【実施例】
【0200】
[00158]以下の実施例に描写するように、ある例示的態様において、化合物は、以下の一般的方法によって調製される。合成方法及びスキームが、本発明のある種の化合物の合成を描写するが、以下の方法及び当業者にとって既知の他の方法を、全ての化合物、並びにそれぞれのこれらの化合物のサブクラス及び化学種に、本明細書中に記載されるように適用することができることは認識されるものである。
【0201】
[00159]他に注記しない限り、全ての溶媒、化学薬品、及び試薬は、商業的に入手し、そして精製せずに使用した。
1H NMRスペクトルは、CDCl
3、d
6−DMSO、CD
3OD、又はd
6−アセトン中で、25℃で300MHzのOXFORD(Varian)で、内部標準としてのTMSに対して報告される化学シフト(δ、ppm)により得た。HPLC−MSクロマトグラム及びスペクトルは、Shimadzu LC−MS−2020装置により得た。キラル分析及び精製は、Yilite P270により得た。
【0202】
[00160]
実施例1. N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物100)の合成。
【0203】
【化31】
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【0204】
[00161]3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(70mg、0.46mmol)、5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(93mg、0.46mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(210mg、0.55mmol)及びトリエチルアミン(70mg、0.69mmol)の、無水のジク
ロロメタン(5mL)中の混合物を、室温で15時間撹拌した。次いで混合物を濾過し、そして固体を水(10mL)、メタノール(10mL)及びジクロロメタン(10mL)で順次洗浄して、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドを、白色の固体(40mg、26%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値336.16;実測値336。
【0205】
[00162]
実施例2. N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物135)の合成。
【0206】
【化32】
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【0207】
[00163]3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(100mg、0.65mmol)、1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−3−カルボン酸(196mg、0.65mmol)、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(319mg、0.84mmol)及びトリエチルアミン(98mg、0.97mmol)の、無水のジクロロメタン(10mL)中の混合物を、室温で15時間撹拌した。次いで混合物を濾過し、そして固体を水(10mL)、メタノール(10mL)及びジクロロメタン(10mL)で順次洗浄して、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−3−カルボキシアミドを、白色の固体(78mg、28%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値435.13;実測値435。
【0208】
[00164]
実施例3. (R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物106)及び(R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物105)の合成。
【0209】
【化33】
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【0210】
[00165]3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【0211】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
[00166]3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(1.26g、10mmol)の、メタノール(100mL)中の溶液に、塩化チオニル(5.73g、48mmol)を0℃で加えた。混合物を12時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発した。残渣に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、そして混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した
。有機相を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(0.8g、57%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 7.87(s,1H),3.84(s,3H),2.53(s,3H)。
【0213】
[00167]3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル及び5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【0214】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
[00168]3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(280mg、2mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の溶液に、(1−ブロモエチル)ベンゼン(0.37g、2mmol)及び炭酸カリウム(0.55g、4mmol)を加えた。混合物を20℃で撹拌し、そして12時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発し、そして残渣を、CXTH(カラム:Dsisol、10μM、C18、250mm×50mm;移動相:アセトニトリル(0.1%ギ酸)−水(0.1%ギ酸)、80分で30%から70%までのアセトニトリル;オーブン:20℃;流速:50ml/分、波長:214nm)によって精製して、3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(90mg、19%)及び5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(80mg、16%)を得た。生成物を、次の反応で直接使用した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値244.12;実測値244。
【0216】
[00169]3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。
【0217】
【化36】
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【0218】
[00170]3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(90mg、0.37mmol)、水酸化リチウム一水和物(57.1mg、1.36mmol)、テトラヒドロフラン(5mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)の混合物を、20℃で4時間撹拌した。混合物を濃塩酸でpH=1に酸性化し、そして次いで酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮して、3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を、白色の固体(60mg、70%)として得た。
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 12.24(s,1H),7.82(s,1H),7.36−7.17(m,5H),5.67(q,J=7.2Hz,1H),2.43(s,3H),1.79(d,J=6.9Hz,3H)。
【0219】
[00171]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドの合成。
【0220】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
[00172]3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(60mg、0.26mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(95mg、0.5mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(67mg、0.5mmol)、トリエチルアミン(0.1mL)及びジクロロメタン(5mL)の混合物を、25℃で0.5時間撹拌した。そして次いで、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(50mg、0.33mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物に、水(10ml)を加え、そして混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドを、白色の固体(56mg、58%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値364.19;実測値364.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.46(s,1H),7.96(s,1H),7.82(t,J=4.5Hz,1H),7.33−7.13(m,5H),5.84(s,1H),5.62(q,J=7.2Hz,1H),4.20(d,J=5.1Hz,2H),2.40(s,3H),2.14(s,3H),1.99(s,3H),1.76(d,J=7.2Hz,3H)。
【0222】
[00173](R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物106)及び(R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物105)の合成。
【0223】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
[00174]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドを、キラルHPLC(条件:カラムAD−H(20mm×250mm×5μm)、ヘキサン:エタノール(0.2%DEA)=50:50、流量:13ml/分)によって分離した。N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−3−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドの二つの異性体が得られたが、しかし絶対的立体化学は決定されなかった。保持時間は、キラルHPLCクロマトグラフィーにおいて、9.552分(“ピーク1”;化合物105)及び15.505分(“ピーク2”;化合物106)であった。LRMS(M+H
+)m/z:計算値364.19;実測値364.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.46(s,1H),7.96(s,1H),7.82(t,J=4.5Hz,1H),7.33−7.13(m,5H),5.84(s,1H),5.62(q,J=7.2Hz,1H),4.20(d,J=5.1Hz,2H),2.40(s,3H),2.14(s,3H),1.99(s,3H),1.76(d,J=7.2Hz,3H)。
【0225】
[00175]
実施例4. (R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物107)及び(R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物108)の合成。
【0226】
【化39】
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【0227】
[00176]5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。
【0228】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0229】
[00177]5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(80mg、0.32mmol)、水酸化リチウム一水和物(57.1mg、1.36mmol)、テトラヒドロフラン(5mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)の混合物を、20℃で4時間撹拌した。混合物を濃塩酸でpH=1に酸性化し、そして次いで酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮して、5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を、白色の固体(49mg、62%)として得た。
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 12.16(s,1H),8.26(s,1H),7.37−7.25(m,5H),5.55(q,J=7.2Hz,1H),2.30(s,3H),1.78(d,J=6.9Hz,3H)。
【0230】
[00178]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドの合成。
【0231】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0232】
[00179]5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(49mg、0.21mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(95mg、0.5mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(67mg、0.5mmol)、トリエチルアミン(0.1mL)及びジクロロメタン(5mL)の混合物を、25℃で0.5時間撹拌した。次いで3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(50mg、0.33mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物に、水(10ml)を加え、そして混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドを、白色の固体(43mg、56%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値364.19;実測値3
64.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.46(s,1H),8.34(s,1H),7.70(t,J=5.1Hz,1H),7.35−7.18(m,5H),5.84(s,1H),5.49(q,J=7.2Hz,1H),4.20(d,J=4.8Hz,2H),2.29(s,3H),2.15(s,3H),2.10(s,3H),1.73(d,J=6.9Hz,3H)。
【0233】
[00180](R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物107)及び(R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物108)の合成。
【0234】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0235】
[00181]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドを、キラルHPLC(条件:カラムAD−H(20mm×250mm×5μm)、ヘキサン:エタノール(0.2%DEA)=50:50、流量:13ml/分)によって分離した。N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドの二つの異性体が得られたが、しかし絶対的立体化学は決定されなかった。保持時間は、キラルHPLCクロマトグラフィーによって、6.574分(“ピーク1”;化合物107)及び7.974分(“ピーク2”;化合物108)であった。LRMS(M+H
+)m/z:計算値364.19;実測値364.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ
11.46(s,1H),8.34(s,1H),7.70(t,J=5.1Hz,1H),7.35−7.18(m,5H),5.84(s,1H),5.49(q,J=7.2Hz,1H),4.20(d,J=4.8Hz,2H),2.29(s,3H),2.15(s,3H),2.10(s,3H),1.73(d,J=6.9Hz,3H)。
【0236】
[00182]
実施例5. N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−(1−ベンジル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物109)の合成。
【0237】
【化43】
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【0238】
[00183]3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【0239】
【化44】
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【0240】
[00184]3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(1.26g、10mmol)の、メタノール(100mL)中の溶液に、塩化チオニル(5.73g、45mmol)を0℃で加えた。混合物を12時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発した。残渣に、飽和
重炭酸ナトリウム水溶液を加え、そして混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥した。混合物を濾過し、そして濾液を真空中で濃縮して、3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(0.8g、57%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 7.87(s,1H),3.84(s,3H),2.53(s,3H)。
【0241】
[00185]1−ベンジル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【0242】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
[00186]3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(280mg、2mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の溶液に、(ブロモメチル)ベンゼン(0.34g、2mmol)及び炭酸カリウム(0.55g、4mmol)を加えた。混合物を20℃で撹拌し、そして12時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発し、そして残渣を、CXTH(カラム:Dsisol、10μM、C18、250mm×50mm;移動相:アセトニトリル(0.1%ギ酸)−水(0.1%ギ酸)、80分で30%から70%までのアセトニトリル;オーブン:20℃;流速:50ml/分、波長:214nm)によって精製して、粗製の1−ベンジル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(200mg、42%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値230.11;実測値230。
【0244】
[00187]1−ベンジル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。
【0245】
【化46】
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【0246】
[00188]1−ベンジル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(200mg、0.86mmol)、水酸化リチウム一水和物(111mg、2.62mmol)、テトラヒドロフラン(10mL)、メタノール(2mL)及び水(2mL)の混合物を、20℃で4時間撹拌した。混合物を濃塩酸でpH=1に酸性化し、そして次いで酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、そしてキラルHPLC(条件:カラムAD−H(20mm×250mm×5μm)、ヘキサン:エタノール(0.2%DEA)=50:50、流量:13ml/分)によって分離して、1−ベンジル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(75mg、40%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値216.09;実測値216。
【0247】
[00189]1−ベンジル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物109)の合成。
【0248】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
[00190]1−ベンジル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(75mg、0.34mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(95mg、0.5mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(67mg、
0.5mmol)、トリエチルアミン(0.1mL)及びジクロロメタン(5mL)の混合物を、25℃で0.5時間撹拌した。次いで、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(50mg、0.33mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物に、水(10ml)を加え、そして混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、1−ベンジル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドを、白色の固体(35mg、29%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値350.17;実測値350.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.46(s,1H),8.21(s,1H),7.68(t,J=5.1Hz,1H),7.38−7.21(m,5H),5.85(s,1H),5.20(s,2H),4.19(d,J=5.4Hz,2H),2.29(s,3H),2.15(s,3H),2.10(s,3H)。
【0250】
[00191]
実施例6. N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−フェネチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物110)の合成。
【0251】
【化48】
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【0252】
[00192]5−メチル−1−フェネチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
【0253】
【化49】
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【0254】
[00193]3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(280mg、2mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の溶液に、(ブロモメチル)ベンゼン(0.37g、2mmol)及び炭酸カリウム(0.55g、4mmol)を加えた。混合物を20℃で12時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発し、そして残渣を、CXTH(カラム:Dsisol、10μM、C18、250mm×50mm;移動相:アセトニトリル(0.1%ギ酸)−水(0.1%ギ酸)、80分で30%から70%までのアセトニトリル;オーブン:20℃;流速:50ml/分、波長:214nm)によって精製して、粗製の5−メチル−1−フェネチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(177mg、36%)を得た。生成物を、次の工程で直接使用した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値244.12;実測値244。
【0255】
[00194]5−メチル−1−フェネチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の合成。
【0256】
【化50】
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【0257】
[00195]5−メチル−1−フェネチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸メチル(177mg、0.72mmol)、水酸化リチウム一水和物(111mg、2.62mmol)、テトラヒドロフラン(5mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)の混合物を、20℃で4時間撹拌した。混合物を濃塩酸でpH=1に酸性化し、そして次いで酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、そしてHPLC(条件:カラムAD−H(20mm×250mm×5μm)、ヘキサン:エタノール(0.2%DEA)=50:50、流量:13ml/分)によって分離して、5−メチル−1−フェネチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(60mg、36%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値230.11;実測値230。
【0258】
[00196]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−フェネチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(化合物110)の合成。
【0259】
【化51】
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【0260】
[00197]5−メチル−1−フェネチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(60mg、0.27mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(95mg、0.5mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(67mg、0.5mmol)、トリエチルアミン(0.1mL)及びジクロロメタン(5mL)の混合物を、25℃で0.5時間撹拌した。次いで、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(50mg、0.33mmol)を加えた。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物に、水(10ml)を加え、そして混合物をジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−5−メチル−1−フェネチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミドを、白色の固体(30mg、31%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値364.19;実測値364.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.47(s,1H),8.08(s,1H),7.57(t,J=5.1Hz,1H),7.30−7.15(m,5H),5.85(s,1H),4.23−4.18(m,4H),3.06(t,J=7.2Hz,2H),2.31(s,3H),2.15(s,3H),2.11(s,3H)。
【0261】
[00198]
実施例7. N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物111)、(R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)2−メチル−1−(1−フェニルエチル)1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物137)及び(S又はR)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)2−メチル−1−1−フェニルエチル)1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物136)の合成。
【0262】
【化52】
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【0263】
[00199]2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸エチルの合成。
【0264】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
[00200]ジメチルスルホキシド及び水の混合した溶液(20mL)に、2−ヨードベンゼンアミン(3.0g、13.7mmol)、3−オキソブタン酸エチル(2.0g、15.1mmol)、酸化銅(I)(0.2g、1.4mmol)及び炭酸セシウム(4.5g、13.7mmol)を加えた。混合物を100℃で9時間、窒素ガスの雰囲気下で撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過した。濾液を水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。有機相を真空中で濃縮し、そして次いで残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸エチルを、明るい黄色の固体(0.42g、15%)として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 8.12−8.09(m,1H),7.31−7.16(m,3H),4.40(q,J=6.9Hz,2H),2.77(s,3H),1.45(t,J=6.9Hz,3H)。
【0266】
[00201]2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸エチルの合成。
【0267】
【化54】
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【0268】
[00202]2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸エチル(400mg、1.97mmol)及び水素化ナトリウム(47mg、2.0mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中の混合物を、室温で0.5時間撹拌し、そして次いで(1−ブロモエチル)ベンゼン(361mg、2.0mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を氷冷水に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を混合し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸エチル(340mg、56%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値307.16;実測値307。
【0269】
[00203]2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン
酸の合成。
【0270】
【化55】
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【0271】
[00204]メタノール及び水の混合された溶液(4mL)に、2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸エチル(300mg、0.98mmol)及び水酸化カリウム(546mg、9.76mmol)を加えた。混合物を撹拌しながら4時間還流した。反応混合物を濃縮して、残渣を得た。残渣に、水(10mL)を加え、そして混合物をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を濃縮して、粗製の生成物2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸(150mg)を得た。LRMS(M−H)
−m/z:計算値279.13;実測値279。
【0272】
[00205]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物111)の合成。
【0273】
【化56】
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【0274】
[00206]2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸(150mg、0.54mmol)の、無水のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(87mg、0.64mmol)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド塩酸塩(124mg、0.64mmol)及びトリエチルアミン(163mg、1.61mmol)を加えた。混合物を室温で0.5時間撹拌し、次いで3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(98mg、0.64mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物に水(20mL)を加え、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。有機層を混合し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、化合物N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミドを、オフホワイト色の固体(130mg、59%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値413.21;実測値413.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO)δ: 11.59(s,1H),7.73−7.66(m,2H),7.34−7.29(m,3H),7.23(d,J=7.5Hz,1H),7.16−6.89(m,4H),5.94(q,J=7.2Hz,1H),5.88(s,1H),4.32(d,J=5.4Hz,2H),2.60(s,3H),2.27(s,3H),2.11(s,3H),1.88(d,J=7.2Hz,3H)。
【0275】
[00207](R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)2−メチル−1−1−フェニルエチル)1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物137)及び(R又はS)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)2−メチル−1−1−フェニルエチル)1H−インドール
−3−カルボキシアミド(化合物136)の合成。
【0276】
【化57】
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【0277】
[00208]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)2−メチル−1−1−フェニルエチル)1H−インドール−3−カルボキシアミド(130mg、0.31mmol)を、キラル分離用HPLC(Daicel AD−H(250mm×20mm×5um)、ヘキサン:エタノール(0.2%DEA)=50:50、流量:13ml/分)によって分離し、次いで(R又はS)N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)2−メチル−1−1−フェニルエチル)1H−インドール−3−カルボキシアミド(30mg、23%)及び(S又はR)N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)2−メチル−1−1−フェニルエチル)1H−インドール−3−カルボキシアミド(30mg、23%)を得た。キラルHPLCクロマトグラフィーにおける保持時間は、それぞれ8.030分(“ピーク1”;化合物137)及び14.126分(“ピーク2”;化合物136)であった。LRMS(M+H
+)m/z:計算値413.21;実測値413.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO)δ:11.59(s,1H),7.73−7.66(m,2H),7.34−7.29(m,3H),7.23(d,J=7.5Hz,1H),7.16−6.89(m,4H),5.94(q,J=7.2Hz,1H),5.88(s,1H),4.32(d,J=5.4Hz,2H),2.60(s,3H),2.27(s,3H),2.11(s,3H),1.88(d,J=7.2Hz,3H)。
【0278】
[00209]
実施例8. N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−1−(1−フェニルエチル)−1H−インダゾル−3−カルボキシアミド(化合物112)の合成。
【0279】
【化58】
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【0280】
[00210]1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルの合成。
【0281】
【化59】
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【0282】
[00211]1H−インダゾール−3−カルボン酸(5.0g、30.8mmol)の、メタノール(50mL)中の溶液に、塩化チオニル(15mL)を0℃で滴下により加えた。添加後、混合物を還流まで加熱し、そしてその温度で1.5時間維持した。次いで反応混合物を濃縮して、残渣を得た。残渣に、飽和重炭酸ナトリウム(50mL)を加え、そして次いで酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を混合し、そして無水の硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物を濾過し、そして濾液を減圧下で濃縮して、1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルを、白色の固体(5.1g、94%)として得た。
1H
NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 13.91(s,1H),8.06(d,J=8.2Hz,1H),7.65(d,J=8.4Hz,1H),7.44(ddd,J=8.3Hz,J=6.9Hz,J=1.1Hz,1H),7.30(ddd,J=7.9Hz,J=6.9Hz,J=0.9Hz,1H),3.92(s,3H)。
【0283】
[00212]1−(1−フェニルエチル)−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチルの合成。
【0284】
【化60】
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【0285】
[00213]1H−インダゾール−3−カルボン酸メチル(2.0g、11.4mmol)の、アセトン(50mL)中の溶液に、炭酸カリウム(1.6g、11.4mmol)及び(1−ブロモエチル)ベンゼン(2.2g、11.9mmol)を加えた。次いで混合物を12時間還流した。反応混合物を濃縮して、残渣を得た。残渣に水(50mL)を加え、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。有機層を混合し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、二つの異性体を得た。
【0286】
白色の固体としての1−(1−フェニルエチル)−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチル(2.3g、73%)。LRMS(M+H
+)m/z:計算値280.32;実測値280.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 8.08(d,J=8.1Hz,1H),7.79(d,J=8.5Hz,1H),7.43(ddd,J=8.4,6.9,1.1Hz,1H),7.37−7.16(m,6H),6.23(q,J=6.9Hz,1H),3.93(s,3H),2.04−1.92(m,3H)。
【0287】
白色の固体としての2−(1−フェニルエチル)−2H−インダゾール−3−カルボン酸メチル(0.9g)。LRMS(M+H
+)m/z:計算値280.32;実測値280.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 7.98(d,J=8.1Hz,1H),7.84(d,J=8.5Hz,1H),7.55−7.18(m,7H),7.13−6.82(m,1H),3.95(s,3H),1.96(d,J=6.9Hz,3H)。
【0288】
[00214]1−(1−フェニルエチル)−1H−インダゾール−3−カルボン酸の合成。
【0289】
【化61】
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【0290】
[00215]水酸化リチウム一水和物(0.68g、16.8mmol)の、テトラヒドロフラン(20mL)及び水(10mL)中の混合された溶液に、1−(1−フェニルエチル)−1H−インダゾール−3−カルボン酸メチル(2.3g、8.4mmol)を加えた。混合物を45℃で12時間撹拌した。次いで有機溶媒を減圧下で除去した。残渣に、1Nの塩酸水溶液を加えて、pHを3−4に調節し、そして次いで混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を混合し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、1−(1−フェニルエチル)−1H−インダゾール−3−カルボン酸(1.3g、60%)を、白色の固体として得て、これを次の工程で直接使用した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値266.29;実測値266。
【0291】
[00216]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−
1−(1−フェニルエチル)−1H−インダゾル−3−カルボキシアミド(化合物112)の合成。
【0292】
【化62】
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【0293】
[00217]1−(1−フェニルエチル)−1H−インダゾール−3−カルボン酸(0.3g、1.12mmol)の、無水のジクロロメタン(20mL)中の溶液に、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−オール(0.14g、1.0mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.26g、1.37mmol)及びトリエチルアミン(0.184g、1.83mmol)を加えた。混合物を室温で0.5時間撹拌し、そして3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(0.15g、1.0mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物に水(50mL)を加え、そして混合物をジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を混合し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=50:1)によって精製して、N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−1−(1−フェニルエチル)−1H−インダゾル−3−カルボキシアミド(70mg、18%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値400.47;実測値400.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.59(s,1H),8.24(s,1H),8.16(d,J=8.1Hz,1H),7.68(d,J=8.6Hz,1H),7.52−7.33(m,1H),7.30−7.06(m,6H),6.13(d,J=7.0Hz,1H),5.89(s,1H),4.41−4.37(m,2H),2.26(s,3H),2.12(s,3H),1.94(d,J=7.0Hz,3H)。
【0294】
[00218]
実施例9. N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−1−(o−トリル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物113)の合成。
【0295】
【化63】
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【0296】
[00219]2−(2−ブロモフェニル)酢酸メチルの合成。
【0297】
【化64】
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【0298】
[00220]o−ブロモフェニル酢酸(5g、23.2mmol)の乾燥メタノール(40mL)中の濃硫酸(1mL)を含有する溶液を、環流で時間加熱した。反応混合物を冷却し、次いで氷水(100mL)中に注ぎ、そして酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機層を混合し、水(20mL×2)、飽和重炭酸溶液(40mL×2)及び食塩水で
連続して洗浄した。そして次いで、有機層を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、2−(2−ブロモフェニル)酢酸メチルを、淡黄色の液体(5.2g、98%)として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 7.57(d,J=7.8Hz,1H),7.34−7.22(m,2H),7.17−7.11(m,1H),3.80(s,2H),3.72(s,3H)。
【0299】
[00221]2−(2−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシアクリル酸エチルの合成。
【0300】
【化65】
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【0301】
[00222] 2−(2−ブロモフェニル)酢酸メチル(5.2g、22.7mmol)のギ酸エチル(40mL)中の撹拌された溶液に、粉末の水素化ナトリウム(100%、2.18g、90.8mmol)を、10−15℃で、1時間の時間をかけて分割して加えた。混合物を更に1時間撹拌した時点で、反応を氷水(100mL)でクエンチし、そして二層を分離した。水層を10%の塩酸水溶液で酸性化し、そして次いで酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を混合し、そして水(2×20mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×40mL)及び食塩水で、順次洗浄した。次いで有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、2−(2−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシアクリル酸エチルを、ピンク色の油状物(5.33g、87%)として得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 11.99(d,J=12.7Hz,1H),7.59(dd,J=7.8Hz,0.9Hz,1H),7.46−6.98(m,4H),4.25(q,J=7.2Hz,2H),1.24(t,J=7.2Hz,3H)。
【0302】
[00223]3−(o−トルイジノ)−2−(2−ブロモフェニル)アクリル酸エチルの合成。
【0303】
【化66】
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【0304】
[00224]2−(2−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシアクリル酸エチル(1g、3.88mmol)のメタノール(10mL)中の溶液に、o−トルイジン(0.416g、3.88mmol)をシリンジにより室温で加えた。18時間、同じ温度で撹拌した後、溶媒を減圧下で除去して、3−(o−トルイジノ)−2−(2−ブロモフェニル)アクリル酸エチルの粗製の生成物(1.326g、95%)を得て、これを更なる精製を行わずに次の工程で使用した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値359.05;実測値359。
【0305】
[00225]1−(o−トリル)−1H−インドール−3−カルボン酸エチルの合成。
【0306】
【化67】
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【0307】
[00226]3−(o−トルイジノ)−2−(2−ブロモフェニル)アクリル酸エチル(1.326g、3.68mmol)、ヨウ化第一銅(38mg、0.38mmol)、リン
酸カリウム(1.652g、7.8mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(16mL)の混合物を、75−80℃の窒素ガスの雰囲気下で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却させた。溶媒を減圧下で除去した。水(16mL)を残渣に加え、そして混合物を酢酸エチル(8mL×3)で抽出した。混合した有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル:酢酸エチル=20:1)によって精製して、純粋な1−(o−トリル)−1H−インドール−3−カルボン酸エチルを、淡黄色の固体(0.789g、77%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値279.13;実測値279.
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 8.26(dd,J=7.9,0.7Hz,1H),7.89(d,J=0.7Hz,1H),7.53−7.11(m,6H),7.02(dd,J=8.1,0.8Hz,1H),4.43(q,J=7.2Hz,2H),2.07(s,3H),1.45(t,J=7.2Hz,3H)。
【0308】
[00227]1−(o−トリル)−1H−インドール−3−カルボン酸の合成。
【0309】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
[00228]1−(o−トリル)−1H−インドール−3−カルボン酸エチル(0.789g、2.82mmol)、4Nの水酸化ナトリウム水溶液(20mL)及びテトラヒドロフラン(20mL)の混合物を、60℃で18時間撹拌した。殆どの溶媒を除去し、そして残りを10%の塩酸水溶液で酸性化して、pH=5に調節した。淡黄色の沈殿物が形成し、そして濾過によって収集した。固体を石油エーテルで洗浄し、真空中で乾燥して、1−(o−トリル)−1H−インドール−3−カルボン酸を、淡黄色の固体(0.675g、95%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値251.09;実測値251。
【0311】
[00229]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−1−(o−トリル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物113)の合成。
【0312】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0313】
[00230]1−(o−トリル)−1H−インドール−3−カルボン酸(100mg、0.398mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(60mg、0.398mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(114mg、0.597mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(81mg、0.597mmol)、トリエチルアミン(81mg、0.796mmol)及びジクロロメタン(5mL)の混合物を、室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして酢酸エチル(10mL)を加えた。得られた混合物を水(10mL)及び食塩水で順次洗浄し、そして次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物を濾過し、そして濾液を真空中で濃縮した。残渣を、分離用TLC(シリカゲル、ジクロロメタン:メタノール=15:1)によって精製して、N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−1−(o−トリル)−1H−インドール−3−カルボキシ
アミドの純粋な所望の生成物を、オフホワイト色の固体(100mg、65%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値385.18;実測値385.
1H NMR(300MHz,CD
3OD)δ 8.16(dd,J=6.1,2.5Hz,1H),7.87(s,1H),7.44(d,J=4.9Hz,2H),7.41−7.26(m,2H),7.26−7.12(m,2H),6.93(dd,J=6.3,2.4Hz,1H),6.11(s,1H),4.53(s,2H),2.41(s,3H),2.24(s,3H),2.01(s,3H)。
【0314】
[00231]
実施例10.化合物(R又はS)N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物114及び115)の合成。
【0315】
[00232]3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2−オールの合成。
【0316】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0317】
[00233]2−アミノ−6−メチル−4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボニトリル。
【0318】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
マロノニトリル(3.3g、50mmol)の無水のテトラヒドロフラン(100mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(60重量/重量%、2.2g、55mmol)を−10℃で加えた。得られた混合物を2時間撹拌した。次いでジケテン(4.2g、50mmol)を滴下により溶液に加えた。混合物を室温まで温まらせ、そして撹拌を30分間続けた。混合物を塩酸で中和し、そして次いで真空中で濃縮して、粗製の2−アミノ−6−メチル−4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボニトリル(6.9g、80%)を、赤色の固体として得て、これを更なる精製を行わずに次の工程で使用した。
【0320】
[00234]2,4−ジヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル
【0321】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
2−アミノ−6−メチル−4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボニトリル(6.0g、40mmol)の10%の塩酸(60mL)中の懸濁液を、還流下で4時間加熱した。沈殿物を濾過によって収集し、そして水で洗浄し、そして次いでメタノールから再結晶化して、2,4−ジヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル(5.0g、83%)を、褐色の固体として得た。
1H NMR(300MHz,CD
3OD):δ 12.46−12.44(m,1H),11.69(s,1H),5.85(s,1H),2.15(s,3H)。
【0323】
[00235]4−クロロ−2−ヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル
【0324】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
2,4−ジヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル(1.5g、10mmol)のアセトニトリル(50mL)中の溶液に、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(9.1g、40mmol)及びオキシ塩化リン(6.13g、40mmol)を加えた。得られた混合物を4時間、室温で撹拌した。溶媒を回転蒸発で除去した。残渣にジクロロメタン(100mL)及び水(50mL)を加えた。有機相を分離し、食塩水(50mL)で洗浄し、無水の硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、粗製の生成物を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=4:1)によって精製して、4−クロロ−2−ヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル(800mg、48%)を、褐色の固体として得た。
【0326】
[00236]2−ヒドロキシ−4−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル
【0327】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
圧力容器に、4−クロロ−2−ヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル(337mg、2.0mmol)、ナトリウムメトキシド(530mg、10.0mmol)、メタノール(15mL)、及び磁気撹拌棒を入れた。圧力容器を密封し、そして100℃で16時間撹拌してから、溶媒を回転蒸発によって除去した。残渣に水(10mL)及び酢酸エチル(50mL)を加えた。有機層を分離し、そして真空中で濃縮して、粗製の生成物を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=40:1)によって精製して、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル(70mg、21%)を、褐色の固体として得た。
【0329】
[00237]3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2−オール
【0330】
【化75】
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【0331】
2−ヒドロキシ−4−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル(70mg、0.43mmol)を、エタノール(10mL)中に溶解し、そして60℃に温めてから、これをラネーニッケル(0.5mLの水中のスラリー)で処理し、続いてヒドラジン一水和物(2mL)を加えた。得られた混合物を60℃で2時間撹拌させた。冷却した反応混合物をセライトを通して濾過し、そしてメタノールで洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、粗製の生成物を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2−オール(40mg、56%)を、白色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値168.09;実測値168.HPLC 純度(214nm):73%.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 6.04(s,1H),3.77(s,3H),3.42(s,2H),2.15(s,3H)。
【0332】
[00238]N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物138)の合成。
【0333】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0334】
2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸(66mg、0.24mmol)の無水のジクロロメタン(5mL)中の溶液に、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(38mg、0.29mmol)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド(55mg、0.29mmol)及びトリメチルアミン(36mg、0.36mmol)を加え、そして室温で0.5時間撹拌し、3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン(40mg、0.24mmol)を加え、そして室温で16時間撹拌した。反応混合物に水(10mL)を加え、ジクロロメタン(10mL)で2回抽出し、混合し、そして有機層を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミドを、オフホワイト色の固体(0.08g、52%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値429.21;実測値429。
【0335】
[00239](R又はS)N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物114及び115)の合成。
【0336】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
N−((6−ヒドロキシ−2−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(80mg、0.19mmol)を、キラルHPLC(LA(AD50)−TEA20分)によって分離し、その結果(R又はS)N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(25mg、31%)及び(S又はR)N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(15mg、19%)を得た。保持時間は、キラル分離用HPLCクロマトグラフィーにおいて、それぞれ8.222分(“ピーク1”;化合物114)及び13.531分(“ピーク2”;化合物115)であった。LRMS(M+H
+)m/z:計算値429.21,実測値429.HPLC純度(214nm):100%.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.59(s,1H),7.75−7.72(m,2H),7.35−7.25(m,3H),7.15(d,J=7.5Hz,2H),7.10−7.07(m,1H),7.02−6.93(m,2H),6.15(s,1H),5.96(q,J=6.9Hz,1H),4.33(d,J=5.1Hz,2H),3.85(s,3H),2.62(s,3H),2.20(s,3H),1.89(d,J=7.5Hz,3H)。
【0338】
実施例11. 化合物N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリ
ジン−3−イル)メチル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−1−(1−フェニルエチル)−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物139)の合成。
【0339】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
[00240]4−クロロ−1−メチル−3−ニトロピリジン−2(1H)−オンの合成。
【0341】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
4−クロロ−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン(3.0g、17mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の撹拌された溶液に、バッチに分けた水素化ナトリウム(60重量/重量%、1.0g、25.5mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。次いでヨードメタン(2.9g、20.4mmol)を上記の溶液に室温で滴下により加えた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。出発物質が消費された時点で、反応混合物を氷水(100mL)で0〜10℃でクエンチし、そして酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、4−クロロ−1−メチル−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン(3g、94%)を、黄色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値188.0;実測値188。
【0343】
[00241]2−(1−メチル−3−ニトロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−3−オキソブタン酸エチルの合成。
【0344】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
3−オキソブタン酸エチル(2.5g、19mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中の撹拌された溶液に、バッチに分けた水素化ナトリウム(60重量/重量%、0.96g、23.9mmol)を0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。次いで4−クロロ−1−メチル−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン(3.0g、16mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中の溶液を、一度に加えた。得られた溶液を撹拌し、そして50℃で12時間加熱した。出発物質が消費された時点で、反応溶液を水(100mL)で0℃でクエンチし、そして酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。混
合した有機層を食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、2−(1−メチル−3−ニトロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−3−オキソブタン酸エチル(2.5g、56%)を、黄色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値282.09;実測値282。
【0346】
[00242]2,6−ジメチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチルの合成。
【0347】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
2−(1−メチル−3−ニトロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−3−オキソブタン酸エチル(2.5g、8.8mmol)のエタノール(50mL)中の溶液に、水(5mL)中の塩化アンモニウム(0.5g、9mmol)を室温で加えた。混合物を撹拌し、そして還流で加熱した。次いで鉄粉(0.5g、8.9mmol)を一度に加えた。混合物を還流で2時間撹拌した。出発物質が消費された時点で、得られた混合物を、これが熱いうちに濾過し、そして濾液を濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、2,6−ジメチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチル(1.5g、75%)を、褐色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値234.1;実測値234.
1H NMR(400MHz,d
6−DMSO):δ 12.54(s,1H),7.30(d,J=5.1Hz,1H),6.78(d,J=5.1Hz,1H),4.24(q,J=5.1Hz,2H),3.51(s,3H),2.56(s,3H),1.32(t,J=5.1Hz,3H)。
【0349】
[00243]2,6−ジメチル−7−オキソ−1−(1−フェニルエチル)−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチルの合成。
【0350】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
2,6−ジメチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチル(1.5g、6.4mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の撹拌された溶液に、(1−ブロモエチル)−ベンゼン(1.5g、7.9mmol)及び炭酸セシウム(3.14g、9.6mmol)を加えた。得られた溶液を80℃で12時間撹拌した。出発物質が消費された時点で、反応混合物を水(50mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。混合した有機層を食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、2,6−ジメチル−7−オキソ−1−(1−フェニルエチル)−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチル(1.5g、69%)を、黄色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値338.16;実測値338。
【0352】
[00244]2,6−ジメチル−7−オキソ−1−(1−フェニルエチル)−6,7−ジヒ
ドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸の合成。
【0353】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
2,6−ジメチル−7−オキソ−1−(1−フェニルエチル)−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチル(500mg、1.5mmol)及び水酸化リチウム(50mg、2.1mmol)の、エタノール(20mL)及び水(5mL)中の混合物を撹拌し、そして80℃で12時間加熱した。出発物質が消費された時点で、混合物を濃縮し、そして残渣を水(50mL)中に溶解した。次いで溶液を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。水層を収集し、pHを4に調節し、そして酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。混合した有機層を食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、2,6−ジメチル−7−オキソ−1−(1−フェニルエチル)−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(200mg、44%)を、明るい黄色の固体として得て、これを、更なる精製を行わずに次の工程で直接使用した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値310.13;実測値310。
【0355】
[00245]N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−1−(1−フェニルエチル)−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物139)の合成。
【0356】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
2,6−ジメチル−7−オキソ−1−(1−フェニルエチル)−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸(200mg、0.64mmol)及び4−(アミノメチル)−3,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(118mg、0.78mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の混合物に、ヘキサフルオロリン酸o−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(365mg、0.96mmol)及びトリエチルアミン(388mg、3.84mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。残った出発物質が消費された時点で、反応混合物を水(50mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。混合した有機層を食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1:2)によって精製して、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−1−(1−フェニルエチル)−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミド(150mg、53%)を、白色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値444.22; 実測値444.HPLC純度(214nm):97%.
1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ 7.22−7.13(m,4H),7.01(d,J=7.2Hz,2H),6.69(d,J=7.2Hz,1H),5.99(s,1H),4.35(s,2H),3.50−3.21(m,4H),2.26(s,3H),2.13
(s,3H),2.06(s,3H),1.82(d,J=7.2Hz,3H)。
【0358】
[00246]
実施例12.化合物(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−2−(メチルアミノ)−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(化合物140)の合成。
【0359】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
[00247](R)−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−フェニルエチル)ピリミジン−4−アミンの合成
【0361】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(5g、22mmol)及び(R)−1−フェニルエタンアミン(2.7g、22mmol)の、エタノール(50mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.3g、33mmol)を加えた。反応溶液を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=6:1)によって精製して、(R)−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−フェニルエチル)ピリミジン−4−アミンを、白色の固体(5g、74%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値310.98;実測値310.
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 8.10(s,1H),7.41−7.25(m,5H),5.73(d,J=6.9Hz,1H),5.39−5.34(m,1H),1.61(d,J=6.6Hz,3H)。
【0363】
[00248](R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸メチルの合成
【0364】
【化87】
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【0365】
(R)−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−フェニルエチル)ピリミジン−4−アミン(5g、16mmol)、ブタ−2−イン酸メチル(3.1g、32mmol)、塩化リチウム(690mg、16mmol)、炭酸カリウム(5.5g、40mmol)及び酢酸パラジウム(360mg、1.6mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の溶液を、脱ガスし、そして窒素で3回充填し、次いで120℃で4時間加熱した。反応混合物を濾過し、そして濾液を真空中で濃縮し、酢酸エチル(50mL)で抽出し、水(50mL)で洗浄し、無水の硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、(
R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸メチルを、黄色の油状物(800mg、15%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値329.09;実測値329.
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 9.16(s,1H),7.39−7.18(m,5H),6.45−6.42(m,1H),3.96(s,3H),2.57(s,3H),2.05(d,J=7.2Hz,3H)。
【0366】
[00249](R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
【0367】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0368】
水(3mL)中の水酸化リチウム無水物(882mg、21mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)及びメタノール(10mL)中の(R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸メチル(700mg、2.1mmol)に加え、そして得られた混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を蒸発し、水(5mL)を加え、塩酸水溶液(1M)でpH=2に酸性化した。沈殿物の固体を濾過し、そして乾燥して、(R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を、白色の固体(500mg、75%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値315.08;実測値315。
【0369】
[00250](R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミドの合成
【0370】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
(R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸(100mg、0.32mmol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(65mg、0.48mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)エチル−カルボジイミド塩酸塩(92mg、0.48mmol)及びトリエチルアミン(97mg、0.96mmol)を加えた。30分間撹拌した後、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(49mg、0.32mmol)を加え、そして反応混合物を室温で12時間撹拌した。溶液を濃縮し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、混合し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、(R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(100mg、70%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値449.16;実測値449。
【0372】
[00251](R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−2−(メチルアミノ)−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロ
ロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(化合物140)の合成。
【0373】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
(R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(30mg、0.07mmol)の、メチルアミン(テトラヒドロフラン中の1M、3mL)中の溶液を、150℃で30分間、マイクロ波(圧力:17.2バール、機器電力:150W)下で撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−2−(メチルアミノ)−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(10mg、34%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値444.23;実測値444.HPLC純度(214nm):92%.
1H NMR(300MHz,CD
3OD):δ 8.55(s,1H),7.30−7.23(m,5H),6.15−6.10(m,2H),4.47(s,2H),2.90(s,3H),2.40(s,3H),2.38(s,3H),2.24(s,3H),2.03(d,J=7.2Hz,3H)。
【0375】
[00252]
実施例13.化合物(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メトキシ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(化合物141)の合成。
【0376】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
(R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(70mg、0.15mmol)の、ナトリウムメタノレート(20mg)のMeOH(1mL)溶液中の溶液を、100℃で60分間、マイクロ波(圧力:15.3バール、機器電力:150W)下で撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メトキシ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(37mg、51.9%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値445.21;実測値445.HPLC純度(214nm):100%.1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 8.75(s,1H),7.29−7.22(m,5H),6.11−6.07(m,2H),4.46(s,2H),3.90(s,3H),2.48(s,3H),2.36(s,3H),2.21(s,3H),2.05(d,J=7.2Hz,3H)。
【0378】
[00253]
実施例14.(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−2−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(化合物142)の合成。
【0379】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0380】
(R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(70mg、0.15mmol)のピロリジン(1.0mL)中の溶液を、150℃で30分間、マイクロ波(圧力:12.2バール、機器電力:150W)下で撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−2−(ピロリジン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(45mg、60.0%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値484.26;実測値484.HPLC純度(214nm):97.8%.
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.56(s,1H),7.27−7.20(m,5H),6.06−6.02(m,2H),4.45(s,2H),3.52−3.45(m,4H),2.40(s,3H),2.35(s,3H),2.21(s,3H),2.01−1.94(m,7H)。
【0381】
[00254]
実施例15.化合物(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−2−モルホリノ−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(化合物143)の合成。
【0382】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
(R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(70mg、0.15mmol)のモルホリン(1.0mL)中の溶液を、150℃で30分間、マイクロ波(圧力:10.5バール、機器電力:150W)下で撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−2−モルホリノ−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(55mg、70.5%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値500.25;実測値500.HPLC純度(214nm):98.6%.
1H
NMR(400MHz,CD
3OD)δ 8.65(s,1H),7.28(dt,J=11.9,7.7Hz,5H),6.10(dd,J=13.7,6.5Hz,2H),4.51(s,2H),3.78−3.65(m,8H),2.47(s,3H),2.41(s,3H),2.26(s,3H),2.03(d,J=7.2Hz,3H)。
【0384】
[00255]
実施例16. 化合物(R)−2−アミノ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(化合物144)の合成。
【0385】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
(R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(70mg、0.15mmol)の水酸化アンモニウム(5mL)中の溶液を、150℃で30分間、マイクロ波(圧力:17.2バール、機器電力:150W)下で撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、(R)−2−アミノ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(25mg、38%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値430.21;実測値430.HPLC純度(214nm):93%.
1H NMR(300MHz,CD
3OD):δ 8.57(s,1H),7.34−7.19(m,5H),6.19−6.17(m,1H),6.10(s,1H),4.47(s,2H),2.33(s,3H),2.30(s,3H),2.23(s,3H),1.99(d,J=7.2Hz,3H)。
【0387】
[00256]
実施例17. N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物145)の合成。
【0388】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0389】
[00257]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミドの合成
【0390】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(3.3g、18.85mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.69g、37.7mmol、2当量)、1−(
3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(7.24g、37.7mmol、2当量)、トリエチルアミン(20.0mL)の、ジクロロメタン(100mL)中の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(5.77g、37.7mmol、2当量)を加えた。反応混合物を20℃で13時間撹拌した。混合物を水(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濾過した。濾液を濃縮して、残渣を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:2)によって精製して、N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミドを、白色の固体(3.00g、9.7mmol、51%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値309.36;実測値310.HPLC純度(214nm):>95%.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.61(s,1H),11.43(s,1H)7.74(d,J=5.1Hz,1H),7.58−7.54(m,1H),7.31(d,J=7.2Hz,1H),7.04(t,J=6Hz,3H),5.89(s,1H),4.32(d,J=4.5Hz,2H),2.57(s,3H),2.26(s,3H),2.12(s,3H)。
【0392】
[00258]N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物145)の合成
【0393】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0394】
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(0.15g、0.485mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(0.023g、0.582mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで塩化ベンゼンスルホニル(0.086g、0.485mmol)を混合物に加えた。反応物をゆっくりと室温に温め、そして更に30分間撹拌した。これを、ゆっくりと水(10mL)を加えることによってクエンチし、そして酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機層を乾燥し、そして分離用HPLCによって精製して、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(9mg、4.1%収率)を得た。LRMS(M+H+)m/z:計算値449.14;実測値450.HPLC純度(215nm):97%.
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.25(d,J=6.8Hz,1H),7.81(dd,J=8.4Hz,J=0.8Hz,2H),7.62−7.7.54(m,2H),7.46−7.40(m,2H),7.35−7.28(m,2H),6.80(t,J=6Hz,1H),6.51(s,1H),4.58(d,J=4.6Hz,2H),2.80(s,3H),2.64(s,3H),2.45(s,3H)。
【0395】
[00259]
実施例18. 化合物N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物146)の合成。
【0396】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0397】
[00260]2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸メチルの合成
【0398】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
3−ヨードピリジン−2−アミン(5.5g、25mmol)のジメチルスルホキシド(40mL)中の溶液に、アセト酢酸メチル(3.48g、30mmol)、ヨウ化銅(476mg、2.5mmol)、1,1’−ビナフチル−2,2’−ジオール(1.43g、5.0mmol)及び炭酸セシウム(8.15g、25mmol)を加えた。得られた混合物を50℃で4時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチル(400mL)を加えた。有機相を食塩水(80mL×3)で洗浄し、無水の硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の生成物を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=4:1)によって精製して、2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸メチル(1.02g、21.4%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(300MHz,CD
3OD):δ 8.46−8.43(m,1H),7.61−6.69(m,2H),3.89(s,3H),2.73(s,3H)。
【0400】
[00261]2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸メチルの合成
【0401】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸メチル(1.02g、5.36mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の冷却された(0℃)溶液に、水素化ナトリウム(60重量/重量%、236mg、5.90mmol)を加えた。得られた混合物を15分間撹拌した。次いで(1−ブロモエチル)ベンゼン(2.00g、10.8mmol)を加え、そして反応物を室温まで温まらせた。反応を周囲温度で12時間維持した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(100mL)中に撹拌しながら注いだ。混合物を酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、そして混合した有機相を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして濃集くして、粗製の生成物を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1)によって精製して、2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸メチル(500mg、31.7%)を、粘性の油状物として得た。
1H NMR(300MHz,CD
3OD):δ 8.38−8.35(
m,1H),8.25−8.23(m,1H),7.30−7.14(m,6H),6.55−6.48(m,1H),3.88(s,3H),2.54(s,3H),2.02(d,J=7.2Hz,3H)。
【0403】
[00262]2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸の合成。
【0404】
【化101】
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【0405】
2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸メチル(500mg、1.70mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)、メタノール(20mL)及び水(4mL)中の溶液に、水酸化リチウム(163mg、6.80mmol)を加えた。得られた反応混合物を60℃で48時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。次いで残渣を水(40mL)で希釈し、そして1Nの塩酸でpH=4−5にゆっくりと酸性化した。混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。混合した有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸を、白色の固体(400mg、84.0%)として得た。
【0406】
[00263]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物146)の合成。
【0407】
【化102】
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【0408】
2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸(400mg、1.43mmol)のジクロロメタン(30mL)中の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(291mg、2.15mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(412mg、2.15mmol)及びトリエチルアミン(434mg、4.30mmol)を加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次いで3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(262mg、1.72mmol)を加え、そして得られた混合物を室温で16時間撹拌した。水(50mL)を混合物に加えた。混合物をジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。有機層を真空中で濃縮して、粗製の生成物を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(400mg、67.6%)を、白色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値414.21;実測値414.HPLC純度(214nm):94%.
1H NMR(300MHz,CD
3OD):δ 8.22−8.13(m,2H),7.28−7.15(m,6H),6.47−6.45(m,1H),6.09(s,1H),4.50(s,2H),2.42(s,3H),2.39(s,3H),2.23(s,3H),2.02(d,J=7.2Hz,3H)。
【0409】
[00264]
実施例19. 化合物1−ベンジル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメ
チルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物119)の合成。
【0410】
【化103】
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【0411】
[00265]2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルの合成
【0412】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(378mg、2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の溶液に、(ブロモエチル)ベンゼン(340mg、2mmol)及び炭酸セシウム(652mg、2mmol)を加え、次いで60℃で12時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=1:1)によって精製して、2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(446mg、80%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値279.13;実測値279。
【0414】
[00266]1−ベンジル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の合成
【0415】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
1−ベンジル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(446mg、1.6mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)及びメタノール(7mL)中の溶液に、水(7mL)中の水酸化ナトリウム(320mg、8mmol)を加え、次いで60℃で12時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、そして6Nの塩酸でPH=4に酸性化し、収集し、そして乾燥して、1−ベンジル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸を、白色の固体(212mg、50%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値265.11;実測値265。
【0417】
[00267]1−ベンジル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物119)の合成。
【0418】
【化106】
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【0419】
1−ベンジル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(212mg、0.8
mmol)のジクロロメタン(20mL)中の溶液に、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−オール(135mg、1mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(190mg、1mmol)及びトリエチルアミン(252mg、2.5mmol)を加え、そして室温で0.5時間撹拌し、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(152mg、1mmol)を加え、そして4時間撹拌した。反応混合物に水(20mL)を加え、これをジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、混合し、そして有機層を濃縮し、残渣を、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、1−ベンジル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(200mg、63%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値399.19;実測値399.HPLC純度(214nm):100%.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.61(s,1H),7.80−7.69(m,2H),7.46−7.42(m,1H),7.30−7.22(m,3H),7.11−7.07(m,2H),6.98(d,J=7.5Hz,2H),5.89(s,1H),5.46(s,2H),4.33(d,J=4.5Hz,2H),2.57(s,3H),2.26(s,3H),2.11(s,3H)。
【0420】
[00268]
実施例20. 化合物N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物126)の合成。
【0421】
【化107】
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【0422】
[00269]2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボン酸メチルの合成
【0423】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
2−ヨードピリジン−3−アミン(500mg、2.27mmol)、酸化第一銅(32mg、0.23mmol)、炭酸セシウム(740mg、2.27mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中の溶液に、メタアクリル酸メチル(290mg、2.5mmol)を加えた。反応溶液を110℃で12時間撹拌した。次いで反応混合物を氷浴で冷却し、そして水素化ナトリウム(油中の60%、91mg、2.27mmol)を加えた。得られた混合物を室温で半時間撹拌した。次いで(1−ブロモエチル)ベンゼン(418mg、2.27mmol)を加えた。次いで混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完結した後、これを水(100mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。混合した有機相を水(20mL×3)及び食塩水(20mL)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=6:1)によって精製して、2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボン酸メチル(80mg、12%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値295.14; 実
測値295。
【0425】
[00270]2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボン酸の合成
【0426】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0427】
2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボン酸メチル(80mg、0.27mmol)のメタノール(3mL)及び水(1mL)中の溶液に、水酸化リチウム(57mg、1.36mmol)を加えた。反応混合物を還流しながら15時間撹拌した。混合物を1Nの塩酸水溶液でpH3に調節した。水相をジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボン酸(20mg、26%)を得た。LRMS(M−H
+)m/z:計算値279.12;実測値279。
【0428】
[00271]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物126)の合成
【0429】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボン酸(20mg、0.11mmol)、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムメタンアミニウム(50mg、0.13mmol)、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(19mg、0.12mmol)及びトリエチルアミン(23mg、0.22mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の混合物を、12時間撹拌した。反応が完結した後、反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、そして水(20mL×3)及び食塩水(20mL)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮して、残渣を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=30:1)によって精製して、N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(15mg、33%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値415.20;実測値415.HPLC純度(214nm):99%.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO)δ 11.46(s,1H),9.49(t,J
1=4.2Hz,J
2=8.1Hz,1H),8.28(d,J=3.6Hz,1H),7.50(d,J=6.3Hz,1H),7.36−7.27(m,3H),7.16(d,J=5.7Hz,1H),7.03−7.00(m,1H),6.03(m,1H),5.85(s,1H),4.37(s,2H),2.89(s,3H),2.50(s,3H),2.10(s,3H),1.89(d,J=5.4Hz,3H)。
【0431】
[00272]
実施例21. (R又はS)−1−sec−ブチル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物147)及び(S又はR)−1−sec−ブチル−N−((
2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物148)の合成。
【0432】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0433】
[00273]1−sec−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルの合成
【0434】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(0.5g、2.6mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の溶液に、炭酸セシウム(1.7g、5.2mmol)及び2−ブロモブタン(0.71g、5.2mmol)を加え、混合物を100℃のマイクロ波下で1時間撹拌し、混合物を濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/石油エーテル=1:20)によって精製して、1−sec−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(141mg、22%)を得た。
【0436】
[00274]1−sec−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の合成
【0437】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
メタノール(10mL)及び水(2mL)の混合された溶液に、1−sec−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(141mg、0.58mmol)及び水酸化リチウム(100mg、2.4mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。次いで反応混合物を塩酸(1M)によって酸性化して、pH=6に調節し、そしてジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、そして濃縮して、1−sec−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(97mg、72%)を得た。
【0439】
[00275]1−sec−ブチル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物123)の合成
【0440】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
1−sec−ブチル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(97mg、0.42mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(121mg、0.63mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(85mg、0.63mmol)及びトリエチルアミン(127.26mg、1.26mmol)の、ジクロロメタン(30mL)中の混合物を、30分間室温で撹拌した。次いで混合物に3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(63.8mg、0.42mmol)を加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。次いで混合物を水(20mL×3)で洗浄した。有機層を濃縮して、残渣を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、1−sec−ブチル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(57mg、30%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値365.2;実測値365.HPLC純度(214nm):99%.
1H.NMR(300MHz,CD
3OD):δ 7.72−7.69(m,1H),7.53(d,J=7.2Hz,1H),7.11−7.06(m,2H),6.10(s,1H),4.53−4.51(m,3H),2.62(s,3H),2.41(s,3H),2.24(s,3H),1.95−1.93(m,2H),1.59(d,J=6.9Hz,3H),0.72(t,J=7.5Hz,3H)。
【0442】
[00276](R又はS)−1−sec−ブチル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド及び(S又はR)−1−sec−ブチル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミドの合成
【0443】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
1−sec−ブチル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(35mg、0.1mmol)を、キラル分離用HPLC(Daicel IA(200mm×20mm×5um)、ヘキサン:エタノール(0.2%DEA)=70:30、流量:19mL/分)によって分離し、その結果(R又はS)1−sec−ブチル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(11mg、30%)及び(S又はR)−1−sec−ブチル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(6mg、16%)を得た。保持時間は、キラルHPLCクロマトグラフィーにおいて、それぞれ8.030分(“ピーク1”;化合物147)及び14.126分(“ピーク2”;化合物148)であった。LRMS(M+H
+)m/z:計算値365.2;実測値365.HPLC純度(214nm):99%.
1H.NMR(300MHz,CD
3OD):δ 7.73−7.70(m,1H),7.56−7.53(m,1H),7.12−7.09(m,2H),6.11(s,1H)
,4.54(s,3H),2.64(s,3H),2.43(s,3H),2.25(s,3H),1.97−1.90(m,2H),1.61(d,J=6.9Hz,3H),0.73(t,J=7.5Hz,3H)。
【0445】
[00277]
実施例22. 化合物N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物133)の合成。
【0446】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
[00278]2−メチル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルの合成
【0448】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(500mg、2.65mmol)、フェニルボロン酸(384mg、3.17mmol)、ジアセチル銅(453mg、3.98mmol)、トリエチルアミン(0.44ml、3.98mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(486ml、3.98mmol)及び4Aのモレキュラーシーブ(1.02g)の、ジクロロメタン(15mL)中の混合物を、室温で12時間撹拌した。濾過後、混合物を濃縮し、そしてクロマトグラフィー(シリカゲル、石油/酢酸エチル=10:1)によって精製して、2−メチル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルを、白色の固体(272mg、39%)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.19(d,J=8.0Hz,1H),7.66−7.51(m,3H),7.36(dd,J=5.3,3.2Hz,2H),7.30(s,1H),7.21−7.14(m,1H),7.04(d,J=8.2Hz,1H),4.00(s,3H),2.62(s,3H)。
【0450】
[00279]2−メチル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸の合成
【0451】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0452】
2−オキソ−1−フェニル−1,2−ジヒドロピリジン−4−カルボン酸メチル(272mg、1.03mmol)のアルコール/水(容量/容量=1/1.5mL)中の溶液に、水酸化リチウム(62mg、1.55mmol)を加え、そして混合物を室温で8時
間撹拌した。反応混合物を濃縮し、希塩酸水溶液(1N、5mL)によって酸性化し、そして酢酸エチル(2×10ml)で抽出した。混合した有機層を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して、2−メチル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸を、白色の固体(115mg、44%)として得た。LRMS(M−H
+)m/z:計算値251.09,実測値251。
【0453】
[00280]N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物133)の合成。
【0454】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
2−メチル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸(115mg、0.46mmol)の無水のジクロロメタン(3mL)中の溶液に、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−オール(75mg、0.55mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(106mg、0.55mmol)及びトリエチルアミン(0.16mL、1.15mmol)を加えた。混合物を室温で半時間撹拌し、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(70mg、0.46mmol)を加え、そして室温で3時間撹拌した。反応混合物に水(20mL)を加え、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、混合し、そして有機層を濃縮して、残渣を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=25:1)によって精製して、N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(12mg、50%収率)。LRMS(M+H
+)m/z:計算値385.18,実測値385.
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ 12.62(s,1H),7.89(d,J=8.0Hz,1H),7.77−7.40(m,3H),7.43−7.18(m,3H),7.22−7.00(m,2H),5.98(s,1H),4.65(s,2H),2.60−2.52(m,3H),2.45(s,3H),2.25(s,3H)。
【0456】
[00281]
実施例23.化合物N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物149)の合成。
【0457】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
[00282]5−(ブロモメチル)ピリミジンの合成
【0459】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
ピリミジン−5−イルメタノール(0.5g、4.5mmol)のジクロロメタン(50mL)中の溶液に、三臭化リン(0.6g、2.25mmol)を0℃で加えた。溶液を室温で12時間撹拌した。溶液を重炭酸ナトリウムで洗浄し、そして濃縮して、残渣を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/石油エーテル=1:10)によって精製して、5−(ブロモメチル)ピリミジン(0.3g、39%)を得た。
【0461】
[00283]2−メチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルの合成
【0462】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(0.5g、2.6mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の溶液に、炭酸セシウム(1.7g、5.2mmol)及び(ブロモメチル)ピリミジン(0.3g、1.7mmol)を加えた。混合物を100℃で1時間撹拌し、そして次いで濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/石油エーテル=1:20)によって精製して、2−メチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(110mg、14%)を得た。
【0464】
[00284]2−メチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−3−カルボン酸の合成
【0465】
【化123】
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【0466】
メタノール(10mL)及び水(2mL)の混合された溶液に、メチル2−メチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(110mg、0.39mmol)及び水酸化カリウム(50mg、0.98mmol)を加えた。混合物を還流で12時間撹拌した。次いで反応混合物を塩酸水溶液(1N)によって酸性化して、pH=6に調節し、そしてジクロロメタン(10mL×3)で抽出した。有機層を混合し、そして濃縮して、1−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(60mg、58%)を得た。
【0467】
[00285]N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物149)の合成
【0468】
【化124】
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【0469】
2−メチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−3−カルボン酸(60mg、0.22mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(65mg、0.34mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(180mg、1.33mmol)及びトリエチルアミン(46mg、0.34mmol)の、ジクロロメタン(30mL)中の混合物を、30分間室温で撹拌した。次いで混合物に3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(33.44mg、0.22mmol)を加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。次いで混合物を水(20mL×3)で洗浄した。有機層を濃縮して、残渣を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=30:1)によって精製して、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(17mg、19%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値401.19;実測値401.HPLC純度(214nm):92%.
1H.NMR(300MHz,CD
3OD):δ 9.03(s,1H),8.43(s,2H),7.80−7.78(m,1H),7.39−7.36(m,1H),7.19−7.16(m,2H),5.56(s,2H),4.55(s,2H),2.62(s,3H),2.42(s,3H),2.45(s,3H)。
【0470】
実施例24. 化合物1−ベンゾイル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物150)の合成。
【0471】
【化125】
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【0472】
[00286]1−ベンゾイル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチルの合成
【0473】
【化126】
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【0474】
水素化ナトリウム(73mg、重量/重量=60%、1.8mmol)2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(350mg、1.5mmol)の、テトラヒドロフラン(30mL)中の懸濁液に、塩化ベンゾイル(250mg、1.8mmol)を加えた。反応溶液を室温で12時間撹拌した。混合物を濃縮して残渣を得て、
これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=3:1)によって精製して、1−ベンゾイル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(440mg、88%)を得た。
【0475】
[00287]1−ベンゾイル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の合成
【0476】
【化127】
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【0477】
1−ベンゾイル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(440mg、1.3mmol)、水酸化リチウム一水和物(276mg、6.6mmol)、テトラヒドロフラン(12mL)、メタノール(4mL)及び水(4mL)の混合物を、室温で4時間撹拌した。混合物を濃縮し、濃塩酸でpH=2に酸性化し、そして酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、1−ベンゾイル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(260mg、72%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値279.13;実測値279。
【0478】
[00288]1−ベンゾイル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物150)の合成
【0479】
【化128】
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【0480】
1−ベンゾイル−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(125mg、0.45mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(122mg、0.9mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(173mg、0.9mmol)、トリエチルアミン(0.4mL)の、ジクロロメタン(20mL)中の溶液に、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(137mg、0.9mmol)を加えた。反応混合物を20℃で13時間撹拌した。混合物を水(20mL×2)で洗浄した。有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濾過した。濾液を濃縮して、残渣を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、1−ベンゾイル−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミドを、白色の固体(50mg、53%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値413.17;実測値413.HPLC純度(214nm):96%.
1H NMR(300MHz,d
6−DMSO):δ 11.57(s,1H),8.13(q,J=5.1Hz,1H),7.74−7.70(m,4H),7.60−7.58(m,2H),7.20−7.00(m,3H),5.88(s,1H),4.32(d,J=5.1Hz,2H),2.37(s,3H),2.267(s,3H),2.12(s,3H)。
【0481】
[00289]
実施例25.
化合物N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物1
51)の合成。
【0482】
【化129】
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【0483】
[00290]2−ブロモ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1−オンの合成
【0484】
【化130】
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【0485】
ピロリジン(0.12mol、8.3g)を、塩化2−ブロモプロパノイル(0.58mol、10g)のジクロロメタン(200ml)の0℃の撹拌された溶液に加えた。0.5時間後、反応混合物を室温に温め、2時間撹拌し、そして飽和塩化アンモニウム溶液(20ml)を加えた。溶媒を蒸発し、そして混合物を酢酸エチル(200ml)で抽出した。有機相を分離し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして乾燥状態まで濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=55:1)によって精製して、2−ブロモ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1−オン(9.8g、93%)を得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値205.01;実測値205。
【0486】
[00291]2−メチル−1−(1−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルの合成
【0487】
【化131】
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【0488】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(0.52mmol、0.1g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の溶液に、2−ブロモ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−1−オン(0.52mmol、0.137mg)及び炭酸セシウム(1.05mmol、384mg)を加えた。反応混合物を100℃で12時間加熱した。LC−MSは出発物質が消費されたことを示した。溶媒を蒸発し、そして残渣を水(10ml)で洗浄し、ジクロロメタン(20ml)で抽出した。有機層を分離し、濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=45:1)によって精製して、2−メチル−1−(1−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(100mg、93%)を得た。
1H NMR(300MHz,CD3OD):δ 8.07−8.03(m,1H),7.44−7.40(m,1H),7.19−7.14(m,2H),5.53−5.49(m,1H),3.90(s,3H),2.80(s,3H),2.00−1.80(m,2H),1.74(d,J=5.1Hz,3H),1.67−1.64(m,4H),1.32−1.28(m,2H)。
【0489】
[00292]2−メチル−1−(1−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸の合成
【0490】
【化132】
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【0491】
テトラヒドロフラン、メタノール及び水(20mL、3:1:1、容積/容積)中の水酸化ナトリウム溶液(50mg、1.2mmol)中の溶液に、2−メチル−1−(1−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(100mg、0.318mmol)を加えた。反応混合物を70℃で10時間撹拌した。混合物を10%塩酸水溶液(2mL)でクエンチし、ジクロロメタン及びメタノール(60mL、10:1)で抽出した。混合した有機層を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、2−メチル−1−(1−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸(90mg、92%)を得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値300.15;実測値300。
【0492】
[00293]N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物151)の合成。
【0493】
【化133】
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【0494】
2−メチル−1−(1−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸(90mg、0.30mmol)を、ジクロロメタン(15mL)中に溶解し、そして次いでN−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.45mmol、60mg)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.45mmol、86mg)、及びトリエチルアミン(1.69mmol、2ml)を混合物に加えた。混合物を室温で10分間撹拌した後、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(0.30mol、50mg)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。次いで水(20mL)で洗浄し、ジクロロメタン(20mL)で抽出した。有機層を分離し、そして濃縮して、残渣を得て、そして残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=15:1)によって精製して、N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−オキソ−1−(ピロリジン−1−イル)プロパン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(60mg、70%)を得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値434.23;実測値434.HPLC純度(214nm):99%.
1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ 11.62(s,1H),7.75−7.72(m,2H),7.42(d,J=5.7Hz,1H),7.10−7.06(m,2H),5.89(s,1H),5.49−5.44(m,1H),4.32−4.30(m,2H),3.42−3.32(m,3H),3.28−3.16(m,1H),2.61(s,3H),2.26(s,3H),2.12(m,3H),2.02−1.96(m,1H),1.70−1.57(m,3H),1.42(d,J=5.1Hz,3H)。
【0495】
[00294]
実施例26.化合物326、327、346及び関連する化合物及び中間体の合成。
この実施例の表題化合物及び他の関連する化合物を、以下の一般的スキームによって調
製した。更に、示される場合、本発明のなお更に関連する化合物及びその中間体の合成のための、本スキームの改変も開示される。
【0496】
【化134】
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【0497】
工程1:(S,E)−4−(((tert−ブチルスルフィニル)イミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【0498】
【化135】
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【0499】
磁気撹拌子を入れられた丸底フラスコに、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(20.46g、169mmol)、4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(30mg、141mmol)、DCM(300mL)、及びTi(O
Et)
4(59.0ml、281mmol)を加えた。溶液を室温で3時間撹拌してから、これを食塩水(80mL)でクエンチした。溶液を30分間撹拌してから、濾過した。フィルターケーキをDCMで洗浄し、そして濾液を分液ロートに入れ、そして水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製の残渣は表題化合物(29g、92mmol、65.1%収率)に固化した。
【0500】
[00295]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質及び改変を使用して、工程1に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0501】
【表1】
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【0502】
[00296]工程2:4−((S)−1−((R又はS)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【0503】
【化136】
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【0504】
磁気撹拌子を入れた丸底フラスコに、(S,E)−4−((tert−ブチルスルフィニルイミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(36.4g、115mmol)、DCM(400mL)を加え、そして溶液を氷浴中で撹拌しながら0℃に冷却した。この溶液に、MeMgBr(77ml、230mmol)(ジエチルエーテル中の3M)を加え、そして反応物を室温に温まらせながら4時間撹拌した。反応を飽和NH
4Cl水溶液の添加により注意深くクエンチした。固体を1NのHClの添加によって破壊した。層を分離し、そして水相をDCMで抽出した。混合した有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物(29g、>9:1 dr)を得て、これを次の工程で更なる精製を行わずに使用した。
【0505】
[00297]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質及び改変を使用して、工程2に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0506】
【表2】
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【0507】
[00298]工程3:(R又はS)−4−(1−アミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【0508】
【化137】
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【0509】
磁気撹拌子を入れた1Lの丸底フラスコに、粗製の4−((S)−1−((S)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(29g)をMeOH(200mL)中に取り込んでから、1,4−ジオキサン中のHClの4Nの溶液(24.06ml、96mmol)を添加した。次いで得られた溶液を1時間室温で撹拌した。次いでメタノールを真空中で除去して、粘性の油状物を得て、これを飽和のNaHCO
3水溶液(約500mL)で処理し、そして酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。この有機相を混合し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、そして次いで溶媒を真空中で除去して、表題化合物(22g)を得て、これを更なる精製を行わずに使用した。
【0510】
[00299]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質を使用して、工程3に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0511】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0512】
[00300]工程4:2−(2−ブロモフェニル)−3−オキソブタン酸メチル:
【0513】
【化138】
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【0514】
丸底フラスコに、磁気撹拌子及び2−(2−ブロモフェニル)酢酸メチル(25g、109mmol)及びTHF(50mL)を入れた。この溶液を−78℃に冷却してから、THF中のLiHMDSの1Mの溶液(218ml、218mmol)を滴下により加えた。反応物を30分間−78℃で撹拌してから、THF:DMF(112mLのTHF、24mLのDMF)の混合物中に溶解した1−(1H−イミダゾール−1−イル)エタノン(14.42g、131mmol)を加えた。溶液を1時間撹拌してから、飽和NH
4Cl水溶液(約250mL)でクエンチし、そしてEtOAcで希釈した。各層を分離し、そして水相をEtOAc(2×約250mL)で抽出した。混合した有機抽出物を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製の残渣をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、酢酸エチル/ヘキサン(10:1)の溶出剤を使用して精製して、2−(2−ブロモフェニル)−3−オキソブタン酸メチル(32.5g、102mmol、93%収率)を得た。
【0515】
[00301]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質を使用して、工程4に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0516】
【表4】
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【0517】
[00302]工程5:(R又はS,Z)−4−(1−(3−(2−ブロモフェニル)−4−メトキシ−4−オキソブタ−2−エン−2−イルアミノ)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【0518】
【化139】
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【0519】
丸底フラスコに、(R又はS)−4−(1−アミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(9.35g、40.9mmol)、EtOH(75mL)、及び2−(2−ブロモフェニル)−3−オキソブタン酸メチル(7.40g、27.3mmol)(工程4から)を加えた。この溶液にAcOH(1.563ml、27.3mmol)を加え、そして反応物を一晩85℃で加熱してから、室温に冷却し、そして濃縮した。粗製の残渣を、シリカゲルのクロマトグラフィー(330g、100%ヘキサンからヘキサン中の25%EAまで)によって精製して、表題化合物(6.45g、13.40mmol、49.1%収率)を得た。
【0520】
[00303]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質を使用して、工程5に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0521】
【表5】
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【0522】
[00304]工程6:(R又はS)−1−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル:
【0523】
【化140】
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【0524】
250mLの丸底フラスコに、磁気撹拌子、(R又はS,Z)−4−(1−(3−(2−ブロモフェニル)−4−メトキシ−4−オキソブタ−2−エン−2−イルアミノ)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.33g、6.92mmol)、RuPhosプレ触媒II(クロロ−(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)−メチル−t−ブチルエーテル付加体)(0.463g、0.553mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(0.387g、0.830mmol)、無水の1,4−ジオキサン(27.7ml、6.92mmol)、及びナトリウムメトキシド(0.561g、10.38mmol)を入れた。反応混合物を排気し、そして窒素で充填し、そして撹拌しながら100℃で一晩加熱してから、室温まで冷却させた。反応物を酢酸エチル(約100ml)で希釈し、そして混合物を珪藻土の床を通して濾過した。濾液をシリカゲル(約30g)に予備吸収させ、そしてシリカゲルのクロマトグラフィー(120g)によって、酢酸エチル/ヘキサン(1:1)を溶出剤として使用して精製して、表題化合物(2.01g、4.77mmol、68.9%収率)を得た。
【0525】
[00305]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質を使用して、工程6に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0526】
【表6】
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【0527】
[00306]工程7:(R又はS)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボン酸:
【0528】
【化141】
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【0529】
1Lの丸底フラスコに、磁気撹拌子、(R又はS)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(11.60g、38.5mmol)、エタノール(96ml、38.5mmol)、及び6NのNaOH水溶液(64.1ml、385mmol)を入れた。フラスコに環流凝縮器を設置し、そして還流で6時間加熱してから、室温まで冷却させた。揮発性物質を真空中で除去し、そして得られた混合物を10%のHCl(約300mL)に注いだ。沈殿物が形成し、これをブフナー漏斗を使用する真空濾過によって収集した。フィルターケーキを更なる部分の水(約200mL)によって洗浄し、収集し、そして真空下で乾燥して、表題化合物(10.87g、35.9mmol、93%収率)を、オフホワイト色の固体として得た。
【0530】
[00307]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質を使用して、工程7に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0531】
【表7-1】
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【0532】
【表7-2】
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【0533】
[00308]工程8:(R又はS)−4−(1−(3−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチルカルバモイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物327)。
【0534】
【化142】
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【0535】
250mLの丸底フラスコに、磁気撹拌子、(R又はS)−1−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(1.950g、5.05mmol)、3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン塩酸塩(2.065g、10.09mmol)、DMF(25.2mL、5.05mmol)、ヒューニッヒ塩基(3.52ml、20.18mmol)を入れた。反応混合物を0℃に冷却し、そしてCOMU(2.16g、5.05mmol)を加えた。反応物を室温まで一晩撹拌させた。反応混合物を水で希釈し、そしてEtOAcで抽出した。混合した有機抽出物を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して、粗製の物質を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィー(120g)によって、溶出剤としてMeOH/酢酸エチル(1:5)を使用して精製して、表題化合物(1.86g、3.29mmol、65.3%収率)を得た。LCMS 537(M+1)
+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ=11.83−11.71(m,1H),7.80(br.s.,1H),7.73(d,J=7.6Hz,1H),7.62(d,J=7.8Hz,1H),7.06(td,J=7.1,14.4Hz,2H),6.21(s,1H),4.32(br.s.,2H),4.16(br.s.,1H),4.02(br.s.,1H),3.85(s,3H),3.75(br.s.,1H),2.70(br.s.,1H),2.58(s,3H),2.37(br.s.,1H),2.21(s,3H),1.90(d,J=12.9Hz,1H),1.53(d,J=6.9Hz,3H),1.35(s,10H),1.21(br.s.,1H),0.89(d,J=8.7Hz,1H),0.67(d,J=11.8Hz,1H)。
【0536】
[00309]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質を使用して、工程8に概略記載した一般的方法によって調製した。化合物の構造は、
図1に示されている。
【0537】
【表8-1】
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【0538】
【表8-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0539】
【表8-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
【表8-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
[00310]工程9:(R又はS)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド塩酸塩(化合物326)。
【0542】
【化143】
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【0543】
250mLの丸底フラスコに、磁気撹拌子、(R又はS)−4−(1−(3−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチルカルバモイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(化合物327)(1.85g、3.45mmol)、MeOH(13.79ml、3.45mmol)、及びHCl(2.59ml、10.34mmol)(ジオキサン中の4N)を入れた。反応物を室温で6時間撹拌させてから、真空中で濃縮して、表題化合物(1.65g、3.14mmol、91%収率)を得た。LCMS
437(M+1)
+。
【0544】
[00311]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質を使用して、工程9に概略記載した一般的方法によって調製した。化合物の構造は、
図1に示されている。
【0545】
【表9】
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【0546】
[00312]工程10:(R又はS)−4−(1−(3−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチルカルバモイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸イソプロピル(化合物346)。
【0547】
【化144】
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【0548】
250mLの丸底フラスコに、磁気撹拌子、(R又はS)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド塩酸塩(0.467g、0.987mmol)(化合物326)、DMF(2.468ml、0.987mmol)、THF(2.468ml、0.987mmol)、及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.638h、4.94mmol)を入れた。反応物を0℃に冷却し、そしてカルボノクロリジン酸イソプロピル(0.160ml、1.086mmol)をシリンジで滴下により加えた。反応物を室温まで2時間撹拌させ、そして次いで5NのLiOHで1時間処理して、いずれものアシル化されたピリドンを除去した。この物質を酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、そして濾過し、そして真空中で濃縮した。得られた物質を、シリカゲルのクロマトグラフィー(50mg)によって、溶出剤として酢酸エチル/MeOH(5:1)を使用して精製して、純粋な表題化合物を、淡黄色の固体(0.300g、0.545mmol、55.2%収率)として得た。LCMS 523(M+1)
+;
1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ 11.59(br.s.,1H),7.74(d,J=7.8Hz,1H),7.69(t,J=4.9Hz,1H),7.62(d,J=7.8Hz,1H),7.13−7.01(m,2H),6.15(s,1H),4.78−4.67(m,1H),4.32(d,J=4.9Hz,2H),4.23−4.12(m,1H),4.12−4.02(m,1H),3.84(s,3H),3.82−3.74(m,1H),2.79−2.66(m,1H),2.58(s,3H),2.46−2.34(m,2H),2.20(s,3H),1.96−1.88(m,1H),1.58−1.46(m,4H),1.15(d,J=6.0Hz,6H),0.95−0.8
9(m,1H),0.74−0.65(m,1H)。
【0549】
[00313]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質を使用して、工程10に概略記載した一般的方法によって調製した。化合物の構造は、
図1に示されている。
【0550】
【表10-1】
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【0551】
【表10-2】
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【0552】
【表10-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
[00314]
実施例27.(R又はS)−1−(1−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)エチル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物358)の合成
【0554】
【化145】
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【0555】
25mLのバイアルに、磁気撹拌子、(R又はS)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド塩酸塩(化合物326)、THF(2.114ml、0.211mmol)、プロパン−2−オン(0.061g、1.057mmol)、及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(0.224g、1.057mmol)を入れた。反応物を室温で12時間撹拌させた。反応物を飽和NaHCO
3水溶液に逆クエンチし、酢酸エチルで抽出し、そして真空中で濃縮した。得られた物質を10mLのMeOH中の7Nのアンモニアで処理し、そして真空中で濃縮して、物質を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィー(10g)によって、溶出剤としてDCM/MeOH/NH
4OH(90:1:0.1)を使用して精製して、33mg(0.065mmol、31.0%収率)の表題化合物を、白色の固体として得た。LCMS 479(M+1)
+;
1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ 11.59(s.,1H),7.64−7.82(m,2H),7.59(d,IH),6.95−7.17(m,2H),6.15(s,1H),4.32(d,2H),4.04−4.24(m,1H),3.84(σ,3H),2.77−2.93(μ,2H),2.68(δ,1H),2.60(σ,3H),2.20(σ,3H),2.08−2.15(μ,1H),1.92(δ,1H),1.83(βρ,σ,1H),1.54(δ,3H),1.27−1.43(μ,2H),0.91(τ,6H)、0.71−0.67(μ,2H)。
【0556】
[00315]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質を使用して、この実施例中に概略記載した一般的方法によって調製した。化合物の構造は、
図1に示されている。
【0557】
【表11-1】
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【0558】
【表11-2】
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【0559】
【表11-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
【表11-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0561】
[00316]
実施例28.(R又はS)−1−(1−(1−(2−フルオロエチル)ピペリジン−4−イル)エチル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物356)の合成:
【0562】
【化146】
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【0563】
25mLのバイアルに、磁気撹拌子、(R又はS)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド塩酸塩(化合物326)(0.062g、0.131mmol)、K
2CO
3(0.072g、0.524mmol)、MeCN(0.655ml、0.131mmol)、DMF(0.262ml、0.131mmol)及び1−ブロモ−2−フルオロエタン(0.020ml、0.262mmol)を入れた。反応物に蓋をし、そして82℃で撹拌しながら4時間加熱した。反応物を室温まで冷却させ、濾過し、そして濾液をシリカゲル(12g)上に予備吸収させた。この物質をSiO
2クロマトグラフィー(25g)によって、溶出剤としてDCM/MeOH/Et
3N(85:15:0.5)を使用して精製して、表題化合物を、オフホワイト色の固体(30mg、0.059mmol、45.1%収率)として得た。)。LCMS 483(M+1)
+;
1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ 11.59(s,1H),7.75−7.68(m,2H),7.60(d,1H)7.09−7.03(m,2H),6.15(s,1H)4.53−4.51(m,1H),4.42−4.39(m,1H),4.32(d,2H),4.24−4.2(m,1H),3.84(s,3H),2.98(br.d.,1H),2.70−2.49(m,4H),2.60(s,3H),2.20(s,3H),2.01(dt,1H),1.92−1.90(m,1H),1.75−1.71(m,1H),1.54(d,3H),1.38−1.36(m,1H),1.02−0.98(m,1H),0.7−0.66(br.d.,1H)。
【0564】
[00317]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質を使用して、この実施例中に概略記載した一般的方法によって調製した。化合物の構造は、
図1に示されている。
【0565】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
[00318]
実施例29.(R又はS)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(1−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物361)の合成。
【0567】
【化147】
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【0568】
再密閉可能なバイアルに、2−クロロピリミジン(185mg、1.611mmol)、(R又はS)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド塩酸塩(508mg、1.074mmol)(化合物326)、及びEtOH(8mL)を加えた。この溶液にEt3N(449μl、3.22mmol)を加えた。バイアルを密封し、そして100℃で一晩加熱した。溶液を室温まで冷却させ、そして真空中で濃縮した。粗製の残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(ヘキサン:(3:2のDCM:IPA))によって精製して、表題化合物を、固体(357mg、0.694mmol、64.6%収率)として得た。LCMS 515(M+1)
+;
1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ 11.60(s,1H),8.30(d,J=4.7Hz,2H),7.76(d,J=7.6Hz,1
H),7.73−7.64(m,2H),7.14−7.01(m,2H),6.55(t,J=4.7Hz,1H),6.15(s,1H),4.84−4.75(m,1H),4.57−4.47(m,1H),4.33(d,J=4.2Hz,2H),4.22−4.11(m,1H),3.84(s,3H),2.92−2.81(m,1H),2.63−2.52(m,4H),2.20(s,3H),2.05−1.94(m,1H),1.61−1.49(m,4H),1.34−1.21(m,1H),1.04−0.91(m,1H),0.83−0.75(m,1H)。
【0569】
[00319]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質を使用して、この実施例中に概略記載した一般的方法によって調製した。化合物の構造は、
図1に示されている。
【0570】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0571】
[00320]
実施例30.(R又はS)−1−(1−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)エチル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物347)の合成。
【0572】
【化148】
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【0573】
磁気撹拌子を入れた密封された試験管に、(R又はS)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(ピペリジン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド塩酸塩(化合物326)(0.1g、0.229mmol)を加え、DCM(3mL)を加え、そして反応物を0℃に冷却した。冷却した反応混合物にオキシランを加え、これは反応バイアル中で凝縮した(約1mL)。反応物を室温まで4時間かけて撹拌させ、そして次いで真空中で濃縮して、粗製の物質を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィー(12g)によって、溶出剤として酢酸エチル/MeOH(4;1)を使用して精製して、表題化合物を、白色の固体(50mg)として得た。LCMS 481(M+1)
+;
1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ)δ 11.58(s,1H),7.77−7.65(m,2H),7.59(d,J=7.8Hz,1H),7.11−6.99(m,2H),6.14(s,1H),4.54−4.44(m,1H),4.31(d,J=5.1Hz,3H),4.13(dd,J=7.1,10.3Hz,1H),3.83(s,3H),3.42(q,J=6.0Hz,2H),2.93(br.s.,1H),2.71−2.56(m,4H),2.31(br.s.,2H),2.19(s,3H),2.03−1.83(m,2H),1.64(br.s.,1H),1.53(d,J=6.9Hz,3H),1.32(d,J=11.1Hz,1H),1.02(d,J=10.3 Hz,1H),0.65(d,J=11.8Hz,1H)。
【0574】
[00321]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質を使用して、この実施例中に概略記載した一般的方法によって調製した。化合物の構造は、
図1に示されている。
【0575】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
[00322]
実施例31. (R又はS)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−6−フェニル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物374)の合成。
【0577】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
25mLの反応管に、磁気撹拌子、フェニルボロン酸(72.6mg、0.596mmol)、K
3PO
4(103mg、0.447mmol)、X−Phosプレ触媒(クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II))(4.92mg、5.96μmol)を入れ、そしてバイアルを密封した。バイアルを窒素で排気/充填(×3)してから、6−クロロ−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(化合物314)(100mg、0.298mmol)を1,4−ジオキサン(1mL)中の溶液として加えた。次いでバイアルを、100℃で一晩、撹拌しながら加熱した。次いでバイアルを室温まで冷却させ、そして反応物を真空中で濃縮した。粗製の残渣をSiO
2クロマトグラフィー(10g)によって、酢酸エチル/ヘキサン(4:1)の溶出剤を使用して精製して、表題化合物を白色の固体(106mg、0.281mmol、94%収率)として得た。LCMS 514(M+1)
+;
1H NMR
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ=11.59(s,1H),7.98−7.84(m,2H),7.75−7.67(m,3H),7.47(t,J=7.8Hz,2H),7.39(d,J=8.5Hz,1 H),7.35−7.27(m,1H),6.15(s,1H),4.35(d,J=4.9Hz,2H),4.25−4.12(m,1H),3.93(d,J=8.5Hz,1H),3.86−3.77(m,3H),3.67(d,J=8.5Hz,1H),3.39−3.32(m,1H),3.10−3.00(m,1H),2.62(s,3H),2.21(s,3H),1.85(d,J=10.0Hz,1H),1.63−1.49(m,4H),1.45−1.33(m,1H),1.20−0.99(m,1H),0.66(d,J=12.0Hz,1H)。
【0579】
[00323]
実施例32.(R又はS)−2−(4−(1−(3−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチルカルバモイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)エチル)ピペリジン−1−イル)酢酸(化合物364)の合成。
【0580】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0581】
丸底フラスコに、磁気撹拌子を入れ、(R又はS)−2−(4−(1−(3−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチルカルバモイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)エチル)ピペリジン−1−イル)酢酸エチル(化合物363)(69mg、0.132mmol)、THF(1.5mL)、MeOH(1.5mL)、及び水(0.75mL)を加えた。この溶液に水酸化リチウム一水和物(5.54mg、0.132mmol)を加え、そして反応物を室温で1時間撹拌した。有機物を減圧下で除去し、そして得られた水溶液を逆相HPLC(水/MeCN)0→95%によって精製して、表題化合物(66mg、0.108mmol、82%収率)を得た。LCMS 514(M+1)
+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ=11.67(s,1H),9.65(s,1H),7.84−7.68(m,2H),7.63(d,J=7.4Hz,1H),7.14−7.03(m,2H),6.18(s,1H),4.33(d,J=3.6Hz,2H),4.27−4.15(m,1H),4.04(br.s.,2H),3.85(s,3H),3.57(s,1H),3.35−3.23(m,1H),3.14−2.99(m,1H),2.86−2.74(m,1H),2.62(s,3H),2.21(s,3H),2.18−2.08(m,1H),1.75(s,1H),1.60−1.49(m,4H),1.46−1.33(m,1H),0.92−0.81(m,1H)。
【0582】
[00324]
実施例33. (R又はS)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルの合成。
【0583】
【化151】
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【0584】
磁気撹拌子を入れた丸底フラスコに、(R又はS)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(工程6)(109mg、0.343mmol)及びDCM(5mL)を加えた。この溶液を0℃に冷却してから、m−CPBA(154mg、0.687mmol)を加え、そして反応物を0℃で30分間撹拌した。次いで溶液を水及びチオ硫酸ナトリウムの飽和水溶液で希釈し、そして層を分離した。水相をDCMで抽出し、そして混合した有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製の残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(12g)によって、溶出剤として酢酸エチル/ヘキサン(1:1)を使用して精製して、表題化合物(109mg、0.343mmol、95%)を得た。LCMS 350(M+1)
+。表題化合物を、本発明の他の化合物の合成のために、実施例26の工程7の別の出発物質として使用した。
【0585】
[00325]
実施例34. (R又はS)−2−メチル−6−(ピリジン−3−イル)−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチルの合成。
【0586】
この中間体を、本発明の他の化合物の合成のために、実施例26に記載した工程7の別の出発物質として使用した。
[00326](R又はS)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル
【0587】
【化152】
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【0588】
丸底フラスコに、Pd(OAc)
2(10.03mg、0.045mmol)、酢酸カリウム(219mg、2.233mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(567mg、2.233mmol)、及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(XPhos)(85mg、0.179mmol)を加え、そしてバイアルを密封した。この容器に、ジオキサン(3.4mL)中に溶解した(R又はS)−6−クロロ−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(工程6)(500mg、1.489mmol)を加え、そして反応物をN
2で排気/充填(×3)してから、100℃で一晩加熱した。次いで反応物を室温まで冷却させ、そしてEtOAcで希釈した。反応物を珪藻土を通して濾過し、そして濾液を濃縮して、表題化合物を得て、これを更なる精製を行わずにその後の反応で使用した。LCMS 428(M+1)
+。
【0589】
[00327](R又はS)−2−メチル−6−(ピリジン−3−イル)−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル:
【0590】
【化153】
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【0591】
再密封可能なバイアルに、K
2CO
3(206mg、1.488mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加体(60.8mg、0.074mmol)を加え、そしてバイアルを密封した。このバイアルを、N
2で排気/充填(×3)してから、1,4−ジオキサン(4mL)、3−ブロモピリジン(71.7μl、0.744mmol)、及び水(400μL)中に溶解した(R又はS)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(318mg、0.744mmol)を加えた。反応物をN
2で排気/充填(×3)してから、100℃に加熱した。溶液を室温に冷却し、そしてEtOAcで希釈した。溶液を濾過し、そして真空中で濃縮した。粗製の残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(10g、EtOAc/ヘキサン(1:1))によって精製して、表題化合物(101mg、0.267mmol、35.9%収率)を得た。LCMS 379(M+1)
+。
【0592】
[00328]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質を使用して、この実施例中に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0593】
【表15】
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【0594】
[00329]
実施例35.(±)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物166)の合成。
【0595】
[00330](±)−1−(1−ブロモエチル)−4−フルオロベンゼン。
【0596】
【化154】
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【0597】
1−エチル−4−フルオロベンゼン(0.248g、2mmol)、NBS(0.35g、2mmol)及び過酸化ベンゾイル(0.14g、0.6mmol)の混合物を、20mLのCCl
4中に溶解した。混合物を80℃で5時間撹拌し、そして次いで反応物を真空中で濃縮し、そして得られた油状物を、シリカゲルのクロマトグラフィー(PE−EtOAc 5:1)によって精製して、表題化合物(330mg、80%)を、黄色の油状物として得た。LCMS 202(M+H
+)。
【0598】
[00331]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質及び改変を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0599】
【表16】
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【0600】
[00332](±)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物166)。
【0601】
【化155】
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【0602】
N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(309mg、1.0mmol)を、4mLのDMF中に溶解し、NaH(80mg、2.0mmol)を加え、混合物を室温で30分間撹拌し、そして次いで1−(1−ブロモエチル)−4−フルオロベンゼン(0.404mg、2.0mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、そして逆相HPLC(A:CH
3CN、B:水+0.1%HCl。A:B=35:65 ASB C18 150×25mm)によって直接精製して、表題化合物を、白色の固体(11mg、収率3%)として得た。LCMS 432(M+H
+)
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.78(d,J=8Hz,1H),7.33(m,1H),7.14(s,1H),6.96(m,2H),6.92(m,1H),6.85−6.92(m,4H),5.85(s,1H),5.72(m,1H),4.56(s,2H),2.64(s,3H),2.37(s,3H),2.11(s,3H),1.85(d,J=7.2Hz,3H)。
【0603】
[00333]
実施例36.(±)−1−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物170)の合成。
【0604】
[00334]工程1:2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸エチル。
【0605】
【化156】
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【0606】
ジメチルスルホキシド(100mL)及び水(34mL)の混合された溶液に、2−ヨードベンゼンアミン(50g、228mmol)、3−オキソブタン酸エチル(35.6g、274mmol)、酸化銅(I)(3.3g、22.8mmol)及び炭酸セシウム(75g、228mmol)を加えた。混合物を100℃で16時間、窒素ガスの雰囲気下で撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過した。濾液を水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。有機相を真空中で濃縮し、そして次いで残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、表題化合物を、明るい黄色の固体(26.6g、57.5%)として得た。LCMS 204(M+H)
+。
【0607】
[00335]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質及び改変を使用して、2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸エチルのために上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0608】
【表17】
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【0609】
[00336]工程2:(±)−1−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸エチル:
【0610】
【化157】
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【0611】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸エチル(250mg、1.23mmol)の無水のDMF(2mL)中の溶液に、NaH(鉱油中の60%、74mg、1.85mmol)を室温のN
2下で加えた。反応物を50−60℃で30分間撹拌した。次いで反応物を0℃に冷却し、そして1−(1−ブロモエチル)−4−クロロベンゼン(実施例35から;400mg、1.85mmol)のDMF(1mL)中の溶液を滴下により加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。次いで混合物を水で希釈し、そしてEtOAcで抽出した。有機抽出物を混合し、Na
2SO
4で乾燥し、そして真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのクロマトグラフィーによって、石油エーテル/EtOAc(60:1)の溶出剤を使用して精製して、表題化合物を黄色の油状物(210mg、収率50.1%)として得た。
1H NMR(メタノール−d4,400MHz)δ 8.07−8.04(m,1H),7.33−7.29(m,2H),7.16−7.15(m,2H),7.14−7.08(m,1H),7.07−6.96(m,2H),5.97(q,J
1=7.2Hz,J
2=14.4Hz,1H),4.37(d,J=7.2Hz,2H),2.76(m,3H),1.95(d,J=6.8Hz,3H),1.43(d,J=14.0Hz,3H)。
【0612】
[00337]工程3:(±)−1−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸:
【0613】
【化158】
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【0614】
1−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸エチル(210mg、0.61mmol)の、MeOH/H
2O(6mL/2mL)中の混合物に、KOH(340mg、6.1mmol)を室温で加えた。反応物を一晩還流した。次いで混合物を1NのHClでPh=4に調節し、そしてEtOAc(3×)で抽出した。混合した有機抽出物を混合し、そして真空中で濃縮して、表題化合物を、黄色の固体(200mg、収率105%)として得て、これを更なる精製を行わずに使用した。
【0615】
[00338]工程4:(±)−1−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物170):
【0616】
【化159】
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【0617】
[00339]1−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(200mg、0.64mmol)の、無水のDCM(5mL)中の溶液に、HOBt(130mg、0.96mmol)、EDCI(184mg、0.96mmol)及びEt
3N(194mg、1.93mmol)を室温のN
2下で加えた。反応物を30分間撹拌し、そして次いで3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(107mg、0.7mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。混合物を水で希釈し、そしてpH7に調節し、そしてDCMで抽出した。粗製の生成物を、シリカゲルのクロマトグラフィー(溶出剤:DCM:MeOH=30:1)によって精製して、表題化合物の黄色の固体(120mg、収率41.9%)を得た。
1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ 11.6(s,1H),7.74−7.68(m,2H),7.39(dd,J
1=2.0Hz,J
2=6.8Hz,2H),7.16(d,J=8.4Hz,2H),7.06−6.93(m,3H),5.92(t,J=7.2Hz,2H),4.33(d,J=5.6Hz,2H),2.59(s,3H),2.26(s,3H),2.11(s,3H),1.87(d,J=7.2Hz,3H);ESI−MS:m/z 447.8[M+H]
+。
【0618】
[00340]
実施例37.(±)−1−(1−ブロモエチル)−3−メチルベンゼンの合成。
【0619】
【化160】
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【0620】
三臭化リン(4.28g、15.9mmol)を、1−(m−トリル)エタノール(0.9g、6.6mmol)中の0℃で撹拌された未希釈の溶液に、滴下により加えた。室温で12時間かけて撹拌した後、反応物をNaHCO
3の飽和水溶液で注意深くクエンチし、そして混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、そして真空中で濃縮して、表題化合物(1.2g、91%)を、無色の油状物として得て、これを更なる精製を行わずに次の工程で直接使用した。LCMS 200(M+H
+)。
【0621】
[00341]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0622】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
[00342]これらの中間体は、本発明の他の化合物を製造するために、実施例35の(±)−1−(1−ブロモエチル)−4−フルオロベンゼン又は実施例36の1−(1−ブロモエチル)−4−クロロベンゼンの代わりに、適宜に使用した。
【0624】
[00343]
実施例38.(±)−4−メチルベンゼンスルホン酸1−(ピリジン−4−イル)エチルの合成。
【0625】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0626】
1−(ピリジン−4−イル)エタノール(400mg、3.25mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(301mg、12.54mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。塩化4−メチルベンゼン−1−スルホニル(744mg、3.90mmol)を加え、そして混合物を室温で4時間撹拌した。水(10mL)を加え、そしてTHFを減圧下で除去した。残渣を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を真空下で除去し、そして残渣を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶出:石油エーテル/酢酸エチル=2/1)によって精製して、4−メチルベンゼンスルホン酸1−(ピリジン−4−イル)エチル(0.56g、62.2%)を得た。LCMS 278(M+H
+)。
【0627】
[00344]以下の表に示す中間体は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0628】
【表19-1】
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【0629】
【表19-2】
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【0630】
[00345]これらの中間体は、本発明の他の化合物を製造するために、実施例35の(±)−1−(1−ブロモエチル)−4−フルオロベンゼン又は実施例36の1−(1−ブロモエチル)−4−クロロベンゼンの代わりに、適宜に使用した。
【0631】
[00346]
実施例39.他のカルボン酸アルキル中間体。
以下のカルボン酸アルキル中間体は、適当な出発物質及び反応物を使用して、実施例36の工程2に記載したものと類似の方法で合成した。
【0632】
【表20-1】
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【0633】
【表20-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0634】
【表20-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0635】
【表20-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0636】
【表20-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0637】
【表20-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0638】
[00347]
実施例40.他のカルボン酸中間体。
以下のカルボン酸中間体は、適当な出発物質(例えば、上記の実施例に記載したカルボン酸アルキル中間体の一つ)を使用して、実施例36の工程3に記載したものと類似の方法で合成した。
【0639】
【表21-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
【表21-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0641】
【表21-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
【表21-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0643】
【表21-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
[00348]
実施例41.カルボン酸中間体から製造される本発明の他の化合物。
以下の化合物は、適当な出発物質(例えば、上記の実施例に記載したカルボン酸中間体の一つ)を使用して、実施例36の工程4に記載したものと類似の方法で合成した。
【0645】
【表22-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0646】
【表22-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
【表22-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
【表22-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0649】
【表22-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
【表22-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0651】
【表22-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0652】
【表22-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0653】
【表22-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0654】
【表22-10】
[この文献は図面を表示できません]
【0655】
【表22-11】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
【表22-12】
[この文献は図面を表示できません]
【0657】
【表22-13】
[この文献は図面を表示できません]
【0658】
【表22-14】
[この文献は図面を表示できません]
【0659】
【表22-15】
[この文献は図面を表示できません]
【0660】
【表22-16】
[この文献は図面を表示できません]
【0661】
【表22-17】
[この文献は図面を表示できません]
【0662】
【表22-18】
[この文献は図面を表示できません]
【0663】
【表22-19】
[この文献は図面を表示できません]
【0664】
[00349]
実施例42.(±)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(3−(ピリミジン−4−イル)フェニル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物205)の合成。
【0665】
[00350]工程1:(±)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド:
【0666】
【化162】
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【0667】
50mLの丸底フラスコに、磁気撹拌子、1−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(171)(50mg、0.1mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(38.7mg、0.15mmol)、酢酸カリウム(19.6mg、0.2mmol)、二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスホノ)フェロセンパラジウム(110mg、0.15mmol)及び無水の1,4−ジオキサン(5mL)をN
2下で入れた。反応フラスコに環流凝縮器を設置し、そして次いで混合物を還流で一晩加熱した。反応物を室温まで冷却させ、そして溶媒を真空中で除去し、そして得られた残渣を、シリカゲルのクロマトグラフィー(溶出剤:PE/EA=10:1)によって精製して、表題化合物を、黄色の油状物(20mg、収率36%)として得た。LCMS(M+H+)m/z:計算値、491.12;実測値、492.3。
【0668】
[00351]工程2:(±)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(3−(ピリミジン−4−イル)フェニル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物205):
【0669】
【化163】
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【0670】
丸底フラスコに、磁気撹拌子、1−[1−(3−ブロモ−フェニル)−エチル]−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(4,6−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロピリジン−3−イルメチル)−アミド(工程8)(20mg、0.04mmol)、4−クロロ−ピリミジン(6.95mg、0.06mmol)、炭酸カリウム(10.9mg、0.08mmol)、二塩化1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(44mg、0.06mmol)及び1,4−ジオキサン/H
2O(4:1、8mL)を入れた。混合物をN
2下で排気及び置換し、そして撹拌し、撹拌しながら一晩還流で加熱した。次いで反応物を室温まで冷却させ、そして混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣を、分離用HPLC(カラム:YMC−Actus Triart C18 150×30mm×5um;移動相A:0.1%HCl溶液を伴う水;移動相B:MeCN;カラム温度:30℃;勾配:35−65%B)によって精製した。収集した画分を混合し、そして凍結乾燥して、表題化合物(6.3mg、収率35%)を得た。LCMS(M+H+)m/z:計算値491.23;実測値492.0;
1H NMR(400MHz,MeOD−d4)δ 9.2(s,1H),8.85−8.54(d,2H),8.14−8.06(m,2H),7.78−7.72(m,1H),7.58−7.54(t,1H),7.44−7.42(d,1H),7.15−7.12(d,1H),7.04−7.01(t,2H),7.01−6.79(t,1H),6.8(s,1H),6.14−6.12(t,1H),4.88(m,2H),4.67(s,1H),2.73(s,3H),2.6(s,3H),2.47(s,3H),2.08−2.07(d,3H)。
【0671】
[00352]
実施例43.1−(1−(1,4−ジオキサン−2−イル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルの合成。 表題化合物を、実施例36の工程3の、別のカルボン酸アルキル出発物質として使用した。
【0672】
[00353]工程1:1−(1,4−ジオキサン−2−イル)エタノン:
【0673】
【化164】
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【0674】
過酸化ベンゾイル(20g、141mmol)の200mLの1,4−ジオキサン中の室温の窒素雰囲気下の溶液に、ビアセチル(24.3g、282mmol)を加えた。添加後、混合物を還流まで加熱し、そして24時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却した。pHを2Nの水酸化ナトリウムを0℃以下で連続的に加えることによって概略9に調節し、2−メトキシ−2−メチルプロパン(10mL×3)で抽出し、そして濃縮して、1−(1,4−ジオキサン−2−イル)エタノン(13g、36%)を、黄色の油状物として得て、これを精製せずに次の工程で直接使用した。
【0675】
[00354]工程2:1−(1,4−ジオキサン−2−イル)エタンアミン:
【0676】
【化165】
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【0677】
1−(1,4−ジオキサン−2−イル)エタノン(12g、92.2mmol)の1,2−ジクロロエタン(100mL)中の溶液に、(4−メトキシフェニル)メタンアミン(25g、184.4mmol)を室温で加えた。混合物を3時間撹拌させ、そして次いで水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(39g、184.4mmol)を加えた。得られた混合物を室温で48時間撹拌させた。反応混合物を水を加えることによってクエンチし、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフ(溶出:ジクロロメタン/メタノール100:1→50:1→20:1)によって精製して、1−(1,4−ジオキサン−2−イル)−N−(4−メトキシベンジル)エタンアミン(16.4g、71%)を、黄色の固体として得た。LCMS(M+H+)m/z:計算値251.15、実測値251.9。1−(1,4−ジオキサン−2−イル)−N−(4−メトキシベンジル)エタンアミン(5g、19.9mmol)の無水のメタノール(100mL)中の溶液に、炭素上の10%パラジウム(240mg、2mmol)を加え、次いで水素(約0.21MPa(30psi))で置換し、混合物を一晩室温で撹拌させた。反応混合物を濾過し、そして濾液を濃縮して、表題化合物(2.5g、96%)を、褐色の固体として得た。
【0678】
[00355]以下の表に示すアミン中間体は、適当な出発物質及び改変を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0679】
【表23】
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【0680】
[00356]工程3:(E)−3−((1−(1,4−ジオキサン−2−イル)エチル)イミノ)−2−(2−ブロモフェニル)ブタン酸メチル:
【0681】
【化166】
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【0682】
1−(1,4−ジオキサン−2−イル)エタンアミン(2.5g、19mmol)のメタノール(100mL)中の溶液に、2−(2−ブロモフェニル)−3−オキソブタン酸メチル(5.4g、20mmol)及び酢酸(1.8g、30mmol)を加えた。得られた反応系を還流まで温め、そして一晩撹拌させた。反応混合物を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフ(溶出:ジクロロメタン/メタノール50:1→20:1→5:1)にかけることによって精製して、表題化合物(1g、14%)を、褐色の固体として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値383.07、実測値384.9。
【0683】
[00357]以下の表に示すイミノ−ブロモ中間体は、適当な出発物質(例えば、この実施例の工程2の表中に記載したアミンの一つ)を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0684】
【表24-1】
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【0685】
【表24-2】
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【0686】
[00358]工程4:1−(1−(1,4−ジオキサン−2−イル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル:
【0687】
【化167】
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【0688】
(E)−3−((1−(1,4−ジオキサン−2−イル)エチル)イミノ)−2−(2−ブロモフェニル)ブタン酸メチル(400mg、1.1mmol)のジオキサン(3mL)中の溶液に、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]Pd(II)(160mg、0.2mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(93mg、0.2mmol)及びナトリウムtert−ブトキシド(192mg、2mmol)を加えた。得られた反応混合物をマイクロ波中で30分間撹拌しながら120℃で加熱した。反応混合物を水を加えることによってクエンチし、そして酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフ(溶出:石油エーテル/酢酸エステル10:1→5:1→2:1)によって精製して、表題化合物(282mg、89%)を、黄色の固体として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値303.15、実測値303.9。
【0689】
[00359]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質(例えば、この実施例の工程3の表中に示したイミノ−ブロモ中間体の一つ)及び改変を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0690】
【表25-1】
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【0691】
【表25-2】
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【0692】
[00360]これらのカルボン酸アルキルは、更に、本発明のある種の化合物の合成において、実施例36の工程3の出発物質として使用される。
[00361]
実施例44.2−メチル−1−(1−(1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボン酸エチルの合成。
【0693】
【化168】
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【0694】
ヨードメタン(57.94mg、0.408mmol)を、(±)−1−(1−(2−メトキシピリジン−4−イル)エチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸エチル(実施例39;50mg、0.136mmol)に加えた。混合物をマイクロ波中の150℃で15分間撹拌した。混合物を蒸発して、表題化合物(50mg、収率:100%)を得て、これを更なる精製を行わずに、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発カルボン酸アルキルとして使用した。
【0695】
[00362]実施例
45.N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物318)の合成:
【0696】
【化169】
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【0697】
N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−ピペリジン−3−イル)エチル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(20mg、45.81μmol)のジクロロメタン(3mL)中の溶液に、トリエチルアミン(9.27mg、91.63μmol)及び塩化メタンスルホニル(7.87mg、68.72μmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を蒸発し、そして分離用HPLC(装置:Gilson GX281 カラム:Phenomenex Gemini C18 250×21.2mm 移動相A:0.01mol/lNH
4HCO
3を伴う水;移動相B:MeCN カラム温度:30℃ 勾配:10分で23−53%B)によって精製して、表題化合物(7mg、収率:29.69%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値515.22;実測値515.2.
1H NMR(400MHz,メタノール−d
4)δ 0.94−1.12(m,2H)1.39(br.S.,2H)1.57−1.70(m,4H)2.33(s,3H)2.63(s,3H)2.83(d,J=9.54Hz,2H)2.88(s,3H)3.48(br.S.,1H)3.79−3.87(m,1H)3.95(s,3H)4.38(br.S.,1H)4.54(s,2H)6.28(s,1H)7.07−7.17(m,2H)7.58(d,J=8.03Hz,1H)7.72(d,J=7.53Hz,1H)。
【0698】
[00363]以下の表に示した化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例に概略記載した一般的方法によって調製した。これらの化合物の構造は、
図1に示されている。
【0699】
【表26】
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【0700】
[00364]
実施例46.化合物223及び224を得るための化合物219のキラル分離。 N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(200mg)(化合物219)を、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)によるキラルクロマトグラフィー(A:C
2H
5OH、B:NH
3・H
2O。A:B=55:45 ADカラム)にかけて、分離した鏡像異性体223(ピーク1)及び224(ピーク2)(それぞれ60mg)を得た。LCMS 398(M+1)
+ 1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ 7.69(d,J=7.2Hz,1H),7.53(d,J=7.6Hz,1H),7.12(m,2H),6.26(s,1H),4.80(m,1H),4.52(s,2H),3.99(m,4H),3.75(m,1H),3.20(s,3H),2.62(s,3H),2.31(s,3H),1.59(d,J=7.2Hz,3H)。それぞれの鏡像異性体の旋光度は決定しなかった。
【0701】
[00365]以下の表に示す化合物は、上記に概略記載した一般的キラルクロマトグラフィーの方法によって調製した。分離した鏡像異性体の旋光度は決定しなかったが、しかし溶出ピーク(“ピーク1”又は“ピーク2”)は示されている。それぞれの化合物の構造は、
図1に示されている。
【0702】
【表27-1】
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【0703】
【表27-2】
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【0704】
【表27-3】
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【0705】
【表27-4】
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【0706】
[00366]
実施例47.1−(1−(3−シアノフェニル)エチル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物187)の合成。
【0707】
【化170】
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【0708】
1−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物171;100mg、0.2mmol)、Zn(CN)
2(36mg、0.3mmol)、Pd(PPh
3)
4(47mg、0.04mmol)を、2mlのDMF中で混合し、次いで100℃で30分間、N
2下のマイクロ波(m.w.)中で撹拌した。反応の完結後、分離用(pre−)HPLC(A:CH
3CN、B:水+0.1%HCl。A:B=32:62 ASB C18 150×25mm)によって精製して、表題化合物(35mg、収率:40%)を得た。1H NMR(400MHz,メタノール−d4)δ 7.78(d,J=8Hz,1H),7.67(d,J=7.2Hz,1H),7.54(m,3H),7.13(m,1H),7.03(d,J=4Hz,2H),6.45(s,1H),6.04(m,1H),4.61(s,2H),2.66(s,3H),2.52(s,3H),2.36(s,1H),2.02(d,J=7.2Hz,3H)。
【0709】
[00367]
実施例48.(±)−1−(sec−ブチル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−6−(ピリジン−3−イル)−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物388)の合成。
【0710】
【化171】
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【0711】
(±)−1−(sec−ブチル)−6−クロロ−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド(化合物185)(50mg、0.12mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(22mg、0.18mmol)、トリシクロヘキシルメタン(7mg、0.024umol)、K
3PO
4(120mg、0.60mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(10mg)、水(1mL)及び1,4−ジオキサン(4mL)の溶液を、N
2下の100℃で16時間撹拌した。次いで反応物を室温まで冷却させ、そして混合物を水及びジクロロメタンで希釈し、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、そして蒸発した。残渣を分離用HPLC(装置:Gilson 215;カラム:Gemini C18 10u 150×25mm;移動相A:水(0.0225%のHCl容積/容積);移動相B:アセトニトリル(中性);勾配:42−62(B%);流量:25ml/分)によって精製した。収集した画分を混合し、そして凍結乾燥して、1−(sec−ブチル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−6−(ピリジン−3−イル)−1H−インドール−3−カルボキシアミドを、黄色の固体(3.2mg、収率5.7%)として得た。LCMS(M+H+)m/z:計算値458.23;実測値459.0.1H NMR(400MHz,CD
3OD):δ 9.25(s,1H),8.98(d,J=8.4,1H),8.80(d,J=5.6,1H),8.18(t,J=5.6,1H),8.05(s,1H),7.97(d,J=8.0,1H),7.60(d,J=8.4,1H),6.86(s,1H),4.64(m,1H),4.62(s,2H),4.13(s,3H),2.73(s,3H),2.53(s,3H),2.30(m,1H),2.03−2.10(m,1H),1.71(d,J=6.8,3H),0.77(t,J=7.6,3H)。
【0712】
[00368]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例中に概略記載した一般的方法によって調製した。構造は
図1に示す。
【0713】
【表28】
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【0714】
[00369]
実施例49. 2−メチル−1−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸の合成。
【0715】
【化172】
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【0716】
2−メチル−1−(キノリン−5−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸(実施例40)(25mg)の酢酸(3mL)中の溶液に、PtO
2(50mg)を22℃で加えた。反応物を22℃のH
2ボール下で、20時間撹拌した。次いで混合物を濾過し、そして濾液を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン:メタノール=70:1で溶出して精製して、表題化合物を、黄色の固体(20mg、71%)として得た。
【0717】
[00370]以下の表に示す化合物は、適当な出発カルボン酸アルキルを使用して、この実施例中に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0718】
【表29】
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【0719】
[00371]この実施例のカルボン酸を、本発明のある種の化合物の合成において実施例36の工程4の出発物質として使用した。
[00372]
実施例50.2−メチル−1−(3−メチルブタノイル)−1H−インドール−3−カルボン酸の合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成において実施例36の工程4の出発物質として使用した。
【0720】
[00373]工程1:2−メチル−1−(3−メチルブタノイル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル
【0721】
【化173】
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【0722】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(300mg、1.30mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(103.76mg、2.59mmol、60%)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで塩化3−メチルブタノイル(234.60mg、1.95mmol)を0℃で加え、そして混合物を室温(25℃)で2時間撹拌した。混合物を氷で冷却し、水(5mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL)で希釈し、食塩水(20mL)で洗浄し、酢酸エチルで3回(20mL×3)抽出し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲルのカラム(0%→5%PE/EA)によって精製して、表題化合物(200mg、収率:48.89%)を得た。
【0723】
[00374]以下に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0724】
【表30】
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【0725】
[00375]工程2:2−メチル−1−(3−メチルブタノイル)−1H−インドール−3−カルボン酸:
【0726】
【化174】
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【0727】
2−メチル−1−(3−メチルブタノイル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(200mg、634.10μmol)のジクロロメタン(5mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を加えた。混合物を室温(25℃)で1時間撹拌した。混合物を蒸発し、そしてジクロロメタン及び水間に分配した。水層をジクロロメタン(10mL×2)で洗浄し、有機層を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで濾過し、そして真空中で濃縮して、表題化合物(30mg、収率:89%)を得た。
【0728】
[00376]以下の表に示すカルボン酸は、適当な出発物質及び改変を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0729】
【表31-1】
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【0730】
【表31-2】
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【0731】
【表31-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0732】
【表31-4】
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【0733】
【表31-5】
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【0734】
[00377]それぞれの上記のカルボン酸を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程4の出発物質として使用した。
[00378]
実施例51.1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルの合成。
【0735】
本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質としての表題化合物。
[00379]2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0736】
【化175】
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【0737】
N−アセチル−N−(3−ブロモピリジン−2−イル)アセトアミド(14.815g、57.6mmol)を含有する500mLの丸底フラスコに、ヨウ化銅(I)(1.098g、5.76mmol)、L−プロリン(1.327g、11.53mmol)、炭酸セシウム(28.2g、86mmol)を、次いでアセト酢酸t−ブチル(11.47ml、69.2mmol)及びジオキサン(100mL)を加えた。反応物をN
2で3回排気/置換し、次いで隔壁及びN
2入口を設置し、そして一晩70℃で加熱した。無機の固体をセライト上の濾過によって除去し、そしてケーキを100mLのEtOAcで洗浄した。この溶液を濃縮し、そして残渣を250mLの食塩水及び250mLのEtOAc間に分配した。水層を更にEtOAc(2×250mL)で抽出し、そして混合した有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(CC)によって、溶出剤として1:1のEtOAc:ヘキサンを使用して精製して、(2.7g、20.2%)の2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値233.28;実測値233.1。
【0738】
[00380]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0739】
【表32】
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【0740】
[00381]1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0741】
【化176】
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【0742】
2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸エチルtert−ブチル(100mg、0.74mmol)、2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール(176mg、0.74mmol)、PPh
3(195mg、1.49mmol)の溶液を、乾燥THF(10mL)中で0℃の窒素雰囲気下で撹拌した。この混合物にDIAD(150mg、1.48mmol)を5分の時間をかけて滴下により加え、そして反応物を室温で16時間撹拌した。混合物を食塩水で洗浄し、乾燥し、そして濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカゲルのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、1−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(150mg、60%)を得た。
【0743】
[00382]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0744】
【表33-1】
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【0745】
【表33-2】
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【0746】
[00383]それぞれの上記のカルボン酸アルキルを、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
[00384]
実施例52.2−メチル−1−(3−(メチルチオ)ブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチルの合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
【0747】
[00385]工程1:2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0748】
【化177】
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【0749】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(2g、8.65mmol)及び3−クロロブタン−2−オン(1.1g、10.38mmol)の、アセトニトリル(18mL)中の溶液に、炭酸カリウム(3.2g、25.8mmol)及びヨウ化カリウム(1.4g、8.65mmol)を加えた。反応混合物を90℃で一晩撹拌した。反応混合物に水(20mL)を加えた。水層を酢酸エチル(50mL×4)で抽出した。混合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。粗製の生成物を、シリカゲルのカラム(石油エーテル/酢酸エチル100:1から80:1まで)によって精製して、2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(600mg、収率:23%)を、黄色の油状物として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値301.17;実測値302。
【0750】
[00386]工程2:1−(3−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0751】
【化178】
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【0752】
2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(120mg、0.39mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)中の混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(79mg、2.08mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(3mL)を加えることによってクエンチし、そして酢酸エチル(20mL×4)で抽出した。混合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮して、1−(3−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(110mg、収率:93%)を、黄色の油状物として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値303.17;実測値304。
【0753】
[00387]工程3:2−メチル−1−(3−(トシルオキシ)ブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0754】
【化179】
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【0755】
2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(1.1g、3.6mmol)のジクロロメタン(4mL)中の混合物に、塩化4−メチルベンゼン−1−スルホニル(1.3g、7.2mmol)、及び1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(1.2g、10.8mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)に加えた。水層をジクロロメタン(10mL×3)で抽出し、混合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮して、2−メチル−1−(3−(トシルオキシ)ブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(1.6g、収率:96%)を、黄色の油状物として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値457.19;実測値458。
【0756】
[00388]工程4:2−メチル−1−(3−(メチルチオ)ブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0757】
【化180】
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【0758】
化合物2−メチル−1−(3−(トシルオキシ)ブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(200mg、0.43mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の混合物に、ナトリウムメタンチオレート(994mg、1.44mmol)を加えた。反応混合物を110℃で4時間撹拌した。反応を水(6mL)を加えることによってクエンチした。水層を酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、そして有機層を濃縮した。粗製の生成物を分離用TLC(溶出:石油/酢酸エチル;5:1)によって精製して、生成物2−メチル−1−(3−(メチルチオ)ブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(100mg、収率:68%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値333.18,実測値334。
【0759】
[00389]2−メチル−1−(3−(メチルチオ)ブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0760】
【化181】
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【0761】
化合物(4−メトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メタンアミン(100mg、0.3mmol)のジクロロメタン(3mL)及び水(3mL)中の溶液に、オキソン(3.7g、6mmol)を加えた。反応混合物を室温で48時間撹拌した。反応を水(20mL)を加えることによってクエンチした。水層をジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、そして有機層を濃縮した。粗製の生成物を分離用TLC(溶出:石油エーテル:酢酸エチル3:1)によって精製して、化合物2−メチル−1−(3−(メチルスルホニル)ブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(30mg、収率:27.5%)を、黄色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値365.17,実測値366。
【0762】
[00390]
実施例53.(R又はS)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸エチルの合成。表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
【0763】
[00391]工程1:(R又はS)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド:
【0764】
【化182】
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【0765】
2−フルオロ−3−ヨードピリジン(2.14g、9.60mmol)、塩化(S)−又は(R)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタンアミニウム(1.2175g、7.35mmol)及び炭酸セシウム(7.54g、23.14mmol)を含有する再密封可能なバイアルに、DMAc(10mL)を加えた。その後、バイアルを密封し、そして125℃の浴に入れた。125℃で48時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、そしてEtOAcと水間に分配した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。混合した有機層を最小量の水(2×)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、そして濃縮して、不均一な褐色の油状物を得た。油状物をEtOAc/ヘキサン(1:3)で希釈し、そして濾過した。固体をEtOAc:ヘキサン(1:3)で洗浄し、そして濾液を濃縮して、褐色の油状物を得た。得られた油状物をBiotage装置(40g、勾配溶出2% EtOAc:98%ヘキサンから10%EtOAc:90%ヘキサンまで、次いで10%EtOAc:90%ヘキサンの均一濃度)で精製した。生成物(S)−又は(R)−3−ヨード−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)ピリジン−2−アミン(0.84g、2.53mmol、34.4%収率)を、透明な無色の油状物として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値333.0;実測値333。
【0766】
[00392]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0767】
【表34】
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【0768】
[00393]工程2:(R又はS)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸エチル:
【0769】
【化183】
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【0770】
(S)−又は(R)−3−ヨード−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)ピリジン−2−アミン(0.333g、1.002mmol)、ヨウ化銅(I)(0.0084g、0.044mmol)、ビフェニル−2−オール(0.018g、0.106mmol)、及び炭酸セシウム(0.672g、2.062mmol)を含有する再密封可能なバイアルを、THF(3.5mL)で希釈した。オレンジ色の混合物に、3−ヒドロキシブタ−2−エン酸エチル(0.25mL、1.977mmol)を加えた。得られた青緑色の内容物をN
2(ガス)で排気及び置換(×3)した。その後、バイアルを密封し、そして100℃に加熱した。24時間後、反応混合物を室温に冷却し、そしてセライトのパッドで濾過した。フィルターパッドをEtOAc(×3)で洗浄し、そして濾液を濃縮して、濃厚な褐色の油状物を得た。得られた油状物をBiotage装置(50g、勾配溶出2%EtOAc:98%ヘキサンから15%EtOAc:85%ヘキサンまで、次いで15%EtOAc:85%ヘキサン)で精製した。生成物(S)−又は(R)−2−メチル−1−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸エチル(0.257g、0.812mmol、81.0%収率)を、白色の泡状物として単離した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値317.2;実測値317。
【0771】
[00394]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、上記に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0772】
【表35】
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【0773】
[00395]この化合物を、更に本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
[00396]
実施例54.N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(3−(メチルカルバモイル)フェニル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物263)の合成。
【0774】
[00397]工程1:3−(1−(3−(((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)エチル)安息香酸:
【0775】
【化184】
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【0776】
水(5mL)中の水酸化リチウム一水和物(10.51mg、0.439mmol)を、テトラヒドロフラン(2mL)及びメタノール(3mL)中の、1−(1−(3−シアノフェニル)エチル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(20mg、0.044mmol)に加え、そして得られた混合物を100℃で12時間撹拌した。混合物を蒸発し、水(1mL)を加え、塩酸水溶液(1M)でpH=2に酸性化した。沈殿物の固体を濾過し、そして乾燥して、表題化合物(20mg、収率:96%)を得た。
【0777】
[00398]工程2:3−(1−(3−(((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)エチル)安息香酸メチル:
【0778】
【化185】
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【0779】
3−(1−(3−(((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)エチル)安息香酸(20mg、0.042mmol)のMeOH(6mL)中の溶液に、2−3滴の硫酸を加えた。混合物を70℃で1時間撹拌した。溶媒を蒸発した。残渣を水(3mL)中に溶解し、飽和NaHCO
3溶液によってクエンチし、EA(10×3)で抽出した。混合した有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮して、表題化合物(20mg、収率97%)を得た。
【0780】
[00399]工程3:N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−(3−(メチルカルバモイル)フェニル)エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物263):
【0781】
【化186】
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【0782】
3−(1−(3−(((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)エチル)安息香酸メチル(20mg、0.041mmol)を、30%のメチルアミンのエタノール溶液(10mL)に加えた。混合物を、約0.34MPa(50Psi)下の100℃で12時間、100mLの密封した試験管中で撹拌した。溶媒を蒸発し、そして残渣を、分離用HPLC(装置:Gilson GX281カラム:ASB C18 150×25mm×5um 移動相A:0.05%アンモニア溶液を伴う水 移動相B:MeCN カラム温度:30℃ 勾配:15分で17−47%B)によって精製して、表題化合物(17.4mg、収率:30%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値488.22;実測値488.0.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ ppm 2.01(d,J=7.28Hz,3H)2.26(s,3H)2.50(s,3H)2.96(d,J=4.63Hz,3H)3.91(s,3H)4.64(d,J=5.51Hz,2H)5.95(s,1H)6.14(br.S.,1H)6.55(d,J=8.16Hz,1H)7.05−7.13(m,1H)7.33(t,J=8.05Hz,1H)7.51−7.59(m,1H)7.60−7.64(m,1H)8.24(d,J=5.51Hz,2H)。
【0783】
[00400]
実施例55.1−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルの合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
【0784】
【化187】
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【0785】
2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.6g、2mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、CH
3MgBr(2mL、6mmol)を−78℃で加えた。混合物を−78℃で3時間撹拌した。水(4mL)を加え、そして混合物を酢酸エチル(30mL×3)によって抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。粗製の生成物を濃縮し、そして分離用TLC(溶出:石油エーテル/酢酸エチル=4/1)によって精製して、1−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(300mg、49%)を得た。
【0786】
[00401]
実施例56. (±)−1−(1−(メトキシ(メチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルの合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
【0787】
[00402]工程1:(±)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0788】
【化188】
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【0789】
パイレックス(登録商標)のバイアルに、2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(2.491g、10.72mmol)及び炭酸セシウム(4.54g、13.94mmol)を加えた。バイアルの雰囲気をN
2で3回排気/置換し、次いでDMF(24mL)及び2−ブロモプロパン酸メチル(2.393ml、21.45mmol)を加えた。反応物を周囲温度で一晩混合した。反応物を半飽和の食塩水に注ぎ、そしてEtOAcで抽出した。混合した有機層を水で、次いで食塩水でそれぞれ1回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、シリカゲル上に沈積させ、そしてCC(Biotage、100gカラム)によって、溶出剤としてヘキサン中の25%(6カラム体積(CV))、次いで50%EtOAc(6カラム体積(CV))を使用して精製して、(±)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(2.132g、64%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値319.37;実測値319.2。
【0790】
[00403]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例の工程1に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0791】
【表36】
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【0792】
[00404]工程2:(±)−1−(1−(メトキシ(メチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0793】
【化189】
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【0794】
100mLの丸底フラスコに、(±)−1−(1−メトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.958g、3.01mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.440g、4.51mmol)を加えた。フラスコをN
2で3回排気/置換し、次いでTHF(17mL)を加え、そして反応物を−40℃に冷却した。塩化イソプロピルマグネシウム(4.51ml、9.03mmol)を滴下により加え、そして反応物をこの温度で1時間混合し、次いで1時間で0℃に温め、次いで1NのHClでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を水で、次いで食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、DCMの援助によりシリカゲル上に沈積し、そしてCCによって、溶出剤としてヘキサン中の25%EtOAcを使用して精製して、(±)−1−(1−(メトキシ(メチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.630g、60.3%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値348.41;実測値348.2。
【0795】
[00405]工程3:(±)−2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0796】
【化190】
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【0797】
N
2の雰囲気下の50mLの丸底フラスコに、(±)−1−(1−(メトキシ(メチル)アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.630g、1.813mmol)及びTHF(30mL)を加えた。溶液を0℃に冷却し、次いで臭化メチルマグネシウム(2.59ml、3.63mmol)を加え、そして反応物を、LCMSによってモニターしながら周囲温度にゆっくりと温めた。反応を周囲温度で3時間行った。50mLの1NのHCl、50mLの食塩水でクエンチし、EtOAcで抽出し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、(±)−2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを得て、これを次の反応に直接使用した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値303.37;実測値303.1。
【0798】
[00406]
実施例57.(±)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩(化合物297)の合成。
【0799】
[00407]工程1:(±)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0800】
【化191】
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【0801】
水素化ナトリウム(0.026g、0.657mmol)及び(±)−1−(3−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.1g、0.329mmol)を、25mLの丸底フラスコ(rbf)に加え、そして雰囲気をN2で置換した。DMF(5mL)を加え、そして反応物を40℃で1時間加熱した。反応物を周囲温度に冷却し、そして1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.062ml、0.657mmol)を加えた。反応物を90℃で3日間加熱した。LCMSは約60%の転換を示した。反応物を半飽和の食塩水中に注ぎ、EtOAcで抽出し、有機層を半飽和の食塩水、食塩水で洗浄し、濾過し、濃縮し、そしてDCMの援助でカラムに付加した。2×12gのカラム、次いでカラムを2CVのヘキサンで、次いでヘキサン中の20%EtOAcで処理して、(±)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(44.4mg、37.3%)を溶出した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値363.46;実測値363.1。
【0802】
[00408]以下の表に示すカルボン酸エステルは、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例の工程1に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0803】
【表37】
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【0804】
[00409]工程2:(±)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸:
【0805】
【化192】
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【0806】
50mLの丸底フラスコに、(±)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.0444g、0.122mmol)を加え、そして雰囲気をN
2で3回排気/置換し、次いでDCM(10mL)で希釈した。TEA(0.026ml、0.184mmol)を加え、そして反応物を0℃に冷却し、続いてTMS−Otf(0.033ml、0.184mmol)を加えた。冷却浴を除去し、そして反応物を周囲温度で1時間混合した。LCMSはカルボン酸の完全な転換を示し、そして反応物を50mLの1:1の1NのHCl及び食塩水でクエンチした。水層をEtOAcで3回抽出した。混合した有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製の(±)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸(38mg、100%)を得て、これを、次の反応で直接使用した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値307.36;実測値307.1。
【0807】
[00410]以下の表に示すカルボン酸は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例の工程2に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0808】
【表38】
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【0809】
[00411]工程3:塩化(±)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル:
【0810】
【化193】
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【0811】
(±)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸(38mg、0.124mmol)のDCM(5mL、0℃で乾燥)中の溶液に、1滴のDMF及び塩化オキサリル(109μl、1.240mmol)を加えた。反応をLCMSによってモニターし、そして完結時(アリコートをMeOHでクエンチすることによるメチルエステルへの転換)に、揮発性物質を除去し、トルエンと共に一回濃縮して、塩化(±)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル(40mg、100%)を得て、これを次の反応に直接使用した。メチルエステルは、LRMS(M+H
+)m/z:計算値321.17;実測値321.2が予測された。
【0812】
[00412]工程4:(±)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド2,2,2−トリフルオロ酢酸塩(化合物297):
【0813】
【化194】
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【0814】
塩化(±)−1−(3−(2−メトキシエトキシ)ブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボニル(40.3mg、0.124mmol)及び3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン塩酸塩(35.5mg、0.174mmol)のTHF(5mL)中の0℃の溶液に、TEA(41.5μl、0.298mmol)を加えた。冷却浴を除去し;反応物を周囲温度で撹拌させ、そしてLCMSによってモニターした。反応は3時間で完結したと判断された。粗製の反応物を濃縮し、次いで1mLのDMF、1.5mLのMeOH、1mLのH
2O中に溶解し、超音波処理し、PTFEスクリーンを通して濾過し、そして逆相HPLCによって、H
2O:MeCN:TFAの5−95%の3分間の勾配を使用して精製した。純粋な生成物の画分を凍結乾燥して、表題化合物(16mg、22.6%)を、白色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値457.54;実測値457.2.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ=11.94−11.74(m,1H),8.19(dd,J=1.6,4.7Hz,1H),8.10(dd,J=1.4,7.9Hz,1H),7.97(br.S.,1H),7.10(dd,J=4.7,7.8Hz,1H),6.23(s,1H),4.33(br.S.,4H),3.89−3.80(m,3H),3.27−3.16(m,1H),2.91−2.86(m,3H),2.84(s,4H),2.67(s,3H),2.22(s,3H),1.60(d,J=6.7Hz,3H),1.23−1.16(m,3H)。
【0815】
[00413]
実施例58. 4−(1−メトキシプロパン−2−イル)−5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール−6−カルボン酸の合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程4の出発物質として使用した。
【0816】
[00414]工程1:(Z)−2−アジド−3−(チアゾール−5−イル)アクリル酸エチル:
【0817】
【化195】
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【0818】
チアゾール−5−カルバルデヒド(20g、176.77mmol)及び2−アジド酢酸エチル(91.2g、707.1mmol)の無水エタノール(100mL)中の溶液に、無水エタノール(1000mL)中に溶解されたナトリウム(16.26g、701.1mmol)を−10℃ないし0℃間で滴下により加えた。添加後、混合物を0℃以下で4時間撹拌し、そして次いで周囲温度に温め、そして一晩撹拌させた。反応混合物を飽和塩化アンモニウムで洗浄し、酢酸エステル(500mL×3)で抽出し、混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムによって乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エステル20:1→10:1)で溶出して精製して、表題化合物(9g、23%)を、黄色の固体として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値224.04,実測値224.9。
【0819】
[00415]工程2:4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール−5−カルボン酸エチル:
【0820】
【化196】
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【0821】
(Z)−2−アジド−3−(チアゾール−5−イル)アクリル酸エチル(9g、40.18mmol)を、無水のトルエン(100mL)中に溶解し、そして得られた反応物を120℃で2時間撹拌させた。反応混合物を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エステルの15:1→10:1→8:1)で溶出して精製して、表題化合物(5g、63.5%)を、黄色の固体として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値196.03,実測値196.9。
【0822】
[00416]工程3:(4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール−5−イル)メタノール:
【0823】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0824】
4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール−5−カルボン酸エチル(5g、25.48mmol)及び無水のテトラヒドロフラン(100mL)中の溶液に、無水のテトラヒドロフラン(50mL)に溶解された水素化アルミニウムリチウム(4.34g、127.5mmol)を、−10℃ないし0℃間で滴下により加えた。添加後、混合物を0℃以下で1時間撹拌し、そして次いで周囲温度まで温め、そして室温で3時間撹拌させた。反応混合物を0℃に冷却し、10mLの水によって、次いで10mLの4Nの水酸化ナトリウムによってクエンチした。得られた白色の沈殿物を濾過して取出し、酢酸エステルで洗浄した。濾液を無水の硫酸ナトリウムによって乾燥した。溶媒を除去して、粗製の生成物(3.5g、89%)を得た。粗製の生成物を、次の工程で直接使用した。LCMS(M+H
+)m/z:計算値154.02,実測値154.9。
【0825】
[00417]工程4:5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール:
【0826】
【化198】
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【0827】
(4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール−5−イル)メタノール(3.5g、22.7mmol)の無水のジクロロメタン(50mL)中の溶液に、トリエチルシラン(5.23g、45.4mmol)を0℃以下で滴下により加え、続いてトリフルオロ酢酸(5.18g、45.4mmol)を0℃以下で滴下により加えた。得られた反応系を周囲温度に温め、そして室温で2時間撹拌させた。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム中に注ぎ、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出し、混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エステル15:1→8:1)で溶出して精製して、表題化合物(2.5g、80%)を、黄色の固体として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値138.03,実測値138.9。
【0828】
[00418]工程5:6−ブロモ−5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール:
【0829】
【化199】
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【0830】
5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール(2.5g、18.09mmol)の酢酸(50mL)中の溶液に、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(3g、18.10mmol)を0℃以下でゆっくりと加え、そして次いで周囲温度に温め、そして室温で2時間撹拌させた。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で酢酸を除去した。pHを飽和重炭酸ナトリウムを0℃以下で連続して加えることによって概略7に調節し、酢酸エステル(50mL×3)で抽出した。混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エーテル25:1→15:1→10:1)で溶出して精製して、表題化合物(2.5g、64%)を、黄色の固体として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値215.94,実測値219.2。
【0831】
[00419]工程6:6−ブロモ−4−(1−メトキシプロパン−2−イル)−5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール:
【0832】
【化200】
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【0833】
6−ブロモ−5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール(2.5g、11.52mmol)の無水のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の溶液に、メタンスルホン酸1−メトキシプロパン−2−イル(3.87g、23.03mmol)を、そして続いて炭酸カリウム(3.18g、23.03mmol)を加えた。得られた反応混合物を70℃に加熱し、そして70℃で一晩撹拌させた。反応混合物を水及び食塩水で洗浄し、酢酸エステル(30mL×3)で抽出した。混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エーテル30:1→20:1→10:1)で溶出して精製して、表題化合物(2.0g、60%)を、オレンジ色の油状物として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値287.99,実測値290.9。
【0834】
[00420]工程7:4−(1−メトキシプロパン−2−イル)−5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール−6−カルボニトリル:
【0835】
【化201】
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【0836】
6−ブロモ−4−(1−メトキシプロパン−2−イル)−5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール(2.0g、6.92mmol)の無水のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の溶液に、シアノ銅(1.24g、13.84mmol)を加えた。得られた反応混合物を150℃に加熱し、そして150℃で2時間撹拌させた。反応混合物を水及び食塩水で洗浄し、そして酢酸エステル(30mL×3)で抽出した。混合した有機相を、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エーテル30:1→20:1→10:1)で溶出して精製して、表題化合物(1.0g、62%)を、黄色の油状物として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値235.08,実測値236.0。
【0837】
[00421]工程8:4−(1−メトキシプロパン−2−イル)−5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール−6−カルボン酸:
【0838】
【化202】
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【0839】
4−(1−メトキシプロパン−2−イル)−5−メチル−4H−ピロロ[2,3−d]チアゾール−6−カルボニトリル(1.0g、4.25mmol)のテトラヒドロフラン/メタノール=1:1(30mL)中の溶液に、15mLの水中に溶解された水酸化ナトリウム(680mg、4.25mmol)を加えた。得られた反応系を80℃に加熱し、そして80℃で24時間撹拌させた。pHを0℃以下で4Nの塩酸を連続して加えることによって概略7に調節し、溶媒及び水を減圧中で除去して、表題化合物(500mg、46%)を、黄色の固体として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値254.07,実測値254.7。
【0840】
[00422]
実施例59. (±)−1−(3−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチルの合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
【0841】
[00423]工程1:(±)−1−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0842】
【化203】
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【0843】
50mLの丸底フラスコに、(±)−2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(0.2441g、0.810mmol)を入れ、N
2で排気/置換し、THF(5mL)で希釈し、そして−78℃に冷却した。次いでメチルリチウム(0.648ml、0.972mmol)を滴下によりゆっくりと加え、そして溶液を周囲温度までゆっくりと温まらせた。次いで反応物を1NのHClでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を水で、次いで食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって、ヘキサン中の10%EtOAc(10CV)、15%(10CV)を使用して精製して、(±)−1−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(157.2mg、61.1%)を溶出した。LRMS(M+H
+)m/z:計算値318.42;実測値318.2。
【0844】
[00424]工程2:(±)−1−(3−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0845】
【化204】
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【0846】
0℃に冷却された50mLの丸底フラスコ中の、(±)−1−(3−ヒドロキシ−3−メチルブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(0.2594g、0.817mmol)及びTHF(8mL)の溶液に、水素化ナトリウム(0.065g、1.634mmol)を加えた。次いで反応物を45℃で2時間加熱し、次いでヨードメタン(0.102ml、1.634mmol)を加え、そして反応物をこの温度で一晩加熱した。反応を1NのHCl及び食塩水でクエンチし、EtOAcで抽出し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮し、DCMの援助でシリカゲル上に沈積させ、そしてカラムクロマトグラフィーによって、溶出剤としてヘキサン中の5%EtOAcを使用して精製して、(±)−1−(3−メトキシ−3−メチルブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(257.8mg、95%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値332.45;実測値332.2。
【0847】
[00425]
実施例60. (1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル)の合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
【0848】
[00426]工程1:(1−(3−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル):
【0849】
【化205】
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【0850】
2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(550mg、1.83mmol)のTHF(8mL)中に溶液に、NaBH
4(139mg、3.66mmol)を0℃のN
2下で加えた。反応物を31℃で20時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層を真空中で濃縮して、表題化合物(520mg)を、黄色の油状物として得て、これを精製を行わずに直接使用した。
【0851】
[00427]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例の工程1に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0852】
【表39】
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【0853】
[00428]工程2:(1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル):
【0854】
【化206】
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【0855】
1−(3−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸tert−ブチル(500mg、1.65mmol)のTHF(8mL)中の懸濁液に、水素化ナトリウム(330mg、8.25mmol)を30℃のN
2下で加えた。反応物を20分間撹拌した。次いでヨードメタン(0.4mL)を加え、そして反応物を60℃で3時間撹拌した。次いで混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。粗製の生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、石油エーテル:酢酸エチル=80:1で溶出して精製して、表題化合物を、黄色の固体として得て、これを直接使用した(400mg、76.8%)。
【0856】
[00429]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例の工程2に概略記載した一般的方法によって調製した。
【0857】
【表40】
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【0858】
[00430]これらのカルボン酸tert−ブチルを、更に本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
[00431]
実施例61. 2−メチル−1−(4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]チアゾール−3−カルボン酸tert−ブチルの合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
【0859】
[00432]工程1:2−(3−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)プロパン酸:
【0860】
【化207】
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【0861】
CH
3OH(5ml)及びH
2O(5ml)中の、1−(1−エトキシ−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(760mg、2.29mmol)に、LiOH(548mg、22.86mmol)を25℃で加え、溶液を3時間撹拌した。反応が完結した後。溶液を真空下で濃縮し、そしてHCl(1M)でPH3に酸性化し、調節後、固体が沈殿した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、そしてH
2Oで洗浄し、そしてNa
2SO
4で乾燥し、そして減圧下で蒸発して、6−メチル−7−(1−フェニルエチル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−5−カルボン酸を、無色の油状物(760mg、収率100%)として得た。
【0862】
[00433]工程2:1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルの合成:
【0863】
【化208】
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【0864】
6−メチル−7−(1−フェニルエチル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−5−カルボン酸(760mg、2.5mmol)、NMM(505mg、4.99mmol)の、THF(10ml)中の溶液に、i−BuOCCl(512mg、3.75mmol)を−15℃で15分間で滴下により加え、そしてNaBH
4(283mg、7.49mmol)を分割して加えた。溶液を25℃に温まらせ、そして1時間撹拌した。反応混合物にH
2O(0.18ml)を0℃で5分間で滴下により加えた。混合物を25℃に温まらせ、そして1時間撹拌した。反応が完結した後、溶液を真空下で濃縮した。固体をDCM及びH
2O間に分配した。有機層を分離し、そしてTCA(1%)で洗浄し、そしてNa
2SO
4で乾燥し、そして減圧下で蒸発して、1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、無色の油状物(700mg、収率97%)として得た。
【0865】
[00434]工程3:2−メチル−1−(1−オキソプロパン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0866】
【化209】
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【0867】
CH
2Cl
2(5ml)中の、1−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(380mg、1.31mmol)に、DMP(610.6mg、1.44mmol)を25℃で18時間で加えた。反応が完結した後、溶液をシリカゲルによって精製し、そして減圧下で濃縮して、2−メチル−1−(1−オキソプロパン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、無色の油状物(200mg、53%)として得た。
【0868】
[00435]工程4:2−メチル−1−(4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0869】
【化210】
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【0870】
2−メチル−1−(1−オキソプロパン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(100mg、0.35mmol)の乾燥THF(2ml)中の溶液に、TMS−CF
3の溶液(0.02ml、THF中の1M)を加え、そして反応混合物をAr下で0℃に冷却し、TBAF(73.97mg、0.52mmol)を滴下による添加により加え、そして0℃で30分間撹拌した。飽和のNH
4Clの溶液を加え、そして殆どの溶媒を回転蒸発機で除去した。残留物をEtOAc及び水に取込み、そして分液漏斗に移した。混合物を振盪し、そして有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、そして減圧下で蒸発して、2−メチル−1−(4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシブタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、白色の結晶(40mg、収率32%)として得た。
【0871】
[00436]
実施例62. 1−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程4の出発物質として使用した。
【0872】
[00437]工程1:2−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)酢酸エチル:
【0873】
【化211】
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【0874】
2−メチル−1H−インドール[2,3−d]チアゾール(1.0g、7.6mmol)の無水のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の溶液に、2−ブロモ酢酸エチル(1.9g、11.4mmol)を、続いて炭酸セシウム(3.7g、11.4mmol)を加えた。得られた反応混合物を70℃に加熱し、そして70℃で4時間撹拌させた。反応混合物を水及び食塩水で洗浄し、酢酸エステル(30mL×3)で抽出した。混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフ(石油エーテル/酢酸エステル30:1→20:1→10:1で溶出)によって精製して、2−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)酢酸エチル(1.5g、90%)を、黄色の油状物として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値217.11,実測値217.9。
【0875】
[00438]工程2:2−メチル−2−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロパン酸エチル:
【0876】
【化212】
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【0877】
2−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)酢酸エチル(1.4g、6.4mmol)の無水のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(1.6g、64.4mmol)を0℃で加え、次いでこれを0℃で撹拌させた。1時間後、ヨードメタン(9.1g、64.4mmol)を0℃で滴下により加えた。得られた反応混合物を室温で4時間撹拌させた。反応混合物を水(10ml)を加えることによってクエンチした。pHを0℃以下で2Nの塩酸を連続して加えることによって概略6に調節し、酢酸エステル(50mL×3)で抽出した。混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エステル50:1→30:1→10:1)で溶出して精製して、2−メチル−2−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロパン酸エチル(1.2g、76%)を、明るい黄色の油状物として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値245.14,実測値245.9。
【0878】
[00439]工程3:2−メチル−2−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロパン−1−オール:
【0879】
【化213】
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【0880】
2−メチル−2−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロパン酸エチル(1.2g、4.9mmol)の無水のテトラヒドロフラン(10mL)中の溶液に、無水のテトラヒドロフラン(5mL)中に溶解された水素化アルミニウムリチウム(1g、24.5mmol)を、−10℃ないし0℃間で滴下により加えた。添加後、混合物を0℃以下で1時間撹拌し、そして次いで室温で3時間撹拌させた。反応混合物を0℃に冷却し、10mLの水によって、そして次いで10mLの4Nの水酸化ナトリウムによってクエンチした。得られた白色の沈殿物を濾過して除去し、酢酸エステルで洗浄した。濾液を無水の硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去して、粗製の生成物を得て、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エステル20:1→10:1→5:1)で溶出して精製して、2−メチル−2−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロパン−1−オール(780mg、79%)を、明るい緑色の油状物として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値202.14,実測値202.9。
【0881】
[00440]工程4:1−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール:
【0882】
【化214】
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【0883】
2−メチル−2−(2−メチル−1H−インドール−1−イル)プロパン−1−オール(780mg、3.8mmol)の無水のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(919mg、38.3mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を0℃で1時間撹拌させた。ヨードメタン(5.4g、38.3mmol)を0℃で滴下により加え、そして次いで得られた反応混合物を室温で3時間撹拌させた。反応混合物を水でクエンチした。pHを、0℃以下で2Nの塩酸を連続的に加えることによって概略6に調節し、酢酸エステル(50mL×3)で抽出した。混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エステル10:1→5:1)で溶出して精製して、1−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール(800mg、96%)を、明るい黄色の油状物として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値217.15,実測値217.9。
【0884】
[00441]工程5:1−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド:
【0885】
【化215】
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【0886】
80mlの無水のジクロロメタン中に溶解された2mlのN,N−ジメチルホルムアミドの溶液に、三塩化ホスホリル(5g、32.6mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合物を0℃で3時間撹拌させた。1−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール(800mg、3.7mmol)を0℃で滴下により加えた。次いで得られた反応混合物を0℃で1時間撹拌させ、そして次いで周囲温度に温めた。反応混合物を室温で24時間撹拌させた。反応混合物を飽和の酢酸ナトリウムでクエンチした。pHを、0℃以下で2Nの水酸化ナトリウムを連続的に加えることによって概略8に調節し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフによって、(石油エーテル/酢酸エステル10:1→5:1→2:1)で溶出して精製して、1−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(510mg、57%)を、明るい黄色の油状物として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値245.14,実測値245.9。
【0887】
[00442]工程6:1−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸:
【0888】
【化216】
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【0889】
1−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(50mg、0.2mmol)のアセトン(2mL)及び水(2mL)中の溶液に、過マンガン酸カリウム(95mg、0.6mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌させた。反応混合物を直接凍結乾燥して、1−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸(50mg、94%)を、褐色の固体として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値261.14,実測値261.9。
【0890】
[00443]
実施例63. 1−(3−ヒドロキシペンタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルの合成。 表題化合物を、本発明のある種の化合物の合成における実施例36の工程3の出発物質として使用した。
【0891】
[00444]工程1:2−ブロモペンタン−3−オン:
【0892】
【化217】
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【0893】
CHCl
3(25mL)及びEtOAc(25mL)中の、ペンタン−3−オン(5.0g、58.05mmol)に、CuBr
2(13.0g、58.05mmol)を70℃で加えた。溶液を70℃で18時間撹拌した。反応が完結した後、反応混合物を室温に冷却し、そしてセライトのパッドを通して濾過した。濾液(filtration)を真空下で蒸発して、2−ブロモペンタン−3−オンを、緑色の油状物として得た(8.0g、収率84%)。
【0894】
[00445]工程2:2−メチル−1−(3−オキソペンタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0895】
【化218】
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【0896】
2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(1.0g、4.31mmol)、2−ブロモペンタン−3−オン(1.1g、6.46mmol)、Cs
2CO
3(2.8g、8.61mmol)、KI(142.9mg、0.86mmol)の、CH
3CN(4mL)中の溶液を、70℃で2時間撹拌した。反応が完結した後、溶液を室温に冷却し、そして濾過して除去した。濾液を真空下で蒸発した。残渣をフラッシュカラム(溶出剤:PE:EtOAc=5:1)によって精製して、2−メチル−1−(3−オキソペンタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、無色の油状物(100mg 収率7%)として得た。
【0897】
[00446]1−(3−ヒドロキシペンタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0898】
【化219】
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【0899】
CH
3OH(2ml)中の、2−メチル−1−(3−オキソペンタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(100mg、0.32mmol)に、NaBH
4(35.9mg、0.95mmol)を0℃で加えた。混合物を撹拌しながら2時間で25℃に温めた。反応が完結した後、溶液を真空下で濃縮し、そして固体をEtOAc及びH
2O間に分配した。有機物を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、そして減圧下で蒸発して、1−(3−ヒドロキシペンタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、無色の油状物(50mg、収率50%)として得た。
【0900】
[00447]
実施例64.(±)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−6−(ピペラジン−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物295)の合成。
【0901】
[00448]工程1:4−(6−アミノピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【0902】
【化220】
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【0903】
6−クロロピリジン−2−アミン(10g、78mmol)及びピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(29g、156mmol)の混合物を、140℃で3日間還流した。反応混合物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶出:石油エーテル/酢酸エチル=2:1)によって精製して、4−(6−アミノピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6g、28%)を得た。LCMS(M+H)m/z:計算値278.17;実測値279。
【0904】
[00449]工程2:4−(6−アミノ−5−ブロモピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【0905】
【化221】
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【0906】
4−(6−アミノピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.9g、8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)中の溶液に、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(1.4g、8mmol)を0℃で滴下により加えた。反応物を室温で4時間撹拌させた。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、そして酢酸エステル(30mL×3)で抽出した。混合した有機相を無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、そして次いで濾過した。濾液を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフ(溶出:石油エーテル/酢酸エチル=1:1)によって精製して、4−(6−アミノ−5−ブロモピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.2g、8.2%)を、黄色の固体として得た。LCMS(M+H)m/z:計算値356.08;実測値357。
【0907】
[00450]工程3:4−(3−(((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−1−(1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル:
【0908】
【化222】
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【0909】
1−(1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−6−(ピペラジン−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸(80mg、0.19mmol)の無水のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン(65mg、0.38mmol)、ヘキサフルオロリン酸2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(145mg、0.38mmol)及びトリエチルアミン(96mg、0.95mmol)を加えた。混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、そして次の工程に直接使用した。LRMS(M+H)m/z:計算値582.69;実測値584。
【0910】
[00451]工程4:(±)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−6−(ピペラジン−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物295):
【0911】
【化223】
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【0912】
4−(3−(((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバモイル)−1−(1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(粗製、最後の工程から直接使用)に、メタノール中の飽和の塩酸溶液(5ml)を0℃で加えた。反応混合物を室温にさせ、そして2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、そして分離用HPLC(移動相A:0.05%アンモニア溶液を伴う水;移動相B:MeCN;カラム温度:30℃;勾配:10分で30−60%B)によって精製して、N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−6−(ピペラジン−1−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(23mg、二工程で24.7%)を得た。LRMS(M+H)m/z:計算値482.26;実測値483.
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ:1.59−1.62(d,J=7.2Hz,3H),2.21(s,3H),2.71(s,3H),2.96−3.01(m,4H),3.23(s,3H),3.40−3.43(m,4H),3.81−3.88(m,4H),4.10−4.14(m,1H),4.61−4.63(d,J=5.6Hz,2H),5.91(s,1H),6.41−6.44(d,J=8.8Hz,1H),7.41−7.45(m,1H),7.90−7.93(d,J=8.8Hz,1H)。
【0913】
[00452]
実施例65. 単離されたN−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−((2R又は2S,3R又は3S)−3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミドのジアステレオ異性体(化合物261、266、267及び302)の合成。
【0914】
[00453]工程1:2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0915】
【化224】
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【0916】
2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(5.0g、21.53mmol)のCH
3CN(50mL)中の溶液に、Cs
2CO
3(21.0g、64.58mmol)、ヨウ化カリウム(3.57g、21.53mmol)を加えた。混合物を27℃で30分間撹拌した。次いで3−クロロブタン−2−オン(2.75g、25.83mmol)を加え、そして混合物を70℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、そして濾液を濃縮した。残渣を、カラム(溶出:石油エーテル:酢酸エチル=50:1)によって精製して、2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、黄緑色の油状物(3.23g、収率50%)として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値303.37;実測値302.9.1H NMR(400MHz,CDCl
3):a 8.32−8.30(m,1H),8.25−8.23(m,1H),7.17−7.14(m,1H),5.50−5.44(m,1H),2.71(s,3H),1.96(s,3H),1.65−1.67(d,3H),1.64(s,9H)。
【0917】
[00454]工程2:1−(3−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0918】
【化225】
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【0919】
2−メチル−1−(3−オキソブタン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(3.1g、10.25mmol)のメタノール(30mL)中の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.30g、8.2mmol)を0℃で加えた。30分後、水素化ホウ素ナトリウム(0.30g、8.2mmol)の更なるバッチを0℃で加えた。約2時間後、反応が完結した後、水(30ml)を滴下により非常に注意深く加えて、反応をクエンチした。混合物をCH
2Cl
2で抽出した。抽出物(extraction)をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、そして真空下で濃縮して、1−(3−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、黄色の固体(3.0g、収率96%)として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値305.38;実測値304.9.1H NMR(400MHz,CDCl
3):a 8.31−8.29(m,1H),8.13−8.12(m,1H),7.11−7.07(m,1H),4.46−4.43(m,1H),4.12(m,1H),2.73(s,3H),1.58(s,9H),1.51−1.49(d,3H),0.92−0.91(d,3H)。
【0920】
[00455]工程3:1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0921】
【化226】
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【0922】
乾燥THF(20mL)に、NaH(鉱油中の60%、2.37g、59.14mmol)を加えた。次いで混合物を27℃で20分間撹拌し、次いで1−(3−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(3.0g、9.86mmol)を加えた。混合物を27℃で1時間撹拌し、次いでCH
3I(13.99g、98.6mmol)を加えた。混合物を27℃で12時間撹拌し、そして次いで0℃に冷却した。飽和のNH
4Clを加え、そしてCH
2Cl
2で抽出した。抽出物(extraction)を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、黄色の油状物(3.2g、収率100%)として得た。LCMS(M+H
+)m/z:計算値319.41;実測値318.9。
【0923】
[00456]工程4:1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸:
【0924】
【化227】
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【0925】
1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(3.0g、9.42mmol)のCH
2Cl
2(20mL)中の事前に冷却された溶液に、トリフルオロ酢酸(20mL)を滴下により加えた。溶液を27℃で1.5時間撹拌した。溶媒を真空下の27℃で除去した。残渣を精製せずに次の工程のために使用した。LCMS(M+H+)m/z:計算値263.30;実測値262.9。
【0926】
[00457]工程5:N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド:
【0927】
【化228】
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【0928】
1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸(2.4g、9.15mmol)のDMF(30mL)中の溶液に、TEA(4.2g、41.50mmol)、3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン塩酸塩(2.1g、12.81mmol)を加えた。27℃で10分間撹拌した後、混合物を冷却し、そしてHATU(5.56g、14.64mmol)を加えた。混合物を27℃で72時間撹拌し、そして30%の出発物質(S.M.)が残った。次いで混合物を80℃で5時間加熱した。溶液を食塩水(100mL)で希釈し、そしてCH
2Cl
2(100mL×3)で抽出した。抽出物(extractions)を混合し、そしてNa
2SO
4で乾燥した。溶媒を真空下で蒸発し、そして残渣を、フラッシュカラム(溶出剤:ジクロロメタン:メタノール=95:5)によって精製して、N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(3.6g、収率95%)を得た。
【0929】
[00458]工程6:N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミドの分離:異性体(化合物261、266、267、及び302):
【0930】
【化229】
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【0931】
工程5からの異性体の混合物、N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−(3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミドを、分離用HPLC(条件:カラム:SHIMADZU LC−8A、250×50mm×10um;移動相A:0.2%のギ酸を伴う水;移動相B:MeCN;カラム温度:30℃;勾配:A中の10〜50%B)によって精製して、多量の異性体の対(混合された化合物261及び化合物266)(1.0g、純度98.8%)及び少量の異性体の対(混合された化合物267及び化合物302)(180mg、純度63%)を得た。得られた異性体の対を、SFC(条件:カラム:Chiralpak AD 250×30mm×5um;移動相A:超臨界CO
2;移動相B:IPA+NH
3・H
2O;勾配:B/A:75:25)によって個々に分離して、以下の個々の単独の化合物を得た。
【0932】
[00459]化合物261、N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−((2R又は2S,3R又は3S)−3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(多量の異性体の対;ピーク1):
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.173−8.157(m,1H),8.140−8.116(m,1H),7.582−7.555(m,1H),6.968−6.936(m,1H),5.927(s,1H),4.707−4.609(m,2H),4.348(s,1H),3.892(s,3H),2.869(s,3H),2.788(s,3H),2.173(s,3H),1.644−1.627(d,3H),1.263−1.249(d,3H)。
【0933】
[00460]化合物266、N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−((2R又は2S,3R又は3S)−3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(多量の異性体の対;ピーク2):
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.179−8.163(m,1H),8.143−8.120(m,1H),7.558−7.531(m,1H),6.986−6.954(m,1H),5.931(s,1H),4.702−4.605(m,2H),3.897(s,3H),2.892(s,3H),2.789(s,3H),2.189(s,3H),1.647−1.629(d,3H),1.267−1.252(d,3H)。
【0934】
[00461]化合物267、N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−((2R又は2S,3R又は3S)−3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(小量の異性体の対;ピーク1):
1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.174−8.162(d,1H),8.111−8.094(d,1H),7.551−7.526(m,1H),6.993−6.961(m,1H),5.935(s,1H),4.683−4.579(m,2H),3.887(s,3H),3.442(s,3H),2.753(s,3H),2.194(s,3H),1.695−1.678(d,3H),0.781−0.768(d,3H)。
【0935】
[00462]化合物302、N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−1−((2R又は2S,3R又は3S)−3−メトキシブタン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(小量の異性体の対;ピーク2):
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.177−8.166(d,1H),8.122−8.104(d,1H),7.587−7.562(m,1H),6.984−6.952(m,1H),5.933(s,1H),4.698−4.591(m,2H),4.426(s,2H),3.983(s,3H),3.448(s,3H),2.764(s,3H),2.180(s,3H),1.701−1.684(d,3H),0.786−0.772(d,3H)。
【0936】
[00463]
実施例66. 1−(1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物283)及びその個々のジアステレオ異性体(化合物285、286及び292)の合成。
【0937】
[00464]工程1:N−メトキシ−N−メチルシクロプロパンカルボキシアミド:
【0938】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0939】
N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(11.2g、114.79mmol)及びTEA(19.36g、191.32mmol)を、CH
2Cl
2(60ml)中に溶解した。塩化シクロプロパンカルボニル(10g、95.66mmol)を、0℃で滴下により加えた。添加後、混合物を25℃まで温まらせ、そして18時間撹拌した。反応が完結した後、溶液をH
2O、飽和のNaHCO
3、1NのHCl及び食塩水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、そして減圧下で蒸発して、N−メトキシ−N−メチルシクロプロパンカルボキシアミドを、黄色の油状物(8.6g、収率70%)として得た。
【0940】
[00465]工程2:1−シクロプロピルプロパン−1−オン:
【0941】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0942】
THF(20mL)中の、N−メトキシ−N−メチルシクロプロパンカルボキシアミド(2.0g、15.49mmol)に、C
2H
5MgBr(THF中の1.2M、15.4ml、18.58mmol)を−70℃以下で滴下により加えた。添加後、溶液を25℃まで温まらせ、そして18時間撹拌した。反応が完結した後、溶液を1mLの飽和のNH
4Clの添加によってクエンチした。次いで混合物を水で希釈し、次いでEtOAcによって抽出した。有機層を分離し、混合し、Na
2SO
4で乾燥し、そして減圧下で蒸発して、1−シクロプロピルプロパン−1−オンを、無色の油状物(800mg、収率53%)として得た。
【0943】
[00466]工程3:2−ブロモ−1−シクロプロピルプロパン−1−オン:
【0944】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0945】
CHCl
3(5mL)及びEtOAc(5mL)中の、1−シクロプロピルプロパン−1−オン(800mg、8.15mmol)に、CuBr
2(3.64g、16.30mmol)を70℃で加えた。溶液を70℃で18時間撹拌した。反応が完結した後、溶液を濾過した。濾液を真空下で蒸発して、2−ブロモ−1−シクロプロピルプロパン−1−オンを、緑色の油状物(1.0g、収率69%)として得た。
【0946】
[00467]工程4:1−(1−シクロプロピル−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0947】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0948】
2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(300.00mg、1.29mmol)、2−ブロモ−1−シクロプロピルプロパン−1−オン(342.98mg、1.94mmol)、Cs
2CO
3(841.63mg、2.58mmol)、KI(42.88mg、0.26mmol)のDMF(4ml)中の溶液を、25℃で18時間撹拌した。反応が完結した後、溶液をEtOAc及びH
2O間に分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、そして減圧下で蒸発した。残渣を、フラッシュカラム(溶出剤:PE:EtOAc=10:1)によって精製して、1−(1−シクロプロピル−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、無色の油状物(230mg、収率54%)として得た。
【0949】
[00468]工程5:1−(1−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0950】
【化234】
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【0951】
CH
3OH(3ml)中の、1−(1−シクロプロピル−1−オキソプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(170mg、0.52mmol)に、NaBH
4(58.75mg、1.55mmol)を0℃で加えた。混合物を2時間撹拌しながら25℃に温めた。反応混合物が完成した後、溶液を真空下で濃縮し、そして固体をEtOAc及びH
2O間に分配した。有機物を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、そして減圧下で蒸発して、1−(1−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、無色の油状物(140mg、収率84%)として得た。
【0952】
[00469]工程6:1−(1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル:
【0953】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0954】
THF(2mL)中の、NaH(72.63mg、1.82mmol)に、1−(1−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(100mg、0.30mmol)を25℃で30分で加えた。反応混合物にCH
3I(429.57mg、3.03mmol)を撹拌しながら3時間で滴下により加えた。反応が完結した後、混合物を10mLの飽和のNH
4Clの添加によってクエンチし、そして透明な無色の溶液を得て、これを水中に注ぎ、そしてEtOAcで抽出した。抽出物をNa
2SO
4で乾燥し、そして減圧下で蒸発して、1−(1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチルを、無色の油状物(100mg、収率95%)として得た。
【0955】
[00470]工程7:1−(1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸:
【0956】
【化236】
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【0957】
1−(1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(100mg、0.29mmol)のCH
2Cl
2(2mL)中の溶液に、CF
3CO
2H(2mL)を加えた。溶液を25℃で2時間撹拌した。反応が完結した後、溶液を減圧下で濃縮して、1−(1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸を、赤色の油状物(87mg、収率99%)として得た。
【0958】
[00471]工程8:1−(1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物283):
【0959】
【化237】
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【0960】
1−(1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボン酸(100mg、0.35mmol)のジクロロメタン(2mL)中の溶液に、HATU(192mg、0.52mmol)、TEA(105.28mg、1.04mmol)を加えた。室温で50分間撹拌した後、3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン塩酸塩(87.5mg、0.52mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応が完結した後、溶液をEtOAc及びH
2O間に分配した。有機物を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、そして真空下で蒸発した。
【0961】
[00472]工程9:1−(1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミドの異性体(化合物285、286及び292)の分離:
【0962】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0963】
前記の工程からの残渣を、MTBEによって固化して、多量の異性体1(化合物285及び286)(4mg、純度90%)を得た。濾液を分離用HPLC(装置:Gilson 281;カラム:Grace C18 5u 150×25mm;移動相:水(0.0225%(容量/容量)のHCOOH);移動相B:アセトニトリル(中性);勾配:30−60(B%);流量:22ml/分)によって精製して、多量の異性体1(285及び286)(.30mg、純度100%)及び少量の異性体2(化合物292)(2.3mg、100%)を得た。異性体1を、SFC(カラム:AD(250×30mm,5um);流量:60mL/分:移動相:A,相:30%IPA+NH
3・H
2O、B,70%CO
2;波長:220nm)によって分離して、化合物285(15.1mg、純度94%)及び化合物286(14.5mg、純度97%)を得た。
【0964】
[00473]化合物285、1−((1R又はS,2R又はS)−1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド:LCMS(M+H+)m/z:計算値438.23;実測値439.1.1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.112−8.162(m,2H),7.550(t,1H),6.933−6.964(m,1H),5.931(s,1H),4.609−4.708(m,2H),3.761(s,3H),3.755−3.728(m,1H),3.482(s,1H),2.879(s,1H),2.798(s,3H),2.184(s,3H),1.868−1.835(m,1H),1.868−1.835(m,1H),1.764(s,3H),0.837(m,1H),0.603−0.585(d,2H,J=7.2Hz),0.482−0.473(d,2H,J=3.6Hz)。
【0965】
[00474]化合物286、1−((1R又はS,2R又はS)−1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド:LCMS(M+H+)m/z:計算値438.23;実測値439.2.1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.123−8.175(m,2H),7.500(t,1H),6.976−7.008(m,1H),5.939(s,1H),4.627−4.657(t,2H),4.284−4.459(m,1H),3.906(s,3H),3.795−3.814(m,1H),2.86(s,3H),2.801(s,3H),2.236(s,3H),1.754−1.770(d,3H,J=6.4),0.844(m,1H),0.589−0.606(d.2H,J=6.8),0.487(m,2H)。
【0966】
[00475]化合物292、1−((1R又はS,2R又はS)−1−シクロプロピル−1−メトキシプロパン−2−イル)−N−((4−メトキシ−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−カルボキシアミド:LCMS(M+H+)m/z:計算値438.23;実測値439.2.1H NMR(400MHz,CDCl
3):δ 8.124−8.175(m,2H),7.500(t,1H),6.976−7.008(m,1H),5.939(s,1H),5.625−4.655(t,2H),4.355−4.490(m,1H),3.907(s,3H),3.787−3.813(m,1H),2.879(s,3H),2.801(s,3H)2.232(s,3H),1.754−1.771(d,3H,J=6.8),0.840−0.866(m,2H)0.589−0.608(d,2H,J=7.6),0.487(m,2H)。
【0967】
[00476]
実施例67. (±)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物203)の合成
[00477]工程1:1−(3−メトキシフェニル)エタノール:
【0968】
【化239】
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【0969】
3−アミノ−4−ピコリン(7g、64.8mmol)の無水のTHF(200mL)中の撹拌された溶液に、sec−BuLi(150mL、シクロヘキサン中の1.3M、194mmol)を、−78℃で20分かけて滴下により加えた。溶液を室温に温め、そして3時間撹拌した。酢酸エチル(2.3g、25.9mmol)を、−78℃で反応物中に滴下により加え、そして混合物を同じ温度で2時間撹拌した。メタノール(50mL)を、反応物に10分かけて滴下により加えた。混合物を室温に温め、そして1時間撹拌した。半飽和のNH4Cl(250mL)を加えた。混合物をEAで抽出した。混合した有機層を食塩水で洗浄し、乾燥し、そして濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカゲルのクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10:1)によって精製して、2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(2.5g、73.5%)を得た。
【0970】
[00478]工程2:2,2,2−トリクロロ−1−(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタノン:
【0971】
【化240】
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【0972】
2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(2.5g、18.9mmol)及び塩化アルミニウム(5g、37.8mmol)のDCM(100mL)中の撹拌された溶液に、塩化トリクロロアセチル(4.1g、22.7mmol)を反応物に室温で0.5時間かけて滴下により加えた。2時間撹拌した後、反応物を0℃に冷却し、そして水(100mL)でクエンチした。得られた沈殿物を濾過によって単離して、2,2,2−トリクロロ−1−(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタノンを得て、これを、更なる精製を行わずに次の工程のために使用した。100%の収率(5.24g)を仮定した。
【0973】
[00479]工程3:2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3カルボン酸メチル:
【0974】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0975】
2,2,2−トリクロロ−1−(2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタノン(5.24g、18.9mmol)及びKOH(1.2g、20.9mmol)のMeOH(100mL)中の混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、MeOHを除去し、残渣をEA及び水間に分配した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥し、そして濃縮して、2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3カルボン酸メチル(3g、83%)を得た。
【0976】
[00480]工程4:2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸メチルメチル:
【0977】
【化242】
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【0978】
2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸メチル(550mg、2.89mmol)及び水素化ナトリウム(200mg、4.34mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL)中の混合物を、室温で0.5時間撹拌し、そして次いで(1−ブロモエチル)ベンゼン(589mg、3.18mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を飽和のNH
4Cl中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を混合し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸メチル(800mg、94%)を得た。
【0979】
[00481]工程5:2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3カルボン酸:
【0980】
【化243】
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【0981】
2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸メチル(800mg、2.72mmol)及びKOH(1.5g、27.2mmol)の、(15mL)及び水(5mL)中の混合物に、を2時間還流した。混合物を10%のHClによってPH2に調節し、そしてEAで抽出した。混合した有機層を食塩水で洗浄し、乾燥し、そして濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、更なる精製を行わずに次の工程に使用した。100%収率(760mg)。
【0982】
[00482]工程6:(±)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミド(化合物203):
【0983】
【化244】
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【0984】
HATU(456mg、1.2mmol)、TEA(1g、10mmol)及び3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン(182mg、1.2mmol)を加えられた、無水のジクロロメタン(30mL)中の、2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3カルボン酸(280mg、1.0mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物に水(10mL)を加え、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出した。有機層を混合し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣をMeCNから再結晶化して、化合物N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミドを、オフホワイト色の固体(80mg、21.6%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値414.21;実測値414.
1H NMR(400MHz,メタノール−d4)δ:8.84(s,1H),8.16(d,J=7.6Hz,1H),8.03(d,J=6.8Hz,1H),7.44−7.37(m,5H),6.09(s,1H),6.01−5.99(m,1H),4.49(s,2H),2.73(s,3H),2.38(s,3H),2.22(s,3H),2.06(d,J=7.2Hz,3H)。
【0985】
[00483]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例中に概略記載した一般的方法によって調製した。構造は、
図1に示されている。
【0986】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0987】
[00484]工程7:N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミドの異性体(化合物247及び248)のキラル分離:
【0988】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0989】
[00485]化合物203、45mgを、SFC(カラム:Chiralpak AD(250×30mm,5um);流量:50mL/分:移動相:A:35%IPA+NH
3・H
2O、B,65%CO
2;波長:220nm)によって分離して、(R又はS)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミド(ピーク1;化合物247;12mg,純度98%)及び(R又はS)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミド(ピーク2;化合物248;11mg,純度98%)を得た。
【0990】
[00486]化合物247、(R又はS)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミド:LRMS(M+H
+)m/z:計算値414.21;実測値414.1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.61(s,1H),8.25−8.21(q,J=6.8Hz,2H),7.41−7.36(m,3H),7.35−7.27(m,2H),6.60(s,1H),6.28−6.23(q,J=6.8Hz,1H),4.61(s,2H),2.81(s,3H),2.53(s,3H),2.38(s,3H),2.05−2.03(d,J=7.2Hz,3H)。
【0991】
[00487]化合物248、(R又はS)−N−((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)−2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボキシアミド:LRMS(M+H
+)m/z:計算値414.21;実測値414.1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.63(bs,1H),8.27−8.22(q,J=6.4Hz,2H),7.42−7.37(m,3H),7.36−7.28(m,2H),6.80(s,1H),6.29−6.24(q,J=6.8Hz,1H),4.65(s,2H),2.82(s,3H),2.59(s,3H),2.45(s,3H),2.06−2.04(d,J=7.2Hz,3H)。
【0992】
[00488]以下の表に示す化合物は、適当な出発物質及び改変を使用して、この実施例中に概略記載した一般的方法によって調製した。構造は、
図1に示されている。
【0993】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【0994】
[00489]
実施例68.3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2−オールの合成: 表題中間体を、以下のスキームによって合成した:
【0995】
【化246】
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【0996】
[00490]工程1:2−アミノ−6−メチル−4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボニトリル: マロノニトリル(110g、1.67mol)を、乾燥THF(1000mL)中に溶解し、そして氷水浴で冷却した。NaH(鉱油中の60%、67g、1.67mol)を、反応で発生した物質(flash)をN
2流で排気しながら、10℃以下で非常に注意深く分割して加えた。添加が完了した後、混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで4−メチレンオキセタン−2−オン(140g、1.67mol)を0℃以下で滴下により加えた。添加が完了した後、混合物を−10℃で1時間撹拌した。反応混合物を4NのHClによって中和し、そして真空下で濃縮して、化合物2−アミノ−6−メチル−4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボニトリルを、オレンジ色の油状物として得た。粗製物を更なる精製を行わずに次の工程に使用した。
【0997】
[00491]工程2:2,4−ジヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル: 上記からの2−アミノ−6−メチル−4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボニトリルを、4NのHCl/H
2O(2500ml)中に溶解し、そして激しく撹拌しながら5時間還流した。室温に冷却した後、沈殿物を濾過し、H
2O(500ml)、エタノール(500ml)及びMTBE(200ml)で洗浄し、そして高真空下で乾燥した。2,4−ジヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリルを、黄色の粉末(165g、収率66%)として得た。
【0998】
[00492]工程3:2,4−ジクロロ−6−メチルニコチノニトリル: 2,4−ジヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル(40g、266.4mmol)を、POCl
3(120ml)中に溶解し、そしてDMF(4滴)を加えた。混合物を3時間加熱した。次いで混合物を真空下で濃縮した。残渣をEtOAc(2L)中に溶解し、そして飽和のNaHCO
3によって中和した。次いで混合物をセライトのパッドを通して濾過して、暗色の綿状沈殿物を除去した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、そして真空下で濃縮して、2,4−ジクロロ−6−メチルニコチノニトリルを、オフホワイト色の固体(45g、収率90%)として得た。
【0999】
[00493]工程4:2,4−ジメトキシ−6−メチルニコチノニトリル: 2,4−ジクロロ−6−メチルニコチノニトリル(45g、240mmol)を、CH
3OH(300ml)中に溶解した。NaOMe(MeOH中の30%、100ml、1680mmol)を加えた。混合物を4時間還流した。室温に冷却した後、反応混合物をHOAcによって中和した。溶媒を真空下で除去し、そして残渣をH
2O(300ml)及びMTBE(100ml)で洗浄した。得られた固体を乾燥THF(300ml)と同時蒸発して、2,4−ジメトキシ−6−メチルニコチノニトリルを、暗黄色の固体(40g、収率95%)として得た。
【1000】
[00494]工程5:((2,4−ジメトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル: 2,4−ジメトキシ−6−メチルニコチノニトリル(10.0g、56mmol)を、THF(260ml)及びメタノール(260ml)の混合物中に溶解した。ラネーNi(湿り、10.0g)、TEA(29.0g、280mmol)及びBoc
2O(36.8g、168mmol)を加えた。次いで混合物を室温で一晩水素化(1気圧)した。反応が完結した後、反応混合物をセライトのパッドを通して濾過した。6回の並行した反応物を混合し、そして真空下で濃縮して、((2,4−ジメトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチルを、黄色の固体(84g、収率88%)として得た。
【1001】
[00495]工程6:3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2−オール: ((2,4−ジメトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(83g、294mmol)を、4NのHCl/H
2O(830ml)中に溶解した。次いで混合物を4.5時間還流した。(反応混合物を、2位のメチル基の脱保護が完全であることを確認するために、MSスペクトルによってモニターした。)反応が完結した後、混合物を真空下で濃縮して、褐色の油状物を得た。油状物をEtOH(300ml)中に15分間で懸濁して、黄色の沈殿物を得た。沈殿物を濾過し、エタノール(100ml)及びMTBE(100ml)で洗浄し、そして高真空下で乾燥して、38gの3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2−オール(LCMSにより98%純度、収率63%)の画分1を、黄色の粉末として得た。一方、画分1からの濾液(filtration)を真空下で濃縮し、そして残渣をエタノール(100ml)によって固化した。沈殿物を濾過し、エタノール(100ml)及びMTBE(100ml)で洗浄し、そして高真空下で乾燥して、20gの3−(アミノメチル)−4−メトキシ−6−メチルピリジン−2−オールの画分2(LCMSによって94%純度、収率33%)を、黄色の粉末として得た。
【1002】
[00496]
実施例69. 3−(アミノメチル)−4−エチル−6−メチルピリジン−2(1H)−オンの合成。 表題中間体を、以下のスキームによって合成した:
【1003】
【化247】
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【1004】
[00497]工程1:1−(トリフェニルホスホラニリデン)プロパン−2−オン: 1−クロロプロパン−2−オン(50g、540.4mmol)のクロロホルム(150mL)中の溶液を、トリフェニルホスフィン(141.72g、540.4mmol)のクロロホルム(150mL)中の窒素下の溶液に滴下により加えた。混合物を70℃で12時間撹拌し、そして得られたホスホニウム塩を濾過した。沈殿物を酢酸エチルで洗浄し、そして真空下で乾燥した。乾燥したホスホニウム塩を水(250mL)及びメタノール(250ml)の混合物中に懸濁し、そして混合物を1時間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液(2.00M)を7ないし8間のpHに達するまで混合物に加えた。次いで混合物を1時間激しく撹拌した。ホスホランの沈殿物を濾過し、そして水で洗浄した。真空中で乾燥した後、ホスホランを酢酸エチルから再結晶化し、そして真空下で乾燥して、1−(トリフェニルホスホラニリデン)プロパン−2−オン(40.00g、23.3%)を、白色の固体として得た。
【1005】
[00498]工程2:ヘキサ−3−エン−2−オン: 1−(トリフェニルホスホラニリデン)プロパン−2−オン(40g、125.65mmol)のジクロロメタン(150mL)中の溶液に、プロピオンアルデヒド(45.83g、789.07mmol)を24℃で加えた。次いで反応混合物を24℃で12時間撹拌した。次いで濃縮後、残渣を真空下(73℃/−0.09MPa)で蒸留して、ヘキサ−3−エン−2−オン(5.36g、43.5%)を得た。
【1006】
[00499]工程3:4−エチル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル: カリウム2−メチルプロパン−2−オレート(4.92g、43.81mmol)及び2−シアノアセトアミド(4.05g、48.19mmol)の(メチルスルフィニル)メタン(60mL)中の撹拌された溶液に、ヘキサ−3−エン−2−オン(4.30g、43.81mmol)を、25℃の窒素雰囲気下で加えた。次いで反応混合物を25℃で30分間撹拌し、そして次いで更なるカリウム2−メチルプロパン−2−オレート(14.75g、131.44mmol)を加えた。窒素ガスを酸素ガスによって置換し、そして混合物を25℃で48時間撹拌した。混合物を4体積の水(240mL)で、そして次いで5体積の4NのHCl(300mL)をゆっくりと加えて希釈した。反応混合物を濾過し、水で洗浄し、そして乾燥して、4−エチル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(1.30g、18.3%)を、灰色の固体として得た。
【1007】
[00500]工程4:((4−エチル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル: ラネーNi(0.8g)のメタノール/テトラヒドロフラン(72mL、1/1)中の溶液に、4−エチル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(1.20g、7.40mmol)、トリエチルアミン(1.50g、14.80mmol)及び二カルボン酸ジ−tert−ブチル(1.94g、8.88mmol)を加えた。反応混合物を23℃の水素圧力下(1気圧)で20時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過した。濾液を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、そして無水の硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで溶媒を真空下で除去して、粗製の((4−エチル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.46g、71.2%)を、次の工程のための白色の固体として得た。
【1008】
[00501]工程5:3−(アミノメチル)−4−エチル−6−メチルピリジン−2(1H)−オン: ((4−エチル−6−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.00g、3.75mmol)を、1,4−ジオキサン中の塩酸の溶液(20mL)中に溶解した。混合物を2時間撹拌した。反応混合物を濾過した。残渣をジクロロメタンで洗浄し、乾燥して、3−(アミノメチル)−4−エチル−6−メチルピリジン−2(1H)−オン塩酸塩(593mg、77.95)を、明るい黄色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値166.11;実測値167.1.
1H NMR(400MHz,D
2O):δ ppm 6.31(s,1H),4.06(s,2H),2.57(q,J=7.86Hz,2H),2.25(s,3H),1.10(t,J=7.53Hz,3H)。
【1009】
[00502]
実施例70.3−(アミノメチル)−4−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2(1H)−オンの合成。 表題中間体を、以下のスキームによって合成した:
【1010】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【1011】
[00503]工程1:2,4−ジクロロ−6−メチルニコチノニトリル: 2,4−ジヒドロ−6−メチルニコチノニトリル(20.0g、133.0mmol)のPOCl
3(150mL)中の溶液を、120℃で2時間N
2下で撹拌した。これを水(500mL)及び酢酸エチル(500mL)間に分配し、有機層を乾燥し、そして濃縮して、2,4−ジクロロ−6−メチルニコチノニトリル(15.3g、褐色の固体、61.4%収率)を得た。
【1012】
[00504]工程2:2−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル: 2,4−ジクロロ−6−メチルニコチノニトリル(12.0g、64.2mmol)、CsOAc(37.0g、193.0mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の混合物を、80℃で一晩N
2下で撹拌した。混合物を水(800mL)及び酢酸エチル(800mL)間に分配し、有機層を乾燥し、そして濃縮して、2−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル(9.0g、褐色の固体、84.1%収率)を得た。
【1013】
[00505]工程3:4−ヒドロキシ−2−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル: 2−クロロ−4−ヒドロキシ−6−メチルニコチノニトリル(2.0g、11.9mmol)、ナトリウムメタノレート(3.2g、59.5mmol)の、メタノール(20mL)中の混合物を、60℃で一晩N
2下で撹拌した。混合物をHCl(1M)でpH=2にクエンチした。これを水(500mL)及び酢酸エチル(500mL)間に分配し、有機層を乾燥し、そして濃縮して、4−ヒドロキシ−2−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル(2.0g、褐色の固体、100%収率)を得た。
【1014】
[00506]工程4:4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル: 4−ヒドロキシ−2−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル(2.0g、12.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の溶液に、水素化ナトリウム(880mg、36.6mmol)を0℃で加え、そして混合物を0.5時間撹拌した。2−クロロ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(5.4g、39.0mmol)を激しく撹拌しながら20分の経過をかけて加えた。懸濁液を一晩N
2下で80℃に温めた。混合物をNa
2CO
3(200mL)中にクエンチした。これを水(500mL)及び酢酸エチル(500mL)間に分配し、有機層を乾燥し、そして濃縮して、粗製物を得て、これをフラッシュカラム(PE:EA=20:1)によって精製して、4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル(550mgの黄色の固体、22.0%収率)を得た。
【1015】
[00507]工程5:((4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル: 4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシ−6−メチルニコチノニトリル(550mg、2.58mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(844mg、3.78mmol)、トリエチルアミン(391mg、3.87mmol)及びラネーNi(2g)の、テトラヒドロフラン(10mL)中の溶液を、室温で一晩H
2下で撹拌した。これを濾過し、そして濾液を濃縮して、((4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(830mgの黄色の固体、100%収率)を得た。
【1016】
[00508]工程6:3−(アミノメチル)−4−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2(1H)−オン: ((4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシ−6−メチルピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(830mg、2.61mmol)のHCl(10mL)中の溶液に、100℃で1.5時間N
2下で撹拌した。混合物を濃縮して、3−(アミノメチル)−4−(ジフルオロメトキシ)−6−メチルピリジン−2(1H)−オン(430mg、黄色の固体、80.8%収率)を得た。LCMS(M+H+)m/z:計算値204.07;実測値205.0.
1H NMR(400MHz,DMSO):δ 7.621−7.258(t,1H),6.26(s,1H),3.837−3.822(d,J=6.0Hz,2H)。
【1017】
[00509]
実施例71.3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オンの合成。 表題中間体を、以下のスキームによって合成した:
【1018】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【1019】
[00510]工程1:4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル: ペンタン−2,4−ジオン(100g、1.0mol)のH
2O(2L)中の溶液に、2−シアノアセトアミド(84g、1.0mol)及びK
2CO
3(13.8g、0.1mol)を加えた。次いで混合物を室温で16時間撹拌した。反応溶液を濾過して、粗製の生成物を得た。粗製物を水で洗浄し、そして濃縮して、4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(138g、93%)を得た。
【1020】
[00511]工程2:((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル: 4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(40g、0.27mol)のTHF/CH
3OH(1:1、2L)中の溶液に、Ni(40g)、Boc
2O(110g、0.5mol)及びEt
3N(50g、0.5mol)を加えた。次いで混合物をH
2雰囲気中の室温で48時間撹拌した。反応溶液を濾過し、そして濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製物にH
2O(200mL)に加え、そしてDCM(600mL×3)で抽出した。有機層を濃縮して、次の工程のための((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(40g、56%)を得た。
【1021】
[00512]工程3:3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン: ((4,6−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸tert−ブチル(40g、0.27mol)を、ジオキサン/HCl(1L)中に加え、そして混合物を室温で4時間撹拌した。反応溶液を濾過し、そして濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製物を酢酸エチル(100mL×2)及びEtOH(50mL×1)で洗浄し、そして濃縮して、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2(1H)−オン塩酸塩(15g、40%)を得た。LCMS(M+H+)m/z:計算値152.19;実測値153.1.
1H NMR(DMSO,400MHz)δ 11.84(s,1H),8.07(s,3H),5.96(s,1H),3.76−7.75(d,J=5.6Hz,2H),2.21(s,3H),2.15(s,3H)。
【1022】
[00513]
実施例72. 本発明の他の化合物を合成するための一般的方法
[00514]一般的方法A:インドールのアルキル化
【1023】
【化250】
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【1024】
NHインドールエステル(1当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.4Mの濃度にするための体積)中の冷却された(0℃)溶液に、水素化ナトリウム(60重量/重量%、インドールに対して1.1当量)を加えた。得られた混合物を15分間撹拌した。次いでRX(2当量)を加え、そして反応物を室温まで温まらせた。反応物を周囲温度で12時間維持した。反応混合物を飽和の塩化アンモニウム溶液(100mL)中に撹拌しながら注いだ。混合物を酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、そして混合した有機相を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、粗製の生成物を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=20:1)によって精製して、所望のアルキル化されたインドールエステル生成物を得た。
【1025】
[00515]一般的方法B:アルキル化されたインドールエステルの鹸化
【1026】
【化251】
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【1027】
アルキル化されたインドールエステル(1当量)の、テトラヒドロフラン:メタノール:水(2.5:5:1、0.05Mの濃度にするための体積)中の溶液に、水酸化リチウム(4当量)を加えた。得られた反応混合物を60℃で48時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。次いで残渣を水(40mL)で希釈し、そして1Nの塩酸でpH=4−5にゆっくりと酸性化した。混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。混合した有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、粗製のインドール酸を得て、これを更なる精製を行わずにその後の工程で使用した。
【1028】
[00516]一般的方法C:アミド結合の形成
【1029】
【化252】
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【1030】
インドール酸(1当量)の、ジクロロメタン(0.05Mの濃度にするための体積)中の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.5当量)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.5当量)及びトリエチルアミン(3当量)を加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次いでピリドンアミン(1.2容量)を加え、そして得られた混合物を室温で16時間撹拌した。水(50mL)を混合物に加えた。混合物をジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。有機層を真空中で濃縮して、粗製の生成物を得て、これを、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、標的化合物を得た。
【1031】
[00517]一般的方法D:キラルクロマトグラフィー
キラル化合物の分離は、正常相HPLC又はSFC(超臨界二酸化炭素流体クロマトグラフィー)によって達成された。分離された化合物は、典型的には>95%鏡像体余剰であった。キラル中心の絶対配置は決定しなかった。
【1032】
[00518]一般的方法E:ピロロピリミジンのアミノ化
【1033】
【化253】
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【1034】
クロロピリミジン(1当量)のアミン(0.1Mの濃度にするための体積)中の溶液を、マイクロ波下(圧力12.2バール、機器電力:150W)で30分間150℃で撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、標的アミノピリミジンを得た。
【1035】
[00519]一般的方法F:クロロピリミジンのSuzukiカップリング
【1036】
【化254】
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【1037】
クロロピリミジン(1当量)、ボロン酸エステル又はボロン酸(1.4当量)、Pd(dppf)Cl
2(0.1当量)、K
2CO
3(2当量)を、3:1のジオキサン:水(0.2Mの濃度にするための体積)中で混合し、次いでマイクロ波の照射下で30分間140℃で撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し、真空中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィーによって精製して、標的のカップリングされた生成物を得た。
【1038】
[00520]一般的方法G:カップリングされた生成物の水素化
【1039】
【化255】
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【1040】
Pd/C(触媒量)を、カップリングされた生成物(1当量)のMeOH(0.1Mの濃度にするための体積)中の溶液に加え、そして室温で4時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、そして分離用HPLCによって精製して、所望の生成物を得た。
【1041】
[00521]一般的方法H:クロロピリミジンエチルエステルのPdで触媒されたメチル化
【1042】
【化256】
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【1043】
Al(CH
3)
3(2当量)を、(R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸エチル(400mg、1.2mmol)の、20mlのTHF及びPd(PPh
3)
4(63mg、0.06mmol)中の撹拌された溶液に隔壁を通して20℃のN
2下で滴下により加えた。次いで混合物を70−80℃で8時間撹拌し、次いで室温に冷却し、そして飽和NH
4Cl/氷水溶液に注ぎ、そして濾過した。濾液をジクロロメタン(3×)で洗浄し、次いで混合した有機相を乾燥(Na
2SO
4)し、濾過し、そして濃縮した。物質をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製した。
【1044】
[00522]一般的方法I:ニトリルの酸への加水分解
【1045】
【化257】
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【1046】
水(2mL)中の水酸化リチウム無水物(10当量)を、メタノール(10mL)中のニトリル(1当量)に加え、そして得られた混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を蒸発し、水(5mL)を加え、塩酸水溶液(1M)でpH=2に酸性化した。固体の沈殿物を濾過し、そして乾燥して、酸を得た。
【1047】
[00523]一般的方法J:メチルエステルの形成
【1048】
【化258】
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【1049】
酸(1当量)のCH
3OH(0.1Mの濃度にするための体積)中の溶液に、H
2SO
4(2当量)を加え、そして反応混合物を70℃で2時間撹拌した。溶液を濃縮し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、混合し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣のエステルを得て、これを次の反応に直接使用した。
【1050】
[00524]一般的方法K:メチルエステルのアルコールへの還元
【1051】
【化259】
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【1052】
メチルエステル(1当量)のEtOH(0.1Mの濃度にするための体積)中の溶液に、NaBH
4(10当量)を加え、そして反応混合物を80℃で12時間撹拌した。反応の完結後、反応を5mLの飽和のNH
4Cl水溶液の添加によってクエンチし、そしてEtOAc(3×)で抽出した。混合した有機洗液をH
2Oで洗浄し、次いで乾燥(Na
2SO
4)し、濾過し、そして濃縮した。RPHPLCによる精製によって、標的化合物を得た。
【1053】
[00525]一般的方法L:スルホニル化
【1054】
【化260】
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【1055】
キラルアミン(1当量)のジクロロメタン(0.1Mの濃度にするための体積)中の溶液に、トリエチルアミン(4当量)を18℃のN
2下で加えた。反応物を0℃に冷却し、そして塩化メタンスルホニル(1.5当量)を加えた。反応物を0℃で1時間撹拌した。次いで混合物を真空中で濃縮し、そしてメタノール及び炭酸カリウムを加え、そして反応物を更に1時間撹拌した。混合物を濾過し、そして粗製の生成物を、分離用HPLCによって精製した。
【1056】
[00526]以下の表は、本発明の化合物を記載し、そして上記の一般的方法のものは、これらの合成に使用された。これらの化合物の構造は、
図1に記載される。
【1057】
【表43-1】
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【1058】
【表43-2】
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【1059】
【表43-3】
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【1060】
【表43-4】
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【1061】
【表43-5】
[この文献は図面を表示できません]
【1062】
【表43-6】
[この文献は図面を表示できません]
【1063】
【表43-7】
[この文献は図面を表示できません]
【1064】
【表43-8】
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【1065】
【表43-9】
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【1066】
実施例73.(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(化合物395)の合成。 (R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(140mg、0.30mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、パラジウム−炭素触媒(10%、20mg)を加え、混合溶液を25℃で12時間水素雰囲気下(4バール)で撹拌した。混合物を濾過し、そして真空中で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、(R)−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(93mg、72%)を得た。
【1067】
[00527]
実施例74.新規なインドール核及び中間体の合成。
[00528]中間体1:中間体1を、以下のスキームによって合成した:
【1068】
【化261】
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【1069】
[00529]工程1:(R)−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−フェニルエチル)ピリミジン−4−アミン。 5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(5g、22mmol)及び(R)−1−フェニルエタンアミン(2.7g、22mmol)の、エタノール(50mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.3g、33mmol)を加えた。反応溶液を室温で12時間撹拌した。得られた混合物を真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=6:1)によって精製して、(R)−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−フェニルエチル)ピリミジン−4−アミンを、白色の固体(5g、74%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値310.98;実測値310.
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 8.10(s,1H),7.41−7.25(m,5H),5.73(d,J=6.9Hz,1H),5.39−5.34(m,1H),1.61(d,J=6.6Hz,3H)。
【1070】
[00530]工程2:(R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸メチル。 (R)−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−フェニルエチル)ピリミジン−4−アミン(5g、16mmol)、ブタ−2−イン酸メチル(3.1g、32mmol)、塩化リチウム(690mg、16mmol)、炭酸カリウム(5.5g、40mmol)及び酢酸パラジウム(360mg、1.6mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の溶液を、3回脱ガスし、そして窒素で充填し、次いで120℃で4時間加熱した。反応混合物を濾過し、そして濾液を真空中で濃縮し、酢酸エチル(50mL)で抽出し、水(50mL)で洗浄し、無水の硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製して、(R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸メチルを、黄色の油状物(800mg、15%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値329.09;実測値329.
1H NMR(300MHz,CDCl
3):δ 9.16(s,1H),7.39−7.18(m,5H),6.45−6.42(m,1H),3.96(s,3H),2.57(s,3H),2.05(d,J=7.2Hz,3H)。
【1071】
[00531]工程3:(R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸。 水(3mL)中の水酸化リチウム無水物(882mg、21mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)及びメタノール(10mL)中の(R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸メチル(700mg、2.1mmol)に加え、そして得られた混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を蒸発し、水(5mL)を加え、塩酸水溶液(1M)でpH=2に酸性化した。沈殿物の固体を濾過し、そして乾燥して、(R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を、白色の固体(50mg、75%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値315.08;実測値315。
【1072】
[00532]工程4:(R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド。 (R)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸(100mg、0.32mmol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(65mg、0.48mmol)、(3−ジメチルアミノプロピル)エチル−カルボジイミド塩酸塩(92mg、0.48mmol)及びトリエチルアミン(97mg、0.96mmol)を加えた。30分間撹拌した後、3−(アミノメチル)−4,6−ジメチルピリジン−2−オール(49mg、0.32mmol)を加え、そして反応混合物を室温で12時間撹拌した。溶液を濃縮し、水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を分離し、混合し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製して、(R)−2−クロロ−N−((2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)−6−メチル−7−(1−フェニルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシアミド(100mg、70%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値449.16;実測値449。
【1073】
[00533]中間体2. 中間体2を、以下のスキームによって合成した:
【1074】
【化262】
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【1075】
[00534]工程1:4−クロロ−1−メチル−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン。 4−クロロ−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン(3.0g、17mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中の撹拌された溶液に、水素化ナトリウム(60重量/重量%、1.0g、25.5mmol)をバッチで0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。次いでヨードメタン(2.9g、20.4mmol)を、室温で上記の溶液に滴下により加えた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。出発物質が消費された時点で、反応混合物を氷水(100mL)で0−10℃でクエンチし、そして酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、4−クロロ−1−メチル−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン(3g、94%)を、黄色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値188.0;実測値188。
【1076】
[00535]工程2:2−(1−メチル−3−ニトロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−3−オキソブタン酸エチル。 3−オキソブタン酸エチル(2.5g、19mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中の撹拌された溶液に、水素化ナトリウム(60重量/重量%、0.96g、23.9mmol)をバッチで0℃で加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。次いで4−クロロ−1−メチル−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン(3.0g、16mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中の溶液を一度に加えた。得られた溶液を50℃で12時間撹拌及び加熱した。出発物質が消費された時点で、反応溶液を水(100mL)で0℃でクエンチし。そして酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。混合した有機層を食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、2−(1−メチル−3−ニトロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−3−オキソブタン酸エチル(2.5g、56%)を、黄色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値282.09;実測値282。
【1077】
[00536]工程3:2,6−ジメチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチル。 2−(1−メチル−3−ニトロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)−3−オキソブタン酸エチル(2.5g、8.8mmol)のエタノール(50mL)中の溶液に、水(5mL)中の塩化アンモニウム(0.5g、9mmol)を室温で加えた。混合物を還流で撹拌及び加熱した。次いで鉄粉(0.5g、8.9mmol)を一度に加えた。混合物を還流で2時間撹拌した。出発物質が消費された時点で、得られた混合物を、これが熱いうちに濾過し、そして濾液を濃縮して、残渣を得た。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、2,6−ジメチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸エチル(1.5g、75%)を、褐色の固体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値234.1;実測値234.
1H NMR(400MHz,d
6−DMSO):δ 12.54(s,1H),7.30(d,J=5.1Hz,1H),6.78(d,J=5.1Hz,1H),4.24(q,J=5.1Hz,2H),3.51(s,3H),2.56(s,3H),1.32(t,J=5.1Hz,3H)。
【1078】
[00537]中間体3: 中間体3を、以下のスキームによって合成した:
【1079】
【化263】
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【1080】
2−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(500mg、2.65mmol)、フェニルボロン酸(384mg、3.17mmol)、ジアセチル銅(453mg、3.98mmol)、トリエチルアミン(0.44ml、3.98mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(486ml、3.98mmol)及び4Aのモレキュラーシーブ(1.02g)の、ジクロロメタン(15mL)中の混合物を、室温で12時間撹拌した。濾過後、混合物を濃縮し、そしてクロマトグラフィー(シリカゲル、石油:酢酸エチル=10:1)によって精製して、2−メチル−1−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルを、白色の固体(272mg、39%)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ 8.19(d,J=8.0Hz,1H),7.66−7.51(m,3H),7.36(dd,J=5.3,3.2Hz,2H),7.30(s,1H),7.21−7.14(m,1H),7.04(d,J=8.2Hz,1H),4.00(s,3H),2.62(s,3H)。
【1081】
[00538]中間体4. 中間体4を、以下のスキームによって合成した:
【1082】
【化264】
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【1083】
2−ヨードピリジン−3−アミン(500mg、2.27mmol)、酸化第一銅(32mg、0.23mmol)、炭酸セシウム(740mg、2.27mmol)の、N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中の溶液に、メタアクリル酸メチル(290mg、2.5mmol)を加えた。反応溶液を110℃で12時間撹拌した。次いで反応混合物を室温に冷却し、そして水素化ナトリウム(油中の60%、91mg、2.27mmol)を氷浴下で加えた。得られた混合物を室温で半時間撹拌した。次いで(1−ブロモエチル)ベンゼン(418mg、2.27mmol)を加えた。次いで混合物を室温で1時間撹拌した。反応が完結した後、これを水(100mL)でクエンチし、そして酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。混合した有機相を水(20mL×3)及び食塩水(20mL)で洗浄し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル/酢酸エチル=6:1)によって精製して、2−メチル−1−(1−フェニルエチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−カルボン酸メチル(80mg、12%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値295.14;実測値295。
【1084】
[00539]中間体5. 中間体5を、以下のスキームによって合成した:
【1085】
【化265】
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【1086】
ジオキサン/水(20mL/5mL)中の、2−ブロモ−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(200mg、0.79mmol)、フェニルボロン酸(122mg、1mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(231mg、0.2mmol)及び炭酸セシウム(652mg、2mmol)を、室温で15時間撹拌した。固体を濾過し、そして溶媒を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルのカラム(酢酸エチル:石油エーテル=1:2)によって精製して、2−フェニル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルを、淡黄色の固体(160mg、80%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値251.1実測値251。
【1087】
[00540]中間体6. 中間体6を、以下のスキームによって合成した:
【1088】
【化266】
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【1089】
[00541]工程1:2−ブロモ−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル。 2−ブロモ−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(1.0g、4.0mmol)のジメチルホルムアミド中の溶液に、水素化ナトリウム(0.32g、8.0mmol、油中の60%)を氷浴下で加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで(1−ブロモエチル)ベンゼン(1.1g、6.0mmol)を分割してゆっくりと加えた。次いで混合物を室温で1時間撹拌した。反応後、これを水(100mL)で希釈し、そして生成物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:8)によって精製して、純粋な生成物の2−ブロモ−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(1.1g、75%)を、黄色の油状物として得た。
【1090】
[00542]工程2:2−シクロプロピル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル。 2−ブロモ−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(0.30g、0.84mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.09g、0.08mmol)の、テトラヒドロフラン(20mL)中の溶液に、臭化シクロプロピル亜鉛(II)(6.0mL、テトラヒドロフラン中の0.5mol/L)を加えた。反応混合物を還流で12時間撹拌した。反応後、これを室温に冷却し、そして水(100mL)で希釈した。生成物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、無水の硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:酢酸エチル:石油エーテル=1:10)によって精製して、粗製の生成物の2−シクロプロピル−1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(0.22g、82%)を、黄色の油状物として得た。
【1091】
[00543]中間体7. 中間体7を、以下のスキームによって合成した:
【1092】
【化267】
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【1093】
[00544]工程1:2−ビニル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル。 ジオキサン/水(20mL/5mL)中の、2−ブロモ−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(100mg、0.19mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(154mg、1mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(116mg、0.1mmol)及び炭酸セシウム(326mg、1mmol)を、室温で15時間撹拌した。固体を濾過し、そして溶媒を真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルのカラム(酢酸エチル/石油エーテル=1/2)によって精製して、2−ビニル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルを、淡黄色の固体(60mg、76%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値201.1実測値201。
【1094】
[00545]工程2:2−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル。 メタノール(30mL)中の、2−ビニル−1H−インドール−3−カルボン酸メチル(80mg、0.4mmol)及び木炭上の10%パラジウム(100mg)を、0.2MPaの水素下の室温で15時間撹拌した。混合物の固体を濾過し、そして真空中で濃縮して、2−エチル−1H−インドール−3−カルボン酸メチルを、白色の固体(79mg、99%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値203.1実測値203。
【1095】
[00546]中間体8. 中間体8を、以下のスキームによって合成した:
【1096】
【化268】
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【1097】
工程1:N−メトキシ−N−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシアミド。 テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸(9.0g、69.2mmol)のCH
2Cl
2(300mL)中の懸濁液に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(8.05g、83.0mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(20.0mg、103.8mmol)及びトリエチルアミン(17.5g、173.0mmol)を、29℃のN
2下で加えた。反応物を29℃で24時間撹拌した。次いで混合物を濾過し、そして濾液を1MのHCl及び飽和のNaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層を真空中で濃縮して、N−メトキシ−N−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシアミド(7.1g、59.7%)を、黄色の油状物として得た。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 4.02−3.98(m,2H),3.69(s,3H),3.47−3.41(m,2H),3.17(s,3H),2.90(t,J=11.6Hz,3H),1.90−1.82(m,2H),1.81−1.62(m,2H)。
【1098】
[00547]工程2:1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノン。 N−メトキシ−N−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキシアミド(3.5g、20.2mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中の溶液に、臭化メチルマグネシウム(12mL、36.4mmol)を、−65℃のN
2下で加えた。反応物を−65−15℃で3時間撹拌した。次いで混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を1MのHCl、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、そして真空中で濃縮して、1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノン(1.9g、73.6%)を、黄色の油状物として得た。
1H NMR(CDCl3,400MHz)δ 4.01−3.97(m,2H),3.45−3.39(m,3H),2.57−2.49(m,1H),1.80−1.71(m,2H),1.70−1.62(m,2H)。
【1099】
[00548]工程3:((R,E)−2−メチル−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド)。 1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノン(1.9g、14.8mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中に溶液に、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.15g、17.8mmol)及びテトラエトキシチタン(5.06g、22.2mmol)を、25℃のN
2下で加えた。反応物を7時間還流した。次いで混合物を水によってクエンチし、酢酸エチルで抽出し、そして濾過した。粗製の生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン:メタノール=200:1で溶出して精製して、(R,E)−2−メチル−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド(1.5g、44.1%)を、黄色の油状物として得た。
【1100】
[00549]工程4:((R)−2−メチル−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)プロパン−2−スルフィンアミド)。 (R,E)−2−メチル−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチリデン)プロパン−2−スルフィンアミド(1.25g、5.4mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)中の溶液に、メタノール(692mg、21.6mmol)及びNaBH
4(821mg、21.6mmol)を、−65℃のN
2下で加えた。反応物を−65−0℃で2時間撹拌した。次いで反応物を水でクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和のNaHCO
3水溶液で洗浄し、そして真空中で濃縮して、粗製の(R)−2−メチル−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)プロパン−2−スルフィンアミド(1.2g、52.1%)を、黄色の油状物として得た。
【1101】
[00550]工程5:((S)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタンアミン)。 (R)−2−メチル−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)プロパン−2−スルフィンアミド(1.2g)のCH
2Cl
2(4mL)中の溶液に、HCl−ジオキサン(4mL)を25℃で加えた。反応物を2時間撹拌した。次いで混合物を真空中で濃縮し、水で希釈し、そして酢酸エチルで洗浄して、粗製の(S)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタンアミン(1.0g)を、黄色の油状物として得た。
【1102】
[00551]工程5:((S)−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)ピリミジン−4−アミン)。 (S)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタンアミン(1.0g、7.75mmol)のエタノール(15mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.0g、23.3mmol)及び5−ブロモ−2,4−ジクロロ(ichloro)ピリミジン(2.0g、8.53mmol)を、25℃のN
2下で加えた。反応物を25℃で18時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、そして水で洗浄した。粗製の生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、石油エーテル:酢酸エチル=20:1で溶出して精製して、(S)−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)ピリミジン−4−アミン(1.5g、60.7%)を、黄色の油状物よして得た。
【1103】
[00552]工程6:((S)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸エチル)、中間体8. (S)−5−ブロモ−2−クロロ−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)ピリミジン−4−アミン(1.5g、4.7mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、ブタ−2−イン酸エチル(1.05g、9.4mmol)、塩化リチウム(296mg、7.05mmol)、酢酸パラジウム(II)(105mg、0.47mmol)及び炭酸カリウム(1.95g、14.1mmol)を、25℃のN
2下で加えた。反応物を120℃で3時間撹拌した。混合物を濾過し、そして粗製の生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、石油エーテル:酢酸エチル=30:1で溶出して精製して、(S)−2−クロロ−6−メチル−7−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸エチル(270mg、16.4%)を、黄色の油状物として得た。
【1104】
[00553]中間体9. 中間体9を、以下のスキームによって合成した:
【1105】
【化269】
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【1106】
[00554]工程1:4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル。 1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(5.0g、21.8mmol)のジクロロメタン(80mL)中の溶液に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.55g、26.1mmol)、ヘキサフルオロリン酸2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウム(V)(9.95g、26.1mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(8.46g、65.42mmol)を加え、そして30℃で16時間撹拌した。反応物を水(100mL)を加えることによってクエンチし、そして酢酸エチル(200ml×3)で抽出した。混合した有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(5.7g、収率97.6%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値272.17;実測値273.17。
【1107】
[00555]工程2:4−アセチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル。 4−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.0g、14.69mmol)のテトラヒドロフラン(50mL)中の溶液に、臭化メチルマグネシウム溶液(5.25g、44.06mmol、3M)を、−70℃で0.5時間かけて加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応溶液を1.0Mの塩酸溶液によって6.0のpHに調節した。水相を酢酸エチル(100ml×3)で抽出した。混合した有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、4−アセチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、黄色の液体(2.6g、収率77.8%)として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値227.15;実測値228。
【1108】
[00556]工程3:4−(1−アミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル。 4−アセチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(10g、44.05mmol)のテトラヒドロフラン(100ml)及びメタノール(100ml)中の溶液に、酢酸アンモニウム(20g、264.3mmol)及びシアノトリヒドロホウ酸ナトリウム(20g、264.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗製の生成物に水(100ml)を加え、そして酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮して、4−(1−アミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6g、収率:60%)を、無色の液体として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値228.15;実測値229。
【1109】
[00557]工程4:4−(1−((5−ブロモ−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル。 4−(1−アミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(5g、21.9mmol)のエタノール(50ml)中の溶液に、5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(5.97g、26.3mmol)、及びN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(8.48g、65.7mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、そして粗製の生成物に水(100ml)を加えた。水層を酢酸エチル(50mL×4)で抽出し、そして有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮して、粗製の生成物の4−(1−((5−ブロモ−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(7g、収率:97.2%)を、黄色の油状物として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値418;実測値419。
【1110】
[00558]工程5:7−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)エチル)−2−クロロ−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸エチル。 バイアルに、4−(1−((5−ブロモ−2−クロロピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(400mg、0.95mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド中の、ブタ−2−イン酸エチル(128mg、1.14mmol)、二酢酸パラジウム(II)(42mg、0.19mmol)、塩化リチウム(51.8mg、1.23mmol)、炭酸(393mg、2.85mmol)を加えた。混合物を10分間脱ガスし、そして窒素で充填し、そしてBiotage smith合成機で120℃で40分間、マイクロ波で照射した。反応混合物を冷却し、そして水(30ml)を加え、そして酢酸エチル(10ml×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして濃縮した。粗製の生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(石油/酢酸エチル:20:1から10:1へ)によって精製して、化合物7−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)エチル)−2−クロロ−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸エチル(75mg、収率:17.4%)を、黄色の油状物として得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値450.2;実測値451。
【1111】
[00559]工程6:7−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)エチル)−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸エチル(tethyl)、中間体9。 化合物7−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)エチル)−2−クロロ−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸エチル(75mg、0.16mmol)及びPd/C(10mg)のメタノール(10mL)中の混合物を、約0.34MPa(50psi)の水素下で、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、そして濾液を濃縮して、生成物7−(1−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)エチル)−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸エチル(50mg、収率:72%)を得た。LRMS(M+H
+)m/z:計算値450.2;実測値451。
【1112】
[00560]中間体10. 中間体10を、以下のスキームによって合成した:
【1113】
【化270】
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【1114】
[00561]工程1:4,4−ジフルオロ−N−メチルシクロヘキサンカルボキシアミド。 4,4−ジフルオロシクロヘキサンカルボン酸(5g、30.49mmol)のDCM(40mL)中の溶液に、DIPEA(11.8g、91.46mmol)及びHATU(17.38g、45.73mmol)を加えた。混合物を0.5時間撹拌した。N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.56g、36.58mmol)を混合物に加えた。混合物を28℃で12時間撹拌した。水(20mL)を加え、そして混合物をCH
2Cl
2(30mL×3)によって抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濃縮して、粗製の生成物を得て、粗製の生成物を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、(石油エーテル/酢酸エチルの10:1→2:1)で溶出して精製して、次の工程のための4,4−ジフルオロ−N−メチルシクロヘキサンカルボキシアミド(4.6g、73.36%)を得た。
【1115】
[00562]工程2:1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)エタノン。 4,4−ジフルオロ−N−メチルシクロヘキサンカルボキシアミド(3g、14.5mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、CH
3MgBr(5.19g、43.5mmol)を−78℃で加えた。混合物を−78℃で5時間撹拌した。水(10mL)を加え、そして混合物を濃縮し、そしてCH
2Cl
2(40mL×3)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濃縮して、次の工程のための1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)エタノン(1.5g、粗製物)を得た。
【1116】
[00563]工程3:1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)エタンアミン、中間体10。 1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)エタノン(1g、6.17mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、酢酸アンモニウム(9.51g、123.4mmol)及びNaBH
3CN(3.82g、61.7mmol)のMeOH中の溶液を加えた。混合物を48時間撹拌した。反応混合物をNaHCO
3水溶液でクエンチし、そしてtert−ブチル−メチルエーテル(20mL×3)で抽出した。混合した有機層を1NのHClで洗浄し、そして有機及び水層を分離した。水層を2NのNaOHでpH8より上にし、そして酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濃縮して、次の工程のための1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)エタンアミン(545mg、粗製物)を得た。
【1117】
[00564]中間体11.中間体11を、以下のスキームによって合成した:
【1118】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【1119】
[00565]工程1:2−(メトキシ(メチル)カルバモイル)モルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル。 4−(tert−ブトキシカルボニル)モルホリン−2−カルボン酸(10g、43mmol)のDCM(60mL)中の溶液に、HATU(19g、50mmol)を分割して加えた。混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いでDIPEA(12.9g、100mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(5.0g、51.5mmol)を混合物に加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。水(40mL)を加え、そして混合物をDCM(100mL×3)によって抽出した。有機層を食塩水(5mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮及びシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶出:石油エーテル/酢酸エチル=20/1−10/1)による精製により、2−(メトキシ(メチル)カルバモイル)モルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル(10g、84%)を得た。
【1120】
[00566]工程2:2−アセチルモルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル。 2−(メトキシ(メチル)カルバモイル)モルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル(11g、4.0mmol)のTHF(40mL)中の溶液に、CH
3MgBr(4mL、12mmol)を−78℃で加えた。混合物を−78℃で3時間撹拌した。水(20mL)を加え、そして混合物を酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。粗製の生成物を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶出:石油エーテル/酢酸エチル=10/1)によって精製して、2−アセチルモルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル(8g、86%)を得た。
【1121】
[00567]工程3:1−(モルホリン−2−イル)エタノン。 2−アセチルモルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル(6.9g、30.0mmol)のDCM(80mL)中の溶液に、TFA(20mL)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、次の工程のための1−(モルホリン−2−イル)エタノン(3.9g、粗製物)を得た。
【1122】
[00568]工程4:2−アセチルモルホリン−4−カルボン酸ベンジル。 1−(モルホリン−2−イル)エタノン(3.9g、30.0mmol)のDCM(60mL)中の溶液に、トリエチルアミン(1.0g、10mmol)を加えて、pHを9に調節した。次いでカルボノクロリジン酸ベンジル(5.6g、33.0mmol)及びトリエチルアミン(3.0g、30.0mmol)を加え、そして混合物を室温で16時間撹拌した。反応溶液にH
2O(20mL)を加え、そしてDCM(100mL×3)によって抽出した。有機層を濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(溶出:石油エーテル/酢酸エチル=20/1−15/1−10/1)によって精製して、2−アセチルモルホリン−4−カルボン酸ベンジル(5.0g、63%)を得た。
【1123】
[00569]工程5:2−(1−アミノエチル)モルホリン−4−カルボン酸ベンジル、中間体11。 2−アセチルモルホリン−4−カルボン酸ベンジル(5.0g、19mmol)のTHF/MeOH(1/5、100mL)中の溶液に、AcONH
4(14.6g、190mmol)及びNaBH
3CN(11.8g、190mmol)を加えた。混合物を室温で50時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗製物を得た。水(20mL)を加え、そして混合物を酢酸エチル(60mL×3)で抽出した。1NのHClを混合した有機層に加えた。水層を濃縮し、2NのNaOHでpH>8より上にし、そして酢酸エチル(60mL×3)によって抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。混合物を濃縮して、2−(1−アミノエチル)モルホリン−4−カルボン酸ベンジル(2.0g、40%)を得た。
【1124】
[00570]
実施例75.EZH2を使用する阻害剤のIC50の測定。
[00571]EZH2アッセイ: アッセイを、rPRC2を、ビオチニル化されたオリゴヌクレオソーム基質と一緒に、放射性標識された酵素補助因子S−アデノシル−L−メチオニン(
3HSAM)(Perkin Elmer)の存在中で混合し、そして
3HSAMからヒストンのリシンへの、酵素的に仲介されたトリチル化メチル基の移動をモニターすることにより行った。得られたトリチル化メチルヒストン産物の量を、先ず、ストレプトアビジン(SAV)で被覆されたFlashPlates(Perkin Elmer)中のビオチニル化されたオリゴヌクレオソームを捕獲すること、それに続く未反応の
3HSAMを除去するための洗浄工程、そして次いでTopCount NXTの384ウェルプレートシンチレーションカウンター(Perkin Elmer)によって計数することによって測定した。EZH2の最終アッセイ条件は、次のとおり:50mMのpH8.5のトリス緩衝液、1mMのDTT、69μMのBrij−35デタージェント、5.0mMのMgCl
2、0.1mg/mLのBSA、0.2μMの
3HSAM、0.2μMのビオチニル化オリゴヌクレオソーム、3.6μMのH3K27me3ペプチド及び2nMのEZH2であった。
【1125】
[00572]化合物のIC
50の測定値は、次のように得られた:先ず化合物を、10mMの原液として、100%のDMSO中に溶解した。10点の用量反応曲線を、384ウェルプレート(Echo;Labcyte)の10個のウェルに、各種の量の10mMの化合物溶液を分配することによって作成し、次いで、全てのウェルが同じ量のDMSOを有することを確実にするために、純粋なDMSOを使用して充填した。12.5μLの、アッセイ緩衝液中のHMT酵素、H3K27me3ペプチド及びオリゴヌクレオソーム基質を、アッセイプレートにMultidrop Combi(ThermoFisher)を使用してアッセイプレートのそれぞれのウェルに加えた。化合物を、酵素と共に20分間予備インキュベートし、続いて12.5μLのアッセイ緩衝液中の
3HSAMの添加によってメチルトランセフェラーゼ反応を開始した(最終体積=25μL)。化合物の最終濃度は、80μMの最大の初期設定濃度から、10回の2倍希釈工程の最小の0.16μMまでの範囲であった。反応を60分間行い、そしてウェル当たり20μLの、1.96mMのSAH、50mMのpH8.5のトリス、200mMのEDTAでクエンチした。停止された反応物をSAVで被覆されたFlasfPlate(Perkin Elmer)に移し、120分間インキュベートし、プレート洗浄液で洗浄し、そして次いでTopCount NXTで読取って(1.0分/ウェル)、反応中に形成されたメチルヒストン産物の量を測定した。メチルヒストン産物の量を、0%及び100%阻害の対照ウェルで形成された産物の量と比較して、各種の濃度の個々の化合物の存在中の阻害の%の計算を可能にした。IC
50を、4パラメーターフィット非線形曲線当て嵌めソフトウェアパッケージ(XLFIT、データベースパッケージ、ActivityBase(IDBS)の一部)を使用して計算し、ここで、四つのパラメーターは、IC
50、Hillスロープ、移行前基線(0%INH)、及び移行後基線(100%INH)であり;後者の二つのパラメーターは、初期設定によって、それぞれゼロ及び100に固定された。
【1126】
[00573]Y641N EZH2に対するアッセイを、再構成されたH3K27Me2オリゴヌクレオソームを基質として使用して上記のように行った。
[00574]表2は、EZH2及びY641N EZH2活性阻害アッセイにおける本発明の選択された化合物の活性を示す。IC
50値は、次のように報告されている:“A”は、100nMより小さいIC
50値を示し;“B”は、100nMないし1μMのIC
50値を示し;“C”は、それぞれの酵素に対して1μMより大きく、そして10μMより小さいIC
50値を示し;“D”は、それぞれの酵素に対して10μMより大きいIC
50値を示し;そして“
*(XμM)”は、試験された化合物の最高濃度(即ちXμM)において阻害が観察されなかったことを示す。
【1127】
【表44-1】
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【1128】
【表44-2】
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【1129】
【表44-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1130】
【表44-4】
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【1131】
[00575]
実施例76.HELA細胞アッセイにおける阻害剤に対するEC50の測定。
[00576]H3K27me3 MSD Helaアッセイ。 トリプシン化されたHeLa細胞を計数し、そして10%DMEM(Life Technologies,Cat.#10569)中で5000細胞/75μLに希釈した。75μLの細胞を、96ウェルの平底プレートのそれぞれのウェルに入れ、そして37℃で4時間インキュベートした。25μLの試験化合物(各種の濃度で)を細胞に加え、そしてインキュベーションを37℃で96時間継続した。次いで培地を除去し、そして細胞を氷冷のPBSで1回洗浄した。40μLの、氷冷のMSD緩衝液AT(10mMのpH7.9のHEPES、5mMのMgCl
2、0.25Mのスクロース、ベンゾナーゼ(1:10000)、1%のトリトンX−100、新しい1×のプロテアーゼ阻害剤カクテル及び1mMのフッ化4−(2−アミノエチル)ベンゼンスルホニル塩酸塩(AEBSF)で補充)を、それぞれのウェルに加え、そしてプレートを30分間氷の上に置いた。次いで10μLの5MのNaClをそれぞれのウェルに加え、そして氷上のインキュベーションを更に15分間続けた。それぞれのウェル中の物質を、ピペットで上下して懸濁し、そして次いで新しい96ウェルプレートに移した。空になったウェルを、新しい1×のプロテアーゼ阻害剤カクテル及び1mMのAEBSF(“無塩無デタージェント緩衝液”)で補充された150uLの氷冷の20mMのpH7.5のトリス、1mMのEDTA、1mMのEGTAで洗浄し、そして新しいプレートのそれぞれのウェルに移した。次いで300μLの無塩無デタージェント緩衝液を溶解物のそれぞれのウェルに加え、そしてプレートを−80℃で冷凍した。
【1132】
[00577]同じ日に、MSD標準結合96ウェルプレートの適当な数を、30μL/ウェルの、PBS中の1μg/mLの濃度の全H3捕獲抗体(Millipore,Cat#MAB3422)で被覆した。抗体溶液を、先ずプレートの側面に穏やかに打付け、そして次いで1000rpmで数分間プレートを振盪することによって均等に分布した。抗体で被覆したプレートを4℃で一晩保存した。
【1133】
[00578]翌日、溶解物を室温に解凍する。抗体で被覆されたMSDプレートを、TBS−T(トリス緩衝生理食塩水(Fisher Scientific,Cat#BP2471−1)+0.2%Tween−20)で3回洗浄する。150μLの、TBS−T中の5%の遮断剤Aを、それぞれのウェルに加える。ウェルを覆い、そして室温で1時間シェーカーで振盪する。遮断剤Aの工程を2回繰り返す。遮断剤を除去した後、25μLの細胞溶解物をそれぞれの抗体で被覆したウェルに移す。プレートを2時間室温で振盪し、溶解物を除去し、そしてプレートを再びTBS−T中の遮断剤Aで洗浄する。25μLの適当に新に調製した抗体混合物(一次及び二次抗体の両方を含む)を、それぞれのウェルに加え、そしてプレートを1時間室温で振盪する。使用された抗体混合物は、以下の表に示すものの一つ(又は両方)であった。
【1134】
【表45】
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【1135】
両方のH3抗体は、Cell Signalling(Cat#4499及び9733)から得た。ヤギ抗ウサギ抗体は、Meso−Scale Discovery(Cat#R32AB−1)から得た。
【1136】
[00579]次いで抗体混合物を除去し、そしてウェルを遮断剤Aで洗浄した。次いで150μLの新しく調製した1×のMSD読取り緩衝液(Meso−Scale Discovery;Cat#R927C−2)をそれぞれのウェルに加え、そしてプレートをMSD Sector 2400プレートリーダーで読取った。
【1137】
[00580]データを、Assay Assistant(Constellation Pharmaceuticalsインハウス製品)及びActivity Base(IDBS Ltd,Surrey,UK)テンプレートを使用して解析した。データファイルを、Assay Assistantにインポートし、そしてアッセイ条件を規定した。ユニークな解析IDを与え、そしてデータファイルをActivity Baseにエクスポートした。解析テンプレートをActivity Baseに与えて、H3K27me3マークの用量依存性阻害及び細胞の生存率を、それぞれ測定した。DMSOウェルの読取り値を、データを正規化するために使用した。得られた曲線を、Activity baseソフトウェアModel 205(IDBS Ltd,Surrey,UK)を使用して当て嵌めた。データを質に関して検査し、SARview(IDBS Ltd,Surrey,UK)を使用してエクセルフォームで確認及び統合した。
【1138】
[00581]H3K27me3アルファHelaアッセイ(AiphaLISA)。 10種の異なった用量の試験化合物(一連の3倍希釈)を、二重の384ウェルの組織培養処理プレート(Catalog#781080;Greiner Bio One;Monroe,North Carolina)に入れた。培養液中で増殖したHela細胞を、トリプシン化し、そしてCountess(登録商標)細胞カウンター(Catalog#C10281;Life Technologies,Grand Island,NY)を使用して計数した。細胞を、10%のDMEM(Catalog#10569−010 Life Technologies,Grand Island,NY)中でmL当たり67,000細胞に希釈し、そして15μL(1,000細胞)を、Biotek MicroFlo
TM Select Dispenser(BioTek Instruments,Inc.Vermont,USA)を使用して、384ウェルプレートのそれぞれのウェルに入れた。プレートを37℃/5%CO
2で72時間インキュベートした。二重のプレートの一つをHeLaアッセイのために、そして他方を生存率のために処理した。
【1139】
[00582]AlphaLISAのために処理したプレートに、ウェル当たり5μLの細胞−ヒストン溶解緩衝液(×1)(Catalog#AL009F1 Perkin Elmer;Waltham,MA)を加え、そしてプレートを室温で30分間、低速のプレートシェーカー(Model#4625−Q Thermo Scientific;Waltham,MA)上でインキュベートした。次いでウェル当たり10μLのヒストン抽出緩衝液(catalog#AL009F2;Perkin Elmer;Waltham,MA)を加え、そしてプレートを、低速のプレートシェーカー上で更に20分間室温でインキュベートした。次いでそれぞれのウェルに、ウェル当たり10μLの5×の抗K27me3受容体ビーズプラスビオチニル化抗ヒストンH3(C−ter)抗体(最終3nMに希釈)(Catalog#AL118 Perkin Elmer;Waltham,MA)の混合物を加えた。受容体ビーズ、そして次いで抗ヒストンH3の希釈は、1×のヒストン検出緩衝液(Catalog#AL009F3 Perkin Elmer;Waltham,MA)により、これは、与えられた10×の原液から稀釈して製造された。プレートをアルミニウムプレートシーラーで密封し、そして23℃で60分間インキュベートした。本出願人等は、次いでストレプトアビジン供与体ビーズ(Catalog#6760002 Perkin Elmer;Waltham,MA)(1×のヒストン検出緩衝液中の最終の20μg/mL)の10μLの5×の溶液を加え、プレートをアルミニウムプレートシーラーで密封し、そして23℃で30分間インキュベートした。次いでプレートを、EnVision− Alpha Reader(model#2104 Perkin Elmer;Waltham,MA)を使用して読取った。
【1140】
[00583]細胞の生存率を、15μLのCell Titer Glo(Catalog #G7571 Promega Madison,WI)を培地と共に細胞を伴うそれぞれのウェルに加えることによって分析した。プレートを、室温で(foat)15−20分間低速のプレートシェーカー上でインキュベートした。次いでプレートを、EnVision−Alpha Reader(model#2104 Perkin Elmer;Waltham,MA)を使用して読取った。
【1141】
[00584]両方のアッセイからのデータを、Assay Assistant(Constellation Pharmaceuticalsインハウス製品)及びActivity Base(IDBS Ltd,Surrey,UK)テンプレートを使用して解析した。データファイルを、Assay Assistantにインポートし、そしてアッセイ条件を規定した。ユニークな解析IDを与え、そしてデータファイルをActivity Baseにエクスポートした。解析テンプレートをActivity Baseに与えて、H3K27me3マークの用量依存性阻害及び細胞の生存率を、それぞれ測定した。DMSOウェルの読取り値を、データを正規化するために使用した。得られた曲線を、Activity baseソフトウェアModel 205(IDBS Ltd,Surrey,UK)を使用して当て嵌めた。データを質に関して検査し、SARview(IDBS Ltd,Surrey,UK)を使用してエクセルフォームで確認及び統合した。
【1142】
[00585]表3は、先に記載した二つの異なったHeLa細胞アッセイ中の本発明の選択された化合物の活性を示す。EC
50値は、次のように報告されている:“A”は、400nMより小さいEC
50値を示し;“B”は、400nMないし2μMのEC
50値を示し;“C”は、それぞれの酵素に対して2μMより大きく、そして10μMより小さいEC
50値を示し;“D”は、それぞれの酵素に対して10μMより大きいEC
50値を示し;そして“
*(XμM)”は、試験された化合物の最高濃度(即ちXμM)において阻害が観察されなかったことを示す。
【1143】
【表46-1】
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【1144】
【表46-2】
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