特許第5989811号(P5989811)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5989811ピアツーピア通信ネットワークのための省電力メカニズム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5989811
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】ピアツーピア通信ネットワークのための省電力メカニズム
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20160825BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20160825BHJP
【FI】
   H04W52/02 110
   H04W92/18
【請求項の数】19
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2014-561078(P2014-561078)
(86)(22)【出願日】2013年3月6日
(65)【公表番号】特表2015-513868(P2015-513868A)
(43)【公表日】2015年5月14日
(86)【国際出願番号】US2013029377
(87)【国際公開番号】WO2013134389
(87)【国際公開日】20130912
【審査請求日】2015年8月10日
(31)【優先権主張番号】13/413,011
(32)【優先日】2012年3月6日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】ポンムディ、カヤルビジ
(72)【発明者】
【氏名】チャンドラセカル、カルティック・ラジャ
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/149598(WO,A1)
【文献】 特表2011−504330(JP,A)
【文献】 特開2011−010121(JP,A)
【文献】 特開2010−028168(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピアツーピア通信ネットワークのネットワークコーディネータデバイスで、前記ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、
前記クライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられたビーコン間隔の開始時間に、前記ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを開始すること、および前記ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、前記アウェイクモードを維持することと、
前記ネットワークコーディネータデバイスと、前記ピアツーピア通信ネットワークに接続するように試みる新規クライアントデバイスとの間のハンドシェイク動作が前記アウェイクモードの維持の間に完了しなかったことを検出することに応じて、前記ハンドシェイク動作を完了するために前記アウェイクモードの維持を拡張することと、
前記アウェイクモードを維持した後に前記ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを開始すること、および前記クライアントデバイスのモードに関係なく前記ビーコン間隔の完了まで前記スリープモードを維持することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記ネットワークコーディネータデバイスは、前記ピアツーピア通信ネットワークのグループオーナとして動作するように構成される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビーコン間隔の前記開始時間にビーコンフレームを送信することをさらに備え、前記ビーコン間隔の前記事前定義された時間期間の間、前記アウェイクモードを前記維持することは、前記ビーコン間隔に関連付けられた事前定義されたコンテンションウィンドウ期間の間、前記アウェイクモードを維持することを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
クライアント要求が前記アウェイクモードの維持の間に満たされないことを検出することに応答して、前記クライアント要求を満たすために、前記ネットワークコーディネータデバイスのための前記事前定義された時間期間を過ぎて前記アウェイクモードの維持を拡張することをさらに備え、拡張するための時間期間は、前記クライアント要求のタイプに少なくとも部分的に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記拡張することは、前記クライアント要求が満たされるまで前記アウェイクモードの維持を連続的に拡張する、またはさらに事前定義された時間だけ前記ビーコン間隔の前記アウェイクモードを拡張することを備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
第2の新規クライアントデバイスとの第2のハンドシェイク動作を完了することと、前記第2の新規クライアントデバイスが前記ネットワークコーディネータデバイスを介して前記ピアツーピア通信ネットワークに接続したと決定することとに応じて、前記第2の新規クライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の新規クライアントデバイスが直接データ通信をサポートしないと決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスで従来の省電力メカニズムを実装する、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記クライアントデバイスは、前記ネットワークコーディネータデバイスを介して前記ピアツーピア通信ネットワークに接続される第2のクライアントデバイスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ピアツーピア通信ネットワークのグループオーナで、前記ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、
前記クライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記グループオーナに関連付けられたビーコン間隔の開始時間に前記グループオーナに対してアウェイクモードを開始することと、前記ビーコン間隔の事前定義された時間間隔の間、前記アウェイクモードを維持することと、
前記グループオーナと、前記ピアツーピア通信ネットワークに接続するように試みる新規クライアントデバイスとの間のハンドシェイク動作が前記アウェイクモードの維持の間に完了されなかったことを検出することに応じて、前記ハンドシェイク動作を完了するために前記アウェイクモードの維持を拡張することと、
前記ビーコン間隔の前記アウェイクモードの後で前記グループオーナに対してスリープモードを開始することと、前記クライアントデバイスのモードに関係なく前記ビーコン間隔の終了まで前記スリープモードを維持することと
を備える、方法。
【請求項10】
新規クライアントデバイス要求またはクライアント要求が前記アウェイクモードの維持中に満たされないことを検出することに応じて、前記新規クライアントデバイス要求または前記クライアント要求を満たすために、前記グループオーナのための前記アウェイクモードの維持を拡張することをさらに備え、拡張するための時間期間は、未解決のクライアント要求の数に少なくとも部分的に基づく、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記クライアントデバイスのうちの少なくとも1つが直接データ通信をサポートしないと決定することに応じて、前記グループオーナで従来の省電力メカニズムを実装する、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
ネットワークコーディネータデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続されるメモリと
を備え、前記メモリは、その上に格納された命令を有し、前記命令は、前記プロセッサによって実行された場合、前記ネットワークコーディネータデバイスに、
ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、
前記クライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられたビーコン間隔の開始時間に、前記ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを開始すること、および前記ビーコン間隔の事前定義された時間間隔の間、前記アウェイクモードを維持することと、
前記ネットワークコーディネータデバイスと前記ピアツーピア通信ネットワークに接続するように試みる新規クライアントデバイスとの間のハンドシェイク動作が前記アウェイクモードの維持の間に完了しなかったことを検出することと、
前記ハンドシェイク動作が完了しなかったことを検出することに応じで前記アウェイクモードの維持を拡張することと、
前記アウェイクモードの維持の後に前記ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを開始すること、および前記クライアントデバイスのモードに関係なく前記ビーコン間隔の完了まで前記スリープモードを維持することと
を行わせる、ネットワークコーディネータデバイス。
【請求項13】
前記ネットワークコーディネータデバイスは、前記ピアツーピア通信ネットワークのグループオーナとして動作するように構成される、
請求項12に記載のネットワークコーディネータデバイス。
【請求項14】
前記命令は、前記ネットワークコーディネータデバイスに、
クライアント要求が前記アウェイクモードの維持の間に満たされないことを検出することと、
前記クライアント要求が前記アウェイクモードの維持の間に満たされないことを検出することに応じて前記アウェイクモードの維持を拡張することと
を行わせるための命令をさらに含む、請求項12に記載のネットワークコーディネータデバイス。
【請求項15】
前記命令は、前記クライアントデバイスのうちの少なくとも1つが直接データ通信をサポートしないと決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスに従来の省電力メカニズムを実装させるための命令を更に含む、請求項12に記載のネットワークコーディネータデバイス。
【請求項16】
その上に格納された命令を有する機械可読記憶媒体であって、前記命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行された場合、デバイスに、
ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、
前記クライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、ビーコン間隔の開始時間にアウェイクモードを開始すること、および前記ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、前記アウェイクモードを維持することと、
ネットワークコーディネータデバイスと、前記ピアツーピア通信ネットワークに接続するように試みる新規クライアントデバイスとの間のハンドシェイク動作が前記アウェイクモードの維持の間に完了されなかったことを検出することと、
前記ハンドシェイク動作が完了されなかったことを検出することに応じて前記アウェイクモードの維持を拡張することと、
前記アウェイクモードの維持の後にスリープモードを開始すること、および前記クライアントデバイスのモードに関係なく前記ビーコン間隔の完了まで前記スリープモードを維持することと
を備える動作を実行させる、機械可読記憶媒体。
【請求項17】
前記動作は、新規クライアントデバイス要求またはクライアント要求が前記アウェイクモードの維持の間に満たされないことを検出することと、前記新規クライアントデバイス要求または前記クライアント要求が満たされないことを検出することに応じて前記アウェイクモードの維持を拡張することをさらに備える、請求項16に記載の機械可読記憶媒体。
【請求項18】
ネットワークコーディネータデバイスであって、
ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定するための手段と、
前記クライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられたビーコン間隔の開始時間に、前記ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを開始し、前記ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、前記アウェイクモードを維持するための手段と、
前記ネットワークコーディネータデバイスと前記ピアツーピア通信ネットワークに接続するように試みる新規クライアントデバイスとの間のハンドシェイク動作が前記アウェイクモードの維持の間に完了しなかったことを検出するための手段と、
前記ハンドシェイク動作が完了しなかったことを検出することに応じで前記アウェイクモードの維持を拡張するための手段と、
前記クライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記アウェイクモードの維持の後に前記ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを開始し、前記クライアントデバイスのモードに関係なく前記ビーコン間隔の完了まで前記スリープモードを維持するための手段と
を備えるネットワークコーディネータデバイス。
【請求項19】
新規クライアントデバイス要求またはクライアント要求が前記アウェイクモードの維持中に満たされていないことを検出するための手段と、前記新規クライアントデバイス要求または前記クライアント要求が満たされていないことを検出するための手段に応じて、前記アウェイクモードの維持を拡張するための手段と
をさらに備える、請求項18に記載のネットワークコーディネータデバイス。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
[0001]この出願は、2012年3月6日に出願された米国出願シリアルNO.13/413,011の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
[0002]発明の主題の実施形態は、一般に、通信システムの分野に関し、より詳細には、ピアツーピアネットワーク中のグループオーナのための省電力メカニズムに関する。
【0003】
[0003]ピアツーピア(P2P)ネットワーク中のクライアントは、一旦それらがピアツーピアネットワークに関連付けられれば、直接データ通信を使用して互いに通信することができる。直接データ通信は、クライアントがピアツーピアネットワーク中のグループオーナによる任意の仲介をせずに通信することを可能にする。省電力は、従来のメカニズム(例えば、日和見主義の省電力メカニズムおよび不在期間の通知(NoA:Notice of Absence)メカニズム)を使用して、ピアツーピアネットワーク中のグループオーナによって達成されることができる。
【発明の概要】
【0004】
[0004]ピアツーピア通信ネットワークのネットワークコーディネータデバイス(例えば、グループオーナ)のための省電力メカニズムを実装するための様々な実施形態が示される。いくつかの実施形態では、ネットワークコーディネータデバイスは、ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられるすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうかを決定する。関連するクライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートするとの決定に応じて、アウェイクモードは、ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた各ビーコン間隔の一部の間、ネットワークコーディネータデバイスに対して実装される。更に、スリープモードは、関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずにネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対して実装される。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態では、ネットワークコーディネータデバイスは、ピアツーピアネットワークのグループオーナとして動作するように構成される。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態では、関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずにネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを該実装することは、関連するクライアントデバイスの動作モードに関わらず、そして関連するクライアントデバイスの間の通信を中断せずにネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装することを備える。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態では、各ビーコン間隔の一部の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを該実装することは、各ビーコン間隔の開始時間にアウェイクモードを開始することと、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、アウェイクモードを維持することとを備え、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを該実装することは、関連するクライアントデバイス間で通信を中断せずにネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔のアウェイクモードの後にスリープモードを開始することと、スリープモードを維持することとを備える。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態では、方法は、各ビーコン間隔の開始時間にビーコンフレームを送信することをさらに備え、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、アウェイクモードを該維持することは、各ビーコン間隔に関連付けられた事前定義されたコンテンションウィンドウ期間の間、アウェイクモードを維持することを備える。
【0009】
[0009]いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数の関連するクライアント要求がネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた1つまたは複数のビーコン間隔のアウェイクモードの間に満たされないことを検出することに応じて、ビーコン間隔の拡張アウェイクモードの間に1つまたは複数の関連クライアント要求を満たすために、ネットワークコーディネータデバイスのためのビーコン間隔のアウェイクモードを拡張することをさらに備える。
【0010】
[0010]いくつかの実施形態では、ネットワークコーディネータデバイスのためにビーコン間隔のアウェイクモードを該拡張することは、1つまたは複数の関連するクライアント要求が満たされるまでビーコン間隔のアウェイクモードを拡張する、または事前定義された時間だけビーコン間隔のアウェイクモードを拡張することを備える。
【0011】
[0011]いくつかの実施形態では、方法は、ネットワークコーディネータデバイス間、およびピアツーピアに接続するように試みる1つまたは複数の新規のデバイス間のハンドシェイク動作がネットワークコーディネータデバイスに関連付けられたビーコン間隔のうちの1つのアウェイクモードの間に完了しなかったことを検出することに応じて、ビーコン間隔の拡張されたアウェイクモードの間、ハンドシェイク動作を完了するために、ネットワークコーディネータデバイスのためにビーコン間隔のアウェイクモードを拡張することをさらに備える。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態では、方法は、ハンドシェイク動作が完了すること、および1つまたは複数の新規クライアントデバイスがネットワークコントローラデバイスに接続されたと決定することに応じて、1つまたは複数の新規クライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することをさらに備える。
【0013】
[0013]関連するクライアントデバイスのうちの少なくとも1つが直接データ通信をサポートしないと決定することに応じて、ネットワークコーディネータデバイスで従来の省電力メカニズムを実装する。
【0014】
[0014]いくつかの実施形態では、関連するクライアントデバイスは、ネットワークコーディネータデバイスを介してピアツーピア通信ネットワークに接続されるクライアントデバイスを含む。
【0015】
[0015]いくつかの実施形態では、方法は、ピアツーピア通信ネットワークのグループオーナで、ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、関連するクライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートするとの決定に応じて、グループオーナに関連付けられた各ビーコン間隔の開始時間にグループオーナに対してアウェイクモードを開始することと、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、アウェイクモードを維持することと、関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずにグループオーナで電力を節約するために、各ビーコン間隔のアウェイクモードの後にグループオーナに対してスリープモードを開始することと、各ビーコン期間の完了までスリープモードを維持することとを備える。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態では、方法は、1つまたは複数の新規クライアントデバイス要求または1つまたは複数の関連するクライアント要求がグループオーナに関連付けられたビーコン間隔のうちの1つのアウェイクモードの間に満たされないことを検出することに応じて、ビーコン間隔の拡張されたアウェイクモードの間に1つまたは複数のクライアントデバイス要求または1つまたは複数の関連するクライアント要求を満たすために、グループオーナのためのビーコン間隔のアウェイクモードを拡張することをさらに備える。
【0017】
[0017]いくつかの実施形態では、関連するクライアントデバイスのうちの少なくとも1つが直接データ通信をサポートしないと決定することに応じて、グループオーナで従来の省電力メカニズムを実装する。
【0018】
[0018]いくつかの実施形態では、ネットワークコーディネータデバイスは、プロセッサと、プロセッサに接続された省電力ユニットとを備え、省電力ユニットは、ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、省電力ユニットが関連するクライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた各ビーコン間隔の一部の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを実装することと、関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずにネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装することとを行うように動作可能である。
【0019】
[0019]いくつかの実施形態では、ネットワークコーディネータデバイスは、ピアツーピアネットワークのグループオーナとして動作するように構成される。
【0020】
[0020]いくつかの実施形態では、関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずにネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装することを行うように動作可能な省電力ユニットは、関連するクライアントデバイスの少なくともサブセットがアクティブ動作モードであり、関連するクライアントデバイス間の通信を中断しない場合でさえ、ネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装することを行うように動作可能な省電力ユニットを備える。
【0021】
[0021]いくつかの実施形態では、各ビーコン間隔の一部の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを実装することを行うように動作可能な省電力ユニットは、各ビーコン間隔の開始時間にアウェイクモードを開始することと、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、アウェイクモードを維持することと行うように動作可能な省電力ユニットを備え、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装することを行うように動作可能な省電力ユニットは、関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずにネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔のアウェイクモードの後にスリープモードを開始することと、各ビーコン間隔の終了までスリープモードを維持することとを行うように動作可能な省電力ユニットを備える。
【0022】
[0022]いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、1つまたは複数の関連するクライアント要求がネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた1つまたは複数のビーコン間隔のアウェイクモードの間に満たされないことを検出することと、ビーコン間隔の拡張されたアウェイクモードの間に1つまたは複数の関連するクライアント要求を満たすために、ネットワークコーディネータデバイスのためのビーコン間隔のアウェイクモードを拡張することとをさらに行うように動作可能である。
【0023】
[0023]いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、ネットワークコーディネータデバイスと、ピアツーピアネットワークに接続するように試みている1つまたは複数の新規デバイスとの間のハンドシェイク動作がネットワークコーディネータデバイスに関連付けられたビーコン間隔のうちの1つのアウェイクモードの間に完了しなかったことを検出することと、ビーコン間隔の拡張されたアウェイクモードの間にハンドシェイク動作を完了するために、ネットワークコーディネータデバイスのためのビーコン間隔のアウェイクモードを拡張することとをさらに行うように動作可能である。
【0024】
[0024]ある実施形態では、関連するクライアントデバイスのうちの少なくとも1つが直接データ通信をサポートしないと省電力ユニットが決定することに応じて、省電力ユニットは、ネットワークコーディネータデバイスで従来の省電力メカニズムを実装することを行うように動作可能である。
【0025】
[0025]いくつかの実施形態では、その上に命令を有する1つまたは複数の機械可読記憶媒体であって、命令が1つまたは複数のプロセッサによって実行された場合、命令は、1つまたは複数のプロセッサに、ピアツーピア通信ネットワークのグループオーナで、ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、関連するクライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、アウェイクモードは、ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた各ビーコン間隔の一部の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを実装することと、関連付けられたクライアントデバイス間の通信を中断せずにネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装することとを備える動作を実行させる。
【0026】
[0026]いくつかの実施形態では、関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずにネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装する該動作は、関連するクライアントデバイスの動作モードに関わらず、そして関連するクライアントデバイスの間の通信を中断せずに、ネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装することを備える。
【0027】
[0027]いくつかの実施形態では、各ビーコン間隔の一部の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを実装することを行う該動作は、各ビーコン間隔の開始時間にアウェイクモードを開始することと、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、アウェイクモードを維持することとを備え、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装することを行う該動作は、関連するクライアントデバイス間で通信を中断せずにネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔のアウェイクモードの後にスリープモードを開始することと、スリープモードを維持することとを備える。
【0028】
[0028]いくつかの実施形態では、動作は、ネットワークコーディネータデバイスと、ピアツーピアに接続するように試みている1つまたは複数の新規デバイスとの間のハンドシェイク動作がネットワークコーディネータデバイスに関連付けられたビーコン間隔のうちの1つのアウェイクモードの間に完了しないことを検出することと、ビーコン間隔の拡張されたアウェイクモードの間にハンドシェイク動作を完了するために、ネットワークコーディネータデバイスのためのビーコン間隔のアウェイクモードを拡張することをさらに備える。
【0029】
[0029]いくつかの実施形態では、ネットワークコーディネータデバイスは、ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定するための手段と、関連するクライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートするとの決定に応じて、ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた各ビーコン間隔の一部の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを実装するための手段と、関連するクライアントデバイスのすべてが直接データ通信をサポートするとの決定に応じて、関連付けられたクライアントデバイス間の通信を中断せずにネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装するための手段とを備える。
【0030】
[0030]いくつかの実施形態では、関連するクライアントデバイス間の通信を仲介せずにネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを該実装するための手段は、関連するクライアントデバイスの動作モードに関わらず、そして関連するクライアントデバイスの間の通信を中断せずにネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを実装するための手段を備える。
【0031】
[0031]いくつかの実施形態では、各ビーコン間隔の一部の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してアウェイクモードを該実装するための手段は、各ビーコン間隔の開始時間にアウェイクモードを開始することと、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、アウェイクモードを維持するための手段を備え、各ビーコン間隔の残りの部分の間、ネットワークコーディネータデバイスに対してスリープモードを該実装するための手段は、関連するクライアントデバイス間で通信を中断せずにネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔のアウェイクモードの後にスリープモードを開始するための手段と、スリープモードを維持するための手段とを備える。
【0032】
[0032]いくつかの実施形態では、ネットワークコーディネータデバイスは、1つまたは複数の新規クライアントデバイス要求または1つまたは複数の関連するクライアント要求がネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた1つまたは複数のビーコン間隔のうちの1つのアウェイクモードの間に満たされないと検出するための手段と、ビーコン間隔の拡張されたアウェイクモードの間に1つまたは複数の新規クライアントデバイス要求または1つまたは複数の関連するクライアント要求を満たすために、ネットワークコーディネータデバイスのためのビーコン間隔のアウェイクモードを拡張するための手段をさらに備える。
【図面の簡単な説明】
【0033】
[0033]本実施形態は、添付の図面を参照することによって当業者によりよく理解され、多数の主題、特徴、利点が添付の図面を参照することによって当業者に対して明白になりうる。
図1】ピアツーピアネットワーク中の直接転送省電力メカニズムを実装するための例示の概念図を描写する図。
図2】エンティティによって交換される通信信号を持つ、ピアツーピアネットワーク中のエンティティのモード(スリープおよびアウェイク)のための例示のタイミング図を描写する図。
図3】ピアツーピアネットワーク中のグループオーナのための直接転送省電力メカニズムを実装する例示の動作のフローチャートを示す図。
図4】直接転送省電力メカニズムを実装するように構成された通信ユニットを含む電子デバイスの1つの実施形態のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[0038]以下の説明は、本発明の主題の技法を具体化する、例示的なシステム、方法、技法、命令シーケンス、およびコンピュータプログラム製品を含む。しかしながら、記述された実施形態がこれらの特定の詳細なしに実行されることがあることが理解される。例えば、例示が直接転送省電力メカニズムを実装するために動作を実行するグループオーナの省電力ユニットを指すが、実施形態は、それに限定されない。いくつかの実施形態では、グループオーナの追加の構成要素/モジュールは、ピアツーピアネットワーク中のグループオーナのための直接転送省電力メカニズムを実装するために動作を実行することができる。他のインスタンスでは、既知の命令インスタンス、プロトコル、構造および技法は、記述を不明瞭にしないために詳細に示されていない。
【0035】
[0039]ピアツーピアネットワークでは、グループオーナは、従来の省電力メカニズム(例えば日和見主義の省電力メカニズムおよび不在期間の通知省電力メカニズム)を実装することによっていくらかの省電力を達成することができる。日和見主義の省電力メカニズムを用いる場合、ピアツーピアネットワーク中の他のデバイスがスリープモードである場合、ピアツーピアネットワーク中のグループオーナは、スリープモード(つまり低消費電力利用モード)に入る。しかしながら、日和見主義の省電力メカニズムは、ピアツーピアネットワーク中の他のデバイスがアウェイクモードである場合、グループオーナがスリープモードを開始することを許容しない。不在期間の通知省電力メカニズムを用いる場合、グループオーナは、利用できない期間をアナウンスし、ピアツーピアネットワーク中のすべてのデバイスは、ある時間期間の間、スリープモードに入る。しかしながら、不在期間の通知省電力メカニズムを用いるグループオーナは、スリープモードがP2Pクライアント間でデータ転送を中断することになるかどうかに関わらず、ピアツーピアネットワーク中の他のデバイスに対してスリープモードに入ることを強制する。
【0036】
[0040]いくつかの実施形態では、グループオーナは、ピアツーピアネットワーク中のグループオーナのための省電力を改善するために、直接データ転送省電力メカニズム(以下において「直接転送省電力メカニズム」)を実装することができる。関連するクライアント(つまりピアツーピアネットワークに接続されるクライアント)が、直接データ通信をサポートする場合、省電力ユニットは、直接転送省電力メカニズムを実装する。直接転送省電力メカニズムは、関連するクライアントがデータ転送のためにグループオーナを利用していない、またはグループオーナを包含する他の動作を実行していない場合、ピアツーピアネットワーク中のグループオーナがスリープモードに入ることを可能にする。関連するクライアントは、TDLS(トンネル化直接リンクセットアップ(Tunneled Direct link setup))プロトコルを使用して確立される直接パスを使用して、データを直接的に交換することができる。直接転送省電力メカニズムは、関連するクライアントがアウェイクモード(例えば、コンスタントアウェイクモード)であり、(例えば、直接データ通信技法を使用して)データ転送動作を実行している場合でさえも、グループオーナに対してスリープモードに入ることを可能にすることによってグループオーナに対して省電力を達成する。直接転送省電力メカニズムは、関連するクライアントのモード(スリープまたはアウェイク)に関係なくグループオーナがスリープモードに入ることを可能にする。さらに、直接転送省電力メカニズムは、グループオーナがスリープモードに入る場合に、関連するクライアントに対してスリープモードに入ることを強制しない。
【0037】
[0041]図1は、ピアツーピアネットワーク中の直接転送省電力メカニズムを実装するための例示の概念図を描写する。図1は、ピアツーピアネットワーク100を描写する。ピアツーピアネットワーク100は、クライアント102、クライアント104、およびグループオーナ106を含む複数のエンティティを含む。クライアント102および104は、ピアツーピアネットワーク100に接続される。クライアント102および104は、一連のハンドシェイク動作(例えば、認証および関連動作)を通じてグループオーナ106を介してピアツーピアネットワーク100)のBSS(基本サービスセット)に加入する。クライアント102および104は、ネットワーク100中の関連するクライアントと称される。クライアント102およびクライアント104は、直接データ通信へのサポートを特徴とする。直接データ通信を実装することによって、クライアント102および104は、データを交換するために、グループオーナのサポートなしに互いに通信することができる。クライアント102およびクライアント104は、ワイヤレスネットワークインターフェースを持つ任意の適切なコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップ、タブレット、携帯電話、等)であり、ピアツーピアネットワークプロトコルをサポートすることができる。クライアント102および104は、ピアツーピアネットワークの外部と通信するグループオーナ106を介してインターネットに接続することができる。グループオーナ106は、通信ユニット108および省電力ユニット110を含む。グループオーナは、ピアツーピアネットワークのオーナシップを仮定し、ピアツーピアネットワークのためのネットワークコーディネータデバイスとして動作するように構成される、ワイヤレスネットワーク通信インターフェース、ピアツーピアネットワークプロトコル、等を含む任意の適切な電子デバイス(例えば、ルータ、ラップトップ、タブレット、携帯電話、デスクトップコンピュータ、ゲーミングコンソール、ワイヤレスアクセスポイント等)であることができるいくつかのインスタンスでは、クライアントデバイスは、ピアツーピアネットワークのオーナシップを仮定し、他のインスタンスでは、クライアントデバイスは、関連するクライアントのうちの1つとして動作しうることに留意されたい。通信ユニット108は、通信をイネーブルにするために、送信機モジュール、受信機モジュール、プロセッサモジュール、プログラム命令、等を含むワイヤレス通信能力のための構成要素を含む。省電力ユニット110は、これらの構成要素のうちの少なくとも1つまたは複数を使用して、通信ユニット108によって実装されうる。図1は、ステージA乃至Eのシーケンスにおける直接転送省電力メカニズムを実装するための例示の動作を描写する。しかしながら、いくつかの実装では、ステージA乃至E中に記述される例示の動作のうちのいくつかは、同時にまたは異なる順序で実行されうる。
【0038】
[0042]ステージAで、グループオーナ106は、関連するクライアントがピアツーピアネットワーク100において直接データ通信をサポートすると決定する。1つの実装では、グループオーナ中の省電力ユニット110は、関連するクライアント102および104によってグループオーナ106中に構成された条件のセットを確認する。例えば、省電力ユニット110は、フラグが通信ユニット108中に設定されるかどうか確認する。フラグは、クライアントが直接データ通信できるか否かを示す。クライアント102および104がピアツーピアネットワーク100に加わる場合、フラグは、通信ユニット108中に構成される。いくつかの実施形態では、通信ユニット108は、ピアツーピアネットワークに関連付けられたクライアントの各々に対応するデータ構造のエントリを持つデータ構造(例えばアレイ、テーブル、等)を維持する。通信ユニット108は、ピアツーピアネットワーク100に関連付けられたクライアントに関する情報、例えば、クライアントのMACアドレス、RSSI、直接データ通信についてのサポート、等を記憶するデータ構造を利用する。省電力ユニット110は、クライアントが直接データ通信をサポートするかどうか確認するためにデータ構造に記憶された情報を読み出す。
【0039】
[0043]ステージBで、グループオーナ106は、関連するクライアントが直接データ通信をサポートと決定することに応じて、直接転送省電力メカニズムを実装する。例えば、関連するクライアントのすべてが直接データ通信をサポートする場合、省電力ユニット110は、グループオーナ106中の直接転送省電力メカニズムを実装する。省電力ユニット110は、省電力ユニット内のプログラム設定を修正することによっておよび/または通信ユニット108中の他のモジュールとインタラクトすることによって直接転送省電力メカニズムを実装する。例えば、省電力ユニット110は、直接転送省電力メカニズムの選択を示すために、通信ユニット108中の省電力モード変数の値を修正することができる。ピアツーピアネットワーク100中の関連するクライアントのうちの少なくとも1つが直接データ通信をサポートしない場合、省電力ユニット110は、従来の省電力メカニズムのうちの1つを実装する。
【0040】
[0044]ステージCで、グループオーナ106は、アウェイクモードを開始し、ターゲットビーコン送信時間にビーコンフレームを送信する。例えば、通信ユニット108は、ワイヤレスピアツーピアネットワークの存在をアナウンスするために、アウェイクモードを開始し、ターゲットビーコン送信時間にビーコンフレームを送信する。ビーコンフレームは、ピアツーピアネットワークに関する情報(例えば、タイムスタンプ、サービスセットID、サポートされるデータレート、および/または通信モード、等)を含む。ビーコンフレームを検出すると、(現在のところピアツーピアネットワーク100に関連付けられていない)クライアントは、ピアツーピアネットワーク100に参加することを要求しうる。クライアントは、一連のハンドシェイク動作を通じてグループオーナ106に登録することによって、ピアツーピアネットワーク100に参加する。グループオーナ106は、ハンドシェイク動作が終了すると、クライアントの通信能力に関する情報を記憶する。グループオーナ106は、事前定義されたコンテンションウィンドウ期間のアウェイクモードにおいて継続する。いくつかの実装では、事前定義されたコンテンションウィンドウ期間の持続時間は、通信のために利用されるチャネルアクセス技法に依存する。いくつかの実装では、事前定義されたコンテンションウィンドウ期間の持続時間は、設定可能でありうる。アウェイクモードでは、グループオーナ106は、ピアツーピアネットワーク100に参加している新規クライアントとハンドシェイク動作を実行し、関連するクライアント102および104による任意の要求を満たす。1つの例示では、関連するクライアント102および104による要求は、ピアツーピアネットワーク100の外部のデバイスとの通信、ピアツーピアネットワーク100の外部の情報へのアクセス、等を含みうる。通信ユニット108中の省電力ユニット110は、新規クライアントとのハンドシェイク動作および関連するクライアント102および104による要求がコンテンションウィンドウ期間内に満たされているかどうか決定する。ハンドシェイク動作がコンテンションウィンドウ期間内に完了しないか、関連するクライアント102および104による要求がコンテンションウィンドウ期間内に満たされない場合、省電力ユニット110は、コンテンションウィンドウ期間を拡張する。いくつかの実装では、ハンドシェイク動作および関連するクライアント102および104による要求のすべてが満たされるまで、省電力ユニット110は、コンテンションウィンドウ期間を継続的に拡張する。いくつかの実施形態では、省電力ユニット110は、最大限度(例えば、チャネルアクセス技法によって指定される最大限度または設定可能な最大限度)までのコンテンションウィンドウ期間を拡張する。他の実施形態では、省電力メカニズムは、次のビーコン間隔の開始(つまり、ビーコンフレームが送られる場合)を除いて、コンテンションウィンドウ期間を拡張するための最大限度を実装しない。省電力ユニット110は、省電力ユニット110中に構成されるプログラム設定に従ってコンテンションウィンドウ期間を拡張することができる。例えば、省電力ユニット110のプログラム設定は、固定された時間期間によってコンテンションウィンドウ期間を増加させる、または特定のビーコンフレーム間隔中のコンテンションウィンドウ期間の各拡張のために時間期間を継続的に低減するように指定する。
【0041】
[0045]ステージDで、関連するクライアント102および104は、グループオーナ106に電力管理ビットを送る。例えば、関連するクライアント102および104は、グループオーナ106からのビーコンフレームを検出することに応じて電力管理ビットを持つヌルデータパケットを送る。電力管理ビットは、グループオーナ106に対して関連するクライアントのモードを示す。例えば、0に設定された電力管理ビットセットは、関連するクライアントがアウェイクモードであることを示す。1に設定された電力管理ビットセットは、関連するクライアントがスリープモードであることを示す。ステージDがステージCの後に描写されるが、ステージDでの動作は、ステージCでの動作と並列に起こりうる。グループオーナ106は、アウェイクモードの間に電力管理ビットを持つデータパケットを検出する。
【0042】
[0046]ステージEで、グループオーナ106は、関連するクライアント102および104を妨害せずに残りのビーコン間隔の間、コンテンションウィンドウ期間の終了に応じてスリープモードを開始する。例えば、グループオーナ106中の省電力ユニット110は、コンテンションウィンドウ期間の終了を検出し、通信ユニット108に対してスリープモードに入らせる。コンテンション期間の間に検出された関連するクライアントが直接データ通信をサポートする場合のみ、省電力ユニット110は、通信ユニットにスリープモードに入るように命令する。スリープモードの間、通信ユニットの構成要素は、低電力モードで動作する。例えば、スリープモードの間、通信ユニット108は、低電力モードで動作するために送信機モジュールおよび受信機モジュールの電力を遮断するまたは低減する。グループオーナ106は、関連するクライアント102および104の状態に関係なくスリープモードを開始する。グループオーナ106は、コンテンションウィンドウ期間の終了後に残りのビーコン間隔の期間の間、スリープモードを継続する。換言すれば、グループオーナ106は、次のビーコン間隔の開始(つまり、グループオーナ106が次のビーコン間隔の次のベーコンフレームを送信するためにアウェイクモードを開始する場合)までスリープモードを維持する。ビーコン間隔が終了すると、グループオーナ106は、ステージC、DおよびEで描写された動作を繰り返す。
【0043】
[0047]図2は、エンティティによって交換された通報信号を持つ、ピアツーピアネットワークにおけるエンティティのモード(スリープおよびアウェイク)のための例示のタイミング図を描写する。タイミング図は、ピアツーピアネットワークのためのグループオーナ106、クライアント102およびクライアント104を含む。クライアント102および104は、ピアツーピアネットワークに関連付けられたクライアントである。図2は、グループオーナ106のための時間インスタンスTBTT(ターゲットビーコン送信時間(Target Beacon Transmission Time))およびCTW(コンテンションウィンドウ)を描写する。描写された実施形態では、TBTTとCTWとの間の時間間隔は、コンテンションウィンドウ期間を含む。グループオーナ106は、コンテンションウィンドウ期間の間、アウェイクモードにとどまる。グループオーナ106は、TBTT毎にビーコンフレームを送信する。ビーコンフレームは、ピアツーピアネットワークに関する情報(例えば、タイムスタンプ、サービスセットID、サポートされるデータレート、通信モード、等)を含む。連続するTBTT間の時間間隔は、ビーコン間隔を含む。いくつかの実装では、ビーコン間隔ごとに、グループオーナ106は、関連するクライアント102および104からPM(電力管理(Power Management))ビットを受信する。PMビットは、グループオーナ106に関連するクライアントのモードを示す。PMビットに対して1の値は、関連するクライアントがスリープモードであるあることを示す。PMビットに対して0の値は、関連するクライアントがアウェイクモードにおいてあることを示す。クライアント102および104がアウェイクモードである場合、図2はさらに、関連するクライアント102と104との間の直接データ転送を描写する。
【0044】
[0048]時間期間204、208、212、216、220は、グループオーナ106のスリープモードについての時間期間を描写する。時間期間202、206、210、214および218は、グループオーナ106がアウェイクモードである場合のコンテンションウィンドウ期間を描写する。グループオーナ106は、コンテンションウィンドウ期間の間にピアツーピアネットワークに参加する新規クライアントのためのハンドシェイク動作を完了する。グループオーナ106はさらに、コンテンションウィンドウ期間の間に関連するクライアント102および104によってなされた要求を満たす。ハンドシェイク動作がコンテンションウィンドウ内で完了しない、または関連するクライアント102および104による要求がコンテンションウィンドウ内で満たされない場合、グループオーナ106は、コンテンションウィンドウ期間を拡張する。時間期間210は、拡張されたコンテンションウィンドウ期間を描写し、グループオーナ106は、拡張されたコンテンションウィンドウ期間の間、アウェイクモードにとどまる。時間期間222および224は、関連するクライアント102がスリープモードである場合のビーコン間隔を描写する。関連するクライアント102および104は、スリープモードに入ったことに基づいて1の電力管理ビットを送信する。関連するクライアント102および104がアウェイクモードである場合に、関連するクライアント102および104は、0の電力管理ビットを送信する。時間期間226は、関連するクライアント102がアウェイクモードである場合のビーコン間隔を描写する。単純化のために、関連するクライアント102および104のアウェイクモードのためのすべての時間期間は、図2において描写されない。
【0045】
[0049]図3は、ピアツーピアネットワーク中のグループオーナのための直接転送省電力メカニズムを実装する例示の動作のフローチャートを説明する。
【0046】
[0050]ブロック302で、直接データ通信がピアツーピアネットワーク中のすべてのクライアントでサポートされるかどうかが決定される。いくつかの実装では、グループオーナの省電力ユニットは、直接データ通信がピアツーピアネットワーク中のすべてのクライアントでサポートされるかどうかを決定する。例えば、省電力ユニットは、直接データ通信のためのフラグ(または他のインジケータ)がピアツーピアネットワークに関連付けられた各クライアントに対して通信ユニット中に設定されるかどうか確認する。フラグがピアツーピアネットワークに関連付けられたクライアントの各々のために設定される場合、制御は、ブロック306に流れる。フラグがピアツーピアネットワークに関連付けられたクライアントのうちの少なくとも1つに対して設定されない場合、制御は、ブロック304に流れる。省電力ユニットは、同時に関連するクライアントのうちの1つまたは複数のためのフラグを確認することができる。省電力ユニットが関連するクライアントのうちの1つに対して設定されないという第1のフラグを検出する場合、省電力ユニットは、残りの関連するクライアントのフラグのチェックをスキップし、制御は、ブロック304に流れうる。
【0047】
[0051]ブロック304で、少なくとも1つの関連するクライアントが直接データ通信をサポートしないと決定することに応じて、従来の省電力メカニズムが開始される。いくつかの実装では、省電力ユニットは、グループオーナに対して従来の省電力メカニズム(例えば、日和見主義の省電力メカニズム、不在期間の通知省電力メカニズム、等)を開始する。例えば、省電力ユニットは、従来の省電力メカニズムを開始するために省電力ユニット内のプログラム命令のセットを実行する。いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、従来の省電力メカニズムを開始するために、通信ユニット中のモジュールのうちの1つに命令する。
【0048】
[0052]ブロック306で、すべての関連するクライアントが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、直接転送省電力メカニズムが開始される。いくつかの実装では、省電力ユニットは、グループオーナのために直接転送省電力メカニズムを開始する。例えば、省電力ユニットは、通信ユニット中の省電力識別子変数の値を修正することによって直接転送省電力メカニズムを開始する。省電力ユニットおよび通信ユニットは、省電力識別子変数を周期的にモニタする。いくつかの実施形態では、省電力識別子変数は、省電力ユニットによって維持されうる。いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、直接転送省電力メカニズムが変数の値を修正することの代わりに(または修正に加えて)使用可能であることを示すために通信ユニット中にフラグを設定しうる。
【0049】
[0053]ブロック308で、アウェイクモードが開始され、ビーコンフレームは、ビーコン間隔の最初に送信される。いくつかの実装では、ビーコンフレームが送信されるべき場合に(例えば、ターゲットビーコン送信時間に)、省電力ユニットは、通信ユニットに、ビーコン間隔の初めにアウェイクモードに入らせる。例えば、省電力ユニットは、アウェイクモードにおいて動作する通信ユニットの1つまたは複数のモジュールに命令する。通信ユニットがアウェイクモードに入る場合、通信ユニットは、ビーコンフレームを送信する(例えば、通信ユニットのトランシーバが、グループオーナのアンテナおよびネットワークインターフェースを介してビーコンフレームを送信する)。いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、アウェイクモードに入り、ビーコンフレームを送信する通信ユニットのためのポリシーを定義する。直接転送省電力メカニズムが開始される場合(つまり、ブロック306で)、省電力ユニットは、通信ユニットのためのポリシーを定義する。省電力ユニットは、ポリシーに従って通信ユニット中のプログラム命令を構成する。ポリシーはまた、通信ユニットがアウェイクモードにおいて動作している場合に、実装される通信ユニットにおいて事前定義されうる。
【0050】
[0054]ブロック310で、コンテンションウィンドウ期間は、アウェイクモードの間に開始される。いくつかの実装では、省電力ユニットは、通信ユニット中の1つまたは複数のモジュール(例えば、送信−受信モジュール)に、コンテンションウィンドウ期間の間、アウェイクモードにとどまらせる。コンテンションウィンドウ期間は、ターゲットビーコン送信時間で始まる。コンテンションウィンドウ期間は、通信のために利用されるチャネルアクセス技法に基づく、および/または設定可能でありうる。いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、コンテンションウィンドウ期間の間、アウェイクモードにとどまる通信ユニットのためのポリシーを定義する。直接転送省電力メカニズムが開始される場合(つまりブロック306で)、省電力ユニットは、通信ユニットのためのポリシーを定義する。省電力ユニットは、ポリシーに従って通信ユニット中のプログラム命令を構成する。
【0051】
[0055]ブロック312で、新規クライアントとのハンドシェイク動作および関連するクライアントによる要求が完了したかどうか決定される。いくつかの実装では、省電力ユニットは、新規クライアントとのハンドシェイク動作および関連するクライアントによる要求が完了したかどうかを決定する。例えば、省電力ユニットは、ハンドシェイク動作および要求が完了したかどうか決定するために、グループオーナのためのプロセスキューをモニタする。プロセスキューは、ネットワークに参加する新規クライアントとのハンドシェイク動作および関連するクライアントのうちの任意のものによる要求により成る。ハンドシェイク動作および要求が完了している場合、制御は、ブロック318に流れる。ハンドシェイク動作および要求が完成していない場合、制御は、ブロック314に流れる。
【0052】
[0056]ブロック314では、新規クライアントとのハンドシェイク動作および関連するクライアントによる要求が完成していないと決定することに応じて、コンテンションウィンドウ期間は、拡張される。いくつかの実装では、省電力ユニットは、コンテンションウィンドウ期間の間、アウェイクモードにとどまる通信ユニット中の1つまたは複数のモジュール(例えば、送信−受信モジュール)に命令する。省電力ユニットは、グループオーナのプロセスキュー中の未解決の要求に従ってコンテンションウィンドウ期間を拡張する。例えば、1つの要求がプロセスキューにおいて未解決である場合、省電力ユニットは、150マイクロ秒だけコンテンションウィンドウ期間を拡張しうる。同様に、3つの要求がプロセスキューにおいて未解決である場合、省電力ユニットは、450マイクロ秒だけコンテンションウィンドウ期間を拡張しうる。いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、プロセスキュー中の要求のタイプに従ってコンテンションウィンドウ期間を拡張する。例えば、ハンドシェイク動作に対して、省電力ユニットは、150マイクロ秒だけコンテンションウィンドウを拡張し、関連するクライアントによる要求に対して、省電力ユニットは、100マイクロ秒だけコンテンションウィンドウを拡張する。例示は、コンテンションウィンドウ期間のための特定の時間間隔に言及するが、時間間隔は、省電力ユニットによって構成されることができる。ブロック314から、制御ループは、ハンドシェイク動作および関連するクライアントによる要求が完了したかどうかを決定するために、ブロック312に戻る。
【0053】
[0057]ブロック318で、新規のクライアントとのハンドシェイク動作および関連するクライアントによる要求が完了したと決定することに応じて、新規のクライアントがピアツーピアネットワークと関連付けられたかどうか決定する。いくつかの実装では、省電力ユニットは、ピアツーピアネットワークと新規のクライアントの関連を決定する。例えば、グループオーナのプロセスキューにおける新規クライアントのためのハンドシェイク動作が完了される場合、省電力ユニットは、新規クライアントの関連を確認する。新規クライアントがピアツーピアネットワークに関連付けられている場合、制御は、ブロック320に流れる。どの新規のクライアンのピアツーピアネットワークに関連づけられていない場合、制御は、ブロック324に流れる。
【0054】
[0058]ブロック320で、新規クライアントがネットワークに関連付けられたと決定することに応じて、直接データ通信がピアツーピアネットワークに関連付けられたすべての新規クライアントでサポートされるかどうかが決定される。いくつかの実装では、省電力ユニットは、直接データ通信がすべての新規クライアント上でサポートされるかどうか確認する。例えば、省電力ユニットは、直接データ通信のためのフラグが現在のビーコン間隔中のピアツーピアネットワークに関連付けられた新規のクライアントの各々のための通信ユニットに設定されたかどうか確認する。直接データ通信がすべての新規のクライアントでサポートされる場合、制御は、ブロック324に流れる。直接データ通信が新規クライアントのうちの少なくとも1つでサポートされない場合、制御は、ブロック322に流れる。
【0055】
[0059]ブロック322で、直接データ通信が新規クライアントのうちの少なくとも1つでサポートされないと決定することに応じて、従来の省電力メカニズムが開始される。いくつかの実装では、省電力ユニットは、グループオーナのために従来の省電力メカニズム(例えば、日和見主義の省電力メカニズム、不在期間の通知省電力メカニズム、等)を開始する。例えば、省電力ユニットは、従来の省電力メカニズムを開始するために省電力ユニット内のプログラム命令のセットを実行する。いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、従来の省電力メカニズムを始めるために、通信ユニット中のモジュールのうちの1つに命令する。省電力ユニットは、モジュールによって開始されるべき従来の電力メカニズムを指定しうるまたは指定しえない。
【0056】
[0060]ブロック324で、スリープモードは、残りのビーコン間隔のために始められる。いくつかの実装では、省電力ユニットは、残りのビーコン間隔のためにスリープモードを始める。例えば、省電力ユニットは、通信ユニットの1つまたは複数のモジュールに、残りのビーコン間隔の間、低電力モードで動作させる。省電力ユニットは、関連するクライアントのモードと無関係にスリープモードを始める。省電力ユニットはさらに、関連するクライアントのうちの任意のものにスリープモードになることを強制しない。省電力ユニットは、クライアント間の任意の進行中の直接データ通信を中断しない。その後、制御は、ブロック308にループバックし、ブロック308、310、312、314、318、320、322、および324の動作が次のビーコン間隔のために繰り返される。
【0057】
[0061]描写された図(図1−3)が実施形態を理解するのに役立つように意図され、実施形態を限定するまたは請求項の範囲を限定するために使用されるべきではないことが理解されるべきである。実施形態は、追加の動作、より少数の動作、異なる順序での動作、並列での動作、および異なったいくつかの動作を実行しうる。例えば、省電力ユニットは、グループオーナとの新規クライアントのハンドシェイク動作の間にピアツーピアネットワークに参加する新規のクライアントが直接データ通信をサポートするかどうか決定することができる。省電力ユニットは、すべてのハンドシェイク動作が完了するまで、直接データ通信が新規のクライアントでサポートされるかどうか決定することを待ちえない。
【0058】
[0062]いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、ブロック302の動作を周期的に実行することができる。例えば、グループオーナが直接転送省電力メカニズムを利用していない場合、ある時間間隔で、省電力ユニットは、ピアツーピアネットワークに関連付けられたすべてのクライアントが直接データ通信をサポートするかどうか決定する。
【0059】
[0063]いくつかの実施形態では、省電力ユニットは、すべての新規クライアントのためのハンドシェイク動作および関連するクライアントによる要求が完了するまで、スリープモードに入ることを制限されるわけではない。例えば、コンテンションウィンドウ期間がビーコン間隔の重要な部分を含むように拡張される場合、省電力ユニットは、コンテンションウィンドウ期間を拡張することをやめて、スリープモードに入る。1つの特定の例示において、コンテンションウィンドウ期間がビーコン間隔の事前定義された割合を備えるように拡張される、または事前定義されたタイムリミットまで拡張される場合、省電力ユニットは、コンテンションウィンドウ期間を拡張することをやめて、スリープモードに入る。この例示において、未解決のハンドシェイク動作および関連するクライアントによる要求は、次のビーコン間隔中で完了しうる。
【0060】
[0064]いくつかの実施形態では、グループオーナは、グループオーナがスリープモードになると、関連するデバイスに通知するために、スリープモードを開始することについてすべての関連するクライアントに対してブロードキャストメッセージを送信する。例えば、グループオーナは、グループオーナが残りのビーコン間隔の間、スリープモードにいることを示すためにビットセット(例えば、電力管理ビットセット)のうちの1つとともにヌルデータパケットをブロードキャストすることができる。しかしながら、他の実装では、グループオーナは、グループオーナがスリープモードに入ることを示すためにインジケータの他のタイプを持つ他のタイプのメッセージを送りうることに留意されたい。
【0061】
[0065]実施形態は、全体にハードウェア実施形態、全体にソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、等を含む)、または「回路」、「モジュール」、または「システム」として本明細書ですべて一般に称されうるソフトウェアおよびハードウェア態様を組み合わせる実施形態の形式をとりうる。更に、発明の主題の実施形態は、媒体中で具体化されるプログラムコードを使用可能なコンピュータを有する表現の任意のタンジブル媒体で具体化されるコンピュータプログラム製品の形式をとりうる。記述された実施形態は、その上に記憶された命令を有する機械可読媒体を含む、コンピュータプログラム、またはソフトウェアとして提供され、それは、すべての考えられるバリエーションが本明細書に列挙されないので、ここに記述されようとされなかろうと、実施形態に従う処理を実行するために、コンピュータシステム(または他の電子デバイス)をプログラムするように使用されうる。機械可読媒体は、機械(例えばコンピュータ)によって読み出し可能な形式(例えば、ソフトウェア、処理アプリケーション)における情報を記憶するまたは送信するために任意のメカニズムを含む。機械可読媒体は、機械可読記憶媒体、または機械可読信号媒体でありうる。機械可読記憶媒体は、例えば、磁気記憶媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスケット)、光記憶媒体(例えばCD−ROM)、マグネト発電機光記憶媒体、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラム可能メモリ(例えば、EPROMおよびEEPROM)、フラッシュメモリ、または(例えば、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な)電子命令を記憶するための適切な他のタイプのタンジブル媒体の他のタイプを含むが、これらに限定されない。機械可読信号媒体は、ここに実施されるコンピュータ可読プログラムコードを持つ伝搬データ信号、例えば、電子的伝搬信号、光学的伝搬信号、音響的伝搬信号、または他の形式の伝搬信号(例えば、キャリア波、赤外線信号、デジタル信号、等)を含みうる。機械可読信号媒体上で具体化されるプログラムコードは、ワイヤライン、ワイヤレス、光ファイバーケーブル、RF、または他の通信媒体を含むがこれらに限定されない、任意の適切な媒体を使用して送信されうる。
【0062】
[0066]実施形態の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++または同様なもののようなオブジェクト指向プログラミング言語、「C」プログラミング言語のような従来の手続き型プログラミング言語、または同様のプログラミング言語を含む1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれうる。プログラムコードは、ユーザのコンピュータ上で全体的に、ユーザのコンピュータ上で部分的に、スタンドアローンソフトウェアパッケージとして、ユーザのコンピュータ上で部分的に且つリモートコンピュータ上で部分的に、またはリモートコンピュータまたはサーバ上で全体的に実行されうる。後のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、または広域ネットワーク(WAN)、を含む任意のタイプのネットワーク通じてユーザのコンピュータに接続される、または接続は、外部コンピュータに(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使用するインターネット通じて)行わせうる。
【0063】
[0067]図4は、直接転送省電力メカニズムを実装するように構成された通信ユニットを含む電子デバイス400の1つの実施形態のブロック図である。電子デバイス400は、ピアツーピアネットワークのためのネットワークコーディネータデバイス(例えば、グループオーナ)として動作するように構成される、ワイヤレスルータ、ラップトップ、モバイルデバイス、プリンタ、または他の適切な電子デバイスでありうる。電子デバイス400は、(ことによると、複数のプロセッサ、複数のコア、複数のノードを含む、および/またはマルチスレッドを実装する)処理ユニット402を含む。電子デバイス400は、記憶ユニット406を含む。記憶ユニット406は、システムメモリ(例えば、キャッシュ、SRAM、DRAM、ゼロキャパシタRAM、ツイントランジスタRAM、eDRAM、EDO RAM、DDR RAM、EEPROM、NRAM、RRAM(登録商標)、SONOS、PRAM、等のうちの1つまたは複数)、または機械可読記憶媒体の以上で既に記述した可能な理解のうちの任意の1つまたは複数でありうる。電子デバイス400はさらに、バス410(例えば、PCI、ISA、PCI Express、ハイパートランスポート(登録商標)、InfiniBand(登録商標)、NuBus、AHB、AXI、等)と、ワイヤレスネットワークインターフェース(例えば、WLANインターフェース、Bluetooth(登録商標)インターフェース、WiMAXインターフェース、ZigBee(登録商標)インターフェース、ワイヤレスUSBインターフェース等)のうちの少なくとも1つと、ワイヤードネットワークインターフェース(例えば、イーサネット(登録商標)インターフェース)を含む。電子機器400は、さらに通信ユニット408、省電力ユニット415および記憶装置413(例えば光学記憶装置、磁気記憶装置、等)を含む。通信ユニット408は、ワイヤレス通信を可能にするために、ワイヤレス送信機−受信機(トランシーバ)ユニット、処理ユニット、記憶ユニット、電力管理回路、プログラム命令、等を含むシステムオンチップ(SoC)でありうる。省電力ユニット415は、これらの構成要素のうちの少なくとも1つまたは複数を使用して通信ユニット408中に具体化され、ピアツーピアネットワーク中の関連するクライアントが直接データ通信をサポートし直接転送省電力メカニズムを実装するかどうか決定するように構成される。しかしながら、他の実装では、省電力ユニットの機能性のうちのいくつかまたはすべては、記憶ユニット406または記憶デバイス413で具体化される、またはバス410に個別に接続されうることに留意されたい。これらの機能性のうちの任意の1つは、ハードウェア中および/または処理ユニット402上に部分的に(または全体的に)実装されうる。例えば、機能性は、特定用途向け周辺集積回路を用いて、処理ユニット402中に実装される論理中で、デバイスまたはカード上のコプロセッサ中で、等で実装されうる。さらに、認識は、図4に説明されないより少数または追加の構成要素(例えば、ビデオカード、音声カード、追加のネットワークインターフェース、周辺デバイス、等)を含みうる。処理ユニット402、記憶ユニット406、記憶デバイス413、通信ユニット408、およびネットワークインターフェース404は、バス410に接続される。バス410に接続されるように説明されるが、記憶ユニット406は、処理ユニット402に接続されうる。
【0064】
[0068]実施形態が様々な実装および利用に関して記述されるが、これらの実施形態が実例となり、発明の主題の範囲がこれらに限定されないことは理解されるだろう。一般的に、ピアツーピアネットワーク中のグループオーナのための直接転送省電力メカニズムを実装するための技法は、任意のハードウェアシステムまたはハードウェアシステムと一致する設備で実装されうる。多くの変形、修正、追加分、および改良が可能である。
【0065】
[0069]複数のインスタンスは、単一のインスタンスとして本明細書に記述された構成要素、動作、または構造のために提供されうる。最後に、様々な構成要素、動作およびデータストアの間の境界は、いくぶん任意であり、特定の動作は、特定の実例となる構成のコンテキストにおいて説明される。機能性の他の割り振りが構想され、発明の主題の範囲内にありうる。一般的に、例示的な構成中の個別の構成要素として示される構造および機能性は、結合された構造または構成要素として実装されうる。同様に、構造および単一の構成要素として示される機能性は、個別の構成要素として実装される。これらおよび他の変形、修正、追加、および改良は、発明の主題の範囲以内にありうる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ピアツーピア通信ネットワークのネットワークコーディネータデバイスで、前記ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、
すべての関連するクライアントデバイスが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた各ビーコン間隔の一部の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して第1のモードを実装することと、
前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して第2のモードを実装することと
を備える、方法。
[C2]
前記ネットワークコーディネータデバイスは、前記ピアツーピアネットワークのグループオーナとして動作する、
[C1]に記載の方法。
[C3]
前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータデバイスの電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを前記実装することは、前記関連するクライアントデバイスのオペレーティングモードにかかわらず、そして前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに、前記ネットワークコーディネータデバイスの電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを実装することを備える、
[C1]に記載の方法。
[C4]
各ビーコン間隔の前記一部の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第1のモードを前記実装することは、各ビーコン間隔の開始時間に前記第1のモードを開始することと、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、前記第1のモードを維持することとを備え、
各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを前記実装することは、前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記第1のモードの後に前記第2のモードを開始することと、各ビーコン間隔の終了まで前記第2のモードを維持することとを備える、
[C1]に記載の方法。
[C5]
各ビーコン間隔の前記開始時間にビーコンフレームを送信することをさらに備え、各ビーコン間隔の前記事前定義された時間期間の間、前記第1のモードを前記維持することは、各ビーコン間隔に関連付けられた事前定義されたコンテンションウィンドウ期間の間、前記第1のモードを維持することを備える、
[C4]に記載の方法。
[C6]
1つまたは複数の関連するクライアント要求が前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた前記ビーコン間隔のうちの1つの前記第1のモードの間に満たされないことを検出することに応答して、前記ビーコン間隔の拡張された第1のモードの間に前記1つまたは複数の関連するクライアント要求を満たすために、前記ネットワークコーディネータデバイスのための前記ビーコン間隔の前記第1のモードを拡張することをさらに備える、
[C4]に記載の方法。
[C7]
前記ネットワークコーディネータデバイスのための前記ビーコン間隔の前記第1のモードを前記拡張することは、前記1つまたは複数の関連するクライアント要求が満たされるまで前記ビーコン間隔の前記第1のモードを継続的に拡張する、または事前定義された時間だけ前記ビーコン間隔の前記第1のモードを継続的に拡張することを備える、
[C6]に記載の方法。
[C8]
前記ネットワークコーディネータデバイスと、前記ピアツーピアネットワークに接続するように試みている1つまたは複数の新規デバイスとの間のハンドシェイク動作が前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた前記ビーコン間隔のうちの1つの前記第1のモードの間に完了しなかったことを検出することに応じて、前記ビーコン間隔の拡張された第1のモードの間に前記ハンドシェイク動作を完了するために前記ネットワークコーディネータデバイスのための前記ビーコン間隔の前記第1のモードを拡張することをさらに備える、
[C4]に記載の方法。
[C9]
前記ハンドシェイク動作を完了することと、前記1つまたは複数の新規クライアントデバイスが前記ネットワークコントローラデバイスを介して前記ピアツーピアネットワークに接続したと決定することとに応じて、前記1つまたは複数の新規デバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することをさらに備える、
[C8]に記載の方法。
[C10]
前記関連するクライアントデバイスのうちの少なくとも1つが直接データ通信をサポートしないと決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスで従来の省電力メカニズムを実装する、
[C1]に記載の方法。
[C11]
前記関連するクライアントデバイスは、前記ネットワークコーディネータデバイスを介して前記ピアツーピア通信ネットワークに接続されるクライアントデバイスを含む、
[C1]に記載の方法。
[C12]
ピアツーピア通信ネットワークのグループオーナで、前記ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、
すべての関連するクライアントデバイスが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記グループオーナに関連付けられた各ビーコン間隔の開始時間に前記グループオーナに対して第1のモードを開始することと、各ビーコン間隔の事前定義された時間間隔の間、前記第1のモードを維持することと、
前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記グループオーナで電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記第1のモードの後で前記グループオーナに対して第2のモードを開始することと、各ビーコン間隔の終了まで前記第2のモードを維持することと
を備える、方法。
[C13]
1つまたは複数の新規クライアントデバイス要求または1つまたは複数の関連するクライアント要求が前記グループオーナに関連付けられた前記ビーコン間隔のうちの1つの前記第1のモード中に満たされないことを検出することに応じて、前記ビーコン間隔の拡張された第1のモードの間に前記1つまたは複数の新規クライアントデバイス要求または前記1つまたは複数の関連するクライアント要求を満たすために、前記グループオーナのための前記ビーコン間隔の前記第1のモードを拡張することをさらに備える、
[C12]に記載の方法。
[C14]
前記関連するクライアントデバイスのうちの少なくとも1つが直接データ通信をサポートしないと決定することに応じて、前記グループオーナで従来の省電力メカニズムを実装する、
[C12]に記載の方法。
[C15]
ネットワークコーディネータデバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続される省電力ユニットと
を備え、前記省電力ユニットは、
ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、
前記省電力ユニットがすべての関連するクライアントデバイスが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた各ビーコン間隔の一部の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して第1のモードを実装することと、
前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して第2のモードを実装することと
を行うように動作可能である、ネットワークコーディネータデバイス。
[C16]
前記ネットワークコーディネータデバイスは、前記ピアツーピアネットワークのグループオーナとして動作する、
[C15]に記載のネットワークコーディネータデバイス。
[C17]
前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータデバイスの電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを前記実装することを行うように動作可能な前記省電力ユニットは、前記関連するクライアントデバイスの少なくともサブセットがアクティブオペレーティングモードである場合でさえ、そして前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに、前記ネットワークコーディネータデバイスの電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを実装すること行うように動作可能である、
[C15]に記載のネットワークコーディネータデバイス。
[C18]
各ビーコン間隔の前記一部の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第1のモードを実装することを行うように動作可能な前記省電力ユニットは、各ビーコン間隔の開始時間に前記第1のモードを開始することと、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、前記第1のモードを維持することとを行うように動作可能な前記省電力ユニットを備え、
各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを実装することを行うように動作可能な前記省電力ユニットは、前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記第1のモードの後に前記第2のモードを開始することと、各ビーコン間隔の終了まで前記第2のモードを維持することとを行うように動作可能な前記省電力ユニットを備える、
[C15]に記載のネットワークコーディネータデバイス。
[C19]
前記省電力ユニットは、
1つまたは複数の関連するクライアント要求が前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた前記ビーコン間隔のうちの1つの前記第1のモードの間に満たされないことを検出することと、
前記ビーコン間隔の拡張された第1のモードの間に前記1つまたは複数の関連するクライアント要求を満たすために、前記ネットワークコーディネータデバイスのための前記ビーコン間隔の前記第1のモードを拡張することと
を行うようにさらに動作可能である、[C15]に記載のネットワークコーディネータデバイス。
[C20]
前記省電力ユニットは、
前記ネットワークコーディネータデバイスと、前記ピアツーピアネットワークに接続するように試みている1つまたは複数の新規デバイスとの間のハンドシェイク動作が前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた前記ビーコン間隔のうちの1つの前記第1のモードの間に完了しなかったことを検出することと、
前記ビーコン間隔の拡張された第1のモードの間に前記ハンドシェイク動作を完了するために前記ネットワークコーディネータデバイスのための前記ビーコン間隔の前記第1のモードを拡張することと
を行うようにさらに動作可能である、[C15]に記載のネットワークコーディネータデバイス。
[C21]
前記省電力ユニットが前記関連するクライアントデバイスのうちの少なくとも1つが直接データ通信をサポートしないと決定することに応じて、前記省電力ユニットは、前記ネットワークコーディネータデバイスで従来の省電力メカニズムを実装することを行うように動作可能である、
[C15]に記載のネットワークコーディネータデバイス。
[C22]
その上に格納された命令を有する1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行された場合、前記1つまたは複数のプロセッサに、
ピアツーピア通信ネットワークのネットワークコーディネータデバイスで、前記ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定することと、
すべての関連するクライアントデバイスが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた各ビーコン間隔の一部の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して第1のモードを実装することと、
関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して第2のモードを実装することと
を備える動作を実行させる、1つまたは複数の機械可読記憶媒体。
[C23]
前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータデバイスの電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを実装する前記動作は、前記関連するクライアントデバイスのオペレーティングモードにかかわらず、そして前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに、前記ネットワークコーディネータデバイスの電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを実装することを備える、
[C22]に記載の機械可読記憶媒体。
[C24]
各ビーコン間隔の前記一部の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第1のモードを実装する前記動作は、各ビーコン間隔の開始時間で前記第1のモードを開始することと、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、前記第1のモードを維持することとを備え、
各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを実装する前記動作は、前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記第1のモードの後に前記第2のモードを開始することと、各ビーコン間隔の終了まで前記第2のモードを維持することとを備える、
[C22]に記載の機械可読記憶媒体。
[C25]
前記動作は、1つまたは複数の新規クライアントデバイス要求または1つまたは複数の関連するクライアント要求が前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた前記ビーコン間隔のうちの1つの前記第1のモードの間に満たされないことを検出することと、前記ビーコン間隔の拡張された第1のモードの間に前記1つまたは複数の新規クライアントデバイス要求または前記1つまたは複数の関連するクライアント要求を満たすために、前記ネットワークコーディネータデバイスのための前記ビーコン間隔の前記第1のモードを拡張することと
をさらに備える、[C22]に記載の機械可読記憶媒体。
[C26]
ネットワークコーディネータデバイスであって、
ピアツーピア通信ネットワークに関連付けられたすべてのクライアントデバイスが直接データ通信をサポートするかどうか決定するための手段と、
すべての関連するクライアントデバイスが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた各ビーコン間隔の一部の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して第1のモードを実装するための手段と、
すべての関連するクライアントデバイスが直接データ通信をサポートすると決定することに応じて、前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータで電力を節約するために、各ビーコン間隔の残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して第2のモードを実装することと
を備えるネットワークコーディネータデバイス。
[C27]
前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータデバイスの電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを前記実装するための手段は、前記関連するクライアントデバイスのオペレーティングモードにかかわらず、そして前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに、前記ネットワークコーディネータデバイスの電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを実装するための手段を備える、
[C26]に記載のネットワークコーディネータデバイス。
[C28]
各ビーコン間隔の前記一部の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第1のモードを前記実装するための手段は、各ビーコン間隔の開始時間に前記第1のモードを開始するための手段と、各ビーコン間隔の事前定義された時間期間の間、前記第1のモードを維持するための手段とを備え、
各ビーコン間隔の前記残りの部分の間、前記ネットワークコーディネータデバイスに対して前記第2のモードを前記実装するための手段は、前記関連するクライアントデバイス間の通信を中断せずに前記ネットワークコーディネータデバイスで電力を節約するために、各ビーコン間隔の前記第1のモードの後に前記第2のモードを開始するための手段と、各ビーコン間隔の終了まで前記第2のモードを維持するための手段とを備える、
[C26]に記載のネットワークコーディネータデバイス。
[C29]
1つまたは複数の新規クライアントデバイス要求または1つまたは複数の関連するクライアント要求が前記ネットワークコーディネータデバイスに関連付けられた前記ビーコン間隔のうちの1つの前記第1のモード中に満たされていないことを検出するための手段と、前記ビーコン間隔の拡張された第1のモードの間に前記1つまたは複数の新規クライアントデバイス要求または前記1つまたは複数の関連するクライアント要求を満たすために、前記ネットワークコーディネータデバイスのための前記ビーコン間隔の前記第1のモードを拡張するための手段と
をさらに備える、[C26]に記載のネットワークコーディネータデバイス。
図1
図2
図3
図4