特許第5992114号(P5992114)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ゼットティーイー コーポレーションの特許一覧

特許5992114マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法
<>
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000002
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000003
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000004
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000005
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000006
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000007
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000008
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000009
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000010
  • 特許5992114-マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5992114
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】マルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/00 20060101AFI20160901BHJP
   H04W 48/00 20090101ALI20160901BHJP
   H04B 1/40 20150101ALI20160901BHJP
【FI】
   H04B1/00 282
   H04W48/00 110
   H04B1/40
【請求項の数】11
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-548153(P2015-548153)
(86)(22)【出願日】2013年8月21日
(65)【公表番号】特表2016-507937(P2016-507937A)
(43)【公表日】2016年3月10日
(86)【国際出願番号】CN2013081946
(87)【国際公開番号】WO2013189397
(87)【国際公開日】20131227
【審査請求日】2015年6月19日
(31)【優先権主張番号】201210558738.0
(32)【優先日】2012年12月20日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ ジュヨンリン
【審査官】 佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/081475(WO,A1)
【文献】 特表2009−502060(JP,A)
【文献】 特表2010−507947(JP,A)
【文献】 特開2004−129066(JP,A)
【文献】 特開2003−189361(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/143981(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0113090(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/00
H04B 1/40
H04W 48/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源管理チップ、デジタルベースバンドチップ、第1の無線周波数チップ、第2の無線周波数チップ、第1のカードスロット、第2のカードスロット、第1のクロックソース、及び第2のクロックソースを備えるマルチモード端末であって、
前記電源管理チップは、前記デジタルベースバンドチップ、前記第1のカードスロット、及び前記第2のカードスロットに接続され、前記デジタルベースバンドチップ、前記第1のカードスロット、及び前記第2のカードスロットに給電し、
前記デジタルベースバンドチップは、前記第1のカードスロット及び前記第2のカードスロットにさらに接続され、同相/直交I/Qデータ線及び制御線を介して前記第1の無線周波数チップ及び前記第2の無線周波数チップにそれぞれ接続され、サポートするモードのI/Q信号の送受信及び処理、並びに、サポートするモードの送信パス及び受信パスの制御を実現し、
前記第1のクロックソースは、前記第1の無線周波数チップに接続され、前記第1の無線周波数チップに基準クロックを提供し、
前記第2のクロックソースは、前記第2の無線周波数チップに接続され、前記第2の無線周波数チップに基準クロックを提供し、
前記第1の無線周波数チップと前記第2の無線周波数チップの間にクロックパスがさらに接続され、
前記第1の無線周波数チップは、前記クロックパスを介して、出力クロックを前記第2の無線周波数チップの基準クロックとして前記第2の無線周波数チップに提供する、
ことを特徴とするマルチモード端末。
【請求項2】
前記デジタルベースバンドチップは、加入者識別モジュールカード処理ユニットを備え、
前記加入者識別モジュールカード処理ユニットは、第1の加入者識別モジュールカード処理ユニット、第2の加入者識別モジュールカード処理ユニット、及び、前記第1のカードスロットと前記第2のカードスロットの各ピンと一対一に対応するMUXを備え、
前記MUXの一方の側は対応するピンに接続され、他方の側は前記第1の加入者識別モジュールカード処理ユニットと前記第2の加入者識別モジュールカード処理ユニットのピンと対応する機能端にそれぞれ接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチモード端末。
【請求項3】
前記デジタルベースバンドチップは、クロック処理ユニットを備え、
前記クロック処理ユニットは、システムクロック処理ユニット、クロック選択MUX、PLL、第1のモードクロックモジュール、第2のモードクロックモジュール、第1のクロック入力端、第2のクロック入力端、及び第3のクロック入力端を備え、
前記第1のクロック入力端は、前記システムクロック処理ユニットに接続され、前記システムクロック処理ユニットに作動クロックを提供し、
前記第1のクロック入力端は、さらに前記第2のクロック入力端とともに前記クロック選択MUXの入力端に接続され、
前記クロック選択MUXの出力端は、前記PLLの入力端に接続され、
前記PLLの出力端は、前記第1のモードクロックモジュールに接続され、前記第1のモードクロックモジュールに作動クロックを提供し、
前記第2のクロック入力端は、さらに前記第1のモードクロックモジュールに直接に接続され、前記第1のモードクロックモジュールに作動クロックを提供し、
前記第3のクロック入力端は、前記第2のモードクロックモジュールに接続され、前記第2のモードクロックモジュールに作動クロックを提供する、
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチモード端末。
【請求項4】
前記第1のクロック入力端は、さらに前記第1の無線周波数チップにおけるクロックアンプバッファに接続され、
前記第2のクロック入力端は、さらに前記第1の無線周波数チップにおけるクロック位相ロックループに接続され、
前記第3のクロック入力端は、さらに前記第2の無線周波数チップに接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載のマルチモード端末。
【請求項5】
前記第2の無線周波数チップは、クロック選択ユニットを備え、
前記クロック選択ユニットは、マルチプレクサ及びクロックアンプを備え、
前記マルチプレクサの入力端は、前記クロックパスと前記第2のクロックソースに接続され、
前記マルチプレクサの出力端は、前記クロックアンプの入力端に接続され、
前記クロックアンプの出力は、前記第2の無線周波数チップの基準クロックとされる、
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチモード端末。
【請求項6】
前記デジタルベースバンドチップは、I/Qデータ処理ユニットを備え、
前記I/Qデータ処理ユニットは、第1のモデム及び第2のモデムを備え、
前記第1のモデムは、第1のIQデータ線、第2のIQデータ線、及び第1のサンプリングクロックインターフェース線を介して第1の無線周波数チップに接続され、
前記第2のモデムは、第3のIQデータ線及び第2のサンプリングクロックインターフェース線を介して第2の無線周波数チップに接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のマルチモード端末。
【請求項7】
前記デジタルベースバンドチップは、システムオンチップユニットを備え、
前記システムオンチップユニットは、複数の中央処理装置及びデジタル信号処理ユニットを備え、
前記複数の中央処理装置及びデジタル信号処理ユニットは、クロスバーマトリックスを介して通信し、
前記クロスバーマトリックスのポートには、モードの異なる複数のモデムが相互接続マトリックスを介して掛けられ、
前記モードの異なる複数のモデムは、さらに前記第1のモデム又は前記第2のモデムに接続される、
ことを特徴とする請求項6に記載のマルチモード端末。
【請求項8】
前記デジタルベースバンドチップは、無線周波数制御管理ユニットを備え、
前記無線周波数制御管理ユニットは、無線周波数シリアル周辺機器インタフェース制御ユニットを備え、
前記無線周波数シリアル周辺機器インタフェース制御ユニットは、第1のシングルデュアルモードセレクタ、第2のシングルデュアルモードセレクタ、第1のピン多重化セレクタ、及び第2のピン多重化セレクタを備え、
前記第1のモデムのシリアル周辺機器インタフェースは、前記第1のシングルデュアルモードセレクタ及び前記第2のシングルデュアルモードセレクタにそれぞれ接続され、
前記第2のモデムのシリアル周辺機器インタフェースは、前記第1のシングルデュアルモードセレクタ及び前記第2のシングルデュアルモードセレクタにそれぞれ接続され、
前記第1のシングルデュアルモードセレクタは、前記第1のピン多重化セレクタを介して前記第1の無線周波数チップのシリアル周辺機器インタフェースピンに接続され、
前記第2のシングルデュアルモードセレクタは、前記第2のピン多重化セレクタを介して前記第2の無線周波数チップのシリアル周辺機器インタフェースピンに接続される、
ことを特徴とする請求項6に記載のマルチモード端末。
【請求項9】
前記デジタルベースバンドチップは、無線周波数制御管理ユニットを備え、
前記無線周波数制御管理ユニットは、無線周波数汎用入出力制御ユニットを備え、
前記無線周波数制御管理ユニットは、第1のモードセレクタ、第2のモードセレクタ、第3のピン多重化セレクタ、及び第4のピン多重化セレクタを備え、
前記第1のモデムの制御線は、前記第1のモードセレクタ及び前記第2のモードセレクタにそれぞれ接続され、
前記第2のモデムの制御線は、前記第1のモードセレクタ及び前記第2のモードセレクタにそれぞれ接続され、
前記第1のモードセレクタは、前記第3のピン多重化セレクタを介して前記第1の無線周波数チップの汎用入出力ピンに接続され、
前記第2のモードセレクタは、前記第4のピン多重化セレクタを介して前記第2の無線周波数チップの汎用入出力ピンに接続される、
ことを特徴とする請求項6に記載のマルチモード端末。
【請求項10】
第2の無線周波数チップが第2のクロックソースを基準クロックとして選択するように、デジタルベースバンドチップが前記第2の無線周波数チップを制御するステップと、
前記デジタルベースバンドチップがモードの異なるモデムをそれぞれ独立に操作するステップと、
第1のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのシリアル周辺機器インタフェースピンに接続される第1のシングルデュアルモードセレクタが第1のモデムのシリアル周辺機器インタフェースを選択するように、前記デジタルベースバンドチップが前記第1のシングルデュアルモードセレクタを制御し、且つ、第2のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのシリアル周辺機器インタフェースピンに接続される第2のシングルデュアルモードセレクタが第2のモデムのシリアル周辺機器インタフェースを選択するように、前記デジタルベースバンドチップが前記第2のシングルデュアルモードセレクタを制御するステップと、
第3のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップの汎用入出力ピンに接続される第1のモードセレクタが第1のモデムの汎用入出力を選択するように、前記デジタルベースバンドチップが前記第1のモードセレクタを制御し、且つ、第4のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップの汎用入出力ピンに接続される第2のモードセレクタが第2のモデムの汎用入出力を選択するように、前記デジタルベースバンドチップが前記第2のモードセレクタを制御するステップと、
を含むマルチモード端末のハンドオーバ方法。
【請求項11】
第2の無線周波数チップが第1の無線周波数チップの出力クロックを基準クロックとして選択するように、デジタルベースバンドチップが前記第2の無線周波数チップを制御するステップと、
前記デジタルベースバンドチップがモードの異なるモデムをそれぞれ独立に操作するステップと、
第1のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのシリアル周辺機器インタフェースピンに接続される第1のシングルデュアルモードセレクタが第1のモデムのシリアル周辺機器インタフェース又は第2のモデムのシリアル周辺機器インタフェースを選択するように、前記デジタルベースバンドチップが前記第1のシングルデュアルモードセレクタを制御し、且つ、第2のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのシリアル周辺機器インタフェースピンに接続される第2のシングルデュアルモードセレクタが第1のモデムのシリアル周辺機器インタフェース又は第2のモデムのシリアル周辺機器インタフェースを選択するように、前記デジタルベースバンドチップが前記第2のシングルデュアルモードセレクタを制御するステップと、
第3のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップの汎用入出力ピンに接続される第1のモードセレクタが第1のモデムの汎用入出力又は第2のモデムの汎用入出力を選択するように、前記デジタルベースバンドチップが前記第1のモードセレクタを制御し、且つ、第4のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップの汎用入出力ピンに接続される第2のモードセレクタが第1のモデムの汎用入出力又は第2のモデムの汎用入出力を選択するように、前記デジタルベースバンドチップが前記第2のモードセレクタを制御するステップと、
を含むマルチモード端末のハンドオーバ方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は端末ハードウェア分野に関し、特にマルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一部の電信オペレータは、複数のモードの異なるネットワークをオペレーションしている。例えば、中国聯通はGSM(グローバルモバイル通信システム)ネットワーク及びWCDMA(広帯域符号分割多元接続)ネットワークを持ち、中国移動はGSMネットワーク、TD−SCDMA(時分割複信符号分割多元接続)ネットワーク、及びTD−LTE(時分割ロングタームエボリューション)ネットワークなどを持つ。従来のLTEネットワークの音声サービスは、CSFB(回線交換フォールバック)技術で音声通話機能を実現し、LTE端末には、LTEネットワークでGSMネットワーク又は他の音声機能を実現可能なネットワークにロールバックすることが要求される。このように、LTE端末には、LTEモード及び他のモードをサポート可能で、且つLTEモードと他のモードの迅速なハンドオーバをサポート可能であることが要求される。
【0003】
そして、LTE端末では、LTEネットワークのPS(パケット交換)データ及びCS(回線交換)の並行処理を実現する必要があり、LTE端末がLTEモードと他のモードの同時稼動を同時にサポートする必要がある。従来の移動端末加入者では、一人の加入者は複数枚のUSIM(汎用加入者識別モジュール)カード/SIM(加入者識別モジュール)カードを持ち、異なるカードは異なるネットワークにあり、又は1枚のUSIMカード/SIMカードは異なるネットワークに対応する。このように、移動端末には、シングルカードマルチモード及びマルチカードマルチスタンバイをサポート可能であることが要求される。
【0004】
図1には、2セットの独立した電源管理チップ(PMU)、2セットの独立した無線周波数チップ、2セットの独立したデジタルベースバンドチップ、2セットの独立したSIMカードスロット及び2セットの独立したクロックソースを備える、従来のデュアルモードデュアルスタンバイ端末の無線周波数部の構造ブロック図である。2セットの独立したデジタルベースバンドチップ及び2セットの独立した電源管理チップを備えるため、レイアウトする時により大きな面積を占用してしまう。2セットの独立したSIMカードスロットについて、モードの異なる2つのSIMカードはいずれかのカードスロット内に任意に置くことができず、任意のカードスロットのUSIM/SIMカードはいずれかのモードで読み書くことができ、マルチモードマルチスタンバイを実現できるが、マルチモードシングルスタンバイモードのハンドオーバを実現できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例が解決しようとする技術的問題は、マルチモードマルチスタンバイ及びマルチモードシングルスタンバイの機能を実現できるマルチモード端末及びマルチモード端末のハンドオーバ方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本発明の実施例に係るマルチモード端末は、電源管理チップ、デジタルベースバンドチップ、第1の無線周波数チップ、第2の無線周波数チップ、第1のカードスロット、第2のカードスロット、第1のクロックソース及び第2のクロックソースを備え、そのうち、前記電源管理チップは前記デジタルベースバンドチップ、第1のカードスロット及び第2のカードスロットに接続され、前記デジタルベースバンドチップ、第1のカードスロット及び第2のカードスロットに給電し、前記デジタルベースバンドチップは前記第1のカードスロット及び第2のカードスロットにさらに接続され、同相/直交I/Qデータ線及び制御線を介してそれぞれ前記第1の無線周波数チップ及び第2の無線周波数チップに接続され、サポートするモードのI/Q信号の送受信及び処理、及びサポートするモードの送信パス及び受信パスの制御を実現し、前記第1のクロックソースは前記第1の無線周波数チップに接続され、前記第1の無線周波数チップに基準クロックを提供し、前記第2のクロックソースは前記第2の無線周波数チップに接続され、前記第2の無線周波数チップに基準クロックを提供し、前記第1の無線周波数チップと第2の無線周波数チップの間にクロックパスがさらに接続され、前記第1の無線周波数チップは前記クロックパスを介して、出力クロックを第2の無線周波数チップの基準クロックとして前記第2の無線周波数チップに提供する。
【0007】
選択的に、前記デジタルベースバンドチップは加入者識別モジュールSIMカード処理ユニットを備えてもよく、前記SIMカード処理ユニットは、第1のSIMカード処理ユニット、第2のSIMカード処理ユニット、及び第1のカードスロットと第2のカードスロットの各ピンと一対一対応するマルチプレクサMUXを備え、前記MUXの一方の側は対応するピンに接続され、他方の側は第1のSIMカード処理ユニットと第2のSIMカード処理ユニットのピンと対応する機能端にそれぞれ接続される。
【0008】
選択的に、前記デジタルベースバンドチップはクロック処理ユニットを備えてもよく、前記クロック処理ユニットは、システムクロック処理ユニット、クロック選択MUX、位相ロックループPLL、第1のモードクロックモジュール、第2のモードクロックモジュール、第1のクロック入力端、第2のクロック入力端及び第3のクロック入力端を備え、そのうち、前記第1のクロック入力端は前記システムクロック処理ユニットに接続され、前記システムクロック処理ユニットに作動クロックを提供し、前記第1のクロック入力端はさらに第2のクロック入力端とともに前記クロック選択MUXの入力端に接続され、前記クロック選択MUXの出力端は前記PLLの入力端に接続され、前記PLLの出力端は前記第1のモードクロックモジュールに接続され、前記第1のモードクロックモジュールに作動クロックを提供し、前記第2のクロック入力端はさらに前記第1のモードクロックモジュールに直接に接続され、第1のモードクロックモジュールに作動クロックを提供し、前記第3のクロック入力端は前記第2のモードクロックモジュールに接続され、第2のモードクロックモジュールに作動クロックを提供する。
【0009】
選択的に、前記第1のクロック入力端はさらに前記第1の無線周波数チップにおけるクロックアンプバッファに接続されてもよく、前記第2のクロック入力端はさらに前記第1の無線周波数チップにおけるクロック位相ロックループPLLに接続されてもよく、前記第3のクロック入力端はさらに前記第2の無線周波数チップに接続されてもよい。
【0010】
選択的に、前記第2の無線周波数チップはクロック選択ユニットを備えてもよく、前記クロック選択ユニットはマルチプレクサ及びクロックアンプを備え、前記マルチプレクサの入力端は前記クロックパスと前記第2のクロックソースに接続され、前記マルチプレクサの出力端は前記クロックアンプの入力端に接続され、前記クロックアンプの出力は前記第2の無線周波数チップの基準クロックとされる。
【0011】
選択的に、前記デジタルベースバンドチップはI/Qデータ処理ユニットを備えてもよく、前記I/Qデータ処理ユニットは第1のモデム及び第2のモデムを備え、前記第1のモデムは第1のIQデータ線、第2のIQデータ線及び第1のサンプリングクロックインターフェース線を介して第1の無線周波数チップに接続され、前記第2のモデムは第3のIQデータ線及び第2のサンプリングクロックインターフェース線を介して第2の無線周波数チップに接続される。
【0012】
選択的に、前記デジタルベースバンドチップはシステムオンチップSOCユニットを備えてもよく、前記SOCユニットは複数の中央処理装置CPU及びデジタル信号処理ユニットDSPを備え、前記複数のCPU及びDSPはクロスバーマトリックスを介して通信し、モードの異なる複数のモデムは相互接続マトリックスを介して前記クロスバーマトリックスのポートに掛けられ、前記モードの異なる複数のモデムはさらに前記第1のモデム又は第2のモデムに接続される。
【0013】
選択的に、前記デジタルベースバンドチップは無線周波数制御管理ユニットを備えてもよく、前記無線周波数制御管理ユニットは無線周波数シリアル周辺機器インタフェースSPI制御ユニットを備え、前記無線周波数SPI制御ユニットは第1のシングルデュアルモードセレクタ、第2のシングルデュアルモードセレクタ、第1のピン多重化セレクタ及び第2のピン多重化セレクタを備え、前記第1のモデムのSPIは前記第1のシングルデュアルモードセレクタ及び第2のシングルデュアルモードセレクタにそれぞれ接続され、前記第2のモデムのSPIは前記第1のシングルデュアルモードセレクタ及び第2のシングルデュアルモードセレクタにそれぞれ接続され、前記第1のシングルデュアルモードセレクタは前記第1のピン多重化セレクタを介して前記第1の無線周波数チップのSPIピンに接続され、前記第2のシングルデュアルモードセレクタは前記第2のピン多重化セレクタを介して前記第2の無線周波数チップのSPIピンに接続される。
【0014】
選択的に、前記デジタルベースバンドチップは無線周波数制御管理ユニットを備えてもよく、前記無線周波数制御管理ユニットは無線周波数汎用入出力GPIO制御ユニットを備え、前記無線周波数GPIO制御ユニットは第1のモードセレクタ、第2のモードセレクタ、第3のピン多重化セレクタ及び第4のピン多重化セレクタを備え、前記第1のモデムの制御線は前記第1のモードセレクタ及び第2のモードセレクタにそれぞれ接続され、前記第2のモデムの制御線は前記第1のモードセレクタ及び第2のモードセレクタにそれぞれ接続され、前記第1のモードセレクタは前記第3のピン多重化セレクタを介して前記第1の無線周波数チップのGPIOピンに接続され、前記第2のモードセレクタは前記第4のピン多重化セレクタを介して前記第2の無線周波数チップのGPIOピンに接続される。
【0015】
マルチモード端末のハンドオーバ方法は、デジタルベースバンドチップは第2の無線周波数チップが第2のクロックソースを基準クロックとして選択するように制御することと、前記デジタルベースバンドチップはモードの異なるモデムをそれぞれ独立に操作することと、前記デジタルベースバンドチップは第1のシングルデュアルモードセレクタが第1のモデムのシリアル周辺機器インタフェースSPIを選択するように制御し、前記第1のシングルデュアルモードセレクタは第1のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのSPIピンに接続され、且つ第2のシングルデュアルモードセレクタが第2のモデムのSPIを選択するように制御し、前記第2のシングルデュアルモードセレクタは第2のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのSPIピンに接続されることと、前記デジタルベースバンドチップは第1のモードセレクタが第1のモデムの汎用入出力GPIOを選択するように制御し、前記第1のモードセレクタは第3のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのGPIOピンに接続され、且つ第2のモードセレクタが第2のモデムのGPIOを選択するように制御し、前記第2のモードセレクタは第4のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのGPIOピンに接続されることと、を含む。
【0016】
マルチモード端末のハンドオーバ方法は、デジタルベースバンドチップは第2の無線周波数チップが第1の無線周波数チップの出力クロックを基準クロックとして選択するように制御することと、前記デジタルベースバンドチップはモードの異なるモデムをそれぞれ独立に操作することと、前記デジタルベースバンドチップは第1のシングルデュアルモードセレクタが第1のモデムのシリアル周辺機器インタフェースSPI又は第2のモデムのSPIを選択するように制御し、前記第1のシングルデュアルモードセレクタは第1のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのSPIピンに接続され、且つ第2のシングルデュアルモードセレクタが第1のモデムのSPI又は第2のモデムのSPIを選択するように制御し、前記第2のシングルデュアルモードセレクタは第2のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのSPIピンに接続されることと、前記デジタルベースバンドチップは第1のモードセレクタが第1のモデムの汎用入出力GPIO又は第2のモデムのGPIOを選択するように制御し、前記第1のモードセレクタは第3のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのGPIOピンに接続され、且つ第2のモードセレクタが第1のモデムのGPIO又は第2のモデムのGPIOを選択するように制御し、前記第2のモードセレクタは第4のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのGPIOピンに接続されることと、を含む。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明の実施例に係るマルチモード端末は、マルチモードシングルスタンバイ、マルチモードデュアルスタンバイ、シングルカードマルチモード、デュアルカードデュアルスタンバイなどの機能を実現し、従来の移動オペレータ及び移動端末加入者のニーズを満たすことができる。モードの異なる2つのSIMカードは、任意にいずれかのカードスロット内に置くことができ、任意のカードスロットのUSIM/SIMカードはいずれかのモードで読み書くことができ、マルチモードマルチスタンバイを実現するとともに、マルチモードシングルスタンバイモードのハンドオーバを実現することもでき、デュアルカードデュアルスタンバイを実現するとともに、シングルカードデュアルスタンバイを実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】従来のデュアルモードデュアルスタンバイ端末の無線周波数部の構造ブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係るマルチモード端末の無線周波数部の構造ブロック図である。
図3図3は本発明の実施形態に係る電源給電の模式図である。
図4図4は本発明の実施形態に係るSIM処理ユニットのブロック図である。
図5図5は本発明の実施形態に係るクロック処理ユニットのブロック図である。
図6図6は本発明の実施形態に係るクロック選択ユニットのブロック図である。
図7図7は本発明の実施形態に係るIQデータ処理ユニットのブロック図である。
図8図8は本発明の実施形態に係るSOCユニットのブロック図である。
図9図9は本発明の実施形態に係る無線周波数SPI制御ユニットのブロック図である。
図10図10は本発明の実施形態に係る無線周波数GPIO制御ユニットのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本実施形態はマルチモード端末を提供しており、マルチモードマルチスタンバイ、例えばLTEとGSMのデュアルスタンバイ、LTEマルチモードシングルスタンバイ端末を実現し、シングルカード(USIM又はSIMカード)マルチモード、デュアルカードデュアルスタンバイ機能を有する。
【0020】
2つの無線周波数チップはそれぞれ独立した電圧制御温度補償水晶発振器(それぞれVCTCXO1及びVCTCXO2である)によって基準クロックが提供される以外、1つのクロックパスを追加し、そのうち一方の無線周波数チップの出力クロックを基準クロックとして他方の無線周波数チップに提供し、デュアルモードデュアルスタンバイからデュアルモードシングルスタンバイにハンドオーバした場合、2つの無線周波数チップは1つのクロック基準ソースを共用する。
【0021】
2つのSIMカードのピンはポート多重化で2つのSIMカード処理ユニットに接続され、1つのSIMカードがいずれか1つのSIMカード処理ユニットと通信することを実現する。
【0022】
DBB(デジタルベースバンドチップ)には複数の中央処理ユニット(CPU)、デジタル信号処理ユニット(DSP)を備える。CPUはCROSSBAR MATRIX(クロスバーマトリックス)でプロセッサの間の通信を実現する。LTEモデム、TD−SCDMAモデム、GSMモデム、(登録商標)モデムなどのモデムはインターコネクトマトリックス(相互接続マトリックス)を介してクロスバーマトリックスの複数のポートに掛けられ、それによりいずれか1つのCPUがいずれか1つのモデムと通信可能で、任意2つのCPUが同時に2つのモデムと通信可能であることを実現する。
【0023】
デュアルモードデュアルスタンバイ状態で、2つの無線周波数チップを独立に制御することを実現するために、あるいは、デュアルモードシングルスタンバイ状態で、2つの無線周波数チップを統括に制御することを実現するために、シリアル周辺機器インタフェース(SPI)制御ユニット、汎用入出力(GPIO)制御ユニットなどの制御ユニットにはシングルデュアルモードセレクタ及び多重化セレクタを用いる。
【0024】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明らかにするために、以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。なお、衝突がない場合、本願における実施例及び実施例における特徴は互いに任意に組み合せることができる。
【0025】
図2に示すように、本実施形態に係るマルチモード端末は、電源管理チップ(PMU)、第1の無線周波数チップ、第2の無線周波数チップ、デジタルベースバンドチップ、第1のカードスロット、第2のカードスロット、第1のクロックソース、及び第2のクロックソースを備える。1セットのデジタルベースバンドチップ、1セットの電源管理チップを用いることで、レイアウトする時の占用面積を低減させる。2セットの独立したSIMカードスロットを用いることで、モードの異なる2つのSIMカードが任意にいずれか1つのカードスロット内に置くことができ、マルチモードマルチスタンバイを実現するとともに、マルチモードシングルスタンバイモードのハンドオーバを実現することもできる。
【0026】
電源管理ユニット(PMU)は少なくとも2つの独立したLDO(低ドロップアウトレギュレーター)を備え、2つのLDOはそれぞれ独立に1.8V/3.0V電源を出力することができ、それぞれ第1のカードスロット及び第2のカードスロットに給電するとともに、デジタルベースバンドチップに給電する。
【0027】
デジタルベースバンドチップは、LTE、TD−SCDMA、GSM(登録商標)、WCDMAなどのモードの同相/直交(I/Q)信号の送受信を処理し、LTE、TD−SCDMA、GSM、WCDMAなどのモードの送信パス、受信パスを制御することに用いられ、LTEとGSM、LTEとTD−SCDMA、LTEとWCDMA、TD−SCDMAとGSMのI/Q信号の同時処理を実現し、デジタルベースバンドチップの内部にクロック処理ユニット、I/Qデータ処理ユニット、無線周波数制御管理ユニット、SIMカード処理ユニット及びSOC(システムオンチップ)ユニットを備え、2セットの無線周波数チップでは、第1の無線周波数チップは少なくともLTE/TD−SCDMA/GSM無線周波数信号の受信及び送信をサポートし、その内部にクロックバッファ(アンプ)及びクロックPLL(位相ロックループ)を備え、第2の無線周波数チップは少なくともGSM/TD−SCDMA/WCDMA無線周波数信号の受信及び送信をサポートし、その内部にクロック選択ユニットを備え、第1の無線周波数チップのクロックバッファの出力はクロックパスを介してクロック選択ユニットに入る。
【0028】
3セットの無線周波数スイッチのうち、1セットはLTEバイパス受信パスの各帯域のハンドオーバに用いられ、1セットはLTEメインパス送受信パスの各帯域のハンドオーバに用いられ、別の1セットは別のモードの無線周波数送受信パスの各帯域のハンドオーバに用いられる。
【0029】
第1のクロックソース及び第2のクロックソースはそれぞれ第1の無線周波数チップ及び第2の無線周波数チップに基準クロックを提供する。
【0030】
複数セットのパワー増幅器(PA)は、無線周波数チップが出力した無線周波数信号を増幅する。
【0031】
複数セットの耐高出力性フィルタは、パワー増幅器の出力信号のアウトバンドスプリアス信号をフィルタする。
【0032】
複数セットの耐低出力性フィルタは、受信信号のアウトバンドスプリアス信号をフィルタする。
【0033】
2セットのDCDCデバイスは、それぞれパワー増幅器に給電する。
【0034】
第1のカードスロット及び第2のカードスロットにそれぞれ独立に任意のUSIMカード/SIMカードを挿入することができる。
【0035】
図3に示すように、電源管理ユニット(PMU)は少なくとも2つの独立したLDOを備え、2つのLDOはそれぞれ独立に1.8V/3.0V電源を出力することができ、それぞれ第1のカードスロット及び第2のカードスロットに給電するとともに、デジタルベースバンドチップに給電する。
【0036】
デジタルベースバンドチップは、LTE、TD−SCDMA、GSM、WCDMAなどのモードのI/Q信号の送受信を処理することに用いられ、LTE、TD−SCDMA、GSM、WCDMAなどのモードの送信パス、受信パスへの制御を実現することができ、LTEとGSM、LTEとTD−SCDMA、LTEとWCDMA、TD−SCDMAとGSMのI/Q信号の同時処理を実現することができ、デジタルベースバンドチップの内部にクロック処理ユニット、I/Qデータ処理ユニット、無線周波数制御ユニット、SIMカード処理ユニット及びSOCユニットを備え、図4に示すように、SIMカード処理ユニットの内部に独立した第1のSIMカード処理ユニット及び第2のSIMカード処理ユニットを備え、外部の2つのUSIMカード/SIMカードでの信号(USIM1_VCC、USIM1_RESET、USIM1_DATA、USIM1_CLK、USIM2_VCC、USIM2_RESET、USIM2_DATA、USIM2_CLK)はそれぞれデジタルベースバンドチップの対応するピンに接続され、MUX(マルチプレクサ)の一端はSIMカードのピンに接続され、MUXの他端はそれぞれ第1のSIMカード処理ユニット及び第2のSIMカード処理ユニットの対応機能端に接続される。SIMカードピンはMUXを介して接続するUSIMカード/SIMカード処理ユニットを選択する。
【0037】
図5に示すように、クロック処理ユニットは少なくとも3つのクロック入力ポートを備え、システムクロック処理ユニット、クロック選択MUX、位相ロックループPLL、第1のモードクロックモジュール、第2のモードクロックモジュール、第1のクロック入力端(REFCLK1)、第2のクロック入力端(REFCLK2)及び第3のクロック入力端(REFCLK3)を備え、第1のモードクロックモジュール及び第2のモードクロックモジュールはLTEクロックモジュール、TD−SCDMAクロックモジュール、GSMクロックモジュール、WCDMAクロックモジュールなどのうちの一つであり、例えば第1のモードクロックモジュールはLTE/TD−SCDMA/GSMクロックモジュールであってもよく、第2のモードクロックモジュールはGSM/TD−SCDMA/WCDMAクロックモジュールであってもよい。REFCLK1はシステムクロック処理ユニットに接続され、REFCLK1はさらにREFCLK2とともにクロック選択MUXの入力端に接続され、クロック選択MUXの出力端はPLLの入力端に接続され、PLLの出力端は第1のモードクロックモジュールに接続され、第1のモードクロックモジュールに作動クロックを提供する。REFCLK2は付随サンプリングクロックとして、第1のモードクロックモジュールに直接に接続され、第1のモードクロックモジュールに作動クロックを提供する。REFCLK3は第2のモードクロックモジュールに作動クロックを提供する。
【0038】
図6に示すように、クロック選択ユニットはMUX(マルチプレクサ)及びクロックバッファを備える。MUXの入力端はクロックパス及び第2のクロックソースに接続され、MUXの出力端はクロックバッファの入力端に接続され、クロックバッファの出力は第2の無線周波数チップの基準クロックとされる。端末がマルチモードシングルスタンバイ状態で稼動する場合、CLK_IN1(クロックパスに接続)を無線周波数チップ2の基準クロックとして選択し、端末がマルチモードデュアルスタンバイ状態で稼動する場合、CLK_IN2(第2のクロックソースに接続)を無線周波数チップ2の基準クロックとして選択する。
【0039】
図7に示すように、I/Qデータ処理ユニットは第1のモデム、第2のモデム、3セットのデータIQインターフェース、2セットのサンプリングクロックを備える。第1の無線周波数チップは第1のIQデータ線(RF1_IQ1_data)、第2のIQデータ線(RF1_IQ2_data)、第1のサンプリングクロックインターフェース線(RF1_IQ_clk)を介して第1のモデムに接続され、第1の無線周波数チップと第1のモデムのデータ伝送を実現する。第2の無線周波数チップは第3のIQデータ線(RF2_IQ_data)、第2のサンプリングクロックインターフェース線(RF2_IQ_clk)を介して第2のモデムに接続され、第2の無線周波数チップと第2のモデムのデータ伝送を実現する。
【0040】
図8に示すように、SOCユニットはマルチモードデュアルスタンバイ及びマルチモードシングルスタンバイのスケジューリング、2つのモードのデータへの処理を実現し、端末全体への制御などの機能を完成する。内部には、主に複数の中央処理ユニット(CPU)及びデジタル信号処理ユニット(DSP)を備え、CPUはクロスバーマトリックスを介してプロセッサの間の通信を実現する。モードの異なる複数のモデム、例えばLTEモデム、TD−SCDMAモデム、GSMモデム、WCDMAモデムなどはインターコネクトマトリックスを介してクロスバーマトリックスの複数のポートに掛けられ、それによりいずれか1つのCPUがいずれか1つのモデムと通信可能で、任意の2つのCPUがいずれも同時に2つのモデムと通信可能であることを実現する。モードの異なる複数のモデムは第1のモデム又は第2のモデムとして第1のモデム又は第2のモデムに接続される。
【0041】
図9に示すように、デジタルベースバンドチップは無線周波数制御管理ユニットを備え、無線周波数制御管理ユニットは無線周波数SPI制御ユニットを備え、無線周波数SPI制御ユニットの内部にピン多重化セレクタ、シングルデュアルモードセレクタを用いる。第1のモデムのSPIは2チャネルに分けられ、一方のチャネルは第1のシングルデュアルモードセレクタに接続され、他方のチャネルは第2のシングルデュアルモードセレクタに接続される。第2のモデムのSPIは2チャネルに分けられ、一方のチャネルは第1のシングルデュアルモードセレクタに接続され、他方のチャネルは第2のシングルデュアルモードセレクタに接続される。第1のシングルデュアルモードセレクタは第1のピン多重化セレクタに接続され、第2のシングルデュアルモードセレクタは第2のピン多重化セレクタに接続され、第1のピン多重化セレクタは第1の無線周波数チップのSPIピンに接続され、第2のピン多重化セレクタは第2の無線周波数チップのSPIピンに接続される。
【0042】
この構造の主な目的はマルチモードデュアルスタンバイの場合で、2つのSPIが独立に2つの無線周波数モジュールを制御し、マルチモードシングルスタンバイの場合で、1つのSPIのみが2つの無線周波数モジュールを制御可能であることである。
【0043】
図10に示すように、デジタルベースバンドチップは無線周波数制御管理ユニットを備え、無線周波数制御管理ユニットは無線周波数GPIO制御ユニットを備え、無線周波数GPIO制御ユニットの内部に2つのピン多重化セレクタ(第3のピン多重化セレクタ及び第4のピン多重化セレクタ)、2つのモードセレクタ(第1のモードセレクタ及び第2のモードセレクタ)を用いる。第1のモデムの制御線は2チャネルに分けられ、一方のチャネルは第1のモードセレクタに接続され、他方のチャネルは第2のモードセレクタに接続される。第2のモデムの制御線は2チャネルに分けられ、一方のチャネルは第2のモードセレクタに接続され、他方のチャネルは第1のモードセレクタに接続される。第1のモードセレクタは第3のピン多重化セレクタに接続され、第3のピンマルチプレクサは第1の無線周波数チップのGPIOの対応するピンに接続される。第2のモードセレクタは第4のピン多重化セレクタに接続され、第4のピンマルチプレクサは第2の無線周波数チップのGPIOの対応するピンに接続される。
【0044】
モードセレクタは本質的に1セットのスイッチ選択ユニットアレイである。この構造の主な目的はマルチモードデュアルスタンバイの場合で、2セットのGPIOが独立に2つの無線周波数モジュールを制御し、マルチモードシングルスタンバイ場合で、1セットのGPIOのみが2つの無線周波数モジュールを制御可能であることである。
【0045】
デュアルモードデュアル通信のハンドオーバ作業フローは、DBBは第2の無線周波数チップが第2のクロックソースを第2の無線周波数チップの基準クロックとして選択するように制御するステップ1、DBBの中央処理装置はCROSSBARを介してそれぞれ同時に各モードの異なるモデムを独立に操作するステップ2、DBBは第1のシングルデュアルモードセレクタが第1のモデムのSPIを選択するように制御し、第1のシングルデュアルモードセレクタは第1のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのSPIピンに接続され、DBBは第2のシングルデュアルモードセレクタが第2のモデムのSPIを選択するように制御し、第2のシングルデュアルモードセレクタは第2のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのSPIピンに接続されるステップ3、DBBは第1のモードセレクタが第1のモデムのGPIOを選択するように制御し、第1のモードセレクタは第3のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのGPIOピンに接続され、DBBは第2のモードセレクタが第2のモデムのGPIOを選択するように制御し、第2のモードセレクタは第4のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのGPIOピンに接続されるステップ4、及び、ノーマルのマルチモードマルチスタンバイデュアル通信の操作を行うステップ5、を含む。
【0046】
デュアルモードシングルスタンバイのハンドオーバ作業フローは、DBBは、第2の無線周波数チップが第1の無線周波数チップの出力クロックを第2の無線周波数チップの基準クロックとして選択するように制御するステップ1、DBBの中央処理装置はCROSSBARを介してそれぞれ各モードの異なるモデムを独立に操作するステップ2、DBBは第1のシングルデュアルモードセレクタが第1のモデムのSPI又は第2のモデムのSPIを選択するように制御し、第1のシングルデュアルモードセレクタは第1のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのSPIピンに接続され、DBBは第2のシングルデュアルモードセレクタが第1のモデムのSPI又は第2のモデムのSPIを選択するように制御し、第2のシングルデュアルモードセレクタは第2のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのSPIピンに接続されるステップ3、DBBは第1のモードセレクタが第1のモデムのGPIO又は第2のモデムのGPIOを選択するように制御し、第1のモードセレクタは第3のピン多重化セレクタを介して第1の無線周波数チップのGPIOピンに接続され、DBBは第2のモードセレクタが第1のモデムのGPIO又は第2のモデムのGPIOを選択するように制御し、第2のモードセレクタは第4のピン多重化セレクタを介して第2の無線周波数チップのGPIOピンに接続されるステップ4、及び、ノーマルのマルチモードシングルスタンバイの操作を行うステップ5、を含む。
【0047】
明らかなように、当業者は、上記の本発明の実施例の各モジュール又は各ステップを汎用の算出装置で実現してもよく、それらは単一の算出装置に集中されてもよく、又は複数の算出装置からなるネットワークに分布してもよいと理解すべきである。選択肢として、それらは算出装置が実行可能なプログラムコードで実現されてもよく、それにより、それらを記憶装置に記憶して算出装置で実行することができ、又はそれらをそれぞれ各集積回路モジュールに製作し、又はそれらのうちの複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュールに製作して実現してもよい。このように、本発明の実施例はいかなる特定形式のハードウェアとソフトウェアの組合せに限らない。
【0048】
以上は本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、当業者にとって、本発明の実施例に対して各種の変更及び変形を行うことができる。本発明の趣旨及び原則内に行ったいかなる変更、等価置換、改良などは、いずれも本発明の実施例の保護範囲の内に属すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の実施例に係るマルチモード端末は、マルチモードシングルスタンバイ、マルチモードデュアルスタンバイ、シングルカードマルチモード、デュアルカードデュアルスタンバイなどの機能を実現し、従来の移動オペレータ及び移動端末加入者のニーズを満たすことができる。モードの異なる2つのSIMカードは任意にいずれかのカードスロット内に置くことができ、任意のカードスロットのUSIM/SIMカードはいずれかのモードで読み書くことができ、マルチモードマルチスタンバイを実現するとともに、マルチモードシングルスタンバイモードのハンドオーバを実現することもでき、デュアルカードデュアルスタンバイを実現するとともに、シングルカードデュアルスタンバイを実現することもできる。
図3
図1
図2
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10