(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
リーク監視対象となるスイッチに流れるスイッチ電流を検出し、前記スイッチ電流が予め定められた閾値に達していない時には、制御対象とされている制御対象回路の動作を禁止するように検出信号を生成するリーク電流検出回路において、
前記スイッチ電流に応じた入力電圧を検出し、
前記入力電圧が予め定められた閾値電圧に達していない時には、前記制御対象回路の動作を禁止するように前記検出信号を生成し、
前記入力電圧は、前記制御対象回路の駆動電圧として供給されるものであり、前記閾値電圧は、前記制御対象回路の動作可能電圧よりも低く設定されており、
第1端が前記入力電圧の印加端に接続された第1抵抗、第2抵抗、及び第3抵抗と、
ソースが接地端に接続され、ドレインが前記第1抵抗の第2端に接続され、ゲートが前記第2抵抗の第2端に接続されたNチャンネル型の第1トランジスタと、
ソースが前記接地端に接続され、ドレインが前記第1トランジスタのゲートに接続され、ゲートが前記第3抵抗の第2端に接続されたNチャンネル型の第2トランジスタと、
第1端が前記第2トランジスタのゲートに接続され、第2端が前記接地端に接続された第4抵抗と、
前記第1抵抗の第2端と前記第1トランジスタのドレインとの間に現れる電圧を前記検出信号として出力する出力端と、を有すること
を特徴とするリーク電流検出回路。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[実施の形態1]
<LED照明装置>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るドライバIC10(半導体装置)、及びこのドライバIC10を有するLED照明装置の一構成例を示す回路図である。
【0023】
本構成例のLED照明装置は、バッテリB1と、スイッチSW1と、ダイオードD1と、キャパシタCVINと、抵抗R1と、発光ダイオードLED1(負荷)と、コイルL1と、ダイオードD2と、Nチャンネル型MOS電界効果トランジスタN1(以下、「トランジスタN1」という)と、ドライバIC10と、を有する。
【0024】
なおドライバIC10は、リーク電流検出回路11と、駆動回路12(制御対象回路)と、を集積化したモノリシック半導体集積回路装置である。また、ドライバIC10は、外部との電気的な接続を確立するために、外部端子IN1と、外部端子SE1と、外部端子VCC1と、外部端子OUT1と、を有する。
【0025】
以上に説明した各構成要素の、接続形態を説明する。バッテリB1の負極端は、接地端に接続されている。バッテリB1の正極端は、スイッチSW1の第1端に接続されている。スイッチSW1の第2端は、ダイオードD1のアノードに接続されている。ダイオードD1のカソードは、抵抗R1の第1端に接続されている。
【0026】
キャパシタCVINの第1端は、接地端に接続されている。キャパシタCVINの第2端は、ダイオードD1のカソードと抵抗R1の第1端との接続ノードに接続されている。抵抗R1の第2端は、発光ダイオードLED1のアノードに接続されている。発光ダイオードLED1のカソードは、コイルL1の第1端に接続されている。コイルL1の第2端は、トランジスタN1のドレインに接続されている。
【0027】
ダイオードD2のアノードは、コイルL1の第2端とトランジスタN1のドレインとの接続ノードに接続されている。ダイオードD2のカソードは、ダイオードD1のカソードと抵抗R1の第1端との接続ノードに接続されている。トランジスタN1のゲートは、外部端子OUT1に接続されている。トランジスタN1のソースは、接地端に接続されている。
【0028】
外部端子IN1は、ダイオードD1のカソードと抵抗R1の第1端との接続ノードに接続されている。また外部端子IN1は、ドライバIC10の内部において、リーク電流検出回路11及び駆動回路12に接続されている。外部端子SE1は、抵抗R1の第2端と発光ダイオードLED1のアノードとの接続ノードに接続されている。また外部端子SE1は、ドライバIC10の内部において、駆動回路12に接続されている。外部端子VCC1は、スイッチSW1の第2端とダイオードD1のアノードとの接続ノードに接続されている。
【0029】
リーク電流検出回路11は、駆動回路12に接続されている。またリーク電流検出回路11は、駆動回路12に検出信号Sdetを送出するための信号経路を有する。駆動回路12は、外部端子IN1と外部端子OUT1とに接続されている。
【0030】
次に、上記構成から成るLED照明装置の動作について、詳細な説明を行う。なお、以下の説明では、スイッチSW1の第1端とダイオードD1のアノードとの接続ノードに現れる電圧をVCC、ダイオードD1のカソードと抵抗R1の第1端との接続ノードに現れる電圧をVIN、抵抗R1の第2端と発光ダイオードLED1のアノードとの接続ノードに現れる電圧をVSEというように、各部のノード電圧に符号を付すことにする。
【0031】
まず、スイッチSW1がオンされた状態の動作について説明する。スイッチSW1がオンされた場合、バッテリB1による電力の供給が開始され、やがて電圧VINが駆動回路12の動作可能電圧を上回る。電圧VINの供給を受けた駆動回路12は、トランジスタN1のソースとゲートとの間に、トランジスタN1のオンスレッショルド電圧を上回るような電位差を生じさせる。
【0032】
この結果、トランジスタN1はオンとなり、トランジスタN1のソースとドレインとの間が短絡される。従って発光ダイオードLED1は、ダイオードD1及び抵抗R1を介して流れる電流により発光する。あわせて駆動回路12は、発光ダイオードLED1に流れる電流を一定に保つため、電圧VSEの変化に応じてトランジスタN1のオン/オフ制御を行う。これにより、発光ダイオードLED1の発光量が一定に保たれる。
【0033】
上記の状態においてスイッチSW1がオフされると、コイルL1及びダイオードD2により電流が環流され、徐々に減少していく。この結果、発光ダイオードLED1の発光が停止する。
【0034】
次に、ドライバIC10の内部の動作について説明する。
【0035】
リーク電流検出回路11は、外部端子IN1より入力される電圧VINを監視する。そして電圧VINが所定の閾値電圧を上回る場合、発光ダイオードLED1の発光及び調光制御を行うよう、駆動回路12へ指示する。またリーク電流検出回路11は、電圧VINが所定の閾値電圧を上回らない場合、発光ダイオードLED1の発光及び調光制御を行わないよう、駆動回路12へ指示する。
【0036】
より具体的には、リーク電流検出回路11は電圧VINの大きさに応じて、駆動回路12へ出力する検出信号Sdetの論理レベルを変化させる。なお上記の閾値電圧は、駆動回路12の動作可能電圧に基づいて、予め定められているものとする。例えば、動作可能電圧が6Vの場合、これよりも少し低い電圧を閾値電圧として定める。
【0037】
図3は、本発明に係るリーク電流検出回路11の一動作例を説明するための模式図である。
図3(a)は、リーク電流検出回路11に流入する電流IIN(スイッチ電流)と、電圧VIN(入力電圧)との関係を示している。
図3(b)は、電圧VINと検出信号Sdetとの関係を示している。
【0038】
図3(a)の縦軸は電流IINの大きさを示しており、横軸は電圧VINの大きさを示している。
図3(b)の縦軸は、検出信号Sdetの論理レベルを示しており、横軸は電圧VINの大きさを示している。
【0039】
なお、
図3(a)のVth1は、リーク電流検出回路11に含まれるトランジスタN13(後述)のオンスレッショルド電圧である。またVth2は、上述の閾値電圧に該当する。Vstは、駆動回路12の動作可能電圧の下限である。
【0040】
本実施形態では
図3(b)に示すように、電圧VINが閾値電圧Vth2を超えた時点で、検出信号SdetがLowからHighに変化する。駆動回路12は、検出信号SdetのHigh/Lowに応じて、トランジスタN1の制御を行うか否かを決定する。
【0041】
またリーク電流検出回路11は、電圧VINが閾値電圧Vth2を超えない場合、リーク電流検出回路11に流入する電流IINをリーク電流であるとみなし、これを吸収する動作を行う。次に、上記の検出動作及び吸収動作を行うためのドライバIC10の詳細について説明する。
【0042】
<ドライバIC>
図2は、本発明の第1の実施形態に係るドライバIC10の回路構成を示す回路図である。なお
図2において、ドライバIC10に外部接続される装置の構成は
図1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0043】
本構成例のドライバIC10は、リーク電流検出回路11と、駆動回路12と、基準電源13と、定電流生成回路14と、ヒステリシス電圧生成回路15と、論理回路16と、を有する。
【0044】
リーク電流検出回路11は、Nチャンネル型MOS電界効果トランジスタN13(以下、「トランジスタN13」という)と、Nチャンネル型MOS電界効果トランジスタN14(以下、「トランジスタN14」という)と、抵抗R14〜抵抗R16と、抵抗R19とを有する。駆動回路12は、比較器CMP1と、インバータINV1及びインバータINV2とを有する。
【0045】
定電流生成回路14は、オペアンプOPA1と、抵抗R13と、抵抗R17と、抵抗R18と、Nチャンネル型MOS電界効果トランジスタN12(以下、「トランジスタN12」という)とを有する。ヒステリシス電圧生成回路15は、抵抗R11と、抵抗R12と、Pチャンネル型MOS電界効果トランジスタP11(以下、「トランジスタP11」という)とを有する。
【0046】
以上に説明した各構成要素の、接続形態を説明する。まず基準電源13及び定電流生成回路14について説明すると、基準電源13の入力端は、外部端子VCC1に接続されている。抵抗R17の第1端は、基準電源13の出力端に接続されている。抵抗R17の第2端は、抵抗R18の第1端に接続されている。抵抗R18の第2端は、接地端に接続されている。
【0047】
オペアンプOPA1の非反転入力端は、抵抗R17の第2端と抵抗R18の第1端との接続ノードに接続されている。オペアンプOPA1の反転入力端は、トランジスタN12のソースと抵抗R13の第1端との接続ノードに接続されている。オペアンプOPA1の出力端は、トランジスタN12のゲートに接続されている。抵抗R13の第2端は、接地端に接続されている。トランジスタN12のドレインは、抵抗R12の第2端に接続されている。
【0048】
次にヒステリシス電圧生成回路15について説明すると、抵抗R12の第1端は、抵抗R11の第2端に接続されている。抵抗R11の第1端は、外部端子IN1に接続されている。
【0049】
トランジスタP11のソースは、抵抗R11の第2端と抵抗R12の第1端との接続ノードに接続されている。トランジスタP11のドレインは、抵抗R11の第1端と外部端子IN1との接続ノードに接続されている。トランジスタP11のゲートは、インバータINV2の出力端と論理回路16の第1入力端との接続ノードに接続されている
【0050】
次に駆動回路12について説明すると、比較器CMP1の非反転入力端は、外部端子SE1に接続されている。比較器CMP1の反転入力端は、抵抗R12の第2端とトランジスタN12のドレインとの接続ノードに接続されている。比較器CMP1の出力端は、インバータINV1及びインバータINV2を介して、論理回路16の第1入力端に接続されている。
【0051】
次にリーク電流検出回路11について説明すると、抵抗R14(第2抵抗)の第1端、抵抗R15(第3抵抗)の第1端、及び抵抗R19(第1抵抗)の第1端は、外部端子IN1と抵抗R11との接続ノードに接続されている。
【0052】
抵抗R19の第2端は、トランジスタN13(第1トランジスタ)のドレインに接続されている。抵抗R14の第2端は、トランジスタN14(第2トランジスタ)のドレインに接続されている。トランジスタN13のソースは、接地端に接続されている。トランジスタN13のゲートは、抵抗R14の第2端とトランジスタN14のドレインとの接続ノードに接続されている。
【0053】
トランジスタN14のソースは、接地端に接続されている。トランジスタN14のゲートは、抵抗R15の第2端と抵抗R16(第4抵抗)の第1端との接続ノードに接続されている。抵抗R16の第2端は、接地端に接続されている。
【0054】
論理回路16について説明すると、論理回路16の第2入力端は、抵抗R19の第2端とトランジスタN13のドレインとの接続ノードに接続されている。論理回路16の出力端は、外部端子OUT1に接続されている。
【0055】
次に、上記構成から成るドライバIC10の動作について、詳細な説明を行う。なお、以下の説明では、基準電源13により生成される電圧をV1、トランジスタN12のドレインと抵抗R13の第1端との接続ノードに現れる電圧をV2、トランジスタN12のソースと抵抗R12の第2端との接続ノードに現れる電圧をV3というように、各部のノード電圧に符号を付すことにする。
【0056】
まず、基準電源13及び定電流生成回路14の動作について説明する。基準電源13は、変動する電圧VCCから定電圧である電圧V1(例えば5V)を生成し、定電流生成回路14へ供給する。
【0057】
定電流生成回路14は、この電圧V1を用いて、定電流である電流I1をヒステリシス電圧生成回路15に発生させる。より具体的には、定電流生成回路14に含まれるオペアンプOPA1は、その非反転入力端に印加される電圧と反転入力端に印加される電圧とが一致するように、その出力端に接続されているトランジスタN12の導通制御を行う。これにより、電圧V2が一定(例えば0.6V)に保たれ、電流I1が定電流(例えば6mA)となる。
【0058】
次に駆動回路12の動作について説明する。駆動回路12は、発光ダイオードLED1に流れる電流を一定に保つための電流制御回路である。より具体的には、電圧VSEと電圧V3とに応じて、制御信号S0のHigh/Lowを決定する。
【0059】
比較器CMP1の反転入力端には、電圧V3が印加される。比較器CMP1の非反転入力端には、電圧VSEが印加される。比較器CMP1は、この二つの電圧を比較して制御信号S0を出力する。制御信号S0は、電圧VSEが電圧V3より大きい場合はHigh、電圧VSEが電圧V3より小さい場合はLowとなる。これにより、電圧VSEが所定電圧まで上昇した場合はトランジスタN1がオンされ、電圧VSEが所定電圧まで下降した場合はトランジスタN1がオフされる。
【0060】
次にヒステリシス電圧生成回路15の動作について説明する。ヒステリシス電圧生成回路15が有するトランジスタP11のゲートには、上記で説明した制御信号S0が入力される。制御信号S0がLowである場合、トランジスタP11はオンとなる。これにより、抵抗R11よりも抵抗値が少ないトランジスタP11に電流が流れるため、電圧V3が上昇する。
【0061】
逆に制御信号S0がHighである場合、トランジスタP11はオフとなり、抵抗R11に電流が流れる。これにより、オン状態と比較して、電圧V3は低下する。このようにヒステリシス電圧生成回路15は、電圧VSEの変化に応じてトランジスタP11をオン/オフすることにより、電圧V3を制御する。この繰り返しにより、発光ダイオードLED1の発光量を一定に保つ。
【0062】
次にリーク電流検出回路11の動作について説明する。リーク電流検出回路11は、電圧VINが閾値電圧Vth2を超えない場合は接地端に電流IINを流出させるとともに、検出信号SdetをLowにする。電圧VINが閾値電圧Vth2を超える場合は、検出信号SdetをHighにする。なお閾値電圧Vth2の値は、吸収すべきリーク電流の上限(Ith)に応じて、適宜変更可能である。
【0063】
例えば、スイッチSW1がオフ状態であるにもかかわらず、雨等の影響によりリーク経路が発生したとする。すると、リーク電流によりキャパシタCVINに電荷が蓄積され、電圧VINが上昇する。
【0064】
この結果、電圧VINを検知するためのリーク電流検出回路11において、トランジスタN13のゲートに電圧が印加される。なおこの際、トランジスタN14のゲートにも電圧が印加されるが、抵抗R15及び抵抗R16の抵抗分圧により、電圧が微少となるよう調整される。
【0065】
電圧VINの上昇が続くと、トランジスタN13のソースとゲートとの間に、トランジスタN13のオンスレッショルド電圧(
図3のVth1)を上回る電位差が生じ、トランジスタN13がオンする。これにより、抵抗R19及びトランジスタN13に電流IINが流れる。つまり、リーク電流がトランジスタN13を介して接地端へ排出される。
【0066】
もしここで、リークが発生しているのではなく、ユーザ操作によりスイッチSW1がショートされたのであれば、さらに電圧VINの上昇が続くこととなる。するとトランジスタN14のソースとゲートとの間に、トランジスタN14のオンスレッショルド電圧を上回る電位差が生じ、トランジスタN14がオンする。これにより、抵抗R14及びトランジスタN14に電流IINが流れる。
【0067】
この結果、トランジスタN13のソースとゲートとの電位差が、トランジスタN13のオンスレッショルド電圧を下回り、トランジスタN13がオフする。つまり、電流IINがトランジスタN13を介して接地端へ排出されるルートが遮断される。そして電圧VINが駆動回路12の動作可能電圧に達すると、発光ダイオードLED1の発光及び調光制御が可能となる。
【0068】
なお、上記の動作を行うため、抵抗R14〜抵抗R16は、抵抗R19より大きい抵抗値を有するものを用いる。このため、
図3に示すように、電圧VINが閾値電圧Vth2を超えた状態、つまり電流IINが抵抗R14〜抵抗R16を流れる状態においては、電流IINの上昇が緩やかになる。
【0069】
以上の動作から、リーク電流検出回路11のオンスレッショルド電圧(
図3のVth2)は、以下の計算式により定められる。なお、下記のRONは、トランジスタN13のオン抵抗の値を示す。
Vth2=(R19+RON)×IIN×R16/(R15+R16)
【0070】
次に論理回路16の動作について説明する。論理回路16は、リーク電流検出回路11より入力される検出信号SdetがLowである場合、つまり電圧VINが閾値電圧Vth2に達していない場合、駆動回路12より制御信号S0が入力されたとしても、これを無効(常にLow)とする。これにより、リーク電流により発光ダイオードLED1が誤点灯するのを防止する。
【0071】
また論理回路16は、リーク電流検出回路11より入力される検出信号SdetがHighである場合、つまり電圧VINが閾値電圧Vth2に達している場合、駆動回路12より制御信号S0が入力されると、これを制御信号S1として外部端子OUT1へ送出する。これにより、電圧VINが動作可能電圧に達している場合は、発光ダイオードLED1の発光及び調光制御が可能となる。
【0072】
以上に説明した本実施形態のリーク電流検出回路11によれば、電圧VINが駆動回路12の動作可能電圧に達しておらず、電流IINがリーク電流であると推定される状態において、電流IINの排出を行うことが可能である。あわせて、駆動回路12の動作を禁止し、発光ダイオードLED1が誤点灯するのを防止することが可能である。
【0073】
[実施の形態2]
上記で説明した実施の形態1では、リーク電流を検出してこれを吸収することはできるが、リーク電流が長時間に渡って発生した場合、電力が大量に消費されてバッテリが消耗する可能性があった。また、各トランジスタのオン抵抗の個体差により、各閾値電圧にばらつきが生じる可能性があった。そこで本発明の第2の実施形態は、以下の構成をとるものとする。
【0074】
<LED照明装置>
図4は、本発明の第2の実施形態に係るドライバIC20(半導体装置)、及びこのドライバIC20を備えるLED照明装置の一構成例を示す回路図である。
【0075】
本構成例のLED照明装置は、バッテリB2と、ドライバIC20と、Nチャンネル型MOS電界効果トランジスタN2(以下、「トランジスタN2」という)と、発光ダイオードLED2(負荷)と、スイッチSW2と、を有する。
【0076】
なおドライバIC20は、リーク電流検出回路21と、駆動回路22(制御対象回路)と、定電圧源23と、を集積化したモノリシック半導体集積回路装置である。また、ドライバIC20は、外部との電気的な接続を確立するために、外部端子IN2と、外部端子SE2と、外部端子OUT2と、を有する。
【0077】
外部端子IN2は、電圧VINの入力端子である。外部端子SE2は、スイッチSW2との接続端子である。外部端子OUT2は、制御信号S2の出力端子である。
【0078】
以上に説明した各構成要素の、接続形態を説明する。バッテリB2の負極端は、接地端に接続されている。バッテリB2の正極端は、トランジスタN2のドレインに接続されている。トランジスタN2のソースは、発光ダイオードLED2のアノードに接続されている。トランジスタN2のゲートは、外部端子OUT2に接続されている。発光ダイオードLED2のカソードは、接地端に接続されている。
【0079】
外部端子IN2は、バッテリB2の正極端とトランジスタN2のドレインとの接続ノードに接続されている。外部端子SE2は、スイッチSW2の第2端に接続されている。スイッチSW2の第1端は、接地端に接続されている。
【0080】
ドライバIC20の内部において、定電圧源23は、外部端子IN2と、リーク電流検出回路21とに接続されている。リーク電流検出回路21は、外部端子SE2に接続されている。またリーク電流検出回路21は、駆動回路22に検出信号Sdetを送出するための信号経路を有する。駆動回路22は、外部端子IN2と、定電圧源23と、外部端子OUT2とに接続されている。
【0081】
次に、上記構成から成るLED照明装置の動作について、詳細な説明を行う。なお、以下の説明では、外部端子IN2に印加される電圧をVIN、外部端子SE2に印加される電圧をV4(入力電圧)、定電圧源23により生成される電圧をVREGというように、各部のノード電圧に符号を付すことにする。
【0082】
まず、スイッチSW2がオンされた状態の動作について説明する。スイッチSW2がオンされた場合、リーク電流検出回路21は、後述の動作により、検出信号SdetをLowとする。この検出信号Sdetを受けた駆動回路22は、トランジスタN2のソースとゲートとの間に、トランジスタN2のオンスレッショルド電圧を上回るような電位差を生じさせる。
【0083】
この結果、トランジスタN2はオンとなり、トランジスタN2のソースとドレインとの間が短絡される。従って発光ダイオードLED2は、トランジスタN2を介して流れる電流により発光する。
【0084】
なお、
図4では図示を省略しているが、発光ダイオードLED2の定電流制御を行う場合には、
図2の抵抗R1に相当する抵抗がドライバIC20に外付けされ、駆動回路22により先述と同様の定電流制御が行われる。これにより、発光ダイオードLED2の発光量が一定に保たれる。
【0085】
一方、スイッチSW2がオフされると、リーク電流検出回路21は、後述の動作により検出信号SdetをHighとする。この検出信号Sdetを受けた駆動回路22は、トランジスタN2をオフとする。この結果、発光ダイオードLED2の発光が停止される。
【0086】
次に、ドライバIC20の内部の動作について説明する。
【0087】
定電圧源23は、変動する電圧VINから定電圧である電圧VREG(例えば5V)を生成し、リーク電流検出回路21へ供給する。
【0088】
リーク電流検出回路21は、スイッチSW2のオン/オフ及びリークの有無によって変化する電圧V4を監視する。そして電圧V4が所定の閾値電圧を下回る場合に、発光ダイオードLED2の発光及び調光制御を行うよう、駆動回路22へ指示する。またリーク電流検出回路21は、電圧V4が所定の閾値電圧を上回る場合、発光ダイオードLED2の発光及び調光制御を行わないよう、駆動回路22へ指示する。
【0089】
より具体的には、リーク電流検出回路21は電圧V4の大きさに応じて、駆動回路22へ出力する検出信号Sdetの論理レベルを変化させる。なお上記の閾値電圧は、スイッチSW2のリーク経路に生じたリーク抵抗の抵抗値RSWに基づいて、予め定められているものとする。
【0090】
次に、上記の検出動作を行うためのリーク電流検出回路21の詳細について説明する。
【0091】
<リーク電流検出回路>
図5は、本発明の第2の実施形態に係るリーク電流検出回路21の回路構成を示す回路図である。なお
図5において、電流検出回路21に外部接続される装置の構成は
図4と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、駆動回路22の詳細については、実施の形態1の駆動回路12と同様の構成を用いることが可能であるため、ここでは説明を省略する。
【0092】
本構成例のリーク電流検出回路21は、定電流源CS1と、比較器CMP2と、定電圧源B3と、を有する。
【0093】
以上に説明した各構成要素の、接続形態を説明する。定電流源CS1の入力端は、電圧VREGの印加端に接続されている。定電流源CS1の出力端は、外部端子SE2に接続されている。
【0094】
比較器CMP2の非反転入力端は、定電流源CS1の出力端と外部端子SE2との接続ノードに接続されている。比較器CMP2の反転入力端は、定電圧源B3の正極端に接続されている。定電圧源B3の負極端は、接地端に接続されている。比較器CMP2の出力端は、検出信号Sdetの出力端として、駆動回路22に接続されている。
【0095】
次に、上記構成から成るリーク電流検出回路21の動作について、詳細な説明を行う。なお、以下の説明では、定電流源CS1の出力端と外部端子SE1との接続ノードに現れる電圧をV4、定電圧源B3により生成される電圧をVth3というように、各部のノード電圧に符号を付すことにする。
【0096】
定電流源CS1は、電圧VREGを用いて、定電流である電流I2(スイッチ電流)を生成する。電流I2は、定電流源CS1の出力端から、外部端子SE2を介して出力される。これにより、外部端子SE2には、スイッチSW2のオン/オフ及びリークの有無に応じた電圧V4が発生する。
【0097】
定電圧源B3は、その正極端に、定電圧である閾値電圧Vth3を発生させる。なお閾値電圧Vth3の値は、後述する閾値抵抗値Rth(スイッチSW2がショートされたか否かを判定するための閾値)に、電流I2を乗算した値とする。例えば閾値抵抗値Rthが20Ωであり、電流I2が1mAである場合、閾値電圧Vth3は20mVとなる。
【0098】
比較器CMP2の反転入力端には、上記の閾値電圧Vth3が印加される。比較器CMP2の非反転入力端には、電圧V4が印加される。比較器CMP2は、この二つの電圧を比較して、検出信号Sdetの論理レベルを変化させる。
【0099】
図6は、本発明に係るリーク電流検出回路21の一動作例を説明するための模式図である。
図6は、リーク抵抗値RSW(上段)と、電圧V4(中段)と、検出信号Sdet(下段)との関係を示している。検出信号Sdetは、電圧V4が閾値電圧Vth3より大きい場合はHigh、電圧V4が閾値電圧Vth3より小さい場合はLowとなる。
【0100】
図6に示すように、リーク抵抗値RSWが閾値抵抗値Rthを下回っており、これに応じて電圧V4が閾値電圧Vth3を下回っている場合、検出信号SdetがLowとされる。一方、リーク抵抗値RSWが閾値抵抗値Rthを上回っており、これに応じて電圧V4が閾値電圧Vth3を上回っている場合、検出信号SdetがHighとされる。駆動回路22は、検出信号SdetのHigh/Lowに応じて、発光ダイオードLED2の発光及び調光制御を行うか否かを決定する。
【0101】
検出信号SdetがHighである場合、これを受けた駆動回路22は、発光ダイオードLED2の発光及び調光制御を停止する。検出信号SdetがLowである場合、これを受けた駆動回路22は、発光ダイオードLED2の発光及び調光制御を実施する。
【0102】
以上をまとめると、スイッチSW2の状態に応じて、以下の三つのパターンが存在することとなる。
【0103】
(A)スイッチSW2がオープンされており、且つリークが発生していない状態
スイッチSW2とリーク抵抗値RSWはいずれもハイインピーダンスとなる。従って検出信号SdetはHighとなるので、駆動回路12は動作しない。
【0104】
(B)スイッチSW2がオープンされており、且つリークが発生している状態
スイッチSW2はハイインピーダンスであるが、リーク抵抗がローインピーダンスとなる。ただしリーク抵抗値RSWは閾値抵抗値Rth以上であるため、検出信号SdetはHighとなり、駆動回路12は動作しない。
【0105】
(C)スイッチSW2がショートされた状態
スイッチSW2がローインピーダンス(閾値抵抗値Rth未満)となるので、リークの有無に関わらず、検出信号SdetはLowとなり、駆動回路12は動作する。
【0106】
以上に説明した本実施形態のリーク電流検出回路21によれば、電圧V4が低下したとしても、電圧V4が閾値電圧Vth3を下回るまでは、スイッチSW2にリークが発生しているものとみなす。つまり、ユーザによりスイッチSW2がショートされたのではないとみなす。このため、上記の(B)の状態において、駆動回路22の動作を禁止し、発光ダイオードLED2が誤点灯するのを防止することが可能である。
【0107】
また本実施形態では、リーク電流検出回路21がバッテリB2からリーク電流を引き込む形ではなく、単にスイッチSW2のオン/オフとリークの有無とを監視する構成とされている。このため、電流I2を十分小さく設定しておけば、スイッチSW2にリークが発生したとしても、リーク電流がリーク電流検出回路11に大量に流入してバッテリB2が消耗する、といった事態を回避できる。
【0108】
<照明装置>
図7は、第2の実施形態に係るLED照明装置を搭載したオートバイ(車両)の外観を示す外観図である。
図8は、第2の実施形態に係る、複数のスイッチ及びライトに接続されたドライバIC20の一構成例を示すブロック図である。
【0109】
本構成例のLED照明装置は、ドライバIC20と、ヘッドライト101と、リアライト102と、ウィンカライト103と、ウィンカライト104と、スイッチ105と、を有する。なおスイッチ105には、ウィンカスイッチ105aと、ヘッドライトスイッチ105bと、テール/ストップスイッチ105cと、が含まれる。
【0110】
ヘッドライト101〜ウィンカライト104は、それぞれ
図4に示す発光ダイオードLED2をその内部に有する。また上記のウィンカスイッチ105a〜テール/ストップスイッチ105cは、
図4に示すスイッチSW2をその内部に有する。
【0111】
本構成例のドライバIC20は、複数のリーク電流検出回路21と、複数の駆動回路22とを有する。
図8に示すように、一組のスイッチ及びライトに対して、一組のリーク電流検出回路21及び駆動回路22が設けられている。例えばヘッドライトスイッチ105b及びヘッドライト101に対して、リーク電流検出回路21b及び駆動回路22bが設けられている。これにより、スイッチ毎にリーク電流の検出を行い、検出結果に応じて、スイッチに対応するライトの駆動制御を行うことが可能である。
【0112】
[実施の形態3]
上記で説明した実施の形態2では、経年劣化等によりスイッチSW2の表面に酸化被膜が形成された場合、その除去が難しいという問題があった。スイッチSW2に酸化被膜が形成されると、スイッチSW2のオン時の抵抗値が上がるため、これを除去することが望ましい。しかしながらスイッチSW2は、オン時においても流れる電流I2が数mAから数十mAと微量であるため、大電流による酸化被膜の除去を行うことができない。そこで本発明の第3の実施形態は、以下の構成をとるものとする。
【0113】
<LED照明装置>
図9は、本発明の第3の実施形態に係るドライバIC30(半導体装置)、及びこのドライバIC30を備えるLED照明装置の一構成例を示す回路図である。
【0114】
本構成例のLED照明装置は、バッテリB4と、スイッチSW3と、抵抗RTHSETと、ドライバIC30と、Pチャンネル型MOS電界効果トランジスタP3(以下、「トランジスタP3」という)と、発光ダイオードLED3(負荷)と、抵抗RSINKSETと、を有する。
【0115】
なおドライバIC30は、CRタイマ31と、カレントミラー回路32と、論理回路33と、駆動回路34(制御対象回路)と、比較器CMP3と、オペアンプOPA2と、定電圧源B5と、Nチャンネル型MOS電界効果トランジスタN31(以下、「トランジスタN31」という)と、を集積化したモノリシック半導体集積回路装置である。また、ドライバIC30は、外部との電気的な接続を確立するために、外部端子IN3と、外部端子STINと、外部端子THSETと、外部端子OUT3と、外部端子SINKSETと、を有する。
【0116】
外部端子IN3は、電圧VINの入力端子である。外部端子STINは、スイッチSW3との接続端子である。外部端子THSETは、抵抗RTHSETとの接続端子である。外部端子OUT3は、制御信号S4の出力端子である。外部端子SINKSETは、抵抗RSINKSETとの接続端子である。
【0117】
以上に説明した各構成要素の、接続形態を説明する。バッテリB4の負極端は、接地端に接続されている。バッテリB4の正極端は、外部端子IN3と、スイッチSW3の第1端と、抵抗RTHSETの第1端とに接続されている。スイッチSW3の第2端は、外部端子STINに接続されている。抵抗RTHSETの第2端は、外部端子THSETに接続されている。
【0118】
トランジスタP3のソースは、スイッチSW3の第2端と外部端子STINとの接続ノードに接続されている。トランジスタP3のドレインは、発光ダイオードLED3のアノードに接続されている。トランジスタP3のゲートは、外部端子OUT3に接続されている。発光ダイオードLED2のカソードは、接地端に接続されている。
【0119】
抵抗RSINKSETの第1端は、外部端子SINKSETに接続されている。抵抗RSINKSETの第2端は、接地端に接続されている。
【0120】
次に、ドライバIC30の内部における、各構成要素の接続形態を説明する。CRタイマ31の第1端は、カレントミラー回路32の第1端に接続されている。CRタイマ31の第2端は、論理回路33の第1端に接続されている。
【0121】
カレントミラー回路32の第2端は、外部端子STINに接続されている。カレントミラー回路32の第3端は、外部端子THSETに接続されている。カレントミラー回路32の第4端は、トランジスタN31のドレインに接続されている。
【0122】
トランジスタN31のソースは、外部端子SINKSETに接続されている。トランジスタN31のゲートは、オペアンプOPA2の出力端に接続されている。オペアンプOPA2の非反転入力端は、定電圧源B5の正極端に接続されている。オペアンプOPA2の反転入力端は、トランジスタN31のソースと外部端子SINKSETとの接続ノード接続されている。定電圧源B5の負極端は、接地端に接続されている。
【0123】
比較器CMP3の非反転入力端は、外部端子STINとカレントミラー回路32の第2入力端との接続ノードに接続されている。比較器CMP3の反転入力端は、外部端子THSETとカレントミラー回路32の第3端との接続ノードに接続されている。比較器CMP3の出力端は、検出信号Sdetの出力端として、論理回路33の第2端に接続されている。
【0124】
論理回路33の出力端は、制御信号S3の出力端として、駆動回路34に接続されている。駆動回路34の出力端は、制御信号S4の出力端として、外部端子OUT3に接続されている。
【0125】
次に、上記構成から成るLED照明装置の動作について、詳細な説明を行う。なお、以下の説明では、外部端子IN3に印加される電圧をVIN、トランジスタN31のソースと外部端子SINKSETとの接続ノードに現れる電圧をV5、外部端子STINとカレントミラー回路32の第3入力端との接続ノードに現れる電圧をV6、外部端子THSETとカレントミラー回路32の第3入力端との接続ノードに現れる電圧を閾値電圧Vth4というように、各部のノード電圧に符号を付すことにする。
【0126】
まず、ドライバIC30の内部の動作について説明する。定電圧源B5は、定電圧(例えば1V)を生成し、オペアンプOPA2の非反転入力端に印加する。オペアンプOPA2は、その非反転入力端に印加される電圧と、その反転入力端に印加される電圧とが一致するように、その出力端に接続されているトランジスタN31の導通制御を行う。これにより、電圧V5が一定に保たれ、電流ISINKSETが定電流となる。
【0127】
CRタイマ31は、PWM信号である制御信号S5を、カレントミラー回路32へ出力する。またCRタイマ31は、PWM信号である制御信号S6を、論理回路33へ出力する。なお、制御信号S5と制御信号S6とは、同一の信号である。
【0128】
制御信号S5は、カレントミラー回路32が、電流IDET及び電流ITHSETを引き込むタイミングを決定するのに用いられる。制御信号S6は、論理回路33が、制御信号S3(詳細は後述)のHigh/Lowの切り替えを行うタイミングを決定するのに用いられる。
【0129】
カレントミラー回路32は、オペアンプOPA2で生成される電流ISINKSETを用いて、定電流である電流IDET及び電流ITHSETを生成する。なお上記のカレントミラー回路32の動作は、CRタイマ31から入力される制御信号S5がHighである場合にのみ実施し、制御信号S5がLowである場合には実施しない。
【0130】
比較器CMP3の非反転入力端には、電流IDETとリーク抵抗値RSWとにより決定される電圧V6が印加される。比較器CMP3の反転入力端には、電流ITHSETと抵抗RTHSETの抵抗値によって決定される閾値電圧Vth4が印加される。比較器CMP3は、この二つの電圧を比較して、検出信号Sdetの論理レベルを変化させる。
【0131】
図10は、本発明に係る比較器CMP3の一動作例を説明するための模式図である。
図10は、リーク抵抗値RSW(上段)と、電圧V6(中段)と、検出信号Sdet(下段)との関係を示している。検出信号Sdetは、電圧V6が閾値電圧Vth4より大きい場合はHigh、電圧V6が閾値電圧Vth4より小さい場合はLowとなる。
【0132】
図10に示すように、リーク抵抗値RSWが閾値抵抗値Rthを上回っており、これに応じて電圧V6が閾値電圧Vth4を下回っている場合、検出信号SdetがLowとされる。一方、リーク抵抗値RSWが閾値抵抗値Rthを下回っており、これに応じて電圧V6が閾値電圧Vth4を上回っている場合、検出信号SdetがHighとされる。論理回路33は、検出信号SdetのHigh/Lowに応じて、制御信号S3のHigh/Lowを決定する。
【0133】
検出信号SdetがHighである場合、これを受けた論理回路33は、制御信号S3をLowとする。制御信号S3がLowである場合、これを受けた駆動回路34は、制御信号S4をLowとする。この結果、トランジスタP3がオンされ、発光ダイオードLED3に電流ILEDが流れる。
【0134】
一方、検出信号SdetがLowである場合、これを受けた論理回路33は、制御信号S3をHighとする。制御信号S3がHighである場合、これを受けた駆動回路34は、制御信号S4をHighとする。この結果、トランジスタP3がオフされ、発光ダイオードLED3に電流ILEDが流れない。
【0135】
なお、
図9では図示を省略しているが、発光ダイオードLED3の定電流制御を行う場合には、
図2の抵抗R1に相当する抵抗がドライバIC30に外付けされ、駆動回路34により先述と同様の定電流制御が行われる。これにより、発光ダイオードLED3の発光量が一定に保たれる。
【0136】
次に、スイッチSW3のオフ時(リークあり/なし含む)と、スイッチSW3のオン時との、それぞれの状態における各信号及び電流の関係について、
図11を用いて説明する。
図11は、制御信号S5及び制御信号S6(第1段)と、カレントミラー回路32に流れ込む電流IDET及び電流ITHSET(第2段)と、検出信号Sdet(第3段)と、制御信号S3(第4段)との関係を示したタイミングチャートである。
【0137】
なお図中のt1〜t5の破線は、制御信号S5及び制御信号S6のHigh/Lowが変化するタイミングを示している。制御信号S5及び制御信号S6は、一定の周期で変化する。
図11の例では、t1〜t3が第1周期、t3〜t5が第2周期となっている。本実施形態では一例として、t1においてスイッチSW3がオフになっており、t3においてスイッチSW3がオンになっているものとして説明を行う。
【0138】
まず、t1において制御信号S5及び制御信号S6がLowからHighに変化すると、カレントミラー回路32は、電流IDET及び電流ITHSETの引き込みを開始する。また論理回路33は、制御信号S3のHigh/Lowを決定する。本例ではt1の時点でSW3はオフであるため、検出信号SdetはLowとなり、従って制御信号S3はHighとなる。
【0139】
次に、t2において制御信号S5及び制御信号S6がHighからLowに変化すると、カレントミラー回路32は電流IDET及び電流ITHSETの引き込みを停止する。また論理回路33は、検出信号SdetのHigh/Lowに関わらず、t1の時点での制御信号S3のHigh/Lowを保持する、ラッチ回路として動作する。本例では、t2の時点でHighに保持される。なお、t2からt3までの間、検出信号Sdetは参照されないため、そのHigh/Lowは不定であっても構わない。
【0140】
次に、t3において制御信号S5及び制御信号S6がLowからHighに変化すると、電流IDET及び電流ITHSETの引き込み、及び制御信号S3のHigh/Lowの決定が再び実施される。本例ではt3の時点でSW3がオンであるため、検出信号SdetはHighとなり、制御信号S3はLowとなる。
【0141】
次に、t4において制御信号S5及び制御信号S6がHighからLowに変化すると、第1周期と同様、電流IDET及び電流ITHSETの引き込み停止、及び制御信号S3のHigh/Lowの保持が実施される。以上の動作の繰り返しにより、リーク電流の検出及び発光ダイオードLED3の点灯制御が行われる。
【0142】
以上に説明した本実施形態のドライバIC30は、電圧V6が上昇したとしても、電圧V6が閾値電圧Vth4を上回るまでは、スイッチSW3にリークが発生しているものとみなす。つまり、ユーザによりスイッチSW3がショートされたのではないとみなす。このため、リーク発生時において駆動回路34の動作を禁止し、発光ダイオードLED3が誤点灯するのを防止することが可能である。
【0143】
また本実施形態のドライバIC30は、制御信号S5及び制御信号S6がHighである場合において、電流IDET及び電流ITHSETの引き込みを行い、リーク電流の検出を行う。一方、制御信号S5及び制御信号S6がLowである場合において、電流IDET及び電流ITHSETの引き込みを停止し、リーク電流の検出を行わず、制御信号S3の状態を保持する。このため、常にリーク電流の検出を行う場合と比較して、消費電力の低減を図ることが可能である。
【0144】
また本実施形態のドライバIC30は、スイッチSW3を、バッテリB4(電源)から発光ダイオードLED3(負荷)への電流経路上に設けているため、スイッチSW3の表面に酸化被膜が形成されたとしても、スイッチSW3のオン時に数百mAの比較的大きな電流が流れるため、この電流により酸化被膜を除去することが可能である。
【0145】
また本実施形態のドライバIC30によれば、ドライバIC30に外部接続される抵抗RSINKSETまたは抵抗RTHSETの抵抗値を変更することにより、リーク電流の検出レベルを容易に変更することが可能である。
【0146】
<その他の変形例>
なお、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。