特許第5991646号(P5991646)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5991646
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】車両の内装構造
(51)【国際特許分類】
   B60R 13/02 20060101AFI20160901BHJP
   B60K 37/00 20060101ALI20160901BHJP
【FI】
   B60R13/02 Z
   B60K37/00 Z
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-530(P2013-530)
(22)【出願日】2013年1月7日
(65)【公開番号】特開2014-131891(P2014-131891A)
(43)【公開日】2014年7月17日
【審査請求日】2015年10月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097386
【弁理士】
【氏名又は名称】室之園 和人
(72)【発明者】
【氏名】岩本 宗士
(72)【発明者】
【氏名】関 和彦
【審査官】 谷治 和文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−221972(JP,A)
【文献】 特開2002−012061(JP,A)
【文献】 特開2008−247233(JP,A)
【文献】 特開2002−362192(JP,A)
【文献】 米国特許第06234569(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 13/02
B60K 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに隣接するとともに車室内に露出する第1機器と第2機器が車体又は車両搭載部品に取り付けられ、
前記第1機器と第2機器の互いに対向する対向端部を車室内側から覆う意匠部材が両対向端部に取り付けられ、
車室内側から見て、前記意匠部材は前記両対向端部の対向方向と直交する方向に細長く形成されている車両の内装構造であって、
前記第1機器の対向端部の裏面側に第1被係合部が設けられ、
車室外側から前記第1被係合部に係合する第1係合部が前記意匠部材の裏面側に設けられ、
前記第2機器の対向端部の裏面側に第2係合部が設けられ、
前記第2係合部が係合する第2被係合部が前記意匠部材の裏面側に設けられ、
前記第2被係合部は、前記第2係合部が挿入係合する係合孔を備えた係合壁を前記意匠部材の裏面から突出させて構成され、
前記第1係合部と第2係合部は、板面が前記意匠部材の長手方向を向く三角形のリブ状に形成され、
前記第1係合部と第2係合部が前記意匠部材の長手方向で互いに近接している車両の内装構造。
【請求項2】
車室内側から見て、前記第1被係合部は前記両対向端部の対向方向と直交する方向に延び、
前記第1係合部は前記意匠部材の長手方向に間隔を空けて複数設けられ、
前記複数の第1係合部は前記第2被係合部の係合壁で連結され、
前記第2係合部は前記意匠部材の長手方向に間隔を空けて複数設けられ、
前記複数の第2係合部は連結壁で連結されている請求項1記載の車両の内装構造。
【請求項3】
車室の内外方向における前記第2係合部の長さが前記第1係合部の長さよりも短く設定され、
前記第2係合部が、前記車室の内外方向において、前記第1係合部の両端間に位置している請求項1又は2記載の車両の内装構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
互いに隣接するとともに車室内に露出する第1機器と第2機器が車体又は車両搭載部品に取り付けられ、
前記第1機器と第2機器の互いに対向する対向端部を車室内側から覆う意匠部材が両対向端部に取り付けられ、
車室内側から見て、前記意匠部材は前記両対向端部の対向方向と直交する方向に細長く形成されている車両の内装構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のように、第1機器と第2機器の互いに対向する対向端部を車室内側から覆う意匠部材が細長く形成されている構造では、意匠部材がアクセントとなってデザイン性が向上する。
しかしながら、意匠部材が細長いことから、第1機器の対向端部への意匠部材の取り付け部と、第2機器の対向端部への意匠部材の取り付け部とを、意匠部材の長手方向で同一位置あるいは近接位置に設けることが困難であった。
そのために、両取り付け部を、例えば特許文献1に開示されている技術のように、意匠部材の長手方向で大きく位置ずれさせて配置してあった。そして、特許文献1の図4に開示されているように、意匠部材の端部(外周縁部)は他部品に固定されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−221972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の技術によれば、意匠部材の両取り付け部の一方は、意匠部材の長手方向の一端側近くに設けることができるものの、他方は、意匠部材の一端からある程度離して設けることになる。そのために、前記他方の取り付け部の第1機器又は第2機器への取り付け固定強度が、意匠部材の一端側付近で低下して意匠部材の一端の浮き上がりが生じ、外観品質が低下することがあった。
本発明の目的は、第1機器と第2機器の互いに対向する対向端部からの意匠部材の離脱を防止できて、外観品質を向上させることができる車両の内装構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の特徴は、
互いに隣接するとともに車室内に露出する第1機器と第2機器が車体又は車両搭載部品に取り付けられ、
前記第1機器と第2機器の互いに対向する対向端部を車室内側から覆う意匠部材が両対向端部に取り付けられ、
車室内側から見て、前記意匠部材は前記両対向端部の対向方向と直交する方向に細長く形成されている車両の内装構造であって、
前記第1機器の対向端部の裏面側に第1被係合部が設けられ、
車室外側から前記第1被係合部に係合する第1係合部が前記意匠部材の裏面側に設けられ、
前記第2機器の対向端部の裏面側に第2係合部が設けられ、
前記第2係合部が係合する第2被係合部が前記意匠部材の裏面側に設けられ、
前記第2被係合部は、前記第2係合部が挿入係合する係合孔を備えた係合壁を前記意匠部材の裏面から突出させて構成され、
前記第1係合部と第2係合部は、板面が前記意匠部材の長手方向を向く三角形のリブ状に形成され、
前記第1係合部と第2係合部が前記意匠部材の長手方向で互いに近接している点にある。(請求項1)
【0006】
意匠部材に車室内側に向かう力が加わると、意匠部材の第1係合部が、第1機器の対向端部の裏面側の第1被係合部に車室内側から受け止められる。また、意匠部材の第2被係合部が、第2機器の対向端部の裏面側の第2係合部に車室内側から受け止められる。
従って、第1機器と第2機器の対向端部からの意匠部材の車室内側への分離を回避することができる。
そして、本発明の上記の構成によれば、前記第1係合部と第1被係合部から成る係合構造と、前記第2係合部と第2被係合部から成る係合構造との両方を、意匠部材の長手方向の一端側近くに配置できる。
その結果、第1機器の対向端部に対する意匠部材の一端部の取り付け固定強度と、第2機器の対向端部に対する意匠部材の一端部の取り付け固定強度とのいずれも向上させることができる。
これにより、意匠部材の一端の浮き上がりを抑制することができて、外観品質を向上させることができる。(請求項1)
【0007】
本発明において、
車室内側から見て、前記第1被係合部は前記両対向端部の対向方向と直交する方向に延び、
前記第1係合部は前記意匠部材の長手方向に間隔を空けて複数設けられ、
前記複数の第1係合部は前記第2被係合部の係合壁で連結され、
前記第2係合部は前記意匠部材の長手方向に間隔を空けて複数設けられ、
前記複数の第2係合部は連結壁で連結されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
【0008】
第1係合部の強度と第2係合部の強度を向上させことができ、第1係合と第2係合部のねじれを防止することができる。従って、第1機器と第2機器の対向端部からの意匠部材の車室内側への分離をより確実に回避することができる。(請求項2)
【0009】
本発明において、
車室の内外方向における前記第2係合部の長さが前記第1係合部の長さよりも短く設定され、
前記第2係合部が、前記車室の内外方向において、前記第1係合部の両端間に位置していると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
【0010】
例えば、意匠部材に車室内側に向かう力(第1係合部を第1被係合部から外れさせようとする力)が加わった場合、その動きに対して、第1係合部と第1被係合部の係合構造の直近で第2係合部と第2被係合部の係合構造の外れ防止効果が利いてくる。従って、第1機器と第2機器の互いに対向する対向端部からの意匠部材の離脱防止効果を強化することができる。 (請求項3)
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、第1機器と第2機器の互いに対向する対向端部からの意匠部材の離脱を防止できて、外観品質を向上させることができる車両の内装構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】取り付け状態のオーディオ装置と空気吹き出し装置(ルーバー)を示す斜視図
図2】オーディオ装置の第1被係合部を示す斜視図
図3】(a)は意匠部材の第1係合部と第2被係合部を示す斜視図、(b)は意匠部材を示す斜視図
図4】空気吹き出し装置の下端部の第2係合部を示す斜視図
図5図8のX−X断面図
図6】第1係合部と第2係合部の大きさの比較を示す斜視図
図7】第1係合部が第1被係合部に、また、第2係合部が第2被係合部に係合した状態を示す斜視図
図8】第2係合部が第2被係合部に係合した状態を下方から見た状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1に、自動車のインストルメントパネル(車両搭載部品に相当)の縦壁に取り付けられた下側のオーディオ装置1(第1機器に相当)と上側の空気吹き出し装置2(ルーバーであり、第2機器に相当)とを示してある。オーディオ装置1と空気吹き出し装置2はいずれも車室内に露出している。
【0014】
[オーディオ装置1の構造]
前記オーディオ装置1は操作ダイヤル3等を備え、車室内側(車両後方側Rr)から見て上下逆の台形状に形成されている。
【0015】
[空気吹き出し装置2の構造]
前記空気吹き出し装置2は左右一対の空気吹き出し口を備え、車体に搭載されたHVAC(空気調和装置)で調整された空気を前記左右一対の空気吹き出し口から車室内に吹き出す。空気吹き出し装置2には、空気の吹き出し方向を変更調節する複数のフィン4が設けられている。
【0016】
[オーディオ装置1と空気吹き出し装置2の対向部の構造]
オーディオ装置1と空気吹き出し装置2は上下方向で互いに隣接している。つまり、オーディオ装置1の上端部1J(対向端部に相当)と空気吹き出し装置2の下端部2K(対向端部に相当,図4図5参照)が上下方向で互いに対向している。
【0017】
図5に示すように、オーディオ装置1の上端部1Jは縦断面略L字形に形成されている。前記L字の車両前方側Fr(車室外側)の一片は、車両前方側Frほど上方に位置するように傾斜している。また、車両後方側Rr(車室内側)の他片は前記一片よりも長く形成されて、車両後方側Rrほど上方に位置するように傾斜している。そして、オーディオ装置1の上端部1Jの後端(前記他片の後端)からオーディオ装置1の車室内側の縦壁5が後ろ下方に延びている。前記空気吹き出し装置2の下端部2Kは縦断面山形状に形成されている。
【0018】
[意匠部材6の構造]
図1図3(b)に示すように、前記空気吹き出し装置2の周部を覆う台形の枠状の意匠部材6(ガーニッシュである)が空気吹き出し装置2に取り付けられている。意匠部材6の下側枠部7は、車室内側から見て、オーディオ装置1の上端部1Jと空気吹き出し装置2の下端部2Kが対向する方向と直交する方向に細長く形成されている。前記直交する方向は車幅方向Wであることから、前記直交する方向を、以下「車幅方向W」と称する。
【0019】
図1図5に示すように、前記下側枠部7は、オーディオ装置1の上端部1Jと空気吹き出し装置2の下端部2Kに取り付けられて、前記上端部1Jと下端部2Kを車室内側から覆っている。前記下側枠部7は、車両前方側Fr(車室外側)ほど上方に位置するように傾斜している。
【0020】
次に、オーディオ装置1の上端部1Jと空気吹き出し装置2の下端部2Kに対する前記下側枠部7の取り付け構造について説明する。以下の実施形態では、前記上端部1Jと下端部2Kに対する前記下側枠部7の長手方向の一端部(右端部)の取り付け構造を例に挙げて説明する。
【0021】
[第1被係合部11の構造]
図2図5に示すように、前記オーディオ装置1の上端部1Jの裏面1U側に、車両前方側Frに向かって尖った第1被係合部11が、前記上端部1Jの略全長にわたって設けられている。このように第1被係合部11は車幅方向Wに延びている。前記第1被係合部11は、前記L字の一片に対応する前記上端部1Jの車両前方側Frのエッジで構成されている。
【0022】
[第1係合部21の構造]
図3(a),図5図7図8に示すように、車室外側(車両前方側Fr)から第1被係合部11に係合する第1係合部21が、意匠部材6の下側枠部7の右端部の裏面7U(意匠部材の裏面に相当)側に設けられている。第1係合部21は、板面が意匠部材6の長手方向を向く三角形のリブ状に形成され、意匠部材6の長手方向(車幅方向W)に間隔を空けて複数(本実施形態では左右一対)設けられている。複数の第1係合部21の上端部は、後述の第2被係合部12の係合壁30で連結されている。これにより、第1係合部21の強度を向上させことができ、第1係合部21のねじれを防止することができる。
【0023】
[第2係合部22の構造]
図4図5に示すように、空気吹き出し装置2の右側部の下端部2Kの裏面2U側に第2係合部22が設けられている。前記下端部2Kは縦断面山形状に形成されている。前記第2係合部22は、板面が意匠部材6の長手方向(前記下端部2Kの長手方向)を向く三角形のリブ状に形成され、意匠部材6の長手方向(車幅方向W)に間隔を空けて複数(本実施形態では左右一対)設けられている。
【0024】
第2係合部22は、前記下端部2Kの後半部の裏面から下方に突出している。また、前記山形の頂部の裏面から下方に突出する連結壁20で前記複数の第2係合部22の車両前方側Frの端部が連結されている。これにより、第2係合部22の強度を向上させことができる。また、第2係合部22のねじれを防止することができる。前記連結壁20の壁面は車両前後方向(車室の内外方向)を向いている。
【0025】
[第2被係合部12の構造]
図3(a),図5図8に示すように、前記第2係合部22が係合する第2被係合部12が前記下側枠部7の右端部の裏面7Uに設けられている。第2被係合部12は、第2係合部22が挿入係合する係合孔30Hを備えた係合壁30を、下側枠部7の上端部7Jの裏面7Uから突出させて構成されている。前記係合孔30Hは下側枠部7の長手方向に長い長方形状に形成されている。
【0026】
図5図8に示すように、前記複数の第2係合部22と連結壁20から成る係合体33は、単一の前記係合孔30Hに上方から挿入係合される。連結壁20は前記係合孔30Hの車両前方側Frの内周面に車両後方側Rrから係合当接する(図5参照)。これにより、第2係合部22のねじれを防止することができる。連結壁20は前記係合壁30に略直交している。
【0027】
図8に示すように、前記第1係合部21と第2係合部22(左側の第1係合部21と左側の第2係合部22、右側の第1係合部21と右側の第2係合部22)は、前記意匠部材6の下側枠部7の長手方向で互いに近接している。また、図6に示すように、車両前後方向(車室の内外方向)おける第2係合部22の長さL2が第1係合部21の長さL1よりも短く設定され、第2係合部22が、車両前後方向において、前記第1係合部21の両端間に位置している。
【0028】
前記第1被係合部11と第1係合部21は車室内側から見て略直交している。
【0029】
オーディオ装置1の上端部1Jと空気吹き出し装置2の下端部2Kに対する前記下側枠部7の長手方向の一端部(右端部)の取り付け構造と、前記上端部1Jと前記下端部2Kに対する前記下側枠部7の長手方向の他端部(左端部)の取り付け構造とは、各装置1,2の車幅方向の中心に関して対称(左右対称)である。また、前記下側枠部7の車幅方向中間部は、各装置1,2の車幅方向の中間部に、車幅方向に間隔を空けて並ぶ複数の係合手段により係合連結している。
【0030】
上記の構成により、意匠部材6に車室内側に向かう力が加わると、意匠部材6の下側枠部7の第1係合部21が、オーディオ装置1の上端部1Jの裏面1U側の第1被係合部11に車室内側から受け止められる。
また、意匠部材6の下側枠部7の第2被係合部12が、空気吹き出し装置2の下端部2Kの裏面2U側の第2係合部22に車室内側から受け止められる。
従って、オーディオ装置1の上端部1Jと空気吹き出し装置2の下端部2Kからの意匠部材6の車室内側への分離を回避することができる。
そして、本発明の上記の構成によれば、前記第1係合部21と第1被係合部11から成る係合構造と、前記第2係合部22と第2被係合部12から成る係合構造との両方を、意匠部材6の長手方向の一端側近くに配置できる。
その結果、オーディオ装置1の上端部1Jに対する意匠部材6の下側枠部7の一端部の取り付け固定強度と、空気吹き出し装置2の下端部2Kに対する意匠部材6の下側枠部7の一端部の取り付け固定強度とのいずれも向上させることができる。
これにより、意匠部材6の下側枠部7の一端の浮き上がりを抑制することができて、外観品質を向上させることができる。
【0031】
また、前記第2係合部22の長さL2が第1係合部21の長さL1よりも短く設定され、第2係合部22が、車両前後方向において、前記第1係合部21の両端間に位置しているから、次の作用を奏することができる。
例えば、意匠部材6に車室内側に向かう力(第1係合部21を第1被係合部11から外れさせようとする力)が加わった場合、その動きに対して、第1係合部21と第1被係合部11の係合構造の直近で第2係合部22と第2被係合部12の係合構造の外れ防止効果が利いてくる。従って、オーディオ装置1の上端部1Jと空気調和装置2の下端部2Kからの意匠部材6の離脱防止効果を強化することができる。
【0032】
[別実施形態]
(1) 前記オーディオ装置1や空気吹き出し装置2は車体に直接取り付けられていてもよい。
【0033】
(2) 前記第1機器はオーディオ装置に限られるものではなく、その他の装置(例えばカーナビゲーション装置)であってもよい。また、前記第2機器2は空気吹き出し装置に限られものではなく、その他の装置であってもよい。
【0034】
(3) 上記の実施形態では、前記意匠部材6(下側枠部7)が車幅方向に細長い構造を例に挙げて説明したが、例えば、前記第1機器と第2機器が車幅方向に隣接し、前記意匠部材6が上下方向に細長い構造であっても本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 第1機器(オーディオ装置)
1J 第1機器の対向端部(オーディオ装置の上端部)
1U 第1機器の対向端部の裏面
2 第2機器(空気調和装置)
2K 第2機器の対向端部(空気調和装置の下端部)
2U 第2機器の対向端部の裏面(空気調和装置の下端部の裏面)
6 意匠部材
7U 意匠部材の裏面(意匠部材の下側枠部の裏面)
11 第1被係合部
12 第2被係合部
20 連結壁
21 第1係合部
22 第2係合部
30H 係合孔
30 係合壁
L1 車室の内外方向における第1係合部の長さ
L2 車室の内外方向における第2係合部の長さ
W 両対向端部の対向方向と直交する方向(車幅方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8