティブな(作動する)場合)に、又はその逆に選択的に移行させるように構成されている。
【0102】
コントロール・カラム102、104のロールの自由度についてもオートパイロットロックアウトを提供するため、同様のオートパイロットロックアウトメカニズムを2つのコントロール・カラム102、104の間に設けることもある。
【0103】
図1及び図2を主に参照すると、コントロール・カラム102、104は実質的に自己完結型のモジュールであり、ライン交換可能なユニット(LRU)となるように構成されている。換言すれば、スティック、付属のセンサ、オートパイロットロックアウトメカニズム等、及び接続解除装置等を含むコントロール・カラム102、コントロール・カラム104の各々を全体的に航空機のコクピットから容易に取り外すことができる単体ユニットに形成されている。典型的には、ピッチ相互連接ロッド106及びロール相互連接ロッド108並びに配線ハーネス等を接続解除するだけで、ユニットはコクピットから容易に取り外すことができる。
【0104】
本明細書に示す用法のように、コントロール・カラムの全ての機能部が単体ユニットとして取り外し可能であれば、コントロール・カラムはライン交換可能なユニット(LRU)である。例えば、システム100のコントロール・カラムを参照すると、各コントロール・カラム102、104の各々全ての機能部は、コントロール・カラム102、104をそれぞれ取り外せば航空機から取り外される。
【0105】
仮にコントロール・カラム102を取り外した場合、ピッチ又はロールの変化を検出するセンサ141の全て、コントロール・グリップに感触を供給する復元力機構(例えば、ピッチ用の復元力機構206及びロール用の復元力機構)の全て、ピッチの自由度用のオートパイロットロックアウト機構246、及びロールの自由度用の接続解除メカニズム144が全てコクピットから取り外される。コントロール・カラム102を取り外すために整備士がすべきことは、ロール相互連接ロッド108及びピッチ相互連接ロッド106を例えばカップリング122のところでコントロール・カラム102から接続解除すること、電気部品を連結している配線ハーネス等を接続解除すること、及びハウジング126の天板カバーを貫通しているネジ等の、コントロール・カラム102をコクピットに固定しているネジ等を外すことである。従って、センサの全て、接続解除装置、復元力装置、及びオートパイロットロックアウト装置は、航空機からコントロール・カラムを取り外しても完全なユニットのままである。
【0106】
本発明の更なる態様として、単一のコントロール・カラムシステムを提供することもできる。このようなシステムは、コントロール・カラム102、104の一方のみを備えている。コントロール・カラムが1つの場合、相互連接ロッド106、108も、2つのコントロール・カラムの間のピッチの自由度及びロールの自由度を連結解除するための接続解除装置も何ら必要ではない。ただし、こうしたユニットでも、2つの復元力機構(ピッチ用が1つとロール用が1つと)を有し、オートパイロットロックアウトを組み込むこともできる。しかし、コントロール・カラムが1つのみの場合、その単一のカラムがピッチ用の装置1つとロール用の装置1つの2つのオートパイロットロックアウト装置を有することになる。この追加のオートパイロットロックアウト装置は、前述のコントロール・カラムシステム100においてその個々のコントロール・カラム用の接続解除機構が位置していた場所を略占めることになる。
【0107】
コントロール・カラムがLRU(Line−Replaceable−Unit)である単一のコントロール・カラムシステムにおいては、コントロール・カラム及びその機能部の全ては、航空機から単一かつ自己完結型のユニットとして取り外し可能である。従って、センサの全てや復元力機構も単体ユニットとして取り外し可能である。更に、オートパイロットロックアウト等がユニット内に設けられている場合、オートパイロットロックアウトメカニズムも単体ユニットの一部としてコントロール・カラムと共に取り外し可能である。
【0108】
本明細書中で引用する公報、特許出願及び特許を含む全ての文献は、各文献を個々に、具体的に示し、引用して組み込むかのように、又、その全体を本明細書に記載するかのように、引用して組み込まれる。
【0109】
本発明の説明に関連して(特に以下の請求項に関連して)用いられる名詞及び同様な指示語の使用は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、単数及び複数の両方に及ぶものと解釈される。語句「備える」、「有する」、「含む」及び「包含する」は、特に断りのない限り、オープンエンドターム(即ち「〜を含むが限らない」という意味)として解釈される。本明細書中の数値範囲の具陳は、本明細書中で特に指摘しない限り、単にその範囲内に該当する各値を個々に言及するための略記法としての役割を果たすことだけを意図しており、各値は、本明細書中で個々に列挙されたかのように、明細書に組み込まれる。本明細書中で説明される全ての方法は、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、あらゆる適切な順番で行うことができる。本明細書中で使用するあらゆる例又は例示的な言い回し(例えば「など」)は、特に主張しない限り、単に本発明をよりよく説明することだけを意図し、本発明の範囲に対する制限を設けるものではない。明細書中のいかなる言い回しも、請求項に記載されていない要素を、本発明の実施に不可欠であるものとして示すものとは解釈されないものとする。
【0110】
本明細書中では、本発明を実施するため本発明者が知っている最良の形態を含め、本発明の好ましい実施の形態について説明している。当業者にとっては、上記説明を読めば、これらの好ましい実施の形態の変形が明らかとなろう。本発明者は、熟練者が適宜このような変形を適用することを期待しており、本明細書中で具体的に説明される以外の方法で本発明が実施されることを予定している。従って本発明は、準拠法で許されているように、本明細書に添付された請求項に記載の内容の修正及び均等物を全て含む。更に、本明細書中で特に指摘したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、全ての変形における上記要素のいずれの組み合わせも本発明に包含される。
本発明の第21の態様のコントロール・カラムは、 ピッチ軸及びロール軸周りに枢動可能な制御スティックと; 前記制御スティックへ作動可能に連結されて前記制御スティックの前記ピッチ軸及び前記ロール軸周りの位置の変化を検出する複数のセンサと; 中立位置からの前記ピッチ軸周りの前記制御スティックの動きに対抗するピッチ復元力機構と; 中立位置からの前記ロール軸周りの前記制御スティックの動きに対抗するロール復元力機構とを備え; ライン交換可能なユニットとして設けられたコントロール・カラムである。
第22の態様のコントロール・カラムは、第21の態様において、 ピッチ用のオートパイロットロックアウトメカニズムと、ロール用のオートパイロットロックアウトメカニズムとを更に備え; 前記ピッチ用のオートパイロットロックアウトメカニズムは、オートパイロットが作動しているときに、前記中立位置からの前記ピッチ軸周りの前記制御スティックの動きに抗する抵抗を増大させるように構成され; 前記ロール用のオートパイロットロックアウトメカニズムは、前記オートパイロットが作動しているときに、前記中立位置からの前記ロール軸周りの前記制御スティックの動きに抗する抵抗を増大させるように構成された; コントロール・カラムである。
第23の態様のコントロール・カラムは、第21の態様において、 ピッチ又はロールの内の選択された一方と関連付けられたオートパイロットロックアウトメカニズムを更に備え、前記オートパイロットロックアウトメカニズムは、オートパイロットが作動しているときに、前記コントロール・カラムを前記ピッチ軸又は前記ロール軸の内の前記選択された一方に沿って操作するために打ち勝たなければならない抵抗を増大させるように構成された、コントロール・カラムである。
第24の態様のコントロール・カラムは、第21の態様において、 ピッチ又はロールの内の選択された一方のために、前記制御スティックに連結された接続解除装置を更に備え、前記接続解除装置は、前記制御スティックに連結された入力部分と、制御入力信号を前記制御スティックから別体に設けられた他のコントロール・カラムに伝達する相互連接ロッドに作動可能に連結可能な出力部分とを有し、前記接続解除装置は、前記入力部分を前記出力部分へ固定的に連結する連結状態を有し、連結解除状態において、前記入力部分は前記出力部分へ固定的に連結されないために、前記コントロール・カラムのグリップの動きは前記出力部分に伝達されず、前記出力部分の動きは前記別体に設けられた他のコントロール・カラムのグリップに伝達されないように構成された、コントロール・カラムである。
【符号の説明】
【0111】
100 航空機制御入力システム(制御システム)
102 コントロール・カラム(操縦士用)
104 コントロール・カラム(副操縦士用)
106 ピッチ用の相互連接ロッド(ピッチ相互連接ロッド)
108 ロール用の相互連接ロッド(ロール相互連接ロッド)
110 スティック(操縦士用)
112 スティック(副操縦士用)
114 グリップ(操縦士用)
116 グリップ(副操縦士用)
118 ピッチ軸
120 ロール軸
122 カップリング(相互連接ロッド)
126 ハウジング
128 プッシュ/プル・ロッド(ロール制御用)
130 ロール制御軸
132 一方向への動き(ロール方向)
134 反対方向への動き(ロール方向)
136 ピッチ制御軸
138 押す方向への動き(ピッチ方向)
140 引く方向への動き(ピッチ方向)
141 センサ(ピッチ方向)
144 ロール接続解除装置
146 枢支軸(ロール接続解除装置)
148 移動方向(ロール相互連接ロッド)
150 移動方向(ロール相互連接ロッド)
152 枢動リンク(ロール接続解除装置)
154 接続リンク(ロール接続解除装置)
156 クレビスリンク(ロール接続解除装置)
158 解放軸(ロール接続解除装置)
160 結合部(接続リンク、クレビスリンク/ロール接続解除装置)
162 ラッチ機構(ソレノイド作動)(ロール接続解除装置)
164 予荷重ばね(ラッチ機構/ロール接続解除装置)
166 偏倚方向(予荷重ばね/ラッチ機構/ロール接続解除装置)
168 第1の端(予荷重ばね/ラッチ機構/ロール接続解除装置)
170 第2の端(予荷重ばね/ラッチ機構/ロール接続解除装置)
172 枢動キャッチ(ロール接続解除装置)
174 係止軸(枢動キャッチ/ロール接続解除装置)
176 ロータリソレノイド(ロール接続解除装置)
178 アーム(ロータリソレノイド/ロール接続解除装置)
180 反時計回り方向(係止軸/枢動キャッチ/ロール接続解除装置)
182 反対(時計回り)方向(係止軸/枢動キャッチ/ロール接続解除装置)
184 接続解除ばね(ロール接続解除装置)
186 偏倚方向(接続解除ばね/ロール接続解除装置)
188 第1の端(接続解除ばね/ロール接続解除装置)
190 反対端(接続解除ばね/ロール接続解除装置)
192 接続フランジ(接続リンク/ロール接続解除装置)
194 先細の舌状突起(クレビスリンク/ロール接続解除装置)
196 一対のローラ(接続リンク/ロール接続解除装置)
202 ピッチ接続解除装置
206 復元力機構(ピッチ)
208 力プロフィールカム(復元力機構/ピッチ)
210 ロッカアーム(復元力機構/ピッチ)
212 グラウンド(機械的地面/機体)
214 第1のカムフォロワローラ(復元力機構/ピッチ)
216 第2のカムフォロワローラ(復元力機構/ピッチ)
218 カムフォロワばね(復元力機構/ピッチ)
220 カムフォロワばね(復元力機構/ピッチ)
222 V字溝(カム面/力プロフィールカム/復元力機構/ピッチ)
224 カム面(力プロフィールカム/復元力機構/ピッチ)
228 第1の部分(カム面/力プロフィールカム/復元力機構/ピッチ)
230 第2の部分(カム面/力プロフィールカム/復元力機構/ピッチ)
236 初期力(力プロフィール/復元力機構/ピッチ)
237 初期力(力プロフィール/復元力機構/ピッチ)
238 不連続点(力プロフィール/復元力機構/ピッチ)
246 オートパイロットロックアウトメカニズム(ピッチ)
248 メインリンク(オートパイロットロックアウトメカニズム)
249 入力プッシュ・プル・リンケージ(ピッチ)
250 ピッチオートパイロット軸(オートパイロットロックアウトメカニズム)
252 オートパイロット抵抗ばね(オートパイロットロックアウトメカニズム)
254 オートパイロットプレート(オートパイロットロックアウトメカニズム)
256 オートパイロットプレート(オートパイロットロックアウトメカニズム)
258 係合タブ(メインリンク/オートパイロットロックアウトメカニズム)
260 角度方向の内側面(オートパイロットプレート)
262 角度方向の内側面(オートパイロットプレート)
264 時計回り方向(メインリンク回転方向)
266 反時計回り方向(メインリンク回転方向)
270 拘束アーム(オートパイロットロックアウトメカニズム)
272 ロックアウトローラ(拘束アーム/オートパイロットロックアウトメカニズム)
276 ソレノイド(オートパイロットロックアウトメカニズム)
278 開放ゾーン(オートパイロットロックアウトメカニズム)
279 カム(ソレノイド/オートパイロットロックアウトメカニズム)
280 ロックアウトゾーン(オートパイロットロックアウトメカニズム)
281 カムローラ(ソレノイド/オートパイロットロックアウトメカニズム)
F 外力(手動操作復帰力/ロール接続解除装置)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18