特許第5989925号(P5989925)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5989925ディスカバリパケット送信頻度の自律的な適合
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5989925
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】ディスカバリパケット送信頻度の自律的な適合
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/00 20090101AFI20160825BHJP
   H04W 84/18 20090101ALI20160825BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20160825BHJP
【FI】
   H04W8/00 110
   H04W84/18
   H04W84/12
【請求項の数】37
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2015-560278(P2015-560278)
(86)(22)【出願日】2014年2月26日
(65)【公表番号】特表2016-514410(P2016-514410A)
(43)【公表日】2016年5月19日
(86)【国際出願番号】US2014018653
(87)【国際公開番号】WO2014134158
(87)【国際公開日】20140904
【審査請求日】2015年10月22日
(31)【優先権主張番号】13/782,220
(32)【優先日】2013年3月1日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】アブラハム、サントシュ・ポール
(72)【発明者】
【氏名】サンパス、ヘマンス
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−186624(JP,A)
【文献】 特開2003−209554(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスカバリパケット(DP)送信頻度を自律的に適合させる方法であって、前記方法は、下記を備える、
DP送信周期「N」を計算すること、ここにおいて、前記計算することはさらに、
デバイスによって、DPにおけるこれ自身の観測されたデバイス数をブロードキャストすることと、
前記デバイスの電子プロセッサによって、システムにおける複数のデバイスのうちの各検出可能なデバイスの複数のDPから観測されたデバイス数を復号することと、
前記デバイスの前記電子プロセッサによって、前記システムに関する最終的に観測されたデバイス数を算出すること、ここにおいて、前記最終的に観測されたデバイス数は、これ自身が観測されたデバイス数と、前記検出可能なデバイスの前記複数のDPから、前記復号された観測されデバイス数の全てとの最大値(「M」)である、と、
前記算出された最大値(「M」)に基づいて、前記デバイスの前記電子プロセッサによって、前記DP送信周期「N」を決定することと、
前記DP送信周期「N」を前記決定することの後に、ランダムな値および1/Nの値に基づいてディスカバリ間隔(DI)において選択的に送信することと、
を備える。
【請求項2】
前記DP送信周期「N」を前記決定することの後に、1つのDIを、DP送信に関して全ての「N」DIにおいて選択することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記選択することは、
1つのDIをランダムに選択することと、全ての「N」DIにおいて同一のDIを使用することと、をさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
バイス自身の観測されたデバイス数が、選択されたDIにおける予め決定された閾値よりも大きいかどうかを決定することと、
前記デバイス自身の観測されたデバイス数が、前記選択されたDIにおける前記予め決定された閾値よりも大きい場合、前記DIをランダムに再選択することと、
をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記選択することは、全ての「N」DIにおいて1つのDIを完全にランダムに選択することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記決定することは、
全てのXDIの始めに、前記DP送信周期「N」を計算すること、ここにおいて、Xは予め決定され、「N」よりも大きい、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記システムは、ソーシャルWiFiネットワークをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ユーザデバイスであって、前記ユーザデバイスは下記を備える、
1または複数のプロセッサと、
複数の機械読取可能な命令を記憶するように適合された1または複数のメモリであって、前記命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されるとき、前記ユーザデバイスに、
全ての「N」ディスカバリ間隔(「DI」)のうちの1つにおいてディスカバリパケット(DP)を送信させるように適合され、ここにおいて、前記ユーザデバイスは「N」を計算するように構成され、ここにおいて、「N」を計算することがさらに、
DPにおけるユーザデバイス自身の観測されたデバイス数をブロードキャストすることと、
前記ユーザデバイスの近傍における1または複数の検出可能なデバイスからブロードキャストを受信すること、ここにおいて、前記ブロードキャストは、このDPにおける各々の検出可能なデバイスの自身の観測されたデバイス数を備える、と、
前記ユーザデバイスの前記近傍において最終的に観測されたデバイス数を算出すること、ここにおいて、前記最終的に観測されたデバイス数は、前記ユーザデバイス自身の観測されたデバイス数と、前記検出可能なユーザデバイスの複数のDPから、前記観測されたデバイス数の全てとの最大値(「M」)であり、
前記算出された最大値(「M」)に基づいて、「N」を決定することと、
前記「N」を決定することの後に、ランダムな値および1/Nの値に基づいてDIにおいて選択的に送信することと、
を備える。
【請求項9】
前記複数の機械読取可能な命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、
前記「N」を決定することの後に、DP送信のために全ての「N」DIにおいて1つのDIを選択させるように適合される、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記複数の機械読取可能な命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、1つのDIをランダムに選択させ、全ての「N」DIにおいて同一のDIを使用するように適合される、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記複数の機械読取可能な命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、
前記ユーザデバイス自身の観測されたデバイス数が、選択されたDIにおける予め決定された閾値よりも大きいかどうかを決定させ、
前記ユーザデバイス自身の観測されたデバイス数が、前記選択されたDIにおける前記予め決定された閾値よりも大きい場合、前記DIをランダムに再選択させる、
ように適合される、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記複数の機械読取可能な命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、全ての「N」DIにおいて1つのDIを完全にランダムに選択させるように適合されている、請求項9に記載のデバイス。
【請求項13】
前記「N」を決定することはさらに、全てのXDIの始めに「N」を計算することを備え、ここにおいて、Xは予め決定され、「N」よりも大きい、請求項8に記載のデバイス。
【請求項14】
前記ユーザデバイスの前記近傍における前記1または複数の検出可能なデバイスはさらに、複数のDPが復号された1または複数のデバイスを備える、請求項8に記載のデバイス。
【請求項15】
前記ユーザデバイスの前記近傍における前記1または複数の検出可能なデバイスはさらに、一定の距離、WiFiホットスポット、またはBluetooth(登録商標)の範囲内の1または複数のデバイスを備える、請求項8に記載のデバイス。
【請求項16】
コンピュータ読取可能な命令が記憶されているコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
ネットワークにおける1または複数の検出可能なデバイスから各々受信された、1または複数の観測されたデバイス数を復号させ、
前記ネットワークにおける前記1または複数の検出可能なデバイスから受信された前記1または複数の観測されたデバイス数の全てと観測されたデバイス数との最大値に基づいて、ディスカバリパケット(DP)の送信周期「N」を決定させ、
前記DP送信周期「N」を前記決定することの後に、ランダムな値および1/Nの値に基づいてディスカバリ間隔(DI)において選択的に送信させる、
ンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項17】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、検出可能なデバイスから受信された観測されたデバイス数が増加しているときに、前記決定されたDP送信周期「N」を増加させる、請求項16に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項18】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、複数の「N」DIの各周期においてDP送信タイミングをランダム化させる、請求項16に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項19】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、全ての「N」DIのうちの1つにおいてDPを送信させる、請求項16に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項20】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、ディスカバリ間隔(「Q」)ごとの最大許容デバイス数に関する前記1または複数の検出可能なデバイス(「M」)から受信された、前記1または複数の観測されたデバイス数の全てと前記観測されたデバイス数との前記最大値のシーリング関数として「N」を決定させる、請求項16に記載のコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項21】
無線通信システムであって、
前記無線通信システムにおいて動作可能な複数のユーザデバイスを備え、ここにおいて、前記複数のユーザデバイスのうちの少なくとも1つは、全ての「N」ディスカバリ間隔(「DI」)のうちの1つにおいてディスカバリパケット(DP)を送信するように適合され、ここにおいて、前記少なくとも1つのユーザデバイスは、「N」を計算するように構成され、ここにおいて、「N」を計算することがさらに、
DPにおいて前記少なくとも1つのユーザデバイス自身の観測されたデバイス数をブロードキャストすることと、
前記少なくとも1つのユーザデバイスの近傍において1または複数の検出可能なデバイスからブロードキャストを受信すること、ここにおいて、前記ブロードキャストは、このDPにおいて各検出可能なデバイス自身の観測されたデバイス数を備える、と、
前記少なくとも1つのユーザデバイスの電子プロセッサによって、前記システムに関する最終的に観測されたデバイス数を算出すること、ここにおいて、前記最終的に観測されたデバイス数は、これ自身が観測されたデバイス数と前記検出可能なデバイスの複数のDPから復号された観測されデバイス数の全てとの最大値(「M」)である、と、
前記算出された最大値(「M」)に基づいて、「N」を決定することと、
前記「N」を決定することの後に、ランダムな値および1/Nの値に基づいてDIにおいて選択的に送信することと、
を備える、無線通信システム。
【請求項22】
前記複数のユーザデバイスは、これらの複数のDPが互いに復号されるよう適合されるように、互いによって検出可能である、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記「N」を計算することの後に、前記少なくとも1つのユーザデバイスはさらに、DP送信のために、全ての「N」DIにおいて1つのDIを選択するように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記少なくとも1つのユーザデバイスはさらに、1つのDIをランダムに選択するように構成され、全ての「N」DIにおいて同一のDIを使用する、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記少なくとも1つのユーザデバイスはさらに、
前記少なくとも1つのユーザデバイス自身の観測されたデバイス数が、選択されたDIにおいて予め決定された閾値よりも大きいかどうかを決定し、
前記少なくとも1つのユーザデバイス自身の観測されたデバイス数が、前記選択されたDIにおいて前記予め決定された閾値よりも大きい場合は、前記DIをランダムに再選択する、
ように構成される、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記少なくとも1つのユーザデバイスはさらに、全てのXDIの始めに「N」を計算するように構成され、ここにおいて、Xは予め決定され、「N」よりも大きい、請求項21に記載のシステム。
【請求項27】
前記システムはさらに、ソーシャルWiFiネットワークを備える、請求項21に記載のシステム。
【請求項28】
ネットワークにおいて1または複数の検出可能なデバイスから受信された1または複数の観測されたデバイス数を、各々、第1のデバイスのプロセッサによって電子的に復号することと、
前記ネットワークにおいて、前記1または複数の検出可能なデバイスから受信された、前記1または複数の観測されたデバイス数の全てと比較した、前記第1のデバイスによって観測されたデバイス数の最大値に基づいて、前記第1のデバイスの前記プロセッサによって電子的に、ディスカバリパケット(DP)送信周期「N」を決定することと、
前記DP送信周期「N」を決定することの後に、ランダムな値および1/Nの値に基づいてディスカバリ間隔(DI)において選択的に送信することと、
を備える方法。
【請求項29】
出可能なデバイスから受信された観測されたデバイス数が増加しているときに、前記決定されたDP送信周期「N」を増加させることをさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
N」DIの各周期においてDP送信をランダム化することをさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
ての「N」DIのうちの1つにおいてDPを送信することをさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
記第1のデバイスによって前記観測されたデバイス数と、ディスカバリ間隔(「Q」)ごとの最大許容デバイス数に関する前記1または複数の検出可能なデバイス(「M」)から受信された、前記1または複数の観測されたデバイス数の全てとの前記最大値のシーリング関数として「N」を決定することをさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
ソーシャル無線ネットワークにおいて動作可能な装置であって、
前記ソーシャル無線ネットワークにおいて1または複数の検出可能なデバイスから各々受信された、1または複数の観測されたデバイス数を復号する手段と、
前記ソーシャル無線ネットワークにおいて、前記1または複数の検出可能なデバイスから受信された、前記1または複数の観測されたデバイス数の全てと比較された観測されたデバイス数の最大値に基づいて、ディスカバリパケット(DP)送信周期「N」を決定する手段と、
前記DP送信周期「N」を前記決定することの後に、ランダムな値および1/Nの値に基づいてディスカバリ間隔(DI)において選択的に送信する手段と、
を備える装置。
【請求項34】
出可能なデバイスから受信された観測されたデバイス数が増加しているときに、前記決定されたDP送信周期「N」を増加させる手段をさらに備える、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
N」DIの各周期においてDP送信をランダム化する手段をさらに備える、請求項33に記載の装置。
【請求項36】
ての「N」DIのうちの1つにおいてDPを送信する手段をさらに備える、請求項33に記載の装置。
【請求項37】
記観測されたデバイス数と、ディスカバリ間隔(「Q」)ごとの最大許容デバイス数に関する、前記1または複数の検出可能なデバイス(「M」)から受信された、前記1または複数の観測されたデバイス数の全てとの前記最大値のシーリング関数として、「N」を決定する手段をさらに備える、請求項33に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、一般に無線通信ネットワークに関し、より詳細には、無線通信ネットワークにおける、ディスカバリパケット送信頻度の自律的な適合に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]現在のユーザデバイス(例えばスマートフォン、タブレット、ラップトップ)は、一般にWiFi(登録商標)ネットワークのような無線通信システムを使用して、インターネットのようなネットワークを検索し接続する性能を有している。通常のWiFiネットワークは、一般に有線ネットワークに接続するWiFiルータのようなハードウェアを使用し得る。一方、アドホックまたはソーシャルWiFi設計は、一般にインフラやハードウェア接続を必要としない。
【0003】
[0003]通常の基準アドホックまたはソーシャルWiFi設計において、ユーザデバイスは、これの近傍に1または複数のユーザデバイスを検出し得る。例えば、1または複数のユーザデバイスが、特定の「ホットスポット」に関連付けられたユーザデバイスの近くにあるとき、この特定のユーザデバイスの「ホットスポット」が、近隣のユーザデバイス上に現れ得る。このようにして、ソーシャルWiFi設計は、WiFi接続のためのソーシャルネットワークと考えられ得、個々のユーザデバイスが、隣接するユーザデバイスの「ホットスポット」に基づくWiFi接続を行うのを可能にすることによって、個々のユーザデバイスの利益となり得る。
【0004】
[0004]しかしながら、多くのユーザデバイスが、同時にソーシャルWiFi設計にアクセスを試み得る。例えば、各ユーザデバイスがネットワーク接続を検索し得る、共通のタイムスロットまたはウィンドウが存在し得る。これに関して、ユーザデバイスは、あるタイムスロットまたはウィンドウ内で、アクセスポイントビーコンを送る、すなわち送信し得る。一例において、全てのユーザデバイスが、1秒のウィンドウ内で、他のユーザデバイスを検出し、アクセスポイントビーコンを送信しようと試み得る。このタイムスロットまたはウィンドウは、アクセスポイントビーコンを送信するために、全てのユーザデバイスに対して開かれているため、多くのユーザデバイス間で、衝突の恐れが発生し得る。
【0005】
[0005]したがって、ユーザデバイスがアクセスポイントビーコンをより効率的に送るあるいは送信する、当業者にとっての必要が存在する。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本開示の1または複数の実施形態にしたがって、アドホックまたはソーシャル無線通信ネットワークにおいて、ディスカバリパケット(DP)(例えば、アクセスポイントビーコン)を送信する最適な頻度を決定するためのシステムおよび方法が提供される。また、ネットワーク内の各ユーザデバイスは、ネットワーク内での衝突が低減され得るように、これのDPを送信するディスカバリ間隔(DI)(例えば、タイムスロットまたはウィンドウ)をランダム化し得る。
【0007】
[0007]一実施形態にしたがって、ディスカバリパケット(DP)送信頻度を自律的に適合させる方法は、システムにおける複数のデバイスの各デバイスによって、DP送信周期「N」を計算することを備え、ここにおいて、計算することはさらに、システムにおける複数のデバイスの各デバイスによって、DPにおいてこれ自身の観測されたデバイス数をブロードキャストすることと、各デバイスによって、システムにおける他の検出可能なデバイスの複数のDPから観測されたデバイス数を復号することと、各デバイスによって、前記システムに関してシステムの最終的に観測されたデバイス数を算出すること、これは他の検出可能なデバイスの複数のDPから観測され復号されたデバイス数とこれ自身の観測されたデバイス数の最大値(「M」)である、と、算出された最大値(「M」)に基づいて、DP送信周期「N」を決定することとを備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】[0008]図1は、本開示の実施形態にしたがう、最適なDP送信周期が決定される、複数のユーザデバイスを含むシステムを示す図である。
図2】[0009]図2は、本開示の実施形態にしたがう、ディスカバリパケット(DP)送信頻度を算出する方法を示すフロー図である。
図3】[0010]図3は、本開示の実施形態にしたがう、DPを送信するために、全ての「N」DIに1つのDIを選択する方法を示すフロー図である。
図4】[0011]図4は、本開示の実施形態にしたがう、DPを送信するために、全ての「N」DIでDIを選択するタイミング図である。
図5】[0012]図5は、本開示の実施形態にしたがう、デバイスを実装するためのシステムのブロック図である。
図6】[0013]図6は、本開示の実施形態にしたがう、検出および通信構成要素を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0014]異なる図における同様の要素番号は、同一または類似の要素を表している。
【0010】
[0015]本開示の1または複数の実施形態によれば、アドホックまたはソーシャル無線ネットワークのユーザデバイスは、ディスカバリパケット(DP)(例えば、アクセスポイントビーコン)を送信する最適な頻度を決定し得る。ユーザデバイスは、(例えば、全ての「N」タイムスロットまたはウィンドウ内の)「N」ディスカバリ間隔(DI)ごとにDPを送信し得る。DP送信頻度は、「N」を選択することによって最適に決定され得、「N」は整数である。
【0011】
[0016]また、ソーシャル無線ネットワークの複数のユーザデバイスのビーコン送信間の衝突を低減するのに役立つように、各ユーザデバイスは、これのDPを送信するためのDIをランダム化し得る。つまり、本明細書の実施形態は、デバイスの送信タイミングを「N」DIの各周期でランダム化し得るので、複数のデバイスが、送信のために常に同一のDIを選択しにくくなり得る。
【0012】
[0017]図1を参照すると、本開示の実施形態にしたがう、最適なDP送信周期が決定される、複数のユーザデバイスを含むシステムを示す図である。
【0013】
[0018]図1において、例えば、アドホックまたはソーシャルWiFiネットワークのような無線通信ネットワークであるシステム101は、ユーザデバイス102の近傍に複数のユーザデバイス104(1)〜104(5)を含む。これに関して、互いに近接、すなわち互いの近傍(例えば、ある無線範囲内、あるいは100または200ヤード等のある距離内、WiFiホットスポット内、Bluetooth(登録商標)範囲内等)で隣接しているユーザデバイスは、互いに検出可能であり得る。検出可能なユーザデバイスは、これのDPが復号され得るものであり得る。この実施形態で、ユーザデバイス102は、例えば、1または複数の実施形態にしたがって、図6に関連して以下でさらに詳細に説明されるように、デバイス104(1)〜104(5)の1つ1つを検出して通信し得る。本明細書の1または複数の実施形態にしたがって説明されたようなシステムは、ユーザデバイスの異なる組み合わせを含み得ることが理解されるべきである。
【0014】
[0019]通常のアドホックまたはソーシャルWi―Fi設計で、各ユーザデバイスは、これ自身が観測したデバイス数、すなわちこれの近傍で観測または検出されたデバイスの数に基づいて、DPを送信する頻度を判断し得る。具体的には、ユーザデバイスは、「N」ディスカバリ間隔(DI)ごとにDPを送信し得、DPを送信する総デバイス数の高い数を観測する場合は、DP送信周期「N」を増加させ得る。つまり、ユーザデバイスが多くのユーザデバイスを検出するときは、DP送信周期「N」は通常は増加する。
【0015】
[0020]ユーザデバイスが多くの他の隣接するユーザデバイスを検出し得るために周期「N」が増加する、通常のアドホックまたはソーシャルなWiFi設計とは対照的に、本明細書の実施形態では、ユーザデバイス102および104(1)〜104(5)の各々は、これ自身が観測したデバイス数ならびに他の隣接するユーザデバイスによってブロードキャストされたデバイス数に基づいて、これのDP送信周期「N」を決定し得る。
【0016】
[0021]また、本開示の1または複数の実施形態によれば、ユーザデバイスは、どのDIで送信するかを選択し得、例えば、ユーザデバイスは、DI(例えば、タイムスロットまたはウィンドウ)ごとに送信をスキップすることを選択し得る。これの代わりとして、ユーザデバイスは、多大な他のユーザデバイスの総数が検出される場合は、より少ない頻度で送信するように判断し得る。
【0017】
[0022]DPのより少ない頻度での送信は、DIごとに競合するデバイスの数を制御するのに役立ち得る。しかし、通常の設計のように、ユーザデバイス自身の観測したデバイス数のみに基づいてDP送信頻度を決定することは、他のユーザデバイスが互いに検出できない場合は、最適となり得ない。例えば、図1に例示されたシステム101で、複数のデバイス104(1)〜104(5)の1つ1つは、1つのみのデバイス、すなわちユーザデバイス102を各々検出し得る。したがって、複数のデバイス104(1)〜104(5)の1つ1つは、DPを頻繁に送信し得る。その結果、複数のデバイス104(1)〜104(5)の1つ1つを検出できる1つのデバイス102は、各DIで多くのDPを観測し得る。
【0018】
[0023]しかしながら、本明細書の実施形態では、システムにおける各ユーザデバイスは、これ自身が観測したデバイス数をブロードキャストし、これ自身が観測したデバイス数、ならびに他の検出可能なデバイスによって観測されたデバイス数の最大値に基づいて、DP送信周期「N」を決定し得る。各ユーザデバイスは、これ自身が観測したデバイス数をブロードキャストでき、例えば、ユーザデバイス104(1)〜104(5)の各々は、これの観測したデバイス数は(これ自身を含めて)2であることをブロードキャストし、言い換えると、ユーザデバイス104(1)〜104(5)の各々の観測したデバイス数は、検出されたユーザデバイス102にこれ自身を加えたもの(2つのデバイス)に基づいている。ユーザデバイス102の場合、これの観測したデバイス数6をブロードキャストし得、すなわち、5つのデバイス104(1)〜104(5)にこれ自身を加えたデバイス(6つのデバイス)を検出または観測する。したがって、各ユーザデバイスは、検出可能なデバイスがより多くのユーザデバイスを観測したことを発見した場合はDP送信周期「N」を増加させ、低減された送信頻度は、この検出可能なデバイスでの競合を軽減するのに役立ち得る。
【0019】
[0024]一実施形態で、ユーザデバイス104(1)〜104(5)の1つ1つは、これ自身が観測したデバイス数をブロードキャストし、これ自身が観測したデバイス数と、他の検出可能なデバイスによって観測されたデバイス数との最大値に基づいて、周期「N」を決定し得る。例えば、ユーザデバイス104(1)は、これ自身が観測したデバイス数2と比較した、デバイス102によって通信された通りの、観測されたデバイス数6(システムにおいてデバイス自身の観測した数/他の隣接するデバイスによって観測されたデバイスの数を参照して、「2/6」の数で示される)に基づいて、これのDP送信周期「N」を決定し得る。
【0020】
[0025]また、本明細書のさまざまな実施形態で、DP送信頻度を決定するために周期「N」を選択することは、例えば1つのDIにおいて競合しているデバイスの数とは対照的に、システムまたはネットワークにおけるデバイスの総数に基づき得ることに注意するべきである。これに関して、ユーザデバイスは、システムにおける隣接するデバイスの総数を決定するために、全てのDIを走査し得る。一例で、ユーザデバイスは、100個のDIでいくつの総デバイスを観測したかを決定し得る。このデバイスの総数は、したがって、1または複数の実施形態にしたがって以下でさらに詳細に説明されるように、「N」を決定するために使用され得る。
【0021】
[0026]ここで図2を参照すると、本開示の実施形態にしたがう、ディスカバリパケット(DP)送信頻度を算出する方法を示すフロー図である。1または複数の実施形態で、図2の方法は、図1のシステムによって実装され得る。
【0022】
[0027]本明細書の実施形態で、ユーザデバイスは、全ての「N」ディスカバリ間隔(DI)のうちの1つでディスカバリパケット(DP)を送信し得る。システムにおける送信デバイスの総数が大きい場合は、個々のデバイスは、DIごとに競合するデバイスの数を低減するために、これのDP送信周期「N」を増加させ得る。
【0023】
[0028]ブロック202で、システムにおける各デバイスは、例えば、WiFiネットワークのような無線通信システムにおいて、その観測されたデバイス数をこのDPにおいてブロードキャストし得る。例えば、一実施形態にしたがう図1で例示されているように、デバイス102は、全てのデバイス104(1)〜104(5)を検出し得、したがって、その観測されたデバイス数は、それ自身を含めて「6」である。デバイス104(1)〜104(5)は各々、1つのデバイス102のみを検出でき、したがって、これらのデバイスの観測したデバイス数は、各々、それ自身を含めて「2」である。
【0024】
[0029]ブロック204で、各デバイスは、また、各検出可能なデバイス(すなわち、これのDPが復号され得る各デバイス)のDPから、観測したデバイス数を復号し得る。例えば、図1で、デバイス102およびデバイス104(1)〜104(5)はまた、各々が各検出可能なデバイスのDPから、観測されたデバイス数を復号し得る。
【0025】
[0030]ブロック206で、各デバイスは、それ自身の観測されたデバイス数と、全ての検出可能なデバイス、すなわちシステムに関して最後に観測されたデバイス数、との最大値として、数値「M」を算出し得る。例えば、図1で、デバイス102およびデバイス104(1)〜104(5)は、観測したデバイス数と、全ての検出可能なデバイスとの最大値として、数「M」(各デバイスについて、数「6」として例示されている)を算出し得る。つまり、各デバイス104(1)〜104(5)は、2と6との最大値としてM=6を算出し、これは、これ自身(「2」)、および検出可能なデバイス102(「6」)の各々から観測したデバイス数である。
【0026】
[0031]ブロック208で、「M」に基づいて、各デバイスは、これのDP送信周期「N」を決定し得る。例えば、図1で、デバイス102およびデバイス104(1)〜104(5)の各々は、以下のように、これのDP送信周期「N」を決定し得る。
【0027】
[0032]N=ceil(M/Q)
[0033]Nは、M/Qのシーリング関数(ceiling function)によって決定され、ここでMは、上述したように、システムに関する最終的に観測されたデバイス数であり、Qは、一定の衝突確率の要求を維持するための、DIごとの最大許容デバイス数である。例えば、Q = 1秒のDIの間に許容されるデバイスの最大数、である。この1秒のDIの間に、Qより大きいデバイス数が存在する場合、衝突確率が、要求よりも高くなり得る。さまざまな実施形態で、Qはシミュレーションによって取得され得る。例えば、シミュレートされた結果にしたがって、DIが1秒の場合で、50個のデバイスが存在する場合は、DP衝突確率は1パーセントとなり得、100個のデバイスが存在する場合は、DP衝突確率は30パーセントとなり得る。このようにして、Qの最大値(許容されるデバイスの最大数)は、提案されたDIの長さに対して規定され得る。
【0028】
[0034]図1の実施形態で、Qの値が、例えば10と仮定すると、Nの値は、したがって、N=ceil(6/10)=1のように計算され得る。このようにして、この例で、ユーザデバイスは、最適なDP頻度での送信のために、「1」DIごとにDP(すなわち「1」タイムスロットまたはウィンドウごとのDP)を送信し得る。
【0029】
[0035]特に、1または複数の実施形態によれば、DP送信周期「N」は、デバイスによって観測された通りのローカルデバイスの数に基づくのみではなく、他の検出可能なデバイスの観測された数の各々と比較した、デバイスの自身の観測された数との間の最大数に基づき得る。
【0030】
[0036]このようにして、システムにおけるDPを送信する最適な頻度を決定するために、1または複数の実施形態にしたがうシステムおよび方法が提供され得る。また、システムにおける各ユーザデバイスは、ネットワーク内での衝突が低減され得るように、これのDPを送信するディスカバリ間隔(DI)(例えば、タイムスロットまたはウィンドウ)をランダム化し得る。
【0031】
[0037]ここで図3を参照すると、本開示の実施形態にしたがう、DPを送信するために、全ての「N」DIにおける1つのDIを選択する方法を示すフロー図である。図4は、本開示の実施形態にしたがう、DPを送信するために、全ての「N」DIにおいてDIを選択するタイミング図を例示している。
【0032】
[0038]図4で、DI(例えば、タイムスロットまたはウィンドウ)の一定の総数は、あるタイミング周期「X」内に含まれ得る。この例で、DIの数は、1または複数の周期(例えば周期A、B、C)に分割され得、この各々は、DP送信周期「N」に対応し得る。例えば、「1」、「2」〜「N」と標識されたDIが周期A内にあり、「N+1」、「N+2」〜「2N」と標識されたDIが周期B内にあり、「2N+1」〜「3N」と標識されたDIは周期C内にある、等である。参照符号402で示されているように、DP送信周期「N」は、各タイミング周期「X」の始めに計算されるので、DPは、「N」DIごとに最適に送信され得る。
【0033】
[0039]図3のブロック302で、一定の数のDIを有する全てのタイミング周期Xの始めで、ここで(図4に示されているように)X>>Nであり、DP送信周期「N」は、例えば、1または複数の実施形態にしたがって、図1および図2に関して上述したように算出され得る。
【0034】
[0040]ブロック304で、DP送信周期「N」を決定した後に、デバイスは、DPを送信するために、全ての「N」DIにおける1つのDIを選択し得る。
【0035】
[0041]図3のブロック306、308、312、および314で、オプション1(ブロック306)、オプション2(ブロック308)、オプション3(ブロック312)、またはオプション4(ブロック314)の4つのオプションのうちの1つにしたがって、DIのランダムな選択が行われ得る(図4も参照)。
【0036】
[0042]ブロック306のオプション1では、1つのDIをランダムに選択し、DP送信のために、全ての「N」DIにおいて同一のDIを使用する。
【0037】
[0043]例えば、デバイスは、すべてのN DIの周期(例えば、図4の周期A、B、C)において、第1のDIを選択し得る。つまり、デバイスは、周期AにおいてDI「1」、周期BにおいてDI「N+1」、周期Cにおいて「2N+1」等を選択し得る。
【0038】
[0044]ブロック308のオプション2では、全ての「N」DIにおいて1つのDIをランダムに選択する。
【0039】
[0045]例えば、図4に例示されているように、DPは、各周期A、B、およびC内で完全にランダムに送信され得、例えば、DP404は、周期Aにおいて「1」として標識されたDI内で送信され得、DP406は、周期Bにおいて「N+2」として標識されたDI内で送信され得、DP408は、「2N+1」として標識されたDI内で送信され得る、等である。このようにして、デバイスは、DI「1」内でDP404を、DI「N+2」内でDP406を、「2N+1」内でDP408を送信する等、ランダムに選択し得る。つまり、デバイスは、全ての「N」DIにおける任意のDI内でDPを送信することを選択し得る。このオプションは、多くのデバイスが全ての「N」DIにおける同一のDIを常に選択し得るオプション1におけるように、最悪の事態のシナリオを防止し得る。
【0040】
[0046]ブロック312、オプション3。オプション1と同様、つまり、ランダムに1つのDIを選択し、全ての「N」DIにおいて同一のDIを使用するが、ただしこのDIは、観測されたデバイス数が選択されたDIにおける閾値よりも大きい場合は、ランダムに再選択され得る。
【0041】
[0047]例えば、デバイスが、選択されたDI「1」で、多くの(ある閾値よりも大きい、例えば50デバイスよりも大きい)デバイスを検出した場合は、このデバイスは、次の「N」DIにおいて、DI「N+1」の代わりにDI「N+2」をランダムに再選択し得る。
【0042】
[0048]ブロック314、オプション4。1/Nの確率で、全てのDIにおいて送信する。例えば、全てのDIにおいて、デバイスは0から1の間の一様分布でランダム変数を生成し得る。デバイスは、次に、ランダム変数の値が1/Nよりも小さい場合は、DPを送信し得る。
【0043】
[0049]DPを送信するために、全ての「N」DIにおいて1つのDIを選択する工程は、一定の数のDIを有する全てのタイミング周期Xの始めに繰り返され得る。
【0044】
[0050]ここで図5を参照すると、本開示の実施形態にしたがう、デバイスを実装するためのシステムのブロック図が例示されている。
【0045】
[0051]本明細書で開示されている方法およびシステムは、広範な電子システムまたはデバイスによって、またはこれらに組み込まれて実装され得ることが理解されよう。例えば、移動機、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップ、パソコン、テレビ等の有線または無線のデバイスを含む、任意の種類のデバイスを実装するために、システム1500が使用され得る。音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、通信デバイス、ネットワークサーバのような、他の例示的な電子システムもまた、本開示にしたがって構成され得る。
【0046】
[0052]システム1500は、図1に例示されているユーザデバイス102および104(1)〜104(5)を含む、本開示の実施形態を実装するのに適切であり得る。スマートフォン、タブレット、パソコン、および/またはネットワークサーバ等のデバイスの一部のようなシステム1500は、バス1502その他の情報通信用の通信機構を含み、これは、処理構成要素1504(例えばプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)等)、システムメモリ構成要素1506(例えばRAM)、静的な記憶構成要素1508(例えばROM)、ネットワークインターフェース構成要素1512、ディスプレイ構成要素1514(もしくは、外部ディスプレイへのインターフェース)、入力構成要素1516(例えば、キーパッドまたはキーボード、タッチスクリーン等)、およびカーソル制御構成要素1518(例えば、マウスパッド)の1または複数を含む、サブシステムおよび構成要素に相互接続している。
【0047】
[0053]本開示の実施形態によれば、システム1500は、システムメモリ構成要素1506に含まれている、1または複数の命令の1または複数のシーケンスを実行する処理構成要素1504によって、特定の操作を実行する。このような命令は、静的な記憶構成要素1508のような別のコンピュータ読取可能な媒体からシステムメモリ構成要素1506に読み込まれ得る。これらは、DP送信頻度を自律的に適合させる等のための命令を含み得る。他の実施形態で、本開示の1または複数の実施形態の実装のためのソフトウェア命令の代わりに、またはこれと組み合わせて、有線回路が使用され得る。
【0048】
[0054]コンピュータ読取可能な媒体にロジックがエンコードされ得、これは、処理構成要素1504に、実行するための命令を提供することに関与する任意の媒体を参照し得る。このような媒体は、限定される訳ではないが、不揮発性媒体、揮発性媒体、および送信媒体を含む多くの形態をとり得る。さまざまな実装で、揮発性媒体は、システムメモリ構成要素1506のような動的メモリを含み、送信媒体は、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバを含み、バス1502を備えるワイヤを含む。一実施形態で、送信媒体は、無線波通信および赤外線データ通信中に生成されるような、音響波または光波の形態をとり得る。いくつかの一般的な形状のコンピュータ読取可能な媒体は、例えば、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、その他のメモリチップまたはカートリッジ、搬送波、その他コンピュータが読み取るように適合された媒体を含む。コンピュータ読取可能な媒体は、非一時的であり得る。
【0049】
[0055]本開示のさまざまな実施形態で、本開示を実施するための命令シーケンスの実行は、システム1500によって実行され得る。さまざまな他の実施形態で、通信リンク1520(例えば、1または複数の実施形態にしたがって、図6に関して以下でさらに詳しく説明されるWiFi、あるいはさまざまな他の有線または無線ネットワーク)によって結合された複数のシステム1500は、本開示を実施するために、互いに調整して命令シーケンスを実行し得る。システム1500は、1または複数のプログラム(例えば、アプリケーションコード)を含むビーコンまたはDP、メッセージ、データ、情報、および命令を、通信リンク1520およびネットワークインターフェース構成要素1512を介して送受信し得る。受信されたプログラムコードは、実行するために、ディスクドライブ構成要素1510、その他の不揮発性記憶構成部品に、受信および/または記憶されると、処理構成要素1504によって実行され得る。
【0050】
[0056]ここで図6を参照すると、本開示の実施形態にしたがう、検出および通信構成要素を示すブロック図である。図6に例示されている構成要素は、ソーシャルWiFiネットワーク、例えば、1または複数の実施形態にしたがって図1に例示されているユーザデバイス102および104(1)〜104(5)のようなシステムに関連付けられた、ユーザデバイスによって実装され得る。1または複数の実施形態で、ユーザデバイス間の通信を容易にするために、図6に例示されている構成要素が使用され得る。
【0051】
[0057]ユーザデバイス602およびユーザデバイス604は、適切な媒体を通じて、無線通信リンク606を経由して通信するように適合されている。
【0052】
[0058]一実施形態で、ユーザデバイス602の構成要素は、ユーザデバイス602からユーザデバイス604への情報の送信を容易にし得る。始めに、送信またはTXデータプロセッサ608は、データバッファ構成要素610その他の適切な構成要素からDPを受信し得る。TXデータプロセッサ608は、選択した符号化および変調方式に基づいて、各DPを処理(例えばエンコード、インターリーブ、マップ等)し得る。TXデータプロセッサ608は、次に、データシンボル(その他の関連する変調シンボル)を、適切な変調(例えばOFDM)を実行する変調器612、および/またはシステムと調和する他の処理に提供し得る。変調器612は、次に、出力チップのストリームを提供し得る。送信機またはTX614は、出力チップのストリームを処理する(例えば、アナログ変換、フィルタ、増幅等を行う)し得、かつ変調された信号を生成し得、その後、アンテナ616から送信され得る。
【0053】
[0059]ユーザデバイス602によって送信された、変調された信号(ならびにユーザデバイス604と通信し得る他のユーザデバイスからの他の信号)は、ユーザデバイス604のアンテナ618で受信され得る。受信機620は、アンテナ618から受信した信号を処理(例えば、調整やデジタル化)し得、受信したサンプルを提供し得る。復調器622は、受信したサンプルを処理(例えば、復調や検出)し得、検出したデータシンボルを提供し得る。受信またはRXデータプロセッサ624は、検出したデータシンボルを処理(例えば、シンボルデマップ、逆インターリーブ、および復号)し得、ユーザデバイス602のような各送信ユーザデバイスに関連付けられた、復号されたデータを提供し得る。
【0054】
[0060]1または複数の実施形態で、ユーザデバイス602の構成要素はまた、ユーザデバイス604からの情報の受信を容易にし得る。この場合、ユーザデバイス604で、DPは、データシンボルを生成するために、送信またはTXデータプロセッサ626によって処理され得る。変調器628は、データシンボル(その他の関連する変調シンボル)を受信し得、適切な変調(例えばOFDM)、および/またはシステムと調和する他の処理を実行し得る。変調器628は、次に出力チップのストリームを提供し得、これは、送信機TX630によってさらに調整されて、アンテナ618から送信され得る。さまざまな実施形態で、信号は、ユーザデバイス604に送信する全てのユーザデバイス用に、コントローラ632によって生成された情報(例えば、ネットワークで観測されたデバイスの数に関する)を含み得る。
【0055】
[0061]ユーザデバイス602で、ユーザデバイス604によって送信された、変調された信号は、アンテナ616で受信され得る。変調された信号は、受信機RX634によって調整およびデジタル化され、検出されたデータシンボルを取得するために、復調器636によって処理され得る。受信またはRXデータプロセッサ638は、検出されたデータシンボルを処理し得、ユーザデバイス602に復号したデータ(例えば、復号したDP)を提供し得る。コントローラ640は、DP送信頻度を適合させるようなデータ送信を制御するために、情報を受信し得る。
【0056】
[0062]コントローラ640および632は、ユーザデバイス602およびユーザデバイス604の各々のさまざまな動作を指示し得る。例えば、各々のコントローラは、検出可能な近傍のユーザデバイスから情報を復号し、DPを送信し、ならびにDPを送信するディスカバリ間隔(DI)(例えば、タイムスロットまたはウィンドウ)をランダム化する頻度を決定し得る。メモリ642および644は各々、コントローラ640および632によって使用されるプログラムコードおよびデータを記憶し得る。
【0057】
[0063]図6はまた、構成要素が、1または複数の実施形態にしたがって本明細書で説明したような、アドホックまたはソーシャル無線ネットワークの動作を実行する、1または複数の構成要素を含み得ることを示す。例えば、ソーシャルネットワーク制御構成要素646は、1または複数の他のユーザデバイス(例えば、ユーザデバイス604)に信号を送受信するために、ユーザデバイス602のコントローラ640および/または他の構成要素と協働し得る。同様に、ソーシャルネットワーク制御構成要素648は、別のユーザデバイス(例えば、ユーザデバイス602)に信号を送受信するために、ユーザデバイス604のコントローラ632および/または他の構成要素と協働し得る。
【0058】
[0064]ユーザデバイスは、任意適当な無線通信技術に基づくか、あるいはこれをサポートする、1または複数の無線通信リンク(例えば、リンク606または1520)を経由して通信し得る。例えば、いくつかの態様では、ユーザデバイスは、ネットワークに関連付けられ得る。いくつかの態様では、ネットワークは、ボディ・エリア・ネットワークまたはパーソナル・エリア・ネットワークを備え得る。いくつかの態様では、ネットワークは、ローカル・エリア・ネットワークまたは広域ネットワークを備え得る。ユーザデバイスは、例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX(登録商標)、およびWi−Fi(登録商標)のようなさまざまな無線通信技術、プロトコル、または規格のうちの1または複数をサポート、あるいは使用し得る。同様に、ユーザデバイスは、さまざまな対応する変調または多重化方式のうちの1または複数をサポートまたは使用し得る。ユーザデバイスは、したがって、前述の、またはその他の無線通信技術を用いる1または複数の無線通信リンクを確立し、通信するための適切な構成要素(例えば、エアインターフェース)を含み得る。例えば、ユーザデバイスは、無線媒体による通信を容易にするさまざまな構成要素(例えば、信号生成器および信号プロセッサ)を含み得る送信機および受信機構成要素に関連付けられた、無線送受信機を備え得る。
【0059】
[0065]当業者であれば、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、手近な特定の用途に応じて、本開示のデバイスの材料、装置、構成、および使用法に多くの修正、置換、および変更が行われ得ることをすでに理解しているであろう。これを踏まえて、本開示の範囲は、本明細書で例示され説明された特定の実施形態に限定されるべきではなく、これらは単にいくつかの例のためであって、以下に添付した特許請求の範囲、および機能的な等価物と完全に同等でなければならない。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ディスカバリパケット(DP)送信頻度を自律的に適合させる方法であって、前記方法は、下記を備える、
システムにおける複数のデバイスのうちの1つのデバイスの電子プロセッサによって、DP送信周期「N」を計算すること、ここにおいて、前記計算することはさらに、
前記デバイスによって、DPにおけるこれ自身の観測されたデバイス数をブロードキャストすることと、
前記デバイスの前記電子プロセッサによって、前記システムにおける前記複数のデバイスのうちの各検出可能なデバイスの複数のDPから観測されたデバイス数を復号することと、
前記デバイスの前記電子プロセッサによって、前記システムに関する最終的に観測されたデバイス数を算出すること、ここにおいて、前記最終的に観測されたデバイス数は、これ自身が観測したデバイス数と、全ての、前記検出可能なデバイスの複数のDPから観測され復号されたデバイス数との最大値(「M」)である、と、
前記算出された最大値(「M」)に基づいて、前記デバイスの前記電子プロセッサによって、前記DP送信周期「N」を決定することと、
を備える。
[C2]
前記DP送信周期「N」を前記決定することの後に、1つのディスカバリ間隔(DI)を、DP送信に関して全ての「N」DIにおいて選択することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記選択することは、
1つのDIをランダムに選択することと、全ての「N」DIにおいて同一のDIを使用することと、をさらに備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記デバイス自身の観測されたデバイス数が、選択されたDIにおける予め決定された閾値よりも大きいかどうかを決定することと、
前記デバイス自身の観測したデバイス数が、前記選択されたDIにおける前記予め決定された閾値よりも大きい場合、前記DIをランダムに再選択することと、
をさらに備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記選択することは、全ての「N」DIにおいて1つのDIを完全にランダムに選択することをさらに備える、C2に記載の方法。
[C6]
前記DP送信周期「N」を前記決定することの後に、DP送信に関して、1/Nの確率で全てのDIにおいて送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記決定することは、
全てのXディスカバリ間隔(DI)の始めに、前記DP送信周期「N」を計算すること、ここにおいて、Xは予め決定され、「N」よりも大きい、をさらに備えるC1に記載の方法。
[C8]
前記システムは、ソーシャルWiFiネットワークをさらに備える、C1に記載の方法。
[C9]
ユーザデバイスであって、前記ユーザデバイスは下記を備える、
1または複数のプロセッサと、
複数の機械読取可能な命令を記憶するように適合された1または複数のメモリであって、前記命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されるとき、前記ユーザデバイスに、
全ての「N」ディスカバリ間隔(「DI」)のうちの1つにおいてディスカバリパケット(DP)を送信させるように適合され、ここにおいて、前記ユーザデバイスは「N」を計算するように構成され、ここにおいて、「N」を計算することがさらに、
DPにおける前記ユーザデバイス自身の観測されたデバイス数をブロードキャストすることと、
前記ユーザデバイスの近傍における1または複数の検出可能なデバイスからブロードキャストを受信すること、ここにおいて、前記ブロードキャストは、DPにおける各々の検出可能なデバイスの自身の観測されたデバイス数を備える、と、
前記ユーザデバイスの近傍において最終的に観測されたデバイス数を算出すること、ここにおいて、前記最終的に観測されたデバイス数は、前記ユーザデバイス自身の観測したデバイス数と、前記検出可能なユーザデバイスの複数のDPから、前記観測された全てのデバイス数との最大値(「M」)であり、
前記算出された最大値(「M」)に基づいて、「N」を決定することと、
を備える。
[C10]
前記複数の機械読取可能な命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、
前記「N」を決定することの後に、DP送信のために全ての「N」DIにおいて1つのディスカバリ間隔(DI)を選択させるように適合される、C9に記載のデバイス。
[C11]
前記複数の機械読取可能な命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、1つのDIをランダムに選択させ、全ての「N」DIにおいて同一のDIを使用するように適合される、C10に記載のデバイス。
[C12]
前記複数の機械読取可能な命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、
前記ユーザデバイス自身の観測したデバイス数は、選択されたDIにおける予め決定された閾値よりも大きいかどうかを決定させ、
前記ユーザデバイス自身の観測したデバイス数が、前記選択されたDIにおける前記予め決定された閾値よりも大きい場合、前記DIをランダムに再選択させる、
ように適合される、C11に記載のデバイス。
[C13]
前記複数の機械読取可能な命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、全ての「N」DIにおいて1つのDIを完全にランダムに選択させるように適合されている、C10に記載のデバイス。
[C14]
前記複数の機械読取可能な命令は、前記1または複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ユーザデバイスに、前記「N」を決定することの後に、DP送信のために1/Nの確率で全てのDIにおいて送信させるように適合される、C9に記載のデバイス。
[C15]
前記「N」を決定することはさらに、全てのXディスカバリ間隔(DI)の始めに「N」を計算することを備え、ここにおいて、Xは予め決定され、「N」よりも大きい、C9に記載のデバイス。
[C16]
前記ユーザデバイスの近傍における前記1または複数の検出可能なデバイスはさらに、複数のDPが復号された1または複数のデバイスを備える、C9に記載のデバイス。
[C17]
前記ユーザデバイスの近傍における前記1または複数の検出可能なデバイスはさらに、一定の距離、WiFiホットスポット、またはBluetooth(登録商標)の範囲内の1または複数のデバイスを備える、C9に記載のデバイス。
[C18]
コンピュータ読取可能な命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読取可能な媒体であって、プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
ネットワークにおける1または複数の検出可能なデバイスから各々受信された、1または複数の観測されたデバイス数を復号させ、
前記ネットワークにおける前記1または複数の検出可能なデバイスから受信した前記1または複数の観測された全てのデバイス数と観測されたデバイス数との最大値に基づいて、ディスカバリパケット(DP)の送信周期「N」を決定させる、
非一時的なコンピュータ読取可能な媒体。
[C19]
前記命令はさらに、前記プロセッサに、検出可能なデバイスから受信された観測されたデバイス数が増加しているときに、前記決定されたDP送信周期「N」を増加させる、C18に記載の媒体。
[C20]
前記命令はさらに、前記プロセッサに、複数の「N」ディスカバリ間隔(DI)の各周期においてDP送信タイミングをランダム化させる、C18に記載の媒体。
[C21]
前記命令はさらに、前記プロセッサに、全ての「N」DIのうちの1つにおいてDPを送信させる、C18に記載の媒体。
[C22]
前記命令はさらに、前記プロセッサに、ディスカバリ間隔(「Q」)ごとの最大許容デバイス数に関する前記1または複数の検出可能なデバイス(「M」)から受信された、前記1または複数の観測された全てのデバイス数と前記観測されたデバイス数との前記最大値のシーリング関数として「N」を決定させる、C18に記載の媒体。
[C23]
無線通信システムであって、
前記無線通信システムにおいて動作可能な複数のユーザデバイスを備え、ここにおいて、前記複数のユーザデバイスのうちの少なくとも1つは、全ての「N」ディスカバリ間隔(「DI」)のうちの1つにおいてディスカバリパケット(DP)を送信するように適合され、ここにおいて、前記少なくとも1つのユーザデバイスは、「N」を計算するように構成され、ここにおいて、「N」を計算することがさらに、
DPにおいて前記少なくとも1つのユーザデバイス自身の観測されたデバイス数をブロードキャストすることと、
前記少なくとも1つのユーザデバイスの近傍において1または複数の検出可能なデバイスからブロードキャストを受信すること、ここにおいて、前記ブロードキャストは、DPにおいて各検出可能なデバイス自身の観測したデバイス数を備える、と、
前記少なくとも1つのユーザデバイスの前記電子プロセッサによって、前記システムに関する最終的に観測されたデバイス数を算出すること、ここにおいて、前記最終的に観測されたデバイス数は、これ自身が観測したデバイス数と前記検出可能なデバイスの複数のDPから観測され復号された全てのデバイス数との最大値(「M」)である、と、
前記算出された最大値(「M」)に基づいて、「N」を決定することと、
を備える、無線通信システム。
[C24]
前記複数のユーザデバイスは、これらの複数のDPが互いに復号されるよう適合されるように、互いによって検出可能である、C23に記載のシステム。
[C25]
前記「N」を計算することの後に、前記少なくとも1つのユーザデバイスはさらに、DP送信のために、全ての「N」DIにおいて1つのディスカバリ間隔(DI)を選択するように構成される、C23に記載のシステム。
[C26]
前記少なくとも1つのユーザデバイスはさらに、1つのDIをランダムに選択するように構成され、全ての「N」DIにおいて同一のDIを使用する、C25に記載のシステム。
[C27]
前記少なくとも1つのユーザデバイスはさらに、
前記少なくとも1つのユーザデバイス自身の観測したデバイス数が、選択されたDIにおいて予め決定された閾値よりも大きいかどうかを決定し、
前記少なくとも1つのユーザデバイス自身の観測したデバイス数が、前記選択されたDIにおいて前記予め決定された閾値よりも大きい場合は、前記DIをランダムに再選択する、
ように構成される、C26に記載のシステム。
[C28]
前記少なくとも1つのユーザデバイスはさらに、全てのXディスカバリ間隔(DI)の始めに「N」を計算するように構成され、ここにおいて、Xは予め決定され、「N」よりも大きい、C23に記載のシステム。
[C29]
前記少なくとも1つのユーザデバイスはさらに、前記「N」を決定することの後に、DP送信に関して、1/Nの確率で、全てのDIにおいて送信するように構成される、C23に記載のシステム。
[C30]
前記システムはさらに、ソーシャルWiFiネットワークを備える、C23に記載のシステム。
[C31]
ネットワークにおいて1または複数の検出可能なデバイスから受信された1または複数の観測されたデバイス数を、各々、第1のデバイスのプロセッサによって電子的に復号することと、
前記ネットワークにおいて、前記1または複数の検出可能なデバイスから受信された、前記1または複数の観測された全てのデバイス数と比較した、前記第1のデバイスによって観測されたデバイス数の最大値に基づいて、前記第1のデバイスの前記プロセッサによって電子的に、ディスカバリパケット(DP)送信周期「N」を決定することと、
を備える方法。
[C32]
さらに、検出可能なデバイスから受信された観測されたデバイス数が増加しているときに、前記決定したDP送信周期「N」を増加させることを備える、C31に記載の方法。
[C33]
さらに、「N」ディスカバリ間隔(DI)の各周期においてDP送信をランダム化することを備える、C31に記載の方法。
[C34]
さらに、全ての「N」DIのうちの1つにおいてDPを送信することを備える、C31に記載の方法。
[C35]
さらに、前記第1のデバイスによって前記観測されたデバイス数と、ディスカバリ間隔(「Q」)ごとの最大許容デバイス数に関する前記1または複数の検出可能なデバイス(「M」)から受信された、前記1または複数の観測された全てのデバイス数との前記最大値のシーリング関数として「N」を決定することを備える、C31に記載の方法。
[C36]
ソーシャル無線ネットワークにおいて動作可能な装置であって、
前記ソーシャル無線ネットワークにおいて1または複数の検出可能なデバイスから各々受信された、1または複数の観測されたデバイス数を復号する手段と、
前記ソーシャル無線ネットワークにおいて、前記1または複数の検出可能なデバイスから受信された、前記1または複数の観測された全てのデバイス数と比較された観測されたデバイス数の最大値に基づいて、ディスカバリパケット(DP)送信周期「N」を決定する手段と、
を備える装置。
[C37]
さらに、検出可能なデバイスから受信された観測されたデバイス数が増加しているときに、前記決定したDP送信周期「N」を増加させる手段を備える、C36に記載の装置。
[C38]
さらに、「N」ディスカバリ間隔(DI)の各周期においてDP送信をランダム化する手段を備える、C36に記載の装置。
[C39]
さらに、全ての「N」DIのうちの1つにおいてDPを送信する手段を備える、C36に記載の装置。
[C40]
さらに、前記観測されたデバイス数と、ディスカバリ間隔(「Q」)ごとの最大許容デバイス数に関する、前記1または複数の検出可能なデバイス(「M」)から受信された、前記1または複数の観測された全てのデバイス数との前記最大値のシーリング関数として、「N」を決定する手段を備える、C36に記載の装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6