特許第5992425号(P5992425)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5992425モジュール式シャフト及びエンドエフェクタを備える外科用器具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5992425
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】モジュール式シャフト及びエンドエフェクタを備える外科用器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/32 20060101AFI20160901BHJP
   A61B 17/00 20060101ALI20160901BHJP
   A61B 18/12 20060101ALI20160901BHJP
【FI】
   A61B17/32
   A61B17/00 700
   A61B18/12
【請求項の数】5
【全頁数】40
(21)【出願番号】特願2013-537830(P2013-537830)
(86)(22)【出願日】2011年11月3日
(65)【公表番号】特表2013-545532(P2013-545532A)
(43)【公表日】2013年12月26日
(86)【国際出願番号】US2011059217
(87)【国際公開番号】WO2012061640
(87)【国際公開日】20120510
【審査請求日】2014年10月7日
(31)【優先権主張番号】61/487,846
(32)【優先日】2011年5月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/269,870
(32)【優先日】2011年10月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/410,603
(32)【優先日】2010年11月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595057890
【氏名又は名称】エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ハウザー・ケビン・エル
(72)【発明者】
【氏名】キンボール・コリー・ジー
(72)【発明者】
【氏名】モンソン・ギャビン・エム
(72)【発明者】
【氏名】ティム・リチャード・ダブリュ
【審査官】 井上 哲男
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−118090(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0135224(US,A1)
【文献】 特開2002−186627(JP,A)
【文献】 特開2009−226029(JP,A)
【文献】 特開2005−253874(JP,A)
【文献】 特開2004−208922(JP,A)
【文献】 米国特許第05507297(US,A)
【文献】 米国特許第05308358(US,A)
【文献】 国際公開第97/024072(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/32
A61B 17/00
A61B 18/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用器具であって、
(a)本体アセンブリであって、
i.トリガー、
ii.遠位端に形成される遠位開口部を有するケーシング、及び
iii.前記遠位開口部の近位に配設される1つ又は2つ以上の回転くぼみを含む、本体アセンブリと、
(b)エンドエフェクタアセンブリであって、
i.外側に延びる1つ又は2つ以上のロックタブを有するボルト部分、
ii.前記ボルト部分に連結し、かつ前記ボルト部分から遠位に延びる伝達用アセンブリ、及び
iii.前記伝達用アセンブリの遠位端に連結したエンドエフェクタを含む、エンドエフェクタアセンブリとを含み、
前記1つ又は2つ以上のロックタブを有する前記ボルト部分の一部分が、前記ケーシングの前記遠位開口部を通じて挿入可能であり、前記ボルト部分が、前記1つ又は2つ以上のロックタブを回転させて前記1つ又は2つ以上の回転くぼみの中に入れるように操作可能であり、
前記1つ又は2つ以上のロックタブが電気接点を含み、前記1つ又は2つ以上の回転くぼみが相補的な電気接点を含み、前記1つ又は2つ以上のロックタブを回転させて前記1つ又は2つ以上の回転くぼみの中に入れるとき、前記電気接点及び前記相補的な電気接点が、電気的に連結するように構成されている、外科用器具。
【請求項2】
前記エンドエフェクタアセンブリが、1つ又は2つ以上のインジケータを更に含み、前記本体アセンブリが、1つ又は2つ以上のセンサーを更に含み、前記エンドエフェクタアセンブリを前記本体アセンブリに連結させるとき、前記1つ又は2つ以上のセンサーが、前記1つ又は2つ以上のインジケータを認識するように操作可能である、請求項に記載の外科用器具。
【請求項3】
前記エンドエフェクタアセンブリが、前記伝達用アセンブリに連結され、かつ前記本体アセンブリに対して前記伝達用アセンブリを回転させるように操作可能である、回転部分を更に含む、請求項に記載の外科用器具。
【請求項4】
前記エンドエフェクタが超音波エンドエフェクタを含む、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項5】
前記エンドエフェクタがRF電気外科用エンドエフェクタを含む、請求項1に記載の外科用器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2010年11月5日出願の「Energy−Based Surgical Instruments」と題する米国特許仮出願第61/410,603号に対する優先権を主張する。
【0002】
本出願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年5月19日出願の「Energy−Based Surgical Instruments」と題する米国特許仮出願第61/487,846号に対する優先権を主張する。
【0003】
本出願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年10月10日出願の「Surgical Instrument with Modular Shaft and End Effector」と題する非仮出願第13/269,870号に対する優先権を主張する。
【背景技術】
【0004】
状況によっては内視鏡外科用器具は、多くの場合、より小さな切開部が手術後の回復時間及び合併症を低減させることができるために、従来の開腹手術装置よりも好ましいことがある。したがって、幾つか内視鏡外科用器具は、トロカールのカニューレを介して所望の手術部位に遠位エンドエフェクタを配置するのに適していることがある。これらの遠位エンドエフェクタは、多くの方法で組織に係合して診断又は治療効果を達成し得る(例えば、エンドカッター、把持具、カッター、ステープラー、クリップ適用器具、アクセス装置、薬物/遺伝子治療送達装置、及び超音波、RF、レーザーなどを使用するエネルギー送達装置)。内視鏡外科用器具は、エンドエフェクタとハンドル部分との間に、臨床医によって操作されるシャフトを有してもよい。このようなシャフトは、所望の深さへの挿入とシャフトの縦シャフトのまわりの回転を可能にし、それにより患者内のエンドエフェクタの位置決めが容易になる。
【0005】
内視鏡外科用器具の例には、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2008年8月26日出願の「Motor−Driven Surgical Cutting and Fastening Instrument with Loading Force Feedback」と題する米国特許第7,416,101号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2010年6月15日発行の「Post−Sterilization Programming of Surgical Instruments」と題する米国特許第7,738,971号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2006年4月13日公開の「Tissue Pad for Use with an Ultrasonic Surgical Instrument」と題する米国特許出願公開第2006/0079874号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年8月16日公開の「Ultrasonic Device for Cutting and Coagulating」と題する米国特許出願公開第2007/0191713号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年12月6日公開の「Ultrasonic Waveguide and Blade」と題する米国特許出願公開第2007/0282333号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2008年8月21日公開の「Ultrasonic Device for Cutting and Coagulating」と題する米国特許出願公開第2008/0200940号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2009年6月4日公開の「Cordless Hand−held Ultrasonic Cautery Cutting Device」と題する米国特許出願公開第2009/0143797号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2009年8月20日公開の「Motorized Surgical Cutting and Fastening Instrument Having Handle Based Power Source」と題する米国特許出願公開第2009/0209990号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2010年3月18日公開の「Ultrasonic Device for Fingertip Control」と題する米国特許出願公開第2010/0069940号、及びその開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号が挙げられる。同様に、機械装置が可搬電源を含むように適応されることがある様々な方法は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2010年11月5日出願の「Energy−Based Surgical Instruments」と題する米国特許仮出願第61/410,603号で開示されている。
【0006】
内視鏡外科用器具の更なる例は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2002年12月31日発行の「Electrosurgical Systems and Techniques for Sealing Tissue」と題する米国特許第6,500,176号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2006年9月26日発行の「Electrosurgical Instrument and Method of Use」と題する米国特許第7,112,201号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2006年10月24日発行の「Electrosurgical Working End for Controlled Energy Delivery」と題する米国特許第7,125,409号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年1月30日発行の「Electrosurgical Probe and Method of Use」と題する米国特許第7,169,146号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年3月6日発行の「Electrosurgical Jaw Structure for Controlled Energy Delivery」と題する米国特許第7,186,253号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年3月13日発行の「Electrosurgical Instrument」と題する米国特許第7,189,233号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年5月22日発行の「Surgical Sealing Surfaces and Methods of Use」と題する米国特許第7,220,951号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年12月18日発行の「Polymer Compositions Exhibiting a PTC Property and Methods of Fabrication」と題する米国特許第7,309,849号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年12月25日発行の「Electrosurgical Instrument and Method of Use」と題する米国特許第7,311,709号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2008年4月8日発行の「Electrosurgical Instrument and Method of Use」と題する米国特許第7,354,440号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2008年6月3日発行の「Electrosurgical Instrument」と題する米国特許第7,381,209号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年4月14日公開の「Surgical Instrument Comprising First and Second Drive Systems Actuatable by a Common Trigger Mechanism」と題する米国特許出願公開第2011/0087218号、及びその開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年6月2日出願の「Motor Driven Electrosurgical Device with Mechanical and Electrical Feedback」と題する米国特許出願第13/151,181号に開示されている。
【0007】
加えて、外科用器具は、2004年8月31日発行の「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」と題する米国特許第6,783,524号に開示されたようなロボット支援手術環境で使用されるか、又は使用に適合されてもよい。
【0008】
手術器具のために、幾つかのシステム及び方法が作成され、使用されてきたが、本発明の発明者以前に、添付の請求項に述べた発明を作り、又は使用した者はいないと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書の末尾にはこの技術を具体的に示し、明確にその権利を請求する特許請求の範囲が付属しているが、この技術は下記の特定の実施形態の説明を添付図面と併せ読むことでより深い理解が得られるものと考えられる。図中、同様の参照数字は同様の要素を示す。
図1】外科用器具及びゼネレータを含む例示的な手術システムの斜視図。
図2】別の例示的な外科用器具のハンドルの側面断面図。
図3A】開放位置で示される図2の外科用器具のエンドエフェクタの側面図。
図3B】閉鎖位置で示される図3Aの外科用器具のエンドエフェクタの側面図。
図4図3Aのエンドエフェクタの下つかみ部の平面図。
図5A】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示すように取り除かれ、切り離されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第1の例示的な連結機構の側面図。
図5B】ハンドルアセンブリに連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、図5Aの連結機構の側面図。
図6A】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示すように取り除かれ、切り離されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第2の例示的な連結機構の側面図。
図6B】ハンドルアセンブリに連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、図6Aの連結機構の側面図。
図7A】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示すように取り除かれ、切り離されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第3の例示的な連結機構の側面図。
図7B】ハンドルアセンブリに連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、図7Aの連結機構の側面図。
図8A】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示すように取り除かれ、切り離されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第4の例示的の連結機構の側面図。
図8B】ハンドルアセンブリに連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、図8Aの連結機構の側面図。
図9A】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示ように取り除かれ、切り離されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第5の例示的連結機構の側面図。
図9B】ハンドルアセンブリに連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、図9Aの連結機構の側面図。
図10A】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示すように取り除かれ、切り離されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第6の例示的な連結機構の側面図。
図10B】ハンドルアセンブリに連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、図10Aの連結機構の側面図。
図11A】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示すように取り除かれ、切り離されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第7の例示的な連結機構の側面図。
図11B】ハンドルアセンブリに連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、図11Aの連結機構の側面図。
図12】第8の例示的連結機構で使用するための例示的なエンドエフェクタアセンブリの側面断面図。
図13図12のエンドエフェクタアセンブリの背面図。
図14図12のエンドエフェクタアセンブリを受け入れるように構成されたハンドルアセンブリの前面図。
図15】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示すように取り除かれ、連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第1の電気的な連結機構の側面図。
図16】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示すように取り除かれ、連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第2の電気的連結機構の側面図。
図17】ハンドルアセンブリの一部分がその内部を示すように取り除かれ、連結されたエンドエフェクタアセンブリを示す、第3の電気的な連結機構の側面図を表す。
【0010】
これらの図面は、いかなる形においても限定を意図したものではなく、本技術の様々な実施形態が、図面に必ずしも示されていないものを含めて、多様な他の方式で実施され得ることが企図されている。本明細書に組み込まれその一部をなす添付の図面は、本技術の幾つかの態様を示すものであり、説明文とともに技術の原理を説明する役割を果たすものである。しかしながらこの技術は図に示されるまさにその構成に限定されない点が理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
技術の特定の実施例に関する以下の説明は、その範囲を限定するために使用されるべきでない。技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点が以下の説明から当業者には明らかとなろう。以下の説明は、実例として、技術を実施するために企図される最良の形態の1つである。理解されるであろう通り、本明細書で説明された技術は、いずれもこの技術から逸脱せずに、その他の様々で明白な態様も実施することができる。したがって、図面及び説明は、例示的な性質のものであり、限定的なものであると見なされるべきではない。
【0012】
以下の教示は、本明細書で引用されるいかなる参考文献にも容易に適用され得るものと理解されるべきである。以下の教示を、本明細書で引用される参考文献と組み合わせることのできる様々な適切な方法は、当業者には明白であろう。
【0013】
I.例示的な超音外科用システムの概要
図1は、超音波外科用器具(50)、ゼネレータ(20)、及びゼネレータ(20)を外科用器具(50)に連結するように操作可能なケーブル(30)を含む例示的な超音波外科用システム(10)を示す。好適なゼネレータ(20)は、GEN 300(Cincinnati,OhioのEthicon Endo−Surgery,Inc.により販売)である。単なる例として、ゼネレータ(20)は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年4月14日公開の「Surgical Generator for Ultrasonic and Electrosurgical Devices」と題する米国特許出願公開第2011/0087212号の教示に従って構成することができる。外科用器具(50)は超音波外科用器具を参照して記載されるが、以下に記載する技術は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明かとなるであろうように、エンドカッター、把持具、カッター、ステープラー、クリップ適用器具、アクセス装置、薬物/遺伝子治療送達装置、及び超音波、RF、レーザー等を使用するエネルギー送達装置、並びに/又はこれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない多様な外科用器具と共に使用できることに留意するべきである。また、本実施例をケーブル接続の外科用器具(50)を参照して説明するが、外科用器具(50)は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2009年6月4日公開の「Cordless Hand−held Ultrasonic Cautery Cutting Device」と題する米国特許出願公開第2009/0143797号に開示されているもの等のコードレストランス操作に適合されてもよいということが理解されるべきである。更に、外科用装置(50)は、また、2004年8月31日発行の「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」と題する米国特許第6,783,524号に開示されたようなロボット支援手術環境で使用されるか、又は使用に適合されてもよい。
【0014】
この例の外科用器具(50)は、組立形ハンドルアセンブリ(60)、長尺の伝達用アセンブリ(70)、及びトランスデューサ(100)を含む。伝達用アセンブリ(70)は、伝達用アセンブリ(70)の近位端で組立形ハンドルアセンブリ(60)に連結され、組立形ハンドルアセンブリ(60)から遠位方向に延びる。本実施例では、伝達用アセンブリ(70)は、内視鏡用途用の長尺の薄い管状アセンブリとして構成されているが、伝達用アセンブリ(70)は、代わりに、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年12月6日公開の「Ultrasonic Waveguide and Blade」と題する米国特許出願公開第2007/0282333号、及び「2008年8月21日公開のUltrasonic Device for Cutting and Coagulating」と題する米国特許出願公開第2008/0200940号に開示されているもの等の短いアセンブリであってもよいことが理解されるべきである。本実施例の伝達用アセンブリ(70)は、シース(72)、内管の作動部材(図示せず)、導波路(図示せず)、及び伝達用アセンブリ(70)の遠位端にあるエンドエフェクタ(80)を有する。本実施例において、エンドエフェクタ(80)は、導波路に連結されたブレード(82)、伝達用アセンブリ(70)の近位端で旋回するように操作可能であるクランプアーム(84)、及び所望により、クランプアーム(84)に連結し得る1つ又は2つ以上のクランプパッド(86)を備える。また、クランプアーム(84)及び関連する機能は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、1999年11月9日発行の「Ultrasonic Clamp Coagulator Apparatus Having Improved Clamp Arm Pivot Mount」と題する米国特許第5,980,510号の教示のうちの少なくとも一部により構成されかつ動作可能であることも理解されるべきである。導波路は、超音波エネルギーをトランスデューサ(100)からブレード(82)へ送信するように構成されているが、可撓性であるか、半可撓性であるか、又は剛性であってもよい。単に例示的な1つの超音波トランスデューサ(100)は、Cincinnati,OhioのEthicon Endo−Surgery,Inc.により販売されているModel No.HP054である。導波路は、また、当該技術分野において周知のように、導波路を経由してブレード(82)へ送信される機械的振動を増幅するように構成されてもよい。導波路は、導波路に沿った縦振動の利得を制御する機能、及び導波路を本装置の共振周波数に同調させる機能とを更に有してもよい。
【0015】
本実施例では、音響アセンブリが組織によって取り込まれないとき、音響アセンブリを好ましい共振周波数fに同調させるため、ブレード(82)の遠位端は波腹の近辺に配置される。トランスデューサ(100)にエネルギーが与えられるとき、ブレード(82)の遠位端は、例えば、55.5kHzの既定の振動周波数fで、最大振幅で例えば、約10〜500μmの範囲、好ましくは約20〜約200μmの範囲で長手方向に運動するように構成されている。本実施例のトランスデューサ(100)が駆動するとき、これらの機械的振動は、導波路を通ってエンドエフェクタ(80)へ送信される。本実施例において、ブレード(82)は、導波路に連結されているが、超音波振動数で振動する。したがって、ブレード(82)とクランプアーム(84)との間に組織が締め付けられたとき、ブレード(82)の超音波振動が、組織の切断と、隣接した組織細胞内のタンパク質の変性とを同時に行うことができ、それにより比較的小さい熱拡散で凝固効果が提供される。また、組織も焼灼するために、ブレード(82)とクランプアーム(84)を介して電流が提供されてもよい。伝達用アセンブリ(70)及びトランスデューサ(100)の幾つかの構成を記述してきたが、伝達用アセンブリ(70)及びトランスデューサ(100)の更に他の適切な構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。
【0016】
この例の組立形ハンドルアセンブリ(60)は、結合ハウジング部分(62)及び下側部分(64)を有する。結合ハウジング部分(62)は、結合ハウジング部分(62)の近位端にトランスデューサ(100)を収容し、結合ハウジング部分(62)の遠位端に伝達用アセンブリ(70)の近位端を収容するように構成される。開口は、以下に更に詳細に記述されるが、様々な伝達用アセンブリ(70)を挿入するため、結合ハウジング部分(62)の遠位端に提供される。本実施例において、回転ノブ(66)は、伝達用アセンブリ(70)及び/又はトランスデューサ(100)を回転させるように図示されているが、回転ノブ(66)は単に所望によるものであるということが理解されるべきである。組立形ハンドルアセンブリ(60)の下側部分(64)は、トリガー(68)を具備し、かつ、使用者が片手で掴めるように構成されている。下側部分(64)のための単に例示的な1つの代替的な構成は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号の図1に示されている。トグルボタン(図示せず)は、下側部分(64)の遠位表面に位置してもよく、ゼネレータ(20)を用いて、様々な操作レベルでトランスデューサ(100)を作動するように操作可能である。例えば、第1のトグルボタンは、最大エネルギーレベルでトランスデューサ(100)を駆動することができるのに対し、第2のトグルボタンは、最小の非ゼロエネルギーレベルでトランスデューサ(100)を駆動することができる。当然ながら、トグルボタンは、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる、最大及び/又は最小エネルギーレベル以外のエネルギーレベルを得るように構成されてもよい。更に、トグルボタンは、組立形ハンドルアセンブリ(60)の上、トランスデューサ(100)の上、及び/又は外科用器具(50)から離れた場所のどこに配置されてもよく、また任意数のトグルボタンが、提供されてもよい。組立形ハンドルアセンブリ(60)を2つの別個の部分(62、64)に関して述べたが、組立形ハンドルアセンブリ(60)が、両方の部分(62、64)が組み合わされた単体アセンブリでもよいことが理解されるべきである。組立形ハンドルアセンブリ(60)は、あるいは、別個のトリガー部分(ユーザの手又は脚によって操作可能)や別個の結合ハウジング部分(62)などの複数の個別部品に分割されてもよい。トリガー部分は、トランスデューサ(100)を駆動することができ、また、連動するハウジング部分(62)から遠く離れていてもよい。本明細書の教示を考慮すれば当業者に明らかなように、組立形ハンドルアセンブリ(60)は、耐久性プラスチック(ポリカーボネートや液晶ポリマーなど)、セラミック及び/若しくは金属、又は任意の他の適切な材料から構成されてもよい。組立形ハンドルアセンブリ(60)に関する更なる他の構成は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明かとなるであろう。例えば、器具(50)は、ロボットシステムの一部として操作されてもよい。また、本明細書の教示を考慮して、組立形ハンドルアセンブリ(60)の他の構成が当業者に明らかになる。単なる一例として、外科用器具(50)は、米国特許第5,980,510号、米国特許出願公開第2006/0079874号、同第2007/0191713号、同第2007/0282333号、同第2008/0200940号、同第2011/0015660号、米国特許第6,500,176号、同第2011/0087218号、及び/又は同第2009/0143797号の教示の少なくとも一部に従って構成することができる。
【0017】
外科用器具(50)のための更なる任意の構成及び機構は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、本明細書と同日出願の「Ultrasonic Surgical Instrument with Modular End Effector」と題する米国特許出願第号[代理人整理番号END7012USNP.0587824]に記述されている。
【0018】
II.例示的なラジオ周波数(RF)外科用器具の概要
一部の外科用器具は、組織の手術のために超音波エネルギーを使用するようになされている一方で、図2〜3Bに示す外科用器具(150)などの他の外科用器具は、電気エネルギー及び/又は熱エネルギーなどのエネルギーを患者の組織に供給するように構成可能である。外科用器具(150)は、ハンドルアセンブリ(152)、伝達用アセンブリ(170)、及び伝達用アセンブリ(170)の遠位端に連結されたエンドエフェクタ(200)(図3A〜3Bに図示)を含む。下記により詳細に述べるように、ハンドルアセンブリ(152)は、エンドエフェクタ(200)に電気エネルギーを供給し、及び/又はエンドエフェクタ(200)内でナイフ又は切断部材(210)(図3A〜3Bに図示)を進めて、エンドエフェクタ(200)内で位置決めした組織を切り離すために1つ又は2つ以上のスイッチ及び/又はトリガーを含んでもよい。
【0019】
A.例示的なハンドルアセンブリ
図2を参照すると、ハンドルアセンブリ(152)は、ゼネレータ(20)などの電源(図示せず)及び/又は例えば、ハンドルアセンブリ(152)内に収容されている電源を含む、任意の他の電源と操作可能なように連結されている1つ又は2つ以上の電気的入力(160)を含む。伝達用アセンブリ(170)は、ハンドルアセンブリ(152)から遠位に延び、伝達用アセンブリ(170)の遠位端に連結したエンドエフェクタ(200)を含む。電源は、外科用器具(150)に電流を提供し、及び電源は、外科用器具(150)に所望の量のエネルギーを提供するために電流の大きさ、継続時間、波形、及び/又は周波数を制御するように操作可能であってもよい。本実施例のハンドルアセンブリ(152)は、インプット(160)に供給される電流がエンドエフェクタ(200)まで伝達可能なように、伝達用アセンブリ(170)から延びる第1の導体(220)により電気的入力(160)を電気的に連結するために、スイッチ又はトリガー(156)に対応するように構成されているハンドル本体(154)を含む。図2に示すように、ハンドル本体(154)は、一緒に組み立てられてハンドル本体(154)を形成する、2つの長手方向に二つ割りにした部分を含む。図2に示すように、一方の部分を省略して、ハンドルアセンブリ(152)の様々な内部の構成要素の一部を示す。様々な実施形態では、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであるように、ハンドル本体(154)の半体を、スナップ嵌め、プレス嵌め、溶接、接着、及び/又は相互締め付けを施すことができる。更になお、ハンドルアセンブリ(152)は、2つの別々の半体の代わりに一体化した片であってもよい。更に別の代替法では、この部分は半体でないが、単に取り外し可能な頂部及び/又は側面部分付きのハンドル本体(154)などの別々の連結可能な構成要素であってもよい。ハンドル本体(154)に対する更なる他の構成は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明かとなるであろう。
【0020】
第1の導体(220)は、エンドエフェクタ(200)内でトリガー(156)と第1の電極(230)との間(図3A〜3Bに図示)、及びトリガー(156)とインプット(160)との間にも延びる、絶縁ワイヤなどのワイヤを含む。本実施例では、第1の導体(220)は、上つかみ部(206)中の第1の電極(230)及び下つかみ部(208)内の第1の電極(230)へと連結されるが、第1の電極(230)が上つかみ部(206)のみ又は下つかみ部(208)内のみにあってもよいということが理解されるべきである。第1のスリップリング(176)は、伝達用アセンブリ(170)からハンドルアセンブリ(152)内に収容された第1の導体(220)の一部分まで延びた第1の導体(220)の一部分を電気的に連結する。ハンドルアセンブリ(152)は、インプット(160)により電源まで電気的に連結し、エンドエフェクタ(200)への伝達用アセンブリ(170)から第2の電極(232)まで延びる第2の導体(222)を更に含む。本実施例では、第2の導体(222)は、上つかみ部(206)中の第2の電極(232)及び下つかみ部(208)中の第2の電極(232)へと連結されるが、第2の電極(232)が上つかみ部(206)のみ又は下つかみ部(208)内のみにあってもよいということが理解されるべきである。伝達用アセンブリ(170)は、シャフト(174)に同軸であり、かつその周りに配設されて、シャフト(174)が外側シース(172)内に収容されている、外側シース(172)を含む。第2の導体(222)は、第1の導体(220)、シャフト(174)、及び/又は第1の電極(230)に対して第2の導体(222)を絶縁するために、絶縁性のプラスチックジャケット又はシース付きのワイヤを含む。第2のスリップリング(178)は、伝達用アセンブリ(170)からハンドルアセンブリ(152)内に収容されている第2の導体(222)の一部分まで延びる第2の導体(222)の一部分に電気的に連結するように構成されている。本実施例のスリップリング(176、178)は、ハンドル本体(154)に搭載され、伝達用アセンブリ(170)の一部分に搭載されている対応する円形又は少なくとも半円形の接点と接触を保つ、円形又は少なくとも半円形の接点を含む。このように、スリップリング(176、178)は、伝達用アセンブリ(170)から第1及び第2の導体(220、222)に対する電気的経路を依然として提供する一方で、ハンドルアセンブリ(152)に対する伝達用アセンブリ(170)の回転を可能にする。
【0021】
当然ながら、ハンドルアセンブリ(152)及び外科用器具(150)は他の構成を含んでもよい。例えば、ハンドルアセンブリ(152)及び/又は外科用器具(150)は、双極性のRFエネルギーを組織まで伝達する(例えば、組織の凝固又は封着する)、組織切断要素及び1つ又は2つ以上の要素を含んでもよい。このような器具の例は、Ethicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)によるENSEAL(登録商標)組織封着器具である。このような器具及び関連する概念の更なる例は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2002年12月31日発行の「Electrosurgical Systems and Techniques for Sealing Tissue」と題する米国特許第6,500,176号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2006年9月26日発行の「Electrosurgical Instrument and Method of Use」と題する米国特許第7,112,201号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2006年10月24日発行の「Electrosurgical Working End for Controlled Energy Delivery」と題する米国特許第7,125,409号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年1月30日発行の「Electrosurgical Probe and Method of Use」と題する米国特許第7,169,146号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年3月6日発行の「Electrosurgical Jaw Structure for Controlled Energy Delivery」と題する米国特許第7,186,253号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年3月13日発行の「Electrosurgical Instrument」と題する米国特許第7,189,233号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年5月22日発行の「Surgical Sealing Surfaces and Methods of Use」と題する米国特許第7,220,951号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年12月8日発行の「Polymer Compositions Exhibiting a PTC Property and Methods of Fabrication」と題する米国特許第7,309,849号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2007年12月25日発行の「Electrosurgical Instrument and Method of Use」と題する米国特許第7,311,709号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2008年4月8日発行の「Electrosurgical Instrument and Method of Use」と題する米国特許第7,354,440号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2008年6月3日発行の「Electrosurgical Instrument」と題する米国特許第7,381,209号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年4月14日公開の「Surgical Instrument Comprising First and Second Drive Systems Actuatable by a Common Trigger Mechanism」と題する米国特許出願公開第2011/0087218号、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年6月2日出願の「Motor Driven Electrosurgical Device with Mechanical and Electrical Feedback」と題する米国特許出願第13/151,181号で開示されている。
【0022】
B.例示的なRFエンドエフェクタ
本実施例のエンドエフェクタ(200)は、上つかみ部(206)及び下つかみ部(208)を含む。上つかみ部(206)は、下つかみ部(208)に対して旋回可能であり、シャフト(174)の作動により組織を上つかみ部(206)と下つかみ部(208)との間で挟むように操作可能である。シャフト(174)の作動は、トリガー(156)を第2のトリガー、ボタン、モーター、ソレノイド、及び/又は任意の他の好適な方法により作動することにより行われてもよい。本実施例の上つかみ部(206)及び下つかみ部(208)の両方は、エンドエフェクタ(200)の近位端(202)と遠位端(204)との間に延びる第1の電極(230)を含む(図3A〜3Bに図示)。図4に示すように、本実施例の第1の電極(230)は、上つかみ部(206)及び下つかみ部(208)の両方の第1の側面に沿って延びる第1の側面部分、上つかみ部(206)及び下つかみ部(208)の両方の第2の側面に沿って延びる第2の側面部分、並びに上つかみ部(206)及び下つかみ部(208)の両方に対して第1の側面部分及び第2の側面部分を接続する横方向端部含む。本実施例の上つかみ部(206)及び下つかみ部(208)は、第1の電極(230)から絶縁され、かつ第1の電極(230)から挿入された類似の形状の第2の電極(232)を第1の電極(230)として更に含む。一部の変形では、第1の電極(230)は、代わりに上つかみ部(206)に対しては第2の電極(232)の挿入物であってよく、第2の電極(232)は、下つかみ部(208)に対しては第1の電極(230)の挿入物であってよく、その逆も成り立つ。他の変形では、上つかみ部(206)は第1の電極(230)のみを含み、下つかみ部(208)は第2の電極(232)のみを含み、その逆も成り立つ。更に別の構成では、第2の電極(232)は切断部材(210)により作動可能であってもよい。上つかみ部(206)及び下つかみ部(208)は両方とも、切断部材(210)の長手方向の並進が可能となるように構成された長手方向のチャンネル(図示せず)を含む。エンドエフェクタ(200)に対する更に他の構成は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,500,176号、同第7,112,201号、同第7,125,409号、同第7,169,146号、同第7,186,253号、同第7,189,233号、同第7,220,951号、同第7,309,849号、同第7,311,709号、同第7,354,440号、同第7,381,209号、米国特許出願公開第2011/0087218号、及び/又は2011年6月2日出願の「Motor Driven Electrosurgical Device with Mechanical and Electrical Feedback」と題する米国特許出願第13/151,181号に開示されている。
【0023】
本実施例では、これは単に任意によることであるが、トリガー(156)(図2に示す)は、上つかみ部(206)と下つかみ部(208)との間で組織を挟み、かつ第1の導体(220)により電源から第1の電極(230)までエネルギーを選択的に供給するように操作可能である。一部の変形では、ボタンが電源から第1の電極(230)まで第1の導体(220)によりエネルギーを選択的に供給しながら、トリガー(156)は、組織を挟むように操作可能であってもよい。電源が電気入力(160)に連結されるとき、第2の電極(232)は第2の導体(222)により電源に定常的に連結状態にあってもよく、あるいは1つの代替的な例では、第2のトリガー及び/又はボタンは第2の電極(232)に電力を選択的に供給してもよい。したがって、トリガー(156)を作動させると、電流が第1の電極(230)から第2の電極(232)に流れて、その間の組織を焼灼する。この熱は組織内でコラーゲンを変性してもよく、エンドエフェクタ(200)のつかみ部(206、208)によりもたらされる挟み圧力と協動して、変性コラーゲンは組織内で封着を形成してもよい。他の変形では単極性RFエネルギー及び/又は加熱要素が使用されてもよいということが理解されるべきであるが、本実施例では、エンドエフェクタ(200)は、双極性RFエネルギーを使用して、組織を封着するように構成される。電流を流すようにするトリガー(156)の代わりに、電極(230、232)に電力を提供するために、別々のボタン(157)が使用されてもよい。例えば、ボタン(157)は、ゼネレータ(20)などの電源に信号を送って、電極(230、232)に電流を提供するが、単純にトリガー(156)を使用して、つかみ部(206、208)を機械的に一緒に挟んでもよい。加えて又は代わりに、ボタン(157)を同時に押すのでなければ、トリガー(156)が充分に作動不能であるように、ボタン(157)がトリガー(156)の機械的又は電気機械的なロックアウトをもたらしてもよい。加えて又はこのような機能の代わりに、トリガー(156)がボタン(157)にロックアウトをもたらしてもよい。
【0024】
本実施例では、電極(230、232)の第1の側面は、組織内で第1の封着を形成するように構成され、電極(230、232)の第2の側面は、組織内で第2の封着を形成するように構成される。当然ながら、他の構成は、任意の好適な数の封着を組織内で形成することができる複数の電極、及び/又は複数の電極部分を含んでもよい。組織は上つかみ部(206)及び下つかみ部(208)の長手方向のチャンネルの末端のいずれの側でも封着されるので、組織の2つの封着部分を切断するために、切断部材(210)は遠位に作動される。一部の変形では、切断部材(210)は、組織の封着に引き続いて作動されてもよい。加えて又は上述の代わりに、組織の切断を更に援助するために、RFエネルギーが切断部材(210)に供給されてもよい。実に、一部の変形では、切断部材(210)は鋭利でなくともよく、組織の切断は、鋭利でない切断部材(210)にRFエネルギーを供給し、切断部材(210)を遠位に進行させることにより行われる。更に、切断部材(210)は、第2のトリガー(図示せず)により、又は、1つの代替例では、トリガー(156)の更なる作動により作動されてもよい。本実施例では、切断部材(210)は、ブレードの相対する末端上に上フランジ及び下フランジを含み、それによりI形状の部材を形成する。切断部材(210)が遠位に作動されるにつれて、フランジは、上つかみ部(206)を下つかみ部(208)に対して圧縮するのを助ける。
【0025】
当然ながら、エンドエフェクタ(200)及び外科用器具(150)は、更に、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われるような他の構成を含んでもよい。
【0026】
III.モジュール式シャフト及びエンドエフェクタのための例示的な連結機構
一部の事例では、同一のハンドルアセンブリ(60、152)を用いながら、様々なシャフトの長さ及び/又は様々な形のエンドエフェクタ(80、200)の間で変えることは有用であることがある。例えば、一部の処置において、大量の組織を切断する必要があり、様々な長さのエンドエフェクタ(80、200)、及び/又は伝達用アセンブリ(70、170)のためのシャフトを必要とすることがある。このような交換可能なシャフト及び/又はエンドエフェクタ(80、200)は、様々な外科的処置(例えば、開腹手術のための短いシャフト、低侵襲的腹腔鏡手術のための長いシャフト等)のために共通のハンドルアセンブリ(60、152)が用いられるのを可能にすることもある。更に、同一のハンドルアセンブリ(60、152)を再使用しながら、シャフト及び/又はエンドエフェクタ(80、200)を交換することは、様々な長さのシャフトの新たな外科用器具(50、150)を使用することに比べて、時間効率及び/又は費用効率がより高いこともある。単なる一例であるが、このようなシャフト及び/又はエンドエフェクタ(80、200)は、様々な長さ及び/又は種類を識別するためのカラーコードを備えることができる。別の事例では、ハンドルアセンブリ(60、152)は、様々な形のエンドエフェクタを用いるように構成され得、例えば、ハンドルアセンブリ(60、152)は、超音波エンドエフェクタ(80)及び/又はRFエンドエフェクタ(200)を操作するための構成要素を具備してもよい。このように、シャフト及び/又はエンドエフェクタ(80、200)を共通のハンドルアセンブリ(60、152)により交換することによって、時間及び/又はコストを節約することができる。したがって、モジュール式シャフトをハンドルアセンブリ(60、152)に連結するための様々な連結機構を以下に記述する。超音波エンドエフェクタ(80)が用いられる方法において、トランスデューサ(100)の少なくとも一部は、シャフト及びエンドエフェクタ(80)と一体になっていてもよく、したがって、ハンドルアセンブリ(60)と選択的に連結されていてもよいということが理解されるべきである。代わりに、トランスデューサ(100)は、シャフト及びエンドエフェクタ(80)がハンドルアセンブリ(60)と選択的に連結されるとき、シャフト及びエンドエフェクタ(80)がトランスデューサ(100)と選択的に連結されるように、ハンドルアセンブリ(60)と一体化していてもよい。
【0027】
A.シャフト上の例示的な弾性タブ
第1の例示的な連結機構(300)は、例示的なエンドエフェクタアセンブリ(310)のシャフト(320)の挿入可能な部分から延びるタブ(302)を含む(図5A〜5Bに図示)。本実施例において、エンドエフェクタアセンブリ(310)は、伝達用アセンブリ(312)と、回転ノブ(314)と、回転ノブ(314)に対して近位に延びるシャフト(320)とを含む。回転ノブ(314)は、単に所望によるものであり、省略されてもよいということが理解されるべきである。他の変形では、回転ノブ(314)はハンドルアセンブリ(340)に連結されてもよく、エンドエフェクタアセンブリ(310)は回転ノブ(314)を通じて挿入されてもよい。回転ノブ(314)は、ハンドルアセンブリ(340)及び/又はシャフト(320)に対して伝達用アセンブリ(312)を回転させることができる。エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(312)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであるように、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)、及び/又は任意の他のエンドエフェクタ又はエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。エンドエフェクタ(80)などの超音波エンドエフェクタの事例では、シャフト(320)を通るシャフト穴(図示せず)は、伝達用アセンブリ(312)のシャフト(320)からのハンドルアセンブリ(340)内部の構成要素への機械的な連結を可能とし、上述の組立形ハンドルアセンブリ(60)に類似する方法で構成されてもよい。エンドエフェクタ(200)などのRFエンドエフェクタの場合、シャフト穴は、伝達用アセンブリ(312)の一部が、少なくとも部分的にシャフト(320)を通って延びるのを可能にする。伝達用アセンブリ(312)は、ハンドルアセンブリ(340)からエンドエフェクタへ電気的連結を行うことができるように、シャフト(320)内部の補足的なスリップリングコネクタに電気的に連結可能な内部スリップリングコネクタを具備してもよい。更にもう1つの代替例では、シャフト(320)を通り抜ける穴、及び/又は、エンドエフェクタアセンブリ(310)上の他の場所経由で流体連結を行うこともできる。
【0028】
本実施例では、一対の弾性タブ(302)はシャフト(320)から外側に延びる。弾性タブ(302)は、プラスチックなどの弾性の非電導性材料を含んでもよく、又は弾性タブ(302)は金属材料などの電導性材料を含んでもよい。弾性タブ(302)が電導性であるならば、弾性タブ(302)は、また、エンドエフェクタの構成要素をハンドルアセンブリ(340)内の構成要素に電気的に連結するように操作可能である場合もある。例えば、弾性タブ(302)は、前述の第1及び第2の導体(220、222)の部分を電気的に連結してもよい。当然ながら、このような電気的連結は単に所望によるものである。図5A〜5Bに示すように、弾性タブ(302)は、シャフト(320)の近位端の近くのシャフト(320)に連結し、弾性タブ(302)が遠位に延びるにしたがって、シャフト(320)の長手方向の軸から外側に延びる。本実施例では、ハンドルアセンブリ(340)は、ケーシング(344)内部に形成され、かつ、エンドエフェクタアセンブリ(310)のシャフト(320)を受け入れるように構成されている、遠位開口部(342)を有するように示されている。ハンドルアセンブリ(340)は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号、又はその開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2002年12月31日発行の「Electrosurgical Systems and Techniques for Sealing Tissue」と題する米国特許第6,500,176号の組立形ハンドルアセンブリ(60)についての教示の少なくとも一部に従って、ハンドルアセンブリ(152)のために更に構成されてもよい。本実施例では、ロック解除スライダー(318)は、伝達用アセンブリ(312)の近位の部分上に配置され、タブ(302)に連結されている内部の作動可能部材(322)(仮想線で示す)に連結されている。ロック解除スライダー(318)は、シャフト(320)に向かって弾性タブ(302)を内側に引っ張るように、操作可能であり、それによって使用者がシャフト(320)をケーシング(344)から遠位に除去することが可能となる。あるいは、ロック解除スライダー(318)は回転ノブ(314)上に配置されてもよい。更になお、ハンドルアセンブリ(340)は、エンドエフェクタアセンブリ(310)をハンドルアセンブリ(340)から切り離すときに、弾性タブ(302)を押し下げる1つ又は2つ以上の抜去ボタン(図示せず)を含んでもよい。
【0029】
図5A〜5Bの順序に示すように、エンドエフェクタアセンブリ(310)のシャフト(320)を遠位開口部(342)の中に挿入するとき、弾性タブ(302)がシャフト(320)に対して押し下がり、エンドエフェクタアセンブリ(310)が挿入される。弾性タブ(302)の遠位端がケーシング(344)を遠位開口部(342)から越えたならば、弾性タブ(302)は元の向きに跳ね戻り、エンドエフェクタアセンブリ(310)をハンドルアセンブリ(340)に長手方向に連結する。一部の事例では、使用者は、スライダー(318)を作動させて、遠位開口部(342)の中への挿入時に弾性タブ(302)を手動で後退させてもよい。超音波器具の事例では、エンドエフェクタアセンブリ(310)のシャフト(320)は、上述のトランスデューサ(100)等のトランスデューサのホーンの上にねじ込まれてもよい。このようなねじ込みは、弾性タブ(302)の圧縮と同時に又は弾性タブ(302)がケーシング(344)を越えた後で行われてもよい。あるいは、RF器具の事例では、シャフト(320)は、1つ又は2つ以上の電気コネクタ(図示せず)と連結されて、エンドエフェクタを電源に連結することができる。図15〜17を参照して単に例示的な電気的連結を示し、説明する。図5Bに示すように、エンドエフェクタアセンブリ(310)は、ハンドルアセンブリ(340)に長手方向に効果的に固定され、ケーシング(314)に対するシャフト(320)、回転ノブ(314)、及び/又は伝達用アセンブリ(312)の回転運動を可能にする。使用者は、そのとき、組み立てられた外科用器具を処置のために使用してもよい。使用者がハンドルアセンブリ(340)からエンドエフェクタアセンブリ(310)を切り離したいときには、使用者は、弾性タブ(302)がシャフト(320)に充分に押し付けられて、使用者が遠位開口部(342)からケーシング(344)までシャフト(320)をスライドさせることができるまで、ロック解除スライダー(318)を遠位にスライドさせる。そのとき、使用者は、新たなエンドエフェクタアセンブリ(310)をハンドルアセンブリ(340)に連結することができる。
【0030】
当然ながら、第1の連結機構(300)のための他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。例えば、弾性部材(302)は、タブ(302)をシャフト(320)から外側に押し出すために引っ張りバネを含んでもよい。更に、1つ又は2つ以上の弾性付勢されたカムは弾性タブ(302)を置き換えられてもよい。他の変形では、代わりに、弾性タブ(302)は、変形して、エンドエフェクタアセンブリ(310)の挿入を可能させるエラストマーくさびであってもよい。加えて、2つの弾性タブ(302)が図示されているが、単一の弾性タブ(302)又は2つ以上の弾性タブ(302)が第1の連結機構(300)と共に使用されてもよい。更には、エンドエフェクタアセンブリ(310)は、必ずしもハンドルアセンブリ(340)から取り外し可能である必要はない。このような事例では、使用者は、エンドエフェクタアセンブリ(310)及びハンドルアセンブリ(340)の両方を外科的処置の後に単に片付けるだけでよい。本明細書中の以後の開示から明らかであるように、様々な他の電気的及び/又は機械的連結機構及び/又は機能を第1の連結機構(300)と組み合わせてもよい。
【0031】
B.例示的な可撓性ハンドルアセンブリ部分
第2の例示的な連結機構(400)は、代替的な例示的なエンドエフェクタアセンブリ(410)のシャフト(420)を捕捉するように構成された、ケーシング(444)の弾性付勢された部分(450)を含む(図6A〜6Bに図示)。本実施例において、エンドエフェクタアセンブリ(410)は、伝達用アセンブリ(412)と、回転ノブ(414)と、回転ノブ(414)に対して近位に延びるシャフト(420)とを含む。回転ノブ(414)は、単に所望によるものであり、省略されてもよいということが理解されるべきである。回転ノブ(414)は、ハンドルアセンブリ(440)及び/又はシャフト(420)に対して伝達用アセンブリ(412)を回転させることができる。エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(412)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであるように、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)、及び/又は任意の他のエンドエフェクタ又はエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。エンドエフェクタ(80)等の超音波エンドエフェクタの事例では、シャフト(420)を通るシャフト穴(図示せず)は、シャフト(420)を通る伝達用アセンブリ(412)が、上述の組立形ハンドルアセンブリ(60)に類似する方法で構成されることが可能な、ハンドルアセンブリ(440)内部の構成要素へ機械的に連結されるのを可能にする。エンドエフェクタ(200)などのRFエンドエフェクタの場合、シャフト穴は、伝達用アセンブリ(412)の一部が、少なくとも部分的にシャフト(420)を通って延びるのを可能にする。伝達用アセンブリ(412)は、ハンドルアセンブリ(440)からエンドエフェクタへ電気的連結を行うことができるように、シャフト(420)内部の補足的スリップリングコネクタに電気的に連結することのできる内部スリップリングコネクタを具備してもよい。更にもう1つの代替例では、シャフト(420)を通り抜ける穴、及び/又はエンドエフェクタアセンブリ(410)上の他の場所経由で流体連結を行うこともできる。
【0032】
本実施例では、シャフト(420)は、回転ノブ(414)に近位であるが傾斜面(422)の遠位に位置する、周辺の傾斜面(422)及び周辺のくぼみ(424)を含む。本実施例では、ハンドルアセンブリ(440)は、ケーシング(444)内部に形成された遠位開口部(442)を有するように図示され、かつ、エンドエフェクタアセンブリ(410)のシャフト(420)を受け入れるように構成される。ハンドルアセンブリ(440)は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号、又は2002年12月31日発行の「Electrosurgical Systems and Techniques for Sealing Tissue」と題する米国特許第6,500,176号の組立形ハンドルアセンブリ(60)についての教示の少なくとも一部に従って、ハンドルアセンブリ(152)のために更に構成されてもよい。本実施例では、ハンドルアセンブリ(440)は、ハンドルアセンブリ(440)の遠位端に位置する1つ又は2つ以上の弾性付勢された部分(450)を含む。図6A〜6Bに示すように、1つ又は2つ以上のハンドル(452)は、弾性付勢された部分(450)に連結されて、シャフト(420)の挿入又はシャフト(420)の抜去時のいずれかにおいて使用者がハンドルアセンブリ(440)の遠位端を手動で開くことを可能とさせる。
【0033】
図6A〜6Bの順序に示すように、エンドエフェクタアセンブリ(410)のシャフト(420)を遠位開口部(442)の中に挿入するとき、ハンドルアセンブリ(440)の弾性付勢された部分(450)は、シャフト(420)の周辺の傾斜面(422)の影響の下で外側にそる。弾性付勢された部分(450)の末端がくぼみ(424)に接すると、弾性付勢された部分(450)は元の向きに跳ね戻り、それによってエンドエフェクタアセンブリ(410)を回転ノブ(414)と周辺の傾斜面(422)の遠位壁との間でハンドルアセンブリ(440)に連結する。図6Bで示すように、エンドエフェクタアセンブリ(410)は、ケーシング(444)に対してシャフト(420)、回転ノブ(414)、及び/又は伝達用アセンブリ(412)の回転運動を可能にする一方で、ハンドルアセンブリ(440)に長手方向に効果的に固定される。超音波器具の事例では、エンドエフェクタアセンブリ(410)のシャフト(420)は、上述のトランスデューサ(100)等のトランスデューサのホーンの上に通されてもよい。このようなねじ込みは、弾性付勢された部分(450)の撓み変形と同時に又は弾性付勢された部分(450)がくぼみ(424)の中に跳ね戻った後で行われてもよい。あるいは、RF器具の事例では、シャフト(420)は、1つ又は2つ以上の電気コネクタ(図示せず)と連結されて、エンドエフェクタを電源に連結することができる。図15〜17を参照して単に例示的な電気的連結を図示し、説明する。使用者は、そのとき、組み立てられた外科用器具を処置のために用いることができる。使用者がハンドルアセンブリ(440)からエンドエフェクタアセンブリ(410)を切り離したいときには、使用者は、弾性付勢された部分(450)の末端が周辺の傾斜面(422)の遠位壁を越えるまで、弾性付勢された部分(450)の1つ又は2つ以上のハンドル(452)を外側に引っ張り、それによって使用者が周辺の傾斜面(422)及びシャフト(420)を弾性付勢された部分(450)から拡げられた遠位開口部(442)までスライドさせることが可能となる。そのとき、使用者は、新たなエンドエフェクタアセンブリ(410)をハンドルアセンブリ(440)に連結してもよい。一部の変形では、タブ(図示せず)が、弾性付勢された部分(450)を開くように旋回させるように設けられてもよい。したがって、使用者は、遠位開口部(442)を拡げるためにタブ上で押す必要があるだけである。
【0034】
当然ながら、第2の連結機構(400)のための他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。1つの代替的な構成では、弾性付勢された部分(450)はバネを省略してもよく、代わりに、ケーシング(444)の弾性的な撓み変形可能な部分であってもよい。あるいは、周辺の傾斜面(422)は、単一の連続した周辺の傾斜面の代わりにシャフト(420)の周りに配設された別々の傾斜面を含んでもよい。更になお、図5A〜5Bに示す弾性タブ(302)が周辺の傾斜面(422)の代わりに使用されてもよい。本明細書中の前出及び後出の開示から明白となるように、様々な他の電気的及び/又は機械的な連結機構及び/又は機能を第2の連結機構(400)とも組み合わせてもよい。
【0035】
C.例示的なスライドロック
第3の例示的な連結機構(500)は、更に別の例示的なエンドエフェクタアセンブリ(510)のシャフト(520)を捕捉するように構成されたケーシング(544)のスライドロック部分(550)を含む(図7A〜7Bに図示)。本実施例において、エンドエフェクタアセンブリ(510)は、伝達用アセンブリ(512)、回転ノブ(514)、及び回転ノブ(514)に対して近位に延びるシャフト(520)を含む。回転ノブ(514)は、単に所望によるものであり、省略されてもよいということが理解されるべきである。回転ノブ(514)は、伝達用アセンブリ(512)をハンドルアセンブリ(540)及び/又はシャフト(520)に対して回転させるように操作可能である。エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(512)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであるように、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)及び又は他のいずれかのエンドエフェクタ又はエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。エンドエフェクタ(80)などの超音波エンドエフェクタの事例では、シャフト(520)を通るシャフト穴(図示せず)は、伝達用アセンブリ(512)のシャフト(520)からのハンドルアセンブリ(540)内部の構成要素への機械的な連結を可能とし、上述の組立形ハンドルアセンブリ(60)に類似する方法で構成されてもよい。エンドエフェクタ(200)等のRFエンドエフェクタの場合、シャフト穴は、伝達用アセンブリ(512)の一部が、少なくとも部分的にシャフト(520)を通って延びるのを可能にする。伝達用アセンブリ(512)は、ハンドルアセンブリ(540)からエンドエフェクタへ電気的連結を行うことができるように、シャフト(520)内部の補足的スリップリングコネクタに電気的に連結可能な内部スリップリングコネクタを具備してもよい。更にもう1つの代替例では、シャフト(520)を通り抜ける穴、及び/又は、エンドエフェクタアセンブリ(510)上の他の場所経由で流体連結を行うこともできる。
【0036】
本実施例では、シャフト(520)は、環状フランジ(522)の遠位で、回転ノブ(514)の近位に位置するくぼみ(524)付きの環状フランジ(522)を含む。スライドロック部分(550)は、スライドロック部分(550)をロックされた位置にスライド可能なように並進させるとき、エンドエフェクタアセンブリ(510)のシャフト(520)を固定するように構成されたノッチ(552)(仮想線で示す)を含む。ノッチ(552)は、図11Aに示すノッチ(952)に類似して構成されてもよい。ハンドルアセンブリ(540)は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号、又は2002年12月31日発行の「Electrosurgical Systems and Techniques for Sealing Tissue」と題する米国特許第6,500,176号の組立形ハンドルアセンブリ(60)についての教示の少なくとも一部に従って、ハンドルアセンブリ(152)のために更に構成されてもよい。本実施例では、スライドロック部分(550)は、ハンドルアセンブリ(540)の遠位端に位置し、図7Aに示す開放位置(その中にシャフト(520)及び環状フランジ(522)を挿入してもよい開口がケーシング(544)中に形成されている)と図7Bに示すロックされた位置との間をスライド可能なように並進するように構成される。本実施例のスライドロック部分(550)は、手動で並進可能な部分であるが、ロックされた位置にスライドロック部分(550)を戻すように付勢された戻りバネを含んでもよいということが理解されるべきである。本実施例では、スライドロック部分(550)は、ケーシング(544)中に形成された垂直なチャンネル(図示せず)内に収容され、タブ(図示せず)を含み、それによってスライドロック部分(550)の運動をチャンネル内の垂直な並進に限定する。スライドロック部分(550)は、スライドロック部分がロックされた位置にあるとき、ケーシング(544)の上部分にスライドロック部分(550)を連結するように操作可能なスナップ嵌めを更に含んでもよい。
【0037】
図7A〜7Bの順序に示すように、スライドロック部分(550)は、シャフト(520)及び環状フランジ(522)がハンドルアセンブリ(540)の中に挿入され得る、開口を形成するために、スライド可能なように並進される。超音波器具の事例では、エンドエフェクタアセンブリ(510)のシャフト(520)は、上述のトランスデューサ(100)等のトランスデューサのホーンの上に通されてもよい。このようなねじ込みは、スライドロック部分(550)をロックされた位置の中にスライドさせる前、同時、又は後で行われてもよい。あるいは、RF器具の事例では、シャフト(520)は、1つ又は2つ以上の電気コネクタ(図示せず)と連結されて、エンドエフェクタを電源に連結することができる。図15〜17を参照して単に例示的な電気的連結を図示し、説明する。手動で操作可能なスライドロック部分(550)を使用するならば、使用者は、ノッチ(552)がシャフト(520)のくぼみ(524)と位置合わせするように、スライドロック部分(550)を上方にスライド可能なように並進させる。図7Bに示すように、エンドエフェクタアセンブリ(510)は、スライドロック部分(550)、環状フランジ(522)、及び回転ノブ(514)を組み合わせることにより、ケーシング(544)に対してシャフト(520)、回転ノブ(514)、及び/又は伝達用アセンブリ(512)の回転運動をなお可能とさせる一方で、ハンドルアセンブリ(540)に長手方向に効率的に固定される。使用者は、そのとき、組み立てられた外科用器具を処置のために用いることができる。使用者がハンドルアセンブリ(540)からエンドエフェクタアセンブリ(510)を切り離したいときには、使用者は、環状フランジ(522)及びシャフト(520)がスライドロック部分(550)及び/又はノッチ(552)を越えることができるまで、スライドロック部分(550)を下方にスライド可能なように並進させる。そのとき、使用者は、新たなエンドエフェクタアセンブリ(510)をハンドルアセンブリ(540)に連結することができる。
【0038】
当然ながら、第3の連結機構(500)のための他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。本明細書中の前出及び後出の開示から明白と7なるように、様々な他の電気的な及び/又は機械的な連結機構及び/又は機能を第3の連結機構(500)と組み合わせてもよい。
【0039】
D.例示的なネジ付きスリップナット
第4の例示的な連結機構(600)は、例示的なエンドエフェクタアセンブリ(610)のシャフト(620)の周りに配置されるネジ付きスリップナット(630)を含む(図8A〜8Bに図示)。本実施例において、エンドエフェクタアセンブリ(610)は、伝達用アセンブリ(612)、回転ノブ(614)、及び回転ノブ(614)に対して近位に延びるシャフト(620)を含む。回転ノブ(614)は、単に所望によるものであり、省略されてもよいということが理解されるべきである。回転ノブ(614)は、ハンドルアセンブリ(640)及び/又はシャフト(620)に対して伝達用アセンブリ(612)を回転させることができる。エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(612)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)及び/又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われるような他のいずれかのエンドエフェクタ又は複数のエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。エンドエフェクタ(80)などの超音波エンドエフェクタの事例では、シャフト(620)を通るシャフト穴(図示せず)は、伝達用アセンブリ(612)のシャフト(620)からのハンドルアセンブリ(640)内部の構成要素への機械的な連結を可能とし、上述の組立形ハンドルアセンブリ(60)に類似する方法で構成されてもよい。エンドエフェクタ(200)等のRFエンドエフェクタの場合、シャフト穴は、伝達用アセンブリ(612)の一部が、少なくとも部分的にシャフト(620)を通って延びるのを可能にする。伝達用アセンブリ(612)は、ハンドルアセンブリ(640)からエンドエフェクタへ電気的連結を行うことができるような具合に、シャフト(620)内部の補足的スリップリングコネクタに電気的に連結することのできる内部スリップリングコネクタを具備することができる。更にもう1つの代替例では、シャフト(620)を通り抜ける穴によって、及び/又は、エンドエフェクタアセンブリ(610)上の他の場所に流体連結を行うこともできる。
【0040】
本実施例では、ネジ付きスリップナット(630)は、シャフト(620)の周りに摺動可能なように配置される。ネジ付きスリップナット(630)は、ネジ付きスリップナット(630)の近位端に(仮想線で示す)キー溝(632)を具備する。キー溝(632)は、あるいは、ネジ付きスリップナット(630)の遠位端に位置決めされることが可能であるということが理解されるべきである。あるいは、キー溝(632)は、ネジ付きスリップナット(630)から充分に延びてもよいが、本実施例のキー溝(632)は、ネジ付きスリップナット(630)から部分的に延びるのみである。図8A〜8Bに示すように、キー溝(632)は、シャフト(620)のキー付き部分(622)を受け入れるように構成される。本実施例では、シャフト(620)のキー付き部分(622)は、シャフト(620)の近位端の近辺に位置し、かつ、シャフト(620)から外に向かって延びるが、キー付き部分(622)は、回転ノブ(614)の近辺又はシャフト(620)の中点で遠位に位置してもよいということが理解されるべきである。1つの単なる代替例では、キー付き部分(622)は、スライドキー付き部分(622)をキー溝(632)の中にスライドするために、例えば、図5A〜5Bに示すスライダー(318)の作動によりシャフト(620)に対してスライド可能であってもよい。シャフト(620)は、シャフト(620)の近位端に位置し、かつ、ネジ付きスリップナット(630)がシャフト(620)の近位に滑り落ちるのを防ぐような大きさにされている、近位フランジ(624)を更に含む。以下に述べられるように、使用者が、ハンドルアセンブリ(640)の雌ネジ(650)の中にネジ付きスリップナット(630)を通すことを望むとき、キー付き部分(622)はキー溝(632)の中に挿入可能である。本実施例のネジ付きスリップナット(630)は、次いで、キー付き部分(622)をキー溝(632)から引き離すためにシャフト(620)上で遠位にスリップさせられ、それによって、シャフト(620)、回転ノブ(614)、及び/又は伝達用アセンブリ(612)が、ネジ付きスリップナット(630)及び/又はハンドルアセンブリ(640)に対して自由に回転することが可能になる。
【0041】
一部の事例では、ネジ付きスリップナット(630)は、例えば、上述の内管の作動部材等の内管の上にスリップ可能なように配置されてもよい。このような構成では、ネジ付きスリップナット(630)は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号で記述されている、トリガーヨーク(185)などのヨークの中に通るように構成されてもよい。上述のブレード(82)などのブレードは、上述のトランスデューサ(100)などのトランスデューサに連結されるように構成されてもよい。内管作動部材は、ネジ付きスリップナット(630)をヨークに連結することによって作動されてもよい。したがって、上述のクランプアーム(84)などのクランプアームは、ブレードに組織を挟むように作動可能である。
【0042】
本実施例では、ハンドルアセンブリ(640)は、ケーシング(644)内部に形成された遠位開口部(642)を有するように図示され、かつ、シャフト(620)及びエンドエフェクタアセンブリ(610)のネジ付きスリップナット(630)を受け入れるように構成される。ハンドルアセンブリ(640)は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号、又は2002年12月31日発行の「Electrosurgical Systems and Techniques for Sealing Tissue」と題する米国特許第6,500,176号の組立形ハンドルアセンブリ(60)についての教示の少なくとも一部に従って、ハンドルアセンブリ(152)のために更に構成されてもよい。本実施例では、ハンドルアセンブリ(640)は、部材開口(652)の周りに配置された雌ネジ(650)を有する部材(648)を具備する。雌ネジ(650)及びネジ付きスリップナット(630)は、エンドエフェクタアセンブリ(610)をハンドルアセンブリ(640)に固定するために、一緒にねじ込むように構成される。
【0043】
図8A〜8Bの順序に示すように、本実施例のネジ付きスリップナット(630)は、シャフト(620)のキー付き部分(622)がネジ付きスリップナット(630)のキー溝(632)に嵌合するように、近位でスライドされる。ネジ付きスリップナット(630)の回転の自由度が、キー付き部分(622)とキー溝(632)との係合によって制限され、使用者は、ネジ付きスリップナット(630)をハンドルアセンブリ(640)の雌ネジ(650)の中にねじ込む。例えば、使用者は、ネジ付きスリップナット(630)を雌ネジ(650)の中にねじ込むのと同時に、ネジ付きスリップナット(630)をシャフト(620)上でフランジ(624)に対して近位に動かすように、L形スペーサツールが使用されてもよい。あるいは、使用者は、ネジ付きスリップナット(630)を手動で近位に付勢してもよい。更にまた、上述のようなスライダーは、ネジ付きスリップナット(630)の一部分と係合して、ネジ付きスリップナット(630)を近位に動かしてもよい。当然ながら、ネジ付きスリップナット(630)を近位に動かして、キー付き部分(622)とキー溝(632)とを係合する更に他の方法は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。例えば、バネ(図示せず)は、スリップナット(630)の遠位で回転ノブ(614)の近位のシャフト(620)の周りに配置され、それによって、キー溝(632)がキー付き部分(622)と係合するように、スリップナット(630)を近位に付勢させてもよい。使用者が、エンドエフェクタアセンブリ(610)を回転させることを望むとき、使用者は、回転ノブ(614)を掴んで、キー付き部分(622)がキー溝(632)から引き離されるまで、エンドエフェクタアセンブリ(610)を近位に押す。
【0044】
ネジ付きスリップナット(630)が雌ネジ(650)の中に充分ねじ込まれたら(例えば、トルク制限ツールを用いることができる)、エンドエフェクタアセンブリ(610)は、近位にスライドされて、キー付き部分(622)をキー溝(632)から係合脱離される。エンドエフェクタアセンブリ(610)が手動で遠位にスライドされてもよく、又は1つの代替例では、フランジ(624)とネジ付きスリップナット(630)との間に位置するバネ(図示せず)が、エンドエフェクタアセンブリ(610)を遠位に動かしてもよい。超音波器具の事例では、エンドエフェクタアセンブリ(610)のシャフト(620)は、上述のトランスデューサ(100)等のトランスデューサのホーンの上にねじ込まれてもよい。このようなねじ込みは、ネジ付きスリップナット(630)を雌ネジ(650)の中にねじ込む前、それと同時、又はその後で行われてもよい。あるいは、RF器具の事例では、シャフト(620)は、(図示せず)1つ又は2つ以上の電気コネクタと連結されて、エンドエフェクタを電源に連結することができる。図15〜17を参照して単に例示的な電気的連結を示し、説明する。図8Bに示すように、エンドエフェクタアセンブリ(610)は、ハンドルアセンブリ(640)に長手方向に効果的に固定され、しかも、シャフト(620)、回転ノブ(614)、及び/又は伝達用アセンブリ(612)の回転運動を可能にする。使用者は、そのとき、組み立てられた外科用器具を処置のために用いることができる。使用者が、ハンドルアセンブリ(640)からエンドエフェクタアセンブリ(610)を引き離すことを所望するとき、使用者は、シャフト(620)のキー付き部分(622)がネジ付きスリップナット(630)のキー溝(632)を係合するまで、エンドエフェクタアセンブリ(610)を遠位に引っ張る。あるいは、L形スペーサツールは、ネジ付きスリップナット(630)と回転ノブ(614)との間に押し込められて、ネジ付きスリップナット(630)を近位に動かしてもよい。キー付き部分(622)とキー溝(632)とが係合すると、使用者は、ネジ付きスリップナット(630)を雌ネジ(650)からネジを抜き、そうすることによって、ハンドルアセンブリ(640)からエンドエフェクタアセンブリ(610)を引き離すことができる。そのとき、使用者は、新たなエンドエフェクタアセンブリ(610)をハンドルアセンブリ(640)に連結することができる。
【0045】
当然ながら、第4の連結機構(600)のための他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。例えば、ネジ付きスリップナット(630)は、シャフト(620)のフランジ(624)と図7A〜7Bに示す環状フランジ(522)などの別の環状フランジ(図示せず)との間に位置してもよい。この実施例では、キー付き部分(622)は、シャフト(620)の窪み(図示せず)の内部の初期位置から、キー付き部分(622)がネジ付きスリップナット(630)のキー溝(632)を係合する位置まで、半径方向に外向きに作動されてもよい。例えば、キー付き部分(622)は、伝達用アセンブリ(612)及び/又は回転ノブ(614)上に配置された、図5A〜5Bのスライダー(318)などのスライダーに連結されたカム部材により作動されてもよい。明細書中の前出及び後出の開示から明白となるように、様々な他の電気的な及び/又は機械的な連結機構及び/又は機能を第4の連結機構(600)と組み合わせてもよい。
【0046】
E.例示的なT形コネクタ
第5の例示的な連結機構(700)は、例示的なエンドエフェクタアセンブリ(710)に対して1つ又は2つ以上のT形の挿入可能なコネクタ(734、736、738)を形成する、1つ又は2つ以上の周辺のフランジ(728、730、732)を有する1つ又は2つ以上のシャフト(722、724、726)を含む(図9A〜9Bに図示)。本実施例では、エンドエフェクタアセンブリ(710)は、伝達用アセンブリ(712)、回転ノブ(714)、回転ノブ(714)に対して近位に延びる1つ又は2つ以上のシャフト(722、724、726)を含む。回転ノブ(714)は、単に所望によるものであり、省略されてもよいということが理解されるべきである。回転ノブ(714)は、ハンドルアセンブリ(740)及び/又は1つ又は2つ以上のシャフト(722、724、726)に対して伝達用アセンブリ(712)を回転させるように操作可能である。エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(712)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)及び/又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる他の任意のエンドエフェクタ又は複数のエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。
【0047】
本発明の例示的なエンドエフェクタアセンブリ(710)は、エンドエフェクタ(200)などのRFエンドエフェクタに対して構成される。ハンドルアセンブリ(740)は、遠位開口部(742)を有するケーシング(744)を含み、この中にエンドエフェクタアセンブリ(710)の近位端が挿入されてもよい。本実施例では、ハンドルアセンブリ(740)は、遠位開口部(742)の近位に配置される一対の撓み変形可能な遠位タブ(748)、第1の作動機構(760)、第2の作動機構(770)、及び電気的連結部材(750)を更に含む。遠位タブ(748)は、ハンドルアセンブリ(740)の中に挿入したときに、遠位のT形コネクタ(734)を係合して、エンドエフェクタアセンブリ(710)の長手方向の運動を拘束するように操作可能である。エンドエフェクタアセンブリ(710)の近位のフランジ(732)は、電気的連結部材(750)上の相補的接点(752)に電気的に連結するように操作可能な1つ又は2つ以上の電気接点(720)を含む。相補的接点(752)は、ハンドルアセンブリ(740)内のゼネレータ(20)又は内部電源などの電源に更に連結されて、エンドエフェクタに電力を提供する。このような接点(720、752)は、相補的スリップリング接点、環状リング接点、雄及び雌コネクタ、及び/又は任意の他の好適な回転又は非回転の電気的接続であってもよい。本実施例では、接点(720、752)は、ブラシ付きスリップリング電気的接続を含む。
【0048】
上記のように、エンドエフェクタアセンブリ(710)は、近位のT形コネクタ(738)、中間のT形コネクタ(736)及び遠位のT形コネクタ(734)を含む。本実施例の近位のT形コネクタ(738)及び中間のT形コネクタ(736)は、それぞれ第1の作動機構(760)及び第2の作動機構(770)に連結するように操作可能である。第1及び第2の作動機構(760、770)は、それぞれ上つかみ部(206)などの上つかみ部、及び切断部材(210)などの切断機構を作動させるように操作可能である。本実施例では、第1及び第2の作動機構(760、770)の遠位端は、エンドエフェクタアセンブリ(710)のT形コネクタ(736、738)をハンドルアセンブリ(740)の中に挿入したときに、第1の及び第2の作動機構(760、770)の遠位端を外側にそらすように構成された角を付けた部分(762、772)を各々含む。T形コネクタ(736、738)が角を付けた部分(762、772)の近位端を越えたならば、近位のシャフト(726)及び中間のシャフト(724)は、T形コネクタ(736、738)と第1及び第2の作動機構(760、770)との連結により近位に作動されてもよい。
【0049】
加えて、遠位のT形コネクタ(734)は、エンドエフェクタアセンブリ(710)をハンドルアセンブリ(740)に長手方向に固定するために撓み変形可能な遠位タブ(748)と連結するように操作可能である。本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであるように、T形コネクタ(734、736、738)と撓み変形可能な遠位タブ(748)、第1の作動機構(760)、及び/又は第2の作動機構(770)との連結は、ハンドルアセンブリ(740)に連結されているときも、エンドエフェクタアセンブリ(710)の自由回転をなお可能とさせる。ハンドルアセンブリ(740)は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号、又は2002年12月31日発行の「Electrosurgical Systems and Techniques for Sealing Tissue」と題する米国特許第6,500,176号の組立形ハンドルアセンブリ(60)についての教示の少なくとも一部に従って、ハンドルアセンブリ(152)のために更に構成されてもよい。
【0050】
図9A〜9Bの順序に示すように、エンドエフェクタアセンブリ(710)のT形コネクタ(734、736、738)を遠位開口部(742)の中に挿入するとき、撓み変形可能な遠位タブ(748)、第1の作動機構(760)、及び/又は第2の作動機構(770)は、T形コネクタ(734、736、738)がその中に捕捉されるまで、外側に変形する。図9Bに示すように、エンドエフェクタアセンブリ(710)は、ハンドルアセンブリ(740)に対してシャフト(722、724、726)、回転ノブ(714)、及び/又は伝達用アセンブリ(712)の回転運動を可能にさせる一方で、ハンドルアセンブリ(740)に長手方向に効果的に固定される。接点(720、752)も電気的に連結して、本実施例のエンドエフェクタに電力を提供する。次いで、使用者は、組み立てられた外科用器具を処置のために使用してもよい。使用者がハンドルアセンブリ(740)からエンドエフェクタアセンブリ(710)を切り離したいときには、使用者は、T形コネクタ(734、736、738)が撓み変形可能な遠位タブ(748)、第1の作動機構(760)、及び/又は第2の作動機構(770)から切り離されるまで、エンドエフェクタアセンブリ(710)を単純に外側に引っ張ってもよい。次いで、使用者は、新たなエンドエフェクタアセンブリ(710)をハンドルアセンブリ(740)に連結することができる。あるいは、本実施例では、使用者がハンドルアセンブリ(740)の抜去機構を(780)を押すか、又はスライドさせて、第1及び/又は第2の作動機構(760、770)を外側に作動させるか及び/又は遠位タブ(748)を撓ませてもよい。例えば、抜去機構(780)は、第1及び/又は第2の作動機構(760、770)をそらすか及び/又はT形コネクタ(734、736、738)の通過を可能とするために遠位タブ(748)を撓ませて開くように操作可能である、1つ又は2つ以上のくさび部材(図示せず)を含んでもよい。当然ながら、他の抜去機構が実行されてもよい。例えば、T形コネクタ(734、736、738)の通過を可能とするためにキー溝が、フランジ(728、730、732)中に成形されてもよく、又は、1つの代替例では、エンドエフェクタアセンブリ(710)を取り外すときにフランジ(728、730、732)が壊れて外れるように操作可能であってもよい。フランジ(728、730、732)が壊れて外れるように操作可能であるならば、これは、エンドエフェクタアセンブリ(710)が以前に使用されていたという使用者に対するインジケータであることができる。更なる抜去機構が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
【0051】
当然ながら、第5の連結機構(700)のための他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。例えば、エンドエフェクタ(80)などの超音波エンドエフェクタが含まれるならば、近位のシャフト(726)及び/又はフランジ(732)は、ハンドルアセンブリ(740)内でトランスデューサ(100)などのトランスデューサにねじ込み可能なように連結されてもよい。これは単に所望によることであるが、遠位のシャフト(722)及び中間のシャフト(724)もハンドルアセンブリ(740)内の他の構成要素に上述のクランプアーム(84)の操作などの使用のために機械的に連結されてもよい。この場合には、ハンドルアセンブリ(740)は、類似の方法で上述の組立形ハンドルアセンブリ(60)に更に作られてもよい。本明細書中の前出及び後出の開示から明白となるように、様々な他の電気的及び/又は機械的な連結機構及び/又は機能を第5の連結機構(700)とも組み合わせてもよい。
【0052】
F.例示的な弾性付勢されたベアリング
第6の例示的な連結機構(800)は、ハンドルアセンブリ(840)内に配設され、かつ例示的なエンドエフェクタアセンブリ(810)のシャフト(820)の周辺のくぼみ(822)を係合するように構成された一対の弾性付勢されたボールベアリング部材(850)を含む(図10A〜10Bに図示)。本実施例では、エンドエフェクタアセンブリ(810)は、伝達用アセンブリ(812)、回転ノブ(814)、及び回転ノブ(814)に対して近位に延びるシャフト(820)を含む。回転ノブ(814)は、単に所望によるものであり、省略されることがあるということが理解されるべきである。回転ノブ(814)は、ハンドルアセンブリ(840)及び/又はシャフト(820)に対して伝達用アセンブリ(812)を回転させるように操作可能である。エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(812)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)及び/又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われるような他のいずれかのエンドエフェクタ又は複数のエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。エンドエフェクタ(80)などの超音波エンドエフェクタの事例では、シャフト(820)を通るシャフト穴(図示せず)は、伝達用アセンブリ(812)のシャフト(820)からのハンドルアセンブリ(840)内部の構成要素への機械的な連結を可能とし、上述の組立形ハンドルアセンブリ(60)に類似する方法で構成されてもよい。エンドエフェクタ(200)等のRFエンドエフェクタの場合、シャフト穴は、伝達用アセンブリ(812)の一部が、シャフト(820)を通って少なくとも部分的に延びるのを可能にしてもよい。伝達用アセンブリ(812)は、ハンドルアセンブリ(840)からエンドエフェクタへ電気的連結を行うことができるように、シャフト(820)内部の補足的スリップリングコネクタに電気的に連結することのできる内部スリップリングコネクタを具備してもよい。例えば、ボールベアリング(852)は、下記で述べるように、電源に電気的に連結されてもよく、くぼみ(822)内で接点に連結してもよい。更にもう1つの代替例では、シャフト(820)を通り抜ける穴、及び/又は、エンドエフェクタアセンブリ(810)上の他の場所経由で流体連結を行ってもよい。
【0053】
本実施例では、シャフト(820)は、シャフト(820)の近位端の遠位に形成された周辺のくぼみ(822)を含む。これは単に所望によることであるが、くぼみ(822)は、エンドエフェクタアセンブリ(810)をボールベアリング(852)に電気的に連結するために銅リングなどの電気接点を含んでもよい。本実施例では、ハンドルアセンブリ(840)は、ケーシング(844)、ケーシング(844)中に形成された遠位開口部(842)、及び遠位開口部(842)の近位に位置する一対の弾性付勢されたボールベアリング部材(850)を含む。遠位開口部(842)は、シャフト(820)をその中に受け入れるように構成される。弾性付勢されたボールベアリング部材(850)は各々、ボールベアリング部材(850)の末端におけるくぼみ中にボールベアリング(852)及び付勢用バネ(854)を含む。ハンドルアセンブリ(840)は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号、又は2002年12月31日発行の「Electrosurgical Systems and Techniques for Sealing Tissue」と題する米国特許第6,500,176号の組立形ハンドルアセンブリ(60)についての教示の少なくとも一部に従って、ハンドルアセンブリ(152)のために更に構成されてもよい。
【0054】
図10A〜10Bの順序に示すように、シャフト(820)を遠位開口部(842)から挿入するとき、初めにシャフト(820)がボールベアリング(852)をバネ(854)に押し付ける。ボールベアリング(850)は、ボールベアリング(850)がくぼみ(822)に接するまで、付勢用バネ(854)に押し付けられ続ける。次いで、付勢用バネ(854)は、ボールベアリング(852)をくぼみ(822)の中に押し込み、それによってボールベアリング部材(850)をシャフト(820)に連結する。図10Bに示すように、エンドエフェクタアセンブリ(810)は、ハンドルアセンブリ(840)に対するシャフト(820)、回転ノブ(814)、及び/又は伝達用アセンブリ(812)の回転運動をなお可能とさせる一方で、ボールベアリング部材(850)及びくぼみ(822)を組み合わせることによりハンドルアセンブリ(840)に効率的に長手方向に固定される。超音波器具の事例では、エンドエフェクタアセンブリ(810)のシャフト(820)は、上述のトランスデューサ(100)などのトランスデューサのホーンの上にねじ込みされてもよい。このようなねじ込みは、ボールベアリング(852)がくぼみ(822)に接する前、同時、又は後で行われてもよい。あるいは、RF器具の事例では、シャフト(820)は、1つ又は2つ以上の電気コネクタ(図示せず)と連結されて、エンドエフェクタを電源に連結されてもよい。図15〜17を参照して単に例示的な電気的連結を図示し、説明する。あるいは、ボールベアリング(852)及び/又は付勢用バネ(854)は、エンドエフェクタを電源に電気的に連結するように構成されてもよい。次いで、使用者は、組み立てられた外科用器具を処置のために使用してもよい。使用者がハンドルアセンブリ(840)からエンドエフェクタアセンブリ(810)を切り離したいときには、使用者は、ボールベアリング(852)が付勢用バネ(854)を圧縮し、シャフト(820)がボールベアリング(852)を越えられるまで、エンドエフェクタアセンブリ(810)を引っ張る。次いで、使用者は、新たなエンドエフェクタアセンブリ(810)をハンドルアセンブリ(840)に連結してもよい。
【0055】
当然ながら、第6の連結機構(800)のための他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。例えば、本実施例は2つのみのボールベアリング部材(850)を図示するが、弾性付勢されたボールベアリング部材(850)のリングがハンドルアセンブリ(840)内に周辺に配設されてもよい。あるいは、ボールベアリング部材(850)のリングの場合には、付勢用バネ(854)は、省略されてもよく、カム円筒形スリーブ(図示せず)がボールベアリング(852)のリングをシャフト(850)のくぼみ(822)の中に内側に作動させるように操作可能であってもよい。このような円筒形スリーブは、弾性付勢されてもよく、又はケーシング(844)上の外側のスライダーにより手動で作動されてもよい。本明細書中の前出及び後出の開示から明白となるように、様々な他の電気的及び/又は機械的連結機構及び/又は機構を第3の連結機構(800)と組み合わせてもよい。
【0056】
G.例示的なロックキーアセンブリ
第7の例示的な連結機構(900)は、ハンドルアセンブリ(940)のケーシング(944)中のスロット(946)の中に挿入可能な挿入可能なロックキー(950)を含む。ロックキー(950)は、近位のアセンブリ(920)をケーシング(944)中の遠位開口部(942)から挿入するとき、図11A〜11Bに示す更に別の例示的なエンドエフェクタアセンブリ(910)の近位のアセンブリ(920)を長手方向に固定するように構成される。本実施例では、エンドエフェクタアセンブリ(910)は、伝達用アセンブリ(912)、伝達用アセンブリ(910)に連結されたギア(916)、及びギア(916)に近位の近位のアセンブリ(920)を含む。1つの単に例示的な構成では、近位のアセンブリ(920)は、上述のエンドエフェクタ(80)などの超音波エンドエフェクタと共に使用するための波型バネアセンブリを含む。あるいは、近位のアセンブリ(920)は、エンドエフェクタアセンブリ(910)の機械的構成要素を操作するために、図9A〜9Bを参照しながら説明したTコネクタ及びシャフトなどの作動可能な構成要素を含んでもよい。更になお、近位のアセンブリ(920)は、ゼネレータ(20)又はハンドルアセンブリ(940)内の電源などの電源にエンドエフェクタアセンブリ(910)を電気的に連結するために、電気接点を含んでもよい。更に別の代替例では、近位アセンブリ(920)及び/又は、エンドエフェクタアセンブリ(910)上の他の場所経由で流体連結を行ってもよい。上記のように、エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(912)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)及び/又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われるような他のいずれかのエンドエフェクタ又は複数のエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。
【0057】
ハンドルアセンブリ(940)は、ケーシング(944)、ケーシング(944)中に形成される遠位開口部(942)、ケーシング(944)に対して回転可能な回転ノブ(914)、ヨークアセンブリ(948)、及びケーシング(944)中に形成され、遠位開口部(942)の近位に位置するスロット(946)を含む。ヨークアセンブリ(948)はトリガー(68)などのトリガーに機械的に連結され、エンドエフェクタアセンブリ(910)の1つ又は2つ以上の構成要素を作動するように操作可能である。本実施例では、ヨークアセンブリ(948)は、ロックキー(950)の一部が挿入可能であるロックスロット(949)を含む。ヨークアセンブリ(948)は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、本明細書と同日出願の、米国特許出願第号[代理人整理番号END7012USNP.0587824]、「Ultrasonic Surgical Instrument with Modular End Effector」及び/又は2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mountfor Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号の教示の少なくとも一部に従って更に構成されてもよい。本実施例は、スロット(946)をケーシング(944)の頂部側面上でスロットとして図示するが、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであるように、スロット(946)はケーシング(944)上の他の場所に位置してもよいということが理解されるべきである。本実施例の回転ノブ(914)は、ギア(916)のそれと相補的であり、回転ノブ(914)の円筒形くぼみの中に形成されて、エンドエフェクタアセンブリ(910)をハンドルアセンブリ(940)に連結させるときに、ギア(916)がその中に挿入可能であり、回転ノブ(914)を係合する歯を含む。当然のことながら、ハンドルアセンブリ(940)に対する更なる他の構成及び機能は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明かとなるであろう。
【0058】
本実施例のロックキー(950)は、エンドエフェクタ(910)をハンドルアセンブリ(940)の中に挿入し、及びロックキー(950)をスロット(946)の中に挿入するとき、伝達用アセンブリ(912)を部分的に取り囲むように構成された半円形のノッチ(952)を含む。ノッチ(952)は、ロックキー(950)が伝達用アセンブリ(912)を係合するとき、近位のアセンブリ(920)が遠位に並進されないように、近位のアセンブリ(920)よりも小さい寸法である。1つの代替例では、ノッチ(952)は、近位のアセンブリ(920)の一部分を部分的に取り囲むように構成されてもよい。なお更に、ノッチ(952)は、伝達用アセンブリ(912)及び/又は近位のアセンブリ(920)上の平坦な部分(図示せず)を係合するように構成されている、直方体のノッチであってもよい。例えば、近位のアセンブリ(920)の回転運動は、ロックキー(950)の直方体のノッチにより拘束されてもよく、近位のアセンブリ(920)はロックキー(950)をスロット(946)及びロックスロット(949)の中に挿入することにより、ヨークアセンブリ(948)に同時に連結されてもよい。当然ながら、ロックキー(950)、エンドエフェクタアセンブリ(910)、及び/又はハンドルアセンブリ(940)に対するなお更なる構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかである。例えば、ハンドルアセンブリ(940)は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2011年1月20日公開の「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許出願公開第2011/0015660号、又は2002年12月31日発行の「Electrosurgical Systems and Techniques for Sealing Tissue」と題する米国特許第6,500,176号の組立形ハンドルアセンブリ(60)についての教示の少なくとも一部に従って、ハンドルアセンブリ(152)のために更に構成されてもよい。
【0059】
図11Aに示すように、ロックキー(950)は、初めにハンドルアセンブリ(940)から取り外される。次いで、近位のアセンブリ(920)及び伝達用アセンブリ(912)の近位の部分は、ギア(916)が回転ノブ(914)と接するまで、回転ノブ(914)中の開口から挿入される。次いで、ギア(916)が、回転ノブ(914)の円筒形のくぼみ中の相補的な歯の中への挿入が可能になるまで回転される。ギア(916)を回転ノブ(914)の中に挿入したならば、近位のアセンブリ(920)は、上述のトランスデューサ(100)などのトランスデューサのホーンの上まで所望によってトルクをかけて締められ、ハンドルアセンブリ(940)中の電気的接続に電気的に連結され、及び/又は他の方法で連結されてもよい。図15〜17を参照して単に例示的な電気的連結を図示し、説明する。このようなねじ込み、電気的連結、及び/又は他の方法の連結は、ギア(916)を回転ノブ(914)の中に挿入する前、同時、又は後に行われてもよい。平坦な部分を伝達用アセンブリ(912)及び/又は近位のアセンブリ(920)上に含めるならば、回転ノブ(914)及び/又は伝達用アセンブリ(912)が、平坦な部分をスロット(946)と位置合わせするように回転されてもよい。本実施例では、ノッチ(952)は伝達用アセンブリ(912)の周りでフィットするように構成された半円形のノッチであるので、回転ノブ(914)は回転される必要がない。次いで、ロックキー(950)は、ハンドルアセンブリ(940)及び/又はその中のヨークアセンブリ(948)にエンドエフェクタアセンブリ(910)を固定するために、スロット(946)及びロックスロット(949)の中に挿入される。次いで、使用者は、組み立てられた外科用器具を処置のために使用してもよい。使用者がハンドルアセンブリ(940)からエンドエフェクタアセンブリ(910)を切り離したいときには、使用者は、ロックキー(950)を外し、エンドエフェクタアセンブリ(910)を引き出す。そのとき、使用者は、新たなエンドエフェクタアセンブリ(910)をハンドルアセンブリ(940)に連結することができる。
【0060】
当然ながら、第7の連結機構(900)のための他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。例えば、ロックキー(950)は、ケーシング(944)にロックキー(950)を連結及び/又は封着するためにスナップ嵌め(図示せず)及び/又は封着を含んでもよい。ロックキー(950)は、伝達用アセンブリ(912)及び/又は近位のアセンブリ(920)の周りにスナップ嵌めするために弾性的な末端を含んでもよい。本明細書中の前出及び後出の開示から明白となるように、様々な他の電気的な及び/又は機械的な連結機構及び/又は機能を第7の連結機構(900)と組み合わせてもよい。
【0061】
H.例示的なロックタブアセンブリ
第8の例示的な連結機構は、ハンドルアセンブリ(1100)の回転くぼみ(1110)の中に回転可能なようにロックするボルト部分(1040)の相対する側面から延びる一対のロックタブ(1050)を有するエンドエフェクタアセンブリ(1000)を含む(図12〜14に図示)。初めに図12を参照すると、エンドエフェクタアセンブリ(1000)は、伝達用アセンブリ(1010)、回転部分(1020)、及びボルト部分(1040)を含む。図12に断面で示すように、伝達用アセンブリ(1010)は回転部分(1020)に固定され、それから延びる。回転部分(1020)は単に所望によるものであり、伝達用アセンブリ(1010)は、ボルト部分(1040)に固定的に連結されてもよく、又は伝達用アセンブリ(1010)がボルト部分(1040)に対して回転してもよいように、連結されてもよいということが理解されるべきである。回転部分(1020)は、ハンドルアセンブリ(1100)及び/又はボルト部分(1040)に対して伝達用アセンブリ(1010)を回転させるように操作可能である、回転ノブ(1022)を含む。エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(1010)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)及び/又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われるような他のいずれかのエンドエフェクタ又は複数のエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。図示する実施例では、電導性ワイヤ(1012)は伝達用アセンブリ(1010)から延び、エンドエフェクタアセンブリ(1000)の近位端の近くに位置する回転部分(1040)の外表面上に搭載された第1のスリップリング(1024)に連結される。
【0062】
ボルト部分(1040)は、ボルト部分(1040)に対する回転部分(1020)の360度の回転を可能とせしめる一方で、第1及び第2のスリップリング(1024、1044)が電気的に連結されるように、第1のスリップリング(1024)に電気的に連結するボルト部分(1040)の内表面上に搭載されたスリップリング接点(1044)(例えば、ブラシ、ピンなど)を含む。本実施例では、ボルト部分(1040)は、回転部分(1020)の一部の辺に配設された同軸の管状円筒である(図12〜13に図示)。ボルト部分(1040)の近位端(1042)における回転部分(1020)及び近位の出っ張り(1046)上の近位のフランジ(1026)並びにボルト部分(1040)の遠位端(1041)における回転部分(1020)及び遠位の出っ張り(1048)上の遠位のフランジ(1028)は、他のアセンブリ及び/又はハンドルアセンブリ(1100)に対するボルト部分(1040)及び/又は回転部分(1020)の回転を可能とせしめる一方で、回転部分(1020)に対するボルト部分(1040)の長手方向の運動を拘束する。
【0063】
ボルト部分(1040)は、ボルト部分(1040)の相対する側面上でボルト部分(1040)から外側に延びる、一対のロックタブ(1050)を更に含む。一対のロックタブ(1050)を図12〜13に示すが、単一のロックタブ(1050)又は2つ以上のロックタブ(1050)が含まれてもよいということが理解されるべきである。例えば、一部の単に例示的な代替例では、3つのタブ(1050)又は4つのタブ(1050)がボルト部分(1040)から延びてもよい。本実施例のロックタブ(1050)は、電力が電気接点(1052)に連結されるときに、電気接点(1052)がエンドエフェクタに電力を提供し得るように、第2のスリップリング(1044)に電気的に連結する1つ又は2つ以上の電気接点(1052)を含む。ロックタブ(1050)は、ハンドルアセンブリ(1100)に連結したとき、エンドエフェクタアセンブリ(1000)を識別するように操作可能な、1つ又は2つ以上の光学的に感知し得るインジケータ(1054)(開口などの)を更に含む。例えば、1つ又は2つ以上の光電子センサー(1116)(図14に図示)が、ロックタブ(1050)上の様々な位置においてインジケータ(1054)の存在又は不在を検出するために、くぼみ(1110)に含まれてもよい。このような不在及び/又は検出は、エンドエフェクタアセンブリ(1000)の形、大きさ、及び/又は他の機能の識別に使用され得るビットデータに変換されてもよい。あるいは、光学的に感知し得るインジケータ(1054)は、代わりに、エンドエフェクタにおける1つ又は2つ以上のセンサーから光電子センサー(1116)へとデータを伝送(例えば、光ファイバー伝送)するように構成されてもよい。更になお、インジケータ(1054)は、代わりにRFID構成要素により置き換えられてもよく、及び光電子センサー(1116)は、RFID読み取り器により置き換えられてもよい。例えば、近接場RFIDシステムが使用されてもよい。単なる例として、このようなデータ及び/又は情報が、ゼネレータ(20)上の設定の調整、ハンドルアセンブリ(1100)内のコントロールモジュール、及び/又は任意の他の調整可能な電子構成要素の設定の制御に使用されてもよい。例えば、トグルボタン(1120)(図14に図示)に対する操作設定は、取り付けられたエンドエフェクタの形及び/又は大きさに依存して調整されてもよい。一部の変形では、インジケータ(1054)及び光電子センサー(1116)(又はRFID構成要素などのこれらの変形)は、エンドエフェクタアセンブリ(1000)をハンドルアセンブリ(1100)と共の使用に好適な及び/又は公認されたエンドエフェクタアセンブリとして認証するように構成されてもよい。
【0064】
図14に示すハンドルアセンブリ(1100)は、ケーシング(1102)、エンドエフェクタ(1100)の近位端を受け入れるように構成された遠位開口部(1104)、1つ又は2つ以上のトグルボタン(1120)、トリガー(1130)、及び遠位開口部(1104)の近位の一対の回転くぼみ(1110)(仮想線で示す)を含む。遠位開口部(1104)は、円形部分(1106)及び垂直なタブ部分(1108)を含むが、タブ部分(1108)は水平方向に向いていてもよく又は任意の他の角度になっていてもよいということが理解されるべきである。回転くぼみ(1110)は、垂直なタブ部分(1108)に対してほぼ45度の回転角度で示されて、ロックタブ(1050)を遠位開口部(1104)の中に挿入し、回転させて回転くぼみ(1110)の中に入れるとき、回転くぼみ(1110)及びロックタブ(1050)は、エンドエフェクタアセンブリ(1000)が遠位開口部(1104)から遠位に並進しないようにする。回転くぼみ(1110)は、ほぼ10度〜180度の角度範囲で延びてもよいということが理解されるべきである。一部の構成では、このような回転によってエンドエフェクタアセンブリ(1000)が遠位開口部(1104)から遠位に並進しないならば、回転くぼみ(1110)の角度範囲は、10度未満、例えば1度であってもよい。ロックタブ(1050)の回転運動に抗するために、つめ(1112)(仮想線で示す)が回転くぼみ(1110)の一部分の上に設けられ、それによって回転くぼみ(1110)内でロックタブ(1050)を更に固定する。つめ(1112)は単に所望によるものであるということが理解されるべきである。1つ又は2つ以上の電気接点(1114)及び光電子センサー(1116)は、それぞれ電気接点(1052)及び/又は光学的に感知し得るインジケータ(1054)に連結するか及び/又はそれを感知するために、回転くぼみ(1110)の内回転面に連結される。当然ながら、このような構成要素は省略されてもよい。更に、エンドエフェクタアセンブリ(1100)を挿入するときに、ボルト部分(1040)及び/又は回転部分(1020)の近位端(1042)を係合するために、バネ(図示せず)がハンドルアセンブリ(1100)内の近位の壁上に設けられてもよい。したがって、バネが、ボルト部分(1040)のハンドルアセンブリ(1100)内から片手での取り外しを容易にするために、遠位の付勢をもたらしてもよい。
【0065】
使用者がハンドルアセンブリ(1100)にエンドエフェクタアセンブリ(1000)を本明細書で述べる第8の例示的な連結機構により連結したいときには、使用者は、初めにロックタブ(1050)を遠位開口部(1104)の垂直部分(1108)と位置合わせし、エンドエフェクタアセンブリ(1000)の近位端を遠位開口部(1104)の中に挿入する。バネを近位の壁に設けるならば、ボルト部分(1040)及び/又は回転部分(1020)の近位端(1042)がバネを係合してもよい。使用者がエンドエフェクタアセンブリ(1000)を更に挿入するのにしたがって、バネは圧縮する。ボルト部分(1040)を回転させて、ロックタブ(1050)を回転くぼみ(1110)の中にロックするときには、バネは圧縮状態にあってもよい。一部の変形では、使用者は、ロックタブ(1050)を回転して、回転くぼみ(1110)の中に入れるために、ぎざぎざ、リッジング、スカロップなどを含んでもよいボルト部分(1040)の遠位の部分を把持してもよい。本実施例のロックタブ(1050)は、つめ(1112)によりもたらされる抵抗を超えて回転され、1つ又は2つ以上の電気接点(1114)が電気接点(1052)に連結し、光電子センサー(1116)がインジケータ(1054)を感知するように固定される。次いで、使用者は、組み立てられた外科用器具を処置のために使用してもよい。使用者がハンドルアセンブリ(1100)からエンドエフェクタアセンブリ(1000)を切り離したいときには、使用者は、ボルト部分(1040)を回転して、つめ(1112)の抵抗に打ち勝つ。次いで、ロックタブ(1050)が遠位開口部(1104)の垂直部分(1108)に垂直に位置合わせされたなら、使用者は、ハンドルアセンブリ(1100)からエンドエフェクタアセンブリ(1000)を引き出す。バネを近位の壁上に含めた場合には、バネは、ハンドルアセンブリ(1100)からエンドエフェクタアセンブリ(1000)を排出する一助になってもよい。次いで、使用者は、新たなエンドエフェクタアセンブリ(1000)をハンドルアセンブリ(1100)に連結してもよい。
【0066】
エンドエフェクタ(80)などの超音波エンドエフェクタと共に使用するための1つの構成では、伝達用アセンブリ(1010)は、ボルト部分(1040)の近位の面(1042)を越えて近位に延びてもよい。伝達用アセンブリ(1010)は、上述の組立形ハンドルアセンブリ(60)に類似の方法で構成されてもよい、トランスデューサ(100)などのトランスデューサのホーン、及び/又はクランプアーム(84)を作動させるものなどの他の機械的に連結するものにハンドルアセンブリ(1100)内で機械的に連結されてもよい。エンドエフェクタ(200)などのRFエンドエフェクタの場合には、伝達用アセンブリ(1010)は、ハンドルアセンブリ(1100)内で構成要素に機械的及び/又は電気的に連結してもよい。あるいは、上述のように、ロックタブ(1050)は、電気接点(1052)に連結した電気接点(1114)によりRFエンドエフェクタに電力を提供してもよい。なお更なる変形では、ロックタブ(1050)は、上述のヨークアセンブリ(948)などのヨークアセンブリの中にロックしてもよい。エンドエフェクタアセンブリ(1000)及び/又はハンドルアセンブリ(1100)に対する更なる構成は、本明細書の教示に関する当業者には明白であろう。例えば、1つの単なる例示的な代替的な構成では、回転くぼみ(1110)は、エンドエフェクタアセンブリ(1000)がハンドルアセンブリ(1100)の中に押し込まれるにしたがって、ロックタブ(1050)が螺旋の経路を追従するように、垂直部分(1108)から近位に延びる、らせん形状のくぼみであるように構成されてもよい。つめ(1112)は、らせん状のくぼみ内でロックタブ(1050)を固定してもよい。
【0067】
当然ながら、第8の連結機構のための他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる。本明細書中の前出及び後出の開示から明白となるように、様々な他の電気的及び/又は機械的な連結機構及び/又は機能を第8の連結機構と組み合わせてもよい。例えば、光学的に感知可能なインジケータ(1054)及び光電子センサー(1116)は、本明細書に記載のエンドエフェクタアセンブリ及びハンドルアセンブリのいずれにも組み入れられてもよい。
【0068】
前出の連結機構は、様々なエンドエフェクタに対して、様々なエンドエフェクタアセンブリとハンドルアセンブリ(様々な電気的連結も述べたが)との機械的連結に焦点を当てたが、電気的連結も含まれてもよい。したがって、以下の記述は、前出の連結機構及び/又は任意の他の連結機構と全部又は一部であれ共に組み込まれてもよい様々な電気的連結機構を説明する。
【0069】
I.例示的なネジ付きの電極接続
例示的な第1の電気的連結機構(1200)は、ハンドルアセンブリ(1240)内のネジ付きの部材(1250)の相補的なネジ(1252)の中にねじ込む、エンドエフェクタアセンブリ(1210)上の1つ又は2つ以上のネジ付きの電極(1230)を含む(図15に図示)。本実施例では、例示的なエンドエフェクタアセンブリ(1210)は、伝達用アセンブリ(1212)、回転ノブ(1214)、及び回転ノブ(1214)に対して近位に延びるシャフト(1220)を含む。回転ノブ(1214)は、単に所望によるものであり、省略されてもよいということが理解されるべきである。回転ノブ(1214)は、ハンドルアセンブリ(1240)及び/又はシャフト(1220)に対して伝達用アセンブリ(1212)を回転させるように操作可能である。エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(1212)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)及び/又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われるような他のいずれかのエンドエフェクタ又は複数のエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。
【0070】
本実施例では、第2のシャフト(1222)は、シャフト(1220)から近位に延びる。1つ又は2つ以上のネジ付きの電極(1230)は第2のシャフト(1222)に連結され、ハンドルアセンブリ(1240)内でネジ付きの部材(1250)の相補的なネジ(1252)の中にねじ込まれるように構成される。次いで、1つ又は2つ以上のネジ付きの電極(1230)を含める(例えば、長手方向及び/又は径方向に間隔をあけた電極(1230))ならば、絶縁材(図示せず)が隣接する電極(1230)を分離してもよい。ポスト(1224)はネジ付きの電極(1230)から近位に延びる。相対する極性の接点(1232)はポスト(1224)の近位端に連結され、ネジ付きの部材(1250)内で対応する接点(1256)に電気的に連結するように構成される。1つ又は2つ以上の絶縁されたワイヤは、ネジ付きの電極(1230)及び/又は接点(1232)にエンドエフェクタを電気的に連結するために、ポスト(1224)、第2のシャフト(1222)、シャフト(1220)、及び/又は伝達用アセンブリ(1212)から延びてもよい。本実施例では、ネジ付きの部材(1250)は、遠位端において相補的なネジ(1252)を有する管部材である。ネジ付きの部材(1250)は、同軸の管絶縁材(1254)の周りに配設され、翻って、対応する接点(1256)の周りに配設される。本実施例では、ネジ付きの部材(1250)は、電源のカソードに電気的に連結された電導性構成要素であり、対応する接点(1256)は、電源のアノードに電気的に連結される。当然ながら、極性が反転されてもよい。絶縁材(1254)は対応する接点(1256)からネジ付きの部材(1250)を分離する。
【0071】
エンドエフェクタアセンブリ(1210)をハンドルアセンブリ(1240)に連結する(前出の連結機構の1つ及び/又は他の方法のいずれかによって)ときには、ネジ付きの電極(1230)は、相補的なネジ(1252)に通されて、それによってネジ付きの電極(1232)をネジ付きの部材(1250)と電気的に連結する。ネジ付きの電極(1230)が、接点(1232)が対応する接点(1256)と当接し、電気的に連結するまで、相補的なネジ(1252)の中に通し続けてもよい。このように、電力は、エンドエフェクタアセンブリ(1200)のエンドエフェクタに供給されてもよい。
【0072】
当然ながら、第1の電気的連結機構(1200)に対する他の構成を使用してもよい。実際、1つの代替的な例では、接点(1232)及び対応する接点(1256)は、相補的なネジ付きの構成要素であってもよく、ネジ付きの電極(1230)は、ネジ付きの部材(1250)に隣接し、電気的に連結するように構成された円板であってもよい。接点(1232)及びネジ付きの電極(1230)は両方ともネジ付きの構成要素であってもよく、又は両方とも接点の電気的接続であってもよい。第1の電気的連結機構(1200)に対するなお他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかである。本明細書中の開示から明白なように、様々な他の電気的及び/又は機械的な連結機構及び/又は機能を第1の電気的連結機構(1200)と組み合わせてもよい。
【0073】
J.例示的な弾性付勢された電気的接続
例示的な第2の電気的連結機構(1300)は、図16に示すように、別の例示的なエンドエフェクタアセンブリ(1310)上の対応する接点(1322、1324)に接触し、電気的に連結するためにハンドルアセンブリ(1340)内に1つ又は2つ以上のバネ押し接点(1350)を含む。本実施例では、例示的なエンドエフェクタアセンブリ(1310)は、伝達用アセンブリ(1312)、回転ノブ(1314)、及び回転ノブ(1314)に対して近位に延びるシャフト(1320)を含む。回転ノブ(1314)は、単に所望によるものであり、省略されてもよいということが理解されるべきである。回転ノブ(1314)は、ハンドルアセンブリ(1340)及び/又はシャフト(1320)に対して伝達用アセンブリ(1312)を回転させるように操作可能である。エンドエフェクタ(図示せず)は、伝達用アセンブリ(1312)の遠位端に連結される。エンドエフェクタは、超音波エンドエフェクタ(80)、RFエンドエフェクタ(200)及び/又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われるような他のいずれかのエンドエフェクタ又は複数のエンドエフェクタの組み合わせを含んでもよい。
【0074】
本実施例では、接点(1322、1324)は、シャフト(1320)に連結され、その周りに周辺方向に配設されたリング接点である。図16に示すように、バネ押し接点(1350)は、バネ(1352)によりシャフト(1320)に対して付勢される。エンドエフェクタ(1310)をハンドルアセンブリ(1340)の中に挿入し、長手方向に整列させると(本明細書に記載の連結機構の1つによるなど)、第1のバネ押し接点(1350)が対応する接点(1322)に電気的に連結し、第2のバネ押し接点(1350)が別の対応する接点(1324)に電気的に連結する。したがって、エンドエフェクタアセンブリ(1310)のエンドエフェクタは、ハンドルアセンブリ(1340)に対してエンドエフェクタアセンブリ(1310)が回転された場合でもバネ押し接点(1350)と接点(1322、1324)との電気的連結により電力を供給され得る。一部の変形では、付勢された板バネ接点をバネ押し接点(1350)の代わりに使用してもよい。
【0075】
当然ながら、第2の電気的連結機構(1300)に対する他の構成を使用してもよい。実に、1つの代替的な方法では、第3の電気的連結機構(1400)を図17に示す。本実施例では、バネ押し接点(1450)を水平に搭載するが、一対のバネ押し接点(1450)が、第2の電気的連結機構(1300)と同様に、筐体アセンブリ(1440)に搭載される。エンドエフェクタアセンブリ(1410)は、シャフト(1420)の軸に同軸の環状接点(1422)及びシャフト(1420)の軸上に配置された中心接点(1424)である、シャフト(1420)を近位端上に含む。エンドエフェクタアセンブリ(1410)を筐体アセンブリ(1440)の中に挿入するとき、第1のバネ押し接点(1450)が環状接点(1422)に電気的に連結し、第2のバネ押し接点(1450)が中央の接点(1424)に電気的に連結する。したがって、エンドエフェクタアセンブリ(1410)のエンドエフェクタは、エンドエフェクタアセンブリ(1410)が回転された場合でもバネ押し接点(1450)と接点(1422、1424)との電気的連結により電力を供給され得る。第2の電気的連結機構(1300)及び/又は第3の電気的連結機構(1400)に対する更に他の構成は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。本明細書中の開示から明白なように、様々な他の電気的な及び/又は機械的連結機構及び/又は機能を第2の電気的連結機構(1300)及び/又は第3の電気的連結機構(1400)と組み合わせてもよい。
【0076】
前述の実施例のために、ハンドルアセンブリ及び/又はエンドエフェクタは、再使用可能であり、オートクレーブに入れることができ、かつ/又は使い捨てできるものと解釈されるべきである。例えば、前述のエンドエフェクタは、使い捨てが可能であり、一方、ハンドルアセンブリは、再使用可能であり、かつ/又はオートクレーブに入れることができる。加えて、内部電源が前述のハンドルアセンブリと一緒に使用されるならば、内部電源は再充電可能である。例えば、ハンドルアセンブリは、バッテリーの取り外し及び再充電、誘導、及び/又は本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであると思われる他の方法によって、再充電時にプラグを用いて再充電されてもよい。更に、位置合わせ機構又はガイドは、位置合わせ、及びエンドエフェクタとハンドルアセンブリとの連結の助けとなるように備えられてもよい。このようなガイドは、外科用器具の組立ての間エンドエフェクタ及び/又はハンドルアセンブリへの損傷を防止する助けとなってもよい。
【0077】
例示的な外科用器具の所定の構成を記載してきたが、外科用器具を構成し得る様々な他の方法が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明かとなるであろう。単なる例としてであるが、本明細書で参照された外科用器具は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,500,176号、同第6,783,524、同第7,416,101号、同第7,738,971号、同第6,783,524号、米国特許出願公開第2006/0079874号、同第2007/0191713号、同第2007/0282333号、同第2008/0200940号、同第2009/0209990号、同第2009/043797号、同第2010/0069940号、及び/又は米国特許仮出願第61/410,603号の教示の少なくとも一部に従って組み立てられ得る。
【0078】
参照により本明細書に組み込まれると述べられるいかなる特許、刊行物、又は他の開示内容も、その全体又は一部において、組み込まれている文献が現行の定義、見解、又は本開示に記載された他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲で本明細書に組み込まれるということが認識されるべきである。このように及び必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載されている開示は、参照により本明細書に組み込んだ任意の矛盾する事物に取って代わるものとする。本明細書に参照により組み込まれると述べられている、現行の定義、記載、又は本明細書に記載されている他の開示物と矛盾するいずれの事物、又はそれらの部分は、組み込まれた事物と現行の開示事物との間に矛盾が生じない範囲でのみ組み込まれるものとする。
【0079】
本発明の実施形態は、従来の内視鏡及び開腹手術器具、並びにロボット支援手術における応用を有する。例えば、当業者は、本明細書の様々な教示が、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2004年8月31日公開の「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」と題する米国特許第6,783,524号の様々な教示と容易に組み合わせられてもよいということを認識するであろう。
【0080】
一例に過ぎないが、本明細書で説明した実施形態は、手術前に処理されてもよい。まず、新品又は使用済みの器具が入手されてもよく、必要に応じて洗浄されてもよい。次いで、器具は滅菌されてもよい。1つの滅菌法では、器具は、プラスチック又はTYVEKバッグなどの閉鎖かつ密封された容器中に入れられる。次いで、容器及び器具は、γ線、X線、又は高エネルギー電子など、容器を透過することができる放射線の場に置かれてもよい。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次いで、滅菌された器具は、滅菌容器内で保管されてもよい。密封容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。装置はまた、限定されるものではないが、ベータ若しくはガンマ線、エチレンオキシド、又は水蒸気を含めて、当該技術分野で既知の任意の他の技術を使用して滅菌されてもよい。
【0081】
本明細書に開示した装置の実施形態は、少なくとも1回の使用後、再使用のために再調整されてもよい。再調整することは、装置を分解する工程、それに続いて特定の部品を洗浄及び交換する工程、並びにその後の再組み立てする工程の任意の組み合わせを含んでよい。特に、本明細書に開示した装置の実施形態は分解されてもよく、また、装置の任意の数の特定の部片又は部品が、任意の組み合わせで選択的に交換されるか、又は取り外されてもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換に際しては、装置の各実施形態は、再調整用の施設において、あるいは外科的処置の直前に外科チームによって、その後の使用のために再組み立てすることができる。器具の再調整は、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用してもよいということが、当業者には理解されよう。このような技術の使用、及びその結果として得られる再調整された装置は、全て、本出願の範囲内にある。
【0082】
本発明の様々な実施形態について図示し説明したが、本明細書で説明した方法及びシステムの更なる改作が、当業者による適切な変更により、本発明の範囲を逸脱することなく達成され得る。そうした可能な改変例の幾つかについて述べたが、その他の改変も当業者には明らかであろう。例えば、上で議論した実施例、実施形態、幾何学的図形、材料、寸法、比率、工程などは、例示的なものであり、必須ではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲から考慮されるべきであり、本明細書及び図面に示し説明した構造及び操作の細部に限定されると解釈されるものではない。
【0083】
〔実施の態様〕
(1) 外科用器具であって、
(a)本体アセンブリであって、
i.トリガー、
ii.遠位端に形成される遠位開口部を有するケーシング、及び
iii.第1の連結アセンブリ部分を含む、本体アセンブリと、
(b)エンドエフェクタアセンブリであって、
i.近位のシャフト、
ii.前記近位のシャフトから遠位に延びる伝達用アセンブリ、
iii.前記伝達用アセンブリの遠位端に連結されるエンドエフェクタ、及び
iv.第2の連結アセンブリ部分を含む、エンドエフェクタアセンブリとを含み、
前記第2の連結アセンブリ部分が、前記遠位開口部の中に挿入可能であり、前記第2の連結アセンブリ部分が、前記第1の連結アセンブリ部分に取り外し可能なように連結するように操作可能であり、前記エンドエフェクタアセンブリが、前記第2の連結アセンブリ部分に対する前記第1の連結アセンブリ部分の連結により、遠位に並進しないようにされている、外科用器具。
(2) 前記エンドエフェクタアセンブリが、前記伝達用アセンブリに連結され、かつ前記近位のシャフトに遠位に配設された回転可能なノブを更に含み、前記回転可能なノブが、前記本体アセンブリに対して前記伝達用アセンブリを回転させるように操作可能である、実施態様1に記載の外科用器具。
(3) 前記第1の連結アセンブリ部分及び前記第2の連結アセンブリ部分が、前記第1の連結アセンブリ部分及び前記第2の連結アセンブリ部分を一緒に連結するときに、前記エンドエフェクタの作動可能な部分を前記本体アセンブリに機械的に連結するように操作可能である、実施態様1に記載の外科用器具。
(4) 前記第1の連結アセンブリ部分及び前記第2の連結アセンブリ部分が、前記第1の連結アセンブリ部分及び前記第2の連結アセンブリ部分を一緒に連結するときに、前記エンドエフェクタの一部分を電源に電気的に連結するように操作可能である、実施態様1に記載の外科用器具。
(5) 前記第1の連結アセンブリ部分及び前記第2の連結アセンブリ部分が、前記第1の連結アセンブリ部分及び前記第2の連結アセンブリ部分を一緒に連結するときに、
(a)前記エンドエフェクタの作動可能な部分を前記本体アセンブリに機械的に連結し、
(b)前記エンドエフェクタの一部分を電源に電気的に連結するように、
操作可能である、実施態様1に記載の外科用器具。
【0084】
(6) 第1の連結機構部分が、前記ケーシングの一部分を含み、第2の連結機構部分が、前記近位のシャフトから外側に延びる1つ又は2つ以上の弾性タブを含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(7) 前記第1の連結アセンブリ部分が、前記ケーシングの1つ又は2つ以上の弾性付勢された部分を含み、前記第2の連結アセンブリ部分が、前記近位のシャフトから外側に延びる周辺の傾斜面を含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(8) 前記第1の連結アセンブリ部分が、前記ケーシングの並進可能な部分を含み、前記第2の連結アセンブリ部分が、前記近位のシャフト上に環状フランジを含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(9) 前記第1の連結アセンブリ部分が、前記ケーシング内でネジ付きの部材を含み、前記第2の連結アセンブリ部分が、前記近位のシャフトの周りに配設されたネジ付きのナットを含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(10) 前記近位のシャフトが、1つ又は2つ以上のキー付き部分、及び前記近位のシャフトの近位端上に位置するフランジを含み、前記ネジ付きのナットが、前記フランジの遠位にスライド可能なように配設され、前記ネジ付きのナットがキー溝を含む、実施態様9に記載の外科用器具。
【0085】
(11) 前記第1の連結アセンブリ部分が、1つ又は2つ以上の弾性付勢されたベアリング部材を含み、前記第2の連結機構部分が、前記近位のシャフトの一部分中に形成された周辺のくぼみを含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(12) 前記第1の連結アセンブリ部分が、ロックキーを含み、前記第2の連結アセンブリ部分が、前記伝達用アセンブリの近位のセグメントを含み、前記ケーシングが、前記ロックキーの一部分を受け入れるように構成されたスロットを含み、前記ロックキーが、前記伝達用アセンブリの前記近位のセグメントに連結し、前記近位のシャフトの遠位の並進を拘束する、実施態様1に記載の外科用器具。
(13) 前記本体アセンブリが、前記ロックキーの一部分を受け入れるように構成されたロックスロットを有するヨークアセンブリを含み、前記ロックキーを前記ロックスロットの中に挿入したときに、前記ヨークアセンブリが、前記近位のシャフトを近位で作動するように操作可能である、実施態様12に記載の外科用器具。
(14) 前記エンドエフェクタが超音波エンドエフェクタを含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(15) 前記エンドエフェクタがRF電気外科用エンドエフェクタを含む、実施態様1に記載の外科用器具。
【0086】
(16) 外科用器具であって、
(a)本体アセンブリであって、
i.トリガー、
ii.遠位端に形成される遠位開口部を有するケーシング、及び
iii.前記遠位開口部の近位に配設される1つ又は2つ以上の回転くぼみを含む、本体アセンブリと、
(b)エンドエフェクタアセンブリであって、
i.外側に延びる1つ又は2つ以上のロックタブを有するボルト部分、
ii.前記ボルト部分に連結し、かつ前記ボルト部分から遠位に延びる伝達用アセンブリ、及び
iii.前記伝達用アセンブリの遠位端に連結したエンドエフェクタを含む、エンドエフェクタアセンブリとを含み、
前記1つ又は2つ以上のロックタブを有する前記ボルト部分の一部分が、前記ケーシングの前記遠位開口部を通じて挿入可能であり、前記ボルト部分が、前記1つ又は2つ以上のロックタブを回転させて前記1つ又は2つ以上の回転くぼみの中に入れるように操作可能である、外科用器具。
(17) 前記1つ又は2つ以上のロックタブが電気接点を含み、前記1つ又は2つ以上の回転くぼみが相補的な電気接点を含み、前記1つ又は2つ以上のロックタブを回転させて前記1つ又は2つ以上の回転くぼみの中に入れるとき、前記電気接点及び前記相補的な電気接点が、電気的に連結するように構成されている、実施態様16に記載の外科用器具。
(18) 前記エンドエフェクタアセンブリが、1つ又は2つ以上のインジケータを更に含み、前記本体アセンブリが、1つ又は2つ以上のセンサーを更に含み、前記エンドエフェクタアセンブリを前記本体アセンブリに連結させるとき、前記1つ又は2つ以上のセンサーが、前記1つ又は2つ以上のインジケータを認識するように操作可能である、実施態様16に記載の外科用器具。
(19) 前記エンドエフェクタアセンブリが、前記伝達用アセンブリに連結され、かつ前記本体アセンブリに対して前記伝達用アセンブリを回転させるように操作可能である、回転部分を更に含む、実施態様16に記載の外科用器具。
(20) 外科用器具であって、
(a)本体アセンブリと、
(b)エンドエフェクタアセンブリと、
(c)前記エンドエフェクタアセンブリを前記本体アセンブリに選択的に連結するように操作可能である、連結アセンブリとを含み、
前記連結アセンブリが、前記エンドエフェクタアセンブリを前記本体アセンブリに機械的に連結するように操作可能であり、
前記エンドエフェクタアセンブリが、前記本体アセンブリに対して長手方向に固定され、前記エフェクタアセンブリが、前記本体アセンブリに対して回転可能であり、
前記連結アセンブリが、前記エンドエフェクタアセンブリを電源に電気的に連結するように更に操作可能である、外科用器具。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17