特許第5989699号(P5989699)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5989699レーザ式ガス分析装置及びガス採取ユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5989699
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】レーザ式ガス分析装置及びガス採取ユニット
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/3504 20140101AFI20160825BHJP
   G01N 1/22 20060101ALI20160825BHJP
【FI】
   G01N21/3504
   G01N1/22 D
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-54173(P2014-54173)
(22)【出願日】2014年3月17日
(65)【公開番号】特開2015-175798(P2015-175798A)
(43)【公開日】2015年10月5日
【審査請求日】2015年3月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】▲徳▼政 賢治
【審査官】 奥田 雄介
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭51−043993(JP,A)
【文献】 特開昭60−231137(JP,A)
【文献】 特開平09−311097(JP,A)
【文献】 特開2010−230416(JP,A)
【文献】 実開平05−050341(JP,U)
【文献】 実開平06−084350(JP,U)
【文献】 特開2001−004503(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/3504
G01N 1/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の第1筒部と、筒状の第2筒部と、前記第1筒部の一端及び前記第2筒部の一端を接続し、かつ前記第2筒部の他端が鉛直方向下向きとなるように屈曲する、可撓性を有する屈曲部とを備えるガス採取ユニットと、
前記第1筒部が延びる方向に沿って計測用の光を発光する発光部と、
前記第1筒部の内部空間を通過した前記計測用の光を受光する受光部と、を含み、
前記第2筒部の外周には、螺旋状に巻回されたフィンを備えることを特徴とするレーザ式ガス分析装置。
【請求項2】
前記第2筒部の内部には、鉛直方向の整流作用を有する整流部を備えることを特徴とする請求項1に記載のレーザ式ガス分析装置。
【請求項3】
前記第1筒部には、前記内部空間の気体を排出する気体排出機構を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ式ガス分析装置。
【請求項4】
筒状の第1筒部と、
外周に、螺旋状に巻回されたフィンを備える筒状の第2筒部と、
前記第1筒部の一端及び前記第2筒部の一端を接続し、かつ前記第2筒部の他端が鉛直方向下向きとなるように屈曲する、可撓性を有する屈曲部と、を備え、
排ガス流路の内部に挿入されることを特徴とするガス採取ユニット。
【請求項5】
前記第2筒部の内部には、鉛直方向の整流作用を有する整流部を備えることを特徴とする請求項に記載のガス採取ユニット。
【請求項6】
前記第1筒部には、前記内部空間の気体を排出する気体排出機構を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載のガス採取ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ式ガス分析装置及びガス採取ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
ボイラ等の排ガス中から窒素酸化物(NOx)を脱硝する脱硝装置が知られている。このような脱硝装置は、排ガス中にアンモニアガスを注入して排ガスとアンモニアガスとを混合し、その混合ガスを脱硝触媒に接触させることにより窒素ガスと水蒸気とに還元する。
【0003】
このようなアンモニアガスの注入を過不足なく行うためには、例えば、脱硝装置の出口側の排ガス流路において排ガスの一部を採取し、これに含まれるアンモニア量(濃度)を精度よく測定する必要がある。そのため、特許文献1及び特許文献2の技術のように、排ガス流路内に排ガス採取管を設け、この排ガス採取管を介して排ガス流路外へ排ガスの一部を採取していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−093156号公報
【特許文献2】特開2010−236877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
排ガス流路は、残存する煤塵などのダストを含み、レーザ式ガス分析により対象ガスであるアンモニアの濃度を精度よく計測するには煤塵などのダストを集塵する必要がある。煤塵などのダストが多い場合、レーザ式ガス分析は、対象ガス分析の精度が低下する可能性がある。煤塵などのダストを集塵する方法としては、特許文献2に記載の電気集塵機などがあるが、動力源が必要となり、サンプリングする範囲でよりダスト量を低減しようとすると、より簡易に分析するガスの集塵を行うことが望まれている。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、重力沈降でダストの影響を抑制し、ガス分析の精度の高いレーザ式ガス分析装置及び重力沈降でダストの影響を抑制できるガス採取ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザ式ガス分析装置は、筒状の第1筒部と、筒状の第2筒部と、前記第1筒部の一端及び前記第2筒部の一端を接続し、かつ前記第2筒部の他端が鉛直方向下向きとなるように屈曲する、可撓性を有する屈曲部とを備えるガス採取ユニットと、前記第1筒部が延びる方向に沿って計測用の光を発光する発光部と、前記第1筒部の内部空間を通過した前記計測用の光を受光する受光部と、を含むことを特徴とする。
【0008】
ガス採取ユニットは風圧を受けても、屈曲部が可撓性を有するので、柔軟に第2筒部の方向を排ガスの流れ方向に沿って沿わせることができる。このため、第2筒部の内部は、煤塵などのダストの沈降に適した状態となる。排ガスに含まれるダストは、自重による沈降で低減され、測定用の光が通過する領域では、ダスト量が低減する。これにより、測定用の光が通過する領域では、ダスト量が低減する。その結果、レーザ式ガス分析装置は、ガス分析の精度が高くなる。
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の他の態様として、ガス採取ユニットは、筒状の第1筒部と、筒状の第2筒部と、前記第1筒部の一端及び前記第2筒部の一端を接続し、かつ前記第2筒部の他端が鉛直方向下向きとなるように屈曲する、可撓性を有する屈曲部と、を備え、排ガス流路の内部に挿入されることを特徴とする。
【0010】
ガス採取ユニットは風圧を受けても、屈曲部が可撓性を有するので、柔軟に第2筒部mの方向を排ガスの流れ方向に沿って沿わせることができる。このため、第2筒部の内部は、煤塵などのダストの沈降に適した状態となる。排ガスに含まれるダストは、自重による沈降で低減され、測定用の光が通過する領域では、ダスト量が低減する。
【0011】
本発明の望ましい態様として、前記第2筒部の外周には、螺旋状に巻回されたフィンを備えることが好ましい。この構造により、ガス採取ユニットが風圧を受けても、第2筒部の回転運動を生じさせる可能性を低減する。その結果、より煤塵などのダストが光路の通過する領域から低減する。その結果、レーザ式ガス分析装置は、ガス分析の精度が高くなる。
【0012】
本発明の望ましい態様として、前記第2筒部の内部には、鉛直方向の整流作用を有する整流部を備えることが好ましい。この構造により、第2筒部の内部は、煤塵などのダストの沈降に適した状態となり、ダスト量が低減する。
【0013】
本発明の望ましい態様として、前記第1筒部には、前記内部空間の気体を排出する気体排出機構を備えることが好ましい。その結果、第2筒部の内部に排ガスが侵入するようになり排ガス流の循環が生まれるようになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、重力沈降でダストの影響を抑制し、ガス分析の精度の高いレーザ式ガス分析装置及び重力沈降でダストの影響を抑制できるガス採取ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置を模式的に説明する上面図である。
図2図2は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置の断面図である。
図3図3は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置の第2筒部の側面を説明するための説明図である。
図4図4は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置の第2筒部を鉛直方向上面よりみた上面図である。
図5図5は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置の気体排出機構を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
【0017】
図1は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置を模式的に説明する上面図である。図2は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置の断面図である。図3は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置の第2筒部の側面を説明するための説明図である。図4は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置の第2筒部を鉛直方向上面よりみた上面図である。図5は、本実施形態に係るレーザ式ガス分析装置の気体排出機構を説明するための説明図である。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。後述する光路が進行する方向はX軸方向といい、X軸方向と直交する方向はY軸方向といい、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向をZ軸方向とする。Z軸方向は、鉛直方向である。なお、X軸は、YZ平面と直交する。Y軸は、XZ平面と直交する。Z軸は、XY平面と直交する。XY平面は、X軸及びY軸を含む。XZ平面は、X軸及びZ軸を含む。YZ平面は、Y軸及びZ軸を含む。本実施形態において、後述する排ガス流路の排ガスは、Z軸方向に沿って流通しているものとする。図5の断面は、図2のA−A断面、つまり光路の進行方向であるX方向に直交するY−Z平面の断面である。
【0018】
本実施形態のレーザ式ガス分析装置100は、送受信ユニット10と、ガス採取ユニット30と、ミラーユニット20と、制御装置40とを備えている。
【0019】
本実施形態のレーザ式ガス分析装置100は、流路壁90に囲まれた排ガス流路91に取り付けられている。排ガス流路91は、脱硝装置の出口側の排ガス流路であって、大気CAと隔離された排ガスV中に含まれるアンモニア量(濃度)を精度よく測定する必要がある。
【0020】
本実施形態のレーザ式ガス分析装置100は、ミラーユニット20側のガス採取ユニット30を流路壁90を貫通させ、排ガス流路91内へ図1に示すX軸方向に挿入している。図1に示すように、ガス採取ユニット30は、第1筒部31と、整流板32と、第2筒部51と、屈曲部52とを備えている。
【0021】
制御装置40は、CPU(:Central Processing Unit)41、ROM(:Read Only Memory)、RAM(:Random Access Memory)等のメモリ42と、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の記憶部43とを備える。
【0022】
送受信ユニット10は、発光部11と、受光部12と、信号処理回路13と、光学部材14とを備える。ミラーユニット20は、ミラー21と、光学部材22とを備える。光学部材14、光学部材22は、レンズなどで光学系の焦点を設定し、エアーシャッターなどを備えている。発光部11は、レーザダイオードが測定対象ガスのアンモニア特有の吸収波長に合致した波長のレーザ光を発生させ、ミラーユニット20が備えるミラー21に反射させ、受光部12へ受光させる。受光部12は、例えばフォトダイオードである。本実施形態の計測用の光は、赤外線の波長領域の光である。
【0023】
図2に示すように、制御装置40は、入出力インターフェースを介して、信号処理回路13に接続されている。信号処理回路13は、発光部11及び受光部12に接続され、発光部11のレーザ発光及び受光部12の検出値を電気信号に変換して制御装置40へ送出する。レーザ光は、X軸方向に平行に照射されており、往路光路LTと、復路光路LRとは平行である。本実施形態では、ミラー21を用いたが、発光部11と受光部12とが第1筒部31を介して対向する位置に配置され、受光部12は、発光部11の発光する、第1筒部31の内部空間を通過したレーザ光を受光してもよい。制御装置40は、CPU41がメモリ42と協働して、受光部12の検出値から対象ガスの濃度(例えば、アンモニア量)を演算し、記憶部43へ演算値を記憶する。
【0024】
第1筒部31は、図2及び図5に示すように、長手方向がX軸方向に延びる筒状であって、Y−Z平面において円環状の円筒部材である。第1筒部31は、内部空間の排ガスVを排ガス流路91へ排出する気体排出機構EJを備えている。第1筒部31の中空空間には、レーザの光路である往路光路LT及び復路光路LRが通過する。
【0025】
第1筒部31の中空空間には、ミラーユニット20が配置されている。ミラーユニット20の壁面は、メッシュなどの気体が透過できる構造となっており、気流を妨げない。
【0026】
屈曲部52は、可撓性の中空チューブである。屈曲部52の材質は、例えば、フッ素樹脂であり、材質自体が可撓性を有している。屈曲部52は、金属であってもよく、蛇腹状に加工することにより、可撓性を有していてもよい。
【0027】
第2筒部51は、図2図3及び図4に示すように、長手方向が鉛直方向(Z軸方向)に延びる筒状であって、X−Y平面において円環状の円筒部材である。第2筒部51の中空空間は、屈曲部52の中空空間を介して、第1筒部31の中空空間と連通している。第1筒部31と、屈曲部52と、第2筒部51は、一体となり、L字状のパイプとなっている。
【0028】
図3に示すように、第2筒部51の外周には、螺旋状に巻回されたフィン54を備える
。本実施形態では、フィン54は、第1フィン54A、第2フィン54B、第3フィン54Cを鉛直方向に位置を異ならせて、設けている。フィン54の形状は、一本のフィンでもよいし、二本のフィンでもよく、四本以上のフィンでもよい。
【0029】
図2及び図4に示すように、第2筒部51の内部には、鉛直方向の整流作用を有する整流部53を備える。本実施形態では、整流部53は、板状の整流板であるが、格子状であってもよい。
【0030】
図1及び図5に示すように、整流板32は、第1筒部31に隣接する位置に固定されている。排ガスの流れ方向をGとした場合、Z方向に排ガスが流れている。排ガス流路91の上流側の第1筒部31と整流板32との距離は、排ガス流路91の下流側の第1筒部31と整流板32との距離よりも大きい。この構造により、排ガス流路91の上流側の第1筒部31との間に、導入路32iができ、排ガス流路91の下流側の第1筒部31と整流板32との間に放出路32eができる。
【0031】
導入路32iのX−Y平面の断面積は、放出路32eのX−Y平面の断面積よりも大きい。この構造により、導入路32iより進入した排ガス流G1は、放出路32eに近くなるに従って、流速を増加させ、排ガス流G2として排出される。
【0032】
図2に示す気体排出機構EJは、図5に示すように、第1筒部31の壁面に気体排出孔34が開けられている。気体排出機構EJの第1筒部31の周方向の壁面端部34f1、壁面端部34f2は、図5に示す気体排出孔34に面している。第1筒部31の周方向の壁面端部34f1と、第1筒部31の中心Xrと、壁面端部34f2とがなす角度θの範囲は、外側からみて、一部又は全部が整流板32で覆われておらず、露出している。このように、壁面端部34f1又は壁面端部34f2の少なくとも1つは、整流板32に対向している。
【0033】
図5に示すように、導入路32iより進入した排ガス流G1は、放出路32eから排ガス流G2として排出される。放出路32eから排出される排ガス流G2は、気体排出孔34の周囲を通過し、この排ガスG2に巻き込まれた排ガス流e4を引き起こす。排ガス流e4は、気体排出孔34の周囲の圧力を低下させ、負圧により、第1筒部31の中空空間を吸引して排ガス流e3、排ガス流e2、排ガス流e1の旋回流を引き起こす。排ガス流e1はスパイラル状の旋回流となり、第1筒部31の中空空間で長い間、排ガスが旋回する。このように、気体排出機構EJは、無動力で、第1筒部31内の気流の流れを引き起こすことができる。
【0034】
図5に示す排ガス流e1は、図2に示すように、排ガス流g1、排ガス流g2、排ガス流g3、排ガス流g4を引き起こす。第2筒部51の他端は、屈曲部52と接続される一端の反対側であって、開口が鉛直方向下向きとなっている。第2筒部51の開口より進入した排ガス流g1は、第2筒部51を通過する間に、煤塵などのダストが重力により沈降し、第1筒部31まで到達するダスト量が低減する。
【0035】
以上説明したように、本実施形態のレーザ式ガス分析装置100は、ガス採取ユニット30を備える。ガス採取ユニット30は、第1筒部31と、第2筒部51と、第1筒部31の一端及び第2筒部51の一端を接続する屈曲部52とを備え、屈曲部52が第1筒部31の長手方向と、第2筒部51の長手方向とを異ならせる。この構造により、第2筒部51の他端が鉛直方向下向きに配置される。そして、屈曲部52は、可撓性を有する。排ガス流路91の内部は、排ガスVの気流により、ガス採取ユニット30は風圧を受ける。ガス採取ユニット30は、屈曲部52が可撓性を有するので、柔軟に第2筒部51の長手方向を排ガスの流れ方向Gに沿って沿わせることができる。このため、第2筒部51の内部は、煤塵などのダストの沈降に適した状態となる。そして、第1筒部31内の往路光路LT及び復路光路LRが通過する領域では、ダスト量が低減する。その結果、本実施形態のレーザ式ガス分析装置100は、ガス分析の精度が高くなる。
【0036】
第2筒部51の外周には、螺旋状に巻回されたフィン54を備える。この構造により、ガス採取ユニット30は風圧を受けて、第2筒部51がY−Z平面での回転運動を生じさせる可能性を低減する。このため、第2筒部51の他端は、鉛直方向に向きやすくなる。そして、第2筒部51の内部は、煤塵などのダストの沈降に適した状態となる。そして、第1筒部31内の往路光路LT及び復路光路LRが通過する領域では、ダスト量が低減する。その結果、本実施形態のレーザ式ガス分析装置100は、ガス分析の精度が高くなる。
【0037】
第2筒部51の内部には、鉛直方向の整流作用を有する整流部53を備える。このため、第2筒部51の内部は、煤塵などのダストの沈降に適した状態となる。そして、第1筒部31内の往路光路LT及び復路光路LRが通過する領域では、ダスト量が低減する。その結果、本実施形態のレーザ式ガス分析装置100は、ガス分析の精度が高くなる。
【0038】
第1筒部51には、中空空間の気体を排出する気体排出機構EJを備える。この構造により、内部が連通する第2筒部51へ排ガスの一部が侵入するようになり、排ガス流の循環が生まれる。その結果、本実施形態のレーザ式ガス分析装置100は、常に、排ガス流路91に流通するガスを分析できるようになる。気体排出機構EJに開けられた気体排出孔34から、内部空間の排ガスが排出される。これにより、旋回流がスパイラルとなり、より煤塵などのダストが往路光路LT及び復路光路LRから低減する。本実施形態の気体排出機構EJは、排ガス流のエネルギーを利用して、気体排出孔34からの排出をスムーズにすることができる。このため、本実施形態のレーザ式ガス分析装置100は、無動力で、煤塵などのダストを低減した状態で、ガス分析することができる。気体排出機構EJは、例えば、単なる開口であってもよく、ファンなどでもよい。
【0039】
以上、本実施形態に係るガス採取ユニット30は、レーザ式ガス分析装置への適用について説明してきたが、他のガス分析装置へのサンプラーとして適用してもよい。
【符号の説明】
【0040】
10 送受信ユニット
11 発光部
12 受光部
13 信号処理回路
14 光学部材
20 ミラーユニット
21 ミラー
22 光学部材
30 ガス採取ユニット
31 第1筒部
32 整流板
32i 導入路
32e 放出路
34 気体排出孔
40 制御装置
41 CPU
42 メモリ
43 記憶部
51 第2筒部
52 屈曲部
53 整流部
54 フィン
90 流路壁
91 排ガス流路
100 レーザ式ガス分析装置
EJ 気体排出機構
LR 復路光路
LT 往路光路
V 排ガス
Xr 中心
図1
図2
図3
図4
図5