特許第5991784号(P5991784)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5991784
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20160901BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20160901BHJP
【FI】
   G06F3/12 320
   G06F3/12 344
   G06F3/12 360
   G06F3/12 362
   B41J29/38 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-241348(P2014-241348)
(22)【出願日】2014年11月28日
(65)【公開番号】特開2016-103170(P2016-103170A)
(43)【公開日】2016年6月2日
【審査請求日】2016年5月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100170346
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 望
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】吉田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】川上 智司
(72)【発明者】
【氏名】南 貴博
(72)【発明者】
【氏名】結城 明
【審査官】 白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−272899(JP,A)
【文献】 特開平10−260799(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信部と、
記憶部と、
前記通信部を介して外部から受信した1以上の印刷ジョブを受け付ける通信制御部と、
受け付けた前記1以上の印刷ジョブにそれぞれ含まれる1以上のドキュメントデータを前記記憶部に記憶させるスプール部と、
記憶された前記1以上のドキュメントデータをラスタライズして1以上のラスタライズデータを生成するRIP処理部と、
生成された前記1以上のラスタライズデータのマッチング処理を行うマッチング部と、
前記マッチング処理の結果に基づいて、前記1以上のラスタライズデータのうち、内容の同じラスタライズデータどうしをグルーピングするグルーピング部と
を備え、
前記通信制御部は、
グルーピングされた前記1以上のラスタライズデータを、前記通信部を介して、グループごとに画像形成装置に送信する
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
特定の条件が満たされたとき、前記通信制御部に、グルーピングされた前記1以上のラスタライズデータを、グループごとに前記画像形成装置に送信させる設定条件管理部をさらに備えた情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報処理装置であって、
前記グルーピング部は、
前記内容の同じラスタライズデータどうしをグルーピングするとき、
前記内容を示すためのラスタライズデータ1つと、グループを構成するラスタライズデータの数を示す部数の情報とを生成し、
前記通信制御部は、
生成された、前記内容を示すためのラスタライズデータ1つと、グループを構成するラスタライズデータの数を示す部数の情報とを、グループごとに前記画像形成装置に送信する
情報処理装置。
【請求項4】
通信部を介して外部から受信した1以上の印刷ジョブを受け付け、
受け付けた前記1以上の印刷ジョブにそれぞれ含まれる1以上のドキュメントデータを記憶部に記憶させ、
記憶された前記1以上のドキュメントデータをラスタライズして1以上のラスタライズデータを生成し、
生成された前記1以上のラスタライズデータのマッチング処理を行い、
前記マッチング処理の結果に基づいて、前記1以上のラスタライズデータのうち、内容の同じラスタライズデータどうしをグルーピングし、
グルーピングされた前記1以上のラスタライズデータを、前記通信部を介して、グループごとに画像形成装置に送信する
手順をコンピューターに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に対する印刷指示を最適化する情報処理装置および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置に効率良く印刷を行わせるために様々な工夫が行われてきた。
【0003】
例えば、特許文献1において開示されている技術では、ハードウェアを冗長化することにより、印刷出力装置に対するラスタライズデータの供給動作と、次の印刷ジョブのRIP(Raster Image Processor)処理とを同時並列的に処理することにより、印刷制御装置の処理を効率化している。
【0004】
また、特許文献2において開示されている技術では、印刷ジョブ送信装置において印刷データをラスタライズ処理してから画像形成装置に送信する場合に要する時間と、印刷データをそのまま画像形成装置に送信して画像形成装置においてラスタライズする場合に要する時間とを予測し、時間が短くなる方法を選択する。
【0005】
また、特許文献3において開示されている技術では、複数のユーザーに同時配信されるメールを画像形成装置宛てにも送信し、同時配信されたメールに添付されているファイルを印刷するジョブが、そのメールを受信した複数のユーザーから来ることを予想する。
【0006】
そして、印刷ジョブが揃うまで印刷を実行せず、全て揃ってからそれらの印刷ジョブを一度に実行することで、画像形成装置のモードが、省電力モードと通常モードとの間で頻繁に切り替わることを抑制することが出来、通常モードに移行する際に消費する電力を抑制することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−243023号公報
【特許文献2】特開2013−225256号公報
【特許文献3】特開2013−119237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
例えば、上記特許文献3に開示された技術では、複数の印刷ジョブをまとめて実行するので、省電力モードと通常モードが頻繁に切り替わる状況を抑制することは出来るが、印刷するデータそのものは同じ内容であるとは限らず、印刷するドキュメント毎に、ラスタライズデータを印刷用のメモリーに展開するバンド処理を繰り返す必要があり非効率であった。
【0009】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、画像形成装置におけるバンド処理の回数を抑制でき、印刷を効率化できる情報処理装置および情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置は、通信部と、記憶部と、前記通信部を介して外部から受信した1以上の印刷ジョブを受け付ける通信制御部と、受け付けた前記1以上の印刷ジョブにそれぞれ含まれる1以上のドキュメントデータを前記記憶部に記憶させるスプール部と、記憶された前記1以上のドキュメントデータをラスタライズして1以上のラスタライズデータを生成するRIP処理部と、生成された前記1以上のラスタライズデータのマッチング処理を行うマッチング部と、前記マッチング処理の結果に基づいて、前記1以上のラスタライズデータのうち、内容の同じラスタライズデータどうしをグルーピングするグルーピング部とを備え、前記通信制御部は、グルーピングされた前記1以上のラスタライズデータを、前記通信部を介して、グループごとに画像形成装置に送信する。そのため、画像形成装置におけるバンド処理の回数を抑制でき、印刷を効率化できる。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置は、特定の条件が満たされたとき、前記通信制御部に、グルーピングされた前記1以上のラスタライズデータを、グループごとに前記画像形成装置に送信させる設定条件管理部をさらに備えてもよい。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置では、前記グルーピング部は、前記内容の同じラスタライズデータどうしをグルーピングするとき、前記内容を示すためのラスタライズデータ1つと、グループを構成するラスタライズデータの数を示す部数の情報とを生成し、前記通信制御部は、生成された、前記内容を示すためのラスタライズデータ1つと、グループを構成するラスタライズデータの数を示す部数の情報とを、グループごとに前記画像形成装置に送信する構成でもよい。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るプログラムは、通信部を介して外部から受信した1以上の印刷ジョブを受け付け、受け付けた前記1以上の印刷ジョブにそれぞれ含まれる1以上のドキュメントデータを前記記憶部に記憶させ、記憶された前記1以上のドキュメントデータをラスタライズして1以上のラスタライズデータを生成し、生成された前記1以上のラスタライズデータのマッチング処理を行い、前記マッチング処理の結果に基づいて、前記1以上のラスタライズデータのうち、内容の同じラスタライズデータどうしをグルーピングし、グルーピングされた前記1以上のラスタライズデータを、前記通信部を介して、グループごとに画像形成装置に送信する手順をコンピューターに実行させる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、バンド処理の回数を抑制でき、印刷を効率化できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置10を含めた全体構成の概要を示す図である。
図2】従来と本発明における、ラスタライズデータを画像形成装置30に送信する順序を比較した図である。
図3】情報処理装置10が一般的なコンピューターにより構成される場合の構成図である。
図4】CPU11においてプログラムが実行されることにより実現される機能ブロックの図である。
図5】情報処理装置10における処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0017】
[概要]
最初に、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含めた全体構成の概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置10を含めた全体構成の概要を示す図である。
【0018】
まず、ネットワークにより情報処理装置10と繋がっているPC(Personal Computer)20a、20b、20cは、ドキュメントの印刷ジョブを情報処理装置10に送信する。
【0019】
情報処理装置10は、受信した印刷ジョブをスプール(Spool、Simultaneous Peripheral Operations On-Line)し、RIP処理してラスタライズデータとした後、その内容を比較して、同じ内容のラスタライズデータをグルーピングする。
【0020】
その後、情報処理装置10は、グループ毎に、ラスタライズデータを画像形成装置(MFP、Multifunction Peripheral)30に送信して印刷させる。なお、画像形成装置30は、ラスタライズデータを印刷できるものであれば、一般的な画像形成装置でよい。
【0021】
PC20a、20b、20cから情報処理装置10にドキュメントの印刷ジョブが送信される順番は、ドキュメントD1、D2、D3、D4、そしてD5の順である。
【0022】
ここで、ドキュメントD2の内容とドキュメントD4の内容は同一であり、ドキュメントD3の内容とドキュメントD5の内容は同じであるとする。
【0023】
なお、図1において、ドキュメントD2とドキュメントD4は、PC20bから送信されているが、それぞれ異なるPCから送信されても良い。ドキュメントD3とドキュメントD5についても同様である。
【0024】
情報処理装置10では、受信した印刷ジョブのドキュメントデータD1、D2、D3、D4、D5をRIP処理し、それぞれ、ラスタライズデータR1、R2、R3、R4、R5を生成する。
【0025】
従来であれば、ラスタライズデータR1からR5が画像形成装置30に送信される順序は、情報処理装置10が印刷ジョブを受信した順序と同様に、図2の左側P1に示すように、ラスタライズデータR1、R2、R3、R4、そしてR5の順である。
【0026】
この場合、画像形成装置30において行われるバンド処理の回数は、5回となる。
【0027】
これに対し、本発明の一実施形態に係る情報処理装置10では、印刷ジョブを受信した順序に関係なく、印刷内容毎にラスタライズデータをグルーピングし、グループ毎にラスタライズデータを画像形成装置30に送信するので、画像形成装置30におけるバンド処理の回数を低減させることが出来る。
【0028】
例えば、上記の場合、図2の右側P2に示すように、ラスタライズデータR1により構成されるグループのラスタライズデータが画像形成装置30に送信された後、ラスタライズデータR2およびR4により構成されるグループのラスタライズデータが画像形成装置30に送信され、最後にラスタライズデータR3およびR5により構成されるグループのラスタライズデータが画像形成装置30に送信される。
【0029】
そのため、画像形成装置30におけるバンド処理の回数を3回に低減することが出来る。
【0030】
バンド処理の回数を削減出来ることにより、画像形成装置30における消費電力の低減や、正味処理時間の短縮化を行うことが出来る。
【0031】
また、ラスタライズデータR4およびR5の印刷時には、バンド処理を行う必要が無いので、線速で印刷を実行することが出来る。
【0032】
なお、図1のラスタライズデータR4およびR5を点線で示しているように、これら2つのデータは、ネットワーク経由での送信を省略し、ラスタライズデータR2およびR3を送信する際に、2部印刷する指示を与える事に代えることが出来る。ネットワーク経由での送信量を削減できるので、ネットワークリソースの消費量を低減させることが出来る。
【0033】
以上、本発明の一実施形態に係る情報処理装置10を含めた全体構成の概要について説明した。
【0034】
[構成]
次に、情報処理装置10の構成について説明する。情報処理装置10は、専用のハードウェアやソフトウェアにより構成されていてもよいし、一般的なコンピューターにより構成されてもよい。情報処理装置10が一般的なコンピューターにより構成される場合の構成図を図3に示す。
【0035】
同図に示すように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、操作入力部14、通信部15、表示部16、および記憶部17を有し、これら各ブロックがバス18を介して接続されている。
【0036】
ROM12は、各種の処理を実行するためのファームウェア等の複数のプログラムやデータを記憶する。RAM13は、CPU11の作業用領域として用いられ、OS(Operating System)、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0037】
記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリー、その他の不揮発性メモリーである。記憶部17には、OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0038】
通信部15は、PC20a、20b、20cおよび画像形成装置30と情報のやりとりを行う為のネットワークと結ばれている。
【0039】
CPU11は、ROM12や記憶部17に記憶された複数のプログラムのうち、操作入力部14から与えられる命令に対応するプログラムをRAM13に展開し、この展開されたプログラムにしたがって、表示部16及び記憶部17を適宜制御する。
【0040】
操作入力部14は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の操作装置である。
【0041】
表示部16は、例えば液晶ディスプレイ、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等である。
【0042】
次に、CPU11においてプログラムが実行されることにより実現される機能ブロックについて説明する。図4は、CPU11においてプログラムが実行されることにより実現される機能ブロックの図である。
【0043】
情報処理装置10のCPU11において実現される機能ブロックは、通信制御部11a、スプール部11b、RIP処理部11c、マッチング部11d、グルーピング部11e、および送信条件管理部11fである。
【0044】
通信制御部11aは、通信部15を制御し、印刷ジョブを受信したりラスタライズデータを画像形成装置30に送信したりする。
【0045】
スプール部11bは、受信した印刷ジョブに含まれるドキュメントデータや、ドキュメントデータをRIP処理したラスタライズデータを記憶部17に記憶させたり、取り出したりする。
【0046】
RIP処理部11cは、印刷ジョブに含まれるドキュメントデータをラスタライズ処理し、ラスタライズデータを生成する。
【0047】
マッチング部11dは、ラスタライズデータどうしをマッチング処理する。
【0048】
グルーピング部11eは、マッチング処理の結果に基づいて、同じ内容のラスタライズデータをグルーピングする。
【0049】
送信条件管理部11fは、予めユーザー等により設定された条件が満たされた場合に、記憶部17に記憶されている、グルーピングされたラスタライズデータを画像形成装置30に送信する。
【0050】
以上、情報処理装置10の構成について説明した。
【0051】
[処理の流れ]
次に、情報処理装置10における処理の流れについて説明する。図5は、情報処理装置10における処理の流れについて説明するためのフローチャートである。
【0052】
まず、通信制御部11aが、PC20a、20b、20cからドキュメントデータを含んだ印刷ジョブを受信する(ステップS1)。なお、ここでいうドキュメントデータとはラスタライズされていない、ページ記述言語で表現された内容などである。
【0053】
次に、スプール部11bが、受信したドキュメントデータをスプールし、記憶部17に記憶させる(ステップS2)。
【0054】
次に、RIP処理部11cが、スプールされたドキュメントデータをRIP処理し、ラスタライズデータを生成する(ステップS3)。
【0055】
次に、マッチング部11dが、前ステップで生成されたラスタライズデータどうしのマッチング処理を行う(ステップS4)。
【0056】
次に、グルーピング部11eが、前ステップにおいて行われたマッチングの結果に基づいて、同じ内容のラスタライズデータどうしをグルーピングする(ステップS5)。
【0057】
なお、グルーピング部11eは、同じ内容のラスタライズデータをグルーピングする際、複数のラスタライズデータを、内容を示すためのラスタライズデータ1部と、そのグループを構成するラスタライズデータの数を示す部数の情報とを生成してもよい。
【0058】
次に、送信条件管理部11fが、送信条件が満たされたか否かを判断する(ステップS6)。
【0059】
なお、ここでいう送信条件とは、例えば、記憶部17に記憶され、グルーピングされているラスタライズデータの件数が予め設定された件数に達したという条件や、ラスタライズデータの総量が予め設定された容量に達したという条件、グルーピングされたラスタライズデータを画像形成装置30に送信する時刻になったという条件などである。これらの条件は、ユーザーにより設定可能である。
【0060】
送信条件が満たされた場合(ステップS6のY)、通信制御部11aが、記憶部17に記憶され、グルーピングされているラスタライズデータを、グループごとに画像形成装置30へ送信する(ステップS7)。
【0061】
送信条件が満たされていな場合(ステップS6のN)、送信条件管理部11fは処理をステップS6の前に戻して処理を繰り返す。
【0062】
以上、情報処理装置10における処理の流れについて説明した。
【0063】
[補足事項]
その他、本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0064】
10 … 情報処理装置
11 … CPU
11a… 通信制御部
11b… スプール部
11c… RIP処理部
11d… マッチング部
11e… グルーピング部
11f… 送信条件管理部
12 … ROM
13 … RAM
14 … 操作入力部
15 … 通信部
16 … 表示部
17 … 記憶部
18 … バス
20a、20b、20c … PC
30 … 画像形成装置
図1
図2
図3
図4
図5