(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
2個の光起電力デバイスの間、1個の光起電力デバイスと1個のエッジ片との間又は両方に接続された少なくとも1個のスペーサーデバイスを更に含む請求項1に記載の光起電力デバイスキット。
少なくとも1個の一体光起電力コネクターアセンブリ、少なくとも1個のエッジコネクターアセンブリ又は両方が、コネクター素子を受け取るように適合された一体コネクターハウジングを更に含む請求項1、2又は3に記載の光起電力デバイスキット。
少なくとも1個のエッジ片が、第二のエッジ片に接続するための少なくとも1個のエッジコネクターアセンブリを含む請求項1、2、3又は4に記載の光起電力デバイスキット。
第一の行、第二の行又は両方が、この個々の光起電力デバイスの少なくとも1個の代りに、少なくとも1個のスペーサーデバイスを含む、請求項6に記載の構造体の表面での光起電力デバイスアセンブリの組立方法。
前記工程c〜hを繰り返して、複数の行を有する光起電力デバイスアセンブリを作る、請求項6又は7に記載の構造体の表面での光起電力デバイスアセンブリの組立方法。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前記の問題点の少なくとも1個又はそれ以上に対する解決に関する。特に、本発明は、(キット内の電気接続の合計数を最小にしながら)複数のPVデバイスを一層容易に電気的に接続することができ及び/又はこれらのデバイスを構造体(例えば建築物壁、建築物屋根又はプラットフォーム)に設置することができる、強固な光起電力デバイスアセンブリ及び方法を提供することを探求する。これは、任意的に、幾つかの追加のコンポーネント(例えばスペーサー片/デバイス及び/又はコネクター片)を提供することもでき、このデバイスの便利性を増強することができる。
【0006】
従って、本発明の第一の態様に従って、a.構造体に適用された、少なくとも第一及び第二の行又は列内に、少なくとも複数の光起電力デバイス(この光起電力デバイスは、i.少なくとも1個の周辺エッジ、少なくとも1個の周辺エッジの中央寄り(inboard)の少なくとも1個の光起電力電池(この光起電力電池は光活性部分を含む)を含む光起電力電池アセンブリ(ここで、この少なくとも1個の光起電力電池は、電気エネルギーへの転換のために、光活性部分への光エネルギーの伝達を可能にする表面を含む)、ii.電流を、少なくとも1個の周辺エッジ内に配置された少なくとも1個の一体(integral)光起電力コネクターアセンブリを経て、光起電力電池アセンブリに、又は光起電力電池アセンブリから、伝達するための、少なくとも1個の正母線端子及び少なくとも1個の負母線端子並びにiii.構造体と接触する下方表面部分及び光起電力デバイスを構造体に取り付ける固定具を受け取る上方表面部分を含む本体部分(ここで、この本体部分は、露出される少なくとも1個の光起電力電池の表面を残しながら、少なくとも部分的に、本体部分の底部セグメントの少なくとも一部に沿って光起電力電池アセンブリの少なくとも1個のエッジ部分に接合されている)を含む、b.光起電力デバイスの少なくとも上方の行及び隣接する下方の行の端部又は内部に配置された少なくとも1個のエッジ片(この少なくとも1個のエッジ片は、光起電力デバイスのそれぞれの行をそれぞれ接続するための少なくとも1個のエッジコネクターアセンブリを含む)を含んでなる光起電力デバイスキットであって、電流が、第一の行又は列を通って一方向に流れ、そして第二行又は列を通って反対方向に流れる光起電力デバイスキットが意図される。
【0007】
従って、本発明の第二の態様に従って、a.第一の行内の複数の光起電力デバイスコネクターアセンブリを経て個々に相互接続されている複数の第一の光起電力デバイス(ここで、電流は第一の方向に作られる);b.第二の行内の複数の光起電力デバイスコネクターアセンブリを経て個々に相互接続されている複数の別個の第二の光起電力デバイス(ここで、電流は、第一の光起電力デバイスの電流から反対方向に作られる)、及びc.一端部で、第一の行と第二の行との間に架かり、第一の行と第二の行とを接続する第一のエッジ片を含む、光起電力デバイスアセンブリが意図される。
【0008】
第一の態様及び/又は第二の態様の両方の発明は、本明細書中に記載された特徴部、例えば2個の光起電力デバイスの間、1個の光起電力デバイスと1個のエッジ片との間又は両方に、接続された少なくとも1個のスペーサーデバイスを含むこと;少なくとも1個のエッジ片が建築物コネクターアセンブリ又は電気リードアセンブリを含むこと;少なくとも1個の一体光起電力コネクターアセンブリ、少なくとも1個のエッジコネクターアセンブリ又は両方が、張力緩和特徴部(strain relief feature)を含むこと;少なくとも1個の一体光起電力コネクターアセンブリ、少なくとも1個のエッジコネクターアセンブリ又は両方が、コネクター素子を受け取るように適合された一体コネクターハウジングを更に含むこと;このコネクター素子が、a.第一端部、第二端部、中間部及び外側表面を含むベース部分;b.前記中間部の外側表面上に配置されたロケーター部分(このロケーター部分は一体コネクターハウジングを全体的に補足するように造形されている支承壁(bearing wall)を含む)並びにc.ベース部分によって実質的に取り囲まれており、第一端部と第二端部との間に架かり、そして対峙端部で、一体コネクターハウジング内の対峙端子とかみ合うように造形されている接続端子を含み、支承壁が、一体コネクターハウジング内の対峙表面と部分的に接触するようになっている、少なくとも1個の導電性部材を含んでなること;少なくとも1個のエッジ片が、第二のエッジ片に接続するための少なくとも1個のエッジコネクターアセンブリを含むこと;少なくとも1個のエッジ片が、回路状態を伝えるための表示器デバイスを含むこと;構造体が建築物であることの一つ又は任意の組合せによって、更に、特徴付けることができる。
【0009】
第二の態様に更に注目して、これは、本明細書中に記載された特徴部、例えば反対端部で、第一の行と第二の行との間に架かり、第一の行と第二の行とを接続する、第二のエッジ片を含み、少なくとも第一のエッジ片が少なくとも貫通電気コネクター又は電気リードアセンブリを含む第一の電気回路を含み、少なくとも第二のエッジ片が、少なくとも電気戻り回路相互接続(electrical return circuit interconnect)を含む第二の電気回路を含むこと;複数の別個の第一の光起電力デバイス及び複数の別個の第二の光起電力デバイスが、a.少なくとも1個の周辺エッジ、少なくとも1個の周辺エッジの中央寄りの少なくとも1個の光起電力電池(この光起電力電池は光活性部分を含む)を含む光起電力電池アセンブリ(ここで、この少なくとも1個の光起電力電池は、電気エネルギーへの転換のために光活性部分への光エネルギーの伝達を可能にする表面を含む);b.電流を、少なくとも1個の周辺エッジ内に配置された少なくとも1個の一体光起電力コネクターアセンブリを経て、光起電力電池アセンブリに又は光起電力電池アセンブリから伝達するための、少なくとも1個の正母線端子及び少なくとも1個の負母線端子並びにc.構造体と接触する下方表面部分及び光起電力デバイスを構造体に取り付ける固定具を受け取る上方表面部分を含む本体部分(ここで、この本体部分は、露出される少なくとも1個の光起電力電池の表面を残しながら、少なくとも部分的に、本体部分の底セグメントの少なくとも一部に沿って光起電力電池アセンブリの少なくとも1個のエッジ部分に接合されている)を含んでなること;この本体部分及び少なくとも1個の周辺エッジが、少なくとも、一体のポリマー部分を含むこと;この第一のエッジ片及び第二のエッジ片が、それぞれ、第一の電気回路及び第二の電気回路の少なくとも一部を実質的に包んでいるポリマー本体を含んでなること;一体光起電力コネクターアセンブリが、複数の別個の第一の光起電力デバイス及び複数の別個の第二の光起電力デバイスの一方を、他方に対して又はそれぞれの行内の第一の端片若しくは第二の端片に対して配置するためのロケーター特徴部を含むこと;この第一の行、第二の行又は両方が、少なくとも1個のスペーサーデバイスを含むこと;構造体が建築物であることの一つ又は任意の組合せによって更に特徴付けることができる。
【0010】
従って、本発明の第三の態様に従って、構造体の表面での光起電力デバイスアセンブリの組立方法であって、a.複数の個々の光起電力デバイスを用意し(ここで、個々の光起電力デバイスは、i.少なくとも1個の周辺エッジ、少なくとも1個の周辺エッジの中央寄りの少なくとも1個の光起電力電池(この光起電力電池は光活性部分を含む)を含む光起電力電池アセンブリ(ここで、この少なくとも1個の光起電力電池は、電気エネルギーへの転換のために光活性部分への光エネルギーの伝達を可能にする表面を含む);ii.電流を、少なくとも1個の周辺エッジ内に配置された少なくとも1個の一体光起電力コネクターアセンブリを経て、光起電力電池アセンブリに、又は光起電力電池アセンブリから、伝達するための、少なくとも1個の正母線端子及び少なくとも1個の負母線端子並びにiii.構造体と接触する下方表面部分及び光起電力デバイスを構造体に取り付ける固定具を受け取る上方表面部分を含む本体部分(ここで、この本体部分は、露出される少なくとも1個の光起電力電池の表面を残しながら、少なくとも部分的に、本体部分の底部セグメントの少なくとも一部に沿って光起電力電池アセンブリの少なくとも1個のエッジ部分に接合されている)を含み;b.複数のエッジ片を用意し;c.第一の個々の光起電力デバイスをこの表面に取り付け;d.第二の個々の光起電力デバイスを、コネクター素子を経て第一の個々の光起電力デバイスに取り付け;e.第二の個々の光起電力デバイスをこの表面に取り付け;f.第一の行がこの表面に取り付けられるまで工程c〜eを繰り返し(ここで、電流は、第一の流れ方向に流れ得る);g.電流が第二の流れ方向である以外は、第一の行と同じ工程を使用して、第一の行に隣接して個々の光起電力デバイスの第二の行を取り付け始め;そしてh.少なくとも1個のエッジ片を、コネクター素子を経て、第一の行及び第二の行の少なくとも一端部に取り付ける工程を含んでなる方法が意図される。
【0011】
第三の態様の発明は、本明細書中に記載された特徴部、例えばスペーサーデバイスを用意する工程を含むこと;第一の行、第二の行又は両方が、この個々の光起電力デバイスの少なくとも1個の代りに、少なくとも1個のスペーサーデバイスを含むこと;工程c〜hを繰り返して、複数の行を有する光起電力デバイスアセンブリを作ること;i.第一端部、第二端部、中間部及び外側表面を含むベース部分;ii.この中間部の外側表面上に配置されたロケーター部分(このロケーター部分は、一体コネクターハウジングを全体的に補足するように造形されている支承壁を含む)並びにiii.ベース部分によって実質的に取り囲まれており、第一端部と第二端部との間に架かり、そして対峙端部で、一体コネクターハウジング内の対峙端子とかみ合うように造形されている接続端子を含み、支承壁が、一体コネクターハウジング内の対峙表面と部分的に接触するようになっている、少なくとも1個の導電性部材を含む、別個のコネクター素子を用意すること;複数のコネクター素子の幾つか又は全部が、エッジ片、光起電力デバイス又は両方と一体である第一端部を有すること;構造体が建築物であることの一つ又は任意の組合せによって更に特徴付けることができる。
【0012】
本発明は、本明細書中で前に又は後に記載する態様のいずれかの複数のPVデバイスを含んでなる、光起電力デバイスアセンブリ及び方法を意図することも認められるべきである。
【0013】
上記の参照した態様及び実施例は、本明細書中に示し、記載するように、本発明の中に他のものが存在するので、非限定的であることが認められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は本発明に従った組み立てられたキット(行)の透視図の代表的例示である。
【0015】
【
図1A】
図1Aは本発明に従った、
図1に示される一つの可能性のある組み立てられたキット誘導体の図解図の代表的例示である。
【0016】
【
図2】
図2は本発明に従った、
図1に示される一つの可能性のある組み立てられたキット誘導体の図解図の別の代表的例示である。
【0017】
【
図3】
図3は
図2のキットの底部の2個の行(左側)の部分分解組立図である。
【0018】
【
図4】
図4は本発明に従ったPVデバイス片の分解組立図の一つの代表的例示である。
【0019】
【
図5】
図5は本発明に従ったコネクター片の透視図の代表的例示である。
【0020】
【
図6】
図6は2個のPVデバイス及び
図5のコネクターの分解組立図の代表的例示である。
【0021】
【
図7】
図7は部分的一体コネクターの透視図の代表的例示である。
【0022】
【
図8】
図8は本発明に従った、一つの可能性のあるエッジ片の透視図(頂部)の代表的例示である。
【0023】
【
図9】
図9は本発明に従った、一つの可能性のあるエッジ片の透視図(底部)の代表的例示である。
【0024】
【
図10】
図10は本発明に従った、リブ及び統合配線を有するエッジ片の透視図(底部)の別の代表的例示である。
【0025】
【
図11】
図11は本発明に従った、リブ及び配線チャンネルを有するエッジ片の透視図(底部)の別の代表的例示である。
【0026】
【0027】
【
図13】
図13は本発明に従った一つの可能性のあるキット誘導物の図解の代表的例示である。
【0028】
【
図14】
図14はスペーサーデバイスを有するPVデバイスの行の代表的例示である。
【0029】
【
図15】
図15は本発明に従った、組み立てられたキット(列)の透視図の代表的例示である。
【0030】
【
図16】
図16は本発明に従った一つの可能性のあるキット(列)誘導体の図解の代表的例示である。
【0031】
【
図17】
図17は本発明に従ったPVデバイス(列キット)の2個の透視図(頂部及び底部)の代表的例示である。
【0032】
【
図18】
図18は本発明に従ったエッジ片(列キット−頂)の2個の透視図(頂部及び底部)の代表的例示である。
【0033】
【
図19】
図19は構造体貫通電気コネクターアセンブリの透視図の代表的例示である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明は光起電力デバイスアセンブリ(又はキット)及びその製造方法である。このアセンブリは行又は列(例えば2個又はそれ以上)内に置かれている複数の光起電力デバイス(「PVデバイス」又は「PVD」)を含んでよい(ここで、このデバイスは、コネクター、エッジ片、スペーサー片又はこれらの任意の組合せによって、物理的に且つ電気的に接続されていてよい)。このアセンブリは、迅速且つ容易な設置を提供する際に助けになり、侵入が要求される可能性のある構造体(ファサード又は屋根−建築屋根適用の好ましい構造体の場合に)の数を減少させるように構成される。好ましくは、この光起電力デバイスアセンブリは、特許文献17、特許文献18及び特許文献19(全てを、全ての目的のために、参照して本明細書中に含める)に記載されているものと(機能的に及び/又は構造的に)同じ又は類似である、PVデバイス及びコネクターを使用する。
【0035】
一般的に、本発明は、建築物(又は他の構造体)に適用したとき、少なくとも2個の行又は列内に少なくとも複数のPVデバイス100を含むことができる光起電力デバイスアセンブリ又はキット20(例えば完全に組み立てられた
図1、1A及び2に示されるような行配置として、そして、例えば
図15及び
図16に示されるような完全に組み立てられた列配置として)を意図する。
図2に示されるように、キット20の底部での配線を、(例えばチャンネル65を経て)上方に、組み立てられたキット20を越えて通して、電線がキットの頂部又はその付近に来るようにする。第一の行/列を一方向で電流21(矢印で示す)を作るように配置し、第二の行を反対の電流を有するように配置する。キット20は、PVデバイス100の少なくとも2個の行/列の端部又は内部に配置された少なくとも1個のエッジ片50を含んでよい。PVデバイス100は、少なくとも光起電力電池アセンブリ110及び本体部分120を更に含むとして記載することができる。
【0036】
エッジ片50は、光起電力デバイスのそれぞれの行又は列を接続するための、2個又はそれ以上のエッジコネクターアセンブリ52を含むことができる。エッジ片は、エッジコネクターアセンブリ52の間に組み込まれている電気素子又は素子群51を含んで、行が、一緒に電気的に接続されるか又はキットの外側エッジで若しくはその付近でキット20からの単一の電気出力500を有するようにすることができる。或る場合に、エッジ片は、電気コネクターアセンブリ52を有さずに、フィラー(filler)片54又はスターター片53として単独で機能することができる。好ましくは、エッジコネクターアセンブリ及び光起電力デバイスコネクターアセンブリ58は、(例えば機能的に及び/又は構造的に)同じ又は類似のものである。一方についての記載は、他の方法で特別に記載されていない限り、他方に適用することが意図される。キット設計に依存して、エッジ片コネクターアセンブリは、第一の態様に於けるように、エッジ片と一体であってよく(即ち
図3に示されるように、エッジ片の少なくとも1個の周辺エッジ内に配置されている)又はこれは、エッジ片の一つの周辺エッジとPVデバイスの一つの周辺エッジとの間若しくは隣接するエッジ片の周辺エッジの間でアセンブリ内で使用され、これらの片内のコネクターハウジング若しくはコネクター素子に適合する別個の素子であってよい。
【0037】
エッジ片コネクターアセンブリ52には、セパレートコネクター片58を受け入れるように適合された(即ち対峙コネクターハウジングを全体的に補足するように造形された)、
図6中のPVデバイス中に示されるような、エッジ片に一体化されているハウジング56(例えば雌ハウジング)、その中に少なくとも部分的に一体化されたコネクター片を有するコネクター統合ハウジング59(
図7)又はこれらの任意の組合せ及び第一端部と第二端部との間に架かり、そして対峙端部で、対峙コネクターハウジング内の対峙端子とかみ合うように造形されている接続端子を含む、少なくとも1個の導電性部材を含むことができる。
【0038】
前記アセンブリは任意の光起電力デバイス(例えば電力発生手段)又は他のコンポーネントを含んでもよいか又は含まなくてもよい、多数の(例えば
図14に示されるような)スペーサー片400も含むことができる。スペーサー片は、キットに追加の機能性を与えることができることが意図される。一つの実施例に於いて、スペーサー片400は、屋根通気口のための貫通穴を与えることができる。別の実施例に於いて、スペーサー片400又は片群は、行又は列をジグザグに配置するような、美的機能を与えることができる。
【0039】
前記アセンブリ又はキットは、目標電力出力(例えば0.1〜8KWp又はそれ以上(KWpはキロワット−ピークとして定義される))を与え、屋根及び/又はファシア配置を共有する標準的建築物デザイン(例えば大量生産型の住宅)に適合するように設定することができ、又は一回限りの設計(one-off design)のためにカスタム設定することができると意図される。例えばこのキットは、建設業者によって提供される特定のモデル住宅(例えばPulte Homes(登録商標)によって提供されるBeaumont(登録商標)モデル)に於いて使用される、一つの特定の屋根デザインに適合する(例えばPVデバイスの数、行の数、スペーサー/エッジ片の数及び位置)ように設定することができる。
【0040】
このキットを構成する個々のコンポーネントを、更に詳細に説明し、可能性のあるキット配置の幾つかの例示的実施例を以下に示す。
【0041】
PVデバイス
例示的実施例に於いて、PVデバイス100は、一般的に、エネルギー発生デバイス(例えば太陽電池)、発生されたエネルギーを伝達するための電気回路及びエネルギー発生デバイスを保持し、それを構造体上に有効に装着させる本体を含む、三次元物体として記載することができる。本発明のPVデバイス100は、好ましくはキット全体中に使用される別個の部品/コンポーネントであることが意図される。また、1個の行/列内に使用されるPVデバイスは一方向内に電流21を有するように設定され、隣接する又は第二の行/列内に使用されるPVデバイスは反対方向に電流21を有するように設定されることが意図される。また、1個の行/列のPVデバイスは1個の極性を有し、一方、第二の行/列のPVデバイスは反対の極性を有すると記載することができる。
【0042】
例えば
図3に示されるように、PVデバイス100は、光起電力電池アセンブリ110及び本体部分120(これは、それが構造的支持を提供する本体支持部分として参照されることもできる)を含むとして更に記載することができる。上方表面部分122、下方表面部分124及びそれらの間に架かる側壁部分126を有する本体部分120。本体部分120は、主本体部分222、側部本体部分224及び任意の底部本体部分226並びにロケーター(図示せず)を更に含むとして記載することができる。PVデバイス100は活性部分130及び不活性部分135を有するとして記載することもできる。活性部分130は少なくとも光起電力電池アセンブリ110、側部本体部分224の一部及び任意の底部本体部分226を含むことができる。不活性部分135は、少なくとも主本体部分222、側部本体部分224の一部及びPVデバイス100の電気回路の幾らか又は全部を含むことができる。
【0043】
例えば、
図4中のPVデバイス100の分解組立図に示されるように、光起電力電池アセンブリ110は、光起電力電池111、保護層113及びPVデバイスの電気回路114の少なくとも幾らかを更に含むとして記載することができる。PVデバイス100は、代替方式で記載することもできる。PVデバイス100は、光起電力電池アセンブリ110、少なくとも1個の正母線端子140及び少なくとも1個の負母線端子141(図示せず)及び本体部分120のようなコンポーネントを含むことができる。
【0044】
PVデバイス100は、少なくとも1個の周辺エッジ112、少なくとも1個の周辺エッジ112の中央寄りにある少なくとも1個の光起電力電池111を含むことができる。
【0045】
正母線端子140及び負母線端子141は、電流を、少なくとも1個の周辺エッジ112内に配置された少なくとも1個の一体光起電力コネクターアセンブリ57を経て、光起電力電池アセンブリ110に、又は光起電力電池アセンブリ110から、伝達するように機能することができる。好ましくは、正母線端子140及び負母線端子141は、PVデバイスの反対エッジ上に配置されており、それぞれ、電流を、対峙周辺エッジ内に配置された一体コネクターアセンブリ57を経て伝達する。例えば第一の行内に使用されるPVデバイスは、PVデバイスの右側上に正母線端子140及び左側上に負母線端子141を有し、第二の行に於いてこれは逆になっている。列の場合に、第一の列について、正母線端子140は頂部に存在し、負母線端子は底部に存在し、隣接する列では逆になっている。
【0046】
表面部分124よりも下の本体部分120は、構造体(例えば建築物支持体及び/又は構造体)と接触することができる。また、光起電力デバイス100を構造体に取り付ける、固定具(図示せず、例えば釘、ネジ、ステープル、リベット等)を受け取る、上方表面部分122を有する。更に、本体部分120は、放射線を受け取るために露出される、少なくとも1個の光起電力電池111の少なくとも一部を残しながら、少なくとも部分的に、本体部分120の底部セグメント156の少なくとも一部に沿って光起電力電池アセンブリ110の少なくとも1個のエッジ部分に接合させることができる。
【0047】
PVデバイス100は、建築構造体に於ける不規則な外形に一致させるために、少なくとも幾らかの柔軟性を許容するために、少なくとも部分的に柔軟性材料(例えば顕著な可塑性又は弾性伸びを有する薄いフィルム又は変形性材料、例えばプラスチックス、合成及び天然ゴム、フィルム、エラストマー等)から構成することができると意図される。これは、光起電力電池を比較的硬く少なくとも保持し、一般的に電池の如何なる亀裂も防止するためにも望ましいであろう。従って、PVデバイスの幾つかのパーツを、一層硬質の材料(例えばガラス板、鉱物充填コンポジット又はポリマーシート)で構成することができる。光起電力電池を部分的に又は実質的に硬質にできるが、PVデバイスについて、一般的に軟質(flexible)であることが可能である。本発明について、軟質は、PVデバイスが、それが取り付けられている支持体(substrate)(例えば構造体)よりも、より軟質(more flexible)又はより硬質でない(less rigid)ことを意味する。好ましくは、軟質支持体の場合に、PVデバイスは、性能に於ける低下又は重大な損傷無しに、1メートル直径の円筒の周りに曲がることができる。好ましくは、硬質支持体の場合に、PVデバイスは、性能に於ける低下又は重大な損傷無しに、20メートル直径の円筒の周りに曲がることができる。例えばPVデバイスこけら板の場合に、こけら板は一般にルーフデッキよりも硬くなく、ルーフデッキが構造的剛性を与える。幾つかの他の例に於いて、屋根葺き製品自体が必要な剛性を与え、ルーフデッキは存在しないか又は最小にされる。
【0048】
本発明に於いて意図される光起電力電池110は、多数の市販されている公知の光起電力電池から構成することができ又は何か将来開発される光起電力電池から選択することができる。これらの電池は、光エネルギーを電気に変換するように機能する。光起電力電池の光活性部分は、光エネルギーを電気エネルギーに転換する材料である。結晶性シリコン又は無定形シリコンを含む、この機能を与えることが知られている任意の材料を使用することができる。しかしながら、光活性層は、好ましくは、IB−IIIA−カルコゲニド、例えばIB−IIIA−セレニド、IB−IIIA−スルフィド又はIB−IIIA−セレニドスルフィドの層である。更に特別の例には、銅インジウムセレニド、銅インジウムガリウムセレニド、銅ガリウムセレニド、銅インジウムスルフィド、銅インジウムガリウムスルフィド、銅ガリウムセレニド、銅インジウムスルフィドセレニド、銅ガリウムスルフィドセレニド及び銅インジウムガリウムスルフィドセレニド(これらの全部は、本明細書に於いてCIGSSとして参照される)が含まれる。これらは、式CuIn(1−x)GaxSe(2−y)Sy(但し、xは0〜1であり、yは0〜2である)によって表すこともできる。銅インジウムセレニド及び銅インジウムガリウムセレニドが好ましい。追加の電気活性層、例えばエミッタ(バッファ)層、導電性層(例えば透明導電性層)及びCIGSS系電池内で有用であると当該技術分野に於いて公知であるような類似物の1種又はそれ以上も、本発明に於いて意図される。これらの電池は、軟質又は硬質であり、種々の形状及びサイズで提供されているが、一般的に壊れやすく、環境劣化を受ける。好ましい態様に於いて、光起電力電池アセンブリ110は、実質的な亀裂無しに及び/又は機能性の顕著な低下無しに曲げることができる電池である。代表的な光起電力電池は米国特許第3767471号明細書、米国特許第4465575号明細書、米国特許出願公開第20050011550 A1号明細書、欧州特許出願公開第841706 A2号明細書、米国特許出願公開第20070256734 a1号明細書、欧州特許出願公告第1032051 A2号明細書、JP第2216874号明細書、JP第2143468号明細書及びJP第10189924a号明細書(全ての目的のために本明細書に参照して含める)を含む、多数の米国特許及び刊行物中に、教示され、記載されている。
【0049】
コネクター
キット20は、例えば特許文献18(参照して本明細書に含める)に記載されているもののような、複数のコネクター58を使用できることが意図される。これらのコネクターは、別個のコンポーネント(例えば
図5〜6に示されているようなもの)であってよく又はPVデバイス100、エッジ片50若しくは両方に部分的に統合されていてよい(例えば
図7に示されるようなもの)。
図5に示される例示的実施例に於いて、コネクター58は、一般的に、第一端部212、第二端部214及び外側表面216を含むベース部分210を含むとして記載することができる。これは、外側表面上に配置されたロケーター部分218を含むこともできる。一つの特別の態様に於いて、このロケーター部分は、PVデバイス100又はエッジ片50内に配置することができる対峙雌コネクターハウジング56を全体的に補足するように造形されることができる支承壁を含むとして記載することができる。更に、設置の際に、支承壁は、雌コネクターハウジング内の対峙表面と少なくとも部分的に接触することができる。更に、このコネクターアセンブリは、ベース部分によって実質的に取り囲まれており、第一端部と第二端部との間に架かり、そして対峙端部で、接続端子を含む、少なくとも1個の導電性部材を含むことができる。これらの端子は、対峙雌コネクターハウジング内の対峙端子とかみ合うように造形することができる。
【0050】
対峙雌コネクターハウジングは、PVデバイス100又はエッジ片50の外側壁セクション(例えばPVデバイス又はエッジ片の頂部、底部又は側部のような部分)に一体的であってよいことも意図される。このハウジングは、固定具スキーム(例えば機械式ファスナー、接着剤若しくはこれらの組合せ)によってPVデバイス又はエッジ片に接続することができ又はデバイス/片の構造によりPVデバイス又はエッジ片の中に一体化する(例えば
図10に示されるように、デバイス又はPVデバイス若しくはエッジ片の骨組の一部の中にオーバー成形する)ことができる。いずれの場合に於いても、PVデバイス若しくはエッジ片及び/又はコネクターアセンブリに一体化されているか又は接続されている雌コネクターハウジングは、それぞれの端子の間の電気的接触を維持しながらアセンブリの動きを可能にするための、張力緩和特徴部(又は1種若しくはそれ以上の特徴部の組合せ)を含んでいると意図される。
【0051】
エッジ片コネクターアセンブリは、本明細書中に記載した特徴部、例えば対峙雌コネクターハウジングがエッジ片又は光起電力デバイスの外側壁セクションに一体化されていること;コネクターアセンブリが少なくとも1個の導電性部材に電気的に接続されたバイパスダイオードを含むこと;コネクターアセンブリが回路状態を伝えるための表示器デバイスを含むこと;コネクタアセンブリが、設置の際に、雄コネクター素子を対峙雌コネクターハウジングに固定するロッキングデバイスを含むこと;コネクターアセンブリが、第二の導電性部材を含むこと、前記第一端部は、光起電力デバイス又はエッジ片の外側壁セクションに一体化されていること、コネクター素子(雄又は雌)は第一のコネクターハウジング(雄又は雌)に一体化されていること、全体的に光起電力デバイス又はエッジ片の頂部表面と同じ平面内にある頂部表面の方に上方に突出している、ロケーター部分内の外側に突出している部分、の1個又は任意の組合せによって更に特徴付けることができる。
【0052】
上記の参照した面及び実施例は、本明細書中に示し、記載するように、本発明の中に他のものが存在するので、非限定的であることが認められるべきである。
【0053】
エッジ片
例えば
図8〜11及び18に示されるようなエッジ片50は、一般的に、PVデバイス100の少なくとも2個の行又は列を、物理的に及び/又は電気的に接続するように機能する。これは、1個のエッジ片を別のエッジ片に接続するようにも機能する。エッジ片50は、PVデバイス100の行/列の、単独端部、対峙端部、行/列内又はこれらの任意の組合せで配置することができる。エッジ片50は、貫通屋根(又は建築構造体)コネクター特徴部(例えば構造体貫通電気コネクターアセンブリ510)又はPVデバイス若しくはデバイス群の電気出力を、構造体内に配置された相補的電気デバイスに電気的に接続されるようにする、電気リード線若しくは絶縁ワイヤ(例えば電気リードアセンブリ)を含むことができることが意図される。フィラー片54を、組み立てるときエッジ片内の任意の可能性のある隙間を充填するために使用できることも意図される。エッジ片は、PVデバイス100と同じ方法で、例えば固定具、例えば本体の一部を通して駆動される釘又はネジで、構造体に取り付けることができる。この固定具は、好ましくは任意の追加のコンポーネント(例えばワイヤ、コネクター等)も含んでいない領域内に置かれる。固定域(図示せず)は、設置に於いて助けになるためにエッジ片の上に印を付けることができる(例えばPVデバイス、エッジ片又は両方への物理的マーキング、例えば「ここに釘(nail here)」若しくは「固定具」又は或る種の他の絵による境界設定)ことが意図される。エッジ片50は、追加のコンポーネント、例えば送電ライン(例えばワイヤ)、電気スイッチ、ヒューズ、バイパスダイオード、太陽電池、回路状態表示器又はこれらの任意の組合せを含むこともできる。
【0054】
図8〜13に示されるように、主本体部分60は、外側表面部分62、内側表面部分64(例えば建築物又は構造体表面に接触している部分)並びに外側表面部分62及び内側表面部分64に接触している側部表面部分66を有することができることが意図される。任意的に、内側表面部分64は、固体(例えば一体ブロック)であってよく又は幾何学的特徴部(例えば
図10に示されるような例えばリブ61)を有してよい。主本体部分60は多数の形状又はサイズであってよいが、好ましくは、それが接触しているPVデバイス100の形状を補足するように造形されている。この実施例に於いて、主本体部分60は、積み重ねられた又は積層されている(例えば屋根こけら板と類似)PVデバイスの2個の行への相補的適合を可能にするように、垂直に「階段状になって(stepped)」いる。このデバイスが片寄りを有して設置されている(再び、屋根こけら板と類似)場合には、主本体部分60は、PVデバイスの2個の行への相補的適合を可能にするように、水平に「ジグザグに配置されて(staggered)」いてもよい。これは、他の建築材料と接続する及び/又は他の建築材料の下に敷くように適合させることができるフラッシング(flashing)部分68(例えば隣接する標準屋根こけら板、トリム(trim)材料、建築羽目板等)を含むこともできる。
【0055】
図9に示される、一つの例示的実施例に於いて、エッジ片50の底面図は、一般的に、主本体部分60及び2個のエッジコネクターアセンブリ52(その一例は、前記のような「部分的に統合されたコネクターアセンブリ」であってよい)並びに2個のエッジコネクターアセンブリ52(その1個はエッジ片の本体部分60の後ろに隠れている)の間に架かる電気素子又は素子群51(例えばワイヤ、導電性箔又はポリマー)を含むとして記載することができる。
【0056】
図10(エッジ片の代わりの底面図)に示される別の例示的実施例に於いて、電気素子51はエッジ片50に一体的に接続されて(例えばこの片内に成形されて)いてよい。好ましくは、この素子は、コネクターアセンブリ52の少なくとも一部と共にエッジ片50の中に成形されている(エッジ片によって部分的に又は完全にカプセル化されている)ワイヤ又は箔片である。
【0057】
図11〜12(エッジ片の底面図も)に示される更に別の例示的実施例に於いて、電気要素51は、多数のアタッチメント特徴部(例えば接着剤、機械式固定具、チャンネル65の中へのプレス嵌め、例えば
図12に示されるような、リブ61の中への切り込み又はこれらの任意の組合せ)によって、着脱可能に取り付けることができる。PVデバイス100は、任意の必要なワイヤ道筋を付けるためのチャンネル65を有するリブ61を含むことができることも意図される。
【0058】
主本体部分60は、それが、長年(例えば10年、20年又は30年以上)に亘る使用で、屋外に曝露されるとき、それが環境劣化に対して耐えられる限り、多数の材料(例えばポリマー、金属及び/又はセラミックス)から構成することができる。好ましい材料又は材料の組合せには、充填又は非充填の成形性プラスチック(例えばポリオレフィン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、水素化スチレンブタジエンゴム、ポリエステルアミド、ポリスルホン、アセタール、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、熱可塑性及び熱硬化性ポリウレタン、合成及び天然ゴム、エポキシド、スチレン−アクリロニトリル(「SAN」)、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン又はこれらの任意の組合せ)が含まれる。充填剤には、下記のもの、即ち着色剤、難燃剤(「FR」)又は耐発火性(「IR」)材料、強化材、例えば、ガラス繊維又は鉱物繊維、表面変性剤の1種又はそれ以上が含まれてよい。プラスチックには、酸化防止剤、離型剤、発泡剤及びその他の一般的なプラスチック添加剤が含まれてもよい。
【0059】
例示的実施例
以下に検討し、図面に示す種々の実施例は、一般的に、組み立てられたとき、目標電力出力を提供するように設定することができ、好ましくはインバーター又は基本的な電気システムの構築への2個又はそれ以下の電気接続を必要とする光起電力デバイスキット20を作るために、PVデバイス、エッジ片、コネクター及び任意的に他のコンポーネント(例えば
図14に示されるようなスペーサー400)を手に入れることを試みる。これらのキットの形状は、変化させることができ、下記の実施例は限定として考えられるべきではないことが意図される。従って、明瞭性にするために、下記の実施例は、本発明を示すために提供されるが、その範囲を限定することを意図していない。PVデバイスの行は、(例えば伝統的な屋根こけら板のように)ジグザグに配置されていてよく又は列内に整列されていてよい。行及び/又は列は垂直、水平又はその間のどこであってもよい。以下に検討する全ての例示的実施例に於いて、PVデバイスは、前記のように、コネクターアセンブリによって行内で互いに、物理的に又は電気的に接続することができることが推定される。示される線600は、PVデバイス100及び/又はエッジ片50内の送電ライン又は回路を表し、そして丸点はコネクターを表す。
【0060】
図13を参照して、本発明の第一の例示的実施例が示される(図解図)。実施例に於いて、光起電力デバイスキット20は、少なくとも、複数の行及び複数のエッジ片50に、複数のPVデバイス100を含んでよい(それぞれの行端で一組)。PVデバイス100の行の両端で、PVデバイスは、エッジ片コネクターアセンブリ52によって、エッジ片50に物理的に及び電気的に接続されていてよい。エッジ片は、行を一緒に電気的に接続している電気素子又は素子群51を含んでよく、キットの内部エッジで又はその付近で、キット20からの2個の電気出力500を有してよい。
【0061】
電気出力500は、貫通電気コネクターアセンブリ510(例えばコネクターアセンブリの一部として
図19に示されるようなもの)又は電気リードアセンブリ(例えばエッジ片又はコネクターアセンブリに取り付けられた一組のワイヤ−図示せず)によって達成できることが意図される。
【0062】
図14を参照して、代表的なスペーサー片400を含むPVデバイス100の単一の行が示される。
【0063】
別の態様に従って、
図15及び16に示されるように、タイル形式設置(例えば列)が好ましく配置される。
図15〜18を参照して、本発明の第二の例示的実施例が示される。この実施例に於いて、PVデバイス100の一つの可能性のある縦配置が示される(例えば2行×3列)。この実施例に於いて、PVデバイス100の3列には、1個の側で、水流制御に於いて助けになり及び/又はかみ合い機能を与えることができる流れチャンネル1100が含まれている。また、エッジ片50は、この縦配置に於いて適合するために適した形状で及び列の頂部対列の底部でエッジ片の間の異なった形状(例えば
図18に見られるようなもの)で提供される。完全に組み立てられたキット20は
図15及び16に示される。この実施例に於いて示されるように、PVデバイス及びエッジ片の裏側に形成されているリブ61も存在する。これらのリブ61は、コンポーネントの質量を減少させることを助け、コンポーネントに所望の剛性を与える上で助けになる。リブ設計は、垂直(列)及び水平(行)実施例又は態様の両方に含めることができる。
【0064】
図16に於いて、(好ましくはPVデバイス及びエッジ片に一体に配線されている)コネクター52及び電気素子51による一つの可能性のある電気回路の図解が示されている。キット20の垂直配置に於いて、PVデバイス100への物理的及び電気的接続が、(前の実施例に於いて記載した行配置に於けるような側で生じるのに対して)デバイスの頂部及び底部で又はそれらの付近で生じている。
【0065】
他の方法で記載しない限り、本明細書中に示された種々の構造体の寸法及び形状は、本発明が限定的であることを意図せず、他の寸法又は形状が可能である。複数の構造的コンポーネントは、単一の一体構造体によって提供することができる。その代わりに、単一の一体構造体を別々の複数個のコンポーネントに分割することができる。更に、本発明の特徴部を、示した態様の一つのみに関連して説明したが、このような特徴部は、任意の与えられた用途について、他の態様の1個又はそれ以上の他の特徴部と組み合わせることができる。本明細書中の独特の構造体の製作及びその操作も、本発明に従った方法を構成することも、前記のことから認められるであろう。
【0066】
本発明の好ましい態様を開示した。しかしながら、当業者は、一定の修正が、本発明の教示内で生じることを理解するであろう。従って、下記の特許請求の範囲は、本発明の真の範囲及び内容を決定するために研究されるべきである。
【0067】
上記用途中に記載した任意の数値は、任意の低い値と任意の高い値との間に、少なくとも2単位の分離が存在するという条件で、1単位の増分で低い値から高い値までの全ての値を含む。例えば成分の量又はプロセス変数、例えば温度、圧力、時間等の値が、例えば1〜90、好ましくは20〜80、更に好ましくは30〜70であることを述べる場合、15〜85、22〜68、43〜51、30〜32等のような値が、本明細書中で明示的に列挙されることが意図される。1よりも小さい値について、1単位は、必要に応じて、0.0001、0.001、0.01又は0.1であると考えられる。これらは特に意図される例に過ぎず、列挙される最低値と最高値との間の数値の全ての可能性のある組合せは、同様の方法で本件特許出願中に明示的に記載されるべきと考えられるべきである。
【0068】
他の方法で記載されていない限り、全ての範囲は、終点及び終点の間の全ての数値の両方を含む。範囲に関連する「約」又は「ほぼ」の使用は、範囲の両端に適用される。従って、「約20〜30」は、少なくとも特定の終点を包含し、「約20〜約30」をカバーすることを意図する。
【0069】
特許出願及び刊行物を含む全ての論文及び参照文献の開示は、全ての目的のために参照して含められる。
【0070】
組合せを記載するための用語「から本質的になる(consisting essentially of)」は、同定された元素、成分、コンポーネント又は工程及び組合せの基本的で新規な特徴に著しく影響を与えない、このような他の元素、成分、コンポーネント又は工程を含むものとする。
【0071】
本明細書に於いて元素、成分、コンポーネント又は工程の組合せを記載するための、用語「を含んでなる(comprising)」又は「を含む(including)」の使用は、この元素、成分、コンポーネント又は工程から本質的になる態様も意図する。
【0072】
複数の元素、成分、コンポーネント又は工程は、単一の統合した元素、成分、コンポーネント又は工程によって与えることができる。その代わりに、単一の統合した元素、成分、コンポーネント又は工程は、分離した複数の元素、成分、コンポーネント又は工程に分割することができる。元素、成分、コンポーネント又は工程を記載するための単数形(“a”又は“one”)の開示は、追加の元素、成分、コンポーネント又は工程を排除することを意図しない。