(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
平角導体をエッジワイズ曲げ加工する曲げ手段による曲げ加工と、前記平角導体を所定距離送りする送り手段による所定距離送りと、を繰り返すことでコイルを形成するエッジワイズコイル巻線方法において、
前記曲げ手段が前記平角導体を曲げる動作にあわせて、1軸の回転機構を有するガイドを回転させ、前記ガイドで、前記コイルの外側面であって前記曲げ手段が当接する側と対向する回転方向側を支持し、
前記ガイドは、前記ガイドの回転中心を挟んだ対角に第1ガイドと第2ガイドを有し、
前記コイルが有する角を、エッジワイズ曲げ加工される順に第1角、第2角、第3角、及び第4角とすると、
前記曲げ手段により、前記第1角をエッジワイズ曲げ加工する際と、前記第2角をエッジワイズ曲げ加工する際に、前記第1ガイドで前記コイルの前記外側面を支持し、
前記曲げ手段により、前記第3角をエッジワイズ曲げ加工する際と、前記第4角をエッジワイズ曲げ加工する際に、前記第2ガイドで前記コイルの前記外側面を支持すること、
を特徴とするエッジワイズコイル巻線方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される装置を用いてコイルを形成するには以下に説明する課題があると考えられる。
【0006】
コイルをエッジワイズ曲げ加工する際に、コイルの内径側を保持する構成を採ると、コイル毎にガイドの形状を変える必要があり、また、段取り替えを必要とする。また、コイルを長方形になるように巻回する為に、コイルの長辺とコイルの短辺を形成する際に異なる動きを必要とする為、結果的にガイドも複雑な動作を必要とする。具体的にはインボリュート曲線を描くように回転移動させ、かつ平角導体の送りにも追従する必要があるので、ガイドを動作させるために直行2軸と回転1軸をそれぞれ独立制御する必要がある。また、巻回速度を高めるためにタンデムドライブ化する必要性も考えられる。したがって、装置が高価となり段取り替え等の手間が発生する問題がある。
【0007】
そこで、本発明はこのような課題を解決するために、比較的安価でガイド交換の手間を減らす事のできるエッジワイズコイル巻線方法及び巻線装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の一態様によるエッジワイズコイル巻線方法は、以下のような特徴を有する。
【0009】
(1)平角導体をエッジワイズ曲げ加工する曲げ手段による曲げ加工と、前記平角導体を所定距離送りする送り手段による所定距離送りと、を繰り返すことでコイルを形成するエッジワイズコイル巻線方法において、前記曲げ手段が前記平角導体を曲げる動作にあわせて、回転機構を有するガイドを回転させ、前記ガイドで、前記コイルの外側面であって前記曲げ手段の回転方向側を支持すること、を特徴とする。
【0010】
上記(1)に記載の態様により、回転機構を有するガイドによって、コイルの外側面を支持する。その結果、曲げ手段によって巻回される際に作用する慣性によって生じるコイルの変形を押さえることが可能となる。これは、ガイドによって曲げ手段の回転方向側のコイル側面を支持することで、コイルの回転方向側への倒れを防ぐことができ、エッジワイズ曲げ加工されたコイルの塑性変形を防止することが可能となるためである。このガイドは、回転機構のみでコイルの支持を実現しており、この結果、制御するべき駆動機構を削減し、結果的に巻線装置のコストを下げることが可能となる。
【0011】
また、コイルの外側面を支持する方法を採っていることで、製造するコイルの形状が変わったとしても同じ装置での対応が可能である。つまり、特許文献1の場合に示すような段取り替えが不要となる。これらの効果が得られることで、結果的にコイルのコストダウンを実現できる製造方法の提供が可能であると言える。
【0012】
(2)(1)に記載のエッジワイズコイル巻線方法において、前記ガイドは、前記ガイドの回転中心を挟んだ対角に第1ガイドと第2ガイドを有し、前記コイルが有する角を、エッジワイズ曲げ加工される順に第1角、第2角、第3角、及び第4角とすると、前記曲げ手段により、前記第1角をエッジワイズ曲げ加工する際と、前記第2角をエッジワイズ曲げ加工する際に、前記第1ガイドで前記コイルの前記外側面を支持し、前記曲げ手段により、前記第3角をエッジワイズ曲げ加工する際と、前記第4角をエッジワイズ曲げ加工する際に、前記第2ガイドで前記コイルの前記外側面を支持すること、を特徴とする。
【0013】
上述の(2)に記載の態様では、ガイドを第1ガイド及び第2ガイドの2つを用意することで、コイルの1ターン分、即ち4つの曲げ部を形成する際に第1ガイドと第2ガイドを順に使って連続的にガイドすることが可能である。これは、例えば第1ガイドが、第1角をエッジワイズ曲げ加工する際には90度位置を移動し、第2角をエッジワイズ曲げ加工する際には更に90度移動する。ところが、曲げ手段は常に同じ方向に90度曲げる働きを繰り返すので、2度のエッジワイズ曲げで第1ガイドが移動してしまうと、次の第3角をエッジワイズ曲げ加工する際には第1ガイドを、約180度移動させる必要があり、結果的にリードタイムを必要とする。
【0014】
しかし、第1ガイドが回転中心の対角に第2ガイドを備えるので、第2ガイドは第1ガイドが180度移動した段階で、移動する前の第1ガイドと同じ位置に居ることになり、その結果、ガイドを回転移動させることなく続けてコイルの外側面をガイドすることが可能となる。したがって、第1ガイドと第2ガイドを備え、第1ガイドに対して第2ガイドは回転中心を中心として点対称となる位置に配置されることで、リードタイムに貢献することが可能となる。
【0015】
(3)(2)に記載のエッジワイズコイル巻線方法において、前記ガイドは、前記曲げ手段の回転中心とずれた位置に前記ガイドの回転中心を有し、前記ガイドの回転中心を挟んだ対角に第3ガイドと第4ガイドを備え、前記コイルは、長方形に巻回され、前記送り手段は前記所定距離送りで、前記長方形の長辺の部分を形成する長辺送りと、前記長方形の短辺部分を形成する短辺送りとを行い、前記第3ガイド又は前記第4ガイドで、前記送り手段で前記平角導体を前記短辺送りする前に、前記コイルの外側面を接触させ、前記送り手段で前記平角導体を短辺送りする動作にあわせて、前記第3ガイド又は前記第4ガイドを回転させることで、前記送り手段の進行方向側の前記コイルの外側面を支持すること、を特徴とする。
【0016】
上述の(3)に記載の態様では、第3ガイドと第4ガイドは、短辺送りをする際にコイルの外側面を支えているので、送り手段によって平角導体を所定距離送りする際にも、短辺送りに関しては変形を抑えることができる。また、曲げ手段の回転中心とガイドの回転中心をずらすことで、ガイドとコイルとの干渉を防いでいる。なお、長辺送りの際には短辺送りに対してコイル30が変形しにくいため、短辺送りの際に支持できればコイルの変形は抑えられると考えられる。
【0017】
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載のエッジワイズコイル巻線方法において、前記ガイドには、前記コイルを支持する支持プレートが備えられ、前記支持プレートは、前記コイルの巻回中心に対して直交する面に面して配置されること、を特徴とする。
【0018】
上述の(4)に記載の態様では、支持プレートを、コイルの巻回中心に対して直交する面、すなわち、平角導体を巻回してコイルを積み増していく際の上面に面して配置される。そしてコイルが倒れそうになった場合に、支持プレートによってコイルの上面を支持する。この結果、平角導体を曲げ手段でエッジワイズ曲げ加工する際や、短辺送り及び長辺送りする際にも、コイルの変形を抑えることが可能となる。
【0019】
また、前記目的を達成するために、本発明の一態様による巻線装置は、以下のような特徴を有する。
【0020】
(5)平角導体をエッジワイズ曲げする曲げ手段と、前記平角導体を所定距離送る送り手段を備えて、コイルを形成する巻線装置において、前記曲げ手段で曲げられた前記平角導体にて形成される前記コイルの外側面に接することで前記コイルを支持するガイドを有し、前記ガイドは、前記曲げ手段の動作にあわせて回転駆動すること、を特徴とする。
【0021】
上記(5)に記載の態様では、コイルの外側面を支持するガイドには回転機構が備えられており、複雑な動きをするコイルを、ガイドを回転させることで支持することが可能となっている。ガイドは、曲げ手段によって巻回される際に作用する慣性によって生じるコイルの変形を押さえることが可能となる。コイルは曲げ手段の働きによって平角導体がエッジワイズ曲げ加工される際に、平角導体の先にくっついて振り回される。このコイルの外側面をガイドで支持することで、コイルの上部が慣性によって振れることを抑えることができ、結果的にコイルの変形を抑えることが可能となる。
【0022】
このガイドは回転機構で動作し、コイルに追従させることが可能なので、巻線装置のコストを下げることが可能となる。また、コイルの外側面をガイドによって支持する構成であり、ガイドの位置は回転機構を制御することによって決定されるので、異なる形状のコイルを形成する場合でも段取り替えを必要としない。このことも、巻線装置のコストダウンに貢献する。
【0023】
(6)(5)に記載の巻線装置において、前記ガイドは、前記ガイドの回転中心を挟んだ対角に第1ガイドと第2ガイドを有し、前記コイルが有する角を、エッジワイズ曲げ加工される順に第1角、第2角、第3角、及び第4角とすると、前記第1ガイドは、前記曲げ手段が前記平角導体をエッジワイズ曲げ加工して前記第1角及び前記第2角を形成する際に、前記コイルの前記外側面を支持し、前記第2ガイドは、前記曲げ手段が前記平角導体をエッジワイズ曲げ加工して前記第3角及び前記第4角を形成する際に、前記コイルの前記外側面を支持すること、を特徴とする。
【0024】
上記(6)に記載の態様では、ガイドを第1ガイド及び第2ガイドの2つを用意することで、コイルの1ターン分、即ち4つの曲げ部を形成する際に第1ガイドと第2ガイドを順に使って連続的にガイドすることが可能である。これは、例えば第1ガイドが、第1角をエッジワイズ曲げ加工する際には90度位置を移動し、第2角をエッジワイズ曲げ加工する際には更に90度移動する。そして、第1ガイドが回転中心の対角に第2ガイドを備えるので、第2ガイドは第1ガイドが180度移動した段階で、移動する前の第1ガイドと同じ位置に居ることになり、ガイドを回転移動させることなく続けてコイルの外側面をガイドすることが可能となる。したがって、第1ガイドと第2ガイドを備え、第1ガイドに対して第2ガイドは回転中心を中心として点対称となる位置に配置されることで、リードタイムに貢献することが可能となる。
【0025】
(7)(6)に記載の巻線装置において、前記ガイドは、前記曲げ手段の回転中心とずれた位置に前記ガイドの回転中心を有し、前記ガイドの回転中心を挟んだ対角に第3ガイドと第4ガイドを備え、前記送り手段で行う前記所定距離送りで、長方形に巻回される前記コイルの、短辺部分を形成する短辺送りの際に、前記第3ガイド又は前記第4ガイドで前記送り手段の進行方向側の前記コイルの外側面を支持すること、を特徴とする。
【0026】
上記(7)に記載の態様では、第3ガイドと第4ガイドは、短辺送りをする際にコイルの外側面を支えているので、送り手段によって送る際にもコイルのガイドが可能となり、平角導体を短辺送りする際にも、コイルの変形を抑えることができる。
【0027】
(8)(5)乃至(7)のいずれか1つに記載の巻線装置において、前記ガイドには、前記コイルを支持する支持プレートが備えられ、前記支持プレートは、前記コイルの巻回中心に対して直交する面に面して配置され、前記支持プレートは、前記コイルの前記平角導体を積層する方向に移動する移動機構を備えていること、を特徴とする。
【0028】
上述の(8)に記載の態様では、支持プレートによって、コイルの巻回中心に対して直交する面、すなわち、平角導体を巻回してコイルを積み増していく際の上面を支持プレートによって押さえる形となる。また、コイルの巻回にあわせて移動機構により支持プレートを上昇させることで、この支持プレートの位置を適切に保つことができる。この結果、平角導体を曲げ手段でエッジワイズ曲げ加工する際や、短辺送り及び長辺送りする際にも、コイルの変形を抑えることが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
まず、本発明の第1の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0031】
図1に、ステータ10の部分斜視図を示す。
図2に、コイル30の正面図を示す。ステータ10は、固定子コア20が有するティース21にコイル30が挿入されることで形成されている。また、固定子コア20とコイル30とを隔て、絶縁する目的でインシュレータ40が用意される。
【0032】
コイル30は、
図1に示される様に平角導体Dを用いてエッジワイズ曲げ加工されて略長方形に巻回されている。コイル30は、
図2に示される様に、長辺側31と短辺側32を有する長方形となるように、エッジワイズ曲げ加工により巻回されている。そして、リード側LSには、第1リード端子DA及び第2リード端子DBが配置され、リード側LSの短辺側32は、コイル30の最内周に位置する第1列30aとその外周に位置する第2列30bに加えて、第3列30cが配置される。一方、反リード側ALSの短辺側32及び長辺側31の両側は、第1列30a及び第2列30bの2層構成となっている。
【0033】
図3に、ステータ10の部分断面図を示す。ステータ10の部分断面に示すように、コイル30は固定子コア20の有するティース21に2重に巻回され、スロット22にはステータ10の径方向に10本の平角導体Dが積層されている。便宜上、最外周に配置される平角導体Dを第1層301とし、その内周に位置する平角導体Dを第2層302とし、順次、第3層303、第4層304、第5層305、第6層306、第7層307及び第8層308と呼ぶことにする。このようにコイル30は8層2列に巻回され、形成される。なお、前述したようにリード側LSのみ3列となるように構成されている。
【0034】
固定子コア20は、同一の形状をした電磁鋼板を複数枚積層してなる。そして固定子コア20には、ステータ10の内周側に突出するようにティース21が設けられ、ティース21の両脇にはスロット22が配置される。インシュレータ40は、ティース21を覆う筒状部とスロット22とコイル30を隔てる板状部とを含み、素材に絶縁性の高い樹脂を用いて形成されている。インシュレータ40によってコイル30と固定子コア20との絶縁を確保している。
【0035】
積層形成された固定子コア20のティース21には、インシュレータ40が備えられ、平角導体Dがエッジワイズ曲げ加工されて形成されたコイル30が配置されることで、ステータ10が形成される。なお、説明に用いている固定子コア20について、分割型か一体型かは特に言及していないが、本発明の適用は分割型であっても一体型であっても可能である。
【0036】
次に、コイル30を形成する為の巻線装置100の概要を説明する。
図4に、巻線装置100の概略を正面図に示す。
図5に、ガイド装置110の概略を側面図に示す。巻線装置100は、送り機構部120と保持機構部130と巻出機構部140と巻回機構部150とを備えている。巻出機構部140に備えられたボビン141には平角導体Dがフラットワイズ方向に巻回されている。送り機構部120に備えられる送りクランプ121は送りクランプ121をボールネジ123及びモータ122によって移動させ、送りクランプ121で平角導体Dをクランプして所定距離送ることで、ボビン141より平角導体Dを引き出すことが可能である。引き出された平角導体Dは癖取りローラ132で直進するように矯正される。
【0037】
保持機構部130は保持クランプ131によって平角導体Dをクランプする機構であり、送りクランプ121のアンクランプ時に平角導体Dが移動しないように保持する機能を有している。巻回機構部150は、平角導体Dをエッジワイズ曲げ加工する機能を有しており、センターポスト151が平角導体Dの内周側をクランプした状態で、曲げ治具152がセンターポスト151を中心に回転をして、平角導体Dをエッジワイズ曲げ加工する。なお、
図4ではガイド装置110の外観を省略している。
【0038】
ガイド装置110は
図5にその側面図が示されており、
図5は
図4のコイル30側の側面から見た状態を示している。ガイド装置110はコイル30の倒れを阻止するためのガイドバー111と支持プレート112を回転させるモータ115を備えており、モータ115とガイドバー111及び支持プレート112はベースプレート113で連結されている。ガイドバー111は、
図6に示すように第1ガイド111a乃至第4ガイド111dの4つが、ベースプレート113の回転中心Cp2に対して均等な位置に配置されている。したがって、回転中心Cp2を中心とする円上に第1ガイド111a乃至第4ガイド111dが配置されることになる。ガイドバー111は円筒状のガイドであり、コイル30の外側面に接して回転可能にベースプレート113に支持されている。
【0039】
L型ブラケット117に取り付けられた昇降モータ114は、ブラケット118に固定されるモータ115を昇降させる為に設けられている。ブラケット118は、2対用意されるスライドガイド116でL型ブラケット117と連結されており、昇降モータ114を挟んで、スライドガイド116は2カ所に設けられている。昇降モータ114及びモータ115は図示しない制御装置に接続されたサーボモータで任意の位置で停止可能に制御されている。
【0040】
したがって、ガイドバー111及び支持プレート112は、昇降モータ114及びモータ115を用いて回転及び昇降が可能な構成となっている。巻回機構部150の有する曲げ治具152の動きに合わせてガイドバー111が回動してコイル30の外側面を支持することとしている。また、支持プレート112は、コイル30を形成する際に、コイル30の上面に接する程度に配置されて、コイル30の上面を支持する。コイル30を巻回、積層するにあたって、コイル30に対して適切な高さとなるように昇降モータ114によって支持プレート112が移動される。
【0041】
次に、巻線装置100を用いてコイル30を巻回する巻回工程について、図を用いて説明する。
【0042】
図6に、コイル巻回時のガイドバー111の状態を表す模式平面図を示す。
図7に、第1角30Aを曲げた様子を模式平面図に示す。
図8に、第3ガイド111cを移動させた様子を模式平面図に示す。
図9に、平角導体Dを短辺送りした様子を模式平面図に示す。
図10に、第1ガイド111aを移動させた様子を模式平面図に示す。
図11に、第2角30Bを曲げた様子を模式平面図に示す。
図12に、平角導体Dを長辺送りした様子を模式平面図に示す。
図13に、第3角30Cを曲げた様子を模式平面図に示す。
図14に、第4ガイド111dを移動させた様子を模式平面図に示す。
図15に、平角導体Dを短辺送りした様子を模式平面図に示す。
図16に、第2ガイド111bを移動させた様子を模式平面図に示す。
図17に、第4角30Dを曲げた様子を模式平面図に示す。
図18に、平角導体Dを長辺送りした様子を模式平面図に示す。
【0043】
ガイド装置110に備えられたベースプレート113にガイドバー111は4つ備えられ、説明のためにそれぞれ第1ガイド111a、第2ガイド111b、第3ガイド111c、及び第4ガイド111dと称することとする。このガイドバー111の途中には、支持プレート112が備えられており、
図6乃至
図18では、二点鎖線で示している。
図6では、平角導体Dが既にエッジワイズ曲げ加工され巻回されて形成されたコイル30が平角導体Dの先端に設けられている。そして、コイル30の外側面に第1ガイド111aの外周面が接するように配置されている。
【0044】
この
図6の状態から、
図7に示すように回転中心Cp1を中心に曲げ治具152を回転させて、平角導体Dの側面を押圧することでエッジワイズ曲げ加工し、第1角30Aを形成する。回転中心Cp1はセンターポスト151の中心と一致している。この際には、平角導体Dはセンターポスト151によって厚み方向にクランプされ保持されている。また、ベースプレート113を回転させて第1ガイド111aをコイル30の外側面に接するように移動させていくことで、エッジワイズ曲げ加工する際に第1ガイド111aでコイル30の外側面を支持し続ける。ベースプレート113の回転中心Cp2は回転中心Cp1とはずれた位置に設定されている。
【0045】
次に、
図8に示すように、ベースプレート113を回転させて、第3ガイド111cの位置を移動している。これにより第3ガイド111cがコイル30の側面に接する位置に移動する。次に、
図9に示すように、コイル30の短辺送りを行う。送り機構部120の送りクランプ121で平角導体Dをクランプした状態で、短辺側32を形成するに必要な距離を送る。この際には、支持プレート112を反時計回りに回転させることで、コイル30の動きに追従させて第3ガイド111cの位置を移動させる。次に、
図10に示すように第1ガイド111aがコイル30の外側面に接するようにベースプレート113を回転させ移動させる。
【0046】
次に、
図11に示すように曲げ治具152を回転させて、平角導体Dの側面を押圧することでエッジワイズ曲げ加工し、第2角30Bを形成する。この際には、平角導体Dはセンターポスト151によって厚み方向にクランプされ保持されている。また、ベースプレート113を回転させて第1ガイド111aをコイル30の外側面に接するように移動させていくことで、エッジワイズ曲げ加工する際に第1ガイド111aでコイル30の外側面を支持し続ける。次に、
図12に示すように、コイル30の長辺送りを行う。送り機構部120によって長辺側31を形成するに必要な距離を送る。平角導体Dを送り終わった時点では、コイル30の側面に第2ガイド111bが接する状態となる。
【0047】
次に、
図13に示すように曲げ治具152を回転させて、平角導体Dの側面を押圧することでエッジワイズ曲げ加工し、第3角30Cを形成する。この際には、平角導体Dはセンターポスト151によって厚み方向にクランプされて保持されている。また、ベースプレート113を回転させて第2ガイド111bをコイル30の外側面に接するように移動させていくことで、エッジワイズ曲げ加工する際に第2ガイド111bでコイル30の外側面を支持し続ける。
図14に示すように、ベースプレート113を回転させて、第4ガイド111dの位置を移動している。これにより第4ガイド111dがコイル30の外側面を支持する位置に移動する。
【0048】
次に、
図15に示すように、コイル30の短辺送りを行う。送り機構部120の送りクランプ121で平角導体Dをクランプした状態で、短辺側32を形成するに必要な距離を送る。この際には、支持プレート112を反時計回りに回転させることで、コイル30の動きに追従させて第4ガイド111dの位置を移動させる。次に、
図16では、支持プレート112を回転させてコイル30の外側面に第2ガイド111bを接する位置に移動させる。
【0049】
次に、
図17に示すように曲げ治具152を回転させて、平角導体Dの側面を押圧することでエッジワイズ曲げ加工し、第4角30Dを形成する。この際には、平角導体Dはセンターポスト151によってクランプされ保持されている。また、ベースプレート113を回転させて第2ガイド111bをコイル30の外側面に接するように移動させていくことで、エッジワイズ曲げ加工する際に第2ガイド111bでコイル30の外側面を支持し続ける。
図18に示すように、コイル30の長辺送りを行う。送り機構部120によって長辺側31を形成するに必要な距離を送る。この状態は即ち
図6と同じ状態であるので、以降、
図7からの手順を繰り返すことで、コイル30は巻回形成されることになる。なお、
図6乃至
図18では第2列30bを巻回する手順を説明したが、その内側に配置される第1列30aを捲回する場合でも同様の手順で行われる。
【0050】
なお、コイル30の外側面をガイドバー111で支持する場合には、コイル30の巻回が進んだ状況で行う事が望ましい。また、ガイドバー111に取り付けられている支持プレート112によっても、コイル30の支持が可能である。
図19乃至
図21に、コイル30巻回時の側面図を示す。
図19ではコイル30を第5層305まで巻回している。
図20ではコイル30を第7層307まで巻回している。
図21では、コイル30を第10層まで巻回している。コイル30の巻回の際に、第1層301から第3層303まで位の間は、ガイドバー111でのサポートはされていない。第4層304及び第5層305辺りより、
図19に示すようにコイル30の外側面にガイドバー111が接するよう配置され、コイル30の傾きなどを防ぐ。なお、この際には支持プレート112でのサポートはされていない。
【0051】
更にコイル30を巻進み、第7層307又は第8層308辺りより、
図20に示すように、コイル30の外側面にガイドバー111が接するように配置させ、かつ、コイル30の上端面に接するか、若干のクリアランスを設けた状態で支持プレート112を保持する事で、コイル30の傾きを抑制する。また、
図21のように更に巻進む場合は、ベースプレート113を上昇させることで、支持プレート112の位置をコイル30が巻回され、積層されるにあわせて移動させる。これは、
図5に示すように、ベースプレート113が保持されるブラケット118を上昇される昇降モータ114を設けてあることで、実現が可能である。また、コイル30を取り出す際に、ガイドバー111を退避させる場合にも、昇降モータ114でガイドバー111及び支持プレート112を上昇させれば、コイル30を取り出し易くなる。
【0052】
次に、
図22に、巻線装置100及びガイド装置110の動作チャートを示す。1行目の「曲げ」は、平角導体Dをエッジワイズ曲げ加工する際の曲げ治具152の動きを示す。「曲げ端」が90度曲げた
図7に示す状態で、「戻し端」が初期位置で
図6に示される位置の状態である。2行目の「送り」は、送り機構部120の送り動作を示す。「前進」で送り機構部120が所定距離まで送られた状態を、「後退」で初期位置に居ることを示す。3行目の「曲げクランプ」はセンターポスト151による平角導体Dのクランプ状態を示し、「クランプ」状態で平角導体Dの厚み方向にセンターポスト151でクランプをし、「アンクランプ」で平角導体Dを送ることができる状態にあることを示す。
【0053】
4行目の「押さえクランプ」は、保持クランプ131の動作を示し、「クランプ」で平角導体Dの厚み方向に保持クランプ131でクランプをし、「アンクランプ」で平角導体Dを送ることができる状態にあることを示す。5行目の「送りクランプ」は、送りクランプ121のクランプ状態を示し、「クランプ」で平角導体Dの厚み方向に送りクランプ121でクランプをし、送り機構部120で平角導体Dの送りができる状態であることを示し、「アンクランプ」で平角導体Dを送りクランプ121でクランプしない状態であることを示す。「送り」とセットになって、送りクランプ121が平角導体Dを掴み直し、平角導体Dを送ることを繰り返す。
【0054】
6行目の「振れ止め回転」は、ガイドバー111の回転の状態を示し、「正転」でベースプレート113が時計回りを、「逆転」でベースプレート113が反時計回りをする。7行目の「振れ止め上下」は、昇降モータ114でのベースプレート113の上昇を示し、「上端」と「下端」は昇降モータ114の上端と、下端を示している。一番上の列には対応する図面番号が振られている。なお、
図22の動作チャート図は1層分の半分、即ち第1角30Aから第4角30Dまでを巻回する様子を示しており、
図6乃至
図18に対応する。これを繰り返すことで、コイル30が形成される。
【0055】
第1実施形態の巻線装置100は上記構成であるので、以下に説明する作用及び効果を奏する。
【0056】
まず、効果として巻線装置のコストを下げることができる点が挙げられる。第1実施形態の巻線方法は、曲げ治具152が平角導体Dを曲げる動作にあわせて、モータ115を有するガイドバー111を回転させ、ガイドバー111で、コイル30の外側面であって曲げ治具152の回転方向側を支持するものである。
【0057】
コイル30の支持は、ガイド装置110のベースプレート113をモータ115で回転させることで実現している。従来技術であれば、例えば、テーパを設けた治具でコイル30の内壁を支持する方法を採用しているので、コイル30の巻回によっては複雑な動きが要求されることになる。これは、特許文献1にも詳しく記載されているが、コイル30が長辺側31と短辺側32を有する略長方形に巻回されていることにより、インボリュート曲線を描くように移動される。したがって、コイル30のガイドも同様の動作を必要とする。しかし、インボリュート曲線に追従する動きを実現する為には、直行2軸と回転1軸を制御するサーボモータを必要とするうえ、コイル30の巻回速度を上げるためにはタンデムドライブ化する必要があると考えられる。
【0058】
出願人のコイル30は第1角30Aから第4角30Dまでエッジワイズ曲げ加工するのに1秒以下としているため、巻線装置100も高速に動作させる必要がある。しかしながら、質量のあるガイドを高速で動作させると慣性力等の影響により、正確な制御が困難なになるため、1軸辺り2つのサーボモータを用意することでタンデムドライブ化して正確な制御を行う必要があると考えられる。
【0059】
しかし、第1実施形態に示した巻線装置100を用いることで、ガイド装置110にはモータ115だけ、即ち回転1軸を設けるだけでコイル30のガイドが可能となる。これは、ガイドバー111がコイル30の外側面に接した状態で移動しながら支持している為で、例えば、
図10と
図11を比較すると、コイル30と接する第1ガイド111aは、
図10ではコイル30の端側に接しているのに対して、
図11ではコイル30の中心側に接している事が分かる。コイル30の外側面の一点を支持する方式であり、コイル30とガイドバー111との位置が相対的に変化しても、コイル30をガイドバー111で支持可能である。
【0060】
この為、ベースプレート113を回転させるモータ115を備えるだけでコイル30に追従してガイドをすることができる。この様に、駆動が必要な軸数を減らすことができるので、使用する駆動機構を簡略化できる。また、巻線装置100に備えられた曲げ治具152の駆動も回転軸だけで足りるため、巻線装置100の製造コストを削減することができる。
【0061】
また、ガイド装置110に用いるガイドバー111は、ガイドバー111の回転中心Cp2を挟んだ対角に第1ガイド111aと第2ガイド111bを有し、コイル30が有する角を、エッジワイズ曲げ加工される順に第1角30A、第2角30B、第3角30C、及び第4角30Dとすると、曲げ治具152により、第1角30Aをエッジワイズ曲げ加工する際と、第2角30Bをエッジワイズ曲げ加工する際に、第1ガイド111aでコイル30の外側面を支持し、曲げ治具152により、第3角30Cをエッジワイズ曲げ加工する際と、第4角30Dをエッジワイズ曲げ加工する際に、第2ガイド111bでコイル30の外側面を支持するものである。
【0062】
したがって、エッジワイズ曲げ加工だけをサポートすることを考えれば、第1ガイド111aと第2ガイド111bだけで足りることとなり、この2つを備えることで、第2角30Bを形成した後に、ガイドバー111を180度移動させるような手間が不要となるので、巻線装置100によるコイル30の巻回に必要なリードタイムの短縮を図ることが可能となる。ガイドバー111によるサポートをエッジワイズ曲げ加工だけに限定するならば、平角導体Dの送りの際にガイドバー111を回転させてガイドバー111を初期位置に戻ることも考えられる。しかしながら、コイル30との干渉を避けてガイドバー111を移動させる場合、180度移動させるならば、ガイドバー111を上昇させる機構も必要となる。
【0063】
また、ガイドバー111を上昇させて、初期位置にガイドバー111を戻すことを考えると、平角導体Dの送りを完了させるまでの時間に間に合わない可能性もあり、リードタイムが長くなる虞もある。第1実施形態では、平角導体Dのエッジワイズ曲げ加工をする際にコイル30の外側面を支持するガイドバー111を対角に第1ガイド111aと第2ガイド111bの2つ設けることで、第1ガイド111aと第2ガイド111bを交互に使う事で、ロスタイム無くコイル30をガイド可能となる。
【0064】
また、ガイドバー111は、曲げ治具152の回転中心Cp1とずれた位置にガイドバー111の回転中心Cp2を有し、ガイドバー111の回転中心Cp2を挟んだ対角に第3ガイド111cと第4ガイド111dを有し、コイル30は、長方形に巻回され、曲げ治具152は所定距離送りで、長方形の長辺の部分を形成する長辺送りと、長方形の短辺部分を形成する短辺送りとを行い、第3ガイド111c又は第4ガイド111dで、センターポスト151で平角導体Dを短辺送りする前に、コイル30の外側面を接触させ、センターポスト151で平角導体Dを短辺送りする動作にあわせて、第3ガイド111c又は第4ガイド111dを回転させることで、センターポスト151の進行方向側のコイル30の外側面を支持するものである。
【0065】
平角導体Dを送り機構部120により短辺送りする際には、
図9及び
図15に示すように第3ガイド111c又は第4ガイド111dによってコイル30の外側面を支持することで、平角導体Dを送る際に慣性の作用によって発生するコイル30の倒れを防止することが可能となる。第3ガイド111c及び第4ガイド111dは、コイル30の移動方向に設置されており、平角導体Dが短辺送りされる際にコイル30を支持しながら移動するので、コイル30の変形を抑えられる。なお、長辺送りの際にはガイドバー111による支持を行わないが、長辺送りの際はコイル30が倒れにくいことから、支持しなくとも変形しない。
【0066】
ガイドバー111でコイル30の外側面を支持することによって、コイル30の変形を抑えられる。このことで、コイル30を固定子コア20に挿入する際に、コイル30を押さえ付けるなどの手間が生じず、結果的にコイル30のコストダウンに繋がる。平角導体Dの巻回中にコイル30の倒れによってコイル30に変形が生じると、巻回後のコイル30の癖直しをすることは困難である。これは、塑性変形した部材の変形を修正する場合には逆方向に力をかけて塑性変形させる必要があり、コイル30が変形により平角導体D同士の隙間が生じているような状況では、逆方向に塑性変形させることが困難となる為である。
【0067】
このため、開いてしまったコイル30は、そのまま固定子コア20のティース21に挿入する必要があるのだが、ステータ10の占積率を高めたいがために、ティース21の長さに余裕があるわけではない。したがって、必要に応じて何らかの治具を用いてコイル30を固定子コア20に押し付けながら組み付け、その状態で樹脂等を用いてコイル30の周囲をコーティングしてやることで、コイル30を所定の形状にする、等の手法を採る必要があり、手間やコストがかかる。しかし、平角導体Dの巻回段階でコイル30の変形を防いでおけば、この様な手間やコストは不要となる。つまり、ステータ10の製造コストを下げることに貢献できる。
【0068】
この様なコイル30の巻回時の変形は、ターン数が多くなるほど顕著になる傾向にあり、第1実施形態のコイル30のように2重巻のコイルであると、ターン数が増えるために変形の影響が大きい。無論、コイル30の巻数を増やした場合でも同じ事が言える。したがって、第1実施形態に示したようなガイド装置110を巻線装置100に設けて、コイル30を形成することで、結果的に設備コストの削減とコイル30の製造リードタイムの短縮に貢献することが可能である。
【0069】
なお、ガイドバー111の回転中心Cp2と曲げ治具152の回転中心Cp1を
図6に示すように若干ずらしているのは、ガイドバー111とコイル30との干渉を避けるためである。第3ガイド111c及び第4ガイド111dのように、平角導体Dの短辺送りの際にコイル30を支持するガイドをベースプレート113に設けた場合には、コイル30の大きさや平角導体Dの幅などの影響によってガイドバー111と干渉する。この為、設計上の配慮で回転中心Cp1と回転中心Cp2はずらして設けられている。このずれは
図6上では回転中心Cp1の左側に回転中心Cp2が配置されるように設定されているが、図面の左右方向にずらすことで、ガイドバー111とコイル30との干渉が解消できる。なお、ガイドバー111にて平角導体Dを送り機構部120で送る際にガイドしない場合には、このようなずれを設けなくても良い。
【0070】
また、ガイドバー111には、コイル30を支持する支持プレート112が備えられ、支持プレート112は、コイル30の巻回中心に対して直交する面に面して配置されている。ガイドバー111は、構造上、コイル30の進行方向を支持するような構成となる。しかし、慣性の作用を考えた場合にはコイル30の進行方向だけでなく、その逆側も支えることが望ましい。これをガイドバー111に支持プレート112を備えることで補助することができる。すなわち、コイル30の上面を支持することで、コイル30の全方位への倒れに対応できるのである。ただし、コイル30の上面に支持プレート112を接触させてしまうと、コイル30の上面と支持プレート112との間に摩擦が発生して好ましくない。したがって、コイル30の倒れを支持しうる程度の距離を保って支持プレート112を配置することが好ましい。
【0071】
また、別の効果として段取り替えが不要である点が挙げられる。特許文献1に示すようなコイル30の内径を保持するパターンでは、コイル30の形状に合わせた保持部材が必要となる。このため、別の形状のコイル30を製造する場合には段取り替えを必要とする。しかし、保持部材の交換は人手と時間を要する。一方、第1実施形態のガイド装置110はガイドバー111を用いてコイル30の外側面を支持する構成となっている為、ガイドバー111の停止位置やモータ115の回転のタイミングなどを変更するだけで、複数の品種のコイル30に対応できる。この結果、ステータ10のコストダウンに貢献することが可能となる。
【0072】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2実施形態は第1実施形態の構成とほぼ同じであるが、ガイドバー111の形状が若干異なる。以下に、異なる点を中心に説明する。
【0073】
図23乃至
図25に、第2実施形態のコイル30の巻回時の側面図を示す。
図23ではコイル30を第5層305まで巻回している。
図24では、コイル30を第7層307まで巻回している。
図25では、コイル30を第10層まで巻回している。第2実施形態のガイドバー111は単純に円筒形状ではなく、先端にテーパ部分161が設けられている。このテーパ部分161は、コイル30の外側面形状に合わせて角度が決定されているので、テーパ部分161によってコイル30の各層をそれぞれ支持可能である。
【0074】
ガイドバー111は、
図24及び
図25に示すように、コイル30が巻回されるにしたがって徐々に昇降モータ114によって上昇するように制御されるので、平角導体Dの巻回が進んでも、コイル30の外側面を適切に保持する事が可能である。なお、
図23乃至
図25では説明を簡略化するために支持プレート112を省略しているが、支持プレート112を設けてコイル30の上面を支持する構成としても良い。こうすることで、第1実施形態と同等の効果が得られる。
【0075】
以上、本実施形態に則して発明を説明したが、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより実施することもできる。例えば、本実施形態のステータ10は10層の構成としているが、ステータ10の構成は設計事項であるためこれらを変更することを妨げない。また、コイル30の巻数や層数なども設計事項であり、これを変更した場合にも本発明は適用が可能である。
【0076】
また、
図19乃至
図21及び
図23乃至
図26に、ガイドバー111によってコイル30の外側面を支持する高さについて示しているが、平角導体Dの厚み等によって適宜支持する高さを変更することを妨げない。支持プレート112の位置についても同様に変更可能である。更に、巻線装置100やガイド装置110の装置構成等もあくまで一例であるので、発明の趣旨を逸脱しない範囲での変更を妨げない。ガイドバー111の本数についても、最低限、第1ガイド111aと第2ガイド111bを有することで、曲げ治具152によるエッジワイズ曲げ加工時にコイル30のサポートが実現できるので、平角導体Dを送り機構部120によって送る際にコイル30をサポートする必要が無ければ、ガイドバー111の本数を減らすなどの構成を採ることを妨げない。