特許第5989939号(P5989939)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5989939測定器具設置装置および測定器具設置方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5989939
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月7日
(54)【発明の名称】測定器具設置装置および測定器具設置方法
(51)【国際特許分類】
   G01P 13/00 20060101AFI20160825BHJP
   G01P 5/06 20060101ALI20160825BHJP
【FI】
   G01P13/00 E
   G01P5/06 C
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-512724(P2016-512724)
(86)(22)【出願日】2014年10月10日
(86)【国際出願番号】JP2014077239
【審査請求日】2016年3月8日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】眞壁 勝久
【審査官】 山下 雅人
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭55−040915(JP,A)
【文献】 特開昭61−057980(JP,A)
【文献】 実公昭26−013397(JP,Y1)
【文献】 特開2006−292540(JP,A)
【文献】 特開平11−237483(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01P 13/00 −13/02
G01P 5/06
G01W 1/02
G01C 1/00
G01C 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定器具を計測地点に設置するための測定器具設置装置であって、
前記測定器具を回転自在に支持する軸を固定保持する固定部と、
前記固定部と前記測定器具との間を連結して設けられ、当該測定器具の前記軸に対する回転を阻止する回転防止部と、
前記固定部に設けられた方位計測手段と、を備え、
前記回転防止部は、前記固定部に取り付けられた取付部と、当該取付部にスライド可能に係合され、前記測定器具を保持する保持部とを有し、前記保持部が前記取付部に対してスライドすることにより当該回転防止部が伸縮するように構成され、
前記測定器具および前記固定部の向きを一致させた状態で、前記回転防止部により前記固定部に対する前記測定器具の回転を阻止し、これら測定器具および固定部の向きを、前記方位計測手段が所定方位を指し示す基準方位に設定し、この状態を初期設定状態として、前記軸を前記固定部により固定保持して前記測定器具を設置することを特徴とする測定器具設置装置。
【請求項2】
前記固定部に、前記測定器具の設置状態の水平具合を計測する水平計測手段を更に設けることを特徴とする請求項1に記載の測定器具設置装置。
【請求項3】
前記固定部には、前記軸を固定保持する部位に一方側へ向けて湾曲した湾曲部が設けられていると共に、当該湾曲部に対向して配置され、前記一方側とは反対の他方側へ向けて湾曲したヒンジ部が設けられており、これら湾曲部とヒンジ部との間の略円形状の空間に前記軸が配置される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の測定器具設置装置。
【請求項4】
測定器具を計測地点に設置するための測定器具設置方法であって、
前記測定器具を回転自在に支持する軸を固定部に配置し、
前記固定部に取り付けられた取付部と、当該取付部にスライド可能に係合され、前記測定器具を保持する保持部とを有し、前記保持部が前記取付部に対してスライドすることにより伸縮するように構成され、前記固定部と前記測定器具との間を連結して設けられる回転防止部によって、前記測定器具および前記固定部の向きを一致させた状態で、前記固定部に対する前記測定器具の回転を阻止し、
これら測定器具および固定部の向きを、前記固定部に設けられた方位計測手段が所定方位を指し示す初期設定方向に設定し、この状態を基準として、前記軸を前記固定部により固定保持して前記測定器具を設置する
ことを特徴とする測定器具設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風向風速計等のように方位を含めて測定する器具の設置に用いる測定器具設置装置および測定器具設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の方位を含めて測定する器具として、従来より風向および風速を測定する風向風速計が一般的に知られている。かかる風向風速計は、風の速度をその方位を含めて測定するもので、通常、所定の方位(例えば、北方位(磁北))を基準として設置される。
【0003】
例えば、特許文献1には、方位磁針(磁気コンパス)が取り付けられた方位盤を設けた下方の支持台と、当該方位盤に立設された固定支持棒に固定され、当該方位盤の上方に位置する上方の支持台と、これら上下の支持台間を貫通して設けられ、下端に方位指針・上端に風速計をそれぞれ支持する回転支持棒と、を備えた風向風速計が開示されている。この回転支持棒は、上下の支持台に対し、それぞれベアリング等を介して支持されることで、方位盤の中央部に対して垂直方向に回動自在に設けられている。そして、回転支持棒の上端に設けられた風速計によって風速を測定すると共に、当該風速計に設けられた風受け羽根によって風を受けることにより回転支持棒と一体に回転され、方位盤上を下端の方位指針によって指示することで方位を測定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−22961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、かかる特許文献1にも記載されているように、従来の風向風速計では、方位盤に設けられた磁気コンパス等により方位を確認し、設置方向が基準となる方位(磁北)となるように設置するようになっている。
【0006】
しかしながら、特許文献1の風向風速計を含め、従来の風向風速計では、回転支持棒が支持台に対して回転自在に設けられているため、設置の際に風を受けると風向に応じて回転してしまう。そのため、設置に際しては一人が風向風速計を押さえ、もう一人が磁北を確認しながら設定するというように、二人掛かりで設置しなければならず、設定作業に人員と手間が掛っていた。
【0007】
また、一人で設置する際は、風向風速計を押さえつつ、方位磁石を見ながら磁北を確認して設定しなければならず、設定作業が煩雑になることに加えて設定時に誤差が生じ易くなる問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、測定器具の設置方位を容易に基準方位へ設定可能とし、測定器具の設置作業における人員を削減して簡単かつ正確に設置可能とする測定器具設置装置および測定器具設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る測定器具設置装置は、
測定器具を計測地点に設置するための測定器具設置装置であって、
前記測定器具を回転自在に支持する軸を固定保持する固定部と、
前記固定部と前記測定器具との間を連結して設けられ、当該測定器具の前記軸に対する回転を阻止する回転防止部と、
前記固定部に設けられた方位計測手段と、を備え、
前記回転防止部は、前記固定部に取り付けられた取付部と、当該取付部にスライド可能に係合され、前記測定器具を保持する保持部とを有し、前記保持部が前記取付部に対してスライドすることにより当該回転防止部が伸縮するように構成され、
前記測定器具および前記固定部の向きを一致させた状態で、前記回転防止部により前記固定部に対する前記測定器具の回転を阻止し、これら測定器具および固定部の向きを、前記方位計測手段が所定方位を指し示す基準方位に設定し、この状態を初期設定状態として、前記軸を前記固定部により固定保持して前記測定器具を設置するようになっている。
【0011】
また、本発明に係る測定器具設置装置は、
前記固定部に、前記測定器具の設置状態の水平具合を計測する水平計測手段を更に設けることとしても良い。
【0012】
さらに、前記固定部には、前記軸を固定保持する部位に一方側へ向けて湾曲した湾曲部が設けられていると共に、当該湾曲部に対向して配置され、前記一方側とは反対の他方側へ向けて湾曲したヒンジ部が設けられており、これら湾曲部とヒンジ部との間の略円形状の空間に前記軸が配置されることが好ましい。
【0013】
また、本発明に係る測定器具設置方法は、
測定器具を計測地点に設置するための測定器具設置方法であって、
前記測定器具を回転自在に支持する軸を固定部に配置し、
前記固定部に取り付けられた取付部と、当該取付部にスライド可能に係合され、前記測定器具を保持する保持部とを有し、前記保持部が前記取付部に対してスライドすることにより伸縮するように構成され、前記固定部と前記測定器具との間を連結して設けられる回転防止部によって、前記測定器具および前記固定部の向きを一致させた状態で、前記固定部に対する前記測定器具の回転を阻止し、
これら測定器具および固定部の向きを、前記固定部に設けられた方位計測手段が所定方位を指し示す初期設定方向に設定し、この状態を基準として、前記軸を前記固定部により固定保持して前記測定器具を設置するようになっている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、測定器具の設置方位を容易に基準方位へ設定可能とし、測定器具の設置作業における人員を削減して簡単かつ正確に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態として説明する測定器具設置装置の概略構成を示す側面図である。
図2図1の測定器具設置装置のA−A断面を示す断面図である。
図3図1の測定器具設置装置の概略構成を示す背面図である。
図4図1の測定器具設置装置の一部を拡大して示す拡大構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る測定器具設置装置について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1図3に示すように、本実施形態による測定器具設置装置1は、測定器具(例えば、風向風速計2)を計測地点に設置するものであって、風向風速計2を回転自在に支持する軸3を固定保持する固定部10と、これら固定部10と風向風速計2との間を連結して設けられ、当該風向風速計2の軸3に対する回転を阻止する回転防止部11と、固定部10に設けられた磁気コンパス12と、を備えている。
【0018】
ここで、風向風速計2は既存の一般的なものであって、軸3に取り付けられる基部20と、本体21と、当該本体21の先端に回転自在に配設されるプロペラ22と、本体21のプロペラ22とは反対の後端に垂直方向に配設される翼23とを備えている。また、本体21の下方に位置する基部20にはプロペラ22が風を受けることにより回転して計測する風速を測定するための測定部24が設けられている。なお、本実施形態の測定器具設置装置1では、風向風速計2に限らず、軸3に対して回転可能に支持される各種測定器具を広く適用可能であるため、ここでは既存の風向風速計2の詳細な説明は割愛する。
【0019】
具体的に、図2に示すように、この測定器具設置装置1においては、例えば角材などからなる固定部10の略中心部位に軸3を配置して固定保持するようになっている。また、固定部10の先端側は方位を指し示すように尖った形状をなし、方位計測手段としての磁気コンパス12が設けられている。
【0020】
固定部10の後端側には、回転防止部11が設けられている。この回転防止部11は、一端側に設けられ、固定部10にボルト4を介して取り付けられる取付部11aを備えている。また、回転防止部11は、取付部11aから延設されるスライド保持部11bと、このスライド保持部11bにスライド自在に保持され、一端側とは反対の他端側に配置されることで、風向風速計2を保持する保持部11cと、を有している。これら取付部11aとスライド保持部11bとは、側面視略L字形状をなしている(図1参照)。
【0021】
保持部11cは、例えば風向風速計2側の端部が略Y字形状をなし、これによって風向風速計2を軸3に対して回転しないように保持可能となっている。
また、保持部11cは、取付部11aに対してスライド保持部11bにおける調整ボルト5の操作により伸縮自在に係合されている。
【0022】
固定部10の軸3を固定保持する部位には、一方側へ向けて湾曲した湾曲部10aが設けられている。これと共に、固定部10には湾曲部10aに対向して配置され、一方側とは反対の他方側へ向けて湾曲したヒンジ部10b,10cが設けられている。
【0023】
かかるヒンジ部10b,10cは、図4に拡大して示すように、二つの部材が連結されることで上述の湾曲形状をなすように構成されており、一方のヒンジ部10bには、他方のヒンジ部10cとの連結部位に切欠部10baが設けられている。また、他方のヒンジ部10cには、一方のヒンジ部10bとの連結部位に貫通孔10caが貫設されている。
【0024】
そして、ヒンジ部10cの貫通孔に螺合されるボルト4にヒンジ部10bの切欠部10baを係合させ、当該ボルト4を締め付けることで、これらヒンジ部10b,10cを連結するようになっている。また、これらヒンジ部10b,10cと湾曲部10aとの間に形成される略円形状の空間に軸3が配置され、ボルト4を締め付けることで、かかる軸3を固定部10に対して固定保持するようになっている。
【0025】
さらに、固定部10には、風向風速計2の設置状態の水平具合を計測する水平器13が設けられていても良く、この場合、より一層、風向風速計2を正確に設置可能とする効果を奏することができる。
【0026】
かかる構成の測定器具設置装置1では、風向風速計2および固定部10の向きを一致させた状態で、回転防止部11により固定部10に対する風向風速計2の回転を阻止する。そして、これら風向風速計2および固定部10の向きを、磁気コンパス12が所定方位である磁北(北方位)を指し示す基準方位に設定する。さらに、この状態を初期設定状態として、軸3を固定部10により固定保持することで、風向風速計2を計測地点に設置するようになっている。
【0027】
以上、説明したように、本実施形態の測定器具設置装置1は、風向風速計2を計測地点に設置するものであって、風向風速計2を回転自在に支持する軸3を固定保持する固定部10と、これら固定部10と風向風速計2との間を連結して設けられ、当該風向風速計2の軸3に対する回転を阻止する回転防止部11と、固定部10に設けられた磁気コンパス12と、を備えている。
そして、この測定器具設置装置1によれば、風向風速計2および固定部10の向きを一致させた状態で、回転防止部11により固定部10に対する風向風速計2の回転を阻止し、これら風向風速計2および固定部10の向きを、磁気コンパス12が所定方位である磁北(北方位)を指し示す基準方位に設定し、この状態を初期設定状態として、軸3を固定部10により固定保持して風向風速計2を設置するようになっている。
【0028】
従って、風向風速計2の設置の際に、固定部10に対して回転してしまう風向風速計2を押さえるための人員が不要となり、また、その設置方位を磁気コンパスを見ながら一人で容易に且つ正確に磁北(北方位)に向けて設定することができる。
かくして、本発明の測定器具設置装置1では、風向風速計2の設置方位を容易に基準方位としての磁北(北方位)へ設定可能となり、風向風速計2の設置作業における人員を削減して簡単かつ正確に設置できる。
【0029】
このとき、回転防止部11は、一端側に設けられ、固定部10に取り付けられる取付部11aと、一端側とは反対の他端側に設けられ、風向風速計2を保持する保持部11cと、を有している。そして、保持部11cは、取付部11a(具体的には、取付部11aから延設されるスライド保持部11b)に対して伸縮自在に係合されることが好ましい。
これにより、固定部10の配置位置を低く設定しても、回転防止部11を伸縮させることで、風向風速計2の軸3に対する回転を阻止できるので、低所においても簡単且つ正確な設置作業が可能となる。
【0030】
また、固定部10に、風向風速計2の設置状態の水平具合を計測する水平器13を更に設けることで、より一層、風向風速計2を正確に設置できる。
【0031】
さらに、固定部10には、軸3を固定保持する部位に一方側へ向けて湾曲した湾曲部10aが設けられていると共に、当該湾曲部10aに対向して配置され、一方側とは反対の他方側へ向けて湾曲したヒンジ部10b,10cが設けられており、これら湾曲部10aとヒンジ部10b,10cとの間の略円形状の空間に軸3が配置されることが好ましい。
これにより、固定部10に対する軸3の取り付けを更に容易にできる。
【0032】
また、本発明に係る測定器具設置方法は、風向風速計2を計測地点に設置するための方法であって、風向風速計2を回転自在に支持する軸3を固定部10に配置し、固定部10と風向風速計2との間を連結して設けられる回転防止部11によって、風向風速計2および固定部10の向きを一致させた状態で、固定部10に対する風向風速計2の回転を阻止する。そして、これら風向風速計2および固定部10の向きを、固定部10に設けられた磁気コンパス12が所定方位である磁北(北方位)を指し示す基準方位に設定し、この状態を初期設定状態として、軸3を固定部10により固定保持して風向風速計2を設置するようになっている。
【0033】
従って、風向風速計2の設置の際に、固定部10に対して回転してしまう風向風速計2を押さえるための人員が不要となり、また、その設置方位を磁気コンパスを見ながら一人で容易に且つ正確に磁北(北方位)に向けて設定することができる。
かくして、本発明の測定器具設置方法では、風向風速計2の設置方位を容易に基準方位としての磁北(北方位)へ設定可能となり、風向風速計2の設置作業における人員を削減して簡単かつ正確に設置できる。
【0034】
なお、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う測定器具設置装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
【0035】
例えば、上述した実施形態では、回転防止部11を取付部11aとスライド保持部11bとが側面から見て略L字をなす形状で形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、固定部10と風向風速計2とを連結するように配置でき、風向風速計2の軸3に対する回転を阻止可能な形状であれば、この他種々の形状を広く適用できる。
【符号の説明】
【0036】
1 測定器具設置装置
10 固定部
10a 湾曲部
10b,10c ヒンジ部
10ba 切欠部
10ca 貫通孔
11 回転防止部
11a 取付部
11b スライド保持部
11c 保持部
12 磁気コンパス(方位計測手段)
13 水平器(水平計測手段)
2 風向風速計(測定器具)
20 基部
21 本体
22 プロペラ
23 翼
24 測定部
3 軸
4 ボルト
5 調整ボルト
【要約】
本発明は、測定器具を計測地点に設置するための測定器具設置装置および測定器具設置方法であって、測定器具を回転自在に支持する軸を固定保持する固定部と、固定部と測定機器との間を連結して設けられ、当該測定機器の軸に対する回転を阻止する回転防止部と、固定部に設けられた方位計測手段とを備え、測定器具および固定部の向きを一致させた状態で、回転防止部により固定部に対する測定器具の回転を阻止し、これら測定器具および固定部の向きを、方位計測手段が所定方位を指し示す基準方位に設定し、この状態を初期設定状態として、軸を固定部により固定保持して測定機器を設置する。これにより、測定器具の設置方位を容易に基準方位へ設定可能とし、測定器具の設置作業における人員を削減して簡単かつ正確に設置できる。
図1
図2
図3
図4