特許第5992738号(P5992738)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5992738
(24)【登録日】2016年8月26日
(45)【発行日】2016年9月14日
(54)【発明の名称】雨水貯溜配管構造
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/10 20060101AFI20160901BHJP
   E03F 1/00 20060101ALI20160901BHJP
【FI】
   E03F5/10 A
   E03F1/00 Z
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-145197(P2012-145197)
(22)【出願日】2012年6月28日
(65)【公開番号】特開2014-9458(P2014-9458A)
(43)【公開日】2014年1月20日
【審査請求日】2015年3月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108719
【氏名又は名称】タキロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129632
【弁理士】
【氏名又は名称】仲 晃一
(74)【代理人】
【識別番号】100090608
【弁理士】
【氏名又は名称】河▲崎▼ 眞樹
(72)【発明者】
【氏名】真山 淳哉
【審査官】 竹村 真一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−188060(JP,A)
【文献】 特開平10−280493(JP,A)
【文献】 特開平03−199539(JP,A)
【文献】 特開2000−303509(JP,A)
【文献】 特開2001−279729(JP,A)
【文献】 特開2000−87433(JP,A)
【文献】 特開2013−241772(JP,A)
【文献】 特開2000−240576(JP,A)
【文献】 特開2004−249200(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03F 1/00−5/10
E03B 3/00−3/40
C02F 1/00−1/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
雨水桝を起点とした配管設備の内部に雨水を貯溜する雨水貯溜配管構造であって、
起点となる雨水桝と、雨水桝に一端が接続された貯溜管路と、を備え、
貯溜管路の他端は、該雨水桝に接続されているか、又は、閉塞されており、
貯溜管路は起点となる雨水桝に向かって流れ勾配が設けられ、起点となる雨水桝に取水手段が設けられていることを特徴とする雨水貯溜配管構造。
【請求項2】
雨水桝に流出排水管路が接続されており、その接続箇所が、貯溜管路の接続箇所よりも高い位置にあることを特徴とする請求項1に記載の雨水貯溜配管構造。
【請求項3】
流れ勾配が設けられた貯溜管路の最も高い箇所に通気手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の雨水貯溜配管構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宅地内に埋設された配管設備の内部に雨水を貯溜することで、集中豪雨時の河川や下水道施設への負荷を低減させると共に、その貯溜した雨水を有効利用できるようにした雨水貯溜配管構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、道路や空き地(駐車場等)の舗装化が急速に進み、未舗装部分が殆どない都市化の進んだ地域が増えてきている。このような地域では、雨水が殆ど地中に浸透することなく、道路の側溝や下水道排水管などを通じて河川へ流れ込むため、短時間で河川の容量を超えて所謂、都市型洪水を引き起し、社会問題となってきている。その一方で、乾期には雨が殆ど降らず、各地で取水制限が実施されている実態がある。これらの問題は、地球温暖化が要因とも言われる昨今の異常気象に伴い、これから益々深刻化していくものと思われる。
【0003】
このような問題を緩和するため、宅地内に埋設された配管設備に雨水を一定量貯溜することで、河川や下水道施設への負荷を低減させると共に、その貯溜した雨水を植物の水やりや車の洗車等に有効利用する試みが実施されている。
【0004】
その一つに、敷地内に埋設された横排水管に、建物に降雨した雨水を集水する集水部と、公共の下水道施設に繋がる受水槽が接続された雨水排水構造が提案されている(特許文献1)。
【0005】
この特許文献1の雨水排水構造は、受水槽と公共の下水道施設を繋ぐ排水管の位置を、横排水管よりも高くすることで、集水部より横排水管を経由して受水槽に流入してきた雨水は、該排水管の接続箇所に水位が達するまで排水管から排水されず、これによって、横排水管及び受水槽を、雨水を一定量貯溜可能な貯水部としたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−038295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1の雨水排水構造は、雨水を貯溜するスペースが横排水管と受水槽だけなので、集水部から受水槽までの距離が短い場合などは、雨水利用としての十分な雨水量を確保することが困難であった。
【0008】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、雨水を有効利用するための十分な貯溜量を簡易な施工で確保することができ、容易に取水することができる雨水貯溜配管構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る雨水貯溜配管構造は、雨水桝を起点とした配管設備の内部に雨水を貯溜する雨水貯溜配管構造であって、起点となる雨水桝と、雨水桝に一端が接続された貯溜管路と、を備え、貯溜管路の他端は、該雨水桝に接続されているか、又は、閉塞されており、貯溜管路は起点となる雨水桝に向かって流れ勾配が設けられ、起点となる雨水桝に取水手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の雨水貯溜配管構造においては、雨水桝に流出排水管路が接続されており、その接続箇所が、貯溜管路の接続箇所よりも高い位置にあることが好ましい。また、流れ勾配が設けられた貯溜管路の最も高い箇所に通気手段を設けることがより好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の雨水貯溜配管構造は、雨水を貯溜するための貯溜管路の一端が、起点となる雨水桝に接続されているので、雨水桝に雨水が流入すると、その雨水は貯溜管路へ流入するようになっている。貯溜管路のもう一端は、再び雨水桝に接続されるか、又は、閉塞されているので、この雨水桝と貯溜管路全体が雨水を貯溜するための貯溜スペースとなる。このように、建物や敷地内に降雨した雨水を公共の排水設備へと排水する通常の排水管路とは別に、雨水を貯溜する専用の貯溜管路を設けることで、既存の排水管路に干渉されない自由度の高い配管が可能となり、植物の水やりや車の洗車等に必要な充分量の雨水を効率良く貯溜することができるようになる。
勿論、起点となる雨水桝に、宅地内に埋設された通常の排水管路を接続することも可能であり、このように起点となる雨水桝に通常の排水管路を接続すると、建物や敷地内に降雨した雨水をより効率良く貯溜することができるようになるので、短い時間で貯溜管路に規定量の雨水を貯溜することが可能となる。この場合も、通常の排水管路とは別に、雨水を貯溜するための貯溜管路が存在するので、通常の排水管路のみを貯溜スペースとした従来の構造と比べると、遥かに多くの雨水貯溜量を確保することができる。
このように本発明の雨水貯溜配管構造は、建物や敷地内に降雨した雨水を専用の貯溜管路に貯溜することで、都市型洪水の軽減に寄与すると共に、雨水を有効利用することで来るべき乾期に備えることができる。
しかも、貯溜管路には起点となる雨水桝に向かって流れ勾配が設けられ、起点となる雨水桝に取水手段が設けられているので、起点となる雨水桝内部の雨水の減少に伴って貯溜管路内の貯溜雨水が起点となる雨水桝に流入し、この起点となる雨水桝に設けられた取水手段によって容易に取水することができる。
【0012】
また、雨水桝に流出排水管路が接続されており、その接続箇所が、貯溜管路の接続箇所よりも高い位置にある雨水貯溜配管構造は、貯溜管路が満水になったときでも、流出排水管路がオーバーフロー部となって、雨水桝より雨水が地表に溢れ出すのを防止することができる。この流出排水管路の接続箇所は、貯溜管路の接続箇所よりも高い位置にあるので、貯溜管路に雨水が一定量貯溜されるまでは、流出排水管路より流出して貯溜管路に雨水が貯溜されないという心配もない。
【0014】
また、勾配が設けられた貯溜管路の最も高い箇所に通気手段を設けた雨水貯溜配管構造は、空気の逃げ道を設けることで貯溜管路内に空気が滞留するのを防止することができるため、雨水桝に流入した雨水は貯溜管路にスムーズに流入して、貯溜管路内の略全スペースを雨水を貯溜するための空間として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る雨水貯溜配管構造を示す概略斜視図である。
図2】同配管構造の概略平面図である。
図3】同配管構造に用いる雨水桝に流出排水管路と流入管路と貯溜管路が接続されている状態を示す断面図である。
図4】同配管構造の概略断面図である。
図5】本発明の他の実施形態に係る雨水貯溜配管構造を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
【0017】
本発明の雨水貯溜配管構造は、図1に示すように、雨水桝S1を起点とした配管設備(雨水桝S1及び貯溜管路2)の内部に雨水を貯溜することで、集中豪雨時の河川や下水道施設への負荷を低減させると共に、その配管内に貯溜した雨水を有効利用できるようにしたものである。
【0018】
この起点となる雨水桝S1(以下、起点雨水桝S1という。)は、耐久性や施工性に優れる合成樹脂製の桝(例えばポリプロピレン製や塩化ビニル樹脂製の桝)であって、図3に示すように、その上端が開口し、下端が閉口したバケツ型をしている。この起点雨水桝S1の上端には、断面形状が略凹型の蓋受部1aが外側に向って突設されており、その蓋受部1aに蓋体1bが載置されている。この蓋体1bは、宅地内に降った雨水が起点雨水桝S1の内部に流入するように、複数の浸透孔10bが穿孔されている。
【0019】
また、この起点雨水桝S1の周面には、図2図3に示すように、貯溜管路2の接続口1c,1cと、流出排水管路3の接続口1dと、流入管路4の接続口1eの合計4つの接続口が設けられている。これらの接続口1c,1c,1d,1eは、次のような関係になっている。即ち、貯溜管路2の接続口1cよりも流入管路4の接続口1eが高い位置にあり、流入管路4の接続口1eよりも流出排水管路3の接続口1dが高い位置にある(1c≦1c<1e<1d)。このような位置関係に接続口1c,1c,1d,1eを設けることで、流入管路4や蓋体1bの浸透孔10bから起点雨水桝S1に流入してきた雨水は、直ぐに流出排水管路3からは排出されずに、貯溜管路2へと流入して貯溜管路2内部に貯溜される。そして、貯溜管路2内部が満水になり、起点雨水桝S1内部の水位が流出排水管路3まで達すると、ようやく流出排水管路3より排出される。
尚、上記の接続口1c,1c,1d,1eは、起点雨水桝S1と一体に設けられた接続口でもよいが、ここでは、ホールソーなどで起点雨水桝S1の周面に孔を穿孔することで設けられ、これら接続口1c,1c,1d,1eの周面には、止水性を向上させる環状のシールパッキン1fが周設されている。このように孔を穿孔して接続口1c,1c,1d,1eを設けることで、任意の箇所に接続口を設けることが可能となり、配管の自由度が向上するため施工性が良好なものとなる。
【0020】
上記起点雨水桝S1の接続口1cに接続される雨水を貯溜するための貯溜管路2は、図2に示すように、複数の貯溜排水管2aと、貯溜排水管2aと貯溜排水管2aとを接続する90°屈曲した曲がり継手2bから構成されたもので、この貯溜排水管2aは、通常の塩化ビニル樹脂製の円筒形のパイプが用いられている。また、曲がり継手2bは、90°エルボ継手でもよいが、90°エルボ継手を用いて貯溜排水管2aを接続すると、曲率半径が大きくなって相応の配管スペースが必要となるため、L字継手やコの字継手等の曲がり継手2aが用いられている。このように通常の配管設備に用いられる部材(貯溜排水管2a,曲がり継手2b)で貯溜管路2を構成することで、専用品を用いなくとも雨水の貯溜が可能となり、その貯溜量も容易に変更することができる。
尚、本実施形態では、貯溜排水管2aと貯溜排水管2aを上記90°屈曲した曲がり継手2bを用いて接続しているが、宅地内の配管経路の関係上、90°の曲がり継手2bを用いるのが適当でない場合は、30°の曲がり継手や45°の曲がり継手を用いて、或いは、それらの曲がり継手と上記の90°曲がり継手2bの双方を用いて貯溜管路2を形成すればよい。
【0021】
前述したように、この貯溜管路2の一端(貯溜排水管2a)は上記起点雨水桝S1の貯溜管路2の接続口1cに接続されており、貯溜管路2の他端(貯溜排水管2a)も、曲がり継手2bによって屈曲しながら再び起点雨水桝S1のもうひとつの貯溜管路2の接続口1cに接続されている。そして、図4に示すように、この貯溜管路2には、起点雨水桝S1に向って若干の流れ勾配が設けられており、その勾配が設けられた貯溜管路2の最も高い箇所に地上と連通する通気手段2c(パイプ)が設けられている。この流れ勾配は、貯溜管路2の一端(接続口1c方向)及び他端(接続口1c方向)の両方に向って設けられている(即ち接続口1c,1cが同じ高さ)が、一方の接続口1cをもう一方の接続口1cよりも高くすることで、貯溜管路2の一端から他端に向けて流れ勾配を設けてもよい。このように貯溜管路2に流れ勾配を設けることで、起点雨水桝S1内部の雨水が減少すると、貯溜管路2に貯溜されている雨水が起点雨水桝S1に向って流れるので、起点雨水桝S1にポンプやバケツなどの取水手段(不図示)を設けることで、容易に取水できるようになり、その取水した雨水を植物の水やりや車の洗車等に有効利用することができる。また、その勾配が設けられた貯溜管路2の最も高い箇所に通期手段2cを設けることで、空気の逃げ道が確保されて貯溜管路2内部に空気が滞留するのを防止することができるため、起点雨水桝S1に流入した雨水は貯溜管路2にスムーズに流入して、貯溜管路2内の略全スペースに雨水を貯溜することが可能となる。
【0022】
尚、上記貯溜管路2には、メンテナンスの際に利用する点検部(不図示)を設けることが好ましい。この点検部は、貯溜管路2の内部をメンテナンスできるのであればどのようなものでも構わないが、例えば、上部に点検口が設けられた略逆T字型のストレート桝を点検部とし、そのストレート桝の接続口に貯溜排水管2aを接続すれば簡単に設置できると共に、点検口より貯溜管路2の内部をメンテナンスできるので好ましい。また、点検部を複数設けると、よりメンテナンス作業性が向上するので好ましく、この点検部を地上と連通させることで通期手段2cとしても利用することもできるようになる。
【0023】
以上のような構成の起点雨水桝S1と貯溜管路2が埋設される宅地内には、図1に示すように、複数の雨水桝1と、それらを連結する流入管路4が埋設されている。宅地内に埋設された雨水桝1は、上記起点雨水桝S1と同様のもので、本実施形態では、これら複数の雨水桝1の中で、最も下流側に設置された雨水桝1を起点雨水桝S1として接続口1c,1cを設け、その接続口1c,1cに貯溜管路2の貯溜排水管2a,2aを接続している。
【0024】
また、流入管路4の上流側端部は竪樋6の下端部に接続されており、家屋の屋根7に降った雨水は、屋根7の周囲に設けられた軒樋5に流入して、竪樋6を経由することで流入管路4に流入するようになっている。起点雨水桝S1及び雨水桝1の上端開口を覆う蓋体1bには、多数の浸透孔10bが穿孔されているので、宅地内の庭に降った雨水もその浸透孔10bを通して起点雨水桝S1及び雨水桝1に流入するようになっている。このような配管設備において、一番下流側に位置する雨水桝1を起点雨水桝S1とすると、家屋の屋根7や宅地内に降った雨水が起点雨水桝S1に集中するので、最も短時間で雨水桝S1及び貯溜管路2に雨水を貯溜することができる。そして、起点雨水桝S1の接続口1dには、上記のように、流出排水管路3が接続されており、流出排水管路3は継手8を介して雨水排水本管9と接続されている。
【0025】
このように本発明の雨水貯溜配管構造は、宅地内に埋設された通常の配管設備の他に専用の貯溜スペースを設けることで、相当量の雨水が貯溜可能となり、河川や下水道施設への負荷を低減して都市型洪水の軽減に寄与すると共に、その貯溜した雨水を植物の水やりや車の洗車等に有効利用することができるようになる。勿論、起点雨水桝S1及び貯溜管路2が満水になると、オーバーフローした雨水は流出排水管路3より雨水排水本管9へと排出されるので、宅地内の配管設備が雨水でパンクすることもない。
【0026】
本発明の雨水貯溜配管構造は、起点雨水桝S1に載置された蓋体1bの浸透孔10bからも雨水が流入するので、起点雨水桝S1に流入管路4を接続せずに、宅地内に埋設された配管設備とは別に、起点雨水桝S1と貯溜管路2を埋設して、その内部に雨水を貯溜するようにしてもよいが、流入管路4を接続することで、より短時間で起点雨水桝S1内部及び貯溜管路2内部に雨水を貯溜することができるので好ましい。また、貯溜排水管2aの径や断面積を大きくしたり、貯溜排水管2aの全長を長くしたりすることで、或いは、貯溜管路2の屈曲箇所を多くすることで、貯溜量を増やすことができるなど、種々の設計変更を許容し得るものである。
【0027】
図5は本発明の他の実施形態に係る雨水貯溜配管構造を示す概略平面図である。
【0028】
前述した図1図4に示す実施形態の雨水貯溜配管構造は、貯溜管路2の両端が起点雨水桝S1に接続されたものであったが、この図5に示す実施形態の雨水貯溜配管構造は、貯溜管路2の一端は起点雨水桝S1雨水桝に接続されているが、貯溜管路2の他端は、キャップ2dで蓋がされて閉塞している。
本実施形態の雨水貯溜配管構造のその他の構成は、前述した図1図4に示す雨水貯溜配管構造と同様であるので、同一部材に同一符号を附して説明を省略する。
【0029】
この実施形態の雨水貯溜配管構造は、貯溜管路2の一端のみが起点雨水桝S1に接続されたものであるので、配管の自由度がより高く、少しの配管スペースがあれば実施できるので、宅地内に埋設された全ての雨水桝1を起点雨水桝S1とすることもできる。
【符号の説明】
【0030】
S1 起点となる雨水桝
1 雨水桝
1a 蓋受部
1b 蓋体
10b 浸透孔
1c 接続口(貯溜管路)
1d 接続口(流出排水管路)
1e 接続口(流入管路)
1f シールパッキン
2 貯溜管路
2a 貯溜排水管
2b 曲がり継手
2c 通期手段
2d キャップ
3 流出排水管路
4 流入管路
5 軒樋
6 竪樋
7 家屋の屋根
8 継手
9 雨水排水本管
図1
図2
図3
図4
図5