【実施例】
【0139】
A.実施例
略語および頭字語:
【表1-1】
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【0140】
【表1-2】
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【0141】
GC−MSおよびLC−MS法:
方法1(GC−MS):
装置:Micromass GCT、GC 6890;カラム:Restek RTX−35、15m×200μm×0.33μm;ヘリウムの一定流速:0.88ml/分;オーブン:70℃;入口:250℃;勾配:70℃、30℃/分→310℃(3分間維持)。
【0142】
方法2(LC−MS):
MS装置型:Waters Micromass Quattro Micro;HPLC装置型:Agilent 1100 Series;カラム:Thermo Hypersil GOLD 3μ 20mm×4mm;移動相A:水1L+50%強ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1L+50%強ギ酸0.5ml;勾配:0.0分100%A→3.0分10%A→4.0分10%A→4.01分100%A(流速2.5ml/分)→5.00分100%A;オーブン:50℃;流速:2ml/分;UV検出:210nm。
【0143】
方法3(LC−MS):
MS装置型:Micromass ZQ;HPLC装置型:HP 1100 Series;UV DAD;カラム:Phenomenex Gemini 3μ 30mm×3.00mm;移動相A:水1L+50%強ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1L+50%強ギ酸0.5ml;勾配:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
【0144】
方法4(LC−MS):
装置:Waters UPLC Acquityを装着したMicromass Quattro Premier;カラム:Thermo Hypersil GOLD 1.9μ 50mm×1mm;移動相A:水1L+50%強ギ酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1L+50%強ギ酸0.5ml;勾配:0.0分90%A→0.1分90%A→1.5分10%A→2.2分10%A;流速:0.33ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
【0145】
方法5(LC−MS):
装置:Waters Acquity SQD UPLC System;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ、50mm×1mm;移動相A:水1L+99%強ギ酸0.25ml、移動相B:アセトニトリル1L+99%強ギ酸0.25ml;勾配:0.0分90%A→1.2分5%A→2.0分5%A;流速:0.40ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210〜400nm。
【0146】
方法6(GC−MS):
装置:Thermo DFS、Trace GC Ultra;カラム:Restek RTX−35、15m×200μm×0.33μm;ヘリウムの一定流速:1.20ml/分;オーブン:60℃;入口:220℃;勾配:60℃、30℃/分→300℃(3.33分間維持)。
【0147】
方法7(LC−MS):
装置:Waters Acquity SQD UPLC System;カラム:Waters Acquity UPLC HSS T3 1.8μ、30mm×2mm;移動相A:水1L+99%強ギ酸0.25ml、移動相B:アセトニトリル1L+99%強ギ酸0.25ml;勾配:0.0分90%A→1.2分5%A→2.0分5%A;流速:0.60ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208〜400nm。
【0148】
出発物質および中間体:
【0149】
実施例1A
1−(3−ブロモベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化44】
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まず、アルゴン下で乾燥THF 66mlにジイソプロピルアミン14.8ml(105.48mmol)を加え、該混合物を−40℃に冷却した。n−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M)42.2ml(105.48mmol)を少しずつ滴下し、該混合物を30分間撹拌した。次いで、該反応溶液を−78℃に冷却し、シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル10.0g(70.32mmol)のTHF 17ml中溶液を添加した。−78℃で4時間撹拌した後、3−ブロモベンジルブロマイド19.34g(77.36mmol)のTHF 17ml中溶液を添加した。該反応混合物を一夜かけて徐々に室温に加温し、次いで、塩化アンモニウム水溶液を慎重に添加し、該混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲル750gによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/ジクロロメタン 50:1、次いで、5:1)によって精製した。これにより、標記化合物13.3g(理論値の60.7%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=5.94分;m/z=256(M−C
4H
8)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.46(s,1H)、7.38(m,1H)、7.25(m,2H)、2.82(s,2H)、1.28(s,9H)、1.08(q,2H)、0.87(q,2H)。
【0150】
実施例2A
1−(3−ブロモ−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化45】
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まず、アルゴン下で乾燥THF 1300mlにジイソプロピルアミン199.5ml(1.42mol)を加え、該混合物を−50℃に冷却した。n−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M)569.1ml(1.42mol)を少しずつ滴下した。得られた混合物を0℃に加温し、次いで、−70℃に冷却した。該反応溶液にシクロプロパンカルボン酸tert−ブチル161.9g(1.14mol)のTHF 380ml中溶液を添加し、この添加の間、温度を−60℃以下に保持した。−78℃で4時間撹拌した後、2−ブロモ−4−(ブロモメチル)−1−フルオロベンゼン262g(0.95mol)のTHF 480ml中溶液を添加し、もう一度、温度を−60℃以下に保持した。該反応混合物を一夜かけて徐々に室温に加温し、その後、塩化アンモニウム飽和水溶液1.5Lおよび酢酸エチル3.0Lを添加した。相分離後、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲル3kgによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/ジクロロメタン 9:1、次いで、5:1)により精製した。これにより、標記化合物189.9g(理論値の50.4%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.86−0.92(m,2H)、1.06−1.12(m,2H)、1.30(s,9H)、2.81(s,2H)、7.27−7.33(m,2H)、7.55−7.60(m,1H)。
【0151】
実施例3A
1−[3−(ベンジルアミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化46】
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アルゴンおよび乾燥条件下で、1−(3−ブロモベンジル)−シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル13.3g(42.73mmol)、ベンジルアミン5.6ml(51.28mmol)、トリス−(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム1.96g(2.14mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド4.93g(51.28mmol)および(+/−)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル1.06g(1.71mmol)をトルエン50mlに懸濁した。次いで、該反応混合物を110℃で1.5時間撹拌した。次いで、該混合物を、珪藻土を介して吸引濾過し、残留物をトルエンで洗浄し、濾液を濃縮した。濾液残渣を酢酸エチルに溶解し、塩化アンモニウム水溶液で2回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)によって精製した。これにより、標記化合物6.98g(理論値の48.4%)を得た。
LC−MS(方法2):R
t=2.75分;m/z=338(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.35−7.26(m,4H)、7.20(t,1H)、6.91(t,1H)、6.45(s,1H)、6.38(m,2H)、6.12(t,1H)、4.23(d,2H)、2.69(s,2H)、1.28(s,9H)、0.99(q,2H)、0.69(q,2H)。
【0152】
実施例4A
1−[3−(ベンジルアミノ)−4−フルオロベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化47】
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アルゴンおよび乾燥条件下で、1−(3−ブロモ−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル174.0g(528.5mmol)、ベンジルアミン69.2ml(634.2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム4.84g(5.29mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド60.95g(634.2mmol)および(+/−)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル3.29g(5.29mmol)をトルエン1218mlに懸濁した。次いで、該反応混合物を110℃で2.0時間撹拌した。冷却後、該反応混合物に酢酸エチル2.1Lおよび塩化アンモニウム半飽和水溶液1.7Lを添加した。相分離後、有機相を塩化アンモニウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲル3.7kgによるクロマトグラフィー(移動相:石油エーテル/酢酸エチル 20:1)によって精製した。これにより、標記化合物145.0g(理論値の68.7%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.51−0.66(m,2H)、0.86−0.99(m,2H)、1.25(m,9H)、2.65(s,2H)、4.30(d,2H)、6.07(t,1H)、6.29−6.54(m,2H)、6.88(dd,1H)、7.15−7.25(m,1H)、7.25−7.42(m,4H)。
【0153】
実施例5A
1−(3−アミノベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化48】
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1−[3−(ベンジルアミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル6.98g(22.43mmol)をエタノール50mlおよびTHF 50mlに溶解し、パラジウム(10%−炭素)0.48g(0.45mmol)を添加した。該混合物を、水素雰囲気下、大気圧下にて室温で2時間撹拌した。次いで、該反応混合物を、珪藻土を介して吸引濾過し、残留物をTHFで洗浄し、濾液を濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)によって精製した。これにより、標記化合物3.66g(理論値の65.9%)を得た。
LC−MS(方法3):R
t=1.84分;m/z=192(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=6.88(t,1H)、6.42(s,1H)、6.37(dd,2H)、4.89(d,2H)、2.69(s,2H)、1.31(s,9H)、1.03(q,2H)、0.75(q,2H)。
【0154】
実施例6A
1−(3−アミノ−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化49】
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1−[3−(ベンジルアミノ)−4−フルオロベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル145.0g(407.9mmol)をエタノール1450mlに溶解し、水酸化パラジウム(20%−炭素)9.67gを添加した。該懸濁液を、水素雰囲気下、大気圧下にて室温で18時間撹拌した。次いで、該反応混合物を、珪藻土を介して吸引濾過し、濾液を濃縮した。高真空下での乾燥後、残留物にペンタン500mlを添加し、その後、生成物が固体として沈殿した。該懸濁液を氷浴中にて1時間撹拌した。次いで、固体を吸引濾過し、少量のペンタンで2回洗浄し、高真空下で乾燥させた。これにより、標記化合物88.5g(理論値の73.6%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.70−0.80(m,2H)、1.00−1.10(m,2H)、1.30(s,9H)、2.68(s,2H)、4.98(s,2H)、6.28−6.45(m,1H)、6.63(dd,1H)、6.84(dd,1H)。
【0155】
一般的な方法1:ベンジルアルコールの安息香酸からの製造
室温で、所定の安息香酸のトルエン中0.5M溶液に1.3当量のトリエチルアミンを添加し、次いで、1.2当量のクロロギ酸メチルを添加した。該混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、形成された懸濁液をCeliteで濾過し、残留物をトルエンで洗浄した。濾液を濃縮し、濾液残渣をTHF(1.5ml/mmol)に溶解し、次いで、−78℃に冷却した1.2当量の水素化アルミニウムリチウムのTHF(1ml/mmol)中懸濁液に滴下した。−78℃で1.5時間後、該反応混合物を室温に加温し、一夜撹拌し続けた。形成された懸濁液を5%強水酸化ナトリウム水溶液(5ml/mmol)中に注ぎ、該混合物をCeliteで濾過し、残留物を酢酸エチルで洗浄した。濾液を酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。
【0156】
この方法に従って、下記の2つの化合物を対応する安息香酸から製造した:
【表2】
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【0157】
一般的な方法2:臭化ベンジルのベンジルアルコールからの製造
方法2A:まず、DMF(2ml/mmol)に所定のベンジルアルコールを加え、2当量の四臭化炭素を添加した。次いで、2当量のトリフェニルホスフィンを少しずつ30分間かけて添加し、該混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を水中に注ぎ、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。次いで、粗生成物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン)によって精製した。
【0158】
方法2B:まず、ジクロロメタン(2ml/mmol)に所定のベンジルアルコールを加え、1.2当量のトリフェニルホスフィンジブロマイドを添加し、該混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を水で洗浄し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン)によって精製した。
【0159】
これらの方法に従って、以下の化合物を製造した:
【表3】
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【0160】
一般的な方法3:エステルエノラートの臭化ベンジルによるアルキル化
アルゴン下、ジイソプロピルアミンのTHF中0.3M溶液を−40℃に冷却した、1当量のn−ブチルリチウム(ヘキサン中溶液として)を添加した。30分後、該溶液を−78℃に冷却し、0.8当量の所定のカルボン酸エステルのTHF(0.7M)中溶液を添加した。該反応混合物を−78℃で4時間撹拌し、0.75当量の臭化ベンジルのTHF(0.6M)中溶液を添加した。該反応混合物を一夜撹拌し、室温に加温した。次いで、塩化アンモニウム飽和水溶液を添加した。該混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。このようにして得られた粗生成物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(典型的な移動相混合物:シクロヘキサン/酢酸エチル 15:1→10:1)によって精製した。
【0161】
一般的な方法3に従って、以下の化合物を製造した:
【表4】
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【0162】
一般的な方法4:臭化フェニルのN−ベンジルフェニル−アミンへのBuchwald-Hartwig反応
アルゴン雰囲気下、トルエン(1.5ml/mmol)に1.2当量のナトリウムtert−ブトキシドを懸濁し、1当量の所定の臭化フェニル、1.2当量のベンジルアミン、0.05当量のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムおよび0.04当量のrac−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチルを添加し、次いで、該混合物を110℃で2時間加熱した。室温に冷却後、塩化アンモニウム飽和水溶液および酢酸エチルを添加し、該混合物をCeliteで濾過した。いずれの場合も有機相を塩化アンモニウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で1回洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。このようにして得られた粗生成物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(典型的な移動相混合物:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1)によって精製した。
【0163】
一般的な方法4に従って、以下の化合物を製造した:
【表5-1】
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【0164】
【表5-2】
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【0165】
一般的な方法5:N−ベンジルフェニルアミンのフェニルアミンへの水素添加
所定のN−ベンジルフェニルアミンをエタノールおよびTHF(5ml/mmol)の1:1混合物に溶解し、10%パラジウム−活性炭(35mg/mmol)を添加し、該混合物を1バールの水素雰囲気下にて室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物をCeliteで濾過し、残留物をエタノールで洗浄し、濾液を濃縮した。このようにして得られた粗生成物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(典型的な移動相混合物:シクロヘキサン/酢酸エチル 3:1)によって精製した。
【0166】
一般的な方法5に従って、以下の化合物を製造した:
【表6】
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【0167】
実施例22Aおよび実施例23A
1−(3−アミノ−2−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチルおよび1−(5−アミノ−2−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
まず、アセトニトリル10.0mlに1−(3−アミノベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル1.0g(4.40mmol)を加え、0℃でN−クロロスクシンイミド540mg(4.40mmol)を少しずつ添加した。30分後、該混合物を室温に加温し、この温度で一夜撹拌した。減圧濃縮後、残留物をジクロロメタンに溶解し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチルの勾配液 10:1→6:1)によって、このようにして得られた粗生成物から、1−(3−アミノ−2−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチルおよび1−(3−アミノ−4−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチルからなる混合フラクション(約1:1)217mg、ならびに出発物質1−(3−アミノベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチルを不純物として僅かに含む1−(5−アミノ−2−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル995.5mgを単離した。さらに、分取RP−HPLC[カラム:Sunfire C18 5μm、250mm×20mm;注入量:0.50ml;温度:25℃;移動相:55%アセトニトリル/40%水/5%(水+1%TFA);流速:35ml/分;検出:210nm]によって混合フラクション(217mg)を分取した。このようにして、1−(3−アミノ−2−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(実施例22A)85mg(理論値の7.5%)を単離することができた。分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水の勾配液)によって、僅かに不純物を含む物質995.5mgから、純粋な1−(5−アミノ−2−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(実施例23A)677.6mg(理論値の59.5%)を単離した。
【0168】
実施例22A
1−(3−アミノ−2−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化50】
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LC−MS(方法4):R
t=1.38分;m/z=282(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.67−0.77(m,2H)、1.06−1.15(m,2H)、1.28(s,9H)、2.94(s,2H)、6.57(d,1H)、6.61−6.72(m,1H)、6.95(t,1H)。
【0169】
実施例23A
1−(5−アミノ−2−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化51】
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LC−MS(方法5):R
t=1.17分;m/z=282(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.63−0.79(m,2H)、1.03−1.16(m,2H)、1.29(s,9H)、2.86(s,2H)、5.14(s,2H)、6.39(dd,1H)、6.58(d,1H)、6.98(d,1H)。
【0170】
実施例24A〜26A
1−(3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル、
1−(3−アミノ−6−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル、
および
1−(3−アミノ−4,6−ジクロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
1−(3−アミノ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル129mg(0.486mmol)をアセトニトリル1.3mlに溶解し、室温でN−クロロスクシンイミド71.4mg(0.535mmol)を少しずつ添加した。該反応混合物を50℃に加温し、1.5時間撹拌した。冷却後、溶媒を減圧除去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって、このようにして得られた粗生成物をある程度その各成分に分けた。これにより、1−(3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチルおよび1−(3−アミノ−6−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(それぞれ実施例24Aおよび実施例25A)の混合物(約1.5:1)37mg(理論値の25%)ならびに1−(3−アミノ−4,6−ジクロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(実施例26A)34mg(理論値の21%)を得た。
【0171】
実施例24Aおよび実施例25A
1−(3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
および
1−(3−アミノ−6−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(約1.5:1の混合物)
【化52】
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LC−MS(方法4):R
t=1.43分;m/z=282(M+H)
+およびR
t=1.45分;m/z=282(M+H)
+(比率:約1:1.5)。
1−(3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(実施例24A):
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.74−0.82(m,2H)、1.05−1.11(m,2H)、1.29(s,9H)、2.82(s,2H)、5.25(s,2H)、6.53(t,1H)、6.99(dd,1H)。
1−(3−アミノ−6−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(実施例25A):
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.36−0.46(m,2H)、0.95−1.01(m,2H)、1.38(s,9H)、3.19(d,2H)、5.25(s,2H)、6.65(t,1H)、6.89−6.95(m,1H)。
【0172】
実施例26A
1−(3−アミノ−4,6−ジクロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化53】
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LC−MS(方法4):R
t=1.57分;m/z=278/280。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.41−0.49(m,2H)、0.96−1.06(m,2H)、1.37(s,9H)、3.17(d,2H)、5.53(s,2H)、7.22(d,1H)。
【0173】
実施例27A
1−(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化54】
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1−(3−アミノ−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル2.0g(7.54mmol)をアセトニトリル20.0mlに溶解し、室温でN−クロロスクシンイミド1.06g(7.92mmol)を数回に分けて添加した。該反応混合物を室温で80分間撹拌し、次いで、45℃で8時間撹拌した。冷却後、アセトニトリルを減圧除去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 30:1)によって、このようにしてえた粗生成物から標記化合物1.41g(理論値の62.3%)を単離した。
LC−MS(方法5):R
t=1.23分;m/z=244。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.72−0.79(m,2H)、1.09−1.15(m,2H)、1.29(s,9H)、2.84(s,2H)、5.24(s,2H)、6.80(d,1H)、7.09(d,1H)。
【0174】
実施例28A
2−ブロモ−4−(ブロモメチル)−1−クロロベンゼン
【化55】
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【0175】
工程1:
3−ブロモ−4−クロロ安息香酸199.0g(0.845mol)をTHF 2.5Lに溶解し、該混合物を−10℃に冷却し、この温度でボランのTHF中1M溶液1.69L(1.69mol)を添加した。該反応混合物を室温に一夜加温し、次いで、塩化アンモニウム飽和水溶液を添加した。水を添加した後、該混合物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、粗生成物として(3−ブロモ−4−クロロフェニル)メタノール206gを得、さらなる精製を行わずに反応させた。
【0176】
工程2:
(3−ブロモ−4−クロロフェニル)メタノール260g(いくつかのバッチからの粗生成物、約1.05mol)をジクロロメタン2.86Lに溶解し、該混合物を−5℃に冷却し、三臭化リン127.1g(44.6ml、459.6mmol)を少しずつ添加した。添加終了後、該混合物を−5℃でさらに1時間撹拌し、次いで、ジクロロメタンおよび水で希釈した。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、2−ブロモ−4−(ブロモメチル)−1−クロロベンゼン280.5g(理論値の約84%)を粗生成物として得た。
GC−MS(方法1):R
t=5.36分;m/z=281/283/285(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=4.71(s,2H)、7.49(dd,1H)、7.63(d,1H)、7.89(d,1H)。
【0177】
実施例29A
1−(3−ブロモ−4−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化56】
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アルゴン下、ジイソプロピルアミン140.2ml(1.0mol)を乾燥THF 1200mlに溶解し、該混合物を−30℃に冷却した。n−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M)400ml(1.0mol)を滴下した。得られた混合物を0℃に加温し、次いで、−70℃に冷却した。該反応溶液にシクロプロパンカルボン酸tert−ブチル94.8g(0.667mol)のTHF 750ml中溶液を添加し、この添加の間、温度を−60℃以下に保持した。−60℃で4時間撹拌した後、2−ブロモ−4−(ブロモメチル)−1−クロロベンゼン208.6g(0.733mol)のTHF 550ml中溶液を添加し、この添加の間、さらにもう一度、温度を−60℃以下に保持した。該反応混合物を一夜かけて徐々に室温に加温し、次いで、塩化アンモニウム飽和水溶液を慎重に添加した。相分離後、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/ジクロロメタン 4:1)によって精製した。これにより、標記化合物95.5g(理論値の41.4%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=6.54分;m/z=288/290(M−C
4H
8)
+。
LC−MS(方法4):R
t=1.65分;m/z=288/290(M−C
4H
8)
+。
【0178】
実施例30A
1−[3−(ベンジルアミノ)−4−クロロベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化57】
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アルゴン下、乾燥トルエン633mlに1−(3−ブロモ−4−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル95.0g(274.8mmol)、ベンジルアミン36.0ml(330.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム12.58g(13.7mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド31.69g(329.8mmol)および(+/−)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル6.85g(5.29mmol)を連続して添加した。該反応混合物を110℃で3.0時間撹拌し、次いで、室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を、珪藻土を介して吸引濾過し、残留物をトルエンおよび酢酸エチルで完全に洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:石油エーテル/酢酸エチル 10:1)によって精製した。これにより、標記化合物50.0g(理論値の48.9%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.48分;m/z=372(M+H)
+。
【0179】
実施例31A
1−(3−アミノ−4−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化58】
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1−[3−(ベンジルアミノ)−4−クロロベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル50.0g(134.4mmol)を酢酸エチル1.5Lに溶解し、パラジウム(10%−炭素)1.43g(1.34mmol)を添加した。該反応混合物を、水素雰囲気下、大気圧下にて室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を、珪藻土を介して吸引濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:石油エーテル/酢酸エチル 10:1)によって精製した。得られた粗生成物をメタノール/水(70:30)混合物で粉砕し、固体を単離した。これにより、目標化合物24.3g(理論値の64.1%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.22分;m/z=282(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.74−0.82(m,2H)、1.02−1.09(m,2H)、1.30(s,9H)、2.69(s,2H)、5.21(br.s,2H)、6.42(dd,1H)、6.67(d,1H)、7.05(d,1H)。
【0180】
実施例32A
5−(4−クロロ−3−ニトロベンジル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン
【化59】
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ジクロロメタン200ml、Meldrum酸7.87g(54.6mmol)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン9.70g(79.4mmol)を4−クロロ−3−ニトロ安息香酸10.0g(49.6mmol)に添加した。該反応混合物を0℃に冷却し、N,N'−ジイソプロピルカルボジイミド8.9ml(57.1mmol)のジクロロメタン100ml中溶液を滴下した。該反応混合物を0℃で一夜撹拌し、次いで、沈殿した固体をCeliteで濾過した。濾液を硫酸水素カリウム飽和溶液で3回、塩化ナトリウム飽和溶液で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して約200mlにした。0℃に冷却した後、まず、酢酸33.5mlを添加し、次いで、水素化ホウ素ナトリウム4.69g(124mmol)を少しずつ添加した。該反応混合物を0℃で一夜撹拌し、次いで、水300mlを添加した。10分間激しく撹拌した後、分取した有機相を水300mlおよび塩化ナトリウム飽和溶液200mlで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン/酢酸エチル(5:1)で粉砕し、沈殿した固体を吸引濾過し、単離した。母液を減圧下で濃縮し、残留物を、シクロヘキサン/酢酸エチル(5:1)でもう一度粉砕し、沈殿した固体を再度単離した。この方法をもう一度繰り返した。全ての固体バッチを合わせ、高真空下で乾燥させた。これにより、目標生成物を合計11.15g(理論値の約70%、なおも残留1,3−ジイソプロピル尿素を不純物として含んでいる)得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=1.71(s,3H)、1.80(s,3H)、3.51(d,2H)、3.80(t,1H)、7.46(d,1H)、7.56(dd,1H)、7.90(d,1H)。
【0181】
実施例33A
2−(4−クロロ−3−ニトロベンジル)アクリル酸tert−ブチル
【化60】
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5−(4−クロロ−3−ニトロベンジル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン11.1g(残留1,3−ジイソプロピル尿素を不純物として含んでいる)をTHF 40mlおよびtert−ブタノール40ml(31g)に溶解し、N,N−ジメチルメチレンイミニウム・ヨージド16.4g(88.5mmol)を添加した。得られた懸濁液を70℃で一夜撹拌し、次いで、冷却後、水に添加した。水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 100:1→50:1)によって精製した。これにより、目標生成物8.22g(理論値の約78%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=6.44分;m/z=224(M−C
3H
5O
2)
+。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=1.37(s,9H)、3.67(s,2H)、5.71(s,1H)、6.13(s,1H)、7.53(dd,1H)、7.72(d,1H)、7.90(d,1H)。
【0182】
実施例34A
(+/−)−1−(4−クロロ−3−ニトロベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化61】
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2−(4−クロロ−3−ニトロベンジル)アクリル酸tert−ブチル8.22g(27.6mmol)のジエチレングリコールジメチルエーテル79.5ml中溶液を140℃に加熱し、クロロ(ジフルオロ)酢酸ナトリウム4.2g(27.6mmol)を添加した。次いで、該反応混合物を160℃に加熱し、この温度で1時間撹拌し、その後、さらにクロロ(ジフルオロ)酢酸ナトリウム4.2gを添加した。160℃でさらに1時間後、さらにクロロ(ジフルオロ)酢酸ナトリウム4.2gを添加し、該混合物をさらに2環撹拌した。室温に冷却後、該混合物を氷水に添加した。水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留ジエチレングリコールジメチルエーテルを高真空下にて除去した。得られた粗生成物から、シリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/ジクロロメタン 20:1→3:1)によって目標生成物を単離した。このようにして、標記化合物1.50g(理論値の9.6%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.27分;m/z=365(M+H
2O)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=1.30(s,9H)、2.12−2.25(m,2H)、2.85(d,1H)、3.42(d,1H)、7.63(dd,1H)、7.77(d,1H)、7.98(d,1H)。
【0183】
実施例35A
(+/−)−1−(3−アミノ−4−クロロベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化62】
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(+/−)−1−(4−クロロ−3−ニトロベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル1.60g(4.60mmol)をジオキサン20mlに溶解し、塩化スズ(II)4.36g(23.0mmol)および数滴の1N塩酸を室温で添加した。該反応混合物を70℃で1時間加熱した。室温に冷却後、10%強フッ化カリウム水溶液10mlを添加した。該混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1→10:1)によって精製した。これにより、目標生成物1.16g(理論値の79.3%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.54分;m/z=318(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=1.32(s,9H)、1.79−1.98(m,1H)、2.01−2.22(m,1H)、2.53(d,1H,不明瞭)、3.19(d,1H)、5.19−5.34(m,2H)、6.19−6.43(m,1H)、6.66(d,1H)、7.09(d,1H)。
【0184】
実施例36A
シクロブタンカルボン酸tert−ブチル
【化63】
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アルゴン下にて三フッ化ホウ素/ジエチルエーテル錯体99μl(0.78mmol)をTHF 100ml中のシクロブタンカルボン酸5.2g(52.3mmol)に添加した。次いで、2,2,2−トリクロロエタンイミド酸tert−ブチル13.7g(62.75mmol)を少しずつ添加し、その後、該混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、炭酸水素ナトリウム5gを添加し、該反応混合物を15分間撹拌した。濾過後、該溶液を減圧下にて濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1)によって精製した。これにより、標記化合物5.2g(理論値の64%)を黄色油状物として得た。
GC−MS(方法1):R
t=2.08分;m/z=101(M−C
4H
7)
+。
【0185】
実施例37A
シクロペンチル酢酸tert−ブチル
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
カリウムtert−ブトキシドのTHF(136mmol)中1M溶液136mlを0℃に冷却し、シクロペンチル酢酸クロライド21.0g(143.2mmol)を滴下した。添加終了後、該懸濁液を室温に加温し、一夜撹拌し、次いで、塩化アンモニウム飽和水溶液に添加した。該混合物をジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。クーゲルロール蒸留(1.6バール/160〜180℃)によって残留物から所望の生成物を単離した。これにより、目標化合物17.58g(理論値の66.6%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=1.02−1.20(m,2H)、1.39(s,9H)、1.42−1.63(m,4H)、1.66−1.81(m,2H)、1.98−2.14(m,1H)、2.15−2.23(m,2H)。
【0186】
実施例38A
4−シアノフェニル酢酸メチル
【化65】
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シアン化銅(I)5.1g(56.7mmol)を4−ブロモフェニル酢酸メチル10g(43.7mmol)のNMP 44ml中溶液に添加し、次いで、該混合物をマイクロウェーブオーブン中にて200℃に60分間加熱した。次いで、該反応混合物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)によって精製した。これにより、標記化合物4.65g(理論値の61%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=5.13分;m/z=175(M)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=3.24−3.35(m,3H)、3.83(s,2H)、7.49(d,2H)、7.80(d,2H)。
【0187】
実施例39A
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸6.0g(29.4mmol)をトルエン67.1mlおよびメタノール46.2mlに溶解し、冷却しながらトリメチルシリルジアゾメタンのジエチルエーテル中2M溶液26.5ml(52.9mmol)を添加した。添加終了後、冷却を外し、該混合物を室温でさらに1時間撹拌し、その後、酢酸2.0mlの添加によって過剰のトリメチルシリルジアゾメタンを分解した。該反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 80:1)によって精製した。これにより、目標化合物4.33g(理論値の67.6%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=3.23分;m/z=218(M)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=3.63(s,3H)、3.83(s,2H)、7.51(d,2H)、7.69(d,2H)。
【0188】
同様にして、下記の2つの化合物を得た:
【0189】
実施例40A
[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸1.80g(8.10mmol)から目標化合物1.58g(理論値の82.6%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=3.31分;m/z=236(M)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=3.65(s,3H)、3.87(s,2H)、7.34(d,1H)、7.46(d,1H)、7.75(t,1H)。
【0190】
実施例41A
[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸1.80g(8.18mmol)から目標化合物1.09g(理論値の56.7%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=3.21分;m/z=234(M)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=3.62(s,3H)、3.75(s,2H)、7.26−7.35(m,2H)、7.35−7.46(m,2H)。
【0191】
実施例42A
1−ブロモ−4−(2−ブロモ−1−フルオロエチル)ベンゼン
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
4−ブロモスチレン5.0g(27.31mmol)をジクロロメタン40mlに溶解し、該混合物を0℃に冷却し、トリエチルアミン・三フッ化水素酸塩13.21g(81.94mmol)を添加した。次いで、N−ブロモスクシンイミド5.83g(32.78mmol)を3回に分けて添加した。該混合物を室温で一夜撹拌した。ジクロロメタンで希釈した後、該反応混合物を氷水に添加した。有機相を1N塩酸、水および炭酸水素ナトリウム飽和溶液で連続して洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:ペンタン)によって精製した。これにより、標記化合物4.14g(理論値の53.8%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=4.94分;m/z=277/281/283(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=3.75−4.04(m,2H)、5.84(dt,1H)、7.31−7.51(m,2H)、7.55−7.78(m,2H)。
【0192】
実施例43A
1−ブロモ−4−(1−フルオロビニル)ベンゼン
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
カリウムtert−ブトキシド796mg(7.09mmol)を数回に分けて、0℃に冷却した1−ブロモ−4−(2−ブロモ−1−フルオロエチル)ベンゼン1.0g(3.55mmol)のペンタン10ml中溶液に添加した。得られた懸濁液を0℃で30分間撹拌し、次いで、室温で1時間撹拌した。固体を濾過し、濾液を塩化アンモニウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で慎重に濃縮した。これにより、標記化合物0.61g(理論値の85.6%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=3.14分;m/z=200/202(M+H)
+
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=5.10(dd,1H)、5.47(dd,1H)、7.48−7.61(m,2H)、7.62−7.72(m,2H)。
【0193】
実施例44A
シクロペンチル(4−メチルフェニル)酢酸tert−ブチル
【化71】
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まず、アルゴン下にてカリウムtert−ブトキシド19.58g(174.5mmol)をDMF 250mlに加え、該混合物を0℃に冷却し、DMF 50mlに溶解した(4−メチルフェニル)酢酸tert−ブチル30g(145.4mmol)を添加した。次いで、該混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、シクロペンチルブロマイド18.95ml(174.5mmol)を少しずつ滴下し、該混合物を0℃で2時間撹拌した。次いで、該反応溶液に水200mlおよびジエチルエーテル200mlを添加した。水相をジエチルエーテルで2回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去した。これにより、無色の固体36.15g(132.7mmol、理論値の91%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6、δ/ppm):7.19(2H,d)、7.11(2H,d)、3.12(1H,d)、2.45−2.29(1H,m)、2.27(3H,s)、1.89−1.71(1H,m)、1.67−1.45(3H,m)、1.44−1.15(3H,m)、1.36(9H,s)、1.02−0.84(1H,m)。
MS(DCI):m/z=292(M+NH
4)
+
GC−MS(方法1):R
t=5.89分;m/z=218(M+H−C
4H
9)
+。
【0194】
実施例45A
[4−(ブロモメチル)フェニル](シクロペンチル)酢酸tert−ブチル
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
四塩化炭素10ml中のシクロペンチル(4−メチルフェニル)酢酸tert−ブチル10g(36.44mmol)、N−ブロモスクシンイミド6.811g(38.26mmol)および2,2'−アゾビス−(2−メチルプロパンニトリル)299mg(1.82mmol)を還流下にて2時間撹拌した。反応完了後、形成されたスクシンイミドを濾過し、濾過残渣をジクロロメタンで洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1)によって精製した。これにより、黄色がかった固体9.9g(28.04mmol、理論値の77%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6、δ/ppm):7.39(2H,d)、7.30(2H,d)、4.68(2H、s)、3.21(1H,d)、2.45−2.31(1H,m)、1.89−1.74(1H,m)、1.69−1.45(3H,m)、1.44−1.16(3H,m)、1.35(9H,s)、1.02−0.88(1H,m)。
MS(DCI):m/z=370/372(M+NH
4)
+。
【0195】
実施例46A
(+/−)−(4−ブロモフェニル)(シクロペンチル)酢酸エチル
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン雰囲気下にてカリウムtert−ブトキシド5.54g(49.4mmol)をDMF 100mlに溶解し、該混合物を0℃に冷却した。次いで、DMF 20mlに溶解した4−ブロモフェニル酢酸エチル10g(41.1mmol)を添加した。該反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、シクロペンチルブロマイド5.29ml(49.4mmol)を滴下した。該混合物を0〜5℃で1時間撹拌し、次いで、水(1L)に添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。これにより、標記化合物12.41g(理論値の97%)を黄色がかった油状物の形態で得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.44分;m/z=311/313(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.89−1.04(m,1H)、1.05−1.69(m,9H)、1.72−1.86(m,1H)、2.34−2.48(m,1H)、3.37(d,1H)、3.92−4.17(m,2H)、7.24−7.37(m,2H)、7.44−7.57(m,2H)。
【0196】
実施例47A
(+/−)−(4−シアノフェニル)(シクロペンチル)酢酸メチル
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン雰囲気下にてカリウムtert−ブトキシド2.56g(22.8mmol)をDMF 20mlに溶解し、該混合物を0℃に冷却し、4−シアノフェニル酢酸メチル2g(11.4mmol)を滴下した。添加終了後、シクロペンチルブロマイド1.47ml(13.7mmol)を少しずつ滴下した。該反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで、室温で一夜撹拌した。次いで、水を添加し、該反応混合物を15分間撹拌し、次いで、酢酸エチルを添加し、該混合物をさらに15分間撹拌した。有機相を分取し、水相を酢酸エチルで繰り返し抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)によって精製した。これにより、標記化合物1.29g(理論値の46%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.19分;m/z=244(M+H)
+。
【0197】
実施例48A
(+/−)−(4−ニトロフェニル)(シクロペンチル)酢酸エチル
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン下にてカリウムtert−ブトキシド644mg(5.7mmol)をDMF 10mlに溶解し、該混合物を0℃に冷却した。次いで、DMF 2mlに溶解した4−ニトロフェニル酢酸エチル1000mg(4.8mmol)を添加した。該反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、シクロペンチルブロマイド855mg(5.7mmol)を滴下した。その後、該反応混合物を70℃で1.5時間加熱し、次いで、冷却し、水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(移動相:イソヘキサン/酢酸エチル 10:1)によって精製した。これにより、標記化合物716mg(理論値の51%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.32分;m/z=278(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.91−1.05(m,1H)、1.14(t,3H)、1.19−1.70(m,6H)、1.74−1.89(m,1H)、3.62(d,1H)、3.96−4.18(m,2H)、7.65(d,2H)、8.20(d,2H)。
【0198】
実施例49A
[4−(アセトキシメチル)フェニル](シクロペンチル)酢酸tert−ブチル
【化76】
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まず、酢酸セシウム16.3g(84.9mmol)をDMF 80mlに加え、室温で[4−(ブロモメチル)フェニル](シクロペンチル)酢酸tert−ブチル20.0g(純度約75%、約42.5mmol)を添加した。該混合物を50℃で1.5時間激しく撹拌し、次いで、冷却後、酢酸エチル100mlに添加した。有機相を水80mlおよび塩化ナトリウム飽和溶液80mlで連続して洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 40:1→10:1)によって、目標化合物11.72g(理論値の76.4%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.42分;m/z=350(M+H
2O)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.82−1.02(m,1H)、1.15−1.31(m,2H)、1.35(s,9H)、1.38−1.47(m,1H)、1.47−1.69(m,3H)、1.76−1.88(m,1H)、2.06(s,3H)、2.32−2.45(m,1H)、3.21(d,1H)、5.04(s,2H)、7.22−7.38(m,4H)。
【0199】
実施例50A
(4−クロロフェニル)(シクロペンチル)酢酸メチル
【化77】
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カリウムtert−ブトキシド3.65g(32.5mmol)の無水DMF 65ml中懸濁液を0℃に冷却し、4−クロロフェニル酢酸メチル5.0g(27.08mmol)の無水DMF約2ml中溶液を滴下した。該混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、シクロペンチルブロマイド4.84g(32.5mmol)を少しずつ滴下した。該反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、水に添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、残留物を高真空下で乾燥させた。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 100:1)によって精製した。これにより、目標化合物6.28g(理論値の91.8%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=6.07分;m/z=193(M−C
2H
3O
2)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.96−1.04(m,1H)、1.08−1.37(m,2H)、1.37−1.48(m,1H)、1.49−1.70(m,3H)、1.79(dtd,1H)、2.33−2.50(m,1H)、3.42(d,1H)、3.58(s,3H)、7.29−7.46(m,4H)。
【0200】
同様にして下記の化合物を製造した:
【0201】
実施例51A
シクロペンチル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル
【化78】
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[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル4.3g(19.7mmol)およびシクロペンチルブロマイド3.53g(23.7mmol)から目標化合物4.98g(理論値の88.2%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.57分;m/z=287(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.90−1.04(m,1H)、1.16−1.33(m,2H)、1.37−1.49(m,1H)、1.49−1.70(m,3H)、1.76−1.88(m,1H)、2.41−2.49(m,1H)、3.56(d,1H)、3.60(s,3H)、7.53−7.62(m,2H)、7.66−7.74(m,2H)。
【0202】
実施例52A
シクロペンチル(3,4−ジクロロフェニル)酢酸メチル
【化79】
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3,4−ジクロロフェニル酢酸メチル1.5g(6.85mmol)およびシクロペンチルブロマイド1.22g(8.22mmol)から目標化合物0.70g(理論値の35.6%)を得た。
MS(DCI):m/z=304(M+NH
4)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.86−1.08(m,1H)、1.12−1.26(m,1H)、1.26−1.36(m,1H)、1.38−1.49(m,1H)、1.49−1.68(m,3H)、1.73−1.83(m,1H)、2.36−2.47(m,1H)、3.50(d,1H)、3.60(s,3H)、7.32−7.41(m,1H)、7.48−7.54(m,1H)、7.57−7.63(m,1H)。
【0203】
実施例53A
(4−クロロ−2−フルオロフェニル)(シクロペンチル)酢酸メチル
【化80】
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(4−クロロ−2−フルオロフェニル)酢酸メチル6.5g(32.1mmol)およびシクロペンチルブロマイド5.74g(38.5mmol)から目標化合物7.55g(理論値の86.9%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.07分;m/z=271(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.88−1.01(m,1H)、1.20−1.30(m,1H)、1.34−1.64(m,5H)、1.79−1.91(m,1H)、2.41−2.48(m,1H)、3.60(s,3H)、3.69(d,1H)、7.30(dd,1H)、7.43(dd,1H)、7.48(t,1H)。
【0204】
実施例54A
シクロペンチル(2,4−ジクロロフェニル)酢酸エチル
【化81】
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(2,4−ジクロロフェニル)酢酸エチル1.5g(6.43mmol)およびシクロペンチルブロマイド1.15g(7.72mmol)から目標化合物1.60g(理論値の82.8%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.52分;m/z=191。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.86−1.01(m,1H)、1.13(t,3H)、1.25−1.40(m,2H)、1.40−1.49(m,1H)、1.49−1.70(m,3H)、1.79−1.91(m,1H)、2.45−2.53(m,1H)、3.87(d,1H)、3.99−4.13(m,2H)、7.45(dd,1H)、7.54(d,1H)、7.63(d,1H)。
【0205】
実施例55A
シクロペンチル[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル
【化82】
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[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル1.50g(6.35mmol)およびシクロペンチルブロマイド1.14g(7.62mmol)から目標化合物1.78g(理論値の92.1%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.93−1.06(m,1H)、1.19−1.35(m,2H)、1.38−1.67(m,4H)、1.75−1.86(m,1H)、2.41−2.49(m,1H)、3.61(s,3H)、3.62(d,1H)、7.41(d,1H)、7.52(d,1H)、7.76(t,1H)。
【0206】
実施例56A
シクロペンチル[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]酢酸メチル1.0g(4.27mmol)およびシクロペンチルブロマイド0.76g(5.12mmol)から目標化合物1.09g(理論値の71.4%)を得た。
MS(DCI):m/z=320(M+NH
4)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.93−1.02(m,1H)、1.15−1.33(m,2H)、1.35−1.48(m,1H)、1.48−1.68(m,3H)、1.73−1.86(m,1H)、2.40−2.49(m,1H)、3.48(d,1H)、3.59(s,3H)、7.28−7.36(m,2H)、7.42−7.51(m,2H)。
【0207】
実施例57A
(+/−)−シクロペンチル(4−フルオロフェニル)酢酸tert−ブチル
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン下にて、シクロペンチル酢酸tert−ブチル2.0g(10.85mmol)の無水トルエン5ml中溶液を−10℃に冷却したリチウムヘキサ−メチルジシラジドのトルエン(16.3mmol)中1M溶液16.3mlに滴下した。−10℃で10分後、氷浴を外し、該混合物を室温に加温した。次いで、この反応混合物に1−ブロモ−4−フルオロベンゼン2.47g(14.1mmol)、酢酸パラジウム(II)73.1mg(0.326mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2'−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル269mg(0.684mmol)の無水トルエン10ml中混合物を添加した。室温で1時間後、該反応混合物を80℃で一夜撹拌した。室温に冷却後、沈殿した塩を吸引濾過し、残留物をトルエンで洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:まず、シクロヘキサン、次いで、シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1)によって精製した。これにより、標記化合物2.0g(理論値の61.6%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.89−1.02(m,1H)、1.19−1.30(m,2H)、1.35(s,9H)、1.46−1.66(m,4H)、1.76−1.87(m,1H)、2.31−2.42(m,1H)、3.23(d,1H)、7.09−7.19(m,2H)、7.31−7.41(m,2H)。
【0208】
実施例58A
2−(4−エチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル(ラセミジアステレオマー混合物)
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン下にて、(+/−)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−ブタン酸エチル1.29g(7.02mmol)の無水トルエン2ml中溶液を−10℃に冷却したリチウムヘキサメチルジシラジドのトルエン中1M溶液8.1ml(8.1mmol)に滴下した。−10℃で10分後、この反応混合物に1−ブロモ−4−エチルベンゼン1.0g(5.4mmol)、酢酸パラジウム(II)36.4mg(0.16mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2'−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル134mg(0.34mmol)の無水トルエン5ml中混合物を添加した。添加終了後、該混合物を室温に加温し、次いで、最初に室温で1時間撹拌し、次いで、80℃でさらに3時間撹拌した。室温に冷却後、沈殿した塩を吸引濾過し、残留物をトルエンで洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。これにより、粗生成物1.26g(理論値の80.9%)を得、これをそのままで反応させた。
GC−MS(方法1):R
t=4.51分および4.53分;いずれの場合もm/z=288(M)
+(ジアステレオマー比 約1:2.3)。
【0209】
実施例59A
(4−メチルフェニル)酢酸(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(プロパン−2−イル)シクロヘキシル
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
まず、(4−メチルフェニル)酢酸303.7g(2022.46mmol)および(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(プロパン−2−イル)シクロヘキサノール301g(1926.2mmol)をトルエン933mlに加え、メタンスルホン酸2.5ml(38.5mmol)を添加し、該混合物を環流させながら水分離器にて一夜撹拌した。次いで、反応溶液を冷却し、45%強水酸化ナトリウム水溶液30mlおよび水400mlの混合物を添加した。30分後、相を分取し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーターにて濃縮した。これにより、目標生成物569.5g(理論値の97%)を得た。
1H−NMR(500MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.12(s,4H)、4.56(td,1H)、3.57(s,2H)、2.50(br.s,1H)、2.27(s,3H)、1.84(d,1H)、1.77−1.70(m,1H)、1.66−1.57(m,2H)、1.48−1.37(m,1H)、1.32(t,1H)、1.10−0.89(m,2H)、0.86(d,3H)、0.81(d,3H)、0.65(d,3H)。
【0210】
実施例60A
(2S)−シクロペンチル(4−メチルフェニル)酢酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
まず、アルゴン下にて10℃でカリウムtert−ブトキシド442.73g(3945.5mmol)をDMF 1230mlに加え、(4−メチルフェニル)酢酸(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(プロパン−2−イル)シクロヘキシル569g(1972.7mmol)を少しずつ添加した。次いで、シクロペンチルブロマイド352.81g(2367.8mmol)を滴下し、この添加の間、温度を−5℃〜10℃に保持した。−10℃で90分間撹拌した後、水1.6Lを添加し、該混合物を室温で15分間撹拌した。酢酸エチル1.2Lを添加し、該混合物をさらに15分間撹拌し、次いで、相を分取した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーターにて濃縮した。粗生成物を50℃にてメタノール2Lで再結晶した。これにより、目標生成物423.0g(理論値の60%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=7.19(d,2H)、7.11(d,2H)、4.55(td,1H)、3.26(d,1H)、2.27(s,3H)、1.83−1.73(m,2H)、1.68−1.24(m,11H)、1.23−1.13(m,1H)、1.04−0.94(m,2H)、0.88−0.77(m,8H)、0.66(d,3H)。
【0211】
実施例61A
(2S)−[4−(ブロモメチル)フェニル](シクロペンチル)酢酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
米国特許第5,714,494号の記載に従って、沸騰している四塩化炭素中にて2,2'−アゾビス−(2−メチルプロパンニトリル)(AIBN)の存在下で(2S)−シクロペンチル(4−メチルフェニル)酢酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルをN−ブロモスクシンイミド(NBS)で臭化することによって、標記化合物を製造した。
GC−MS(方法1):R
t=9.15分;イオン化無し。
LC−MS(方法2):R
t=3.54分;イオン化無し。
MS(DCI):m/z=452/454(M+NH
4)
+。
【0212】
実施例62A
(2S)−シクロペンチル(4−エチルフェニル)酢酸(−)−(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
メチルリチウムのジエチルエーテル中1.6M溶液14.4ml(23.0mmol)を0℃に冷却し、乾燥ヨウ化銅(I)2.30g(12.06mmol)を添加した。橙−黄色懸濁液を−78℃に冷却し、(2S)−[4−(ブロモメチル)フェニル](シクロペンチル)酢酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル5.0g(11.48mmol)の無水THF 12.5ml中溶液を滴下した。添加終了後、該反応混合物を徐々に0℃に加温し、次いで、最初に0℃で3時間撹拌し、次いで、室温で2時間撹拌した。次いで、25%強アンモニア水溶液200mlおよび酢酸アンモニウム10gを添加した。該混合物を10分間激しく撹拌し、次いで、撹拌せずに一夜放置した。相分離後、水相をジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機相を塩化アンモニウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/ジクロロメタン 10:1→5:1)によって精製した。これにより、目標化合物3.33g(理論値の78.2%)を得た。
MS(DCI):m/z=388(M+NH
4)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.60−0.68(m,3H)、0.78−0.87(m,8H)、0.93−1.05(m,2H)、1.16(t,3H)、1.16−1.22(m,1H)、1.27−1.47(m,4H)、1.48−1.69(m,6H)、1.70−1.83(m,2H)、2.38−2.48(m,1H)、2.57(q,2H)、3.29(d,1H)、4.55(td,1H)、7.12−7.16(m,2H)、7.20−7.25(m,2H)。
[α]
D20=−37.5°、c=0.51、クロロホルム。
【0213】
実施例63A
1−ブロモ−4−(1,1−ジフルオロエチル)ベンゼン
【化90】
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まず、アルゴン下にて1−(4−ブロモフェニル)エタノン3.0g(15.07mmol)をジクロロメタン30mlに加え、[エチル(トリフルオロ−λ
4−スルファニル)−アミノ]エタン(DAST)15.9ml(120.57mmol)に少しずつ添加した。次いで、該反応溶液を徐々に50℃に加温し、この温度で一夜撹拌した。反応終了後、該反応溶液を氷水中に少しずつ注いだ。次いで、有機相を分取し、水相をジクロロメタンでさらに3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:石油エーテル/ジクロロメタン 4:1)によって精製した。これにより、標記化合物2.56g(11.58mmol、理論値の77%)を黄色がかった液体として得た。
GC−MS(方法1):R
t=2.84分;m/z=220/222(M)
+。
【0214】
実施例64A
(+)−(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル
【化91】
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室温で、エタノール580ml中の(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸[A. Gerlach and U. Schulz, Speciality Chemicals Magazine 24(4), 37-38(2004); CAS Acc.-No. 142:179196]287g(1.65mol)に塩化チオニル133ml(1.82mol)を少しずつ添加した。次いで、該反応溶液を80℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。次いで、該混合物を室温に冷却し、水250mlを少しずつ添加し、該混合物をtert−ブチルメチルエーテル各150mlで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を30℃で300ミリバールの圧力下にて減圧除去した。次いで、粗生成物を100ミリバールにて65℃の加熱温度で蒸留させた。これにより、標記化合物225.8g(113mol、理論値の74%)を無色の液体として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6、δ/ppm):4.10(2H,q)、2.88−2.72(1H,m)、2.66−2.57(1H,m)、2.46−2.36(1H,m)、1.19(3H,t)、1.11(3H,d)。
GC−MS(方法1):R
t=1.19分;m/z=184(M)
+。
[α]
D20=+16.1°、c=0.41、メタノール。
【0215】
実施例65A
4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−(4−メチルフェニル)ブタン酸エチル(ジアステレオマー混合物)
【化92】
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まず、アルゴン下にて、酢酸パラジウム(II)196.9mg(0.88mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2'−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル724.8mg(1.84mmol)を無水トルエン50mlに加えた。リチウムヘキサメチルジシラジドのTHF中1M溶液43.8ml(43.8mmol)を少しずつ添加し、次いで、該反応溶液を室温で10分間撹拌した。次いで、該反応溶液を−10℃に冷却し、(+/−)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル7g(38.0mmol)を少しずつ添加し、該混合物を−10℃で10分間撹拌した。次いで、トルエン50mlに溶解した4−ブロモトルエン5g(29.2mmol)を滴下し、該反応溶液をまず室温に加温し、次いで、80℃に加熱した。該混合物をこの温度で2時間撹拌し、次いで、室温に冷却し、一夜撹拌した。反応終了後(TLCによってモニターした;移動相シクロヘキサン/ジクロロメタン 2:1)、該反応混合物を、珪藻土を介して濾過し、残留物を酢酸エチルおよびジクロロメタンで繰り返し洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:石油エーテル/ジクロロメタン 4:1→3:1)によって精製した。これにより、標記化合物3.91g(14.3mmol、理論値の48.8%)を無色の液体として得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6、δ/ppm):7.26(2H,d)、7.20−7.12(2H,m)、4.17−3.95(2H,m)、3.74(0.25H,d)、3.66(0.75H,d)、3.35−3.07(1H,m)、2.29(2.25H,s)、2.28(0.75H,s)、1.17(0.75H,d)、1.11(3H,t)、0.76(2.25H,d)。
GC−MS(方法1):R
t=4.20分;m/z=275(M+H)
+(ジアステレオマー1);R
t=4.23分;m/z=275(M+H)
+(ジアステレオマー2)。
【0216】
実施例66A
(3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル(ジアステレオマー混合物)
【化93】
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【0217】
溶液Aの製造:アルゴン下にて、リチウムヘキサメチルジシラジドのトルエン中1M溶液163.9mlを−10℃〜−20℃に冷却し(アセトン/ドライアイスを使用して冷却)、トルエン150mlに溶解した(+)−(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル20g(108.6mmol)を少しずつ添加し、この添加の間、温度が−10℃を超えないように注意を払った。次いで、該溶液を−10℃以下でさらに10分間撹拌した。
【0218】
溶液Bの製造:アルゴン下にて、室温で1−ブロモ−4−クロロベンゼン27.03g(141.2mmol)をトルエン100mlに溶解し、酢酸パラジウム(II)731mg(3.26mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2'−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル2.693g(6.84mmol)を添加した。該溶液を室温で10分間撹拌した。
【0219】
まず、溶液Aから冷却浴を外した。次いで、なおも冷たい溶液Aに溶液Bを少しずつ滴下した。次いで、合わせた溶液を徐々に室温に加温し、この温度で1時間撹拌した。次いで、該反応溶液を80℃(内部温度)に加温し、この温度で3時間撹拌した。次いで、該反応溶液を徐々に室温に冷却し、さらに12時間撹拌した。該反応混合物を、最後に珪藻土を介して濾過し、残留物をトルエンで繰り返し洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/ジクロロメタン 4:1)によって精製した。これにより、ジアステレオマー比3:1の標記化合物27.4g(92.98mmol、理論値の86%)を黄色油状物として得た。
GC−MS(方法1):R
t=4.45分;m/z=294(M)
+(ジアステレオマー1);R
t=4.48分;m/z=294(M)
+(ジアステレオマー2)。
【0220】
合成実施例65Aおよび66Aと同様にして、下記の化合物を得た:
【表7-1】
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【0221】
【表7-2】
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【0222】
【表7-3】
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【0223】
【表7-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
【表7-5】
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【0225】
実施例78A
(3R)−2−(4−エチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル(ジアステレオマー混合物)
【化94】
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リチウムヘキサメチルジシラジドのトルエン中1M溶液24.4ml(24.4mmol)を−10℃に冷却し、(+)−(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル3.0g(16.29mmol)の無水トルエン15ml中溶液を滴下した。該混合物を10分撹拌した。次いで、予め製造しておいた、1−ブロモ−4−エチルベンゼン3.92g(21.18mmol)、酢酸パラジウム(II)110mg(0.49mmol)および2'−ジシクロヘキシルホスフィノ−2−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル404mg(1.03mmol)の無水トルエン20ml中溶液を−10℃で滴下した。次いで、得られた反応混合物を、まず、室温で1時間撹拌し、次いで、80℃で3時間撹拌した。次いで、該混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、水に添加した。水相を酢酸エチルで再抽出し、合わせた有機相を塩化アンモニウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物から、シリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:最初に、シクロヘキサン、次いで、シクロヘキサン/酢酸エチルの勾配液 200:1→50:1)後に、標記化合物3.051g(理論値の64.9%、ジアステレオマー比 約3:1)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.52分;m/z=289(M+H)
+(少量のジアステレオマー);R
t=1.54分;m/z=289(M+H)
+(多量のジアステレオマー)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):少量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.76(d,3H)、1.13(t,3H)、1.17(t,3H)、2.55−2.63(m,2H)、3.21−3.31(m,1H)、3.67(d,1H)、3.95−4.16(m,2H)、7.15−7.23(m,2H)、7.25−7.31(m,2H)。
【0226】
同様の方法で、(+)−(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチルおよび適当な臭化フェニルから下記の化合物を製造した:
【0227】
実施例79A
(3R)−4,4,4−トリフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチルブタン酸エチル(ジアステレオマー混合物)
【化95】
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GC−MS(方法1):R
t=3.63分;m/z=278(M)
+(少量のジアステレオマー);R
t=3.66分;m/z=278(M)
+(多量のジアステレオマー)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):多量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.77(d,3H)、1.12(t,3H)、3.23−3.30(m,1H)、3.79(d,1H)、4.01−4.14(m,2H)、7.19−7.24(m,2H)、7.43−7.47(m,2H)。
【0228】
実施例80A
(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−(4−ビニルフェニル)ブタン酸エチル(ジアステレオマー混合物)
【化96】
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GC−MS(方法1):R
t=4.64分および4.66分;どちらの場合もm/z=286(M)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):多量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.79(d,3H)、1.12(t,3H)、3.22−3.32(m,1H)、3.73(d,1H)、3.99−4.17(m,2H)、5.28(d,1H)、5.84(d,1H)、6.72(dd,1H)、7.34−7.40(m,2H)、7.45−7.51(m,2H)。
【0229】
実施例81A
(3R)−4,4,4−トリフルオロ−2−[4−(1−フルオロビニル)フェニル]−3−メチルブタン酸エチル(ジアステレオマー混合物)
【化97】
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GC−MS(方法1):R
t=4.60分および4.63分;どちらの場合もm/z=304(M)
+。
LC−MS(方法5):R
t=1.29分および1.30分;どちらの場合もm/z=279。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):多量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.79(d,3H)、1.12(t,3H)、3.34−3.38(m,1H)、3.81(d,1H)、3.99−4.17(m,2H)、4.97(dd,1H)、5.42(dd,1H)、7.46−7.49(m,2H)、7.63(d,2H)。
【0230】
実施例82A
(3R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル(ジアステレオマー混合物)
【化98】
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GC−MS(方法1):R
t=4.33分および4.36分;どちらの場合もm/z=312(M)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):多量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.08−1.19(m,3H)、3.34−3.41(m,1H)、3.88(d,1H)、4.01−4.18(m,2H)、7.28−7.34(m,1H)、7.51−7.64(m,2H)。
【0231】
実施例83A
(3R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル(ジアステレオマー混合物)
【化99】
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GC−MS(方法1):R
t=4.21分;m/z=312(M)
+。
【0232】
実施例84A
2−[4−(ブロモメチル)フェニル]−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル
【化100】
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トリクロロメタン36ml中の4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−(4−メチルフェニル)ブタン酸エチル2.25g(8.2mmol)、N−ブロモスクシンイミド1.53g(8.6mmol)および2,2'−アゾビス−(2−メチルプロパンニトリル)67mg(0.41mmol)を還流下にて一夜撹拌した。反応完了後、スクシンイミドを濾過し、濾過残渣をジクロロメタンで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 40:1)によって精製した。これにより、黄色がかった油状物2.667g(7.5mmol、理論値の92%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=5.72分;m/z=373(M−Br)
+(ジアステレオマー1);R
t=5.74分;m/z=373(M−Br)
+(ジアステレオマー2)。
【0233】
実施例85A
4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)フェニル]ブタン酸エチル
【化101】
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ヨウ化銅(I)529mg(2.78mmol)および2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸メチル4g(20.82mmol)を1−メチルピロリジン−2−オン40ml中の2−[4−(ブロモメチル)フェニル]−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル3.77g(10.67mmol)に添加し、該混合物を80℃で一夜撹拌した。反応終了後、該反応溶液を少しずつ氷水100ml中に注いだ。次いで、得られた混合物をジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去した。得られた粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/ジクロロメタン 4:1)によって精製した。これにより、標記化合物1.48g(4.32mmol、理論値の41%)を黄色がかった油状物として得た。
GC−MS(方法1):R
t=4.06分;m/z=342(M)
+(ジアステレオマー1);R
t=4.09分;m/z=342(M)
+(ジアステレオマー2)。
MS(DCI):m/z=360(M+NH
4)
+。
【0234】
実施例86A
(4−クロロフェニル)(3−オキソシクロペンチル)酢酸メチル
【化102】
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まず、アルゴン下にて、ジイソプロピルアミン14.8ml(105.6mmol)をTHF 150mlに加え、該混合物を−30℃に冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン中2.5M溶液42.3ml(105.75mmol)を少しずつ添加した。次いで、該反応溶液を−20℃に加温し、THF 90mlに溶解した(4−クロロフェニル)酢酸メチル15g(81.25mmol)を少しずつ添加し、該混合物をこの温度で2時間撹拌した。次いで、該反応溶液を−78℃に冷却し、THF 60mlに溶解した2−シクロペンテン−1−オン7.2ml(86.1mmol)を少しずつ添加した。添加終了後、該溶液をこの温度でさらに1時間撹拌した。TLC(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1)後、塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、該生成物を酢酸エチルに溶解した。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1)によって精製した。これにより、標記化合物15.65g(58.67mmol、理論値の72%)を黄色がかった油状物として得た。
GC−MS(方法1):R
t=7.02分;m/z=266(M)
+(ジアステレオマー1);R
t=7.04分;m/z=266(M)
+(ジアステレオマー2)。
MS(DCI):m/z=284(M+NH
4)
+。
【0235】
実施例87A
(4−クロロフェニル)(3,3−ジフルオロシクロペンチル)酢酸メチル
【化103】
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アルゴン下にて、トルエン200mlで希釈した1,1'−[(トリフルオロ−λ
4−スルファニル)イミノ]ビス(2−メトキシエタン)(Desoxofluor)のTHF中50%強溶液82.5ml(82.14mmol)を加え5℃に冷却し、三フッ化ホウ素/ジエチルエーテル錯体1M溶液744μl(5.87mmol)を少しずつ添加した。該混合物を5℃で2時間撹拌した。次いで、トルエン200mlに溶解した(4−クロロフェニル)(3−オキソシクロペンチル)−酢酸メチル15.65g(58.67mmol)を少しずつ添加し、その後、該反応溶液を55℃に加温し、この温度で60時間撹拌した。次いで、該反応混合物を、トルエン100mlおよび2M水酸化ナトリウム水溶液100mlからなる0℃に冷却した混合物に添加した。有機相を分取し、水相を酢酸エチルでさらに3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、溶媒を減圧除去した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 7:1)によって精製した。これにより、標記化合物13.24g(45.86mmol、理論値の78%)を無色の油状物として得た。
MS(DCI):m/z=306(M+NH
4)
+。
GC−MS(方法1):R
t=5.83分;m/z=288(M)
+(ジアステレオマー1);R
t=5.86分;m/z=288(M)
+(ジアステレオマー2)。
【0236】
実施例88A
(+/−)−(2,2−ジフルオロシクロペンチル)酢酸エチル
【化104】
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室温で、(+/−)−2−オキソシクロペンチル酢酸エチル17.0g(99.88mmol)をジエチルアミノサルファートリフルオライド(DAST)52.8ml(399.5mmol)の無水ジクロロメタン150ml中溶液に滴下した。該混合物を環流させながら一夜加熱した。冷却後、さらにジエチルアミノサルファートリフルオライド(DAST)13.2ml(99.88mmol)を添加し、該混合物を還流下にてさらに36時間撹拌した。冷却後、該混合物をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を慎重に添加し、次いで、該混合物を激しく撹拌した。有機相を炭酸水素ナトリウム飽和溶液で1回、1N塩酸で2回、塩化ナトリウム飽和溶液で1回、連続して洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルによるカラムクロマトグラフィー(移動相:ペンタン/ジクロロメタン 10:1→1:1)によって、茶褐色の残留物から生成物を単離した。これにより、標記化合物7.52g(理論値の39%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=2.88分;m/z=172。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=1.18(t,3H)、1.33−1.48(m,1H)、1.61−1.77(m,2H)、1.92−2.20(m,3H)、2.24−2.38(m,1H)、2.43−2.60(m,2H)、4.07(q,2H)。
【0237】
実施例89A
(+/−)−(4−クロロフェニル)(2,2−ジフルオロシクロペンチル)酢酸エチル(ジアステレオマー混合物)
【化105】
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リチウムヘキサメチルジシラジドのトルエン中1M溶液22.6ml(22.6mmol)を−20℃に冷却し、(+/−)−(2,2−ジフルオロシクロペンチル)酢酸エチル2.90g(15.09mmol)の無水トルエン20ml中溶液を滴下した。該混合物を−20℃で10分間撹拌した。冷却を外した後、予め製造しておいた、4−ブロモクロロベンゼン3.75g(19.61mmol)、酢酸パラジウム(II)110mg(0.49mmol)および2'−ジシクロヘキシルホスフィノ−2−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル374mg(0.95mmol)の無水トルエン20ml中溶液を滴下した。得られた反応混合物を、まず、室温で1時間撹拌し、次いで、90℃で2時間撹拌した。冷却後、該反応混合物を水に添加した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物から、シリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1)後に、標記化合物2.70g(理論値の59.1%、ジアステレオマー比 約1:4.3)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=6.09分および6.20分。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=1.01−1.27(m,3H)、1.37−1.50(m,1H)、1.51−1.75(m,3H)、1.94−2.23(m,3H)、2.84−3.07(m,1H)、3.55−3.79(m,1H)、3.93−4.20(m,2H)、7.29−7.53(m,4H)。
【0238】
実施例90A
(+/−)−(4−ブロモフェニル)(シクロペンチル)酢酸
【化106】
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10%強水酸化ナトリウム水溶液386ml(964mmol)を(+/−)−(4−ブロモフェニル)(シクロペンチル)酢酸エチル30g(96.4mmol)のメタノール655ml中溶液に添加し、該混合物を還流下にて3時間加熱した。冷却後、該溶液を水2L中にて撹拌し、希塩酸の添加によってpHを1〜2に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。これにより、標記化合物27.2g(理論値の92%)を得た。
LC−MS(方法2):R
t=2.34分;m/z=283/285(M+H)
+。
【0239】
実施例91A
(+/−)−(4−シアノフェニル)(シクロペンチル)酢酸
【化107】
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水酸化ナトリウム316.5mg(7.9mmol)を(+/−)−(4−シアノフェニル)(シクロペンチル)酢酸メチル192.5mg(0.79mmol)のTHF/メタノール(1:1)1.7ml中溶液に添加し、該混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、該反応混合物を水中に注ぎ、1N塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。これにより、標記化合物125.6mg(理論値の69%)を得た。
LC−MS(方法2):R
t=2.11分;m/z=230(M+H)
+。
【0240】
実施例92A
(+/−)−(4−ニトロフェニル)(シクロペンチル)酢酸
【化108】
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水酸化ナトリウム1.03g(25.8mmol)を(+/−)−(4−ニトロフェニル)(シクロペンチル)酢酸エチル715mg(2.6mmol)のTHF/メタノール(1:1)6ml中溶液に添加し、該混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を水中に注ぎ、1N塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をジエチルエーテル80mlに溶解し、石油エーテル250mlを添加した。沈殿した固体を吸引濾過し、石油エーテルで洗浄した。このようにして得られた生成物をさらに分取HPLCによって精製した。これにより、標記化合物89.5mg(理論値の14%)を得た。
LC−MS(方法2):R
t=2.21分;m/z=250(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.86−1.07(m,1H)、1.20−1.74(m,6H)、1.81−1.96(m,1H)、3.49(d,1H)、7.63(d,2H)、8.20(d,2H)、12.58(br.s,1H)。
【0241】
実施例93A
(+)−(2S)−シクロペンチル(4−メチルフェニル)酢酸
【化109】
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(2S)−シクロ−ペンチル(4−メチルフェニル)酢酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル1.0g(2.8mmol)の1,2−ジクロロエタン5ml中溶液をヨードトリメチルシラン1.53ml(11.2mmol)と一緒に室温で撹拌し、該混合物を一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を酢酸エチル50mlで希釈し、水で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製した。これにより、標記化合物539mg(理論値の88%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.13分;m/z=217(M−H)
-。
[α]
D20=+65.0°、c=0.50、クロロホルム。
【0242】
実施例94A
(+/−)−[4−(アセトキシメチル)フェニル](シクロペンチル)酢酸
【化110】
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[4−(アセトキシメチル)フェニル](シクロペンチル)酢酸tert−ブチル11.70g(35.19mmol)をジクロロメタン108.5mlに溶解し、該混合物を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸39.2mlを添加した。該反応混合物を、まず、0℃で1.5時間撹拌し、次いで、室温で1.5時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン50mlに溶解し、該溶液を水各30mlで4回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、残留物を高真空下で乾燥させた。これにより、目標化合物9.83g(純度約90%、収率:理論値の91%)を粗生成物として得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.02分;m/z=275(M−H)
-。
【0243】
実施例95A
(+/−)−(4−クロロフェニル)(シクロペンチル)酢酸
【化111】
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(4−クロロフェニル)(シクロペンチル)酢酸メチル4.63g(18.3mmol)をTHF 18.5mlおよびメタノール 18.5mlの混合物に溶解し、10%強水酸化ナトリウム水溶液73.3ml(183.2mmol)を室温で添加した。該反応混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、該混合物を1N塩酸の添加によって酸性化した。水相を酢酸エチルで繰り返し抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、目標化合物4.31g(収率:理論値の98.6%)を粗生成物として得た。
LC−MS(方法2):R
t=2.30分;m/z=193(M−CO
2H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.87−1.03(m,1H)、1.17−1.33(m,2H)、1.35−1.47(m,1H)、1.47−1.69(m,3H)、1.77−1.90(m,1H)、2.33−2.47(m,1H)、3.27(d,1H)、7.30−7.42(m,4H)、12.36(s,1H)。
【0244】
同様にして、下記のカルボン酸を製造した:
【表8】
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【0245】
実施例98A
(+/−)−シクロペンチル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化112】
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まず、シクロペンチル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル4.98g(17.4mmol)をTHF、メタノールおよび水各24.9mlの混合物に加え、水酸化リチウム1.04g(43.49mmol)を0℃で添加した。該反応混合物を室温に加温し、この温度で4時間撹拌した。次いで、該混合物を水で希釈し、1N塩酸でわずかに酸性化した。水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、目標化合物4.56g(収率:理論値の96.3%)を粗生成物として得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.18分;m/z=227(M−CO
2H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.87−1.03(m,1H)、1.20−1.34(m,2H)、1.35−1.48(m,1H)、1.48−1.69(m,3H)、1.80−1.92(m,1H)、2.39−2.48(m,1H)、3.40(d,1H)、7.53−7.61(m,2H)、7.65−7.74(m,2H)、12.48(br.s,1H)。
【0246】
実施例99A
(+/−)−シクロペンチル(4−フルオロフェニル)酢酸
【化113】
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(+/−)−シクロペンチル(4−フルオロフェニル)酢酸tert−ブチル2.20g(純度約88%、6.96mmol)をジクロロメタン2.9mlに溶解し、トリフルオロ酢酸10.7mlを室温で添加した。該混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残留物を高真空下で一夜乾燥させた。得られた固体をアセトニトリルで粉砕し、次いで、吸引濾過し、少量のアセトニトリルで洗浄した。高真空下で乾燥させて、最初の固体バッチ720mgを得た。上記で得られた濾液を濃縮し、残留物を分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって精製した。これにより、さらに目標生成物529mgを得た(総収率:理論値の80.8%)。
LC−MS(方法5):R
t=1.08分;m/z=221(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.85−1.03(m,1H)、1.16−1.33(m,2H)、1.35−1.47(m,1H)、1.48−1.69(m,3H)、1.75−1.90(m,1H)、2.35−2.47(m,1H)、3.26(d,1H)、7.09−7.19(m,2H)、7.31−7.41(m,2H)、12.30(s,1H)。
【0247】
実施例100A
(+/−)−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)(シクロペンチル)酢酸
【化114】
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(4−クロロ−2−フルオロフェニル)(シクロペンチル)酢酸メチル7.55g(27.9mmol)をTHF、メタノールおよび水各32mlに溶解し、氷冷しながら水酸化ナトリウム11.15g(287.9mmol)を添加した。該反応混合物を室温で一夜撹拌した、次いで、水で希釈し、1N塩酸でpH2に調整した。水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留した固体を水で粉砕し、吸引濾過し、完全に減圧乾燥させた。これにより、目標化合物6.96g(理論値の97.2%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.18分;m/z=211(M−CO
2H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.86−1.00(m,1H)、1.25−1.47(m,3H)、1.49−1.65(m,3H)、1.80−1.94(m,1H)、2.39−2.48(m,1H)、3.56(d,1H)、7.29(dd,1H)、7.41(dd,1H)、7.48(t,1H)、12.52(br.s,1H)。
【0248】
同様にして、下記のカルボン酸を製造した:
【表9】
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【0249】
実施例104A
(+)−(2S)−シクロペンチル(4−エチルフェニル)酢酸
【化115】
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トリフルオロ酢酸17ml中の(−)−(4−エチル−フェニル)酢酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシル(2S)−シクロペンチル515mg(1.39mmol)を室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジクロロメタンに溶解した。該溶液を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1→2:1)によって精製した。これにより、目標化合物286mg(理論値の88.5%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.17分;m/z=231(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.89−1.01(m,1H)、1.16(m,3H)、1.20−1.33(m,2H)、1.36−1.46(m,1H)、1.48−1.67(m,3H)、1.78−1.88(m,1H)、2.37−2.47(m,1H)、2.57(q,2H)、3.18(d,1H)、7.12−7.17(m,2H)、7.19−7.25(m,2H)、12.17(br.s,1H)。
[α]
D20=+50.4°、c=0.455、クロロホルム。
【0250】
実施例105A
(+)−(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸
【化116】
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(3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル5.086g(17.26mmol)をジオキサン68mlに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液34mlを添加した。該反応を50℃で2時間撹拌した。次いで、該反応混合物を1N塩酸でpH1に酸性化し、ジクロロメタンで繰り返し抽出した。合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、目標化合物3.9g(14.63mmol、理論値の85%、83%de)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6、δ/ppm):12.95−12.73(1H,br.s)、7.49−7.34(4H,m)、3.68(1H,d)、3.31−3.18(1H,m)、1.20(0.25H,d)、0.78(2.75H,d)。
GC−MS(方法1):R
t=4.85分;m/z=266(M)
+。
[α]
D20=+57.2°、c=0.41、メタノール。
【0251】
同様にして、下記の表に記載の化合物を製造した:
【表10-1】
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【0252】
【表10-2】
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【0253】
【表10-3】
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【0254】
【表10-4】
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【0255】
【表10-5】
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【0256】
【表10-6】
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【0257】
実施例120A
(3R)−2−(4−エチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸(ジアステレオマー混合物)
【化117】
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(3R)−2−(4−エチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸エチル3.0g(純度約88%、約9.16mmol;ジアステレオマー混合物)をメタノール、THFおよび水各12.4mlの混合物に溶解し、水酸化ナトリウム5.49g(137.35mmol)を少しずつ添加した。該反応混合物を40℃で9時間撹拌した。冷却後、揮発性溶媒を実質的に減圧除去し、残留物を水で希釈した。該混合物を塩酸の添加によって酸性化し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、残留物を高真空下で乾燥させた。これにより、標記化合物2.61gを粗生成物として得、さらなる精製は行わなかった(ジアステレオマー比 約9:1)。
LC−MS(方法5):R
t=1.08分;m/z=259(M−H)
-(少量のジアステレオマー);R
t=1.11分;m/z=259(M−H)
-(多量のジアステレオマー)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):多量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.76(d,3H)、1.17(t,3H)、2.54−2.66(m,4H)、3.10−3.29(m,1H)、3.56(d,1H)、7.14−7.22(m,2H)、7.22−7.32(m,2H)、12.58(br.s,1H)。
【0258】
同様にして(反応温度:室温〜+40℃;反応時間:9〜12時間)、下記のカルボン酸を対応するエステルから製造した:
【0259】
実施例121A
(3R)−4,4,4−トリフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチルブタン酸(ジアステレオマー混合物)
【化118】
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ジアステレオマー比 約9:1。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):多量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.77(d,3H)、3.18−3.30(m,1H)、3.67(d,1H)、7.17−7.24(m,2H)、7.39−7.47(m,2H)、12.78(br.s,1H)。
【0260】
実施例122A
(3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−(4−ビニルフェニル)ブタン酸(ジアステレオマー混合物)
【化119】
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ジアステレオマー比 約10:1。
LC−MS(方法5):R
t=1.04分;m/z=257(M−H)
-(少量のジアステレオマー);R
t=1.06分;m/z=257(M−H)
-(多量のジアステレオマー)。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):多量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.78(d,3H)、3.18−3.31(m,1H)、3.62(d,1H)、5.28(d,1H)、5.84(d,1H)、6.73(dd,1H)、7.31−7.39(m,2H)、7.40−7.54(m,2H)、12.74(br.s,1H)。
【0261】
実施例123A
(3R)−4,4,4−トリフルオロ−2−[4−(1−フルオロビニル)フェニル]−3−メチルブタン酸(ジアステレオマー混合物)
【化120】
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ジアステレオマー比 約9:1。
GC−MS(方法1):R
t=4.97分;m/z=276(M)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):多量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.78(d,3H)、3.16−3.29(m,1H)、3.70(d,1H)、4.96(dd,1H)、5.34(d,1H)、5.47(d,1H)、7.39−7.51(m,2H)、7.58−7.69(m,2H)、12.83(br.s,1H)。
【0262】
実施例124A
(4−クロロフェニル)(2,2−ジフルオロシクロペンチル)酢酸(ジアステレオマー混合物)
【化121】
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(4−クロロフェニル)(2,2−ジフルオロシクロペンチル)酢酸エチル(ジアステレオマー混合物)2.70g(8.92mmol)をメタノール10ml、THF 10mlおよび水5mlに溶解し、50%強水酸化ナトリウム水溶液7.13g(89.18mmol)を室温で添加した。該反応混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、該混合物を水で希釈し、塩酸で酸性化した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、残留物を高真空下で乾燥させた。これにより、目標化合物2.39g(理論値の97.6%、ジアステレオマー比 約1:1)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.05分および1.07分;いずれの場合もm/z=273(M−H)
-。
【0263】
同様にして、下記のカルボン酸を対応するエステルから製造した:
【0264】
実施例125A
(3R)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸(ジアステレオマー混合物)
【化122】
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ジアステレオマー比 約1:1。
GC−MS(方法1):R
t=4.79分;m/z=284(M)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):両ジアステレオマー:δ[ppm]=0.80/1.19(いずれの場合もd,3H)、3.18−3.29(m,1H)、3.74/3.77(いずれの場合もdd,1H)、7.28(d,1H)、7.43−7.65(m,2H)、12.91/13.24(いずれの場合もbr.s,1H)。
【0265】
実施例126A
(3R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸(ジアステレオマー混合物)
【化123】
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LC−MS(方法4):R
t=1.25分;m/z=283(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):多量のジアステレオマー:δ[ppm]=0.87(d,3H)、3.27−3.37(m,1H)、4.02(d,1H)、7.35(dd,1H)、7.45−7.52(m,2H)、13.02(br.s,1H)。
【0266】
実施例127A
1−(3−{[(2S)−2−シクロペンチル−2−(4−メチルフェニル)アセチル]アミノ}ベンジル)シクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル
【化124】
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室温で、HATU 453mg(1191μmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン479μl(2750μmol)を(+)−(2S)−シクロペンチル(4−メチルフェニル)酢酸200mg(916μmol)のDMF 1ml中溶液に添加した。該混合物を30分間撹拌した。次いで、1−(3−アミノベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル249mg(1008μmol)を添加した。該反応混合物を一夜撹拌し、次いで、分取HPLCによって直接その成分に分離した。これにより、標記化合物328mg(理論値の80%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.49分;m/z=448(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.74−0.85(m,2H)、0.89−1.01(m,1H)、1.01−1.10(m,2H)、1.14−1.69(m,15H)、1.70−1.87(m,1H)、2.25(s,3H)、2.78(s,2H)、6.89(d,1H)、7.04−7.20(m,3H)、7.25−7.32(m,2H)、7.36(d,1H)、7.50(s,1H)、9.91(s,1H)。
【0267】
実施例128A
(+/−)−1−[3−({[4−(アセトキシメチル)フェニル](シクロペンチル)アセチル}アミノ)ベンジル]シクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル
【化125】
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(+/−)−[4−(アセトキシメチル)フェニル](シクロペンチル)酢酸9.50g(34.4mmol)をDMF 67.5mlに溶解し、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール・水和物(HOBt)5.58g(41.25mmol)を添加した。該混合物を0℃に冷却し、少量のDMFに溶解したN,N−ジイソプロピルエチルアミン15.0ml(85.95mmol)および1−(3−アミノベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル10.63g(42.97mmol)を添加した。HATU 14.38g(37.82mmol)を数回に分けて添加し、該反応混合物を徐々に室温に加温し、次いで、一夜撹拌した。次いで、該混合物を炭酸ナトリウム飽和水溶液に添加した。相分離後、水相を酢酸エチルで繰り返し抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/酢酸エチル 50:1→20:1)によって精製した。これにより、目標化合物12.86g(理論値の69.4%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.40分;m/z=450(M−C
4H
7)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.77−0.83(m,2H)、0.91−1.02(m,1H)、1.03−1.08(m,2H)、1.21−1.29(m,1H)、1.26(s,9H)、1.32−1.40(m,1H)、1.41−1.70(m,4H)、1.72−1.84(m,1H)、2.04(s,3H)、2.55−2.65(m,1H)、2.78(s,2H)、3.39(d,1H)、5.02(s,2H)、6.89(d,1H)、7.15(t,1H)、7.27−7.33(m,2H)、7.35(d,1H)、7.38−7.43(m,2H)、7.50(s,1H)、9.96(s,1H)。
【0268】
実施例129A
(+/−)−1−[3−({シクロペンチル[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アセチル}アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化126】
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(+/−)−1−[3−({[4−(アセトキシメチル)フェニル](シクロペンチル)アセチル}−アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル12.50g(24.72mmol)をアンモニアのメタノール中2M溶液228mlに溶解し、30℃で2時間撹拌し、次いで、40℃で2時間撹拌し、最後に、室温で一夜撹拌した。次いで、該溶液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1→2:1)によって精製した。これにより、目標化合物11.88g(理論値の96.5%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.47分;m/z=462(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.77−0.83(m,2H)、0.92−1.03(m,1H)、1.03−1.09(m,2H)、1.21−1.28(m,1H)、1.27(s,9H)、1.30−1.40(m,1H)、1.41−1.69(m,4H)、1.73−1.83(m,1H)、2.54−2.65(m,1H)、2.78(s,2H)、3.36(d,1H)、4.44(d,2H)、5.10(t,1H)、6.89(d,1H)、7.15(t,1H)、7.24(d,2H)、7.35(d,3H)、7.50(s,1H)、9.93(s,1H)。
【0269】
実施例130A
(+/−)−1−(3−{[シクロペンチル(4−ホルミルフェニル)アセチル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化127】
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(+/−)−1−[3−({シクロペンチル[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アセチル}アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル4.0g(8.63mmol)のジクロロメタン20ml中溶液を0℃に冷却し、Dess-Martin試薬[1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾジオキソール−3(1H)−オン]4.39g(10.35mmol)を添加した。添加終了後、冷却を外し、該反応混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、該溶液をジクロロメタンで希釈し、水、炭酸ナトリウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で連続して洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1→3:1)によって精製した。これにより、目標化合物2.27g(理論値の53.2%)を得た。
LC−MS(方法2):R
t=2.86分;m/z=460(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.78−0.84(m,2H)、0.92−1.02(m,1H)、1.03−1.08(m,2H)、1.26(s,9H)、1.27−1.39(m,2H)、1.42−1.51(m,1H)、1.51−1.70(m,3H)、1.76−1.86(m,1H)、2.58−2.68(m,1H)、2.78(s,2H)、3.53(d,1H)、6.91(d,1H)、7.16(t,1H)、7.36(d,1H)、7.51(s,1H)、7.60−7.68(m,2H)、7.82−7.90(m,2H)、9.97(s,1H)、10.06(s,1H)。
【0270】
実施例131A
(+/−)−1−(3−{[シクロペンチル(4−ビニルフェニル)アセチル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム39.0mg(0.98mmol、鉱油中60%)を無水THF 3.0mlに懸濁し、該混合物を0℃に冷却し、メチルトリフェニルホスホニウムブロマイド301.8mg(0.84mmol)を添加した。該混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、(+/−)−1−(3−{[シクロペンチル−(4−ホルミルフェニル)アセチル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル300mg(0.65mmol)を添加した。該反応混合物を室温で一夜撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残留物をアセトニトリルに溶解し、濾過し、得られた濾液を分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって精製した。これにより、目標化合物219.3mg(理論値の73.4%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.52分;m/z=460(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.80(d,2H)、0.92−1.02(m,1H)、1.06(d,2H)、1.22−1.29(m,1H)、1.26(s,9H)、1.32−1.49(m,2H)、1.49−1.71(m,3H)、1.74−1.83(m,1H)、2.56−2.67(m,1H)、2.78(s,2H)、3.38(d,1H)、5.22(d,1H)、5.78(d,1H)、6.70(dd,1H)、6.89(d,1H)、7.15(t,1H)、7.29−7.46(m,5H)、7.50(s,1H)、9.96(s,1H)。
【0271】
実施例132A
(+/−)−1−[3−({シクロペンチル[4−(2,2−ジフルオロビニル)フェニル]アセチル}アミノ)ベンジル]シクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル
【化129】
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60℃で、クロロ(ジフルオロ)酢酸ナトリウム475.6mg(3.12mmol)を(+/−)−1−(3−{[シクロペンチル(4−ホルミルフェニル)アセチル]−アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル800.0mg(1.73mmol)およびトリフェニルホスフィン681.9mg(2.60mmol)の混合物に添加した。該混合物を110℃に加熱し、この温度で30分間撹拌した。冷却後、該混合物を水中に注いだ。酢酸エチルを添加し、有機相を分取し、塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって精製した。これにより、目標化合物319.2mg(理論値の37.2%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.53分;m/z=494(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.76−0.85(m,2H)、0.92−1.03(m,1H)、1.03−1.09(m,2H)、1.19−1.26(m,1H)、1.26(s,9H)、1.32−1.41(m,1H)、1.41−1.69(m,4H)、1.74−1.84(m,1H)、2.57−2.64(m,1H)、2.78(s,2H)、3.38(d,1H)、6.90(d,1H)、7.15(t,1H)、7.28−7.33(m,2H)、7.36(d,1H)、7.38−7.45(m,2H)、7.50(s,1H)、9.97(s,1H)。
【0272】
実施例133A
(+/−)−1−[3−({シクロペンチル[4−(2,2−ジフルオロエチル)フェニル]アセチル}アミノ)ベンジル]シクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル
【化130】
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Pd/C(10%)100mgを(+/−)−1−[3−({シクロペンチル[4−(2,2−ジフルオロビニル)−フェニル]アセチル}アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル200.0mg(0.404mmol)のエタノール5ml中溶液に添加した。大気圧下、水素雰囲気下にて、該混合物を一夜激しく撹拌した。次いで、該反応をCeliteで濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって精製した。これにより、目標化合物151.1mg(理論値の75.2%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.43分;m/z=498(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.77−0.83(m,2H)、0.91−1.02(m,1H)、1.02−1.08(m,2H)、1.23−1.29(m,1H)、1.26(s,9H)、1.30−1.39(m,1H)、1.40−1.70(m,4H)、1.74−1.84(m,1H)、2.55−2.64(m,1H)、2.78(s,2H)、3.12(td,2H)、3.38(d,1H)、6.20(dt,1H)、6.89(d,1H)、7.15(t,1H)、7.23(d,2H)、7.32−7.41(m,3H)、7.51(s,1H)、9.95(s,1H)。
【0273】
実施例134A
(+/−)−1−[3−({シクロペンチル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化131】
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(+/−)−シクロペンチル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸3.0g(11.02mmol)をDMF 16.0mlに溶解し、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール・水和物1.79g(13.22mmol)を添加した。該混合物を0℃に冷却し、少量のDMFに溶解したN,N−ジイソプロピルエチルアミン3.8ml(22.04mmol)および1−(3−アミノベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル3.41g(13.77mmol)を添加した。次いで、HATU 5.03g(13.22mmol)を数回に分けて添加し、該反応混合物を徐々に室温に加温し、次いで、室温で3時間撹拌した。次いで、該反応を水に添加した。相分離後、水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1→10:1)によって精製した。これにより、目標化合物4.89g(理論値の88.5%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.49分;m/z=502(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.77−0.83(m,2H)、0.92−1.00(m,1H)、1.03−1.08(m,2H)、1.25(s,9H)、1.26−1.40(m,2H)、1.43−1.50(m,1H)、1.50−1.72(m,3H)、1.75−1.86(m,1H)、2.56−2.72(m,1H)、2.78(s,2H)、3.52(d,1H)、6.91(d,1H)、7.17(t,1H)、7.33−7.39(m,1H)、7.50(s,1H)、7.61−7.66(m,2H)、7.66−7.73(m,2H)、10.06(s,1H)。
【0274】
実施例135A
(+/−)−1−(3−{[(4−クロロフェニル)(シクロペンチル)アセチル]アミノ}ベンジル)シクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル
【化132】
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(+/−)−シクロペンチル(4−クロロフェニル)酢酸3.50g(14.66mmol)をDMF 28.8mlに溶解し、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール・水和物2.38g(17.6mmol)を添加した。該混合物を0℃に冷却し、少量のDMFに溶解したN,N−ジイソプロピルエチルアミン10.2ml(58.65mmol)および1−(3−アミノベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル4.98g(純度91%、18.33mmol)を添加した。次いで、HATU 6.13g(16.13mmol)を数回に分けて添加し、該反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、徐々に室温に加温し、この温度でさらに3時間撹拌した。次いで、該反応を炭酸ナトリウム飽和水溶液に添加した。相分離後、水相を酢酸エチルで繰り返し抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/酢酸エチル 10:1→8:1)によって精製した。これにより、目標化合物6.63g(理論値の96.6%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.73分;m/z=412(M−C
4H
8)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.77−0.83(m,2H)、0.91−1.01(m,1H)、1.01−1.08(m,2H)、1.21−1.29(m,1H)、1.26(s,9H)、1.32−1.40(m,1H)、1.40−1.70(m,4H)、1.70−1.84(m,1H)、2.55−2.60(m,1H)、2.78(s,2H)、3.40(d,1H)、6.87−6.93(m,1H)、7.16(t,1H)、7.30−7.46(m,5H)、7.50(s,1H)、9.99(s,1H)。
【0275】
一般的な方法6:置換フェニル酢酸誘導体のアニリンとのHATU媒介アミドカップリング
0℃または室温で、HATU(1.0〜2.0当量)を所定のフェニル酢酸誘導体(約0.8〜2.0当量、0.15〜1.5mol/l)およびアニリン(約0.8〜2.0当量、0.15〜1.5mol/l)のDMFおよびピリジンの混合物(約3:1〜1.5:1)中溶液に添加した。別法として、ピリジンの代わりに、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.0〜5.0当量)を任意にHOBt(1.0〜2.0当量)の存在下で使用することもできる。得られた混合物を室温〜60℃の温度で4時間〜48時間撹拌した。適切な場合には、24時間後に、さらなるアニリンまたはフェニル酢酸をHATUと一緒に添加した。反応終了後、減圧で溶媒を除去した後に粗生成物を分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水の勾配液)によって精製、または反応混合物の水性後処理後にシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチルまたはジクロロメタン/メタノール混合物)によって精製した。純粋な形態の目標生成物を得るために、2つの精製方法を併用することもできる。
【0276】
一般的な方法6に従って、以下の化合物を製造した:
【表11-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
【表11-2】
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【0278】
【表11-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
【表11-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
【表11-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
【表11-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
【表11-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
【表11-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
【表11-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
【表11-10】
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
【表11-11】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
【表11-12】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
【表11-13】
[この文献は図面を表示できません]
【0289】
【表11-14】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
【表11-15】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
【表11-16】
[この文献は図面を表示できません]
【0292】
【表11-17】
[この文献は図面を表示できません]
【0293】
【表11-18】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
【表11-19】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
【表11-20】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
実施例175A
1−(3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−4−フルオロ−ベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化133】
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一般的な方法6に従って、(2RS,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸1.2g(4.5mmol)および1−(3−アミノ−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル1.3g(4.95mmol)から、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;移動相シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)による粗生成物の精製後、標記化合物1.6g(理論値の69%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.48分;m/z=512(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.71−0.92(m,5H)、0.99−1.07(m,2H)、1.25(s,9H)、2.68−2.87(m,2H)、4.09(d,1H)、6.91−7.05(m,1H)、7.11(dd,1H)、7.35−7.54(m,4H)、7.70(dd,1H)、10.01(s,1H)。
【0297】
実施例176A
1−(3−{[(4−クロロフェニル)(2,2−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロ−プロパンカルボン酸tert−ブチル(ラセミジアステレオマー混合物)
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
(4−クロロフェニル)(2,2−ジフルオロシクロペンチル)酢酸(ジアステレオマー混合物として)490mg(1.78mmol)をDMF 4.0mlおよびピリジン1.0mlの混合物に添加した。室温で、得られた溶液に1−(3−アミノ−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル568.0mg(2.14mmol)およびHATU 881.7mg(2.34mmol)を添加し、該混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液に添加し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)によって精製した。このようにして得られた生成物のさらなる精製を、分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって行った。これにより、目標化合物774.0mg(理論値の83.1%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.42分;m/z=466(M−C
4H
8)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):両ジアステレオマー:δ[ppm]=0.76−0.83(m,2H)、0.99−1.06(m,2H)、1.08−1.21(m,1H)、1.21−1.29(m,9H)、1.46−1.67(m,2H)、1.68−1.76(m,1H)、1.95−2.24(m,2H)、2.70−2.83(m,2H)、3.18(m,1H)、4.01/4.07(d,1H)、6.92−7.04(m,1H)、7.11(ddd,1H)、7.32−7.42(m,2H)、7.43−7.51(m,2H)、7.63−7.74(m,1H)、9.85(s,1H)。
【0298】
実施例177A
(+/−)−1−[3−(2−{[4−(2−シアノビニル)フェニル]−2−シクロペンチルアセチル}アミノ)−4−フルオロベンジル]シクロ−プロパンカルボン酸tert−ブチル
【化135】
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アクリロニトリル86μl(1.3mmol)、酢酸パラジウム8mg(35μmol)、トリ−(o−トリル)ホスフィン32mg(106μmol)およびトリエチルアミン254μl(1.8mmol)を(+/−)−1−(3−{[2−(4−ブロモフェニル)−2−シクロペンチルアセチル]−アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル627mg(1.18mmol)のDMF 12.5ml中溶液に添加した。マイクロウェーブにて、該反応混合物を150℃で1時間加熱した。次いで、同量のアクリロニトリル、酢酸パラジウム、トリ−(o−トリル)ホスフィンおよびトリエチルアミンを添加し、該混合物をもう一度マイクロウェーブにて150℃で1時間撹拌した。次いで、さらなる後処理は行わずに、該反応混合物を分取HPLCによって直接その成分に分離した。これにより、標記化合物497mg(理論値の79%)を得た。
LC−MS(方法2):R
t=2.93分;m/z=503(M+H)
+。
【0299】
実施例178A
1−[3−(2S)−(2−{[4−(E−2−シアノビニル)フェニル]−2−シクロペンチルアセチル}アミノ)−4−フルオロ−ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化136】
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(+/−)−1−[3−(2−{[4−(2−シアノビニル)フェニル]−2−シクロペンチルアセチル}アミノ)−4−フルオロベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル200mgから、キラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AS−H、5μm、250mm×20mm;注入量:0.25ml;温度:38℃;移動相:80%イソヘキサン/20%(エタノール+0.2%TFA+1%水);流速:15ml/分;検出:220nm]によって、純粋な2Sエナンチオマー89mgを得た。
R
t=4.64分[カラム:Daicel Chiralpak AS−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%TFA+1%水)70:30(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.76−0.86(m,2H)、0.90−1.00(m,1H)、1.00−1.07(m,2H)、1.21−1.72(m,15H)、1.71−1.88(m,1H)、2.76(s,2H)、3.59−3.69(m,1H)、6.44(s,1H)、6.92−7.05(m,1H)、7.11(dd,1H)、7.48(d,2H)、7.58−7.63(m,2H)、7.64−7.71(m,1H)、9.81(s,1H)。
【0300】
実施例179A
(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイルクロライド
【化137】
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(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸19.5g(73.13mmol)をジクロロメタン860mlに溶解し、DMF 0.5mlを添加した。次いで、−5℃〜−10℃(氷/アセトン冷却浴)で、塩化オキサリルのジクロロメタン中2M溶液73ml(146.26mmol)を少しずつ滴下し、該混合物をこの温度で1時間撹拌した。反応完了後、該反応溶液を減圧下で濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン200mlに溶解し、次いで、もう一度、蒸留乾固した。これにより、標記化合物20.1g(70.5mmol、理論値の96%)を無色の油状物として得た。このようにして得られた生成物を、さらなる精製を行わず、また、さらなる光学的特徴付けを行わずに、後の反応に使用した。
【0301】
実施例180A
(4−クロロフェニル)(3,3−ジフルオロシクロペンチル)アセチルクロライド(ジアステレオマー混合物)
【化138】
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(4−クロロフェニル)(3,3−ジフルオロシクロペンチル)酢酸470mg(1.71mmol)をジクロロメタン8mlに溶解し、DMFを1滴添加した。次いで、0℃で、塩化オキサリル1.7ml(3.42mmol)を少しずつ滴下し、該混合物をこの温度で1時間撹拌した。反応完了後、該反応溶液を減圧下にて蒸留し、次いで、得られた残留物をジクロロメタン50mlに溶解し、次いで、もう一度蒸留乾固した。これにより、標記化合物500mg(理論値の99%)を無色の油状物として得た。このようにして得られた生成物を、さらなる精製を行わずに、また、さらなる光学的特徴付けを行わずに、後の反応に使用した。
【0302】
実施例181A
(2S,3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブタノイルクロライド
【化139】
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同様にして、(2S,3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブタン酸から標記化合物を製造した。
【0303】
一般的な方法7:in situで生じた酸塩化物とのアニリンのアミドカップリング
アルゴン下で所定のアニリン(0.8〜2.0当量)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0〜3.0当量)の無水THFまたは無水ジクロロメタン中溶液(0.1〜1.5mol/l)を−10℃〜0℃に冷却し、新しく製造した酸塩化物(0.8〜2.0当量)の無水THFまたは無水ジクロロメタン中濃溶液を滴下した。添加終了後、該混合物を徐々に室温に加温し、直接後処理をするか、または、室温でさらに2時間〜12時間撹拌し、次いで、後処理した。反応混合物を酢酸エチルまたはジクロロメタンで希釈した後、有機相を1N塩酸および塩化ナトリウム飽和溶液で連続して洗浄し、硫酸マグネシウムまたは硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水の勾配液)によって精製するか、シリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチルまたはジクロロメタン/メタノール混合物)によって精製するか、またはジイソプロピルエーテルのような有機溶媒で粉砕することによって精製した。目標生成物を純粋な形態で単離するために、これらの精製方法を組み合わせて使用することもできる。
【0304】
一般的な方法7に従って、以下の化合物を製造した:
【表12-1】
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【0305】
【表12-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
実施例186Aおよび実施例187A
1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
および
1−(6−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
1−(3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパン−カルボン酸tert−ブチルおよび1−(3−アミノ−6−クロロ−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチルの混合物(実施例24A/25A、比率 約1.5:1)33.0mgを無水THF 0.16mlに溶解し、該溶液を−10℃に冷却し、(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイルクロライド38mg(0.132mmol)の無水THF約0.1ml中溶液を滴下した。添加終了後、該混合物を徐々に室温に加温し、2時間後、水を添加した。該混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を1N塩酸および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた生成混合物を、分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって分取した。これにより、1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−ブタノイル]アミノ}−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(実施例186A)23.2mg(理論値の38%)および1−(6−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]−アミノ}−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(実施例187A)18.7mg(理論値の31%)を得た。
【0307】
実施例186A
1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化140】
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LC−MS(方法4):R
t=1.65分;m/z=546/548(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.79(d,5H)、1.06−1.11(m,2H)、1.26(s,9H)、2.83(s,2H)、3.33−3.40(m,1H)、3.95(d,1H)、7.26(s,2H)、7.40−7.47(m,4H)、10.02(s,1H)。
【0308】
実施例187A
1−(6−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化141】
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LC−MS(方法4):R
t=1.82分;m/z=546/548(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.45−0.53(m,2H)、0.78(d,3H)、0.97−1.06(m,2H)、1.32(s,9H)、3.16−3.24(m,2H)、3.34−3.44(m,1H)、4.11(d,1H)、7.24(d,1H)、7.45(s,4H)、7.70(t,1H)、10.17(s,1H)。
【0309】
実施例188A
1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−ベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物)
【0310】
【化142】
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(+/−)−1−(3−アミノ−4−クロロベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル1.15g(3.62mmol)をDMF 5mlに溶解し、(+)−(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸1.49g(5.43mmol)、ピリジン2.5mlおよびHATU 1.79g(4.71mmol)を室温で添加した。次いで、該反応混合物を40℃で一夜撹拌した。冷却後、該混合物を酢酸エチルで希釈し、該溶液を1N塩酸および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 30:1)によって精製した。これにより、1.82g(理論値の88.8%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.86分;m/z=564(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):両ジアステレオマー:δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.20/1.27(各々s,一緒に9H)、1.91−2.02(m,1H)、2.03−2.16(m,1H)、2.64−2.71(m,1H)、3.26−3.32(m,1H,不明瞭)、3.35−3.41(m,1H)、4.10/4.12(各々d,一緒に1H)、7.09(dt,1H)、7.34−7.52(m,6H)、9.84/9.86(各々d,一緒に1H)。
【0311】
実施例189A
1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}ベンジル)−シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化143】
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(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸368mg(1.38mmol)をジクロロメタン15ml、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロパ−1−エン−1−アミン246mg(1.84mmol)を添加し、次いで、該混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、ピリジン279μl(3.45mmol)および1−(3−アミノ−4−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル324mg(1.15mmol)添加し、該反応混合物を室温でさらに1時間撹拌した。次いで、該反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物を分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって精製した。これにより、目標化合物540mg(理論値の88%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.52分;m/z=528/530(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.76−0.83(m,5H)、1.01−1.06(m,2H)、1.24(s,9H)、2.72−2.85(m,2H)、3.32−3.43(m,1H、H
2Oシグナルにより部分的に不明瞭)、4.10(d,1H)、7.05(d,1H)、7.35(d,1H)、7.41−7.50(m,5H)、9.83(s,1H)。
【0312】
同様にして、下記の表に挙げられた化合物を製造した:
【表13-1】
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【0313】
【表13-2】
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【0314】
実施例193A
(+/−)−1−[(3−ブロモ−4−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化144】
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n−ブチルリチウムのヘキサン中2.5M溶液42.2ml(105.5mmol)を、−20℃〜−30℃に冷却したジイソプロピルアミン14.8ml(105.5mmol)の無水THF60ml中溶液に滴下した。添加終了後、該混合物を−20℃〜−30℃でさらに30分間撹拌した。次いで、該混合物を−78℃に冷却し、この温度でシクロプロパンカルボン酸tert−ブチル12.0g(84.4mmol)の無水THF60ml中溶液を滴下した。−78℃で4時間後、3−ブロモ−4−クロロベンズアルデヒド15.4g(70.3mmol)の無水THF60ml中溶液を添加した。該反応混合物を一夜かけて徐々に室温に加温し、次いで、塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、該混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 40:1→10:1)によって精製した。これにより、目標化合物16.2g(理論値の52.5%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.47分;m/z=286/288。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.84−0.99(m,2H)、1.02−1.17(m,2H)、1.24(s,9H)、4.88(d,1H)、5.55(d,1H)、7.39(dd,1H)、7.57(d,1H)、7.71(d,1H)。
【0315】
実施例194A
(+/−)−1−[(3−ブロモ−4−クロロフェニル)(メトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化145】
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(+/−)−1−[(3−ブロモ−4−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル16.0g(44.2mmol)をDMF 80mlに溶解し、室温でヨウ化メチル4.1ml(66.6mmol)を添加した。該反応混合物を+10℃に冷却し、水素化ナトリウム1.95g(鉱油中60%、48.7mmol)を数回に分けて添加した。添加終了から10分後、該混合物を室温に加温し、室温でさらの1.5時間撹拌した。次いで、該反応混合物を水に添加し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1)によって精製した。これにより、目標化合物15.3g(理論値の92.2%)を得た。
GC−MS(方法1):R
t=6.5分。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.76−0.82(m,1H)、0.89−1.08(m,3H)、1.30(s,9H)、3.16(s,3H)、4.69(s,1H)、7.36(dd,1H)、7.62(d,1H)、7.71(d,1H)。
【0316】
実施例195A
(+/−)−1−{[3−(ベンジルアミノ)−4−クロロフェニル](メトキシ)メチル}シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化146】
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アルゴンでフラッシュした乾燥反応フラスコ中にて、ナトリウムtert−ブトキシド4.60g(47.9mmol)を無水トルエン100mlに懸濁し、ベンジルアミン5.2ml(47.9mmol)、rac−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル0.99g(1.6mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム1.83g(2.0mmol)および(+/−)−1−[(3−ブロモ−4−クロロフェニル)(メトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル15.0g(39.9mmol)を添加した。該反応混合物を110℃で3時間加熱した。冷却後、酢酸エチルおよび塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、該混合物をCeliteで濾過した。有機相を塩化アンモニウム飽和溶液および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 40:1→20:1)によって精製した。これにより、目標化合物12.0g(理論値の74.8%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.48分;m/z=402(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.22(ddd,1H)、0.56(ddd,1H)、0.68(ddd,1H)、0.78(ddd,1H)、1.30(s,9H)、2.98(s,3H)、4.40(dd,2H)、4.65(s,1H)、6.17(t,1H)、6.38(d,1H)、6.43(dd,1H)、7.18−7.22(m,2H)、7.28−7.33(m,4H)。
【0317】
実施例196A
(+/−)−1−[(3−アミノ−4−クロロフェニル)(メトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化147】
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(+/−)−1−{[3−(ベンジルアミノ)−4−クロロフェニル](メトキシ)−メチル}シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル6.20g(15.4mmol)を酢酸エチル300mlに溶解し、アルゴンで不活性処理し、パラジウム(10%−炭素)350mgを添加した。水素雰囲気下、大気圧下にて室温で、該反応混合物を撹拌した。次いで、該反応混合物をCeliteで濾過し、残留物を酢酸エチルで完全に洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 30:1→10:1)によって精製した。これにより、目標化合物3.36g(理論値の69.9%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.22分;m/z=312(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.47−0.56(m,1H)、0.81−0.95(m,3H)、1.34(s,9H)、3.13(s,3H)、4.69(s,1H)、5.21−5.39(m,2H)、6.44(dd,1H)、6.72(d,1H)、7.13(d,1H)。
【0318】
実施例197A
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−フェニル)(メトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物)
【化148】
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of(+/−)−1−[(3−アミノ−4−クロロフェニル)(メトキシ)メチル]シクロ−プロパンカルボン酸tert−ブチル200mg(0.641mmol)および(+)−(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸188mg(0.706mmol)をDMF 2.3mlおよびピリジン0.7mlに溶解し、HATU 293mg(0.770mmol)を室温で添加した。該反応混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、さらに0.6当量の(+)−(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸を添加し、該反応混合物を45℃で14時間撹拌した。冷却後、該混合物を酢酸エチルで希釈し、該溶液を1N塩酸および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 30:1)によって精製した。これにより、目標化合物168mg(理論値の39.9%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.53分;m/z=558/560(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):両ジアステレオマー:δ[ppm]=0.51−0.62(m,1H)、0.80(d,3H)、0.84−0.96(m,3H)、1.26/1.30(各々s,一緒に9H)、3.13(s,3H)、3.35−3.44(d,1H)、4.13/4.14(各々d,一緒に1H)、4.74(s,1H)、7.10(dd,1H)、7.39−7.53(m,6H)、9.91/9.92(各々s,一緒に1H)。
【0319】
実施例198A
1−[(3−ブロモ−4−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸tert−ブチル
【化149】
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n−ブチルリチウムのヘキサン中2.5M溶液21.65ml(54.12mmol)を−20℃〜−30℃に冷却したジイソプロピルアミン7.6ml(54.12mmol)の無水THF 30ml中溶液に滴下した。添加終了後、該混合物を−20℃〜−30℃でさらに30分間撹拌した。次いで、該混合物を−78℃に冷却し、この温度で、シクロブタンカルボン酸tert−ブチル6.2g(39.7mmol)の無水THF 10ml中溶液を滴下した。次いで、−78℃で4時間後、3−ブロモ−4−クロロベンズアルデヒド7.9g(36.1mmol)の無水THF 10ml中溶液を添加した。該反応混合物を一夜かけて徐々に室温に加温し、次いで、塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、該混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1→10:1)によって精製した。これにより、目標化合物7.77g(理論値の56%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=1.33(s,9H)、1.55−1.77(m,2H)、1.98−2.11(m,2H)、2.21−2.35(m,1H)、2.35−2.47(m,1H)、4.70(d,1H)、5.89(d,1H)、7.31(dd,1H)、7.53−7.60(m,2H)。
【0320】
実施例199A
1−[(3−ブロモ−4−クロロフェニル)(トリジュウテロメトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化150】
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1−[(3−ブロモ−4−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル3g(8.3mmol)をDMF 10mlに溶解し、ヨウ化トリジュウテロメチル774μl(12.44mmol)を室温で添加した。該反応混合物を+10℃に冷却し、水素化ナトリウム398mg(鉱油中60%、9.95mmol)を数回に分けて添加した。添加終了から10分後、該混合物を室温に加温し、室温でさらに1.5時間撹拌した。次いで、該反応混合物を水に添加し、酢酸エチルで3回抽出し。合わせた有機相を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1)によって精製した。これにより、目標化合物2.74g(理論値の87%)を得た。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.83(m,1H)、0.88−1.07(m,3H)、1.30(s,9H)、4.69(s,1H)、7.36(dd,1H)、7.62(d,1H)、7.71(d,1H)。
【0321】
同様にして、下記の表に挙げられた化合物を製造した:
【表14-1】
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【0322】
【表14-2】
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【0323】
合成実施例30Aと同様にして、下記の化合物を得た:
【表15-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
【表15-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
【表15-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
合成実施例196Aと同様にして、下記の化合物を得た:
【表16-1】
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【0327】
【表16-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
【表16-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
合成実施例29Aと同様にして下記の化合物を得た:
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0330】
実施例215A
1−[1−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)プロピル]シクロプロパンカルボン酸
【化151】
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1−[1−(4−クロロフェニル)プロピル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル262mg(0.89mmol)をジクロロメタン8mlに溶解し、該混合物を0℃に冷却し、テトラフルオロホウ酸ニトロシル284mg(2.14mmol)を少しずつ添加した。次いで、該反応溶液を−10℃〜0℃の温度で4時間撹拌した。次いで、該反応混合物を水に添加し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、目標生成物262mgを得、さらなる精製を行わずに次工程で使用した。
LC−MS(方法5):R
t=1.01分;m/z=282/284(M−H)
-。
【0331】
実施例216A
1−[1−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)プロピル]シクロプロパンカルボン酸メチル
【化152】
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1−[1−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)プロピル]シクロプロパンカルボン酸262mg(約0.93mmol)をメタノール5mlに溶解し、該混合物を0℃に冷却し、塩化チオニル0.14ml(1.85mmol)を滴下した。次いで、該反応溶液を徐々に室温に加温し、この温度で一夜撹拌した。次いで、該反応混合物を濃縮乾固し、残留物をジクロロメタン10mlに溶解した。該溶液を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。これにより、目標化合物224mg(理論値の81%)を得た。
MS(DCI):m/z=315(M+NH
4)
+。
【0332】
実施例217A
1−[1−(3−アミノ−4−クロロフェニル)プロピル]シクロプロパンカルボン酸メチル
【化153】
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1−[1−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)プロピル]シクロプロパンカルボン酸メチル224mg(0.76mmol)を酢酸エチル48mlに溶解し、該混合物をアルゴンで不活性処理し、パラジウム(10%−炭素)40mgを添加した。水素雰囲気下、大気圧下にて室温で合計24時間、該反応混合物を撹拌した。次いで、該混合物をCeliteで濾過し、残留物を酢酸エチルで完全に洗浄し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。これにより、目標化合物195mg(理論値の96%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.15分;m/z=268(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.51−0.59(m,1H)、0.74(t,3H)、0.77−0.84(m,1H)、0.94−1.01(m,1H)、1.02−1.09(m,1H)、1.64−1.81(m,2H)、2.68−2.75(m,1H)、3.55(s,3H)、5.04−5.39(m,2H)、6.41(dd,1H)、6.68(d,1H)、7.06(d,1H)。
【0333】
実施例218A
1−(3−アミノ−4−シクロプロピルベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化154】
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1−(3−アミノ−4−クロロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル200mg(0.71mmol)をジオキサン6mlに溶解し、該混合物をアルゴンで不活性処理し、シクロプロピルボロン酸122mg(1.42mmol)、リン酸カリウム256mg(1.21mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン5mg(0.02mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム6.5mg(0.007mmol)を添加した。次いで、該反応混合物をマイクロウェーブPPARatus(Biotage)中にて150℃の目標温度で1時間撹拌した。TLC(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1)によって、反応をチェックした後、さらにトリシクロヘキシルホスフィン10mgおよびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム13mgを計量して入れ、該反応混合物を150℃でさらに2時間撹拌した。次いで、該混合物を、珪藻土を介して濾過し、残留物をジオキサンで洗浄し、合わせた濾液を濃縮乾固した。得られた残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1)によって精製した。これにより、目標化合物120mg(理論値の59%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.14分;m/z=288(M+H)
+。
【0334】
実施例219A
1−{(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]−アミノ}フェニル)(トリジュウテロメトキシ)メチル}シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物)
【化155】
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1−[(3−アミノ−4−クロロフェニル)(トリジュウテロメトキシ)メチル]−シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル661mg(2.1mmol)および(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸560mg(2.1mmol)をDMF 4mlおよびピリジン2mlに溶解し、HATU 1.038g(2.73mmol)を室温で添加した。該反応混合物を室温で一夜撹拌した。次いで、該混合物を酢酸エチルで希釈し、該溶液を1N塩酸および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 100:1→シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1)によって精製した。これにより、標記化合物912mg(理論値の77%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.55分;m/z=561/563(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.53−0.62(m,1H)、0.80(d,3H)、0.84−0.96(m,3H)、1.26(s,4.5H)、1.30(s,4.5H)、3.29−3.46(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.12(d,0.5H)、4.15(d,0.5H)、4.74(s,1H)、7.07−7.13(m,1H)、7.40−7.54(m,6H)、9.91(d,1H)。
【0335】
合成実施例189A〜197Aと同様にして、下記の化合物を得た:
【表18-1】
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【0336】
【表18-2】
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【0337】
【表18-3】
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【0338】
【表18-4】
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【0339】
実施例226A
1−[(4−クロロ−3−ニトロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化156】
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n−ブチルリチウムのヘキサン中2.5M溶液9.7ml(24.3mmol)を、−20℃〜−30℃に冷却したジイソプロピルアミン3.4ml(24.3mmol)の無水THF 20ml中溶液に滴下した。添加終了後、該混合物を−20℃〜−30℃でさらに30分撹拌した。次いで、該混合物を−78℃に冷却し、この温度でシクロプロパンカルボン酸tert−ブチル2.53g(17.8mmol)の無水THF 15ml中溶液を滴下した。次いで、−78℃で4時間後、4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド3g(16.2mmol)の無水THF 15ml中溶液を添加した。該反応混合物を一夜かけて徐々に室温に加温し、次いで、室温で3日間放置し、次いで、塩化アンモニウム飽和水溶液を添加した。該混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1→20:1)によって精製した。これにより、目標化合物3.21g(理論値の60.6%)を得た。
LC−MS(方法2):R
t=2.42分;m/z=328(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.91−1.01(m,2H)、1.05−1.12(m,1H)、1.14−1.21(m,1H)、1.23(s,9H)、4.91(d,1H)、5.74(d,1H)、7.67−7.76(m,2H)、8.00(d,1H)。
【0340】
合成実施例226Aと同様にして、下記の化合物を得た:
【表19】
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【0341】
実施例228A
1−[(3−アミノ−4−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル
【化157】
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1−[(4−クロロ−3−ニトロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル2.72g(8.30mmol)を酢酸エチル100mlに溶解し、パラジウム−炭素(10%)177mgを添加した。該反応混合物を、定常水素雰囲気下、大気圧下にて3日間、強く撹拌した。次いで、該混合物をCeliteで濾過し、得られた濾液を蒸発乾固させた。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)によって精製した。これにより、目標化合物1.97g(理論値の80%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.02分;m/z=298(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.76−0.86(m,2H)、0.95−1.04(m,2H)、1.27(s,9H)、4.91(d,1H)、5.18(d,1H)、5.25(br.s,2H)、6.51(dd,1H)、6.81(d,1H)、7.08(d,1H)。
【0342】
合成実施例228Aと同様にして、下記の化合物を得た:
【表20】
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【0343】
実施例230A
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]−アミノ}フェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物)
【化158】
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(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタン酸2.65g(9.92mmol)、1−[(3−アミノ−4−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル1.97g(6.62mmol)および2(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスフェート(HATU)3.27g(8.60mmol)のピリジン5mlおよびDMF 10ml中溶液を室温で3日間撹拌した。次いで、該混合物に酢酸エチル100mlを添加し、得られた溶液を1M塩酸および塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄した。該溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、濾過し、濾液を蒸発乾固させた。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1→40:1→30:1)によって精製した。この方法で得られた生成物を酢酸エチル100mlに溶解し、該溶液を炭酸水素ナトリウム飽和溶液で3回抽出した。有機相を塩化ナトリウム飽和溶液で1回洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥させ、最後に、減圧下にて濃縮乾固した。これにより、目標化合物2.75g(理論値の76%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.36分;m/z=544/546(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.77−0.85(m,5H)、0.93−1.08(m,2H)、1.18(s,4.5H)、1.22(s,4.5H)、3.27−3.44(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.08−4.14(m,1H)、4.94−4.98(m,1H)、5.40−5.45(m,1H)、7.12−7.17(m,1H)、7.36−7.41(m,1H)、7.41−7.50(m,4H)、7.53(d,0.5H)、7.55(d,0.5H)、9.85(d,1H)。
【0344】
合成実施例230Aと同様にして、下記の化合物を得た:
【表21】
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【0345】
実施例232A
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]−アミノ}フェニル)(ビニルオキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物)
【化159】
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アルゴン下、1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロ−フェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパン−カルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物として)473mg(0.87mmol)をジクロロメタン2.4mlに溶解し、室温でエチルビニルエーテル1.24ml(13mmol)およびビス(アセタト)(1,10−フェナントロリン−N1,N10)パラジウム[J. Org. Chem. 62, 1560-1562 (1997)]11mg(0.03mmol)を添加した。次いで、該反応溶液を50℃に加熱し、この温度で2日間撹拌した。次いで、さらにエチルビニルエーテル1.24ml(13mmol)およびビス(アセタト)(1,10−フェナントロリン−N1,N10)パラジウム11mg(0.03mmol)を添加し、該反応混合物の撹拌を50℃で一夜続けた。この方法をさらに2回繰り返した。次いで、該反応溶液を室温に冷却し、減圧下にて濃縮乾固した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/ジクロロメタン 1:1)によって精製した。これにより、目標化合物298mg(理論値の60%)を得た。
LC−MS(方法7):R
t=1.53分;m/z=570/572(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.48−0.59(m,1H)、0.80(d,3H)、0.82−0.90(m,1H)、0.92−0.99(m,1H)、1.00−1.08(m,1H)、1.30(s,4.5H)、1.32(s,4.5H)、3.28−3.46(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、3.94(d,1H)、4.07−4.19(m,2H)、5.45(s,1H)、6.34−6.44(m,1H)、7.10(d,1H)、7.40−7.52(m,6H)、9.93(s,1H)。
【0346】
実施例233A
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]−アミノ}フェニル)(シクロプロピルオキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物)
【化160】
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亜鉛/銅対68mg(0.52mmol)を無水ジエチルエーテル5mlに溶解し、室温でクロロヨードメタン41μl(0.56mmol)を添加した。次いで、該反応混合物に1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−フェニル)(ビニルオキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物として)200mg(0.35mmol)の無水ジエチルエーテル10ml中溶液を滴下した。次いで、該反応溶液を加熱環流し、一夜撹拌した。冷却後、該溶液を、珪藻土を介して濾過し、該珪藻土をジエチルエーテルで繰り返し洗浄した。得られた濾液を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、次いで、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下にて濃縮乾固した。残留物を分取RP−HPLC(移動相:メタノール/水 80:20、アイソクラチック)によって精製した。これにより、目標化合物54mg(理論値の27%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.52分;m/z=584/586(M−H)
-。
【0347】
実施例:
一般的な方法8:トリフルオロ酢酸を使用するtert−ブチルエステルの対応するカルボン酸による切断
0℃〜室温で、ジクロロメタン/TFA比が約2:1〜1:2(v/v)となるまで、所定のtert−ブチルエステルのジクロロメタン(濃度約0.1〜2.0mol/l;さらに水1滴)中溶液にトリフルオロ酢酸(TFA)を添加した。該混合物を室温で1〜24時間撹拌した;必要に応じて、完全に変換されるまで、該混合物を最高40℃に加温した。次いで、該反応混合物を室温で減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エチル、シクロヘキサン/酢酸エチルまたはジクロロメタン/メタノール混合物で、必要に応じて、少量の酢酸を添加して、溶離)、ジイソプロピルエーテル、アセトニトリルまたはアセトニトリル/水混合物から結晶化または分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水の勾配液)によって精製した。純粋な形態の目標生成物を単離するために、これらの精製方法を併用することもできる。
【0348】
一般的な方法8に従って、以下の化合物を製造した:
【表22-1】
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【0349】
【表22-2】
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【0350】
【表22-3】
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【0351】
【表22-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
【表22-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
【表22-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
【表22-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
【表22-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
【表22-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
【表22-10】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
【表22-11】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
【表22-12】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
【表22-13】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
【表22-14】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
【表22-15】
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
【表22-16】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
【表22-17】
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
【表22-18】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
【表22-19】
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
【表22-20】
[この文献は図面を表示できません]
【0368】
【表22-21】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
【表22-22】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
【表22-23】
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
【表22-24】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
【表22-25】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
実施例50
(+)−1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化161】
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1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−ベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル573mg(1.08mmol)をジクロロメタン5mlに溶解し、室温でTFA 2.5mlを添加した。該反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗生成物に水を添加し、該混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、得られた結晶を、ヌッチェフィルターを介して吸引濾過し、高真空下で乾燥させた。これにより、標記化合物445mg(理論値の86%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.23分;m/z=472/474(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.88(m,5H)、1.06−1.14(m,2H)、2.82(s,2H)、3.29−3.45(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.11(d,1H)、7.08(dd,1H)、7.34(d,1H)、7.40−7.50(m,5H)、9.83(s,1H)、12.16(br.s,1H)。
[α]
D20=+95.4°、c=0.40、メタノール。
【0374】
実施例51
(+)−1−(3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−4−フルオロベンジル)−シクロプロパンカルボン酸
【化162】
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一般的な方法8に従って、(+)−1−(3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル1.59g(3.1mmol)から標記化合物1.36g(理論値の96%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.20分;m/z=458(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.73−0.84(m,5H)、1.05−1.12(m,2H)、2.81(s,2H)、4.06−4.14(m,1H)、6.95−7.04(m,1H)、7.11(dd,1H)、7.41−7.50(m,4H)、7.67(dd,1H)、10.01(s,1H)、12.12(s,1H)。
[α]
D20=+125.6°、c=0.545、クロロホルム。
【0375】
実施例52
1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化163】
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1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]−アミノ}−2−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル22.0mg(0.040mmol)をジクロロメタン0.19mlに溶解し、室温でTFA 0.5mlを添加した。室温で1時間後、該反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を高真空下で一夜乾燥させた。これにより、目標化合物17.8mg(理論値の82.2%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.14分;m/z=492(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.74−0.84(m,5H)、1.06−1.18(m,2H)、2.86(s,2H)、3.19−3.43(m,1H)、3.95(d,1H)、7.23−7.33(m,2H)、7.38−7.50(m,4H)、10.02(s,1H)。
【0376】
実施例53
(+/−)−1−[3−({シクロペンチル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸
【化164】
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(+/−)−1−[3−({シクロペンチル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}−アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル4.83g(9.63mmol)をジクロロメタン25mlに溶解し、水1滴を添加した後、室温でTFA 7.5mlを添加した。該反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルによるクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1→2:1)によって精製した。これにより、目標化合物3.89g(理論値の90.8%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.46分;m/z=446(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.74−0.83(m,2H)、0.96(dq、1H)、1.07−1.14(m,2H)、1.24−1.40(m,2H)、1.41−1.71(m,4H)、1.74−1.87(m,1H)、2.61(dt,1H)、2.82(s,2H)、3.52(d,1H)、6.92(d,1H)、7.16(t,1H)、7.39−7.48(m,2H)、7.56−7.66(m,2H)、7.67−7.73(m,2H)、10.09(s,1H)、12.09(br.s,1H)。
【0377】
実施例54
(+)−1−[3−({(2S)−2−シクロペンチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸
【化165】
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上記で得た1−[3−({シクロペンチル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセチル}−アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸のラセミ体(実施例53)から、キラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;注入量:0.5ml;温度:30℃;移動相:70%イソヘキサン/30%(イソプロパノール+0.2%TFA+1%水);流速:15ml/分;検出:220nm]によって(+)−エナンチオマーを単離した。ラセミ体3.90gから(+)−エナンチオマー1.69gを得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.15分;m/z=446(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.85(m,2H)、0.90−1.03(m,1H)、1.08−1.15(m,2H)、1.22−1.39(m,2H)、1.41−1.71(m,4H)、1.75−1.88(m,1H)、2.61(dt,1H)、2.83(s,2H)、3.53(d,1H)、6.92(d,1H)、7.16(t,1H)、7.38−7.49(m,2H)、7.57−7.66(m,2H)、7.67−7.76(m,2H)、10.09(s,1H)、12.09(br.s,1H)。
[α]
D20=+37.3°、c=0.700、クロロホルム。
【0378】
実施例55
(+/−)−1−(3−{[(4−クロロフェニル)(シクロペンチル)アセチル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化166】
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(+/−)−1−(3−{[(4−クロロフェニル)(シクロペンチル)アセチル]アミノ}−ベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル6.60g(14.1mmol)をジクロロメタン41.8mlに溶解し、水1滴を添加した後、室温でTFA 10.9mlを添加した。該反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残留物を、まず、高真空下で乾燥させ、次いで、ジイソプロピルエーテルで粉砕した。得られた固体を吸引濾過し、高真空下で乾燥させた。これにより、目標化合物4.52g(理論値の77.8%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.43分;m/z=412(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.73−0.82(m,2H)、0.90−1.01(m,1H)、1.08−1.17(m,2H)、1.21−1.39(m,2H)、1.41−1.70(m,4H)、1.71−1.85(m,1H)、2.56−2.63(m,1H)、2.82(s,2H)、3.40(d,1H)、6.91(d,1H)、7.15(t,1H)、7.32−7.50(m,6H)、10.02(s,1H)、12.10(br.s,1H)。
【0379】
実施例56
(+)−1−(3−{[(2S)−2−(4−クロロフェニル)−2−シクロペンチルアセチル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化167】
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上記で得られた1−(3−{[(4−クロロフェニル)(シクロペンチル)アセチル]アミノ}−ベンジル)シクロプロパンカルボン酸のラセミ体(実施例55)から、キラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;注入量:0.16ml;温度:28℃;移動相:75%イソヘキサン/25%(イソプロパノール+0.2%TFA+1%水);流速:15ml/分;検出:220nm]によって(+)−エナンチオマーを単離した。ラセミ体4.52gから(+)−エナンチオマー1.90gを得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.23分;m/z=412(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.76−0.82(m,2H)、0.89−1.01(m,1H)、1.08−1.15(m,2H)、1.19−1.39(m,2H)、1.40−1.70(m,4H)、1.72−1.84(m,1H)、2.54−2.62(m,1H)、2.82(s,2H)、3.40(d,1H)、6.91(d,1H)、7.15(t,1H)、7.32−7.47(m,6H)、10.02(s,1H)、12.09(br.s,1H)。
[α]
D20=+31.4°、c=0.560、クロロホルム。
【0380】
実施例57および実施例58
上記で得られた1−(3−{[(4−クロロ−2−フルオロフェニル)(シクロペンチル)アセチル]−アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸のラセミ体(実施例1)を、キラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;注入量:0.35ml;温度:30℃;移動相:80%イソヘキサン/20%(エタノール+0.2%TFA+1%水);流速:15ml/分;検出:220nm]によってエナンチオマーに分離した。ラセミ体150mgからエナンチオマー1(実施例57)67mgおよびエナンチオマー2(実施例58)72mgを得た。
【0381】
実施例57(エナンチオマー1):
(+)−1−(3−{[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−シクロペンチルアセチル]アミノ}ベンジル)−シクロプロパンカルボン酸
【化168】
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LC−MS(方法5):R
t=1.28分;m/z=430(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.76−0.83(m,2H)、0.94−1.04(m,1H)、0.94−1.12(m,2H)、1.32−1.61(m,5H)、1.62−1.79(m,2H)、2.50−2.55(m,1H,不明瞭)、2.83(s,2H)、3.78(d,1H)、6.93(d,1H)、7.16(t,1H)、7.29(dd,1H)、7.40(dd,1H)、7.43−7.49(m,2H)、7.70(t,1H)、10.13(s,1H)、12.10(br.s,1H)。
[α]
D20=+43.6°、c=0.520、クロロホルム。
【0382】
実施例58(エナンチオマー2):
(−)−1−(3−{[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−シクロペンチルアセチル]アミノ}ベンジル)−シクロプロパンカルボン酸
【化169】
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LC−MS(方法5):R
t=1.28分;m/z=430(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.76−0.84(m,2H)、0.94−1.03(m,1H)、1.07−1.15(m,2H)、1.33−1.61(m,5H)、1.63−1.79(m,2H)、2.52−2.57(m,1H,不明瞭)、2.83(s,2H)、3.78(d,1H)、6.93(d,1H)、7.16(t,1H)、7.29(dd,1H)、7.40(dd,1H)、7.43−7.52(m,2H)、7.70(t,1H)、10.13(s,1H)、12.10(br.s,1H)。
[α]
D20=−39.7°、c=0.540、クロロホルム。
【0383】
実施例59
(+/−)−1−(3−{[2−(4−エチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}ベンジル)シクロプロパン−カルボン酸
【化170】
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(+/−)−1−(3−{[2−(4−エチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−ブタノイル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル1.52g(3.11mmol)をジクロロメタン3mlに溶解し、室温でTFA 12mlを添加した。該反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮し、残留物を高真空下で一夜乾燥させた。この残留物をアセトニトリルで粉砕し、得られた固体を吸引濾過し、少量のアセトニトリルで洗浄し、高真空下で乾燥させた。これにより、目標化合物1.16g(理論値の86.2%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.42分;m/z=434(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.82(m,5H)、1.08−1.13(m,2H)、1.16(t,3H)、2.57(q,2H)、2.82(s,2H)、3.31−3.36(m,1H)、3.78(d,1H)、6.91(d,1H)、7.15(t,1H)、7.17−7.23(m,2H)、7.29−7.35(m,2H)、7.37(s,1H)、7.43(d,1H)、10.13(s,1H)、12.08(br.s,1H)。
【0384】
実施例60
(+)−1−(3−{[(2S,3R)−2−(4−エチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}ベンジル)シクロ−プロパンカルボン酸(エナンチオマー1)
【化171】
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上記で得られた1−(3−{[2−(4−エチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]−アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸のラセミ体(実施例59)をキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;注入量:0.2ml;温度:28℃;移動相:75%イソヘキサン/25%(イソプロパノール+0.2%TFA+1%水);流速:15ml/分;検出:220nm]によって分離した。ラセミ体1300mgからエナンチオマー1 641mgを得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.41分;m/z=434(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.82(m,5H)、1.11(q,2H)、1.16(t,3H)、2.55−2.61(m,2H)、2.82(s,2H)、3.29−3.41(m,1H)、3.78(d,1H)、6.91(d,1H)、7.15(t,1H)、7.18−7.23(m,2H)、7.28−7.35(m,2H)、7.37(s,1H)、7.43(d,1H)、10.13(s,1H)、12.08(br.s,1H)。
[α]
D20=+73.8°、c=0.560、クロロホルム。
【0385】
実施例61および実施例62
上記で得られた1−(3−{[(4−クロロフェニル)(シクロペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸のラセミ体(実施例8)をキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;注入量:0.35ml;温度:35℃;移動相:30%イソヘキサン/70%イソプロパノール;流速:15ml/分;検出:220nm]によってエナンチオマーに分離した。ラセミ体167mgからエナンチオマー1(実施例61)95mgおよびエナンチオマー2(実施例62)89mgを得た(ともに、なおも残留溶媒を含んでいる)。
【0386】
実施例61(エナンチオマー1):
(−)−1−(3−{[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−シクロペンチルアセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化172】
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LC−MS(方法5):R
t=1.26分;m/z=430(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.67−0.72(m,2H)、0.90−0.98(m,1H)、1.00−1.06(m,2H)、1.21−1.39(m,2H)、1.39−1.69(m,4H)、1.72−1.86(m,1H)、2.52−2.57(m,1H)、2.80(s,2H)、3.60(d,1H)、6.98−7.05(m,1H)、7.05−7.14(m,1H)、7.35−7.40(m,2H)、7.40−7.46(m,2H)、7.63(dd,1H)、9.80(s,1H)。
[α]
D20=−65.7°、c=0.360、クロロホルム。
【0387】
実施例62(エナンチオマー2):
(+)−1−(3−{[(2S)−2−(4−クロロフェニル)−2−シクロペンチルアセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化173】
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LC−MS(方法5):R
t=1.26分;m/z=430(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.68(br.s,2H)、0.90−0.99(m,1H)、1.01−1.04(m,2H)、1.26−1.39(m,2H)、1.40−1.70(m,4H)、1.74−1.85(m,1H)、2.52−2.57(m,1H)、2.80(s,2H)、3.60(d,1H)、6.98−7.04(m,1H)、7.05−7.12(m,1H)、7.34−7.40(m,2H)、7.41−7.46(m,2H)、7.63(dd,1H)、9.80(s,1H)。
[α]
D20=+63.5°、c=0.550、クロロホルム。
【0388】
実施例63
(+)−1−(4−フルオロ−3−{[(2S,3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−(4−ビニルフェニル)ブタノイル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化174】
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室温で、(+)−1−(4−フルオロ−3−{[(2S,3R)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−(4−ビニルフェニル)ブタノイル]−アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル120mg(0.237mmol)を塩化水素のジオキサン中4M溶液1.7mlで処理した。該反応混合物を室温で一夜撹拌し、次いで、ドライアイスで凍結させ、その後、高真空下にて凍結乾燥させた。得られた生成物を少量のジクロロメタンに溶解し、高真空下で泡沫化させた。これにより、目標化合物69mg(理論値の65%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.19分;m/z=450(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.82(m,5H)、1.09(q,2H)、2.80(s,2H)、3.34−3.42(m,1H)、4.07(d,1H)、5.27(d,1H)、5.83(d,1H)、6.72(dd,1H)、6.95−7.03(m,1H)、7.10(dd,1H)、7.38−7.42(m,2H)、7.45−7.50(m,2H)、7.67(dd,1H)、9.98(s,1H)、12.12(s,1H)。
[α]
D20=+37.7°、c=0.385、クロロホルム。
【0389】
実施例64
(+)−1−(3−{[(2S,3R)−2−(4−アセチルフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化175】
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室温で、(+)−1−[4−フルオロ−3−({(2S,3R)−4,4,4−トリフルオロ−2−[4−(1−フルオロビニル)フェニル]−3−メチル−ブタノイル}アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル90mg(0.172mmol)を塩化水素のジオキサン中4M溶液5.2ml中にて一夜撹拌した。次いで、該反応混合物をドライアイスで凍結させ、その後、高真空下で凍結乾燥させた。得られた残留物を分取RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって精製した。これにより、標記化合物27mg(理論値の33.7%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.05分;m/z=465(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.83(m,5H)、1.09(q,2H)、2.57(s,3H)、2.80(s,2H)、3.43(dd,1H)、4.19(d,1H)、6.96−7.04(m,1H)、7.10(dd,1H)、7.55−7.62(m,2H)、7.66(dd,1H)、7.94−8.00(m,2H)、10.06(s,1H)、12.12(s,1H)。
[α]
D20=+121.8°、c=0.49、クロロホルム。
【0390】
実施例65
1−(3−{[(4−クロロフェニル)(2,2−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸(ラセミジアステレオマー混合物)
【化176】
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1−(3−{[(4−クロロフェニル)(2,2−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ラセミジアステレオマー混合物として)750mg(1.44mmol)をジクロロメタン1.6mlに溶解し、室温でTFA 5.5mlを添加した。該混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残留物を高真空下で乾燥させ、次いで、アセトニトリルで粉砕した。得られた沈殿物を濾過した。濾液を濃縮し、得られた残留物をもう一度アセトニトリルで粉砕し、さらなる固体バッチを単離した。この方法をもう一度繰り返し、次いで、全ての固体バッチを合わせた。これにより、標記化合物を4種類の異性体の混合物として合計553mg(理論値の82.6%)得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.18分;m/z=466(M+H)
+。
【0391】
実施例66〜68
上記で得られたラセミ体ジアステレオマー1−(3−{[(4−クロロフェニル)(2,2−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸の混合物(実施例65)を、さらに、キラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;注入量:10μl;温度:40℃;移動相:80%イソヘキサン/20%(イソプロパノール+0.2%TFA+1%水);流速:15ml/分;検出:220nm]によって分離した。ジアステレオマー混合物540mgから純粋な異性体1(実施例66)163mgを得た。異性体2および異性体3を、まず、混合物として得、これを同キラル相による別の分取HPLC[注入量:10μl;温度:40℃;移動相:85%イソヘキサン/15%(イソプロパノール+0.2%TFA+1%水);流速:15ml/分;検出:220nm]によって分離した。これにより、純粋な異性体2(実施例67)140mgおよび純粋な異性体3(実施例68)107mgを得た。
【0392】
実施例66(異性体1=ジアステレオマー2のエナンチオマー1):
(−)−1−(3−{[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−2−(2,2−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化177】
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LC−MS(方法4):R
t=1.33分;m/z=466(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.73−0.81(m,2H)、1.05−1.12(m,2H)、1.12−1.22(m,1H)、1.43−1.55(m,1H)、1.56−1.69(m,2H)、1.98−2.25(m,2H)、2.80(s,2H)、2.99−3.22(m,1H)、4.01(d,1H)、6.94−7.03(m,1H)、7.09(dd,1H)、7.37−7.43(m,2H)、7.43−7.51(m,2H)、7.65−7.75(m,1H)、9.84(s,1H)、12.10(br.s,1H)。
[α]
D20=−79.1°、c=0.525、クロロホルム。
【0393】
実施例67(異性体2=ジアステレオマー1のエナンチオマー2):
(+)−1−(3−{[(2S)−2−(4−クロロフェニル)−2−(2,2−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
LC−MS(方法4):R
t=1.33分;m/z=466(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.73−0.81(m,2H)、1.05−1.11(m,2H)、1.11−1.22(m,1H)、1.45−1.53(m,1H)、1.56−1.69(m,2H)、1.97−2.24(m,2H)、2.81(s,2H)、3.01−3.20(m,1H)、4.01(d,1H)、6.93−7.02(m,1H)、7.09(dd,1H)、7.36−7.43(m,2H)、7.44−7.50(m,2H)、7.66−7.73(m,1H)、9.84(s,1H)、12.08(br.s,1H)。
[α]
D20=+89.6°、c=0.480、クロロホルム。
【0394】
実施例68(異性体3=ジアステレオマー2のエナンチオマー2):
(+)−1−(3−{[(2S)−2−(4−クロロフェニル)−2−(2,2−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
LC−MS(方法4):R
t=1.32分;m/z=466(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.82(m,2H)、1.05−1.12(m,2H)、1.50−1.64(m,1H)、1.67−1.79(m,2H)、1.94−2.22(m,3H)、2.80(s,2H)、2.85−3.02(m,1H)、4.07(d,1H)、6.96−7.05(m,1H)、7.07−7.15(m,1H)、7.34−7.40(m,2H)、7.43−7.51(m,2H)、7.63(dd,1H)、9.98(s,1H)。
[α]
D20=+96.2°、c=0.460、クロロホルム。
【0395】
実施例69
1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}ベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー混合物)
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−ベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物として)1.80g(3.18mmol)をジクロロメタン5mlに溶解し、室温で、TFA 4.9mlを添加した。該反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルによるクロマトグラフィーによって精製した(移動相:まず、ジクロロメタン、次いで、ジクロロメタン/酢酸エチル 10:1→5:1)。これにより、目標化合物1.25g(理論値の77.1%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.20分;m/z=510(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):両ジアステレオマー:δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.81−1.94(m,1H)、2.10−2.20(m,1H)、2.65−2.75(m,1H)、3.36−3.41(m,1H)、4.11(d,1H)、7.07(dd,1H)、7.35−7.61(m,6H)、9.85(s,1H)、13.25(br.s,1H)。
【0396】
実施例70および実施例71
上記で得られた1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}ベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボン酸(実施例69)のジアステレオマー混合物をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;注入量:0.08ml;温度:25℃;移動相:90%イソヘキサン/10%エタノール;流速:15ml/分;検出:230nm]によって分離した。ジアステレオマー混合物1.25gから、まず、わずかに不純物を含む形態でジアステレオマー1 298mgおよびジアステレオマー2 400mgを得た。分取RP−HPLC(移動相:メタノール/水)によるさらなる精製によって、純粋なジアステレオマー1(実施例70)200mgおよび純粋なジアステレオマー2(実施例71)202mgを得た。
【0397】
実施例70
(+)−1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}ベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー1)
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
LC−MS(方法5):R
t=1.20分;m/z=510(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.76−1.95(m,1H)、1.99−2.21(m,1H)、2.70(d,1H)、3.34−3.41(m,1H)、4.12(d,1H)、7.01−7.11(m,1H)、7.30−7.56(m,6H)、9.86(s,1H)、13.28(br.s,1H)。
[α]
D20=+64.1°、c=0.48、クロロホルム。
【0398】
実施例71
(+)−1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}ベンジル)−2,2−ジフルオロシクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー2)
【化182】
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LC−MS(方法5):R
t=1.20分;m/z=510(M+H)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.79−1.95(m,1H)、2.11−2.22(m,1H)、2.70(d,1H)、3.34−3.40(m,1H,不明瞭)、4.11(d,1H)、7.07(dd,1H)、7.39(d,1H)、7.42−7.54(m,5H)、9.86(s,1H)、13.25(br.s,1H)。
[α]
D20=+32.3°、c=0.530、クロロホルム。
【0399】
実施例72〜75
1−(4−クロロ−3−{[(4−クロロフェニル)(3,3−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}−ベンジル)シクロプロパンカルボン酸(異性体1〜4)
【化183】
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1−(4−クロロ−3−{[(4−クロロフェニル)(3,3−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例35)340mg(0.63mmol)をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/エタノール 80:20(v/v);流速:15ml/分;UV検出:220nm;温度:35℃]によって分離した。これにより、4種類の異性体を得た:
【0400】
実施例72(異性体1):
収量56mg
R
t=7.31分;化学的純度:>99%;>99%ee;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/エタノール 80:20(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.22分;m/z=480/482(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.83(m,2H)、1.06−1.13(m,2H)、1.52−1.71(m,2H)、1.79−1.96(m,1H)、1.97−2.31(m,3H)、2.76−2.93(m,1H)、2.82(s,2H)、3.77(d,1H)、7.09(d,1H)、7.36(d,1H)、7.38−7.49(m,5H)、9.77(s,1H)、11.95−12.30(br.s,1H)。
【0401】
実施例73(異性体2):
収量48mg
R
t=8.03分;化学的純度:>98.5%;>99%ee;>98%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/エタノール 80:20(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.23分;m/z=480/482(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.76−0.84(m,2H)、1.06−1.13(m,2H)、1.12−1.36(m,1H)、1.44−1.58(m,1H)、1.83−2.20(m,3H)、2.26−2.43(m,1H)、2.75−2.91(m,1H)、2.83(s,2H)、3.74(d,1H)、7.10(d,1H)、7.36(d,1H)、7.39−7.50(m,5H)、9.74(s,1H)、11.90−12.38(br.s,1H)。
【0402】
実施例74(異性体3):
収量57mg
R
t=9.94分;化学的純度:>99%;>99%ee;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/エタノール 80:20(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.23分;m/z=480/482(M−H)
-。
1H−NMR:実施例73を参照。
【0403】
実施例75(異性体4):
収量68mg
R
t=10.79分;化学的純度:>99%;>99%ee;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/エタノール 80:20(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.22分;m/z=480/482(M−H)
-。
1H−NMR:実施例72を参照。
【0404】
実施例76〜79
1−(3−{[(4−クロロフェニル)(3,3−ジフルオロシクロペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸(異性体1〜4)
【化184】
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1−(3−{[(4−クロロフェニル)(3,3−ジフルオロシクロ−ペンチル)アセチル]アミノ}−4−フルオロベンジル)シクロプロパンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例34)1310mg(2.81mmol)をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:15ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]によって分離した。ピーク1およびピーク2を、同一カラムにて移動相組成物イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v)を使用して、他は同一の条件下で、分離した。これにより、4種類の異性体を得た:
【0405】
実施例76(異性体1):
収量245mg
R
t=5.93分;化学的純度:>99%;>99%ee;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]。
R
t=6.39分;化学的純度:>99%;>99%ee;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]。
LC−MS(方法4):R
t=1.35分;m/z=464/466(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.83(m,2H)、1.05−1.13(m,2H)、1.50−1.68(m,2H)、1.79−1.94(m,1H)、1.95−2.04(m,1H)、2.06−2.30(m,2H)、2.76−2.92(m,1H)、2.81(s,2H)、3.77(d,1H)、6.99−7.06(m,1H)、7.07−7.16(m,1H)、7.38−7.47(m,4H)、7.61−7.67(m,1H)、9.94(s,1H)、11.70−12.50(br.s,1H)。
【0406】
実施例77(異性体2):
収量210mg
R
t=6.09分;化学的純度:>99%;>99%ee;>98.5%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]。
R
t=6.93分;化学的純度:>99%;>99%ee;>98.5%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]。
LC−MS(方法4):R
t=1.35分;m/z=464/466(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.75−0.83(m,2H)、1.05−1.13(m,2H)、1.20−1.35(m,1H)、1.43−1.56(m,1H)、1.79−2.20(m,3H)、2.23−2.39(m,1H)、2.75−2.89(m,1H)、2.81(s,2H)、3.74(d,1H)、7.00−7.06(m,1H)、7.07−7.15(m,1H)、7.38−7.48(m,4H)、7.59−7.66(m,1H)、9.89(s,1H)、11.44−12.68(br.s,1H)。
【0407】
実施例78(異性体3):
収量224mg
R
t=6.65分;化学的純度:>99%;>98.7%ee;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]。
R
t=6.35分;化学的純度:>99%;>98.7%ee;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]。
LC−MS(方法4):R
t=1.35分;m/z=464/466(M−H)
-。
1H−NMR:実施例77を参照。
【0408】
実施例79(異性体4):
収量276mg
R
t=8.81分;化学的純度:>98.5%;>99%ee;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]。
R
t=7.20分;化学的純度:99%;>98.7%ee;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]。
LC−MS(方法4):R
t=1.35分;m/z=464/466(M−H)
-。
1H−NMR:実施例76を参照。
【0409】
実施例80および実施例81
1−[3−({4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブタノイル}アミノ)ベンジル]シクロ−プロパンカルボン酸(異性体1および2)
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
1−[3−({4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブタノイル}アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例36)120mg(0.25mmol)をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralcel OD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)88:12(v/v);流速:15ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]によって分離した。これにより、2種類の異性体を得た:
【0410】
実施例80(異性体1):
収量40mg
R
t=6.10分;化学的純度:>97%;>99%ee
[カラム:Daicel Chiralcel OD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.21分;m/z=474(M+H)
+。
【0411】
実施例81(異性体2):
収量42mg
R
t=6.95分;化学的純度:>99%;>98%ee
[カラム:Daicel Chiralcel OD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.21分;m/z=474(M+H)
+。
【0412】
実施例82および実施例83
1−[4−クロロ−3−({4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)フェニル]ブタノイル}アミノ)−ベンジル]シクロプロパンカルボン酸(エナンチオマー1および2)
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
1−[4−クロロ−3−({4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)フェニル]ブタノイル}アミノ)ベンジル]シクロプロパンカルボン酸のラセミ混合物(実施例46)120mg(0.23mmol)をキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AY−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/エタノール 85:15(v/v);流速:15ml/分;UV検出:220nm;温度:45℃]によってエナンチオマーに分離した:
【0413】
実施例82(エナンチオマー1):
収量55mg
R
t=4.23分;化学的純度:97.5%;99%ee
[カラム:Daicel Chiralpak AY−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)85:15(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:45℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.20分;m/z=520/522(M−H)
-。
[α]
D20=+85.3°、c=0.31、メタノール。
【0414】
実施例83(エナンチオマー2):
収量56mg
R
t=7.45分;化学的純度:99%;99%ee
[カラム:Daicel Chiralpak AY−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)85:15(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:45℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.20分;m/z=520/522(M−H)
-。
[α]
D20=−78°、c=0.255、メタノール。
【0415】
実施例84および実施例85
1−(3−{[2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}ベンジル)シクロプロパン−カルボン酸(エナンチオマー1および2)
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
1−(3−{[2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−ブタノイル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸のラセミ混合物(実施例45)400mg(0.91mmol)をキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)90:10(v/v);流速:15ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]によってエナンチオマーに分離した:
【0416】
実施例84(エナンチオマー1):
収量247mg(なおも残留溶媒を含んでいる)
R
t=7.42分;>99%ee
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.20分;m/z=438/440(M−H)
-。
[α]
D20=+60.8°、c=0.35、メタノール。
【0417】
実施例85(エナンチオマー2):
収量288mg(なおも残留溶媒を含んでいる)
R
t=9.18分;>99%ee
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.20分;m/z=438/440(M−H)
-。
[α]
D20=−58.1°、c=0.37、メタノール。
【0418】
実施例86および実施例87
1−(3−{[4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−(4−メチルフェニル)ブタノイル]アミノ}ベンジル)シクロプロパン−カルボン酸(エナンチオマー1および2)
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
1−(3−{[4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−2−(4−メチル−フェニル)ブタノイル]アミノ}ベンジル)シクロプロパンカルボン酸のラセミ混合物(実施例47)339mg(0.81mmol)キラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:15ml/分;UV検出:220nm;温度:40℃]によってエナンチオマーに分離した:
【0419】
実施例86(エナンチオマー1):
収量192mg(なおも残留溶媒を含んでいる)
R
t=4.40分;>99%ee
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.16分;m/z=418(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.67−0.89(m,5H)、1.03−1.17(m,2H)、2.27(s,3H)、2.82(s,2H)、3.25−3.44(m,1H)、3.77(d,1H)、6.91(d,1H)、7.16(d,3H)、7.30(d,2H)、7.37(s,1H)、7.43(d,1H)、10.12(s,1H)、11.00−12.95(br.s,1H)。
【0420】
実施例87(エナンチオマー2):
収量168mg(なおも残留溶媒を含んでいる)
R
t=5.10分;>99%ee
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)75:25(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.16分;m/z=418(M−H)
-。
1H−NMR:実施例86を参照。
【0421】
実施例88
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)−(メトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー混合物)
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−ブタノイル]アミノ}フェニル)(メトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物として)151mg(0.269mmol)をジクロロメタン2.9mlに溶解し、室温でTFA 1.0mlを添加した。室温で30分後、該反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を減圧下で濃縮した。このようにして得られた粗生成物をRP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水)によって精製した。これにより、目標化合物87mg(理論値の64%)を得た。
LC−MS(方法4):R
t=1.44分;m/z=521(M+NH
4)
+。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):両ジアステレオマー:δ[ppm]=0.37−0.45(m,1H)、0.80(d,3H)、0.82−1.05(m,3H)、3.13/3.14(各々s,一緒に3H)、4.13(d,1H)、4.87(s,1H)、6.98−7.16(m,1H)、7.36−7.55(m,6H)、9.91(s,1H)。
【0422】
実施例89および実施例90
(+)−1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)−(メトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー1および2)
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
上記で得られた1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(メトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例88)をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;注入量:0.40ml;温度:25℃;移動相:90%イソヘキサン/10%イソプロパノール;流速:15ml/分;検出:220nm]によって分離した。ジアステレオマー混合物63mgからジアステレオマー1(実施例89)26mgおよびジアステレオマー2(実施例90)34mgを得た。
【0423】
実施例89(ジアステレオマー1):
LC−MS(方法5):R
t=1.22分;m/z=502(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.35−0.50(m,1H)、0.80(d,3H)、0.83−1.05(m,3H)、3.13(s,3H)、4.13(d,1H)、4.86(s,1H)、7.10(dd,1H)、7.38−7.54(m,6H)、9.91(s,1H)、12.33(br.s,1H)。
[α]
D20=+28°、c=0.255、クロロホルム。
【0424】
実施例90(ジアステレオマー2):
LC−MS(方法5):R
t=1.22分;m/z=502(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.36−0.52(m,1H)、0.80(d,3H)、0.82−1.04(m,3H)、3.14(s,3H)、4.13(d,1H)、4.86(s,1H)、7.09(dd,1H)、7.41(d,1H)、7.44−7.52(m,5H)、9.91(s,1H)、12.35(br.s,1H)。
[α]
D20=+66°、c=0.240、クロロホルム。
【0425】
実施例91
1−{(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(トリジュウテロメトキシ)メチル}シクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー混合物)
【化191】
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1−{(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−フェニル)(トリジュウテロメトキシ)メチル}シクロプロパンカルボン酸tert−ブチル(ジアステレオマー混合物として)885mg(1.57mmol)をジクロロメタン2mlに溶解し、室温でTFA 2.4mlを添加した。該反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮し、残留物を高真空下で乾燥させた。このようにして得られた粗生成物をRP−HPLC(移動相:メタノール/水)によって精製した。これにより、目標化合物456mg(理論値の57%)を得た。
LC−MS(方法5):R
t=1.22分;m/z=505/507(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.41−0.49(m,1H)、0.80(d,3H)、0.83−1.04(m,3H)、3.29−3.45(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.13(d,1H)、4.86(s,1H)、7.07−7.12(m,1H)、7.39−7.51(m,6H)、9.91(s,1H)、12.21−12.51(br.s,1H)。
【0426】
一般的な方法8に従って、下記の例を製造した:
【表23-1】
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【0427】
【表23-2】
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【0428】
【表23-3】
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【0429】
【表23-4】
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【0430】
【表23-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0431】
実施例98
1−[1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]−アミノ}フェニル)プロピル]シクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー混合物)
【化192】
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1−[1−(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチル−ブタノイル]アミノ}フェニル)プロピル]シクロプロパンカルボン酸メチル(ジアステレオマー混合物として)79mg(0.15mmol)を酢酸3mlに溶解し、濃塩酸1.5mlを添加し、該混合物を100℃に加熱し、この温度で12時間撹拌した。次いで、該反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を分取RP−HPLC(移動相:メタノール/水 7:3)によって精製した。これにより、目標化合物36mg(理論値の43%)を得た。
LC−MS(方法7):R
t=1.33分;m/z=500/502(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):両ジアステレオマー:δ[ppm]=0.47−0.58(m,1H)、0.68−0.77(m,4H)、0.80(d,3H)、0.93−1.06(m,2H)、1.65−1.89(m,2H)、2.65−2.76(m,1H)、3.27−3.45(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.12(d,1H)、7.10(d,1H)、7.34(d,1H)、7.39−7.50(m,5H)、9.84(s,1H)、12.00−12.23(br.s,1H)。
【0432】
実施例99および実施例100
(+)−1−{(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−フェニル)(トリジュウテロメトキシ)メチル}シクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマーおよび2)
【化193】
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1−{(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(トリジュウテロメトキシ)メチル}シクロプロパンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例91)430mg(0.76mmol)をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/イソプロパノール 90:10(v/v);流速:20ml/分;UV検出:230nm;温度:25℃]によって分離した:
【0433】
実施例99(ジアステレオマー1):
収量180mg
R
t=6.51分;化学的純度:>99%;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.18分;m/z=505/507(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.42−0.49(m,1H)、0.80(d,3H)、0.83−0.90(m,1H)、0.90−0.97(m,1H)、0.97−1.04(m,1H)、3.30−3.47(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.13(d,1H)、4.85(s,1H)、7.10(dd,1H)、7.42(d,1H)、7.43−7.51(m,5H)、9.91(s,1H)、12.22−12.44(br.s,1H)。
[α]
D20=+54.0°、c=0.51、クロロホルム。
【0434】
実施例100(ジアステレオマー2):
収量215mg
R
t=7.68分;化学的純度:>99%;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.18分;m/z=505/507(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.41−0.48(m,1H)、0.80(d,3H)、0.83−0.96(m,1H)、0.97−1.06(m,1H)、3.29−3.49(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.14(d,1H)、4.86(s,1H)、7.09(dd,1H)、7.41(d,1H)、7.43−7.52(m,5H)、9.91(s,1H)、12.08−12.54(br.s,1H)。
[α]
D20=+96.4°、c=0.47、クロロホルム。
【0435】
実施例101および実施例102
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(エトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー1および2)
【化194】
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1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(エトキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例92)130mg(0.25mmol)をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/イソプロパノール 93:7(v/v);流速:20ml/分;UV検出:230nm;温度:25℃]によって分離した:
【0436】
実施例101(ジアステレオマー1):
収量56mg(なおも残留溶媒を含んでいる)
R
t=5.79分;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.27分;m/z=516/518(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.41−0.50(m,1H)、0.80(d,3H)、0.83−0.89(m,1H)、0.89−0.96(m,1H)、0.97−1.07(m,1H)、1.04(t,3H)、3.21−3.46(m,3H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.13(d,1H)、4.96(s,1H)、7.10(dd,1H)、7.40(d,1H)、7.43−7.51(m,5H)、9.89(s,1H)、12.29(br.s,1H)。
[α]
D20=+54.0°、c=0.42、クロロホルム。
【0437】
実施例102(ジアステレオマー2):
収量77mg(なおも残留溶媒を含んでいる)
R
t=6.17分;>96%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.27分;m/z=516/518(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.40−0.47(m,1H)、0.80(d,3H)、0.83−0.95(m,2H)、0.97−1.10(m,1H)、1.05(t,3H)、3.21−3.46(m,3H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.13(d,1H)、4.97(s,1H)、7.09(dd,1H)、7.40(d,1H)、7.44−7.51(m,5H)、9.90(s,1H)、12.17−12.40(br.s,1H)。
[α]
D20=+93.6°、c=0.405、クロロホルム。
【0438】
実施例103および実施例104
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー1および2)
【化195】
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1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(ヒドロキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例93)850mg(1.73mmol)をさらにキラル相での超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:一酸化炭素/メタノール 70:30(v/v);流速:100ml/分;圧力:120バール;温度:40℃;UV検出:210nm]によって分離した:
【0439】
実施例103(ジアステレオマー1):
収量271mg
R
t=11.44分;化学的純度:>95%;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(メタノール+0.2%トリフルオロ酢酸)90:10(v/v);流速:1.5ml/分;UV検出:210nm;温度:30℃]。
LC−MS(方法4):R
t=1.32分;m/z=488/490(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.65−0.74(m,1H)、0.80(d,3H)、0.87−0.94(m,1H)、0.96−1.05(m,2H)、3.27−3.45(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.11(d,1H)、5.06(s,1H)、5.76(s,ほぼ1H)、7.15(dd,1H)、7.36(d,1H)、7.41−7.50(m,4H)、7.52(d,1H)、9.85(s,1H)、11.75−12.64(br.s,ほぼ1H)。
[α]
D20=+96.1°、c=0.47、クロロホルム。
【0440】
実施例104(ジアステレオマー2):
収量290mg
R
t=15.24分;化学的純度:>96%;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(メタノール+0.2%トリフルオロ酢酸)90:10(v/v);流速:1.5ml/分;UV検出:210nm;温度:30℃]。
LC−MS(方法4):R
t=1.32分;m/z=488/490(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.64−0.73(m,1H)、0.80(d,3H)、0.88−0.96(m,1H)、0.96−1.05(m,2H)、3.26−3.44(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.11(d,1H)、5.05(s,1H)、5.76(s,ほぼ1H)、7.15(dd,1H)、7.36(d,1H)、7.42−7.50(m,4H)、7.54(d,1H)、9.85(s,1H)、11.52−12.80(br.s,ほぼ1H)。
[α]
D20=+57.3°、c=0.465、クロロホルム。
【0441】
実施例105および実施例106
1−{(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(トリジュウテロメトキシ)メチル}シクロブタンカルボン酸(ジアステレオマー1および2)
【化196】
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1−{(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(トリジュウテロメトキシ)メチル}シクロブタンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例94)260mg(0.50mmol)をさらにキラル相による分取HPLCによって[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/イソプロパノール 92:8(v/v);流速:11ml/分;UV検出:220nm;温度:23℃]によって分離した:
【0442】
実施例105(ジアステレオマー1):
収量127mg
R
t=8.28分;化学的純度:>99%;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)90:10(v/v);流速:0.8ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法7):R
t=1.29分;m/z=519/521(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.28−1.41(m,1H)、1.57−1.71(m,1H)、1.99−2.20(m,3H)、2.20−2.30(m,1H)、3.30−3.47(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.15(d,1H)、4.38(d,1H)、7.08(dd,1H)、7.43(d,1H)、7.44−7.51(m,4H)、7.54(d,1H)、9.91(s,1H)、12.24−12.45(br.s,1H)。
[α]
D20=+25.4°、c=0.41、クロロホルム。
【0443】
実施例106(ジアステレオマー2):
収量94mg
R
t=9.05分;化学的純度:>99%;>98%de
[カラム:Daicel Chiralpak AD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)90:10(v/v);流速:0.8ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法7):R
t=1.29分;m/z=519/521(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.27−1.40(m,1H)、1.57−1.71(m,1H)、1.98−2.19(m,3H)、2.19−2.29(m,1H)、3.27−3.50(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.15(d,1H)、4.38(d,1H)、7.09(dd,1H)、7.41−7.51(m,5H)、7.54(d,1H)、9.90(s,1H)、12.21−12.47(br.s,1H)。
[α]
D20=+54.0°、c=0.51、クロロホルム。
【0444】
実施例107および実施例108
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(メトキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸(ジアステレオマー1および2)
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(メトキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例95)220mg(0.44mmol)をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiralpak IC、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/イソプロパノール 92:8(v/v);流速:15ml/分;UV検出:220nm;温度:30℃]によって分離した:
【0445】
実施例107(ジアステレオマー1):
収量113mg
R
t=5.59分;化学的純度:>96.5%;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak IC、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)95:5(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法4):R
t=1.49分;m/z=516/518(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.28−1.41(m,1H)、1.57−1.71(m,1H)、1.99−2.30(m,4H)、3.13(s,3H)、3.29−3.46(m,1H)、4.15(d,1H)、4.38(d,1H)、7.08(dd,1H)、7.41−7.51(m,5H)、7.54(d,1H)、9.90(s,1H)、12.03−12.68(br.s,1H)。
[α]
D20=+25.4°、c=0.41、クロロホルム。
【0446】
実施例108(ジアステレオマー2):
収量98mg
R
t=6.27分;化学的純度:>99%;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak IC、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)95:5(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法4):R
t=1.49分;m/z=516/518(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.27−1.41(m,1H)、1.57−1.71(m,1H)、1.98−2.29(m,4H)、3.13(s,3H)、3.27−3.45(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.15(d,1H)、4.38(d,1H)、7.09(dd,1H)、7.41−7.51(m,5H)、7.54(d,1H)、9.90(s,1H)、12.02−12.62(br.s,1H)。
[α]
D20=+54.0°、c=0.51、クロロホルム。
【0447】
実施例109および実施例110
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]−アミノ}フェニル)(エトキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸(ジアステレオマー1および2)
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−フェニル)(エトキシ)メチル]シクロブタンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例96)255mg(0.48mmol)をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Chiracel OZ−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/イソプロパノール 95:5(v/v);流速:15ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]によって分離した:
【0448】
実施例109(ジアステレオマー1):
収量77mg
R
t=5.35分;化学的純度:>98%;>98.5%de
[カラム:Chiralcel OZ−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)95:5(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.29分;m/z=530/532(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.06(t,3H)、1.28−1.41(m,1H)、1.56−1.70(m,1H)、1.97−2.29(m,4H)、3.28(q、2H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、3.33−3.45(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.14(d,1H)、4.48(s,1H)、7.09(dd,1H)、7.42(d,1H)、7.44−7.50(m,4H)、7.53−7.57(m,1H)、9.89(s,1H)、12.33(br.s,1H)。
[α]
D20=+38.7°、c=0.51、クロロホルム。
【0449】
実施例110(ジアステレオマー2):
収量60mg
R
t=5.77分;化学的純度:>98%;>97.8%de
[カラム:Chiralcel OZ−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(イソプロパノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)95:5(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.30分;m/z=530/532(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.80(d,3H)、1.07(t,3H)、1.27−1.40(m,1H)、1.56−1.69(m,1H)、1.96−2.29(m,4H)、3.28(q、2H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、3.32−3.47(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.14(d,1H)、4.49(s,1H)、7.10(dd,1H)、7.42(d,1H)、7.44−7.50(m,4H)、7.57(d,1H)、9.89(s,1H)、12.33(br.s,1H)。
[α]
D20=+109.3°、c=0.415、クロロホルム。
【0450】
一般的な方法8に従って、下記の2つの例を製造した:
【表24-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
【表24-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0452】
実施例113および実施例114
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}−フェニル)(シクロプロピルオキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸(ジアステレオマー1および2)
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
1−[(4−クロロ−3−{[(2S,3R)−2−(4−クロロフェニル)−4,4,4−トリフルオロ−3−メチルブタノイル]アミノ}フェニル)(シクロプロピルオキシ)メチル]シクロプロパンカルボン酸のジアステレオマー混合物(実施例112)58mg(0.11mmol)をさらにキラル相による分取HPLC[カラム:Daicel Chiracel OD−H、5μm、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)95:5(v/v);流速:25ml/分;UV検出:230nm;温度:25℃]によって分離した:
【0453】
実施例113(ジアステレオマー1):
収量12mg
R
t=4.61分;化学的純度:>99%;>99%de
[カラム:Daicel Chiralpak OD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.26分;m/z=528/530(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.27−0.42(m,3H)、0.43−0.50(m,1H)、0.55−0.63(m,1H)、0.76−0.83(m,1H)、0.80(d,3H)、0.88−0.95(m,1H)、0.96−1.04(m,1H)、3.08−3.15(m,1H)、3.31−3.45(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.14(d,1H)、5.04(s,1H)、7.13(dd,1H)、7.42(d,1H)、7.44−7.51(m,5H)、9.92(s,1H)、12.10−12.55(br.s,ほぼ1H)。
【0454】
実施例114(ジアステレオマー2):
収量10mg
R
t=5.09分;化学的純度:>99%;>98.5%de
[カラム:Daicel Chiralpak OD−H、5μm、250mm×4.6mm;移動相:イソヘキサン/(エタノール+0.2%トリフルオロ酢酸+1%水)90:10(v/v);流速:1ml/分;UV検出:220nm;温度:25℃]。
LC−MS(方法5):R
t=1.26分;m/z=528/530(M−H)
-。
1H−NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ[ppm]=0.28−0.42(m,3H)、0.43−0.51(m,1H)、0.55−0.64(m,1H)、0.75−0.86(m,1H)、0.81(d,3H)、0.88−0.95(m,1H)、0.96−1.03(m,1H)、3.08−3.16(m,1H)、3.30−3.45(m,1H、H
2Oシグナルによって部分的に不明瞭)、4.14(d,1H)、5.05(s,1H)、7.12(dd,1H)、7.42(d,1H)、7.44−7.53(m,5H)、9.92(s,1H)、12.32(br.s,1H)。
【0455】
B.薬理活性の評価
本発明の化合物の薬理作用は、以下のアッセイにて明らかにされ得る:
【0456】
B−1.インビトロにおける組換え可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の刺激
ニトロプルシドナトリウムと共にまたはなしで、およびヘム依存性sGC阻害剤 1H−1,2,4−オキサジアゾロ−[4,3a]−キノキサリン−1−オン(ODQ)と共にまたはなしで、本発明の化合物による組換え可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の刺激についての研究を、以下の文献で詳細に記載される方法により実施する:M. Hoenicka, E.M. Becker, H. Apeler, T. Sirichoke, H. Schroeder, R. GerzerおよびJ.-P. Stasch, “Purified soluble guanylyl cyclase expressed in a baculovirus/Sf9 system: Stimulation by YC-1, nitric oxide, and carbon oxide”, J. Mol. Med. 77 (1999), 14-23。ヘム不含グアニル酸シクラーゼは、サンプルバッファーにTween 20を添加することで得られる(最終濃度0.5%)。
【0457】
試験物質によるsGCの活性化は、基底活性のx倍刺激として報告される。実施例50についての結果を表1Aに、実施例99についての結果を表1Bに示す:
【0458】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
[DEA/NO=2−(N,N−ジエチルアミノ)ジアゼノレート2−オキシド;ODQ=1H−1,2,4−オキサジアゾロ−[4,3a]−キノキサリン−1−オン]。
【0461】
ヘム含有およびヘム不含酵素の両方の刺激が達成されることが表1Aおよび表1Bより明らかである。さらには、実施例50または実施例99とNOドナーである2−(N,N−ジエチルアミノ)ジアゼノレート2−オキシド(DEA/NO)との組み合わせは、相乗作用を示さず、すなわち、DEA/NOの作用はヘム依存性機構を介して作用するsGC活性化剤で期待されるようには強化されない。加えて、本発明のsGC活性化剤の作用は、可溶性グアニル酸シクラーゼのヘム依存性阻害剤ODQ、1H−1,2,4−オキサジアゾロ−[4,3a]−キノキサリン−1−オン(ODQ)によって遮断されず、実際には増強されている。かくして、表1Aおよび1Bの結果は、本発明の化合物の可溶性グアニル酸シクラーゼの活性化剤としての作用機序を裏付ける。
【0462】
B−2.組換えグアニル酸シクラーゼレポーター細胞株での作用
本発明の化合物の細胞作用を、F. Wunder et al., Anal. Biochem. 339, 104-112 (2005)に記載されるように、組換えグアニル酸シクラーゼレポーター細胞株で測定する。
【0463】
本発明の化合物の代表的な結果を表2に列挙する:
【表27-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
【表27-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
(MEC=最小有効濃度)。
【0466】
比較すると、この試験では、PPARアゴニストであると記載されている従来技術から選択された2つの化合物、1−(3−{[(2,4−ジクロロベンゾイル)アミノ]メチル}−4−メトキシベンジル)シクロプロパンカルボン酸および2−(3−{[(2−クロロ−4−プロポキシベンゾイル)アミノ]メチル}−4−エトキシベンジル)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸[それぞれ、EP1452521A1の実施例11および実施例73]は、>10μmのMECを有する(下記の試験B−6の結果も参照)。
【0467】
B−3.sGC酵素活性の刺激
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)は、刺激によりGTPをcGMPおよびピロリン酸(PPi)に変換する。PPiは下記のアッセイを利用して検出される。該アッセイで生成されるシグナルは、反応の進行と共に増加し、所定の刺激の下でsGC酵素活性の尺度として供する。
【0468】
該アッセイを実施するために、酵素溶液[50mM TEA、2mM MgCl
2、0.1%BSA(フラクションV)、0.005%Brij(登録商標)、pH7.5の0〜10nM可溶性グアニル酸シクラーゼ(Hoenicka et al., J. Mol. Med. 77, 14-23 (1999) に従って調製)]29μlを、まず、マイクロプレートに導入し、(DMSOによる連続希釈溶液として)試験されるべき1μlの物質を添加する。該混合物を室温で10分間インキュベートする。次いで、検出混合物[50mM TEA、2mM MgCl
2、0.1%BSA(フラクションV)、0.005% Brij(登録商標)、pH7.5の1.2nMのFirefly Luciferase(Photinus pyralis luciferase、Promega)、29μMのデヒドロルシフェリン(Bitler & McElroy, Arch. Biochem. Biophys. 72, 358 (1957)に従って調製)、122μMのルシフェリン(Promega)、153μMのATP(Sigma)および0.4mM DTT(Sigma)]20μlを添加する。基質溶液[50mM TEA、2mM MgCl
2、0.1%BSA(フラクションV)、0.005% Brij(登録商標)、pH7.5の1.25mMのグアノシン5’−トリホスフェート(Sigma)]20μlを加えることによって、酵素反応を開始させ、ルミノメーターにて連続的に測定する。試験されるべき物質による刺激の程度は、非刺激反応のシグナルと比較して測定され得る。
【0469】
ヘム不含グアニル酸シクラーゼの活性化は、25μMの1H−1,2,4−オキサジアゾロ[4,3−a]キノキサリン−1−オン(ODQ)を酵素溶液に添加し、その後、30分間インキュベートし、天然の酵素の刺激と比較して試験される。
【0470】
本発明の化合物についての代表的な結果を表3に列挙する:
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【0471】
(MEC=最小有効濃度;EC
50=最大の効能の50%となる濃度)。
【0472】
比較すると、この試験では、PPARアゴニストであると記載されている従来技術から選択された2つの化合物、1−(3−{[(2,4−ジクロロベンゾイル)アミノ]メチル}−4−メトキシベンジル)シクロプロパンカルボン酸および2−(3−{[(2−クロロ−4−プロポキシベンゾイル)アミノ]メチル}−4−エトキシベンジル)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸[それぞれ、EP1452521A1の実施例11および実施例73]は、>10μmのMECを有する(下記の試験B−6の結果も参照)。
【0473】
B−4.インビトロにおける血管弛緩作用
ウサギをチオペンタールナトリウム(約50mg/kg)の静脈内注射によって麻酔して殺屠し、失血させる。伏在動脈を摘出し、3mm幅の環に分ける。端が開口し、0.3mm厚の特別なワイヤー(Remanium(登録商標))でできた一対の三角形のフックに、各ケースにて一つずつ環を固定する。各環を、37℃で、カルボゲンを通気し、以下の組成を有する、クレブス−ヘンゼライト溶液を含む5mlの臓器浴中で初張力の下に置く:NaCl 119mM;KCl 4.8mM;CaCl
2・2H
2O 1mM;MgSO
4・7H
2O 1.4mM;KH
2PO
4 1.2mM;NaHCO
3 25mM;グルコース10mM;ウシ血清アルブミン 0.001%。Statham UC2セルで収縮力を検出し、A/D 変換器(DAS−1802 HC、Keithley Instruments、Munich)を介して増幅してデジタル化し、並行してチャート記録計に記録する。フェニレフリンの添加で収縮が誘発される。
【0474】
数回(一般に4回)のコントロールサイクルの後、研究物質を実験毎に増加する量で加え、試験物質の影響下で達成される収縮レベルを、直前の実験で得られる収縮レベルと比較する。先行対照で達成された収縮が50%軽減するのに必要な濃度をこれより算定する(IC
50)。標準的な適用容量は5μlである。浴溶液中のDMSOの割合は0.1%に相当する。
【0475】
本発明の化合物の代表的な結果を表4に列挙する:
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【0476】
B−5.意識のあるSHラットの血圧および心拍数のラジオテレメトリー測定
Data Sciences International DSI, USAより市販されているテレメトリーシステムを利用し、意識のあるSHラットについて以下に記載されるように測定する。
【0477】
該システムは、3つの主要コンポーネント:(1)埋設式トランスミッター、(2)マルチプレクサーを介してデータ獲得コンピューターに連結される受信器、および(3)上記したデータ獲得コンピューターからなる。該テレメトリーシステムは、その通常の生活環境にある意識のある動物の血圧および心拍数を連続的に記録することを可能とする。
【0478】
体重が200gよりも重い成体のメスの自然発症高血圧ラット(SHラット)で研究を行う。トランスミッターを埋設した後、実験動物を1匹ずつ3型Makrolonケージに収容する。該ラットは標準的な食餌および水を自由に摂取できる。実験室での昼/夜のリズムは、午前6時および午後7時に部屋の照明を切り替えることでなされる。
【0479】
利用されるテレメトリートランスミッター(TAM PA−C40、DSI)は、最初に実験的に使用する少なくとも14日前に、無菌条件下にて実験動物に外科的に埋設される。このように装置を埋設された動物は、傷口が治癒し、埋設が安定した後に繰り返して用いることができる。
【0480】
埋設には、絶食の動物をペントバルビタール(Nembutal、Sanofi、腹腔内50mg/kg)で麻酔処理し、腹部の大部分を除毛し、消毒する。白線に沿って腹腔を切開した後、該システムの液体で満たされた測定用カテーテルを、分岐より上にある下行大動脈に頭蓋方向に挿入し、組織接着剤(VetBonD
TM、3M)で固定する。トランスミッターハウジングを腹腔内で腹壁筋に固定し、創傷の積層封鎖を実施する。抗生物質(Tardomyocel COMP、Bayer、皮下1ml/kg)を感染予防のために術後に投与する。
【0481】
実験の概要:
研究物質を、各ケースにて、一群6匹の動物に胃管栄養法によって経口投与する。試験物質を、体重1kg当たり5mlの容量を投与するのに適する、適当な溶媒混合物に溶かすか、または0.5%濃度のTyloseに懸濁させる。溶媒処置群の動物を対照として用いる。
【0482】
テレメトリー測定装置を24匹の動物に設定する。各実験は実験番号を付して記録される。
【0483】
そのシステムにおいて生存する装置装着ラットに、各々、別々の受信アンテナ(1010 Receiver, DSI)を割り当てる。埋設されたトランスミッターは、組み込まれた磁気スイッチにより外部から起動され得、実験を行う際に伝達するようにスイッチが入れられる。発信される信号はデータ獲得システム(Dataquest
TM A.R.T. for Windows、DSI)によりオンラインで検出され得、適宜処理され得る。データは各ケースでこの目的のために設定され、実験番号を付されたファイルに収容される。
【0484】
標準的操作において、各ケースにて以下の要素を10秒間測定する:(1)収縮期血圧(SBP)、(2)拡張期血圧(DBP)、(3)平均動脈圧(MAP)および(4)心拍数(HR)。
【0485】
測定値の獲得は、5分間隔で、コンピューター制御の下、繰り返される。絶対値として得られた原始データを、図中で、現在測定された気圧で修正し、個々のデータとして格納する。さらに技術的な詳細は、製造会社(DSI)からの説明書に記載される。
【0486】
実験当日の午前9時に試験物質が投与される。投与後、上記したパラメータを24時間にわたって測定する。実験終了後、獲得された個々のデータを解析ソフトウェア(Dataquest
TM A.R.T. Analysis)を用いて分類する。選択されるデータのセットが実験当日の午前7時から翌日の午前9時までの期間を含むように、間隙の値を物質投与の2時間前の時間であると想定する。
【0487】
事前に設定できる時間にわたって、平均(15分平均、30分平均)を決定することでデータを平滑化し、テキストファイルとして記録媒体に移す。このように予め分類され、かつ圧縮された測定値はExcelテンプレートに移され、表が作成される。
【0488】
B−6.細胞ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)トランス活性化アッセイ(比較のため)
a)試験の概要
ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体の3つのヒトアイソフォーム(PPARα、PPARγおよびPPARδ)に関して、本発明の化合物の活性化特性の可能性を試験するために細胞アッセイを使用する。
【0489】
哺乳動物の細胞は、結果の明瞭な解釈を複雑にし得る様々な内在性核内受容体を含んでいるので、ヒトPPARアイソフォームの各リガンド結合ドメインを酵母転写因子GAL4のDNA結合ドメインと融合させた確立されたキメラシステムが使用される。得られるGAL4−PPARα、γおよびδキメラは、レポーター構築物を有するCHO細胞において同時形質導入され、安定に発現される。
【0490】
b)クローニング:
GAL4−PPAR発現構築物は、PCR増幅され、ベクターpcDNA3.1にクローン化される、PPARαのリガンド結合ドメイン(アミノ酸167−468)、PPARγのリガンド結合ドメイン(アミノ酸203−506)およびPPARδのリガンド結合ドメイン(アミノ酸138−442)を含有する。各発現ベクターは、既に、ベクターpFC2−dbd(Stratagene)のGAL4 DNA結合ドメイン(アミノ酸1−147)を含有している。チミジンキナーゼプロモーターの上流にGAL4結合部位を5コピー含有するレポーター構築物は、活性化およびGAL4−PPARα、γまたはδの結合の後にホタルルシフェラーゼ(Photinus pyralis)を発現する。
【0491】
c)試験方法および評価:
試験前日、上記GAL4−PPARキメラの1つを安定に発現するCHO−K1細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞;ATCC CCL−61)およびルシフェラーゼレポーター遺伝子構築物を、96ウェルマイクロタイタープレート(Greiner)中にて1×10
3細胞の密度で培地[2%活性炭精製ウシ胎仔血清(Hyclone)、1.35mMピルビン酸ナトリウム(GIBCO)および0.2%炭酸水素ナトリウム(GIBCO)を添加したOptimem(GIBCO)]に蒔き、細胞インキュベーター(大気湿度96%、CO
2 5%v/v、37℃)中に保持する。試験当日、ウシ血清を添加していない上記培地に試験物質を溶解し、様々な濃度で上記細胞に添加する。6時間の刺激期間の後、ビデオカメラを使用してルシフェラーゼ活性を測定する。測定された相対的なライトニットから、物質濃度に応じてS字形の刺激曲線が得られる。コンピュータープログラムGraphPad PRISM(Version 3.02)を使用してEC
50値を算出する。各PPARアッセイにおける試験物質の最大効果を、最大効果が100%と定義された適当な参照化合物と比べた効力としてパーセントで決定する。
【0492】
本試験で選択した参照化合物は、従来技術にて強力なpan−PPARアゴニストとして記載されている化合物2−(3−{[(2−クロロ−4−プロポキシベンゾイル)アミノ]メチル}−4−エトキシベンジル)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸[EP1452521A1の実施例73]であった。別の比較物質1−(3−{[(2,4−ジクロロベンゾイル)アミノ]メチル}−4−メトキシベンジル)シクロプロパンカルボン酸[EP1452521A1の実施例11]は、この試験において実質的に無効であることが分かった。
【0493】
下記の表5は、代表的な実施例化合物および上記の2つの比較物質のEC
50および有効性値を列挙する:
【0494】
【表30-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0495】
【表30-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
かくして、これらの研究によると、本発明の化合物は、ヒトPPARαおよびPPARδ受容体に対してアゴニスト特性を有しない。観察され得る場合があるヒトPPARγ受容体に対する該活性は、比較限界であるとみなされるべきであり、sGC活性化、特に血管作用の発明による薬理学的活性プロフィールに貢献しないと判断すべきである。
【0497】
C.医薬組成物の例示的実施態様
本発明の化合物は、以下の方法で医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
本発明の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、トウモロコシデンプン(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)(独国LudwigshafenのBASFより)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率半径12mm。
調製:
本発明の化合物、ラクトースおよびスターチの混合物を、5%強度PVP水溶液(m/m)で造粒する。顆粒を乾燥させ、次いで、ステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を慣用の打錠機で打錠する(錠剤の形状について、上記参照)。打錠のためのガイドラインの打錠力は、15kNである。
【0498】
経口投与用懸濁剤:
組成:
本発明の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel(登録商標)(米国PennsylvaniaのFMCからのキサンタンガム)400mgおよび水99g。
経口懸濁剤10mlは、本発明の化合物100mgの単回用量に相当する。
調製:
Rhodigelをエタノールに懸濁し、該懸濁液に本発明の化合物を添加する。撹拌しながら水を添加する。Rhodigelの膨潤が完了するまで、混合物を約6時間撹拌する。
【0499】
経口投与用液剤:
組成:
本発明の化合物500mg、ポリソルベート2.5gおよびポリエチレングリコール400 97g。経口液剤20gは、本発明の化合物100mgの単回用量に相当する。
調製:
本発明の化合物を、ポリエチレングリコールおよびポリソルベートの混合物に撹拌しながら懸濁する。本発明の化合物が完全に溶解するまで、撹拌過程を継続する。
【0500】
i.v.液剤:
本発明の化合物を、生理的に耐容される溶媒(例えば、等張塩水、5%グルコース溶液および/または30%PEG400溶液)に飽和溶解度より低い濃度で溶解する。溶液を濾過滅菌し、無菌のパイロジェンフリー注射容器に満たすのに使用する。