(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、一時保留部に保留された商品券のうち第1の商品券を機体外から取り出し可能とし、第2の商品券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行うことにより、自店精算券である第1の商品券を収納部に収納せずに機体外に返却することができ、他店精算券である第2の商品券のみを機体内に滞留させることができ、このことにより商品券の入金処理を効率良く行うことができる商品券処理機および処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の商品券処理機は、商品券の処理を行う商品券処理機であって、第1の商品券に係る情報、および第2の商品券に係る情報を記憶する記憶部と、機体内に投入された商品券を識別し、当該商品券の情報を得る識別部と、前記識別部により識別された商品券を一時的に保留する一時保留部と、前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記一時保留部に保留された商品券のうち第1の商品券を機体外から取り出し可能とし、第2の商品券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行う振り分け手段と、を備えている。
【0008】
このような商品券処理機によれば、振り分け手段によって、記憶部に記憶された第1の商品券の情報および第2の商品券の情報に基づいて、一時保留部に保留された商品券のうち第1の商品券を機体外から取り出し可能とし、第2の商品券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行っている。このことにより、第1の商品券を機体内に収納せずに機体外に返却することができ、第2の商品券のみを商品券処理機の機体内に滞留させることができる。第1の商品券として自店精算券が用いられる場合には、このような自店精算券は、商品券処理機における受け付け処理が確定したら、店舗内で処分されるため、もし自店精算券が商品券処理機の機体内に収納されても収納された自店精算券には再利用の価値がない。これに対し、本願発明では、自店精算券としての第1の商品券を機体内に収納せずに機体外に返却することができるため、商品券の入金処理を効率良く行うことができる。
【0009】
本発明の商品券処理機は、前記識別部により識別された商品券を受け付けるか否かを入力するための入力手段を更に備え、前記振り分け手段は、前記入力手段によって商品券を受け付けることが入力されたときに商品券の振り分けを行うようになっていてもよい。
【0010】
本発明の商品券処理機においては、第1の商品券は、前記商品券処理機が設置された店舗で精算処理される自店精算券であってもよい。
【0011】
本発明の商品券処理機においては、前記一時保留部は複数設けられており、第1の商品券および第2の商品券は別々の一時保留部に送られるようになっていてもよい。
【0012】
本発明の商品券処理機は、商品券を収納する収納部を更に備え、前記振り分け手段により、前記一時保留部に保留された商品券のうち第2の商品券は前記収納部に収納されるようになっていてもよい。
【0013】
この際に、商品券の搬送路における前記収納部と前記一時保留部との間の箇所には、商品券に対して使用済みであることが視認可能となるよう加工を行う加工部が設けられていてもよい。
【0014】
本発明の商品券処理機は、前記振り分け手段により振り分けられた第1の商品券に係る情報を出力する第1の出力部を更に備えていてもよい。
【0015】
本発明の商品券処理機は、前記振り分け手段により振り分けられた第2の商品券に係る情報を出力する第2の出力部を更に備えていてもよい。
【0016】
本発明の処理方法は、商品券処理機により商品券の処理を行う処理方法であって、第1の商品券に係る情報、および第2の商品券に係る情報を記憶部に記憶させる工程と、前記商品券処理機の機体内に投入された商品券を識別し、当該商品券の情報を得る工程と、識別された商品券を一時保留部に一時的に保留させる工程と、前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記一時保留部に保留された商品券のうち第1の商品券を機体外から取り出し可能とし、第2の商品券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行う工程と、を備えている。
【0017】
このような処理方法によれば、自店精算券である第1の商品券を収納部に収納せずに機体外に返却することができ、他店精算券である第2の商品券のみを機体内に滞留させることができ、このことにより商品券の入金処理を効率良く行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の商品券処理機および処理方法によれば、自店精算券である第1の商品券を収納部に収納せずに機体外に返却することができ、他店精算券である第2の商品券のみを機体内に滞留させることができ、このことにより商品券の入金処理を効率良く行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至
図3は、本実施の形態に係る商品券処理機を示す図である。このうち、
図1は、本実施の形態における商品券処理機の構成の概略を示す概略構成図であり、
図2は、
図1に示す商品券処理機の機能ブロック図である。また、
図3は、
図1に示す商品券処理機による商品券の処理方法を示すフローチャートである。本実施の形態による商品券処理機は、店舗が独自で発行した自店精算券、およびカード会社等が発行しており世間で広く流通している他店精算券を処理するものである。
【0021】
図1に示す商品券処理機10は、商品券を機体の外部から内部に投入するための投入部12と、投入部12により機体内に投入された商品券を機体内で1枚ずつ搬送する搬送部14と、搬送部14により搬送される商品券の識別を行う識別部16と、を備えている。投入部12には、操作者によって当該投入部12に積層状態で載置された1または複数の商品券を1枚ずつ機体内に繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。識別部16は、例えばラインセンサを有しており、このようなラインセンサにより商品券の表面の画像をスキャンするようになっている。
【0022】
また、商品券処理機10には入金リジェクト部18が設けられており、この入金リジェクト部18は搬送部14に接続されている。入金リジェクト部18には、識別部16により識別することができなかった商品券や、識別部16により識別されたが正常な商品券ではない商品券であると判断されたリジェクト商品券が搬送部14により送られるようになっている。入金リジェクト部18に送られた商品券は操作者が機体外に取り出し可能となっている。
【0023】
また、商品券処理機10には、2つの収納庫22、24が設けられているとともに、これらの2つの収納庫22、24にそれぞれ対応するよう第1の入金一時保留部20および第2の入金一時保留部21が設けられている。各入金一時保留部20、21はそれぞれ搬送部14に接続されており、識別部16により正常な商品券であると識別された商品券は、搬送部14により各入金一時保留部20、21に送られ、各入金一時保留部20、21で一時的に保留されるようになっている。第1の入金一時保留部20および第2の入金一時保留部21としては、それぞれ、搬送部14から送られた商品券が積層状態で収納されるスタッカ式のものが用いられるようになっている。そして、各入金一時保留部20、21に商品券が一時的に保留された後、後述する操作部33によって操作者により「確定」の指令が入力されたときに、各入金一時保留部20、21に積層状態で収納された商品券は下方に落とされて各収納庫22、24に積層状態で収納されるようになっている。また、各入金一時保留部20、21に一時的に保留された商品券は、操作者がこれらの入金一時保留部20、21内にアクセスすることにより、機体外に取り出すことができるようになっている。
【0024】
次に、
図1に示す商品券処理機10の機能ブロック図について
図2を用いて説明する。
図2に示すように、商品券処理機10の機体内には制御部30が設けられており、この制御部30には、投入部12、搬送部14、識別部16、第1の入金一時保留部20、第2の入金一時保留部21等がそれぞれ接続されている。ここで、識別部16による商品券の識別情報は制御部30に送られるようになっている。また、制御部30は投入部12、搬送部14、第1の入金一時保留部20、第2の入金一時保留部21等にそれぞれ指令を送ることにより、これらの各構成要素の制御を行うようになっている。
【0025】
また、
図2に示すように、制御部30には記憶部31、表示部32、操作部33、振り分け手段34、印字部35、インターフェース36がそれぞれ接続されている。記憶部31には、商品券処理機10による商品券の処理状況や、商品券処理機10における様々な設定条件等が記憶されるようになっている。本実施の形態では、記憶部31には、商品券処理機10が設置された店舗が独自で発行した自店精算券(第1の商品券)に係る情報、およびカード会社等が発行しており世間で広く流通している他店精算券(第2の商品券)に係る情報がそれぞれ記憶されるようになっている。表示部32は例えばモニタからなり、商品券処理機10による商品券の処理状況や、各収納庫22、24に収納された商品券に係る情報等が表示されるようになっている。操作部33は、例えば複数の操作キーからなり、この操作部33により操作者は様々な指令を入力することができるようになっている。本実施の形態では、操作部33は、識別部16により識別された商品券を受け付けるか否かを入力するための入力手段としても機能するようになっている。
【0026】
振り分け手段34は、記憶部31に記憶された自店精算券(第1の商品券)に係る情報および他店精算券(第2の商品券)に係る情報に基づいて、入金一時保留部20、21に保留された商品券のうち自店精算券を機体外から取り出し可能とし、他店精算券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行うようになっている。このような振り分け手段34による振り分け動作の詳細については後述する。また、印字部35は例えばプリンタからなり、商品券処理機10による商品券の処理状況や、各収納庫22、24に収納された商品券に係る情報等を印字するようになっている。また、インターフェース36は、商品券処理機10とは別の装置である、上位装置等の外部装置と信号の送受信を行うようになっている。
【0027】
また、制御部30は、振り分け手段34により振り分けられた自店精算券に係る情報を出力する第1の出力部としても機能するようになっている。制御部30により出力された、自店精算券に係る情報(具体的には、自店精算券の枚数や合計金額等)は、表示部32に表示されたり、印字部35により印字されたり、あるいはインターフェース36により外部装置に送信されたりするようになる。また、制御部30は、振り分け手段34により振り分けられた他店精算券に係る情報を出力する第2の出力部としても機能するようになっている。制御部30により出力された、他店精算券に係る情報(具体的には、他店精算券の枚数や合計金額等)も、表示部32に表示されたり、印字部35により印字されたり、あるいはインターフェース36により外部装置に送信されたりするようになる。
【0028】
次に、このような構成からなる商品券処理機10の動作(具体的には、商品券処理機10による商品券の処理方法)について、
図3に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
【0029】
まず、操作者が投入部12に商品券を積層状態で載置する。そして、操作部33により処理開始の指令を操作者が商品券処理機10に与えると、投入部12に載置された商品券は、当該投入部12に設けられた繰出機構(図示せず)により1枚ずつ機体内に繰り出される(STEP1)。機体内に繰り出された商品券は1枚ずつ搬送部14により搬送され、識別部16により識別される(STEP2)。識別部16により識別することができなかった商品券、および識別部16により識別されたが正常な商品券ではない商品券であると判断されたリジェクト商品券は(STEP3の「NO」)、搬送部14により入金リジェクト部18に搬送され(STEP4)、この入金リジェクト部18により機体外に返却されるようになる。一方、識別部16により正常な商品券であると識別された商品券のうち(STEP3の「YES」)、その識別結果が記憶部31に記憶された自店精算券の情報と一致する商品券である自店精算券は(STEP5の「YES」)、搬送部14により第1の入金一時保留部20に搬送され、この第1の入金一時保留部20で一時的に保留される(STEP6)。また、識別部16により正常な商品券であると識別された商品券のうち(STEP3の「YES」)、その識別結果が記憶部31に記憶された他店精算券の情報と一致する商品券である他店精算券は(STEP5の「NO」)、搬送部14により第2の入金一時保留部21に搬送され、この第2の入金一時保留部21で一時的に保留される(STEP7)。このような自店精算券および他店精算券の振り分けは、振り分け手段34により行われる。
【0030】
上述のような動作は投入部12に載置された全ての商品券が機体内に取り込まれるまで行われる(STEP8の「NO」)。そして、投入部12に載置された全ての商品券が機体内に取り込まれると(STEP8の「YES」)、商品券処理機10に設けられた表示部32に、第1の入金一時保留部20および第2の入金一時保留部21にそれぞれ一時的に保留された商品券に係る情報(例えば、保留された商品券の枚数や合計金額等)が表示されるとともに、操作者に対して「確定」または「返却」の指令の入力を求めるメッセージが表示される。そして、操作者が操作部33により「確定」の指令を入力すると、すなわち識別部16により識別された商品券を商品券処理機10で受け付けるという指令を入力すると(STEP9の「YES」)、振り分け手段34は、各入金一時保留部20、21に保留された商品券のうち自店精算券を機体外から取り出し可能とし、他店精算券を機体外から取り出し不可とする。具体的には、第1の入金一時保留部20内に保留された自店精算券を操作者が取り出し可能となるとともに(STEP10)、第2の入金一時保留部21から収納庫24に他店精算券が一括して送られ、収納庫24に収納される(STEP11)。このようにして、商品券処理機10における商品券の処理が終了する。一方、表示部32に、操作者に対して「確定」または「返却」の指令の入力を求めるメッセージが表示されているときに、操作者が操作部33により「返却」の指令を入力すると、すなわち識別部16により識別された商品券を商品券処理機10で受け付けないという指令を入力すると(STEP9の「NO」)、第1の入金一時保留部20内の自店精算券、および第2の入金一時保留部21内の他店精算券がそれぞれ機体外に返却されるようになる(STEP12)。
【0031】
商品券処理機10の収納庫24に収納された他店精算券を回収する際に、警送会社の特定収集者は、収納庫24に収納された他店精算券に係る情報(例えば、収納された商品券の枚数や合計金額等)を商品券処理機10の印字部35により集計ジャーナルに印字する。そして、この特定収集者は、収納庫24に収納された他店精算券および集計ジャーナルを管理センターに運搬する。このようにして、商品券処理機10から他店精算券が回収されるようになる。
【0032】
以上のように本実施の形態の商品券処理機10によれば、振り分け手段34によって、記憶部31に記憶された自店精算券(第1の商品券)の情報および他店精算券(第2の商品券)の情報に基づいて、各入金一時保留部20、21に保留された商品券のうち自店精算券を機体外から取り出し可能とし、他店精算券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行っている。このことにより、自店精算券を収納庫22に収納せずに機体外に返却することができ、他店精算券のみを商品券処理機10の機体内に滞留させることができる。一般的に、自店精算券は、商品券処理機10における受け付け処理が確定したら、店舗内で処分されるため、もし自店精算券が収納庫22に収納されても収納された自店精算券には再利用の価値がない。これに対し、本願発明では、自店精算券を収納庫22に収納せずに機体外に返却することができるため、商品券の入金処理を効率良く行うことができる。
【0033】
また、本実施の形態の商品券処理機10においては、操作部33は、識別部16により識別された商品券を受け付けるか否かを入力するための入力手段として機能するようになっており、振り分け手段34は、操作部33によって商品券を受け付けることが入力されたときに、すなわち「確定」の指令が入力されたときに(STEP9の「YES」)、商品券の振り分けを行うようになっている。
【0034】
また、本実施の形態の商品券処理機10においては、入金一時保留部20、21は複数(具体的には、例えば2つ)設けられており、自店精算券および他店精算券は別々の入金一時保留部20、21に送られるようになっている。また、本実施の形態の商品券処理機10においては、商品券を収納する収納庫22、24が設けられており、振り分け手段34により、入金一時保留部20、21に保留された商品券のうち他店精算券は収納庫24に収納されるようになっている。収納庫24が他店精算券で満杯になった後は、自店精算券を第2の入金一時保留部21へ搬送し、他店精算券を第1の入金一時保留部20に搬送するように切り替えればよい。「確定」の指令が入力されると、自店精算券が外部へ返却され、他店精算券が収納庫22に収納される。回収時には、2個の収納部22、24に収納された他店精算券を回収する。こうすることによって、2個の収納部22、24が有効に活用される。
【0035】
なお、
図1に示すような商品券処理機10では、他店精算券のみを処理する場合には、識別部16により識別された商品券を入金一時保留部20、21の何れかに送り、これらの入金一時保留部20、21に一時的に保留された商品券を各収納庫24、26に送ることにより、収納庫22を有効活用することができるようになる。
【0036】
また、
図1乃至
図3に示すような商品券処理機10では、以下に示すような立替入金を行うことができるようになっていてもよい。すなわち、
図2に示すように、商品券処理機10の制御部30は、インターフェース36を介して外部装置と通信することができるようになっているが、商品券処理機10が管理センターのホストサーバに通信接続されている場合には、商品券処理機10により入金処理が行われた自店精算券および他店精算券の情報が全て管理センターのホストサーバに送信されるようになる。そして、特定収集者により収納庫22、24内の商品券が回収されたり、商品券処理機10において締め処理を行ったりする際に、所定の処理が行われると、まずは警送会社によって、商品券処理機10が設置された店舗の銀行口座に、入金処理が行われた他店精算券の合計金額分の現金が振り込まれる。その後、警送会社において、特定収集者により回収された他店精算券を確認し、他店精算券の発行会社に対して他店精算券の合計金額分の現金を請求することにより、他店精算券の発行会社によって警送会社の銀行口座に現金が振り込まれる。このようにして、
図1乃至
図3に示すような商品券処理機10を用いた立替入金が行われる。
【0037】
本実施の形態による商品券処理機の変形例について、
図4乃至
図6を用いて説明する。
図4に示す商品券処理機40は、
図1に示す商品券処理機10と類似の構成となっているが、入金一時保留部50および収納庫52の数がそれぞれ1つとなっている点が
図1に示す商品券処理機10と異なっている。このような商品券処理機40の構成について以下に説明する。
【0038】
図4に示す商品券処理機40は、商品券を機体の外部から内部に投入するための投入部42と、投入部42により機体内に投入された商品券を機体内で1枚ずつ搬送する搬送部44と、搬送部44により搬送される商品券の識別を行う識別部46と、を備えている。投入部42には、操作者によって当該投入部42に積層状態で載置された1または複数の商品券を1枚ずつ機体内に繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。識別部46は、例えばラインセンサを有しており、このようなラインセンサにより商品券の表面の画像をスキャンするようになっている。
【0039】
また、商品券処理機40には入金リジェクト部48が設けられており、この入金リジェクト部48は搬送部44に接続されている。入金リジェクト部48には、識別部46により識別することができなかった商品券や、識別部46により識別されたが正常な商品券ではない商品券であると判断されたリジェクト商品券が搬送部44により送られるようになっている。入金リジェクト部48に送られた商品券は操作者が機体外に取り出し可能となっている。
【0040】
また、商品券処理機40には入金一時保留部50が設けられており、この入金一時保留部50は搬送部44に接続されている。識別部46により正常な商品券であると識別された商品券は、搬送部44により入金一時保留部50に送られ、この入金一時保留部50で一時的に保留されるようになっている。入金一時保留部50としては、一対のテープの間に商品券を挟んでドラムに一対のテープごと巻き取ることにより商品券を収納するとともに、ドラムに巻き取られた一対のテープを当該ドラムから巻き出すことにより商品券を繰り出すようなテープ式のものが用いられるようになっている。なお、入金一時保留部50として、搬送部44から送られた商品券が積層状態で収納されるとともに、収納された商品券を繰出ローラ(図示せず)で搬送部44に繰り出すようなスタッカ式のものが用いられるようになっていてもよい。
【0041】
また、商品券処理機40には収納庫52が設けられており、この収納庫52には搬送部44が接続されている。入金一時保留部50で一時的に保留された商品券のうち、他店精算券は搬送部44により収納庫52に送られ、この収納庫52に積層状態で収納されるようになる。
【0042】
また、商品券処理機40には返却部54が設けられており、この返却部54は搬送部44に接続されている。そして、搬送部44により返却部54に送られた商品券は、操作者が当該返却部54内にアクセスすることにより、機体外に取り出すことができるようになっている。
【0043】
図4に示す商品券処理機40では、搬送部44における入金一時保留部50と収納庫52との間の箇所には加工部56が設けられている。このような加工部56により、入金一時保留部50から収納庫52や返却部54に搬送される商品券に、当該商品券が使用済みであることが視認可能となるような加工が行われるようになっている。加工部56としては、例えば、商品券にスタンプを押すようなスタンプ機構や、商品券に穴を開けるような穴空け機構が用いられる。加工部56によって商品券にスタンプを押したり穴を開けたりすることにより、使用済みであることが視認可能となるよう加工を行うことを、「消し込み」ともいう。なお、加工部56の他の例として、商品券にインキ等のマークを付けるようなマーク付け機構を用いてもよい。
【0044】
次に、
図4に示す商品券処理機40の機能ブロック図について
図5を用いて説明する。
図5に示すように、商品券処理機40の機体内には制御部60が設けられており、この制御部60には、投入部42、搬送部44、識別部46、入金一時保留部50、加工部56等がそれぞれ接続されている。ここで、識別部46による商品券の識別情報は制御部60に送られるようになっている。また、制御部60は投入部42、搬送部44、入金一時保留部50、加工部56等にそれぞれ指令を送ることにより、これらの各構成要素の制御を行うようになっている。
【0045】
また、
図5に示すように、制御部60には記憶部61、表示部62、操作部63、振り分け手段64、印字部65、インターフェース66がそれぞれ接続されている。記憶部61には、商品券処理機40による商品券の処理状況や、商品券処理機40における様々な設定条件等が記憶されるようになっている。本実施の形態では、記憶部61には、商品券処理機40が設置された店舗が独自で発行した自店精算券(第1の商品券)に係る情報、およびカード会社等が発行しており世間で広く流通している他店精算券(第2の商品券)に係る情報がそれぞれ記憶されるようになっている。表示部62は例えばモニタからなり、商品券処理機40による商品券の処理状況や、収納庫52に収納された商品券に係る情報等が表示されるようになっている。操作部63は、例えば複数の操作キーからなり、この操作部63により操作者は様々な指令を入力することができるようになっている。本実施の形態では、操作部63は、識別部46により識別された商品券を受け付けるか否かを入力するための入力手段として機能するようになっている。
【0046】
振り分け手段64は、記憶部61に記憶された自店精算券(第1の商品券)に係る情報および他店精算券(第2の商品券)に係る情報に基づいて、入金一時保留部50に保留された商品券のうち自店精算券を機体外から取り出し可能とし、他店精算券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行うようになっている。このような振り分け手段64の詳細については後述する。また、印字部65は例えばプリンタからなり、商品券処理機40による商品券の処理状況や、収納庫52に収納された商品券に係る情報等を印字するようになっている。また、インターフェース66は、商品券処理機40とは別の装置である、上位装置等の外部装置と信号の送受信を行うようになっている。
【0047】
また、制御部60は、振り分け手段64により振り分けられた自店精算券に係る情報を出力する第1の出力部、および振り分け手段64により振り分けられた他店精算券に係る情報を出力する第2の出力部としても機能するようになっている。
【0048】
次に、このような構成からなる商品券処理機40の動作(具体的には、商品券処理機40による商品券の処理方法)について、
図6に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
【0049】
まず、操作者が投入部42に商品券を積層状態で載置する。そして、操作部63により処理開始の指令を操作者が商品券処理機40に与えると、投入部42に載置された商品券は、当該投入部42に設けられた繰出機構(図示せず)により1枚ずつ機体内に繰り出される(STEP21)。機体内に繰り出された商品券は1枚ずつ搬送部44により搬送され、識別部46により識別される(STEP22)。識別部46により正常な商品券であると識別された商品券は(STEP23の「YES」)、搬送部44により入金一時保留部50に搬送され、この入金一時保留部50で一時的に保留される(STEP24)。一方、識別部46により識別することができなかった商品券、および識別部46により識別されたが正常な商品券ではない商品券であると判断されたリジェクト商品券は(STEP23の「NO」)、搬送部44により入金リジェクト部48に搬送され(STEP25)、この入金リジェクト部48により機体外に返却されるようになる。
【0050】
このような動作は投入部42に載置された全ての商品券が機体内に取り込まれるまで行われる(STEP26の「NO」)。そして、投入部42に載置された全ての商品券が機体内に取り込まれると(STEP26の「YES」)、商品券処理機40に設けられた表示部62に、入金一時保留部50に一時的に保留された商品券に係る情報(例えば、保留された商品券の枚数や合計金額等)が表示されるとともに、操作者に対して「確定」または「返却」の指令の入力を求めるメッセージが表示される。そして、操作者が操作部63により「確定」の指令を入力すると(STEP27の「YES」)、すなわち識別部46により識別された商品券を商品券処理機40で受け付けるという指令を入力すると、入金一時保留部50から商品券が1枚ずつ搬送部44に繰り出され(STEP29)、加工部56により消し込みが行われる(STEP30)。前述したように、「消し込み」とは、加工部56によって商品券にスタンプを押したり穴を開けたりすることにより、使用済みであることが視認可能となるよう加工を行うことをいう。そして、消し込みが行われた商品券について、振り分け手段64は、記憶部61に記憶された自店精算券の情報および他店精算券の情報の情報に基づいて、自店精算券を機体外から取り出し可能とし、他店精算券を機体外から取り出し不可とする。より具体的には、消し込みが行われた商品券のうち、識別部46による識別結果が記憶部61に記憶された自店精算券の情報と一致する商品券である自店精算券は(STEP31の「YES」)、返却部54に搬送され、機体の外部に返却されるようになる(STEP32)。一方、消し込みが行われた商品券のうち、識別部46による識別結果が記憶部61に記憶された他店精算券の情報と一致する商品券である他店精算券は(STEP31の「NO」)、搬送部44により収納庫52に搬送され(STEP33)、この収納庫52に収納される。このようにして、自店精算券を機体外から取り出し可能となり、他店精算券を機体外から取り出し不可なる。このような動作は入金一時保留部50から全ての商品券が返却部54または収納庫52に搬送されるまで行われる(STEP34の「NO」)。そして、入金一時保留部50から全ての商品券が返却部54または収納庫52に搬送されると(STEP34の「YES」)、商品券処理機40における商品券の処理が終了する。一方、商品券処理機40に設けられた表示部62に、操作者に対して「確定」または「返却」の指令の入力を求めるメッセージが表示されているときに、操作者が操作部63により「返却」の指令を入力すると(STEP27の「NO」)、すなわち識別部46により識別された商品券を商品券処理機40で受け付けないという指令を入力すると、入金一時保留部50内の商品券が全て返却部54に搬送され、機体の外部に返却されるようになる(STEP28)。この場合には、商品券が加工部56を通過しても、加工部56は商品券の消し込みを行わない。
【0051】
以上のように
図4乃至
図6に示す商品券処理機40でも、振り分け手段64によって、記憶部61に記憶された自店精算券(第1の商品券)の情報および他店精算券(第2の商品券)の情報に基づいて、入金一時保留部50に保留された商品券のうち自店精算券を機体外から取り出し可能とし、他店精算券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行っている。このことにより、自店精算券を収納庫52に収納せずに機体外に返却することができ、他店精算券のみを商品券処理機40の機体内に滞留させることができる。一般的に、自店精算券は、商品券処理機40における受け付け処理が確定したら、店舗内で処分されるため、もし自店精算券が収納庫52に収納されても収納された自店精算券には再利用の価値がない。これに対し、
図4乃至
図6に示す商品券処理機40では、自店精算券を収納庫52に収納せずに機体外に返却することができるため、商品券の入金処理を効率良く行うことができる。
【0052】
また、
図4乃至
図6に示す商品券処理機40においては、
図1乃至
図3に示す商品券処理機10と同様に、操作部63は、識別部46により識別された商品券を受け付けるか否かを入力するための入力手段として機能するようになっており、振り分け手段64は、操作部63によって商品券を受け付けることが入力されたときに、すなわち「確定」の指令が入力されたときに(STEP27の「YES」)、商品券の振り分けを行うようになっている。
【0053】
また、
図4乃至
図6に示す商品券処理機40においては、商品券を収納する収納庫52が設けられており、振り分け手段64により、入金一時保留部50に保留された商品券のうち他店精算券は収納庫52に収納されるようになっている。また、搬送部44における収納庫52と入金一時保留部50との間の箇所には、商品券に対して使用済みであることが視認可能となるよう加工を行う加工部56が設けられている。
【0054】
本実施の形態による商品券処理機の更なる変形例について、
図7を用いて説明する。
図7に示す紙葉類処理機70は、商品券および紙幣の入金処理を行うとともに、紙幣の出金処理を行うことができるようになっている。このような紙葉類処理機70の構成について以下に説明する。
【0055】
図7に示す紙葉類処理機70は、商品券や紙幣を機体の外部から内部に投入するための投入部72と、投入部72により機体内に投入された商品券や紙幣を機体内で1枚ずつ搬送する搬送部74と、搬送部74により搬送される商品券や紙幣の識別を行う識別部76と、を備えている。投入部72には、操作者によって当該投入部72に積層状態で載置された1または複数の商品券や紙幣を1枚ずつ機体内に繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。識別部76は、例えばラインセンサを有しており、このようなラインセンサにより商品券や紙幣の表面の画像をスキャンするようになっている。
【0056】
また、紙葉類処理機70には投出部78が設けられており、この投出部78は搬送部74に接続されている。投出部78には、識別部76により識別することができなかった商品券や紙幣、識別部76により識別されたが正常な商品券ではない商品券であると判断されたリジェクト商品券、および識別部76により識別されたが正常な紙幣ではない紙幣であると判断されたリジェクト紙幣がそれぞれ搬送部74により送られるようになっている。また、紙幣の出金処理が行われる際に、後述する各収納庫84、86、88から搬送部74に繰り出された紙幣が投出部78に送られるようになっている。投出部78に送られた商品券や紙幣は操作者が機体外に取り出し可能となっている。
【0057】
また、紙葉類処理機70には入金一時保留部80が設けられており、この入金一時保留部80は搬送部74に接続されている。識別部76により正常な商品券や紙幣であると識別された商品券や紙幣は、搬送部74により入金一時保留部80に送られ、この入金一時保留部80で一時的に保留されるようになっている。入金一時保留部80としては、一対のテープの間に商品券や紙幣を挟んでドラムに一対のテープごと巻き取ることにより商品券や紙幣を収納するとともに、ドラムに巻き取られた一対のテープを当該ドラムから巻き出すことにより商品券や紙幣を繰り出すようなテープ式のものが用いられるようになっている。なお、入金一時保留部80として、搬送部74から送られた商品券や紙幣が積層状態で収納されるとともに、収納された商品券や紙幣を繰出ローラ(図示せず)で搬送部74に繰り出すようなスタッカ式のものが用いられるようになっていてもよい。
【0058】
また、紙葉類処理機70には4つの収納庫82、84、86、88が設けられており、各収納庫82、84、86、88には搬送部74がそれぞれ接続されている。ここで、4つの収納庫82、84、86、88のうち一つの収納庫82は商品券を収納するようになっており、残りの3つの収納庫84、86、88は紙幣を収納するようになっている。より詳細には、入金一時保留部80で一時的に保留された商品券のうち、他店精算券は搬送部74により収納庫82に送られ、この収納庫82に積層状態で収納されるようになる。また、各収納庫84、86、88には、これらの収納庫84、86、88に収納された紙幣を搬送部74に繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。
【0059】
また、
図7に示す紙葉類処理機70には、
図1乃至
図3に示す商品券処理機10や
図4乃至
図6に示す商品券処理機40と同様に、自店精算券に係る情報および他店精算券に係る情報を記憶する記憶部(図示せず)が設けられている。また、
図7に示す紙葉類処理機70には、記憶部に記憶された情報に基づいて、入金一時保留部80に保留された商品券のうち自店精算券を機体外から取り出し可能とし、他店精算券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行う振り分け手段(図示せず)が設けられている。より詳細には、紙葉類処理機70において商品券や紙幣の処理を行う際に、投入部72に投入された商品券や紙幣が全て入金一時保留部80に送られた後、操作者が操作部(図示せず)により「確定」の指令を入力すると、すなわち識別部76により識別された商品券を紙葉類処理機70で受け付けるという指令を入力すると、入金一時保留部80から繰り出された商品券のうち、自店精算券は搬送部74により投出部78に送られて機体外から取り出し可能となるとともに、他店精算券は搬送部74により収納庫82に送られてこの収納庫82に収納されるようになる。
【0060】
以上のように
図7に示す紙葉類処理機70でも、振り分け手段(図示せず)によって、記憶部(図示せず)に記憶された自店精算券(第1の商品券)の情報および他店精算券(第2の商品券)の情報に基づいて、入金一時保留部80に保留された商品券のうち自店精算券を機体外から取り出し可能とし、他店精算券を機体外から取り出し不可とするよう商品券の振り分けを行っている。このことにより、自店精算券を収納庫82に収納せずに機体外に返却することができ、他店精算券のみを紙葉類処理機70の機体内に滞留させることができる。一般的に、自店精算券は、紙葉類処理機70における受け付け処理が確定したら、店舗内で処分されるため、もし自店精算券が収納庫82に収納されても収納された自店精算券には再利用の価値がない。これに対し、
図7に示す紙葉類処理機70では、自店精算券を収納庫82に収納せずに機体外に返却することができるため、商品券の入金処理を効率良く行うことができる。