特許第5989812号(P5989812)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5989812直交周波数分割多重接続方式の移動通信システムにおいて下向きリンクデータチャネルに対する上向きリンク応答チャネル送受信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5989812
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】直交周波数分割多重接続方式の移動通信システムにおいて下向きリンクデータチャネルに対する上向きリンク応答チャネル送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20160825BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20160825BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20160825BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W28/04 110
   H04J11/00 Z
【請求項の数】16
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-3708(P2015-3708)
(22)【出願日】2015年1月9日
(62)【分割の表示】特願2011-522008(P2011-522008)の分割
【原出願日】2009年8月5日
(65)【公開番号】特開2015-100119(P2015-100119A)
(43)【公開日】2015年5月28日
【審査請求日】2015年1月9日
(31)【優先権主張番号】10-2008-0076343
(32)【優先日】2008年8月5日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】ジェ・チョン・ユ
(72)【発明者】
【氏名】ジン・キュ・ハン
(72)【発明者】
【氏名】ジュ・ホ・イ
【審査官】 石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−523827(JP,A)
【文献】 特表2011−517168(JP,A)
【文献】 NTT DoCoMo, Ericsson, Fujitsu, KDDI, Mitsubishi Electric, NEC, Sharp,Performance Enhancement Techniques for ACK/NACK in E-UTRA Uplink[online],3GPP TSG-RAN WG1#48b R1-071651,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_48b/Docs/R1-071651.zip>,2007年 3月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04J 11/00
H04J 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムにおいて、下向きリンクデータチャネルのための上向きリンク受信確認チャネル(ACKnowledgement Channel、ACKCH)を伝送する方法であって、
下向きリンク制御チャネルと下向きリンクデータチャネルとを受信する段階と、
前記受信した下向きリンクデータチャネルのための上向きリンク受信確認情報を生成する段階と、
前記上向きリンク受信確認情報のための少なくとも2個のチャネル資源を確認する段階と、
少なくとも2個の伝送アンテナを通じ、前記チャネル資源を利用して、前記上向きリンク受信確認情報を含む前記上向きリンク受信確認チャネルを伝送する段階と、を含み、
前記チャネル資源は、第1チャネル資源と第2チャネル資源とを含み、第1伝送アンテナのための前記第1チャネル資源は、前記下向きリンク制御チャネルの最も低いCCEインデックスnCCEに基づいて決定される第1循環シフト(Cyclic Shift、CS)及び第1直交カバー(Orthogonal Cover、OC)であり、第2伝送アンテナのための前記第2チャネル資源は、CCEインデックスnCCE+1に基づいて決定される第2CS及び第2OCである
ことを特徴とする、上向きリンク受信確認チャネルの伝送方法。
【請求項2】
n番目のチャネル資源は、CCEインデックスnCCE+n−1に基づいて確認される、請求項1に記載の上向きリンク受信確認チャネルの伝送方法。
【請求項3】
n番目の伝送アンテナのためのn番目のチャネル資源は、CCEインデックスnCCE+n−1に基づいて確認される、請求項1に記載の上向きリンク受信確認チャネルの伝送方法。
【請求項4】
少なくとも2個の伝送アンテナの数が前記少なくとも2個のチャネル資源の数より多い場合、アンテナ選択(antenna selection)またはプレコーディング(pre−coding)をさらに行う、請求項1に記載の上向きリンク受信確認チャネルの伝送方法。
【請求項5】
移動通信システムにおいて、伝送機器が下向きリンクデータチャネルのための上向きリンク受信確認チャネル(ACKnowledgement Channel、ACKCH)を受信する方法であって、
下向きリンク制御チャネルと下向きリンクデータチャネルとを端末に伝送する段階と、
少なくとも2個のチャネル資源を用いた前記上向きリンク受信確認チャネルを端末から受信する段階と、
前記上向きリンク受信確認チャネルから前記下向きリンクデータチャネルのための上向きリンク受信確認情報を抽出する段階と、を含み、
前記チャネル資源は、第1チャネル資源と第2チャネル資源とを含み、第1伝送アンテナのための前記第1チャネル資源は、前記下向きリンク制御チャネルの最も低いCCEインデックスnCCEに基づいて決定される第1循環シフト(Cyclic Shift、CS)及び第1直交カバー(Orthogonal Cover、OC)であり、第2伝送アンテナのための前記第2チャネル資源は、CCEインデックスnCCE+1に基づいて決定される第2CS及び第2OCである
ことを特徴とする、上向きリンク受信確認チャネルの受信方法。
【請求項6】
n番目のチャネル資源は、CCEインデックスnCCE+n−1に基づいて確認される、請求項5に記載の上向きリンク受信確認チャネルの受信方法。
【請求項7】
n番目の伝送アンテナのためのn番目のチャネル資源は、CCEインデックスnCCE+n−1に基づいて確認される、請求項5に記載の上向きリンク受信確認チャネルの受信方法。
【請求項8】
前記端末の少なくとも2個の伝送アンテナの数が前記少なくとも2個のチャネル資源の数より多い場合、前記端末はアンテナ選択(antenna selection)またはプレコーディング(pre−coding)をさらに行う、請求項5に記載の上向きリンク受信確認チャネルの受信方法。
【請求項9】
移動通信システムにおいて、下向きリンクデータチャネルのための上向きリンク受信確認チャネル(ACKnowledgement Channel、ACKCH)を伝送する機器において、
下向きリンク制御チャネルと下向きリンクデータチャネルとを受信するための受信部と、
前記受信した下向きリンクデータチャネルのための上向きリンク受信確認情報を生成するための制御部と、
前記上向きリンク受信確認情報のための少なくとも2個のチャネル資源を確認し、少なくとも2個の伝送アンテナを通じ、前記チャネル資源を利用して、前記上向きリンク受信確認情報を含む前記上向きリンク受信確認チャネルを伝送するための伝送部と、
前記上向きリンク受信確認情報を伝送するための複数の伝送アンテナと、を含み、
前記チャネル資源は、第1チャネル資源と第2チャネル資源とを含み、第1伝送アンテナのための前記第1チャネル資源は、前記下向きリンク制御チャネルの最も低いCCEインデックスnCCEに基づいて決定される第1循環シフト(Cyclic Shift、CS)及び第1直交カバー(Orthogonal Cover、OC)であり、第2伝送アンテナのための前記第2チャネル資源は、CCEインデックスnCCE+1に基づいて決定される第2CS及び第2OCである
ことを特徴とする機器。
【請求項10】
n番目のチャネル資源は、CCEインデックスnCCE+n−1に基づいて確認される、請求項9に記載の機器。
【請求項11】
n番目の伝送アンテナのためのn番目のチャネル資源は、CCEインデックスnCCE+n−1に基づいて確認される、請求項9に記載の機器。
【請求項12】
前記制御部は、少なくとも2個の伝送アンテナの数が前記少なくとも2個のチャネル資源の数より多い場合、アンテナ選択(antenna selection)またはプレコーディング(pre−coding)をさらに行う、請求項9に記載の機器。
【請求項13】
移動通信システムにおいて、伝送機器が下向きリンクデータチャネルのための上向きリンク受信確認チャネル(ACKnowledgement Channel、ACKCH)を受信する機器において、
下向きリンク制御チャネルと下向きリンクデータチャネルとを伝送する伝送部と、
少なくとも2個のチャネル資源を用いた前記上向きリンク受信確認チャネルを受信する受信部と、
前記上向きリンク受信確認チャネルから前記下向きリンクデータチャネルのための上向きリンク受信確認情報を抽出する制御部と、を含み、
前記チャネル資源は、第1チャネル資源と第2チャネル資源とを含み、端末の第1伝送アンテナのための前記第1チャネル資源は、前記下向きリンク制御チャネルの最も低いCCEインデックスnCCEに基づいて決定される第1循環シフト(Cyclic Shift、CS)及び第1直交カバー(Orthogonal Cover、OC)であり、前記端末の第2伝送アンテナのための前記第2チャネル資源は、CCEインデックスnCCE+1に基づいて決定される第2CS及び第2OCである
ことを特徴とする機器。
【請求項14】
n番目のチャネル資源は、CCEインデックスnCCE+n−1に基づいて確認される、請求項13に記載の機器。
【請求項15】
n番目の伝送アンテナのためのn番目のチャネル資源は、CCEインデックスnCCE+n−1に基づいて確認される、請求項13に記載の機器。
【請求項16】
前記端末の少なくとも2個の伝送アンテナの数が前記少なくとも2個のチャネル資源の数より多い場合、アンテナ選択(antenna selection)またはプレコーディング(pre−coding)をさらに行う、請求項13に記載の機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直交周波数分割多重接続方式の移動通信システムの通信装置及び方法に関し、特に、下向きリンクデータチャネルに対する上向きリンク応答チャネル送受信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、移動通信システムにおいてHARQは、パケット基盤移動通信システムにおいてデータ伝送の信頼度及びスループットを高めるのに使用される重要な技術の一つである。前記HARQとは、ARQ(Automatic Repeat Request)技術とFEC(Forward Error Correction)技術を結合した技術を言う。
【0003】
図1は、一般的なHARQの一例を示す図であり、前記図1で、横軸は、時間軸を示す。
前記図1を参照すれば、移動通信システムにおいて基地局装置は、多数個のデータチャネル(DATA CHANNEL)を伝送し、端末機装置は、データチャネルを復調し、データを受信する。この時、基地局装置は、データチャネルを通じて同一のデータを繰り返して伝送することができ、異なるデータを連続して伝送することもできる。
【0004】
すなわち基地局装置は、参照番号101のように、特定のデータチャネルを初期伝送する。前記参照番号101のデータ伝送を受信する端末機装置は、前記データチャネルに対する復調を試みる。前記過程で、前記データチャネルに対するCRCを行い、前記データ伝送が復調に成功しなかったと判断されれば、端末機装置は、参照番号102のようにNACKを基地局装置にフィードバックする。この時、前記参照番号102のようなNACKを受信すれば、基地局装置は、前記参照番号101の初期伝送に対する再伝送として参照番号103のような再伝送を行う。したがって、前記参照番号101の初期伝送及び参照番号103の再伝送でのデータチャネルは、同一のデータを伝送する。ここで、留意すべき点は、同一のデータを伝送するとしても、互いに異なるリダンダンシーを含むことができるという点である。
【0005】
同一の情報を伝送するデータ伝送、すなわち参照番号101、103、105などで表現される同一の情報を伝送する各伝送をサブパケットと称する。前記参照番号103であるデータ伝送を受信した端末機装置は、前記参照番号103の再伝送に対して前記参照番号101で受信した初期伝送データと所定の規則によってコンバイニング(combining)を行い、前記コンバイニングされた結果を通じてデータチャネルの復調を試みる。前記過程で、前記データチャネルに対するCRCを通じて前記データ伝送の復調に成功しなかったと判断されれば、端末機装置は、参照番号104のようにNACKを基地局装置にさらにフィードバックする。前記参照番号104のNACKを受信した基地局装置は、前記参照番号103の1番目の再伝送時点から定められた時間間隔後に、参照番号105のように2番目の再伝送を行う。
【0006】
したがって、前記参照番号101の初期伝送及び103の1番目の再伝送、そして前記参照番号105の2番目の再伝送のデータチャネルは、いずれも同一の情報を伝送するものである。前記参照番号105の2番目の再伝送データを受信する端末機装置は、前記参照番号101の初期伝送、前記参照番号103の1番目の再伝送、そして前記参照番号105の2番目の再伝送をすべて所定の規則によってコンバイニングを行い、これを利用してデータチャネルの復調を行う。前記過程で、前記データチャネルに対するCRCを通じて前記データ伝送の復調が成功したと仮定しよう。この場合、前記端末機装置は、参照符号106のACKをデータ基地局装置にフィードバックする。前記参照番号106のACKを受信した基地局装置は、次のデータ情報に対する初期伝送サブパケットを参照番号107のように伝送する。前記参照番号107の初期伝送は、前記参照番号106を受けた時点で直ちに行われることもでき、所定の時間が経過した後に伝送されることもできるが、これは、所定のスケジューリング結果に起因する。
【0007】
上記のようにHARQを支援するためには、端末機装置がACK/NACKフィードバックを伝送しなければならない。前記ACK/NACKを伝送するチャネルを応答チャネル(RESPONSE CHANNEL)、すなわちACKCHという。
【0008】
図2は、移動通信システムの物理下向きリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel:以下、PDCCHという)の構造と物理上向きリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel:以下、PUCCHという)との関係を示す図である。
【0009】
前記図2を参照すれば、基地局装置は、少なくとも1個の制御チャネル要素(Control Channel Element:CCE)201にPDCCH202〜204を構成して伝送する。この時、1個のPDCCHは、1個あるいは2、4、8個のCCE201を使用することができる。図2に示されたように、各々のPDCCH202〜204は、下向きリンク承認(Down link Grant:DL GRANT)用途に使用されることができる。すなわち、PDCCH202〜204は、物理下向きリンク共用チャネル(Physical Downlink Shared Channel:PDSCH)、すなわち下向きリンクデータチャネルの資源割当のために使用されることができる。PDCCH202〜204を通じてPDSCHの資源を割当された端末機装置は、割当されたPDSCH資源を通じて伝送されたデータに対して各PDCCHの1番目のCCE201にマッピングされている応答チャネル(ACKnowledgement Channel:ACKCH)206のためのチャネル資源を通じてACK/NACK情報を伝送する。前記方法に対する例として、ACKCH1は、ACKCH R1というチャネル資源よりなる。ここで、チャネル資源というのは、ACKCH206を構成するためのCS(Cyclic Shift)とOC(Orthogonal Cover)を意味する。前記CCE201にマッピングされたチャネルインデックスを利用して、端末機装置は、下記表1のように、ACKCH206の資源であるCSとOCを決定することができる。下記表1は、端末機装置でACKCH206に使用するCSとOCの決定過程を説明するためのテーブルである。
【0010】
【表1】

【0011】
前記表1は、普通のCP(Cyclic Prefix)を使用する場合における18個のACKCHを各シーケンスの干渉を最小化するための構成方法を示している。一例として、CCE201にマッピングされたチャネルインデックスが5であり、あらかじめ設定された
【0012】
【数1】

【0013】
が0の場合、端末機装置は、CS=10とOC=0を使用してACKCH206を生成する。
【0014】
図3は、各インデックスに該当するACKCHの資源であるCSとOCを使用してACKCH構成を説明するための図である。
【0015】
前記図3を参照すれば、ACK/NACK情報は、割当されたCSを使用してCG(Computer Generated)シーケンスを生成した後、シーケンスは、4個にコピーされ、その後、各々のシーケンスは、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)が施された後、各々OCの1ビットを掛けた後、PUCCHチャネルに割当されたリソースブロック(Resource Block)の各シンボルにマッピングされる。マッピングされたACK/NACKシンボルは、アップリンクのレファレンス信号(Uplink Reference Signal)シンボルとともに1個のアンテナを通じて1個のサブフレーム内で各々のスロットにホッピングされ、同一の7個のシンボルをマッピングするようになる。
【0016】
PDCCHが1個または複数のCCEを有する理由は、DL GRANTの特性によって長さが異なる情報を伝送することができ、チャネル状況によって異なる個数のCCEを使用することによって、チャネル環境によるPDCCHの信頼性を増加させることができる。しかし、上向きリンクACK/NACKを伝送するにあたって、PDCCHのCCE各々にチャネル資源を割当すると仮定する時、チャネル資源は、CCEの個数と同一に割当されなければならない。ところが、PDCCHが複数のCCEを有する場合には、CCEにマッピングされた上向きリンクチャネル資源のうち最初のチャネル資源だけ使用され、残りは使用されないため、資源の効率性が減少する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0017】
【非特許文献1】Samsung, "Schemes for downlink ACK channel assignment in LTE systems", [online], 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #49, 12 May 2007, R1-072243, Retrieved from the Internet <URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_49/Docs/R1-072243.zip>(学術文献等2011-10032-236)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
したがって、本発明の一態様は、直交周波数分割多重接続方式の移動通信システムにおいて上向きリンク資源を効率的に使用し、複数のアンテナを使用することができる方法及び装置を提供する。
また、本発明の一態様は、直交周波数分割多重接続方式の移動通信システムにおいて下向きリンクデータチャネルに対する上向きリンク応答チャネル送信方法及び装置を提供する。
【0019】
このために、直交周波数分割多重接続方式の移動通信システムにおいて上向きリンク応答チャネル送信方法として、基地局から伝送されるデータ復調のための下向きリンク制御チャネルと復調すべきデータを受信する過程と、前記上向きリンク応答チャネルの送信方法を前記下向きリンク制御チャネルが使用した制御チャネル要素の量によって決定する過程と、前記決定結果と制御チャネルの要素の量によって互いに異なる複数の応答チャネル資源を利用して1個のデータ応答チャネルを各々複数のアンテナを使用して送信するか、1個のデータ応答チャネルを複数のアンテナのうち1個のアンテナ選択方法を使用して上向きリンクデータ応答チャネルを送信する過程と、を含む。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記目的を達成するために、本発明は、直交周波数分割多重接続方式の移動通信システムにおいて下向きリンクデータチャネルに対する上向きリンク応答チャネル送受信方法及び装置を提供する。
本発明による上向きリンク応答チャネル送信方法は、少なくとも2個のCCEよりなる下向きリンク制御チャネルが受信されれば、前記CCE別にチャネル資源を決定する過程と、受信される下向きリンクデータチャネルを分析し、上向きリンク応答情報を生成する過程と、前記CCEを少なくとも2個の送信アンテナに対応するように割当し、前記送信アンテナを通じて前記上向きリンク応答情報として上向きリンク応答チャネルを送信する過程と、を含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明による上向きリンク応答チャネル受信方法は、少なくとも2個のCCEよりなる下向きリンク制御チャネルを送信する過程と、前記CCEの個数が送信装置の送信アンテナの個数以下なら、前記CCEの個数に相当する個数で受信アンテナを選択し、前記CCE別のチャネル資源に対応するように割当する過程と、前記受信アンテナを通じて前記上向きリンク応答チャネルを受信する過程と、を含むことを特徴とする。
【0022】
また、本発明による上向きリンク応答チャネル送信装置は、少なくとも2個のCCEよりなる下向きリンク制御チャネルが受信されれば、前記CCE別にチャネル資源を決定し、受信される下向きリンクデータチャネルを分析し、上向きリンク応答情報を生成する伝送モジュールと、前記上向きリンク応答情報を送信するための多数個の送信アンテナと、前記CCEを少なくとも2個の送信アンテナに対応するように割当し、前記送信アンテナを通じて前記上向きリンク応答情報として上向きリンク応答チャネルを送信するように制御する制御器とで構成されることを特徴とする。
【0023】
また、本発明による上向きリンク応答チャネル受信装置は、少なくとも2個のCCEよりなる下向きリンク制御チャネル及び下向きリンクデータチャネルに対応する上向きリンク応答情報を送信装置の少なくとも2個の送信アンテナから受信するための多数個の受信アンテナと、前記CCEの個数が前記送信アンテナの個数以下なら、前記CCEの個数に相当する個数で前記受信アンテナを選択し、前記CCE別のチャネル資源に対応するように割当し、前記受信アンテナを通じて上向きリンク応答チャネルから前記上向きリンク応答情報を受信するように制御する制御器とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施例による伝送方法は、PDCCHに使用されるCCEの数及び端末機のアンテナ数によって各々対応する上向きリンクACKCHにマッピングされ、下向きリンクのPDSCHに対するACK/NACK情報は、前記ACKCHを通じて複数のアンテナを使用して伝送する。したがって、前記PDCCHが複数のCCEを有する場合には、CCEにマッピングされた上向きリンクチャネル資源に使用され、資源の効率性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】一般的なHARQの一例を示す図である。
図2】移動通信システムの物理下向きリンク制御チャネルの構造と物理上向きリンク制御チャネルとの関係を示す図である。
図3】各インデックスに該当するチャネル資源であるCSとOCを使用してACKCH構成を説明するための図である。
図4】本発明の一実施例による物理上向きリンク応答チャネル送信方法を示す図である。
図5】PDCCHを構成するCCE個数によって設定されたチャネル資源であるCSとOCを使用し、送信アンテナの個数によってACK/NACK情報を伝送する方法を説明するための図である。
図6】PDCCHを構成するCCE個数によって設定されたチャネル資源であるCSとOCを使用し、送信アンテナの個数によってACK/NACK情報を伝送する方法を説明するための図である。
図7】PDCCHを構成するCCE個数によって設定されたチャネル資源であるCSとOCを使用し、送信アンテナの個数によってACK/NACK情報を伝送する方法を説明するための図である。
図8】PDCCHを構成するCCE個数によって設定されたチャネル資源であるCSとOCを使用し、送信アンテナの個数によってACK/NACK情報を伝送する方法を説明するための図である。
図9】移動通信システムにおいてACK/NACK情報を複数の送信アンテナを通じて伝送する送信装置の構成を示す図である。
図10】ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信アンテナの個数によって伝送する制御手続を示す図である。
図11】ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信アンテナの個数によって伝送する制御手続を示す図である。
図12】ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信アンテナの個数によって伝送する制御手続を示す図である。
図13】ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信アンテナの個数によって伝送する制御手続を示す図である。
図14】移動通信システムにおいてACK/NACK情報を受信するための受信装置の構成を示す図である。
図15】ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信アンテナの個数によって受信する制御の流れ図である。
図16】ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信アンテナの個数によって受信する制御の流れ図である。
図17】ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信アンテナの個数によって受信する制御の流れ図である。
図18】ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信アンテナの個数によって受信する制御の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態の詳細な説明を説明する。図面において同一の構成は、同一の符号を示すことに留意しなければならない。
下記で、本発明を説明するにあたって関連された公知の機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすることができると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例などによって変わることができる。したがって、それは、本明細書の全般にわたった内容に基づいて定義されなければならない。
【0027】
図4は、本発明の一実施例による物理上向きリンク制御チャネル応答チャネル送信方法を示す図である。
【0028】
図4を参照すれば、端末機装置は、PDCCHのCCE基盤に割当される上向きリンクACKCHを通じてPDSCHに対する上向きリンク応答情報、すなわちACK/NACK情報を基地局装置に送信する。この時、端末機装置は、多数個のチャネル資源を利用して特定のPDSCHに対する応答として同一のACKCHを伝送することができる。言い換えれば、端末機装置は、PDCCHの1番目のCCEにマッピングされているチャネル資源、すなわちACKCH R1 401、ACKCH R2 402、ACKCH R4 404、ACKCH R5 405、ACKCH R7 407を利用してACKCH1〜5 411、412、414、415、417を伝送する。また、PDCCHが多数個のCCEよりなる場合、端末機装置は、PDCCHで1番目のCCE以外の他のCCEにマッピングされたチャネル資源、すなわちACKCH R3 403、ACKCH R6 406、ACKCH R8 408、ACKCH R9 409、ACKCH R10 410を利用してACKCH1〜ACKCH5 413、416、418、419、420を伝送する。また、端末機装置は、ACKCHを多数個の送信アンテナを通じて伝送する。ここで、端末機装置は、ACKCHを構成する多数個のスロットで、各々の送信アンテナにスロット別に異なるようにチャネル資源を割当し、ACKCHを伝送する。
【0029】
例えば、PDCCH1 423は、1個のCCE、すなわちCCE1 421よりなるので、端末機装置は、CCE1 421にマッピングされたチャネル資源であるACKCH R1 401を利用してPDSCHに対するACKCH1 411を伝送する。この時、端末機装置は、1個のチャネル資源だけを使用してACKCHを1個あるいは複数の送信アンテナを通じて伝送する。一方、PDCCH2 424は、2個のCCE、すなわちCCE2、CCE3 422よりなるので、端末機装置は、CCE2、CCE3 322に各々マッピングされたACKCH R2 402、ACKCH R3 403を利用してPDSCHに対するACKCH2 412、413を伝送する。この時、端末機装置は、2個のチャネル資源を使用してACKCHを複数の送信アンテナを通じて伝送する。
【0030】
すなわちPUCCHを構成するCCEの個数が送信アンテナの個数以下なら、CCEの個数に相当する個数で送信アンテナを使用してACKCHを送信する。図5図8は、PDCCHを構成するCCE個数によって設定されたチャネル資源であるCSとOCを使用し、送信アンテナの個数によってACK/NACK情報を伝送する方法を説明するための図である。
【0031】
前記図5は、PDCCHが1個のCCEよりなり、端末機装置がこのPDCCHにマッピングされた1個のチャネル資源を利用してACK/NACK情報を2個の送信アンテナを通じて伝送する方法を説明するための図である。1個のACK/NACK情報は、1個のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して図3のようにACKCH伝送のための処理をした後、1番目の例としてアンテナ選択方法を通じて2個の送信アンテナに伝送される。アンテナ選択方法は、同一の情報をスロット1では1番目のアンテナに伝送し、スロット2では、二番目のアンテナに伝送する方法である。二番目の例としてプレコーディングベクトルスイッチング(Precoding Vector Switching:以下、PVSという)方法を使用して伝送することができる。前記PVS方法は、同一の情報を2個のスロットにわたって1番目のアンテナには[1,1]を乗算して伝送し、二番目のアンテナでは[1,−1]を乗算して伝送することによって、直交性を維持して伝送する。
【0032】
前記図6は、PDCCHが2個のCCEよりなり、2個の送信アンテナを有する端末機装置のACK/NACK伝送方法を説明するための図である。2個のCCEにマッピングされているチャネル資源である2個のCSと2個のOCを使用して同一のACK/NACK情報を各々伝送する信号に処理した後、各々の送信アンテナにスロット1とスロット2を通じて繰り返し伝送される。すなわち1番目のチャネル資源を使用したACK/NACK情報は、1番目のアンテナに、二番目のチャネル資源を使用したACK/NACK情報は、二番目のアンテナに伝送される。
【0033】
前記図7は、PDCCHが2個のCCEよりなり、4個の送信アンテナを有する端末機装置のACK/NACK伝送方法を説明するための図である。2個のチャネル資源を利用して生成されたACK/NACK情報は、1個のACK/NACK情報が各々2個の送信アンテナを通じて伝送される。1個のACK/NACK情報が2個の送信アンテナにアンテナ選択方法または前記PVS(Precoding Vector Switching)方法を通じて図5のような方法と同様に伝送される。すなわち、ACK/NACK情報は、2個のチャネル資源を使用して伝送すべき信号に処理された後、各々アンテナ1&2及び3&4を通じてアンテナ選択方法またはPVS方法を通じて伝送される。
【0034】
図8は、PDCCHが4個のCCEよりなり、4個のアンテナを使用する端末機装置のACK/NACK情報の伝送を説明するための図である。ACK/NACK情報は、4個のチャネル資源を使用して各々の送信アンテナを通じて伝送される。
また、PUCCHを構成するCCEの個数が送信アンテナの個数を超過すれば、送信アンテナの個数に相当する個数でCCEを使用してACKCHを送信する。または、送信アンテナの個数の1/2に相当する個数でCCEを使用してACKCHを送信する。この時、2個の送信アンテナのために1個のCCEのチャネル資源を利用してPVS方法でACKCHを送信することができる。
【0035】
下記表2で、PDCCHが4個のCCEよりなり、端末機装置が4個のチャネル資源を利用して2個または4個の送信アンテナを通じてPVS方法でACKCHを伝送する方法を示す。1番目の選択は、3番目及び4番目チャネル資源を使用して同一の方法で6種類の選択方法を有することができる。すなわち下記表2は、4個のチャネル資源のうち2個のチャネル資源だけを使用する場合を示す。
【0036】
【表2】

【0037】
下記表3で、PDCCHが8個のCCEよりなり、端末機装置が8個のチャネル資源を利用して2個または4個の送信アンテナを通じてPVS方法でACKCHを伝送する方法を示す。1番目の選択は、7番目及び8番目チャネル資源を使用し、同一の方法で28種類の選択方法を有することができる。すなわち下記表3は、8個のチャネル資源のうち2個のチャネル資源だけを使用する場合を示す。
【0038】
【表3】

【0039】
下記表4A、表4Bで、PDCCHが8個のCCEよりなり、端末機装置が8個のチャネル資源を利用して4個または8個のチャネル資源を通じてACKCHを伝送する方法を示す。1番目の選択は、5番目、6番目、7番目及び8番目チャネル資源を使用し、同一の方法で70種類の選択方法を有することができる。すなわち下記表4A、表4Bは、8個のチャネル資源のうち4個のチャネル資源だけを使用する場合を示す。
【0040】
【表4A】


【表4B】

【0041】
図9は、移動通信システムの端末機装置においてACK/NACK情報を複数の送信アンテナに伝送する送信装置の構成を示す図である。
前記図9を参照すれば、送信装置は、複数の伝送モジュール610、620、630、640、制御器600、分配/選択器650及び複数の送信機661、662、663、664を備える。
【0042】
各伝送モジュール610、620、630、640は、PDCCHのCCE別のチャネル資源、すなわちCS及びOCを決定し、PDSCHの分析結果による上向きリンク応答情報、すなわちACK/NACK情報を生成した後、CS及びOCを使用して処理する。前記図9では、4個の第1伝送モジュール610〜第4伝送モジュール640で構成された例を取っている。前記第1伝送モジュール610を例にして説明すれば、第1伝送モジュール610は、PUCCH伝送部611、PUSCH伝送部612、IFFT変換部613及びCP処理部614を含む。PUCCH伝送部611は、入力されるACK/NACK情報を1個のCS及びOCを使用して処理する。PUSCH伝送部612は、生成されたPUSCHデータを処理する。IFFT変換部613は、前記PUCCH及びPUSCHデータをIFFT変換し、CP処理部614は、前記IFFT変換部613の出力にCP(Cyclic Prefix)を付加する。前記第2伝送モジュール620〜第4伝送モジュール640の構成も前記第1伝送モジュール610と同一の構成を有し、各々対応する伝送モジュールのデータを前記第1伝送モジュール610と同様の方法で処理する。
【0043】
制御器600は、PDCCHのCCE個数(number of CCE in PDCCH)及びモード選択信号(mode selection between antenna selection/precoding vector switching)に対する入力信号によって前記第1伝送モジュール610〜第4伝送モジュール640の出力を選択及び分配する動作を制御する。この時、制御器600は、CCEの個数と送信アンテナの個数を比較し、比較結果によって前記第1伝送モジュール610〜第4伝送モジュール640の出力を選択及び分配する動作を制御する。
【0044】
分配/選択器650は、前記第1伝送モジュール610〜第4伝送モジュール640の出力を入力し、前記制御器600の制御下に前記伝送モジュール610〜640の出力を分配及び選択する機能を行う。この時、分配/選択器650は、送信アンテナ別に異なるようにチャネル資源を割当する。例えば、CCEの個数と送信アンテナの個数が同一であれば、分配/選択器650は、送信アンテナにチャネル資源を一対一で対応させて割当する。また、CCEの個数が送信アンテナの個数を超過すれば、分配/選択器650は、送信アンテナの個数に相当する個数でチャネル資源を選択し、送信アンテナ別にチャネル資源を割当する。また、CCEの個数が送信アンテナの個数未満なら、分配/選択器650は、CCEの個数に相当する個数で送信アンテナを選択し、送信アンテナ別にチャネル資源を割当する。また、分配/選択器650は、送信アンテナのうち少なくともいずれか1個を通じてACK/NACK情報を伝送する。
【0045】
送信機661〜664は、各々送信アンテナ(第1アンテナ−第4アンテナ)を備え、分配/選択器650に出力される基底帯域の送信信号をRF信号に変換して対応する送信アンテナを通じて出力する機能を行う。
【0046】
前述したように、1個のACK/NACK情報は、伝送モジュール610、620、630、640のPUCCH伝送部611で1個のCSとOCを使用して処理された後、PUSCH伝送部612の出力とともにIFFT変換及びCP追加するようになる。前述のような一連の過程は、1個のCSとOCを使用する伝送モジュール610、620、630、640で処理され、この伝送モジュール610、620、630、640は、PDCCHで使用されたCCEの個数分だけ実装される。また、各々の伝送モジュール610、620、630、640は、PDCCHを構成するCCEの個数とアンテナ伝送方法であるアンテナ選択方法またはPVS方法によって作動する制御器600で生成された信号を利用して分配/選択器650を通じて各送信アンテナに伝送されるべき信号を生成し、各送信アンテナを通じて伝送される。
【0047】
図10図13は、ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信装置の送信アンテナの個数によって伝送する制御手続を示す図である。この時、送信装置は、PDCCHが含むCCEの個数を把握し、CCEの個数によって1個である場合、図10のような手続を行い、2個である場合には、図11のような手続を行い、4個の場合には、図12のような手続を行い、8個の場合には、図13のような手続を行う。
【0048】
まず、図10に示されたように、1個のCCEを有するPDCCHを使用したACK/NACK送信方法を説明する。
【0049】
前記図10を参照すれば、送信装置は、段階712でPDCCHを含むCCEの個数を検査する。この時、前記CCEの個数が1個なら、前記端末機装置は、段階714で端末機の送信アンテナ個数を検査する。この時、端末機の送信アンテナ個数が1個なら、前記端末機装置は、段階718で1個のACK/NACK情報を同一のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して1個の送信アンテナを通じて伝送する。しかし、前記送信アンテナ個数が2個なら、前記端末機装置は、段階716で1個のACK/NACK情報を同一のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して2個の送信アンテナを通じてアンテナ選択方法またはPVS方法を使用して伝送する。
【0050】
前記図10に示されたように、端末機装置は、伝送すべき送信アンテナの個数によってACK/NACK伝送方法を異なるように行う。仮に1個の送信アンテナを使用することができれば、1個のACK/NACK情報を同一のチャネル資源である1個のCSとOCを使用して1個の送信アンテナを通じて伝送する。仮に2個の送信アンテナを支援すれば、1個のACK/NACK情報を同一のチャネル資源である1個のCSとOCを使用し、アンテナ選択方法またはPVS方法を使用して2個の送信アンテナを通じて伝送する。
【0051】
図11は、PDCCHが2個のCCEよりなり、1個、2個または4個の送信アンテナを有する端末のACK/NACK情報伝送の流れ図である。
【0052】
前記図11を参照すれば、前記図10の段階712でPDCCHが含むCCEの個数が2個であると確認されれば、端末機装置は、段階722で端末機の送信アンテナの個数を検査する。この時、前記送信アンテナの個数が1個なら、前記送信装置は、段階724で既存のLTEシステムと同様に1個のACK/NACK情報を1個のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して1個の送信アンテナを通じて伝送する。例えば、送信装置は、ACK/NACK情報をPDCCHの1番目のCCEにマッピングされたチャネル資源を使用して伝送する。しかし、前記送信アンテナの個数が2個なら、前記端末機装置は、段階726で1個のACK/NACK情報を2個のチャネル資源である2個のCSと2個のOCを使用して2個の送信アンテナを通じて伝送する。また、前記アンテナの個数が4個なら、前記端末機装置は、段階728で1個のACK/NACK情報を2個のチャネル資源である2個のCSと2個のOCを使用して4個の送信アンテナを通じて伝送する。1個のACK資源を通過したACKCHは、2個の送信アンテナにアンテナ選択/PVSを使用して伝送される。
【0053】
前記図11に示されたように、PDCCHが2個のCCEを有する場合、前記端末機装置は、2個のチャネル資源を利用して1個のACK/NACK情報を伝送することができる。しかし、仮に1個の送信アンテナを有する端末の場合は、既存のLTEシステムと同様に、1個のACK/NACK情報を1個のチャネル資源である1個のCSとOCを利用して1個の送信アンテナを通じて伝送する。仮に2個の送信アンテナを有する場合は、1個のACK/NACK情報を2個のチャネル資源である2個のCSとOCを利用して2個の送信アンテナを使用して伝送する。仮に4個のアンテナを使用する端末の場合、1個のACK/NACK情報を2個のチャネル資源である2個のCSとOCを使用して生成された情報及び2個のチャネル資源を使用して4個の送信アンテナを通じてアンテナ選択方法またはPVS方法によって伝送される。
【0054】
図12は、PDCCHが4個のCCEを有する場合、端末で1、2、4個の送信アンテナによる制御流れ図である。
【0055】
前記図12を参照すれば、前記図10の段階712でPDCCHが含むCCEの個数が4個であると確認されると、端末機装置は、段階732で端末機の送信アンテナの個数を検査する。この時、前記アンテナの個数が1個なら、前記送信装置は、段階734で既存のLTEシステムと同様に1個のACK/NACK情報を1個のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して1個の送信アンテナを通じて伝送する。例えば、送信装置は、ACK/NACK情報をPDCCHの1番目のCCEにマッピングされたチャネル資源を使用して伝送する。しかし、前記送信アンテナの個数が2個なら、前記端末機装置は、段階736で1個のACK/NACK情報を2個のチャネル資源である2個のCSと2個のOCを使用して2個のアンテナを通じて伝送する。また、前記送信アンテナの個数が4個なら、前記端末機装置は、段階738で1個のACK/NACK情報を4個のチャネル資源である4個のCSと4個のOCを使用して4個のアンテナを通じて伝送する。1個のチャネル資源を通過したACKCHは、2個のアンテナにアンテナ選択/PVSを使用して伝送される。
【0056】
前記図12に示されたように、4個のCCEを有するPDCCHを使用する場合、送信装置は、4個のチャネル資源である4個のCSとOCを使用することができる。仮に1個の送信アンテナを有する端末の場合、既存のLTEシステムと同様に1個のACK/NACK情報を1個のチャネル資源である1個のCSとOCを使用して1個の送信アンテナを通じて伝送する。仮に2個の送信アンテナを有する場合、前記表2に示されたように、1個のACK/NACK情報は、2個のチャネル資源である2個のCSとOCを使用して2個の送信アンテナを通じて伝送される。仮に4個の送信アンテナを有する端末の場合は、1個のACK/NACK情報は、4個のチャネル資源である4個のCSとOCを使用して4個の送信アンテナを通じて伝送される。
【0057】
図13は、PDCCHが8個のCCEを有する場合、端末で1、2、4個の送信アンテナによる送信制御流れ図である。
【0058】
前記図13を参照すれば、前記図10の段階712でPDCCHが含むCCEの個数が8個であると確認されると、端末機装置は、段階742で端末機の送信アンテナの個数を検査する。この時、前記アンテナの個数が1個なら、前記送信装置は、段階744で既存のLTEシステムと同様に1個のACK/NACK情報を1個のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して1個の送信アンテナを通じて伝送する。例えば、送信装置は、ACK/NACK情報をPDCCHの1番目のCCEにマッピングされたチャネル資源を使用して伝送する。しかし、前記送信アンテナの個数が2個なら、前記端末機装置は、段階746で1個のACK/NACK情報を2個のチャネル資源である2個のCSと2個のOCを使用して2個の送信アンテナを通じて伝送する。また、前記送信アンテナの個数が4個なら、前記端末機装置は、段階748で1個のACK/NACK情報を4個のチャネル資源である4個のCSと4個のCOを使用して4個の送信アンテナを通じて伝送する。
【0059】
LTE−Aシステムでは、逆方向送信アンテナは4個を最大値に限定する。それで、前記図7に示されたように、8個のCCEを有するPDCCHを使用する場合、送信装置は、8個のCCEにマッチングされる8個のチャネル資源のうち送信アンテナの個数によって使用されるチャネル資源を選択するようになる。仮に送信アンテナ個数が1個の場合、既存のLTEシステムのように1個のACK/NACK情報を1番目のCCEにマッチングされるチャネル資源を使用して1個の送信アンテナを通じて伝送する。仮に2個の送信アンテナを使用する場合、前記表3に示されたように、1個のACK/NACK情報は、8個のチャネル資源のうち2個のチャネル資源を使用して2個の送信アンテナを通じて伝送される。仮に4個の送信アンテナを使用する場合、前記表4A、表4Bに示されたように、1個のACK/NACK情報は、8個のチャネル資源のうち4個のチャネル資源を使用して4個の送信アンテナを通じて伝送される。
【0060】
図14は、移動通信システムの基地局でACK/NACK情報を受信するための受信装置の構成を示す図である。
前記図14を参照すれば、受信装置は、複数の受信モジュール810、820、830、840、制御器800及び選択/合成器850を含む。
【0061】
受信モジュール810、820、830、840は、各々受信アンテナを備える。図14の場合、受信装置が4個の受信アンテナを備える場合を仮定していて、したがって、前記受信モジュールは、第1受信モジュール810〜第4受信モジュール840を備えることができる。前記第1受信モジュール810を例にして受信装置の受信動作を記述すれば、第1受信モジュール810は、RF受信部811、CP除去機812、FFT処理部813、PUCCH受信部814及びPUSCH受信部815を含む。RF受信部811は、アンテナから受信されるRF信号を基底帯域の周波数に下降変換し、周波数変換された信号をデジタルデータに変換する。CP除去機812は、前記RF受信部811の出力からCPを除去し、FFT処理部813は、前記CP除去機812の出力をFFT変換して出力する。また、PUCCH受信部814は、当該チャネル資源であるCSとOCを使用してPUCCHデータを処理してACK/NACK情報を生成する。第2受信モジュール820〜第4受信モジュール840も、前記第1受信モジュール810と同一の構成を有し、各々のPUCCH受信部は、各々対応するチャネル資源、すなわちCS及びOCを使用してACK/NACK情報を生成する。
【0062】
制御器800は、PDCCHのCCE個数及び送信装置の送信アンテナ数を比較及び分析し、前記第1受信モジュール810〜第4受信モジュール840を選択及び合成するための制御信号を生成する。
【0063】
選択/合成器850は、前記制御器800の第御下に前記第1受信モジュール810〜第4受信モジュール840の出力を複数個のうち選択するか、前記第1受信モジュール810〜第4受信モジュール840の出力のうち少なくとも一部を合成し、最終ACK/NACK情報として出力する。この時、選択/合成器850は、受信アンテナ別に異なるようにチャネル資源を割当する。例えば、CCEの個数が送信アンテナの個数以下なら、選択/合成器850は、CCEの個数に相当する個数で受信アンテナを選択し、受信アンテナ別にチャネル資源を割当する。また、CCEの個数が送信アンテナの個数を超過すれば、選択/合成器850は、送信アンテナの個数に相当する個数でチャネル資源を選択し、受信アンテナ別にチャネル資源を割当する。
【0064】
前述したように、各受信モジュール810〜840は、複数の受信アンテナから受けた信号を周波数変換及びデジタルデータに変換し、変換された信号のCPを除去した後、FFT変換過程を行った後、PUCCH受信部814に印加し、ACK/NACK情報を生成する。この時、各々のチャネル資源であるCSとOCを使用する各受信モジュールのPUCCH受信部814は、各々のチャネル資源を使用して当該受信モジュールのACK/NACK情報を生成した後、これを選択/合成器850に印加する。また、PDCCH内のCCE個数と端末の送信アンテナ個数情報を入力する制御器800は、これを分析して前記選択/合成器850を制御する信号を生成する。すると、前記選択/合成器850の前記制御器800の制御信号によって前記第1受信モジュール810〜第4受信モジュール840で複数のチャネル資源を利用して生成された情報を選択及び合成し、1個の最終ACK/NACK情報を生成する。
【0065】
図15図18は、ACK/NACK情報をPDCCHのCCE個数と送信アンテナの個数によって受信する制御の流れ図である。前記図15図17で、PDCCHが含むCCEの個数を把握し、CCEの個数によって1個の場合、図15のような手続を行い、2個の場合、図16のような手続を行い、4個の場合、図17のような手続を行い、8個の場合、図18のような手続を行う。
【0066】
図15は、PDCCHが1個のCCEよりなる場合、ACK/NACK受信手続を示す流れ図である。
【0067】
前記図15を参照すれば、受信装置は、段階912でPDCCHが含むCCEの個数を検査する。この時、前記CCEの個数が1個なら、前記受信装置は、段階914に進行し、端末の送信アンテナの個数を検査する。この時、送信装置の送信アンテナの個数が1個なら、前記受信装置は、段階916で既存のLTEシステムと同様に1個のACKCHを1個のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。また、前記送信アンテナの数が2個なら、前記受信装置は、段階918で1個のACKCHを1個のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。1個のチャネル資源を通過したACKCHは、各チャネル資源を使用して受信した信号を送信ダイバーシチ(transmit diversity)方法によってアンテナ選択方法またはPVS方法を使用して受信する。
【0068】
上記のように、受信装置は、送信装置のアンテナ送信方法によってACK/NACK受信方法が変わる。仮に送信装置で1個の送信アンテナを使用したら、受信装置は、1個のACK/NACK情報を同一のチャネル資源である1個のCSとOCを使用して複数のアンテナを通じて受信する。仮に送信装置で2個の送信アンテナを支援すれば、受信装置は、1個のACK/NACK情報を同一のチャネル資源である1個のCSとOCを使用してアンテナ選択方法またはPVS方法を使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。
【0069】
図16は、PDCCHが2個のCCEよりなり、送信装置が1個、2個または4個の送信アンテナを有する場合、受信装置のACK/NACK情報受信の流れ図である。
【0070】
前記図16を参照すれば、基地局装置は、図15の段階912でPDCCHが含むCCEの個数が2個であることを確認すれば、段階922に進行し、送信装置の送信アンテナの個数を検査する。この時、前記送信アンテナの数が1個なら、前記受信装置は、段階924で既存のLTEシステムと同様に1個のACKCHを1個のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。例えば、受信装置は、ACK/NACK情報をPDCCHの1番目のCCEにマッピングされたチャネル資源を使用して受信する。また、前記送信アンテナの数が2個なら、前記基地局装置は、段階926で1個のACKCHをチャネル資源である2個のCSと2個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。また、前記送信アンテナの数が4個なら、前記受信装置は、段階928で1個のACKCHを2個のチャネル資源である2個のCSと2個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。1個のチャネル資源を通過したACKCHは、各チャネル資源を使用して受信した信号を送信ダイバーシチ(transmit diversity)方法によってアンテナ選択方法またはPVS方法を使用して受信する。
【0071】
前記図16に示されたように、PDCCHが2個のCCEを有する場合、前記受信装置は、2個のチャネル資源を利用して1個のACK/NACK情報を受信することができる。しかし仮に送信装置が1個の送信アンテナを有する場合、受信装置は、既存のLTEシステムと同様に1個のACK/NACK情報を1個のチャネル資源である1個のCSとOCを利用して複数の受信アンテナを通じて受信する。仮に送信装置が2個の送信アンテナを有する場合、受信装置は、1個のACK/NACK情報を2個のチャネル資源である2個のCSとOCを利用して複数の受信アンテナを使用して受信する。仮に送信装置が4個の送信アンテナを有する場合、受信装置は、1個のACK/NACK情報を2個のチャネル資源である2個のCSとOCを利用して生成された情報に基づいて複数の受信アンテナを通じてアンテナ選択方法またはPVS方法によって受信する。
【0072】
図17は、PDCCHが4個のCCEよりなり、送信装置が1、2、4個の送信アンテナを有する場合、受信装置の制御流れ図である。
【0073】
前記図17を参照すれば、受信装置は、図15の段階912でPDCCHが含むCCEの個数が4個であることを確認すれば、段階932に進行し、送信装置の送信アンテナの個数を検査する。この時、前記送信装置の送信アンテナの数が1個なら、前記受信装置は、段階934で既存のLTEシステムと同様に1個のACKCHを1個のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。例えば、受信装置は、ACK/NACK情報をPDCCHの1番目のCCEにマッピングされたチャネル資源を使用して受信する。また、前記送信装置の送信アンテナの数が2個なら、前記受信装置は、段階936で1個のACKCHを2個のチャネル資源である2個のCSと2個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。また、前記送信装置の送信アンテナの数が4個なら、前記受信装置は、段階938で1個のACKCHを4個のチャネル資源である4個のCSと4個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。
【0074】
前記図17に示されたように、PDCCHが4個のCCEを有する場合、受信装置は、4個のチャネル資源である4個のCSとOCを使用することができる。この時、仮に送信装置が1個の送信アンテナを有する場合、受信装置は、既存のLTEシステムと同様に1個のACK/NACK情報を1個のチャネル資源である1個のCSとOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。仮に送信装置が2個の送信アンテナを有する場合、前記表2に示されたように、1個のACK/NACK情報は、2個のチャネル資源である2個のCSとOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信される。仮に送信装置が4個の送信アンテナを有する場合、1個のACK/NACK情報は、4個のチャネル資源である4個のCSとOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信される。
【0075】
図18は、PDCCHが8個のCCEよりなり、送信装置が1、2、4個の送信アンテナを有する場合、受信装置の制御流れ図である。
【0076】
前記図18を参照すれば、受信装置は、図15の段階912でPDCCHが含むCCEの個数が8個であることを確認すれば、段階942に進行し、送信装置の送信アンテナの個数を検査する。この時、前記送信装置の送信アンテナの個数が1個なら、前記受信装置は、段階944で既存のLTEシステムと同様に1個のACKCHを1個のチャネル資源である1個のCSと1個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。例えば、受信装置は、ACK/NACK情報をPDCCHの1番目のCCEにマッピングされたチャネル資源を使用して受信する。また、前記送信装置の送信アンテナの数が2個なら、前記受信装置は、段階946で1個のACKCHを2個のチャネル資源である2個のCSと2個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。また、前記送信装置の送信アンテナの数が4個なら、前記受信装置は、段階948で1個のACKCHを4個のチャネル資源である4個のCSと4個のOCを使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。
【0077】
LTE−Aシステムでは、逆方向送信アンテナは、4個を最大値に限定する。それで、前記図18に示されたように、PDCCHが8個のCCEを有する場合、受信装置は、8個のCCEにマッチングされる8個のチャネル資源のうち送信アンテナの個数によって使用されるチャネル資源を選択するようになる。この時、仮に送信装置が1個の送信アンテナを有する場合、受信装置は、既存のLTEシステムのように1個のACK/NACK情報を1番目のCCEにマッチングされるチャネル資源を使用して複数の受信アンテナを通じて受信する。仮に送信装置が2個の送信アンテナを使用する場合、前記表3に示されたように、1個のACK/NACK情報は、8個のチャネル資源のうち2個のチャネル資源を使用して複数の受信アンテナを通じて受信される。仮に送信装置が4個の送信アンテナを使用する場合、前記表4A、表4Bに示されたように、1個のACK/NACK情報は、8個のチャネル資源のうち4個のチャネル資源を使用して複数の受信アンテナを通じて受信される。
【符号の説明】
【0078】
600 ・・・制御器
610 ・・・第1伝送モジュール
650 ・・・分配/選択器
661 ・・・送信機
800 ・・・制御器
810 ・・・第1受信モジュール
850 ・・・選択/合成器
図1
図2
図3
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図6
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図18