【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]上下の別方向に光を照射可能であり、上方照射用光源(20)と、下方照射用光源(30)と、これら各光源(20,30)を収容するケーシング(11)と、を有する照明装置(10)において、
前記ケーシング(11)の正面側に光出射面(12)を形成し、
該ケーシング(11)内に、
該ケーシング(11)の両側方向と直交する奥行方向に交差するように前記上方照射用光源(20)および前記下方照射用光源(30)それぞれの基板(21,31)を収容し、
前記上方照射用光源(20)を、その光軸が前記光出射面(12)に交差しない位置に収容すると共に、該上方照射用光源(20)からの直接光を反射し、該反射した間接光を前記光出射面(12)から少なくとも斜め上方に向けて出射させる反射面(40)を設け、
かつ、前記下方照射用光源(30)を、その光軸が前記光出射面(12)に交差し、該下方照射用光源(30)からの直接光を前記光出射面(12)から斜め下方に向けて出射させる位置に収納したことを特徴とする照明装置(10)。
【0009】
[2]前記上方照射用光源(20)と前記下方照射用光源(30)とを、それぞれ同一構造の光源から構成し、
前記反射面(40)は、前記上方照射用光源(20)からの直接光を反射した間接光の照射範囲を、前記下方照射用光源(30)からの直接光の照射範囲よりも拡大するものであることを特徴とする[1]に記載の照明装置(10)。
【0010】
[3]前記下方照射用光源(30)は、前記ケーシング(11)に対して着脱自在なハンドランプ(50)に含まれ、
前記ケーシング(11)は、前記ハンドランプ(50)を所定の位置に着脱自在に収納するための取付部(14)を有することを特徴とする[1]または[2]に記載の照明装置(10)。
【0011】
[4]前記ハンドランプ(50)は、前記ケーシング(11)側に対して電源コードを介して接続されていることを特徴とする[3]に記載の照明装置(10)。
【0012】
[5]前記ケーシング(11)は、両側方向に延びる長尺のユニット形状であり、
前記上方照射用光源(20)と、前記反射面(40)と、前記下方照射用光源(30)も、それぞれ前記ケーシング(11)の両側方向に沿って延びる形状であることを特徴とする[1],[2],[3]または[4]に記載の照明装置(10)。
【0013】
[6]前記上方照射用光源(20)と、前記下方照射用光源(30)は、それぞれ
前記基板(21,31)上に複数のLED(22,32)を配列させたものであることを特徴とする[1],[2],[3],[4]または[5]に記載の照明装置(10)。
【0014】
[7]前記ケーシング(11)を、絶縁性を備えた樹脂材料により成形したことを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5]または[6]に記載の照明装置(10)。
【0015】
[8]前記上方照射用光源(20)および前記下方照射用光源(30)を、それぞれ点灯させる制御部(61)を備え、
前記制御部(61)は、前記上方照射用光源(20)および前記下方照射用光源(30)の点灯消灯の他、点灯時の明るさを調整可能であることを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6]または[7]に記載の照明装置(10)。
【0016】
[9]前記照明装置(10)は、鉄道車輌基地の床下に設けられた点検ピット(A)における車輌点検作業時の作業面を照らすと共に安全性を確保するものであり、
前記ケーシング(11)は、前記点検ピット(A)内における開口断面の両側壁、あるいは両側壁の上方に沿って敷設された一対の軌条(B)に設置され、
前記上方照射用光源(20)は、前記点検ピット(A)内で点検作業を行う作業者の目線位置ないし前記一対の軌条(B)上にある車輌底面を間接的に照射し、
前記下方照射用光源(30)は、前記点検ピット(A)内の床面ないし作業者の足元を直接的に照射することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7]または[8]に記載の照明装置(10)。
【0017】
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[1]に記載の照明装置(10)によれば、ケーシング(11)の正面側の光出射面(12)より上下の別方向に光が出射される。すなわち、ケーシング(11)内において、上方照射用光源(20)からの直接光は光出射面(12)に交差することなく反射面(40)により反射され、この反射された間接光が光出射面(12)から少なくとも斜め上方に向けて出射される。また、ケーシング(11)内において、下方照射用光源(30)からの直接光は光出射面(12)を交差して、そのまま光出射面(12)より斜め下方に向けて出射される。
【0018】
このような配光制御により、上方は間接光で下方は直接光となる上下に非対称の2方向に光を照射可能となる。例えば、前記[9]に記載したように、鉄道車輌基地の点検ピット(A)用の照明装置(10)とした場合、点検ピット(A)内で点検作業を行う作業者の目線位置ないし車輌底面には間接光を照射し、点検ピット(A)内の床面ないし作業者の足元には直接光を照射するので、作業者への眩しさを低減し、車輌底面や足元を効率良く照射することができる。
【0019】
前記[2]に記載の照明装置(10)によれば、上方照射用光源(20)と下方照射用光源(30)とを、それぞれ同一構造の光源から構成する。これにより、部品が共用化されてコスト低減が可能となる。また、反射面(40)は、上方照射用光源(20)からの直接光を反射した間接光の照射範囲を、下方照射用光源(30)からの直接光の照射範囲よりも拡大する。これにより、上方照射に関してはいっそう眩しさを低減することができ、また広い範囲を照らすことができる。
【0020】
前記[3]に記載の照明装置(10)によれば、下方照射用光源(30)は、ケーシング(11)に対して着脱自在なハンドランプ(50)に含まれる。ケーシング(11)には、ハンドランプ(50)を所定の位置に着脱自在に収納するための取付部(14)がある。ハンドランプ(50)をケーシング(11)の取付部(14)に収納した状態では、ケーシング(11)内において、ハンドランプ(50)に含まれる下方照射用光源(30)は、前述したように直接光を光出射面(12)から斜め下方に向けて出射させる位置となる。ハンドランプ(50)は、ケーシング(11)から取り外して、自由に手に持ち使用することができる。
【0021】
前記[4]に記載の照明装置(10)によれば、前記ハンドランプ(50)は、ケーシング(11)側に対して電源コードを介して接続されている。これにより、ハンドランプ(50)は取り外した状態でもケーシング(11)と有線で繋がった状態であり、紛失したり他の場所に置き忘れるようなことを防止することができる。なお、電源コードは、引き出した分を自動で巻き取り可能な構成にすると良い。
【0022】
前記[5]に記載の照明装置(10)によれば、前記ケーシング(11)は、両側方向に延びる長尺のユニット形状であり、上方照射用光源(20)と、反射面(40)と、下方照射用光源(30)も、それぞれ前記ケーシング(11)の両側方向に沿って延びる形状とする。これにより、各々のユニットを例えば長手方向に連なるように配置することにより、長手方向に延びる広範囲な照明として活用するのに適する。
【0023】
前記[6]に記載の照明装置(10)によれば、上方照射用光源(20)と、下方照射用光源(30)は、それぞれ基板(21,31)上に複数のLED(22,32)を配列させて構成する。これにより、従来の蛍光灯に比べて小型化が可能であり、消費電力を抑えることができ、配光制御も容易となり、また長寿命でもあるから交換の頻度を減らすことができる。
【0024】
前記[7]に記載の照明装置(10)によれば、前記ケーシング(11)を、絶縁性を備えた樹脂材料により成形する。これにより、絶縁性が備わるだけでなく、防水性や材質の選択によっては耐衝撃性にも優れ、また自由な形状に成形することが可能となる。
【0025】
前記[8]に記載の照明装置(10)によれば、上方照射用光源(20)および下方照射用光源(30)を、それぞれ点灯させる制御部(61)を備え、この制御部(61)は、上方照射用光源(20)および下方照射用光源(30)の点灯消灯の他、点灯時の明るさを調整可能である。これにより、前述した構造面における配光制御に加えて、電気的にもより多様な配光制御が可能となる。