(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5990807
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】配管支持具
(51)【国際特許分類】
F16L 3/12 20060101AFI20160901BHJP
F16B 2/08 20060101ALI20160901BHJP
【FI】
F16L3/12 A
F16B2/08 H
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-154708(P2015-154708)
(22)【出願日】2015年8月5日
【審査請求日】2015年8月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】591021958
【氏名又は名称】株式会社アカギ
(74)【代理人】
【識別番号】100073210
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 信昭
(72)【発明者】
【氏名】渋谷 隆次郎
【審査官】
吉村 俊厚
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭59−134624(JP,U)
【文献】
独国特許出願公開第4341448(DE,A1)
【文献】
実開昭60−54883(JP,U)
【文献】
実公昭43−32042(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 3/00−3/26
F16B 2/00−2/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管を抱持するバンド抱持部と、該バンド抱持部の上端部にバンド端部と、を有し、
前記バンド端部に、タンバックルの如き接続部材を接続することにより、配管の固定支持が可能な配管支持具において、
前記バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際に、該バンド抱持部が構成する円を略4等分する位置の各々に、該バンド抱持部に抱持される配管の外周面に当接して押圧支持する配管押圧支持部が設けられており、
該配管押圧支持部は、前記バンド抱持部の縁部の一部を前記円の中心方向に向かって切り起して形成されている構成であること、
を特徴とする配管支持具。
【請求項2】
前記配管押圧支持部が、前記バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際の手前側の縁部の4等分する位置の各々と奥側の縁部の4等分する位置の各々の両方の4等分する位置の全てに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配管支持具。
【請求項3】
前記配管押圧支持部が、前記バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際の手前側の縁部の4等分する位置の内の少なくとも2箇所と奥側の縁部の4等分する位置の内の少なくとも2箇所の位置に設けられており、
前記バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際に前記4等分の位置の各々に前記配管押圧支持部が必ず配設されるように設けられている構成であること、
を特徴とする請求項1に記載の配管支持具。
【請求項4】
前記バンド抱持部が、弾性又は可撓性を有する1本の帯状バンド体を環状に彎曲させた構成であり、この1本の帯状バンド体の両端部に前記バンド端部が連設された構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の配管支持具。
【請求項5】
前記バンド抱持部が、2つの略半円状部材を組み合わせた構成であり、この2つの略半円状部材の上端部に前記バンド端部が連設されると共に、下端部を組式又は蝶番式の接続部により拡開可能に接続された構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の配管支持具。
【請求項6】
前記配管押圧支持部が、当接する配管の外周面の曲面に対応する曲線加工部を有して配管の外周面に線接触することによって押圧支持する構成であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の配管支持具。
【請求項7】
前記配管押圧支持部が、該配管押圧支持部の先端が配管側に折曲加工された先端折曲部を有し、この先端折曲部が配管の外周面に面接触することによって押圧支持する構成であることを特徴とする請求項6に記載の配管支持具。
【請求項8】
前記配管押圧支持部が、波状又はジグザグ状に折曲加工された折曲加工部を有し、この折曲加工部が配管の外周面に複数の当接箇所によって押圧支持する構成であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の配管吊下支持具。
【請求項9】
前記配管押圧支持部が、波状又はジグザグ状に切欠加工された切欠加工部を有し、この切欠加工部が配管の外周面に複数の当接箇所によって押圧支持する構成であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の配管支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は配管支持具に関し、詳しくは合成樹脂製配管の抱持支持に用いて適切な配管支持具に関する。
【背景技術】
【0002】
給水管、給湯管、排水管等の種々配管類を吊下支持或いは立て管支持するために抱持バンドを有する配管支持具が用いられている(例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
この種の配管支持具は、半割状の環状部材から成るバンド部と該バンド部の端部に連設された接続部にタンバックルを接続固定し、このタンバックルを天井スラブ等から垂設された吊りボルトや壁面スラブ等から立設された立ちボルトに緊締することにより固定支持する構成を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平09−126216号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
種々の配管類は、近年、鋼管に代わって合成樹脂管(ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管、塩化ビニル管、プロピレン管、ABS管等)が用いられるようになってきている。
【0006】
合成樹脂管は、耐蝕性や取扱性等の点で鋼管に比して優れている点もあるが、表面が滑り易いために配管支持具による抱持性に問題がある。即ち、ウォーターハンマー現象等の振動によって軸方向に滑って位置ズレを起し易く、経時的には複数の配管同士の接 続部に負荷が掛かってしまうおそれを有している。
【0007】
そこで本発明の課題は、滑り易い表面を有する合成樹脂管であっても適切な配管抱持による支持が可能な配管支持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明は下記構成を有する。
【0009】
1.配管を抱持するバンド抱持部と、該バンド抱持部の上端部にバンド端部と、を有し、
前記バンド端部に、タンバックルの如き接続部材を接続することにより、配管の固定支持が可能な配管支持具において、
前記バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際に、該バンド抱持部が構成する円を略4等分する位置の各々に、該バンド抱持部に抱持される配管の外周面に当接して押圧支持する配管押圧支持部が設けられており、
該配管押圧支持部は、前記バンド抱持部の縁部の一部を前記円の中心方向に向かって切り起して形成されている構成であること、
を特徴とする配管支持具。
【0010】
2.前記配管押圧支持部が、前記バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際の手前側の縁部の4等分する位置の各々と奥側の縁部の4等分する位置の各々の両方の4等分する位置の全てに設けられていることを特徴とする上記1に記載の配管支持具。
【0011】
3.前記配管押圧支持部が、前記バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際の手前側の縁部の4等分する位置の内の少なくとも2箇所と奥側の縁部の4等分する位置の内の少なくとも2箇所の位置に設けられており、
前記バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際に前記4等分の位置の各々に前記配管押圧支持部が必ず配設されるように設けられている構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管支持具。
【0012】
4.前記バンド抱持部が、弾性又は可撓性を有する1本の帯状バンド体を環状に彎曲させた構成であり、この1本の帯状バンド体の両端部に前記バンド端部が連設された構成であることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の配管吊下支持具。
【0013】
5.前記バンド抱持部が、2つの略半円状部材を組み合わせた構成であり、この2つの略半円状部材の上端部に前記バンド端部が連設されると共に、下端部を組式又は蝶番式の接続部により拡開可能に接続された構成であることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の配管支持具。
【0014】
6.前記配管押圧支持部が、当接する配管の外周面の曲面に対応する曲線加工部を有して配管の外周面に線接触することによって押圧支持する構成であることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の配管支持具。
【0015】
7.前記配管押圧支持部が、該配管押圧支持部の先端が配管側に折曲加工された先端折曲部を有し、この先端折曲部が配管の外周面に面接触することによって押圧支持する構成であることを特徴とする上記6に記載の配管支持具。
【0016】
8.前記配管押圧支持部が、波状又はジグザグ状に折曲加工された折曲加工部を有し、この折曲加工部が配管の外周面に複数の当接箇所によって押圧支持する構成であることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の配管支持具。
【0017】
9.前記配管押圧支持部が、波状又はジグザグ状に切欠加工された切欠加工部を有し、この切欠加工部が配管の外周面に複数の当接箇所によって押圧支持する構成であることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の配管支持具。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に示す発明によれば、滑り易い表面を有する合成樹脂管であっても適切な配管抱持による支持が可能な配管支持具を提供することができる。
【0019】
特に、バンド抱持部が構成する円を略4等分する位置の各々に配管押圧支持部が設けられているので、該バンド抱持部に抱持支持する配管をその外周面を押圧することによって確実に安定した状態での抱持支持が可能となる。
しかも、配管押圧支持部は、バンド抱持部の一部を切り起こすだけで加工可能であるため、別部材を付加することもないし、切り取り加工等によって廃棄が必要となる部材も生じることもなく、低コスト化が可能なだけでなく、環境適正にも優れている。
【0020】
請求項2に示す発明によれば、バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際の手前側の縁部と奥側の縁部の各々の4等分する位置の全てに設けられている配管押圧支持部によって該バンド抱持部に抱持支持する配管を押圧支持する構成なので、極めて安定した抱持支持が可能である。
【0021】
請求項3に示す発明によれば、バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際の手前側の縁部と奥側の縁部を合わせた状態で4等分する位置の各々に設けられている配管押圧支持部によって該バンド抱持部に抱持支持する配管を押圧支持する構成なので、安定した抱持支持が可能である。
【0022】
請求項4に示す発明によれば、いわゆる提灯式の配管支持バンドと呼ばれる簡易な構成の配管支持バンドを基本構成とすることにより単価を下げることができるので低コスト化が可能である。
【0023】
請求項5に示す発明によれば、組式又は蝶番式の接続部を有する一般的な構成の配管支持バンドに容易に適用することが可能である。
【0024】
請求項6に示す発明によれば、配管の外周面に対して配管押圧支持部の曲線加工部を線接触させることができるので接触面積が大きくなり押圧支持効果を向上させることができる。
【0025】
請求項7に示す発明によれば、上記請求項6に示す発明に比べ、押圧当接時の配管への負荷を軽減させることができる。
ることができる。
【0026】
請求項8に示す発明によれば、配管の外周面に対して配管押圧支持部の折曲加工部が引っ掛かるように押圧当接することになるので押圧支持効果を向上させることができる。
【0027】
請求項8に示す発明によれば、配管の外周面に対して配管押圧支持部の切欠加工部が引っ掛かるように又は食込むように押圧当接することになるので押圧支持効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明に係る配管支持具の一実施例を示す8面図(正面図、背面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図図、A−A断面図、B−B断面図)
【
図3】配管押圧支持部の他の一例を示す要部拡大正面図
【
図4】配管押圧支持部の他の一例を示す要部拡大正面図
【
図5】配管押圧支持部の他の一例を示す要部拡大正面図
【
図6】本発明に係る配管支持具の一実施例を示す8面図(正面図、背面図、平面図、底面図、左側面図、右側面図図、C−C断面図、D−D断面図)
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、添付の図面に従って本発明について詳細に説明する。
【0030】
本発明に係る配管支持具は、給水管、給湯管、排水管等の種々配管類を吊下支持或いは立て管支持するものであり、配管を抱持するバンド抱持部の上端部に連設されたバンド端部にタンバックル等の接続部材を接続し、このタンバックルを天井スラブ等から垂設された吊りボルトや壁面スラブ等から立設された立ちボルトに緊締することにより固定支持するものである。
【0031】
抱持支持する種々の配管類としては、従来一般的であった鋼管は勿論のこと、この鋼管に代わって近年多く用いられるようになった合成樹脂管(ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管、塩化ビニル管、プロピレン管、ABS管等)の固定支持に本発明は特に有効である。
【0032】
本発明の配管支持具1の具体的構成例としては、
図1に示すように、
配管支持具1は、配管(図示を省略)を抱持するバンド抱持部11と、該バンド抱持部11の上端部にバンド端部12と、を有し、
前記バンド端部12に、タンバックルの如き接続部材(図示を省略)を接続することにより、配管の固定支持が可能な構成において、
前記バンド抱持部11を配管軸方向から正面視した際に、該バンド抱持部11が構成する円を略4等分する位置の各々に、該バンド抱持部11に抱持される配管の外周面に当接して押圧支持する配管押圧支持部13が設けられており、
該配管押圧支持部13は、前記バンド抱持部11の縁部の一部を前記円の中心方向に向かって切り起して形成されている構成である。
【0033】
図1に示す本実施例では、前記配管押圧支持部13は、前記バンド抱持部11を配管軸方向から正面視した際の手前側の縁部11Eの4等分する位置の各々(符号13A・13B・13C・13Dで示す。)と奥側の縁部11Fの4等分する位置の各々(符号13a・13b・13c・13d)の両方の4等分する位置の全て、即ち、8つの配管押圧支持部13(13A・13B・13C・13D・13a・13b・13c・13d)が合計8箇所に設けられている。
【0034】
また、
図1に示す本実施例では、前記バンド抱持部11は、弾性又は可撓性を有する1本の帯状バンド体を環状に彎曲させただけの構成によって、最下部に接続部の無い、いわゆる提灯式の配管支持バンドと呼ばれる簡易な構成の配管支持バンドを基本構成としている。基本構成を提灯式とすることによって、バンド抱持部11の最下部に接続部を有する一般的な構成の配管支持バンドに比して、より単価を下げることができるので低コスト化が可能である。
【0035】
尚、
図1に示す符号11A・11B・11C・11Dは、配管押圧支持部13A・13B・13C・13Dが切り起こされることで切欠部となったバンド抱持部11の被切起し部であり、符号11a・11b・11c・11dは、配管押圧支持部13a・13b・13c・13dが切り起こされることで切欠部となったバンド抱持部11の被切起し部であり、る。尚また、
図1に示す符号2は、バンド端部12をタンバックル等の接続部材と接続固定する際に緊締するボルト・ナットである。
【0036】
以上の構成を有する本発明の配管支持具1は、バンド抱持部11の手前側の縁部11Eの4等分する位置の各々(符号13A・13B・13C・13Dで示す。)と奥側の縁部11Fの4等分する位置の各々(符号13a・13b・13c・13d)の両方の4等分する位置に、合計8つの配管押圧支持部13(13A・13B・13C・13D・13a・13b・13c・13d)が設けられているので、該バンド抱持部11に抱持支持する配管をその外周面を押圧することによって確実に安定した状態での抱持支持が可能となる。
しかも、配管押圧支持部13(13A・13B・13C・13D・13a・13b・13c・13d)は、バンド抱持部11の一部を切り起こすだけで加工可能であるため、別部材を付加することもないし、切り取り加工等によって廃棄が必要となる部材も生じることもなく、低コスト化が可能なだけでなく、環境適正にも優れている。
【0037】
以上、本発明に係る配管支持具について説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の範囲内において種々の他の態様を採ることもできる。
【0038】
例えば、バンド抱持部11の基本構成は、上記実施例では一本の帯状バンド体から成るいわゆる提灯式の構成であるが、バンド抱持部が2つの略半円状部材を組み合わせた構成であり、この2つの略半円状部材の上端部に前記バンド端部が連設されると共に、下端部を組式又は蝶番式の接続部により拡開可能に接続された構成、即ち、一般的な配管支持バンド構成を基本構成とすることもできる。
【0039】
また、配管押圧支持部13は、上記実施例ではバンド抱持部11の一部を切起したままであるが、例えば、
図2に示すように、当接する配管の外周面の曲面に対応する曲線加工部13Eを有して配管の外周面に線接触によって押圧支持する構成とすることも好ましい。かかる構成によれば、配管の外周面に対して配管押圧支持部13の曲線加工部13Eを線接触させることができるので接触面積が大きくなり押圧支持効果を向上させることができる。
【0040】
また、
図2に示す曲線加工部13Eは、
図3に示すようにその先端を配管側に折曲加工した折曲加工部13Fとすれば、配管への当接が線接触から面接触と成るので前記曲線加工部13Eに比べて押圧支持時の配管への負荷を軽減させつつ押圧支持効果を向上させることができる。
【0041】
更に、
図4に示すように、波状又はジグザグ状に折曲加工された折曲加工部13Gが配管の外周面に複数の当接箇所によって押圧支持する構成とすることも好ましい。かかる構成によれば、配管の外周面に対して配管押圧支持部13の折曲加工部13Gが引っ掛かるように押圧当接することになるので押圧支持効果を向上させることができる。
【0042】
更に、
図5に示すように、波状又はジグザグ状に切欠加工された切欠加工部13Hが配管の外周面に引掛け又は食込み接触することによって押圧支持する構成とすることも好ましい。かかる構成によれば、配管の外周面に対して配管押圧支持部13の切欠加工部13Hが引っ掛かるように又は食込むように押圧当接することになるので押圧支持効果を向上させることができる。
【0043】
更に、配管押圧支持部13(13A・13B・13C・13D・13a・13b・13c・13d)の各々について、各々の切起した基点部分をスポット溶接の如き補強手段を用いて補強する構成が好ましく、かかる構成によれば、切起し部分の破断や裂けを抑制できるので、この切起した起点部分の強度を高くすることができる。
【0044】
更にまた上記実施例では、配管押圧支持部13は、バンド抱持部11の手前側の縁部11Eの4等分する位置の各々(符号13A・13B・13C・13Dで示す。)と奥側の縁部11Fの4等分する位置の各々(符号13a・13b・13c・13d)の両方の4等分する位置に、合計8つが設けられてた構成であるが、
図6に示すように、バンド抱持部11を配管軸方向から正面視した際の手前側の縁部11Eと奥側の縁部11Fを合わせた状態で4等分する位置の各々に設けられていればよい。
即ち、
図6では、手前側の縁部11Eに配管押圧部13A・13Dの2つが設けられており、奥側の縁部11Fに配管押圧部13B・13Cの2つが設けられており、この合計4つの配管押圧部13A・13b・13c・13Dによって、バンド抱持部11に抱持支持する配管を押圧支持する構成なので、安定した抱持支持が可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 配管支持具
11 バンド抱持部
11A・11B・11C・11D 被切起し部
11a・11b・11c・11d 被切起し部
11E 手前側の縁部
11F 奥側の縁部
12 バンド端部
13 配管押圧支持部
13A・13B・13C・13D (手前側の縁部に設けられた)配管押圧支持部
13a・13b・13c・13d (奥側の縁部に設けられた)配管押圧支持部
13E 曲線加工部
13F 先端折曲部
13G 折曲加工部
13H 切欠加工部
2 ボルト・ナット
【要約】 (修正有)
【課題】滑り易い表面を有する合成樹脂管であっても適切な配管抱持による支持が可能な配管支持具を提供する。
【解決手段】配管を抱持するバンド抱持部11と、バンド抱持部の上端部にバンド端部12と、を有し、バンド端部に、タンバックルの如き接続部材を接続することにより、配管の固定支持が可能な配管支持具において、バンド抱持部を配管軸方向から正面視した際に、バンド抱持部が構成する円を略4等分する位置の各々に、バンド抱持部に抱持される配管の外周面に当接して押圧支持する配管押圧支持部13が設けられており、配管押圧支持部は、バンド抱持部の縁部の一部を円の中心方向に向かって切り起して形成されている構成である。
【選択図】
図1