【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、ベースモジュールに取り外し可能に取り付けできるスタイラスモジュールを備えた測定プローブが提供され、スタイラスモジュールは、筺体と、筺体に移動可能に取り付けられたスタイラスホルダとを備え、ベースモジュールは、座標位置決め装置に装着可能であり、筺体に対するスタイラスホルダの移動を示す測定データを生成するための測定部を備え、スタイラスモジュールは、内蔵故障モードを有し、それによって、実質的な所定の稼働寿命を有することを特徴とする。
【0006】
このように、本発明は、数値制御工作機械などの座標位置決め装置で使用するためのモジュールすなわち複数部品の測定プローブを提供するものである。測定プローブのベースモジュールは、座標位置決め装置に装着できるものであり、例えば、工作機械のスピンドル内に、および/または工作機械のベッドもしくはテーブルに装着することができる。また、ベースモジュールは、トリガ信号あるいはスタイラスのたわみ情報などの測定データを生成するための測定部を含んでいる。好ましくはベースモジュールに直接また繰り返し取り付けることができるスタイラスモジュールは、筺体に移動可能に取り付けられたスタイラスホルダを含み、それにより、スタイラスホルダに装着されているスタイラスがたわむことによって、スタイラスホルダが筺体に対して相対的に移動することができる。また、本発明の測定プローブのスタイラスモジュールは、内蔵故障モードを有し、それによって、実質的な所定の稼働寿命を有する。つまり、スタイラスモジュールは、所定の量の時間または使用後に、機能しなくなるように、または動作不能になるように構成されている少なくとも1つの構成要素を含んでいる。
【0007】
本発明によるモジュラー構成を提供することには、構成要素の大部分がユニタリプローブ筺体内に含まれている前述したタイプの従来技術の測定プローブと比較していくつかの利点がある。具体的には、本発明のモジュラー測定プローブにより、測定プローブのほとんどの、または好ましくはすべての移動部品が、スタイラスモジュール内に組み込まれることが可能になる。このように、測定プローブの動作中、機械的摩耗や裂傷を受けるのは、スタイラスモジュールの構成要素である。これに対し、ベースモジュールは、いかなる甚大な機械的摩耗も受けない測定プローブの部品を含むように構成され、したがって、はるかに長い稼働寿命を有する。例えば、ベースモジュールは、必要な測定データを生成するために、スタイラスたわみの未処理の信号を分析する測定部の処理電子部に加えて、周波数ホッピング方式RF通信ユニットなど、比較的複雑な通信部を含むことができる。スタイラスモジュールは、いくつかの電子部を含むことが可能であるが、好ましくは測定プローブを実装するのに必要な比較的高価な電子部をまったく含まないものである。このようにして、スタイラスモジュールは、比較的低価格の(例えば、使い捨て可能または消耗可能な)モジュールとして提供することができる。
【0008】
以上概要を述べたように、本発明の測定プローブのスタイラスモジュールは内蔵故障モードを有し、それにより、実質的な所定の稼働寿命を有するようになる。より詳細に後述するように、スタイラスモジュールは、ある量を使用した後使い尽くされる、測定プローブに電力を供給するための1つまたは複数のバッテリを含むことができる。このような実施形態では、内蔵故障モードはバッテリの消耗に起因し、稼働寿命はバッテリ容量によって決定される。あるいは、同じく詳細が後述されるように、スタイラスモジュールの部品は、ある量を使用した後に、機械的に機能しなくなるように構成することもできる。
【0009】
このような故障モードを設けることにより、製造業者は、スタイラスモジュールの予測寿命をあらかじめ設定し、または制御することが可能になる。スタイラスモジュールの故障後には、測定プローブは、新規のスタイラスモジュールとベースモジュールを組み合わせることによって、復活させることができる。このように、本発明は、その測定精度が低下するほど内部の移動部品が摩耗する前に、故障するように構成されたスタイラスモジュールを提供することが可能である。これによって、確実に測定精度が維持される。さらには、本発明によりまた、製造業者は、単体の測定プローブと比べてかなり割引価格で、モジュラー測定プローブを初期に販売すること、およびスタイラスモジュールを継続して販売することにより、このような初期の割引を行う費用を取り戻すことが可能になる。また、これは、安価な前払い費用でユーザがプローブ技術を採用することを可能とし、それによって、それらの製造工程におけるプローブ技術の利点に確信を持つことができないユーザに利点をもたらすものである。
【0010】
測定プローブは、好ましくはバッテリで動作するものである。スタイラスモジュールは、少なくとも1つのバッテリを備えると有利である。ベースモジュールがスタイラスモジュールに取り付けられている場合、スタイラスモジュールの少なくとも1つのバッテリは、電力をベースモジュールに供給するので好適である。つまり、スタイラスモジュールは、使用中に、ベースモジュールの測定部と、いずれかの無線通信部とに電力を供給する電力源を備えることができる。これによって、ベースモジュールは、バッテリにアクセスするために周期的に開放される必要のあるいかなる種類のバッテリ室をも必要としない永久的に密閉されたユニットとして形成されることが可能になる。いかなる種類のバッテリ室開口部もないことは、バッテリ交換中にデバイスに入る冷却剤、切りくず、あるいは他の汚染物質に起因する損傷から、ベースモジュールの構成要素を保護することに役立つ。なお、スタイラスモジュールがすべての必要な電力をベースモジュールに供給することは好ましいが、ベースモジュールが、必要に応じて、1つまたは複数のバッテリを含むこともできる。例えば、ベースモジュールは、特定の電気的構成要素(例えば、メモリチップなど)に継続的に電力を供給するために、1つまたは複数の長寿命バッテリを含むことができる。好都合には、小電流だけがベースモジュール内に備えられる任意のバッテリから常に取り出され、それによって、確実に、ベースモジュールの稼働寿命がこのようなバッテリによってそれほど制限されなくなる。いずれのベースモジュールバッテリも、例えば、スタイラスモジュールによって供給される電力を使用して、再充電可能とすることもできる。
【0011】
好ましくは、スタイラスモジュールの少なくとも1つのバッテリは、スタイラスモジュール内に永久的に一体化される。つまり、スタイラスモジュールの1つまたは複数のバッテリは、スタイラスモジュールと一体化して提供または形成可能であり、好ましくはスタイラスモジュールから取り外しできないものである。少なくとも1つのバッテリは、スタイラスモジュールの少なくとも一部分を不可逆的損傷なしに、スタイラスモジュールの筺体から取り外すことができないことは好都合である。例えば、スタイラスモジュールは、バッテリが内部に含まれている成型プラスチック筺体を含むことができる。このような例では、バッテリの取り外しは、プラスチック筺体を物理的に破壊または切開することによってのみ可能とすることができ、そのような破壊などによって、スタイラスモジュールの強度が低下し、切りくず、冷却剤、および他の汚染物質がそれを通じて入る可能性のある開口部が形成される。このように、測定プローブは、特定のスタイラスモジュールで、そのモジュールのバッテリが消耗するまでのみ、動作することができる。その時点で、スタイラスモジュールは廃棄され、交換用スタイラスモジュールがベースモジュールと組み合わせられて、動作可能な測定プローブを提供する。また、このような専用バッテリを設けることによって、スタイラスモジュールのサイズを、標準サイズのバッテリを維持するためのバッテリ室を有するスタイラスモジュールと比べて抑えることが可能になる。逆に、特定のサイズのスタイラスモジュール内に貯蔵可能な電力の量を最大にすることを可能にする特注バッテリを提供してよい。
【0012】
好都合には、測定プローブは、スタイラスモジュールの1つまたは複数のバッテリが残り少なくなると、合図するためのインジケータを含むものである。インジケータは、可視式および/または可聴式とすることができる。例えば、測定プローブは、低バッテリ警告を与える1つまたは複数のLED、および/または「ビー」という警告音を出すラウドスピーカを含むことができる。好ましくは、バッテリ監視回路および/または低バッテリインジケータが、取り付けられているスタイラスモジュールが近いうちに交換が必要になるという警告を発するために、ベースモジュールの一部として設けられる。
【0013】
使用に際しては、スタイラスモジュールは好ましくはスタイラスを含む。スタイラスの遠位端部すなわち物体に接触する端部は、ルビーボールもしくは機械の設定キューブを担持することができる。スタイラスは、スタイラスホルダに取り外し可能うに取り付けることができ、例えば、スタイラスの近位端部は、スタイラスホルダに形成される相補的ネジ凹部との係合部内にねじ込み可能であるネジ山を含むことができる。このように、スタイラスモジュールに取り付けられているスタイラスは、必要に応じて、変更することができる。
【0014】
好都合には、スタイラスモジュールは、スタイラスホルダと一体化されたスタイラスを含む。つまり、スタイラスは、通常の使用では、スタイラスホルダから取り外しできないスタイラスモジュールの一部として設けられる。このように、スタイラスに対する損傷がどのようなものであっても、それによって、スタイラスだけを交換するのではなく、スタイラスモジュール全体を交換することが必要となる。
【0015】
スタイラスモジュールに一体化されたスタイラスを設けることにより、スタイラスモジュールを、ベースモジュールへ取り付ける前に、適切に較正することが可能となる。つまり、新規スタイラスが測定プローブに初めて取り付けられるとき通常必要となる現場測定プローブ較正工程は、スタイラスがすでに取り付けられているスタイラスモジュールを設けることによって回避することができる。例えば、筺体に対するスタイラスの中立位置は、スタイラスモジュールの製造中、適切に中心に合せること、すなわち「治具で処理する」ことができる。また、スタイラスモジュールが機械的シーティング構成を含む場合、スタイラスを中立位置に戻すために加えられるバネ力は、スタイラスモジュールの製造中に、必要に応じて設定することができる。このように、損傷したスタイラスは、新規スタイラスモジュールをベースモジュールに取り付けることによって交換される。
【0016】
測定プローブは、スタイラスホルダと筺体の間の相対移動を示す1つまたは複数のたわみ信号を提供する1つまたは複数のセンサを含むことは有利な点である。例えば、1つまたは複数のセンサは、ひずみゲージ、静電容量センサ、光センサなどを含むことができる。好ましくは、1つまたは複数のセンサはスタイラスモジュールの一部として組み込まれたものである。あるいは、1つまたは複数のセンサは、ベース部内に配置でき、取り付けられているスタイラスモジュールの筺体に対するスタイラスホルダのあらゆる移動を検知するように構成することができる。例えば、ベースモジュール内に設けられる光センサは、スタイラスホルダに取り付けられている反射素子の移動を検知するように構成することができる。
【0017】
使用に際して、1つまたは複数のセンサによって生成される1つまたは複数のたわみ信号は、ベースモジュールの測定部に伝えられると好都合である。測定部は、1つまたは複数のたわみ信号から必要な測定データを生成するように構成されることは有利な点である。例えば、測定部は、たわみ信号をひずみセンサまたは静電容量センサなどの複数のセンサから、測定プローブのデカルト座標(a、b、c)で示されるスタイラス先端のたわみ値に変換するプロセッサを含むことができる。あるいは、測定部は、スタイラスが特定の量以上たわんでいることが測定されたときに出されるトリガ信号の形態で、測定データを生成することができる。
【0018】
スタイラスモジュールは、スタイラスホルダを筺体に装着するたわみ機構を備えることは有利な点である。好適には、外部から加えられる力がないとき、たわみ機構によって、スタイラスホルダは、反復可能な中立またはゼロ位置内に付勢される。バッテリがスタイラスモジュールの一体型部品として設けられる場合、スタイラスモジュールの筺体は、筺体にアクセスしようとするあらゆる試みが、たわみ機構に不可逆的損傷を与えるように構成することができる。例えば、バッテリのケーシングは、バッテリを取り外そうとする試みが、たわみ機構を妨害するようにたわみ機構を提供する構造の一部を形成することが可能である。このように、バッテリが消耗した後にスタイラスモジュールを使用することを回避することが可能となる。
【0019】
好ましくは、たわみ機構は、公知の運動学的シート構成の形態をとるものである。したがって、たわみ機構は、筺体上に設けられる第1の位置決め要素と、スタイラスホルダ上に設けられる第2の位置決め要素とを備え、第1および第2の位置決め要素は協働して、スタイラスホルダを筺体に対する繰り返し可能な位置に配置するものである。たわみ機構はまた、スプリング機構など、第1および第2の位置決め要素を接触させるように付勢するための付勢装置を備えることは好都合である。好ましい実施形態では、第1の位置決め要素は、それぞれがv字形シートを提供する3対のボールを含むことができ、第2の位置決め要素は、ボールに係合し、それによって、スタイラスホルダを、シート上で支持する3つのローラを含むことができる。
【0020】
測定プローブは、スタイラスホルダのある第1の位置決め要素が、関連する筺体の第2の位置決め要素から外れるようになったときに、トリガ信号が出される、いわゆる抵抗タッチトリガプローブを含むことができる。第1および第2の位置決め要素は導電経路の一部を形成し、それにより、ある第1の位置決め要素が、ある第2の位置決め要素と離れたときに、導電経路が故障するようすることは有利な点である。このような構成では、ベースモジュールの測定部は、導電経路の抵抗を監視するように、および導電経路が故障した場合、トリガ信号の形態で測定データを生成するように構成されていると好都合である。測定部は、誤トリガなどの可能性を低下させるために、例えば、特許文献2に記載される公知のデータ処理電子部を含むことができる。
【0021】
先に概要を述べたように、本発明のスタイラスモジュールの稼働寿命は、機械的故障モードをそのモジュール内に組み込むことによってあらかじめ設定される。スタイラスモジュールの少なくとも1つの構成要素は、ある量使用した後に、機械的に機能しなくなるように構成されていると有利である。このような故障モードを実行するために、たわみ機構は、ある量の使用後に、突発的に機能しなくなるように構成できることは好都合である。突発的に機能しなくなるというのは、たわみ機構がある量の使用では正常に動作し、次いで、完全に機能しなくなることを意味する。このように、突発的な故障は、スタイラスモジュールの測定性能が、完全に機能しなくなるまで時間と共に次第に低下する進行性の故障と対比されるべきものである。突発的な故障モードを実装するため、スタイラスモジュールは、切れたりせん断されるまでに特定の回数、屈曲または動作可能なスプリングの弱い区分など、折れやすく、脆弱な、またはせん断可能な部品を含むことができる。
【0022】
上述した機械的故障モードを設ける代わりに、またはそれに加えて、あらかじめプログラムされたまたは電子的な故障モードが、スタイラスモジュール内に組み込まれてもよい。例えば、スタイラスモジュールは、特定の量および/または時間のスタイラスモジュールの使用後に、スタイラスモジュールの正常動作を抑制する非活動化部(それによって、スタイラスモジュールを動作不能にする)を含む電子回路を備えることができる。装置使用モジュールが、非活動化部によって読まれることが可能な、適切な測定プローブ使用情報(例えば、トリガ計数値)を保存するスタイラスモジュールの一部として設けることもできる。このような非活動化構成に関するさらなる詳細は、特許文献3に基づいて優先権を主張する出願人の同時係属中の出願において見出すことができる。
【0023】
スタイラスモジュールは、複数の内蔵の故障モードを備えることができる。前述したバッテリおよび/または電子的故障モードは、機械的故障モードとの組合せで使用できると有利である。例えば、機械的故障モードは、特定の量の使用後(例えば、約10,000トリガを超えた後)に、機械的に機能しなくなる(例えば、スタイラスのたわみ機構の一部としての)構成要素を含むことによって実施することができる。その場合、電子的故障モードは、このような機械的故障が起きる前(例えば、8,000トリガの後)に、スタイラスモジュールの動作を止めるように構成することができる。このように、必要に応じて、間近に迫ったスタイラスモジュール故障の適切な警告がユーザに与えることができる。このような構成では、機械的故障モードが進行中の動作を止める前に、ユーザが電子部に独断で何らかの干渉をし、またユーザが電子部をリセットすることによって、短期の、予測不可能な量のスタイラスモジュールの追加の使用が可能になる。また、進行中の機械的故障モードが、このような構成で使用することができる。
【0024】
測定プローブは、無線デバイスであってよい。その場合、ベースモジュールの測定部によって生成されるすべての、またはいくつかの測定データは、無線(例えば、RFまたは光)リンクを介して、関連するインターフェースまたはコントローラに送ることができる。ベースモジュールは、このような測定データが無線リンク上のリモートプローブのインターフェースに送られることを可能にする無線通信部を備えることは好都合である。無線通信部は、また、関連するプローブのインターフェースから情報を受け取るように構成可能であり、例えば、測定プローブの動作指令を、プローブのインターフェースを介して、測定プローブに送ることができる。無線リンクは、例えば特許文献4に記載の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散リンクとすることができる。
【0025】
スタイラスモジュールは、ベースモジュールに直接また繰り返し取り付けることができる。あるいは、中間延長結合部を、ベースモジュールとスタイラスモジュールの間に配置することができる。スタイラスモジュールは、第1の運動学的装着部を備え、ベースモジュールは、第2の運動学的装着部を備え、第1および第2の運動学的装着部が協働して、ベースモジュールに対してスタイラスモジュールを繰り返し可能な位置に配置すると好都合である。スタイラスモジュールとベースモジュールはそれぞれ、ベースモジュールがスタイラスモジュールに取り付けられているとき、スタイラスモジュールとベースモジュールの間の複数の電気接続を可能にする複数の相補的電気接点を含むと好都合である。電力および/または電気信号は、このような電気接点を介して、ベースモジュールとスタイラスモジュールの間で授受することができる。
【0026】
測定プローブは、スピンドルに装着されたプローブとして、および/またはテーブルトップに装着されたプローブとして使用するよう構成することができる。例えば、ベースモジュールは、工作機械のスピンドル内に保持可能な軸部を備えること、またはその軸部に取り付けることができる。スピンドルに装着可能な測定プローブは、その遠位端部に取り付けられたボールを有するスタイラスを備えたスタイラスモジュールとの組合せで使用されると好都合である。あるいは、ベースモジュールは、工作機械のベッドへの取り付けを可能にする取り付け機構(例えば、運動学的または磁気装着)を含むことができる。機械設定チップ(例えば、キューブ)を備えるスタイラスモジュールは、このようなテーブルトップに装着されたベースモジュールと共に使用することができる。測定プローブを工作機械で使用することを本明細書では詳細に説明しているが、本発明の測定プローブは、任意の位置測定装置で使用することができる。例えば、本発明の測定プローブは、専用の座標測定機(CMM)などで使用することができる。
【0027】
本発明の第2の態様によれば、測定プローブのためのスタイラスモジュールが提供され、スタイラスモジュールは、筺体と、筺体に移動可能に取り付けられたスタイラスホルダとを備える。スタイラスモジュールは、筺体に対するスタイラスホルダの移動を示す測定データを生成するための測定部を備えた、関連するベースモジュールに取り付けることができる。スタイラスモジュールは、内蔵故障モードを有し、それによって、実質的な所定の稼働寿命を有することを特徴とする。
【0028】
本発明の別の態様によれば、ベースモジュールとスタイラスモジュールを備えた、バッテリで動作する測定プローブが提供され、ベースモジュールは測定回路を備え、スタイラスモジュールは、ワークピースに接触するスタイラスが取り付け可能であるたわみ可能なスタイラスホルダを備え、スタイラスモジュールは、ベースモジュールがスタイラスモジュールに取り付けられているとき、ベースモジュールの測定回路に電力を供給する少なくとも1つのバッテリを組み込んでいることを特徴とする。
【0029】
本発明の別の態様によれば、スタイラスを備えるスタイラスモジュールが提供され、スタイラスモジュールは、少なくとも1つのバッテリを備えることを特徴とする。
【0030】
本発明の別の態様によれば、筺体に取り付けられているスタイラスホルダを備えるスタイラスモジュールが提供され、スタイラスモジュールは、内蔵故障モードを有し、それによって、実質的な所定の稼働寿命を有する。スタイラスホルダは、たわみ機構によって筺体に取り付けられ、たわみ機構は、実質的な所定量の使用後に、突発的に機能しなくなるように構成されていると好都合である。