特許第5990622号(P5990622)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5990622有機電子素子用化合物、これを用いた有機電子素子及びその電子装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5990622
(24)【登録日】2016年8月19日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】有機電子素子用化合物、これを用いた有機電子素子及びその電子装置
(51)【国際特許分類】
   C07D 519/00 20060101AFI20160901BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20160901BHJP
   H05B 33/08 20060101ALI20160901BHJP
   C09K 11/06 20060101ALI20160901BHJP
   H01L 51/46 20060101ALI20160901BHJP
   H05B 33/02 20060101ALN20160901BHJP
【FI】
   C07D519/00CSP
   H05B33/14 B
   H05B33/08
   C09K11/06 690
   H01L31/04 154B
   H01L31/04 154C
   H01L31/04 154D
   !H05B33/02
【請求項の数】13
【全頁数】156
(21)【出願番号】特願2015-97995(P2015-97995)
(22)【出願日】2015年5月13日
(65)【公開番号】特開2015-224250(P2015-224250A)
(43)【公開日】2015年12月14日
【審査請求日】2015年5月13日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0064229
(32)【優先日】2014年5月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515127979
【氏名又は名称】ドク サン ネオルクス カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】515154942
【氏名又は名称】サムソン ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】パク、 ジュンファン
(72)【発明者】
【氏名】キム、 ウォンサム
(72)【発明者】
【氏名】ビュン、 ジフン
(72)【発明者】
【氏名】パク、 ジョンキュン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、 ファソン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、 ヨンヘ
(72)【発明者】
【氏名】キム、 ソキュン
(72)【発明者】
【氏名】リ、 カンへ
(72)【発明者】
【氏名】キム、 ミキュン
【審査官】 谷尾 忍
(56)【参考文献】
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0066766(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2014−0000639(KR,A)
【文献】 国際公開第2013/108997(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/081416(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/122402(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/105747(WO,A1)
【文献】 特開2015−157808(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 519/00
C09K 11/06
H01L 51/46
H01L 51/50
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式1で表される化合物:
【化1】
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前記式1において、
S環はチオフェンであり、
N環はピロールであり、
l、m及びnは互いに独立して0〜4の整数であり、
は互いに独立して、i)ハロゲン;重水素;シアノ基;-60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロ環基;-30のアルコキシ基;-60のアルキル基;-60のアルケニル基;フルオレニル基;--N(R’)(R”);からなる群より選択されるか、又はii)隣り合う基同士で結合してC-C60の脂肪族環、C-C60の芳香族環、O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C60のヘテロ環、又はこれらの組み合わせからなる縮合環を形成でき、このとき、環を形成しないは前記i)で定義されたものと同一に定義され、
Lは単一結合であり、
前記は単一結合;-60のアリーレン基;フルオレニレン基;及びO、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロアリーレン基;からなる群より選択され、これら(単一結合を除く)のそれぞれは、重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;シアノ基;ニトロ基;-20のアルキルチオ基;-20のアルコキシル基;-20のアルキル基;-20のアルケニル基;-20のアルキニル基;-20のアリール基;重水素で置換された-20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-20のヘテロ環基;-20のシクロアルキル基;-20のアリールアルキル基;及び-20のアリールアルケニル基;からなる群より選択された1つ以上の置換基で置換され得、
Ar、R’及びR”は互いに独立して-60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロ環基;及びフルオレニル基;からなる群より選択され、
X及びYは互いに独立して単一結合、C()()、N()、O、S、Se及びSi()()からなる群より選択され、
前記及びは互いに独立して、水素;重水素;-60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロ環基;-30のアルコキシ基;-50のアルキル基;-20のアルケニル基;及びフルオレニル基;からなる群より選択され、
ここで、前記Ar、、R’及びR”のアリール基、フルオレニル基及びヘテロ環基のそれぞれは、重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;シアノ基;ニトロ基;-20のアルキルチオ基;-20のアルコキシル基;-20のアルキル基;-20のアルケニル基;-20のアルキニル基;-20のアリール基;重水素で置換された-20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-20のヘテロ環基;-20のシクロアルキル基;-20のアリールアルキル基;及び-20のアリールアルケニル基;からなる群より選択された1つ以上の置換基で置換され得、
前記のアルキル基、アルケニル基及びアルコキシル基のそれぞれは、重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;シアノ基;ニトロ基;-20のアルキルチオ基;-20のアルコキシル基;-20のアルキル基;-20のアルケニル基;-20のアルキニル基;-20のアリール基;重水素で置換された-20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-20のヘテロ環基;-20のシクロアルキル基;-20のアリールアルキル基;及び-20のアリールアルケニル基;からなる群より選択された1つ以上の置換基で置換され得る。
【請求項2】
以下の式のうちの1つで表される化合物:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]


前記式中、
l、m及びnは互いに独立して0〜4の整数であり、
〜Rは互いに独立して、i)ハロゲン;重水素;シアノ基;C-C60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C60のヘテロ環基;C-C30のアルコキシ基;C-C60のアルキル基;C-C60のアルケニル基;フルオレニル基;-L-N(R’)(R”);からなる群より選択されるか、又はii)隣り合う基同士で結合してC-C60の脂肪族環、C-C60の芳香族環、O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C60のヘテロ環、又はこれらの組み合わせからなる縮合環を形成でき、このとき、環を形成しないR〜Rは前記i)で定義されたものと同一に定義され、
前記Lは単一結合;C-C60のアリーレン基;フルオレニレン基;及びO、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C60のヘテロアリーレン基;からなる群より選択され、これら(単一結合を除く)のそれぞれは、重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;シアノ基;ニトロ基;C-C20のアルキルチオ基;C-C20のアルコキシル基;C-C20のアルキル基;C-C20のアルケニル基;C-C20のアルキニル基;C-C20のアリール基;重水素で置換されたC-C20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C20のヘテロ環基;C-C20のシクロアルキル基;C-C20のアリールアルキル基;及びC-C20のアリールアルケニル基;からなる群より選択された1つ以上の置換基で置換され得、
Ar、R’及びR”は互いに独立してC-C60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C60のヘテロ環基;及びフルオレニル基;からなる群より選択され、
X及びYは互いに独立して単一結合、C(R)(R)、N(R)、O、S、Se及びSi(R)(R)からなる群より選択され、
前記R及びRは互いに独立して、水素;重水素;C-C60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C60のヘテロ環基;C-C30のアルコキシ基;C-C50のアルキル基;C-C20のアルケニル基;及びフルオレニル基;からなる群より選択され、
ここで、前記Ar、R〜R、R’及びR”のアリール基、フルオレニル基及びヘテロ環基のそれぞれは、重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;シアノ基;ニトロ基;C-C20のアルキルチオ基;C-C20のアルコキシル基;C-C20のアルキル基;C-C20のアルケニル基;C-C20のアルキニル基;C-C20のアリール基;重水素で置換されたC-C20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C20のヘテロ環基;C-C20のシクロアルキル基;C-C20のアリールアルキル基;及びC-C20のアリールアルケニル基;からなる群より選択された1つ以上の置換基で置換され得、
前記R〜Rのアルキル基、アルケニル基及びアルコキシル基のそれぞれは、重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;シアノ基;ニトロ基;C-C20のアルキルチオ基;C-C20のアルコキシル基;C-C20のアルキル基;C-C20のアルケニル基;C-C20のアルキニル基;C-C20のアリール基;重水素で置換されたC-C20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含むC-C20のヘテロ環基;C-C20のシクロアルキル基;C-C20のアリールアルキル基;及びC-C20のアリールアルケニル基;からなる群より選択された1つ以上の置換基で置換され得る。
【請求項3】
前記Zは、以下の式のうちの1つで表されることを特徴とする請求項1に記載の化合物:
【化3】
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前記式中、Ar、X及びYは、請求項1で定義されたものと同一に定義される。
【請求項4】
以下の式のうちの1つで表されることを特徴とする請求項1に記載の化合物:
【化4】
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【化5】
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【化6】
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【化7】
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前記式中、Ar、、l、m、及びnは、請求項1で定義されたものと同一に定義される。
【請求項5】
前記Arは、以下の式のうちの1つで表されることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【化8】
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【請求項6】
以下の化合物のうちの1つであることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【化9】
[この文献は図面を表示できません]


【化10】
[この文献は図面を表示できません]


【化11】
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【化12】
[この文献は図面を表示できません]


【化13】
[この文献は図面を表示できません]


【化14】
[この文献は図面を表示できません]


【化15】
[この文献は図面を表示できません]


【化16】
[この文献は図面を表示できません]


【化17】
[この文献は図面を表示できません]


【化18】
[この文献は図面を表示できません]


【化19】
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【化20】
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【化21】
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【化22】
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【化23】
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【請求項7】
第1電極、第2電極及び前記第1電極と第2電極との間に位置する有機物層を含む有機電子素子において、
前記有機物層は、請求項1〜6の何れか1項に記載の化合物を含有することを特徴とする有機電子素子。
【請求項8】
前記化合物は、前記有機物層の発光層に含有されており、
前記化合物は、同種の化合物又は2以上の異種の化合物であることを特徴とする請求項7に記載の有機電子素子。
【請求項9】
前記化合物は、前記発光層の燐光ホスト物質として用いられることを特徴とする請求項8に記載の有機電子素子。
【請求項10】
前記第1電極と第2電極の一面のうちの前記有機物層と反対となる少なくとも一面に形成される光効率改善層を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の有機電子素子。
【請求項11】
前記有機物層は、スピンコーティング工程、ノズルプリンティング工程、インクジェットプリンティング工程、スロットコーティング工程、ディップコーティング工程又はロールツーロール工程により形成されることを特徴とする請求項7に記載の有機電子素子。
【請求項12】
請求項7に記載の有機電子素子を含むディスプレイ装置と、
前記ディスプレイ装置を駆動する制御部と、を含む電子装置。
【請求項13】
前記有機電子素子は、有機電子発光素子、有機太陽電池、有機感光体、有機トランジスタ、及び単色又は白色照明用素子のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項12に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機電子素子用化合物、これを用いた有機電子素子及びその電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、有機発光現象とは、有機物質を用いて電気エネルギーを光エネルギーに変換させる現象をいう。有機発光現象を利用する有機電子素子は通常、正極と負極及びこの間に有機物層を含む構造を有する。ここで、有機物層は、有機電子素子の効率と安定性を高めるために、それぞれ他の物質で構成された多層の構造からなる場合が多く、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層などからなり得る。
【0003】
有機電子素子において有機物層として用いられる材料は、機能によって発光材料と電荷輸送材料、例えば、正孔注入材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、電子注入材料などに分類されることができる。そして、前記発光材料は、分子量によって高分子型と低分子型とに分類されることができ、発光メカニズムによって電子の一重項励起状態に由来する蛍光材料と電子の三重項励起状態に由来する燐光材料とに分類されることができる。また、発光材料は、発光色によって青色、緑色、赤色発光材料と、より良い天然色を実現するために必要な黄色及びオレンジ色発光材料とに区分されることができる。
【0004】
一方、発光材料として1つの物質のみ用いる場合、分子間の相互作用によって最大発光波長が長波長に移動し、色純度が低下したり、発光減殺効果により素子の効率が減少するという問題が発生するので、色純度の増加とエネルギーの遷移による発光効率を増加させるために、発光材料としてホスト/ドーパント系を用いることができる。その原理は、発光層を形成するホストよりもエネルギー帯域の間隙が小さなドーパントを発光層に少量混合すれば、発光層で発生したエキシトンがドーパントに輸送され、効率の高い光を発する。このとき、ホストの波長がドーパントの波長帯に移動するので、利用するドーパントの種類によって所望の波長の光が得られる。
【0005】
現在、携帯用ディスプレイ市場は、大面積ディスプレイへと大きさが増大している傾向にあり、これにより既存の携帯用ディスプレイで要求されていた消費電力よりも更に大きな消費電力が要求されている。従って、バッテリという制限的な電力供給源を有している携帯用ディスプレイ立場では消費電力が非常に重要な要素となっており、効率と寿命の問題も必ず解決しなければならない状況である。
【0006】
効率と寿命、駆動電圧などは互いに関連性があり、効率が増加すれば、相対的に駆動電圧が低下し、駆動電圧が低下しながら、駆動時に発生するジュール熱(Joule heating)による有機物質の結晶化が少なくなり、結果として寿命が長くなる傾向を示す。しかしながら。前記有機物層を単純に改善するとして効率を最大化させることはできない。なぜなら、各有機物層間のエネルギー準位(energy level)及び値、物質の固有特性(移動度、界面特性など)などが最適の組み合わせとなったとき、長寿命と高効率を同時に達成できるためである。
【0007】
従って、高い熱的安定性を有し、発光層内で効率的に荷電平衡(charge balance)を維持できる発光材料の開発が必要であるのが現状である。即ち、有機電子素子の持つ優れた特徴を十分に発揮するためには、素子内の有機物層をなす物質、例えば、正孔注入物質、正孔輸送物質、発光物質、電子輸送物質、電子注入物質などが安定的、且つ効率的な材料によって後押されることが前提とならなければならないが、未だに安定的、且つ効率的な有機電子素子用有機物層材料の開発が十分に行われていない状態であり、その中でも特に発光層のホスト物質に対する開発が切実に要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、素子の駆動電圧を下げ、素子の発光効率、色純度、安定性及び寿命を向上させることができる化合物、これを用いた有機電子素子及びその電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一側面において、本発明は、下記式で表される化合物を提供する。
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0010】
他の側面において、本発明は、前記式で表される化合物を用いた有機電子素子及びその電子装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態に係る化合物を用いることで、素子の駆動電圧を下げられるだけでなく、素子の発光効率、色純度、安定性及び寿命を大きく向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る有機電子発光素子の例示図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
各図面の構成要素に参照符号を付すにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されていても可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意すべきである。また、本発明を説明するにおいて、関連する公知の構成又は機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にするおそれがあると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0014】
本発明の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により該当構成要素の本質や順番又は順序などが限定されないわけではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結又は接続され得るが、各構成要素の間に他の構成要素が「連結」、「結合」又は「接続」され得ることも理解されるべきである。
【0015】
また、層、膜、領域、板などの構成要素が他の構成要素「の上に」又は「上に」あるとする場合、これは他の構成要素の「真上に」ある場合のみならず、その中間に他の構成要素がある場合も含むことができると理解されるべきである。反対に、ある構成要素が他の部分の「真上に」あるとする場合には、中間に他の部分がないことを意味することが理解されるべきである。
【0016】
本明細書及び添付の請求の範囲で用いられたように、特に言及しない限り、下記の用語の意味は、以下の通りである:
【0017】
本明細書で用いられた用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、他の説明がない限り、フッ素(F)、ブローム(Br)、塩素(Cl)又はヨード(I)である。
【0018】
本発明で用いられた用語「アルキル」又は「アルキル基」は、他の説明がない限り、1〜60の炭素数の単一結合を有し、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル(脂環族)基、アルキル-置換されたシクロアルキル基、シクロアルキル-置換されたアルキル基をはじめとする飽和脂肪族作用基のラジカルを意味する。
【0019】
本発明で用いられた用語「アルケニル基」又は「アルキニル基」は、他の説明がない限り、それぞれ2〜60の炭素数の二重結合又は三重結合を有し、直鎖型又は側鎖型鎖基を含み、これに制限されるものではない。
【0020】
本発明で用いられた用語「シクロアルキル」は、他の説明がない限り、3〜60の炭素数を有する環を形成するアルキルを意味し、これに制限されるものではない。
【0021】
本発明で用いられた用語「アルコキシル基」、「アルコキシ基」、又は「アルキルオキシ基」は、酸素ラジカルが付着されたアルキル基を意味し、他の説明がない限り、1〜60の炭素数を有し、これに制限されるものではない。
【0022】
本発明で用いられた用語「アリールオキシル基」又は「アリールオキシ基」は、酸素ラジカルが付着されたアリール基を意味し、他の説明がない限り、6〜60の炭素数を有し、これに制限されるものではない。
【0023】
本発明で用いられた用語「アリール基」及び「アリーレン基」は、他の説明がない限り、それぞれ6〜60の炭素数を有し、これに制限されるものではない。本発明でアリール基又はアリーレン基は、一環又は多環の芳香族を意味し、隣り合う置換基が結合又は反応に加わって形成された芳香族環を含む。例えば、アリール基はフェニル基、ビフェニル基、フルオレン基、スピロフルオレン基、スピロビフルオレン基であり得る。
【0024】
接頭辞「アリール」又は「アル」は、アリール基で置換されたラジカルを意味する。例えば、アリールアルキル基はアリール基で置換されたアルキル基であり、アリールアルケニル基はアリール基で置換されたアルケニル基であり、アリール基で置換されたラジカルは、本明細書で説明した炭素数を有する。
【0025】
また、接頭辞が連続して命名される場合、先に記載された順に置換基が羅列されることを意味する。例えば、アリールアルコキシ基の場合、アリール基で置換されたアルコキシ基を意味し、アルコキシルカルボニル基の場合、アルコキシル基で置換されたカルボニル基を意味し、またアリールカルボニルアルケニル基の場合、アリールカルボニル基で置換されたアルケニル基を意味し、ここでアリールカルボニル基は、アリール基で置換されたカルボニル基である。
【0026】
本発明で用いられた用語「ヘテロアリール基」又は「ヘテロアリーレン基」は、他の説明がない限り、それぞれ1つ以上のヘテロ原子を含む炭素数2〜60のアリール基又はアリーレン基を意味し、ここに制限されるものではなく、一環及び多環のうちの少なくとも1つを含み、隣り合う作用基が結合して形成されることもできる。
【0027】
本発明で用いられた用語「ヘテロ環基」は、他の説明がない限り、1つ以上のヘテロ原子を含み、2〜60の炭素数を有し、一環及び多環のうちの少なくとも1つを含み、ヘテロ脂肪族環及びヘテロ芳香族環を含む。隣り合う作用基が結合して形成されることもできる。
【0028】
本明細書で用いられた用語「ヘテロ原子」は、他の説明がない限り、N、O、S、P又はSiを示す。
【0029】
他の説明がない限り、本発明で用いられた用語「脂肪族」は、炭素数1〜60の脂肪族炭化水素を意味し、「脂肪族環」は炭素数3〜60の脂肪族炭化水素環を意味する。
【0030】
他の説明がない限り、本発明で用いられた用語「環」は、炭素数3〜60の脂肪族環又は炭素数6〜60の芳香族環又は炭素数2〜60のヘテロ環又はこれらの組み合わせからなる縮合環を意味し、飽和又は不飽和環を含む。
【0031】
前述したヘテロ化合物以外のその他のヘテロ化合物又はヘテロラジカルは、1つ以上のヘテロ原子を含み、これに制限されるものではない。
【0032】
また、明示的な説明がない限り、本発明で用いられた用語「置換又は非置換の」における「置換」は、重水素、ハロゲン、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、-20のアルキル基、-20のアルコキシル基、-20のアルキルアミン基、-20のアルキルチオフェン基、-20のアリールチオフェン基、-20のアルケニル基、-20のアルキニル基、-20のシクロアルキル基、-20のアリール基、重水素で置換された-20のアリール基、-20のアリールアルケニル基、シラン基、ホウ素基、ゲルマニウム基、及びO、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-20のヘテロ環基からなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されることを意味し、これらの置換基に制限されるものではない。
【0033】
また、明示的な説明がない限り、本発明で用いられる化学式は、下記式の指数定義による置換基の定義と同一に適用される。
【化2】
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【0034】
ここで、aが0の整数である場合、置換基は不在であり、aが1の整数である場合、1つの置換基はベンゼン環を形成する炭素のうちの何れか1つの炭素に結合し、aが2又は3の整数である場合、それぞれ次のように結合し、このとき、は互いに同一又は異なり得、aが4〜6の整数である場合、これと類似する方式でベンゼン環の炭素に結合し、一方、ベンゼン環を形成する炭素に結合されている水素の表示は省略する。
【化3】
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【0035】
図1は、本発明の一実施形態に係る有機電子素子に対する例示図である。
【0036】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態に係る有機電子素子100は、基板110上に形成された第1電極120、第2電極180及び第1電極120と第2電極180との間に本発明に係る化合物を含む有機物層を備える。このとき、第1電極120はアノード(正極)であり、第2電極180はカソード(負極)であり得、インバート型の場合には、第1電極がカソードであり、第2電極がアノードであり得る。
【0037】
有機物層は、第1電極120上に順次、正孔注入層130、正孔輸送層140、発光層150、電子輸送層160及び電子注入層170を含むことができる。このとき、発光層150を除いた残りの層が形成されないこともあり得る。正孔阻止層、電子阻止層、発光補助層151、バッファ層141などを更に含んでもよく、電子輸送層160などが正孔阻止層の機能を行ってもよい。
【0038】
また、図示していないが、本発明の一実施形態に係る有機電子素子は、第1電極と第2電極のうちの少なくとも一面のうち前記有機物層と反対の一面に形成された保護層又は光効率改善層(Capping layer)を更に含むことができる。
【0039】
前記有機物層に適用される本発明の一実施形態に係る化合物は、正孔注入層130、正孔輸送層140、電子輸送層160、電子注入層170、発光層150のホスト又はドーパント又は光効率改善層の材料として使用され得る。
【0040】
本発明の一実施形態に係る有機電子発光素子は、多様な蒸着法(deposition)を用いて製造され得る。PVDやCVDなどの蒸着方法を用いて製造され得るが、例えば、基板上に金属又は伝導性を有する金属酸化物又はこれらの合金を蒸着させて正極120を形成し、その上に正孔注入層130、正孔輸送層140、発光層150、電子輸送層160及び電子注入層170を含む有機物層を形成した後、その上に負極180として使用できる物質を蒸着させることによって製造され得る。
【0041】
また、有機物層は、多様な高分子素材を用いて蒸着法ではない溶液工程又はソルベントプロセス(solvent process)、例えば、スピンコーティング工程、ノズルプリンティング工程、インクジェットプリンティング工程、スロットコーティング工程、ディップコーティング工程、ロールツーロール工程、ドクターブレーディング工程、スクリーンプリンティング工程、又は熱転写法などの方法によってより少ない数の層で製造できる。本発明に係る有機物層は、多様な方法で形成され得るので、その形成方法によって本発明の権利範囲が制限されるものではない。
【0042】
本発明の一実施形態に係る有機電子素子は、用いられる材料によって前面発光型、後面発光型又は両面発光型であり得る。
【0043】
WOLED(White Organic Light Emitting Device)は、高解像度の実現が容易であり、工程性に優れた一方、既存のLCDのカラーフィルタ技術を用いて製造され得るという利点がある。主に、バックライト装置として用いられる白色有機発光素子に対する多様な構造が提案され特許化されている。代表として、R(Red)、G(Green)、B(Blue)発光部を相互平面的に並列配置(side-by-side)方式、R、G、B発光層が上下に積層される積層(stacking)方式があり、青色(B)有機発光層による電界発光とこれからの光を利用して無機蛍光体の自発光(photo-luminescence)を利用する色変換物質(color conversion material、CCM)方式などがあるが、本発明はこのようなWOLEDにも適用され得る。
【0044】
また、本発明の一実施形態に係る有機電子素子は、有機電子発光素子、有機太陽電池、有機感光体、有機トランジスタ、単色又は白色照明用素子のうちの1つであり得る。
【0045】
本発明の他の実施形態は、前述した本発明の有機電子素子を含むディスプレイ装置と、このディスプレイ装置を制御する制御部を含む電子装置を含むことができる。このとき、電子装置は、現在又は将来の有無線通信端末であってもよく、携帯電話などの移動通信端末、PDA、電子辞書、PMP、リモコン、ナビゲーション、ゲーム機、各種テレビ、各種コンピュータなどあらゆる電子装置を含む。
【0046】
以下、本発明の一側面に係る化合物について説明する。
【0047】
本発明の一側面に係る化合物は、下記式1で表される。
【化4】
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【0048】
前記式1において、S環(ring)は硫黄(Sulfur)を含む-のヘテロ環であり得る。例えば、S環はチオフェンであり得る。
【0049】
前記N環(ring)は、窒素(Nitrogen)を含む-のヘテロ環であり得る。例えば、N環はピロールであり得る。
【0050】
前記l、m及びnは、互いに独立して0〜4の整数であり得る。
前記は互いに独立して、ハロゲン;重水素;シアノ基;-60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロ環基;-30のアルコキシ基;-60のアルキル基;-60のアルケニル基;フルオレニル基;及び--N(R’)(R”);からなる群より選択されることができ、好ましくは、-20のアリール基、-20のヘテロ環基などであり得、より好ましくは、のアリール基、のヘテロ環基などであり得る。例えば、は互いに独立して、フェニル、ピリジン、メチルフェニルなどであり得る。
【0051】
また、前記は、互いに独立して隣り合う基同士で互いに結合して少なくとも1つの環を形成でき、このとき、環を形成しないは前記で定義されたものと同様に定義され得る。例えば、lとmが両方とも2である場合、隣り合う同士は互いに結合して環を形成でき、は隣り合っても互いに独立してアリール基又はヘテロ環基になり得る。
【0052】
もちろん、lが2以上の整数である場合、複数のは互いに同一であるか、異なることができ、隣り合う基のうち一部同士で互いに結合して環を形成し、残りの環を形成しない基は前記定義された置換基グループから選択され得る。m及び/又はnが2以上の整数である場合も同様である。
【0053】
一方、隣り合う基同士で結合して形成された環は-60の脂肪族環、-60の芳香族環、O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロ環、又はこれらの組み合わせからなる縮合環などであってもよく、一環又は多環であってもよいだけでなく、飽和又は不飽和環であってもよい。
【0054】
前記L及びは互いに独立して単一結合;-60のアリ−レン基;フルオレニレン基;及びO、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロアリ−レン基;からなる群より選択されることができ、好ましくは、単一結合、-20のアリ−レン基、-20のヘテロアリ−レン基であり得る。また、これら(単一結合を除く)のそれぞれは、重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;ホウ素基;ゲルマニウム基;シアノ基;ニトロ基;-20のアルキルチオ基;-20のアルコキシル基;-20のアルキル基;-20のアルケニル基;-20のアルキニル基;-20のアリール基;重水素で置換された-20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-20のヘテロ環基;-20のシクロアルキル基;-20のアリールアルキル基;及び-20のアリールアルケニル基;からなる群より選択された1つ以上の置換基で置換され得る。
【0055】
前記R’及びR”は互いに独立して-60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロ環基;及びフルオレニル基;からなる群より選択されることができ、好ましくは、-20のアリール基、-20のヘテロ環基、フルオレニル基などであり得る。
【0056】
前記Arは-60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロ環基;及びフルオレニル基;からなる群より選択されることができ、好ましくは、-20のアリール基、-20のヘテロ環基などであり得、より好ましくは、-14のアリール基、-12のヘテロ環基などであり得る。例えば、Arはフェニル、重水素置換フェニル、ピリジン、ビフェニル、ナフチル、ターフェニル、フェニルナフチル、フェナントレン、9-フェニル-9H-カルバゾール、ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン、チアントレンなどであり得る。
【0057】
前記X及びYは互いに独立して単一結合、C()()、N()、O、S、Se及びSi()()からなる群より選択されることができる。このとき、X及びYが同時に単一結合である場合は除外され得る。
【0058】
前記及びは互いに独立して、水素;重水素;-60のアリール基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-60のヘテロ環基;-30のアルコキシ基;-50のアルキル基;-20のアルケニル基;及びフルオレニル基;からなる群より選択されることができ、好ましくは、-20のアリール基、-20のヘテロ環基などであり得る。
【0059】
ここで、前記Ar、、R’及びR”のアリール基、フルオレニル基及びヘテロ環基のそれぞれは、重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;ホウ素基;ゲルマニウム基;シアノ基;ニトロ基;-20のアルキルチオ基;-20のアルコキシル基;-20のアルキル基;-20のアルケニル基;-20のアルキニル基;-20のアリール基;重水素で置換された-20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-20のヘテロ環基;-20のシクロアルキル基;-20のアリールアルキル基;及び-20のアリールアルケニル基;からなる群より選択された1つ以上の置換基で置換され得る。
【0060】
前記のアルキル基、アルケニル基及びアルコキシル基のそれぞれは、重水素;ハロゲン;シラン基;シロキサン基;ホウ素基;ゲルマニウム基;シアノ基;ニトロ基;-20のアルキルチオ基;-20のアルコキシル基;-20のアルキル基;-20のアルケニル基;-20のアルキニル基;-20のアリール基;重水素で置換された-20のアリール基;フルオレニル基;O、N、S、Si及びPからなる群より選択された少なくとも1つのヘテロ原子を含む-20のヘテロ環基;-20のシクロアルキル基;-20のアリールアルキル基;及び-20のアリールアルケニル基;からなる群より選択された1つ以上の置換基で置換され得る。
【0061】
具体的に、前記式1は、下記式1-1〜式1-4のうちの1つで表されることができる。
【化5】
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【0062】
前記式1-1〜式1-4において、Ar、、l、m、n、X及びYは、前記式1で定義されたものと同様に定義され得る。
また、前記式1のZは、具体的に下記式のうちの1つで表されることができる。
【化6】
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【0063】
前記式中、Ar、X及びYは、前記式1で定義されたものと同様に定義され得る。
より具体的に、前記式1は、下記式のうちの1つで表されることができる。
【化7】
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【化8】
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【化9】
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【化10】
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【0064】
前記式中、Ar、、l、m、及びnは、前記式1で定義されたものと同様に定義され得る。
一方、前記式1のArは、具体的に下記式のうちの1つで表されることができる。
【化11】
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【0065】
更に具体的に、前記式1で表される化合物は、下記化合物のうちの1つであり得る。
【化12】
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【化13】
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【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【化15】
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【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【化21】
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【化22】
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【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【化24】
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【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0066】
他の実施形態として、本発明は、前記式1で表される有機電子素子用化合物を提供する。
更に他の実施形態において、本発明は、前記式1で表される化合物を含有する有機電子素子を提供する。
【0067】
このとき、有機電子素子は、第1電極、第2電極、及び前記第1電極と第2電極との間に位置する有機物層を含むことができ、前記有機物層は、式1で表される化合物を含むことができ、式1は有機物層の正孔注入層、正孔輸送層、発光補助層又は発光層のうちの少なくとも1つの層に含有されることができる。即ち、式1で表される化合物は、正孔注入層、正孔輸送層、発光補助層又は発光層の材料として使用され得る。また、式1で表される化合物は、前記発光層の燐光ホスト物質として使用され得る。
【0068】
具体的に、前記有機物層に前記式1-1〜式1-4で表される化合物のうちの1つを含む有機電子素子を提供し、より具体的に、前記有機物層に前記式1-1-1-0〜式1-4-2-Sで表される化合物のうちの1つを含む有機電子素子を提供し、更に具体的に、前記有機物層に前記個別の式1-1-1-0-(1)〜1-4-2-S-(23)で表される化合物を含む有機電子素子を提供する。
【0069】
本発明の更に他の実施形態において、本発明は、前記第1電極の一側面のうち前記有機物層と反対の一側又は前記第2電極の一側面のうち前記有機物層と反対の一側のうちの少なくとも1つに形成される光効率改善層を更に含む有機電子素子を提供する。
【0070】
一方、前記有機物層に含まれている化合物は、同種の化合物のみからなってもよいが、式1で表される異種の化合物が2以上混合された混合物であってもよい。例えば、本発明の一実施形態に係る発光層の燐光ホスト物質は、前記個別の化合物1-1-1-0-(1)と1-1-1-S-(1)のように2種の異なる化合物を含有してもよく、個別の化合物1-1-1-0-(1)、1-1-1-S-(1)及び1-2-1-S-(1)のように3種以上の異なる化合物を含有してもよい。
【0071】
以下、本発明に係る式1で表される化合物の合成例及び有機電子素子の製造例について実施形態を挙げて具体的に説明するが、本発明が下記の実施形態に限定されるものではない。
【0072】
合成例
例示的に本発明に係る化合物(Final Product)は、下記反応式1のようにSub 1とSub 2を反応させて製造されるが、これに限定されるものではない。
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0073】
I.Sub 1の合成例
前記反応式1のSub 1は、下記反応式2の反応経路により合成され得るが、これに限定されるものではない。
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0074】
Sub 1に属する具体的な化合物の合成例は、以下の通りである。
1.Sub 1-1の合成例
【化29】
[この文献は図面を表示できません]

【0075】
(1)1-1-C1の合成例
5-bromobenzo[b]naphtha[1,2-d]thiophene(50g、0.16mol)、bis(pinacolato)diboron(48.65g、0.19mol)、KOAc(47g、0.48mol)、PdCl(dppf)(5.21g、4mol%)をDMF溶媒に溶かした後、120℃で12時間還流させた。反応が終了すれば、反応物の温度を常温に冷却し、CHClで抽出し、水で拭き取った。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した後、生成された有機物をCHClとmethanol溶媒を用いて再結晶化して1-1-C1(46g、80%)を得た。
【0076】
(2)1-1-C2の合成例
1-1-C1(40g、0.11mol)、bromo-2-nitrobenzene(26.91g、0.13mol)、CO(46.03g、0.33mol)、Pd(PPh(5.13g、4mol%)を無水THFと少量の水に溶かした後、80℃で12時間還流させた。反応が終了すれば、反応物の温度を常温に冷却し、CHClで抽出し、水で拭き取った。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した後、生成された有機物をsilicagel columnで分離して1-1-C2(27.62g、70%)を得た。
【0077】
(3)Sub 1-1の合成例
1-1-C2(20g、0.05mol)とtriphenylphosphine(44.28g、0.17mol)をo-dichlorobenzeneに溶かし、24時間還流させた。反応が終了すれば、減圧蒸留を用いて溶媒を除去した後、濃縮された生成物をsilicagel column及び再結晶してSub 1-1(13.65g、75%)を得た。
【0078】
2.Sub 1-2の合成例
【化30】
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【0079】
(1)1-2-C1の合成例
6-bromobenzo[b]naphtha[1,2-d]thiophene(50g、0.16mol)、bis(pinacolato)diboron(48.65g、0.19mol)、KOAc(47g、0.48mol)、PdCl(dppf)(5.21g、4mol%)及びDMFを前記1-1-C1の合成例と同様の方法で行って1-2-C1(42g、73%)を得た。
【0080】
(2)1-2-C2の合成例
1-2-C1(40g、0.11mol)、bromo-2-nitrobenzene(26.91g、0.13mol)、CO(46.03g、0.33mol)、Pd(PPh(5.13g、4mol%)、無水THF及び水を前記1-1-C2の合成例と同様の方法で行って1-2-C2(25.52g、65%)を得た。
【0081】
(3)Sub 1-2の合成例
1-2-C2(20g、0.05mol)とtriphenylphosphine(44.28g、0.17mol)及びo-dichlorobenzeneを前記Sub 1-1の合成例と同様の方法で行ってSub 1-2(12.4g、68%)を得た。
【0082】
3.Sub 1-3の合成例
【化31】
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【0083】
(1)1-3-C1の合成例
5-bromobenzo[b]naphtha[2,1-d]thiophene(50g、0.16mol)、bis(pinacolato)diboron(48.65g、0.19mol)、KOAc(47g、0.48mol)、PdCl(dppf)(5.21g、4mol%)及びDMFを前記1-1-C1の合成例と同様の方法で行って1-3-C1(49.5g、86%)を得た。
【0084】
(2)1-3-C2の合成例
得られた1-3-C1(40g、0.11mol)、bromo-2-nitrobenzene(26.91g、0.13mol)、CO(46.03g、0.33mol)、Pd(PPh(5.13g、4mol%)、無水THF及び水を前記1-1-C2の合成例と同様の方法で行って1-3-C2(30g、76%)を得た。
【0085】
(3)Sub 1-3の合成例
1-3-C2(20g、0.05mol)とtriphenylphosphine(44.28g、0.17mol)及びo-dichlorobenzeneを前記Sub 1-1の合成例と同様の方法で行ってSub 1-3(12.43g、68%)を得た。
【0086】
4.Sub 1-4の合成例
【化32】
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【0087】
(1)1-4-C1の合成例
6-bromobenzo[b]naphtha[2,1-d]thiophene(50g、0.16mol)、bis(pinacolato)diboron(48.65g、0.19mol)、KOAc(47g、0.48mol)、PdCl(dppf)(5.21g、4mol%)及びDMFを前記1-1-C1の合成例と同様の方法で行って1-4-C1(43.5g、75%)を得た。
【0088】
(2)1-4-C2の合成例
1-4-C1(40g、0.11mol)、bromo-2-nitrobenzene(26.91g、0.13mol)、CO(46.03g、0.33mol)、Pd(PPh(5.13g、4mol%)、無水THF及び水を前記1-1-C2の合成例と同様の方法で行って1-4-C2(22g、56%)を得た。
【0089】
(3)Sub 1-4の合成例
1-3-C2(20g、0.05mol)とtriphenylphosphine(44.28g、0.17mol)及びo-dichlorobenzeneを前記Sub 1-1の合成例と同様の方法で行ってSub 1-4(10.5g、58%)を得た。
【0090】
一方、Sub 1の例示は、次の化合物であり得るが、これに限定されるものではなく、これらのFD-MS値は、下記表1の通りである。
【化33】
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【0091】
【表1】
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【0092】
II.Sub 2の合成例
前記反応式1のSub 2は、下記反応式3の反応経路により合成され得るが、これに限定されるものではない。
【化34】
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【0093】
1.Sub 2-1-0の合成例
(1)Sub 2-1-0-(1)の合成例
【化35】
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【0094】
2,4-Dichlorobenzofuro[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、phenylboronic acid(5.1g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)を無水THFと少量の水に溶かした後、80℃で12時間還流させた。反応が終了すれば、反応物の温度を常温に冷却し、CHClで抽出し、水で拭き取った。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した後、生成された有機物をsilicagel columnで分離してSub 2-1-0-(1)(9.39g、80%)を得た。
【0095】
(2)Sub 2-1-0-(2)の合成例
【化36】
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【0096】
2,4-Dichlorobenzofuro[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、phenylboronic acid-(5.31g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-1-0-(2)(9.80g、82%)を得た。
【0097】
(3)Sub 2-1-0-(3)の合成例
【化37】
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【0098】
2,4-Dichlorobenzofuro[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、pyridine-3-ylboronic acid(5.14g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-1-0-(3)(11.78g、73%)を得た。
【0099】
(4)Sub 2-1-0-(4)の合成例
【化38】
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【0100】
2,4-Dichlorobenzofuro[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、(1,1’-biphenyl)-3-ylboronic acid(8.28g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-1-0-(4)(11.19g、75%)を得た。
【0101】
(5)Sub 2-1-0-(5)の合成例
【化39】
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【0102】
2,4-Dichlorobenzofuro[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、(1,1’-biphenyl)-4-ylboronic acid(8.28g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-1-0-(5)(11.93g、80%)を得た。
【0103】
2.Sub 2-1-Sの合成例
(1)Sub 2-1-S-(6)の合成例
【化40】
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【0104】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、naphthalene-1-ylboronic acid(6.74g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-1-S-(6)(11.55g、85%)を得た。
【0105】
(2)Sub 2-1-S-(7)の合成例
【化41】
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【0106】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、naphthalene-2-ylboronic acid(6.74g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-1-S-(7)(11.23g、83%)を得た。
【0107】
(3)Sub 2-1-S-(8)の合成例
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0108】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、terphenyl-5-ylboronic acid(10.74g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-1-S-(8)(12.14g、69%)を得た。
【0109】
(4)Sub 2-1-S-(9)の合成例
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、[4-(naphthalene-1-yl)phenyl]-boronic acid(9.72g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-1-S-(9)(12.76g、77%)を得た。
【0111】
(5)Sub 2-1-S-(10)の合成例
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0112】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[3,2-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、[4-(naphthalene-2-yl)phenyl]-boronic acid(9.72g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-1-S-(10)(12.93g、78%)を得た。
【0113】
3.Sub 2-2-0の合成例
(1)Sub 2-2-0-(11)の合成例
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0114】
2,4-Dichlorobenzofuro[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、(4-phenylnaphthalen-1-yl)boronic acid(10.37g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-0-(11)(10.89g、64%)を得た。
【0115】
(2)Sub 2-2-0-(12)の合成例
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0116】
2,4-Dichlorobenzofuro[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、(6-phenylnaphthalen-2-yl)boronic acid(10.37g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-0-(12)(11.23g、66%)を得た。
【0117】
(3)Sub 2-2-0-(13)の合成例
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0118】
2,4-Dichlorobenzofuro[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、phenanthren-9-ylboronic acid(9.28g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-0-(13)(12.9g、81%)を得た。
【0119】
(4)Sub 2-2-0-(14)の合成例
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0120】
2,4-Dichlorobenzofuro[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、phenanthren-2-ylboronic acid(9.28g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-0-(14)(12.74g、80%)を得た。
【0121】
(5)Sub 2-2-0-(15)の合成例
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0122】
2,4-Dichlorobenzofuro[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、(9-phenyl-9H-carbazol-3-yl)boronic acid(12.01g、0.04mol)、CO(17.34g、0.12mol)、Pd(PPh(1.93g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-0-(15)(11.56g、62%)を得た。
【0123】
4.Sub 2-2-Sの合成例
(1)Sub 2-2-S-(16)の合成例
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、dibenzo[b,d]furan-4-ylboronic acid(8.31g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-S-(16)(8.79g、58%)を得た。
【0125】
(2)Sub 2-2-S-(17)の合成例
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0126】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、dibenzo[b,d]furan-2-ylboronic acid(8.31g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-S-(17)(9.09g、60%)を得た。
【0127】
(3)Sub 2-2-S-(18)の合成例
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0128】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、dibenzo[b,d]thiophen-4-ylboronic acid(8.93g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-S-(18)(10.73g、68%)を得た。
【0129】
(4)Sub 2-2-S-(19)の合成例
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0130】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、dibenzo[b,d]thiophen-2-ylboronic acid(8.93g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-S-(19)(11.21g、71%)を得た。
【0131】
(5)Sub 2-2-S-(20)の合成例
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0132】
2,4-Dichlorobenzo[4,5]thieno[2,3-d]pyrimidine(10g、0.04mol)、thianthren-1-ylboronic acid(10.19g、0.04mol)、CO(16.25g、0.12mol)、Pd(PPh(1.81g、4mol%)、無水THF及び水を前記Sub 2-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行ってSub 2-2-S-(20)(13.98g、82%)を得た。
【0133】
一方、Sub 2の例示は、次の化合物であり得るが、これに限定されるものではなく、これらのFD-MS値は、下記表2の通りである。
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0134】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0135】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0136】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0137】
III.最終生成物(Final Product)の合成例
Sub 1(1当量)、Sub 2(1.2当量)、Pd(dba)(4mol%)、t-Bu(8mol%)、KOtBu(3当量)をtoluene溶媒に溶かした後、100℃で12時間還流させた。反応が終了すれば、反応物の温度を常温に冷却し、CHClで抽出し、水で拭き取った。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した後、生成された化合物をsilicagel column及び再結晶して最終生成物(Final Product)を得た。
【0138】
1.最終生成物1の合成例
(1)1-1-1-0-(1)の合成例
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0139】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(1)(5.2g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)をtoluene溶媒に溶かした後、100℃で12時間還流させた。反応が終了すれば、反応物の温度を常温に冷却し、CHClで抽出し、水で拭き取った。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮した後、生成された生成物をsilicagel column及び再結晶して化合物1-1-1-0-(1)(7.28g、83%)を得た。
【0140】
(2)1-1-1-0-(2)の合成例
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0141】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(2)(5.3g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)合成例と同様の方法で行って化合物1-1-1-0-(2)(7.52g、85%)を得た。
【0142】
(3)1-1-1-0-(3)の合成例
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0143】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(3)(4.35g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-1-0-(3)(7.12g、81%)を得た。
【0144】
(4)1-1-1-0-(4)の合成例
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(4)(6.61g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-1-0-(4)(7.96g、80%)を得た。
【0146】
(5)1-1-1-0-(5)合成例
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0147】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(5)(6.61g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-1-0-(5)(8.26g、83%)を得た。
【0148】
(6)1-1-1-S-(6)の合成例
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0149】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(6)(6.43g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-1-S-(6)(7.34g、75%)を得た。
【0150】
(7)1-1-1-S-(7)の合成例
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(7)(6.43g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-1-S-(7)(7.05g、72%)を得た。
【0152】
(8)1-1-1-S-(8)の合成例
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0153】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(8)(8.32g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-1-S-(8)(9.1g、80%)を得た。
【0154】
(9)1-1-1-S-(9)の合成例
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(9)(7.84g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-1-S-(9)(8.45g、77%)を得た。
【0156】
(10)1-1-1-S-(10)の合成例
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0157】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(10)(7.84g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-1-S-(10)(8.88g、81%)を得た。
【0158】
(11)1-1-2-0-(11)の合成例
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0159】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(11)(7.54g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-0-(11)(8.58g、80%)を得た。
【0160】
(12)1-1-2-0-(12)の合成例
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0161】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(12)(7.54g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-0-(12)(7.83g、73%)を得た。
【0162】
(13)1-1-2-0-(13)の合成例
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0163】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(13)(7.06g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-0-(13)(7.74g、75%)を得た。
【0164】
(14)1-1-2-0-(14)の合成例
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0165】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(14)(7.06g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-0-(14)(8.36g、81%)を得た。
【0166】
(15)1-1-2-0-(15)の合成例
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0167】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(15)(8.27g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-0-(15)(7.93g、70%)を得た。
【0168】
(16)1-1-2-S-(16)の合成例
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0169】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(16)(7.17g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-S-(16)(7.5g、72%)を得た。
【0170】
(17)1-1-2-S-(17)の合成例
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(17)(7.17g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-S-(17)(7.7g、74%)を得た。
【0172】
(18)1-1-2-S-(18)の合成例
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0173】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(18)(7.47g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-S-(18)(8.42g、79%)を得た。
【0174】
(19)1-1-2-S-(19)の合成例
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0175】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(19)(7.47g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-S-(19)(8.1g、76%)を得た。
【0176】
(20)1-1-2-S-(20)の合成例
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
Sub 1-1(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(20)(8.06g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-1-2-S-(20)(8.92g、80%)を得た。
【0178】
2.最終生成物2の合成例
(1)1-2-1-0-(6)の合成例
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0179】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(6)(6.13g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-0-(6)(7.06g、74%)を得た。
【0180】
(2)1-2-1-0-(7)の合成例
【化78】
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【0181】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(7)(6.13g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-0-(7)(6.78g、71%)を得た。
【0182】
(3)1-2-1-0-(8)の合成例
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(8)(8.03g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-0-(8)(7.79g、70%)を得た。
【0184】
(4)1-2-1-0-(9)の合成例
【化80】
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【0185】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(9)(7.54g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-0-(9)(8.25g、77%)を得た。
【0186】
(5)1-2-1-0-(10)の合成例
【化81】
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【0187】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(10)(7.54g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-0-(10)(8.36g、78%)を得た。
【0188】
(6)1-2-1-S-(11)の合成例
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(11)(7.84g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-S-(11)(8.88g、81%)を得た。
【0190】
(7)1-2-1-S-(12)の合成例
【化83】
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【0191】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(12)(7.84g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-S-(12)(7.79g、71%)を得た。
【0192】
(8)1-2-1-S-(13)の合成例
【化84】
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【0193】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(13)(7.36g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-S-(13)(7.29g、69%)を得た。
【0194】
(9)1-2-1-S-(14)の合成例
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(14)(7.36g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-S-(14)(7.82g、74%)を得た。
【0196】
(10)1-2-1-S-(15)の合成例
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0197】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(15)(8.57g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-1-S-(15)(7.98g、69%)を得た。
【0198】
(11)1-2-2-0-(16)の合成例
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(16)(6.87g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-0-(16)(7.42g、73%)を得た。
【0200】
(12)1-2-2-0-(17)の合成例
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(17)(6.87g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-0-(17)(7.01g、69%)を得た。
【0202】
(13)1-2-2-0-(18)の合成例
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0203】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(18)(7.17g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-0-(18)(7.70g、74%)を得た。
【0204】
(14)1-2-2-0-(19)の合成例
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(19)(7.17g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-0-(19)(7.5g、72%)を得た。
【0206】
(15)1-2-2-0-(20)の合成例
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(20)(7.77g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-0-(20)(8.73g、80%)を得た。
【0208】
(16)1-2-2-S-(1)の合成例
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(1)(5.5g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-S-(1)(6.49g、72%)を得た。
【0210】
(17)1-2-2-S-(2)の合成例
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(2)(5.59g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-S-(2)(6.28g、69%)を得た。
【0212】
(18)1-2-2-S-(3)の合成例
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0213】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(3)(5.52g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-S-(3)(6.87g、76%)を得た。
【0214】
(19)1-2-2-S-(4)の合成例
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(4)(6.91g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-S-(4)(7.85g、77%)を得た。
【0216】
(20)1-2-2-S-(5)の合成例
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
Sub 1-2(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(5)(6.91g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-2-2-S-(5)(7.44g、73%)を得た。
【0218】
3.最終生成物3の合成例
(1)1-3-1-0-(11)の合成例
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(11)(7.54g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-0-(11)(8.04g、75%)を得た。
【0220】
(2)1-3-1-0-(12)の合成例
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(12)(7.54g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-0-(12)(8.25g、77%)を得た。
【0222】
(3)1-3-1-0-(13)の合成例
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0223】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(13)(7.06g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-0-(13)(7.53g、73%)を得た。
【0224】
(4)1-3-1-0-(14)の合成例
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0225】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(14)(7.06g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-0-(14)(8.46g、82%)を得た。
【0226】
(5)1-3-1-0-(15)の合成例
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(15)(8.27g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-0-(15)(8.95g、79%)を得た。
【0228】
(6)1-3-1-S-(16)の合成例
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0229】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(16)(7.17g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-S-(16)(7.91g、76%)を得た。
【0230】
(7)1-3-1-S-(17)の合成例
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(17)(7.17g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-S-(17)(7.39g、71%)を得た。
【0232】
(8)1-3-1-S-(18)の合成例
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0233】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(18)(7.47g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-S-(18)(7.89g、74%)を得た。
【0234】
(9)1-3-1-S-(19)の合成例
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0235】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(19)(7.47g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-S-(19)(8.21g、77%)を得た。
【0236】
(10)1-3-1-S-(20)の合成例
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0237】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(20)(8.06g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-1-S-(20)(8.59g、77%)を得た。
【0238】
(11)1-3-2-0-(1)の合成例
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0239】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(1)(5.20、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-0-(1)(6.49g、74%)を得た。
【0240】
(12)1-3-2-0-(2)の合成例
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0241】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(2)(5.30、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-0-(2)(7.08g、80%)を得た。
【0242】
(13)1-3-2-0-(3)の合成例
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(3)(5.22、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-0-(3)(7.03g、80%)を得た。
【0244】
(14)1-3-2-0-(4)の合成例
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0245】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(4)(6.61、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-0-(4)(7.86g、79%)を得た。
【0246】
(15)1-3-2-0-(5)の合成例
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0247】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(5)(6.61、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-0-(5)(7.66g、77%)を得た。
【0248】
(16)1-3-2-S-(6)の合成例
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(6)(6.43g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-S-(6)(7.34g、75%)を得た。
【0250】
(17)1-3-2-S-(7)の合成例
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0251】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(7)(6.43g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-S-(7)(6.85g、70%)を得た。
【0252】
(18)1-3-2-S-(8)の合成例
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(8)(8.32g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-S-(8)(8.64g、76%)を得た。
【0254】
(19)1-3-2-S-(9)の合成例
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(9)(7.84g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-S-(9)(8.34g、76%)を得た。
【0256】
(20)1-3-2-S-(10)の合成例
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
Sub 1-3(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(10)(7.84g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-3-2-S-(10)(8.77g、80%)を得た。
【0258】
4.最終生成物4の合成例
(1)1-4-1-0-(16)の合成例
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(16)(6.87g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-0-(16)(6.81g、67%)を得た。
【0260】
(2)1-4-1-0-(17)の合成例
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(17)(6.87g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-0-(17)(7.01g、69%)を得た。
【0262】
(3)1-4-1-0-(18)の合成例
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(18)(7.17g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-0-(18)(7.18g、69%)を得た。
【0264】
(4)1-4-1-0-(19)の合成例
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(19)(7.17g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-0-(19)(7.7g、74%)を得た。
【0266】
(5)1-4-1-0-(20)の合成例
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-0-(20)(7.77g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-0-(20)(7.85g、72%)を得た。
【0268】
(6)1-4-1-S-(1)の合成例
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(1)(5.5g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-S-(1)(6.04g、67%)を得た。
【0270】
(7)1-4-1-S-(2)の合成例
【化123】
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【0271】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(2)(5.59g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-S-(2)(6.37g、70%)を得た。
【0272】
(8)1-4-1-S-(3)の合成例
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(3)(5.52g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-S-(3)(7.14g、79%)を得た。
【0274】
(9)1-4-1-S-(4)の合成例
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(4)(6.91g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-S-(4)(7.34g、72%)を得た。
【0276】
(10)1-4-1-S-(5)の合成例
【化126】
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【0277】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-1-S-(5)(6.91g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-1-S-(5)(6.93g、68%)を得た。
【0278】
(11)1-4-2-0-(6)の合成例
【化127】
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【0279】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(6)(6.13g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-0-(6)(6.11g、64%)を得た。
【0280】
(12)1-4-2-0-(7)の合成例
【化128】
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【0281】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(7)(6.13g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-0-(7)(5.82g、61%)を得た。
【0282】
(13)1-4-2-0-(8)の合成例
【化129】
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【0283】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(8)(8.03g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-0-(8)(6.67g、60%)を得た。
【0284】
(14)1-4-2-0-(9)の合成例
【化130】
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【0285】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(9)(7.54g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-0-(9)(7.18g、67%)を得た。
【0286】
(15)1-4-2-0-(10)の合成例
【化131】
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【0287】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-0-(10)(7.54g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-0-(10)(6.97g、65%)を得た。
【0288】
(16)1-4-2-S-(11)の合成例
【化132】
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【0289】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(11)(7.84g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-S-(11)(7.68g、70%)を得た。
【0290】
(17)1-4-2-S-(12)の合成例
【化133】
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【0291】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(12)(7.84g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-S-(12)(6.58g、60%)を得た。
【0292】
(18)1-4-2-S-(13)の合成例
【化134】
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【0293】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(13)(7.36g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-S-(13)(6.34g、60%)を得た。
【0294】
(19)1-4-2-S-(14)の合成例
【化135】
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【0295】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(14)(7.36g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-S-(14)(6.66g、63%)を得た。
【0296】
(20)1-4-2-S-(15)の合成例
【化136】
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【0297】
Sub 1-4(5g、15.46mmol)、Sub 2-2-S-(15)(8.57g、18.55mmol)、Pd(dba)(0.56g、4mol%)、t-Bu(0.25g、8mol%)、KOtBu(5.2g、46.38mmol)及びtolueneを前記化合物1-1-1-0-(1)の合成例と同様の方法で行って化合物1-4-2-S-(15)(6.94g、60%)を得た。
【0298】
一方、前記のような合成例によって合成された化合物1-1-1-0-(1)〜1-4-2-S-(23)に属する化合物のFD-MS値は、下記表3の通りである。
【0299】
【表5】
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【0300】
【表6】
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【0301】
【表7】
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【0302】
【表8】
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【0303】
【表9】
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【0304】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
【表12】
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【0307】
【表13】
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【0308】
【表14】
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【0309】
【表15】
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【0310】
【表16】
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【0311】
有機電子素子の製造評価
[実施形態I-1]レッド有機電子発光素子(燐光ホスト)
本発明の一実施形態に係る化合物を発光層の燐光ホスト物質として用いて通常の方法によって有機電子発光素子を製作した。まず、ガラス基板に形成されたITO層(正極)上に4,4’,4”-Tris[2-naphthyl(phenyl)amino]triphenylamine(以下、「2-TNATA」と略す)膜を真空蒸着して60nmの厚さの正孔注入層を形成した。次いで、前記正孔注入層上に4,4-ビス[N-(1-ナフチル)-N-フェニルアミノ]ビフェニル(以下、「NPD」と略す)を60nmの厚さで真空蒸着して正孔輸送層を形成した。そして、前記正孔輸送層上に本発明の化合物1-1-1-0-(1)をホスト物質として、下記化合物Aをドーパント物質として95:5の重量比でドーピングして30nmの厚さで真空蒸着して発光層を形成した。次に、前記発光層上に(1,1’-ビスフェニル)-4-オレート)ビス(2-メチル-8-キノリナト)アルミニウム(以下「BAlq」と略す)を10nmの厚さで真空蒸着して正孔阻止層を形成し、前記正孔阻止層上にトリス(8-キノリノール)アルミニウム(以下「Alq」と略す)を40nmの厚さで真空蒸着して電子輸送層を形成した。その後、前記電子輸送層上にハロゲン化アルカリ金属であるLiFを0.2nmの厚さで蒸着して電子注入層を形成し、次いでAlを150nmの厚さで蒸着して負極を形成することで、有機電子発光素子を製造した。
【化137】
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【0312】
[実施形態I-2]〜[実施形態I-320]レッド有機電子発光素子(燐光ホスト)
発光層のホスト物質として本発明の化合物1-1-1-0-(1)の代わりに、下記表4に記載された本発明の化合物1-1-1-0-(2)〜1-4-2-S-(23)を用いた点を除いては、前記実施形態I-1と同様の方法で有機電子発光素子を製造した。
【0313】
[比較例I-1]〜[比較例I-17]
発光層のホスト物質として本発明の化合物1-1-1-0-(1)の代わりに、下記比較化合物1〜17を用いた点を除いては、前記実施形態I-1と同様の方法で有機電子発光素子を製造した。
【化138】
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【化139】
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【化140】
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【化141】
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【化142】
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【0314】
本発明の実施形態I-1〜実施形態I-320及び比較例I-1〜比較例I-17により製造された有機電子発光素子に順バイアス直流電圧を加えてフォトリサーチ(photoresearch)社のPR-650で電気発光(EL)特性を測定し、2500cd/mの基準輝度でマックサイエンス社で製造された寿命測定装置によってT95寿命を測定した。その測定結果は、下記表4の通りである。
【0315】
【表17】
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【0316】
【表18】
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【0317】
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
【表20】
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【0319】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
【表22】
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【0321】
【表23】
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【0322】
【表24】
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【0323】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
【表28】
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【0327】
【表29】
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【0328】
【表30】
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【0329】
【表31】
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【0330】
【表32】
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【0331】
【表33】
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【0332】
【表34】
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【0333】
【表35】
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【0334】
【表36】
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【0335】
[実施形態II-1]イエロー有機電子発光素子(燐光ホスト)
本発明の一実施形態に係る化合物を発光層の燐光ホスト物質として用いて通常の方法によって有機電子発光素子を製作した。まず、ガラス基板に形成されたITO層(正極)上に2-TNATA膜を真空蒸着して60nmの厚さの正孔注入層を形成した。次いで、前記正孔注入層上にNPDを60nmの厚さで真空蒸着して正孔輸送層を形成した。そして、前記正孔輸送層上に本発明の化合物1-1-1-0-(1)をホスト物質として、下記化合物Bをドーパント物質として95:5の重量比でドーピングして30nmの厚さで真空蒸着して発光層を形成した。次に、前記発光層上にBAlqを10nmの厚さで真空蒸着して正孔阻止層を形成し、前記正孔阻止層上にAlqを40nmの厚さで真空蒸着して電子輸送層を形成した。その後、前記電子輸送層上にハロゲン化アルカリ金属であるLiFを0.2nmの厚さで蒸着して電子注入層を形成し、次いでAlを150nmの厚さで蒸着して負極を形成することで、有機電子発光素子を製造した。
【化143】
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【0336】
[実施形態II-2]〜[実施形態II-243]イエロー有機電子発光素子(燐光ホスト)
発光層のホスト物質として本発明の化合物1-1-1-0-(1)の代わりに、下記表5に記載された本発明の化合物1-1-1-0-(2)〜1-4-2-S-(23)を用いた点を除いては、前記実施形態II-1と同様の方法で有機電子発光素子を製造した。
【0337】
[比較例II-1]〜[比較例II-16]
発光層のホスト物質として本発明の化合物1-1-1-0-(1)の代わりに、前記比較化合物1〜16を用いた点を除いては、前記実施形態II-1と同様の方法で有機電子発光素子を製造した。
本発明の実施形態II-1〜実施形態II-243及び比較例II-1〜比較例II-16により製造された有機電子発光素子に順バイアス直流電圧を加えてフォトリサーチ(photoresearch)社のPR-650で電気発光(EL)特性を測定し、5000cd/mの基準輝度でマックサイエンス社で製造された寿命測定装置によってT95寿命を測定した。その測定結果は、下記表5の通りである。
【0338】
【表37】
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【0339】
【表38】
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【0340】
【表39】
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【0341】
【表40】
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【0342】
【表41】
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【0343】
【表42】
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【0344】
【表43】
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【0345】
【表44】
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【0346】
【表45】
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【0347】
【表46】
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【0348】
【表47】
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【0349】
【表48】
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【0350】
【表49】
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【0351】
【表50】
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【0352】
【表51】
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【0353】
【表52】
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【0354】
【表53】
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【0355】
【表54】
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【0356】
前記表4及び表5の結果から分かるように、ジベンゾチオフェン又はジベンゾフランをメーン置換基として有する比較化合物9〜比較化合物16を用いた比較例I-9〜比較例I-16及び比較例II-9〜比較例II-16は、高い駆動電圧と低い効率及び短い寿命を示す傾向を見せ、トリアジン又はピリミジンを置換基として有する比較化合物1〜比較化合物8を用いた比較例I-1〜比較例I-8及び比較例II-1〜比較例II-8は、比較例I-9〜比較例I-16及び比較例II-9〜比較例II-16よりも効率の面において少しずつ良くなる結果を示した。しかしながら、素子に大きな影響を及ぼす程度の優れた特性は示さなかった。
【0357】
反面、ジベンゾチオフェン又はジベンゾフランに2つの窒素原子(N)を含むメーン置換基を有する本発明の化合物は、比較例I-1〜比較例I-17及び比較例II-1〜比較例II-16よりも低い駆動電圧と顕著に高い効率及び長い寿命を示した。これは正孔特性の強いコア(ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン)に窒素原子(N)を2つ導入することで、正孔と電子を何れも受け入れるのに適切な構造形態を示しながら、結果として、正孔と電子が荷電平衡を維持しやすくなり、発光層内で発光が効率的になされたためであると判断される。また、低い駆動電圧により熱的ダメージが減少し、基本的にコアの有する高い分子量による高いTg値で寿命の向上に貢献することが確認できる。
【0358】
以上の説明は、本発明を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な変形が可能である。従って、本明細書に開示された実施形態は、本発明を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の思想と範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は、下記の請求範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるあらゆる技術は、本発明の権利範囲に含むものとして解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0359】
100 有機電子素子
110 基板
120 第1電極
130 正孔注入層
140 正孔輸送層
141 バッファ層
150 発光層
151 発光補助層
160 電子輸送層
170 電子注入層
180 第2電極
【0360】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2014年5月28日に韓国に出願した特許出願番号第10-2014-0064229号に対して米国特許法119(a)条(35 U.S.C§119(a))によって優先権を主張し、そのあらゆる内容は参考文献として本特許出願に併合される。なお、本特許出願は米国以外に国に対しても上記のような理由で優先権を主張すれば、その全内容は参考文献として本特許出願に組み込まれる。
図1
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